JP2001268326A - 画像処理装置および撮像装置 - Google Patents

画像処理装置および撮像装置

Info

Publication number
JP2001268326A
JP2001268326A JP2000081928A JP2000081928A JP2001268326A JP 2001268326 A JP2001268326 A JP 2001268326A JP 2000081928 A JP2000081928 A JP 2000081928A JP 2000081928 A JP2000081928 A JP 2000081928A JP 2001268326 A JP2001268326 A JP 2001268326A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
unit
illumination
luminance
processing apparatus
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2000081928A
Other languages
English (en)
Inventor
Kentaro Iida
健太郎 飯田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Minolta Co Ltd filed Critical Minolta Co Ltd
Priority to JP2000081928A priority Critical patent/JP2001268326A/ja
Priority to US09/811,513 priority patent/US6822690B2/en
Publication of JP2001268326A publication Critical patent/JP2001268326A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N1/00Scanning, transmission or reproduction of documents or the like, e.g. facsimile transmission; Details thereof
    • H04N1/46Colour picture communication systems
    • H04N1/56Processing of colour picture signals
    • H04N1/60Colour correction or control
    • H04N1/6083Colour correction or control controlled by factors external to the apparatus
    • H04N1/6086Colour correction or control controlled by factors external to the apparatus by scene illuminant, i.e. conditions at the time of picture capture, e.g. flash, optical filter used, evening, cloud, daylight, artificial lighting, white point measurement, colour temperature
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N1/00Scanning, transmission or reproduction of documents or the like, e.g. facsimile transmission; Details thereof
    • H04N1/40Picture signal circuits
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N1/00Scanning, transmission or reproduction of documents or the like, e.g. facsimile transmission; Details thereof
    • H04N1/40Picture signal circuits
    • H04N1/407Control or modification of tonal gradation or of extreme levels, e.g. background level

