JP2009191923A - ベルト式無段変速機 - Google Patents

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Abstract

【課題】トルクカム装置のシャフトの回転軸方向への移動を抑制すること。
【解決手段】ベルト式無段変速機110は、セカンダリシャフト61と、セカンダリ固定シーブ62と、セカンダリ可動シーブ63と、セカンダリ可動シーブ63とリダクションドライブギア90とのうち一方の部材の回転が伝えられて一方の部材と他方の部材との間で回転を相互に伝える第1カム部材71及び第2カム部材72と、カム部材が接触して移動するカム斜面が形成されると共に、他方の部材と連結される対向カム部材73と、セカンダリシャフト61に固定され、対向カム部材73に対して回転軸RL方向であって互いに反対方向に働く2方向の力を受けもつロックナット68及びスリーブ69とを備える。
【選択図】 図2

Description

この発明は、ベルト式無段変速機に関し、さらに詳しくは、固定シーブと可動シーブとの間に巻き掛けられるベルトに対して挟圧力を発生するトルクカム装置を備えるベルト式無段変速機に関する。
従来、無段変速機としてベルト式無段変速機がある。ベルト式無段変速機は、入力軸に設けられるプライマリプーリと、出力軸に設けられるセカンダリプーリと、前記プライマリプーリと前記セカンダリプーリに巻き掛けられるベルトとを備える。ベルト式無段変速機は、前記プライマリプーリと前記ベルトとの接触半径と、前記セカンダリプーリと前記ベルトとの接触半径とを無段階に変化させる。これにより、ベルト式無段変速機は、変速比を無段階に調整できる。
例えば、特許文献1には、ベルト式無段変速機に伝達された駆動源からの駆動力を車輪に伝達すると共に、車輪から伝達された被駆動力をベルト式無段変速機に伝達するトルクカム装置を備えるベルト式無段変速機が開示されている。
特開2005−315301号公報
しかしながら、特許文献1に記載のベルト式無段変速機は、トルクカム装置のカム部材のシャフトに対するシャフトの回転軸方向の位置決めに着目されていない。これにより、従来のベルト式無段変速機は、前記回転軸方向の力によりカム部材が前記回転軸方向へ移動するおそれがある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、トルクカム装置のシャフトの回転軸方向への移動を抑制することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係るベルト式無段変速機は、回転が入力されて回転軸を軸に回転するシャフトと、前記シャフトに連結されて前記回転軸を軸に回転する固定シーブと、前記固定シーブと対向して前記シャフトに設けられて前記回転軸方向に前記シャフト上を移動する可動シーブと、前記可動シーブと回転を出力する出力部材とのうち一方の部材の回転が伝えられて前記一方の部材と一体に前記回転軸を軸として回転するカム部材と、前記カム部材が接触して移動するカム斜面が形成されると共に、前記可動シーブと前記出力部材とのうち他方の部材と連結されて前記他方の部材と一体に前記回転軸を軸として回転する対向カム部材と、前記シャフトに固定され、前記対向カム部材に対して前記回転軸方向であって互いに反対方向に働く2方向の力を受けもつ位置決め部材と、を備えることを特徴とする。
上記構成により、本発明に係るベルト式無段変速機は、前記対向カム部材に前記回転軸方向のスラスト力が負荷されたとき、前記反対方向に働く2つの力のうち前記対向カム部材に負荷される前記スラスト力と反対方向の力と、前記対向カム部材に負荷される前記スラスト力とが打ち消しあう。これにより、前記対向カム部材の前記回転軸方向であって前記対向カム部材に負荷される前記スラスト力の方向の移動が抑制される。
また、本発明に係るベルト式無段変速機は、前記スラスト力とは反対方向の逆スラスト力が前記対向カム部材に負荷されると、前記反対方向に働く2つの力のうち前記対向カム部材に負荷される前記逆スラスト力と反対方向の力と、前記対向カム部材に入力される前記逆スラスト力とが打ち消しあう。これにより、前記対向カム部材の前記回転軸方向であって前記対向カム部材に負荷される前記逆スラスト力の方向の移動が抑制される。
つまり、本発明に係るベルト式無段変速機は、前記位置決め部材によって、前記ベルト式無段変速機が搭載される車両の走行状態に応じて変化する前記カム部材と前記出力部材とに発生する前記回転軸方向に働く力を前記位置決め部材で保持し、かつ、前記カム部材と前記出力部材とを回転自在として前記回転軸方向の位置を機械的に固定する前記カム部材と前記出力部材との移動を規制できる。
本発明の好ましい態様としては、前記位置決め部材は、前記力を前記位置決め部材に対して入力する前記対向カム部材の部分よりも前記シャフトの径方向に突出して形成されることが望ましい。
本発明の好ましい態様としては、前記対向カム部材は、前記出力部材に直接連結されることが望ましい。
本発明の好ましい態様としては、前記位置決め部材は少なくとも2つの部材から構成され、前記力を前記位置決め部材に対して入力する前記対向カム部材の部分は、一方の位置決め部材と他方の位置決め部材との間に設けられることが望ましい。
本発明の好ましい態様としては、前記出力部材は、前記一方の位置決め部材と前記他方の位置決め部材との間に設けられて、前記位置決め部材は、前記回転軸方向であって互いに反対方向に働く前記出力部材からの2方向の力を受けもつことが望ましい。
本発明の好ましい態様としては、前記対向カム部材と前記位置決め部材との間の隙間を流れる作動油を封じるシール部材が嵌め込まれる溝は、前記対向カム部材に形成されることが望ましい。
本発明に係るベルト式無段変速機は、トルクカム装置のシャフトの回転軸方向への移動を抑制できる。
以下、この発明につき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この発明を実施するための最良の形態(以下実施形態という)によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のもの、いわゆる均等の範囲のものが含まれる。
図1は、本実施形態に係るベルト式無段変速機を備えた車両の動力伝達部分における全体の構成を示す概念図である。図1に示すように、車両100の動力伝達機構は、ベルト式無段変速機110と、内燃機関120と、トルクコンバータ130と、前後進切換機構140と、減速装置150と、差動装置160と、を備える。
内燃機関120は、円筒形状に形成されるシリンダの中心軸方向にピストンが往復運動し、前記ピストンの往復運動を回転運動に変換するクランクシャフト121から回転を出力する。
トルクコンバータ130は、流体クラッチの一種であり、内燃機関120から取り出された回転を作動油を介して前後進切換機構140に伝える。また、トルクコンバータ130は内燃機関120から取り出されたトルクを増幅する。
前後進切換機構140は、トルクコンバータ130からの回転の回転方向を切り替えてベルト式無段変速機110へ前記回転を伝える。
