JP2007181776A - 給水管洗浄システム、給水管洗浄装置、給水管洗浄方法 - Google Patents

給水管洗浄システム、給水管洗浄装置、給水管洗浄方法 Download PDF

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Abstract

【課題】給水管内の洗浄効率が高く、且つ静粛性に優れた給水管洗浄システム、給水管洗浄装置、及び給水管洗浄方法を提供する。
【解決手段】圧縮空気を給水管の内部に射出して給水管内部を洗浄する給水管洗浄システムにおいて、圧縮空気を射出する第1の給水管と、前記第1の給水管と連通する第2の給水管と、圧縮空気を生成するコンプレッサーと、前記コンプレッサーより送られる圧縮空気を、電磁弁を用いて断続的に射出する圧縮空気送出機と、その内部に螺旋状の切り込みを有し、前記圧縮空気送出機より射出される圧縮空気を、前記第1の給水管の内部に螺旋状に回転させながら射出するシリンダとを有する給水管洗浄装置と、を備え、前記第1の給水管の内部に圧縮空気を、螺旋状に旋回させつつ圧送することとした。
【選択図】 図1

Description

本発明は、マンション、一戸建て住宅、あるいはビルや学校等の給水管内部の洗浄に関するものである。
従来、一戸建て住宅やマンションなどの給水管内部の洗浄方法としては、給水管内部の水道水中の酸素を除去して赤錆の形成を抑える脱気工法や、オゾンの酸化力で赤錆やヌメリを分解清浄するオゾン洗浄工法、あるいはポンプ室内に薬品を注入して給水管内部の錆の発生を防ぐ防錆剤工法などが知られている。
また、特許文献1、あるいは特許文献2に記載の給水管洗浄方法のように、給水管内部に圧縮空気を断続的に射出し、圧縮空気が破裂する際に生じる超音波の振動により、給水管内部に付着している赤錆やヌメリ等を除去する方法が知られている。
図5は、上記従来の圧縮空気を用いた給水管洗浄方法を説明するための図である。
図5において、501は給水管洗浄装置であり、圧縮空気を生成するコンプレッサ502と、コンプレッサ502から送られる圧縮空気の射出、及び休止を、電磁弁を用いて制御する操作盤503とを備える。
504は量水機であり、505は、室外に設けられる給水栓を、506〜508は、建築物内の給水栓をそれぞれ表す。また、509は、給水管洗浄装置501より射出される圧縮空気を給水管内部に導入するためのパッキンであり、510〜513は、給水栓505〜508に水を供給する給水管をそれぞれ表す。
次に、従来の圧縮空気を用いた給水管の洗浄方法について説明する。
まず、作業者は、屋外に設けられた給水栓505の近傍に給水管洗浄装置501を運び、操作盤503と給水栓505の吐出口とを、パッキン509を用いて接続する。
次に、操作盤503を操作し、圧縮空気の圧力、及び圧縮空気の出射時間の設定を行なう。
そして、給水管洗浄装置501の動作を開始させて圧縮空気の射出を開始し、最初に給水管洗浄を行なう給水管511に接続される給水栓506を開放して、水を放出させる。
操作盤503からは、圧縮空気が断続的に射出され、給水管510に打ち込まれた圧縮空気は、給水管511内を通過して給水栓506に向かう。圧縮空気は給水管内部に打ち込まれた際に気泡状となり、この気泡が給水管内部を移動しながら破裂するときに発生する超音波の振動により給水管の内壁に付着しているスケール等が剥がされ、開放された給水栓506より排出される。
数分の運転後、水の色が透明となったことが確認されたら、操作盤503を操作して圧縮空気の射出を休止し、給水栓506を閉じる。
次いで、作業者は、給水栓507、及び給水栓508の近傍まで移動して同様の作業を行い、給水管512、及び給水管513内の洗浄を行う。
特開2004−202333号公報 特開平2−119983号公報
