JP2009202400A - 印刷装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】紫外線照射ユニット8において、照射対象に対して傾斜して配置された発光素子配置面101aに発光素子121を配置し、発光素子配置面101aと対向する面に反射材131を配置し、発光素子配置面101a及び反射材131の側方と隣接する位置に一対の反射材132及び133を配置し、発光素子121の出射光を、直接又は反射材131〜133により反射させて印刷媒体に向けて出射する。紫外線照射ユニット8における発光素子121の実装数を増加させることができるため、光量を増大させることができ、印刷媒体1に噴射された紫外線硬化性液滴を十分硬化させることができる。
【選択図】図3
Description
そこで、この発明は、上記従来の未解決の問題に着目してなされたものであり、印刷媒体に噴射された光硬化性液体に硬化用光線を照射するための光線照射ヘッドの光量を増大させ、噴射された光硬化性液体からなる液滴を、より十分硬化させることの可能な印刷装置を提供することを目的としている。
したがって、光硬化性液体が噴射された印刷媒体に対して非平行な面に発光体を配置し、この発光体の出射光を反射材により印刷媒体に噴射された光硬化性液体に向けて反射させることで、照射対象と平行な面を底面とする限られた領域内に、より多くの発光素子を配置することができる。このため、光線照射ヘッド自体の大型化を伴うことなく、光量を増加させることができ、印刷媒体に噴射された光線硬化性液体からなる液滴を、十分硬化させることができる。
発光体の出射光を反射材により印刷媒体に噴射された光硬化性液体に向けて反射させ、さらに補助反射材により発光体の出射光又は反射材の反射光を、印刷媒体に噴射された光硬化性液体に向けて反射させることにより、印刷媒体に噴射された光硬化性液体に対して、発光体の出射光を効率よく照射させることができる。
上記印刷装置において、前記光線照射ヘッドは、前記ユニットが複数連結されてなることを特徴としている。
ユニットを複数連結して1つの光源を形成することにより、連結するユニット数を調整することによって、印刷媒体の大きさ等に適した照射領域を有する光線照射ヘッドを容易に実現することができる。
上記印刷装置において、前記光線照射ヘッドは、前記発光体を冷却するための冷却手段を備え、前記発光体及び前記反射材の少なくとも何れか一方は、前記冷却手段に配置されていることを特徴としている。
上記印刷装置において、前記発光体は、前記冷却手段に埋め込み配置されることを特徴としている。
上記印刷装置において、前記発光体を、複数備えることを特徴としている。
発光体の配置数を調整することにより、所望の光量を発する光線照射ヘッドを容易に実現することができる。
発光体は、平面視で見て、互いに重ならないように分散して配置されるため、光出射部による照射領域内において光量に偏りが生じることを回避することができる。
これにより、発光体の出射光が導光手段により光出射部表面まで導光される際の、出射光の損失を低減することができる。
上記印刷装置において、前記発光体は略平面な出射面を有する表面実装型の発光体であって、前記基体は、前記発光体が埋め込み配置された基板が複数積層されて形成されることを特徴としている。
上記印刷装置において、空冷式の冷却手段を備え、前記基体には、各層の発光体を前記冷却手段により冷却するための通風路が形成されていることを特徴としている。
上記印刷装置において、空冷式の冷却手段を備え、前記基体には、各層の発光体を前記冷却手段により冷却するための通風路が形成され、前記導光路を前記通風路の一部として用いることを特徴としている。
上記印刷装置において、前記通風路は、前記発光体の非出射側に通じ且つ前記発光体の側部を通って前記基体の光出射部表面側に抜けるように形成されることを特徴としている。
これにより、発光体の非出射側及び側面が冷却されるから、発光体を効果的に冷却することができる。
まず、第1の実施の形態を説明する。
