JP2009183009A - 画像データの出力画像調整 - Google Patents
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Abstract
の画質を自動調整する。
【解決手段】CPU231は、画像データGFに撮影情報PI(Exif(登録商標)
IFD)が含まれている場合には、露出補正量(露光量)EVを考慮した修正明度補正量
tCurve_Yを算出する。具体的には、修正明度補正量tCurve_Yは、オリジ
ナルな明度補正量tCurve_Yorgに対して2|EV|分の1を乗じることにより
算出される。したがって、露出補正量が大きくなるにつれて等比級数的に小さくなる。C
PU231は、得られた修正明度補正量tCurve_Yをトーンカーブに適用し、明度
を含む画質調整を実行する。すなわち、修正明度補正量tCurve_Yを用いてトーン
カーブの特性を修正し、修正後のトーンカーブを画像データGDに適用して画像データの
画質を調整する。
【選択図】図7
Description
によって生成された画像データの画質は、パーソナルコンピュータ上で画像レタッチアプ
リケーションを用いることによって任意に調整することができる。画像レタッチアプリケ
ーションには、一般的に、画像データの画質(特性)を自動的に調整する画像調整機能が
備えられており、この画像調整機能を利用すれば、出力装置から出力する画像データの画
質を容易に標準的な画質へと調整することができる。画像データの出力装置としては、例
えば、CRT、LCD、プリンタ、プロジェクタ、テレビ受像器などが知られている。
ータの画質(特性)を自動的に調整する機能が備えられており、このようなプリンタドラ
イバを利用しても、印刷される画像データの画質を容易に標準的な画質へと調整すること
ができる。
は、標準的な画像データの画質を基準とする画質補正が実行される。これに対して、画像
処理の対象となる画像データは様々な条件下で生成され得るため、標準的な画像データを
想定した基準値を用いて一律に画質自動調整機能によって画像データの画質(特性)を補
正しても、上手く画質を補正できないことがある。
を任意に調整できるものもあり、ユーザは意図的に所定の画質を有する画像データを生成
することができる。このような画像データに対して、画質自動調整機能を実行すると、画
像データが有する意図的な画像特性までもが一律に基準値に基づいて調整されてしまい、
ユーザの意図を反映した出力画像を得ることができないという問題があった。
的な画像処理の出力傾向を損なうことなく画像データの画質を自動調整することを目的と
する。
する露出補正量とを用いて画像データに対する画像処理を実行する画像処理装置を提供す
る。本発明の第1の態様に係る画像処理装置は、明度に関する画質調整の基準となる明度
基準値を用いて前記画像データの明度補正量を決定する補正量決定ユニットと、前記露出
補正量が大きくなるにつれて前記明度補正量を小さくする補正量修正ユニットと、前記修
正された明度補正量を適用して前記画像データの明度を調整する画質調整ユニットとを備
えることを特徴とする。
明度基準値を用いて画像データの明度補正量を決定し、決定された明度補正量を露出補正
量が大きくなるにつれて小さく修正し、修正された明度補正量を適用して前記画像データ
の明度を調整するので、恣意的に設定された明度に関する出力条件を損なうことなく画像
データの画質を自動調整することができる。したがって、画質が自動的に調整される場合
であっても、明るい出力結果が意図されている場合には、明るい出力結果を得ることがで
き、暗い出力結果が意図されている場合には、暗い出力結果を得ることができる。
露出補正量未満の前記露出補正量に対する前記明度補正量の変化の程度と、前記所定の露
出補正量以上の前記露出補正量に対する前記明度補正量の変化の程度とを異ならせても良
い。あるいは、前記補正量修正ユニットは、前記露出補正量が大きくなるにつれて前記明
度補正量の低減の割合を減少させても良い。かかる構成を備えることにより、露出補正量
が大きくなってもハイライトやシャドー部の階調を維持することが可能となり、結果とし
て白飛びや黒つぶれの発生を防止することができる。
さくされても良い。かかる場合には、画質が自動的に調整される場合であっても、明るい
出力結果が意図されている場合には、より正確に明るい出力結果を得ることができ、暗い
出力結果が意図されている場合には、より正確に暗い出力結果を得ることができる。例え
ば、前記補正量修正ユニットは、前記明度補正量を、前記露出補正量をパラメータとする
指数関数によって除することによって、前記明度補正量を修正しても良い。かかる場合に
は、露出補正量が大きくなるにつれて明度補正量を等比級数的に小さくすることができる
。
像データの明度に関する特性を示す明度特性値を取得する明度特性値取得ユニットを備え
、前記補正量決定ユニットは、前記明度基準値と前記取得した明度特性値との偏差を低減
させるように前記明度補正量を決定しても良い。かかる場合には、個々の画像データの特
性を踏まえて、より適切に画像データの明度に関する特性を補正することができる。
傾向を入力するための入力ユニットを備え、前記補正量決定ユニットは、前記入力された
明度補正の傾向に基づいて、前記画像データの明度補正量を決定しても良い。かかる場合
には、入力された明度補正の傾向に基づいて、より適切に画像データの明度に関する特性
を補正することができる。
いて画像を出力する画像出力ユニットを備えても良い。かかる場合には、明度に関する特
性が補正された画像を出力することができる。
ラスト補正前後の輝度差を考慮して前記明度補正量を修正し、前記画像データと前記露出
補正量とは、同一のファイル内に格納されていても良い。かかる場合には、コントラスト
補正による明度への影響を補償することができる。また、画像データに対する露出補正量
の対応付けを容易にすることができる。
