JP2009200736A - 情報通信装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】作業者の操作によらず終端回路の接続・非接続の設定を行うことができる情報通信装置を提供する。
【解決手段】情報通信装置は、上流側装置との間の第1の信号線L1が接続される上流側端子部6と、下流側装置との間の第2の信号線L2が接続される下流側端子部7と、下流側端子部7に下流側装置が接続されているか否かを検出する終端検出部40と、下流側端子部7に下流側装置が接続されていないときに、インピーダンス整合をとるための終端回路39を上流側端子部6に接続する終端設定部41とを有する。終端設定部41は、終端回路39と上流側端子部6との間に挿入されている接点ry1を終端検出部40の検出結果に応じて開閉するリレー装置からなる。
【選択図】図1
【解決手段】情報通信装置は、上流側装置との間の第1の信号線L1が接続される上流側端子部6と、下流側装置との間の第2の信号線L2が接続される下流側端子部7と、下流側端子部7に下流側装置が接続されているか否かを検出する終端検出部40と、下流側端子部7に下流側装置が接続されていないときに、インピーダンス整合をとるための終端回路39を上流側端子部6に接続する終端設定部41とを有する。終端設定部41は、終端回路39と上流側端子部6との間に挿入されている接点ry1を終端検出部40の検出結果に応じて開閉するリレー装置からなる。
【選択図】図1
Description
本発明は、信号線を介して直列に複数台接続可能な情報通信装置に関するものである。
従来から、たとえば宅外に設置された相手側装置としてのドアホン子器に対して通信線を用いて接続されることによりインターホンシステムを構築し、相手側装置との間で通信可能となる情報通信装置(インターホン親機)が知られている(たとえば特許文献1参照)。
この種のインターホンシステムにおいては、インターホン親機以外の情報通信装置(インターホン副親機)を増設し、増設された情報通信装置で相手側装置やインターホン親機と通信できるように、1台のインターホン親機に対して複数台の情報通信装置(インターホン副親機)が信号線を介して直列に接続されることがある。この情報通信装置(インターホン副親機)は、信号線を接続するための上流側端子部と下流側端子部とを具備し、上流側端子部に接続された上流側装置と、下流側端子部に接続された下流側装置との間で情報の授受が可能となるように構成されている。ここで、各系統の終端となる情報通信装置においては、インピーダンス整合をとる目的で上流側端子部に終端回路としてのインピーダンス素子が接続される。
特開平6−291818号公報
しかし、一般的には、情報通信装置に終端回路の接続・非接続を切り替えるためのスイッチを設け、情報通信装置の施工時に、作業者が前記スイッチを手動で操作することで終端回路を接続・非接続の設定が為されている。そのため、終端回路の接続・非接続の設定に手間がかかり、さらにまた、作業者の設定ミスや設定のし忘れ等により終端回路の接続・非接続が適切に設定されないおそれもある。
本発明は、上記事由に鑑みてなされたものであって、作業者の操作によらず終端回路の接続・非接続の設定を行うことができる情報通信装置を提供することを目的とする。
請求項1の発明は、上流側装置との間の第1の信号線が接続される上流側端子部と、下流側装置との間の第2の信号線が接続される下流側端子部と、下流側端子部に下流側装置が接続されているか否かを検出する終端検出部と、下流側端子部に下流側装置が接続されていないときに、インピーダンス整合をとるための終端回路を上流側端子部に接続する終端設定部とを有することを特徴とする。
この構成によれば、下流側端子部に下流側装置が接続されているか否かを検出する終端検出部と、下流側端子部に下流側装置が接続されていないときに、インピーダンス整合をとるための終端回路を上流側端子部に接続する終端設定部とを有するので、終端回路の接続・非接続の設定が自動的に為されることとなる。したがって、終端回路の接続・非接続の設定を作業者が手動で行う場合に比べて、当該設定に掛かる手間を省くことができ、さらにまた、終端回路の接続・非接続を適切に設定できるという利点がある。