図1は、本発明を適用した印刷装置の概略構成図であり、工業製品を印刷媒体とするものである。
印刷媒体1は搬送テーブル2に載置固定され、印刷媒体1を搭載した搬送テーブル2は搬送レール3に沿って図の右手前から左奥方向に搬送される。また、印刷媒体1を排出した搬送テーブル2は搬送レール3に沿って図の左奥方向から右手前に搬送される。
このキャリッジ搬送軸4には、その軸方向、すなわち長手方向であって、搬送レール3を横切る方向に摺動自在にキャリッジ6が取り付けられており、このキャリッジ6に、後述する液体噴射ヘッド及び一対の紫外線照射ヘッド(光線照射ヘッド)が搭載されている。すなわち、液体噴射ヘッド及び紫外線照射ヘッドは、印刷媒体1の搬送方向と交差する方向に移動される。
液体噴射ヘッド7及び紫外線照射ヘッド8a、8bは、略直方体形状であり、液体噴射ヘッド7の両側に紫外線照射ヘッド8a、8bが隣接して配置される。ここで、図2において、液体噴射ヘッド7の左側に配置される紫外線照射ヘッドを8a、右側に配置される紫外線照射ヘッドを8bとする。
ノズルアクチュエータは、ノズル内の液体をノズルから噴射するためのものであり、例えば圧電素子などからなる。そして、それぞれのノズルアクチュエータを駆動して、例えばノズル内に液体を引き込み、次いでノズル内の液体を押し出してノズルから液体を噴射する。
ちなみに、本実施の形態においては、液体噴射ヘッド7では、紫外線硬化性液体(光硬化性液体)をノズルから印刷媒体1に向けて噴射する。
したがって、例えば図2でキャリッジ6と共に液体噴射ヘッド7が左方向に移動している場合には、キャリッジ6の移動と共に印刷すべき位置を通過するノズルのノズルアクチェータを駆動して当該ノズルから紫外線硬化性液体を噴射すると、印刷媒体1に噴射された紫外線硬化性液体に対して、液体噴射ヘッド7の右側に配置された紫外線照射ヘッド8bから紫外線が照射され、照射された紫外線硬化性液体が硬化し、印刷媒体1に固着することになり、にじみにくく、剥がれにくい印刷を行うことができる。
そして、これら紫外線照射ヘッド8a、8bは、図示しないホストコンピュータにより制御され、液体噴射ヘッド7の進行方向と、液体噴射ヘッド7からの紫外線硬化性液体の噴射タイミングとに応じて、紫外線照射ヘッド8a、8bの照射タイミングが制御される。
図3において、(a)は、紫外線照射ヘッド8(8a、8b)の概略構成を示す図、(b)は図3(a)のA−A′断面図である。
紫外線照射ヘッド8は、同一構成の複数のユニット101(図3では3つのユニット)を有し、これら複数のユニット101がユニット固定部材102によって一体に固定されて、一つの光源を形成している。
冷却機構111は、図3(a)に示すように縦長の直方体において、例えばその右下部を、右側面の中央よりやや上部から、この右側面と対向する左側面と底面とが形成する角に向けて斜めに削ぎ落とした、図3(b)のA−A′断面図に示すように、下部が尖った山切歯形状を有する。
発光素子121は、冷却機構111の、斜めに削ぎ落とした切断面に形成される傾斜面を発光素子配置面101aとしたとき、この発光素子配置面101aに複数整列配置される。例えば、発光素子121は、図3に示すように縦横3つずつ整列配置される。
なお、図3では、発光素子121を縦横3つずつ整列配置しているが、これに限るものではない。任意数の発光素子121を配置してもよく、また、縦横整列配置ではなく千鳥配置や、同心円上に配置してもよく、どのような配置方法であってもよい。
また、反射材132、133は、ユニット固定部材102に配置される。
このユニット固定部材102は、一面が開口された直方体の箱体形状を有し、冷却機構111と同じ材質、或いはアルミ等といった熱伝導率の高い部材で構成される。
したがって、発光素子配置面101aの傾きや、発光素子121の配置位置を調整することにより、ユニット101の開口部を通って発光素子121から直接外部に出射される光量や照射面積、さらに、発光素子121の出射光のうち、反射材131〜133により反射されて開口部を通って外部に出射される光量や照射面積等を調整することができる。