情報とを用いて画像データに対する画像処理を実行する画像処理装置を提供する。本発明
の第2の態様に係る画像処理装置は、前記画像データを解析して、前記画像データの明度
に関する特性を示す明度特性値を取得する明度特性値取得ユニットと、明度に関する画質
調整の基準となる明度基準値と前記取得した明度特性値との偏差を低減する画質調整ユニ
ットと、前記露出補正の情報に基づいて、前記画像データに対して実行された露出補正の
度合いが大きくなるにつれて前記偏差の低減の程度を小さくする偏差低減量調整ユニット
とを備えることを特徴とする。
明度基準値と取得した明度特性値との偏差を低減する際に、露出補正の情報に基づいて、
画像データに対して実行された露出補正の度合いが大きくなるにつれて偏差の低減の程度
を小さくするので、恣意的に設定された明度に関する出力条件を損なうことなく画像デー
タの画質を自動調整することができる。したがって、画質が自動的に調整される場合であ
っても、明るい出力結果が意図されている場合には、意図に沿って明るい出力結果を得る
ことができ、暗い出力結果が意図されている場合には、意図に沿って暗い出力結果を得る
ことができる。なお、偏差の低減の程度は等比級数的に小さくされても良い。かかる場合
には、明るい出力結果が意図されている場合には、より正確に意図に沿って明るい出力結
果を得ることができ、暗い出力結果が意図されている場合には、より正確に意図に沿って
暗い出力結果を得ることができる。
されると共に、本発明の第1の態様に係る画像処理装置と同様にして種々の態様にて実現
され得る。
画像データに対する画像処理方法を提供する。本発明の第3の態様に係る画像処理方法は
、明度に関する画質調整の基準となる明度基準値を用いて前記画像データの明度補正量を
決定し、前記露出補正量が大きくなるにつれて前記明度補正量を小さく修正し、前記修正
した明度補正量を適用して前記画像データの明度を調整することを特徴とする。
装置と同様の作用効果を得ることができる。また、本発明の第3の態様に係る画像処理方
法は、本発明の第1の態様に係る画像処理装置と同様にして種々の態様にて実現され得る
。
て画像データに対する画像処理を実行する画像処理プログラムを記録したコンピュータが
読み取り可能な記録媒体を提供する。本発明の第4の態様に係るコンピュータが読み取り
可能な記録媒体に記録された画像処理プログラムは、明度に関する画質調整の基準となる
明度基準値を用いて前記画像データの明度補正量を決定する機能と、前記露出補正量が大
きくなるにつれて前記明度補正量を小さく補正する機能と、前記修正した明度補正量を適
用して前記画像データの明度を調整する機能とをコンピュータによって実現させることを
特徴とする。
な記録媒体によれば、本発明の第1の態様に係る画像処理装置と同様の作用効果を得るこ
とができる。また、本発明の第4の態様に係る画像処理プログラムを記録したコンピュー
タが読み取り可能な記録媒体は、本発明の第1の態様に係る画像処理装置と同様にして種
々の態様にて実現され得る。
データに対して画像処理を実行する画像処理装置を提供する。本発明の第5の態様に係る
画像処理装置は、取得した画像データを解析して、前記画像データの画質の特性を示す画
質特性値を取得する画質特性値取得ユニットと、前記取得した画像データに関連付けられ
ている前記撮影情報から、撮影意図を示す撮影情報を検索する検索ユニットと、予め定め
られた画質調整の基準となる画質調整基準値と前記取得した画質特性値との偏差を低減し
て前記画像データの画質を調整する画質調整ユニットと、前記撮影意図を示す撮影情報を
検出することができた場合には、前記検索した撮影意図を示す撮影情報を用いて、前記偏
差の低減の程度を調整する偏差低減量調整ユニットとを備えることを特徴とする。
内、撮影意図を示す撮影情報を用いて、画質調整処理時における偏差の低減の程度を調整
することができるので、撮影意図を反映した画質調整処理を実行することができる。
することができなかった場合には、前記偏差の低減の程度は前記撮影意図を示す撮影情報
によっては調整されなくても良い。かかる場合には、撮影意図を示す撮影情報を用いるこ
となく画質調整処理を実行することができる。
現され得る。
る。
本実施例に係る画像処理装置を適用可能な画像処理システムの構成について図1〜図3
を参照して説明する。図1は本実施例に係る画像処理装置を適用可能な画像処理システム
の一例を示す説明図である。図2は本実施例に係る画像処理装置の処理対象となる画像デ
ータを生成可能なディジタルスチルカメラの概略構成を示すブロック図である。図3は本
実施例に係る画像処理装置として機能するカラープリンタの概略構成を示すブロック図で
ある。
メラ12、ディジタルスチルカメラ12にて生成された画像データに対して画像処理を実
行する画像処理装置としてのパーソナルコンピュータPC、画像を出力する出力装置とし
てのカラープリンタ20を備えている。出力装置としては、プリンタ20の他に、CRT
ディスプレイ、LCDディスプレイ等のモニタ14、プロジェクタ等が用いられ得るが、
以下の説明では、カラープリンタ20を出力装置として用いるものとする。
管)に結像させることにより電気的に画像を取得するカメラであり、図2に示すように光
情報を収集するためのCCD等を備える光学回路121、光学回路121を制御して画像
を取得するための画像取得回路122、取得したディジタル画像を加工処理するための画
像処理回路123、各データを一時的に記憶するメモリを備えると共に各回路を制御する
制御回路124を備えている。ディジタルスチルカメラ12は、取得した画像をディジタ
ルデータとしてメモリカードMCを始めとする記憶装置に保存する。ディジタルスチルカ
メラ12における画像データの保存形式としては、JPEG形式が一般的であるが、この
他にもRAW形式、TIFF形式、GIF形式、BMP形式等の保存形式が用いられ得る
。
