JP2009186151A - 追焚き機能付き給湯機 - Google Patents

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Abstract

【課題】追焚き用循環管路内や追焚き用熱交換器内を清浄に保ち易い追焚き機能付き給湯機を得ること。
【解決手段】熱源器10で沸き上げられた湯を貯湯タンク20に貯留し、該貯湯タンク内の湯を熱源として用いて浴槽150内の浴水150aを追い焚きする追焚き機能付き給湯機120Aを構成するにあたり、貯湯タンク内の湯を浴槽に給湯する浴槽用給湯管路BL1と、貯湯タンクの上部から湯を取水して貯湯タンクの下部から該貯湯タンクに戻す熱源用循環管路50と、浴槽内の浴水を取水して浴槽に戻す追焚き用循環管路60Aと、熱源用循環管路を流れる湯を熱源として用いて追焚き用循環管路を流れる浴水を加熱する追焚き用熱交換器65と、追焚き用循環管路を流れる浴水中に微小泡を生じさせるエジェクタ70Aとを設ける。
【選択図】 図1

Description

本発明は、貯湯タンクに貯留した湯を熱源として用いて浴槽内の浴水を追い焚きすることができる追焚き機能付き給湯機に関する。
熱源器で沸き上げられた湯を貯湯タンクに一旦貯留し、該貯湯タンクに接続された給湯管路の端部に設けた給湯栓をユーザが開けたときに貯湯タンク内の湯がそのまま、または水でうめられて出湯するように構成された給湯機では、貯湯タンク内の湯を熱源として用いた追焚き用熱交換器により浴槽内の浴水を追い焚きする追焚き機能が付加されたものも開発されている。
給湯機に上記の追焚き機能を付加する場合には、例えば、貯湯タンクの上部から湯を取水して該貯湯タンクの下部に戻す熱源用循環管路、浴槽から取水した浴水を浴槽に戻す追焚き用循環管路、および上記の追焚き用熱交換器が給湯機に付加される。追焚き用熱交換器は、熱源用循環路を流下する湯を熱源として用いて、該湯と追焚き用循環管路を流れる浴水との間で熱交換を行い、追焚き用循環管路内の浴水を加温する。
このような追焚き機能付き給湯機では、人体から浴水中に洗い流された皮脂や角質等の汚れが追焚き用循環管路を循環して該循環管路の配管内面や追焚き用熱交換器内に不可避的に付着する。そして、上記の汚れがある程度以上堆積すると、追焚き運転時に当該汚れが浴槽に再循環して浴槽や浴水を汚したり、追焚き用熱交換器の熱交換効率を低下させたりする。このため、追焚き用循環管路の配管内や追焚き用熱交換器内に付着し、堆積した汚れを強制的に取り去る配管洗浄が推奨される。
上記の追焚き用熱交換器に代えて保温ヒータを用いる給湯機に適用されるものではあるが、特許文献1に記載された給湯機の洗浄装置では、浴水を循環させて該浴水を保温ヒータで加熱する循環用配管が設けられ、浴水の排水時に当該循環用配管に水を流して循環用配管内の汚れを洗い流している。
ただし、このような洗浄装置による洗浄だけでは上記循環用配管内の汚れを十分に除去することが困難である。同様のことが、前述の追焚き用循環管路内や追焚き用熱交換器内の汚れの除去についてもいえる。多くのユーザは、市販の発泡性洗浄剤を購入し、この洗浄剤を用いた配管洗浄を自主的に行っている。
特許第3821926号公報
発泡性洗浄剤を用いた配管洗浄はユーザの自主性に任せられているため、忘れられてしまうことも多い。このため、追焚き用熱交換器を用いた追焚き機能付き給湯機では、追焚き用熱交換器の熱交換効率が知らないうちに悪くなったり、追焚き用循環管路内に付着し、堆積した汚れに起因して浴水が汚染されたりすることがある。また、追焚き用循環管路の配管が長い場合には、発泡性洗浄剤を用いても追焚き用熱交換器内を十分に洗浄することが困難である。
本発明は上記の事情に鑑みてなされたものであり、追焚き用循環管路内や追焚き用熱交換器内を清浄に保ち易い追焚き機能付き給湯機を得ることを目的とする。
上記の目的を達成する本発明の追焚き機能付き給湯機は、熱源器で沸き上げられた湯を貯湯タンクに貯留し、該貯湯タンク内の湯を熱源として用いて浴槽内の浴水を追い焚きする追焚き機能付き給湯機であって、貯湯タンク内の湯を浴槽に給湯する浴槽用給湯管路と、貯湯タンクの上部から湯を取水して貯湯タンクの下部から該貯湯タンクに戻す熱源用循環管路と、浴槽内の浴水を取水して浴槽に戻す追焚き用循環管路と、熱源用循環管路を流れる湯を熱源として用いて追焚き用循環管路を流れる浴水を加熱する追焚き用熱交換器と、追焚き用循環管路に設けられて、該追焚き用循環管路を流れる浴水中に微小泡を生じさせる微小泡発生装置とを有することを特徴とするものである。