ベルト式無段変速機110は、前後進切換機構140から入力される回転の回転速度を所望の回転速度に変更して出力する。なお、ベルト式無段変速機110の詳細な説明は後述する。
減速装置150は、ベルト式無段変速機110からの回転の回転速度を減速して差動装置160に前記回転を伝える。
差動装置160は、車両100が旋回する際に生じる旋回の中心側、つまり内側の車輪180と、外側の車輪180との速度差を吸収する。
上記構成要素によって車両100の動力伝達機構は形成される。内燃機関120から取り出された回転は、クランクシャフト121を介してトルクコンバータ130に伝えられる。トルクコンバータ130によってトルクが増幅された回転は、ベルト式無段変速機110の入力軸としてのインプットシャフト131を介して前後進切換機構140に伝えられる。
前後進切換機構140によって回転方向が切り替えられた回転は、プライマリシャフト51を介してベルト式無段変速機110に伝えられる。ベルト式無段変速機110によって、回転速度を変更された回転は、ベルト式無段変速機110のトルクカム装置70を介して出力部材としてのリダクションドライブギア90に伝えられる。
リダクションドライブギア90へ伝えられた回転は、減速装置150に伝えられる。減速装置150によって減速された回転は、減速装置150のファイナルドライブピニオン151と、ファイナルドライブピニオン151と噛み合う差動装置160のリングギア161とを介して差動装置160に伝えられる。
差動装置160に伝えられた回転は、ドライブシャフト170に伝達される。差動装置160側とは反対側のドライブシャフト170には、車輪180が取り付けられる。ドライブシャフト170に伝えられた回転は車輪180に伝達される。これにより、車輪180は回転し、車輪180が路面に前記回転を伝達することにより車両100は走行する。
なお、本実施形態では内燃機関120をピストンとシリンダとを備えるいわゆるレシプロ式の内燃機関として説明したが、本実施形態はこれに限定されない。動力発生手段から回転力を得られれば良く、例えば、動力発生手段はロータリー式の内燃機関でもよいし、モータでもよい。
ベルト式無段変速機110は、プライマリプーリ50と、セカンダリプーリ60と、ベルト80とを含んで構成される。プライマリプーリ50は、プライマリシャフト51と、プライマリ固定シーブ52と、プライマリ可動シーブ53と、プライマリ油圧室54とを備える。
プライマリシャフト51は、軸受81、軸受82によってインプットシャフト131の回転軸と同軸上に回転できるように支持される。セカンダリシャフト61は、軸受84、軸受85によってプライマリシャフト51に対して平行に回転できるように支持される。プライマリ固定シーブ52は、プライマリシャフト51の外周にプライマリシャフト51と一体に、もしくはプライマリシャフト51に固定して設けられる。
プライマリ可動シーブ53は、プライマリシャフト51上のプライマリ固定シーブ52と対向する位置にスプラインを介して設けられる。前記スプラインは、プライマリ可動シーブ53がプライマリシャフト51上をプライマリシャフト51の軸線に沿って摺動できるようにプライマリ可動シーブ53を支持する。加えて、前記スプラインは、前記軸線を回転軸とする回転をプライマリシャフト51からプライマリ可動シーブ53へ伝える。よって、プライマリ可動シーブ53は、前記スプラインにより、プライマリシャフト51上をスライドして移動すると共に、プライマリシャフト51と一体に回転する。
上記構成により、プライマリ固定シーブ52及びプライマリ可動シーブ53の対向面間には、V字形状のプライマリ溝80aが形成される。また、プライマリ可動シーブ53がプライマリシャフト51上を摺動することにより、プライマリ固定シーブ52とプライマリ可動シーブ53との距離が変化する。
プライマリ油圧室54は、作動油が流れる供給孔を介して、作動油が供給される。前記作動油は、プライマリシャフト51に形成される通路によってプライマリ油圧室54に導かれる。プライマリ油圧室54に作動油を供給されると、プライマリ油圧室54の油圧により、プライマリ可動シーブ53は、プライマリシャフト51の軸方向に摺動する。これにより、プライマリ可動シーブ53は、プライマリ固定シーブ52に対して接近あるいは離隔する。
プライマリ油圧室54は、プライマリ油圧室54に供給される作動油により、プライマリ固定シーブ52とプライマリ可動シーブ53との間に形成されるプライマリ溝80aに巻き掛けられるベルト80に対する挟圧力を発生させる。これにより、プライマリ油圧室54は、ベルト80のプライマリプーリ50に対する接触半径を変更する。よって、プライマリ油圧室54は、ベルト式無段変速機110の変速比を変更する。
ベルト80は、金属製の無端ベルトである。プライマリプーリ50に形成されるプライマリ溝80aと、セカンダリプーリ60に形成されるセカンダリ溝80bとに巻きかけられる。これにより、ベルト80は、プライマリプーリ50の回転をセカンダリプーリ60へ伝える。次に、セカンダリプーリ60を説明する。なお、本実施形態では、セカンダリプーリ60の構造に特徴がある。
図2は、本実施形態に係るベルト式無段変速機のセカンダリプーリを模式的に示す断面図である。ベルト式無段変速機110のセカンダリプーリ60は、内燃機関120からプライマリプーリ50に伝えられ、プライマリプーリ50とセカンダリプーリ60との間で変速された回転を減速装置150へ伝える。セカンダリプーリ60は、図2に示すように、セカンダリシャフト61と、セカンダリ固定シーブ62と、セカンダリ可動シーブ63と、セカンダリ油圧室64と、セカンダリピストン65と、フランジ66と、シーブ押圧弾性部材67と、位置決め部材としてのロックナット68と、位置決め部材としてのスリーブ69と、トルクカム装置70と、リダクションドライブギア90とを含んで構成される。
セカンダリシャフト61は、略円筒形状に形成される。セカンダリシャフト61は、図1に示すように、軸受84と軸受85とにより支持される。軸受84及び軸受85は、図2に示すように、セカンダリシャフト61の回転軸RLを軸にセカンダリシャフト61が回転できるようにセカンダリシャフト61を支持する。
セカンダリシャフト61は、第1作動油通路61aと第2作動油通路61bとが形成される。第1作動油通路61aには、作動油供給制御装置190からセカンダリ油圧室64に供給される作動流体である作動油が流れる。第2作動油通路61bには、潤滑用の作動油が流れる。潤滑用の作動油は、作動油供給制御装置190から供給され、セカンダリプーリ60の各部分に供給される。
作動油供給制御装置190は、オイルタンク191と、オイルポンプ192と、プレッシャーレギュレータ193と、油圧回路194とを含んで構成される。オイルタンク191は、作動油を溜める容器である。オイルポンプ192は、オイルタンク191から作動油を吸引して加圧した後、プレッシャーレギュレータ193へ送り出す。プレッシャーレギュレータ193は、このプレッシャーレギュレータ193よりも作動油の流れの下流側の油圧を一定の範囲に保つ。
