JP4206451B2 - 後加工用難燃剤と、それを用いた難燃加工品 - Google Patents

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本発明は、有機高分子材料を後加工で難燃化するために用いられる、シリコーン化合物を主成分とする後加工用難燃剤と、これにより後加工された難燃加工品に関する。
有機高分子材料を難燃化する方法は、主に2法に分類できる。その一方は材料の製造過程で難燃剤を共重合する、或いは添加する等の手段により素材自体を難燃化する素材難燃化法であり、もう一方は製品にした後、難燃剤を塗布する等の手段により難燃性を付与する後加工法である。この内、素材難燃化法は、天然高分子材料、即ち、綿、麻、紙などのセルロース素材や絹、羊毛などのタンパク質素材に適用することは不可能であり、さらに合成高分子材料、即ち、ポリエステル、ナイロン等においては、素材難燃化法で用いられる添加型難燃剤が、添加される材料の物性を低下させるなどの問題がある。これに対し、後加工法は様々な材料に適用でき、しかも処理が容易であるため広く用いられている。
従来、後加工法による有機高分子材料の難燃化はハロゲン化合物系の難燃剤により行われている。しかし、ハロゲン化合物は燃焼時に有毒ガスを発生するという欠点がある。このためハロゲン化合物に替わる難燃剤として、リン化合物、窒素化合物、シリコーン化合物による難燃剤が検討されてきた。この内、リン化合物や窒素化合物も、昨今、生体への悪影響を危惧されていることもあり問題がある。そこで、安全性に優れるシリコーン化合物による難燃剤が望まれているが難燃性が十分に得られないと言う大きな問題があった。
後加工法については、ハロゲン化合物を用いずに後加工によって難燃化された有機高分子材料が、特開平10−131056、特開2001−11775、特開2002−294555に開示されている。
しかしながら特開平10−131056、特開2001−11775に示される手段は、リン化合物や窒素化合物による難燃化である。また、特開2002−294555に示される手段にはシリコーン化合物が用いられているもののその難燃性は主に併用されるりん化合物によって付与されているものである。このように、従来技術においては、シリコーン化合物による有効な後加工法による難燃加工法は見あたらない。
ところで、シリコーン化合物による難燃化機構は、有機高分子材料表面が燃焼時に炭化して炭化被膜を作るのと同時に、シリコーン化合物自体も燃焼してシリカとなり、この炭化被膜とシリカが互いに作用して不燃層を形成することによる。この不燃層が空気遮断と分解物の拡散を抑制するものである。
ところがこのような不燃層の形成のみでは難燃効果が小さく、シリコーン化合物は、むしろ難燃助剤として用いられる事が多かった。特に、布地やフィルムのような燃焼しやすい薄物用途には不向きであった。
この薄物用途に不向きであることについては、有機高分子材料の燃え広がる速度が材料の厚さに反比例し、薄い物ほど速く燃えることによるもので、その難燃化は難しい。更に、シリコーン化合物を用いた後加工による難燃化処理を、例えばポリエステルやナイロンなどの合成繊維で形成された布地に施した場合、布地表面にシリコーン化合物が付着した状態となり、この状態は布地とシリコーン化合物がロウソクのロウ(布地)と芯(シリコーン化合物)に相当する形となるロウソク化現象を発生し、かえって燃焼を促進させてしまう。そのため、布地などの薄物に関してはシリコーン化合物を用いた後加工法による難燃化はこれまで効果が期待できなかった。
特開平10−131056号公報 特開2001−11775号公報 特開2002−294555号公報
上記のごとく、従来の難燃化技術には多くの解決すべき問題があった。つまり、素材難燃化法においては、素材製造時に材料に添加型難燃剤を添加混入させる手段であるので、天然高分子材料のように人工によらないものは添加混入しようがない、また、合成高分子材料の場合は添加混入はできるものの物性の低下等が見られて問題がある。
また、様々な材料に適用でき、しかも処理が容易である後加工法においても、その主流となっているハロゲン化合物系難燃剤は、燃焼時に有毒ガスを発生するという欠点がある。
更に、このハロゲン化合物系難燃剤の代替品として検討されているリン化合物や、窒素化合物、並びにシリコーン化合物については、リン化合物や窒素化合物が、昨今、生体への悪影響を危惧されていて問題があるし、シリコーン化合物は、他に比較して安全性には優れているもののロウソク化現象の問題も含めて、難燃性が十分に得られない致命的欠陥があった。