しかしながら、上記従来の給水管洗浄装置によれば、操作盤より射出される圧縮空気は、一般的なパッキン等を介して、塊状に給水管内に打ち込まれるため、給水管内に射出された圧縮空気と、給水管内の水とが十分に混ざり合うことができない。このため、給水管内の隅々まで行き渡らせることができるほど細かな気泡を得ることはできず、給水管内部に付着した汚物を完全に除去することができなかった。
また、給水管の洗浄作業中は、給水管洗浄装置から3kgf/cm2〜7kgf/cm2程の圧縮空気が断続的に出射されるため、パッキン部分を圧縮空気が通過する際に、非常に大きな振動が生じ、特に室内の給水栓に給水管洗浄装置を接続する場合は、騒音や振動の発生が問題となる。
さらに、圧縮空気を用いた給水管の洗浄方法では、洗浄する建築物の種類に応じて、圧縮空気の空気圧、及び空気量を適切に調整する必要がある。例えば、マンションと、一戸建て住宅と、ビルや学校等とでは、給水管の長さや内径が異なるため、圧縮空気の圧力と空気量をそれぞれの建築物の給水管に適した値に設定する必要がある。しかしながら、上記従来の給水管洗浄装置は、操作盤において単一の電磁弁を使用して圧縮空気を断続的に射出するものであり、電磁弁の性能に応じた空気量しか吐出することができないため、一度に射出する圧縮空気の空気圧の値を幅広い範囲で変化させることはできず、洗浄対象となる建物に応じて、電磁弁が異なる給水管洗浄装置を用意する必要があった。
本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、給水管内の洗浄効率が高く、且つ静粛性に優れた給水管洗浄システム、給水管洗浄装置、及び給水管洗浄方法を提供することを目的とする。
また、射出される圧縮空気の空気量を調整可能とし、給水管の仕様が異なる様々な建築物の給水管洗浄を行うことが可能な給水管洗浄装置を提供する。
上記課題を解決するために、本発明の請求項1に係る給水管洗浄システムは、圧縮空気を給水管の内部に射出して給水管内部を洗浄する給水管洗浄システムにおいて、圧縮空気を射出する第1の給水管と、前記第1の給水管と連通する第2の給水管と、圧縮空気を生成するコンプレッサーと、前記コンプレッサーより送られる圧縮空気を断続的に射出する圧縮空気送出機と、その内部に螺旋状の切り込みを有し、前記圧縮空気送出機より射出される圧縮空気を、前記第1の給水管の内部に螺旋状に回転させながら射出するシリンダとを有する給水管洗浄装置と、を備え、前記第1の給水管の内部に圧縮空気を、螺旋状に旋回させつつ圧送し、該旋回する圧縮空気により、その蛇口が開放されている前記第2の給水管の内部に微細気泡を発生させながら旋回する水流を作り、該旋回する水流により前記第2の給水管の内部を洗浄することを特徴とするものである。
これにより、圧縮空気と給水管内部の水とを十分に攪拌することができ、微細気泡による、洗浄能力の高い給水管内部の洗浄を行うことが可能となる。
また、本発明の請求項2に係る給水管洗浄システムは、圧縮空気を給水管の内部に射出する給水管洗浄装置において、圧縮空気を生成するコンプレッサーと、前記コンプレッサーより送られる圧縮空気を断続的に射出する圧縮空気送出機と、その内部に螺旋状の切り込みを有し、前記圧縮空気送出機より射出される圧縮空気を、給水管の内部に螺旋状に回転させながら射出するシリンダとを有し、前記給水管内の水を螺旋状に攪拌して微細気泡を発生させることを特徴とするものである。
これにより、圧縮空気と給水管内部の水とを十分に攪拌することができ、微細気泡による、洗浄能力の高い給水管内部の洗浄を行うことが可能となる。
また、本発明の請求項3に係る給水管洗浄システムは、請求項2に記載の給水管洗浄装置において、上記シリンダには、該シリンダの外側面から該シリンダの流路内壁面までを貫通する小孔が穿設され、該小孔には、ピンが、その先端面が該シリンダの流路内壁面とほぼ同じ高さとなるよう圧入嵌合されてなることを特徴とするものである。
これにより、圧縮空気がシリンダを通過する際の振動を、シリンダ自身により拡散、吸収することができ、給水管洗浄作業中の振動や騒音を防止することが可能となる。
