JP2009200678A - 高効率フィードフォワード増幅器及びその制御方法 - Google Patents

高効率フィードフォワード増幅器及びその制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】フィードフォワード増幅器の効率を高める。
【解決手段】歪検出回路(10)と歪除去回路(20)からなるフィードフォワード増幅器において、歪検出回路の主増幅器としてハーモニックリアクション増幅器(130)を使用し、フィードフォワード増幅器出力から制御部(43)で帯域外漏洩電力比(ACLR)と電力効率を求め、ACLRが基準値以下の条件で効率が最大となるようハーモニックリアクション増幅器の2つのマイクロ波トランジスタ(33A,33B)のゲートバイアス電圧を制御する。
【選択図】図2

Description

本発明は消費電力を低減する基地局用送信増幅器、特に高効率フィードフォワード増幅器及びその制御方法に関する。
近年,移動通信の急激な普及よって、サービスエリアの面的確保に伴う多数の基地局用装置設置の必要性と複数の基地局用装置を同一箇所に設置することによる省スペースの必要性から、基地局用装置の小型化・省電力化が求められている。基地局用装置は変復調装置、送信増幅器,各種制御装置等にて構成され、基地局用装置の小型化・省電力化を達成するために送信増幅器で発生する熱量軽減による放熱器の小型化と消費電力削減による省電力化が注目されている。
移動通信用基地局で使用される送信増幅器には、マルチキャリアの同時増幅の必要性と移動通信方式で要求する帯域外漏洩電力等の規格値を満たす必要性から、線形化技術が用いられており、その線形化技術の一つにフィードフォワード増幅器がある。図1にフィードフォワード増幅器の基本構成を示す。フィードフォワード増幅器100は歪検出回路10と歪除去回路20にて構成される。(非特許文献1)
歪検出回路10はフィードフォワード増幅器100の入力送信信号を2つの経路に分配する分配器11と、ベクトル調整器12と、主増幅器13と、遅延線路14と、合成分配器15とにより構成されている。ベクトル調整器12と主増幅器13を含む経路が主増幅器経路PMAであり、遅延線路14を含む経路が線形伝達経路PLTである。主増幅器経路PMAと線形伝達経路PLTのそれぞれの出力信号を合成分配器15に入力し、合成・分配する。合成分配器15は一般に方向性結合器で構成され、主増幅器経路PMAの利得に相当する結合度を有する。
ベクトル調整器12により主増幅器13に入力される信号の振幅と位相を調整することにより(歪検出回路10のループ調整と呼ぶ)、主増幅器経路PMAの出力信号を合成分配器15にて線形伝達経路PLTの出力信号に対して等振幅・逆位相・等遅延にて合成する。これにより、主増幅器経路PMAの出力送信信号から主信号成分が抑圧されて主増幅器13により発生された歪成分が検出され、歪除去回路20の一方の経路(後述の歪注入経路PDI)に出力され、そのとき、歪除去回路の他方の経路(後述の主増幅器出力伝達経路PMT)には送信信号成分が出力される。
歪除去回路20は合成分配器15と、遅延線路21と、ベクトル調整器22と、補助増幅器23と、電力合成器24とから構成されている。遅延線路21を含む経路が主増幅器出力伝達経路PMTであり、ベクトル調整器22と補助増幅器23を含む経路が歪注入経路PDIである。主増幅器出力伝達経路PMTと歪注入経路PDIのそれぞれの出力信号は電力合成器24に入力され、電力合成される。歪注入経路PDIの信号の振幅と位相を調整することにより(歪除去回路20のループ調整と呼ぶ)、歪注入経路PDIの出力信号は電力合成器24において主増幅器出力伝達経路PMTの出力信号に対して等振幅・逆位相・等遅延にて合成される。これにより、主増幅器出力伝達経路PMTの出力信号から歪成分を除去した主波成分がフィードフォワード増幅器100から出力される。
このように、歪検出回路10では主増幅器12で発生する歪成分を検出し、歪除去回路20では検出された歪成分を、主増幅器出力信号中の歪成分に対し等振幅・逆位相・等遅延で主増幅器出力信号に注入する。この動作により、フィードフォワード増幅器100は主増幅器13で発生する歪成分を補償することができる。
フィードフォワード増幅器100の消費電力は、アクティブ回路である主増幅器13及び補助増幅器23の消費電力にて決まる。ただし、フィードフォワード増幅器の他部分にはアクティブ回路がないものとする。フィードフォワード増幅器の電力効率は、フィードフォワード増幅器出力電力と消費電力の比である。
フィードフォワード増幅器100の電力効率を高めるためには、所定の線形性を維持しつつフィードフォワード増幅器内のアクティブ回路の消費電力を削減することである。主増幅器13と補助増幅器23の消費電力を削減すると、ぞれぞれの増幅素子に給電する電流を削減することになることから、それぞれの増幅素子で発生する歪成分が増大することになる。このように、消費電力削減と歪発生にはトレードオフの関係がある。
もし補助増幅器23の消費電力を削減した場合、歪検出回路10で検出した歪成分が補助増幅器23においてさらに歪を発生させることから、除去すべき主増幅器13の歪成分と異なる歪成分となる。その結果、主増幅器13で発生する歪成分を十分に除去できなくなる。このため、補助増幅器23は歪検出回路10で検出した歪成分を線形に増幅することが必要である。従って、補助増幅器23の消費電力を大幅に削減することはできない。
主増幅器の効率を高めるために、高効率増幅技術を適用した主増幅器が提案されている。そのひとつにドハティ増幅器がある(特許文献1)。ドハティ増幅器はキャリア増幅器とピーク増幅器にて構成される(非特許文献2)。ドハティ増幅器の入力電力がある一定値を超えるとピーク増幅器が動作し、ピーク増幅器出力はキャリア増幅器出力と合成される。ピーク増幅器が動作する入力電力の領域においてキャリア増幅器が飽和動作していることから、ドハティ増幅器は高い効率を達成できる。これまでに、W-CDMA方式用2GHz帯フィードフォワード増幅器の効率を2%改善できることが報告されている(非特許文献3)。
特開2000-286645 N. Pothecary, Feedforward linear power amplifiers, Artech House, 1999, S. C. Cripps, Advanced Techniques in RF Power Amplifier Design, Artech House, 2002. K-J. Cho, J-H. Kim, and S. P. Stapleton, "A highly efficient Doherty feed-forward linear power amplifier for W-CDMA base-station applications", IEEE Transactions on Microwave Theory and Techniques, vol. 53, no. 1, Jan. 2005.
