JP2000115689A - 画像処理方法及び装置 - Google Patents

画像処理方法及び装置

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JP2000115689A
JP2000115689A JP10283667A JP28366798A JP2000115689A JP 2000115689 A JP2000115689 A JP 2000115689A JP 10283667 A JP10283667 A JP 10283667A JP 28366798 A JP28366798 A JP 28366798A JP 2000115689 A JP2000115689 A JP 2000115689A
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JP10283667A
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Takaaki Terashita
隆章 寺下
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】デジタルカメラにより撮像された画像データか
ら常に良好な再生画像を得るための、適正階調の画像を
得ることが可能な画像処理方法及び装置を提供するこ
と。 【解決手段】デジタルカメラにより取得されたデジタル
画像データに対し画像処理を施して再生画像を作成する
際に、前記デジタルカメラの階調変換特性を用いて前記
デジタル画像データを処理することを特徴とする画像処
理方法、及び前記デジタルカメラの階調変換特性を記憶
する記憶手段、前記階調変換特性を用いて前記デジタル
画像データを修正画像データに変換する変換テーブル作
成手段を有することを特徴とする画像処理装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、デジタル電子スチ
ルカメラ(DSC、以下、デジタルカメラともいう)に
より得られるデジタル画像データに対して画像処理を施
す画像処理方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】デジタルカメラにおいては、撮像により
取得した画像を、デジタル画像データとしてデジタルカ
メラ内部に設けられた内部メモリやICカード等の記録
媒体に記録し、記録されたデジタル画像データに基づい
て、プリンタやモニタに撮影画像を出力することができ
る。デジタルカメラにより取得した画像をプリントする
場合においては、ネガフィルムからプリントされた写真
と同様の高品位な画質を有することが期待される。
【0003】デジタルカメラには、オートホワイトバラ
ンス(AWB)機能、オート露出制御(AE)機能、さ
らには、色再現性の改良などの画像処理機能が組み込ま
れている。AWB機能としては、撮像した色信号の平均
値から求めた2つの色差信号が0となるように制御する
手法が、例えば、特開昭60−20993号公報、特開
平3−198484号公報等に、ビデオカメラ用のもの
として開示されている。また、AE機能としては、撮像
した全エリアの輝度信号の平均値と選択したエリアの輝
度信号の平均値とを比較することにより露出を制御する
手法が、例えば、特開平7−75006号公報に開示さ
れている。
【0004】一方、従来から、フィルム(特にリバーサ
ルフィルム)画像を読み取ってデジタル画像データに変
換し、これから階調、濃度、色を修正して印刷原稿を作
成する方法、装置が知られている(例えば、特開昭56
−87044号公報、特開平6−152962号公報参
照)。これらは、フィルム画像をプレスキャンすること
によって得られたデジタル画像データから、最大基準濃
度、最小基準濃度、ヒストグラムなどの画像特徴量を求
め、フィルム画像を忠実に再現するための変換テーブル
(LUT)を作成し、本スキャンによって得られたデジ
タル画像データを、このLUTにより変換して、印刷原
稿を作成するものである。
【0005】上記変換は、広い濃度再現域を有するフィ
ルム原稿から、それより再現域の狭い印刷原稿に変換す
る際の、原画を忠実に再現するためのグラデーションの
変換である。通常、原画は、適正露出で撮影されたフィ
ルム画像であるため、図8に示すように、主要部付近の
再現濃度を変えず、かつ最大基準濃度が黒、最小基準濃
度が白になるよう変換する。
【0006】さらに、ネガフィルム画像をデジタル画像
データに変換して、デジタルプリントを作成する方法、
装置も知られている(例えば、特開平9−102874
