JP2009197608A - 可変動弁装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】高速用ロッカアームのスリッパ面の傾きを抑えた可変動弁装置を提供する。
【解決手段】連結ピン90と高速用ロッカアーム84の係合部104とが接触する係合面130内であってカムシャフト40方向の幅の中央130Cは、高速用カム41と高速用ロッカアーム84のスリッパ面843とが接触するカム接触面134内であってカムシャフト40方向の幅の中央134Cよりも高速用ロッカアーム84寄りに配置される。低速用ロッカアーム80はカム受け部801及び連結部802で構成される。連結部802の幅はカム受け部801の幅よりも広い。連結部802の側面805はカム受け部801の側面804よりも突出している。高速用ロッカアーム84はカム受け部841及び連結部842で構成される。連結部802の側面806と連結部842の側面845とは、カム接触面134内であってカムシャフト40方向の幅内に配置される。
【選択図】図9

Description

本発明は、可変動弁装置に関し、さらに詳しくは、バルブのリフト量を低速時と高速時とで切り替える可変動弁装置に関する。
特開2002−303109号公報(特許文献1)には、内燃機関の高、低速域切換式動弁機構が記載されている。この動弁機構は、カム軸(カムシャフト)がロー、ハイカムノーズを備え、シリンダヘッドに支承された弁(バルブ)と、ロー、ハイカムノーズのいずれか一方とが選択的にカム係合して、内燃機関の高、低速域に合致した開閉動作を弁にさせるようになっている。シリンダヘッドには、第1、第2ロッカアームが枢支されている。第1ロッカアーム(低速用ロッカアーム)の揺動端部とローカムノーズとが互いにカム係合させられるとともに、第2ロッカアーム(高速用ロッカアーム)の揺動端部とハイカムノーズとが互いにカム係合させられている。第1ロッカアームには、円柱形状の係合体(連結ピン)が往復摺動自在となるように支承されている。この係合体は摺動により第1ロッカアーム側から第2ロッカアーム側に向かって突出、後退自在に突出し、これにより、第1、第2ロッカアームを互いに係脱自在に係止させている。シリンダヘッドには、係合解除ばねの付勢力に対抗しながら係合体に外力を与える油圧式アクチュエータが設けられている。アクチュエータは、シリンダヘッドに形成されるシリンダ孔(油圧シリンダ)と、このシリンダ孔に往復摺動自在に嵌入されるピストン(油圧ピストン)とを備えている。シリンダ孔は油路を通し、油圧ポンプに連通させられる。油路は、シリンダヘッドに形成されている。ロッカアームの枢支軸には、第2ロッカアームとハイカムノーズとを互いにカム係合させるように第2ロッカアームを付勢するコイル形状のロッカアームばね(ロストモーションスプリング)が外嵌されている。
このように、第1ロッカアームには貫通孔が形成され、その中に係合体が挿入されているが、係合体を摺動可能にし、また、加工上の公差があるために、貫通孔と係合体との間に必ずクリアランスが設けられる。すなわち、貫通孔の径は係合体の径よりもわずかに大きくされる。そのため、第1ロッカアームの貫通孔から突出した係合体に第2ロッカアームが係合し、係合体の軸方向に対して垂直な方向に力が加わると、クリアランスの範囲内で係合体が傾き、これに伴い、第2ロッカアームのスリッパ面も傾く。その結果、ハイカムノーズとスリッパ面とが線接触できず、いわゆる片当たりが生じ、いずれハイカムノーズとスリッパ面とに偏摩耗が生じてしまう。
特開2002−303109号公報
本発明の目的は、高速用ロッカアームのスリッパ面の傾きを抑えることができる可変動弁装置を提供することである。
課題を解決するための手段及び発明の効果
本発明による可変動弁装置は、バルブのリフト量を低速時と高速時とで切り替える可変動弁装置であって、低速用ロッカアームと、連結ピンと、アクチュエータと、高速用ロッカアームとを備える。低速用ロッカアームは、ロッカシャフトと平行に形成される貫通孔を含み、ロッカシャフトに揺動可能に支持され、カムシャフトの低速用カムに応じて揺動し、バルブの軸端面を押す。連結ピンは、貫通孔内に摺動可能に挿入される。アクチュエータは、連結ピンを前記貫通孔内で往復させる。高速用ロッカアームは、貫通孔から突出する連結ピンと係合する係合部を含み、ロッカシャフトに揺動可能に支持され、低速用ロッカアームに隣接され、カムシャフトの高速用カムに応じて揺動する。連結ピンと係合部とが互いに接触する面内であってカムシャフト方向の幅の中央は、高速用カムと高速用ロッカアームのスリッパ面とが互いに接触する面内であってカムシャフト方向の幅の中央と一致するか又はその中央よりもバルブから見て遠い側にある。
