JP5247512B2 - 貯湯式給湯機 - Google Patents

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Description

本発明は、貯湯タンクに貯留された湯を浴槽への給湯、および前記浴槽内の浴水を追い焚きするための追焚き用熱交換器での熱源に供することができる貯湯式給湯機に関する。
熱源機で沸き上げた湯を貯湯タンクに一旦貯留し、該貯湯タンクに接続された給湯管路の端部に設けた給湯栓をユーザが開けたときに貯湯タンク内の湯がそのまま、または水でうめられて出湯するように構成された貯湯式給湯機では、貯湯タンク内の湯を熱源として用いる追焚き用熱交換器により浴槽内の浴水を追い焚きする追焚き機能が付加されたものも開発されている。
給湯機に上記の追焚き機能を付加する場合には、例えば、貯湯タンクの上部から湯を取水して該貯湯タンクの下部に戻すタンク側循環管路、浴槽から取水した浴水を浴槽に戻す風呂側循環管路、および上記の追焚き用熱交換器が給湯機に付加される。追焚き用熱交換器は、タンク側循環路を流れる湯と風呂側循環管路を流れる浴水との間で熱交換を行って浴水を加温する。
このような貯湯式給湯機では、人体から浴水中に洗い流された皮脂や角質等の汚れが風呂側循環管路を循環して該循環管路の配管内面や追焚き用熱交換器内に不可避的に付着する。そして、上記の汚れがある程度以上堆積すると、追焚き運転時に当該汚れが浴槽に再循環して浴槽や浴水を汚したり、追焚き用熱交換器の熱交換効率を低下させたりする。このため、風呂側循環管路や追焚き用熱交換器については、内部に付着し、堆積した汚れを強制的に取り去る配管洗浄が推奨される。
上記の追焚き用熱交換器に代えて保温ヒータを用いる給湯機に適用されるものではあるが、特許文献1に記載された給湯機の洗浄装置では、浴水を循環させて該浴水を保温ヒータで加熱する循環用配管が設けられ、浴水の排水時に当該循環用配管に水を流して循環用配管内の汚れを洗い流している。
ただし、水を流す洗浄だけでは上記循環用配管内の汚れを十分に除去することが困難である。同様のことが、前述の風呂側循環管路内や追焚き用熱交換器内の汚れの除去についてもいえる。多くのユーザは、市販の発泡性洗浄剤を購入し、この洗浄剤を用いた配管洗浄を自主的に行っている。
特許第3821926号公報
しかしながら、発泡性洗浄剤による強制洗浄は半年に1回程度とその頻度が比較的低く、洗浄対象の汚れも目に付かない所にあることから、強制洗浄をし忘れる場合も多い。このため、従来の貯湯式給湯機では、知らないうちに追焚き用熱交換器での熱交換効率が低下していたり、風呂側循環管路内や追焚き用熱交換器内に付着した汚れに起因する浴水の汚染の増加を招いたりしている。市場調査によると、作業負荷軽減の観点からも、簡便な操作により配管を清浄に保つことができる仕組みが欲しいとの要望がある。
本発明は上記の事情に鑑みてなされたものであり、風呂側循環管路内および追焚き用熱交換器内を清浄に保ち易い貯湯式給湯機を得ることを目的とする。
本発明の貯湯式給湯機は、貯湯タンクに貯留された湯を浴槽に供給し、浴槽内の浴水が温度低下したときには、貯湯タンクと追焚き用熱交換器とに接続されたタンク側循環管路に貯湯タンク内の湯を流すと共に、浴槽と追焚き用熱交換器とに接続された風呂側循環管路に浴水を流し、タンク側循環管路を流れる湯と風呂側循環管路を流れる浴水との間で追焚き用熱交換器により熱交換して浴水を追い焚きすることができる貯湯式給湯機であって、風呂側循環管路に浴槽内の浴水を循環させる風呂側送水ポンプと、風呂側循環管路での追焚き用熱交換器よりも上流側の区間で風呂側循環管路内の浴水中に微小泡を生じさせる循環用微小泡発生装置と、貯湯タンクに貯留された湯を湯水混合弁に導き、湯水混合弁で水と混合して風呂側循環管路に注水することができる風呂用給湯管路と、風呂用給湯管路での湯水混合弁の下流側で風呂用給湯管路を開閉する注水電磁弁と、風呂用給湯管路での注水電磁弁よりも下流側で風呂用給湯管路内の湯水中に微小泡を生じさせる注水用微小泡発生装置と、風呂側送水ポンプおよび循環用微小泡発生装置の動作を制御して、風呂側循環管路に浴水が流れているときに循環用微小泡発生装置に微小泡発生動作を間欠的に行わせ、注水電磁弁および注水用微小泡発生装置の動作を制御して、風呂用給湯管路から風呂側循環管路に湯水が流れているときに注水用微小泡発生装置に微小泡発生動作を間欠的に行わせる洗浄制御部とを有し、洗浄制御部は、循環用微小泡発生装置での微小泡発生動作の動作時間および循環用微小泡発生装置での微小泡発生動作の動作間隔の各々と、注水用微小泡発生装置での微小泡発生動作の動作時間および注水用微小泡発生装置での微小泡発生動作の動作間隔の各々とを、互いに異ならせることを特徴とする。
本発明の貯湯式給湯機では、循環用微小泡発生装置および注水用微小泡発生装置の各々に微小泡発生動作を間欠的に行わせて管路内の湯水中に微小泡を生じさせるので、微小泡発生動作を連続的に行わせる場合に比べ、微小泡による洗浄効果を高めることができる。また、上記の微小泡による風呂側循環管路内あるいは風呂用給湯管路内の洗浄が自動的に行われるように構成したり、洗浄の実施が喚起されるように構成したりすることも容易である。したがって、本発明の貯湯式給湯機によれば、風呂側循環管路内や追焚き用熱交換器内を清浄に保ち易くなる。
図1は、本発明の貯湯式給湯機の一例を示す概略図である。 図2は、図1に示した貯湯式給湯機での制御装置の構成と該制御装置に接続された構成要素とを概略的に示すブロック図である。 図3は、図1に示した貯湯式給湯機での循環用微小泡発生装置およびその周辺の構成要素を拡大して示す概略図である。 図4は、図1に示した貯湯式給湯機での循環洗浄運転時の制御手順の一例を概略的に示すフローチャートである。 図5は、循環用微小泡発生装置に微小泡発生動作を連続的に行わせたときの微小泡の形態の遷移を示す概念図である。 図6は、循環用微小泡発生装置に微小泡発生動作を間欠的に行わせたときの微小泡の形態の遷移を示す概念図である。 図7は、本発明の貯湯式給湯機のうちで注水用微小泡発生装置を有するものの一例を示す概略図である。 図8は、図7に示した貯湯式給湯機での注水用微小泡発生装置およびその周辺の構成要素を拡大して示す概略図である。 図9は、図7に示した貯湯式給湯機での注水洗浄運転時の制御手順の一例を概略的に示すフローチャートである。 図10は、本発明の貯湯式給湯機のうちで循環用微小泡発生装置と注水用微小泡発生装置とが併用されたものの一例を示す概略図である。 図11は、図10に示した貯湯式給湯機での循環洗浄運転時および注水洗浄運転時の制御手順の一例を概略的に示すフローチャートである。 図12は、本発明の貯湯式給湯機のうち、リモートコントローラから循環洗浄開始指令が入力されたときに循環洗浄運転を開始するように構成されたものでの循環洗浄運転時の制御手順の一例を概略的に示すフローチャートである。 図13は、本発明の貯湯式給湯機のうち、リモートコントローラから注水洗浄開始指令が入力されたときに注水洗浄運転を開始するように構成されたものでの注水洗浄運転時の制御手順の一例を概略的に示すフローチャートである。 図14は、本発明の貯湯式給湯機のうち、リモートコントローラから洗浄開始指令が入力されたときに循環洗浄運転と注水洗浄運転とを連続的に行うように構成されたものでの洗浄運転時の制御手順の一例を概略的に示すフローチャートである。
以下、本発明の貯湯式給湯機の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、本発明は下記の実施の形態に限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は、本発明の貯湯式給湯機の一例を示す概略図である。同図に示す貯湯式給湯機150Aは、水を湯に沸き上げて浴槽170に給湯する機能と、浴槽170内の浴水170aが温度低下したときに該浴水170aを追い焚きすることができる機能とを有するものであり、当該貯湯式給湯機150Aは、ヒートポンプユニット10とタンクユニット120とリモートコントローラ130とを備えている。以下、貯湯式給湯機150Aの各構成要素について説明する。
