JP2009200014A - 二次電池用炭素材、二次電池用電極、および二次電池 - Google Patents

二次電池用炭素材、二次電池用電極、および二次電池 Download PDF

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Abstract

【課題】 リチウムイオン二次電池として、サイクル性及び負荷特性に優れ、高充電容量および高充放電効率を発現する二次電池電極用炭素材、二次電池用電極及びこれを用いたリチウムイオン二次電池を提供する。
【解決手段】 細孔を有する炭素材であって、前記炭素材は、イ)炭素を95〜99wt%含み、且つ炭素以外の元素として、O、N、S、P及びBの少なくとも1つ以上の元素を1〜5wt%含み、ロ)0.25〜0.45nmの細孔径を有する細孔の容積が、全細孔容積の30容積%以上、ハ)比表面積が15m2/g以下、であることを特徴とする、二次電池用炭素材。また、前記二次電池用炭素材を電極用活物質に用いることを特徴とする二次電池電極。さらに、前記二次電池電極を含んで構成される二次電池。
【選択図】 なし

Description

本発明は、二次電池用炭素材、及び、これを用いた電極、二次電池に関するものである。
近年、めざましい電子技術の発達に伴い、電子機器の小型化、軽量化が求められている。これに伴い、移動用電源又は固定型電源に対しても、更なる小型化、軽量化、且つ高エネルギー密度化が求められるようになっている。
このような背景から、リチウムイオン二次電池が提唱された。
リチウムイオン二次電池は、鉛蓄電池、ニッカド−カドニウム電池とは異なり、リチウムイオンが正極/負極の電極間を移動することにより、電流を発生する。具体的にいえば、充電過程においては正極より、リチウムイオンが放出され、負極側ではリチウムイオンを吸蔵する。逆に、放電過程では負極よりリチウムイオンが放出され、正極側でリチウムイオンを吸蔵する。従って、リチウムイオン二次電池の高容量化には、負極側のリチウムイオン吸蔵量を増やすことが必須となっている。
現在、リチウムイオン二次電池の負極に使用されている材料としては、携帯機器向け電池負極材の主流となっているグラファイト系材料である。この材料の特徴は、充放電効率が90%以上と高いこと、真密度が高いことによる電極密度が高いことなどが挙げられる。しかし、理論充放電容量(372mAh/g)が存在するために、グラファイト系材料を用いてのリチウムイオン二次電池の容量を向上させることは困難となっている。
上記のように、理論充放電容量が372mAh/gであるという問題点を解決するために、グラファイト系以外の材料の検討が実施されている。具体的には、非結晶性炭素質材料、合金炭素複合材料、金属元素が担持された炭素質材料、金属窒化物、合金系金属材料などが検討されている。これらの材料は放電容量が非常に高いことで知られている。しかしながら、初期充放電効率が低いこと、及び、サイクル性の劣化が大きいことなどが難点であり、更なる特性の向上が望まれている。
上記で挙げた中で、非結晶性炭素質材料はサイクル特性が良く、又、非常に小さい細孔を数多くもつため、Liイオンを吸蔵しやすく、リチウムイオン二次電池の負極として用いた場合には充電容量が大きく、期待されている材料であり、従来より検討がなされてきている。例えば、Liイオンと同程度の分子径を有するHeや、分子径の多きいブタノールをプローブ分子として、He吸着量やブタノール浸漬法で測定される炭素材表面、および内部細孔や密度などを解析することで、負極容量と物性との相関関係を解析し、充放電特性を向上させようという取り組みもされている(例えば特許文献1、2参照。)。しかしながら、炭素材料の細孔の大きさ、形状、容積、分布、密度のみでは、負極容量と充放電効率を両方とも向上させることが現状できていない。
特開2001−176512号公報 特開平08−115723号公報
本発明は、リチウムイオン二次電池として、サイクル性および負荷特性に優れ、高充電容量および高充放電効率を発現する二次電池電極用炭素材、二次電池用電極、およびこれを用いたリチウムイオン二次電池を提供する。
このような目的は、以下の本発明(1)〜(5)によって達成される。
(1) 細孔を有する炭素材であって、前記炭素材は、
イ)炭素を95〜99wt%含み、且つ炭素以外の元素として、O、N、S、P及びBの少なくとも1つ以上の元素を1〜5wt%含み、
ロ)0.25〜0.45nmの細孔径を有する細孔の容積が、全細孔容積の30容積%以上、
ハ)比表面積が15m2/g以下、
であることを特徴とする、二次電池用炭素材。
(2) 前記二次電池用炭素材は、ブタノール浸漬法により測定される密度(ρB)に対するヘリウムガス吸着法により測定される密度(ρH)の比(ρH/ρB)が0.9以上であり、且つX線回折スペクトル法からBragg式を用いて算出される炭素材の平均面間隔(d)が、0.34〜0.40nmである前記(1)に記載の二次電池用炭素材。
(3) 前記(1)又は(2)記載の二次電池用炭素材が、非結晶性である二次電池用炭素材。
(4) 前記(1)〜(3)のいずれか1項に記載の二次電池用炭素材を電極用活物質に用いることを特徴とする二次電池電極。
(5) 前記(4)に記載の二次電池電極を含んで構成される二次電池。
