JP2009185946A - ディスクブレーキ用摩擦材組立体 - Google Patents

ディスクブレーキ用摩擦材組立体 Download PDF

Info

Publication number
JP2009185946A
JP2009185946A JP2008027959A JP2008027959A JP2009185946A JP 2009185946 A JP2009185946 A JP 2009185946A JP 2008027959 A JP2008027959 A JP 2008027959A JP 2008027959 A JP2008027959 A JP 2008027959A JP 2009185946 A JP2009185946 A JP 2009185946A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
friction material
plate
torque
disc brake
receiving plate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2008027959A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4896902B2 (ja
Inventor
Hitoshi Furukawa
仁 古川
Takuya Makishima
拓也 槙島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Akebono Brake Industry Co Ltd
Original Assignee
Akebono Brake Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Akebono Brake Industry Co Ltd filed Critical Akebono Brake Industry Co Ltd
Priority to JP2008027959A priority Critical patent/JP4896902B2/ja
Priority to CN 200910005557 priority patent/CN101504045B/zh
Priority to EP09000966.3A priority patent/EP2088050B1/en
Publication of JP2009185946A publication Critical patent/JP2009185946A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4896902B2 publication Critical patent/JP4896902B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】制動トルクの伝達のための係合部に金属疲労が生じ難く、且つ、部品点数を削減することのできるディスクブレーキ用摩擦材組立体を得る。
【解決手段】摩擦材3が組み付けられて摩擦材3に作用する制動トルクを受けるトルク受けプレート17の裏面には、制動トルクの作用方向に直交する方向に沿って当接面61を有した切り起こし部63を形成し、該トルク受けプレート17の裏面に固着されるアンカプレート48には切り起こし部63が嵌合する切欠部65を設けて、切り起こし部63と切欠部65との凹凸嵌合により両プレート間での制動トルクの伝達を行う。
【選択図】図2