そこで、本発明においては、上記の課題を解決すべく、安全性に優れたシリコーン化合物を用いて、有機高分子材料に高い難燃性を付与し得る後加工用難燃剤を提供することとし、更に、その後加工用難燃剤により難燃性を付与した難燃加工品を提供することとする。
上記目的を達成するために、本発明においては、有機高分子材料の表面に、所定の温度に達した際、溶融し発泡するシリコーン化合物の層を形成することで、有機高分子材料に従来よりも高い難燃性を付与することとした。
本発明は、以下に示されるとおりである。
つまり、(1)全有機基数の80%以上がフェニル基であると同時に少なくとも60モル%以上が分子式RSiO3/2(Rは有機基)で示される単位を含み、分子式SiO2単位が20モル%未満、分子式R3SiO1/2単位が20モル%未満、分子式R2SiO単位が40モル%未満のシリコーン化合物であって、150℃以上の温度雰囲気下で、溶融して発泡するシリコーン化合物を主成分とすることを特徴とする難燃機能層を形成するための後加工用難燃剤である。
そして、(2)上記1記載の後加工用難燃剤が、被加工体である有機高分子材料の少なくとも一方の面に、難燃機能層を形成していることを特徴とする難燃加工品である。
そして、(3)前記難燃機能層は、前記有機高分子材料に対する重量比が、その単位表面積あたり2重量%以上である上記2記載の難燃加工品である。
そして、(4)前記有機高分子材料は、5mm以下の厚みをもつ薄物形状である上記2記載の難燃加工品である。
そして、(5)前記有機高分子材料は、ポリエステル、又はナイロン、又はセルロース系、又はタンパク質系のいずれか1種、若しくはその組み合わせからなる素材である上記2記載の難燃加工品である。
そして、(6)前記薄物形状は、織物構造、又は編物構造、又は不織布構造、又はそれらの組み合わせである上記4記載の難燃加工品である。
本発明の後加工用難燃剤は、製品に後加工で難燃性を付与する後加工法であるので、素材難燃化法に比べて、セルロースなどの溶融しない材料にも使用できる等、素材を選ばない利点がある他、必要時に必要量、加工ができ効率的であり、しかも処理が容易であるという利点がある。
また、本後加工用難燃剤は、シリコーン化合物を主成分とするため、ハロゲン化合物系難燃剤と違い、有毒ガスを発生することがない。
更に、本後加工用難燃剤は、リン化合物や窒素化合物を含まないので、生体への悪影響等の環境面への危険性がない。
そして、本後加工用難燃剤は、従来のシリコーン化合物難燃剤が有機高分子材料の炭化物と不燃層を形成して難燃性を得るのに対して、それ自体が溶融、発泡し、空気遮断効果と分解物の拡散抑止効果を更に高め、同時に外熱に対しての断熱効果をも発揮する層を形成する機構であるので飛躍的な難燃効果が得られる。
本後加工用難燃剤は、後加工法という加工方法の面から被加工素材を選ばないだけでなく、難燃機構の面からも従来よりも様々な素材に適応できる。つまり、従来のシリコーン化合物難燃剤においては加工品の表面に安定した炭化被膜が形成される必要があったため、シリコーン化合物と比較的反応しやすい有機高分子材料以外には効果が小さかったが、本後加工用難燃剤は、シリコーン化合物が溶融、発泡して難燃性を得ることが主体であり、有機高分子材料の炭化物との燃焼時における複合化を必ずしも必要としないので、有機高分子材料の種類をあまり選ばない。したがって、一般に使用される有機高分子材料のポリエステルやナイロン、綿、麻、レーヨン、紙などのセルロース系、及び絹、羊毛などのタンパク質系を難燃化できる。
また、従来においては、ポリエステル等の合成繊維と綿等の天然繊維との複合物を難燃化する良好な方法がなかった。これは前述したポリエステルとシリコーン化合物の組み合わせに見られるロウソク化現象と同じで、綿がロウソクの芯の作用をし、ポリエステルがロウに相当する形態のためであり、このように燃えやすい複合物も本後加工用難燃剤によって難燃化することが可能である。被加工体の形態面においても、炭化皮膜を作る必要がないので、布地や不織布、或いはフィルム、シートなどの燃えやすい5mm以下の厚みをもつ薄物形状の製品においても高い難燃性を付与することができる。
以上のように、本発明では、燃焼時にシリコーン化合物が溶融、発泡しつつ被加工体のいかなる形状の表面部をも柔軟な溶融状態で覆いつくし、確実な空気遮断と分解物の拡散抑止効果を得て、同時に断熱効果をも発揮し、これらの相乗効果によって飛躍的な難燃性を得ることを可能にしたものである。
