JP2003087653A - 撮像装置 - Google Patents

撮像装置

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JP2003087653A
JP2003087653A JP2001270852A JP2001270852A JP2003087653A JP 2003087653 A JP2003087653 A JP 2003087653A JP 2001270852 A JP2001270852 A JP 2001270852A JP 2001270852 A JP2001270852 A JP 2001270852A JP 2003087653 A JP2003087653 A JP 2003087653A
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JP2001270852A
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Tomohiro Sakaguchi
知弘 阪口
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N25/00Circuitry of solid-state image sensors [SSIS]; Control thereof
    • H04N25/60Noise processing, e.g. detecting, correcting, reducing or removing noise
    • H04N25/61Noise processing, e.g. detecting, correcting, reducing or removing noise the noise originating only from the lens unit, e.g. flare, shading, vignetting or "cos4"
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N23/00Cameras or camera modules comprising electronic image sensors; Control thereof
    • H04N23/70Circuitry for compensating brightness variation in the scene
    • H04N23/74Circuitry for compensating brightness variation in the scene by influencing the scene brightness using illuminating means
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
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    • H04N23/00Cameras or camera modules comprising electronic image sensors; Control thereof
    • H04N23/70Circuitry for compensating brightness variation in the scene
    • H04N23/76Circuitry for compensating brightness variation in the scene by influencing the image signals

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  • Multimedia (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Studio Devices (AREA)
  • Stroboscope Apparatuses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ストロボを使って撮影した場合に高品質の画
像が得られる撮像装置を提供する。 【解決手段】 被写体を撮像するCCD102、ストロ
ボ108を用いた撮影時の光量分布に基づいて、撮像さ
れたデータを補正する光量分布補正テーブルによって撮
像されたデータを補正するフロントエンド処理部103
と、撮像装置に備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、撮像装置にかか
り、特にディジタル式の撮像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ディジタル式の撮像装置であるディジタ
ルカメラにおいて、ストロボを内蔵したものがある。デ
ィジタルカメラによって被写体を比較的近距離からスト
ロボ撮影された画像は、オーバー露光の傾向になること
が知られている。特開2000−278598号公報に
記載された発明は、オーバー露光の傾向がある画像デー
タを補正し、適正な画像を得るためになされたものであ
る。
【0003】すなわち、特開2000−278598号
公報に記載された発明は、基準となる変換特性カーブ
(γ補正に使用されるカーブ)における入力信号の輝度
レベルの最小値を得られた入力信号の輝度の最小値にシ
フトさせた変換カーブに対応するγ補正テーブルを作成
する。そして、オーバー露光の傾向がある画像データを
作成された変換テーブルによって処理することによって