本発明によれば、リチウムイオン二次電池として、サイクル性および負荷特性に優れ、高充電容量および高充放電効率を発現する二次電池電極用炭素材を得ることができる。また、本発明の二次電池電極用炭素材を電極用活物質に用いて得られた二次電池用電極を用いたリチウムイオン二次電池は、サイクル性および負荷特性に優れると共に、高充電容量および高充放電効率を有するものである。
以下に、本発明の二次電池用炭素材、二次電池用電極、及び、二次電池について詳細に説明する。
本発明の二次電池用炭素材は、細孔を有するものであって、炭素を95〜99wt%含み、且つ炭素以外の元素として、O、N、S、P及びBの少なくとも一つ以上の元素を1〜5wt%含むことを特徴とするものである。
上記炭素以外の元素は、炭素材の製造過程において、部分的に、炭素前駆体における炭素と結合するために、得られた炭素材における炭素−炭素間の結合距離が変化する。例えば、炭素前駆体がベンゼン環を有するものである場合、ベンゼン環における炭素−炭素間の結合距離は、1.337Åであり、そこにB原子が結合することにより、該結合距離は1.59Åに増加する。このように、結合距離が増加することにより、炭素材の結晶子構造が崩れ、ランダム構造となり、新たな細孔が形成し、リチウムイオンのドープ源となる。また、前記炭素以外の元素は、リチウムイオンとの親和性が高いために、リチウムイオンのドープ量は、新たな細孔形成に伴う構造制御によるドープ量の他に、前記炭素以外の元素との親和性に伴うドープ量になり、炭素材のドープ量はさらに増加し、サイクル性及び負荷特性に優れると共に、充放電容量及び充放電効率を向上させることができる。前記元素の含有量が1wt%を下回ると、充放電容量の向上に寄与しない。又、5wt%を上回ると、充放電容量の向上には寄与するが、充放電効率の低下を招くものとなる。
本発明の二次電池用炭素材は、炭素前駆体を炭化して得ることができる。該炭素前駆体としては特に限定されないが、例えば、石油ピッチ及び石炭ピッチ等の天然由来のピッチ類、ポリエチレン、ポリプロピレン、アセチレン−ブタジエン−スチレン樹脂及びアクリル樹脂などの熱可塑姓樹脂などの易黒鉛化炭素前駆体;フェノール樹脂、メラミン樹脂、フラン樹脂、エポキシ樹脂及びポリアクリロニトリル等の難黒鉛化炭素前駆体;これらの易黒鉛化炭素前駆体と難黒鉛化炭素前駆体との混合物等が挙げられる。これらそれぞれの分類の前駆体において、1種又は2種以上を用いることができるが、特に限定されるものではない。
本発明の二次電池用炭素材において、特に負極用活物質として用いる場合、サイクル性や充放電特性などの上で、非結晶性炭素材がより好ましい。非結晶炭素質材料としては、炭素前駆体として、前記石油ピッチ及び石炭ピッチなどの天然由来のピッチ類、ポリエチレン、ポリプロピレン、アセチレン−ブタジエン−スチレン樹脂及びアクリル樹脂などの熱可塑姓樹脂から得られる易黒鉛化炭素;前記フェノール樹脂、メラミン樹脂、フラン樹脂及びエポキシ樹脂などの熱硬化性樹脂より得られる難黒鉛化炭素;などが挙げられる。また、これらの非結晶質炭素に、アルミニウム、銀、錫及び銅などの金属材料を担持した炭素材料、非結晶質炭素材料に前記金属材料を物理的混合、化学的混合した合金系炭素材料などが挙げられる。これらを単独で用いても良いし、複数を組み合わせて用いてもよい。
本発明の二次電池用炭素材において、前記炭素以外の元素は、後述する炭素前駆体における、樹脂(モノマー)中の元素、樹脂反応や不融化処理時の触媒、硬化処理時の硬化剤や硬化促進剤、炭化処理時の炭化促進剤に含まれる元素により調整することができる。
前記炭素前駆体の具体例について説明すると、
前記炭素前駆体として用いられるフェノール樹脂は、例えば、フェノール類とアルデヒド類とを、公知の方法により反応させて得られるが、さらに具体的には、酸性触媒の存在下で反応させて得られるノボラック型フェノール樹脂、塩基性触媒の存在下で反応させて得られるレゾール型フェノール樹脂などが挙げられる。
また、メラミン樹脂は、メラミン類とアルデヒド類とを公知の方法により反応させて得られるものであり、これらを単独又は併せて用いることができるが、特に限定されるものではない。
前記ノボラック型フェノール樹脂を用いる場合は、樹脂と共に、硬化剤を使用することができる。硬化剤としては、ノボラック型フェノール樹脂の硬化剤であれば、特に限定されないが、例えば、ヘキサメチレンテトラミン、トリオキサン及びパラホルムアルデヒド等のアルデヒド源;塩酸、硫酸、りん酸及び蓚酸等の酸触媒;アミン系硬化剤;イミダゾール、1−メチルイミダゾール、2−イミダゾール、1、2−ジメチルイミダゾール及び2−フェニルイミダゾール等のイミダゾール系硬化剤;レゾール樹脂;エポキシ樹脂等が挙げられる。ここで、ノボラック型フェノール樹脂における硬化剤の使用量は特に限定されないが、通常、フェノール樹脂100重量部に対して、0.1〜20重量部使用することができる。
また、前記硬化剤の他に調整される硬化促進剤としては、例えば、りん酸などの無機酸;パラトルエンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸及びキシレンスルホン酸などの有機酸;ベンジルジメチルアミン及び2,4,6−トリスジメチルアミノメチルフェノール等の3級アミン化合物;2−メチルイミダゾール及び2−エチル−4−メチルイミダゾールなどのイミダゾール化合物;BF3錯体等のルイス酸;トリフェニルホスフィン等の有機リン化合物;テトラフェニルホスホニウム・テトラフェニルボレートなどのテトラ置換ホスホニウム・テトラ置換ボレート;2−エチル−4−メチルイミダゾール・テトラフェニルボレートなどのテトラフェニルボロン塩;などが、適宜調整される。