本発明によれば、貫通孔から突出した連結ピンに高速用ロッカアームが係合し、連結ピンが傾いても、高速用カムが高速用ロッカアームを押す位置が、高速用ロッカアームが連結ピンを押す位置と一致するか又はその位置よりもバルブに近くなるので、高速用ロッカアームは連結ピンと同じ方向に傾きにくい。その結果、高速用ロッカアームのスリッパ面の傾きを抑えることができる。
好ましくは、低速用ロッカアームはさらに、第1のカム受け部と、第1の連結部とを含む。第1のカム受け部は、低速用カムに接触するスリッパ面と、そのスリッパ面の端から垂下する側面とを有する。第1の連結部は、第1のカム受け部と一体的に形成され、第1のカム受け部よりも幅が広く、第1のカム受け部の側面よりも突出する側面を有し、貫通孔が形成される。高速用ロッカアームはさらに、第2のカム受け部と、第2の連結部とを含む。第2のカム受け部は、高速用カムに接触するスリッパ面と、そのスリッパ面の端から垂下しかつ第1のカム受け部の側面に対向する側面とを有する。第2の連結部は、第2のカム受け部と一体的に形成され、第1の連結部の側面に対向する側面を有し、係合部が形成される。第1及び第2の連結部の側面は、高速用カムと高速用ロッカアームのスリッパ面とが互いに接触する面内であってカムシャフト方向の幅内に配置される。
この場合、低速用ロッカアームの第1の連結部の幅が第1のカム受け部よりも広く、その第1の連結部に長い貫通孔が形成されているため、貫通孔から突出した連結ピンに高速用ロッカアームが係合しても、連結ピンは傾きにくい。しかも、低速用ロッカアームの第1の連結部のみを高速用ロッカアーム側へ突出させ、高速用ロッカアームはその突出した第1の連結部を避けるように凹んでいるので、低速用ロッカアームの第1の連結部と当たらないように高速用ロッカアームを揺動させることができる。
好ましくは、連結ピンの軸心は、ロッカシャフトの軸心を中心とし、ロッカシャフトの軸心から高速用ロッカアームのスリッパ面の近い方の端までの距離を半径とする仮想円内に配置される。
この場合、連結ピンが貫通孔内に収まったとき、低速用ロッカアームの第1の連結部が邪魔になりにくく、高速用ロッカアームを大きく揺動させることができる。
本発明によるもう1つの可変動弁装置は、バルブのリフト量を低速時と高速時とで切り替える可変動弁装置であって、低速用ロッカアームと、連結ピンと、アクチュエータと、高速用ロッカアームとを備える。低速用ロッカアームは、ロッカシャフトと平行に形成される貫通孔を含み、ロッカシャフトに揺動可能に支持され、カムシャフトの低速用カムに応じて揺動し、バルブの軸端面を押す。連結ピンは、貫通孔内に摺動可能に挿入される。アクチュエータは、連結ピンを貫通孔内で往復させる。高速用ロッカアームは、貫通孔から突出する連結ピンと係合する係合部を含み、ロッカシャフトに揺動可能に支持され、低速用ロッカアームに隣接され、カムシャフトの高速用カムに応じて揺動する。低速用ロッカアームはさらに、第1のカム受け部と、第1の連結部とを含む。第1のカム受け部は、低速用カムに接触するスリッパ面と、そのスリッパ面の端から垂下する側面とを有する。第1の連結部は、第1のカム受け部と一体的に形成され、第1のカム受け部よりも幅が広く、第1のカム受け部の側面よりも突出する側面を有し、貫通孔が形成される。高速用ロッカアームはさらに、第2のカム受け部と、第2の連結部とを含む。第2のカム受け部は、高速用カムに接触するスリッパ面と、そのスリッパ面の端から垂下しかつ第1のカム受け部の側面に対向する側面とを有する。第2の連結部は、第2のカム受け部と一体的に形成され、第1の連結部の側面に対向する側面を有し、係合部が形成される。第1及び第2の連結部の側面は、高速用カムと高速用ロッカアームのスリッパ面とが互いに接触する面内であってカムシャフト方向の幅内に配置される。
本発明によれば、低速用ロッカアームの第1の連結部の幅が第1のカム受け部よりも広く、その第1の連結部に長い貫通孔が形成されているため、貫通孔から突出した連結ピンに高速用ロッカアームが係合しても、連結ピンは傾きにくい。しかも、低速用ロッカアームの第1の連結部のみを高速用ロッカアーム側へ突出させ、高速用ロッカアームはその突出した第1の連結部を避けるように凹んでいるので、低速用ロッカアームの第1の連結部と当たらないように高速用ロッカアームを揺動させることができる。
以下、図面を参照し、本発明の実施の形態を詳しく説明する。図中同一又は相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。