請求項2の発明は、請求項1の発明において、電源回路を具備し壁に固定される本体モジュールと、本体モジュールの前面側に着脱可能に覆着され、前記電源回路から電力供給を受ける情報入力手段および情報出力手段の少なくとも一方を具備する露出パネルとに分割されており、前記上流側端子部および前記下流側端子部が本体モジュールに設けられていることを特徴とする。
この構成によれば、情報通信装置は、電源回路を具備し壁に固定される本体モジュールと、本体モジュールの前面側に着脱可能に覆着され、本体モジュールの電源回路から電力供給を受ける情報入力手段および情報出力手段の少なくとも一方を具備する露出パネルとに分割されているので、露出パネルを本体モジュールとは別に交換可能であり、たとえば本体モジュールを共通としておけば、露出パネルを交換することで情報通信装置の機能を容易に変更することができる。
請求項3の発明は、請求項1または請求項2の発明において、前記終端設定部が、前記終端回路と前記上流側端子部との間に挿入されている接点を前記終端検出部の検出結果に応じて開閉するリレー装置からなることを特徴とする。
この構成によれば、リレー装置を用いることで、終端検出部の検出結果を終端回路の接続・非接続の切り替えに容易に反映させることができる。
本発明は、作業者の操作によらず終端回路の接続・非接続の設定を行うことができるという利点がある。
以下の各実施形態では、図2に示すように、宅外に設置された相手側装置50としてのドアホン子器に対して通信線L0を用いてインターホン親機A’を接続することにより構築されるインターホンシステムに使用され、インターホン親機A’に対して接続されるインターホン副親機を情報通信装置Aの一例として、本発明の情報通信装置Aの構成を説明する。この情報通信装置Aは、宅内の壁に取り付けられるものであって、1台のインターホン親機A’に対し信号線L1,L2を介して直列に複数台接続可能に構成されている。これにより、各情報通信装置(インターホン副親機)Aにおいて、相手側装置(ドアホン子器)50やインターホン親機A’との間で通信が可能となり、さらに情報通信装置A同士の通信も可能となる。
また、この情報通信装置Aは基本的な構成および機能がインターホン親機A’と共通であって、映像表示部12を備え、来訪者を撮像するカメラ部51が設けられた相手側装置50に接続されることにより、相手側装置50のカメラ部51で撮像された映像を表示することができる。なお、相手側装置50は、カメラ部51の他、操作入力が可能な操作部52と、スピーカ53aおよびマイクロフォン53bを具備し情報通信装置Aとの通話時に音声の入出力を行う音声入出力部53と、音声信号や映像信号の入出力を行う信号処理部54と、通信線L0が接続される端子部55とを有している。
(実施形態1)
本実施形態の情報通信装置Aは、図3(a)に示すように、壁内に後部を収める形で壁に固定される本体モジュールMと、本体モジュールMの前面側に着脱可能に装着される露出パネルPとを備えている。以下では、情報通信装置Aを壁に取り付けた状態での上下左右を上下左右として情報通信装置Aの構成を説明する。
本実施形態の情報通信装置Aは、図3(a)に示すように、壁内に後部を収める形で壁に固定される本体モジュールMと、本体モジュールMの前面側に着脱可能に装着される露出パネルPとを備えている。以下では、情報通信装置Aを壁に取り付けた状態での上下左右を上下左右として情報通信装置Aの構成を説明する。
本体モジュールMは、図3(a)に示すように、前面に矩形状の開口部を有する箱状に形成されたボディ1と、ボディ1の前面に覆着されるカバー2とで構成される器体3を備え、種々の電気部品が実装されている回路基板(図示せず)が器体3内に収納された構成を有する。さらに、本体モジュールMは、商用電源供給用の電源線が接続される電源端子部5(図1参照)と、上流側装置(つまりインターホン親機A’に近い側の装置)との間の第1の信号線L1が接続される上流側端子部6(図1参照)と、下流側装置(つまりインターホン親機A’から遠い側の装置)との間の第2の信号線L2を接続可能な下流側端子部7(図2参照)とを器体3から露出させるように背面側に備えている。ここで第1および第2の各信号線L1,L2はいずれも2線式であるものとする。ボディ1とカバー2とは、カバー2の上下方向の各端部から後方に突出した結合片8に設けた孔に、ボディ1の上下方向の両端面における前端部に設けた結合爪9をそれぞれ係合させることにより結合される。