ドハティ増幅器の非線形特性は、ピーク増幅器の動作する領域と動作しない領域で発生原理が異なる。ピーク増幅器の動作しない領域ではキャリア増幅器の非線形特性でドハティ増幅器の非線形特性となる。また、ピーク増幅器の動作する領域ではキャリア増幅器とピーク増幅器のそれぞれの非線形特性の和がドハティ増幅器の非線形特性となる。ドハティ増幅器の特徴であるピーク増幅器の動作する領域で高い効率を達成することができるが、非線形特性はキャリア増幅器単体の非線形特性に比較して複雑になる。
フィードフォワード増幅器は主増幅器として使用されるドハティ増幅器の複雑な非線形特性を補償できる必要がある。フィードフォワード増幅器の歪補償動作が理想的であれば,ドハティ増幅器の歪成分はすべて除去される。しかし.現実のフィードフォワード増幅器では主増幅器の発生する歪成分を完全に除去できない。これは、歪検出回路と歪除去回路の周波数特性が歪成分の周波数特性に完全に対応できないためである。このようにピーク増幅器が動作する状況では高い効率を達成できるが、複雑な非線形特性のため十分な歪補償を行うことができない課題があった。所定の帯域外漏洩電力以下を達成するために、主増幅器にドハティ増幅器を適用しても5dB程度の出力バックオフを必要とし、効率を高めることができなかった。
この発明の目的は、複雑な非線形歪を発生することなく、全体の高効率化をはかることが可能なフィードフォワード増幅器を提供すること及びそのようにフィードフォワード増幅器を制御する方法を提供することである。
この発明による高効率フィードフォワード増幅器は、
主増幅器経路と線形伝達経路を有する歪検出回路と、
入力信号を上記主増幅器経路と上記線形伝達経路に分配する分配器と、
上記主増幅器経路に主増幅器として挿入されたハーモニックリアクション増幅器と、
主増幅器出力伝達経路と歪注入経路を有する歪除去回路と、
上記歪注入経路に挿入された補助増幅器と、
入力信号を上記主増幅器経路と上記線形伝達経路に分配する分配器と、
上記主増幅器経路の出力と上記線形伝達経路の出力を合成し、上記主増幅器出力伝達経路と上記歪注入経路に分配する合成分配器と、
上記主増幅器出力伝達経路の出力と上記歪注入経路の出力を電力合成して出力する電力合成器と、
上記電力合成器の出力信号の一部を抽出する第1方向性結合器と、
上記第1方向性結合器により抽出された信号に基づいて上記ハーモニックリアクション増幅器の動作点を制御する制御部、
とを含むように構成される。
上記高効率フィードフォワード増幅器において、上記ハーモニックリアクション増幅器は、
上記主増幅器経路の信号を2つに分配する第2分配器と、
分配された2つの信号がそれぞれゲートに与えられ、電力増幅を行なう第1及び第2マイクロ波トランジスタと、
上記第1及び第2マイクロ波トランジスタの出力間を2次高調波終端する2次高調波終端回路と、上記2次高調波終端された2つの信号を電力合成し、上記ハーモニックリアクション増幅器の出力とする第2電力合成器と、
上記第1及び第2マイクロ波トランジスタのゲートバイアス電圧を上記制御部の制御に従ってそれぞれ設定する2つのゲートバイアス設定回路、
とを含むように構成してもよい。
上記高効率フィードフォワード増幅器において、更に上記第1方向性結合器で抽出された信号から主波成分と帯域外漏洩成分を検出する検出部と、上記フィードフォワード増幅器への供給電力を測定する電力測定部とを含み、上記制御部は検出された上記主波成分と帯域外漏洩成分から計算した帯域外漏洩電力比が所定の基準値以下の条件で、上記フィードフォワード増幅器の出力電力と上記測定した供給電力とから計算した電力効率が最大となるよう上記ハーモニックリアクション増幅器の上記第1及び第2ゲートバイアス設定回路を制御するように構成してもよい。
上記高効率フィードフォワード増幅器において、更に上記ハーモニックリアクション増幅器は、上記第1及び第2マイクロ波トランジスタのドレインバイアス電圧を上記制御部の制御に従って設定する第1及び第2ドレインバイアス設定回路を含み、上記制御部は検出された上記主波成分と帯域外漏洩成分から計算した帯域外漏洩電力比が上記基準値以下の条件で、上記フィードフォワード増幅器の出力電力と上記測定した供給電力とから計算した電力効率が最大となるよう上記ハーモニックリアクション増幅器の上記第1及び第2ドレインバイアス設定回路を制御するように構成してもよい。
上記高効率フィードフォワード増幅器において、上記歪検出回路は更に上記ハーモニックリアクション増幅器の入力側において上記主増幅器経路に挿入された第1ベクトル調整器を含み、上記歪除去回路は更に上記補助増幅器の入力側において上記歪注入経路に挿入された第2ベクトル調整器と上記第2ベクトル調整器の入力側において上記歪注入経路の信号の一部を抽出する第2方向性結合器を含み、上記制御部は上記第2方向性結合器により抽出された信号に基づいて上記第1ベクトル調整器による減衰量と移相量を調整し、上記第1方向性結合器による抽出信号に基づいて上記第2ベクトル調整器による減衰量と移相量を調整するように構成してもよい。
この発明による上記高効率フィードフォワード増幅器の制御方法は、
(a) 上記主増幅器経路の信号に対する減衰量と移相量を調整して上記歪検出回路のループ平衡を取る工程と、
(b) 上記歪注入経路の信号に対する減衰量と移相量を調整して上記歪除去回路のループ平衡を取る工程と、