号公報、特開平9−116769号公報参照)。これら
のデジタル画像処理プリンタでは、CCDで読み取った
画像データを濃度値に変換して画像処理し、プリント濃
度の補正は、上述の濃度値のシフト(ネガ濃度値に対す
る補正量の加減算)で行う。
【0007】また、電子カメラに記録された再生画像信
号処理用データに基づいて、画像データを処理する処理
手段を有する画像再生装置が知られている(特開昭57
−185778号公報参照)。上述の再生画像信号処理
用データは、色温度データ、欠陥画素位置データ、フィ
ルタアレイの配列情報、指示信号、識別信号等であっ
て、これらのデータに基づき、画像データを修正して再
生画像を得る。
【0008】デジタルカメラへの入力信号をei 、出力
信号をeo とするとき、CRTのドライブ電圧と電子ビ
ーム電流の間に存在する階調特性(γ=2.2)を考慮
して、上述の出力信号はeo =ei 0.45となるよう設計
される。例えば、1絞りアンダー露出の出力信号は、e
o ’=(ei /2)0.45であることから、2つの画像信
号の比eo /eo ’=ei 0.45/(ei /2)0.45
1.37となる。すなわち、露出不良の画像データは、
o =k・eo ’によって適正露出の画像に修正できる
(ここで、kは出力信号の補正倍率である)。これは、
Log eo =K+Log eo ’により、Log e
o ’のシフトに相当する修正である(ここで、Kは出力
信号の補正量である)。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】デジタルカメラの多く
は、CCIR Rec.709に準拠した変換特性、 QL=1.099L0.45−0.099(l≧L≧0.0
18)、 QL=4.5L(0.018>L≧0) による階調処理を目指している。ここで、QLは出力
値、Lは被写体輝度を示している。さらに、実際には、
オーバー露出に対するラチチュードの拡大、S/N、彩
度の向上、出力装置を含む階調設計によって、ハイライ
ト、シャドー等の階調特性は、デジタルカメラの機種に
よって異なる。
【0010】このように階調変換特性が非線形なため、
上述の、eo =k・eo ’の関係は成立しない。このた
め、eo =k・eo ’により画像データを修正しても、
撮像された画像の露出状況によって階調が変化するとい
った不都合が生じる。すなわち、撮像時の露出の違いに
よって撮像された画像の階調が異なり、一定の階調を持
つ画像として再生されないという問題がある。
【0011】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的とするところは、従来の技術における問題
を解消し、デジタルカメラにより撮像された画像データ
から、常に良好な再生画像を得るために、常に適正階調
の画像を得る画像処理方法及び装置を提供することにあ
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明に係る画像処理方法は、デジタルカメラによ
り取得されたデジタル画像データに対し画像処理を施し
て再生画像を作成する際に、前記デジタルカメラの被写
体反射率対応値(輝度、輝度対数値、被写体反射率等、
被写体反射率と対応関係のある値を全て含む)とデジタ
ル画像データとの関係を表わす階調変換特性(またはそ
の代表特性)を用いて前記デジタル画像データを処理す
ることを特徴とする。
【0013】また、本発明に係る画像処理方法は、上記
階調変換特性に基づいて前記デジタル画像データを被写
体反射率対応値に変換し、この被写体反射率対応値を画
像処理することを特徴とする。この際、被写体反射率対
応値には、被写体輝度データ(輝度、輝度対数値等)を
含むものとする。また、被写体反射率対応値は、被写体
反射率、被写体反射率の対数値等を含むものとする。
【0014】また、本発明に係る画像処理方法は、上記
階調変換特性に基づいて画像データをLog被写体輝度
データに変換し、Log被写体輝度データを用いて求め
たLog被写体輝度の修正量に基づき、画像データを修
正することを特徴とする。また、本発明に係る画像処理
方法は、画像データとその画像データに対応する修正L
og被写体輝度の修正画像データとの関係を用いて画像
データを修正することを特徴とする。
【0015】また、本発明に係る画像処理方法において
は、前記階調変換特性を、前記デジタル画像データと共
に前記デジタルカメラから直接、または前記デジタルカ
メラから記録媒体を経由して得ることを特徴とする。ま
た、前記階調変換特性は、画像処理を行う装置の記憶手
段内に予め記憶しておいてもよい。
