JP5197315B2 - 追焚き機能付き給湯機 - Google Patents

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Description

本発明は、貯湯タンクに貯留された湯を所定温度に調節して浴槽に供給することができると共に、前記浴槽内の浴水を追焚きすることができる追焚き機能付き給湯機に関する。
熱源機で沸き上げられた湯を貯湯タンクに一旦貯留し、該貯湯タンクに接続された給湯管路の端部に設けた給湯栓をユーザが開けたときに貯湯タンク内の湯がそのまま、または水でうめられて出湯するように構成された給湯機では、貯湯タンクから浴槽に供給した湯(浴水)が温度低下したときに該浴水を追焚きすることができる追焚き機能が付加されたもの(以下、追焚き機能付き給湯機」という)も開発されている。この追焚き機能付き給湯機では、浴槽に接続された追焚き用循環管路に浴水を流し、該浴水を熱交換器やヒータ等の追焚き用熱源機により加熱して追焚きする。
浴水中には人体から皮脂や角質等の汚れが洗い落とされるので、追焚き機能付き給湯機の追焚き用循環管路の内面や追焚き用熱源機内には、上記の汚れが不可避的に付着し、堆積する。そして、上記の汚れがある程度以上堆積すると、追焚き運転時に当該汚れが浴槽に再循環して浴槽や浴水を汚したり、追焚き用熱源機のエネルギー変換効率を低下させたりする。このため、追焚き用循環管路内や追焚き用熱源機に付着し、堆積した汚れを強制的に取り去る配管洗浄が推奨される。
例えば特許文献1に記載された給湯装置の洗浄装置では、浴槽内の水位をセンサにより検出し、浴槽内に温水が張られているときには、当該温水を追焚き用循環管路(循環用配管)に所定時間に亘って流して循環させた後に追焚き用循環管路に水道水を流し込んで追焚き用循環管路内の汚れを洗い流し、浴槽内に温水が張られていないときには、追焚き用循環管路に水道水を流し込んで追焚き用循環管路内の汚れを洗い流している。
特許第3821926号公報
しかしながら、特許文献1に記載された洗浄装置では、例えば追焚き用循環管路の洗浄時にユーザが浴槽からの排水を実施すると、追焚き用循環管路を洗浄するのに十分な時間に亘って浴槽から追焚き用循環管路に浴水を循環させることができなくなってしまうことがある。そして、水道水を追焚き用循環管路に流し込んで行われる洗浄の継続時間は、浴槽から追焚き用循環管路に浴水を循環させて行った洗浄の継続時間を考慮したものではないので、洗浄装置の動作開始時での浴槽内の浴水の水位によっては、所望の洗浄効果が得られないことがある。
また、浴水や水道水を追焚き用循環管路に流すだけでは、該追焚き用循環管路内の汚れや追焚き用熱源機内の汚れを十分に除去することが困難である。多くのユーザは、市販の発泡性洗浄剤を購入し、この洗浄剤を用いた配管洗浄を自主的に行っている。
本発明は上記の事情に鑑みてなされたものであり、追焚き用循環管路内を清浄に保ち易い追焚き機能付き給湯機を得ることを目的とする。
上記の目的を達成する本発明の浴槽給湯機能付き給湯機は、貯湯タンクに貯留された湯を所定温度に調節して浴槽に供給すると共に、浴槽内の浴水を浴槽に接続された追焚き用循環管路に流して追焚きする追焚き機能付き給湯機であって、貯湯タンクと追焚き用循環管路とを繋ぐ浴槽用給湯管路と、浴槽用給湯管路から追焚き用循環管路への湯水の注水量を調整する注水量調整部と、浴槽内の浴水の水位を検出する水位検出部と、追焚き用循環管路に浴槽内の浴水を循環させる浴槽側送水ポンプと、追焚き用循環管路を流れる浴水中に微小泡を生じさせる循環用微小泡発生部と、水位検出部により検出される浴槽での浴水の水位が予め定められた洗浄開始水位以下になったときに浴槽側送水ポンプと循環用微小泡発生部とを起動させて、微小泡を含んだ浴水による追焚き用循環管路内の循環洗浄を開始させると共に、浴槽側送水ポンプの動作時間の計時を開始し、その後、予め定められた終了条件が成立したときに浴槽側送水ポンプを停止させると共に浴槽側送水ポンプの動作時間の計時を終了する循環洗浄制御部と、循環洗浄の終了後に、循環洗浄制御部が計時した浴槽側送水ポンプの動作時間を基に追焚き用循環管路の注水洗浄に要する注水量を定め、注水流量調整部の動作を制御して前記定めた注水量に対応する量の湯水を浴槽用給湯管路から追焚き用循環管路へ注水して追焚き用循環管路内の注水洗浄を開始させる注水洗浄制御部とを有することを特徴とするものである。
本発明の追焚き機能付き給湯機では、循環洗浄制御部による制御の下に追焚き用循環管路の循環洗浄を行った後に、注水洗浄制御部による制御の下に循環洗浄の不足分を補うようにして追焚き用循環管路の注水洗浄が行われるので、追焚き用循環管路を常に十分な時間に亘って洗浄することができる。しかも、循環洗浄では微小泡を含んだ浴水で追焚き用循環管路を洗浄するので、高い洗浄効果を得易い。したがって、本発明によれば、追焚き用循環管路内を清浄に保ち易い追焚き機能付き給湯機が得られる。
以下、本発明の追焚き機能付き給湯機の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、本発明は下記の実施の形態に限定されるものではない。