(c) 上記高効率フィードフォワード増幅器の出力信号中の主波成分と帯域外漏洩成分を検出し、それらから計算した帯域外漏洩電力比が所定の基準値以下の条件で上記高効率フィードフォワード増幅器の電力効率を最大にするよう上記ハーモニックリアクション増幅器の上記第1及び第2マイクロ波トランジスタのゲートバイアス電圧を交互に制御する工程、
とを含む。
上記制御方法において、更に、
(d) 上記高効率フィードフォワード増幅器の出力信号中の主波成分と帯域外漏洩成分を検出し、それらから計算した帯域外漏洩電力比が所定の基準値以下の条件で上記高効率フィードフォワード増幅器の電力効率を最大にするよう上記第1及び第2マイクロ波トランジスタのドレインバイアス電圧を交互に制御する工程、
を含むようにしてもよい。
上記制御方法において、更に、
(e) さらに主波成分を周波数上で均一かつ最小にするように上記主増幅器経路の信号に対する減衰量と移相量を調整する工程と、
(f) 上記帯域外漏洩電力を最小にするように上記主増幅器経路の信号に対する移相量を調整する工程と、
(g) 上記帯域外漏洩電力を最小にするように上記歪注入経路の信号に対する減衰量と移相量を調整する工程と、
(h) 上記工程(f)と(g)を交互に複数回繰り返す工程、
とを含むようにしてもよい。
上記高効率フィードフォワード増幅器の構成及び制御方法によれば、フィードフォワード増幅器出力に基づいて主増幅器として使用するハーモニックリアクタンス増幅器の動作点を制御するため高効率化が可能なフィードフォワード増幅器を実現できる。
第1実施例
図2にこの発明による高効率フィードフォワード増幅器の第1実施例を示す。図1に示した従来のフィードフォワード増幅器における構成要素と対応するものには同じ参照番号を付けて示している。この発明によるフィードフォワード増幅器の最も重要な特徴は、主増幅器としてハーモニックリアクション増幅器(Harmonic Reaction Amplifier: HRA)130を使用することと、フィードフォワード増幅器の電力効率が最大となるようにそのHRA130の動作点を制御するように構成されていることである。その制御のために、フィードフォワード増幅器出力の一部を抽出する方向性結合器41と、その抽出信号中の送信主波成分と帯域外漏洩成分を検出する検出部42と、フィードフォワード増幅器の出力電力と供給電力を測定する電力測定部44と、検出部42の出力と電力測定部44による測定結果に基づいてフィードフォワード増幅器全体の電力効率を最大にするようHRA130の動作点を制御する制御部43が設けられている。
図2の高効率フィードフォワード増幅器は、図1の従来例と同様に、入力信号を主増幅器経路PMAと線形伝達経路PLTとに等分配する分配器11と、主増幅器経路PMAの出力と線形伝達経路PLTの出力を合成し、主増幅器出力伝達経路PMTと歪注入経路PDIに分配する合成分配器15と、主増幅器出力伝達経路PMTの出力と歪注入経路PDIの出力とを合成する電力合成器24から構成される。主増幅器経路PMAには可変減衰器12Aと可変移相器12Bとから成るベクトル調整器12と、プリアンプ13Pと主増幅器としてのハーモニックリアクション増幅器130とが設けられている。線形伝達経路PLTと主増幅器出力伝達経路PMTはそれぞれ遅延線路14,21にて構成される。歪注入経路PDIには可変減衰器22Aと可変移相器22Bとから成るベクトル調整器22と、プリアンプ23Pと、補助増幅器23とが設けられている。
主増幅器としてのハーモニックリアクション増幅器130は図3に示すように、入力信号を2つの経路に等分配する分配器31と、2つの入力整合回路32A,32Bと、2つのゲートバイアス設定回路37A,37Bと、2つのマイクロ波トランジスタ(以下、単にトランジスタと呼ぶ)33A,33Bと、2つの出力側整合回路34A,34Bと、2つのドレインバイアス設定回路38A,38Bと、2つの出力整合回路34A,34Bの出力間で2次高調波を終端する2次高調波終端回路35と、2つの出力整合回路34A,34Bの出力の2次高調波成分が除去された信号を電力合成する電力合成器36とから構成される。
入力整合回路32A,32Bと出力整合回路34A,34Bはそれぞれマイクロストリップラインにて構成され、設計周波数にて整合をとるように構成される。ゲートバイアス設定回路37A,37Bは、制御部43からの設定制御信号が与えられる制御端子TGCA, TGCBを有し、トランジスタ33A,33Bのゲートに指定されたゲートバイアス電圧VGB1, VGB2を与える。ドレインバイアス設定回路38A,38Bも同様の制御端子TDCA, TDCBを有しており、制御部43からの設定制御信号に従ってトランジスタ33A,33Bのドレインバイアス電圧を設定する。ゲートバイアス設定回路37A,37B及びドレインバイアス設定回路38A,38Bを除いたHRAの構成は、参考文献(特開昭63-153904)に示されている。
