JP2014083861A - ステアリングロック装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】小さな形状のキーロック穴を形成しても、軽量化を図りながら、キーロック穴の四隅の強度を向上させることができるステアリングロック装置を提供する。
【解決手段】ロックピン24を案内するキーシリンダに設けたキーセットボス25がキーロック穴22の穴周面に係合することで、ステアリングシャフトの後端に連結したステアリングホイールが回らないようにロックするステアリング装置において、キーロック穴22を略円形状に開口した穴として形成する。そして、穴周面を外側に縁曲げ形成した。
【選択図】図6
【解決手段】ロックピン24を案内するキーシリンダに設けたキーセットボス25がキーロック穴22の穴周面に係合することで、ステアリングシャフトの後端に連結したステアリングホイールが回らないようにロックするステアリング装置において、キーロック穴22を略円形状に開口した穴として形成する。そして、穴周面を外側に縁曲げ形成した。
【選択図】図6
Description
本発明は、自動車の盗難防止のために、イグニッションキーを鍵孔から抜くとステアリングホイールが回らないようにロックするステアリングロック装置に関する。
ステアリングロック装置は、イグニッションキーをロック位置に回して鍵穴から引き抜くと、ステアリングシャフトのコラム軸に向けて突出したロックピンが、ステアリングコラムの外周に形成したキーロック穴を通過し、その先端がステアリングシャフトの外周に設けたキーロックカラーの係止凹部に係合してステアリングシャフトの回転を不能にし、ステアリングシャフトに連結しているステアリングホイールをロックする装置である。
ここで、ロックされているステアリングホイールを回転するとステアリングシャフトを介してロックピンに大きな荷重が加わり、この荷重をキーロック穴の穴周面で受けなければならないので、キーロック穴の強度を向上させなければならない。特に、矩形状のキーロック穴を形成すると、穴の四隅に応力が集中して強度が低下しやすい。矩形状のキーロック穴の四隅への応力集中を低減するためには、大きな形状のキーロック穴を形成して大きな丸みを付けた四隅を設けることが考えられる。しかし、キーロック穴は、ロックピンとの隙間が小さくなるような穴形状としなければならず、大きな穴形状とすることはできない。
一方、重金属で形成したステアリングコラムのキーロック穴の穴周面に焼き入れ処理を施すことでキーロック穴の強度を向上させる技術が考えられる(例えば、特許文献で示すように、炭素鋼等の重金属からなるステアリングシャフトに形成したロック穴の周縁に高周波焼き入れを施す技術に類似した技術)。
本発明は、上記従来例の未解決の課題に着目してなされたものであり、小さな形状のキーロック穴を形成しても、軽量化を図りながら、キーロック穴の四隅の強度を向上させることができるステアリングロック装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、請求項1に係るステアリングロック装置は、ステアリングシャフトを回転自在に支持するステアリングコラムと、このステアリングコラムに連結したキーシリンダと、このキーシリンダからコラム軸に向けて突出したロックピンが前記ステアリングシャフトに向かって通過するように前記ステアリングコラムに形成したキーロック穴とを備え、前記ロックピンの先端が前記ステアリングシャフトに係合し、且つ、前記ロックピンの外周、或いは前記ロックピンを案内する前記キーシリンダに設けたピン案内部が前記キーロック穴の穴周面に係合することで、前記ステアリングシャフトの後端に連結したステアリングホイールが回らないようにロックするステアリングロック装置において、前記キーロック穴を略円形状に開口した穴として形成し、前記穴周面を外側へ縁曲げ形成した。
本発明に係るステアリングロック装置によると、略円形状に開口したキーロック穴を、前記穴周面を外側へ縁曲げ形成することができ、キーロック穴の穴周面にロックピン、或いはピン案内部から大きな荷重をうけても、キーロック穴部には応力が集中しにくくなり、小さな穴形状のキーロック穴であっても穴部の強度を向上させることができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1から図7は本発明のステアリングロック装置に関係する図であり、図1は本発明に係るステアリング装置を組付けた車両を示す全体構成図、図2は本発明に係るステアリングロック装置を示す断面図、図3は図2のA−A線矢視図、図4はステアリングホイールを回転したときのステアリングロック装置の動作を示す図、図5は第1実施形態のステアリングロック装置の要部を示す図、図6は第2実施形態のステアリングロック装置の要部を示す図、図7は図6のB−B線矢視図を示す図である。