また、本発明の請求項4に係る給水管洗浄システムは、請求項2、又は請求項3に記載の給水管洗浄装置において、上記圧縮空気送出機は、前記コンプレッサーより送られる圧縮空気の通過流量が異なる電磁弁が複数設けられ、前記複数の電磁弁のうちの所要の電磁弁を動作させ、射出する圧縮空気の空気量を変化させる制御部とを備えたことを特徴とするものである。
これにより、圧縮空気送出機により射出される圧縮空気の空気量を変更することができ、一台の圧縮空気送出機により、マンションや一戸建て住宅、あるいは学校やビル等、給水管の径や長さが異なる様々な建築物の給水管洗浄を行うことが可能となる。
また、本発明の請求項5に係る給水管洗浄方法は、圧縮空気を給水管の内部に射出して給水管内部の洗浄を行う給水管洗浄方法において、コンプレッサーにより生成された圧縮空気を、螺旋状に回転させながら、第1の給水管の内部に断続的に射出し、前記第1の給水管内部の水を、螺旋状に旋回する圧縮空気により螺旋状に攪拌して微細気泡を発生させ、前記第1の給水管と連通する第2の給水管の給水栓を開放して、前記第2の給水管の内部に微細気泡を発生させながら旋回する水流を作り、該旋回する水流により前記第2の給水管の内部を洗浄することを特徴とするものである。
これにより、圧縮空気と給水管内部の水とを十分に攪拌することができ、微細気泡による、洗浄能力の高い給水管内部の洗浄を行うことが可能となる。
本発明によれば、圧縮空気を、螺旋状に回転させながら給水管内に射出することとしたので、給水管の内部で微細気泡を発生させることができ、これにより、給水管内部の洗浄能力を高めることが可能となる。
また、圧縮空気を給水管内に導入するシリンダに小孔を設け、該小孔をピンにより隙間なく圧入嵌合することとしたので、圧縮空気がシリンダから射出される際に生じる振動を、ピン片により拡散、吸収することができ、これにより、給水管の洗浄作業中の振動や騒音を防止することが可能となる。
また、圧縮空気送出機に、流体流量が異なる複数の電磁弁を備え、弁の開閉動作を行わせる電磁弁を任意に選択可能としたので、圧縮空気送出機より射出される圧縮空気の空気量を変化させることができ、これにより、給水管洗浄時に必要な空気圧、及び空気量が異なる様々な建築物の給水管洗浄を、一台の圧縮空気送出機により行うことが可能となる。
以下、本発明の実施の形態について説明する。
(実施の形態1)
図1は本発明に係る給水管洗浄装置の概略構成を表す図である。
図1において、本発明に係る給水管洗浄装置100は、コンプレッサー101と、圧縮空気送出機102と、シリンダ106とを有する。
コンプレッサー101は、圧縮空気を生成するものであり、吐出し空気量が100L/min〜130L/min程度のものを使用する。
圧縮空気送出機102は、コンプレッサー101より送られる圧縮空気を所望の圧力に減圧して、所定の時間間隔で射出するものであり、図1に示すように、圧力弁103と、電磁弁104と、制御部105とを有する。
これら圧縮空気送出機102の構成要素のうち、圧力弁103は、コンプレッサー101より送られる圧縮空気を所望の圧力に減圧するものであり、図示しない調節ダイヤルを用いて、作業者が任意に圧力設定を行なうことができる。
電磁弁202は、ソレノイドの力で弁の開閉を行うものであり、制御部105による制御のもと、圧力弁より送られる圧縮空気を所定の時間間隔で射出する。制御部105は、電磁弁202の動作タイミングを制御するものであり、図示しない操作ダイヤルを用いて、作業者が任意に圧縮空気の射出間隔を設定することができる。
また、図1において、106は、圧縮空気送出機102より圧送される圧縮空気を、給水栓を介して給水管内部に導入するシリンダである。シリンダ106の一端は、耐圧ホースにより電磁弁104の排出口と接続され、他端は、給水栓のハンドル部分、あるいは吐出口部分と螺着固定される。
図2(a)は、シリンダ106の外観を、また図2(b)は、シリンダ106の断面を表す図である。
