JP2009196551A - 車両用エアバッグ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】テザーを使ってベントホールを開閉するものにおいて、乗員のエアバッグへの衝突方向が車両前方から斜め方向にずれてもベントホールを適切に開閉制御する。
【解決手段】助手席用エアバッグ14内にはテザー36が配設されている。テザー36の左右一対のサイド部36Aにはサブベントホール38が形成されていると共に、その前方側にはティアシーム42が破断することにより伸長する余長部40が形成されている。一対のサイド部36Aはガイド44に沿って所定の配索経路に保持されていると共に、中間部36Bがウエビング32を装着していない乗員の頭部の移動軌跡上に配置されるようにテザー36を保持している。
【選択図】図3

Description

本発明は、エアバッグにベントホールが設けられた車両用エアバッグ装置に関する。
下記特許文献1には、乗員のウエビングの装着の有無に対応してエアバッグに形成されたベントホールの開閉を機械的に制御する構造が開示されている。簡単に説明すると、この先行技術では、助手席用のエアバッグ装置において、エアバッグの左右両側面及び上面の三箇所にベントホールが形成されている。なお、エアバッグの上面は、ウインドシールドガラスに略対向されている。
上記構成によれば、前面衝突時、乗員がウエビングを装着している場合には、乗員はウエビングによって拘束されているので、乗員の頭部は車両前方斜め下方へと慣性移動する。かかる乗員の頭部を含む上体をエアバッグで受け止めるが、この場合にはエアバッグの上面はウインドシールドガラスに当接していないので、三箇所のベントホールから排気がなされ、適度にバッグ内圧が下げられる。一方、乗員がウエビングを装着していない場合には、乗員はウエビングによって拘束されていないので、乗員の頭部は車両前方側へ慣性移動する。このため、エアバッグは車両前方側へそのまま押圧されて、上面がウインドシールドガラスに当接する。これにより、上面に設けられたベントホールが閉塞されて、バッグ内圧が高められる、というものである。
特開2002−2439号公報
しかしながら、上記先行技術に開示された構成による場合、エアバッグの上面中央に追加されたベントホールをウインドシールドガラスで閉塞する構成であるため、以下の課題がある。例えば、車両斜め前方側から前面衝突したとき(斜突したとき)には、乗員の頭部は車両斜め前方側へ慣性移動する。従って、エアバッグの車両幅方向端部側で乗員の頭部を受け止めることになり、平面視でこれを観た場合、エアバッグが車両幅方向へ振られるて、ベントホールが開くことが考えられる。
また、エアバッグの上面中央に形成されたベントホールをウインドシールドガラスを使ってエアバッグの外側から閉塞する構成であるため、ウインドシールドガラスの曲面形状やエアバッグの膨張展開時の上面の曲面形状によっては、ベントホールとウインドシールドガラスとの間に隙間が生じて塞がれない可能性もある。
本発明は上記事実を考慮し、テザーを使ってベントホールを開閉するものにおいて、ウエビングの装着の有無に拘わらず、乗員の特に頭部を効果的に保護することができ、かつ斜突の場合にも乗員の頭部保護性能を確保し、周辺形状等の外的要因にも左右され難い車両用エアバッグ装置を得ることが目的である。
請求項1の発明に係る車両用エアバッグ装置は、作動することによりガスを発生するガス発生手段と、このガス発生手段の非作動時には折り畳み状態で格納されると共にガス発生手段の作動時にはガスの供給を受けて乗員側へ膨張展開し、更に両側部にガス排出用のベントホールが設けられたエアバッグと、基端部がガス発生手段側又はエアバッグの反乗員側に固定されると共に、エアバッグの両側部の内側面に沿って延在される左右一対のサイド部と、当該左右一対のサイド部の乗員側端部をエアバッグ横断方向に繋ぎかつエアバッグの乗員側端部に対して所定距離離間して対向して配置される中間部と、を含んで構成されたテザーと、テザーの中間部への押圧力が所定値未満の場合にはベントホールを開放状態に維持し、テザーの中間部への押圧力が所定値以上の場合には左右一対のサイド部をエアバッグの両側部の内側面に対して相対移動させることによりベントホールを閉塞するベントホール開閉制御手段と、を有することを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1記載の車両用エアバッグ装置において、前記ベントホール開閉制御手段は、前記テザーの左右一対のサイド部においてベントホールと重合する位置にそれぞれ形成されたサブベントホールと、前記テザーの左右一対のサイド