【0016】一方、本発明に係る画像処理装置は、デジ
タルカメラにより取得されたデジタル画像データに対し
画像処理を施して再生画像を作成する画像処理装置であ
って、前記デジタルカメラの階調変換特性(またはその
代表特性)を記憶する記憶手段と、前記階調変換特性を
用いて前記デジタル画像データを修正画像データに変換
する変換テーブル作成手段を有することを特徴とする。
【0017】また、本発明に係る画像処理装置は、上記
階調変換特性に基づいて前記デジタル画像データを被写
体反射率対応値に変換する変換手段、この被写体反射率
対応値を用いて画像処理を行う画像処理手段、画像デー
タを、前記画像処理後の被写体反射率対応値に対応する
画像データに変換する変換条件作成手段を有することを
特徴とする。ここで、被写体反射率対応値には、被写体
輝度データ(輝度、輝度対数値等)を含むものとする。
また、被写体反射率対応値は、被写体反射率、被写体反
射率の対数値等を含むものとする。
【0018】また、本発明に係る画像処理装置は、上記
被写体反射率対応値の修正量を求める被写体反射率対応
値修正手段を有することを特徴とする。さらにまた、本
発明に係る画像処理装置は、上記階調変換特性に基づい
て画像データをLog被写体輝度データに変換する手段
と、このLog被写体輝度データを用いて求めたLog
被写体輝度の修正量に基づき、画像データを修正する画
像処理手段を有することを特徴とする。
【0019】また、本発明に係る画像処理装置において
は、前記階調変換特性を、前記デジタル画像データと共
に前記デジタルカメラから直接、または前記デジタルカ
メラから記録媒体を経由して得ることを特徴とする。ま
た、前記階調変換特性は、画像処理装置の記憶手段に予
め記憶しておいてもよい。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、添付の図面に示す好適実施
例に基づいて、本発明の実施の形態を詳細に説明する。
【0021】図3は、デジタルカメラの階調変換特性の
一例を示す図であり、デジタルカメラの露出制御によ
り、撮像された被写体の特定輝度(例えば、ハイエス
ト)を基準とした輝度(被写体反射率)を入力として画
像信号に変換される際の、入出力の一例を示す図であ
る。例えば、被写体反射率100%(白)を入力値とす
るCCD出力値を画像信号(QL値)255、被写体反
射率0%を入力値とする出力値を画像信号(QL値)0
に対応させ、 QL=1.099L0.45−0.099(l≧L≧0.0
18)、 QL=4.5L(0.018>L≧0) で表わされ、ハイライトとシャドーで階調及び階調変化
の異なった特性に設計される。
【0022】図2は、図3に例示したデジタルカメラの
階調変換特性により変換した画像信号値0〜255か
ら、修正画像信号に変換する変換テーブルの信号変換特
性の一例を示す。以下に、上述の画像信号から修正画像
信号を得る変換テーブルを作成する例を述べる。
【0023】(実施例1)図1は、本発明に係る画像処
理方法を実現するための、デジタルカメラ(以下、DS
Cと記す)により得られた画像信号から上述の修正画像
信号を得る画像処理の概要を示す図である。ここでは、
DSCの階調変換特性に基づいて、画像データをLog
被写体輝度値データに変換し、このLog被写体輝度値
データに修正を加えて上述の修正画像信号を求める変換
テーブルにより、DSCの画像データを修正データに変
換する例について説明する。
【0024】図1は、画像データ101から修正画像デ
ータ106に変換する変換テーブル107を作成する方
法を示す図である。図1中、101は入力されたDSC
の画像データ、102はDSCの階調変換特性、103
はLog被写体輝度値データ、104はLog被写体輝
度値データ103に加えられる修正量、105は修正L
og被写体輝度値データ、106はDSCの階調変換特
性102に基づいて修正Log被写体輝度値データ10
5を修正して得られた修正画像データ、また、107は
画像データ101と修正画像データ106との関係を示
す変換テーブルである。
【0025】本実施例では、DSCの階調変換特性10
2に基づいて、画像データ101をLog被写体輝度値
データ103に変換し、このLog被写体輝度値データ
103に修正を加えさらに階調変換特性102を用い
て、上述の修正画像データ106を求める。そして、上
述の画像データ101と修正画像データ106とから、
変換テーブル107を作成する。
【0026】図4は、本実施例に係る画像処理装置の構
成を示すブロック図である。図4中、401は画像デー
タ入力手段、402は、DSCの階調変換特性や画像信