本発明の二次電池用炭素材の製造方法としては、前記炭素前駆体、場合によっては、これに硬化剤や硬化促進剤など加え(これを架橋処理しても良い。)、通常の黒鉛化処理温度(例えば、2800℃以上)よりも低い温度で焼成処理することにより製造できる。更に具体例として、フェノール樹脂を用いる例として、第一の熱処理として400〜800℃で行い、第一の熱処理がなされた炭素前駆体を所定の粒子径まで粉砕する。その後、第二の熱処理として、上記で粉砕した炭素前駆体を800℃〜1400℃で炭化処理することにより、炭素材を得ることができる。第一の熱処理及び第二の熱処理を行う時間としては特に限定されないが、通常、最終熱処理温度まで1〜50時間かけて昇温し、必要に応じて最終熱処理温度で1〜30時間保持する。
また、第一の熱処理及び第二の熱処理を行う雰囲気は、特に限定されず、大気中、不活性ガス雰囲気中、及び、真空中など、いずれの条件でも行うことができ、また、これらを2種以上組み合わせた熱処理条件でも良い。
上記で得られた本発明の二次電池用炭素材における細孔としては、0.25nm〜0.45nmの間の細孔径が、リチウムイオンを吸蔵/脱離する可逆細孔の範囲として好ましく、細孔径が0.25nmより小さいと、リチウムイオンを吸蔵/脱離することができる可逆細孔が減少するため、充放電容量が小さくなる傾向がある。また、0.45nmより大きいと、不可逆細孔が増加するために充放電効率が減少傾向となる。
本発明の二次電池炭素材における0.25nm〜0.45nmの細孔径を有する細孔容積としては、全細孔容積の30容積%以上であり、さらに好ましくは50%容積以上である。30容積%以下であると上述の不可逆容量の増加や容量低下となる。
上記細孔容積の測定法としては、窒素ガス吸着法を用い、マイクロポア法により算出することができる。
また、本発明の二次電池用炭素材の比表面積は、15m2/g以下である。また、下限値としては1m2/gであることが好ましい。比表面積が15m2より大きいと、電解液との反応が大きくなり、不可逆な容量が多くなり充放電効率が低下する傾向となる。逆に比表面積が1m2/gより小さいと炭素材中の細孔容積が小さくなり、容量が低下する傾向となる。
上記比表面積の測定法としては、窒素ガス吸着法用い、BET3点法でもとめられる。
また、本発明の二次電池用炭素材は、ブタノール浸漬法により測定される密度(ρB)に対するヘリウムガス吸着法により測定される密度(ρH)の比(ρH/ρB)が0.9以上であることが好ましい。より好ましくは密度の比(ρH/ρB)が0.9〜1.5の範囲内であり、さらに好ましくは0.9〜1.375である。この範囲とすることにより、充電容量及び充放電効率に優れるものとなる。前記範囲外でも使用できるが、密度の比(ρH/ρB)が0.9より小さいと、ブタノールが浸漬できる大きな細孔が多くなり充電容量は向上するが、充放電効率低下を招く恐れがある。また、密度の比が大きすぎると、充放電効率は問題ないが、充電容量が小さい傾向となる。
本発明の二次電池用炭素材は、X線回折スペクトル法からBragg式を用いて算出される炭素材の平均面間隔(d)が、0.34〜0.40nmであることが好ましい。この範囲とすることにより、充電容量及び充放電効率に優れるものとなる。前記範囲外でも使用できるが、平均面間隔(d)が0.34より小さいと、結晶構造に近くなり、充電容量が小さくなる恐れがあり、また、0.40より大きいと、電解液がしみ込む細孔が増え、充電容量は大きくなるが、半面、電解液との反応が大きくなり充放電効率が低くなる恐れがある。
尚、本発明では、密度の比(ρH/ρB)が0.9以上、且つ、平均面間隔(d)が、0.34〜0.40nmであることにより、より充電容量及び充放電効率に優れるものとなる。密度比だけ0.9以上を満たしていても、上述同様、平均面間隔が0.34より小さいと結晶構造に近づくため充電容量が小さくなるおそれがあり、0.40より大きいと充電容量は大きくなるが充放電効率が低下するおそれがある。
次に本発明の二次電池用電極について説明する。
本発明の二次電池用電極は、以上に説明した炭素材を電極用活物質として含有するものである。
本発明の二次電池用電極に用いる上記炭素材は、電極用活物質として、一般的に負極用活物質に用いられる。
前記負極用活物質としては、リチウムイオンを挿入、脱離させることのできる材料であれば限定されないが、本発明の炭素材の中でも、非結晶性炭素材がより好ましい。
また、上記炭素材を正極用活物質において用いる場合、正極用活物質に対しての導電剤として用いることもできる。
正極用活物質としては、エネルギー密度が高く、リチウムイオンの可逆的な脱挿入に優れたリチウムを含有する遷移金属酸化物が好ましく、例えば、LiCoO2などのコバルト複合酸化物、LiMn24などのマンガン複合酸化物、LiNiO2などのニッケル複合酸化物、これら酸化物の混合物およびLiNiO2のニッケルの一部をコバルトやマンガンに置換したもの、LiFeVO4、LiFePO4などの鉄複合酸化物などが挙げられる。前記炭素材は前記正極用活物質に対して、導電剤として用いることで、具体的には、正極活物質に対して導電性をもたせるために、電極用活物質を加えることで、電極とした場合に電極の抵抗を下げることができる。
本発明の二次電池用電極の製造方法としては、前記電極用活物質と結着剤と、更に適量の導電剤を用いて作製することができる。