Description

本発明は、例えば鉄道車両用のディスクブレーキ装置に使用されるディスクブレーキ用摩擦材組立体に関する。
ディスクブレーキ装置は、車軸に固定されるディスクロータと、このディスクロータに対峙して配置されるディスクブレーキ用摩擦材組立体と、このディスクブレーキ用摩擦材組立体をディスクロータに向かって進退駆動するアクチュエータを内蔵して車体フレームに固定されるブレーキキャリパとを備えていて、前記ディスクブレーキ用摩擦材組立体の摩擦材をディスクロータに押圧させた時の摺動摩擦により、制動トルクを発生する。
鉄道車両用のディスクブレーキ装置に使用されるディスクブレーキ用摩擦材組立体の場合は、通常、前面側にディスクロータへ押圧される摩擦材が組み付けられて前記摩擦材に作用する制動トルクを受けるトルク受けプレート(プレッシャプレートと呼ばれることもある)と、該トルク受けプレートの裏面に固着されると共に車両側のアンカブロックに取り付けられて、前記トルク受けプレートの受けた制動トルクを前記アンカブロックに伝達するアンカプレートとを備えている。
そして、前記トルク受けプレートとアンカプレートとの固着構造として、これらのプレート相互に1本の圧入ピンを打ち込んで、相互をトルクの伝達が可能に連結すると共に、適当な間隔でリベット止めやスポット溶接によりプレート相互を一体化した構成のものが知られている。(例えば、特許文献1参照)。
特開第2882872号公報
ところが、アンカプレートとトルク受けプレートとを結合している圧入ピンは、それぞれのプレートに対して全周が緊密嵌合で遊びが無いため、制動時に制動トルクの伝達となるディスクロータの接線方向(周方向)の負荷だけでなく、各プレート相互の熱変形に伴ってディスクロータの半径方向にも負荷がかかり、金属疲労が進み易い。そのため、金属疲労による圧入ピンの折損によって制動トルクの伝達が不能になるといった重大な事故を未然に防止するためには、頻繁に保守・点検作業を実施して、早期に摩擦材組立体を交換する必要があり、保守・点検の頻度が増えるという問題があった。
また、圧入ピンによる結合は、部品増加を招くという問題もあった。
本発明の目的は上記課題を解消することに係り、制動トルクの伝達のための係合部に金属疲労が生じ難く、金属疲労の検出のための保守・点検作業の頻度を低減して取り扱い性を向上させることができ、また、部品点数の削減によって、組立性を向上させると共に、コストの低減を図ることのできるディスクブレーキ用摩擦材組立体を提供することである。
上記目的は下記構成により達成される。
(1)本発明に係るディスクブレーキ用摩擦材組立体は、前面側に摩擦材が組み付けられて前記摩擦材に作用する制動トルクを受けるトルク受けプレートと、該トルク受けプレートの裏面に固着されると共に車両側のアンカブロックに取り付けられるアンカプレートとを備えたディスクブレーキ用摩擦材組立体であって、
前記トルク受けプレートの裏面には、制動トルクの作用方向に直交する方向に沿って当接面を有した切り起こし部が形成され、
前記アンカプレートには、前記切り起こし部が嵌合し前記当接面を介して制動トルクを受ける切欠部を設けたことを特徴とする。
(2)上記(1)に記載の構成で、前記ディスクブレーキ用摩擦材組立体が、制動トルクの作用方向に並べて配置される2つのディスクブレーキ用摩擦材組立体に分割されていることを特徴とする。
上記に記載のディスクブレーキ用摩擦材組立体では、トルク受けプレートの切り起こし部とアンカプレートの切欠部との凹凸嵌合により、トルク受けプレートからアンカプレートへの制動トルクが伝達されるようになっている。
この切り起こし部と切欠部との凹凸嵌合は、制動トルクの伝達方向(ディスクロータの接線方向)に直交するディスクロータの半径方向には隙間嵌めとすることができ、これにより、熱変形に伴って各プレート間に発生する半径方向の負荷が凹凸嵌合部に作用することを回避することができる。
従って、従来の圧入ピンによる結合の場合と比較すると、制動トルクの伝達のための係合部である凹凸嵌合部に作用する負荷が低減されて金属疲労が生じ難くなる。
そのため、金属疲労の検出のための保守・点検作業の頻度を低減して取り扱い性を向上させることができる。
また、トルク受けプレートに装備する切り起こし部は、トルク受けプレートに一体形成したもので、別体の圧入ピンを使用する従来のディスクブレーキ用摩擦材組立体を比較すると、部品点数の削減によって、組立性を向上させると共に、コストの低減を図ることができる。
以下、本発明に係るディスクブレーキ用摩擦材組立体の好適な実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1は本発明に係るディスクブレーキ用摩擦材組立体の一実施の形態の正面図、図2は図1に示したディスクブレーキ用摩擦材組立体の背面図、図3は図2のA矢視図、図4は図2に示したディスクブレーキ用摩擦材組立体の分解斜視図、図5は図4に示したライニング組立体に板ばねを連結する工程の説明図、図6は図2に示したディスクブレーキ用摩擦材組立体からトルク受けプレート及びアンカプレートを取り外して、各ライニング組立体から押圧力を受けるリンクプレートを露出させた裏面図、図7は図6のB−B断面図、図8は図6のC−C断面図、図9は図1のD−D断面図、図10は図2のE−E断面図である。
ディスクブレーキ用摩擦材組立体1は、図1に示すように、制動トルクの作用方向(ディスクロータの接線方向で、図1では、矢印P方向)に並べて配置される2つのディスクブレーキ用摩擦材組立体1A,1Bに分割されている。
2つのディスクブレーキ用摩擦材組立体1A,1Bは、同様の構成をなすもので、詳細な部品構成はディスクブレーキ用摩擦材組立体1Aを例にして、説明する。
ディスクブレーキ用摩擦材組立体1Aは、不図示のディスクロータへ押圧される摩擦材3の裏面に裏板4が固着された複数個のライニング組立体5と、裏板4よりも小さな外形の略円板状に形成されて裏板4の中心に連結されるトルク伝達リング7と、トルク伝達リング7の外周面7aが旋回可能に嵌合する5個のガイド孔11を有していて、ライニング組立体5に作用する制動トルクをトルク伝達リング7を介して受けるガイドプレート12と、ガイド孔11よりも大きな外形を有してライニング組立体5とは逆側からガイド孔11の上に被せられてライニング組立体5に連結されることによりライニング組立体5及びトルク伝達リング7を旋回自在にガイドプレート12に保持させる板ばね15と、ガイドプレート12を支持してガイドプレート12に作用する制動トルクを受けるトルク受けプレート17と、複数個のライニング組立体5の裏面に当接する複数個の裏面当接部(裏面当接曲面部)21とトルク受けプレート17に当接する単一のプレート当接部22とを具備してライニング組立体5とトルク受けプレート17との間で押圧力の伝達を行う2種のリンクプレート24,25と、を備えている。