図1から図7は本発明のステアリングロック装置に関係する図であり、図1は本発明に係るステアリング装置を組付けた車両を示す全体構成図、図2は本発明に係るステアリングロック装置を示す断面図、図3は図2のA−A線矢視図、図4はステアリングホイールを回転したときのステアリングロック装置の動作を示す図、図5は第1実施形態のステアリングロック装置の要部を示す図、図6は第2実施形態のステアリングロック装置の要部を示す図、図7は図6のB−B線矢視図を示す図である。
図1において、ステアリング装置10は、車両の水平方向に対して車両後方上がりに所定角度だけ傾斜して配置されており、ステアリングシャフト11を回動自在に支持するステアリングコラム12を有する。ステアリングシャフト11には、その後端にステアリングホイール13が装着され、ステアリングシャフト11の前端にはユニバーサルジョイント14を介して中間シャフト15が連結されている。中間シャフト15にはその前端にユニバーサルジョイント16を介してラックアンドピニオン機構等からなるステアリングギヤ17が連結されている。このステアリングギヤ17の出力軸がタイロッド18を介して操舵輪19に連結されている。
そして、運転者がステアリングホイール13を操舵すると、ステアリングシャフト11、ユニバーサルジョイント14、中間シャフト15、ユニバーサルジョイント16を介してその回転力がステアリングギヤ17に伝達され、ラックアンドピニオン機構で回転運動が車両幅方向の直線運動に変換されてタイロッド18を介して操舵輪19を転舵する。
(第1実施形態)
本実施形態のステアリングコラム12はアルミニウム合金からなる鋳造部材である。
本実施形態のステアリングコラム12はアルミニウム合金からなる鋳造部材である。
図2及び図3に示すように、ステアリングコラム12の車両後方側(ステアリングホイール13の近傍)には、第1実施形態のステアリングロック装置35が配置されている。
このステアリングロック装置35は、ステアリングシャフト11の車両後方側の外周に固定されているキーロックカラー20と、このキーロックカラー20の外周に周方向に等間隔に離間しながらコラム軸P1方向に沿って形成されている複数の係合溝21と、これら係合溝21の何れかに対向するようにステアリングコラム12の外周に形成したキーロック穴22と、ステアリングコラム12の車体後方側の外周に連結したキーシリンダ(不図示)から突出し、キーロック穴22を通過してキーロックカラー20の係合溝21に係合するロックピン24とを備えている。
このステアリングロック装置35は、ステアリングシャフト11の車両後方側の外周に固定されているキーロックカラー20と、このキーロックカラー20の外周に周方向に等間隔に離間しながらコラム軸P1方向に沿って形成されている複数の係合溝21と、これら係合溝21の何れかに対向するようにステアリングコラム12の外周に形成したキーロック穴22と、ステアリングコラム12の車体後方側の外周に連結したキーシリンダ(不図示)から突出し、キーロック穴22を通過してキーロックカラー20の係合溝21に係合するロックピン24とを備えている。
また、キーシリンダには、ロックピン24を案内するキーセットボス部25が形成されている。このキーセットボス部25は、図5に示すように、コラム軸P1方向に長尺方向が延在する平面視矩形状の部材であり、ロックピン24がキーロックカラー20側へ移動すると同時にキーロック穴22に入り込む。キーロック穴22は、図5に示すように、コラム軸P1方向に長尺方向が延在する長穴であり、長手方向の中央部の穴幅が狭く、この長手方向の中央部から端部に向かうに従い穴幅が徐々に大きくなるように形成されているとともに、穴の四隅には大きな丸みが付けられている。