上記のヒートポンプユニット10は、冷媒を圧縮する圧縮機1と、放熱器に相当する貯湯用熱交換器2と、膨張弁3と、蒸発器4と、これらを環状に接続する循環配管5とによって構成された冷凍サイクル部7を有し、熱源機として機能する。冷凍サイクル部7では、二酸化炭素等の冷媒が圧縮機1で圧縮されて高温、高圧となった後に貯湯用熱交換器2で放熱し、膨張弁3で減圧され、蒸発器4で吸熱してガス状態となって圧縮機1に吸入される。冷媒として二酸化炭素を用いる場合、高圧側では該二酸化炭素の臨界圧を超える条件下で運転することが好ましい。この冷凍サイクル部7は、ユニットケースUC1に納められている。
一方、タンクユニット120は、貯湯タンク20、給水管路30、貯湯用循環管路40、タンク側循環管路50、風呂側循環管路60、追焚き用熱交換器70、第1給湯管路75、風呂側湯水混合弁80a、一般側湯水混合弁80b、第2給湯管路90、第3給湯管路95、および制御装置110を有している。
上記の貯湯タンク20は、給水管路30から供給される水を貯留すると共にヒートポンプユニット10で沸き上げられた湯を貯留する積層式の貯湯タンクである。この貯湯タンク20の下部には、給水管路30が接続される水導入口20aと、貯湯用循環管路40の往き管40aが接続される水導出口20bとが設けられており、当該貯湯タンク20の上部には、貯湯用循環管路40の戻り管40bが接続される温水導入口20cと、第1給湯管路75が接続される温水導出口20dとが設けられている。貯湯タンク20は、給水管路30からの給水により常に満水状態に保たれる。
図示を省略しているが、貯湯タンク20の上部には、貯湯タンク20からタンク側循環管路50、第1給湯管路75に流入する湯の温度を検知するための温度センサが取り付けられている。また、貯湯タンク20の周面部には、貯湯タンク20内の湯水の温度を検知するための複数の温度センサが互いに異なる取付け高さをもって取り付けられている。
給水管路30は、市水等の水を貯湯タンク20、風呂側湯水混合弁80a、一般側湯水混合弁80b、および一般給湯先180に供給する管路であり、減圧弁25と第1〜第3給水管部30a〜30cとを有している。減圧弁25は、第1給水管部30aの途中に設けられて、水道等の水源(図示せず)からの水圧を所定値に減じる。第1給水管部30aは、水源と貯湯タンク20の水導入口20aとを繋ぎ、第2給水管部30bは、減圧弁25で第1給水管部30aから分岐して該第1給水管部30aと風呂側湯水混合弁80a、一般側湯水混合弁80bとを繋ぎ、第3給水管部30cは、減圧弁25の上流側で第1給水管部30aから分岐して該第1給水管部30aと一般給湯先180とを繋ぐ。図示を省略しているが、第2給水管部30bには、該第2給水管部30b内の水の温度を検知するための温度センサが設けられている。
なお、この明細書でいう「一般給湯先」とは、ユーザが手で直接操作して開栓する(センサを感応させて開栓する場合を含む)給湯先を意味する。図示の例では、一般給湯先180の例として1つの給湯栓が示されている。給水管路30での水の流れ方向を図1中に実線の矢印で示してある。
貯湯用循環管路40は、貯湯タンク20下部の水導出口20bからヒートポンプユニット10中の貯湯用熱交換器2を経由して貯湯タンク20上部の温水導入口20cに達する管路であり、貯湯用送水ポンプ33および電動式の三方弁35が設けられた往き管40aと、戻り管40bと、三方弁35で往き管40aから分岐したバイパス管40cとを有している。上記の往き管40aは水導出口20bと貯湯用熱交換器2とを繋ぎ、戻り管40bは貯湯用熱交換器2と温水導入口20cとを繋ぎ、バイパス管40cは三方弁35と戻り管40bとを繋ぐ。
貯湯タンク20内の水をヒートポンプユニット10で湯に沸き上げる沸上げ運転の初期段階では、ヒートポンプユニット10による湯の沸上げ温度が低いので、十分な温度の湯が沸き上げられるようになるまでは三方弁35での貯湯タンク20側の流入路が閉弁される。なお、図示を省略しているが、往き管40aには、該往き管40a内の湯水の温度を検知するための温度センサが設けられている。
タンク側循環管路50は、貯湯タンク20上部の温水導出口20dから追焚き用熱交換器70を経由して貯湯タンク20下部に達する管路であり、往き管50aと、タンク側送水ポンプ45が設けられた戻り管50bとを有している。往き管50aは温水導出口20dと追焚き用熱交換器70上部の温水導入口70aとを繋ぎ、戻り管50bは追焚き用熱交換器70下部の温水導出口70bと貯湯タンク20の下部とを繋ぐ。
風呂側循環管路60は、浴槽170から追焚き用熱交換器70を経由して浴槽170に戻る管路であり、往き管60aと戻り管60bとを有している。往き管60aは浴槽170と追焚き用熱交換器70下部の浴水導入口70cとを繋ぎ、戻り管60bは追焚き用熱交換器70上部の浴水導出口70dと浴槽170とを繋ぐ。往き管60aには、追焚き用熱交換器70側から上流側(浴槽170側)に向かって、循環用微小泡発生装置51、フロースイッチ53、水位センサ55、および風呂側送水ポンプ57がこの順番で設けられている。また、図示を省略しているが、当該往き管60aには、該往き管60a内の湯水の温度を検知するための温度センサも設けられている。
上記の循環用微小泡発生装置51は、往き管60aを流れる浴水170a中に微小泡を生じさせるためのものであり、例えばエジェクタを用いて構成される。また、フロースイッチ53は往き管60aでの水流の有無を検出し、水位センサ55は、該水位センサ55の取付け位置を基準にした往き管60a内の水圧から浴槽170での浴水170aの水位を検出し、風呂側送水ポンプ57は、浴槽170内の浴水170aを風呂側循環管路60に循環させる。そして、図示を省略した上記の温度センサは、往き管60a内の浴水170aの温度を検知する。なお、浴槽170内には浴槽アダプタ165が取り付けられ、往き管60aおよび戻り管60bの各々は当該浴槽アダプタ165に接続される。
追焚き用熱交換器70は、タンク側循環管路50を流れる湯と風呂側循環管路60を流れる浴水170aとの間で熱交換を行って浴水170aを加熱する。例えば、複数の伝熱プレートが積層されたプレート式の水−水熱交換器が追焚き用熱交換器70として用いられる。プレート式の追焚き用熱交換器70では、上部の方が下部よりも高温になるので、熱交換量を高め易いと共に貯湯タンク20に戻す温水の温度を低め易い。このため、熱交換能力が高いプレート式の熱交換器を追焚き用熱交換器70として用いることにより、貯湯タンク20内に相当量の熱量が蓄積された状態で追焚き運転を行ったときでも貯湯タンク20下部での貯留水を低温状態に保ち易くなる。
第1給湯管路75は出湯側が二股分岐した管路であり、入湯側が貯湯タンク20の上部に接続され、二股分岐した出湯側での一方の流路が風呂側湯水混合弁80aに、また他方の流路が一般側湯水混合弁80bにそれぞれ接続されて、貯湯タンク20内の湯を風呂側湯水混合弁80aと一般側湯水混合弁80bとに導く。図示の例では、第1給湯管路75での貯湯タンク20側の一領域が、タンク側循環管路50の往き管50aでの貯湯タンク20側の一領域を兼ねている。
風呂側湯水混合弁80aは電動式の弁であり、制御装置110により開度を制御されて、第2給水管部30bから供給される水と第1給湯管路75から供給される湯とを所定の混合比の下に混合する。同様に、一般側湯水混合弁80bも電動式の弁であり、制御装置110により開度を制御されて、第2給水管部30bから供給される水と第1給湯管路75から供給される湯とを所定の混合比の下に混合する。これら風呂側湯水混合弁80aと一般側湯水混合弁80bとは、制御装置110により互いに別個に開度を制御することができるものであればよく、その構造は一体型、独立型等、適宜選定可能である。