定するための選択・決定ボタン126、撮影画像をプレビューしたり、選択・決定ボタン
126を用いて露出補正量等を設定するための液晶ディスプレイ127を備えている。デ
ィジタルスチルカメラ12では、適正露出が自動的に設定されるため、ディジタルスチル
カメラ12において設定される露出補正量は、適正露出に対するプラス補正量、あるいは
マイナス補正量として設定される。露出補正量は、露光量EVで表され、露出の補正がな
い場合には、EV=±0に設定され、適正露出に対して露出を明るく補正したい場合には
、+0.1EV、+2.0EVのようにプラス側に露出補正量が設定され、適正露出に対
して露出を暗く補正したい場合には、−0.1EV、−2.0EVのようにマイナス側に
露出補正量が設定される。
タGDに加えて画像データの撮影情報PIを画像ファイルGFとしてメモリカードMCに
格納する。すなわち、撮影情報PIは、撮影時に画像データGDと共に自動的に画像ファ
イルGFとしてメモリカードMCに自動的に格納される。たとえば、ユーザによって、露
光補正量、光源等の撮影パラメータが任意の値に設定されている場合には、設定された露
光補正量に従い生成された画像データGD、および設定されたパラメータの値が記述され
た撮影情報PIを含む画像ファイルGFがメモリカードMCに格納される。
ルCV、コンピュータPCを介して、あるいは、ケーブルCVを介してカラープリンタ2
0に送出される。あるいは、ディジタルスチルカメラ12にて画像ファイルGFが格納さ
れたメモリカードMCが、メモリカード・スロットに装着されたコンピュータPCを介し
て、あるいは、メモリカードMCをプリンタ20に対して直接、接続することによって画
像ファイルがカラープリンタ20に送出される。なお、本実施例では、カラープリンタ2
0がスタンドアローンにて画像処理および出力(印刷)処理を実行する場合について説明
する。
、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)の4色の色インクを
印刷媒体上に噴射してドットパターンを形成することによって画像を形成するインクジェ
ット方式のプリンタである。あるいは、カラートナーを印刷媒体上に転写・定着させて画
像を形成する電子写真方式のプリンタである。色インクには、上記4色に加えて、ライト
シアン(薄いシアン、LC)、ライトマゼンタ(薄いマゼンタ、LM)、ダークイエロ(
暗いイエロ、DY)を用いても良い。
理を実行する印刷部21と、メモリカードMCを収容するスロット22と、カラープリン
タ20の各部の動作を制御する制御回路23を備えている。制御回路23は、各種演算処
理を実行する演算処理装置(CPU)231、CPU231にて実行されるプログラム等
を不揮発的に格納するリードオンリメモリ(ROM)232、CPU231における演算
処理結果、および取得したデータを一時的に格納するランダムアクセスメモリ(RAM)
233を備えている。制御回路23は、メモリカードMCから読み出した撮影情報PIを
解析し、解析した撮影情報PIに基づいて図示しない紙送りモータ、キャリッジモータ、
印字ヘッド等の動きを制御する。
本実施例に係る画像ファイルGFは、例えば、ディジタルスチルカメラ用画像ファイル
フォーマット規格(Exif(登録商標))に従ったファイル構造を有することができる
。Exif(登録商標)ファイルの仕様は、電子情報技術産業協会(JEITA)によっ
て定められており、画像データとして圧縮タイプのJPEGデータを格納するJPEG−
Exif(登録商標)ファイル、非圧縮タイプのTIFFデータを格納するTIFF−E
xif(登録商標)ファイルが存在する。以下の説明では、圧縮ファイル、すなわち、J
PEG−Exif(登録商標)ファイルを用いて説明する。
う画像ファイルの概略構成について説明する。図4はExif(登録商標)フォーマット
にしたがう画像ファイルGFの概略的な内部構造を示す説明図である。なお、本実施例中
におけるファイルの構造、データの構造、格納領域といった用語は、ファイルまたはデー
タ等が記憶装置内に格納された状態におけるファイルまたはデータのイメージを意味する
ものである。
f(登録商標)の付属情報を格納するAPP1マーカセグメント102、Exif(登録
商標)拡張データを格納するAPP2マーカセグメント103、量子化テーブルを定義す
るDQTマーカセグメント104、ハフマンテーブルを定義するDHTマーカセグメント
105、リスタートマーカの挿入間隔を定義するDRIマーカセグメント106、フレー
ムに関する各種パラメータを示すSOFマーカセグメント107、スキャンに関する各種
パラメータを示すSOSマーカセグメント108、および圧縮データの終了を示すEOI
マーカセグメント109を含んでいる。圧縮画像データGDは、SOSマーカセグメント
108とEOIマーカセグメント109の間の画像データ格納領域110に格納される。
なお、各マーカセグメントの記録順序は、SOIマーカセグメントの直後にAPP1、A
PP2マーカセグメントが記録され、EOIマーカセグメントの直前に画像データをはさ
んでSOSマーカセグメントが記録される他は任意である。
識別コード1022、付属情報1023、およびサムネイル画像1024から構成されて
いる。付属情報は、ファイルヘッダ(TIFFヘッダ)を含むTIFFの構造を取り、E
xif(登録商標)−JPEGでは、圧縮画像データに関する付属情報を格納する0th
IFD、撮影情報PIを始めとするExif(登録商標)固有の付属情報を格納するE
xif(登録商標) IFD、サムネイル画像に関する付属情報を格納する1st IF
Dを含んでいる。Exif(登録商標) IFDは、0th IFDに格納されているT
IFFヘッダからのオフセットでポイントされる。IFDでは、各情報を特定するために
タグが用いられており、各情報はタグ名によって呼ばれることがある。