部においてサブベントホールよりもガス発生手段側に設けられ、所定値以上の荷重が作用することによってティアシームが破断してサブベントホールがベントホールからずれるようにサイド部を伸長させる余長部と、前記サブベントホールが前記ベントホールに重合されるように左右一対のサイド部を保持し、かつ所定値以上の押圧力が中間部に作用してティアシームが破断した場合にはテザーの長手方向移動をガイドするガイド手段と、を含んで構成されている、ことを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1記載の車両用エアバッグ装置において、前記テザーの左右一対のサイド部においてベントホール上方側に位置する部位の幅方向寸法は、ベントホールの径方向寸法よりも大きく設定される一方、前記ベントホール開閉制御手段は、前記テザーの左右一対のサイド部をベントホールよりもバッグ上方側に保持し、かつ所定値以上の押圧力がテザーの中間部に作用することにより破断する仮止め部と、前記テザーの中間部に設けられ、バッグ側面視で前傾しかつ車両前方側への押圧力の一部を車両下方側への押し下げ力に変換する傾斜部と、を含んで構成されている、ことを特徴とする。
請求項1記載の本発明によれば、衝突時になると、ガス発生手段が作動してガスが発生する。発生したガスは、折り畳み状態で格納されているエアバッグ内へ供給される。これにより、エアバッグが乗員側へ膨張展開され、慣性移動する乗員の頭部を含む上体が受け止められる。膨張したエアバッグに乗員の頭部を含む上体が当接すると、エアバッグの内圧が高まるが、エアバッグの両側部に設けられたベントホールからガスが排出されるので、エアバッグの内圧は適度に保たれる。
より具体的には、ウエビングを装着している乗員の場合には、乗員の頭部を含む上体の車両前方側への慣性移動がウエビングによって拘束されているため、乗員の頭部は車両前方斜め下方へ慣性移動し、乗員の頭部のエアバッグへの進入量は少なくなる。このため、エアバッグ内に配設されたテザーの中間部に作用する押圧力は所定値未満(テザーの中間部を全く押圧しない場合を含む。)となり、ベントホール開閉制御手段によって、エアバッグの両側部に形成されたベントホールは開放状態を維持する。従って、エアバッグ内のガスはベントホールから排出されるので、エアバッグの内圧は適度に保たれる。
一方、ウエビングを装着していない乗員の場合には、乗員の頭部を含む上体の車両前方側への慣性移動がウエビングによって拘束されていないため、乗員の頭部はそのまま車両前方側へ慣性移動する。このため、乗員の頭部のエアバッグへの進入量が多くなり、エアバッグ内に配設されたテザーの中間部に作用する押圧力(張力)が所定値以上となる。このため、ベントホール開閉制御手段によって、テザーの左右一対のサイド部がエアバッグの両側部の内側面に対して相対移動されて、ベントホールが閉塞される。従って、エアバッグの内圧は高い状態に維持され、乗員の頭部を含む上体を適切に拘束する。
さらに本発明では、上記ウエビングを装着していない乗員の場合において、車両が車両斜め前方側から衝突した場合、乗員の頭部の移動軌跡も車両斜め前方となるが、テザーの中間部が左右一対のサイド部の乗員側端部をエアバッグ横断方向に繋ぎかつエアバッグの乗員側端部に対して所定距離離間して対向して配置されているため、乗員の頭部の慣性移動方向が車両前方から車両斜め前方側へずれたとしても、テザーの中間部のいずれかの部位に乗員の頭部による比較的大きな押圧力が作用する。従って、斜突の場合にも、テザーの左右一対のサイド部のエアバッグの両側部の内側面に対する相対移動は行われ、ベントホールは閉塞される。
しかも、本発明では、前述した先行技術とは異なり、エアバッグに形成されたベントホールをエアバッグの外部の部材を使って閉塞する構成ではなく、エアバッグ内に配設されたテザーを使ってベントホールを閉塞する構成であるため、ウインドシールドガラス等の周辺形状等の外的要因に左右されることもない。
請求項2記載の本発明によれば、テザーの左右一対のサイド部にはベントホールと余長部が設けられており、テザーの中間部に作用する押圧力が所定値未満の場合には、ガイド手段によって、テザー側のサブベントホールがエアバッグの両側部側のベントホールに重合される。従って、エアバッグ内のガスは必要に応じて排出される。
一方、テザーの中間部に作用する押圧力が所定値以上になると、余長部を形成しているティアシームが破断して、サブベントホールがベントホールからずれるようにガイド手段によってガイドされながら左右一対のサイド部が伸長される。この伸長動作により、サブベントホールがベントホールからずれるため、ベントホールは閉塞状態となる。