第2給湯管路90は、上述した第1給湯管路75と共に風呂用給湯管路BLを構成する管路であり、風呂側湯水混合弁80aと風呂側循環管路60での往き管60aとを繋いで、風呂側湯水混合弁80aで所定温度に調整された湯水を風呂側循環管路60に注水する。この第2給湯管路90には、風呂側湯水混合弁80a側から風呂側循環管路60側に向かって、注水電磁弁83と流量センサ85とがこの順番で設けられている。また、図示を省略しているが、当該第2給湯管路90には、該第2給湯管路90内の湯水の温度を検知するための温度センサも設けられている。
上記の注水電磁弁83は制御装置110による制御の下に開閉して第2給湯管路90での湯水の流量を調整し、流量センサ85は第2給湯管路90での湯水の流量を検知する。図示の例では、往き管60aでの循環用微小泡発生装置51とフロースイッチ53との間の区間で当該往き管60aに第2給湯管路90が合流している。
第3給湯管路95は、一般側湯水混合弁80bと一般給湯先180とを繋ぐ管路であり、当該第3給湯管路95には、図示を省略した流量センサおよび温度センサが設けられている。上記の流量センサは第3給湯管路95での湯水の流量を検知し、上記の温度センサは第3給湯管路95内の湯水の温度を検知する。
制御装置110は、ヒートポンプユニット10、貯湯用送水ポンプ33、三方弁35、タンク側送水ポンプ45、循環用微小泡発生装置51、風呂側送水ポンプ57、風呂側湯水混合弁80a、一般側湯水混合弁80b、および注水電磁弁83に接続されて、これらの動作を制御する。具体的には、当該制御装置110の入力装置として機能するリモートコントローラ130からユーザが入力した沸上げ開始時刻、沸上げ温度、湯張り温度、湯張り湯量、追焚き温度、給湯温度等の情報や湯張り運転開始指令、追焚き運転開始指令等の指令と、貯湯タンク20および各管路30,40,60,90,95に設けられた各温度センサ(図示せず)、フロースイッチ53、水位センサ55、流量センサ85等の検出結果等とに基づいて、上記各構成要素の動作を制御する。
タンクユニット120を構成する上述の構成要素のうち、給水管路30、貯湯用循環管路40、風呂側循環管路60、および第3給湯管路95をそれぞれ除いた残りの構成要素は、ユニットケースUC2に納められている。給水管路30、貯湯用循環管路40、風呂側循環管路60、および第3給湯管路95の各々は、その一部がユニットケースUC2の外部にまで延在している。
リモートコントローラ130は、上記の情報や指令を入力するための操作部123と、該操作部123から入力された情報や指令等を表示するための表示部125とを有しており、台所や浴室等に設置されて制御装置110に有線接続または無線接続される。
上述の各構成要素を備えた貯湯式給湯機150Aでは、例えばユーザがリモートコントローラ130から入力した沸上げ開始時刻になると、制御装置110による制御の下にヒートポンプユニット10および貯湯用送水ポンプ33が起動されて沸上げ運転が開始され、貯湯タンク20に設けられた温度センサ(図示せず)の検出結果から所定温度の湯が貯湯タンク20に所定量貯留されたと判断されるまで継続される。この間、貯湯タンク20下部の水導出口20bから貯湯用循環管路40に低温水が流入し、ヒートポンプユニット10で湯に沸き上げられて貯湯タンク20上部の温水導入口20cから貯湯タンク20に戻される。
ただし、沸上げ運転の初期段階ではヒートポンプユニット10による湯の沸上げ温度が低いため、貯湯用循環管路40についての説明の中で既に述べたように、三方弁35での貯湯タンク20側の流入路が閉弁される。結果として、沸上げ運転の初期段階では、往き管40aでの三方弁35よりも下流側の区間と、貯湯用熱交換器2と、戻り管40bでのバイパス管40cとの合流点よりも上流側の区間と、バイパス管40cとによって構成される循環路内を湯水が循環する。
ユーザが給湯栓160を開けると、給湯栓160の開栓により水流が生じたことが例えば第3給湯管路95に設けられた流量センサ(図示せず)によって検出され、給湯運転が開始される。この給湯運転では、制御装置110による制御の下に一般側湯水混合弁80bでの第1給湯管路75側の弁開度および第2給水管部30b側の弁開度が調整されて、所定の給湯温度に調整された湯水が給湯栓160から出湯する。
また、ユーザがリモートコントローラ130から湯張り運転開始指令を入力すると、湯張り運転が開始される。この湯張り運転では、制御装置110による制御の下に風呂側湯水混合弁80aでの第1給湯管路75側の弁開度および第2給水管部30b側の弁開度が調整されると共に注水電磁弁83が開弁し、風呂側湯水混合弁80aにより所定の湯張り温度に調整された温湯が第2給湯管路90を流れて風呂側循環管路60に流入し、該風呂側循環管路60の往き管60aと戻り管60bとを流れて浴槽170に流入する。浴槽170への湯張り湯量は、水位センサ55の検出結果と流量センサ85の検出結果とに基づいて制御装置110により調整され、リモートコントローラ130からユーザが予め入力しておいた湯張り湯量に達すると、制御装置110による制御の下に注水電磁弁83が閉弁して湯張り運転が終了する。風呂側湯水混合弁80aから浴槽170への湯水の流れ方向を図1中に破線の矢印で示してある。
ユーザがリモートコントローラ130から追焚き運転開始指令を入力すると、制御装置110による制御の下にタンク側送水ポンプ45および風呂側送水ポンプ57が起動されて追焚き運転が開始される。貯湯タンク20に貯留されている湯がタンク側循環管路50の往き管50aに流入する一方で浴槽170内の浴槽170aが風呂側循環管路60の往き管60aに流入し、タンク側循環管路50を流れる湯と風呂側循環管路60を流れる浴水170aとの間で追焚き用熱交換器70により熱交換が行われて浴水170aが加熱され、該加熱された浴水170aが風呂側循環管路60の戻り管60bから浴槽170に戻される。この追焚き運転は、例えば往き管60aに配置された温度センサ(図示せず)の検出結果から浴槽170内の浴水170aが所定温度に加熱されたと判断されるまで、継続される。風呂側循環管路60での浴水170aの流れ方向を図1中に一点鎖線の矢印で示してある。
また、ユーザが浴槽170の栓(図示せず)を抜き、水位センサ55により検出される浴槽170での浴水170aの水位が予め定められた洗浄開始水位以下になると、循環洗浄運転が開始される。制御装置110による制御の下に風呂側送水ポンプ55と循環用微小泡発生装置51とが順次起動されて、浴水170aが風呂側循環管路60を循環すると共に循環用微小泡発生装置51が往き管60a内の浴水170a中に微小泡(マイクロバブル)を生じさせて、風呂側循環管路60の循環洗浄が行われる。予め定められた循環洗浄時間が経過すると、または浴槽170内の浴水170aの水位が浴槽アダプタ165と往き管60aとの接続箇所よりも低くなると、循環洗浄運転が終了する。
上述した各運転を行う貯湯式給湯機150Aは、風呂側循環管路60の洗浄形態に特徴を有しているので、以下、当該洗浄形態について図2〜図6を参照して詳述する。
図2は、図1に示した貯湯式給湯機での制御装置の構成と該制御装置に接続された構成要素とを概略的に示すブロック図である。同図に示すように、制御装置110は送受信処理部101、制御部103、および記憶部105を有しており、制御部103は沸上げ制御部103a、給湯制御部103b、湯張り制御部103c、追焚き制御部103d、および洗浄制御部103eを含んでいる。なお、図2に示した構成要素のうちで図1を参照して既に説明した構成要素については、図1で用いた参照符号と同じ参照符号を付してその説明を省略する。
上記の送受信処理部101は、ヒートポンプユニット10(図1参照)への指令の送信に係る処理、リモートコントローラ130(図1参照)からの指令や情報の受信および振り分けに係る処理、およびリモートコントローラ130への情報(例えば運転状況等)の送信に係る処理を行う。