ータが生成されたとき(撮影されたとき)の画質に関連する情報(画質生成情報)であり
、撮影に伴い自動的に記録される露出時間、ISO感度、絞り、シャッタースピード、焦
点距離に関するパラメータ、およびユーザによって任意に設定される露出補正量、光源、
撮影モード等に関するパラメータを含み得る。
明する。図5は本実施例に用いられ得る画像ファイルGFのExif(登録商標) IF
Dに格納される詳細な付属情報の一例を示す説明図である。
情報、画像データの生成日時、撮影条件の各タグが格納されている。撮影条件(撮影情報
IP)に関するタグには、露出時間、レンズF値、露出制御モード、ISO感度、露出補
正量、光源、ホワイトバランス、フラッシュ、焦点距離等の各パラメータ値が既定のオフ
セットに従って格納されている。画像処理装置(出力装置)側では、所望のタグ情報(パ
ラメータ)に対応するオフセットを指定することにより所望の撮影情報PIを取得するこ
とができる。
C.カラープリンタ20における画像処理:
する。図6は本実施例に係る画像処理装置(カラープリンタ20)における画像処理の処
理ルーチンを示すフローチャートである。図7は本実施例に係る画像処理装置(カラープ
リンタ20)における基準値を用いた画質調整処理(自動画質調整処理)の処理ルーチン
を示すフローチャートである。図8は従来手法による明度補正量と本実施例に係る手法に
よる明度補正量とを対比して示す説明図である。
MCが差し込まれると、メモリカードMCから画像ファイルGFを読み出し、読み出した
画像ファイルGFをRAM233に一時的に格納する(ステップS100)。CPU23
1は読み出した画像ファイルGFに含まれる画像データGDを伸張し、伸張した画像デー
タGDに対してマトリクスSを用いたマトリクス演算を実行してYCbCr→RGB色変
換処理を実行する(ステップS110)。
タを画像データGDとして格納しており、JPEGファイル形式の画像データはYCbC
rデータを圧縮したデータである。また、現在のパーソナルコンピュータPC、プリンタ
における画像処理では一般的にRGBデータが用いられている。したがって、JPEGフ
ァイル形式の画像データの伸張(デコード)、YCbCrデータのRGBデータへの色変
換処理が必要となる。なお、マトリクスSは、JPEGファイルについての仕様を規定す
るJFIFフォーマットにおいて、YCbCrデータをRGBデータへと変換する際に一
般的に用いられるマトリクスであり、当業者にとって周知のマトリクスであるから詳細な
説明は省略する。
処理を実行する(ステップS120)。基準値を用いた画質調整処理とは、一般的に、自
動画質調整処理と呼ばれる画像処理であり、外部からの入力に依存することなく、予めR
OM232に格納されている、好ましい標準的なパラメータの値(基準値)を用いて画質
を調整する処理である。かかる画質調整において用いられるパラメータは、例えば、明度
、シャープネス等といった画質に関するパラメータであり、これらパラメータについての
標準的なパラメータの値を用いて補正すべき補正量を求め、求めた補正量を適用して画質
が調整される。なお、詳細については図7を用いて後述する。
データに変換する色変換処理を実行する(ステップS130)。すなわち、画像データの
表色系をカラープリンタ20が印刷処理を実行する際に用いる表色系であるCMYK表色
系に変換する。具体的には、ROM232に格納されているRGB表色系とCMYK表色
系とを対応付けたルックアップデーブルを用いて実行される。
理を実行し(ステップS140)、本処理ルーチンを終了する。印刷出力処理では、CP
U231は、ハーフトーン処理、解像度変換処理を実行して、処理済みのデータをラスタ
データとして印刷部21に送出する。
析を実行する(ステップS200)。すなわち、本実施例における自動画質調整処理では
、画像データGDを画素単位にて解析して画像データGDの特性を示す各種の特性パラメ
ータ値、例えば、輝度最小値、輝度最大値、明度代表値といった画像統計値を取得する。
この時点では画像データGDはRGBデータであるからY=0.30R+0.59G+0
.11Bの式を用いて輝度最小値Yminおよび輝度最大値Ymax等が取得される。
CPU231は、輝度最小値Yminおよび輝度最大値Ymaxを用いてレベル補正(
コントラスト補正)を実行する(ステップS210)。具体的には、原画像データGDの
RGB成分をR,G,B、補正後のRGB成介をR’,G’,B’とすると、(R’,G
’,B’)=255*(R,G,B)(Ymax−Ymin)−Yminの式を用いて各
画素に対して補正が実行される。CPU231は、原画像データ(レベル補正前の画像デ
ータ)の128ポイントにおける輝度値と補正後画像データの128ポイントにおける輝
度値Ymodとの輝度差ΔY=Ymod−Yorgを算出する(ステップS220)。な
お、128ポイントとは、横軸に画像データの入力値(原画像データ)、縦軸に画像デー
タの出力値(補正後画像データ)を取る、トーンカーブにおける横軸(入力値)ポイント
の1つである。なお、本実施例では、RGBデータへの変換後にレベル補正を実行してい
るが、YCbCrデータの段階にて、輝度成分Yを用いてこれら処理を実行してもよい。
い明度補正量)tCurve_Yorgを算出する(ステップS230)。
値Bsmp=56の場合には、tCurve_Yorg=16となる(図8参照)。明度
基準値Brefは、例えば、0〜255の値を取り得る8ビットの情報であり、本実施例
では、128に設定されている。
含まれているか否かを判定し(ステップS240)、撮影情報PIが含まれていると判定
した場合には(ステップS240:Yes)、露出補正量(露光量)EVを考慮した修正
明度補正量tCurve_Yを算出する(ステップS250)。修正明度補正量tCur
ve_Yは、以下の式2を用いて算出される。
への影響を補償するための補正項である。なお、輝度差ΔYと露出補正量EVの符号が異