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Image Input (AREA)
  • Facsimile Scanning Arrangements (AREA)
  • Studio Devices (AREA)
  • Facsimile Image Signal Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 撮影画像に生じる外光成分による影等の影響
を除去することのできる画像処理装置および撮像装置を
提供する。 【解決手段】 まず、照明無しで撮像された画像と照明
有りで撮像された画像との露光量の比(EV比)を用い
て、露光条件を合わせるための画素値の調整が行なわれ
る(ステップS401)。2画像のうちのいずれか一方
の画素値の修正が終了すると、2画像間の各画素値の減
算処理が行なわれる(ステップS403)。撮影時の露
光条件を合わせた2画像間の差が求められることによ
り、室内灯による影等の影響を除去することができる。
そして、最後に、減算結果の調整が行なわれる(ステッ
プS405)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は画像処理装置および
撮像装置に関し、特に、室内灯などの外光成分による影
響を除去することのできる画像処理装置および撮像装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、原稿台に置かれた原稿に光を
照射し、その光の反射光を読み取ることにより原稿の画
像を撮影するというスキャナなどの撮像装置が知られて
いる。このような撮像装置においては、室内灯など、装
置内の照明ランプ以外の光が原稿を照射してしまうこと
を完全に回避することはできなかった。したがって、撮
影された原稿の画像は、この室内灯など外光成分の影響
を受けた画像となっていた。外光成分が一様ではなく、
障害物等により影を生じるような場合などは、特に、所
望する画像とは異なる違和感のある画像が撮影されるこ
とになっていた。
【0003】図17は、室内灯の影響により原稿に影が
生じる様子を説明するための図である。図17(a)
は、照明ランプ2が消灯している場合に、CCD等の搭
載された光学ヘッド1により原稿台に置かれた原稿70
の画像が読取られる場合を示しており、図17(b)
は、照明ランプ2が点灯している場合に原稿70の画像
が読取られる場合を示している。なお、いずれの場合も
室内灯3は点灯されている。
【0004】図17(a)に示すように、照明ランプ2
が消灯している場合は、室内灯3からの光のみが原稿7
0を照射することになる。室内灯3からの光は障害物4
により遮蔽されるため、原稿70上には影が発生する。
このため、原稿70上には、影の部分と影以外の部分と
で照度差が生じることになる。したがって、光学ヘッド
1により読取られる画像は、原稿上に生じた照度差を反
映し、影による影響を受けた画像となる。なお、影の部
分についても周りからの散乱光のために照射光量は完全
な0にはならない。
【0005】図17(b)に示すように、照明ランプ2
が点灯している場合は、原稿台に置かれた原稿70上に
は、室内灯3からの光に加えて照明ランプ2からの一様
な光が照射されることになる。したがって、原稿70上
には、光量は増加するが、図17(a)と同様に室内灯
3の影響による影の部分と影以外の部分の照度差は生じ
たままとなる。
【0006】図18は、図17に示す、装置内の照明ラ
ンプ2の点灯時と消灯時における原稿70面上の照度を
示した図である。は、図17(a)の場合、即ち、照
明ランプ2消灯時の、室内光のみが照射される場合の原
稿70面の照度を示している。原稿面の左側に存在する
影の領域は右側に存在する影以外の領域よりも照度は低
く、したがって、両者間に照度差が生じている。
【0007】は、図17(b)の場合、即ち、照明ラ
ンプ2点灯時の、室内光と照明ランプ光とが共に照射さ
れる場合の原稿70面の照度を示している。の室内光
のみの場合と比較すると、原稿面の照度は、照明ランプ
光からの一様な照射光量分だけ全域において増加してい
る。したがって、照明ランプの点灯時も影の領域と影以
外の領域とで、照明ランプ消灯時と同様の照度差が生じ
ている。
【0008】このため、通常の撮影条件である照明ラン
プ点灯時に、原稿の画像を読取った場合は、で示され
る影の領域と影以外の領域との照度差による影響を受け
た撮影画像が得られることになる。
【0009】このような室内光による影等の影響を除去
するためには、装置内の照明ランプ点灯時の画像から、
影等の影響部分である照明ランプ消灯時の画像(室内光
のみの場合の画像)を減算するという方法が考えられ
る。すなわち、図17(b)の状態で撮影された原稿の
画像から、図17(a)の状態で撮影された原稿の画像
分を減算するということである。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た方法ではスキャナに搭載されている自動露出(Aut
omatic Exposure)(以下、「AE」と
いう)機能のために、外光成分による影響を正確に除去
できないという問題が生じていた。
【0011】即ち、AE機能によると、画像の黒つぶれ
やサチュレーションを回避するために、撮像される画像
全体の平均輝度が揃えらてしまう。このために、撮影さ
れる画像は、単純な原稿面上の照度分布に対応した画像
とは異なるものとなる。したがって、単純に両者の差を
とったとしても外光成分による影響を除去することには
ならない。このような問題を、図19から図21を用い
て説明する。
【0012】図19は、図17に示す、装置内の照明ラ
ンプ2の点灯時と消灯時における原稿70を撮影した結
果の画像の輝度を示した図である。は、図17(a)
の場合、即ち、照明ランプ2消灯時の、室内光のみが原
稿70に照射される場合に光学ヘッド1により撮影され
た原稿画像の輝度を示している。AE調整が施されてい
るため、原稿面の照度分布(図18の)とは少し異な
るものになる。
【0013】は、図17(b)の場合、即ち、照明ラ
ンプ2点灯時の、室内光と照明ランプ光とが共に原稿7
0に照射される場合に光学ヘッド1により撮影された原
稿画像の輝度を示している。この場合は、AE調整によ
り、AE調整が行なわれない場合の’で示す画像の輝
度とは大きく異なり、平均輝度が揃えられたものとな
る。
【0014】このことを、撮影された画像を用いて説明
する。図20は、撮影対象となる原稿70を示した図で
ある。本図に示すように、原稿70は、文字領域71
と、写真領域72とから構成されている。
【0015】図21は、図20に示す原稿70を撮影し
た結果の画像を示す図である。図21(a)は、照明ラ
ンプ2消灯時の撮影画像を示しており、図21(b)
は、照明ランプ2点灯時の撮影画像を示している。いず
れも文字領域71に少し影が生じている。
【0016】図21(a)に示すように、照明ランプ2
消灯時の撮影画像は、図19のに対応し、影の領域と
影以外の領域とで輝度差が大きく生じている。
【0017】一方、図21(b)に示すように、照明ラ
ンプ2点灯時の撮影画像は、図19のに対応し、AE
調整により平均輝度が揃えられ、影の領域と影以外の領
域との輝度差が(a)と比較して小さくなっている。し
たがって、図21(a)で示された画像の中の各位置ご
との輝度差と、図21(b)で示された画像の中の各位
置ごとの輝度差とは異なるものとなる。
【0018】このため、図21(b)で示される照明ラ
ンプ点灯時の画像から、図21(a)で示される照明ラ
ンプ消灯時の画像を単純に差し引いたとしても、室内光
による影等の影響を除去することにはならない。このよ
うに、AE調整が行なわれることにより、却って、外光
成分による影等の影響を除去することが困難になってい
た。
【0019】さらに、装置内の照明ランプ点灯時と消灯
時とに撮影された画像を用いて外光成分による陰等の影
響を除去する場合、手持ち型のスキャナでは、手ぶれに
よる両画像間の位置ずれという問題も生じてくる。以
下、この問題について説明する。
【0020】図22は、手持ち型のスキャナにより装置
内の照明ランプ点灯時と消灯時とに撮影された画像間の
位置ずれを説明するための図である。図22(a)は、
照明ランプ消灯時に撮影された原稿70の画像を示して
おり、図22(b)は、照明ランプ点灯時に撮影された
原稿70の画像を示している。両画像の撮影時には、手
ぶれが生じているとする。
【0021】図23は、このような手ぶれが生じた場合
に撮影された図22(a)の点線枠Aで示された領域と
図22(b)の点線枠Bで示された領域の画像をCCD
上の同じ位置で重ねたものを示した図である。このよう
に、手ぶれが生じると、2画像間にずれが生じてしま
う。したがって、2画像間にずれが生じた場合は、原稿
画像上の同じ位置の画像同士を比較することにより、影
等の補正を行なうという補正方法をとることができなく
なる。
【0022】解決策として、画像の位置合わせ処理を行
なうことも考えられる。しかしながら、手ぶれの場合、
上下左右方向だけでなく回転や前後移動による倍率の変
化も加わることになる。したがって、これらのずれパラ
メータ全てを探索するには膨大な演算が必要となってし
まい現実的ではなかった。
【0023】本発明はかかる実状に鑑み考え出されたも
のであり、その第1の目的は、撮影画像に生じる外光成
分による影響を除去することのできる画像処理装置およ
び撮像装置を提供することである。
【0024】また、第2の目的は、撮影画像に位置ずれ
が生じた場合であっても、適切に外光成分除去のための
補正を行なうことのできる画像処理装置および撮像装置
を提供することである。
【0025】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明のある局面に従うと、画像処理装置は、対象
物を所定の照明条件で撮影した際の第1の画像を取得す
る第1の取得部と、対象物を所定の照明条件とは異なる
照明条件で撮影した際の第2の画像を取得する第2の取
得部と、取得された第1の画像および第2の画像を用い
て外光成分による影響を除去する除去部とを備え、除去
部は、第1の画像および第2の画像の各々の画像中の輝
度差が等しくなるように、第1の画像および第2の画像
の少なくとも一方の画像を調整する調整部と、調整部に
より調整され、各々の画像中の輝度差が等しくなった第
1の画像および第2の画像の差分を算出する算出部とを
含む。
【0026】この発明に従うと、異なる照明条件で撮影
された第1の画像と第2の画像は、両者の各々の画像中
の輝度差が等しくなるように、少なくとも一方の画像が
調整される。そして、各々の画像中の輝度差が等しくな
った後に、2画像の差分が算出される。このため、同じ
外光成分による影響を受けた第1の画像および第2の画
像を用いて、純粋に外光成分による影響のみを除去する
ことが可能となる。
【0027】したがって、撮影画像に生じる外光成分に
よる影響を除去することのできる画像処理装置を提供す