このように本発明によれば、テザーを長手方向移動させることによりエアバッグのベントホールの開閉を制御する構成とし、かつ当該テザーの長手方向移動をガイド手段でガイドするようにしたので、何らガイド手段を備えていない構造に比し、ベントホールの開閉制御が正確に行われる。
請求項3記載の本発明によれば、テザーの中間部に作用する押圧力が所定値未満の場合には、仮止め部が破断しないので、テザーの左右一対のサイド部がベントホールよりもバッグ上方側に保持された状態が維持される。従って、エアバッグ内のガスは必要に応じて排出される。
一方、テザーの中間部に作用する押圧力が所定値以上になると、テザーは以下の挙動を示す。すなわち、テザーの中間部にはバッグ側面視で前傾しかつ車両前方側への押圧力を車両下方側への押し下げ力に変換する傾斜部が設けられているので、テザーの中間部が車両前方側へ押圧されると、その押圧力の一部が車両下方側への押し下げ力に変換される。このため、テザーの中間部は車両下方側への押し下げ力(押圧力の分力)によって車両下方側へ引っ張られるので、仮止め部が破断して仮止め状態が解除される。その結果、テザーは車両下方側へ変位し、それに伴ってテザーの左右一対のサイド部によってベントホールが閉塞される。
このように本発明によれば、テザーの左右一対のサイド部においてベントホール上方側に位置する部位の幅方向寸法を、ベントホールの径方向寸法よりも大きく設定する一方、テザーの中間部に作用する車両前方側への押圧力を傾斜部で車両下方側への押し下げ力に変換することでテザーを車両下方側へ変位させてベントホールを閉塞するようにしたので、中間部に傾斜部を設ける以外は、テザーそのものに特別の工夫をする必要がない。
以上説明したように、請求項1記載の本発明に係る車両用エアバッグ装置は、テザーを使ってベントホールを開閉するものにおいて、乗員のエアバッグへの衝突方向が車両前方から斜め方向にずれてもベントホールを適切に開閉制御することができるという優れた効果を有する。
請求項2記載の本発明に係る車両用エアバッグ装置は、ベントホールの開閉制御の精度を上げる(信頼性を向上させる)ことができるという優れた効果を有する。
請求項3記載の本発明に係る車両用エアバッグ装置は、テザーの製作精度を緩和して低コスト化を図ることができるという優れた効果を有する。
〔第1実施形態〕
以下、図1〜図4を用いて、本発明に係る車両用エアバッグ装置の第1実施形態について説明する。なお、これらの図において適宜示される矢印FRは車両前方側を示しており、矢印UPは車両上方側を示しており、矢印INは車両幅方向内側を示している。
図1には、本実施形態に係る助手席用エアバッグ装置が作動して、ウエビングを装着した乗員に対して助手席用エアバッグが膨張展開した状態の側面図が示されている。また、図2には、当該助手席用エアバッグの水平断面図が示されている。さらに、図3には、本実施形態に係る助手席用エアバッグ装置が作動して、ウエビングを装着していない乗員に対して助手席用エアバッグが膨張展開した状態の側面図が示されている。また、図4には、当該助手席用エアバッグの水平断面図が示されている。
これらの図に示されるように、助手席用エアバッグ装置10は、インストルメントパネル12における頂部助手席側に配設されている。助手席用エアバッグ装置10は、インストルメントパネル12の頂部助手席側に配設されたエアバッグドア16と、このエアバッグドア16の車両下方側に配設されたエアバッグモジュール18と、によって構成されている。
エアバッグモジュール18は、図示しないブラケットを介してインパネリインフォースに支持されたモジュールケース20と、このモジュールケース20内に収容されたガス発生手段としての略円柱形状のインフレータ22と、モジュールケース20内に折り畳み状態で格納された助手席用エアバッグ14と、を主要部として構成されている。モジュールケース20は略箱体形状に形成されており、開口面側がインストルメントパネル12の頂部に対向するように配置されている。エアバッグドア16はモジュールケース20の開口面側を閉塞可能に配置されており、図示しないティアライン(破断部)に沿ってインストルメントパネル12が破断することにより、ヒンジ回りにウインドシールドガラス24側へ展開されるようになっている。なお、エアバッグドア16を片開きにするか両開きにするかは任意に決定される。
インフレータ22は略円柱状に形成されており、モジュールケース20の底部にスタッドボルト及びナットによって固定されている。なお、このインフレータ22は略円柱状に形成されているが、略円盤状に形成された所謂ディスクタイプのインフレータを用いてもよい。また、このインフレータ22は、内部にガス発生剤が充填され図示しない点火装置に通電されることにより、ガス発生剤が燃焼して大量のガスが発生されるタイプのものであるが、これに限らず、高圧ガスが封入されたタイプのものを使用してもよい。