また、制御部103を構成する沸上げ制御部103aは、前述した沸上げ運転時にヒートポンプユニット10、貯湯用送水ポンプ33、および三方弁35の動作を制御し、給湯制御部103bは、前述した給湯運転時に一般側湯水混合弁80bの動作を制御する。また、湯張り制御部103cは、前述した湯張り運転時に風呂側湯水混合弁80aの動作を制御すると共に水位センサ55および流量センサ85の検出結果を用いて注水電磁弁83の動作を制御し、追焚き制御部103dは、前述した追焚き運転時にタンク側送水ポンプ45および風呂側送水ポンプ57の動作を制御する。そして、洗浄制御部103eは、フロースイッチ53および水位センサ55の検出結果を用いて前述の循環洗浄運転時に循環用微小泡発生装置51および風呂側送水ポンプ57の動作を制御する。
図3は、図1に示した貯湯式給湯機での循環用微小泡発生装置およびその周辺の構成要素を拡大して示す概略図である。同図に示すように、循環用微小泡発生装置51は、風呂側循環管路60の往き管60aに取り付けられたエジェクタ部51aと、該エジェクタ部51aへの空気の流入路となるガス導入管51bと、ガス導入管51bでのエジェクタ部51a側に設けられて往き管60aからの浴水170a(図1参照)の流入を防止する逆止弁51cと、ガス導入管51bでのガス導入口側に設けられて該ガス導入管51bを開閉させるエジェクタ用電磁弁51dとを有している。
この循環用微小泡発生装置51は、制御装置110の洗浄制御部103e(図2参照)が上記のエジェクタ用電磁弁51dを開閉させることにより動作制御される。エジェクタ用電磁弁51dを開弁させると循環用微小泡発生装置51が微小泡発生動作を行い、閉弁させると循環用微小泡発生装置51の微小泡発生動作が停止する。洗浄制御部103eは、循環洗浄運転時にエジェクタ用電磁弁51dを間欠的に開閉させることで循環用微小泡発生装置51に微小泡発生動作を間欠的に行わせて、往き管60a内の浴水170a中に微小泡を発生させる。なお、図3に示す構成要素のうちで図1を参照して既に説明した構成要素については、図1で用いた参照符号と同じ参照符号を付してその説明を省略する。
図4は、図1に示した貯湯式給湯機での循環洗浄運転時の制御手順の一例を概略的に示すフローチャートである。図示の例では、貯湯式給湯機150Aの制御装置110(図1参照)がステップS1〜S8を行って循環洗浄運転を制御する。
最初に行われるステップS1は、湯張り運転が終了した後に断続的に行われるステップであり、当該ステップS1では、洗浄制御部103e(図2参照)が水位センサ55の検出結果に基づいて浴槽170での浴水170a(図1参照)の現在の水位を判定し、判定結果を記憶部105(図2参照)に格納する。
次いで行われるステップS2では、ステップS1で判定した浴水170aの現在の水位が循環洗浄運転を開始すべき洗浄動作開始水位以下に低下した否かを洗浄制御部103eが判断する。上記の洗浄動作開始水位は、例えば浴槽170の構造や深さ等を考慮して貯湯式給湯機150A(図1参照)のメーカにより決定され、そのデータが制御装置100の記憶部105(図2参照)に予め格納される。あるいは、湯張り運転終了時の浴水170aの水位を基に洗浄制御部103eが例えば次式(i)の演算
洗浄動作開始水位=(湯張り運転終了時の水位)−10[cm] ……(i)
により求めて設定し、そのデータが記憶部105に格納される。
このステップS2で浴水170aの現在の水位が洗浄動作開始水位以下ではないと判断されたときにはステップS1に戻って該ステップS1以降を繰り返し、浴水170aの現在の水位が洗浄動作開始水位以下であると判断されたときにはステップS3に進む。例えばユーザが浴槽170の栓を抜くと、浴水170aの水位が漸次低下し、やがて洗浄動作開始水位以下となってステップS3に進むことになる。
ステップS3では、洗浄制御部103eが風呂側送水ポンプ57(図1参照)を起動させる。風呂側送水ポンプ57の起動により、浴槽170内の浴水170aが風呂側循環管路60の往き管60a、追焚き用熱交換器70、戻り管60b(図1参照)、および浴槽170をこの順番で循環し始める。
次いで行われるステップS4では、洗浄制御部103eが循環用微小泡発生装置51(図1参照)を起動し、微小泡発生動作を間欠的に行わせる。また、エジェクタ用電磁弁51d(図1参照)への最初のオン(ON)信号(開信号)からの経過時間の計時を洗浄制御部103eが開始する。
当該ステップS4での循環用微小泡発生装置51の起動時には、風呂側循環管路60への浴水170aの循環が既に開始しているので、往き管60a内が負圧になっている。このため、エジェクタ用電磁弁51dを開弁させるとガス導入管51bに空気が吸い込まれてエジェクタ部51aに供給され、該エジェクタ部51aにより浴水170a中に微小泡(マイクロバブル)が形成される。また、エジェクタ用電磁弁51dを閉弁させるとガス導入管51bへの空気の流入が止まり、エジェクタ部51aにより微小泡の形成も停止する。したがて、エジェクタ用電磁弁51dを開閉制御することで当該循環用微小泡発生装置51に微小泡発生動作を間欠的に行わせることができる。
例えば、循環用微小泡発生装置51に対してエジェクタ用電磁弁51d(図3参照)を3秒間開弁させた後に5秒間閉弁させるという制御を繰り返し行って、往き管60a内の浴水中170a中に微小泡を生じさせる。これにより、微小泡による風呂側循環管路60内および追焚き用熱交換器70内の循環洗浄が行われる。
なお、循環用微小泡発生装置51での1回の微小泡発生動作時間と、微小泡発生動作の動作間隔とは、それぞれ適宜選定可能である。微小泡発生動作時間を微小泡発生動作の動作間隔とを同じにしてもよいし、微小泡発生動作時間を微小泡発生動作の動作間隔より長くしてもよい。このステップS4と前述したステップS3とは、実施の順番を入れ替えることも可能である。
ステップS5では、循環用微小泡発生装置51に最初に微小泡を発生させてからの時間が予め定められた循環洗浄時間を経過したか否かを洗浄制御部103eが判断する。上記の循環洗浄時間は、貯湯式給湯機150Aのメーカにより例えば風呂側循環管路60の管路長等に応じて60秒等の時間に定められて、そのデータが記憶部105に予め格納される。洗浄制御部103eは、記憶部105に格納されている循環洗浄時間のデータと、ステップS4で開始した計時の結果とを用いてステップS5を行う。
このステップS5で循環洗浄時間を経過してはいないと判断されたときはステップS6に進んで、循環洗浄が可能な量の浴水170aが浴槽170に残っている否かを洗浄制御部103eが判断する。洗浄制御部103eは、例えばフロースイッチ53(図1参照)による水流検出の有無に基づいて当該判断を行う。図4においては、循環洗浄が可能な量の浴水170aが浴槽170内に残っていないことを「浴水なし」と表記している。
上記のステップS6で循環洗浄が可能な量の浴水170aが浴槽170に残っていると判断されたときにはステップS5に戻って該ステップS5以降を繰り返し、循環洗浄が可能な量の浴水170aが浴槽170に残ってはいないと判断されたときにはステップS7に進む。また、上述したステップS5で循環洗浄時間を経過していると判断されたときにも、ステップS7に進む。
ステップS7では、洗浄制御部103eが循環用微小泡発生装置51を停止させる。具体的には、エジェクタ用電磁弁51dを閉弁させる。この後に行われるステップS8では、洗浄制御部103eが風呂側送水ポンプ57を停止させる。このステップS8まで行うことにより、風呂側循環管路60の循環洗浄運転が終了する。なお、ステップS7とステップS8とは実施の順番を入れ替えることも可能である。
上述のようにして循環洗浄運転を行う貯湯式給湯機150Aでは、循環用微小泡発生装置51に微小泡発生動作を間欠的に行わせて風呂側循環管路60内の浴水170a中に微小泡を生じさせ、該微小泡により風呂側循環管路60内および追焚き用熱交換器70内を洗浄するので、循環用微小泡発生装置51に微小泡発生動作を連続的に行わせた場合に比べ、微小泡による洗浄効果を高めることができる。以下、図5および図6を用いて、微小泡発生動作を間欠的に行わせることによる洗浄効果の向上について説明する。
図5は、循環用微小泡発生装置に微小泡発生動作を連続的に行わせたときの微小泡の形態の遷移を示す概念図であり、図6は、循環用微小泡発生装置に微小泡発生動作を間欠的に行わせたときの微小泡の形態の遷移を示す概念図である。