図1は、本発明の追焚き機能付き給湯機の一例を示す概略図である。同図に示す追焚き機能付き給湯機110は、水を湯に沸き上げて所望箇所に給湯する機能と、浴槽150内の浴水150aを追焚きする機能とを有するものであり、当該追焚き機能付き給湯機110は、ヒートポンプユニット10とタンクユニット90と制御装置100とを備えている。以下、追焚き機能付き給湯機110の各構成要素について説明する。
上記のヒートポンプユニット10は、冷媒を圧縮する圧縮機1と、放熱器に相当する沸上げ用熱交換器3と、膨張弁5と、蒸発器7と、これらを環状に接続する循環配管9とによって構成された冷凍サイクルシステムを有し、沸上げ用熱源機として機能する。上記の冷凍サイクルシステムでは、二酸化炭素等の冷媒が圧縮機1で圧縮されて高温、高圧となった後に沸上げ用熱交換器3で放熱し、膨張弁5で減圧され、蒸発器7で吸熱してガス状態となって圧縮機1に吸入される。冷媒として二酸化炭素を用いる場合、高圧側では該二酸化炭素の臨界圧を超える条件下で運転することが好ましい。この冷凍サイクルシステムは、ユニットケースUC1に納められている。
一方、タンクユニット90は、貯湯タンク20、給水管路30、貯湯用循環管路40、熱源側循環管路50、追焚き用循環管路60、追焚き用熱交換器70、および給湯管路80を有している。
上記の貯湯タンク20は、給水管路30から供給される低温水を貯留すると共にヒートポンプユニット10で沸き上げられた湯を貯留する積層式の貯湯タンクである。この貯湯タンク20の下部には、給水管路30が接続される水導入口20aと、貯湯用循環管路40の往き管40aが接続される水導出口20bとが設けられており、当該貯湯タンク20の上部には、貯湯用循環管路40の戻り管40bが接続される温水導入口20cと、給湯管路80が接続される温水導出口20dとが設けられている。また、貯湯タンク20の中部には、後述するバイパス管40cが接続されるバイパス水導入口20eが設けられている。貯湯タンク20は、常に満水状態に保たれる。
給水管路30は、市水等の低温水を貯湯タンク20、給湯管路80、および所定の給湯先に供給する管路であり、減圧弁25と第1〜第3給水管部30a〜30cとを有している。減圧弁25は、第1給水管部30aの途中に設けられて、水道等の水源(図示せず)からの低温水の水圧を所定値に減じる。第1給水管部30aは、水源と貯湯タンク20の水導入口20aとを繋ぎ、第2給水管部30bは、減圧弁25で第1給水管部30aから分岐して該第1給水管部30aと後述の第1〜第2混合弁71a,71bとを繋ぎ、第3給水管部30cは、減圧弁25の上流側で第1給水管部30aから分岐して該第1給水管部30aと所定の給湯先とを繋ぐ。図示の例では、給湯先の例として1つの給湯栓160が示されている。第1給水管部30aでの低温水の流れ方向を図1中に実線の矢印で示してある。
貯湯用循環管路40は、貯湯タンク20の水導出口20bからヒートポンプユニット10中の沸上げ用熱交換器3を経由して貯湯タンク20の温水導入口20cまたはバイパス水導入口20eに達する管路であり、貯湯用送水ポンプ33が設けられた往き管40aと、電動式の三方弁35が設けられた戻り管40bと、三方弁35で戻り管40bから分岐したバイパス管40cとを有している。
上記の往き管40aは水導出口20bと沸上げ用熱交換器3とを繋ぎ、戻り管40bは沸上げ用熱交換器3と温水導入口20cとを繋ぎ、バイパス管40cは三方弁35とバイパス水導入口20cとを繋ぐ。貯湯タンク20内の低温水をヒートポンプユニット10で湯に沸き上げる沸上げ運転の初期段階では、ヒートポンプユニット10による湯の沸上げ温度が低いので、十分な温度の湯が沸き上げられるようになるまでは、三方弁35での戻り管40b側(温水導入口20c側)への流出路の弁体が閉弁されると共にバイパス管40c側への流出路の弁体が開弁されて、低温の湯がバイパス水導入口20eから貯湯タンク20に戻される。
熱源側循環管路50は、貯湯タンク20の温水導出口20dから追焚き用熱交換器70を経由して貯湯タンク20の下部に達する管路であり、往き管50aと、タンク側送水ポンプ45が設けられた戻り管50bとを有している。往き管50aは貯湯タンク20の温水導出口20dと追焚き用熱交換器70上部の温水導入口70aとを繋ぎ、戻り管50bは追焚き用熱交換器70下部の温水導出口70bと貯湯タンク20の下部とを繋ぐ。
追焚き用循環管路60は、浴槽150から追焚き用熱交換器70を経由して再び浴槽150に戻る管路であり、往き管60aと戻り管60bとを有している。往き管60aは浴槽150と追焚き用熱交換器70下部の浴水導入口70cとを繋ぎ、戻り管60bは追焚き用熱交換器70上部の浴水導出口70dと浴槽150とを繋ぐ。戻り管60bには、浴水導出口70d側から浴槽150側に向かって、循環用微小泡発生部51、水位検出部53、水流検出部55、および浴槽側送水ポンプ57がこの順番で設けられている。なお、浴槽150内には浴槽アダプタ145が取り付けられ、上記の往き管60aおよび戻り管60bの各々は当該浴槽アダプタ145に接続される。