油圧回路194は、図1に示すプライマリ油圧室54に供給する作動油の圧力と、セカンダリ油圧室64に供給する作動油の圧力とを調圧する。これにより、油圧回路194は、プライマリ油圧室54及びセカンダリ油圧室64によるベルト80に対する挟圧力を制御する。油圧回路194は、セカンダリプーリ60に対しては、セカンダリシャフト61の第1作動油通路61aに接続される。これにより、油圧回路194より調圧された作動油は、第1作動油通路61aを介してセカンダリ油圧室64に供給される。
セカンダリ固定シーブ62は、セカンダリシャフト61と一体に回転するように設けられる。本実施形態では、セカンダリ固定シーブ62は、例えば、セカンダリシャフト61と一体に形成される。セカンダリ固定シーブ62は、セカンダリ可動シーブ63と対向して設けられる。
セカンダリ可動シーブ63は、貫通孔を有する。セカンダリ可動シーブ63は、セカンダリシャフト61の外周面が前記貫通孔の内周面と対向して嵌め込まれる。この時、セカンダリ可動シーブ63の内周面は、セカンダリシャフト61の外周面と対向する。
セカンダリ可動シーブ63は、ボス部63aと、環状部63bとを含んで構成される。ボス部63aは、セカンダリシャフト61上に回転軸RLに沿って形成される。環状部63bは、回転軸RLにおけるボス部63aの両端部のうちセカンダリ固定シーブ62側の端部から径方向外側に突出して形成される。なお、径方向とは、回転軸RLと直交する方向である。
ここで、ボス部63aの内周面には、スプライン63cが形成される。また、ボス部63aと対向するセカンダリシャフト61の外周面には、スプライン61cが形成される。なお、スプラインとは、回転軸RL方向に形成される凹凸部である。スプラインは、2つの部材をスプラインが形成される方向へ移動できるように支持すると共に、前記2つの部材をスプラインが形成される方向以外への移動を規制する。
セカンダリ可動シーブ63は、スプライン63cと、スプライン61cとが嵌め合わされてセカンダリシャフト61に支持される。これにより、セカンダリ可動シーブ63は、セカンダリシャフト61の回転軸RLに沿って移動できると共に、セカンダリシャフト61と一体に回転軸RLを軸に回転する。
セカンダリ固定シーブ62とセカンダリ可動シーブ63との間には、V字形状のセカンダリ溝80bが形成される。セカンダリ油圧室64は、例えば、セカンダリシャフト61と、セカンダリ可動シーブ63と、セカンダリピストン65と、フランジ66と、後述するトルクカム装置70の対向カム部材73と、スリーブ69の後述する径方向突出部69aとで囲まれる空間である。
セカンダリ油圧室64は、セカンダリ可動シーブ63にベルト挟圧力を発生させることでベルト80の張力を制御する。セカンダリ油圧室64は、油圧によりセカンダリ可動シーブ63とセカンダリ固定シーブ62との間に挟圧力を発生する。また、セカンダリ油圧室64は、トルクカム装置70のトルクカム油圧室として機能する。なお、詳細は後述するが、トルクカム装置70は、セカンダリ油圧室64の油圧による前記ベルト80に対する挟圧力を補助する。
フランジ66の内周面とセカンダリピストン65の径方向外側の端部との間には、セカンダリ油圧室用シール部材S01が設けられる。また、セカンダリピストン65の径方向外側の端部と対向カム部材73の外周面との間には、セカンダリ油圧室用シール部材S02が設けられる。また、詳細は後述するが、対向カム部材73と、スリーブ69との間には、セカンダリ油圧室用シール部材S03が設けられる。
セカンダリ油圧室用シール部材S01、セカンダリ油圧室用シール部材S02、セカンダリ油圧室用シール部材S03は、例えば、シールリングである。シールリングは、2つの部材間の隙間に設けられ、前記隙間から漏出する作動油を封じる。つまり、セカンダリ油圧室用シール部材S01、セカンダリ油圧室用シール部材S02、セカンダリ油圧室用シール部材S03は、セカンダリ油圧室64を隙間なく封じる。なお、ベルト式無段変速機110は、シールリングに代えて、Oリングとシールリングとを組み合わせた構成の組み合わせリングを備えてもよい。
ここで、セカンダリシャフト61には、作動油供給孔61dと、作動油供給孔61eと、作動油供給孔61fとが形成される。作動油供給孔61dは、一方が第1作動油通路61aに開口し、他方がセカンダリ油圧室64に開口する。作動油供給孔61eは、一方が第2作動油通路61bに開口し、他方が後述する軸受86近傍の空間に開口する。作動油供給孔61fは、一方が第2作動油通路61bに開口し、他方が後述する軸受87近傍の空間に開口する。
セカンダリ油圧室64には、作動油供給孔61dを介して、作動油供給制御装置190から第1作動油通路61aに流入した作動油が供給される。このように、セカンダリ油圧室64は、作動油供給制御装置190から作動油が供給される。
図3は、本実施形態に係るベルト式無段変速機の変速比が低速側の動作説明図である。セカンダリ油圧室64は、入力トルクと変速比に応じて、ベルト80が必要とする狭圧力を制御する。
セカンダリ油圧室64は、油圧回路194から供給される油圧によって、ベルト80に対する挟圧力が変化する。ここで、ベルト式無段変速機110は、セカンダリ油圧室64以外に、トルクカム装置70もベルト80に対して挟圧力を発生させる。よって、セカンダリ油圧室64のみによりベルト80に対して挟圧力を発生する場合よりも、ベルト式無段変速機110は、ベルト80に挟圧力を与えるためのセカンダリ油圧室64の油圧を低減できる。
図4は、本実施形態に係るセカンダリプーリの図2に示すA−A断面図である。次に、セカンダリピストン65の構成を説明する。セカンダリピストン65は、セカンダリ油圧室64を形成する部材である。セカンダリピストン65は、貫通孔を有する。セカンダリピストン65は、前記貫通孔にセカンダリシャフト61が嵌め込まれる。セカンダリピストン65は、図2及び図3に示すように、フランジ66とトルクカム装置70の対向カム部材73との間のセカンダリシャフト61上に配置される。
ここで、図4に示すように、ボス部63aと対向するセカンダリピストン65の内周面である対向部分65aには、スプライン65bが形成される。また、セカンダリ可動シーブ63のボス部63aの外周面には、スプライン63eが形成される。セカンダリピストン65は、スプライン65bとスプライン63eとが嵌め合わされる。これにより、セカンダリピストン65は、セカンダリ可動シーブ63に対して回転軸RLに沿う方向に移動すると共に、セカンダリ可動シーブ63と一体に回転する。
ここで、セカンダリピストン65の対向部分65aの回転軸RL方向の長さは、第1カム部材71がセカンダリ可動シーブ63と共に回転軸RL方向に移動しても、対向部分65aが第1カム部材71の少なくとも一部と径方向において重なり合うように設定される。
フランジ66は、回転軸RLを通る断面形状が略L字状の環状部材である。セカンダリ可動シーブ63には、フランジ66が固定される。フランジ66は、セカンダリ可動シーブ63の回転軸RLのうちセカンダリ固定シーブ62とは反対側の側面に固定される。なお、フランジ66は、セカンダリ可動シーブ63と一体に固定されてもよい。