前記結着剤としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリアクリロニトリル、芳香族ポリアミド、セルロース、カルボキシメチルセルロース、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリ塩化ビニル、スチレン・ブタジエンゴム、イソプレンゴム、ブタジエンゴム、エチレン・プロピレンゴム、エチレン−プロピレン−ジエン共重合体、スチレン・ブタジエン・スチレンブロック共重合体、スチレン・イソプレン・スチレンブロック共重合体、ポリビニルアルコール、ポリビニルプロピナール、ポリビニルブチラール、ポリアクリルアミド、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール及びポリブチレングリコール;ポリフッ化ビニリデン樹脂、ポリテトラフルオロエチレン、テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体、テトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体、エチレン−テトラフルオロエチレン共重合体、ポリクロロトリフルオロエチレン、エチレン−クロロトリフルオロエチレン共重合体及びポリフッ化ビニル等のフッ素樹脂;ビニリデンフルオライド−ヘキサフルオロプロピレン系フッ素ゴム、ビニリデンフルオライド−ヘキサフルオロプロピレン−テトラフルオロエチレン系フッ素ゴム、ビニリデンフルオライド−ペンタフルオロプロピレン系フッ素ゴム、ビニリデンフルオライド−ペンタフルオロプロピレン−テトラフルオロエチレン系フッ素ゴム、ビニリデンフルオライド−パーフルオロメチルビニルエーテル−テトラフルオロエチレン系フッ素ゴム及びビニリデンフルオライド−クロロトリフルオロエチレン系フッ素ゴム等のビニリデンフルオライド系フッ素ゴム等が挙げられる。
前記結着剤の使用量としては特に限定されないが、通常、電極用活物質に対して1〜20wt%用いることができる。特に、負極用として好ましくは1〜15wt%が好ましく、さらに好ましくは3〜7wt%である。これらの範囲外でも用いることができるが、結着剤量が多すぎると電極中に存在する活物質量が相対的に減少するため、電極の容量が低下するおそれがある。結着剤量が少なすぎると活物質を、電極の集電体に結着させることが困難になるおそれがある。
前記導電剤としては、黒鉛やアセチレンブラック等の炭素繊維などが挙げられるが、導電剤の使用量としては特に限定されないが、通常、電極用活物質に対して1〜15wt%用いることができる。更に具体的には、負極において好ましくは2〜10wt%が好ましく、さらに好ましくは3〜7wt%である。正極においては5〜15wt%が好ましく、さらに好ましくは5〜10wt%である。これらの範囲外でも用いることができるが、導電剤量が多すぎると電極中に存在する活物質量が必要以上に減少するおそれがあり、電極の体積容量が低下するおそれがある。
本発明の二次電池用電極の製造方法としては、例えば、正極用及び負極用のそれぞれに対し、前記結着剤、前記電極用活物質、更に導電剤を、適量秤量して混合し、極性溶媒(N−メチル−2−ピロリドン、アクリロニトリルなど)中で所定の粘度に調整されたのスラリーとした後、集電体用金属箔上に塗布して塗膜を形成する。次いで、塗膜における電極用活物質を集電体上に固定化するために、該極性溶媒を除去する工程として、50〜200℃程度で熱処理を行うことにより得られる。前記熱処理の温度、時間は特に限定されないが、電極用活物質が酸化されず、極性溶媒が除去できる温度、時間で行うことが好ましい。
前記集電体用金属箔としては、正極用として、アルミニウム箔などが挙げられ、負極用として、銅箔などが挙げられる。
さらに、二次電池用電極の製造方法の具体例としては、正極の場合、前記二次電池電極用スラリーを、ドクターブレード又はアプリケーターなどを用いて、集電体用金属箔としてアルミニウム箔上の所定の位置に、均一に塗布して塗膜を形成し、次いで、前記塗膜を乾燥し、電極の平滑性を出すために、ロールプレス機で圧縮成形することにより得られる。
また、負極の場合、前記二次電池電極用スラリーを、ドクターブレード又はアプリケーターを用いて、集電体用金属箔として銅箔両面の所定の位置に、均一に塗布して塗膜を形成し、次いで、前記塗膜を乾燥し、ロールプレス機で電極面の平滑性を調整した後、プレス機にて電極として好ましい密度まで圧縮成形することにより得られる。
次に、本発明の二次電池について説明する。
本発明の二次電池は、上記本発明の二次電池用電極を用いることを特徴とする。より具体的には、正極および負極と、電解質とを含む。さらに、二次電池は、正極と負極をショートさせないためのセパレーターを含む。
本発明の二次電池は、例えば、上記二次電池用炭素材を負極材として用いて得られた負極を、セパレーターを介して、上記正極と対向して配置され、前記電極間に電解質を用いることにより二次電池が得られる。
セパレーターとしては特に限定されないが、ポリエチレン及びポリプロピレン等からなる微多孔質フィルム、不織布等を用いることができる。