上記の循環用微小泡発生部51は、追焚き用循環管路60を流れる浴水150a中に微小泡を生じさせるものであり、例えばエジェクタを用いて構成される。また、水位検出部53は、例えば水位センサ(以下、「水位センサ53」という)により構成され、該水位センサ53の取付け位置を基準にして追焚き用循環管路60内の水圧から浴槽150での浴水150aの水位を検出する。水流検出部55は、例えばフロースイッチ(以下、「フロースイッチ55」という)により構成され、追焚き用循環管路60での水流の有無を検出する。そして、浴槽側送水ポンプ57は、浴槽150内の浴水150aを追焚き用循環管路60に循環させる。
追焚き用熱交換器70は、追焚き用熱源機として機能して、熱源側循環管路50を流れる湯と追焚き用循環管路60を流れる浴水150aとの間で熱交換を行って浴水150aを加熱する。図示の例では、複数の伝熱プレートが当該追焚き用熱交換器70での高さ方向に積層されたプレート式の水−水熱交換器が用いられている。熱源側循環管路50および追焚き用循環管路60を接続することができるように、追焚き用熱交換器70の上部には上述した温水導入口70aと浴水導出口70dが、また下部には上述した温水導出口70bと浴水導入口70cが設けられている。
上記の導入口70a,70cおよび導出口70b,70dを有する追焚き用熱交換器70では、追焚き運転時に上部が下部に比べて高温になるので、熱交換量を高め易いと共に貯湯タンク20に戻す温水の温度を低め易い。このため、追焚き用熱交換器70として熱交換能力が高いプレート式の熱交換器を用いることにより、貯湯タンク20内に相当量の熱量が蓄積された状態で追焚き運転を行ったときでも貯湯タンク20下部での貯留水を低温状態に保ち易くなる。
給湯管路80は、貯湯タンク20に貯留された湯と第2給水管部30bからの低温水とを電動式の第1または第2混合弁71a,71bで混合して所定温度の温湯を調製し、該温湯を浴槽150や所定の給湯先、図示の例では給湯栓160に供給する管路であり、上記第1混合弁71aおよび第2混合弁71bの他に第1〜第3給湯管部80a〜80cを有している。第1給湯管部80aは貯湯タンク20の温水導出口20dと第1〜第2混合弁71a,71bとを繋ぎ、第2給湯管部80bは第1混合弁71aと追焚き用循環管路60での戻り管60bとを繋ぎ、第3給湯管部80cは第2混合弁71bと給湯栓160とを繋ぐ。なお、図1においては、給湯栓160からの湯水の流出方向を破線の矢印で示している。
図示の例では、熱源側循環管路50の往き管50aでの貯湯タンク20側の区間が第1給湯管部80aでの貯湯タンク側の区間を兼ねており、第1給湯管部80aと第1混合弁71aと第2給湯管部80bとにより浴槽用給湯管路80BLが構成されている。浴槽用給湯管路BLは、貯湯タンク20と追焚き用循環管路60とを繋ぐ管路であり、第1混合弁71aで所定温度に調製された温湯を追焚き用循環管路60に注水する。勿論、第1混合弁71aの弁開度を調節することで第2給水管部30bからの低温水を追焚き用循環管路60に注水することも可能である。当該浴槽用給湯管路80BLでの第2給湯管部80bには、第1混合弁71a側から追焚き用循環管路60側に向かって、注水電磁弁73、流量検出部75、および注水用微小泡発生部77がこの順番で設けられている。
上記の注水電磁弁73は、第2給湯管部80bでの湯水の流量を調整し、流量検出部75は、例えば流量センサ(以下、「流量センサ75」という)により構成されて第2給湯管部80bでの湯水の流量を検出する。これら注水電磁弁73と流量検出部75とは、浴槽用給湯管路80BLから追焚き用循環管路60への湯水の注水量を調整する注水量調整部FRを構成する。また、注水用微小泡発生部77は、第2給湯管部80bを流れる湯水中に微小泡を生じさせるものであり、例えばエジェクタを用いて構成される。
タンクユニット90を構成する上述の構成部材のうち、給水管路30、貯湯用循環管路40、追焚き用循環管路60、および給湯管路80をそれぞれ除いた残りの構成部材は、ユニットケースUC2に納められている。給水管路30、貯湯用循環管路40、追焚き用循環管路60、および給湯管路80の各々は、その一部がユニットケースUC2の外部にまで延在している。
制御装置100は、上記のユニットケースUC2内に配置された制御装置本体93と、該制御装置本体93の入力装置として機能するリモートコントローラ95とを有している。制御装置本体93は、ヒートポンプユニット10、貯湯用送水ポンプ33、三方弁35、タンク側送水ポンプ45、循環用微小泡発生部51、浴槽側送水ポンプ57、第1混合弁71a、第2混合弁71b、注水電磁弁73、および注水用微小泡発生部77に接続されて、これらの動作を制御する。具体的には、当該制御装置本体93の入力装置として機能するリモートコントローラ95からユーザが入力した沸上げ開始時刻、沸上げ温度、張り湯温度、湯張り湯量、給湯温度等の情報や湯張り運転開始指令、追焚き運転開始指令等の指令と、貯湯タンク20に設けられた温度センサ(図示せず)、水位センサ53、フロースイッチ55、流量センサ75等の検出結果等とに基づいて、上記の構成部材の動作を制御する。