ることが可能となる好ましくは、前記画像処理装置は、
第1の画像の撮影時における露光量を取得する第1の露
光量取得部と、第2の画像の撮影時における露光量を取
得する第2の露光量取得部とをさらに備え、調整部は、
第1の露光量取得部により取得された露光量と、第2の
露光量取得部により取得された露光量とに基づいて、各
々の画像中の輝度差が等しくなるように調整することを
特徴とする。
【0028】これによると、第1の画像の撮影時におけ
る露光量と、第2の画像の撮影時における露光量とが取
得され、これらに基づいて画像の調整が行なわれる。こ
のため、明確かつ容易に第1の画像と第2の画像の各々
の画像中の輝度差を等しく調整することが可能となる。
【0029】また、好ましくは、前記画像処理装置は、
第1の画像における最高輝度部と最低輝度部との輝度差
を取得する第1の輝度差取得部と、第2の画像における
最高輝度部と最低輝度部の輝度差を取得する第2の輝度
差取得部とをさらに備え、調整部は、第1の輝度差取得
部により取得された輝度差と、第2の輝度差取得部によ
り取得された輝度差とに基づいて、各々の画像中の輝度
差が等しくなるように調整することを特徴とする。
【0030】これによると、第1の画像における最高輝
度部と最低輝度部の輝度差と、第2の画像における最高
輝度部と最低輝度部の輝度差とに基づいて、第1の画像
と第2の画像の各々の画像中の輝度差が等しくなるよう
に調整される。このため、画像撮影時の露光量が不明の
場合であっても、撮影された画像をもとに両画像の各々
の画像中の輝度差を等しく調整することが可能となる。
【0031】さらに、好ましくは、前記画像処理装置に
おいて、第1の画像データおよび第2の画像データにお
ける最高輝度部および最低輝度部は、第1の画像および
第2の画像のうちの対象物以外の画像領域に存在する領
域であることを特徴とする。
【0032】これによると、各画像中の原稿台や反射板
など、撮影対象物以外の画像領域から、最高輝度部およ
び最低輝度部の輝度差が得られることになる。したがっ
て、容易に所望の輝度差を取得することが可能となる。
【0033】また、好ましくは、前記画像処理装置にお
いて、第1の画像データおよび第2の画像データにおけ
る最高輝度部および最低輝度部は、第1の画像および第
2の画像のうちの対象物の画像領域に存在する領域であ
ることを特徴とする。
【0034】これによると、各画像中の原稿などの対象
物の画像領域から、最高輝度部および最低輝度部の輝度
差が得られることになる。したがって、各撮影画像に対
象物のみの画像領域しか存在しない場合でも、所望の輝
度差を取得することが可能となる。
【0035】好ましくは、前記画像処理装置は、第1の
画像および第2の画像のうち少なくとも1方の画像から
エッジ領域を抽出する抽出部と、抽出されたエッジ領域
以外の領域については、除去部により外光成分による影
響を除去し、抽出されたエッジ領域については、外光成
分による影響が除去されたエッジ領域以外の領域の結果
に基づいて、外光成分による影響を除去するように制御
する制御部とをさらに備える。
【0036】これによると、第1の画像および第2の画
像のうち少なくとも1方の画像からエッジ領域が抽出さ
れ、エッジ領域以外の領域については、除去部により外
光成分による影響が除去され、エッジ領域については、
外光成分による影響が除去されたエッジ領域以外の領域
の補正結果に基づいて、外光成分による影響が除去され
る。
【0037】このため、手ぶれによる画像の位置ずれの
影響を大きく受けるエッジ領域についても、余り影響を
受けないエッジ領域以外の領域における補正処理結果を
利用することにより、適切に外光成分による影響を除去
することができる。
【0038】したがって、撮影画像に位置ずれが生じた
場合であっても、適切に外光成分除去のための補正を行
なうことのできる画像処理装置を提供することが可能と
なる。
【0039】また、好ましくは、前記制御部は、抽出さ
れたエッジ領域内の注目画素に対応する、エッジ領域以
外の領域の近傍画素を特定する特定部を含み、外光成分
による影響が除去された特定された近傍画素の結果に基
づいて、注目画素の外光成分による影響を除去すること
を特徴とする。
【0040】これによると、エッジ領域内の注目画素に
ついて、まず、それに対応する、エッジ領域以外の領域
の近傍画素が特定される。特定された近傍画素は、除去
部により外光成分による影響が除去されるため、その結
果を利用して、注目画素の外光成分による影響が除去さ
れる。
【0041】注目画素と最も近い状態で、外光成分によ
る影響を受けている近傍画素の結果が利用されるため、
より適切に外光成分による影響を除去することが可能と
なる。
【0042】また、好ましくは、前記抽出部は、第1の
画像および第2の画像のいずれか一方の画像から、手ぶ
れによる最大見込み幅のマージンを加えてエッジ領域を
抽出することを特徴とする。
【0043】また、好ましくは、前記抽出部は、第1の
画像および第2の画像の少なくとも一方の画像からエッ
ジ領域であると判定される領域をエッジ領域として抽出
することを特徴とする。
【0044】これらの発明に従うと、抽出部により抽出
されるエッジ領域は、実際のエッジ領域が適切に広げら
れたものとなる。したがって、撮影画像に、ある程度の
手ぶれによる位置ずれが生じても、その影響を吸収する
ことができる。
【0045】また、本発明の別の局面に従うと、撮像装
置は、対象物を照明するための照明部と、対象物の画像
を撮像するための撮像部と、前記いずれかに記載の画像
処理装置とを備え、第1の画像および第2の画像は、照
明部の点灯状態を変化させた状態で撮像部により撮像さ
れた画像であることを特徴とする。
【0046】この発明に従うと、照明部の点灯状態を変
化させた状態で、第1の画像および第2の画像が撮像部
により撮像される。そして、撮像された2画像の各々の
画像中の輝度差が等しくなるように、少なくとも一方の
画像が調整され、各々の画像中の輝度差が等しくなった
後に、2画像の差分が算出される。このため、同じ外光
成分による影響を受けた第1の画像および第2の画像を
用いて、純粋に外光成分による影響のみを除去すること
が可能となる。
【0047】したがって、撮影画像に生じる外光成分に
よる影響を除去することのできる撮像装置を提供するこ
とが可能となる。
【0048】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を、図
面に基づいて説明する。
【0049】[第1の実施の形態]図1は、本発明の第
1の実施の形態におけるスキャナ100の全体構成を示
す図である。図1を参照して、スキャナ100は、原稿
を置くための原稿台40と、原稿台40上に設けられた
操作パネル30と、原稿台40上の支柱上部に設置され
た光学ヘッド10と、配光むらの無い照度分布で原稿台
40を照明することのできる、同じく支柱に設けられた
照明ランプ20とから構成される。
【0050】光学ヘッド10は、原稿からの光をCCD
上に結像するためのレンズ13と、結像された光を電気
信号に変換するための撮像センサであるCCD11とを
含んでいる。また、操作パネル30は、撮影範囲(原稿
サイズ)設定や濃度設定などを行なうための設定キー3
3と、撮影を開始するためのスタートキー31とを含ん
でいる。
【0051】図2は、図1のスキャナ100の制御およ
び画像処理に関する処理系の構成を示すブロック図であ
る。本図を参照して、スキャナ100は、スキャナ10
0の動作制御や画像処理等を行なうCPU201と、C
PU201で行なわれる処理プログラムを保存しておく
不揮発性メモリであるプログラムメモリ203と、照明
ランプ20と、スタートキー31と、設定キー33と、
画像情報である光信号を電気信号に変換して取得する撮
像センサ(CCD)11と、撮像センサ(CCD)11
から出力されたアナログデータをデジタルデータに変換
するA/D変換部205と、A/D変換部205から出
力された撮像画像データ等を保存する画像メモリ207
と、パソコンやプリンタ等とのインタフェースである外
部出力部209と、を備えている。
【0052】撮像センサ11により読み取られた画像デ
ータは、A/D変換部205でデジタルデータに変換さ
れ、画像メモリ207に一旦格納される。格納された画
像データは画像処理が行なわれる際に、CPU201に
より読み出しおよび書き込みが行なわれる。画像処理が
施された後の画像データは、外部出力部209を介し
て、外部のパソコンやプリンタ等に送信される。
【0053】次に、スキャナ100の撮像処理の流れに
ついて説明する。図3は、スキャナ100が撮像動作を
行なう際の全体処理の流れを示したフローチャートであ
る。図3を参照して、まず、ステップS301におい
て、ユーザにより設定入力が行なわれる。具体的には、
操作パネル30の設定キー33が押下されることによ
り、撮影範囲(原稿サイズ)や濃度などが設定される。
【0054】次に、ステップS303において、照明無
し撮像が行なわれる。即ち、ここでは照明ランプ20が
消灯された状態において、CCD11により画像データ
が読み取られることになる。
【0055】そして、ステップS305において、スタ
ートキー31がユーザにより押下されたか否かが判断さ
れる。スタートキー31が押下されていない場合は(ス
テップS305で“No”)、再びステップS303の処
理に戻り、照明無し撮像が行なわれる。したがって、ス
タートキー31が押下されるまで、この照明無し撮像
(ステップS303)が一定間隔で行なわれることにな
る。
【0056】ここで、撮像された画像データは、画像メ
モリ207の「照明無し撮像」画像用の領域に保存さ
れ、最も新しいものに順次更新される。このため、最終
的には、ユーザにより原稿台40に原稿がセットされ、
スタートキー31が押下される直前の画像のデータが、
「照明無し撮像」画像のデータとして画像メモリ207
の「照明無し撮像」画像用の領域に保存されることにな
る。この際、画像データと共に、照明無し撮像時の露光
量EV(Exposure Value)(シャッター開放時間と絞り
開放面積との積)も同時に保存される。
【0057】なお、スタートキー31が押下された際
に、ステップS303で撮影した「照明無し撮像」画像
データが画像メモリ207に転送中である場合は、その
転送終了を待って以降の処理に進む。
【0058】このように、スタートキー31が押下され
る前に自動的に「照明無し撮像」を行なうことにより、
スタートキー31が押下された後は直ちに「照明有り撮
像」が行なわれる。このため、トータルでは撮影時間が
短縮されることになる。
【0059】スタートキー31が押下されると(ステッ
プS305で“Yes”)、ステップS307において、
照明ランプ20が発光され、ステップS309におい
て、照明有り撮像が行なわれる。ここで、照明ランプ2
0がストロボのような短時間発光のものである場合は、
ステップS309の撮像処理と同時に照明ランプ20を
発光させてもよい。
【0060】そして、ステップS309で撮像された
