JP2009197494A - 防火シャッタースクリーン - Google Patents
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Abstract
【解決手段】防火シャッタースクリーンにおいては、シリカ繊維クロスにリン系化合物およびアルカリ金属化合物の含有量が1%以下である難燃性樹脂を少なくともシリカ繊維クロスの一面に含浸または塗布したものである。当該難燃性樹脂は、液状態からなり、リン系化合物およびアルカリ金属化合物の含有量が1%以下であり、かつシリコーン化合物が含まれている。
【選択図】図1
Description
本発明に係る防火シャッタースクリーンは、防火または遮煙のために懸吊して使用される防火シャッタースクリーンであって、防火シャッタースクリーンは、リン系化合物およびアルカリ金属化合物の含有量が1%以下である難燃性樹脂を少なくともシリカ繊維クロスの一面に含浸または塗布したものである。
難燃性樹脂は、液状態からなり、当該難燃性樹脂は、リン系化合物およびアルカリ金属化合物の含有量が1%以下であり、かつ当該難燃性樹脂にはシリコーン化合物が含まれていてもよい。
難燃性樹脂は、難燃性樹脂の重量が50g/m2以上300g/m2以下であることが好ましい。
難燃性樹脂は、シリコーン化合物の配合率が1%以上10%以下であってもよい。
シリカ繊維クロスの組成は、二酸化珪素が94%以上、かつ酸化アルミニウムが3%以上6%以下からなってもよい。
難燃性樹脂は、有機溶剤系からなる液体であってもよい。
次に、実施例により、本発明に係る防火シャッタースクリーンを具体的に説明
する。
実施例1においては、有機溶剤系ポリウレタンに水酸化アルミニウム、酸化チタンおよび臭素系化合物からなる難燃剤(大京化学 ビゴールTM-23)が100重量部およびポリウレタン成分100重量部からなる両者を混合させた混合樹脂液に、シリコーンオイル(大京化学 ダイソフトシリコンFZ)を2重量部添加した混合樹脂液を製造する。当該混合樹脂液は、リン化合物およびアルカリ金属化合物の含有量が1%以下であるものである(1%とは、1wt%(質量比)のことをいう。以下に記載した種々の%表記も同様)。この混合樹脂液を、二酸化ケイ素比率が96%、酸化アルミ比率3.5%のシリカ繊維クロスに含浸させ、乾燥後、クロス両面に乾燥後重量が合計150g/m2となるように塗布し、実施例1の防火シャッタースクリーンとした。尚、上記混合樹脂液においてリン化合物およびアルカリ金属化合物の含有量が1%以下であるとは、混合樹脂液に含有しているリン化合物およびアルカリ金属化合物の合計の含有量が、1%以下であることである。(以下に記載する実施例2、3、比較例2、3においても同様)。尚、混合樹脂液中に含まれる、リン化合物、アルカリ金属化合物の量は、できる限り少なくされることが好ましい。
実施例2においては、有機溶剤系ポリウレタンに水酸化アルミニウム、酸化チタンおよび臭素系化合物からなる難燃剤(大京化学 ビゴールTM-23)が100重量部およびポリウレタン成分100重量部からなる両者を混合させた混合樹脂液に、シリコーンオイル(大京化学 ダイソフトシリコンFZ)を2重量部添加した混合樹脂液を製造する。当該混合樹脂液は、リン化合物およびアルカリ金属化合物の含有量が1%以下であるものである。この混合樹脂液を、二酸化ケイ素比率が96%、酸化アルミ比率3.5%のシリカ繊維クロスに含浸させ、乾燥後、クロス両面に乾燥後重量が合計85g/m2となるように塗布し、実施例2の防火シャッタースクリーンとした。
実施例3においては、有機溶剤系ポリウレタンに水酸化アルミニウム、酸化チタンおよび臭素系化合物からなる難燃剤(大京化学 ビゴールTM-23)が100重量部およびポリウレタン成分100重量部からなる両者を混合させた混合樹脂液に、シリコーンオイル(大京化学 ダイソフトシリコンFZ)を2重量部添加した混合樹脂液を製造する。当該混合樹脂液は、リン化合物およびアルカリ金属化合物の含有量が1%以下であるものである。この混合樹脂液を、二酸化ケイ素比率が96%、酸化アルミ比率3.5%のシリカ繊維クロスに含浸させ、乾燥後、クロス両面に乾燥後重量が合計320g/m2となるように塗布し、実施例3の防火シャッタースクリーンとした。