なる場合には、輝度差ΔY=0として修正明度補正量tCurve_Yが算出される。か
かる場合には、露出に関する撮影者の意図と自動補正の方向とが相反しているので、撮影
者の意図を優先するためにコントラスト補正に起因する補償値を適用しない。
明度を含む画質調整を実行して(ステップS260)本処理ルーチンを終了する。すなわ
ち、修正明度補正量tCurve_Yを用いてトーンカーブの特性を修正し、修正後のト
ーンカーブを用いて画素毎に画像データGDのR,G,Bの各成分の出力値(出力レベル
)を補正(変更)する。
0:No)、露出補正量(露光量)EVを考慮することができないので、オリジナルの明
度補正量tCurve_Yorgをトーンカーブに適用して明度を含む画質調整を実行し
(ステップS270)、本処理ルーチンを終了する。
gを用いたトーンカーブの特性の修正は、例えば、図9に示すように実行される。図9は
明度補正におけるトーンカーブの修正の一例を示す説明図である。露出補正量EVが正の
値の場合、すなわち撮影者が明度を明るくする補正を欲している場合には、例えば、入力
レベルの1/4のポイントにて明度補正量に応じて出力レベルOL1,OL2を持ち上げ
る。一方、露出補正量が負の値の場合、すなわち撮影者が明度を暗くする補正を欲してい
る場合には、例えば、入力レベルの3/4のポイントにて補正レベルに応じて出力レベル
OL3を下げる。補正レベルに対応する点を除く値は、スプライン曲線にて補間される。
補正量とを比較すると図8に示すようになる。ここで、従来手法による明度補正とは、上
記式1において、露出補正量EVに応じて明度基準値Brefを変更して明度補正量を求
める手法である。例えば、明度基準値Brefの標準値が128の場合、この標準値に対
して、0.1EV=2(明度修正値)とする換算式を用いて算出した値を、明度標準値1
28に対して加算することによって明度基準値Brefを修正する。すなわち、Bref
=標準値+(2*露出補正量EV/0.1)となり、露出補正量EVが正の場合には明度
修正値が標準値に加算され、露出補正量EVが負の場合には明度修正値が標準値から減算
される。
値Brefが128から108に修正され、修正された明度基準値を用いて算出された明
度補正量は14となる。また、明度代表値Bsmp=56、露出補正量EV=−2.0の
場合には、明度基準値Brefが128から88に修正され、修正された明度基準値を用
いて算出された明度補正量は11となる。
smp=56、露出補正量EV=−1.0の場合には、それぞれの値を式2に適用すると
、修正明度補正量=8となる。また、輝度差ΔY=+5、明度代表値Bsmp=56、露
出補正量EV=−2.0の場合には、それぞれの値を式2に適用すると、修正明度補正量
tCurve_Y=4となる。
イルGF内に含まれる撮影情報PIを反映して画像データGDの明度を自動調整すること
ができる。したがって、ユーザによって恣意的に画像の出力傾向が設定されている場合に
は、自動画質調整処理による画質調整が抑制されるため、ユーザの意図を反映した自動画
質調整処理を実行することができる。
度補正量を2|EV|分の1することによって明度補正量を補正するので、従来手法によ
って明度を補正する場合と比較して、より撮影者の意図に従った明度補正を実行すること
ができる。すなわち、露出補正量の絶対値が大きくなるにつれて修正明度補正量tCur
ve_Yを等比級数的(指数関数的)に大幅に小さくすることができる。したがって、出
力結果を明るくしたい、または暗くしたいとする撮影者の意図をより正確に画像データの
出力結果に反映させることができる。
正)の前後における輝度差ΔYを考慮して明度補正量を補正(修正)するので、コントラ
スト補正に起因する明度への影響を補償することができる。したがって、コントラスト補
正が実行された場合であっても、撮影者の意図に合った明度補正を実行することができる
。
ことができるので、フォトレタッチアプリケーションまたはプリンタドライバ上で画質調
整を行うことなく、手軽にユーザの撮影意図を反映した、高品質の印刷結果を得ることが
できる。
・その他の実施例:
た画質調整処理を実行しているが、図10に示すように更なる画像処理を加えても良い。
図10は他の実施例において付加される画像処理の処理ルーチンを示すフローチャートで
ある。なお、YCbCr−RGB色変換処理(ステップS110)以前のステップ、基準
値を用いた画質調整処理(ステップS120)以降のステップについては説明済みである
からその説明を省略する。
データに変換された画像データに対してガンマ補正を実行する(ステップS111)。ガ
ンマ補正において用いられるガンマの値は、ディジタルスチルカメラ固有のガンマ値であ
り、撮影情報PIのパラメータに基づいて取得されても良く、あるいは、撮影情報PIと
は別に、画像データGDに関連付けられる画像処理情報として提供されても良い。
換処理を実行する(ステップS112)。ここで、wRGB色空間は、一般的に用いられ
ているsRGB色空間よりも、少なくともその一部において、好ましくは、sRGB色空
間を包含する広い領域を備える色空間である。このような広域RGB色空間を用いること
により、YCbCrデータから変換されたRGBデータの値を失うことなく、後段の自動
画質調整処理へとつなげることができる。このとき用いられるマトリクスは、RGBデー
タをXYZデータへ変換するマトリクス、例えば、マトリクスM、wRGBデータをXY
Zデータへ変換するマトリクス、例えば、マトリクスNの合成マトリクスN−1Mであり
、あるいは、マトリクスMおよびマトリクスN−1である。
行する(ステップS113)。この逆ガンマ補正に用いられるガンマ値はカラープリンタ
20固有のガンマ値であり、例えば、ROM232に予め格納されている。かかる逆ガン
マ補正を実行することによって、カラープリンタ20のガンマ特性を考慮した画像データ
