JP2009190680A - ステアリングロック装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】キーロック穴22を、ピン案内部25と比較して少なくともコラム軸方向P1に長い略矩形状に開口し、且つ、四隅22e〜22hに丸みを付けた穴として形成する。そして、このキーロック穴のコラム軸に沿って互いに対向している一対の穴周面22a,22b、を穴開口に向けて凸形状に湾曲するように形成した。
【選択図】図5
Description
矩形状のキーロック穴の四隅への応力集中を低減するためには、大きな形状のキーロック穴を形成して大きな丸みを付けた四隅を設けることが考えられる。しかし、キーロック穴は、ロックピンとの隙間が小さくなるような穴形状としなければならず、大きな穴形状とすることはできない。
そこで、本発明は、上記従来例の未解決の課題に着目してなされたものであり、小さな形状のキーロック穴を形成しても、軽量化を図りながら、キーロック穴の四隅の強度を向上させることができるステアリングロック装置を提供することを目的としている。
また、請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載のステアリングロック装置において、前記キーロック穴の前記コラム軸に直交する方向で互いに対向している他の一対の穴周面を、穴開口に向けて凸形状に湾曲するように形成した。
さらに、請求項4記載の発明は、請求項1乃至3の何れか1項に記載のステアリングロック装置において、前記ステアリングコラムを軽金属材料で形成した。
図1から図8は本発明のステアリングロック装置に関係する図であり、図1は本発明に係るステアリング装置を組付けた車両を示す全体構成図、図2は本発明に係るステアリングロック装置を示す断面図、図3は図2のA−A線矢視図、図4はステアリングホイールを回転したときのステアリングロック装置の動作を示す図、図5は第1実施形態のステアリングロック装置の要部を示す図、図6は第2実施形態のステアリングロック装置の要部を示す図、図7は図6のB−B線矢視図、図8は第3実施形態のステアリングロック装置の要部を示す図である。
本実施形態のステアリングコラム12はアルミニウム合金からなる鋳造部材である。
このステアリングロック装置35は、ステアリングシャフト11の車両後方側の外周に固定されているキーロックカラー20と、このキーロックカラー20の外周に周方向に等間隔に離間しながらコラム軸P1方向に沿って形成されている複数の係合溝21と、これら係合溝21の何れかに対向するようにステアリングコラム12の外周に形成したキーロック穴22と、ステアリングコラム12の車体後方側の外周に連結したキーシリンダ(不図示)から突出し、キーロック穴22を通過してキーロックカラー20の係合溝21に係合するロックピン24とを備えている。
キーロック穴22は、図5に示すように、コラム軸P1方向に長尺方向が延在する長穴であり、長手方向の中央部の穴幅が狭く、この長手方向の中央部から端部に向かうに従い穴幅が徐々に大きくなるように形成されているとともに、穴の四隅には大きな丸みが付けられている。
ここで、本発明のピン案内部がキーセットボス部25に対応している。
図示しないイグニッションキーをロック位置に回して鍵穴から引き抜くと、キーシリンダから突出したロックピン24がキーロック穴22を通過してキーロックカラー20の係合溝21に係合し、ロックピン24を案内するキーセットボス部25がキーロック穴22に入り込む。
ロックされているステアリングホイール13を回転すると、ステアリングシャフト11、キーロックカラー、ロックピン24を介してキーセットボス部25に荷重が加わり、この荷重をキーロック穴22の短尺方向の穴周面22a,22bが受ける。
また、アルミニウム合金製のステアリングコラム12としたことで軽量化を図ることができる。
次に、図6及び図7は、本発明に係る第2実施形態のステアリングロック装置を構成するキーロック穴の形状を示す図である。なお、図2及び図3に示した構成と同一構成部分には、同一符号を付して詳細な説明を省略する。
本実施形態のように、外部開口側に面取り部22i,22jを設けて角部が減少したキーロック穴22の短尺方向の穴周面22a,22bは、大きな荷重が加わっても応力が集中しにくい穴周面となるので、第1実施形態よりさらに強度が向上したキーロック穴22を提供することができる。
さらに、図8は、本発明に係る第3実施形態のステアリングロック装置を構成するキーロック穴の形状を示す図である。
本実施形態のステアリングコラム12のキーロック穴22は、短尺方向で互いに対向し、穴開口に向けて凸形状に湾曲している一対の穴周面22a,22bと、長尺方向で互いに対向し、穴開口に向けて凸形状に湾曲している他の一対の穴周面22k,22mとで形成されている。
また、図8で示した第3実施形態では、一対の穴周面22a,22bの内部開口側、或いは外部開口側及び内部開口側の両者に面取り部を設けてもよい。
また、上述した第1〜第3実施形態では、イグニッションキーをロック位置に回して鍵穴から引き抜くと、ロックピン24を案内するキーセットボス部25がキーロック穴22に入り込む構造としているが、ロックピン24のみがキーロック穴22に入り込み、ステアリングホイール13を回転すると、ロックピン24がキーロック穴22の短尺方向の穴周面22a,22bに係合するようにしてもよい。
Claims (4)
- ステアリングシャフトを回転自在に支持するステアリングコラムと、このステアリングコラムに連結したキーシリンダと、このキーシリンダからコラム軸に向けて突出したロックピンが前記ステアリングシャフトに向かって通過するように前記ステアリングコラムに形成したキーロック穴とを備え、前記ロックピンの先端が前記ステアリングシャフトに係合し、且つ、前記ロックピンの外周、或いは前記ロックピンを案内する前記キーシリンダに設けたピン案内部が前記キーロック穴の穴周面に係合することで、前記ステアリングシャフトの後端に連結したステアリングホイールが回らないようにロックするステアリングロック装置において、
前記キーロック穴を、前記ロックピン、或いは前記ピン案内部と比較して少なくともコラム軸方向に長い略矩形状に開口し、且つ、四隅に丸みを付けた穴として形成し、長手方向の中央部の穴幅が狭く、この長手方向の中央部から端部に向かうに従い徐々に穴幅が拡がるように、前記コラム軸に沿って互いに対向している一対の穴周面を穴開口に向けて凸形状に湾曲するように形成したことを特徴とするステアリングロック装置。 - 前記一対の穴周面の外部開口側及び内部開口側の周縁に面取り部を形成したことを特徴とする請求項1記載のステアリングロック装置。
- 前記キーロック穴の前記コラム軸に直交する方向で互いに対向している他の一対の穴周面を、穴開口に向けて凸形状に湾曲するように形成したことを特徴とする請求項1又は2記載のステアリングロック装置。
- 前記ステアリングコラムを、軽金属材料で形成することを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載のステアリングロック装置。
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