図5に示すように、循環用微小泡発生装置51(図1参照)に微小泡発生動作を連続的に行わせた場合、発生直後の各微小泡MBは、同図中に実線の矢印で示す浴水170aの流れ方向に分散するものの、次第に微小泡MB同士の合一化が進む。そして、風呂側循環管路60(図1参照)の往き管60a(図示せず)や戻り管60bの末端上部辺りでは大きな気泡GBが生じ易くなり、当該大きな気泡GB同士が合一化して気体層ALとなることもある。気体層ALが生じると、該気体層ALが接している配管表面を微小泡MBにより洗浄することが不可能になる。気体層ALは、風呂側循環管路60の管路長が長くなるほど形成され易い。
一方、図6に示すように、循環用微小泡発生装置51(図1参照)に微小泡発生動作を間欠的に行わせた場合には、循環用微小泡発生装置51の近傍の浴水170a中には微小泡MBが密に分布する箇所と微小泡MBが実質的に分布しない箇所とが形成されるものの、浴水170aが往き管60a、追焚き用熱交換器70(図示せず)、および戻り管60bへと流れてゆく過程で当該浴水170a中に微小泡MBが略均一に分布するようになる。そのため、風呂側循環管路60の管路長に応じて循環用微小泡発生装置51での微小泡発生動作時間と微小泡発生動作の動作間隔とを適宜選定することにより、往き管60aや戻り管60bの末端での気体層AL(図5参照)の形成を防止することができ、往き管60aや戻り管60bの全長に亘ってその内側表面を微小泡MBにより洗浄することができる。また、追焚き用熱交換器70内も多数の微小泡MBにより洗浄することができる。図6においては、浴水170aの流れ方向を実線の矢印で示している。
したがって、循環用微小泡発生装置51に微小泡発生動作を間欠的に行わせる貯湯式給湯機150A(図1参照)では、循環用微小泡発生装置51に微小泡発生動作を連続的に行わせた場合に比べ、微小泡による洗浄効果を高めることができる。また、循環用微小泡発生装置51は、浴槽170での浴水170a(図1参照)の水位が洗浄動作開始水位にまで低下すれば制御装置110(図1参照)による制御の下に自動的に動作を開始するので、循環洗浄をし忘れるということも防止される。
これらの理由から、貯湯式給湯機150Aでは、風呂側循環管路60内や追焚き用熱交換器70(図1参照)内を清浄に保ち易い。また、プレート間の間隔を1mm程度にまで狭めた小型のプレート式熱交換器を追焚き用熱交換器70として用いた場合でも、該追焚き用熱交換器70内を清浄に保つことが容易になるので、高い信頼性の下に当該貯湯式給湯機150Aの小型化を図ることも容易になる。
実施の形態2.
本発明の貯湯式給湯機では、風呂用給湯管路に微小泡発生装置(以下、「注水用微小泡発生装置」という)を設け、浴槽への注水を行いながら当該微小泡発生装置を動作させて、風呂側循環管路内および追焚き用熱交換器内を微小泡により洗浄するように構成することもできる。このように構成した場合、実施の形態1で説明した循環用微小泡発生装置は省略可能である。注水用微小泡発生装置は、実施の形態1で説明した循環用微小泡発生装置と同様に、微小泡発生動作を間欠的に行うように動作制御される。
図7は、注水用微小泡発生装置を有する貯湯式給湯機の一例を示す概略図である。同図に示す貯湯式給湯機150Bは、風呂用給湯管路BLを構成する第2給湯管路90での注水電磁弁83の下流側、具体的には流量センサ85の下流側に注水用微小泡発生装置87が設けられているという点、および図1に示した循環用微小泡発生装置51が省略されているという点をそれぞれ除き、図1に示した貯湯式給湯機150Aと同様の構成を有している。図7に示した構成要素のうちで注水用微小泡発生装置87を除いた残りの構成要素については、図1で用いた参照符号と同じ参照符号を付してその説明を省略する。
図8は、図7に示した貯湯式給湯機での注水用微小泡発生装置およびその周辺の構成要素を拡大して示す概略図である。同図に示すように、注水用微小泡発生装置87は、第2給湯管路90に取り付けられたエジェクタ部87aと、該エジェクタ部87aへの空気の流入路となるガス導入管87bと、ガス導入管87bでのエジェクタ部87a側に設けられて第2給湯管路90からの湯水の流入を防止する逆止弁87cと、ガス導入管87bでのガス導入口側に設けられて該ガス導入管87bを開閉させるエジェクタ用電磁弁87dとを有している。図3との対比から明らかなように、注水用微小泡発生装置87の構成は実施の形態1で説明した循環用微小泡発生装置51の構成と同じである。
上記の注水用微小泡発生装置87を有する貯湯式給湯機150Bでの制御装置110(図7参照)は、実施の形態1で説明した貯湯式給湯機150Aでの制御装置110(図2参照)と同様の構成とすることができる。ただし、洗浄制御部103e(図2参照)は、注水用微小泡発生装置87による風呂側循環管路60内および追焚き用熱交換器70内の注水洗浄運転を制御するために、注水電磁弁83および注水用微小泡発生装置87の動作を制御する。
具体的には、注水電磁弁83を開弁させて第2給湯管路90から風呂側循環管路60、さらには浴槽170への注水を開始させ、続いて注水用微小泡発生装置87のエジェクタ用電磁弁87d(図7参照)を開閉させて、該注水用微小泡発生装置87に微小泡発生動作を間欠的に行わせる。多数の微小泡(マイクロバブル)を含んだ湯水が第2給湯管路90から風呂側循環管路60、さらには浴槽170へと注水され、その過程で風呂側循環管路60内および追焚き用熱交換器70内が微小泡により洗浄される。このとき、第2給湯管路90から風呂側循環管路60に湯や温湯を注水してもよいが、貯湯タンク20内の湯の消費を抑えるという観点からは、第2給水管部30b(図7参照)からの水を第2給湯管路90から風呂側循環管路60に注水することが好ましい。
図9は、図7に示した貯湯式給湯機での注水洗浄運転時の制御手順の一例を概略的に示すフローチャートである。図示の例では、貯湯式給湯機150Bの制御装置110(図7参照)がステップS11〜S22を行って注水洗浄運転を制御する。
最初に行われるステップS11〜S14は、注水洗浄のために第2給湯管路90から風呂側循環管路60に第2給水管部30bからの水を注水するにあたって、浴槽170内に浴水170a(図7参照)がないことをもって入浴者がいないと判断するためのステップである。これらのステップS11〜S14のうちのステップS11,S12は、実施の形態1で図4を用いて説明したステップS1,S2と同じであるので、ここではその説明を省略する。
ステップS13では、洗浄制御部が風呂側送水ポンプ57(図7参照)を起動させる。ステップS14では、風呂側送水ポンプ57の起動から予め定められた水流判定待ち時間(例えば45秒間)が経過したか否かを洗浄制御部が判断する。上記の水流判定待ち時間は、ユーザが浴槽170の栓(図示せず)を抜いたために浴水170aの現在の水位が洗浄動作開始水位以下に低下したのか、浴槽170の栓は抜かれず、浴水170aの消費により該浴水170aの現在の水位が洗浄動作開始水位以下に低下しただけなのかをフロースイッチ53の検知結果から判断するための所要時間(例えば浴水170aが風呂側循環管路60を1巡するのに要する時間(例えば60秒))である。
この水流判定待ち時間は、貯湯式給湯機150Bのメーカにより定められて制御装置110(図7参照)の記憶部(図示せず)に予め格納される。当該水流判定待ち時間を計時するために、洗浄制御部に計時機能を付与してもよいし、制御装置110(図7参照)にカウンタ等の計時部を設けてもよい。当該ステップS14で水流判定待ち時間が未だ経過してはいないと判断されたときには該ステップS14を繰り返し、水流判定待ち時間が経過したと判断されたときにはステップS15に進む。