GDを生成することができる。
本実施例によれば、YCbCrデータから変換されたRGBデータの値を失うことなく自
動画質調整処理を実行することができるので、より適切な画質調整処理を実行することが
できる。
ついて説明しているが、カラープリンタ20の操作パネル上に明度補正の傾向、例えば、
明るめ、暗め、を選択する画質自動調整ボタンを供え、かかる画質自動調整ボタンによっ
て選択された明度補正の傾向に応じて明度基準値Bref、明度補正量を変更するように
しても良い。
プリンタ20の操作パネル上に画質自動調整ボタンを供え、かかる画質自動調整ボタンに
よって選択された画質自動調整が選択されている場合にだけ、上記実施例の画質自動調整
処理を実行するようにしても良い。
において全ての画像処理を実行し、生成された画像データGDに従って、ドットパターン
が印刷媒体上に形成されるが、画像処理の全て、または、一部をコンピュータ上で実行す
るようにしても良い。この場合には、コンピュータのハードディスク等にインストールさ
れている、レタッチアプリケーション、プリンタドライバといった画像データ処理アプリ
ケーションに図6〜8を参照して説明した画像処理機能を持たせることによって実現され
る。ディジタルスチルカメラ12にて生成された画像ファイルGFは、ケーブルを介して
、あるいは、メモリカードMCを介してコンピュータに対して提供される。コンピュータ
上では、ユーザの操作によってアプリケーションが起動され、画像ファイルGFの読み込
み、撮影情報PIの解析、画像データGDの変換、調整が実行される。あるいは、メモリ
カードMCの差込を検知することによって、またあるいは、ケーブルの差込を検知するこ
とによって、アプリケーションが自動的に起動し、画像ファイルGFの読み込み、撮影情
報PIの解析、画像データGDの変換、調整が自動的になされても良い。
ィジタルスチルカメラ12において実行しても良い。この場合には、ディジタルスチルカ
メラ12のROM等に格納されている、レタッチアプリケーション、プリンタドライバと
いった画像データ処理アプリケーションに図6〜8を参照して説明した画像処理機能を持
たせることによって実現される。ディジタルスチルカメラ12にて生成された印刷制御コ
マンドと印刷用画像データとを含む印刷用データは、ケーブルを介して、あるいは、メモ
リカードMCを介してプリンタ20に提供される。印刷用データを受けたプリンタ20は
、印刷用画像データに従って、ドットパターンを印刷媒体上に形成して画像を出力する。
なお、ディジタルスチルカメラ12は、印刷用画像データ(画像処理済み画像データ)を
パーソナルコンピュータPCまたはプリンタ20に提供しても良い。かかる場合には、パ
ーソナルコンピュータPCまたはプリンタ20において印刷用画像データに対して印刷制
御コマンドが与えられる。
整を説明したが、この他にも、例えば、シャドウ・コントラストポイント、コントラスト
、カラーバランス、彩度、およびシャープネスといった画像データGDの特性パラメータ
値に対して、撮影情報PIを反映した画質の自動調整が実行され得る。
えば、カラープリンタ20にパラメータの選択ボタン、あるいは、被写体に応じて所定の
パラメータの組み合わせた撮影モードパラメータの選択ボタンを供え、これら選択ボタン
によって画質自動調整を実行するパラメータを選択しても良い。また、画質自動調整がパ
ーソナルコンピュータ上で実行される場合には、プリンタドライバまたはレタッチアプリ
ケーションのユーザーインタフェース上にて画質自動調整を実行するパラメータが選択さ
れても良い。
ているが、所定の露出補正量未満の露出補正量に対する明度補正量の変化の程度と、所定
の露出補正量以上の露出補正量に対する前記明度補正量の変化の程度とを異ならせても良
い。あるいは、露出補正量が大きくなるにつれて明度補正量の低減の割合を減少させても
良い。かかる場合にも、露出補正量が大きくなってもハイライトやシャドー部の階調を維
持することが可能となり、結果として白飛びや黒つぶれの発生を防止することができる。
はCRT、LCD、プロジェクタ等の表示装置を用いることもできる。かかる場合には、
出力装置としての表示装置によって、例えば、図6〜8を参照して説明した画像処理を実
行する画像処理プログラム(ディスプレイドライバ)が実行される。あるいは、CRT等
がコンピュータの表示装置として機能する場合には、コンピュータ側にて画像処理プログ
ラムが実行される。ただし、最終的に出力される画像データは、CMYK色空間ではなく
RGB色空間を有している。
映できたのと同様にして、CRT等の表示装置における表示結果に画像データ生成時の撮
影情報PIを反映することができる。したがって、ディジタルスチルカメラ12によって
生成された画像データGDをより正確に表示させることができる。
ルを例にとって説明したが、本発明に係る画像ファイルの形式はこれに限られない。すな
わち、画像データGDと、画像データGDに関連付けられた露出補正に関する情報とを含
む画像ファイルであれば良い。さらに、露出補正に関する情報は、画像データの撮影情報
PI、あるいは、より積極的に画像処理装置を制御するための画像処理制御情報であって
も良い。なお、上記実施例において用いた図8に示す、撮影情報PIとして格納されるパ
ラメータは例示に過ぎず、Exif(登録商標)の規格に従うパラメータが種々格納され
得る。
で例示であり、その構成は各実施例の記載内容に限定されるものではない。ディジタルス
チルカメラ12にあっては、上記実施例に係る画像ファイルGFを生成できる機能を少な
くとも備えていればよい。また、カラープリンタ20にあっては、少なくとも、本実施例
に係る画像ファイルGFの撮影情報PIを解析し、特に明度に関してユーザの意図を反映
して画質を自動調整し、画像を出力(印刷)できればよい。
る場合を例にとって説明したが、画像データGDと撮影情報PIとは、必ずしも同一のフ