すなわち、キーロック穴22の短尺方向で互いに対向している一対の穴周面22a,22bは、穴開口に向けて凸形状に湾曲するように形成されているとともに、長尺方向で互いに対向している一対の穴周面22c,22dは平面として形成されている。そして、これら一対の穴周面22a,22b及び一対の穴周面22c,22dが交わる四隅22e〜22hには丸みが付けられている。この四隅22e〜22hの丸みは、一対の穴周面22a,22bが、穴開口に凸形状に湾曲するように形成されていることから、大きな曲率半径R1の丸みとして形成されている。 ここで、本発明のピン案内部がキーセットボス部25に対応している。
次に、本実施形態のステアリングロック装置35の動作及び作用効果について説明する。
図示しないイグニッションキーをロック位置に回して鍵穴から引き抜くと、キーシリンダから突出したロックピン24がキーロック穴22を通過してキーロックカラー20の係合溝21に係合し、ロックピン24を案内するキーセットボス部25がキーロック穴22に入り込む。
図示しないイグニッションキーをロック位置に回して鍵穴から引き抜くと、キーシリンダから突出したロックピン24がキーロック穴22を通過してキーロックカラー20の係合溝21に係合し、ロックピン24を案内するキーセットボス部25がキーロック穴22に入り込む。
このため、ステアリングホイール13を回転しようとしても、図4に示すように、ロックピン24が係合溝21に係合し、キーセットボス部25がキーロック穴22の短尺方向の穴周面22a,22bに係合するのでステアリングシャフト11の回転が阻止され、ステアリングホイール13がロックされる。ロックされているステアリングホイール13を回転すると、ステアリングシャフト11、キーロックカラー20、ロックピン24を介してキーセットボス部25に荷重が加わり、この荷重をキーロック穴22の短尺方向の穴周面22a,22bが受ける。
ここで、本実施形態は、キーロック穴22の短尺方向で互いに対向している一対の穴周面22a,22bが穴開口に向けて凸形状に湾曲するように形成したことで四隅22e〜22hに大きな曲率半径R1の丸みが形成されるので、キーロック穴22の短尺方向の穴周面22a,22bにキーセットボス部25から大きな荷重を受けても、四隅22e〜22hには応力が集中しにくくなる。このため、小さな穴形状のキーロック穴22であっても四隅の強度を向上させることができる。
また、アルミニウム合金製のステアリングコラム12としたことで軽量化を図ることができる。
また、アルミニウム合金製のステアリングコラム12としたことで軽量化を図ることができる。
(第2実施形態)
次に、図6及び図7は、本発明に係る第2実施形態のステアリングロック装置を構成するキーロック穴の形状を示す図である。なお、本実施形態のステアリングコラム12は機械構造用炭素鋼管からなる鉄製部材(一般的なSTKM材)である。また図2及び図3に示した構成と同一構成部分には、同一符号を付して詳細な説明を省略する。
次に、図6及び図7は、本発明に係る第2実施形態のステアリングロック装置を構成するキーロック穴の形状を示す図である。なお、本実施形態のステアリングコラム12は機械構造用炭素鋼管からなる鉄製部材(一般的なSTKM材)である。また図2及び図3に示した構成と同一構成部分には、同一符号を付して詳細な説明を省略する。
図6に示すようにキーロック穴22の形状は円形をしており、穴周面は全周に亘り外側へ縁曲げて形成されている。 キーロック穴22は全て曲線部22i、22j、22k、22mで繋がり直線部が無いために、四隅部は存在しない。 前記曲線部は、バーリング加工(塑性加工技術)等により、スムーズに一体で加工され、角部の無い形に加工される。キーセットボス部25は、円形状の部材であるが、キーロック穴22と係合をする。
本実施形態では、キーロック穴22の四隅部を無くした円形を形成したことで、受圧面積が増加しているためキーロック穴22は(穴周面22iの点線囲み部分および22jの点線囲み部分に)キーセットボス部25から大きな荷重を受けても、キーロック穴に発生する応力が低減(穴部がヘタリにくい)する。またキーロック穴22の周部全面に亘り外側へ縁曲げ加工(リブ効果)を施す事により、キーセットボス部25と引っ掛かり代も確保されるために、より強度が向上したキーロック穴22を提供することができる。 さらに板厚の薄い鉄パイプ製のコラム材でも必要な穴強度が得られることにより軽量化が実現(強度アップと軽量化の両立)できると共にキーロックカラー20外径とステアリングコラム12の内径とのスキマの小さい条件でも干渉しない。