助手席用エアバッグ14は、折り畳み状態とされてモジュールケース20内のインフレータ上方側に格納されている。また、助手席用エアバッグ14の基端部側にはインフレータ22を挿入するための開口部が形成されており、この開口部を通してインフレータ22が折り畳み状態の助手席用エアバッグ14内に挿入され、インフレータ22から立設されたスタッドボルトを助手席用エアバッグ14の開口周縁部に通してモジュールケース20の底部の外側からナットを螺合させることにより、モジュールケース20の底部に固定されている。さらに、助手席用エアバッグ14の両側部14Aには、助手席用エアバッグ14内のガスを排出するためのベントホール26が左右一対形成されている。
一方、助手席(車両用シート)28には、助手席用の三点式のシートベルト装置30が配設されている。シートベルト装置30は、乗員拘束用のウエビング32と、このウエビング32の一端を付勢力で層状に巻き取る図示しないウエビング巻取装置と、ウエビング32の他端を助手席28のシートクッション34の外側面に支持する図示しないアンカプレートと、センタピラーの上部に配設されてウエビング32の中間部が挿通された図示しないショルダアンカと、ウエビング32の中間部に挿通された図示しないタングプレートと、助手席28のシートクッション34の内側面付近に立設されてタングプレートが係合される図示しないバックル装置と、によって構成されている。
次に、本実施形態に係る助手席用エアバッグ装置10の要部について説明する。
図1及び図2に示されるように、上述した助手席用エアバッグ14内には、テザー36が配設されている。テザー36は帯状に形成されており、その両端部は助手席用エアバッグ14の両側部14Aのエアバッグモジュール18側に縫製により固定されている。なお、テザー36の固定方法はこれに限らず、両端部をモジュールケース20側へ延長してモジュールケース20の両側部に固定してもよいし、更に延ばしてインフレータ22と共にモジュールケース20の底部に共締めにより固定してもよい。
上記テザー36は、平面視で略コ字状に形成されており、左右一対のサイド部36Aと、これらのサイド部36Aの乗員側端部をバッグ横断方向へ繋ぐ中間部36Bと、によって構成されている。テザー36の中間部36Bは、助手席用エアバッグ14の乗員側端部14Bに対向して配置されている。つまり、テザー36の中間部36Bは助手席用エアバッグ14の乗員側端部14Bに対して車両前方側に所定距離だけ離間して配置されている。また、図1に示されるように、助手席用エアバッグ14が膨張展開したときのテザー36の状態を側面視で観た場合、助手席用エアバッグ14の上部側に配置されかつベントホール26を通るようにインフレータ22から(ウインドシールドガラス24に対して略平行に)車両後方斜め上方へ向けて延在されている。換言すれば、テザー36は、左右一対のサイド部36Aが左右一対のベントホール26に重なるようにその配索方向が設定されている。
また、上記テザー36の左右一対のサイド部36Aには、ベントホール26よりも径が小さいサブベントホール38がそれぞれ形成されている。図1及び図2に示されるように、テザー36を助手席用エアバッグ14の内側面に配索した際に、サブベントホール38がベントホール26に重合されるように、一対のサイド部36Aにおけるベントホール26の配設位置よりもインフレータ22側には、余長部(弛み部)40が形成されている。この余長部40は、サイド部36Aを所定量摘んでティアシーム42で縫製することにより形成されている。なお、ティアシーム42は、サイド部36Aの長手方向に所定値以上の張力が作用した場合に破断するように設定されている。
さらに、上述したテザー36の一対のサイド部36Aは、テザー36の配索経路に沿って複数箇所に設けられたガイド手段としての複数のガイド44によって保持されている。ガイド44は、少なくとも中間部36Bの起点となる配索方向変更箇所に設定されている必要があり、好ましくは余長部40の車両前方側近傍にも設定されているのがよい。
図2の付図(S−S線断面図)に示されるように、ガイド44は、助手席用エアバッグ14と同一の布材を短い帯状に裁断し、両端部を助手席用エアバッグ14の両側部14Aに縫製することにより構成されている。なお、この実施形態では、サイド部36Aの長手方向移動時の摺動抵抗が最小限になるようにガイド44の両端部を互いに離反する方向へ折り返して助手席用エアバッグ14の両側部14Aに逢着しているが、両端部を同一方向へ折り返して14Aに逢着してもよい。このガイド44内をテザー36のサイド部36Aがその長手方向に沿って移動可能に挿通されている。