実施例4においては、アルカリ金属化合物であるNaClを0.9%含んだ混合樹脂液を用いて、実施例4の防火シャッタースクリーンとした。他の条件は、実施例1と同じである。
実施例5においては、難燃剤であるリン酸エステル化合物を0.9%含んだ混合樹脂液を用いて、実施例5の防火シャッタースクリーンとした。他の条件は、実施例1と同じである。
実施例6においては、アルカリ金属化合物であるNaClおよび難燃剤であるリン酸エステル化合物を、それぞれ0.45%含んだ混合樹脂液を用いて、実施例6の防火シャッタースクリーンとした。他の条件は、実施例1と同じである。
比較例1においては、有機溶剤系ポリウレタンに、水酸化アルミニウム、酸化チタン、およびリン系化合物からなる難燃剤(大京化学 ビゴールTM-22)が100重量部およびポリウレタン成分100重量部からなる両者を混合させた混合樹脂液に、シリコーンオイル(大京化学 ダイソフトシリコンFZ)を2重量部添加した混合樹脂液を製造する。当該混合樹脂液は、リン化合物を10%含むものである。このリン化合物およびアルカリ金属化合物を含む混合樹脂液を、二酸化ケイ素比率が96%、酸化アルミ比率3.5%のシリカ繊維クロスに含浸させ、乾燥後、クロス両面に乾燥後重量が合計150g/m2となるように塗布し、比較例1の防火シャッタースクリーンとした。
比較例2においては、有機溶剤系ポリウレタンに水酸化アルミニウム、酸化チタンおよび臭素系化合物からなる難燃剤(大京化学 ビゴールTM-23)が100重量部およびポリウレタン成分100重量部からなる両者を混合させた混合樹脂液を製造する。当該混合樹脂液は、リン化合物およびアルカリ金属化合物の含有量が1%以下であるものである。この混合樹脂液を、二酸化ケイ素比率が96%、酸化アルミ比率3.5%のシリカ繊維クロスに含浸させ、乾燥後、クロス両面に乾燥後重量が合計320g/m2となるように塗布し、比較例2の防火シャッタースクリーンとした。
比較例3においては、有機溶剤系ポリウレタンに水酸化アルミニウム、酸化チタンおよび臭素系化合物からなる難燃剤(大京化学 ビゴールTM-23)が100重量部およびポリウレタン成分100重量部からなる両者を混合させた混合樹脂液に、シリコーンオイル(大京化学 ダイソフトシリコンFZ)を15重量部添加した混合樹脂液を製造する。当該混合樹脂液は、リン化合物およびアルカリ金属化合物の含有量が1%以下であるものである。この混合樹脂液を、二酸化ケイ素比率が96%、酸化アルミ比率3.5%のシリカ繊維クロスに含浸させ、乾燥後、クロス両面に乾燥後重量が合計150g/m2となるように塗布し、比較例3の防火シャッタースクリーンとした。
比較例4においては、大塚化学(株)パイロキープTSX−WE100重量部に、酸化チタン、水酸化アルミニウム、および臭素系化合物を計100重量部添加、混合し、この混合樹脂液を、二酸化ケイ素比率が96%、酸化アルミ比率3.5%のシリカ繊維クロスに含浸させ、乾燥後、クロス両面に乾燥後重量が合計150g/m2となるように塗布し、比較例4の防火シャッタースクリーンとした。上記混合樹脂液中のアルカリ金属化合物の含有量は2%であった。
比較例5においては、アルカリ金属化合物であるNaClを1.1%含んだ混合樹脂液を用いて、比較例5の防火シャッタースクリーンとした。他の条件は、実施例1と同じである。
比較例6においては、難燃剤であるリン酸エステル化合物を1.1%含んだ混合樹脂液を用いて、比較例6の防火シャッタースクリーンとした。他の条件は、実施例1と同じである。