図2(a)において、シリンダ105は、ホース接続部106aと、コック部106bと、固定部106cとを有し、その内部に、直線状の圧縮空気の流路が形成されている。
ホース接続部106aには、圧縮空気送出機102より射出される圧縮空気の流路となる耐圧ホースが接続される。コック部106bは、圧縮空気の流れを一時的に遮蔽するものであり、本実施の形態1においては、一般的なボールコックを使用している。固定部106cは、シリンダ106を給水栓に固定するためのものであり、その内側には、図2(b)に示すように、給水栓内部の位置決め部材と当接する当接部106hを有し、また給水栓のハンドル部、あるいは吐出部に設けられる雄ねじに螺着可能な雌ネジ106gが螺刻されている。なお、固定部106cは、給水栓と隙間なく堅強に固定可能な形状であれば、本実施の形態のように雌ネジ形状でなくても良い。
図2(b)に示すように、シリンダ106の内部に設けられる圧縮空気の流路は、ホース接続部106a、及びコック部106bにおいては、ストレートな円筒状構造であるが、固定部106cに形成される流路には、らせん状の切り込み部106dが切削されている。切り込み部106dは、シリンダ106を通過する圧縮空気をらせん状に回転させて吐出するためのものであり、タップ等を用いて螺刻する。
切り込み部106dは、圧縮空気の流路の全長の1/10程度以上あれば、その効果を得ることができ、特に、圧縮空気の出口付近に設けるのが好ましい。また、切り込み部106dのピッチや溝の深さは、シリンダ106に送り込まれる圧縮空気の圧力や空気量に応じて適宜変更すると、より効率的に圧縮空気を螺旋状に回転させながら吐出することが可能となる。
また、図2(b)に示すように、シリンダ106には、シリンダ106の壁面を貫通するように直径1〜2mm程の小孔106eが削孔されており、小孔106eには、金属製の振動防止ピン106fが、その先端部がシリンダ106内部の切り込み部106dとほぼ同面となるよう、隙間が生じることなく埋め込まれている。
小孔106e、及び振動防止ピン106fは、圧縮空気がシリンダ106より吐出される際に生じる振動を吸収、拡散するものであり、シリンダ106の圧縮空気の出口側に設けることにより、より防振効果を得ることができる。なお、小孔106e、及び振動防止ピン106fは、圧縮空気の空気圧や空気量に応じて、複数箇所設けても良い。
次に、以上のように構成される給水管洗浄装置100を用いた給水管の洗浄方法について、図3を用いて説明する。
図3は、一戸建て住宅の給水設備に、本実施の形態1に係る給水管洗浄装置を設置した状態を表す概略構成図である。
図3において、300は一戸建て住宅を、301は量水機を、302は、室外に設置される給水栓を、303〜306はそれぞれ、トイレ、浴室、洗面所、及び流し台に設置される給水栓を表す。また、307〜312は、給水栓302〜306へ水を供給する給水管であり、313は、給水管の洗浄作業中に、給水栓302から水道水、及び圧縮空気が流出するのを防止する止水キャップである。
なお、図3において、コンプレッサー101、圧縮空気送出機102、及びシリンダ106は上述したものと同じものであるため、その説明を省略する。
次に、給水管の洗浄方法について説明する。
まず、量水機301の近傍にある止水栓(図示せず)を閉じ、給水栓302〜306のいずれか1つを開放して、給水管307〜306内部の圧力を抜く。そして、室外に設置される給水栓302のハンドル部分を取り外してシリンダ106を螺着し、給水栓302の放水部に止水キャップ313をはめ込む。
次に、コンプレッサー101と圧縮空気送出機102とを、耐圧ホースを用いて接続し、また圧縮空気送出機102とシリンダ106とを、耐圧ホースを用いて接続する。
そして、圧縮空気送出機102より射出される圧縮空気の圧力、及び圧縮空気の射出間隔の設定を行なう。本実施の形態1のような一戸建て住宅の給水管を洗浄する場合は、圧縮空気の圧力を3kgf/cm2程度にし、圧縮空気の出射間隔を0.3秒から0.5秒程度にするのが好適である。