号と被写体反射率対応値(例えば、Log被写体輝度
値)をテーブル値または換算式として記憶する記憶手
段、403は、記憶手段402からの情報に基づいて入
力される画像データをLog被写体輝度値に変換するL
og被写体輝度値変換手段、404は、Log被写体輝
度値を用いてラフ画像データを作成するラフ画像データ
作成手段を示している。
【0027】また、405は、ラフ画像データを用いて
DSC画像からのプリント画像を濃くしたり薄くしたり
する、画像データの修正条件を決定する濃度制御条件決
定手段である。濃度制御条件は、前記修正条件(Log
被写体輝度修正量)である。修正条件の決定は、後に図
7に示すように、自動的に画像データを修正してもよ
く、画像表示装置の観察により入力手段を用いて手動的
に修正してもよい。また、自動的に修正した後、手動的
に修正してもよい。
【0028】406は画像データ修正手段であり、前記
修正条件によりLog被写体輝度値データを修正して修
正画像データを求める手段である。また、407は画像
表示手段、408は修正手段である。409は修正画像
データ変換手段であり、撮像画像の修正Log被写体輝
度値データから修正画像データに変換する手段である。
410は画像出力手段であり、ここでは、DSCデータ
の基準値を、所定の出力濃度になるよう画像出力信号に
変換するLUTを用いる。本実施例では、修正画像デー
タの基準値を予め定めた出力濃度になるように出力す
る。
【0029】以下、本実施例の処理行程を説明する。 (1)被写体輝度値を画像データに変換するDSCの階
調変換特性により、0〜255の画像信号(QL値=
q)→被写体輝度の対数値(Log被写体輝度信号=y
とする)の変換テーブルを求めるか、予めその変換テー
ブルを記憶手段402に記憶しておく。例えば、下記式
による変換テーブル値を記憶する。 q≧21: y=−〔Log{(q/255+0.099)/1.0
99}〕/0.45 q<21: y=3.060−Logq
【0030】(2)Log被写体輝度値変換手段403
は、上記変換テーブルの値に基づき、画像データをLo
g被写体輝度値データに変換する。 (3)ラフ画像データ作成手段404は、Log被写体
輝度値データから、ラフ画像データを求める。 (4)濃度制御条件決定手段405では、上記ラフ画像
データを用いて、オートセットアップ処理により濃度制
御条件(Log被写体輝度値修正量)を決定する。
【0031】(5)画像データ修正手段406では、ま
ず、Log被写体輝度値データを、Log被写体輝度値
修正量により修正して、修正Log被写体輝度値データ
を求める。 (6)また、Log被写体輝度信号(y)→画像信号の
変換テーブルを記憶しておき、この変換テーブルによ
り、修正Log被写体輝度値データから修正画像データ
を得る。
【0032】より詳細に説明すると、上記処理行程に従
い、Log被写体輝度値変換手段403では、画像信号
とLog被写体輝度信号の関係(記憶手段402中)か
ら、当該画像データをLog被写体輝度値データに変換
して記憶する。濃度制御条件決定手段405では、ラフ
画像データ作成手段404で作成したラフ画像データを
用いて濃度制御条件を求め、前記記憶したLog被写体
輝度値データを濃度制御条件により修正する。
【0033】画像データ修正手段406では、ラフ画像
データを修正してCRTなどの画像表示手段407に表
示し、必要により修正手段408から修正量を入力し、
前記濃度制御条件を修正してLog被写体輝度値データ
と画像表示のためのラフ画像データを修正する。これ以
上の修正が必要ないと判断されると、画像データとLo
g被写体輝度値の関係から、修正したLog被写体輝度
値を逆変換して、修正画像データを出力する。なお、図
4では、色/エッジ強調等、本願発明に係らない画像処
理は省略した。
【0034】上述の濃度制御条件を自動的に決定する処
理は、オートセットアップ処理に相当する。Log被写
体輝度値のラフ画像データは、加減算処理が可能となる
ことにより、オートセットアップ処理が容易となり、か
つ高精度の画像処理が可能となる。
【0035】上記実施例に示した画像処理方法において
は、Log被写体輝度値で表わした画像データに対し、
Log被写体輝度値修正量を加減するだけなので、階調
の変化はない。修正Log被写体輝度値データは、適正
露出時の被写体輝度を表わし、画像データとLog被写
体輝度の対数値の関係(DSCの階調特性)から画像デ
ータに変換することで、適正露出時の画像データを得る
ことができ、撮影時の露出差に依存する階調変化のない
画像が得られる。すなわち、アンダー露出/オーバー露