また、上記の目的を達成する本発明の他の追焚き機能付き給湯機は、熱源器で沸き上げられた湯を貯湯タンクに貯留し、該貯湯タンク内の湯を熱源として用いて浴槽内の浴水を追い焚きする追焚き機能付き給湯機であって、貯湯タンク内の湯を浴槽に給湯する浴槽用給湯管路と、貯湯タンクの上部から湯を取水して貯湯タンクの下部から該貯湯タンクに戻す熱源用循環管路と、浴槽内の浴水を取水して浴槽に戻す追焚き用循環管路と、熱源用循環管路を流れる湯を熱源として用いて追焚き用循環管路を流れる浴水を加熱する追焚き用熱交換器と、浴槽用給湯管路に設けられて、該浴槽用給湯管路を流れる湯中に微小泡を生じさせる微小泡発生装置とを有し、浴槽用給湯管路は追焚き用循環管路を含み、微小泡発生装置は、浴槽用給湯管路での追焚き用循環管路よりも上流側に設けられていることを特徴とするものである。
本発明の追焚き機能付き給湯機では、追焚き用循環管路に設けられた微小泡発生装置または浴槽用給湯管路に設けられた微小泡発生装置を動作させることにより、微小泡が生じた浴水または湯で追焚き用循環管路内や追焚き用熱交換器内を強制的に洗浄することができる。上記の微小泡発生装置の動作を自動的に制御することは容易であるので、追焚き用循環管路内や追焚き用熱交換器内の洗浄をし忘れてしまうのを容易に防止することができる。また、微小泡発生装置の配設位置や数は適宜選定可能であるので、追焚き用循環管路の配管が長い場合でも追焚き用熱交換器内が上記の微小泡により洗浄されるよう構成することも容易である。したがって、本発明の追焚き機能付き給湯機によれば、追焚き用循環管路内や追焚き用熱交換器内を清浄に保ち易くなる。
以下、本発明の追焚き機能付き給湯機の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、本発明は下記の実施の形態に限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は、本発明の追焚き機能付き給湯機の一例を示す概略図である。同図に示す追焚き機能付き給湯機120Aは、市水等の低温水を熱源器で湯に沸き上げて所望箇所に給湯する機能と、浴槽150で用いられた浴水150aを追い焚きする機能とを有するものであり、当該追焚き機能付き給湯機120Aは、ヒートポンプユニット10と給湯ユニット100Aとを備えている。以下、追焚き機能付き給湯機120Aの各構成要素について説明する。
上記のヒートポンプユニット10は、冷媒を圧縮する圧縮機1と、沸上げ用熱交換器3と、膨張弁5と、蒸発器7と、これらを環状に接続する循環配管9とによって構成された冷凍サイクルシステムを有し、熱源器として機能する。上記の冷凍サイクルシステムでは、冷媒が圧縮機1で圧縮されて高温、高圧となった後に沸上げ用熱交換器3で放熱し、膨張弁5で減圧され、蒸発器7で吸熱してガス状態となって圧縮機1に吸入される。この冷凍サイクルシステムは、ユニットケースUC1に納められている。
一方、給湯ユニット100Aは、貯湯タンク20、給水管路30、沸上げ用循環管路40A、熱源用循環管路50、追焚き用循環管路60A、追焚き用熱交換器65、微小泡発生装置としてのエジェクタ70A、給湯管路80、圧力逃がし弁85、制御部90、およびユニットケースUC2を有している。
上記の貯湯タンク20は、給水管路30から供給される水を貯留すると共にヒートポンプユニット10で沸き上げられた湯を貯留するものであり、常に満水状態に保たれる。追焚き機能付き給湯機120の使用時には、貯湯タンク20内に温度成層が形成される。
給水管路30は、市水等の低温水を貯湯タンク20、第1,第2混合弁75a,75b、第1給湯栓160、および第2給湯栓165に供給する管路であり、第1〜5給水管部30a〜30eと水圧を所定値以下にする減圧弁25とを含んでいる。第1給水管部30aは水道等の水源(図示せず)と減圧弁25とを繋ぎ、第2給水管部30bは減圧弁25と貯湯タンク20の下部とを繋ぎ、第3給水管部30cは減圧弁25と第1,第2混合弁75a,75bとを繋ぐ。また、第4給水管部30dは第1給水管部30aから分岐して該第1給水管部30aと第1給湯栓160とを繋ぎ、第5給水管部30eは第1給水管部30aから分岐して該第1給水管部30aと第2給湯栓165とを繋ぐ。
沸上げ用循環管路40Aは、貯湯タンク20の下部から水を取水して貯湯タンク20の上部から該貯湯タンク20に戻す管路であり、往き管40a,戻り管40b、および沸上げ用送水ポンプ35を含んでいる。往き管40aは貯湯タンク20の下部と沸上げ用熱交換器3とを繋ぎ、戻り管40bは沸上げ用熱交換器3と貯湯タンク20の上部とを繋ぐ。沸上げ用送水ポンプ35は、往き管40aの途中に設けられている。
熱源用循環管路50は、貯湯タンク20の上部から湯を取水して貯湯タンク20の下部から該貯湯タンク20に戻す管路であり、往き管50a,戻り管50b、および熱源用送水ポンプ45を含んでいる。往き管50aは貯湯タンク20の上部と追焚き用熱交換器65の上部とを繋ぎ、戻り管50bは追焚き用熱交換器65の下部と貯湯タンク20の下部とを繋ぐ。熱源用送水ポンプ45は、戻り管50bの途中に設けられている。