露出パネルPは、前面矩形状の薄箱状に形成されたパネルケース10を備え、種々の電気部品が実装されている回路基板(図示せず)がパネルケース10内に収納された構成を有する。さらに、露出パネルPは、パネルケース10の前壁の一部に透明な表示窓11が配設されており、液晶パネルからなる映像表示部12(図2参照)をパネルケース10内における表示窓11の後方に備えている。ここで、パネルケース10は、前面の左寄りの位置に表示窓11を有しており、表示窓11の右方には小孔が多数形成されたスピーカ取付部13が配設されるとともに、操作部14(図2参照)を構成する操作ハンドル15がスピーカ取付部13の下方に配設されている。さらに、表示窓11の左下方にはマイク用孔16が形成され、マイク用孔16の右方つまり表示窓11の下方には操作部14を構成する押釦17が左右方向に複数個(ここでは2個)列設されている。パネルケース10内において、スピーカ取付部13に対応する位置にはスピーカ18a(図2参照)が設けられ、マイク用孔16に対応する位置にはマイクロフォン18b(図2参照)が設けられ、スピーカ18aおよびマイクロフォン18bは、相手側装置50やインターホン親機A’との通話時に音声の入出力を行う音声入出力部18を構成する。なお、パネルケース10内において各操作ハンドル15および各押釦17に対応する位置には、それぞれ各操作ハンドル15および各押釦17と共に操作部14を構成するスイッチ(図示せず)が設けられる。
本実施形態の本体モジュールMは、壁面からの器体3の突出量を小さく抑え、且つ、一般に普及している埋込型の配線器具との外観上の統一感を出すとともに、取り付けに用いる部材の低コスト化を図るために、壁内に設置された埋込型の配線器具用の埋込ボックスSBを用いて壁に取り付けられる。埋込ボックスSBは、前面開口の箱状に形成されており、上下方向に対向する一対の内側面には、それぞれ本体モジュールMを埋込ボックスSBに固定する取付ねじ(図示せず)用のねじ孔21を有した器具固定突起22が複数個ずつ突設されている。壁面を構成する壁材Wにおいて埋込ボックスSBに対応する部分には矩形状の施工孔23が開設される。
本体モジュールMは、この施工孔23を通して前方から埋込ボックスSBに取り付けられるのであって、器体3が後部を埋込ボックスSB内に収納可能な形状および寸法に形成されている。また、本実施形態では、本体モジュールMの器体3は1連用の取付枠(図示せず)を2個まで取付可能な埋込ボックスSBに対応する大きさに形成されている。ここでいう1連用の取付枠とは、埋込型の配線器具用に規格化されている単位寸法の配線器具を幅方向(上下方向)に3個並べて取付可能な取付枠を意味しており、以下では、1連用の取付枠が左右方向に2個連接された寸法を「2連用」、3個連接された寸法を「3連用」と呼ぶ。すなわち、本実施形態の本体モジュールMは、上下方向に対向する一対の内側面にそれぞれ器具固定突起22が2個ずつ設けられた2連用の埋込ボックスSBに取付可能な寸法に設定される。
より具体的に説明すると、本体モジュールMのカバー2は、上下方向の各端面のそれぞれから互いに離れる向きに延設された一対の取付片24を連続一体に有する。一対の取付片24は、カバー2の左右方向の略全長にわたって形成される。各取付片24には、埋込型の配線器具を埋込ボックスSBに固定する際に用いられる取付枠と同様に、取付ねじを挿通するボックス用孔25がそれぞれ複数個(ここでは2個)ずつ形成されている。なお、各取付片24はカバー2の他の部位に比較して前方に突出している。さらに、各取付片24のうち各ボックス用孔25の周囲は取付片24における他の部位よりも厚肉に形成されており、取付ねじを締め付けた際の器体3の変形を抑制するようにボックス用孔25の周囲を補強している。