しかしながら、図3に示すように、照射対象に対して傾斜した発光素子配置面101aに発光素子121を配置し、反射材131〜133で反射された光を反射対象に照射するようにした場合、図5(a)に示すように、平面内だけでなくユニット101の高さ方向にも発光素子121を配置することが可能である。このため、紫外線照射ユニット8の底面に発光素子121を配置する場合(図5(b))に比較してより多くの発光素子121を配置することができる。
また、言い換えれば、発光量はそのままで、紫外線照射ヘッド8の小型化を図ることができるから、この紫外線照射ヘッド8(8a、8b)がキャリッジ6に搭載された印刷装置100全体の小型化を図ることができる。
また、紫外線照射ヘッド8単位ではなく、ユニット101単位で取り扱うことができるため、発光素子121の実装や取り外し等のメンテナンスを容易に行うことができる。
また、発光素子121を冷却機構111に埋め込んで配置することにより、発光素子121を確実に固定することができ、また、その分、省スペース化を図ることができ、すなわち小型化を図ることができる。また、発光素子121が冷却機構111に埋め込まれているため、印刷媒体1を搬送している最中等に、印刷媒体1が発光素子121に、誤って接触してしまう等といった、発光素子121へのリスクを軽減することができる。
また、ユニット固定部材102を、冷却機構111と同じ材質或いは熱伝導率の高い部材で構成するようにしているため、発光素子121だけでなく、反射材132、133についても冷却を図ることによって、反射材131〜133及び発光素子121で囲まれる空間における温度上昇を抑制することができる。
このため、端部に位置するユニット(図3では最右端のユニット)については、紫外線照射を行う光源として寄与しないユニットとして取り扱ってもよく、或いは、発光素子配置面101aを照射対象に対向して配置し、発光素子121により、照射対象を直接照射するようにしてもよく、また、切断側面101bの下部の空間を覆うように、一対のユニット固定部材102の側方間に反射材131を配置することで対応するようにしてもよい。
上記第1の実施の形態においては、ユニット101を、一のユニット101の切断側面101b側と他のユニット101の対向面101c側とが隣り合うように配置して複数のユニット101を固定して、紫外線照射ユニット8(8a、8b)を形成する場合について説明したが、これに限るものではない。
例えば、一のユニット101の切断側面101b側と他のユニット101の対向面101c側とが隣り合うように配置してユニット固定部材102により固定したユニットを、さらにユニット固定部材102どうしが隣り合うように配置してこれらを固定することで、紫外線照射ユニット8(8a、8b)を形成してもよい。
このように、ユニット101側に反射材132及び133を配置する場合には、必ずしもユニット固定部材102で固定する必要はなく、単に、固定用部材などで隣接するユニット101どうしを固定するようにしてもよい。
上記第1の実施の形態においては、図3(b)の断面図に示すように、空間101dを形成する直角三角形の斜辺となる部分に発光素子配置面を配置し、直角三角形の高さとなる辺に反射材を配置した場合について説明したがこれに限るものではない。
例えば図7の断面図に示すように、空間101dの断面が略二等辺三角形となるように空間101dを形成し、向かい合う2つの面の一方に発光素子121を配置し、他方に反射材131を配置するようにしてもよい。
また、図3において、発光素子121と反射材131との配置位置を逆にし、空間101dを形成する直角三角形の斜辺となる面に反射材を配置し、直角三角形の高さとなる面に発光素子配置面を配置してもよく、要は、反射材131により発光素子121の出射光を照射対象に向けて反射させることができればどのような配置であってもよい。
また、発光素子121の出射方向や配置等、また、発光素子121として適用される部材の種類によって、光路が放射状になったり、特定方向への光路となったりすることから、ユニット固定部材102に配置した反射材132及び133は、発光素子121の出射光の光路に応じて必要に応じて配置すればよい。