摩擦材3は円板形であり、この摩擦材3の裏面に固着された裏板4も、摩擦材3と同径の円板形である。
本実施の形態の場合、トルク伝達リング7は、裏板4よりも小径の円板状で、図4及び図7に示すように、裏板4に一体形成されている。
トルク伝達リング7の外周面7aは、図7に示すように、ガイド孔11の内周面に点接触する凸の湾曲面に形成されている。この湾曲面でガイド孔11に嵌合することで、図中の矢印Xで示す方向に旋回(揺動)可能に支持される。この旋回挙動は、摩擦材3がディスクロータに発生するうねり等に追従して接触面積を維持するために必要となる。
そして、トルク伝達リング7の裏面(ライニング組立体5とは逆側の面)には、図5及び図8に示すようにトルク伝達リング7よりも小径の角棒状に突出形成された連結軸部27と、該連結軸部27の先端側(トルク伝達リング7とは反対側)の一部から径方向に延出する押え片28とが一体形成されている。
押え片28を設けたことによって、押え片28と対向するトルク伝達リング7との間が、後述する板ばね15の嵌合孔31の周縁部を割り込ませることが可能な溝状になっている。
トルク伝達リング7には、図5及び図8に示すように、連結軸部27の周囲の空きスペースに、回転規制用凹み32が形成されている。
本実施の形態の場合、回転規制用凹み32は、円形の嵌合孔である。
連結軸部27は、板ばね15に形成された円形の嵌合孔31に回転自在に嵌合する。
板ばね15は、図5(a)に示すように、嵌合孔31の周縁部の一部に押え片28を挿通させる切り欠き33が連設されている。
この切り欠き33を装備したことによって、図5(a)に示すように、切り欠き33の位置を押え片28の位置(向き)に整合させて連結軸部27及び押え片28を嵌合孔31に挿通させて図5(b)の状態にした後、図5(c)に示すように、矢印Y方向に板ばね15を回転させてライニング組立体5と板ばね15とに相対回転を生じさせると、嵌合孔31の周縁部が押え片28と対向するトルク伝達リング7との間の溝状の部分に割り込んで、板ばね15が連結軸部27から抜け止めされた状態になる
板ばね15には、図5(c)に示すように、板ばね15と連結軸部27とを約90°相対回転させて、板ばね15が連結軸部27から抜け止めされた状態になったときに、トルク伝達リング7に形成された回転規制用凹み32に重なる局部的開口部(内径部凹部)35が形成されている。
板ばね15は、図6及び図7に示すように外周部15aがガイドプレート12に接触して、外周部と内周部との間の撓み(弾性)変形によってばね性を発揮するが、図5(a)に示すように、外周部の4箇所に切り込み37が設けられて、当該外周部のガイドプレート12への接地部が複数に分断されている。
板ばね15を、図5(b)に示した状態から図5(c)に示す状態にする場合には、図5(b)に示したように連結軸部27に嵌合させた板ばね15の中心部付近をガイドプレート12側に押圧して、板ばね15を弾性変形させた状態にして、その状態で板ばね15を連結軸部27に対して90°回転させることで図5(c)に示した状態にする。
本実施の形態のガイドプレート12は、5個のガイド孔11を有しており、それぞれのガイド孔11に、ライニング組立体5のトルク伝達リング7を嵌合させた後、各ライニング組立体5のトルク伝達リング7から突出している連結軸部27に嵌合させた板ばね15を図5(c)に示したように抜け止め状態にすると、5個のライニング組立体5がガイドプレート12に一体化された部分組立体41(図6において、リンクプレート24,25を取り除いた状態)に仕上げられる。
本実施の形態のディスクブレーキ用摩擦材組立体1の組立方法としては、このようにガイドプレート12の全てのガイド孔11にライニング組立体5を組み付けて、予め5個のライニング組立体5がガイドプレート12に一体化された部分組立体41とした後、組立ラインに導入して、以後、図6に示すように、ガイドプレート12の裏面側から、各リンクプレート24,25を組み付け、その後、ガイドプレート12にトルク受けプレート17を締結することにより完成させる組立方法が採用される。
リンクプレート24は、図6に示すように、ガイドプレート12に保持されている2つのライニング組立体5を、押圧力が伝達可能に押えるもので、両端に各ライニング組立体5の裏面に当接する裏面当接部21が設けられ、また、これらの2つの裏面当接部21の中間に位置するように、トルク受けプレート17に当接する単一のプレート当接部22が設けられている。
裏面当接部21は、図8に示すように、ライニング組立体5側に突出した曲面部21aを連結軸部27の頂部の中心に当接することによって、図7に矢印Xで示したライニング組立体5の旋回性を損なうことなく、ライニング組立体5との間での押圧力の伝達を可能にする。
プレート当接部22は、図9に示すように、トルク受けプレート17側に突出した曲面部22aをトルク受けプレート17に当接させることによって、リンクプレート自体が旋回自在にトルク受けプレート17に当接して、トルク受けプレート17との間での押圧力の伝達を可能にする。
リンクプレート25は、図6に示すように、ガイドプレート12に保持されている3つのライニング組立体5を、押圧力が伝達可能に押えるもので、中心から3方に延出したアーム形状の先端側に各ライニング組立体5の裏面に当接する裏面当接部21が設けられ、また、中心に位置するように、トルク受けプレート17に当接する単一のプレート当接部22が設けられている。
裏面当接部21及びプレート当接部22の構造は、前述のリンクプレート24における裏面当接部21及びプレート当接部22と同一である。
これらのリンクプレート24,25には、適宜、重量を軽減するための軽め穴23が貫通形成されている。
各リンクプレート24,25の裏面当接部21には、図7、図8に示すように、ガイドプレート12に保持されたライニング組立体5の裏面に当接した際に、積層状態にある板ばね15とトルク伝達リング7との回転を規制する一対の回転規制用突起(回転規制用の折曲げ爪)43が設けられている。
各リンクプレート24,25に装備された回転規制用突起43は、裏面当接部21の両側に延出形成された突片をライニング組立体5側に折り曲げた係止爪であり、図5(c)に示すように互いに重なった局部的開口部35及び回転規制用凹み32に嵌合して、ライニング組立体5及び板ばね15の回転を規制する。