リモートコントローラ95は、上記の情報や指令を入力するための操作部95aと、該操作部95aから入力した情報や指令等を表示するための表示部95bとを有しており、台所や浴室等に設置されて制御装置本体93に有線接続または無線接続される。
上述の各構成部材を備えた追焚き機能付き給湯機110では、例えばユーザがリモートコントローラ95から入力した沸上げ開始時刻になると、制御装置100による制御の下にヒートポンプユニット10および貯湯用送水ポンプ33が起動されて沸上げ運転が開始され、貯湯タンク20に設けられた温度センサ(図示せず)の検出結果から所定温度の湯が貯湯タンク20に所定量貯留されたと判断されるまで継続される。この間、貯湯タンク20下部の水導出口20bから貯湯用循環管路40に低温水が流入し、ヒートポンプユニット10で湯に沸き上げられて貯湯タンク20上部の温水導入口20cから貯湯タンク20に戻される。ただし、ヒートポンプユニット10による湯の沸上げ温度が低い沸上げ運転の初期段階では、貯湯用循環管路40についての説明の中で既に述べたように、低温の湯がバイパス水導入口20eから貯湯タンク20に戻される。
ユーザが給湯栓160を開けると、給湯栓160が開いたことが例えば第3給湯管部80cに設けられたセンサ(図示せず)によって検出され、給湯運転が開始される。この給湯運転では、制御装置100による制御の下に第2混合弁71bでの第1給湯管部80a側の弁開度および第2給水管部30b側の弁開度が調整されて、所定の給湯温度に調製された湯が給湯栓160から出湯する。
また、ユーザがリモートコントローラ95から湯張り運転開始指令を入力すると、湯張り運転が開始される。この湯張り運転では、制御装置100による制御の下に第1混合弁71aでの第1給湯管部80a側の弁開度および第2給水管部30b側の弁開度が調整されると共に注水電磁弁73が開弁して、第1混合弁71aにより所定の張り湯温度に調製された温湯が第2給湯管部80bを流れて追焚き用循環管路60に流入し、さらには該追焚き用循環管路60の往き管60aと戻り管60bとを流れて浴槽150に流入する。浴槽150への湯張り湯量は、水位センサ53の検出結果と流量センサ75の検出結果とに基づいて制御装置100により調整され、リモートコントローラ95からユーザが予め入力しておいて湯張り湯量に達すると、制御装置100による制御の下に注水電磁弁73が閉弁して湯張り運転が終了する。
ユーザがリモートコントローラ95から追焚き運転開始指令を入力すると、制御装置100による制御の下にタンク側送水ポンプ45および浴槽側送水ポンプ57が起動されて追焚き運転が開始される。貯湯タンク20に貯留されている湯が熱源側循環管路50に流入する一方で浴槽150内の浴水150aが追焚き用循環管路60の往き管60aに流入し、熱源側循環管路50を流れる湯と追焚き用循環管路60を流れる浴水150aとの間で追焚き用熱交換器70により熱交換が行われて浴水150aが加熱され、該加熱された浴水150aが追焚き用循環管路60の戻り管60bから浴槽150に戻される。この追焚き運転は、例えば戻り管60bに配置された温度センサ(図示せず)の検出結果から浴槽150内の浴水150aが所定温度にまで加熱されたと判断されるまで、継続される。
そして、例えばユーザが浴槽150の栓(図示せず)を抜き、水位センサ53により検出される浴槽150での浴水150aの水位が予め定められた洗浄開始水位以下になると、制御装置100による制御の下に循環用微小泡発生部51と浴槽側送水ポンプ55とが起動されて、追焚き用循環管路60の循環洗浄運転が開始さる。また、該循環洗浄運転の終了後には、制御装置100による制御の下に浴槽用給湯管路80BLから追焚き用循環管路60に湯水が注水されて、追焚き用循環管路60の注水洗浄運転が開始さる。追焚き機能付き給湯機110は、追焚き用循環管路60の洗浄形態に特徴を有しているので、以下、当該洗浄形態について図2〜図5を参照して詳述する。
図2は、図1に示した追焚き機能付き給湯機での制御装置の構成と該制御装置に接続された構成部材とを概略的に示すブロック図である。同図に示すように、制御装置100の制御装置本体93は制御部91と記憶部92とを有しており、制御部91は沸上げ制御部91a、給湯制御部91b、湯張り制御部91c、追焚き制御部91d、循環洗浄制御部91e、および注水洗浄制御部91fを含んでいる。なお、図2に示した構成要素のうちで図1を参照して既に説明した構成要素については、図1で用いた参照符号と同じ参照符号を付してその説明を省略する。
上記の沸上げ制御部91aは、前述した沸上げ運転時にヒートポンプユニット10、貯湯用送水ポンプ33、および三方弁35の動作を制御し、給湯制御部91bは、前述した給湯運転時に第2混合弁71bの動作を制御する。また、湯張り制御部91cは、前述した湯張り運転時に第1混合弁71aの動作を制御すると共に水位センサ53および流量センサ75の検出結果を用いて注水電磁弁73の動作を制御し、追焚き制御部91dは、前述した追焚き運転時にタンク側送水ポンプ45および浴槽側送水ポンプ57の動作を制御する。そして、循環洗浄制御部91eは、先述した循環洗浄運転時に水位センサ53およびフロースイッチ55の検出結果を用いて循環用微小泡発生部51および浴槽側送水ポンプ55の動作を制御し、注水洗浄制御部91fは、先述した注水洗浄運転時に流量センサ75の検出結果を用いて注水電磁弁73の動作を制御する。