上記第1の実施の形態においては、発光素子121として表面実装型のUVLEDを用いた場合について説明したがこれに限るものではなく、紫外線硬化性液体を硬化させることの可能な発光体であれば適用することができる。
また、紫外線硬化性液体を用いて印刷を行う場合について説明したが、例えば、X線、可視光線、赤外線、電子線などの光線を照射することで硬化する特性を有する光硬化性液体を用いて印刷を行う場合であっても適用することができ、この場合には、発光素子として、適用する光硬化性液体に応じて、この光硬化性液体を硬化させることの可能な光線を出射する発光素子を用いればよい。
上記第1の実施の形態においては、発光素子121を直接冷却機構111に埋め込んで配置する場合について説明したが、これに限るものではない。
例えば、発光素子121と冷却機構111との間に、熱伝導性の高いグリスやシート等の放熱材を挿入してもよく、このように放熱材を挿入することによって、冷却効率をより向上させることができる。
また、例えばファンなどの冷却機構を別途設けることにより、発光素子121を冷却機構111に埋め込まずに冷却機構111の表面に配置するようにしてもよい。
また、発光素子121を、冷却機構111に配置する場合に限るものではなく、冷却機構111以外の部材に配置して紫外線照射ヘッド8を構成する場合であっても適用することができる。この場合には、ファン等の冷却手段を別途設けるようにすればよい。
また、発光素子配置面101aが第1の面及び傾斜面に対応し、ユニット固定部材102の、空間101dに対向する部分が第3の反射面に対応し、対向面101cが第2の面及び第4の反射面に対応し、冷却機構111が冷却手段に対応している。
この第2の実施の形態は、上記第1の実施の形態において、紫外線照射ヘッド8a及び8bの構成が異なること以外は同一であるので、同一部には同一符号を付与し、詳細な説明は省略する。
まず、第2の実施の形態の構成を説明する。
図9は、本発明を適用した紫外線照射ヘッド8(8a、8b)の概略構成を示す断面図である。
基体201は、同一形状を有する長方形の板状の光源プレート211及び212が積層されて構成され、光源プレート211の、光源プレート212と隣接する面とは逆側の面が、紫外線照射ヘッド8の光出射面200aを形成している。
光源プレート211には、複数の発光素子221が配置される。
光源プレート211において、発光素子221は、例えば図10に示すように、前後左右に、発光素子1つ分程度の隙間を開けて配置される。
これにより、光源プレート211及び212を積層したとき、光源プレート212の発光素子221の光出射面と導光路211aとが対向し、光源プレート212の発光素子221の出射光が導光路211aを通って光出射面200aまで導かれ、結果的に、1層目の光源プレート211の発光素子221の出射光と、2層目の光源プレート212の発光素子221の出射光とが光出射面200aから出射される。
ここで、光源プレート211に配置された発光素子221の出射光は、紫外線照射ヘッド8の出射光として光出射面200aからそのまま出射される。一方、光源プレート211に積層されている光源プレート212の発光素子221の出射光は、導光路211aを通って光源プレート211中を通過し、光出射面200aに導かれて出射される。
ここで、発光素子221を用いる場合、発熱の点、或いは信号線の引き回しの点等から、発光素子221はある程度隙間を開けて配置する必要がある。そのため、隙間を開ける分だけ発光素子221を配置可能な面積は減少し、また、光源プレートという限られた平面内に発光素子221を配置した場合、光源プレートに配置可能な発光素子221の数は、ある程度制限される。
また、特に表面実装型のLED等の場合には、発熱の点を考慮する必要があるが、上述のように、光源プレート212の上層にヒートシンク202及びファン203を設け、これらにより基体201の冷却を図っているため、紫外線照射ヘッド8の温度上昇を抑制することができる。