図6に示すように、ガイドプレート12に保持されている各ライニング組立体5の上にリンクプレート24,25をセットした状態で、ガイドプレート12の裏面にトルク受けプレート17を連結する。
ガイドプレート12及びトルク受けプレート17の外周部には、図4に示すようにリベット止め用の貫通穴46が適宜間隔で形成されており、外周部同士を重ね合わせたガイドプレート12とトルク受けプレート17は、図1及び図2に示すように、貫通穴46に挿通させたリベット47により強固に連結・固定される。
即ち、本実施の形態の場合、ライニング組立体5の形態で提供される摩擦材3は、ガイドプレート12やリンクプレート24,25を介してトルク受けプレート17に取り付けられており、摩擦材3に作用する制動トルクはガイドプレート12を介してトルク受けプレート17に伝達されるようになっている。
なお、本実施の形態の場合、図4に示すように、トルク受けプレート17は、予めアンカプレート48がリベット49により固定されて、トルク受けプレート17とアンカプレート48とが一体化したアンカプレート組立体50の形態で取り扱われる。
アンカプレート48は、車両側のディスクブレーキ装置において、アクチュエータによりディスクロータに向かって進退駆動されるアンカブロック(摩擦材取付け手段)に固定される。
本実施の形態のディスクブレーキ用摩擦材組立体1A,1Bでは、図2及び図4に示すように、トルク受けプレート17の裏面には、制動トルクの作用方向に直交する方向に沿って当接面61を有した切り起こし部63が形成されている。
この切り起こし部63は、トルク受けプレート17の各部をプレス成形する工程で、形成する。
そして、トルク受けプレート17にリベット止めされるアンカプレート48には、切り起こし部63が嵌合して、トルク受けプレート17の受けた制動トルクを切り起こし部63の当接面61を介して受ける切欠部65を設けている。
図4に示すように、切欠部65の制動トルクの作用方向に沿う開口幅W1は、切り起こし部63との嵌合が緊密嵌合(締まり嵌め)となるように、切り起こし部63の対向する当接面61,61間の離間距離W2よりも僅かに小さめに設定されている。これに対して、切欠部65の制動トルクの作用方向に直交する方向の長さL1は、切り起こし部63の嵌合が隙間嵌めとなるように、切り起こし部63の対応する長さL2よりも大きく設定されている。
トルク受けプレート17とアンカプレート48は、トルク受けプレート17の切り起こし部63をアンカプレート48の切欠部65に嵌合させた後、対応する6箇所のリベット止め用の貫通孔にリベット49を加締め付けて、一体化したアンカプレート組立体50とする。
図9に示すようにガイドプレート12にトルク受けプレート17を固定した組立完了状態では、各リンクプレート24,25のプレート当接部22は、トルク受けプレート17の内面に旋回自在に当接して、不図示のディスクブレーキ装置のアクチュエータを介してトルク受けプレート17に伝達される押圧力が、プレート当接部22、裏面当接部21を経て各ライニング組立体5に伝達され、また、摩擦材3がディスクロータに押圧された時の押圧力の反力は、ライニング組立体5から、裏面当接部21、プレート当接部22を経て伝達されてトルク受けプレート17で受け止められる。
一方、制動時に、ディスクロータからライニング組立体5に作用する制動トルクは、ライニング組立体5と一体のトルク伝達リング7の外周面7aから、該トルク伝達リング7が嵌合しているガイドプレート12に伝達され、ガイドプレート12に固定されているトルク受けプレート17に伝達され、更にトルク受けプレート17に形成した切り起こし部63とアンカプレート48の切欠部65とによる凹凸嵌合を介して、トルク受けプレート17からアンカプレート48に伝達される。
以上に説明したように、本実施の形態のディスクブレーキ用摩擦材組立体1Aでは、トルク受けプレート17の切り起こし部63とアンカプレート48の切欠部65との凹凸嵌合により、トルク受けプレート17からアンカプレート48への制動トルクが伝達されるようになっている。
この切り起こし部63と切欠部65との凹凸嵌合は、制動トルクの伝達方向(ディスクロータの接線方向)に直交するディスクロータの半径方向には図10にも示したようにL1−L2が1mm程度の隙間嵌めとすることができ、これにより、熱変形に伴って各プレート間に発生する半径方向の負荷が前記凹凸嵌合部に作用することを回避することができる。
従って、従来の圧入ピンによる結合の場合と比較すると、制動トルクの伝達のための係合部である凹凸嵌合部に作用する負荷が低減されて金属疲労が生じ難くなる。
そのため、金属疲労の検出のための保守・点検作業の頻度を低減して取り扱い性を向上させることができる。
また、トルク受けプレート17に装備する切り起こし部63は、トルク受けプレート17に一体形成したもので、別体の圧入ピンを使用する従来のディスクブレーキ用摩擦材組立体を比較すると、部品点数の削減によって、組立性を向上させると共に、コストの低減を図ることができる。
更に、本発明に係るディスクブレーキ用摩擦材組立体1は、図1に示すように、制動トルクの作用方向に並べて配置される2つのディスクブレーキ用摩擦材組立体1A,1Bに分割された2分割構造であるため、一体型の構造となる従来のディスクブレーキ用摩擦材組立体と比較すると、各ディスクブレーキ用摩擦材組立体1A,1Bに作用する制動トルクが半減されるため、これによっても、凹凸嵌合部に作用する負荷が低減されて金属疲労が生じ難くなる。
本発明に係るディスクブレーキ用摩擦材組立体の一実施の形態の正面図である。 図1に示したディスクブレーキ用摩擦材組立体の背面図である。 図2のA矢視図である。 図2に示したディスクブレーキ用摩擦材組立体の分解斜視図である。 図4に示したライニング組立体に板ばねを連結する工程の説明図である。 図2に示したディスクブレーキ用摩擦材組立体からトルク受けプレート及びアンカプレートを取り外して、各ライニング組立体から押圧力を受けるリンクプレートを露出させた裏面図である。 図6のB−B断面図である。 図6のC−C断面図である。 図1のD−D断面図である。 図2のE−E断面図である。
符号の説明
1 ディスクブレーキ用摩擦材組立体
1A,1B ディスクブレーキ用摩擦材組立体
3 摩擦材
4 裏板
5 ライニング組立体
7 トルク伝達リング
11 ガイド孔
12 ガイドプレート
15 板ばね
17 トルク受けプレート
21 裏面当接部
22 プレート当接部
24,25 リンクプレート
27 連結軸部
28 押え片
31 嵌合孔
32 回転規制用凹み
33 切り欠き
35 局部的開口部
37 切り込み
43 回転規制用突起
48 アンカプレート
61 当接面
63 切り起こし部
65 切欠部