比較例7においては、アルカリ金属化合物であるNaClおよび難燃剤であるリン酸エステル化合物を、それぞれ0.55%含んだ混合樹脂液を用いて、比較例7の防火シャッタースクリーンとした。他の条件は、実施例1と同じである。
(柔軟性)
JIS L1096に基づく。カンチレバー法に基づいて、45度の傾斜をもつ表面の滑らかな水平台の上に、試験片の短辺をスケール基線に合わせてセットし、試験片を一定速度で斜面方向に滑らせて試験片の一端が斜面に接したときの他端の移動距離を読み取る。
防火シャッターシートを2000回繰り返し巻き取りし、シートの破れ等異常がなく、また開閉が可能な否かを測定した。開閉が可能であれば○とする。
難燃樹脂塗布後のスクリーンを気温20℃、湿度65%の雰囲気下で、幅25mm、長さ300mmにカットし、引張り速度100mm/分で引張り、破断時の強度を測定した。
幅25mm、長さ300mmに各試料をカットし、約200mmとなるように標線をとり、925℃の電気炉中に1時間放置し、取り出した後常温に1時間放置した後に気温20℃、湿度65%の雰囲気下で、引張り速度100mm/分で引張り、破断時の強度を測定し常温時強度と比較し耐熱後強度保持率を求めた。常温時強度に対する耐熱後強度の割合が、耐熱後強度保持率である。
株式会社ユニトーチ製のユニトーチを用い、アダプターをラージ炎タイプにし
て着火し、クロスの表面に接炎させる。接炎面の反対面から発炎の有無を目視で
確認する。発炎がなければ○の評価とする。
2:巻取り装置
3:巻取り軸
4:防火シャッタースクリーン
Claims (6)
- 防火または遮煙のために懸吊して使用される防火シャッタースクリーンであって、
前記防火シャッタースクリーンは、リン系化合物およびアルカリ金属化合物の含有量が1%以下である難燃性樹脂を少なくともシリカ繊維クロスの一面に含浸または塗布したものからなることを特徴とする防火シャッタースクリーン。 - 前記難燃性樹脂は、液状態からなり、当該難燃性樹脂は、リン系化合物およびアルカリ金属化合物の含有量が1%以下であり、かつシリコーン化合物が含まれていることを特徴とする請求項1記載の防火シャッタースクリーン。
- 前記難燃性樹脂は、前記難燃性樹脂の重量が50g/m2以上300g/m2以下であることを特徴とする請求項1または請求項2記載の防火シャッタースクリーン。
- 前記難燃性樹脂は、シリコーン化合物の配合率が1%以上10%以下であることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の防火シャッタースクリーン。
- 前記シリカ繊維クロスの組成は、二酸化珪素が94%以上、かつ酸化アルミニウムが3%以上6%以下からなることを特徴とする請求項1記載の防火シャッタースクリーン。
- 前記難燃性樹脂は、有機溶剤系からなることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の防火シャッタースクリーン。
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JP2008040854A JP2009197494A (ja) | 2008-02-22 | 2008-02-22 | 防火シャッタースクリーン |
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Cited By (1)
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2008
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JP7300758B2 (ja) | 2021-05-06 | 2023-06-30 | ウォンプン コーポレーション | 防炎性が強化され、デジタル印刷が可能な防炎素材、及びその製造方法 |
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