出力整合回路34A,34Bの出力間に2倍波を終端する2次高調波終端回路35を設けることで、いわゆるF級動作(偶次高調波終端,奇数次高調波開放の条件)またはJ級動作の並列型増幅器となる。このHRA130の構成は、基本波について同位相で等電力合成を行い、歪成分についてその位相関係と振幅関係を考慮することなく合成される。すなわち、基本波は電圧加算であり、歪成分は電力加算となる。この動作により、基本波に対して歪成分を3dB改善することができる。また、HRAは80%超の最大ドレイン効率を達成している。このように、HRAは最大ドレイン効率が高くかつ歪成分を改善できる特長を持つことから、高効率フィードフォワード増幅器の主増幅器に適している。また、このHRAはドハティ増幅器のキャリア増幅器とピーク増幅器のバイアス設定条件と異なり、2つのトランジスタ33A,33Bに対しほぼ同じバイアス設定を行なう。従って、2つのトランジスタ33A,33Bの動作点もほぼ同じであり、ドハティ増幅器のピーク増幅器が動作した場合に顕著に生じる複雑な非線形特性を生じない。このように、主増幅器にHRAを適用することは、フィードフォワード増幅器全体の電力効率を高めかつ、非線形特性を緩和できる。
HRAのゲートバイアス電圧は効率を高くかつ帯域外歪成分を少なくするように設定される。一般にプッシュプル型増幅器やバランス型増幅器では2つのゲートバイアスを同じ電圧に設定する。この発明によるフィードフォワード増幅器で主増幅器として使用されるHRAでは、2つのトランジスタのゲートバイアス電圧をそれぞれ微調整することで所定の歪補償量を維持したままフィードフォワード増幅器の電力効率を改善できる。HRAは2つの増幅器を並列構成しており、個々の増幅器にはトランジスタの個体差や調整の相違により、それらの増幅器の特性は厳密に一致しない。ゲートバイアスを微調整することで、HRAの歪成分と効率をフィードフォワード増幅器からみて最適に設定することができる。ただし、HRA単体の歪成分と効率が最適に設定されるとは限らない。本発明では、フィードフォワード増幅器出力にて歪成分とフィードフォワード増幅器全体の消費電力を観測することで、所定の歪補償量を維持したまま電力効率を高めるようにゲートバイアス電圧を制御する。
また、ドレインバイアス電圧を制御することで、HRAの動作をさらに調整できる。一般にドレイン電圧を制御すると線形性を維持しつつ高効率増幅が可能になる。さらに、ゲートバイアス電圧制御とドレインバイアス電圧制御を組み合わせることにより、両者の特長を生かしつつHRAの効率と線形性を改善できる。
ゲートバイアス設定回路37Aと37Bは同じ構成であり、その構成例を図4A,4B,4Cに示す。図4Aはトランジスタ37Tと抵抗37R1〜37R4で構成された周知の電流帰還回路をゲートバイアス設定回路37A,37Bとして使う例を示す。制御部43から設定制御電圧がゲートバイアス制御端子TGCに与えられ、それによって決まるソース電圧がゲートバイアス電圧VGBとして端子TSからトランジスタ33A,33Bのゲートに与えられる。図4BはDC/DCコンバータ37Cをゲートバイアス設定回路37A,37Bとして使用する例を示し、制御部43から端子TGCに与えられた制御電圧がDC/DCコンバータ37Cにより対応するゲートバイアス電圧VGBに変換され、端子TCに出力される。図4Cは複数の直列接続された抵抗37R1, 37R2, 37R3により分圧された電圧を、ゲートバイアス制御端子TGCに与えられた制御信号に従ってスイッチ37Sで選択し、ゲートバイアス電圧VGBとして端子TSに出力する。このように、ゲートバイアス設定回路37A,37Bは電圧のみを制御することから図4A乃至4Cのように簡易に構成できる。図4Aと4Bは制御部43から連続した制御電圧でゲートバイアス電圧VGBを制御できる。また図4Cは制御部43から離散した制御電圧でゲートバイアス電圧VGBを制御できる。
図2に戻って、電力合成器24の出力は方向性結合器41を介してフィードフォワード増幅器の出力として出力されると共に、その電力の一部が方向性結合器41により分岐され、検出部42に与えられる。検出部42は送信主波成分と帯域外歪成分をそれぞれ検出する。
図5に検出部42の構成例を示す。方向性結合器41で抽出された信号は周波数変換器42Aによりベースバンド信号に変換され、更に低域通過型フィルタ42Bにて周波数変換でのエリアジングを除去したのち、アナログ・ディジタル変換器42Cにてディジタル化される。送信主波成分はディジタルローパスフィルタ42Dにより抽出される。上側及び下側帯域外漏洩成分はディジタルバンドパスフィルタ42E,42Fにてそれぞれ抽出される。ディジタルバンドパスフィルタ42E,42Fの通過帯域幅BPU, BPLは、fs+fw, fs-fwをそれぞれ中心とする帯域外歪成分を十分に検出できるフィルタの帯域外減衰特性を考慮して決定される。
図6Aに図5における周波数変換器42Aの入力信号のスペクトル例を示し、図6Bにサンプリング周波数をfsとした場合のAD変換器42Cの出力におけるスペクトル例を示す。図6Aに示すように、上側及び下側帯域外漏洩成分ACU, ACLはキャリア周波数fcを中心周波数とする送信主波成分WTの上側と下側に隣接しており、それらの成分ACU, ACLを、送信主波成分WTに抑圧されることなく検出することが必要である。ところが、マイクロ波帯にて図6Aの帯域外漏洩成分ACU, ACLを送信主波成分WTと分離して抽出するような周波数特性を持つフィルタを具現化することが難しい。そこで、図5の例では方向性結合器41で抽出された信号を周波数変換器42Aによりマイクロ波帯からベースバンドに変換する。周波数変換器42Aは一般にミキサ42A1と局部発振器42A2から構成される。