ステップS15では、所定量の浴水170aが浴槽170に残っている否かをフロースイッチ53(図7参照)の検知結果に基づいて洗浄制御部が判断する。往き管60aと浴槽アダプタ165(図7参照)との接続位置よりも浴水170aの水位が低下すると、風呂側送水ポンプ57を運転しても風呂側循環管路60に浴水170aが流入しなくなるので、フロースイッチ53が水流を検知しなくなる。フロースイッチ53が水流を検知したときには、所定量の浴水170aが浴槽170に残っていると判断、別言すれば浴槽170の栓が抜かれてはいない可能性があると判断することができ、フロースイッチ53が水流を検知しないときには、所定量の浴水170aが浴槽170に残ってはいない、別言すれば浴槽170の栓が抜かれた可能性が高いと判断することができる。
上記のステップS15で所定量の浴水170aが浴槽170に残っていると判断されたときにはステップS16に進み、洗浄制御部が風呂側送水ポンプ57を停止させる。この後、ステップS11に戻って該ステップS11以降を繰り返す。一方、ステップS15で所定量の浴水170aが浴槽170に残ってはいないと判断されたときには、ステップS17以降に進む。なお、図9においては、所定量の浴水170aが浴槽170に残ってはいないことを「浴水なし」と表記している。
ステップS17では洗浄制御部が風呂側送水ポンプ57を停止させ、ステップS18では洗浄制御部が注水電磁弁83(図7参照)を開弁させ、ステップS19では洗浄制御部が注水用微小泡発生装置87(図7参照)を起動させる。
上記のステップS18で注水電磁弁83を開弁させることにより、第2給湯管路90(図7参照)から風呂側循環管路60、さらには浴槽170への注水が開始される。例えば第2給水管部30b(図7参照)からの水が第2給湯管路90から風呂側循環管路60に注水される。また、上記のステップS19で起動された注水用微小泡発生装置87は、洗浄制御部によりエジェクタ用電磁弁87d(図8参照)を開閉制御されて、実施の形態1で説明した循環用微小泡発生装置51(図1参照)と同様に、微小泡発生動作を間欠的に行う。多数の微小泡(マイクロバブル)を含んだ湯水が第2給湯管路90から風呂側循環管路60、さらには浴槽170へと注水され、その過程で風呂側循環管路60内および追焚き用熱交換器70内が微小泡により洗浄される注水洗浄が行われる。
なお、注水用微小泡発生装置87での1回の微小泡発生動作時間と、微小泡発生動作の動作間隔とは、適宜選定可能である。例えば、微小泡発生動作時間を1秒に設定し、微小泡発生動作の動作間隔を2秒に設定することができる。勿論、微小泡発生動作時間を微小泡発生動作の動作間隔と同じにしてもよいし、微小泡発生動作時間を微小泡発生動作の動作間隔より長くしてもよい。上述したステップS18とステップS19とは、実施の順番を入れ替えることも可能である。
この後、ステップS20に進み、第2給湯管路90から風呂側循環管路60への注水量が最大注水量を超過したか否かを、流量センサ85(図7参照)の検知結果に基づいて洗浄制御部が判断する。上記の最大注水量は、注水洗浄時に使用する最大水量であり、例えば貯湯式給湯機150Bのメーカにより定められて、制御装置110の記憶部に予め格納される。このステップS20で最大注水量を未だ超過していないと判断されたときには該ステップS20を繰り返し、最大注水量を超過したと判断されたときにはステップS21に進む。
ステップS21では、洗浄制御部が注水用微小泡発生装置87を停止させる。具体的には、エジェクタ用電磁弁87dを閉弁させる。この後に行われるステップS22では、洗浄制御部が注水電磁弁83を閉弁させる。このステップS22まで行うことにより、風呂側循環管路60の注水洗浄運転が終了する。なお、ステップS21とステップS22とは実施の順番を入れ替えることも可能である。
上述のようにして注水洗浄運転を行う貯湯式給湯機150B(図7参照)では、実施の形態1で説明した理由と同様の理由から、注水用微小泡発生装置87に微小泡発生動作を連続的に行わせた場合に比べ、微小泡による洗浄効果を高めることができる。また、注水洗浄をし忘れるということも防止される。すなわち、貯湯式給湯機150Bは、実施の形態1で説明した貯湯式給湯機150A(図1参照)と同様の技術的効果を奏する。
さらには、注水用微小泡発生装置87に微小泡発生動作を連続的に行わせた場合に比べて微小泡による洗浄効果が高められるので、注水洗浄時に使用する水量の低減および洗浄時間の短縮を容易に図ることができ、結果として節水を図ることができる。例えば、注水用微小泡発生装置87に微小泡発生動作を連続的に行わせたときに12リットルの洗浄水を要する洗浄効果と同等の洗浄効果を9リットルの洗浄水で得ることも可能である。同様に、注水用微小泡発生装置87に微小泡発生動作を連続的に行わせたときに60秒を要する洗浄効果と同等の洗浄効果を45秒で得ることも可能である。
実施の形態3.
本発明の貯湯式給湯機では、実施の形態1で説明した循環用微小泡発生装置と実施の形態2で説明した注水用微小泡発生装置とを併用することができる。これらの微小泡発生装置は、いずれも、微小泡発生動作を間欠的に行うように動作制御される。
図10は、循環用微小泡発生装置と注水用微小泡発生装置とが併用された貯湯式給湯機の一例を示す概略図である。同図に示す貯湯式給湯機150Cは、風呂用給湯管路BLを構成する第2給湯管路90に注水用微小泡発生装置87が設けられているという点を除き、図1に示した貯湯式給湯機150Aと同様の構成を有している。別の見方をすれば、風呂側循環管路60の往き管60aに循環用微小泡発生装置51が設けられているという点を除き、図7に示した貯湯式給湯機150Bと同様の構成を有している。図10に示した各構成要素については、図1または図7で用いた参照符号と同じ参照符号を付してその説明を省略する。
循環用微小泡発生装置51と注水用微小泡発生装置87とを有する貯湯式給湯機150Cでの制御装置110は、実施の形態1で説明した貯湯式給湯機150Aでの制御装置110(図2参照)と同様の構成とすることができる。ただし、洗浄制御部103e(図2参照)は、循環用微小泡発生装置51による風呂側循環管路60内および追焚き用熱交換器70内の循環洗浄運転と、注水用微小泡発生装置87による風呂側循環管路60内および追焚き用熱交換器70内の注水洗浄運転とを制御するために、循環用微小泡発生装置51および注水用微小泡発生装置87それぞれの動作を制御する。例えば、循環洗浄運転を行った後に注水洗浄運転を行う。ただし、循環洗浄運転の終了後に注水洗浄運転を行うにあたっては、図9に示したステップS11〜S17での各処理が省略される。
図11は、図10に示した貯湯式給湯機での循環洗浄運転時および注水洗浄運転時の制御手順の一例を概略的に示すフローチャートである。図示の例では、貯湯式給湯機150Cの制御装置110(図10参照)がステップS31〜S38を行って循環洗浄運転を制御した後、ステップS39〜S43を行って注水洗浄運転を制御する。循環洗浄運転の制御に係るステップS31〜S38は図4に示したステップS1〜S8と同じであり、注水洗浄運転の制御に係るステップS39〜S43は図9に示したステップS18〜S43と同じであるので、ここでは各ステップの説明を省略する。
上述のようにして循環洗浄運転と注水洗浄運転とを行う貯湯式給湯機150C(図10参照)では、実施の形態1,2で説明した理由と同様の理由から、各微小泡発生装置51,87に微小泡発生動作を連続的に行わせた場合に比べ、微小泡による洗浄効果を高めることができる。また、循環洗浄および注水洗浄をし忘れるということも防止される。そして、循環洗浄運転と注水洗浄運転とを行うので、実施の形態1,2で説明した貯湯式給湯機150A,150B(図1および図7参照)に比べても、風呂側循環管路60内および追焚き用熱交換器70(図10参照)内を清浄に保ち易い。
なお、循環用微小泡発生装置51および注水用微小泡発生装置87の各々での1回の微小泡発生動作時間と、微小泡発生動作の動作間隔とは、適宜選定可能である。循環用微小泡発生装置51での1回の微小泡発生動作時間と注水用微小泡発生装置87での1回の微小泡発生動作時間とは、互いに同じ値にすることもできるし、互いに異なる値にすることもできる。同様に、循環用微小泡発生装置51での微小泡発生動作の動作間隔と注水用微小泡発生装置87での微小泡発生動作の動作間隔とは、互いに同じ値にすることもできるし、互いに異なる値にすることもできる。
実施の形態4.