「照明有り撮像」画像のデータは、画像メモリ207の
「照明無し撮像」画像用の領域とは異なる領域に、新た
に保存される。この際、照明有り撮像時の露光量EV(E
xposure Value)(シャッター開放時間と絞り開放面積
との積)も同時に保存される。
【0061】照明有り撮像が終了すると、ステップS3
11において、影等の補正処理が行なわれる。即ち、画
像メモリ207に保存されている「照明無し撮像」画像
と「照明有り撮像」画像とを用いて、外光成分による影
等の影響を除去するという補正が行なわれる。
【0062】影等の補正が終了すると、ステップS31
3において、その他の処理が行なわれる。即ち、カラー
バランス調整、拡大縮小、傾き補正、背景除去、面積階
調による2値化等の画像品位の向上や出力装置の使用に
適合させる通常の画像処理が行なわれる。
【0063】そして、ステップS315において、外部
出力部209のインターフェース仕様に従って、スキャ
ナ100に接続されているパソコンやプリンタなどの外
部装置へ最終的な画像データを出力するという出力処理
が行なわれる。なお、外部装置へインターフェースを介
して出力するのではなく、HDやPCカード等の記録媒
体へ記録を行なうようにしてもよい。
【0064】図4は、図3の影等の補正処理(ステップ
S311)の詳細な処理内容を示したフローチャートで
ある。図4を参照して、影等の補正処理では、まず、ス
テップS401において、「照明無し撮像」の画像と
「照明有り撮像」の画像との2画像のEV比による画素
値(各画素の輝度値)の調整が行なわれる。
【0065】前述したように、照明ランプ20を点灯し
て撮影された画像(「照明有り撮像」画像)から照明ラ
ンプ20を点灯せずに撮影された画像(「照明無し撮
像」画像)を単純に差し引いたとしても、両者は各々A
E調整がされて各々の画像中の輝度差が異なるため、室
内灯のみから生じる影等の影響を除去したことにはなら
ない。
【0066】したがって、まず、「照明有り撮像」画像
または「照明無し撮像」画像の輝度を、いずれか一方の
画像の撮影条件(露光条件)に合わせて修正する必要が
ある。ここでは、「照明有り撮像」画像を「照明無し撮
像」画像の露光条件に合わせて修正する。「照明有り撮
像」画像および「照明無し撮像」画像の輝度をそれぞ
れ、Pr+s(xi)、Pr(xi)とすると、「照明
有り撮像」画像および「照明無し撮像」画像の修正後の
輝度P’r+s(xi)、および、P’r(xi)は、
次式で表わされることになる。
【0067】
【数1】
【0068】ここで、EVr+sは、「照明有り撮像」
時の露光量であり、EVrは、「照明無し撮像」時の露
光量である。また、xiは、撮影画像およびこれに対応
する原稿面上の2次元の位置座標を略して表わしたもの
である。このようにして、まず、「照明有り撮像」画像
の輝度の修正が行なわれる。
【0069】なお、ここでは「照明無し撮像」画像を基
準として、「照明有り撮像」画像の輝度を調整したが、
その逆を基準としてもよい。即ち、「照明有り撮像」画
像を基準として「照明無し撮像」画像の輝度を修正する
こともできる。この場合は、「照明無し撮像」画像が、
「照明有り撮像」画像と同様の露光条件の輝度に修正さ
れることになる。
【0070】このようにして、2画像のうちのいずれか
一方の輝度の修正(ここでは、「照明有り撮像」画像の
修正)が終了すると、ステップS403において、2画
像間の各画素値の減算処理が行なわれる。即ち、ここ
で、修正後の「照明有り撮像」画像のデータから「照明
無し撮像」画像のデータを差し引くことにより、室内灯
による影等の影響を除去することが可能となる。
【0071】このことを、数式を用いて説明する。原稿
面の照度は、室内灯光下、即ち「照明無し撮像」時にお
いては、「遮光物が無い場合の照度」−「遮光物の陰に
よる影響」であり、照明ランプ20発光時、即ち「照明
有り撮像」時においては、これに「ランプ光による照
度」を加算したものとなる。したがって、実際の撮像画
像は、これら原稿面の照度に原稿の反射率と、距離によ
る減衰とを掛け合わせたものとなる。式に表わすと、遮
光物が無い場合の原稿面の照度をLr(xi)、遮光物
による影響をD(xi)、ランプ光による原稿面の照度
をLs(xi)、反射率をR(xi)、減衰率をαとす
ると、以下のようになる。
【0072】
【数2】
【0073】これらの関係から原稿の反射率を求める
と、R(xi)=(P’r+s(xi)−P’r(x
i))/(α×Ls(xi))となる。したがって、修
正後の「照明有り撮像」画像の輝度値から「照明無し撮
像」画像の輝度値を差し引いたもの(P’r+s(x
i)−P’r(xi))は、影等の影響D(xi)が除
去され、原稿の反射率R(xi)、即ち、原稿濃度自体
に対応するものであることが分かる。
【0074】したがって、ステップS403において、
実際に計算することのできる修正後の輝度差(P’r+
s(xi)−P’r(xi))を求めた後は、ステップ
S405において、この減算結果の調整が行なわれる。
具体的には、減算値(P’r+s(xi)−P’r(x
i))のレンジ(反射率R(xi)のレンジ)が、AE
調整によって得られた実際の輝度値Pr+v(xi)の
レンジと同等となるように合わせ込むという処理が行な
われる。たとえば、減算値(P’r+s(xi)−P’
r(xi))とAE調整による輝度値Pr+v(xi)
との平均値とコントラストを合わせ込むことにより、輝
度分布の幅を等しくするという手法などである。このよ
うにすると、容易かつ確実に所望の画素値を得ることが
可能となる。
【0075】なお、ランプ光による原稿面上の照度が一
定であれば、Ls(xi)はxiによらない定数とな
り、さらに計算を容易にすることができる。
【0076】以上の処理に従うと、図21に示すよう
な、影等の影響を受けたランプ照明前の画像(a)、お
よび、ランプ照明後の画像(b)を用いて補正が行なわ
れ、最終的に、影等の影響を受けない所望の原稿の画像
を得ることが可能となる。
【0077】したがって、本実施の形態におけるスキャ
ナ100によると、AE機能が搭載されていたとして
も、外光成分による影等の影響を適切に除去することが
可能となる。
【0078】なお、図3におけるステップS303の照
明無し撮像、および、ステップS309の照明有り撮像
の際の露光条件であるEVは、今回示したようにスキャ
ナ本体のメモリに保存してもよいが、画像データのヘッ
ダ部分に記録して出力するようにしてもよい。ヘッダ部
分に記録する場合は、スキャナ外で影等の補正処理を行
なうことが可能となる。
【0079】つまり、画像の撮影はスキャナで行ない、
撮影された「照明無し撮像」画像および「照明有り撮
像」画像をEVと共に外部PC等に送信し、影等の補正
処理は外部のPC等で行なうようにすることもできる。
【0080】<変形例1>次に、本発明の第1の実施の
形態におけるスキャナ100の変形例について説明す
る。変形例1におけるスキャナも、図1に示すスキャナ
100の外観、および、図2に示すブロック図と同様の
構成をしている。ただし、図2のブロック図において、
プログラムメモリ203に記憶されている処理プログラ
ムの内容が少し異なる。
【0081】本変形例においても、照明ランプ20によ
る照明無しと照明有りの画像を用いて陰等の影響が除去
されるが、AE調整が行なわれた「照明無し撮像」画像
および「照明有り撮像」画像の、いずれか一方の画像を
修正するための処理方法が、第1の実施の形態における
スキャナ100とは異なる。
【0082】即ち、スキャナ100では、図4のステッ
プS401において説明したように、「照明無し撮像」
と「照明有り撮像」の撮影条件である露光量EVの比に
基づいて、画素値の修正を行なった。これに対して、本
変形例においては、EV比を用いるのではなく、撮影さ
れた画像中の原稿台の最も輝度が高く明るい部分(以下
「最明部」という)と、最も輝度が低く暗い部分(以下
「最暗部」という)との輝度差を用いることにより画像
の輝度の修正を行なう。
【0083】図5は、本変形例における画像の輝度値の
修正原理を説明するために、「照明無し撮像」画像と
「照明有り撮像」画像の輝度を示した図である。本図を
参照して、は、室内光のみの場合、即ち「照明無し撮
像」画像の輝度を示しており、は、室内光とランプ光
の場合、即ち「照明有り撮像」画像の輝度を示してい
る。
【0084】「照明無し撮像」および「照明有り撮像」
とも、それぞれAE調整が行なわれるため、輝度平均が
揃えられ、およびに示すように各々の画像中の輝度
差は異なるものとなっている。したがって、各画像の最
明部と最暗部との輝度差d1およびd2も異なるものと
なる。そこで、いずれか一方の画像の輝度値を他方の画
像の露光条件に合わせることにより修正し、最明部と最
暗部との輝度差を一致させる必要がある。
【0085】まず、露光量の差を修正した輝度値P’r
(xi)およびP’r+s(xi)を、次のように表わ
す。ここでも、「照明無し撮像」画像の露光条件に、
「照明有り撮像」画像の条件を合わせて、輝度値の修正
を行なう。
【0086】
【数3】
【0087】ここで、Gは露光量差を修正するための未
知の係数である。照明ランプ20によるランプ光成分に
よっては、原稿面に照度差が発生しないため、「照明無
し撮像」の際の原稿面の照度分布と「照明有り撮像」の際
の原稿面の照度分布とは等しい。このことは、露光条件
を等しくした、図5の「照明無し撮像」画像の輝度と
修正後の「照明有り撮像」画像の輝度における、最明
部と最暗部との輝度差d1とd2’とが等しいことを意
味している。
【0088】なお、「照明無し撮像」画像における原稿
台の最明部および最暗部と、「照明有り撮像」画像にお
ける原稿台の最明部および最暗部とは、それぞれ同じ位
置となる。
【0089】したがって「照明無し撮像」画像および
「照明有り撮像」画像の、それぞれの原稿台の最明部
(xA)と最暗部(xB)の照度差が等しいことを利用
すると、P’r+s(xA)−P’r+s(xB)=
P’r(xA)−P’r(xB)という関係が成立す
る。
【0090】上記関係式に(1)式、(2)式を代入し
てGを求めると、G=(Pr(xA)−Pr(xB))
/(Pr+s(xA)−Pr+s(xB))と表わすこ
とができる。したがって、未知の係数Gは、「照明無し
撮像」画像および「照明有り撮像」画像の最明部と最暗
部の輝度差により求めることができる。
【0091】この係数Gが求められると、(2)式か
ら、P’r+s(xi)を求めることができ、「照明有
り撮像」画像の輝度を「照明無し撮像」画像の露光条
件に合わせた輝度’に修正することが可能となる。
【0092】このように、本変形例においては、第1の
実施の形態におけるスキャナ100のようにEV比から
ではなく、実際に撮影された画像の原稿台の輝度値を用
いることにより、「照明無し撮像」画像と「照明有り撮
像」画像の輝度を同じ露光条件のものに修正する。
【0093】次に、変形例1におけるスキャナの撮像動
作について説明する。撮像動作全体の処理の流れは、図
3に示したフローチャートと同様である。ただし、本変