また、発光素子221を、光源プレートに最低必要な隙間を開けて配置する場合に比較して、光源プレート内における発光素子221の間隔が広いから、発光素子221を冷却しやすい。
なお、上記第2の実施の形態においては、紫外線照射ヘッド8には、ヒートシンク202とファン203とを、冷却手段として設けた場合について説明したが、必ずしもこれら両方を備えている必要はなく、何れか一方のみを備える場合であっても適用することができる。
この第3の実施の形態は、上記第2の実施の形態において、基体201の構成が異なること以外は上記第2の実施の形態と同様であるので、同一部には同一符号を付与し、その詳細な説明は省略する。
図11は、第3の実施の形態における紫外線照射ヘッド8(8a、8b)の概略構成を示す断面図である。また、図12は、後述の基体241に配置される発光素子221の配置状況を表す説明図であって、図12(a)は基体241の断面図、図12(b)は基体241を上から見たときの各層の発光素子221を平面視で表した図、図12(c)は基体241を下から見たときの各層の発光素子221を平面視で表した図である。
基体241は、同一形状を有する長方形の板状の光源プレート251及び252が積層されて構成され、光源プレート251の、光源プレート252と隣接する面とは逆側の面が、紫外線照射ヘッド8の光出射面200aを形成している。
光源プレート251及び252には、図12に示すように、上記第2の実施の形態と同様に、複数の発光素子221が所定間隔を開けて、且つ互いに発光素子221間の隙間を補完するように配置されている。
光源プレート251の通風路251bは、光源プレート251の、光源プレート252と隣接する面側から発光素子221の非出射面側まで鉛直に伸びる第1の通風路2511と、第1の通風路2511に連通する第2の通風路2512とから構成される。この第2の通風路2512は、発光素子221のアノード及びカソード端子への配線を妨げない位置に形成される。
このため、光源プレート251の、光源プレート252と隣接する面から第1の通風路2511を経由して発光素子221の非出射面側に至り、続いて第2の通風路2512を介して発光素子221の非出射面側から側面を通って光源プレート251の光出射面側に至る通風路が形成されることになる。
また、光源プレート252の通風路252bは、図13に示すように、光源プレート252を貫通して垂直に伸びて形成され、光源プレート251及び252を積層したときに光源プレート251の通風路251bと連通する。
また、光源プレート252の通風路252bと光源プレート251の通風路251bとが連通して、光源プレート252の、光源プレート251と隣接する面とは逆側の面から通風路252b、通風路251bを通り、光源プレート251の発光素子221の非出射面側及び側面を通って、光出射面200a側に連通する通風路が形成される。
上記第3の実施の形態と同様に、光源プレート251に配置された発光素子221の出射光は、紫外線照射ヘッド8の出射光として光出射面200aからそのまま出射される。また、光源プレート251に積層された光源プレート252の発光素子221の出射光は光源プレート251に形成された導光路251aを通って光源プレート251中を通過し、光出射面200aまで導かれて出射される。
特に、通風路を発光素子221の非出射面側まで導き、発光素子221を直接冷却しているから、効率よく冷却することができる。
また、光源プレート252の発光素子221の出射光を光出射面200aに導くための導光路251aを通風路として流用しているため、新たに通風路を設ける手間を省くことができると共に、その分、光源プレートの小型化を図ることができる。
なお、上記第2の実施の形態と同等の作用効果を得ることができることはいうまでもない。
上記第2及び第3の実施の形態においては、導光手段として、導光路211a、251aを配置し、導光路により、2層目の光源プレートに配置された発光素子221の出射光を光出射面200a側に導く場合について説明したが、これに限るものではない。