出画像であっても、適正な濃度と階調を有するプリント
を得ることができる。このように、DSCの画像データ
から被写体輝度対応値に変換して適正露出時の被写体輝
度対応値に修正してから画像データを変換することによ
って、上述のような効果を得ることができる。
【0036】図5は、本発明の他の実施例に係る画像処
理装置の構成を示すブロック図である。本実施例に係る
画像処理装置は、前述の、(5)、(6)のステップを
一度に行うため、修正Log被写体輝度信号(=y)→
画像信号に変換する変換テーブルを作成(変換テーブル
作成手段)し、Log被写体輝度データを入力して修正
画像データを得るようにしたものである。
【0037】図5中、501は画像データ入力手段、5
02は記憶手段、503はLog被写体輝度値変換手
段、505はラフ画像データ作成手段、505は濃度制
御条件決定手段、506は変換テーブル作成手段、50
7は画像表示手段、508は修正手段、509は修正画
像データ変換手段、510は画像出力手段である。な
お、図5中の501〜505、507〜510の各手段
については、図4中の同名手段と同様なので説明は省略
する。
【0038】本実施例の特徴的構成である変換テーブル
作成手段506は、Log被写体輝度値データから修正
画像データを求める変換テーブルの作成手段である。変
換テーブル作成手段506は、修正Log被写体輝度信
号(=y)→画像信号に変換する変換テーブルを作成
し、Log被写体輝度データを入力して修正画像データ
を得るようにしたことにより、前述の(5)、(6)の
ステップを一度に行うことを可能としたものである。上
記実施例では、DSCの階調変換特性を用いて画像デー
タからLog被写体輝度値に変換する例について説明し
たが、画像データから被写体輝度値であっても、オート
セットアップ処理に有効な他の変換値に変換してもよ
い。また、DSCの階調変換特性も本実施例に限定され
るものではない。
【0039】(実施例2)図6は、本発明のさらに他の
実施例に係る画像処理装置の構成を示すブロック図であ
る。本実施例では、画像データから直接修正画像データ
に変換可能とする例について説明する。図6中、601
は画像データ入力手段、602は記憶手段、603はL
og被写体輝度値変換手段、604はラフ画像データ作
成手段、605は濃度制御条件決定手段、606は変換
テーブル作成手段、607は画像表示手段、608は修
正手段、609は修正画像データ変換手段、610は画
像出力手段である。
【0040】記憶手段602は、DSCの階調変換特性
や画像信号と被写体反射率対応値(例えば、Log被写
体輝度値)をテーブル値として、または換算式として記
憶する手段である。Log被写体輝度値変換手段603
は、記憶手段602からの情報に基づいて入力される画
像データをLog被写体輝度値に変換する手段である。
ラフ画像データ作成手段604は、Log被写体輝度値
を用いてラフ画像データを作成する手段である。
【0041】濃度制御条件決定手段605は、DSC画
像からのプリント画像を濃くしたり薄くしたりする、画
像データの修正条件を決定する手段である。濃度制御条
件は、前記修正条件(濃度修正値)である。修正条件の
決定は、後に図7に示すように、自動的に画像データを
修正してもよく、画像表示装置の観察により入力手段を
用いて手動的に修正してもよい。また、自動的に修正し
た後、手動的に修正してもよい。
【0042】変換テーブル作成手段606は、画像デー
タから修正画像データを求める変換テーブルの作成手段
である。修正画像データ変換手段609は、変換テーブ
ル作成手段606で取得した変換テーブルを用いて、画
像データを修正画像データに変換する手段である。画像
出力手段610には、DSCデータの基準値を所定の出
力濃度になるよう、画像出力信号に変換するLUTを用
いる。本実施例では、修正画像データの基準値を予め定
めた出力濃度になるよう出力する。
【0043】以下、本実施例の処理行程を説明する。上
述のように、本実施例においては、0〜255の画像信
号→Log被写体輝度信号を得る変換テーブル、修正L
og被写体輝度信号→修正画像信号に変換するテーブル
を作成することにより、以下のようにして画像データか
ら直接修正画像データを得る。 (1)次のように変換テーブルを作成する。0〜255
の画像信号に対するLog被写体輝度信号を求め、修正
量を加算した修正Log被写体輝度信号値から前記変換
テーブルの逆変換により、修正画像データを得る。 (2)ここで、画像毎にLog被写体輝度修正量が変わ
るため、画像毎に上記変換テーブルを変換テーブル作成
手段で作成する必要がある。