(本実施形態の作用・効果)
次に、本実施形態の作用並びに効果を説明する。
まず、図1及び図2を用いて、シートベルト装置30のウエビング32を装着している乗員の場合について説明する。
通常時においては、助手席用エアバッグ装置10は作動せず、助手席用エアバッグ14は折り畳み状態でモジュールケース20内に格納されている。
この状態から前面衝突時になると、図示しないエアバッグセンサによって前面衝突状態が検知され、その信号がエアバッグECUに入力される。エアバッグECUでは、助手席用エアバッグ装置10を作動させるべきか否かを入力信号に基づいて判断し、「エアバッグ作動」と判断すると、インフレータ22に所定の電流が通電される。これにより、インフレータ22が作動してガスが発生される。このガスの供給を受けて、折り畳み状態で格納されていた助手席用エアバッグ14が膨張し、エアバッグドア16に作用させる内圧を上昇させ、ティアラインに沿ってインストルメントパネル12を破断させてエアバッグドア16を展開させる。その結果、助手席用エアバッグ14は、図1に示されるように、助手席28に着座した乗員側へ向けて展開される。
ここで、ウエビング32を装着した乗員の場合には、ウエビング32によって乗員の頭部を含む上体が拘束されているため、乗員の頭部の車両前方側への慣性移動量が制限されると共に、その移動軌跡も車両前方斜め下方(図1の矢印P方向)へ向かう軌跡となる。このため、図1及び図2に示されるように、乗員の頭部の助手席用エアバッグ14への進入量は少なくなる。従って、助手席用エアバッグ14内に配設されたテザー36の中間部36Bに作用する押圧力は所定値未満(テザー36の中間部36Bを全く押圧しない場合を含む。)となり、余長部40のティアシーム42の破断荷重には至らない。よって、余長部40は伸長されることなくそのまま維持されて、側面視でサブベントホール38はベントホール26に重合された状態、即ちベントホール26の開放状態が維持される。従って、助手席用エアバッグ14内のガスはベントホール26から排出されるので、助手席用エアバッグ14の内圧は適度に保たれる。
次に、図3及び図4を用いて、シートベルト装置30のウエビング32を装着していない乗員の場合について説明する。
ウエビング32を装着していない乗員の場合には、乗員の頭部を含む上体の車両前方側への慣性移動がウエビング32によって拘束されていないため、乗員の頭部はそのまま車両前方側(図3の矢印Q方向側)へ慣性移動する。このため、乗員の頭部の助手席用エアバッグ14への進入量が多くなり、助手席用エアバッグ14内に配設されたテザー36の中間部36Bに作用する押圧力(張力)が所定値以上となる。このため、余長部40のティアシーム42に作用する荷重が破断荷重に達し、ティアシーム42が破断する。これにより、余長部40が伸長して、テザー36の左右一対のサイド部36Aは中間部36B側へと引き込まれる(長手方向へ移動する)。その結果、サブベントホール38がベントホール26と重ならない位置まで移動し、助手席用エアバッグ14のベントホール26が閉塞される。従って、助手席用エアバッグ14の内圧は高い状態に維持され、乗員の頭部を含む上体を適切に拘束する。
さらに、本実施形態では、上記ウエビング32を装着していない乗員の場合において、車両が車両斜め前方側から衝突した場合、乗員の頭部の移動軌跡も車両斜め前方となるが、テザー36の左右一対のサイド部36Aが助手席用エアバッグ14の両側部14Aの内側面に沿って延在されていると共に、中間部36Bが当該左右一対のサイド部36Aの乗員側端部をエアバッグ横断方向に繋ぎかつ助手席用エアバッグ14の乗員側端部14Bに対して所定距離離間して対向して配置されているため、乗員の頭部の慣性移動方向が車両前方から車両斜め前方側へずれたとしても、テザー36の中間部36Bのいずれかの部位に乗員の頭部による押圧力が作用する。従って、斜突の場合にも、テザー36の左右一対のサイド部36Aの助手席用エアバッグ14の両側部14Aの内側面に対する相対移動が行われ、ベントホール26は閉塞される。
しかも、本実施形態では、前述した先行技術とは異なり、助手席用エアバッグに形成されたベントホールをエアバッグの外部の部材を使って閉塞する構成ではなく、助手席用エアバッグ14内に配設されたテザー36を使ってベントホール26を閉塞する構成であるため、ウインドシールドガラス24等の周辺形状等の外的要因に左右されることもない。