本発明の貯湯式給湯機は、ユーザからの指令に応じて循環洗浄運転を行うように構成することもできる。この場合、リモートコントローラには、循環洗浄運転の開始指令を入力するための入力スイッチ(以下、「洗浄開始スイッチ」という)が設けられる。循環洗浄運転時には、実施の形態1で説明した貯湯式給湯機150A(図1参照)におけるように、循環用微小泡発生装置が微小泡発生動作を間欠的に行う。
当該貯湯式給湯機の全体構成は、リモートコントローラの操作部に上記の洗浄開始スイッチが設けられるという点を除き、例えば図1に示した貯湯式給湯機150Aと同様の構成にすることができる。また、制御装置の構成は、上記の洗浄開始スイッチにより循環洗浄運転の開始指令(以下、「循環洗浄開始指令」という)が入力されたときに洗浄制御部が循環洗浄に係る動作制御を開始するという点を除き、例えば図2に示した制御装置110と同様の構成とすることできる。ここでは、貯湯式給湯機および制御装置それぞれの図示を省略する。
図12は、リモートコントローラから循環洗浄開始指令が入力されたときに循環洗浄運転が開始されるように構成された貯湯式給湯機での循環洗浄運転時の制御手順の一例を概略的に示すフローチャートである。図示の例では、貯湯式給湯機の制御装置がステップS51〜S60を行って循環洗浄運転を制御する。これらのステップS51〜S60のうちのステップS56〜S60は図4に示したステップS4〜S8と同じであるので、ここではステップS56〜S60の説明を省略して、ステップS51〜S55についてのみ説明する。
最初に行われるステップS51では、リモートコントローラの洗浄開始スイッチにより循環洗浄開始指令が入力されたか否かを制御装置の洗浄制御部が判断する。このステップS51で循環洗浄開始指令が入力されてはいないと判断されたときには該ステップS51を繰り返し、循環洗浄開始指令が入力されたと判断されたときにはステップS52に進む。なお、図12においては、洗浄開始スイッチにより循環洗浄開始指令が入力されたことを「洗浄開始スイッチON」と表記している。
次いで、ステップS52〜S55を行って、浴槽内の浴水の有無を洗浄制御部が判断する。ステップS52では、洗浄制御部が風呂側送水ポンプを起動させ、ステップS53では、風呂側送水ポンプの動作時間が予め定められた循環時間以上になったか否かを洗浄制御部が判断する。
ここで、上記の「循環時間」は、風呂側循環管路に設けられているフロースイッチが水流を検知したときに、該水流が風呂側循環管路内の残水の流れではなく浴槽からの浴水の流れであると判断するに足る風呂側送水ポンプの動作時間であり、貯湯式給湯機のメーカにより例えば浴水が風呂側循環管路を1巡するのに要する時間(例えば60秒)以上に設定されて、そのデータが制御装置の記憶部に予め格納される。
当該ステップS53で風呂側送水ポンプの動作時間が循環時間以上になってはいないと判断されたときには該ステップS53を繰り返し、循環時間以上になったと判断されたときにはステップS54に進んで、フロースイッチの検知結果を洗浄制御部が取得する。ステップS55では、ステップS54で取得したフロースイッチの検知結果に基づいて、浴槽内に浴水があるか否かを洗浄制御部が判断する。
ステップS55で浴水がないと判断されたときにはステップS60に進んで洗浄制御部が風呂側送水ポンプを停止させ、浴水があると判断されたときにはステップS56に進んで洗浄制御部が循環用微小泡発生装置を起動させる。当該ステップS56は、図4に示したステップS4と同じステップであり、この後は図4に示したステップS5〜S8と同じステップS57〜60が行われる。
洗浄開始スイッチから循環洗浄開始指令が入力されたときに上述のようにして循環洗浄運転を行う貯湯式給湯機では、実施の形態1,2で説明した理由と同様の理由から、循環用微小泡発生装置に微小泡発生動作を連続的に行わせた場合に比べ、微小泡による洗浄効果を高めることができる。また、リモートコントローラに洗浄開始スイッチが設けられているので、循環洗浄の実施をユーザに喚起することができ、循環洗浄をし忘れるということも防止される。したがって、当該貯湯式給湯機でも、風呂側循環管路内および追焚き用熱交換器内を清浄に保ち易い。
実施の形態5.
本発明の貯湯式給湯機は、ユーザからの指令に応じて注水洗浄運転を行うように構成することもできる。この場合、リモートコントローラには、実施の形態4で説明した貯湯式給湯機におけるのと同様に、注水洗浄運転の開始指令を入力するための入力スイッチ(以下、「洗浄開始スイッチ」という)が設けられる。注水洗浄運転時には、実施の形態2で説明した貯湯式給湯機150B(図7参照)におけるように、注水用微小泡発生装置が微小泡発生動作を間欠的に行う。
当該貯湯式給湯機の全体構成は、リモートコントローラの操作部に上記の洗浄開始スイッチが設けられるという点を除き、例えば図7に示した貯湯式給湯機150Bと同様の構成にすることができる。また、制御装置の構成は、上記の洗浄開始スイッチにより注水洗浄運転の開始指令(以下、「注水洗浄開始指令」という)が入力されたときに洗浄制御部が注水洗浄に係る動作制御を開始するという点を除き、例えば実施の形態2で説明した制御装置と同様の構成にすることできる。ここでは、貯湯式給湯機および制御装置それぞれの図示を省略する。
図13は、リモートコントローラから注水洗浄開始指令が入力されたときに注水洗浄運転が開始されるように構成された貯湯式給湯機での注水洗浄運転時の制御手順の一例を概略的に示すフローチャートである。図示の例では、貯湯式給湯機の制御装置がステップS71〜S76を行って注水洗浄運転を制御する。
最初に行われるステップS71では、リモートコントローラの洗浄開始スイッチにより注水洗浄開始指令が入力されたか否かを制御装置の洗浄制御部が判断する。このステップS71で注水洗浄開始指令が入力されてはいないと判断されたときには該ステップS71を繰り返し、注水洗浄開始指令が入力されたと判断されたときにはステップS72に進む。なお、図13においては、洗浄開始スイッチにより注水洗浄開始指令が入力されたことを「洗浄開始スイッチON」と表記している。
次いで行われるステップS72は図9に示したステップS18と同じステップであり、この後に行われるステップS73〜76は図9に示したステップS19〜S22と同じステップであるので、ここではステップS72〜S76の説明を省略する。
洗浄開始スイッチから注水洗浄開始指令が入力されたときに上述のようにして注水洗浄運転を行う貯湯式給湯機では、実施の形態1,2で説明した理由と同様の理由から、注水用微小泡発生装置に微小泡発生動作を連続的に行わせた場合に比べ、微小泡による洗浄効果を高めることができる。また、リモートコントローラに洗浄開始スイッチが設けられているので、注水洗浄の実施をユーザに喚起することができ、注水洗浄をし忘れるということも防止される。したがって、当該貯湯式給湯機でも、風呂側循環管路内および追焚き用熱交換器内を清浄に保ち易い。
実施の形態6.