形例においてはEV比を利用しないため、ステップS3
03およびステップS309においてEVの取得および
記憶という動作は行なわれない。また、図3のステップ
S311における影等の補正処理の具体的な内容も異な
る。
【0094】図6は、変形例1における影等の補正処理
(図3のステップS311)の詳細な処理内容を示した
フローチャートである。本図を参照して、まず、ステッ
プS601において、撮影された画像中の原稿台の最暗
部と最明部の検出が行なわれる。
【0095】図7は、画像中の原稿台の最明部および最
暗部を説明するために、例として「照明無し撮像」の画
像を示した図である。図7を参照して、撮影された画像
中、原稿部分70の周りに原稿台部分73が存在する。
そのうち、xBで示す部分が影の影響を受けた最暗部で
あり、xAで示す部分が影の影響を受けていない最明部
である。なお、図示は省略するが、「照明有り撮像」画
像の最明部xAおよび最暗部xBも、「照明有り撮像」
画像の最明部xAおよび最暗部xBと同じ位置となる。
【0096】原稿台の最明部xAと最暗部xBとが検出
されると、ステップS602において、2画像の原稿台
の最明部と最暗部の輝度差による画素値の調整が行なわ
れる。即ち、ここで、図5ので示した「照明有り撮
像」の画像の輝度が、’で示す露光条件を合わせた画
像の輝度に修正されることになる。
【0097】なお、ここでも、「照明無し撮像」の画像
の輝度(図5の)を基準として、「照明有り撮像」の
画像の輝度(図5の)を修正しているが、この逆を基
準として修正を行なうようにしてもよい。
【0098】いずれか一方の画像の輝度の修正が終了す
ると、以降は、図4に示した処理の流れと同様になる。
即ち、ステップS403において、修正された一方の画
像と修正されていない他方の画像との、2画像間の各画
素値の減算処理が行なわれ、ステップS405におい
て、減算結果の調整が行なわれる。そして、最終的な所
望の画素値が求められる。
【0099】このように、撮影された画像中の原稿台の
最明部と最暗部との輝度差を用いて露光量を一致させる
ように画像の輝度を修正するため、撮影時のEV比が不
明な場合にも、影等の影響を除去することが可能とな
る。
【0100】<変形例2>変形例1においては、撮影さ
れた画像中の原稿台の最明部および最暗部の輝度差を利
用して、一方の画像の修正処理が行なわれた。本変形例
では、画像中の原稿台ではなく、原稿部分における最明
部と最暗部との輝度差を利用して一方の画像の修正処理
を行なう。
【0101】図8は、変形例2における影等の補正処理
(図3のステップS311)の詳細な処理内容を示した
フローチャートである。本変形例におけるスキャナの影
等の補正処理は、図6のステップS601およびステッ
プS603の処理の代わりに、ステップS801〜ステ
ップS804の処理が行なわれる点が異なり、その他の
処理は図6と同様である。
【0102】図8を参照して、本変形例においては、ま
ず、ステップS801において、撮影された画像中の原
稿上の2値領域の抽出が行なわれる。これは、2値領域
を抽出することにより原稿の下地部分の輝度を求めるた
めである。
【0103】検出方法としては、たとえば、撮影された
画像を8×8画素のブロックに分割して、その中で「輝
度差(下地と文字の輝度差)が大きい」、「最高輝度が
高い(下地が白い)」、「最低輝度が低い(文字が黒
い)」、「ヒストグラムが低輝度部分と高輝度部分で双
峰性」等の条件を全部あるいはこれらの中から選択した
条件のいずれかを満足するブロックを判定し、一定範囲
にこれらのブロックが連続する部分を検出するといった
方法が採られる。
【0104】その結果、たとえば、「照明無し撮像」画
像を示す図9においては、原稿画像70の中の左半分に
示される文字領域が2値領域として検出されることにな
る。なお、「照明有り撮像」画像においても同じ領域が
2値領域として検出される。
【0105】2値領域が検出されると、ステップS80
2において、その2値領域中の原稿下地の分離処理が行
なわれる。そして、ステップS803において、「照明
無し撮像」画像および「照明有り撮像」画像各々におい
て、分離された原稿下地の最暗部と最明部の検出処理が
行なわれる。
【0106】図10は、図9の検出された2値領域の中
で原稿下地が分離され、その中で輝度の最も低い部分と
最も高い部分が検出された結果を示す図である。本図に
示すように、影の部分に含まれるxBの部分が原稿下地
の最暗部となり、影以外の部分に存在するxAの部分が
原稿下地の最明部となる。
【0107】このようにして、「照明無し撮像」画像お
よび「照明有り撮像」画像各々について、原稿下地の最
暗部xBと最明部xAとが検出されると、ステップS8
04において、最明部xAと最暗部xBの輝度差を利用
した一方の撮影画像の修正が行なわれる。
【0108】具体的には、変形例1で示した原稿台の最
明部xAと最暗部xBとを輝度差を利用した修正方法と
同様である。即ち、変形例1で示した原稿台の最明部x
Aと最暗部xBの代わりに、ステップS803で検出さ
れた原稿下地の最明部xAと最暗部xBとを用いればよ
いだけである。
【0109】したがって、例えば、変形例1の場合と同
様に、図5ので示した「照明有り撮像」の画像の輝度
が、’で示す露光条件を合わせた輝度に修正されるこ
とになる。
【0110】なお、ここでも、「照明無し撮像」画像の
輝度(図5の)ではなく、「照明有り撮像」画像の輝
度(図5の)を基準として、「照明無し撮像」画像の
輝度を修正してもよい。
【0111】いずれか一方の画像の輝度の修正が終了す
ると、以降は、図4および図6に示した処理の流れと同
様になる。即ち、ステップS403において、修正され
た一方の画像と修正されていない他方の画像との、2画
像間の各画素値の減算処理が行なわれ、ステップS40
5において、減算結果の調整が行なわれる。そして、最
終的な画素値が算出される。
【0112】このように、本変形例によると、撮影され
た画像中の原稿下地の最明部と最暗部との輝度差を用い
るため、撮影された画像中に原稿台の領域が存在しない
場合であっても、いずれか一方の画像の輝度を適切に修
正することが可能となる。
【0113】[第2の実施の形態]最後に、本発明の第
2の実施の形態における手持ち型スキャナ200につい
て説明する。
【0114】図11は、本発明の第2の実施の形態にお
ける手持ち型スキャナ200の全体構成を示す図であ
る。本図を参照して、手持ち型スキャナ200は、原稿
からの光をCCD上に結像するためのレンズ213と、
結像された光を電気信号に変換するための撮像センサで
あるCCD211と、配光むらの無い照度分布で対象物
を照明することのできる照明ランプ220と、撮影範囲
(原稿サイズ)設定や濃度設定などを行なうためのユー
ザ設定キー233と、撮影を開始するためのスタートキ
ー231とを含んでいる。
【0115】図12は、図11の手持ち型スキャナ20
0の制御および画像処理に関する処理系の構成を示すブ
ロック図である。本図を参照して、手持ち型スキャナ2
00は、図2に示すスキャナ100と同様に、CPU1
201と、プログラムメモリ1203と、照明ランプ2
20と、スタートキー231と、設定キー233と、撮
像センサ(CCD)211と、A/D変換部1205
と、画像メモリ1207と、外部出力部1209と、を
備えている。
【0116】したがって、撮像センサ211により読み
取られた画像データは、A/D変換部1205でデジタ
ルデータに変換され、画像メモリ1207に一旦格納さ
れる。格納された画像データは画像処理が行なわれる際
に、CPU1201により読み出しおよび書き込みが行
なわれる。画像処理が施された後の画像データは、外部
出力部1209を介して、外部のパソコンやプリンタ等
に送信される。
【0117】次に、手持ち型スキャナ200の撮像処理
の流れについて説明する。図13は、手持ち型スキャナ
200が撮像動作を行なう際の全体処理の流れを示した
フローチャートである。手持ち型スキャナ200におけ
る処理の流れは、図3で示したスキャナ100の処理の
流れとほぼ同様であるが、以下の点が異なる。ステップ
S1311の影等の補正処理の内容が、図3のステップ
S311の影等の補正処理の内容とは異なる点と、ステ
ップS1311の影等の補正処理を行なう前に、新たに
エッジ領域の抽出処理(ステップS1310)が加わる
点である。
【0118】図13を参照して、ステップS301から
ステップS309までの処理は図3の処理と同様であ
る。まず、ステップS301において、ユーザにより設
定入力が行なわれる。次に、ステップS303におい
て、照明無し撮像が行なわれる。そして、スタートキー
231が押下されるまで、この照明無し撮像(ステップ
S303)が一定間隔で行なわれる。
【0119】撮像された画像データは、画像メモリ12
07の「照明無し撮像」画像用の領域に保存される。最
も新しいものに順次更新され、最終的には、スタートキ
ー231が押下される直前の画像のデータが保存される
ことになる。
【0120】スタートキー231が押下されると、ステ
ップS307において、照明ランプ220が発光され、
ステップS309において、照明有り撮像が行なわれ
る。そして、ステップS309で撮像された「照明有り
撮像」画像のデータは、画像メモリ1207の「照明無
し撮像」画像用の領域とは異なる領域に、新たに保存さ
れる。ここまでは、図3と同様の処理内容である。
【0121】照明有り撮像が終了すると、ステップS1
310において、エッジ領域の抽出処理が行なわれる。
手ぶれによりステップS303の「照明無し撮像」画像
とステップS309の「照明有り撮像」画像とがずれる
と、そのままでは影等の補正を適切に行なうことができ
ないため、まず、エッジ領域を抽出しておき、エッジ領
域とそうでない領域とによって、以降の補正方法を変更
するためである。
【0122】エッジ領域の抽出方法としては、周知の微
分オペレータを用いて注目画素近傍の濃度変化を検出
し、その変化量が所定値以上の部分をエッジ領域と判定
するという方法が採られる。
【0123】なお、エッジ領域の抽出処理は、「照明無
し撮像」画像および「照明有り撮像」画像の2つの画像
について行なってもよいが、より正確にエッジ領域を判
定することができる、影の変化度合いの小さい「照明有
り撮像」画像において行なうことが好ましい。
【0124】図14は、「照明有り撮像」画像について
エッジ領域の抽出処理が行なわれた結果を示した図であ
る。本図に示すように、斜線で示すエッジ領域Eは、実
際に検出された画像のエッジに対して、手ぶれの最大見
込み幅に相当する分のマージンを加えている。
【0125】このようにマージンを加えて幅を広げるこ
とにより、「照明無し撮像」画像が手ぶれによりずれて
も、そのエッジ画像は「照明有り撮像」画像のエッジ領
域内に収まることになる。
【0126】なお、「照明無し撮像」画像および「照明
有り撮像」画像の2つの画像についてエッジ領域の抽出
処理を行なう場合は、例えば、両方の画像の少なくとも
一方においてエッジ領域と判定される領域はエッジ領域