シーブ押圧弾性部材67は、図2及び図3に示すように、セカンダリ可動シーブ63と対向カム部材73との間に設けられる。シーブ押圧弾性部材67は、例えばスプリングである。シーブ押圧弾性部材67は、セカンダリ可動シーブ63に対向カム部材73から遠ざかるスラスト力を与える。また、シーブ押圧弾性部材67は、対向カム部材73にセカンダリ可動シーブ63から遠ざかるスラスト力を与える。ここで、スラスト力とは、回転軸RL方向の力をいう。
これにより、シーブ押圧弾性部材67は、セカンダリ油圧室64及びトルクカム装置70がセカンダリ可動シーブ63に対して与えるセカンダリ固定シーブ62側へのスラスト力を補助する。よって、シーブ押圧弾性部材67は、セカンダリ油圧室64の油圧が低下しても、セカンダリ溝80bに巻き掛けられるベルト80に対して最低限の挟圧力を作用させる。結果として、セカンダリ油圧室64の油圧が低下しても、シーブ押圧弾性部材67によりベルト80は、最低限の張力を維持できる。
ロックナット68は、スリーブ69をセカンダリシャフト61に対して回転軸RL方向の位置を決めるようにセカンダリシャフト61上に固定されている。これにより、ロックナット68は、スリーブ69上に配置されたリダクションドライブギア90、トルクカム装置70の回転軸RL方向の位置決めをする。
スリーブ69は、略円筒形状に形成される。スリーブ69は、セカンダリシャフト61に嵌め込まれる。この時、スリーブ69の内周面とセカンダリシャフト61の外周面とが対向する。スリーブ69は、セカンダリシャフト61に形成された段差部と、セカンダリシャフト61に固定されるロックナット68との間に挟み込まれて設けられる。これにより、スリーブ69は、回転軸RL方向への移動が規制される。
スリーブ69は、スリーブ69に伝えられるスラスト力をセカンダリシャフト61に伝える。つまり、スリーブ69は、スリーブ69と接触する対向カム部材73とリダクションドライブギア90とに作用するスラスト力をセカンダリシャフト61に伝える。これにより、スリーブ69は、スラスト力によるリダクションドライブギア90と対向カム部材73との回転軸RL方向の移動を抑制できる。よって、ベルト式無段変速機110は、リダクションドライブギア90対向カム部材73との回転軸RL方向の位置決めを容易化できる。
スリーブ69は、径方向突出部69aが形成される。径方向突出部69aは、回転軸RLから離れる方向へ突出した部位である。つまり、径方向突出部69aは、スリーブ69の外周面において凸状の段差部である。
なお、スリーブ69には、連通孔69bと連通孔69cとが形成される。連通孔69bは、スリーブ69の内周面と外周面とを連通する。連通孔69bは、セカンダリシャフト61の作動油供給孔61fと連通する。これにより、作動油供給制御装置190から第2作動油通路61bに流入した作動油は、作動油供給孔61fと連通孔69bとを介して、後述する軸受87に潤滑油として供給される。
連通孔69cは、スリーブ69の内周面と外周面とを連通する。連通孔69cは、セカンダリシャフト61の作動油供給孔61eと連通する。これにより、作動油供給制御装置190から第2作動油通路61bに流入した作動油は、作動油供給孔61eと連通孔69cとを介して、後述する軸受86に潤滑油として供給される。
トルクカム装置70は、セカンダリ可動シーブ63とリダクションドライブギア90との間に配置される。トルクカム装置70は、セカンダリ可動シーブ63からの回転をリダクションドライブギア90へと伝える。または、トルクカム装置70は、リダクションドライブギア90からの回転をセカンダリ可動シーブ63へと伝える。
ここで、トルクカム装置70がセカンダリ可動シーブ63からリダクションドライブギア90へと伝える回転のうち一方の方向の回転を正駆動力とする。また、トルクカム装置70がセカンダリ可動シーブ63からリダクションドライブギア90へと伝える回転のうち他方の方向の回転を逆駆動力とする。つまり、正駆動力と逆駆動力とは、反対方向の回転である。
また、トルクカム装置70がリダクションドライブギア90からセカンダリ可動シーブ63へと伝える回転のうち一方の方向の回転を被正駆動力とする。被正駆動力は、リダクションドライブギア90に車輪180側から伝えられる回転である。被正駆動力は、正駆動力と同じ向きの回転である。また、トルクカム装置70がリダクションドライブギア90からセカンダリ可動シーブ63へと伝える回転のうち他方の方向の回転を被逆駆動力とする。被逆駆動力は、リダクションドライブギア90に車輪180側から伝えられる回転である。被逆駆動力は、逆駆動力と同じ向きの回転である。
図5は、本実施形態に係るトルクカム装置の第1カム部材及び第2カム部材近傍を示す模式図である。図5は、径方向外側から回転軸RLに向かって見たときの、トルクカム装置70の第1カム部材71及び第2カム部材72近傍を示す。トルクカム装置70は、ベルト80に対して挟圧力を与える。トルクカム装置70は、図2から図5に示すように、第1カム部材71と、第2カム部材72と、対向カム部材73とを含んで構成される。
第1カム部材71は、セカンダリ可動シーブ63に設けられる。また、第1カム部材71は、セカンダリ可動シーブ63と一体に回転軸RLを軸に回転する。第1カム部材71は、図5に示すように、回転体である。第1カム部材71は、セカンダリ可動シーブ63に回転できるように連結される。
セカンダリピストン65の対向部分65aと対向するセカンダリ可動シーブ63のボス部63aの外周面には、回転支持部63dが形成される。第1カム部材71は、回転支持部63dに挿入されて支持される。ここで、第1カム部材71は、径方向に沿う軸を回転軸として回転する。第1カム部材71は、対向カム部材73と接触して設けられる。なお、第1カム部材71は、例えば、セカンダリ可動シーブ63の周方向に複数個形成される。
第2カム部材72は、セカンダリ可動シーブ63に対して回転軸RL方向に移動できるようにセカンダリピストン65に設けられる。また、第2カム部材72は、セカンダリ可動シーブ63と一体に回転軸RLを軸に回転する。第2カム部材72は、対向カム部材73と接触して設けられる。
第2カム部材72は、図5に示すように、回転体である。セカンダリピストン65の対向部分65aの内周面には、径方向内側に突出する軸65cが形成される。第2カム部材72は、軸65cにより、セカンダリピストン65に回転できるように支持される。このとき、第2カム部材72は、第1カム部材71と同様、径方向に沿う軸を回転軸として回転する。
ここで、セカンダリピストン65は、セカンダリ可動シーブ63に対して回転軸RL方向に移動する。また、セカンダリピストン65は、セカンダリ可動シーブ63と一体に回転する。よって、第2カム部材72は、セカンダリ可動シーブ63に対して回転軸RL方向に移動する。また、第2カム部材72は、セカンダリ可動シーブ63と一体に回転する。なお、第2カム部材72は、セカンダリピストン65に対して周方向に第1カム部材71と同様に複数形成される。