出力される画像信号の偏りを補正している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ディジ
タルカメラのストロボ撮影には、上記したオーバー露光
の問題ばかりでなく、撮像された画像に配光ムラが生じ
ることが知られている。配光ムラは、ディジタルカメラ
において光学系とストロボとが離れて配置されるために
起る現象であって、被写体とディジタルカメラとの距離
が近いほど顕著になる。
【0005】また、ディジタルカメラによって近距離か
ら被写体をストロボ撮像した場合、ディジタルカメラの
光学系のシェーディングによって画像周辺の光量が低下
することがある。このような場合、撮像された画像の周
辺部分が暗くなる、あるいは画面の明るさが不均一にな
るといった現象が発生し、この現象が画像の品質を低下
させるおそれがある。そして、画像周辺の暗さを解消す
るためにストロボの発光量を高めると、撮像された画面
の中心部分が白く映る(白飛び)現象が発生し、画質が
低下するおそれがある。
【0006】本発明は上述の問題点を解決するために成
されたものであり、ストロボを使って撮影した場合、被
写体との距離によらず、高品質の画像が得られる撮像装
置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記した課題を解決し、
目的を達成するため、請求項1に記載の発明にかかる撮
像装置は、ストロボを備える撮像装置において、被写体
を撮像する撮像手段と、前記ストロボを用いた撮影時の
光量分布に基づいて、前記撮像手段によって撮像された
撮像データを補正する光量分布補正テーブルを記録する
光量分布補正テーブル記録手段と、前記撮像手段によっ
て撮像された撮像データを前記光量分布補正テーブルに
よって補正する撮像データ補正手段と、を備えたことを
特徴とする。
【0008】この請求項1に記載の発明によれば、スト
ロボを備える撮像装置において、被写体を撮像し、撮像
によって得られたデータを、光量分布補正テーブル記録
手段に記憶されていて、ストロボを用いた撮影時の光量
分布に基づいて撮像された撮像データを補正する光量分
布補正テーブルによって補正することができる。
【0009】請求項2に記載の発明にかかる撮像装置
は、前記光量分布補正テーブル記録手段が、前記撮像手
段と被写体との距離にそれぞれ対応する複数の前記光量
分布基準テーブルを保持すると共に、前記撮像手段と被
写体との距離を測定する測距手段をさらに備え、前記撮
像データ補正手段は、前記測距手段によって測定された
距離に対応する光量分布補正テーブルを用いて前記撮像
データを補正することを特徴とする。
【0010】この請求項2に記載の発明によれば、測距
手段によって測定された距離に対応する光量分布補正テ
ーブルを用いて撮像データを補正することができる。
【0011】請求項3に記載の発明にかかる撮像装置
は、前記撮像データ補正手段が、前記撮像手段と被写体
とが前記光量分布補正テーブル記録手段が備える光量分
布補正テーブルに対応しない距離にある場合に撮像され
た撮像データを、前記光量分布補正テーブル記録手段が
備える光量分布補正テーブルを用いた線形補間によって
補正することを特徴とする。
【0012】この請求項3に記載の発明によれば、光量
分布補正テーブル記録手段が備える光量分布補正テーブ
ルに対応しない距離に被写体がある場合に撮像された撮
像データを、光量分布補正テーブル記録手段が備える光
量分布補正テーブルを用いた線形補間によって補正する
ことができる。
【0013】請求項4に記載の発明にかかる撮像装置
は、前記光量分布補正テーブルに対し、さらに、前記撮
像データをシェーディング補正する特性を付加すること
を特徴とする。
【0014】この請求項4に記載の発明によれば、光量
分布補正テーブルに対し、さらに、シェーディング補正
する特性を付加することができる。
【0015】請求項5に記載の発明にかかる撮像装置
は、前記撮像データ補正手段が、2値画像の撮像データ
を補正する場合、補正の精度を低下させることを特徴と
する。
【0016】この請求項5に記載の発明によれば2値画
像の撮像データを補正する場合には補正の精度を低下さ
せることができる。
【0017】請求項6に記載の発明にかかる撮像装置
は、前記撮像データ補正手段が、画像を2値化する際の
しきい値が乗じられた光量分布補正テーブルを用いて2
値画像の撮像データを補正することを特徴とする。
【0018】この請求項6に記載の発明によれば、画像
を2値化する際のしきい値が乗じられた光量分布補正テ
ーブルを用いて2値画像の撮像データを補正することが
できる。
【0019】請求項7に記載の発明にかかる撮像装置
は、2値画像を撮像する場合、前記撮像手段が前記スト
ロボを異なる光量で少なくとも2回発光させて撮像し、
前記撮像データ補正手段が、異なる光量で撮像された画
像の撮像データを用いて画像の撮像データを補正するこ
とを特徴とする。
【0020】この請求項7に記載の発明によれば、スト
ロボを異なる光量で少なくとも2回発光させて2値画像
を撮像し、異なる光量で撮像された画像の撮像データを
用いて画像の撮像データを補正することができる。
【0021】請求項8に記載の発明にかかる撮像装置
は、前記撮像手段が、蓄積された電荷をすべて同時に転
送する構成であることを特徴とする。
【0022】この請求項8に記載の発明によれば、撮像
手段に蓄積された電荷をすべて同時に転送する構成のC
CDを用いることができる。
【0023】請求項9に記載の発明にかかる撮像装置
は、さらに、前記撮像データ補正手段による撮像データ
の補正を実行するか否かを選択する補正選択手段を備え
ることを特徴とする。
【0024】この請求項9に記載の発明によれば、撮像