図6Bにディジタル化されたベースバンド信号のスペクトルを示す。即ち、低域通過フィルタ42Bのアナログ出力をサンプリング周波数fsでアナログ・ディジタル変換器42Cによりディジタルベースバンド信号に変換した出力をフーリエ変換して得られるスペクトルの例である。抽出するべき帯域外漏洩成分ACU, ACLは通過帯域BPU, BPLを有するディジタル帯域通過フィルタ42E,42Fにてそれぞれ抽出される。また、送信主波成分WTは通過帯域LPTで示すディジタル低域通過フィルタ42Dにより抽出される。これらディジタルフィルタ42D,42E,42Fの出力は制御部43に与えられ、それぞれの検出成分の電力が計算される。ディジタルフィルタ42D,42E,42FはそれぞれFIRフィルタにて構成できる。また、ディジタルフィルタ42D,42E,42Dを使用しないで、アナログ・ディジタル変換器42Cの出力をFFTにてフーリエ変換してそれぞれの成分に対応する周波数成分を抽出してもよい。
図7に検出部42の他の構成例を示す。この例はミキサ42A1'と局部発振器42A2'から構成されたIF帯周波数変換器42A'と、狭帯域通過フィルタ42D', 42E', 42F'と、電力検出部42G,42H,42Iにて構成される。方向性結合器41で抽出された信号はIF帯周波数変換器42A'にてマイクロ波帯から中心周波数fiのIF帯(例えば150MHz)に変換される。IF帯に変換された信号は三分配回路(図示せず)にて三分配し、それぞれ検出すべき送信主波成分WTと帯域外漏洩成分ACU, ACLの周波数特性を備えた狭帯域通過フィルタ42D', 42E', 42F'に入力される。例えば,送信主波成分の帯域幅をfwとすると、狭帯域通過フィルタ42E'は周波数fi+fwを中心とする帯域外漏洩成分を抽出し、狭帯域通過フィルタ42F'は周波数fi-fwを中心とする帯域外漏洩成分を抽出する。狭帯域通過フィルタ42D'は周波数fiを中心周波数とする送信主波成分を抽出する。これら狭帯域通過フィルタ42D', 42E', 42F'は、例えばSAWフィルタやセラミックフィルタで実現できる。狭帯域フィルタ42D', 42E', 42F'の出力は電力検出部42G,42H,42Iにあたえられ送信主波電力と、上側及び下側帯域外漏洩電力が測定される。電力検出部42G,42H,42Iはログアンプ等のICで構成される。
フィードフォワード増幅器全体(制御部43,プリアンプ13P,23P,HRA130,補助増幅器23)の消費電力は装置給電点にて電流を測定することで取得できる。例えば、交流給電であればクランプメータにより測定できる。また、各回路の給電部にシャント抵抗(1mOhm程度)を用いることで電流値を測定できる。測定された電流値は制御部43に入力され既知の電圧値を乗算することでフィードフォワード増幅器全体の消費電力を取得する。
制御部43は検出部42で抽出した送信主波電力と上下帯域外漏洩電力とフィードフォワード増幅器全体の消費電力を観測する。上下帯域外漏洩電力と送信主波電力の比、即ち隣接帯域外漏洩電力比(ACLR)を所定値以下に維持しつつ、フィードフォワード増幅器の電力効率を最大にするようゲートバイアス電圧制御を行う。制御部43はマイクロプロセッサにより構成される。
図8Aにフィードフォワード増幅器の歪検出回路10と歪除去回路20のベクトル調整器12と22によるループ調整完了後の制御部43によるゲートバイアス電圧制御の概略をフローチャートで示す。制御部43は図3に示したHRA130のゲートバイアス設定回路37Aの制御端子TGCAに与える制御信号を変化させることによりトランジスタ33Aのゲートバイアス電圧VGB1を変化させ、フィードフォワード増幅器出力の帯域外漏洩電力比(ACLR)が基準値以下の条件でフィードフォワード増幅器の電力効率が最大となるゲートバイアス電圧VGB1を決める(ステップS1)。次に、ゲートバイアス設定回路37Bの制御端子TGCBに与える制御信号を変えることで同様にしてトランジスタ33Bに対するゲートバイアス電圧VGB2を決める(ステップS2)。ステップS2によるバイアス制御によりステップS1での条件が必ずしも維持されているとは限らないので、ACLRが基準値以下の条件化で電力効率が最大となるまでステップS1,S2を繰り返す(ステップS3)。
図8Bは図8AにおけるステップS1の詳細な制御手順の例を示す。まず、ステップS11でトランジスタ33Aに設定したゲートバイアス電圧VGB1に対しステップS12でフィードフォワード増幅器出力の送信主波成分と上側及び下側帯域外漏洩成分の電力を検出部42でそれぞれ測定する。これら上側及び下側帯域外漏洩電力と送信主波成分電力の比ACLRをそれぞれ計算する。ステップS13で、これらACLRが両方とも基準値以下か判定し、少なくとも一方が基準値以下でなければステップS11に戻り、ゲートバイアス電圧の設定値を変更してステップS11,S12を繰り返すことにより、ゲートバイアス電圧VGB1を制御する。このときゲートバイアス電圧VGB2は一定とする。
ACLRが基準値以下となった場合、次にステップS14でフィードフォワード増幅器の出力電力と供給電力を測定する。更にステップS15でフィードフォワード増幅器の電力効率を計算し、その値がこれまでに計算した効率よりも低いかステップS16で判定し、低い場合にはステップS11に戻ってゲートバイアス電圧VGB1を再設定する。このようにして、ゲートバイアス電圧VGB1を制御してフィードフォワード増幅器の効率を最大にするまでステップS11〜S16による制御を繰り返す。