以上を総括すると、本実施形態に係る助手席用エアバッグ装置10によれば、テザー36を使ってベントホール26を開閉するものにおいて、乗員の助手席用エアバッグ14への衝突方向が車両前方から斜め方向にずれてもベントホール26を適切に開閉制御することができる。
また、本実施形態では、テザー36を長手方向移動させることにより助手席用エアバッグ14のベントホール26の開閉を制御する構成とし、かつ当該テザー36の長手方向移動をガイド44でガイドするようにしたので、何らガイド手段を備えていない構造に比し、ベントホール26の開閉制御が正確に行われる。その結果、本実施形態によれば、ベントホール26の開閉制御の精度を上げる(信頼性を向上させる)ことができる。
〔第2実施形態〕
次に、図5〜図7を用いて、本発明に係る車両用エアバッグ装置の第2実施形態について説明する。なお、前述した第1実施形態と同一構成部分については、同一番号を付してその説明を省略する。
図5に示されるように、この第2実施形態に係る助手席用エアバッグ装置50では、助手席用エアバッグ52内に平面視でコ字状に形成されたテザー54が配設されている。具体的に説明すると、テザー54は、助手席用エアバッグ52の両側部52Aの内側面に沿って延在される左右一対のサイド部54Aと、これら一対のサイド部54Aの乗員側端部を繋ぐ中間部54Bと、によって構成されている。
左右一対のサイド部54Aの基端部は、助手席用エアバッグ52の両側部52Aの反乗員側端部付近に縫製により固定されているが、前述した第1実施形態と同様に、モジュールケース20側に固定するようにしてもよい。また、サイド部54Aの幅方向寸法は、エアバッグモジュール18側の基端部から乗員側端部へ向かうにつれて徐々に幅広に設定されており、かつ助手席用エアバッグ52の両側部52Aに形成されたベントホール26の上方に位置する部分の幅方向寸法A(図5参照)は、ベントホール26の内径Bよりも大きく設定されている。また、サイド部54Aの乗員側端部は、側面視で車両前方側へ前傾するように傾斜されている。これに対し、中間部54Bは、サイド部54Aの乗員側端部の前傾した傾斜辺の辺長を幅方向寸法とする同一幅の帯状に形成されている。そして、中間部54Bの長手方向の両端部を車両前方側へ折り曲げて縫い代とし、縫合糸56でサイド部54Aの反乗員側端部に縫合されることにより、中間部54Bとサイド部54Aとが連結されている。つまり、テザー54は左右一対のサイド部54Aと中間部54Bの合計三枚の布材を縫製することにより構成されている。また、サイド部54Aの長手方向寸法は、助手席用エアバッグ52が膨張展開した際に、車両前方側へ前傾した中間部54Bが乗員と向き合うような長さに設定されている。
上述したテザー54の一対のサイド部54Aは助手席用エアバッグ52の両側部52Aに形成されたベントホール26よりも上方側に配置され、複数箇所に設定された仮止め部58によってその位置に保持されている。詳細には、仮止め部58はサイド部54Aの上縁側でベントホール26を挟む前後二箇所程度に設定されており、所定値以上の荷重が作用すると破断するようになっている。この仮止め部58によって、テザー54はそのサイド部54Aがベントホール26と重ならないように上方側にずれて吊り下げられた状態で保持されていると共に、助手席用エアバッグ52が膨張展開した際に、ウエビング32を装着していない乗員の頭部の移動軌跡上に中間部54Bが配置されるように保持されている。
さらに、サイド部54Aの下縁側で中間部54Bの近傍には、助手席用エアバッグ52と同一材料で形成された帯状のストッパ60が縫製により取り付けられている。ストッパ60の上端部はサイド部54Aの下縁側の中間部54B寄りの部位に縫合糸62で縫合されており、又ストッパ60の下端部は助手席用エアバッグ52の両側部52Aに縫合糸62で縫合されている。ストッパ60の長さは、テザー54が車両下方側へ押し下げられた際にサイド部54Aがベントホール26を覆う位置を越えて下方変位するのを規制できる長さに設定されている。
(作用・効果)
上記構成によれば、図6に示されるように、ウエビング32を装着した乗員の場合には、ウエビング32によって乗員の頭部を含む上体が拘束されているため、乗員の頭部の車両前方側への慣性移動量が制限されると共に、その移動軌跡も車両前方斜め下方(図6の矢印P方向)へ向かう軌跡となる。このため、乗員の頭部の助手席用エアバッグ52への進入量は少なくなる。従って、助手席用エアバッグ52内に配設されたテザー54の中間部54Bに作用する押圧力は所定値未満(テザー54の中間部54Bを全く押圧しない場合を含む。)となり、仮止め部58に作用する荷重は破断荷重には至らない。よって、テザー54のサイド部54Aはベントホール26の上方に保持されて、ベントホール26の開放状態が維持される。従って、助手席用エアバッグ52内のガスはベントホール26から排出されるので、助手席用エアバッグ52の内圧は適度に保たれる。