Claims (2)

  1. 前面側に摩擦材が組み付けられて前記摩擦材に作用する制動トルクを受けるトルク受けプレートと、該トルク受けプレートの裏面に固着されると共に車両側のアンカブロックに取り付けられるアンカプレートとを備えたディスクブレーキ用摩擦材組立体であって、
    前記トルク受けプレートの裏面には、制動トルクの作用方向に直交する方向に沿って当接面を有した切り起こし部が形成され、
    前記アンカプレートには、前記切り起こし部が嵌合し前記当接面を介して制動トルクを受ける切欠部を設けたことを特徴とするディスクブレーキ用摩擦材組立体。
  2. 前記ディスクブレーキ用摩擦材組立体が、制動トルクの作用方向に並べて配置される2つのディスクブレーキ用摩擦材組立体に分割されていることを特徴とする請求項1に記載のディスクブレーキ用摩擦材組立体。
JP2008027959A 2008-02-07 2008-02-07 ディスクブレーキ用摩擦材組立体 Active JP4896902B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008027959A JP4896902B2 (ja) 2008-02-07 2008-02-07 ディスクブレーキ用摩擦材組立体
CN 200910005557 CN101504045B (zh) 2008-02-07 2009-01-20 盘式制动器摩擦件组件
EP09000966.3A EP2088050B1 (en) 2008-02-07 2009-01-23 Disc brake friction member assembly