図1は、本発明の実施の形態によるエンジンの構造を示す断面図である。図2は、図1におけるII−II線の断面図である。図3は、図1に示したカムキャリア及びそれに組み付けられる各種部品の平面図である。図4は、図3におけるIV−IV線の断面図である。図5は、図1におけるV−V線の断面図である。図6は、図1に示したカムキャリア及びそれに組み付けられる各種部品の分解斜視図である。図7は、図6に示したカムキャリア及びそれに組み付けられる各種部品の斜視図である。図8は、図7に示した低速及び高速用ロッカアーム、ロッカシャフト、ロストモーションスプリング、ロストモーションスプリングシャフト、連結ピン、油圧ピストン、並びに油圧シリンダの斜視図である。
本発明の実施の形態によるDOHC(Double Over Head Camshaft)エンジンは、吸気及び排気バルブのリフト量を低速時と高速時の2段階に切り替える可変動弁装置を備える。具体的には、図1及び図2を参照して、このエンジン10は、シリンダ12と、シリンダ12に着脱可能に取り付けられるシリンダヘッド14と、シリンダヘッド14に着脱可能に取り付けられるカムキャリア16とを備える。たとえば4気筒エンジンの場合、4つのシリンダ12が直列に並設される。このエンジン10は気筒ごとに基本的に同じ構造を有する。以下、1つの気筒に着目して説明する。
図1を参照して、シリンダヘッド14は、吸気ポート18、排気ポート20、吸気バルブ22、排気バルブ24、バルブスプリング26,28、及びバルブスプリング収容空間30,32を備える。このエンジンは4バルブ方式であり、吸気バルブ22及び排気バルブ24はそれぞれ2つずつ設けられる。バルブスプリング26,28はそれぞれ吸気及び排気バルブ22,24のロッド34,36に巻回され、バルブスプリング収容空間30,32内に収容される。吸気側バルブスプリング収容空間30と排気側バルブスプリング収容空間32との間には隔壁37が形成される。図2を参照して、2つの吸気側バルブスプリング収容空間30の間にも隔壁38が形成される。図2と同じであるから図示は省略するが、2つの排気側バルブスプリング収容空間32の間にも隔壁が形成される。本例の隔壁38はどの場所でも同じ厚さになっているが、場所によって厚さが異なっていてもよい。
図1及び図3〜図7を参照して、カムキャリア16は、2本のカムシャフト40,42をそれぞれ回転可能に支持するカム軸受部44,46と、ロッカシャフト48〜51を支持するロッカシャフト支持部52と、油圧シリンダ支持部43,45とを備える。カム軸受部44,46、ロッカシャフト支持部52及び油圧シリンダ支持部43,45は一体的に構成される。図3及び図5を参照して、カム軸受部44,46は、ボアセンタ(シリンダ12の中心)53を通り、カムシャフト40,42に垂直な平面内の直線55上に並んで配置される。カムキャリア16は、気筒ごとに個別に形成される。したがって、4気筒エンジンの場合、カムキャリア16は4つ設けられる。カムシャフト40,42は、まっすぐに並んだ4つのカムキャリア16に共通に支持される。
図6及び図7を参照して、カム軸受部44,46はそれぞれ半円形の切り欠き54,56を有し、これらにカムシャフト40,42が横たわる。カムシャフト40,42は、変位量の小さい低速用カム39と、変位量の大きい高速用カム41とを有する。カムシャフト40,42を挟むように、切り欠き54,56と対称な切り欠き58,60を有するホルダ62,64がボルト66,67でカム軸受部44,46に取り付けられる。これにより、カムシャフト40,42は回転可能に支持される。
図3〜図7を参照して、ロッカシャフト支持部52は、直方体状の中央部68と、板状の端部70,72と、中央部68と端部70,72とを連結する連結部74とを備える。中央部68には、点火プラグ76をシリンダヘッド14に着脱できるように円形の貫通孔78が形成される。ロッカシャフト支持部52には、カムシャフト40,42と平行にロッカシャフト48〜51が取り付けられる。ロッカシャフト48〜51は、4つのバルブ22,24に対応して4つ設けられる。具体的には、ロッカシャフト48,50は中央部68と端部70との間に架け渡される。ロッカシャフト49,51は中央部68と端部72との間に架け渡される。ロッカシャフト48,50はそれぞれロッカシャフト49,51と中央部68内で突き合わされる。中央部68内において、ロッカシャフト48〜51は貫通孔78に沿って円弧状に切り欠かれている。
図1〜図7を参照して、ロッカシャフト48〜51には、低速用ロッカアーム80〜83が揺動可能に支持される。低速用ロッカアーム80〜83は、4つのバルブ22,24に対応して4つ設けられる。低速用ロッカアーム80〜83の先端部は、吸気及び排気バルブ22,24の軸端面79を押す。低速用ロッカアーム80,81は、吸気側カムシャフト40の低速用カム39に応じて揺動し、これにより吸気バルブ22を直接押動する。低速用ロッカアーム82,83は、排気側カムシャフト42の低速用カム39に応じて揺動し、これにより排気バルブ24を直接押動する。