対向カム部材73は、リダクションドライブギア90と直接連結される。なお、対向カム部材73は、リダクションドライブギア90と一体に形成されてもよし、別個に形成されて一体に連結されてもよい。対向カム部材73は、リダクションドライブギア90と回転軸RLを軸に一体に回転する。対向カム部材73は、例えば、図5に示すように、第1カム部材71及び第2カム部材72と回転軸RL方向において対向するように設けられる。
対向カム部材73は、一方の端部が、第1カム部材71と第2カム部材72とを介してセカンダリ可動シーブ63側に配置される。また、対向カム部材73は、他方の端部が、リダクションドライブギア90と軸受89とを介してロックナット68側に配置される。
対向カム部材73には、図5に示すように、第1カム斜面73aと第2カム斜面73bとが形成される。第1カム斜面73a及び第2カム斜面73bは、対向カム部材73の回転軸RL方向における両端部のうち、セカンダリ可動シーブ63側の端部に形成される。対向カム部材73のセカンダリ可動シーブ63側の端部は、セカンダリ油圧室64に突出して形成される。つまり、第1カム斜面73a及び第2カム斜面73bは、セカンダリ油圧室64内に設けられる。
第1カム斜面73aは、回転軸RL方向においてセカンダリ固定シーブ62側と反対側からセカンダリ固定シーブ62側に向かって傾斜する斜面である。第1カム斜面73aは、第1カム部材71と接触する。第1カム部材71は、第1カム斜面73a上を移動する。セカンダリ可動シーブ63に伝えられる正駆動力は、第1カム部材71に伝えられる。第1カム部材71は、前記正駆動力により対向カム部材73に対して正駆動力の作用する方向に移動しようとする。これにより、第1カム部材71と対向カム部材73とは、互いに相対的に回転しようとする。
なお、セカンダリプーリ60を構成する部材、例えば、セカンダリシャフト61、セカンダリ固定シーブ62、セカンダリ可動シーブ63、第1カム部材71、第2カム部材72、対向カム部材73などは、全て回転軸RLを軸として回転する。しかしながら、例えば、ベルト式無段変速機110の作動時、第1カム部材71と対向カム部材73とは、見かけ上反対側に回転するように見える。本実施形態では、これを「相対的に回転」という。
また、図1に示す車輪180からリダクションドライブギア90に伝えられる被逆駆動力は、リダクションドライブギア90から対向カム部材73に伝えられる。対向カム部材73は、前記被逆駆動力により第1カム部材71に対して被逆駆動力の作用する方向に移動しようとする。これにより、第1カム部材71と対向カム部材73とは、互いに相対的に回転しようとする。
第1カム部材71は、セカンダリ可動シーブ63と共に回転軸RL方向に移動する際、第1カム斜面73aに沿って移動する。これにより、トルクカム装置70は、図2に示すベルト80からセカンダリ可動シーブ63に伝えられる正駆動力を、セカンダリ可動シーブ63からリダクションドライブギア90に伝える。また、トルクカム装置70は、図1に示す車輪180からリダクションドライブギア90に伝えられる被逆駆動力を、リダクションドライブギア90からセカンダリ可動シーブ63に伝える。
また、トルクカム装置70が前記正駆動力をリダクションドライブギア90に伝える際、第1カム部材71と対向カム部材73とが回転軸RL方向において互いに離れる方向に移動しようとするスラスト力が発生する。また、トルクカム装置70が前記被逆駆動力をセカンダリ可動シーブ63に伝える際、第1カム部材71と対向カム部材73とが回転軸RL方向において互いに離れる方向に移動しようとするスラスト力が発生する。これにより、発生したスラスト力がセカンダリ可動シーブ63に作用する。また、前記スラスト力は、対向カム部材73と直接連結されるリダクションドライブギア90に作用する。
ここで、詳細は後述するが、対向カム部材73は、スリーブ69とロックナット68とにより、回転軸RL方向の移動が規制される。よって、トルクカム装置70は、回転軸RL方向のうちセカンダリ固定シーブ62側に向かうスラスト力をセカンダリ可動シーブ63に与える。これにより、トルクカム装置70は、ベルト80に対して挟圧力を与える。
ここで、駆動力用カム機構を構成する第1カム部材71と対向カム部材73とは、セカンダリ油圧室64内に設けられる。つまり、第1カム部材71と第1カム斜面73aとは、セカンダリ油圧室64内に設けられる。よって、第1カム部材71と対向カム部材73との接触部に、セカンダリ油圧室64内の作動油が供給される。これにより、トルクカム装置70は、第1カム部材71と対向カム部材73における焼き付きの発生、摩耗などを抑制できる。
第2カム斜面73bは、回転軸RL方向におけるセカンダリ固定シーブ62とは反対側からセカンダリ固定シーブ62側に向かって傾斜する斜面である。第2カム斜面73bは、第2カム部材72と接触する。第2カム部材72は、第2カム斜面73b上を移動する。また、第2カム斜面73bは、第1カム斜面73aの周方向に隣り合って形成される。
つまり、第1カム斜面73aと第2カム斜面73bとは、1つのカム山を形成する。第2カム斜面73bの傾きは、例えば、第1カム斜面73aの傾きと回転軸RLを通る面において略面対象でもよい。また、第2カム斜面73bの傾きは、第1カム斜面73aの傾きと回転軸RLを通る面において略面対象でなくてもよい。
第2カム部材72と対向カム部材73とは、逆駆動力をリダクションドライブギア90へ伝える。または、第2カム部材72と対向カム部材73とは、リダクションドライブギア90からセカンダリ可動シーブ63へ被正駆動力を伝える。
第2カム部材72は、セカンダリ可動シーブ63に伝えられる逆駆動力が伝えられる。第2カム部材72は、逆駆動力により対向カム部材73に対して逆駆動力の作用する方向に回転しようとする。なお、前記逆駆動力の作用する方向は、正駆動力が第1カム部材71に作用する方向と反対方向である。これにより、第2カム部材72と対向カム部材73とは、相対的に回転しようとする。よって、第2カム部材72と第2カム斜面73bとが接触する。
また、対向カム部材73は、被正駆動力により第2カム部材72に対して被正駆動力の作用する方向に回転しようとする。なお、前記被正駆動力の作用する方向とは、正駆動力が第1カム部材71に作用する方向と同一方向である。これにより、第2カム部材72と対向カム部材73とは、相対的に回転しようとする。よって、第2カム部材72と第2カム斜面73bとが接触する。
第1カム部材71がセカンダリ可動シーブ63と共に回転軸RL方向に移動する際、第2カム部材72は、セカンダリ油圧室64に作用する油圧により、第2カム斜面73bに沿って移動する。これにより、第2カム部材72は、第2カム斜面73bとの接触を維持する。これにより、トルクカム装置70は、ベルト式無段変速機110に伝えられる逆駆動力をリダクションドライブギア90に伝える。また、トルクカム装置70は、リダクションドライブギア90に伝えられる被正駆動力をセカンダリ可動シーブ63に伝える。