本体モジュールMと露出パネルPとのそれぞれには、互いに係合することで本体モジュールMに露出パネルPを装着する取付手段が設けられている。本体モジュールMにおいては、下側の取付片24に設けた引掛孔27(図4参照)と、上側の取付片24に設けた取付孔26(図3(a)参照)とが取付手段として設けられている。引掛孔27は左右方向に複数個並設されており、取付孔26は一方のボックス用孔25の両側に貫設されている。露出パネルPにおいては、図4に示すように背面側の下端部であって各引掛孔27に対応する位置からそれぞれ突出し先端部が下方に延長されており、先端部が引掛孔27に挿入されることで引掛孔27に引っ掛かる鉤片29と、背面側の上端部であって各取付孔26に対応する位置にそれぞれ突設された取付突起(図示せず)とが取付手段として設けられている。取付突起の先端部には上方に突出する係合爪(図示せず)が設けられており、係合爪は取付突起の基端部側ほど取付突起からの突出量が大きくなるように上面が傾斜している。
この構成により、本体モジュールMの引掛孔27に露出パネルPの鉤片29を引っ掛けた状態で、引掛孔27を支点部として本体モジュールMの前面の下辺周りで露出パネルPを回転させるように露出パネルPの上端部を本体モジュールM側に押し付けて、露出パネルPの取付突起を本体モジュールMの取付孔26に挿入し、係合爪を取付孔26に係合させれば、露出パネルPが本体モジュールMに装着されることとなる。
また、露出パネルPは前面が3連用の埋込ボックスSBに取付可能な配線器具と同等の大きさに形成され、上下方向の寸法が本体モジュールMよりやや大きく設定されている。したがって、露出パネルPは本体モジュールMの前面を覆う形で装着されることになる。
ここにおいて、情報通信装置Aの内部回路は、本体モジュールMと露出パネルPとに分割して設けられている。
すなわち、本体モジュールMは、図2に示すように電源端子部5に接続され内部回路に直流電源を供給するAC/DC電源部(電源回路)34と、情報の授受を行う情報口としての上流側端子部6および下流側端子部7に接続され音声信号や映像信号の入出力を行う信号処理部35とを有している。本実施形態では、信号線L1,L2に音声信号と映像信号とが多重化されて伝送されており、そのため信号処理部35には多重化された音声信号と映像信号とを分離する多重分離部が設けられている。AC/DC電源部34は電源スイッチSW(図3(a)参照)を具備しており、電源端子部5に電源線が接続されている状態では、電源スイッチSWのオン時に内部回路に給電し、電源スイッチSWのオフ時に内部回路への給電を停止する。電源スイッチSWは本体モジュールMの前面側に露出している。
一方、露出パネルPは、図2に示すように、音声入出力部18や映像表示部12や操作部14等、情報の入出力を行う手段(情報入力手段および情報出力手段)の他、映像表示部12に接続され映像信号を復調し映像表示部12に映像を表示させる全体制御部36を備えている。さらに露出パネルPは、AC/DC電源部34から供給される直流電源を受電する受電回路部37も備えている。受電回路部37は、全体制御部36に接続されており、AC/DC電源部34から受けた直流電源を所望の電圧に変換して全体制御部36に出力する。また、全体制御部36は音声入出力部18および操作部14にも接続されており、音声入出力部18での音声の入出力を可能にするとともに、操作部14からの操作入力を受け付けて内部回路の各部の動作を制御する。音声入出力部18は、全体制御部36とスピーカ18aとの間にスピーカ18aへの音声信号を増幅するスピーカアンプ18cを有し、全体制御部36とマイクロフォン18bとの間にマイクロフォン18bからの音声信号を増幅するマイクアンプ18dを有している。