データ補正手段による撮像データの補正を実行するか否
かを選択することができる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下に添付図面を参照して、この
発明にかかる撮像装置の好適な実施の形態である実施の
形態1〜3を詳細に説明する。
【0026】(実施の形態1)図1は、実施の形態1の
撮像装置の構成を説明するためのブロック図である。図
示した構成は、ストロボ108を備えるディジタル式の
撮像装置であって、被写体を撮像するCCD102と、
ストロボ108を用いた撮影時にCCD102によって
撮像されたデータ(撮像データ)を補正するための補正
テーブルを記録したEEPROM107と、CCD10
2によって撮像された撮像データを、EEPROM10
7に記録されている補正テーブルによって補正するフロ
ントエンド処理部103、DSP・JPEG処理部10
4、CPU109を備えている。
【0027】フロントエンド処理部103は、CCD1
02から入力するアナログの撮像データをサンプル&ホ
ールドするCDS110、撮像データの振幅の変動を検
出し、出力信号を一定に保つように増幅器の利得(ゲイ
ンコントロール)を自動的に制御するAGC111、ア
ナログ信号をディジタル信号へ変換するA/D変換器1
12を備えている。
【0028】CPU109は、図1に示した構成のすべ
てを制御しており、ホワイトバランスの設定、AE(Au
to Expose)、AF(Auto Focus)の制御、フロントエ
ンド処理部103やDSP・JPEG処理部104で行
われる演算のパラメータを設定する。
【0029】また、実施の形態1では、CPU109
が、CCD102が出力する撮像データにおける画像の
評価値(周波数情報)を取得する。そして、取得した評
価値からAF動作のため自動フォーカス部101を駆動
した際に発生するパルスの数から自動フォーカス部10
1と被写体との距離を測定するものとする。
【0030】また、図1に示したディジタルカメラは、
レンズ100、レンズ100を介して入力した像をフォ
ーカシングする自動フォーカス部101を備えている。
また、図1に示した構成は、ADC112によってディ
ジタルデータに変換された撮像データを記録するSDR
AM105と、DSP・JPEG部104によって処理
された撮像データが記録されるメモリカード106とを
備えている。
【0031】以上述べた構成は、以下のように動作す
る。すなわち、CCD102が出力したアナログの撮像
データは、フロントエンド処理部103においてディジ
タルデータ(Rawデータ)に変換され、SDRAM1
05に保存される。このとき、ディジタルの撮像データ
は、アナログの撮像データと同様に配列されている。
【0032】DSP・JPEG処理部104は、SDR
AM105に保存された撮像データを読み出してDSP
処理することによって輝度信号(Y)、色信号(C)を
生成する。このようなDSP処理は、カメラ信号処理と
も呼ばれている。また、JPEG処理を施して圧縮す
る。圧縮された撮像データは、メモリカード106に記
録される。
【0033】上記した撮像装置は、ストロボを使った撮
影(ストロボ撮影)をする場合、EEPROM107に
記録された補正テーブルに基づいて撮像データを補正す
る。また、撮像データの補正は、フロントエンド処理部
103のAGC111、またはDSP・JPEG処理部
104で行うことが可能である。以下、撮像データの補
正をAGC111で行う場合の補正テーブルと、DSP
・JPEG処理部104で行う場合の補正テーブルとに
ついて説明する。
【0034】図2は、ストロボ撮影時の光量分布につい
て説明するための図である。図2(a)は、紙などの一
様な面を持つ被写体において撮像されたラインLを示し
た図である。また、(b)は、ラインLによって撮影さ
れた画像におけるラインLに沿う方向Hと輝度信号Yと
の関係(光量分布)を示した図である。図示したよう
に、特に近距離からストロボ撮影を行った場合、光量
は、ラインLの中央付近に比べて両端部が低下する。こ
のような特性は、撮像光学系とストロボとの距離が離れ
ているほど顕著になる。
【0035】AGC111によって補正を行う場合の補
正テーブルは、ディジタルカメラの図2(b)に示した
特性の逆の特性を示すゲイン量の補正テーブルとして設
定される。また、DSP・JPEG処理部104で補正
を行う場合には、図2(b)に示した特性の逆の特性を
示すゲインアンプの補正係数テーブルとして設定され
る。なお、光量分布の特性は、ディジタルカメラによっ
て固有である。
【0036】図3は、AGC112によって撮像データ
を補正する場合に使用される補正テーブルを説明するた
めの図である。k(1,1)…k(h,v)の各データ
は、補正テーブルに含まれる各補正データであって、C
CD102が備える画素の各々に対応している。CCD
102が300万画素を持つとすると、h:2048、
v:1536まで設定すればCCD102の全画素を個
々に補正することができる補正テーブルが設定できる。
【0037】AGC112において撮像データを補正す
る場合、CPU109は、図3に示した補正テーブルの
k(1,1)…k(h,v)の各データをEEPROM
107から読み出し、AGC111に出力する。AGC
111は、通常のAE動作時と同様にして求めた各画素
のゲイン値をCPU109から入力した補正データによ
って補正しながらゲインコントロールの処理をする。
【0038】次に、AGC112において撮像データを
補正する場合の処理を、図4のフローチャートにして説
明する。ディジタルカメラは、先ず、AF動作時に発生
するパルス数を用いて被写体までの距離に関する情報を