追焚き用循環管路60Aは、浴槽150の側部から浴水150aを取水して浴槽150の側部から該浴槽150に戻す管路であり、往き管60a,戻り管60b、および追焚き用送水ポンプ55を含んでいる。往き管60aは、浴槽150の側部と追焚き用熱交換器65の下部にある浴槽側入口(図示せず)とを繋ぎ、戻り管50bは、追焚き用熱交換器65の上部にある浴槽側出口(図示せず)と浴槽150の側部とを繋ぐ。追焚き用送水ポンプ55は往き管60bの途中に設けられている。
追焚き用熱交換器65は、複数の伝熱プレートが該追焚き用熱交換器65での高さ方向に積層されたプレート式熱交換器であり、熱源用循環管路50を流れる湯と追焚き用循環管路60Aを流れる浴水150aとの間で熱交換を行って浴水150aを加温する。
微小泡発生装置としてのエジェクタ70Aは、追焚き用循環管路60Aを流れる浴水150a中に微小泡を生じさせるものであり、追焚き用熱交換器65と追焚き用送水ポンプ55との間、すなわち往き管60aでの沸上げ用送水ポンプ55の下流側に設けられている。
給湯管路80は、貯湯タンク20に貯留された湯を浴槽150、第1給湯栓160、または第2給湯栓165に供給するものであり、第1〜3給湯管部80a〜80c、第1湯水混合弁75a、および第2湯水混合弁75bを含んでいる。
第1給湯管部80aにおける貯湯タンク20側の端部は熱源用循環管路50の往き管50aと共用される第1共用管路部CLになっており、当該第1給湯管部80aでの下流側端部は2つの流路に分岐して一方が第1湯水混合弁75aに、他方が第2湯水混合弁75bにそれぞれ接続されている。また、第2給湯管路部80bは、第1湯水混合弁75aと追焚き用循環管路60Aでの戻り管60bとを繋いでおり、追焚き用循環管路60Aは給湯管路80の一部となっている。第1給湯管路部80a、第1湯水混合弁75a、第2給湯管路部80b、および追焚き用循環管路60Aにより、貯湯タンク20内の湯を浴槽150に給湯する浴槽用給湯管路BL1が構成されている。したがって、浴槽用給湯管路BL1は追焚き用循環管路60Aを含む。
給湯管路80における第3給湯管路部80cの上流端は第2湯水混合弁75bに接続され、当該第3給湯管部80aでの下流側端部は2つの流路に分岐して一方が第1給湯栓160に、他方が第2給湯栓165にそれぞれ接続されている。なお、給水管路30での第3給水管部30cの下流側端部は2つの管路に分岐して一方が上述の第1湯水混合弁75aに、他方が上述の第2湯水混合弁75bにそれぞれ接続されている。
圧力逃がし弁85は、貯湯タンク20の頂部に配管83を介して接続されて、貯湯タンク20の内圧過上昇を防ぐ。制御部90は、操作パネル95からユーザにより入力された沸上げ開始時刻、沸上げ温度、湯張り湯量、給湯温度等の情報に基づいてヒートポンプユニット10、減圧弁25、沸上げ用送水ポンプ35、熱源用送水ポンプ45、追焚き用送水ポンプ55、エジェクタ70A、第1湯水混合弁75a、および第2湯水混合弁75bの動作を制御する。第1湯水混合弁75aおよび第2湯水混合弁75bの各々は、電動式の混合弁である。操作パネル95は、制御部90に有線接続または無線接続されて、制御部90に対する入力装置として用いられる。
給湯ユニット100Aを構成する上述の給水管路30、沸上げ用循環管路40A、追焚き用循環管路60A、給湯管路80、および操作パネル95を除いた残りの構成部材は、ユニットケースUC2に納められている。給水管路30、沸上げ用循環管路40A、追焚き用循環管路60A、および給湯管路80の各々は、その一部がユニットケースUC2の外部にまで延在しており、操作パネル95はユニットケースUC2の外部に設置されている。
以上説明した構成を有する追焚き機能付き給湯機120Aでは、ユーザが設定した沸上げ開始時刻になると制御部90による制御の下にヒートポンプユニット10および沸上げ用送水ポンプ35が動作して、沸上げ運転が行われる。このとき、貯湯タンク20の下部から取水された水が沸上げ用循環管路40Aを流れ、沸上げ用熱交換器3を通過する過程で湯に沸き上げられて貯湯タンク20の上部から貯湯タンク20に戻される。沸上げ用循環管路40Aでの戻り管40bの下流側端部には図示を省略した温度センサが設けられており、制御部90は、この温度センサの検知温度を監視して該検知温度が所定温度になると沸上げ運転を終了させる。
ユーザが操作パネル95から湯張りを指示すると、制御部90により第1湯水混合弁75aの動作が制御され、貯湯タンク20内の湯が所定の湯温に調整されて浴槽150に所定量給湯される。また、ユーザが第1給湯栓160または第2給湯栓165を開にすると、制御部90により第2湯水混合弁165の動作が制御され、貯湯タンク20内の湯が所定の湯温に調整されて当該第1給湯栓160または第2給湯栓165から給湯される。
そして、ユーザが操作パネル95から浴水150aの追焚きを指示すると、制御部90による制御の下に熱源用送水ポンプ45および追焚き用送水ポンプ55が動作して、追焚き運転が行われる。