電解質としては、公知の電解液、常温溶融塩(イオン液体)、及び有機系もしくは無機系の固体電解質などを用いることができる。公知の電解液としては、例えば、エチレンカーボネートおよびプロピレンカーボネートなどの環状炭酸エステル、エチルメチルカーボネートおよびジエチルカーボネートなどの鎖状炭酸エステルなどが挙げられる。また、常温溶融塩(イオン液体)としては、例えば、イミダゾリウム系塩、ピロリジニウム系塩、ピリジニウム系塩、脂肪族系塩、アンモニウム系塩、ホスホニウム系塩、スルホニウム系塩などが挙げられる。前記固体電解質としては、例えば、ポリエーテル系ポリマー、ポリエステル系ポリマー、ポリイミン系ポリマー、ポリビニルアセタール系ポリマー、ポリアクリロニトリル系ポリマー、ポリフッ化アルケン系ポリマー、ポリ塩化ビニル系ポリマー、ポリ(塩化ビニル−フッ化ビニリデン)系ポリマー、ポリ(スチレン−アクリロニトリル)系ポリマー、及びニトリルゴムなどの直鎖型ポリマーなどに代表される有機系ポリマーゲル;ジルコニアなどの無機セラミックス;ヨウ化銀、ヨウ化銀硫黄化合物、ヨウ化銀ルビジウム化合物などの無機系電解質;などが挙げられる。また、イオン伝導度を低減するために、前記電解質にリチウム塩を溶解したものを二次電池用の電解質として用いることができる。
電解質に溶解させるリチウム塩としては、例えば、LiPF6、LiClO4、LiCF3SO3、LiBF4、LiAsF6、LiN(CF3SO22、LiN(C25SO22およびLiC(CF3SO23などが挙げられる。これらを単独あるいは2種以上を併用して用いても良い。用いることができる。
本発明の二次電池の製造方法としては、公知な方法が適用できる。例えば、まず、上記で得た正極および負極を、所定の形、大きさに切断して用意し、次いで、前記正極と負極を直接接触しないように、前記セパレーターを介して貼りあわせ、それを単層セルとする。次いで、この単層セルの電極間に、注液などの方法により、前記電解質を注入する。このようにして得られたセルを、例えば、ポリエステルフィルム−アルミニウムフィルム−変性ポリオレフィンフィルムの三層構造のラミネートフィルムからなる外装体に挿入し封止して、二次電池が得られる。用途により、これらを単セルとして用いても、複数のセルを繋いだモジュールとして用いてもよい。
以下、本発明を実施例により説明する。しかし、本発明は実施例に限定されるものではない。実施例、比較例で示される「部」は「重量部」、「%」は「重量%」を示す。
1.炭素材の製造
<実施例1>
フェノール100部と37%ホルムアルデヒド水溶液64.5部、しゅう酸3部を攪拌機及び冷却管を備えた3つ口フラスコに入れ、100℃で3時間反応後、昇温脱水し、フェノール樹脂90部を得た。上記操作を繰り返して得られたフェノール樹脂100部に対してヘキサメチレンテトラミンを10部の割合で添加したものを粉砕混合した後、200℃にて5時間硬化処理を行った。硬化処理後、窒素雰囲気下にて昇温し、450℃到達後3時間の炭化処理後、平均粒子径が13μmになるまで粉砕処理を行った。粉砕処理により得られた炭素材を、さらに昇温し、1100℃到達後10時間の炭化処理を行い、二次電池用炭素材を得た。得られた炭素材の炭素含有率は97.5%であり、炭素以外の元素として酸素を1.2%、窒素を1.1%含んでいた。また、X線回折スペクトルから測定された面間隔は0.38nmであり、ρH=1.426、ρB=1.517、ρH/ρB=0.94であり、且つ0.25〜0.45nmの細孔容積は、全細孔容積に対して55容積%であった。また、BET法における比表面積は8.0m2/gであった。
<実施例2>
フェノール100部と37%ホルムアルデヒド水溶液60部、しゅう酸3部を攪拌機及び冷却管を備えた3つ口フラスコに入れ、100℃で3時間反応後、昇温脱水し、フェノール樹脂90部を得た。上記操作を繰り返して得られたフェノール樹脂100部に対してヘキサメチレンテトラミンを10部の割合で添加したものを粉砕混合した後、150℃にて3時間硬化処理を行った。硬化処理後、窒素雰囲気下にて昇温し、500℃到達後1時間の炭化処理後、平均粒子径が14μmになるまで粉砕処理を行った。粉砕処理により得られた炭素材を、さらに昇温し、1100℃到達後4時間の炭化処理を行い、二次電池用炭素材を得た。得られた炭素材の炭素含有率は96.8%であり、炭素以外の元素として酸素を1.2%、窒素を1.9%含んでいた。また、X線回折スペクトルから測定された面間隔は0.383nmであり、ρH=1.623、ρB=1.52、ρH/ρB=1.07であり、且つ0.25〜0.45nmの細孔容積は、全細孔容積に対して51容積%であった。また、BET法における比表面積は8.1m2/gであった。
<実施例3>
実施例1と同様の操作により得られたフェノール樹脂100部に対してヘキサメチレンテトラミンを20部加え粉砕混合した後、200℃にて3時間硬化処理を行った。硬化処理後、窒素雰囲気下にて昇温し、500℃到達後6時間の炭化処理後、平均粒子径が12μmになるまで粉砕処理を行った。粉砕処理により得られた炭素材を、さらに昇温し、1100℃到達後1時間の炭化処理を行い、二次電池用炭素材を得た。得られた炭素材の炭素含有率は96.2%であり、炭素以外の元素として酸素を1.5%、窒素を2.1%含んでいた。また、X線回折スペクトルから測定された面間隔は0.373nmであり、ρH=1.547、ρB=1.498、ρH/ρB=1.03であり、且つ0.25〜0.45nmの細孔容積は、全細孔容積に対して45容積%であった。また、BET法における比表面積は9.4m2/gであった。
<実施例4>