ここで、トルクカム装置70が逆駆動力あるいは被正駆動力を伝える際には、第2カム部材72と対向カム部材73とが回転軸RL方向において互いに離れる方向に移動しようとするスラスト力が発生する。セカンダリ油圧室64に供給する作動油の油圧によりこのスラスト力を保持することで、セカンダリ可動シーブ63とリダクションドライブギア90との間での動力伝達が可能となる。
ここで、詳細は後述するが、対向カム部材73は、スリーブ69とロックナット68とにより、回転軸RL方向の移動が規制される。よって、トルクカム装置70は、回転軸RL方向のうちセカンダリ固定シーブ62側に向かうスラスト力をセカンダリ可動シーブ63に与える。これにより、トルクカム装置70は、ベルト80に対して挟圧力を与える。
ここで、駆動力用カム機構を構成する第2カム部材72と対向カム部材73とは、セカンダリ油圧室64内に設けられる。つまり、第2カム部材72と第1カム斜面73aとは、セカンダリ油圧室64内に設けられる。よって、第2カム部材72と対向カム部材73との接触部に、セカンダリ油圧室64内の作動油が供給される。これにより、トルクカム装置70は、第2カム部材72と対向カム部材73における焼き付きの発生、摩耗などを抑制できる。
対向カム部材73及びリダクションドライブギア90は、例えば、軸受86と、軸受87と、軸受88と、軸受89とを介してセカンダリシャフト61に対して相対的に回転できるようにセカンダリシャフト61にスリーブ69を支持される。具体的には、軸受86は、スリーブ69の外周面と対向カム部材73の内周面との間に介在される。軸受86は、例えば、ラジアルニードルである。軸受87は、スリーブ69の外周面とリダクションドライブギア90の内周面との間に介在される。軸受87は、例えば、ラジアルニードルである。
ここで、スリーブ69の径方向突出部69aと回転軸RL方向において対向する対向カム部材73の部位を軸方向対向面73cとする。軸受88は、径方向突出部69aと軸方向対向面73cとの間に介在される。軸受88は、例えば、スラストニードルである。軸受88は、対向カム部材73に負荷されるセカンダリ固定シーブ62側へのスラスト力を径方向突出部69aへ伝える。つまり、対向カム部材73は、軸受88を介して径方向突出部69aにより、セカンダリ固定シーブ62側への回転軸RLに沿う方向の移動が規制される。
軸受89は、対向カム部材73の他方の端部に連結されるリダクションドライブギア90とロックナット68との間に介在される。軸受89は、例えば、スラストニードルである。軸受89は、対向カム部材73とリダクションドライブギア90とに負荷されるセカンダリ固定シーブ62とは反対側へのスラスト力をロックナット68へ伝える。つまり、対向カム部材73とリダクションドライブギア90とは、軸受89を介してロックナット68により、セカンダリ固定シーブ62とは反対側への回転軸RLに沿う方向の移動を規制される。
対向カム部材73は、図2及び図3に示すように、径方向突出部69aから軸受88を介してスラスト力SF01を受ける。ここで、スラスト力SF01は、径方向突出部69aが受ける軸方向の力に対して、径方向突出部69aが発生する反力である。また、対向カム部材73は、ロックナット68から軸受89とリダクションドライブギア90を介してスラスト力SF01とは反対方向のスラスト力SF02を受ける。ここで、スラスト力SF02は、ロックナット68が受ける前記軸方向の力とは反対方向の力に対して、ロックナット68が発生する反力である。
スラスト力SF01及びスラスト力SF02は、対向カム部材73が、セカンダリ可動シーブ63とリダクションドライブギア90との間でトルクを伝達する際に生じる力である。径方向突出部69aは、径方向突出部69aが受ける軸方向を受けもつことにより、対向カム部材73の一方の方向の移動を規制する。また、ロックナット68は、ロックナット68が受ける前記軸方向とは反対方向の力を受けもつことにより、対向カム部材73の一方の方向とは反対方向の移動を規制する。
これにより、トルクカム装置70の対向カム部材73は、スリーブ69の径方向突出部69aと、ロックナット68とにより、回転軸RL方向に挟み込まれて回転軸RL方向への移動が規制される。ここで、従来のトルクカム装置は、回転軸RL方向のうち、対向カム部材がセカンダリ固定シーブから離れる方向の移動は規制されていたが、セカンダリ固定シーブへ近づく方向の移動は規制されていない。
しかしながら、トルクカム装置70は、対向カム部材73へ伝わるスラスト力をスリーブ69またはロックナット68を介してセカンダリシャフト61へ伝える。具体的には、トルクカム装置70は、対向カム部材73に負荷されるスラスト力のうち、対向カム部材73がセカンダリ固定シーブ62側へ近づく方向のスラスト力をスリーブ69を介してセカンダリシャフト61へ伝える。また、トルクカム装置70は、対向カム部材73に負荷されるスラスト力のうち、対向カム部材73がセカンダリ固定シーブ62から離れる方向のスラスト力をロックナット68を介してセカンダリシャフト61へ伝える。
これにより、トルクカム装置70は、対向カム部材73の回転軸RL方向の移動のうち、セカンダリ固定シーブへ近づく方向とセカンダリ固定シーブから遠ざかる方向の両方を規制できる。よって、トルクカム装置70は、従来のトルクカム装置よりも、対向カム部材73に働くスラスト力による対向カム部材73の回転軸RL方向の移動を抑制できる。
また、リダクションドライブギア90は、対向カム部材73と連結されることにより、スリーブ69の径方向突出部69aと、ロックナット68とにより、回転軸RL方向に挟み込まれて回転軸RL方向への移動が規制される。なお、スラスト力SF01及びスラスト力SF02は、ロックナット68が径方向突出部69a方向に向かって締め込まれる際に発生するスラスト力ではない。つまり、対向カム部材73とリダクションドライブギア90は、ロックナット68により径方向突出部69a側に締め込まれていない。
具体的には、トルクカム装置70は、リダクションドライブギア90に負荷されるスラスト力のうち、リダクションドライブギア90がセカンダリ固定シーブ62側へ近づく方向のスラスト力を対向カム部材73とスリーブ69とを介してセカンダリシャフト61へ伝える。また、トルクカム装置70は、リダクションドライブギア90に負荷されるスラスト力のうち、リダクションドライブギア90がセカンダリ固定シーブ62から離れる方向のスラスト力をロックナット68を介してセカンダリシャフト61へ伝える。
このように、ベルト式無段変速機110は、径方向突出部69aとロックナット68とによって、トルクカム装置70、セカンダリ油圧室64、リダクションドライブギア90で発生する回転軸RL方向のスラスト力による対向カム部材73及びリダクションドライブギア90の回転軸RL方向の移動を規制できる。
これにより、トルクカム装置70は、リダクションドライブギア90の回転軸RL方向の移動のうち、セカンダリ固定シーブへ近づく方向とセカンダリ固定シーブから遠ざかる方向の両方を規制できる。つまり、トルクカム装置70は、対向カム部材73と同時に、リダクションドライブギア90に働くスラスト力によるリダクションドライブギア90の回転軸RL方向の移動も抑制できる。このように、トルクカム装置70は、対向カム部材73及びリダクションドライブギア90の回転軸RL方向の移動を容易に規制できる。