図3は、図1に示した追焚き機能付き給湯機での追焚き用循環管路の洗浄手順を概略的に示すフローチャートである。図示の例では、追焚き機能付き給湯機110の制御装置本体93(図1参照)がステップS1〜S13を行って、追焚き用循環管路を洗浄する。
最初に行われるステップS1は、湯張り運転が終了してから注水洗浄運転が終了するまでの間、断続的に行われるステップであり、当該ステップS1では、水位センサ53(図1および図2参照)の検出結果に基づいて浴槽150での現在の浴水150a(図1参照)の水位を循環洗浄制御部91e(図2参照)が判定する。
次いで行われるステップS2では、ステップS1で判定した浴水150aの現在の水位が循環洗浄を開始すべき洗浄開始水位以下に低下した否かを循環洗浄制御部91eが判断する。上記の洗浄開始水位は、例えば浴槽150の構造や深さ等を考慮して追焚き機能付き給湯機110(図1参照)のメーカにより予め決定され、そのデータが制御装置本体93の記憶部92(図2参照)に格納される。また、湯張り運転終了時からの浴水150aの水位低下量により上記の洗浄開始水位を設定することもでき、例えば湯張り完了時の水位から10cm低い水位を洗浄開始水位としてそのデータが記憶部92に格納される。
このステップS2で浴水150aの現在の水位が洗浄開始水位以下ではないと判断されたときにはステップS1に戻って該ステップS1以降を繰り返し、浴水150aの現在の水位が洗浄開始水位以下であると判断されたときにはステップS3に進む。例えばユーザが浴槽150の栓を抜くと、浴水150aの水位が漸次低下し、やがて洗浄開始水位以下となってステップS3に進むことになる。
ステップS3では、循環洗浄制御部91eにより浴槽側送水ポンプ57(図1および図2参照)が起動されると共に、循環洗浄制御部91eが浴槽側送水ポンプ57の動作時間の計時を開始する。浴槽側送水ポンプ57の起動により、浴槽150内の浴水150aが追焚き用循環管路60の往き管60a、追焚き用熱交換器70、戻り管60b(図1参照)、および浴槽150をこの順番で循環し始め、循環洗浄が開始される。
次いで行われるステップS4では、循環洗浄制御部91eにより循環用微小泡発生部51(図1参照)が起動される。循環用微小泡発生部51の起動により、追焚き用循環管路60を流れる浴水150a中に多数の微小泡が生じ、該微小泡が戻り管60b、浴槽150、往き管60a、追焚き用熱交換器70、および戻り管60bをこの順番で循環して、これらの内面に付着し、堆積している角質や皮脂等の汚れが当該微小泡により除去される。なお、ステップS4とステップS3とは実施の順番を入れ替えることも可能である。
ステップS5では、浴槽側送水ポンプ57の動作時間が予め定められた最大時間(循環最大時間)を超過したか否かを循環洗浄制御部91eが判断する。上記の循環最大時間は、追焚き機能付き給湯機110のメーカにより予め定められて、そのデータが制御装置本体93の記憶部92に格納される。循環洗浄制御部91eは、記憶部92に格納されている循環最大時間のデータを用いてステップS5を行う。
このステップS5で浴槽側送水ポンプ57の動作時間が循環最大時間を超過していないと判断されたときはステップS6に進んで、循環洗浄が可能な量の浴水150aが浴槽150に残っている否かを循環洗浄制御部91eが判断する。例えば、水位センサ53の検出結果に基づいて循環洗浄制御部91eが当該判断を行うように給湯機110を構成することができる。また、追焚き用循環管路60でのフロースイッチ55による水流検出の有無に基づいて循環洗浄制御部91eが当該判断を行うように追焚き機能付き給湯機110を構成することもできる。図3においては、循環洗浄が可能な量の浴水150aが浴槽150内に残っていないことを「浴水なし」と表記している。
上記のステップS6で循環洗浄が可能な量の浴水150aが浴槽150に残っていると判断されたときにはステップS5に戻って該ステップS5以降を繰り返し、循環洗浄が可能な量の浴水150aが浴槽150には残っていないと判断されたときにはステップS7に進む。また、上述したステップS5で浴槽側送水ポンプ57の動作時間が循環最大時間を超過していると判断されたときにも、ステップS7に進む。浴槽側送水ポンプ57の動作時間が循環最大時間を超過したこと、および循環洗浄が可能な量の浴水150aが浴槽150に残っていないことは、それぞれ、追焚き機能付き給湯機110での循環洗浄運転を終了させる契機となり、終了条件に相当する。