ゲートバイアス電圧VGB1の制御アルゴリズムは、電圧変化幅一定での最急降下法またはLMSを用いることができる。また電圧幅を可変して制御してもよい。ゲートバイアス電圧VGB1の制御によりフィードフォワード増幅器の電力効率を最大にしたのち、ゲートバイアス電圧VGB1を固定したまま図8AのステップS2でゲートバイアス電圧VGB2を制御する。ゲートバイアス電圧VGB2の制御は図8Bのゲートバイアス電圧VGB1の制御と同様に行う。図8AのステップS3でフィードフォワード増幅器の電力効率が最大になるまで、ステップS1とS2によるゲートバイアス電圧VGB1とVGB2の制御を交互に繰り返す。
ドレインバイアス電圧制御は図8A,8Bと同一である。ドレインバイアス設定回路38A,38Bの制御端子TDCA, TDCBに与える制御信号により上記のゲートバイアス電圧フローチャートと同様にフィードフォワード増幅器の電力効率を最大にするドレインバイアス電圧を探索し設定する。ゲートバイアス電圧とドレインバイアス電圧の制御は交互に繰り返し行ってもよい。また、ゲートバイアス電圧とドレインバイアス電圧をいずれか一方のみ制御してもよい。
第2実施例
図9はフィードフォワード増幅器の第2の実施例を示し、図2の実施例において歪検出回路10と歪除去回路20のベクトル調整器12,22に対する調整を行なうための構成として、歪注入経路PDIのベクトル調整器22の入力側に方向性結合器45を挿入し、方向性結合器41と45の抽出信号をスイッチ46により選択して検出部42に与えるように構成している。
制御部43は歪検出回路10の可変減衰器12Aと可変移相器12B及び歪除去回路20の可変減衰器22Aと可変移相器22Bをそれぞれ制御可能とされている。第2実施例では、第1実施例と同様のゲートバイアス電圧制御の完了後に、更に歪検出回路10と歪除去回路20の可変減衰器と可変移相器を適応制御する。以下にその制御を図10のフローチャートを参照して説明する。
第1実施例と同様に歪検出回路10のベクトル調整(ステップS1)と、歪除去回路20のベクトル調整(ステップS2)と、ゲートバイアス電圧設定制御(ステップS3)を行なう。ステップS4で方向性結合器45により抽出した信号から検出部42により抑圧された主波成分と主増幅器であるHRA130で発生する帯域外歪成分を検出し、主波成分を均一にかつ最大に抑圧するよう歪検出回路10におけるベクトル調整器12の可変減衰器12Aと可変移相器12Bを制御する。ここで、均一に抑圧する理由は、歪除去回路20にて帯域外歪成分は抑圧され、主波成分は加算されるためである。もし、主波成分の抑圧が周波数特性を持つ場合(均一に抑圧できない場合)ならば、歪除去回路20の出力で主波成分を一様に加算することができない。
次にステップS5で、方向性結合器41により抽出された信号から検出部42により帯域外漏洩成分を検出し、その電力を最小にするように歪検出回路10の可変移相器12Bを制御する。更にステップS6で、方向性結合器41により抽出された信号から帯域外漏洩成分を検出部42により検出し、その電力が最小となるように歪除去回路20の可変減衰器22Aと可変移相器22Bを制御する。
ステップS5,S6,S7の制御により、歪除去回路20における歪注入経路PDIの帯域外漏洩成分が主増幅器出力伝達経路PMTの帯域外漏洩成分と逆位相になるよう歪除去回路20の可変移相器22Aと可変減衰器22Bが設定され、また、歪注入経路PDIの主波成分が主増幅器出力伝達経路PMTの主波成分と同位相になるように歪検出回路10の可変移相器12Bが設定される。これにより、帯域外漏洩成分を抑圧するとともに、主波成分を増加できる特徴がある。
このように、歪検出回路10と歪除去回路20の可変減衰器と可変移相器を制御することで、帯域外漏洩電力比を基準値以下としつつ、フィードフォワード増幅器の電力効率を最大にすることができる。制御部43は歪検出回路10の可変移相器12Bの調整(ステップS5)と、歪除去回路20の可変減衰器22Aの調整(ステップS6)と、可変移相器22Bの調整(ステップS7)をこの順序に所定回数繰り返し実行し、この繰り返し調整により、フィードフォワード増幅器出力電力を高めつつ歪補償を行うことができる。また、電力合成器24により主波成分電力が加算されるので、フィードフォワード増幅器の電力効率を高めることができる。歪検出回路10の可変減衰器12Aを繰り返し制御しない理由は、フィードフォワード増幅器の利得が変化するためである。
この一連の制御は温度変化,経年変化に追従する。また、主増幅器であるHRAが低バックオフ領域で動作する場合に、帯域外漏洩電力を一定値以下に維持したままフィードフォワード増幅器電力効率を最大にするように制御することができる。
第3実施例
図11は図9の実施例において歪検出回路10と歪除去回路20のベクトル調整器12,22の調整制御を、パイロット信号を用いて行なうように構成したフィードフォワード増幅器の実施例を示す。この実施例は図9の構成に対し、更に、分配器11の入力側に方向性結合器8を挿入し、第1パイロット信号発生器9により発生された第1パイロット信号SP1を方向性結合器8を介して分配器11に注入する。また、HRA130の入力側に方向性結合器17が挿入され、第2パイロット信号発生器18により発生された第2パイロット信号SP2を方向性結合器17を介して主増幅器経路PMAに注入する。これらパイロット信号SP1, SP2は歪検出回路10と歪除去回路20のループ調整を行うために用いられる。