導光手段として、導光路211a、251aに替えて光ファイバを適用し、光ファイバにより、2層目の光源プレートに配置された発光素子221の出射光を光出射面200a側に導くようにしてもよい。光ファイバを用いることにより、発光素子221の出射光を導光する際の、光の損失を低減することができるため、より効果的である。
また、このように、光ファイバを用いて導光する場合には、必ずしも、発光素子221間の隙間を、他の層の発光素子221により補完するように配置しなくてもよい。すなわち、各層の発光素子221の出射光を、光出射面200aに均等に導光することができればどのように配置してもよい。
上記第2及び第3の実施の形態においては、光源プレートを2層積層して基体を形成する場合について説明したが、これに限るものではなく、例えば図15に示すように、光源プレートを3層積層してもよく、また、3層以上積層してもよい。
このように、光源プレートを3層以上積層することにより、その分、一つの光源プレートに配置される発光素子221の数が削減されるため、熱が分散されることになり、また一つの光源プレートに導光路や通風路がより多く形成されるため、その分、冷却効率をより向上させることができる。
上記第2及び第3の実施の形態においては、平面視で見て発光素子221が千鳥格子状に配置される場合について説明したが、これに限るものではなく、発光素子221どうしの間隔は、1つの発光素子221の照射可能領域の大きさや、必要とする光量等に基づいて任意に設定すればよい。また、必ずしも整列配置する必要はなく、平面視で重ならないように配置し、且つ光出射面200a内で、光度に偏りが生じないように配置すればよい。
上記第2及び第3の実施の形態においては、表面実装型の発光素子221を光源プレートに埋め込み、光源プレートどうしを密着させて積層する場合について説明したが、必ずしも密着させて積層する必要はない。
複数の層を例えばスペーサを介して積層するようにしてもよく、この場合には、層間に、上層の光源プレートに配置された発光素子221の出射光を出射面まで導くための導光路を設ければよい。また、このように、スペーサ等を介して積層する場合には、発光素子221として、表面実装型の発光素子に限らず、砲弾型等の発光素子を適用することも可能である。
また、例えば、X線、可視光線、赤外線、電子線などの光線を照射することで硬化する特性を有する光硬化性液体を用いて印刷を行う場合であっても適用することができ、この場合には、発光素子として、適用する光硬化性液体に応じて、この光硬化性液体を硬化させることの可能な光線を出射する発光素子を用いればよい。
なお、上記第2及び第3の実施の形態において、光出射面200aが光出射部に対応し、発光素子221が発光体に対応し、導光路211a、251aが導光手段に対応している。また、ファン203、242が冷却手段に対応している。
Claims (15)
- 硬化用光線が照射されることにより硬化する光硬化性液体を印刷媒体に噴射して印刷を行う液体噴射ヘッドと、
前記印刷媒体に噴射された光硬化性液体に前記硬化用光線を照射する光線照射ヘッドと、を備えた印刷装置において、
前記光線照射ヘッドは、前記硬化用光線を出射する発光体と、前記発光体の出射光を前記印刷媒体に噴射された光硬化性液体に向けて反射する反射材と、を有し、
前記発光体は、前記光硬化性液体が噴射された前記印刷媒体に対して非平行に形成された第1の面に配置され、
前記反射材は、前記第1の面と対向する位置に形成される面であり、且つ前記第1の面に対して前記印刷媒体とは逆側の端部側が前記第1の面側に傾斜した第2の面に配置されることを特徴とする印刷装置。 - 前記光線照射ヘッドは、前記反射材の側方に、前記発光体の出射光又は前記反射材の反射光を前記印刷媒体に噴射された光硬化性液体に向けて反射する補助反射材を備えることを特徴とする請求項1記載の印刷装置。
- 前記光線照射ヘッドは、照射機構を有し且つ前記印刷媒体と対向する面に出射口が形成された直方体形状のユニットで構成され、