一般にシリコーン化合物は、分子式SiO、RSiO3/2、R2SiO、R3SiO1/2(式中Rは有機基)で示される4つの構造単位の組み合わせで構成されるが、本発明の燃焼時に溶融するシリコーン化合物とするためには、シリコーン化合物に熱可塑性を持たせる必要がある。そのため、本発明のシリコーン化合物は、式中Rで示される全有機基の80モル%以上がフェニル基である特徴を持つ。
また、燃焼時に発泡するシリコーン化合物とするためには、有機高分子材料が分解して発生するガスの著しい膨張圧に耐え得る安定な気泡膜とするために、程良い架橋が必要である。そのために本発明においては、RSiO3/2単位を60モル%以上含む。
さらに、本後加工用難燃剤は、被加工体である有機高分子材料が熱分解を始める温度、例えばセルロースでは150℃の温度以上でシリコーン化合物が溶融、発泡する特徴があるので、この温度付近まで変化しない程度の耐熱性が必要である。したがって、シリコーン化合物はこの耐熱性に対応した重合度が必要で、分子量が20000以上が好ましいが、重合度が高ければ耐熱性が上がるのでより好ましい。
したがって本後加工用難燃剤は、シリコーン化合物中の全有機基数の80%以上がフェニル基であり、シリコーン化合物の少なくとも60モル%以上が分子式RSiO3/2(Rは有機基)で示される単位を含み、有機高分子材料が熱分解を始める温度以上の所定温度雰囲気下で溶融、発泡して難燃化する機能を有する。
また、分子式SiO単位はRSiO3/2単位と共に架橋数の調整のために用いられるが、全体の20モル%以上存在すると堅くなりすぎて溶融発泡しづらくなる。また架橋末端基として働く分子式R3SiO1/2単位が全体の20モル%以上だと架橋の数が減ったり、低分子化したりして発泡に耐えない。さらに分子式R2SiO単位が多くなると高温時に溶融流動しやすくなるが、40モル%以上存在すると高温時でのシリコーン化合物の溶融年度が低くなり発砲しなくなる。
このため、本発明のシリコン化合物は、分子式SiO単位が全体の20モル%未満、分子式R3SiO1/2単位が全体の20モル%未満、分子式R2SiO単位が全体の40モル%未満であれば、さらに望ましい。
また、本後加工用難燃剤は、金属水酸化物を併用することにより、さらに高性能化することができる。
金属水酸化物としては、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、水酸化カルシウム、水酸化バリウム、ドロマイト、ハイドロタルサイト、水酸化ジルコニウムなどがあげられる。
さらに、本後加工用難燃剤は、被加工体である有機高分子材料の表面に、有機高分子材料との重量比において、単位表面積あたり少なくても2重量%以上の難燃機能層を形成して難燃性が発現される。
本後加工用難燃剤のシリコーン化合物は燃焼時に溶融し被加工体表面を流動するので、被加工体によっては、その表面を完全に被覆する必要はない。
また、この難燃機能層は、有機高分子材料の種類や形態によって必要形成量が異なるが、あまりに形成量が少ないと燃焼時にシリコーン化合物が流動しても有機高分子材料の表面を燃焼を止めるほどには覆いきれないため、難燃機能を発揮することができない。よって5〜20%程度処理するのが好ましいが、この処理量は金属水酸化物を併用することにより低減できる。
難燃機能層を有機高分子材料の表面に形成させる方法は、溶剤、たとえば水、アルコール、ベンゼン、キシレン、トルエン、エーテル、クロロホルム、テトラヒドロフランなどの溶剤かその希釈液に本後加工用難燃剤のシリコーン化合物を分散させ、その溶液へ有機高分子材料をディッピング(浸漬)するか、シリコーン化合物を塗布しやすいようにこれらの溶剤で粘度の調整をして有機高分子材料にコーティング(塗布)することにより行われる。
この後、乾燥、あるいはさらに80〜180℃で熱処理して、加工剤を固定する。さらに好ましくはこの後、被加工体の有機高分子材料にさほど影響を与えない程度の時間、150℃〜240℃の所定温度で加工表面を加熱し、本後加工用難燃剤の層を溶融状態とした後、冷却し難燃機能層を再形成すると、難燃機能層に平滑性と耐久性が付与される。
そして、本発明に用いられる被加工体である有機高分子材料は、燃焼時に分解ガスを発生する材料であればよく、ポリエステル、ナイロン、セルロース系、タンパク質系などがあげられる。セルロースのように燃焼時の分解ガスが比較的少ない有機高分子材料の場合は、シリコーン化合物以外の金属水酸化物あるいは発泡剤を併用することで同様の効果が得られる。