一方、図7に示されるように、ウエビング32を装着していない乗員の場合には、乗員の頭部を含む上体の車両前方側への慣性移動がウエビング32によって拘束されていないため、乗員の頭部はそのまま車両前方側(図7の矢印Q方向側)へ慣性移動する。このため、乗員の頭部の助手席用エアバッグ52への進入量が多くなり、助手席用エアバッグ52内に配設されたテザー54の中間部54Bを車両前方側へ強く押圧する。
ここで、中間部54Bは車両前方側へ前傾した状態で配置されているため、中間部54Bを車両前方側へ押す押圧力は、車両前方側への分力と車両下方側への分力とに変換される。この車両下方側への分力が仮止め部58を車両下方側へ引っ張る引張荷重として作用し、当該引張荷重が仮止め部58の破断荷重に達すると、仮止め部58が破断する。これにより、左右一対のサイド部54Aは、ストッパ60で下方変位が規制されるまで、車両下方側へ押し下げられる(テザー54の全体が、反乗員側の基端部回りに車両下方側へ揺動される)。その結果、左右一対のサイド部54Aによってベントホール26が閉塞される。従って、助手席用エアバッグ52の内圧は高い状態に維持され、乗員の頭部を含む上体を適切に拘束する。
さらに、本実施形態では、前述した第1実施形態の場合と同様に、上記ウエビング32を装着していない乗員の場合において、車両が車両斜め前方側から衝突した場合、乗員の頭部の移動軌跡も車両斜め前方となるが、テザー54の左右一対のサイド部54Aが助手席用エアバッグ52の両側部52Aの内側面に沿って延在されていると共に、テザー54の中間部54Bが左右一対のサイド部54Aの乗員側端部をエアバッグ横断方向に繋ぎかつ助手席用エアバッグ52の乗員側端部52Bに対して所定距離離間して対向して配置されているため、乗員の頭部の慣性移動方向が車両前方から車両斜め前方側へずれたとしても、テザー54の中間部54Bのいずれかの部位に乗員の頭部による押圧力が作用する。従って、斜突の場合にも、仮止め部58は破断され、テザー54の車両下方側への揺動動作が行われ、左右一対のサイド部54Aによってベントホール26は閉塞される。
しかも、本実施形態では、前述した先行技術とは異なり、助手席用エアバッグに形成されたベントホールをエアバッグの外部の部材を使って閉塞する構成ではなく、助手席用エアバッグ52内に配設されたテザー54を使ってベントホール26を閉塞する構成であるため、ウインドシールドガラス24等の周辺形状等の外的要因に左右されることもない。
以上を総括すると、本実施形態に係る助手席用エアバッグ装置50によれば、テザー54を使ってベントホール26を開閉するものにおいて、乗員の助手席用エアバッグ52への衝突方向が車両前方から斜め方向にずれてもベントホール26を適切に開閉制御することができる。
また、本実施形態では、テザー54の左右一対のサイド部54Aにおいてベントホール26の上方側に位置する部位の幅方向寸法Aを、ベントホール26の径方向寸法Bよりも大きく設定する一方、テザー54の中間部54Bに作用する車両前方側への押圧力を傾斜部である中間部54Bで車両下方側への押し下げ力に変換することでテザー54を車両下方側へ変位させてベントホール26を閉塞するようにしたので、中間部54Bを前傾した状態に配置されるように構成すること以外は、テザー54そのものに特別の工夫をする必要がない。従って、テザー54の製作精度を緩和して低コスト化を図ることができる。
〔上記実施形態の補足説明〕
上述した各実施形態では、助手席用エアバッグ装置10、50に対して本発明を適用したが、これに限らず、ステアリングホイールに替わる操舵手段によって運転操作が可能な次世代型の車両の運転席用エアバッグ装置に対して本発明を適用してもよい。
また、上述した各実施形態では、前面衝突時に助手席用エアバッグ装置10、50が作動するように構成されていたが、これに限らず、プリクラッシュセンサ等の前面衝突予知手段によって前面衝突を予知した場合に作動される助手席用エアバッグ装置に対して本発明を適用してもよい。
さらに、上述した第2実施形態では、ストッパ60を設定したが、左右一対のサイド部54Aの幅方向寸法Aがベントホール26の径方向寸法Bに対して充分に大きく設定できる場合は、省略することも可能である。つまり、サイド部54Aの下方変位量のバラツキを見込んでその幅方向寸法Aが設定される場合は、ストッパ60を省略してもベントホール26は塞がれる。