ァイル内に格納される必要はない。すなわち、画像データGDと撮影情報PI(画像処理
制御情報)とが関連付けられていれば良く、例えば、画像データGDと撮影情報PI(画
像処理制御情報)とを関連付ける関連付けデータを生成し、1または複数の画像データG
Dと撮影情報PIとをそれぞれ独立したファイルに格納し、画像データGDを処理する際
に関連付けられた撮影情報PIを参照しても良い。かかる場合には、撮影情報PIを利用
する画像処理の時点では、画像データおよび撮影情報PIとが一体不可分の関係にあり、
実質的に同一のファイルに格納されている場合と同様に機能するからである。さらに、C
D−ROM、CD−R、DVD−ROM、DVD−RAM等の光ディスクメディアに格納
されている動画像ファイルも含まれる。
た発明の実施の形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定する
ものではない。本発明は、その趣旨並びに特許請求の範囲を逸脱することなく、変更、改
良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることはもちろんである。
ニタ、20…出力装置としてのカラープリンタ、21…印刷部、22…スロット、23,
124…制御回路、101…SOIマーカセグメント、102…APP1マーカセグメン
ト、103…APP2マーカセグメント、104…DQTマーカセグメント、105…D
HTマーカセグメント、106…DRIマーカセグメント、107…SOFマーカセグメ
ント、108…SOSマーカセグメント、109…EOIマーカセグメント、110…画
像データ格納領域、121…光学回路、122…画像取得回路、123…画像処理回路、
126…選択・決定ボタン、127…液晶ディスプレイ、128…明度標準値、231…
演算処理装置(CPU)、232…リードオンリメモリ(ROM)、233…ランダムア
クセスメモリ(RAM)、1021…APP1マーカ、1022…Exif(登録商標)
識別コード、1023…付属情報、1024…サムネイル画像、Bref…明度基準値、
CV…ケーブル、EV…露出補正量(露光量)、GD,GF…画像データ、IP,PI…
撮影情報、M,N,N−1,S…マトリクス、MC…メモリカード、N−1M…合成マト
リクス、OL1,OL2,OL3…出力レベル、PC…画像処理装置としてのパーソナル
コンピュータ、Y…輝度成分、Ymax…輝度最大値、Ymin…輝度最小値、Ymod
…輝度値、tCurve_Y…修正明度補正量、tCurve_Yorg…明度補正量(
露出補正量を考慮しない明度補正量)、ΔY…輝度差。
Claims (29)
- 画像データと、その画像データに対する露出補正量とを用いて画像データに対する画像
処理を実行する画像処理装置であって、
明度に関する画質調整の基準となる明度基準値を用いて前記画像データの明度補正量を
決定する補正量決定ユニットと、
前記露出補正量が大きくなるにつれて前記明度補正量を小さくする補正量修正ユニット
と、
前記修正された明度補正量を適用して前記画像データの明度を調整する画質調整ユニッ
トとを備える画像処理装置。 - 請求項1に記載の画像処理装置において、
前記補正量修正ユニットは、所定の露出補正量未満の前記露出補正量に対する前記明度
補正量の変化の程度と、前記所定の露出補正量以上の前記露出補正量に対する前記明度補
正量の変化の程度とを異ならせる画像処理装置。 - 請求項1に記載の画像処理装置において、
前記補正量修正ユニットは、前記露出補正量が大きくなるにつれて前記明度補正量の低
減の割合を減少させる画像処理装置。 - 請求項2に記載の画像処理装置において、
前記補正量修正ユニットは、前記露出補正量が大きくなるにつれて前記明度補正量を等
比級数的に小さくする画像処理装置。 - 請求項4に記載の画像処理装置において、
前記補正量修正ユニットは、前記明度補正量を、前記露出補正量をパラメータとする指
数関数によって除する画像処理装置。 - 請求項5に記載の画像処理装置はさらに、
前記画像データを解析して、前記画像データの明度に関する特性を示す明度特性値を取
得する明度特性値取得ユニットを備え、
前記補正量決定ユニットは、前記明度基準値と前記取得した明度特性値との偏差を低減
させるように前記明度補正量を決定する画像処理装置。 - 請求項5に記載の画像処理装置はさらに、
前記画像データに対する明度補正の傾向を入力するための入力ユニットを備え、
前記補正量決定ユニットは、前記入力された明度補正の傾向に基づいて、前記画像デー
タの明度補正量を決定する画像処理装置。 - 請求項6または7のいずれかに記載の画像処理装置はさらに、
前記明度調整された画像データを用いて画像を出力する画像出力ユニットを備える画像
処理装置。 - 請求項1ないし8のいずれかに記載の画像処理装置において、
前記補正量修正ユニットは、コントラスト補正前後の輝度差を考慮して前記明度補正量
を修正し、
前記画像データと前記露出補正量とは、同一のファイル内に格納されている画像処理装
置。 - 画像データと、その画像データに対して実行された露出補正の情報とを用いて画像デー
タに対する画像処理を実行する画像処理装置であって、
前記画像データを解析して、前記画像データの明度に関する特性を示す明度特性値を取
得する明度特性値取得ユニットと、
明度に関する画質調整の基準となる明度基準値と前記取得した明度特性値との偏差を低
減する画質調整ユニットと、
前記露出補正の情報に基づいて、前記画像データに対して実行された露出補正の度合い
が大きくなるにつれて前記偏差の低減の程度を小さくする偏差低減量調整ユニットとを備
える画像処理装置。 - 請求項10に記載の画像処理装置において、
前記補正量修正ユニットは、所定の露出補正量未満の前記露出補正量に対する前記明度
補正量の変化の程度と、前記所定の露出補正量以上の前記露出補正量に対する前記明度補