シリコーン化合物の各成分の割合は原料のアルコキシシランの種類と使用量により調整され、シリコーン化合物の重合度の制御は重合時の粘度によって行われる。
シリコーン化合物はアルコキシシランを加水分解して縮合することにより得られる。難燃機能層の耐久性のため、有機高分子材料との接着性が向上するようアルコキシ基がいくぶん残った状態、つまり重合途中であってもよい。この接着性の向上のために、水酸基、アミド基、エポキシ基などの極性基をもつシランカップリング剤を加えてもよい。
以下、本発明を実施例により具体的に説明する。
「実施例1」
フェニルトリメトキシシラン(信越化学工業(株) KBM103)を加水分解し粘度50万mm2/sまで縮合した。これをエタノールと水の混合液(混合比1:1)に分散させ、この液に織物A(ポリエステル100%)を浸漬した。その後80℃で乾燥し後重合させた。加工量を測定したところ8.6重量%であった。
この難燃加工品をJIS L 1091 D法(燃焼性試験方法 接炎試験)により接炎回数を測定した。
接炎回数は3回以上(燃焼性区分2)で良好であった。
「実施例2」
実施例1の縮合シリコーン化合物に水酸化アルミニウム(ナカライテスク(株)試薬)を少量混ぜ、織物B(ポリエステル/綿 組成70/30)に塗布した。その後80℃で乾燥し後重合させた。加工量を測定したところ12.3重量%であった。
この難燃加工品をJIS L 1091 A−1法(燃焼性試験方法 45゜ミクロバーナー法)により残炎時間を測定した。
残炎時間は3秒以下(燃焼性区分3)で良好であった。
「比較例1」
織物Aについて難燃加工を行わず、実施例1の方法で難燃試験を行った。
接炎回数は1回(燃焼性区分1)ですべて燃焼した。
「比較例2」
実施例1と同様にしてメチルトリメトキシシラン(信越化学工業(株) KBM13)を加水分解、縮合して織物Aに加工した。加工量は7.1重量%であった。
燃焼試験を行ったところ接炎回数は1回(燃焼性区分1)ですべて燃焼した。
「比較例3」
織物Bについて難燃加工を行わず、実施例2の方法で難燃試験を行った。
残炎時間は10秒以上(燃焼性区分1)ですべて燃焼した。
「比較例4」
実施例2と同様にしてフェニルトリメトキシシラン(信越化学工業(株) KBM103)と同モル量のジフェニルジメトキシシラン(信越化学工業(株) KBM202)を加水分解、縮合して織物Bに加工した。加工量は13.0重量%であった。
燃焼試験を行ったところ、残炎時間は10秒以上(燃焼性区分1)ですべて燃焼した。
Figure 0004206451
本発明によれば、繊維、フィルム、シートなど燃えやすい形状を持つ薄肉品の有機高分子材料に、安全性に優れ、効果の高い難燃性を付与できるので、カーテン、ブラインド、絨毯などインテリア関連、テント、フィルター、シート類など資材分野等難燃性の求められる分野に有効である。

Claims (6)

  1. 全有機基数の80%以上がフェニル基であると同時に少なくとも60モル%以上が分子式RSiO3/2(Rは有機基)で示される単位を含み、分子式SiO2単位が20モル%未満、分子式R3SiO1/2単位が20モル%未満、分子式R2SiO単位が40モル%未満のシリコーン化合物であって、150℃以上の温度雰囲気下で、溶融して発泡するシリコーン化合物を主成分とすることを特徴とする難燃機能層を形成するための後加工用難燃剤。
  2. 請求項1記載の後加工用難燃剤が、被加工体である有機高分子材料の少なくとも一方の面に、難燃機能層を形成していることを特徴とする難燃加工品。
  3. 前記難燃機能層は、前記有機高分子材料に対する重量比が、その単位表面積あたり2重量%以上である請求項2記載の難燃加工品。
  4. 前記有機高分子材料は、5mm以下の厚みをもつ薄物形状である請求項2記載の難燃加工品。
  5. 前記有機高分子材料は、ポリエステル、又はナイロン、又はセルロース系、又はタンパク質系のいずれか1種、若しくはその組み合わせからなる素材である請求項2記載の難燃加工品。
  6. 前記薄物形状は、織物構造、又は編物構造、又は不織布構造、又はそれらの組み合わせである請求項4記載の難燃加工品。
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