このとき、貯湯タンク20の上部から取水された湯が熱源用循環管路50を流れて貯湯タンク20の下部から該貯湯タンク20に戻される一方で、浴槽150から取水された浴水150aが追焚き用循環管路60Aを流れて浴槽150に戻される。熱源用循環管路50を流れる湯と追焚き器用循環管路60Aを流れる浴水150aとの間で追焚き用熱交換器65により熱交換が行われて、浴水150aが追焚きされる。追焚き用循環管路60Aでの戻り管60bには図示を省略した温度センサが設けられており、制御部90は、この温度センサの検知温度を監視して該検知温度が所定温度になると追焚き運転を終了させる。なお、図1においては、各循環管路40A,50,60Aでの水または湯の流下方向を実線の矢印で示している。
この追焚き機能付き給湯機120Aでは、熱源用循環管路50での往き管50aが追焚き用熱交換器65の上部に接続され、追焚き用循環管路60Aでの往き管60aが追焚き用熱交換器65の下部に接続されているので、追焚き用熱交換器65の上部が高温状態となって追焚き時の熱交換量が高まる。追焚き用熱交換器65の下部は低温状態となるので、熱源用循環管路50での戻り管50bを流下して貯湯タンク20の下部に戻される熱交換後の温水の温度をより低温にすることができる。
また、追焚き機能付き給湯機120Aでは、追焚き運転が行われている間、制御部90による制御の下にエジェクタ70Aが動作して、追焚き用循環管路60Aでの往き管60aを流れる浴水150a中に微小泡を生じさせる。当該微小泡が生じた浴水150aは、往き管60a、追焚き用熱交換器65、および戻り管60bを流れて浴槽150に戻る。結果として、追焚き用循環管路60Aでの往き管60a、追焚き用熱交換器65、および追焚き用循環管路60Aでの戻り管60bが上記微小泡が生じた浴水150aにより洗浄され、これらの内部に付着し、堆積していた汚れが除去される。
追焚き機能付き給湯機120Aは、上記エジェクタ70Aによって追焚き用循環管路60Aおよび追焚き用熱交換65を洗浄する点に特徴を有しているので、以下、この点について図2を参照しつつ詳述する。
図2は、図1に示した追焚き機能付き給湯機で用いられているエジェクタの一例を示す概略図である。同図に示すエジェクタ70Aは、追焚き用循環管路60Aの往き管60aを流れる浴水150a(図1参照)中に微小泡を生じさせるエジェクタ本体部70aと、エジェクタ本体部70a内に空気を供給するガス導入管70bと、ガス導入管70bでのエジェクタ本体部70a側に設けられて浴水150aの逆流を防止する逆止弁70cと、ガス導入管70bでのガス導入口側に設けられた電磁弁70dとを有している。
上記のエジェクタ本体部70aおよび電磁弁70dは、制御部90(図1参照)により動作制御される。上述した追焚き運転時には、制御部90による制御の下に電磁弁70dが開になると共にエジェクタ本体部70aが作動し、エジェクタ本体部70aにより上記浴水150a中に多数の微小泡が形成される。追焚き運転が終了すると、制御部90による制御の下に電磁弁70dが閉になると共にエジェクタ本体部70aが停止する。
エジェクタ70Aによって多数の微小泡が生じた浴水150aを追焚き用熱交換器65に流したときにおける当該追焚き用熱交換器65での伝熱プレートの表面を詳細に観察したところ、伝熱プレートの表面に付着し、堆積していた皮脂や角質等の汚れが微小泡に吸着して除去されること、および浴水150a中の汚れが微小泡にトラップされながら流下してゆくことが明らかとなった。そして、これら微小泡の作用により、追焚き用循環管路60Aでのエジェクタ70Aよりも下流の流路内では、皮脂や角質等の汚れがほとんど付着していない状態が実現した。また、微小泡に吸着した汚れは追焚き用循環管路60Aから浴槽150に戻った後に浴水150aの水面に浮上するため、追焚き用循環管路60Aへ汚れの再流入が起こり難く、追焚き用循環管路60Aでのエジェクタ70Aよりも上流の流路内での汚れの付着も低減された。
追焚き運転時に浴水150a中にエジェクタ70Aにより微小泡を発生させた場合、微小泡を発生させない場合に比べて浴水150aでの残留油分量(皮脂汚れ量)を最大1/5以下に抑えることができ、残留油分量を常に低く保つことができた。上記の微小泡を発生させない場合、入浴回数に比例して残留油分量が増加した。上記の微小泡を発生させない場合の残留油分量は、1回の入浴でおよそ120μg/cm2であった。
このように、追焚き機能付き給湯機120Aでは、エジェクタ70Aにより多数の微小泡が生じた浴水150aで追焚き用循環管路60A内や追焚き用熱交換器65内を強制的に洗浄することができ、エジェクタ70Aの動作は制御部90により自動制御することができるので、追焚き用循環管路60A内や追焚き用熱交換器65内の洗浄をし忘れてしまうのを容易に防止することができる。また、追焚き用循環管路60Aの配管が長い場合でも追焚き用熱交換器65内が洗浄されるようにエジェクタ70Aの配設位置を選定することも容易である。したがって、この追焚き機能付き給湯機120Aでは、追焚き用循環管路60A内や追焚き用熱交換器65内を清浄に保ち易い。
実施の形態2.