ロッカシャフト48〜51にはまた、高速用ロッカアーム84〜87が揺動可能に支持される。高速用ロッカアーム84〜87もまた、4つのバルブ22,24に対応して4つ設けられる。高速用ロッカアーム84〜87はそれぞれ低速用ロッカアーム80〜83と隣接される。高速用ロッカアーム84,85は、吸気側カムシャフト40の高速用カム41に応じて揺動する。高速用ロッカアーム84,85は、吸気バルブ22を直接には押動しない。高速用ロッカアーム86,87は、排気側カムシャフト42の高速用カム41に応じて揺動する。高速用ロッカアーム86,87は、排気バルブ24を直接には押動しない。
図5及び図6を参照して、低速用ロッカアーム80〜83は、高速用ロッカアーム84〜87よりもカム軸受部44,46側に配置され、円形の貫通孔88を有する。貫通孔88は、ロッカシャフト48〜51と平行に形成される。貫通孔88内には、円柱状の連結ピン90が摺動可能に挿入される。
図6を参照して、エンジン10にはまた、連結ピン90を貫通孔88内で往復させるアクチュエータ89が設けられる。具体的には図2、図5及び図6を参照して、アクチュエータ89は、円筒状の油圧シリンダ92と、円柱状の油圧ピストン94とを備える。
連結ピン90は、その頭部に円形の鍔96を有する。連結ピン90にはスプリング98が巻回される。連結ピン90は、その尻部から貫通孔88内に摺動可能に挿入される。したがって、連結ピン90は、油圧シリンダ支持部43,45側に向かって付勢される。また、連結ピン90の長さは貫通孔88の長さよりも長い。したがって、連結ピン90が貫通孔88に最後まで押し込まれると、連結ピン90の尻部が貫通孔88の反対側から突出する。
油圧シリンダ92は、油圧シリンダ支持部43,45内に設けられる。具体的には、カム軸受部44,46の切り欠き54の下方に円形の貫通孔100が形成される。油圧シリンダ92は貫通孔100内に嵌め込まれ、油圧シリンダ支持部43,45内に固定される。
本例では、油圧シリンダ支持部43,45に油圧シリンダ92用の貫通孔100を穿設し、その貫通孔100に油圧シリンダ92を嵌め込んでいるが、貫通孔100に何も嵌め込まず、貫通孔100をそのまま油圧シリンダとして使用することもできる。
また、本例では、両側の油圧ピストン94が共通の貫通孔100に嵌め込まれた油圧シリンダ92に挿入されているが、互いに軸心が異なる2つの独立した非貫通孔をそれぞれ油圧シリンダ支持部の両側から穿設し、それらの非貫通孔に油圧シリンダを挿入するようにしてもよい。この場合、油圧シリンダはカムシャフトと直交する方向に並ぶので、油圧シリンダ支持部の幅をさらに狭くすることができる。
油圧ピストン94は、その頭部に円形の鍔102を有する。油圧ピストン94は、その尻部から油圧シリンダ92内に摺動可能に挿入される。油圧ピストン94の頭部(鍔102)は、連結ピン90の頭部(鍔96)と当接する。
このように、油圧シリンダ92及び油圧ピストン94をカム軸受部44,46の下部に配置しているため、バルブスプリング間の狭い小型エンジンであっても、アクチュエータ89をコンパクトに搭載することができる。本例の場合、図2に示すように、油圧シリンダ支持部43は、2つの吸気側バルブスプリング26の間隔よりも広くなっている。すなわち、カムシャフト40の軸方向に沿った油圧シリンダ支持部の厚さD1は、バルブスプリング26の外径の間隔D2よりも厚くなっている。
図5〜図8を参照して、高速用ロッカアーム84〜87は、貫通孔88から突出する連結ピン90の尻部と係合する係合部104を有する。係合部104は半円形の切り欠きであり、ここに連結ピン90が咬み合わされる。
図1、図6〜図8を参照して、ロッカシャフト支持部52には、カムシャフト40,42と平行にロストモーションスプリングシャフト106が取り付けられる。ロストモーションスプリングシャフト106は、4つのバルブ22,24に対応して4つ設けられる。具体的には、ロストモーションスプリングシャフト106は中央部68と端部70,72との間に架け渡される。ロストモーションスプリングシャフト106にはロストモーションスプリング108が巻回され、高速用ロッカアーム84〜87及び連結部74に掛止される。具体的には、高速用ロッカアーム84〜87の各々は半円状に切り欠かれた掛止部110を有し、ここにロストモーションスプリング108の一方端が掛止される。連結部74は矩形状に穿孔された掛止部112を有し、ここにロストモーションスプリング108の他方端が掛止される。したがって、高速用ロッカアーム84〜87は高速用カム41の方向へ付勢される。