Eに含まれるようにエッジ抽出を行なってもよい。
【0127】このようにして、エッジ領域の抽出処理が
終了すると、続いて、ステップS1311において、影
等の補正処理が行なわれる。即ち、画像メモリ207に
保存されている「照明無し撮像」画像と「照明有り撮
像」画像とを用いて、外光成分による影等の影響を除去
するという補正が行なわれる。
【0128】ただし、ここでは、ステップS1310で
抽出されたエッジ領域とエッジ以外の領域とで補正方法
を適切に変更することにより、補正処理に対する手ぶれ
による影響を防止する。
【0129】そして、以降は、図3のフローチャートと
同様に、ステップS313において、カラーバランス調
整、拡大縮小等のその他の処理が行なわれ、ステップS
315において、パソコンやプリンタなどの外部装置へ
最終的な画像データを出力するという出力処理が行なわ
れる。なお、出力処理においては、HDやPCカード等
の記録媒体へ記録を行なうようにしてもよい。
【0130】図15は、図13の影等の補正処理(ステ
ップS1311)の詳細な処理内容を示したフローチャ
ートである。ここでは、まず、エッジ領域以外の領域の
補正処理を行ない、その後、その結果を利用してエッジ
領域の補正処理を行なう。
【0131】即ち、手ぶれによる画像の位置ずれの影響
を大きく受けるエッジ領域については2画像間から補正
処理を行なうのではなく、余り影響を受けない領域(影
による濃度差の変化の度合いの比較的緩やかなエッジ以
外の領域)における補正処理結果を利用して補正を行な
うというものである。
【0132】図15を参照して、ステップS1501に
おいて、エッジ領域以外の領域についての補正処理が終
了したか否かが判断される。そして、エッジ領域以外の
領域の補正処理がまだ終了していない場合は、ステップ
S1503からステップS1507の補正処理が行なわ
れる。この処理は、図4の処理内容(ステップS401
からステップS405)と同じである。
【0133】エッジ領域以外の領域の補正処理が終了す
ると、ステップS1509からステップS1517にお
いて、エッジ領域についての補正処理が行なわれる。前
述したように、ここではエッジ領域以外の領域における
補正処理結果を利用して、補正が行なわれる。
【0134】まず、ステップS1509において、全エ
ッジ領域の補正が終了したか否かが判断される。終了し
ていない場合は、ステップS1511において、境界画
素の特定が行なわれる。これは、以降の処理において、
現在の補正対象であるエッジ領域内の画素(注目画素)
と影の発生状況が近い近傍の画素(境界画素)の補正情
報から、注目画素の値を推定するためである。
【0135】ここで、エッジ領域とその境界とを説明す
るために、図14で示したエッジ領域Eの一部を拡大し
たものを図16に示す。図16を参照して、マージン付
きのエッジ領域(斜線部)Eの外側周辺(未斜線部)B
がエッジ領域Eの境界画素部分となる。したがって、エ
ッジ領域E内の画素に対する補正を行なう際には、その
画素に対応する境界画素として、周辺の境界Bの画素が
選定されることになる。
【0136】この際、特定される境界画素は、エッジ領
域の周辺の境界画素全てであってもよいが、エッジ領域
が広くなる場合などは、全てではなく、エッジ領域内の
注目画素に最も近い適当な数の境界の画素としてもよ
い。
【0137】次に、ステップS1513において、特定
された境界画素についての補正情報が取得される。境界
画素はエッジ領域以外の領域に存在するため、既に、ス
テップS1503からステップS1507の処理によっ
て影等の補正が行なわれている。したがって、その補正
後の画素値がここで取得されることになる。
【0138】続いて、ステップS1515において、エ
ッジ領域画素の補正式の作成が行なわれる。具体的に
は、「照明無し撮像」画像と「照明有り撮像」画像との
露光量を合致させた修正後の輝度差(P’r+s(x
i)−P’r(xi))と修正後の「照明有り撮像」画
像の輝度P’r+s(xi)との比は、影の発生状況が
同じところでは常に等しいことを利用する。つまり、特
定された境界画素の位置をxj、xk、境界画素の総数
をNとすると、以下の関係が成り立つ。
【0139】
【数4】
【0140】これを変形して、反射率R(xi)を表わ
す式にすると、次式のようになる。
【0141】
【数5】
【0142】なお、減衰率αはエッジ領域以外と同じも
のを用い、Ls(xi)も、照明ランプ220の配光分
布が一定ならば位置に依らない定数となるため、エッジ
領域以外の値と同じものを用いる。
【0143】このようにして、補正後の注目画素P’r
+s(xi)についての補正式が作成されると、次はス
テップS1517において、作成された補正式に従っ
て、エッジ領域画素の補正計算が行なわれる。
【0144】そして、全エッジ領域の補正処理が終了す
るまで、ステップS1509からステップS1517ま
での処理が繰り返される。
【0145】以上説明したように、本実施の形態におけ
る手持ち型スキャナ200では、まず、位置ずれによる
影響の少ない、エッジ領域以外の領域において補正処理
を行ない、その後、その補正結果を利用してエッジ領域
における補正処理を行なう。このため、「照明無し撮
像」画像と「照明有り撮像」画像との間に手ぶれによる
画像の位置ずれが生じたとしても、適切に影等を除去す
ることが可能となる。
【0146】なお、図15に示すフローチャートでは、
エッジ領域以外の領域の補正処理については、図4の処
理内容(ステップS401からステップS405)と同
じ、ステップS1503からステップS1507の補正
処理が行なわれている。これを、図6のステップS60
1からステップS405の処理や、図8のステップS8
01からステップS405の処理に変更することも可能
である。
【0147】なお、今回示した実施の形態においては、
図4のステップS401等で説明したように、「照明無
し撮像」画像と「照明有り撮像」画像のいずれか一方を
基準として、他方の輝度を調整するという方法が採られ
ている。しかし、各々の画像中の輝度差を等しくするた
めに、たとえば、共にAE調整前の輝度に戻すなど、両
画像ともを調整するようにしてもよい。
【0148】また、今回示した実施の形態においては、
図3および図13のフローチャートで示したように、照
明ランプを点灯しない状態で行なう撮像は、スタートキ
ーの押下前となっているが、スタートキー押下後に行な
ってもよい。これにより、照明無し撮像の処理回数を1
回に減らすことが可能となる。
【0149】なお、今回は、影等の補正ということで、
遮蔽による影の影響を除去する場合を例に挙げて説明し
たが、このような場合に限られず、外光成分の一般的な
照明むらに対しても同様にして補正を行なうことが可能
となる。
【0150】今回開示された実施の形態はすべての点で
例示であって、制限的なものではないと考えるべきであ
る。本発明の範囲は、上記した説明ではなく特許請求の
範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び
範囲内ですべての変更が含まれることが意図される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態におけるスキャナ
100の全体構成を示す図である。
【図2】 図1のスキャナ100の制御および画像処理
に関する処理系の構成を示すブロック図である。
【図3】 スキャナ100が撮像動作を行なう際の全体
処理の流れを示したフローチャートである。
【図4】 図3の影等の補正処理(ステップS311)
の詳細な処理内容を示したフローチャートである。
【図5】 変形例1における画像の輝度値の修正原理を
説明するために、「照明無し撮像」画像と「照明有り撮
像」画像の輝度を示した図である。
【図6】 変形例1における影等の補正処理(図3のス
テップS311)の詳細な処理内容を示したフローチャ
ートである。
【図7】 画像中の原稿台の最明部および最暗部を説明
するために、例として「照明無し撮像」の画像を示した図
である。
【図8】 変形例2における影等の補正処理(図3のス
テップS311)の詳細な処理内容を示したフローチャ
ートである。
【図9】 「照明無し撮像」画像において2値領域が検
出された結果を示す図である。
【図10】 図9の検出された2値領域の中で原稿下地
が分離され、その中で輝度の最も低い部分と最も高い部
分が検出された結果を示す図である。
【図11】 本発明の第2の実施の形態における手持ち
型スキャナ200の全体構成を示す図である。
【図12】 図12は、図11の手持ち型スキャナ20
0の制御および画像処理に関する処理系の構成を示すブ
ロック図である。
【図13】 手持ち型スキャナ200が撮像動作を行な
う際の全体処理の流れを示したフローチャートである。
【図14】 「照明有り撮像」画像についてエッジ領域
の抽出処理が行なわれた結果を示した図である。
【図15】 図13の影等の補正処理(ステップS13
11)の詳細な処理内容を示したフローチャートであ
る。
【図16】 エッジ領域とその境界とを説明するため
に、図14で示したエッジ領域Eの一部を拡大した図で
ある。
【図17】 室内灯の影響により原稿に影が生じる様子
を説明するための図である。
【図18】 図17に示す、装置内の照明ランプ2の点
灯時と消灯時における原稿70面上の照度を示した図で
ある。
【図19】 図17に示す、装置内の照明ランプ2の点
灯時と消灯時における原稿70を撮影した結果の画像の
輝度を示した図である。
【図20】 撮影対象となる原稿70を示した図であ
る。
【図21】 図20に示す原稿70を撮影した結果の画
像を示す図である。
【図22】 手持ち型のスキャナにより装置内の照明ラ
ンプ点灯時と消灯時とに撮影された画像間の位置ずれを
説明するための図である。
【図23】 手ぶれが生じた場合に撮影された図22
(a)の点線枠Aで示された領域と図22(b)の点線
枠Bで示された領域の画像をCCD上の同じ位置で重ね
たものを示した図である。
【符号の説明】
10 光学ヘッド、11 撮像センサ(CCD)、13
レンズ、20 照明ランプ、30 操作パネル、31
スタートキー、33 設定キー、40 原稿台、10
0 スキャナ、200 手持ち型スキャナ、201 C
PU、203プログラムメモリ、205 A/D変換
部、207 画像メモリ、209 外部出力部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 1/107 H04N 1/04 103C 1/407 1/10 5/222 1/40 101B 5/243 Fターム(参考) 5B047 AA01 BA02 BB04 BC11 BC14 CA19 DA03 DC02 DC06 DC20 5C022 AB15 AB19 AB51 AC00 CA07 5C072 AA01 BA07 BA15 CA11 DA13 EA05 FB11 LA12 UA20 5C077 PP10 PP43 PP47 PP52 PP53 PP72 PQ12 SS03