図3は、本発明の追焚き機能付き給湯機の他の例を示す概略図である。同図に示す追焚き機能付き給湯機130は、図1に示した沸上げ用循環管路40Aに代えて沸上げ用循環管路40Bを有している点、および図1に示した追焚き用循環管路60Aに代えて追焚き用循環管路60Bを有している点をそれぞれ除き、図1に示した追焚き機能付き給湯機120Aと同様の構成を有している。図3に示した構成要素のうちで図1に示した構成要素と共通するものについては、図1で用いた参照符号と同じ参照符号を付してその説明を省略する。
追焚き機能付き給湯機130における沸上げ用循環管路40Bでは、往き管40aでの沸上げ用送水ポンプ35の上流側に第1三方弁37aが設けられ、戻り管40bの途中に第2三方弁37bが設けられ、これら2つの三方弁37a,37bがバイパス配管38により互いに接続されている。第1三方弁37aおよび第2三方弁37bの各々は制御部90により動作制御される電動式の三方弁である。
制御部90は、沸上げ運転の開始から一定の期間、沸上げ用熱交換器3で沸き上げられた湯の全量が戻り管40bの途中から第2三方弁37b、バイパス配管38、および第1三方弁37aを介して往き管40bに戻るように各三方弁37a,37bの動作を制御する。また、戻り管40bでの第2三方弁37bの上流側に配置した温度センサ(図示せず)により検知される戻り管40b内の湯の温度が条件値以上になると、沸上げ用熱交換器3で沸き上げられた湯の全量が戻り管40bを流れて貯湯タンク20に戻るように、各三方弁37a,37bの動作を制御する。
制御部90は、各三方弁37a,37bの動作を上述のように制御することで、沸上げ運転の初期段階で低温の湯が貯湯タンク20の上部に戻されることに起因する当該貯湯タンク20内の温度成層の乱れを防止する。制御部90には、上記の条件値が予め格納された記憶部が設けられる。
一方、追焚き機能付き給湯機130における追焚き用循環管路60Bでは、往き管60aでの追焚き用送水ポンプ55の上流側に四方弁58が設けられて、往き管60aが3つの流路、すなわち浴槽150から四方弁58までの第1流路と、四方弁58から追焚き用送水ポンプ55およびエジェクタ70Aを経て四方弁58に戻る第2流路と、四方弁58から追焚き用熱交換器65までの第3流路とに区分されている。この四方弁58は制御部90により動作を制御される電動式のものであり、上記3つの流路の接続形態を変更することで追焚き用循環管路60Bでの浴水150aの流れ方向を正方向と逆方向とに切り替える。
図3においては、追焚き用循環管路60Bでの浴水150aの流れ方向が正方向となっている。このとき、浴水150aは往き管60aにより浴槽150から取水され、四方弁58、追焚き用送水ポンプ55、エジェクタ70A、および四方弁58を順次流れて追焚き用熱交換器65に達した後、戻り管60bを流れて浴槽150に戻る。
図4は、図3に示した追焚き機能付き給湯機において追焚き用循環管路での浴水の流れ方向を四方弁により逆方向に切り替えたときの状態を示す概略図である。同図に示すように、浴水150aの流れ方向が逆方向のときには浴水150aが戻り管60bにより浴槽150から取水され、追焚き用熱交換器65を流れて往き管60aに流入した後に四方弁58、追焚き用送水ポンプ55、エジェクタ70A、および四方弁58を順次流れて浴槽150に戻る。四方弁58による浴水150aの流下方向の切り替えは、例えば、追焚き運転の期間中に所定の周期(例えば1分)で、または追焚き運転の終了時に一定時間に亘って行われる。
このように構成された追焚き機能付き給湯機130は、追焚き用循環管路60Bの往き管60aにエジェクタ70Aが設けられているので、図1に示した追焚き機能付き給湯機120Aと同様の技術的効果を奏する。また、追焚き用循環管路60Bでの浴水150aの流れ方向を正方向と逆方向とに切り替えることができるので、図1に示した追焚き機能付き給湯機120Aに比べて往き管60a内全体の清浄化を図り易いという技術的効果も奏する。
実際に浴槽150への入浴と追焚きとを数回繰り返し、追焚き時には往き管60aでの浴水150aの流れ方向の切り替えを所定の周期で行ったところ、エジェクタ70Aで浴水150a中に微小泡を発生させない場合に比べて、追焚き用熱交換器65内および戻り管60b内に加えて往き管60a内の全体に亘っても残留油分量(皮脂汚れ量)を1/5程度に抑えることができた。
実施の形態3.