本発明の貯湯式給湯機は、ユーザからの指令に応じて循環洗浄運転と注水洗浄運転とを連続的に行うように構成することもできる。この場合、リモートコントローラには、洗浄運転の開始指令を入力するための入力スイッチ(以下、「洗浄開始スイッチ」という)が設けられる。循環洗浄運転時には、実施の形態4で説明した貯湯式給湯機におけるように、循環用微小泡発生装置が微小泡発生動作を間欠的に行う。同様に、注水洗浄運転時には、実施の形態5で説明した貯湯式給湯機におけるように、注水用微小泡発生装置が微小泡発生動作を間欠的に行う。
当該貯湯式給湯機の全体構成は、リモートコントローラの操作部に上記の洗浄開始スイッチが設けられるという点を除き、例えば図10に示した貯湯式給湯機150Cと同様の構成にすることができる。また、制御装置の構成は、上記の洗浄開始スイッチにより洗浄運転の開始指令(以下、「洗浄開始指令」という)が入力されたときに洗浄制御部が循環洗浄に係る動作制御を開始し、循環洗浄運転が終了すると洗浄制御部が注水洗浄に係る動作制御を開始するという点を除き、例えば実施の形態3で説明した制御装置と同様の構成にすることできる。ここでは、貯湯式給湯機および制御装置それぞれの図示を省略する。
図14は、リモートコントローラから洗浄開始指令が入力されたときに循環洗浄運転と注水洗浄運転とを連続的に行うように構成された貯湯式給湯機での洗浄運転時の制御手順の一例を概略的に示すフローチャートである。
図示の例では、貯湯式給湯機の制御装置がステップS81〜S90を行って循環洗浄運転を制御した後、ステップS91〜S95を行って注水洗浄運転を制御する。循環洗浄運転の制御に係るステップS81〜S90は図12に示したステップS51〜S60と同じであり、注水洗浄運転の制御に係るステップS91〜S95は図13に示したステップS72〜S76と同じであるので、ここでは各ステップの説明を省略する。
上述のようにして循環洗浄運転と注水洗浄運転とを連続して行う貯湯式給湯機では、実施の形態1,2で説明した理由と同様の理由から、循環用微小泡発生装置および注水用微小泡発生装置の各々に微小泡発生動作を連続的に行わせた場合に比べ、微小泡による洗浄効果を高めることができる。また、リモートコントローラに洗浄開始スイッチが設けられているので、洗浄の実施をユーザに喚起することができ、循環洗浄および注水洗浄をし忘れるということも防止される。したがって、当該貯湯式給湯機でも、風呂側循環管路内および追焚き用熱交換器内を清浄に保ち易い。
以上、本発明の貯湯式給湯機について実施の形態を挙げて説明したが、前述のように、本発明は上記の形態に限定されるものではない。例えば、沸上げ運転での湯の沸上げは、ヒートポンプユニットにより行う他に、ガス燃焼装置や貯湯タンク内に配置したヒータにより行うこともできる。また、注水洗浄運転は、実施の形態2で説明したように最大注水量を定めて行う代わりに、最大注水時間を定めて行うこともできる。
実施の形態1,3,4,6で説明したように風呂側送水ポンプの起動後に循環用微小泡発生装置を起動させる場合には、実施の形態1で説明したように風呂側循環管路60での往き管60a内が負圧になって該往き管60aからガス導入管51b(図3参照)への浴水の流入が防止されるので、循環用微小泡発生装置51での逆止弁51c(図3参照)を省略することが可能である。ただし、誤操作あるいは誤作動が生じたときの漏水を防止するという観点からは、循環用微小泡発生装置51のガス導入管51bに逆止弁51cを設けた方が好ましい。風呂側送水ポンプの起動前に循環用微小泡発生装置を起動させる場合も、循環用微小泡発生装置51のガス導入管51bに逆止弁51cを設けた方が好ましい。同様のことが、注水用微小泡発生装置87についてもいえる。
また、本発明の貯湯式給湯機には、「自動洗浄モード」と「ユーザ指定洗浄モード」とを並設することもできる。例えば、「自動洗浄モード」が選択されたときには、実施の形態1、実施の形態2、または実施の形態3で説明したように、浴水の水位が洗浄開始水位にまで低下すると循環洗浄運転または注水洗浄運転が自動的に開始され、「ユーザ指定洗浄モード」が選択されると、実施の形態1、実施の形態2、または実施の形態3で説明したように、洗浄開始スイッチから洗浄開始指令が入力されたときに循環洗浄運転または注水洗浄運転が開始されるように貯湯式給湯機を構成することができる。例えば、リモートコントローラに「洗浄モード選択スイッチ」を設け、該「洗浄モード選択スイッチ」をユーザが適宜操作して「自動洗浄モード」または「ユーザ指定洗浄モード」を選択するように構成される。本発明については、上述した以外にも種々の変形、修飾、組み合わせ等が可能である。
本発明の貯湯式給湯機は、家庭用または業務用の給湯機として好適に用いることができる。
10 ヒートポンプユニット
20 貯湯タンク
30 給水管路
40 貯湯用循環管路
45 タンク側送水ポンプ
50 タンク側循環管路
51 循環用微小泡発生装置
53 フロースイッチ
55 水位センサ
57 風呂側送水ポンプ
60 風呂側循環管路
70 追焚き用熱交換器
75 第1給湯管路
80a 風呂側湯水混合弁
80b 一般側湯水混合弁
83 注水電磁弁
85 流量センサ
87 注水用微小泡発生装置
90 第2給湯管路
95 第3給湯管路
110 制御装置
120 タンクユニット
130 リモートコントローラ
150A,150B,150C 貯湯式給湯機
170 浴槽
170a 浴水
BL 風呂用給湯管路

Claims (3)

  1. 貯湯タンクに貯留された湯を浴槽に供給し、該浴槽内の浴水が温度低下したときには、前記貯湯タンクと追焚き用熱交換器とに接続されたタンク側循環管路に前記貯湯タンク内の湯を流すと共に、前記浴槽と前記追焚き用熱交換器とに接続された風呂側循環管路に前記浴水を流し、前記タンク側循環管路を流れる湯と前記風呂側循環管路を流れる浴水との間で前記追焚き用熱交換器により熱交換して前記浴水を追い焚きすることができる貯湯式給湯機であって、
    前記風呂側循環管路に前記浴槽内の浴水を循環させる風呂側送水ポンプと、
    前記風呂側循環管路での前記追焚き用熱交換器よりも上流側の区間で該風呂側循環管路内の浴水中に微小泡を生じさせる循環用微小泡発生装置と、
    前記貯湯タンクに貯留された湯を湯水混合弁に導き、該湯水混合弁で水と混合して前記風呂側循環管路に注水することができる風呂用給湯管路と、
    該風呂用給湯管路での前記湯水混合弁の下流側で該風呂用給湯管路を開閉する注水電磁弁と、
    前記風呂用給湯管路での前記注水電磁弁よりも下流側で該風呂用給湯管路内の湯水中に微小泡を生じさせる注水用微小泡発生装置と、
    前記風呂側送水ポンプおよび前記循環用微小泡発生装置の動作を制御して、前記風呂側循環管路に前記浴水が流れているときに前記循環用微小泡発生装置に微小泡発生動作を間欠的に行わせ、前記注水電磁弁および前記注水用微小泡発生装置の動作を制御して、前記風呂用給湯管路から前記風呂側循環管路に湯水が流れているときに前記注水用微小泡発生装置に微小泡発生動作を間欠的に行わせる洗浄制御部と、
    を有し、
    前記洗浄制御部は、前記循環用微小泡発生装置での微小泡発生動作の動作時間および該循環用微小泡発生装置での微小泡発生動作の動作間隔の各々と、前記注水用微小泡発生装置での微小泡発生動作の動作時間および該注水用微小泡発生装置での微小泡発生動作の動作間隔の各々とを、互いに異ならせることを特徴とする貯湯式給湯機。
  2. 前記洗浄制御部は、前記循環用微小泡発生装置での微小泡発生動作の動作時間と、該循環用微小泡発生装置での微小泡発生動作の動作間隔とを、互いに異ならせることを特徴とする請求項1に記載の貯湯式給湯機。
  3. 前記洗浄制御部は、前記注水用微小泡発生装置での微小泡発生動作の動作時間と、該注水用微小泡発生装置での微小泡発生動作の動作間隔とを、互いに異ならせることを特徴とする請求項1に記載の貯湯式給湯機。
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