また、従来のトルクカム装置は、対向カム部材とリダクションドライブギアとは中間部材を介して連結される。しかしながら、トルクカム装置70は、対向カム部材73とリダクションドライブギア90とは直接連結される。これにより、トルクカム装置70は従来のトルクカム装置よりも部品点数を低減できる。
ここで、対向カム部材73の内周面のうち径方向突出部69aと径方向において対向する部位を径方向対向面73dとする。径方向突出部69aと径方向対向面73dとの間には、セカンダリ油圧室用シール部材S03が設けられる。セカンダリ油圧室用シール部材S03は、例えばシールリングである。セカンダリ油圧室用シール部材S03は、セカンダリ油圧室64からスリーブ69と対向カム部材73との隙間に漏出する作動油を封じる。
このとき、セカンダリ油圧室用シール部材S03が嵌め込まれる溝は、対向カム部材73の径方向対向面73dに形成されると好ましい。径方向突出部69aには、対向カム部材73からセカンダリ固定シーブ62側へのスラスト力が伝えられる。これにより、径方向突出部69aに前記溝を形成すると、前記溝がスラスト力により変形するおそれがある。よって、セカンダリ油圧室用シール部材S03が嵌め込まれる溝が対向カム部材73の径方向対向面73dに形成されることにより、トルクカム装置70は、前記溝とセカンダリ油圧室用シール部材S03とに負荷されるスラスト力を低減できる。これにより、トルクカム装置70は、スラスト力による前記溝及びセカンダリ油圧室用シール部材S03の不具合を抑制できる。
図6は、本実施形態に係る対向カム部材を直接セカンダリシャフトに嵌め込まれて設けられる構成を示す断面図である。なお、本実施形態では、対向カム部材73は、スリーブ69を介してセカンダリシャフト61に設けられると説明したが、本実施形態はこれに限定されない。図6に示すように、対向カム部材73は、スリーブ69を介さずに直接セカンダリシャフト61に設けられてもよい。
この場合、セカンダリシャフト61の外周面には、段差部61gが形成される。また、対向カム部材73の内周面には、段差部73eが形成される。ここで、セカンダリ可動シーブ63の内周面と対向するセカンダリシャフト61の部分の外径を径R61aとする。径R61aは、段差部61gよりもセカンダリ固定シーブ62側の外径である。
また、段差部61gよりもセカンダリ固定シーブ62と反対側のセカンダリシャフト61の外径を径R61bとする。ここで、径R61bは、径R61aよりも小さい。つまり、径R61aは、セカンダリシャフト61の大径部の外径であり、径R61bは、セカンダリシャフト61の小径部の外径である。
また、セカンダリシャフト61の大径部と対向する対向カム部材73の内径を径R73aとする。径R73aは、段差部73eよりもセカンダリ固定シーブ62側の外径である。
また、段差部73eよりもセカンダリ固定シーブ62と反対側の対向カム部材73の内径を径R73bとする。ここで、径R73bは、径R73aよりも小さい。つまり、径R73aは、対向カム部材の内径のうち大きい方の内径であり、径R73bは、対向カム部材73の内径のうち小さい方の内径である。
ここで、径R73bは、径R61aより小さく、かつ径R61b以上に設定される。なお、径R73aは径R61aよりも大きく設定される。これにより、段差部61gと、段差部73eとは、回転軸RL方向において対向する。
ここで、図6に示すセカンダリプーリ60は、ロックナット68に代えて、例えば、位置決め部材としてのワッシャー91及びスナップリング92を有する。ワッシャー91は、リダクションドライブギア90に隣接してセカンダリシャフト61に嵌め込まれる。スナップリング92は、ワッシャー91に対してリダクションドライブギア90とは反対側に隣接してセカンダリシャフト61に形成されるセカンダリシャフトの周方向の溝に嵌め込まれる。
これにより、対向カム部材73とリダクションドライブギア90とは、セカンダリシャフト61の段差部61gとワッシャー91及びスナップリング92との間に挟まれてセカンダリシャフト61に支持される。
なお、段差部61gと、段差部73eとの間には、軸受88が介在される。これらの構成により、対向カム部材73は、段差部61gから軸受88を介してスラスト力SF01を受ける。よって、対向カム部材73は、セカンダリシャフト61の段差部61gとワッシャー91及びスナップリング92との間に回転軸RL方向に挟み込まれて回転軸RL方向への移動が規制される。
なお、この場合、セカンダリ油圧室用シール部材S03は、セカンダリシャフト61の大径部と対向カム部材73との間の隙間に設けられる。ここで、セカンダリ油圧室用シール部材S03が嵌め込まれる溝は、対向カム部材73に形成される。段差部61gは、対向カム部材73からスラスト力を受ける。よって、前記溝が対向カム部材73に形成されることにより、トルクカム装置70は、前記溝がセカンダリシャフト61に形成される場合よりも前記溝に働くスラスト力を抑制できる。
図7は、本実施形態に係るリダクションドライブギアと対向カム部材が別個に形成されて連結される構成を示す断面図である。本実施形態では、リダクションドライブギア90と、対向カム部材73とは、一体に形成されると説明したが、本実施形態はこれに限定されない。対向カム部材73は、図7に示すように、リダクションドライブギア90と別個に形成されてもよい。
但し、この場合、対向カム部材73とリダクションドライブギア90とは、セカンダリシャフトに組みつけられた後に、例えば溶接によって連結される。これにより、対向カム部材73は、回転軸RLを軸にリダクションドライブギアと一体に回転する。
ここで、例えば、スリーブ69の径方向突出部69aは、リダクションドライブギア90のみをロックナット68との間で挟み込むように設けられてもよい。これにより、径方向突出部69aは、スラスト力SF02とは反対方向のスラスト力SF01をリダクションドライブギア90に与える。これにより、径方向突出部69aとロックナット68とは、リダクションドライブギア90の回転軸RL方向の移動を規制する。
また、対向カム部材73は、回転軸RL方向の移動が規制されるリダクションドライブギア90と直接連結される。これにより、対向カム部材73は、リダクションドライブギア90と共に、径方向突出部69aとロックナット68とによって回転軸RL方向の移動が規制される。
図8は、本実施形態に係る対向カム部材が複数の部材に分割して形成される構成を示す断面図である。対向カム部材73は、例えば、図8に示すように第1対向カム部材73fと、第2対向カム部材73gとを含んで構成されてもよい。第1対向カム部材73fは、第2対向カム部材73gと連結される。これにより、第1対向カム部材73fは、回転軸RLを軸に第2対向カム部材73gと共に一体に回転する。
この場合、例えば、対向カム部材73は、スリーブ69の径方向突出部69aを覆うように設けられる。対向カム部材73の内周面には、径方向突出部69aの形状に合わせて凹部73hが形成される。径方向突出部69aは、凹部73hに嵌め込まれる。なお、凹部73hの回転軸RL方向の壁面と、径方向突出部69aの回転軸RL方向の壁面との間には軸受88が介在される。