また、上述した第1〜第2実施形態では、イグニッションキーをロック位置に回して鍵穴から引き抜くと、ロックピン24を案内するキーセットボス部25がキーロック穴22に入り込む構造としているが、ロックピン24のみがキーロック穴22に入り込み、ステアリングホイール13を回転すると、ロックピン24がキーロック穴22の短尺方向の穴周面22a,22bに係合するようにしてもよい。
さらに、各実施形態ではステアリングコラム12をアルミニウム合金製の鋳造部材や機械構造用炭素鋼管からなる鉄製部材としたが、本発明の要旨がこれに限定されるものではなく、他の軽合金や鋼製のステアリングコラム12であってもよい。
10…ステアリング装置
11…ステアリングシャフト
12…ステアリングコラム
13…ステアリングホイール
14…ユニバーサルジョイント
15…中間シャフト
16…ユニバーサルジョイント
17…ステアリングギヤ
18…タイロッド
19…操舵輪
20…キーロックカラー
21…係合溝
22…キーロック穴
22a,22b…短尺方向で対向している穴周面
22c,22d…長尺方向で対向している穴周面
22e〜22h…四隅
22i,22j…コラム軸と平行に対向している穴周面
22k,22l…コラム軸に垂直で対向している穴周面
24…ロックピン
25…キーセットボス部
35…ステアリングロック装置
P1…コラム軸
R1…四隅の曲率半径
11…ステアリングシャフト
12…ステアリングコラム
13…ステアリングホイール
14…ユニバーサルジョイント
15…中間シャフト
16…ユニバーサルジョイント
17…ステアリングギヤ
18…タイロッド
19…操舵輪
20…キーロックカラー
21…係合溝
22…キーロック穴
22a,22b…短尺方向で対向している穴周面
22c,22d…長尺方向で対向している穴周面
22e〜22h…四隅
22i,22j…コラム軸と平行に対向している穴周面
22k,22l…コラム軸に垂直で対向している穴周面
24…ロックピン
25…キーセットボス部
35…ステアリングロック装置
P1…コラム軸
R1…四隅の曲率半径
Claims (2)
- ステアリングシャフトを回転自在に支持するステアリングコラムと、このステアリングコラムに連結したキーシリンダと、このキーシリンダからコラム軸に向けて突出したロックピンが前記ステアリングシャフトに向かって通過するように前記ステアリングコラムに形成したキーロック穴とを備え、前記ロックピンの先端が前記ステアリングシャフトに係合し、且つ、前記ロックピンの外周、或いは前記ロックピンを案内する前記キーシリンダに設けたピン案内部が前記キーロック穴の穴周面に係合することで、前記ステアリングシャフトの後端に連結したステアリングホイールが回らないようにロックするステアリングロック装置において、 前記キーロック穴を略円形状に開口した穴として形成し、前記穴周面を外側へ縁曲げ形成したことを特徴とするステアリングロック装置。
- 前記ステアリングコラムを、軽金属材料または鉄製部材で形成することを特徴とする請求項1に記載のステアリングロック装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012231593A JP2014083861A (ja) | 2012-10-19 | 2012-10-19 | ステアリングロック装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012231593A JP2014083861A (ja) | 2012-10-19 | 2012-10-19 | ステアリングロック装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2014083861A true JP2014083861A (ja) | 2014-05-12 |
Family
ID=50787377
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012231593A Pending JP2014083861A (ja) | 2012-10-19 | 2012-10-19 | ステアリングロック装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2014083861A (ja) |
-
2012
- 2012-10-19 JP JP2012231593A patent/JP2014083861A/ja active Pending
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