本発明の追焚き機能付き給湯機においては、貯湯タンク内の湯を浴槽に給湯する浴槽用給湯管路にエジェクタを設けて、浴槽用給湯管路を流れる湯中に上記のエジェクタにより微小泡を生じさせてもよい。この場合、浴槽用給湯管路は、例えば実施の形態1で説明した追焚き機能付き給湯機120A(図1参照)におけるように、追焚き用循環管路を含んで構成される。追焚き用循環管路は、浴槽用給湯管路の一部としても用いられる。
図5は、浴槽用給湯管路にエジェクタが設けられた追焚き機能付き給湯機の一例での要部を示す概略図である。同図に示す追焚き機能付き給湯機140は、浴槽用給湯管路BL2での第2給湯管路部80bにエジェクタ70Bが設けられているという点を除き、図1に示した追焚き機能付き給湯機120Aと同様の構成を有する。図5に示した構成要素のうちで図1に示した構成要素と共通するものについては、図1で用いた参照符号と同じ参照符号を付してその説明を省略する。
このように構成された追焚き機能付き給湯機140では、浴水150aを浴槽150から排水する際に行われる浴槽150への給湯時に制御部90(図1参照)による制御の下にエジェクタ70Bが動作し、浴槽用給湯管路BL2を流下する湯中に上記のエジェクタ70Bにより多数の微小泡を生じさせる。第2給湯管部80bに管内の水圧に基づいて浴槽150での水を検知する水位センサ(図示せず)が設けられており、該水位センサの検知結果から浴槽150での水位が一定値以上低下したと制御部90が判断したときに、該制御部90がエジェクタ70Bを動作させる。
エジェクタ70Bにより多数の微小泡が生じた湯は、第2給湯管路部80bおよび追焚き用循環管路60Cを流れて、追焚き用循環管路60Cでの往き管60aおよび戻り管60bの各々から浴槽150に流入する。この過程で、追焚き用循環管路60C内および追焚き用熱交換器65内の汚れが上記多数の微小泡により除去される。実施の形態2で説明した追焚き機能付き給湯機120Aと同様の技術的効果が得られる。
例えば、浴水150aを浴槽150から排水する際に行われる浴槽150への給湯時にエジェクタ70Bが30秒間〜3分間程度動作するように制御部90(図1参照)を設定すれば、追焚き用循環管路60C内に付着し、堆積している汚れを上記の微小泡により除去することができる。もちろん、浴水150aの排水時のみならず、浴槽150への湯張り時や足し湯時にエジェクタ70Bを動作させてもよい。
例えば浴水150aを浴槽150から排水する排水動作で行われる浴槽150への給湯時にエジェクタ70Bを約1分間動作させることにより、エジェクタ70Bを設けない場合に比べて、往き管60aおよび戻り管60bそれぞれの内面、ならびに追焚き用熱交換器65中の伝熱プレートの表面での残留湯分量(皮脂汚れ量)を1/5以下に保つことが可能である。
実施の形態4.
本発明の追焚き機能付き給湯機においては、追焚き用循環管路および浴槽用給湯管路の各々にエジェクタを設けることもできる。この場合も、浴槽用給湯管路は、例えば実施の形態1で説明した追焚き機能付き給湯機120A(図1参照)におけるように、追焚き用循環管路を含んで構成される。
図6は、追焚き用循環管路および浴槽用給湯管路の各々にエジェクタが設けられた追焚き機能付き給湯機の一例での要部を示す概略図である。同図に示す追焚き機能付き給湯機120Bは、浴槽用給湯管路BL2での第2給湯管路部80bにエジェクタ70Bが設けられているという点を除き、図1に示した追焚き機能付き給湯機120Aと同様の構成を有する。図6に示した構成要素のうちで図1に示した構成要素と共通するものについては、図1で用いた参照符号と同じ参照符号を付してその説明を省略する。
例えば、追焚き運転時には追焚き用循環管路60Aに設けられたエジェクタ70Aが動作して追焚き用循環管路60Aを流れする浴水150a中に多数の微小泡を生じさせ、浴槽150への湯張り時、足し湯時、または浴水150aの排出時には第2給湯管路部80bに設けられたエジェクタ70Bが動作して浴槽50へ供給される湯中に多数の微小泡を生じさせるように、制御部90(図1参照)が設定される。
このように構成された追焚き機能付き給湯機120Bは、実施の形態1で説明した追焚き機能付き給湯機120Aと同様の技術的効果を奏すると共に、実施の形態3で説明した追焚き機能付き給湯機140と同様の技術的効果を奏する。
実施の形態5.
本発明の追焚き機能付き給湯機においては、追焚き用循環管路に汚れセンサを設け、該汚れセンサの検出値が条件値を超えたときにエジェクタを動作させて追焚き用循環管路内および追焚き用熱交換器内を洗浄するように構成することもできる。この場合、汚れセンサは追焚き用循環管路での往き管および戻り管のどちらに設けてもよいが、追焚き用循環管路内や追焚き用熱交換器内に付着した汚れに起因する浴水の汚れを抑えるという観点からは、追焚き用循環管路での戻り管に設けることが好ましく、当該戻り管での浴槽側端部に設けることが更に好ましい。
また、エジェクタは、実施の形態1,2で説明した追焚き機能付き給湯機120A,130(図1または図3参照)におけるように追焚き用循環管路に設けることもできるし、実施の形態3で説明した追焚き機能付き給湯機140(図5参照)におけるように浴槽用給湯管路に設けることもできるし、実施の形態4で説明した追焚き機能付き給湯機120B(図6参照)におけるように追焚き用循環管路と浴槽用給湯管路の両方に設けることもできる。
図7は、追焚き用循環管路に汚れセンサが設けられた追焚き機能付き給湯機の一例での要部を示す概略図である。同図に示す追焚き機能付き給湯機120Cは、追焚き用循環管路60Dでの戻り管60bの浴槽150側端部に汚れセンサ59が設けられているという点を除き、図1に示した追焚き機能付き給湯機120Aと同様の構成を有する。図7に示した構成要素のうちで図1に示した構成要素と共通するものについては、図1で用いた参照符号と同じ参照符号を付してその説明を省略する。