ここで、凹部73hは、第1対向カム部材73fと第2対向カム部材73gとによって形成される。ベルト式無段変速機110の組み付け作業員は、まず、第1対向カム部材73fをセカンダリ固定シーブ62とは反対側のセカンダリシャフト61の端部からセカンダリシャフト61に嵌め込む。
次に、組み付け作業員は、スリーブ69をセカンダリ固定シーブ62とは反対側のセカンダリシャフト61の端部からセカンダリシャフト61に嵌め込む。この時、軸受88、軸受89はすでにスリーブ69に嵌め込まれている。なお、スリーブ69は、セカンダリシャフト61に形成された段差部と、セカンダリシャフト61に固定されるロックナット68との間に挟み込まれて設けられる。
次に、組み付け作業員は、第2対向カム部材73gを前記端部から径方向突出部69aを完全に覆うようにセカンダリシャフトに嵌め込む。次に、組み付け作業員は、第1対向カム部材73fと第2対向カム部材73gとを例えば溶接によって連結する。
これにより、凹部73hの回転軸RL方向の壁面は、径方向突出部69aの回転軸RL方向の壁面からスラスト力SF01とスラスト力SF02とを受ける。これにより、径方向突出部69aは、リダクションドライブギア90の回転軸RL方向の移動のうち両方の移動を規制する。
上記構成により、ベルト式無段変速機110は、トルクカム装置70のセカンダリシャフト61の回転軸RL方向への移動を抑制できる。なお、トルクカム装置70は、セカンダリプーリ60に設けられるものとして説明したが、本実施形態はこれに限定されない。トルクカム装置70は、例えばプライマリプーリ50に設けられてもよい。
以上のように、本発明に係るベルト式無段変速機は、トルクカム装置によりベルトに対して狭圧力を与えるベルト式無段変速機に有用であり、特に、トルクカム装置の軸方向の移動を抑制するベルト式無段変速機に適している。
本実施形態に係るベルト式無段変速機を備えた車両の動力伝達部分における全体の構成を示す概念図である。 本実施形態に係るベルト式無段変速機のセカンダリプーリを模式的に示す断面図である。 本実施形態に係るベルト式無段変速機の変速比が低速側の動作説明図である。 本実施形態に係るセカンダリプーリの図2に示すA−A断面図である。 本実施形態に係るトルクカム装置の第1カム部材及び第2カム部材近傍を示す模式図である。 本実施形態に係る対向カム部材を直接セカンダリシャフトに嵌め込まれて設けられる構成を示す断面図である。 本実施形態に係るリダクションドライブギアと対向カム部材が別個に形成されて連結される構成を示す断面図である。 本実施形態に係る対向カム部材が複数の部材に分割して形成される構成を示す断面図である。
符号の説明
100 車両
110 ベルト式無段変速機
120 内燃機関
121 クランクシャフト
130 トルクコンバータ
131 インプットシャフト
140 前後進切換機構
150 減速装置
151 ファイナルドライブピニオン
160 差動装置
161 リングギア
170 ドライブシャフト
180 車輪
190 作動油供給制御装置
191 オイルタンク
192 オイルポンプ
193 プレッシャーレギュレータ
194 油圧回路
50 プライマリプーリ
51 プライマリシャフト
52 プライマリ固定シーブ
53 プライマリ可動シーブ
54 プライマリ油圧室
60 セカンダリプーリ
61 セカンダリシャフト
61a 第1作動油通路
61b 第2作動油通路
61c スプライン
61d 作動油供給孔
61e 作動油供給孔
61f 作動油供給孔
61g 段差部
62 セカンダリ固定シーブ
63 セカンダリ可動シーブ
63a ボス部
63b 環状部
63c スプライン
63d 回転支持部
63e スプライン
64 セカンダリ油圧室
65 セカンダリピストン
65a 対向部分
65b スプライン
65c 軸
66 フランジ
67 シーブ押圧弾性部材
68 ロックナット
69 スリーブ
69a 径方向突出部
69b 連通孔
69c 連通孔
70 トルクカム装置
71 第1カム部材
72 第2カム部材
73 対向カム部材
73a 第1カム斜面
73b 第2カム斜面
73c 軸方向対向面
73d 径方向対向面
73e 段差部
73f 第1対向カム部材
73g 第2対向カム部材
73h 凹部
80 ベルト
80a プライマリ溝
80b セカンダリ溝
81〜89 軸受
90 リダクションドライブギア
91 ワッシャー
92 スナップリング
S01、S02、S03 セカンダリ油圧室用シール部材
SF01、SF02 スラスト力
RL 回転軸

Claims (6)

  1. 回転が入力されて回転軸を軸に回転するシャフトと、
    前記シャフトに連結されて前記回転軸を軸に回転する固定シーブと、
    前記固定シーブと対向して前記シャフトに設けられて前記回転軸方向に前記シャフト上を移動する可動シーブと、
    前記可動シーブと回転を出力する出力部材とのうち一方の部材の回転が伝えられて前記一方の部材と一体に前記回転軸を軸として回転するカム部材と、
    前記カム部材が接触して移動するカム斜面が形成されると共に、前記可動シーブと前記出力部材とのうち他方の部材と連結されて前記他方の部材と一体に前記回転軸を軸として回転する対向カム部材と、
    前記シャフトに固定され、前記対向カム部材に対して前記回転軸方向であって互いに反対方向に働く2方向の力を受けもつ位置決め部材と、
    を備えることを特徴とするベルト式無段変速機。
  2. 前記位置決め部材は、前記力を前記位置決め部材に対して入力する前記対向カム部材の部分よりも前記シャフトの径方向に突出して形成されることを特徴とする請求項1に記載のベルト式無段変速機。
  3. 前記対向カム部材は、前記出力部材に直接連結されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のベルト式無段変速機。
  4. 前記位置決め部材は少なくとも2つの部材から構成され、前記力を前記位置決め部材に対して入力する前記対向カム部材の部分は、一方の位置決め部材と他方の位置決め部材との間に設けられることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のベルト式無段変速機。
  5. 前記出力部材は、前記一方の位置決め部材と前記他方の位置決め部材との間に設けられて、前記位置決め部材は、前記回転軸方向であって互いに反対方向に働く前記出力部材からの2方向の力を受けもつことを特徴とする請求項4に記載のベルト式無段変速機。
  6. 前記対向カム部材と前記位置決め部材との間の隙間を流れる作動油を封じるシール部材が嵌め込まれる溝は、前記対向カム部材に形成されることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載のベルト式無段変速機。
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