実施例1と同様の操作により得られたフェノール樹脂100部に対してヘキサメチレンテトラミンを10部、パラトルエンスルホン酸を5部加え粉砕混合した後、200℃にて3時間硬化処理を行った。硬化処理後、窒素雰囲気下にて昇温し、500℃到達後3時間の炭化処理後、平均粒子径が12μmになるまで粉砕処理を行った。粉砕処理により得られた炭素材を、さらに昇温し、1100℃到達後12時間の炭化処理を行い、二次電池用炭素材を得た。得られた炭素材の炭素含有率は97.9%であり、炭素以外の元素として酸素を0.5%、窒素を0.6%、硫黄を0.9%含んでいた。また、X線回折スペクトルから測定された面間隔は0.382nmであり、ρH=1.688、ρB=1.521、ρH/ρB=1.11であり、且つ0.25〜0.45nmの細孔容積は、全細孔容積に対して48容積%であった。また、BET法における比表面積は6.8m2/gであった。
<実施例5>
実施例1と同様の操作により得られたフェノール樹脂100部に対してヘキサメチレンテトラミンを10部、りん酸を2部加え粉砕混合した後、150℃にて1時間硬化処理を行った。硬化処理後、窒素雰囲気下にて昇温し、450℃到達後9時間の炭化処理後、平均粒子径が13μmになるまで粉砕処理を行った。粉砕処理により得られた炭素材を、さらに昇温し、1100℃到達後12時間の炭化処理を行い、二次電池用炭素材を得た。得られた炭素材の炭素含有率は96.9%であり、炭素以外の元素として酸素を0.5%、窒素を0.9%、燐を1.4%含んでいた。また、X線回折スペクトルから測定された面間隔は0.381nmであり、ρH=1.711、ρB=1.601、ρH/ρB=1.069であり、且つ0.25〜0.45nmの細孔容積は、全細孔容積に対して43容積%であった。また、BET法における比表面積は5.2m2/gであった。
<実施例6>
フェノール100部と37%ホルムアルデヒド水溶液146.6部、水酸化ナトリウム3部を攪拌機及び冷却管を備えた3つ口フラスコに入れ、100℃で3時間反応後、昇温脱水し、フェノール樹脂95部を得た。上記操作を繰り返して得られたフェノール樹脂100部を130℃で1時間硬化処理を施した後、窒素雰囲気下にて昇温し、500℃到達後3時間の炭化処理後、平均粒子径が11μmになるまで粉砕処理を行った。粉砕処理により得られた炭素材を、さらに昇温し、1100℃到達後12時間の炭化処理を行い、二次電池用炭素材を得た。得られた炭素材の炭素含有率は97.9%であり、炭素以外の元素として酸素を1.7%含んでいた。また、X線回折スペクトルから測定された面間隔は0.373nmであり、ρH=1.482、ρB=1.501、ρH/ρB=0.99であり、且つ0.25〜0.45nmの細孔容積は、全細孔容積に対して53容積%であった。また、BET法における比表面積は6.2m2/gであった。
<実施例7>
実施例6と同様の操作により得られたフェノール樹脂100部を150℃で1時間硬化処理を施した後、さらに酸素雰囲気下で300℃で1h保持し不融化処理を行いった。次に窒素雰囲気下にて昇温し、500℃到達後3時間の炭化処理後、平均粒子径が13μmになるまで粉砕処理を行った。粉砕処理により得られた炭素材を、さらに昇温し、1150℃到達後6時間の炭化処理を行い、二次電池用炭素材を得た。得られた炭素材の炭素含有率は97.1%であり、炭素以外の元素として酸素を2.4%含んでいた。また、X線回折スペクトルから測定された面間隔は0.373nmであり、ρH=1.472、ρB=1.521、ρH/ρB=0.97であり、且つ0.25〜0.45nmの細孔容積は、全細孔容積に対して49容積%であった。また、BET法における比表面積は7.5m2/gであった。
<比較例1>
尿素100部と37%ホルムアルデヒド水溶液135部、シュウ酸3部を攪拌機及び冷却管を備えた3つ口フラスコに入れ、100℃で6時間反応後、昇温脱水し、ケトン樹脂95部を得た。得られたケトン樹脂を窒素雰囲気下にて昇温し、500℃到達後2時間の炭化処理後、平均粒子径が13μmになるまで粉砕処理を行った。粉砕処理により得られた炭素材を、さらに昇温し、1000℃到達後10時間の炭化処理を行い、二次電池用炭素材を得た。得られた炭素材の炭素含有率は97.9%であり、炭素以外の元素として酸素を0.5%含んでいた。また、X線回折スペクトルから測定された面間隔は0.397nmであり、ρH=1.84、ρB=1.322、ρH/ρB=1.392であり、且つ0.25〜0.45nmの細孔容積は、全細孔容積に対して25容積%であった。また、BET法における比表面積は18.2m2/gであった。
<比較例2>
フェノール100部と43%ホルムアルデヒド水溶液115部、水酸化ナトリウム3部を攪拌機及び冷却管を備えた3つ口フラスコに入れ、100℃で3時間反応後、昇温脱水し、フェノール樹脂90部を得た。上記操作を繰り返して得られたフェノール樹脂100部に対し150℃にて3時間硬化処理を行った。硬化処理後、窒素雰囲気下にて昇温し、500℃到達後3時間の炭化処理後、平均粒子径が11μmになるまで粉砕処理を行った。粉砕処理により得られた炭素材を、さらに昇温し、1100℃到達後1時間の炭化処理を行い、二次電池用炭素材を得た。得られた炭素材の炭素含有率は96.2%であり、炭素以外の元素として酸素を0.4%含んでいた。また、X線回折スペクトルから測定された面間隔は0.41nmであり、ρH=1.40、ρB=1.58、ρH/ρB=0.88であり、且つ0.25〜0.45nmの細孔容積は、全細孔容積に対して26容積%であった。また、BET法における比表面積は17.3m2/gであった。
炭素材の評価
(1)炭素材組成の測定
ア)炭素含有量
得られた炭素材を、110℃/真空中、3時間乾燥処理後、パーキンエルナー社製元素分析測定装置(2400IICHNS/O)を用い、炭素の組成比を測定した。