圧縮空気送出機102より射出される圧縮空気の圧力、及び射出時間の設定を終えると、給水管洗浄装置100の設置は完了し、次いで、給水管の洗浄作業を開始する。なお、圧縮空気を用いた給水管の洗浄は、通常、給水管1系統づつ行うものであり、以下の例では、トイレの給水管309、浴室の給水管310、洗面所の給水管311、流し台の給水管312の順に洗浄する場合について述べる。
まず、量水機301の横にある止水栓を開放して、給水管307〜給水管312内に水を充満させる。そして、コンプレッサー101、及び圧縮空気送出機102を動作させ、シリンダ106のコック部106bが開放されているのを確認した後、給水管309に接続されるトイレの給水栓303を開放する。
コンプレッサー101、及び圧縮空気送出機102が動作を開始すると、コンプレッサー101より送られる圧縮空気は、圧力弁103にて減圧され、電磁弁104の開放タイミングでシリンダ106に断続的に圧送される。
シリンダ106に圧送された圧縮空気は、シリンダ106内部の切り込み部106dを通過する際に、螺旋状に回転しながら、給水栓302を介して給水管308内部に打ち込まれる。この際、シリンダ106の出口に集中する圧力により生じる振動は、シリンダ106に設けられた小孔、及び振動防止ピン106fにより拡散、吸収される。
そして、給水管308内に螺旋状に打ち込まれた圧縮空気は、給水管内の水と十分に混ざりながら非常に細かい気泡となり、給水管308,307を経て、給水管309内に移動する。
この際に、細かい気泡状の圧縮空気は、給水管308,307,309の内部を、破裂しながら移動し、この時に発生する超音波の振動により給水管308,307,309の内壁に付着している赤錆、スライム、スケール等が剥ぎ落とされ、これらの汚れを含む汚水が給水栓303から排出される。
作業者は、給水栓302より排出される水が透明になるまで、圧縮空気送出機102を動作させ、排出される水が十分透明になったことを確認すると、トイレの給水管309の洗浄を終了し、続いて浴室の給水管310の洗浄を行なう。
浴室の給水管310の洗浄を行なう場合は、トイレの給水栓303を開放したまま浴室へ移動し、浴室の給水栓304を開放する。その後再度トイレに移動して、トイレの給水栓303を閉める。なお、作業者がトイレから浴室へ移動する際には、圧縮空気送出機102の動作は停止させなくても良い。
圧縮空気送出機102より送出される圧縮空気は、螺旋状に回転しながら給水管308に打ち込まれ、水と混ざり合い細かい気泡となった圧縮空気は、給水管308,307、及び浴室の給水管310内を破裂しながら移動する。そして、圧縮空気が破裂する際に発生する超音波の振動により、給水管310内の赤錆、スライム、スケール等が剥ぎ落とされ、これらの汚れを含む汚水が給水栓304から排出される。
作業者は、浴室の給水栓304より排出される水が透明になるまで、圧縮空気送出機102を動作させ、排出される水が十分透明になったら、浴室の給水管310の洗浄を終了する。
以下同様に、洗面所の給水管311、及び流し台の給水管312の洗浄を行い、全ての給水管の洗浄が終了したら、コンプレッサー101、及び圧縮空気送出機102の動作を停止させ、給水栓302よりシリンダ106と止水キャップ313を取り外し、給水栓302にハンドルを螺着して全ての作業を終了する。
以上のように、本実施の形態1による給水管洗浄システムによれば、圧縮空気送出機より断続的に射出される圧縮空気を、その内部にらせん状の切込みが設けられたシリンダを介して給水管の中に射出することとしたので、圧縮空気を螺旋状に回転させながら給水管内部に打ち込むことができ、これにより、給水管内部の水を螺旋状に旋回する圧縮空気により十分に攪拌して微細気泡を得ることができ、給水管内部の洗浄能力を高めることが可能となる。