さらに、上述した第2実施形態では、テザー54の中間部54Bの全体を傾斜部としたが、これに限らず、中間部の上部2/3程度を傾斜部とし、下部1/3を助手席用エアバッグ52の乗員側端部52Bと略平行にする等の構成を採ってもよい。
第1実施形態に係る助手席用エアバッグ装置が作動して、ウエビングを装着した乗員に対して助手席用エアバッグが膨張展開した状態を示す側面図である。 図1に示される助手席用エアバッグの水平断面図である。 第1実施形態に係る助手席用エアバッグ装置が作動して、ウエビングを装着していない乗員に対して助手席用エアバッグが膨張展開した状態を示す側面図である。 図3に示される助手席用エアバッグの水平断面図 第2実施形態に係る助手席用エアバッグ装置の要部であるテザーを中心に示す斜視図である。 第2実施形態に係る助手席用エアバッグ装置が作動して、ウエビングを装着した乗員に対して助手席用エアバッグが膨張展開した状態を示す図1に対応する側面図である。 第2実施形態に係る助手席用エアバッグ装置が作動して、ウエビングを装着していない乗員に対して助手席用エアバッグが膨張展開した状態を示す図3に対応する側面図である。
符号の説明
10 助手席用エアバッグ装置(車両用エアバッグ装置)
14 助手席用エアバッグ(エアバッグ)
14A 両側部
14B 乗員側端部(エアバッグの乗員側端部)
22 インフレータ(ガス発生手段)
26 ベントホール
36 テザー
36A サイド部
36B 中間部
38 サブベントホール(ベントホール開閉制御手段)
40 余長部(ベントホール開閉制御手段)
42 ティアシーム
44 ガイド(ガイド手段、ベントホール開閉制御手段)
50 助手席用エアバッグ装置(車両用エアバッグ装置)
52 助手席用エアバッグ(エアバッグ)
52A 両側部
52B 乗員側端部(エアバッグの乗員側端部)
54 テザー
54A サイド部
54B 中間部(傾斜部)
58 仮止め部(ベントホール開閉制御手段)
60 ストッパ
A テザーの左右一対のサイド部においてベントホール上方側に位置する部位の幅方向寸法
B ベントホールの径方向寸法

Claims (3)

  1. 作動することによりガスを発生するガス発生手段と、
    このガス発生手段の非作動時には折り畳み状態で格納されると共にガス発生手段の作動時にはガスの供給を受けて乗員側へ膨張展開し、更に両側部にガス排出用のベントホールが設けられたエアバッグと、
    基端部がガス発生手段側又はエアバッグの反乗員側に固定されると共に、エアバッグの両側部の内側面に沿って延在される左右一対のサイド部と、当該左右一対のサイド部の乗員側端部をエアバッグ横断方向に繋ぎかつエアバッグの乗員側端部に対して所定距離離間して対向して配置される中間部と、を含んで構成されたテザーと、
    テザーの中間部への押圧力が所定値未満の場合にはベントホールを開放状態に維持し、テザーの中間部への押圧力が所定値以上の場合には左右一対のサイド部をエアバッグの両側部の内側面に対して相対移動させることによりベントホールを閉塞するベントホール開閉制御手段と、
    を有することを特徴とする車両用エアバッグ装置。
  2. 前記ベントホール開閉制御手段は、
    前記テザーの左右一対のサイド部においてベントホールと重合する位置にそれぞれ形成されたサブベントホールと、
    前記テザーの左右一対のサイド部においてサブベントホールよりもガス発生手段側に設けられ、所定値以上の荷重が作用することによってティアシームが破断してサブベントホールがベントホールからずれるようにサイド部を伸長させる余長部と、
    前記サブベントホールが前記ベントホールに重合されるように左右一対のサイド部を保持し、かつ所定値以上の押圧力が中間部に作用してティアシームが破断した場合にはテザーの長手方向移動をガイドするガイド手段と、
    を含んで構成されている、
    ことを特徴とする請求項1記載の車両用エアバッグ装置。
  3. 前記テザーの左右一対のサイド部においてベントホール上方側に位置する部位の幅方向寸法は、ベントホールの径方向寸法よりも大きく設定される一方、
    前記ベントホール開閉制御手段は、
    前記テザーの左右一対のサイド部をベントホールよりもバッグ上方側に保持し、かつ所定値以上の押圧力がテザーの中間部に作用することにより破断する仮止め部と、
    前記テザーの中間部に設けられ、バッグ側面視で前傾しかつ車両前方側への押圧力の一部を車両下方側への押し下げ力に変換する傾斜部と、
    を含んで構成されている、
    ことを特徴とする請求項1記載の車両用エアバッグ装置。
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