イ)酸素、窒素、硫黄含有量
得られた炭素材を、110℃/真空中、3時間乾燥処理後、パーキンエルナー社製元素分析測定装置(2400IICHNS/O)を用いて各元素の組成を測定した。
ウ)ホウ素含有量
得られた炭素材を、110℃/真空中、3時間乾燥処理後、1g秤量し日本電子製蛍光X線分析装置(JSX−3201M)を用いてホウ素を定性した。定量については酸化ホウ素(B2O3)で検量線を引き、炭素材中に含まれるホウ素含有量を求めた。
(2)細孔容積と細孔分布の測定
測定試料を島津製作所製・細孔分布測定装置装置「ASAP2010」を用いて、623Kで真空加熱前処理することで吸着ガスを脱着、プローブガスとしてN2を用い、絶対圧760mmHg、相対圧0.005〜0.86の範囲で77.3Kでの吸着等温線を測定し、得られた吸着媒質の比表面積・吸着量から吸着層の厚さtを介し、HalseyおよびHalsey and Juraの厚み式をもとに平均細孔水理半径を算出し、細孔容積を次式に基づいて計算した。
HalseyおよびHalsey and Juraの厚み式については、以下に説明した通りである。
t=(M×Vsp/22414)×(Va/S)
[式中、t:吸着層の統計的厚さ、M:吸着質の分子量、Va:吸着媒単位重量当りの吸着量、Vsp:吸着質ガスの比容積、S:吸着媒の比表面積]
I=HP1×[HP2/ln(PrelI)]HP3
[式中、tI:Ithポイントの厚み、HP1:Halseyパラメーター#1、HP2:Halseyパラメーター#2、HP3:Halseyパラメーター#3、PrelI:Ithポイントの相対圧力(mmHg)]
平均水理半径(nm):RI=(tI+tI-1)/20
Ithポイント目に遮断した細孔表面積の増分ΔS:ΔS=SI-1−SI
Ithポイント目に遮断した積算細孔表面積(m2/g)S:S=S1+S2+S3+・・・・・Sn
Ithポイント目に遮断した細孔容積の増分ΔV:
ΔV=(S×104cm2/m2)×(RI×10-8cm/Å)
Ithポイント目の細孔容積ΔV/ΔRI(cm3/g):ΔV/ΔRI=ΔV/tI−tI-1
なお、上記Ithポイント目というのは、各相対圧による個々の測定ポイントのことをいう。
Ithポイント目に遮断した細孔容積(cm3/g):V=V1+V2+V3+・・・・・Vn。
(3)比表面積測定
炭素材の比表面積測定は、ユアサ社製Nova−1200を用いてBET3点法(0.05<P/Po<0.30)により測定した。具体的な測定方法は以下に示す。
下記式(1)より、単分子吸着量Wm、下記式(2)より総表面積Stotalを算出し、下記式(3)より比表面積Sを求めた。
1/[W(Po/P−1)=(C−1)/WmC(P/Po)/WmC・・・・・(1)
[式(1)中、P:吸着平衡にある吸着質の気体の圧力、Po:吸着温度における吸着質の飽和蒸気圧、W:吸着平衡圧Pにおける吸着量、Wm:単分子層吸着量、
C:固体表面と吸着質との相互作用の大きさに関する定数(C=exp{(E1−E2)RT})[Cにおける式中、E1:第一層の吸着熱(kJ/mol)、E2:吸着質の測定温度における液化熱(kJ/mol)]]
total=(WmNAcs)M・・・・・・・・・(2)
[式(2)中、N:アボガドロ数、M:分子量、Acs:吸着断面積]
S=Stotal/w・・・・・・(3)
[式(3)中、w:サンプル重量(g)]
(4)平均面間隔測定
炭素材における、上記平均面間隔の測定方法は以下の通りである。ここで、X線回折スペクトル法により得られるX線回折像は、炭素材の結晶構造をある程度把握することができるものである。本発明の炭素材におけるX線回折スペクトルは、島津製作所製・X線回折装置「XRD−7000」により測定したものであり本発明の炭素材のX線回折測定から求められるスペクトルより、平均面間隔d(nm)を以下のBragg式より算出した。
λ=2dhklsinθ Bragg式 (dhkl=d002
[式中、λ:陰極から出力される特性X線Kα1の波長、θ:スペクトルの反射角度]
(5)ブタノール浸漬法による密度ρBの測定
ブタノール浸漬法については下記に従い、測定を行った。
ブタノール浸漬法に用いる比重びんを用意し、比重びんの質量、および体積を正確に測定した。次に、比重びんに対して測定する炭素材を40体積%入れ、その重量を測定した。その後、比重びんをブタノールで満たした後、25℃の恒温層に入れ30分静置する。ブタノールが炭素材内部細孔に入ると、見かけ上ブタノールの占有体積が減少するので、減少したブタノール分を比重びんに追加する。そして、ブタノールが減少しないようになるまで(飽和するまで)上記を繰り返し、総重量を測定した。
ブタノール浸漬法によるρBは次の式により計算した。
ρB=炭素材重量/[比重びん体積−(飽和した比重びん重量)/ブタノール比重]
ここでブタノール比重は0.810g/mLである。
(6)ヘリウムガス吸着法による密度ρHの測定
ヘリウムガス吸着法による密度「ρH」測定については、JIS−Z−8901に基づき高精度自動体積計(エステック VM−100)を用いて測定を行った。前処理として、炭素材は真空中、150℃で2時間乾燥してから測定を行った。測定時の周囲温度は25℃とし測定を行った。
測定装置は試料室および膨張室を有し、試料室、膨張室は室内の圧力を測定するための圧力計を有し、試料室と膨張室は連結管により接続されており、それぞれの測定室にはそれぞれガス排出弁、導入弁が設置されているものを用いた。