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対象物を所定の照明条件で撮影した際の
    第1の画像を取得する第1の取得手段と、 前記対象物を前記所定の照明条件とは異なる照明条件で
    撮影した際の第2の画像を取得する第2の取得手段と、 前記取得された第1の画像および第2の画像を用いて外
    光成分による影響を除去する除去手段とを備えた画像処
    理装置であって、 前記除去手段は、 前記第1の画像および第2の画像の各々の画像中の輝度
    差が等しくなるように、前記第1の画像および第2の画
    像の少なくとも一方の画像を調整する調整手段と、 前記調整手段により調整され、各々の画像中の輝度差が
    等しくなった前記第1の画像および第2の画像の差分を
    算出する算出手段とを含む画像処理装置。
  2. 【請求項2】 前記第1の画像の撮影時における露光量
    を取得する第1の露光量取得手段と、 前記第2の画像の撮影時における露光量を取得する第2
    の露光量取得手段とをさらに備え、 前記調整手段は、前記第1の露光量取得手段により取得
    された露光量と、前記第2の露光量取得手段により取得
    された露光量とに基づいて、各々の画像中の輝度差が等
    しくなるように調整することを特徴とする、請求項1に
    記載の画像処理装置。
  3. 【請求項3】 前記第1の画像における最高輝度部と最
    低輝度部との輝度差を取得する第1の輝度差取得手段
    と、 前記第2の画像における最高輝度部と最低輝度部の輝度
    差を取得する第2の輝度差取得手段とをさらに備え、 前記調整手段は、前記第1の輝度差取得手段により取得
    された輝度差と、前記第2の輝度差取得手段により取得
    された輝度差とに基づいて、各々の画像中の輝度差が等
    しくなるように調整することを特徴とする、請求項1に
    記載の画像処理装置。
  4. 【請求項4】 前記第1の画像データおよび第2の画像
    データにおける最高輝度部および最低輝度部は、前記第
    1の画像および第2の画像のうちの前記対象物以外の画
    像領域に存在する領域であることを特徴とする、請求項
    3に記載の画像処理装置。
  5. 【請求項5】 前記第1の画像データおよび第2の画像
    データにおける最高輝度部および最低輝度部は、前記第
    1の画像および第2の画像のうちの前記対象物の画像領
    域に存在する領域であることを特徴とする、請求項3に
    記載の画像処理装置。
  6. 【請求項6】 前記第1の画像および第2の画像のうち
    少なくとも1方の画像からエッジ領域を抽出する抽出手
    段と、 前記抽出されたエッジ領域以外の領域については、前記
    除去手段により外光成分による影響を除去し、 前記抽出されたエッジ領域については、前記外光成分に
    よる影響が除去されたエッジ領域以外の領域の結果に基
    づいて、外光成分による影響を除去するように制御する
    制御手段とをさらに備えた、請求項1〜5のいずれかに
    記載の画像処理装置。
  7. 【請求項7】 前記制御手段は、 前記抽出されたエッジ領域内の注目画素に対応する、エ
    ッジ領域以外の領域の近傍画素を特定する特定手段を含
    み、 外光成分による影響が除去された前記特定された近傍画
    素の結果に基づいて、前記注目画素の外光成分による影
    響を除去することを特徴とする、請求項6に記載の画像
    処理装置。
  8. 【請求項8】 前記抽出手段は、前記第1の画像および
    第2の画像のいずれか一方の画像から、手ぶれによる最
    大見込み幅のマージンを加えて前記エッジ領域を抽出す
    ることを特徴とする、請求項6または7に記載の画像処
    理装置。
  9. 【請求項9】 前記抽出手段は、前記第1の画像および
    第2の画像の少なくとも一方の画像からエッジ領域であ
    ると判定される領域をエッジ領域として抽出することを
    特徴とする、請求項6〜8のいずれかに記載の画像処理
    装置。
  10. 【請求項10】 対象物を照明するための照明手段と、 前記対象物の画像を撮像するための撮像手段と、 請求項1〜9のいずれかに記載の画像処理装置とを備え
    た撮像装置であって、 前記第1の画像および第2の画像は、前記照明手段の点
    灯状態を変化させた状態で前記撮像手段により撮像され
    た画像であることを特徴とする、撮像装置。
JP2000081928A 2000-03-23 2000-03-23 画像処理装置および撮像装置 Withdrawn JP2001268326A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000081928A JP2001268326A (ja) 2000-03-23 2000-03-23 画像処理装置および撮像装置
US09/811,513 US6822690B2 (en) 2000-03-23 2001-03-20 Image processing apparatus, image pickup apparatus, and image processing method capable of eliminating effect of outside light