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008027959A JP4896902B2 (ja) 2008-02-07 2008-02-07 ディスクブレーキ用摩擦材組立体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009185946A true JP2009185946A (ja) 2009-08-20
JP4896902B2 JP4896902B2 (ja) 2012-03-14

Family

ID=40976386

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008027959A Active JP4896902B2 (ja) 2008-02-07 2008-02-07 ディスクブレーキ用摩擦材組立体

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP4896902B2 (ja)
CN (1) CN101504045B (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012229788A (ja) * 2011-04-27 2012-11-22 Toyota Motor Corp ブレーキ装置、ブレーキ装置用摩擦対及びブレーキパッド
WO2013157337A1 (ja) * 2012-04-16 2013-10-24 曙ブレーキ工業株式会社 ディスクブレーキ用摩擦パッド組立て体
JP2014501371A (ja) * 2010-12-28 2014-01-20 フェベレ トランスポール 可撓性摩擦パッド及びこのようなパッドを有するブレーキライニング
WO2014073566A1 (ja) * 2012-11-08 2014-05-15 曙ブレーキ工業株式会社 ディスクブレーキ用摩擦パッド組立て体
JP2014095417A (ja) * 2012-11-08 2014-05-22 Akebono Brake Ind Co Ltd ディスクブレーキ用摩擦パッド組立て体
JP2014095439A (ja) * 2012-11-09 2014-05-22 Akebono Brake Ind Co Ltd ディスクブレーキ用摩擦パッド組立て体
JP2018517108A (ja) * 2015-06-09 2018-06-28 フェデラル−モーグル ブレムスベラーク ゲーエムベーハー ブレーキライニング内での摩擦ライニング要素の弾性的な設置

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6688578B2 (ja) * 2015-09-14 2020-04-28 曙ブレーキ工業株式会社 ディスクブレーキ用摩擦パッド組立て体

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0384443A (ja) * 1989-08-28 1991-04-10 Matsushita Electric Works Ltd 燃焼試験装置
JPH0458904A (ja) * 1990-06-27 1992-02-25 Sony Corp Av機器収納ラック
JPH08232999A (ja) * 1995-02-28 1996-09-10 Hosei Brake Kogyo Kk ディスクブレーキ
JP2004522086A (ja) * 2001-03-13 2004-07-22 フェデラル − モーガル フリクション プロダクツリミテッド 摩擦パッド

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB8520281D0 (en) * 1985-08-13 1985-09-18 Lucas Ind Plc Friction pad assemblies
IT232498Y1 (it) * 1994-07-08 2000-01-10 Ferodo Italiana Spa Pastiglia per freni a disco.