【0044】続いて、本実施例に係る画像処理方法につ
いて、図7に示すフローチャートに基づいて説明する。
第1の行程では、一群(複数または1フォルダ)の画像
を画像伸張/フォーマット変換し(ステップ51、ステ
ップ52)、画像信号とLog被写体輝度信号との変換
特性によりLog被写体輝度値データに変換して、Lo
g被写体輝度値データを間引くか、複数の画素データを
合成してラフ画像データを作成する(ステップ53)。
【0045】画像データとラフ画像データは、図示され
ていない第1のメモリ手段に記憶する。次いで、前記ラ
フ画像データを用いてオートセットアップによる画像デ
ータの濃度修正条件を決定し(ステップ54)、これも
図示されていない第2のメモリ手段にそれぞれの画像の
修正条件を記憶する。
【0046】第2の行程では、一群(複数または1フォ
ルダ)の画像につき、第2のメモリ手段の濃度修正条件
に従い、第1のメモリ手段のラフ画像データを修正して
画像表示装置に表示し(ステップ55)、画像表示の観
察により必要によってマニュアル修正条件を入力する
(ステップ56)。マニュアル修正条件、またはオート
セットアップによる修正条件とマニュアル修正条件とを
合わせて第2のメモリ手段に記憶すると共に、前記第1
のメモリ手段のラフ画像データを、前記2つ合わせた修
正条件で修正し、修正結果を再度画像表示装置に表示す
る。
【0047】第3の行程では、第2のメモリ手段に記憶
されている最終の修正条件をLog被写体輝度と画像デ
ータとの変換特性に従い変換して(ステップ57、ステ
ップ58)、変換条件を作成し、その変換条件により第
1の画像データを順次修正して出力する(ステップ5
9)。上記実施例のように、Log被写体輝度値データ
を修正し、画像データに変換する方法において、いろい
ろな変換方法やその求め方が考えられるが、DSCの階
調変換特性、またはそれに代わる変換特性を用い、目
的、効果の同じ方法、装置は本願発明に含まれるもので
ある。
【0048】上記実施例において、プリンタは各DSC
に記録してあるDSC階調変換特性をDSCに記憶して
おき、画像データと共に入力して使用するようにしても
よい。また、各DSC機種に対するDSC階調変換特性
をそれぞれプリンタに記憶しておき、該当するDSC機
種の階調変換テーブルを選択して使用するようにしても
よい。さらにまた、平均的DSC階調変換特性や代表的
DSC階調特性を記憶しておき、使用するようにしても
よい。なお、DSCの階調変換特性、被写体反射率対応
値は、本実施例に限定されるものではない。
【0049】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
よれば、撮像された画像データから良好なプリント画像
を得るために画像データを自動的、手動的に修正するこ
とによって、常に一定階調のプリント画像を得ることが
できる。特に、撮像時の露出が適正でなくても、記憶し
てある階調特性により適正露出の階調特性を得ることも
可能である。
【0050】上記実施例に示したように、修正Log被
写体輝度値データを画像データとLog被写体輝度の対
数値の関係(DSCの階調特性)から画像データに変換
することで、撮影時の露出差に依存する階調変化の影響
を受けない画像が得られる。すなわち、アンダー露出/
オーバー露出であっても適正な濃度と階調のプリントが
得られる。なお、前述のように、DSC画像データと被
写体輝度との関係(DSCの階調特性)を記憶しておく
ことによって、画像データから被写体輝度値への変換、
被写体輝度上でのオートセットアップ演算、被写体輝度
値から画像データへの変換等を容易に行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る画像処理方法を実現するため
の、DSCにより得られた画像信号から修正画像信号を
得る画像処理の概要を示す図である。
【図2】 DSCの画像信号の値0〜255を、撮像画
像の1セットの画像信号である修正画像信号に変換する
変換テーブルの信号変換特性の一例を示す図である。
【図3】 DSCの階調変換特性の一例を示す図であ
る。
【図4】 本発明の一実施例に係る画像変換処理装置の
構成を示すブロック図である。
【図5】 本発明の他の実施例に係る画像変換処理装置
の構成を示すブロック図である。
【図6】 本発明のさらに他の実施例に係る画像変換処
理装置の構成を示すブロック図である。
【図7】 本発明の実施例に係る画像処理方法における
画像処理を説明するフローチャートである。
【図8】 フィルム画像を印刷原稿に変換する際のグラ
デーション変換の一例を示す図である。