上記の汚れセンサ59としては、例えば、戻り管60aの内面での光の反射量や、戻り管60aの内面で反射した光の分光分布等から当該戻り管60aの内面での汚れの付着具合を検出する光学式のものが用いられる。制御部90(図1参照)は、汚れセンサ59の検出値を監視し、該検出値が条件値を超えると追焚き運転時にエジェクタ70Aを動作させて、往き管60aを流れる浴水150a中に多数の微小泡を生じさせる。これにより、往き管60a内、追焚き用熱交換器65内、および戻り管60b内が洗浄される。
なお、上記の条件値は、追焚き機能付き給湯機120Cのメーカにより浴槽150の使用人数毎に定められて制御部90の記憶部(図示せず)に予め格納される。制御部90は、ユーザが操作パネル95(図1参照)から入力した浴槽150の使用人数に応じて上記の記憶部から所定の条件値を読み出し、エジェクタ70Aを動作させるか否かを判断する際の基準値として用いる。
このように構成された追焚き機能付き給湯機120Cは、実施の形態1で説明した追焚き機能付き給湯機120Aと同様の技術的効果を奏する。また、汚れセンサ59の検出値が条件値を超えた後の追焚き運転時にのみエジェクタ70Aを動作させるので、往き管60a内、追焚き用熱交換器65内、および戻り管60b内の洗浄を効率よく行うことができるという技術的効果も奏する。
以上、本発明の追焚き機能付き給湯機について実施の形態を挙げて説明したが、前述のように、本発明は上述の形態に限定されるものではない。例えば、実施の形態1〜5で説明した各追焚き機能付き給湯機は、熱源器としてヒートポンプユニットを備えたものであるが、本発明の追焚き機能付き給湯機は、貯湯タンク内に配置されたヒータを熱源器とするものであってもよい。熱源器としてヒートポンプユニットを用いる場合、このヒートポンプユニットで用いる冷媒は自然冷媒である二酸化炭素が好ましく、該二酸化炭素を高圧側では臨界圧を超える状態にして冷凍サイクルを実施することが好ましい。
微小泡発生装置としてのエジェクタは、液体中に多数の微小泡を生じさせることができるものであればよく、その構造は適宜選定可能である。例えば、図2に示した逆止弁70cは、省略することも可能である。逆止弁がないエジェクタを用いる場合には、当該エジェクタが設けられている配管(追焚き用循環管路または浴槽用給湯管路)を浴水または湯が流れているときに電磁弁70d(図2参照)を開けてエジェクタを動作させ、電磁弁70dを閉じてエジェクタの動作を終了させてから浴水または湯の流れを停止させる。このようにエジェクタの動作時期を選定すると、ガス導入管70b(図2参照)内が常に負圧になるので、逆止弁70cが不要になる。もちろん、誤操作を考慮した場合は、エジェクタに逆止弁を具備させることが望ましい。
また、エジェクタの故障や性能低下を防止するという観点からは、図8に示すエジェクタ70Cにおけるように、電磁弁70dよりもガス導入管70bのガス導入口側にフィルタ70eを設けて、電磁弁70dにごみや埃が吸い込まれてしまうのを抑えることが好ましい。なお、図8に示した構成要素のうちで図2に示した構成要素と共通するものについては、図2で用いた参照符号と同じ参照符号を付してその説明を省略する。上記のフィルタ70eの目開きは、エジェクタ70Cにおける最も細い流路の径未満とすることが好ましい。
エジェクタは、実施の形態1〜5で説明した各追焚き機能付き給湯機におけるように制御部により動作制御してもよいし、ユーザが手動で動作制御してもよい。ただし、追焚き用循環回路内や追焚き用熱交換器内の洗浄を忘れずに行うという観点からは、手動によりエジェクタの動作を制御するよりも制御部により自動制御した方が好ましい。
エジェクタを浴槽用給湯管路に設ける場合には、第2給湯管部80bと追焚き用循環管路60C(図5参照)との合流部に電動式の流量制御弁を設け、エジェクタの動作に当該流量制御弁の動作も制御部により制御して、追焚き用循環管路の往き管での湯(多数の微小泡が生じた湯)の流量と戻り管での湯(多数の微小泡が生じた湯)の流量とを別々に制御してもよい。多くの場合、追焚き用循環管路の往き管での湯(多数の微小泡が生じた湯)の流量を戻り管での湯(多数の微小泡が生じた湯)の流量よりも多くして浴槽に給湯することにより、追焚き用循環管路全体の洗浄度を高めることができる。
また、エジェクタに代えて他の微小泡発生装置を用いてもよい。微小泡の発生には、エジェクタ以外の旋回液流式、スタティックミキサー式、ベンチュリ式、加圧溶解式、微細孔式、蒸気凝縮式等を適用してもよく、同様の効果が得られる。
多数の微小泡が生じた浴水または湯により洗浄される追焚き用熱交換器は、プレート式のものの他に、多管円筒式や渦巻管式等のようにパイプを使用したもの等であってもよい。追焚き用熱交換器を構成するプレートやパイプがステンレス鋼、チタン、銅、またはアルミニウムで作製されているとき、あるいは上記の金属の少なくとも1種を含む合金で作製されているときには、当該プレートやパイプの表面に付着し、堆積した皮脂等の汚れを上記微小泡を含んだ浴水または湯により効率よく洗浄することができる。追焚き用熱交換器を構成するプレートやパイプがステンレス鋼、チタン、銅、またはアルミニウムでめっきされているとき、あるいは上記の金属の少なくとも1種を含む合金でめっきされている場合についても同様である。