ステップS7では、循環洗浄制御部91eにより浴槽側送水ポンプ57が停止されると共に、循環洗浄制御部91eが浴槽側送水ポンプ57の動作時間の計時を終了して計時データを記憶部92に格納する。この後に行われるステップS8では、循環洗浄制御部91eにより循環用微小泡発生部51が停止される。このステップS8まで行うことにより、追焚き用循環管路60の循環洗浄運転が終了する。なお、ステップS7とステップS8とは実施の順番を入れ替えることも可能である。
次いで行われるステップS9では、注水洗浄制御部91f(図2参照)により注水電磁弁73(図1および図2参照)が開弁されて、注水洗浄運転が開始される。注水電磁弁73の開弁により、浴槽用給湯管路BL(図1参照)から追焚き用循環管路60に湯水が注水され、該湯水が戻り管60b、追焚き用熱交換器70、および往き管60aを流れて、往き管60aおよび戻り管60bの各々から浴槽150に流入する。
ステップS10では、注水洗浄制御部91fにより注水用微小泡発生部77(図1および図2参照)が起動される。注水用微小泡発生部77の起動により、浴槽用給湯管路BLを流れる湯水中に多数の微小泡が生じ、該微小泡が戻り管60b、追焚き用熱交換器70、および往き管60aを流れて、戻り管60b、循環用微小泡発生部51、水位センサ53、フロースイッチ55、浴槽側送水ポンプ57、追焚き用熱交換器70、および往き管60aそれぞれの内面に付着し、堆積している角質や皮脂等の汚れが当該微小泡により除去される。なお、ステップS9とステップS10とは実施の順番を入れ替えることも可能である。
ステップS11では、注水洗浄運転で浴槽用給湯管路BLから追焚き用循環管路60に注水された湯水の総量が予め定められた注水量を超過したか否かを、流量センサ75の検出結果に基づいて注水洗浄制御部91fが判断する。勿論、浴槽用給湯管路BLから追焚き用循環管路60に注水された湯水の総量を注水電磁弁73の開弁からの経過時間に基づいて注水洗浄制御部91fが算出し、該算出結果に基づいて上記総量が予め定められた注水量を超過したか否かを注水洗浄制御部91fが判断するように追焚き機能付き給湯機110を構成することも可能である。
なお、上記の総量は、例えば、追焚き用循環管路60の洗浄に要する水量として追焚き機能付き給湯機110のメーカが予め定めた水量と循環洗浄運転で実際に供給された洗浄水量との差分とすることもできるし、追焚き機能付き給湯機110のメーカが循環洗浄運転での浴槽側送水ポンプ57の動作時間毎に予め定めた量とすることもできる。循環洗浄運転での浴槽側送水ポンプ57の動作時間毎に上記の総量を定める点については、後に図4および図5を参照して詳述する。上記総量のデータは、記憶部92に予め格納される。
ステップS11で追焚き用循環管路60に注水された湯水の総量が予め定められた注水量を超過していないと判断されたときには当該ステップS11を繰り返し、予め定められた注水量を超過したと判断されたときにはステップS12に進んで、注水洗浄制御部91eにより注水用微小泡浴発生部77が停止される。この後、ステップS13に進んで、注水洗浄制御部91eにより注水電磁弁73が閉弁され、注水洗浄運転が終了する。このステップS13まで行うことにより、追焚き用循環管路60の洗浄が終了する。なお、ステップS12とステップS13とは実施の順番を入れ替えることも可能である。
図4は、循環洗浄運転での浴槽側送水ポンプの動作時間と注水洗浄運転で浴槽用給湯管路から追焚き用循環管路に注水する湯水の総量との関係の一例を示す図表である。図示の例では、循環洗浄運転での浴槽側送水ポンプ57(図1参照)の動作時間(同図においては「循環洗浄時間」と表記している)を0(ゼロ)秒〜30秒未満と30秒〜循環最大時間(具体的には60秒)との2段階に分けて、注水洗浄運転での総注水量を選定している。また、注水洗浄運転での総注水量は、上記の動作時間に拘わらず注水すべき基本注水量と、上記の動作時間に応じて変化する補正注水量との合算量としている。
基本注水量は12リットル(図4においては「リットル」を記号「L」で表している)であり、補正注水量は、循環洗浄運転での浴槽側送水ポンプ57の動作時間が0(ゼロ)秒〜30秒未満のときは3リットル、30秒〜循環最大時間のときには0(ゼロ)リットルとなっている。したがって、上記の動作時間が0(ゼロ)秒〜30秒未満のときは15リットルの湯水が浴槽用給湯管路80BLから追焚き用循環管路60(図1参照)に注水され、30秒〜循環最大時間のときは12リットルの湯水が浴槽用給湯管路80BLから追焚き用循環管路60に注水される。
図5は、循環洗浄運転での浴槽側送水ポンプの動作時間と注水洗浄運転で浴槽用給湯管路から追焚き用循環管路に注水する湯水の総量との関係の他の例を示す図表である。図示の例では、循環洗浄運転での浴槽側送水ポンプ57(図1参照)の動作時間(同図においては「循環洗浄時間」と表記している)が0(ゼロ)秒〜30秒未満のときには5秒ごとに6段階に分けて注水洗浄運転での総注水量を選定し、上記の動作時間が30秒〜循環最大時間のときには注水洗浄運転での総注水量を1つのみ選定している。また、注水洗浄運転での総注水量は、上記の動作時間に拘わらず注水すべき基本注水量と、上記の動作時間に応じて変化する補正注水量との合算量としている。