また、シリンダに小孔を削孔し、該小孔にピンを圧入嵌合することとしたので、圧縮空気が打ち込まれる際の振動を、シリンダ自身により拡散、吸収することができ、これにより、給水管の洗浄作業中の振動や騒音を防止することが可能となる。
(実施の形態2)
本実施の形態2に係る給水管洗浄システムは、上述した実施の形態1の圧縮空気送出機において、流体流量が異なる2つの電磁弁を備えることとしたものであり、これにより、圧縮空気送出機より射出される圧縮空気の空気量を任意に選択可能としたものである。
図4は、本実施の形態2に係る給水管洗浄装置400の構成を表す図である。なお、図4において、上述した実施の形態1に係る給水管洗浄装置100と同じ構成要素については、同一の符号を使用し、その説明を省略する。
図4において、401は、圧縮空気送出機であり、第1の電磁弁402と、第2の電磁弁403とを有する。これら2つの電磁弁は互いに、電磁弁を通過する流体の流量が異なり、本実施の形態2では、第1の電磁弁402は接続口径(Rc)が1/4のものを、また、第2の電磁弁403は接続口径が3/8のものをそれぞれ使用している。
ここで、圧縮空気を用いた給水管の洗浄においては、マンション、一戸建て住宅、学校やビルの順に、必要とされる圧縮空気の空気圧、及び空気量が多くなる。本実施の形態2における第1の電磁弁402は、マンションの給水管洗浄時に必要な空気圧の圧縮空気を断続的に圧送するのに適したものであり、また、第2の電磁弁403は、一戸建て住宅の給水管洗浄時に必要な空気圧の圧縮空気を断続的に圧送するのに適したものである。さらに、これら第1の電磁弁402と第2の電磁弁403とを同時に開放すると、学校やビルの給水管洗浄時に必要な空気圧の圧縮空気を断続的に圧送するのに適した圧縮空気の空気量を得ることができる。
圧力弁103より送られる圧縮空気は、二股ホースを介して第1の電磁弁402と、第2の電磁弁403のそれぞれに圧送され、また、第1の電磁弁402と、第2の電磁弁403より射出される圧縮空気は、二股ホースにより1つに集合し、シリンダ106へと送られる。
制御部404は、第1の電磁弁402と、第2の電磁弁403の開閉タイミングを制御すると共に、図示しない切替スイッチより入力される切換え信号に従い、何れの電磁弁を動作させるかを制御する。
つまり、本実施の形態2においては、第1の電磁弁402のみ動作する場合と、第2の電磁弁403のみ動作する場合と、第1の電磁弁402と第2の電磁弁403とが共に動作する場合とがあり、これらは、作業者が図示しない切替スイッチを用いて、動作させる電磁弁の組み合わせを選択することができる。
なお、制御部404は、第1の電磁弁402と第2の電磁弁403とを同時に動作させる場合は、互いの電磁弁が同一のタイミングで開閉するよう制御している。
次に、以上のように構成される給水管洗浄装置400の動作例について説明する。なお、給水管洗浄装置400の設置方法、及び給水管の洗浄方法は、上述した実施の形態1と同様である。
まず、洗浄対象となる建築物がマンションである場合は、作業者は、図示しない切替スイッチを操作して、第1の電磁弁402のみの動作を選択する。また、圧力弁103の設定圧力を、3kgf/cm2程度に設定する。
コンプレッサー101、及び圧縮空気送出機401の動作を開始させると、コンプレッサー101より送られる圧縮空気は、圧力弁103にて減圧された後、第1の電磁弁402と第2の電磁弁403のそれぞれに供給される。ここで、制御部404は、切替スイッチからの入力信号に従い、第1の電磁弁402の開閉動作のみ制御し、第2の電磁弁404の動作は停止させている。
このため、圧力弁103より送られる圧縮空気は、第1の電磁弁402のみより所定の時間間隔で射出され、シリンダ106を介して、給水管内部に螺旋状に打ち込まれる。
そして、上述したように、圧縮空気は水と混ざりながら細かい泡状となり、給水管内部を通過しながら給水管内部のスライムや赤錆等を剥がし落とし、当該給水管に接続される給水栓より排出される。