露出パネルPは本体モジュールMを接続するためのパネル側コネクタCp1を有しており、本体モジュールMはパネル側コネクタCp1に接続される本体側コネクタCm1を有しており、パネル側コネクタCp1と本体側コネクタCm1とを互いに接続することにより、本体モジュールMと露出パネルPとが互いに電気的に接続され、露出パネルPにはAC/DC電源部34から直流電源が供給される。ここに、本体側コネクタCm1には本体モジュールM内で信号処理部35およびAC/DC電源部34が接続されており、パネル側コネクタCp1には露出パネルP内で全体制御部36および受電回路部37が接続されている。なお、本実施形態の情報通信装置Aは1台のインターホン親機A’に対して複数台接続されるものであり、各情報通信装置Aを個別に識別するための識別子(ID)設定用のディップスイッチ38が各情報通信装置Aにそれぞれ設けられている。このディップスイッチ38は、本体モジュールMに設けられ、パネル側コネクタCp1と本体側コネクタCm1とを介して全体制御部36に接続される。
本体側コネクタCm1は、本体モジュールMの器体3内の回路基板に実装されており、カバー2に設けた孔を通して本体モジュールMの前面側に露出する。パネル側コネクタCp1は本体モジュールMに露出パネルPを装着した状態で本体側コネクタCm1と突き合わされる位置に配設されており、本体モジュールMに露出パネルPを装着するだけで本体側コネクタCm1およびパネル側コネクタCp1が互いに接触することにより本体モジュールMと露出パネルPとの電気的接続が完了する。したがって、本体モジュールMに露出パネルPを装着する作業と本体モジュールMに露出パネルPを電気的に接続する作業とを別々に行う場合に比べて、作業性が向上する。
以上説明した構成によれば、情報通信装置Aは本体モジュールMと露出パネルPとに分割されているので、本体モジュールMを共通の仕様としておくことにより、露出パネルPのみの交換で情報通信装置Aの機能を容易に変更することが可能となる。
ところで、本実施形態の情報通信装置Aは、1台のインターホン親機A’に対し直列に複数台接続可能となるように、上流側装置を接続する上流側端子部6と下流側装置を接続する下流側端子部7とを具備し、上流側装置と下流側装置との間で情報の授受を可能としている。ここで、各系統の終端となる情報通信装置Aにおいては、インピーダンス整合をとるため、図1に示すように上流側端子部6に終端回路39としてのインピーダンス素子(ここでは抵抗)を接続する必要がある。本実施形態では、終端回路39の接続・非接続を設定するための構成として以下の構成を採用している。
すなわち、情報通信装置Aは、下流側端子部7に下流側装置(つまり他の情報通信装置A)が接続されているか否かを検出する終端検出回路(終端検出部)40と、終端検出回路40において下流側端子部7に下流側装置が接続されていないと判断されたときに、終端回路39を上流側端子部6に接続する終端設定部41とを有している。
終端検出回路40は、本体モジュールMに設けられており、下流側端子部7の端子間のインピーダンスを監視することで、下流側端子部7に下流側装置が接続されているか否かを検出する。つまり、下流側端子部7に他の情報通信装置Aが接続されている場合には、下流側端子部7に接続される信号線L2の線間インピーダンスが高くなることを利用して、終端検出回路40は、下流側端子部7の端子間のインピーダンスが閾値以上であれば、下流側端子部7に下流側装置が接続されていると判断し、一方、前記インピーダンスが閾値未満であれば、下流側端子部7に下流側装置が接続されていないと判断する。なお、終端検出回路40の構成は上記構成に限るものではなく、たとえば、下流側端子部7を差込式の端子部とし、下流側端子部7に信号線L2の芯線が差し込まれたことを検知する機構を用いて、下流側端子部7に下流側装置が接続されているか否かを検出するものとしてもよい。
終端設定部41は、本体モジュールMに設けられており、図1に示すように、終端回路39と上流側端子部6との間に挿入されている接点ry1を終端検出回路40の検出結果に応じて開閉するリレー装置からなる。図1の例では、上流側端子部6を構成する一対の端子間に接点ry1および終端回路39の直列回路が接続されている。具体的には、終端検出回路40の出力は全体制御部(CPU)36に入力されるとともに、終端設定部41は全体制御部36の出力を受けて接点ry1を開閉するように構成されており、終端検出回路40において、下流側端子部7に下流側装置が接続されていないと判断されたときに、終端設定部41は全体制御部36からの出力を受けて接点ry1をオンとする。なお、図2では、終端回路39、終端検出回路40、終端設定部41の図示を省略している。