基本注水量は12リットル(図5においては「リットル」を記号「L」で表している)であり、補正注水量は、循環洗浄運転での浴槽側送水ポンプ57の動作時間が0(ゼロ)秒〜30秒未満のときは3リットル〜0.5リットルに亘って0.5リットル単位で変化しており、30秒〜循環最大時間のときには0(ゼロ)リットルとなっている。したがって、上記の動作時間が0(ゼロ)秒〜30秒未満のときは15リットル〜12.5リットルの湯水が浴槽用給湯管路BLから追焚き用循環管路60(図1参照)に注水され、30秒〜循環最大時間のときは12リットルの湯水が浴槽用給湯管路BLから追焚き用循環管路60に注水される。
追焚き機能付き給湯機110(図1参照)では、図4や図5に例示した関係に対応するデータが記憶部92(図1参照)に格納され、注水洗浄制御部91f(図2参照)によりテーブル管理されて、前述したステップS11で用いられる。勿論、既に説明したように、追焚き用循環管路60の洗浄に要する水量を追焚き機能付き給湯機110のメーカが予め定め、当該水量と循環洗浄運転で実際に追焚き用循環管路60(図1参照)に供給された洗浄水量との差分を注水洗浄制御部91fが求めて、該差分に相当する量の湯水を注水洗浄時に浴槽用給湯管路から追焚き用循環管路へ注水するように追焚き機能付き給湯機110を構成することもできる。
上述のようにして追焚き用循環管路60の循環洗浄運転と注水洗浄運転とを行う追焚き機能付き給湯機110では、追焚き用循環管路60の循環洗浄を行った後に、該循環洗浄の不足分を補うようにして注水洗浄が行われるので、たとえ循環洗浄運転の開始時における浴水150aの水位が低くて十分な時間に亘って循環洗浄を行うことができないときでも、追焚き用循環管路60内を十分な時間に亘って洗浄することができる。しかも、循環洗浄運転および注水洗浄運転の各々で微小泡を含んだ湯水で追焚き用循環管路60内を洗浄するので、高い洗浄効果を得易い。したがって、当該追焚き機能付き給湯機110では、追焚き用熱交換器70内も含めて、追焚き用循環管路60内を清浄に保ち易い。その結果として、当該追焚き機能付き給湯機110では、追焚き用循環管路が清浄に保たれない追焚き機能付き給湯機に比べ、装置寿命を延ばすことも比較的容易である。
例えば、追焚き機能付き給湯機110で循環洗浄運転を例えば60秒間行うと、戻り管60bでの循環微小泡発生部51から浴槽150(図1参照)に至る区間では皮脂汚れがほとんど付着しない状態が実現した。また、汚れが結合した微小泡は浴槽150で水面側に浮上し、皮脂汚れの少ない浴水150aが往き管60a(図1参照)に流入することから、往き管60aから循環用微小泡発生部51にかけての区間での皮脂汚れも低減することができた。
微小泡を含んだ浴水をプレート式の熱交換器に循環させてプレート表面を詳細に観察したところ、微小泡はプレートに付着していた皮脂汚れを表面吸着により除去して、また浴水に含まれる皮脂汚れをトラップして、プレート表面を浴水の流れ方向に移動することがわかった。
微小泡の上記作用により、往き管60a、戻り管60b、および追焚き用熱交換器70の各々での汚染度(残留油分量)は、循環用微小泡発生部51により浴水150a中に微小泡を生じさせて循環洗浄運転を行った場合、微小泡を生じさせずに循環洗浄運転を行った場合に比較して最大1/5以下に抑えることができ、付着油分量を低く保つことができた。浴水150a中に微小泡を生じさせずに循環洗浄運転を行うと、入浴回数に比例して皮脂汚れが増加した。浴水150a中に微小泡を生じさせずに循環洗浄運転を行った場合の汚染度は、およそ120μg/cm2であった。
また、注水用微小泡発生部77(図1参照)により湯水中に微小泡を生じさせて注水洗浄運転を行う場合、該注水洗浄運転を30秒間程度行えば往き管60aおよび戻り管60bでの汚染度を低減することができ、注水洗浄運転を3分間程度行えば汚染度を更に低減することができる。
以上、本発明の追焚き機能付き給湯機について実施の形態を挙げて説明したが、前述のように、本発明は上記の形態に限定されるものではない。例えば、沸上げ運転での湯の沸上げは、ヒートポンプユニットにより行う他に、貯湯タンク内に配置したヒータにより行うこともできる。また、追焚き用熱源機としては、貯湯タンク内の湯を熱源としても用いる追焚き用熱交換器の他に、追焚き用のヒータを用いることもできる。浴槽用給湯管路に注水用微小泡発生部を設けることは必須の要件ではなく、任意の要件とすることができるが、追焚き用循環管路内を清浄に保つという観点からは、注水用微小泡発生部を設けた方が好ましい。
注水洗浄運転で浴槽用給湯管路から追焚き用循環管路に注水する湯水の総量を循環洗浄運転での浴槽側送水ポンプの動作時間毎に予め定める場合、上記の総量と上記の動作時間との関係は、図4または図5に示した関係に限定されるものではなく、循環用微小泡発生部の性能、循環洗浄運転時の浴槽側送水ポンプの運転条件、注水用微小泡発生部の有無、注水用微小泡発生部がある場合の該注水用微小泡発生部の性能、注水洗浄運転時の浴槽側送水ポンプの運転条件等を考慮して適宜変更可能である。本発明については、上述した以外にも種々の変形、修飾、組み合わせ等が可能である。