次に、洗浄対象となる建築物が一戸建て住宅である場合は、作業者は、図示しない切替スイッチを操作し、第2の電磁弁403のみの動作を選択する。また、圧力弁の設定圧力は、マンションの洗浄時よりもやや高い5kgf/cm2程度に設定する。
コンプレッサー101、及び圧縮空気送出機401の動作を開始させると、コンプレッサー101より送られる圧縮空気は、圧力弁103にて減圧された後、第1の電磁弁402と第2の電磁弁403のそれぞれに供給されるが、制御部404は、切替スイッチからの入力信号に従い、第2の電磁弁403の開閉動作のみ制御し、第1の電磁弁402の動作を停止させており、このため、圧力弁103より送られる圧縮空気は、第2の電磁弁403のみより所定の時間間隔で射出され、シリンダ106を介して給水管内部に螺旋状に打ち込まれる。
そして、圧縮空気は水と混ざりながら細かい泡状となり、給水管内部を通過しながら給水管内部のスライムや赤錆等を剥がし落とし、当該給水管に接続される給水栓より排出される。
次に、洗浄対象となる建築物が、ビルや学校等のように、高圧力で多量の圧縮空気が必要とされる場合は、作業者は、図示しない切替スイッチを操作し、第1の電磁弁402と第2の電磁弁403の双方の動作モードを選択する。また、圧力弁の設定圧力は、7kgf/cm2程度に設定する。
コンプレッサー101、及び圧縮空気送出機401の動作を開始させると、コンプレッサー101より送られる圧縮空気は、圧力弁103にて減圧された後、第1の電磁弁402と第2の電磁弁403のそれぞれに供給される。
ここで、制御部404は、第1の電磁弁402と第2の電磁弁403の双方を、同じタイミングで開閉するよう制御しており、この結果、コンプレッサー101より送られる圧縮空気は、所定の時間間隔で第1の電磁弁402、及び第2の電磁弁403より射出され、これらが二股ホースを介して1つに集合し、シリンダ106を介して給水管内部に螺旋状に打ち込まれる。
そして、この高圧、且つ多量の圧縮空気が、ビルや学校等の給水管の内部を破裂しながら移動することにより、給水管内部の水垢や錆などが剥がし落とされ、給水管内部の洗浄が行われる。
以上のように、本実施の形態2による給水管洗浄装置によれば、圧縮空気送出機に、流体流量が異なる電磁弁を複数設け、電磁弁の動作パターンを任意に選択可能としたので、射出される圧縮空気の空気量を変化させることができ、これにより、圧縮空気の空気圧を幅広い範囲で変化させることが可能となり、一台の圧縮空気送出機を用いて、給水設備の仕様が異なる様々な建築物の給水管洗浄を行うことが可能となる。
なお、本実施の形態2に係る給水管洗浄システムにおいては、動作させる電磁弁のパターンに応じて、シリンダ106内部の圧縮空気の流路の径や長さ、あるいは切り込み部106dの長さやピッチ等を適宜変更することにより、より効率的に圧縮空気を螺旋状に給水管内部に打ち込むことが可能となる。
また、本実施の形態2においては、電磁弁を2個備える場合について述べたが、電磁弁の数はこれに限るものではなく、流体流量が異なる電磁弁を3個以上備えても良い。
本発明に係る給水管洗浄装置によれば、圧縮空気を用いた給水管の洗浄システムにおいて、洗浄能力、及び静粛性を高めることができる点において有用である。また、一台の圧縮空気送出機により、給水管の使用が異なる様々な建築物の給水管を洗浄することが可能となる。
本発明の実施の形態1に係る給水管洗浄システムの構成を示す図である。 本発明の実施の形態1に係るシリンダの外観を示す図である。 本発明の実施の形態1に係るシリンダの断面図である。 本発明の実施の形態1に係る給水管洗浄方法を説明するための図である。 本発明の実施の形態2に係る圧縮空気送出機の構成を示す図である。 従来の圧縮空気を用いた給水管の洗浄方法を説明するための図である。
符号の説明
101 コンプレッサー
102 圧縮空気送出機
103 圧力弁
104 電磁弁
105 制御部
106 シリンダ
106a ホース接続部
106b コック部
106c 固定部
106d 切り込み部