前記照射機構は、
前記ユニットの一の側面の内側に形成され前記反射材が配置される第1の反射面と、
前記第1の反射面と対向し且つ前記第1の反射面に対して上部側が前記第1の反射面側に傾斜した面であって前記発光体が配置される傾斜面と、
前記印刷媒体と対向する面と前記第1の反射面に対応する側面とに隣接する一対の側面の内側に形成され、前記傾斜面と前記第1の反射面とに隣接し且つ前記補助反射材がそれぞれ配置される一対の第2の反射面と、で形成されることを特徴とする請求項2記載の印刷装置。 - 前記光線照射ヘッドは、前記ユニットが複数連結されてなることを特徴とする請求項3記載の印刷装置。
- 前記光線照射ヘッドは、照射機構を有し且つ一の側面が開口されると共に、前記印刷媒体と対向する面に出射口が形成された直方体形状のユニットからなり、さらに第1のユニットの開口面と対向する側面と第2のユニットの開口面とが隣り合うように前記ユニットが複数連結されて構成され、
前記ユニットは、
前記開口面と対向し且つ前記開口面に対して上部側が前記開口面側に傾斜した面であって前記発光体が配置される傾斜面と、
前記印刷媒体と対向する面と前記開口面とに隣接する一対の側面の内側に形成され、前記傾斜面と前記開口面とに隣接し且つ前記補助反射材がそれぞれ配置される一対の第3の反射面と、
前記開口面と対向する側面の外側に、隣接する他のユニットの前記開口面と対向するように前記反射材が配置された第4の反射面と、を有し、
前記第2のユニットの前記照射機構は、
前記第2のユニットの前記傾斜面及び前記第3の反射面と、前記第2のユニットと隣接する前記第1のユニットの前記第4の反射面と、で形成されることを特徴とする請求項2記載の印刷装置。 - 前記光線照射ヘッドは、前記発光体を冷却するための冷却手段を備え、
前記発光体及び前記反射材の少なくとも何れか一方は、前記冷却手段に配置されていることを特徴とする請求項1から5の何れか1項に記載の印刷装置。 - 前記発光体は、前記冷却手段に埋め込み配置されることを特徴とする請求項6記載の印刷装置。
- 前記発光体を、複数備えることを特徴とする請求項1から7の何れか1項に記載の印刷装置。
- 硬化用光線が照射されることにより硬化する特性を有する光硬化性液体を印刷媒体に噴射して印刷を行う液体噴射ヘッドと、
前記印刷媒体に噴射された光硬化性液体に前記硬化用光線を照射する光線照射ヘッドと、を備えた印刷装置において、
前記光線照射ヘッドは、前記印刷媒体と対向する光出射部を備えた基体に多層に配置され、前記硬化用光線を出射する複数の発光体と、
前記基体に配置され且つ前記発光体の出射光を前記光出射部表面まで導く導光手段と、を備えることを特徴とする印刷装置。 - 前記発光体は、前記印刷媒体の方向に向けて出射し、且つ平面視で見て、各層における前記発光体間の隙間を他の層に配置される発光体により補完する位置に配置され、
前記導光手段は、前記発光体の出射面から前記光出射部表面まで伸びる導光路であることを特徴とする請求項9記載の印刷装置。 - 前記導光手段は光ファイバであることを特徴とする請求項9記載の印刷装置。
- 前記発光体は略平面な出射面を有する表面実装型の発光体であって、
前記基体は、前記発光体が埋め込み配置された基板が複数積層されて形成されることを特徴とする請求項9から11の何れか1項に記載の印刷装置。 - 空冷式の冷却手段を備え、前記基体には、各層の発光体を前記冷却手段により冷却するための通風路が形成されていることを特徴とする請求項9から12の何れか1項に記載の印刷装置。
- 空冷式の冷却手段を備え、
前記基体には、各層の発光体を前記冷却手段により冷却するための通風路が形成され、前記導光路を前記通風路の一部として用いることを特徴とする請求項10記載の印刷装置。 - 前記通風路は、前記発光体の非出射側に通じ且つ前記発光体の側部を通って前記基体の光出射部表面側に抜けるように形成されることを特徴とする請求項13又は14記載の印刷装置。
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