図1を参照して、吸気側において、ロストモーションスプリングシャフト106の軸心は、吸気側カムシャフト40の軸心、ロッカシャフト48の軸心及び吸気バルブ22の軸端面79の中心点で結ばれる範囲の外側に配置される。また、排気側において、ロストモーションスプリングシャフト106の軸心は、排気側カムシャフト42の軸心、ロッカシャフト50の軸心及び排気バルブ24の軸端面79の中心点で結ばれる範囲の外側に配置される。
図1及び図3〜図5を参照して、カムキャリア16は、ボルト67,114でシリンダヘッド14に取り付けられる。図4及び図5を参照して、カム軸受部44,46の下面116は、シリンダヘッド14の上面118と接合する。カム軸受部44,46の下面116には、油圧シリンダ92に連通する溝120が形成される。溝120が油路を構成する。図6を参照して、油圧シリンダ92は溝120に連通する開口部122を有する。したがって、油圧ポンプ(図示せず)から送り出された油は、OCV(Oil Control Valve)(図示せず)を経由して、溝120から開口部122を通って油圧シリンダ92内に流入する。各溝120はその両側へ油を送り出し、両側の油圧ピストン94を押し出す。すなわち、各溝120はその両側の油圧ピストン94に共用されている。
溝120は下面116側に開口しているので、孔よりも溝120を形成する方が容易である。溝120は、カムキャリア16の下面116の代わりに、シリンダヘッド14の上面118に形成されていてもよい。本例の溝120はまっすぐであるが、屈曲していてもよい。複雑に屈曲していても溝であるから容易に形成することができる。
図1、図4及び図6を参照して、ロッカシャフト支持部52の中央部68及び端部70,72は、カム軸受部44,46の下面116よりも突出した凸部124を有する。ロッカシャフト48〜51は凸部124に取り付けられる。
高速時においては、オイル通路上のOCVを開くことにより、溝120内の油圧が高くなり、油圧ピストン94が外側へ押し出される。これに応じて連結ピン90が押動され、低速用ロッカアーム80〜83の貫通孔88内に押し込まれる。これにより、連結ピン90の尻部が貫通孔88の反対側から飛び出す。高速用ロッカアーム84〜87はロストモーションスプリング108により高速用カム41の方向に付勢されているので、係合部104が貫通孔88から飛び出している連結ピン90と咬み合わさる。よって、低速用ロッカアーム80〜83と高速用ロッカアーム84〜87とが連結される。変位量の大きい高速用カム41に応じて高速用ロッカアーム84〜87が大きく揺動されると、低速用ロッカアーム80〜83も高速用ロッカアーム84〜87と一緒に大きく揺動される。これに応じて低速用ロッカアーム80〜83が吸気又は排気バルブ22,24を軸端面79で押動し、吸気又は排気バルブ22,24を大きく開く。
一方、低速時においては、オイル通路上のOCVを閉じることにより、溝120内の油圧が低くなり、連結ピン90はスプリング98の付勢力により油圧シリンダ支持部43,45側へ押し戻される。これにより、油圧ピストン94は油圧シリンダ92内に押し込まれ、連結ピン90の尻部は貫通孔88内に完全に収まる。よって、低速用ロッカアーム80〜83と高速用ロッカアーム84〜87とが分離される。変位量の小さい低速用カム39に応じて低速用ロッカアーム80〜83が小さく揺動されると、低速用ロッカアーム80〜83が吸気又は排気バルブ22,24を軸端面79で押動し、吸気又は排気バルブ22,24を小さく開く。このとき、高速用カム41に応じて高速用ロッカアーム84〜87は大きく揺動されるが、連結ピン90の尻部が貫通孔88から飛び出していないので、高速用ロッカアーム84〜87は何も押動しない(空振りする)。
以下、図9〜図15を参照し、低速用ロッカアーム80〜83及び高速用ロッカアーム84〜87の構造を詳細に説明する。図9は、低速用ロッカアーム80,81と高速用ロッカアーム84,85の位置関係を説明するための図である。図10は、図1に示したカムシャフト40、低速用ロッカアーム80、高速用ロッカアーム84、ロッカシャフト48、連結ピン90、及び吸気バルブのロッド34の側面図である。図11は、図10におけるXI−XI線の断面図である。図12は、図10に示した低速用ロッカアーム80及び高速用ロッカアーム84が低速時で分離されている場合の側面図である。図13は、図10に示した低速用ロッカアーム80及び高速用ロッカアーム84が高速時で連結されている場合の側面図である。図14は、図13におけるXIV−XIV線の断面図である。図15は、図13におけるXV−XV線の断面図である。
図9を参照して、連結ピン90と係合部104とが互いに接触する面(以下「係合面」という。)130内であってカムシャフト40方向の幅の中央130Cは、高速用カム41と高速用ロッカアーム84のスリッパ面843とが互いに接触する面(以下「カム接触面」という。)134内であってカムシャフト40方向の幅の中央134Cよりも吸気バルブ24(のロッド34)から見て遠い側にある。