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000081928A JP2001268326A (ja) 2000-03-23 2000-03-23 画像処理装置および撮像装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001268326A true JP2001268326A (ja) 2001-09-28

Family

ID=18598796

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000081928A Withdrawn JP2001268326A (ja) 2000-03-23 2000-03-23 画像処理装置および撮像装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US6822690B2 (ja)
JP (1) JP2001268326A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1601181A1 (en) 2004-05-26 2005-11-30 Seiko Epson Corporation Image processing system, projector, information storage medium, and image processing method
JP2007524943A (ja) * 2004-01-23 2007-08-30 エレクトロ サイエンティフィック インダストリーズ インコーポレーテッド 照明アーチファクトの画像減算
JP2014103636A (ja) * 2012-11-22 2014-06-05 Fuji Xerox Co Ltd 画像処理装置及び画像処理プログラム
JP2018110316A (ja) * 2016-12-29 2018-07-12 富士通フロンテック株式会社 情報処理装置、制御プログラムおよび制御方法

Families Citing this family (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003004427A (ja) * 2001-06-22 2003-01-08 Hitachi Ltd 画像比較による欠陥検査方法及びその装置
JP2003087653A (ja) * 2001-09-06 2003-03-20 Ricoh Co Ltd 撮像装置
US8054357B2 (en) * 2001-11-06 2011-11-08 Candela Microsystems, Inc. Image sensor with time overlapping image output
JP3999505B2 (ja) * 2001-11-30 2007-10-31 オリンパス株式会社 カメラ
US7719574B2 (en) * 2002-07-12 2010-05-18 Seiko Epson Corporation Output image adjustment of image data
US7206023B2 (en) * 2002-12-13 2007-04-17 Belliveau Richard S Image projection lighting devices with projection field light intensity uniformity adjustment
US20050029352A1 (en) * 2003-08-08 2005-02-10 Spears Kurt E. System and method for automatic correction of illumination noise caused by ambient light
JP4752605B2 (ja) * 2006-05-15 2011-08-17 ブラザー工業株式会社 画像読取装置
TWI421961B (zh) * 2009-03-04 2014-01-01 Macronix Int Co Ltd 晶圓的檢測方法
JP5367640B2 (ja) * 2010-05-31 2013-12-11 パナソニック株式会社 撮像装置および撮像方法
JP5744510B2 (ja) * 2010-12-28 2015-07-08 キヤノン株式会社 画像処理方法
US9275448B2 (en) * 2013-08-27 2016-03-01 Xerox Corporation Flash/no-flash imaging for binarization
JP5841587B2 (ja) * 2013-12-25 2016-01-13 株式会社Pfu 撮像システム
JP7117866B2 (ja) * 2018-03-08 2022-08-15 キヤノン株式会社 画像読取装置および画像読取装置の制御方法

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5638118A (en) * 1987-06-09 1997-06-10 Canon Kabushiki Kaisha Image sensing device with diverse storage times used in picture composition
JP2627098B2 (ja) 1990-04-27 1997-07-02 富士写真フイルム株式会社 骨塩定量分析方法および装置
JPH06203205A (ja) 1993-01-07 1994-07-22 Oki Electric Ind Co Ltd カードのイメージ読み取り装置
US6204881B1 (en) * 1993-10-10 2001-03-20 Canon Kabushiki Kaisha Image data processing apparatus which can combine a plurality of images at different exposures into an image with a wider dynamic range
JP3414019B2 (ja) 1995-01-06 2003-06-09 ミノルタ株式会社 形状計測装置
US5929908A (en) * 1995-02-03 1999-07-27 Canon Kabushiki Kaisha Image sensing apparatus which performs dynamic range expansion and image sensing method for dynamic range expansion
JP3990035B2 (ja) * 1998-06-24 2007-10-10 日立オムロンターミナルソリューションズ株式会社 イメージスキャナ
JP3475849B2 (ja) * 1999-04-16 2003-12-10 日本電気株式会社 文書画像取得装置および文書画像取得方法

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007524943A (ja) * 2004-01-23 2007-08-30 エレクトロ サイエンティフィック インダストリーズ インコーポレーテッド 照明アーチファクトの画像減算
US7599576B2 (en) 2004-01-23 2009-10-06 Electro Scientific Industries, Inc. Image subtraction of illumination artifacts
EP1601181A1 (en) 2004-05-26 2005-11-30 Seiko Epson Corporation Image processing system, projector, information storage medium, and image processing method
US7233707B2 (en) 2004-05-26 2007-06-19 Seiko Epson Corporation Image processing system, projector, program, information storage medium, and image processing method
CN100426126C (zh) * 2004-05-26 2008-10-15 精工爱普生株式会社 图像处理系统、投影机及图像处理方法
JP2014103636A (ja) * 2012-11-22 2014-06-05 Fuji Xerox Co Ltd 画像処理装置及び画像処理プログラム
JP2018110316A (ja) * 2016-12-29 2018-07-12 富士通フロンテック株式会社 情報処理装置、制御プログラムおよび制御方法

Also Published As

Publication number Publication date
US20010026325A1 (en) 2001-10-04
US6822690B2 (en) 2004-11-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2001268326A (ja) 画像処理装置および撮像装置
JP5113514B2 (ja) ホワイトバランス制御装置およびホワイトバランス制御方法
JP4823970B2 (ja) 画像編集装置
US20070263119A1 (en) Object matting using flash and no-flash images
JP5743696B2 (ja) 画像処理装置、画像処理方法及びプログラム
US20120127336A1 (en) Imaging apparatus, imaging method and computer program
JP2002158893A (ja) 画像補正装置、画像補正方法および記録媒体
KR20120073159A (ko) Hdri(high dynamic range imaging)을 위해 일시적으로 조정된 노출 브라케팅
JP7129520B2 (ja) 画像処理装置、画像処理方法、およびプログラム
JP2007028088A (ja) 撮像装置及び画像処理方法
JP2004096506A (ja) 画像形成方法、画像処理装置及び画像記録装置
JP5149055B2 (ja) 撮像装置
US20080131007A1 (en) Image Coding Method and Image Coding Device
US20200020086A1 (en) Information processing method and information processing apparatus
JP2007049226A (ja) 画像入力装置、画像入力方法、プログラム、記録媒体
JP4482307B2 (ja) 画像処理装置
JP3823865B2 (ja) 画像処理方法、画像処理プログラムおよび画像処理プログラムを記録した記録媒体
JP3576809B2 (ja) 画像処理装置
JP2003283849A (ja) 赤目検出および修正方法
JP2004056416A (ja) デジタル画像データの自動最適化処理方法、及び、それを可能とするデジタル撮影装置
JP2001211315A (ja) 出力画像領域調整方法
JP2011135379A (ja) 撮像装置、撮像方法及びプログラム
JP5106311B2 (ja) ホワイトバランス制御装置およびそれを用いた撮像装置並びにホワイトバランス制御方法
JP2004328534A (ja) 画像形成方法、画像処理装置及び画像記録装置
JP5566679B2 (ja) 撮像装置及び撮像方法

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20050613

A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20070605