106e 小孔
106f 振動防止ピン
106g 雌ネジ部
301 量水機
302〜306 給水栓
307〜312 給水管
313 止水キャップ
402 第1の電磁弁
403 第2の電磁弁
501 給水管洗浄装置
502 コンプレッサー
503 操作盤
504 量水機
505〜508 給水栓
509 パッキン
510〜513 給水管

Claims (5)

  1. 圧縮空気を給水管の内部に射出して給水管内部を洗浄する給水管洗浄システムにおいて、
    圧縮空気を射出する第1の給水管と、
    前記第1の給水管と連通する第2の給水管と、
    圧縮空気を生成するコンプレッサーと、前記コンプレッサーより送られる圧縮空気を断続的に射出する圧縮空気送出機と、その内部に螺旋状の切り込みを有し、前記圧縮空気送出機より射出される圧縮空気を、前記第1の給水管の内部に螺旋状に回転させながら射出するシリンダとを有する給水管洗浄装置と、を備え、
    前記第1の給水管の内部に圧縮空気を、螺旋状に旋回させつつ圧送し、該旋回する圧縮空気により、その蛇口が開放されている前記第2の給水管の内部に微細気泡を発生させながら旋回する水流を作り、該旋回する水流により前記第2の給水管の内部を洗浄する、
    ことを特徴とする給水管洗浄システム。
  2. 圧縮空気を給水管の内部に射出する給水管洗浄装置において、
    圧縮空気を生成するコンプレッサーと、前記コンプレッサーより送られる圧縮空気を断続的に射出する圧縮空気送出機と、その内部に螺旋状の切り込みを有し、前記圧縮空気送出機より射出される圧縮空気を、給水管の内部に螺旋状に回転させながら射出するシリンダとを有し、
    前記給水管内の水を、螺旋状に旋回する圧縮空気により螺旋状に攪拌して微細気泡を発生させる、
    ことを特徴とする給水管洗浄装置。
  3. 請求項2に記載の給水管洗浄装置において、
    上記シリンダには、該シリンダの外側面から該シリンダの流路内壁面までを貫通する小孔が穿設され、該小孔には、ピンが、その先端面が該シリンダの流路内壁面とほぼ同じ高さとなるよう圧入嵌合されてなる、
    ことを特徴とする給水管洗浄装置。
  4. 請求項2、又は請求項3に記載の給水管洗浄装置において、
    上記圧縮空気送出機は、前記コンプレッサーより送られる圧縮空気の通過流量が異なる電磁弁が複数設けられ、
    前記複数の電磁弁のうちの所要の電磁弁を動作させ、射出する圧縮空気の空気量を変化させる制御部と、を備えた、
    ことを特徴とする給水管洗浄装置。
  5. 圧縮空気を給水管の内部に射出して給水管内部の洗浄を行う給水管洗浄方法において、
    コンプレッサーにより生成された圧縮空気を、螺旋状に回転させながら、第1の給水管の内部に断続的に射出し、
    前記第1の給水管内部の水を、螺旋状に旋回する圧縮空気により螺旋状に攪拌して微細気泡を発生させ、
    前記第1の給水管と連通する第2の給水管の給水栓を開放して、前記第2の給水管の内部に微細気泡を発生させながら旋回する水流を作り、該旋回する水流により前記第2の給水管の内部を洗浄する、
    ことを特徴とする給水管洗浄方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009186151A (ja) * 2008-02-08 2009-08-20 Mitsubishi Electric Corp 追焚き機能付き給湯機
JP2009228925A (ja) * 2008-03-19 2009-10-08 Mitsubishi Electric Corp 浴槽給湯機能付き給湯機
JP2012210554A (ja) * 2011-03-30 2012-11-01 Shinmaywa Industries Ltd 高圧洗浄装置およびこれを備えた高圧洗浄車

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