低速用ロッカアーム80は、カム受け部801と、連結部802とから構成される。カム受け部801及び連結部802は一体的に構成される。カム受け部801は、低速用カム39に接触するスリッパ面803と、スリッパ面803の端から垂下する側面804とを有する。連結部802の幅はカム受け部801の幅よりも広い。連結部802の側面805はカム受け部801の側面804よりも突出している。貫通孔88はこの連結部802に形成される。
高速用ロッカアーム84は、カム受け部841と、連結部842とから構成される。カム受け部841及び連結部842は一体的に構成される。カム受け部841は、高速用カム41に接触するスリッパ面843と、スリッパ面843の端から垂下する側面844とを有する。高速用ロッカアーム84におけるカム受け部841の側面844と、低速用ロッカアーム80におけるカム受け部801の側面804とは互いに対向しかつ接触している。
連結部802の側面806と連結部842の側面845とは互いに対向しかつ接触し、カム接触面134内であってカムシャフト40方向の幅内に配置される。
図9は線対称であり、低速用ロッカアーム81及び高速用ロッカアーム85も上記と同様に構成される。図3に示した低速用ロッカアーム82,83及び高速用ロッカアーム86,87も上記と同様に構成される。
図10を参照して、連結ピン90の軸心90Cは、仮想円136内に配置される。仮想円136の中心はロッカシャフト48の軸心48Cである。仮想円136の半径はロッカシャフト48の軸心48Cから高速用ロッカアーム84のスリッパ面843の近い方の端843Eまでの距離である。
図10及び図11を参照して、低速用カム39及び高速用カム41の変位がともに最も低いとき、バルブスプリング26の付勢力により吸気バルブのロッド34が押し上げられ、これに応じて低速用ロッカアーム80,81も押し上げられ、これによりスリッパ面803と低速用カム39との接触が保たれる。一方、高速用ロッカアーム84,85はロストモーションスプリング108の付勢力により押し上げられ、これによりスリッパ面843と高速用カム41との接触が保たれる。
低速時においては、図11の左半分に示されるように、油圧がかかっていないので、連結ピン90はスプリング98の付勢力により摺動し、油圧ピストン94を油圧シリンダ92内に押し込む。このとき、連結ピン90は低速用ロッカアーム81の側面から飛び出していない。一方、高速時においては、図11の右半分に示されるように、油圧がかかっているので、油圧ピストン94は油圧力により油圧シリンダ92を摺動する。これに応じて連結ピン90はスプリング98の付勢力に対抗して摺動し、貫通孔88内に押し込まれる。このとき、連結ピン90は低速用ロッカアーム81の側面から飛び出している。
図12を参照して、低速時において、低速用カム39及び高速用カム41の変位がともに最も高いとき、低速用ロッカアーム80が押し下げられ、吸気バルブのロッド34もバルブスプリング26の付勢力に対抗して押し下げられる。同様に高速用ロッカアーム84もロストモーションスプリング108の付勢力に対抗して押し下げられるが、低速時には連結ピン90が突出していないので、高速用ロッカアーム84は係合部104で連結ピン90に係合されることなく、大きく押し下げられる。
図13〜図15を参照して、高速時において、低速用カム39及び高速用カム41の変位がともに最も高いとき、高速用ロッカアーム84が押し下げられるが、高速時には連結ピン90が突出しているので、高速用ロッカアーム84は係合部104で連結ピン90に係止され、これにより低速用ロッカアーム80と連結される。したがって、低速用ロッカアーム80も高速用ロッカアーム84と一緒に大きく押し下げられる。
ここで、低速用ロッカアーム80,81及び高速用ロッカアーム84,85が図16に示した構造になっていたと仮定する。連結ピン90を摺動可能にし、また、加工上の公差があるために、貫通孔88と連結ピン90との間にクリアランスを設ける必要がある。そのため、低速用ロッカアーム80,81の貫通孔88から突出した連結ピン90に高速用ロッカアーム84,85が係合し、連結ピン90の軸方向に対して垂直な方向に力が加わると、クリアランスの範囲内で連結ピン90が傾き(θ)、これに伴い、高速用ロッカアーム84のスリッパ面843も傾く。その結果、高速用カム41とスリッパ面843とが線接触できず、いわゆる片当たりが生じ、いずれ高速用カム41とスリッパ面843とに偏摩耗が生じてしまう。