正量の変化の程度とを異ならせる画像処理装置。 - 請求項10に記載の画像処理装置において、
前記補正量修正ユニットは、前記露出補正量が大きくなるにつれて前記明度補正量の低
減の割合を減少させる画像処理装置。 - 請求項12に記載の画像処理装置において、
前記偏差の低減の程度は、前記偏差低減量調整ユニットによって、等比級数的に小さく
される画像処理装置。 - 請求項10ないし13のいずれかに記載の画像処理装置において、
前記画像データと前記露出補正の情報とは、同一のファイル内に格納されている画像処
理装置。 - 画像データと、その画像データに対する露出補正量とを用いた画像データに対する画像
処理方法であって、
明度に関する画質調整の基準となる明度基準値を用いて前記画像データの明度補正量を
決定し、
前記露出補正量が大きくなるにつれて前記明度補正量を小さく修正し、
前記修正した明度補正量を適用して前記画像データの明度を調整する画像処理方法。 - 請求項15に記載の画像処理方法において、
前記明度補正量の修正においては、所定の露出補正量未満の前記露出補正量に対する前
記明度補正量の変化の程度と、前記所定の露出補正量以上の前記露出補正量に対する前記
明度補正量の変化の程度とを異ならせる画像処理方法。 - 請求項15に記載の画像処理方法において、
前記明度補正量は、前記露出補正量が大きくなるにつれて低減の割合が減少される画像
処理方法。 - 請求項17に記載の画像処理方法において、
前記明度補正量は、等比級数的に小さく修正される、画像処理方法。 - 請求項15に記載の画像処理方法はさらに、
前記画像データを解析して、前記画像データの明度に関する特性を示す明度特性値を取
得し、
前記明度基準値と前記取得した明度特性値との偏差を低減するように前記明度補正量を
決定し、
前記決定した明度補正量を、前記露出補正量をパラメータとする指数関数によって除す
る画像処理方法。 - 請求項15に記載の画像処理方法はさらに、
前記画像データに対する明度補正の傾向を受け取り、
前記受け取った明度補正の傾向に基づいて、前記画像データの明度補正量を決定し、
前記決定した明度補正量を、前記露出補正量をパラメータとする指数関数によって除す
る画像処理方法。 - 画像データと、その画像データに対する露出補正量とを用いて画像データに対する画像
処理を実行する画像処理プログラムを記録したコンピュータが読み取り可能な記録媒体で
あって、前記画像処理プログラムは、
明度に関する画質調整の基準となる明度基準値を用いて前記画像データの明度補正量を
決定する機能と、
前記露出補正量が大きくなるにつれて前記明度補正量を小さく補正する機能と、
前記修正した明度補正量を適用して前記画像データの明度を調整する機能とをコンピュ
ータによって実行させるコンピュータが読み取り可能な記録媒体。 - 請求項21に記載のコンピュータが読み取り可能な記録媒体において、
前記明度補正量を補正する機能は、所定の露出補正量未満の前記露出補正量に対する前
記明度補正量の変化の程度と、前記所定の露出補正量以上の前記露出補正量に対する前記
明度補正量の変化の程度とを異ならせる機能であるコンピュータが読み取り可能な記録媒
体。 - 請求項21に記載のコンピュータが読み取り可能な記録媒体において、
前記明度補正量は、前記露出補正量が大きくなるにつれて低減の割合が減少されるコン
ピュータが読み取り可能な記録媒体。 - 請求項23に記載のコンピュータが読み取り可能な記録媒体において、
前記明度補正量は、等比級数的に小さくされる、コンピュータが読み取り可能な記録媒
体。 - 請求項21に記載のコンピュータが読み取り可能な記録媒体はさらに、
前記画像データを解析して、前記画像データの明度に関する特性を示す明度特性値を取
得する機能をコンピュータによって実現させ、
前記補正量を決定する機能は、前記明度基準値と前記取得した明度特性値との偏差を低
減させるように前記明度補正量を決定し、
前記明度補正量を補正する機能は、前記決定した明度補正量を、前記露出補正量をパラ
メータとする指数関数によって除するコンピュータが読み取り可能な記録媒体。 - 請求項21に記載のコンピュータが読み取り可能な記録媒体はさらに、
前記画像データに対する明度補正の傾向を入力するための機能をコンピュータによって
実現させ、
前記補正量を決定する機能は、前記入力された明度補正の傾向に基づいて、前記画像デ
ータの明度補正量を決定し、
前記明度補正量を補正する機能は、前記決定した明度補正量を、前記露出補正量をパラ
メータとする指数関数によって除するコンピュータが読み取り可能な記録媒体。 - 請求項21ないし26のいずれかに記載のコンピュータが読み取り可能な記録媒体はさ
らに、
明度を調整した前記画像データを出力装置に対して出力する機能をコンピュータによっ
て実現させるコンピュータが読み取り可能な記録媒体。 - 撮影時における撮影条件を示す撮影情報が関連付けられた画像データに対して画像処理
を実行する画像処理装置であって、
取得した画像データを解析して、前記画像データの画質の特性を示す画質特性値を取得
する画質特性値取得ユニットと、
前記取得した画像データに関連付けられている前記撮影情報から、撮影意図を示す撮影
情報を検索する検索ユニットと、
予め定められた画質調整の基準となる画質調整基準値と前記取得した画質特性値との偏
差を低減して前記画像データの画質を調整する画質調整ユニットと、
前記撮影意図を示す撮影情報を検出することができた場合には、前記検索した撮影意図
を示す撮影情報を用いて、前記偏差の低減の程度を調整する偏差低減量調整ユニットとを
備える画像処理装置。 - 請求項28に記載の画像処理装置において、
前記撮影意図を示す撮影情報を検出することができなかった場合には、前記偏差の低減
の程度は前記撮影意図を示す撮影情報によっては調整されない画像処理装置。
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