また、上記微小泡を含んだ浴水または湯の洗浄能力は、追焚き用循環管路や浴槽用給湯管路での配管材料が樹脂、ステンレス、または銅であるときには配管材料にほとんど依存しないことが確認された。
追焚き用循環管路や浴槽用給湯管路での微小泡発生装置の設置数および設置箇所は、微小泡を含んだ浴水または湯による洗浄効果を考慮して、適宜選定可能である。複数個の微小泡発生装置を直列または並列に配置して設置すると、浴水中または湯中の微小泡の量が増えるため、洗浄効果を高めるうえで有効である。本発明の追焚き機能付き給湯機については、上述した以外にも種々の変形、修飾、組合せ等が可能である。
本発明の追焚き機能付き給湯機は、浴槽への給湯機能および浴水の追焚き機能を備えた家庭用または業務用の給湯機として好適である。
本発明の追焚き機能付き給湯機の一例を示す概略図である。 図1に示した追焚き機能付き給湯機で用いられているエジェクタの一例を示す概略図である。 本発明の追焚き機能付き給湯機の他の例を示す概略図である。 図3に示した追焚き機能付き給湯機において追焚き用循環管路での浴水の流下方向を四方弁により逆方向に切り替えたときの状態を示す概略図である。 本発明の追焚き機能付き給湯機のうちで浴槽用給湯管路にエジェクタが設けられたものの一例での要部を示す概略図である。 本発明の追焚き機能付き給湯機のうちで追焚き用循環管路および浴槽用給湯管路の各々にエジェクタが設けられたものの一例での要部を示す概略図である。 本発明の追焚き機能付き給湯機のうちで追焚き用循環管路に汚れセンサが設けられたものの一例での要部を示す概略図である。 本発明の追焚き機能付き給湯機で用いられているエジェクタの他の例を示す概略図である。
符号の説明
10 ヒートポンプユニット(熱源器)
20 貯湯タンク
40A,40B 沸上げ用循環管路
50 熱源用循環管路
55 追焚き用送水ポンプ
58 四方弁
59 汚れセンサ
60A,60B,60C,60D 追焚き用循環管路
60a 往き管
60b 戻り管
65 追焚き用熱交換器
70A,70B,70C エジェクタ
70a エジェクタ本体部
70b ガス導入管
70c 逆止弁
70d 電磁弁
70e フィルタ
100 給湯ユニット
120A,120B,120C,130,140 追焚き機能付き給湯機
BL1,BL2 浴槽用給湯管路

Claims (6)

  1. 熱源器で沸き上げられた湯を貯湯タンクに貯留し、該貯湯タンク内の湯を熱源として用いて浴槽内の浴水を追い焚きする追焚き機能付き給湯機であって、
    前記貯湯タンク内の湯を前記浴槽に給湯する浴槽用給湯管路と、
    前記貯湯タンクの上部から湯を取水して前記貯湯タンクの下部から該貯湯タンクに戻す熱源用循環管路と、
    前記浴槽内の浴水を取水して前記浴槽に戻す追焚き用循環管路と、
    前記熱源用循環管路を流れる湯を熱源として用いて前記追焚き用循環管路を流れる浴水を加熱する追焚き用熱交換器と、
    前記追焚き用循環管路に設けられて、該追焚き用循環管路を流れる浴水中に微小泡を生じさせる微小泡発生装置と、
    を有することを特徴とする追焚き機能付き給湯機。
  2. 前記追焚き用循環管路は、前記追焚き用熱交換器の上流側に設けられた追焚き用送水ポンプを有し、
    前記微小泡発生装置は、前記追焚き用熱交換器と前記追焚き用送水ポンプとの間に設けられている、
    ことを特徴とする請求項1に記載の追焚き機能付き給湯機。
  3. 前記追焚き用循環管路は、
    前記浴槽に一端が接続され、前記追焚き用熱交換器の浴槽側入口に他端が接続された往き管と、
    該往き管の途中に設けられた追焚き用送水ポンプと、
    前記追焚き用熱交換器の浴槽側出口に一端が接続され、前記浴槽に他端が接続された戻り管と、
    前記往き管の途中に配置されて該往き管を3つの流路に区分すると共に、該3つの流路の接続形態を変更して該追焚き用循環管路での浴水の流れ方向を正方向と逆方向とに切り替える四方弁と、
    を有し、
    前記微小泡発生装置は前記往き管での前記追焚き用送水ポンプの下流側に設けられている、
    ことを特徴とする請求項1に記載の追焚き機能付き給湯機。
  4. 熱源器で沸き上げられた湯を貯湯タンクに貯留し、該貯湯タンク内の湯を熱源として用いて浴槽内の浴水を追い焚きする追焚き機能付き給湯機であって、
    前記貯湯タンク内の湯を前記浴槽に給湯する浴槽用給湯管路と、
    前記貯湯タンクの上部から湯を取水して前記貯湯タンクの下部から該貯湯タンクに戻す熱源用循環管路と、
    前記浴槽内の浴水を取水して前記浴槽に戻す追焚き用循環管路と、
    前記熱源用循環管路を流れる湯を熱源として用いて前記追焚き用循環管路を流れる浴水を加熱する追焚き用熱交換器と、
    前記浴槽用給湯管路に設けられて、該浴槽用給湯管路を流れる湯中に微小泡を生じさせる微小泡発生装置と、
    を有し、
    前記浴槽用給湯管路は前記追焚き用循環管路を含み、
    前記微小泡発生装置は、前記浴槽用給湯管路での前記追焚き用循環管路よりも上流側に設けられている、
    ことを特徴とする追焚き機能付き給湯機。
  5. 前記微小泡発生装置は、ガス導入管、フィルタ部、電磁弁、および逆止弁を有し、前記フィルタ部、前記電磁弁、および前記逆止弁が前記ガス導入管でのガス導入口側からこの順番で配置されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の追焚き機能付き給湯機。
  6. 前記電磁弁は、任意の時間に開閉可能であることを特徴とする請求項5に記載の追焚き機能付き給湯機。
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