連結ピン90をもっと長くし、その端面が高速用カム41の側面(図16上右側面)まで達するようにし、高速用カム41全面を連結ピン90で受けるようにすれば、上記傾きを抑えることはできる。しかしながら、高速用カム41の厚さ分だけ連結ピン90を貫通孔88から飛び出させる必要があるので、連結ピン90のストローク量を大きくする必要がある。そのため、油圧ピストン94のストローク量も大きく必要があるので、油圧シリンダ支持部43の幅が大きくなってしまう。
また、低速用ロッカアーム80の幅をもっと広くし、貫通孔88をもっと長くすれば、上記傾きを抑えることはできる。仮に低速用ロッカアーム80の幅を高速用ロッカアーム84側へ広げると、高速用カム41と吸気バルブのロッド34との間のオフセット量が大きくなり、高速用カム41の押し下げ力による軸端面79周りの曲げモーメントが大きくなってしまう。反対に、低速用ロッカアーム80の幅をボアセンタ側へ広げると、油圧シリンダ支持部43の幅が小さくなってしまう。そのため、バルブピッチの小さいエンジンでは油圧シリンダ92や油圧ピストン94の配置が困難になる。
これに対し、図9に示した本発明の実施の形態によれば、貫通孔88から飛び出した連結ピン90に高速用ロッカアーム84が係合し、連結ピン90がわずかに傾いたとしても、高速用カム41が高速用ロッカアーム84を押す位置(カム接触面134内であってカムシャフト40方向の幅の中央134C)が、高速用ロッカアーム84が連結ピン90を押す位置(係合面130内であってカムシャフト40方向の幅の中央130C)よりも低速用ロッカアーム80寄りになるので、高速用ロッカアーム84は連結ピン90と同じ方向に傾きにくい。その結果、高速用ロッカアーム84のスリッパ面843の傾きを抑えることができる。
また、低速用ロッカアーム80の連結部802の幅がカム受け部801よりも広く、その連結部802に図16に示したものよりも長い貫通孔88が形成されているため、貫通孔88から飛び出し連結ピン90に高速用ロッカアーム84が係合しても、連結ピン90は傾きにくい。しかも、低速用ロッカアーム80の連結部802のみを高速用ロッカアーム84側へ突出させ、高速用ロッカアーム84はその突出した連結部802を避けるように凹んでいるので、低速用ロッカアーム80の突出した連結部802に当たらないように高速用ロッカアーム84を揺動させることができる。
また、図10に示すように、連結ピン90の軸心90Cは、ロッカシャフト48の軸心48Cを中心とし、ロッカシャフト48の軸心48Cから高速用ロッカアーム84のスリッパ面843の近い方の端843Eまでの距離を半径とする仮想円136内に配置されているため、連結ピン90が貫通孔88内に収まったとき、低速用ロッカアーム80の連結部802が邪魔になりにくく、高速用ロッカアーム84を大きく揺動させることができる。
なお、図17に示すように、係合面130内であってカムシャフト40方向の幅の中央130Cは、カム接触面134内であってカムシャフト40方向の幅の中央134Cと一致していてもよい。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、上述した実施の形態は本発明を実施するための例示に過ぎない。よって、本発明は上述した実施の形態に限定されることなく、その趣旨を逸脱しない範囲内で上述した実施の形態を適宜変形して実施することが可能である。
本発明の実施の形態による可変動弁装置を備えたエンジンの構造を示す断面図である。 図1におけるII−II線の断面図である。 図1に示したカムキャリア及びそれに組み付けられる各種部品の平面図である。 図3におけるIV−IV線の断面図である。 図1におけるV−V線の断面図である。 図1に示したカムキャリア及びそれに組み付けられる各種部品の分解斜視図である。 図6に示したカムキャリア及びそれに組み付けられる各種部品の斜視図である。 図7に示した低速及び高速用ロッカアーム、ロッカシャフト、ロストモーションスプリング、ロストモーションスプリングシャフト、連結ピン、油圧ピストン、並びに油圧シリンダの斜視図である。 図1等に示した低速及び高速用ロッカアームの位置関係を説明するための図である。 図1に示したカムシャフト、低速及び高速用ロッカアーム、ロッカシャフト、連結ピン、並びに吸気バルブのロッドの側面図である。 図10におけるXI−XI線の断面図である。 図10に示した低速及び高速用ロッカアームが低速時で分離されている場合の側面図である。 図10に示した低速及び高速用ロッカアームが高速時で連結されている場合の側面図である。 図13におけるXIV−XIV線の断面図である。 図13におけるXV−XV線の断面図である。 図9に示した可変動弁装置が解決しようとする課題を説明するための比較例の断面図である。 本発明の他の実施の形態による可変動弁装置の構造を示す断面図である。
符号の説明
10 エンジン
22 吸気バルブ
24 排気バルブ
34,36 ロッド
39 低速用カム
40 吸気側カムシャフト
41 高速用カム