【符号の説明】
401,501,601 画像データ入力手段 402,502,602 記憶手段 403,503,603 Log被写体輝度値変換手段 404,504,604 ラフ画像データ作成手段 405,505,605 濃度制御条件決定手段 406 画像データ修正手段 407,507,607 画像表示手段 408,508,608 修正手段 409,509,609 修正画像データ変換手段 410,510,610 画像出力手段 506,606 変換テーブル作成手段

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】デジタルカメラにより取得されたデジタル
    画像データに対し画像処理を施して再生画像を作成する
    画像処理方法であって、 被写体反射率対応値と前記デジタル画像データとの対応
    関係を表わすデジタルカメラの階調変換特性を用いて、
    前記デジタル画像データの処理を行うことを特徴とする
    画像処理方法。
  2. 【請求項2】前記デジタル画像データを、前記デジタル
    カメラの階調変換特性を用いて被写体反射率対応値に変
    換し、該被写体反射率対応値に対する修正量を決定する
    請求項1に記載の画像処理方法。
  3. 【請求項3】前記デジタル画像データを、前記デジタル
    カメラの階調変換特性を用いて被写体反射率対応値に変
    換し、該被写体反射率対応値の修正量から修正被写体反
    射率対応値を決定し、画像信号の0から255に対する
    被写体反射率対応値の関係を用いて修正被写体反射率対
    応値に対応する修正画像信号を得る変換条件を定める請
    求項1または2に記載の画像処理方法。
  4. 【請求項4】前記被写体反射率対応値は被写体輝度対数
    値であり、該被写体反射率対応値の修正量は被写体輝度
    対数値の修正量であり、該修正量による修正被写体輝度
    対数値に対応する修正画像信号を0から255の画像信
    号から得る変換条件を定める請求項3に記載の画像処理
    方法。
  5. 【請求項5】前記階調変換特性を、前記デジタル画像デ
    ータと共に前記デジタルカメラから直接、または前記デ
    ジタルカメラから記録媒体を経由して得る請求項1〜4
    のいずれか1項に記載の画像処理方法。
  6. 【請求項6】前記階調変換特性を、画像処理を行う装置
    の記憶手段内に予め記憶しておく請求項1〜4のいずれ
    か1項に記載の画像処理方法。
  7. 【請求項7】デジタルカメラにより取得されたデジタル
    画像データに対し画像処理を施して再生画像を作成する
    画像処理装置であって、 前記デジタルカメラの階調変換特性を記憶する記憶手
    段、前記階調変換特性を用いて前記デジタル画像データ
    を修正画像データに変換する変換テーブル作成手段を有
    することを特徴とする画像処理装置。
  8. 【請求項8】前記デジタル画像データの0から255に
    対応する被写体反射率対応値との関係を記憶する記憶手
    段、前記デジタル画像データを被写体反射率対応値に変
    換する変換手段、被写体反射率対応値を用いて画像処理
    を行う画像処理手段、画像データを、前記画像処理後の
    被写体反射率対応値に対応する画像データに変換する変
    換条件を作成する作成手段を有する請求項7に記載の画
    像処理装置。
  9. 【請求項9】被写体反射率対応値の修正値を定める手段
    を有する請求項7または8に記載の画像処理装置。
  10. 【請求項10】前記階調変換特性を、前記デジタル画像
    データと共に前記デジタルカメラから直接、または前記
    デジタルカメラから記録媒体を経由して入力する入力手
    段を有する請求項7〜9のいずれか1項に記載の画像処
    理装置。
  11. 【請求項11】前記階調変換特性を、画像処理装置の記
    憶手段内に予め記憶しておく請求項7〜9のいずれか1
    項に記載の画像処理装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100426857C (zh) * 2004-03-18 2008-10-15 奥林巴斯株式会社 图像处理装置、图像处理系统及图像处理方法
JP2009183009A (ja) * 2002-07-12 2009-08-13 Seiko Epson Corp 画像データの出力画像調整

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