具体的には、方向性結合器8を介して分配器11の入力に注入された第1パイロット信号SP1に対しHRA130が発生した歪成分が方向性結合器45により抽出された信号中から検出部42により検出される。制御部43はその検出された歪成分が最小となるようにベクトル調整器12の可変減衰器12Aと可変移相器12Bを調整する。同様に、方向性結合器17を介して主増幅器経路PMAに注入された第2パイロット信号SP2に対しHRA130が発生した歪成分が方向性結合器41により抽出された信号中から検出部42により検出される。制御部43はその検出された歪成分が最小となるようにベクトル調整器22の可変減衰器22Aと可変移相器22Bを調整する。
実験結果
図12に図9で説明したフィードフォワード増幅器の構成での測定結果を示す。測定条件は、入力信号として周波数2.14GHz のW-CDMA一波を使用した。初期状態として、HRA130の2つのトランジスタ33A,33Bのドレイン電流が一致するようにゲートバイアス電圧VGB1, VGB2を設定し、その状態からゲートバイアス電圧を変化させることにより2つのドレイン電流の差を変化させ、電流差に対する5MHzオフセット及び10MHzオフセットでの隣接帯域外漏洩電力比(ACLR)と、フィードフォワード増幅器の電力効率を測定した。制御手順は、歪検出回路10と歪除去回路20の調整を行い、図8で説明したゲートバイアス電圧制御を行った。
図12に示すように、基準値(ドレイン電流の差0mA)から-50mAとなるようにゲートバイアス電圧を調整した場合、電力効率は0.7%改善する。電力効率の改善に伴い、5MHzオフセットACLRで5dB劣化し、10MHzオフセットACLRで6dB劣化している。この劣化は歪検出回路10と歪除去回路20のループ調整を行うことで補償できる。また、再度の歪検出回路10と歪除去回路20のループ調整を行わない場合には、ドレイン電流差30mAに設定することで5MHzオフセットACLRを-45dBc,電力効率を0.3%改善できる。このように、HRA130のゲートバイアス電圧設定を変更することで電力効率を0.3%から0.7%改善できる。
図13Aにこの発明のフィードフォワード増幅器によるACLR特性を示す。図13Aは図12で示した2つのドレイン電流の差を0とするゲートバイアス電圧調整を行った状態での測定結果である。ハーモニックリアクション増幅器130である主増幅器の出力とフィードフォワード増幅器出力における5MHzオフセットACLR及び10MHzオフセットACLRを示している。5MHzオフセットACLR-45dBcにおいて、歪補償量は13dBである。また、フィードフォワード増幅器出力電力は38.4dBmである。
図13Bに図13Aでの電力効率特性を示す。主増幅器としてのHRA130の電力効率とフィードフォワード増幅器の電力効率を示す。フィードフォワード増幅器出力電力38.4dBmにて、フィードフォワード増幅器の電力効率19.8%を達成している。従来のフィードフォワード増幅器の電力効率が15%以下であることから、本発明によるフィードフォワード増幅器の高効率化が可能であることがわかる。
以上説明したように、この発明によれば、フィードフォワード増幅器の電力効率を改善し、低消費電力化が可能である。その結果、フィードフォワード増幅器の小型化と軽量化を可能にする。
従来のフィードフォワード増幅器の例を示すブロック図。 この発明によるフィードフォワード増幅器の第1実施例を示すブロック図。 この発明で使用されるハーモニックリアクション増幅器の構成例を示す図。 ゲートバイアス設定回路の構成例を示し、Aは電流帰還トランジスタ回路による構成例、BはDC/DCコンバータによる構成例、Cは電圧分割抵抗による構成例。 検出部の構成例を示すブロック図。 Aはフィードフォワード増幅器出力スペクトルの例を示し、Bはベースバンドに変換されたスペクトルの例を示す図。 検出部の他の構成例を示すブロック図。 Aはゲートバイアス電圧設定手順の概略を示すフロー図を示し、Bはゲートバイアス電圧設定値探索の詳細な手順の例を示すフロー図。 この発明のフィードフォワード増幅器の第2実施例を示すブロック図。 第2実施例におけるフィードフォワード増幅器の制御例を示すフロー図。 この発明の第3実施例を示すブロック図。 この発明のフィードフォワード増幅器での電力効率とACLRの測定結果を示すグラフ。 Aはこの発明のフィードフォワード増幅器での出力電力に対するACLRの測定結果を示すグラフ、Bは電力効率を示すグラフ。

Claims (8)

  1. 主増幅器経路と線形伝達経路を有する歪検出回路と、
    入力信号を上記主増幅器経路と上記線形伝達経路に分配する分配器と、
    上記主増幅器経路に主増幅器として挿入されたハーモニックリアクション増幅器と、
    主増幅器出力伝達経路と歪注入経路を有する歪除去回路と、
    上記歪注入経路に挿入された補助増幅器と、
    入力信号を上記主増幅器経路と上記線形伝達経路に分配する分配器と、
    上記主増幅器経路の出力と上記線形伝達経路の出力を合成し、上記主増幅器出力伝達経路と上記歪注入経路に分配する合成分配器と、