測定は、試料室に炭素材を入れ、試料室のヘリウムガス導入弁、連結管、膨張室のヘリウムガス排出弁を通して、ヘリウムガスを流し、装置内を完全にヘリウムガスで置換した。次に試料室と膨張室の間のバルブ及び膨張室からのヘリウムガス排出管のバルブを閉じ、試料室のヘリウムガス導入管からヘリウムガスを134kPaになるまで導入した後、ヘリウムガス導入管のストップバルブを閉じた。次いで、ストップバルブを閉じてから5分後の試料室の圧力を測定した。次に試料室と膨張室の間のバルブを開いて、ヘリウムガスを膨張室に移送し、そのときの圧力を測定した。
密度ρHは下記式により算出した。
試料の体積=試料室の容積−膨張室の容積/[(試料室圧力/膨張室圧力)−1]
試料の重量は試料室に導入した試料重量であるので、ρH=試料室に導入した試料重量/試料の体積となる。
電池特性の評価
(1)負極の作製
上記で得られた炭素材を用い、これに対して結着剤としてポリフッ化ビニリデン10%、アセチレンブラック3%の割合で、それぞれ配合し、さらに、希釈溶媒としてN−メチル−2−ピロリドンを適量加え混合し、スラリー状の負極用混合物を調製した。
この負極スラリー状混合物を10μmの銅箔の両面に塗布し、その後、110℃で1時間真空乾燥した。真空乾燥後、ロールプレスによって電極を100μmに加圧成形した。これを幅40mmで長さ290mmの大きさに切り出し負極を作製した。この負極を用いて、リチウムイオン二次電池用電極としてφ13mmの径で打ち抜き負極とした。
(2)リチウムイオン二次電池の作製
上記負極、セパレーター(ポリプロピレン製多孔質フィルム:幅45mm、厚さ25μm)、作用極としてリチウム金属(厚さ1mm)の順で、宝泉製二極セル内の所定の位置に配置した。さらに、電解液としてエチレンカーボネートとジエチレンカーボネートの混合液(体積比が1:1)に、過塩素酸リチウムを1[モル/リットル]の濃度で溶解させたものを注液し、リチウムイオン二次電池を作製した。
(3)電池特性の評価
〈初期充放電特性評価〉
充電容量については、充電時の電流密度を25mA/gとして定電流充電を行い、電位が0Vに達した時点から、0Vで定電圧充電を行い、電流密度が1.25mA/gになるまでに充電した電気量を充電容量とした。
一方、放電容量については、放電時の電流密度も25mA/gとして定電流放電を行い、電位が2.5Vに達した時点から、2.5Vで定電圧放電を行い、電流密度が1.25mA/gになるまでに放電した電気量を放電容量とした。
なお、充放電特性の評価は、充放電特性評価装置(北斗電工(株)製:HJR−1010mSM8)を用いて行った。
また、以下の式により初回の充放電効率を定義した。
初回充放電効率(%)=初回放電容量(mAh/g)/初回充電容量(mAh/g)×100
〈サイクル性評価〉
初期充放電特性評価条件を200回繰り返し測定した後に得られた放電容量を200サイクル目の放電容量とした。また、以下の式によりサイクル性(200サイクル容量維持率)を定義した。
サイクル性(%、200サイクル容量維持率)=200サイクル目の放電容量(mAh/g)/初回放電容量(mAh/g)×100
〈負荷特性評価〉
初期充放電特性評価により得られた放電容量を基準容量(C0)とし、基準容量を充電した後に、充電量を1時間で放電させる電流密度にて放電を行い、得られた放電容量を1C容量とした。同様に基準容量を充電した後に、充電量を2分で放電させる電流密度で放電を行い、得られた放電容量を30C容量とした。また、以下の式により負荷特性(30Cでの容量維持率 対 1C)を定義した。
負荷特性(%、30Cでの容量維持率 対 1C)=30C容量(mAh/g)/1C容量(mAh/g)×100
以上の評価結果について、炭素材の評価結果を表1に、電池特性の評価結果を表2に示す。
Figure 2009200014
Figure 2009200014
表1、表2の結果より、実施例1〜7は炭素含有量、炭素以外の元素含有量を制御し、且つ細孔容積、平均面間隔、ρH、ρB、ρH/ρBを制御した二次電池用炭素材を備えるリチウムイオン二次電池であり、上記パラメーターを制御しなかった比較例1〜2と比べて、充放電特性、サイクル性、負荷特性が優れたものであった。

Claims (5)

  1. 細孔を有する炭素材であって、前記炭素材は、
    イ)炭素を95〜99wt%含み、且つ炭素以外の元素として、O、N、S、P及びBの少なくとも1つ以上の元素を1〜5wt%含み、
    ロ)0.25〜0.45nmの細孔径を有する細孔の容積が、全細孔容積の30容積%以上、
    ハ)比表面積が15m2/g以下、
    であることを特徴とする、二次電池用炭素材。
  2. 前記二次電池用炭素材は、ブタノール浸漬法により測定される密度(ρB)に対するヘリウムガス吸着法により測定される密度(ρH)の比(ρH/ρB)が0.9以上であり、且つX線回折スペクトル法からBragg式を用いて算出される炭素材の平均面間隔(d)が、0.34〜0.40nmである請求項1に記載の二次電池用炭素材。
  3. 前記請求項1又は2記載の二次電池用炭素材が、非結晶性である二次電池用炭素材。
  4. 前記請求項1〜3のいずれか1項に記載の二次電池用炭素材を電極用活物質に用いることを特徴とする二次電池用電極。
  5. 前記請求項4に記載の二次電池用電極を含んで構成される二次電池。
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