本発明の追焚き機能付き給湯機は、家庭用または業務用の給湯機として好適に用いることができる。
本発明の追焚き機能付き給湯機の一例を示す概略図である。 本発明の追焚き機能付き給湯機の制御ブロック図である。 本発明の追焚き用循環管路の洗浄手順を示すフローチャートである。 本発明の循環洗浄運転での浴槽側送水ポンプの動作時間と注水洗浄運転で注水する湯水の総量との関係の一例を示す図表である。 本発明の循環洗浄運転での浴槽側送水ポンプの動作時間と注水洗浄運転で注水する湯水の総量との関係の他の例を示す図表である。
符号の説明
10 ヒートポンプユニット
20 貯湯タンク
30 給水管路
40 貯湯用循環管路
50 熱源側循環管路
51 循環用微小泡発生部
53 水位センサ(水位検出部)
55 フロースイッチ(水流検出部)
57 浴槽側送水ポンプ
60 追焚き用循環管路
60a 往き管
60b 戻り管
70 追焚き用熱交換器(追焚き用熱源機)
73 注水電磁弁(注水量調整部)
75 流量センサ
77 注水用微小泡発生部
80 給湯管路
80BL 浴槽用給湯管路
90 タンクユニット
91 制御部
91e 循環洗浄制御部
91f 注水洗浄制御部
92 記憶部
93 制御装置本体
95 リモートコントローラ
100 制御装置
110 追焚き機能付き給湯機
150 浴槽
150a 浴水

Claims (6)

  1. 貯湯タンクに貯留された湯を所定温度に調節して浴槽に供給すると共に、前記浴槽内の浴水を前記浴槽に接続された追焚き用循環管路に流して追焚きする追焚き機能付き給湯機であって、
    前記貯湯タンクと前記追焚き用循環管路とを繋ぐ浴槽用給湯管路と、
    該浴槽用給湯管路から前記追焚き用循環管路への湯水の注水量を調整する注水量調整部と、
    前記浴槽内の浴水の水位を検出する水位検出部と、
    前記追焚き用循環管路に前記浴槽内の浴水を循環させる浴槽側送水ポンプと、
    前記追焚き用循環管路を流れる浴水中に微小泡を生じさせる循環用微小泡発生部と、
    前記水位検出部により検出される前記浴槽での浴水の水位が予め定められた洗浄開始水位以下になったときに前記浴槽側送水ポンプと前記循環用微小泡発生部とを起動させて、前記微小泡を含んだ浴水による前記追焚き用循環管路内の循環洗浄を開始させると共に、前記浴槽側送水ポンプの動作時間の計時を開始し、その後、予め定められた終了条件が成立したときに前記浴槽側送水ポンプを停止させると共に前記浴槽側送水ポンプの動作時間の計時を終了する循環洗浄制御部と、
    前記循環洗浄の終了後に、前記循環洗浄制御部が計時した前記浴槽側送水ポンプの動作時間を基に前記追焚き用循環管路の注水洗浄に要する注水量を定め、前記注水流量調整部の動作を制御して前記定めた注水量に対応する量の湯水を前記浴槽用給湯管路から前記追焚き用循環管路へ注水して前記追焚き用循環管路内の注水洗浄を開始させる注水洗浄制御部と、
    を有することを特徴とする追焚き機能付き給湯機。
  2. 前記追焚き用循環管路での水流の有無を検出する水流検出部を更に備え、
    前記循環洗浄制御部は、前記追焚き用循環管路での水流が前記水流検出部によって検出されなくなったときに前記終了条件が成立したものと判断して、前記浴槽側送水ポンプを停止させると共に前記浴槽側送水ポンプの動作時間の計時を終了する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の追焚き機能付き給湯機。
  3. 前記循環洗浄制御部は、前記浴槽側送水ポンプの動作時間が予め定められた最大時間を超えたときに前記終了条件が成立したものと判断して、前記浴槽側送水ポンプを停止させると共に前記浴槽側送水ポンプの動作時間の計時を終了することを特徴とする請求項1または2に記載の追焚き機能付き給湯機。
  4. 前記注水洗浄制御部は、前記循環洗浄制御部が計時した前記浴槽側送水ポンプの動作時間が前記最大時間を超えたときには、予め定められた基本注水量の湯水を前記浴槽用給湯管路から前記追焚き用循環管路へ注水することを特徴とする請求項3に記載の追焚き機能付き給湯機。
  5. 前記注水洗浄制御部は、前記循環洗浄制御部が計時した前記浴槽側送水ポンプの動作時間が前記最大時間を超えないときには、予め定められた基本注水量と前記浴槽側送水ポンプの動作時間に応じて予め定められた補正注水量との合算量の湯水を、前記浴槽用給湯管路から前記追焚き用循環管路へ注水することを特徴とする請求項3または4に記載の追焚き機能付き給湯機。
  6. 前記浴槽用給湯管路を流れる湯水中に微小泡を生じさせる注水用微小泡発生部を更に備え、
    前記注水洗浄制御部は、前記注水洗浄時に前記浴槽用給湯管路から前記追焚き用循環管路に湯水を注水するときに、前記注水用微小泡発生部を動作させて前記浴槽用給湯管路を流れる湯水中に微小泡を生じさせる、
    ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1つに記載の追焚き機能付き給湯機。
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