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0384443A (ja) * 1989-08-28 1991-04-10 Matsushita Electric Works Ltd 燃焼試験装置
JPH0458904A (ja) * 1990-06-27 1992-02-25 Sony Corp Av機器収納ラック
JPH08232999A (ja) * 1995-02-28 1996-09-10 Hosei Brake Kogyo Kk ディスクブレーキ
JP2004522086A (ja) * 2001-03-13 2004-07-22 フェデラル − モーガル フリクション プロダクツリミテッド 摩擦パッド

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014501371A (ja) * 2010-12-28 2014-01-20 フェベレ トランスポール 可撓性摩擦パッド及びこのようなパッドを有するブレーキライニング
JP2012229788A (ja) * 2011-04-27 2012-11-22 Toyota Motor Corp ブレーキ装置、ブレーキ装置用摩擦対及びブレーキパッド
WO2013157337A1 (ja) * 2012-04-16 2013-10-24 曙ブレーキ工業株式会社 ディスクブレーキ用摩擦パッド組立て体
JP2013221564A (ja) * 2012-04-16 2013-10-28 Akebono Brake Ind Co Ltd ディスクブレーキ用摩擦パッド組立て体
CN104246276A (zh) * 2012-04-16 2014-12-24 曙制动器工业株式会社 用于盘式制动器的摩擦垫组件
US9366301B2 (en) 2012-04-16 2016-06-14 Akebono Brake Industry Co., Ltd. Friction pad assembly for disk brake
CN104246276B (zh) * 2012-04-16 2018-02-09 曙制动器工业株式会社 用于盘式制动器的摩擦垫组件
WO2014073566A1 (ja) * 2012-11-08 2014-05-15 曙ブレーキ工業株式会社 ディスクブレーキ用摩擦パッド組立て体
JP2014095417A (ja) * 2012-11-08 2014-05-22 Akebono Brake Ind Co Ltd ディスクブレーキ用摩擦パッド組立て体
EP2918865A4 (en) * 2012-11-08 2016-06-29 Akebono Brake Ind DISC BRAKE PAD ASSEMBLY
JP2014095439A (ja) * 2012-11-09 2014-05-22 Akebono Brake Ind Co Ltd ディスクブレーキ用摩擦パッド組立て体
JP2018517108A (ja) * 2015-06-09 2018-06-28 フェデラル−モーグル ブレムスベラーク ゲーエムベーハー ブレーキライニング内での摩擦ライニング要素の弾性的な設置

Also Published As

Publication number Publication date
JP4896902B2 (ja) 2012-03-14
CN101504045A (zh) 2009-08-12
CN101504045B (zh) 2013-07-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4896902B2 (ja) ディスクブレーキ用摩擦材組立体
JP6261289B2 (ja) ディスクブレーキ用パッドスプリング
EP2363615B1 (en) Friction pad assembley for disc brake
JP4803019B2 (ja) ディスクブレーキ装置
EP2088050B1 (en) Disc brake friction member assembly
EP3351818B1 (en) Friction pad assembly for disc brakes
US9188178B2 (en) Protection clip for torque receiving part and method of forming attaching recess thereof
JP5918610B2 (ja) ディスクブレーキ用摩擦パッド組立て体
JP4938898B2 (ja) ディスクブレーキ用摩擦パッド組立て体
JP4423236B2 (ja) フローティング型ディスクブレーキ
US20210348661A1 (en) Disc brake pad spring and disc brake device
JPH09166168A (ja) フローティングブレーキディスク
JP4717848B2 (ja) ディスクブレーキ用摩擦材組立体、及びその組立方法
JP4286349B2 (ja) ディスクブレーキ
JP5128654B2 (ja) ディスクブレーキ用摩擦材組立体
JP5791449B2 (ja) ディスクブレーキ装置
JP4037330B2 (ja) ディスクブレーキ
JP2013087851A (ja) ブレーキパッド
JP2007085439A (ja) 車両用ディスクブレーキ
JP2009185947A (ja) ディスクブレーキ用摩擦材組立体
JPH0323773B2 (ja)
JP2013072501A (ja) ディスクブレーキ装置
JP2008137563A (ja) ワイパーブレード用スペーサ部材
CN114370470A (zh) 盘式制动器的导向传力结构
JP2004218696A (ja) ディスクブレーキ用パッドクリップ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100609

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110310

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110315

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110502

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20111213

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20111221

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4896902

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20210106

Year of fee payment: 9

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250