42 排気側カムシャフト
48〜51 ロッカシャフト
48C 軸心
52 ロッカシャフト支持部
79 軸端面
80〜83 低速用ロッカアーム
84〜87 高速用ロッカアーム
88 貫通孔
89 アクチュエータ
90 連結ピン
90C 軸心
92 油圧シリンダ
94 油圧ピストン
104 係合部
130 係合面
130C,134C 中央
134 カム接触面
136 仮想円
801,841 カム受け部
802,842 連結部
803 スリッパ面
804〜806,844,845 側面
843 スリッパ面
843E スリッパ面の端

Claims (4)

  1. バルブのリフト量を低速時と高速時とで切り替える可変動弁装置であって、
    ロッカシャフトと平行に形成される貫通孔を含み、前記ロッカシャフトに揺動可能に支持され、カムシャフトの低速用カムに応じて揺動し、前記バルブの軸端面を押す低速用ロッカアームと、
    前記貫通孔内に摺動可能に挿入される連結ピンと、
    前記連結ピンを前記貫通孔内で往復させるアクチュエータと、
    前記貫通孔から突出する連結ピンと係合する係合部を含み、前記ロッカシャフトに揺動可能に支持され、前記低速用ロッカアームに隣接され、前記カムシャフトの高速用カムに応じて揺動する高速用ロッカアームとを備え、
    前記連結ピンと前記係合部とが互いに接触する面内であって前記カムシャフト方向の幅の中央は、前記高速用カムと前記高速用ロッカアームのスリッパ面とが互いに接触する面内であって前記カムシャフト方向の幅の中央と一致するか又はその中央よりも前記バルブから見て遠い側にある、ことを特徴とする可変動弁装置。
  2. 請求項1に記載の可変動弁装置であって、
    前記低速用ロッカアームはさらに、
    前記低速用カムに接触するスリッパ面と、そのスリッパ面の端から垂下する側面とを有する第1のカム受け部と、
    前記第1のカム受け部と一体的に形成され、前記第1のカム受け部よりも幅が広く、前記第1のカム受け部の側面よりも突出する側面を有し、前記貫通孔が形成される第1の連結部とを含み、
    前記高速用ロッカアームはさらに、
    前記高速用カムに接触するスリッパ面と、そのスリッパ面の端から垂下しかつ前記第1のカム受け部の側面に対向する側面とを有する第2のカム受け部と、
    前記第2のカム受け部と一体的に形成され、前記第1の連結部の側面に対向する側面を有し、前記係合部が形成される第2の連結部とを含み、
    前記第1及び第2の連結部の側面は、前記高速用カムと前記高速用ロッカアームのスリッパ面とが互いに接触する面内であって前記カムシャフト方向の幅内に配置される、ことを特徴とする可変動弁装置。
  3. 請求項2に記載の可変動弁装置であって、
    前記連結ピンの軸心は、前記ロッカシャフトの軸心を中心とし、前記ロッカシャフトの軸心から前記高速用ロッカアームのスリッパ面の近い方の端までの距離を半径とする仮想円内に配置される、ことを特徴とする可変動弁装置。
  4. バルブのリフト量を低速時と高速時とで切り替える可変動弁装置であって、
    ロッカシャフトと平行に形成される貫通孔を含み、前記ロッカシャフトに揺動可能に支持され、カムシャフトの低速用カムに応じて揺動し、前記バルブの軸端面を押す低速用ロッカアームと、
    前記貫通孔内に摺動可能に挿入される連結ピンと、
    前記連結ピンを前記貫通孔内で往復させるアクチュエータと、
    前記貫通孔から突出する連結ピンと係合する係合部を含み、前記ロッカシャフトに揺動可能に支持され、前記低速用ロッカアームに隣接され、前記カムシャフトの高速用カムに応じて揺動する高速用ロッカアームとを備え、
    前記低速用ロッカアームはさらに、
    前記低速用カムに接触するスリッパ面と、そのスリッパ面の端から垂下する側面とを有する第1のカム受け部と、
    前記第1のカム受け部と一体的に形成され、前記第1のカム受け部よりも幅が広く、前記第1のカム受け部の側面よりも突出する側面を有し、前記貫通孔が形成される第1の連結部とを含み、
    前記高速用ロッカアームはさらに、
    前記高速用カムに接触するスリッパ面と、そのスリッパ面の端から垂下しかつ前記第1のカム受け部の側面に対向する側面とを有する第2のカム受け部と、
    前記第2のカム受け部と一体的に形成され、前記第1の連結部の側面に対向する側面を有し、前記係合部が形成される第2の連結部とを含み、
    前記第1及び第2の連結部の側面は、前記高速用カムと前記高速用ロッカアームのスリッパ面とが互いに接触する面内であって前記カムシャフト方向の幅内に配置される、ことを特徴とする可変動弁装置。
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