以上説明した本実施形態の構成によれば、情報通信装置Aが終端検出回路40および終端設定部41を具備することにより、下流側端子部7に下流側装置が接続されているか否かに応じて上流側端子部6への終端回路39の接続・非接続が自動的に設定される。要するに、情報通信装置Aは、下流側端子部7に他の情報通信装置Aが接続されていない場合、つまり自己が終端となる場合に、終端回路39を上流側端子部6に接続することでインピーダンス整合をとり、一方、下流側端子部7に他の情報通信装置Aが接続されている場合、つまり自己が終端でない場合に、終端回路39を上流側端子部6から切り離すこととなる。その結果、終端回路39の接続・非接続の設定を作業者が手動で行う場合に比べて、当該設定の操作が不要になるから手間が省け、また、終端回路39の接続・非接続を適切に設定することができる。
なお、インターホン親機A’は、上述したインターホン副親機としての情報通信装置Aと基本的な構成および機能が共通であって、終端回路39と終端検出回路40と終端設定部41とID設定用のディップスイッチとがない点、および上流側端子部6に代えて相手側装置50に接続された通信線L0が接続される信号端子部6’を有する点、下流側端子部7に代えてインターホン副親機(情報通信装置A)に接続された第1の信号線L1が接続される増設端子部7’を有する点が上記情報通信装置Aと相違する。
ところで、上記各実施形態では、本体モジュールMを埋込型とした情報通信装置Aについて説明したが、本体モジュールMは埋込型に限るものではなく、図5に示すように壁面に背面を対向させる形で壁に固定される露出型の本体モジュールMを備えた情報通信装置Aに本発明を適用してもよい。
また、上記各実施形態では、インターホン副親機としての情報通信装置Aに本発明を適用する例を示したが、この例に限るものではなく、信号線を介して直列に複数台接続可能な種々の情報通信装置に本発明を適用することができる。
6 上流側端子部
7 下流側端子部
34 AC/DC電源部(電源回路)
39 終端回路
40 終端検出回路(終端検出部)
41 終端設定部
A 情報通信装置
L1 第1の信号線
L2 第2の信号線
M 本体モジュール
P 露出パネル
ry1 接点
7 下流側端子部
34 AC/DC電源部(電源回路)
39 終端回路
40 終端検出回路(終端検出部)
41 終端設定部
A 情報通信装置
L1 第1の信号線
L2 第2の信号線
M 本体モジュール
P 露出パネル
ry1 接点
Claims (3)
- 上流側装置との間の第1の信号線が接続される上流側端子部と、下流側装置との間の第2の信号線が接続される下流側端子部と、下流側端子部に下流側装置が接続されているか否かを検出する終端検出部と、下流側端子部に下流側装置が接続されていないときに、インピーダンス整合をとるための終端回路を上流側端子部に接続する終端設定部とを有することを特徴とする情報通信装置。
- 電源回路を具備し壁に固定される本体モジュールと、本体モジュールの前面側に着脱可能に覆着され、前記電源回路から電力供給を受ける情報入力手段および情報出力手段の少なくとも一方を具備する露出パネルとに分割されており、前記上流側端子部および前記下流側端子部は本体モジュールに設けられていることを特徴とする請求項1記載の情報通信装置。
- 前記終端設定部は、前記終端回路と前記上流側端子部との間に挿入されている接点を前記終端検出部の検出結果に応じて開閉するリレー装置からなることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の情報通信装置。
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