    上記主増幅器出力伝達経路の出力と上記歪注入経路の出力を電力合成して出力する電力合成器と、
    上記電力合成器の出力信号の一部を抽出する第1方向性結合器と、
    上記第1方向性結合器により抽出された信号に基づいて上記ハーモニックリアクション増幅器の動作点を制御する制御部、
    とを含むことを特徴とする高効率フィードフォワード増幅器。
  2. 請求項1記載の高効率フィードフォワード増幅器において、上記ハーモニックリアクション増幅器は、
    上記主増幅器経路の信号を2つに分配する第2分配器と、
    分配された2つの信号がそれぞれゲートに与えられ、電力増幅を行なう第1及び第2マイクロ波トランジスタと、
    上記第1及び第2マイクロ波トランジスタの出力間を2次高調波終端する2次高調波終端回路と、上記2次高調波終端された2つの信号を電力合成し、上記ハーモニックリアクション増幅器の出力とする第2電力合成器と、
    上記第1及び第2マイクロ波トランジスタのゲートバイアス電圧を上記制御部の制御に従ってそれぞれ設定する2つのゲートバイアス設定回路、
    とを含むことを特徴とする高効率フィードフォワード増幅器。
  3. 請求項2の高効率フィードフォワード増幅器において、更に上記第1方向性結合器で抽出された信号から主波成分と帯域外漏洩成分を検出する検出部と、上記フィードフォワード増幅器への供給電力を測定する電力測定部とを含み、上記制御部は検出された上記主波成分と帯域外漏洩成分から計算した帯域外漏洩電力比が所定の基準値以下の条件で、上記フィードフォワード増幅器の出力電力と上記測定した供給電力とから計算した電力効率が最大となるよう上記ハーモニックリアクション増幅器の上記第1及び第2ゲートバイアス設定回路を制御することを特徴とする高効率フィードフォワード増幅器。
  4. 請求項3記載の高効率フィードフォワード増幅器において、更に上記ハーモニックリアクション増幅器は、上記第1及び第2マイクロ波トランジスタのドレインバイアス電圧を上記制御部の制御に従って設定する第1及び第2ドレインバイアス設定回路を含み、上記制御部は検出された上記主波成分と帯域外漏洩成分から計算した帯域外漏洩電力比が上記基準値以下の条件で、上記フィードフォワード増幅器の出力電力と上記測定した供給電力とから計算した電力効率が最大となるよう上記ハーモニックリアクション増幅器の上記第1及び第2ドレインバイアス設定回路を制御することを特徴とする高効率フィードフォワード増幅器。
  5. 請求項1乃至4の何れか記載の高効率フィードフォワード増幅器において、上記歪検出回路は更に上記ハーモニックリアクション増幅器の入力側において上記主増幅器経路に挿入された第1ベクトル調整器を含み、上記歪除去回路は更に上記補助増幅器の入力側において上記歪注入経路に挿入された第2ベクトル調整器と上記第2ベクトル調整器の入力側において上記歪注入経路の信号の一部を抽出する第2方向性結合器を含み、上記制御部は上記第2方向性結合器により抽出された信号に基づいて上記第1ベクトル調整器による減衰量と移相量を調整し、上記第1方向性結合器による抽出信号に基づいて上記第2ベクトル調整器による減衰量と移相量を調整することを特徴とする高効率フィードフォワード増幅器。
  6. 請求項2記載の高効率フィードフォワード増幅器の制御方法であり、
    (a) 上記主増幅器経路の信号に対する減衰量と移相量を調整して上記歪検出回路のループ平衡を取る工程と、
    (b) 上記歪注入経路の信号に対する減衰量と移相量を調整して上記歪除去回路のループ平衡を取る工程と、
    (c) 上記高効率フィードフォワード増幅器の出力信号中の主波成分と帯域外漏洩成分を検出し、それらから計算した帯域外漏洩電力比が所定の基準値以下の条件で上記高効率フィードフォワード増幅器の電力効率を最大にするよう上記ハーモニックリアクション増幅器の上記第1及び第2マイクロ波トランジスタのゲートバイアス電圧を交互に制御する工程、
    とを含むことを特徴とする高効率フィードフォワード増幅器の制御方法。
  7. 請求項6記載の方法において、更に、
    (d) 上記高効率フィードフォワード増幅器の出力信号中の主波成分と帯域外漏洩成分を検出し、それらから計算した帯域外漏洩電力比が所定の基準値以下の条件で上記高効率フィードフォワード増幅器の電力効率を最大にするよう上記第1及び第2マイクロ波トランジスタのドレインバイアス電圧を交互に制御する工程、
    を含むことを特徴とする高効率フィードフォワード増幅器の制御方法。
  8. 請求項6また7記載の方法において、更に、
    (e) さらに主波成分を周波数上で均一かつ最小にするように上記主増幅器経路の信号に対する減衰量と移相量を調整する工程と、
    (f) 上記帯域外漏洩電力を最小にするように上記主増幅器経路の信号に対する移相量を調整する工程と、
    (g) 上記帯域外漏洩電力を最小にするように上記歪注入経路の信号に対する減衰量と移相量を調整する工程と、
    (h) 上記工程(f)と(g)を交互に複数回繰り返す工程、
    とを含むことを特徴とする高効率フィードフォワード増幅器の制御方法。
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