取得する(ステップS401)。そして、被写体をスト
ロボ撮影し(ステップS402)、CCD102から出
力された信号(撮像データ)をCDS110によってC
DS処理(サンプル&ホールド)する(ステップS40
3)。
【0039】次に、CPU109は、EEPROM10
7に記憶されている補正テーブルから補正データを読み
出し、AGC111にセットする(ステップS40
7)。AGC111は、セットされた補正データによっ
てゲイン値を変更しながらAGC処理をする(ステップ
S404)。AGC処理された撮像データは、ADC1
12によってディジタルデータに変換され(ステップS
405)、さらにカメラ信号処理される(ステップS4
06)。
【0040】次に、DSP・JPEG処理部104で撮
像データを補正するときの補正係数テーブルについて説
明する。図5は、DSP・JPEG処理部104におい
て、カメラ信号処理を行う構成を示すブロック図であ
る。CCDのRaw data(R,Gr,Gb,Bの
4種類)は、DSP・JPEG処理部104に入力され
ると、マルチプレクサ502で4色の信号毎に分岐さ
れ、可変ゲインアンプ503a〜503dに送られる。
可変ゲインアンプ503a〜503dは、本発明の各補
正やホワイトバランス(WB)に使用される。
【0041】可変ゲインアンプ503a〜503dのゲ
イン値は、CPUでコントロールされる。請求項1の動
作を行う場合は、CCD全画素分のゲイン値テーブルを
使用する。テーブルは、図1中のEEPROM107に
記憶されている。また、評価値生成ブロックもDSP・
JPEG処理部104内にあり、例えばΣR,ΣGr,
ΣGb,ΣBの4つの積算値を演算して評価値を生成す
る。CPU109は、生成された評価値によって画像の
状態を判断し、WBや、各補正もできるように構成され
ている。可変ゲインアンプ503a〜503dを通った
信号は、次段の4行×3列のマトリックス504でRG
B信号に変換され、輝度信号、色信号の処理部に送られ
る。
【0042】図6は、DSP・JPEG処理部104に
おいて撮像データを補正する場合の処理を説明するため
のフローチャートである。ディジタルカメラは、先ず、
AF動作時に発生するパルス数を用いて被写体までの距
離に関する情報を取得する(ステップS601)。そし
て、被写体をストロボ撮影し(ステップS602)、C
CD102から出力された信号(撮像データ)をCDS
110によってCDS処理(サンプル&ホールド)する
(ステップS603)。
【0043】CDS処理された撮像データは、AGC1
11に出力され、AGC111においてゲイン値を制御
される(ステップS604)。そして、ADC112に
よってディジタルデータに変換され(ステップS60
5)、さらにカメラ信号処理される(ステップS60
6)。このとき、CPU109は、EEPROM107
から補正係数テーブルを読み出し、CCDの画素別に設
定される可変ゲインアンプの係数として設定する(ステ
ップS607)。
【0044】以上説明した実施の形態1の撮像装置によ
れば、配光ムラによって画質が損なわれることを防ぎ、
ストロボを使用して被写体を比較的近距離から撮影した
場合にも高品質の画像を形成できる撮像装置を提供する
ことができる。また、ディジタルカメラにおいてストロ
ボを光学系に近い位置に置く必要がなく、ディジタルカ
メラのレイアウトの自由度を高めることができる。
【0045】また、実施の形態1によれば、回路やスト
ロボのハード的な構成を変えることがないため、ディジ
タルカメラに搭載される回路構成を複雑化、大型化、さ
らにコストアップすることがない。このため、ディジタ
ルカメラの小型・軽量化、低価格化を妨げることなく配
光ムラを補正することができる。
【0046】なお、本発明は、以上述べた構成に限定さ
れるものではなく、以下のように構成することもでき
る。例えば、ディジタル式の撮像装置では、シェーディ
ングによって発生する撮像領域の配光ムラを補正するシ
ェーディング補正が一般的に行われる。図7は、シェー
ディングによる配光ムラを説明するための図である。シ
ェーディングによる配光ムラは、図7(a)に示したラ
インLを撮像した場合、(b)に示すように、ライン端
部の光量低下となって表れる。
【0047】実施の形態1で説明した撮像装置では、補
正テーブルに対し、さらに、撮像データをシェーディン
グ補正する特性を付加することもできる。撮像データを
シェーディング補正する特性は、例えば、図7(b)に
示した光量分布の逆の特性をいう。図2(b)に示した
光量分布に、さらに図7(b)に示した光量分布を付加
した特性の逆の特性を示すゲインアンプの補正テーブル
または補正係数テーブルをEEPROM107に設定す
ることにより、撮像装置は、ストロボ撮影時の補正とシ
ェーディング補正とを同時に実行することができる。
【0048】また、ストロボ撮影時の配光は、外光の影
響を受けることがある。このような場合、実施の形態1
の補正データによる撮像データの補正に不具合が生じる
可能性がある。このため、本発明の撮像装置は、図8に
示すように、図1に示した構成に加えて撮像データの補
正を実行するか否かを選択するためのスイッチ801を
備え、オペレータによって補正の実行、不実行を選択さ
せることもできる。また、本発明の構成では、CCD1
02によって撮像された撮像データからCPU109が
自動的に配光ムラを検出し、補正を実行するか否か判断
するようにしてもよい。
【0049】また、実施の形態1の撮像装置では、例え
ば文字画像のような2値画像の撮像データの補正につい
ては、補正の精度を低下させて行う。補正の精度の低下
は、例えば、補正テーブルの分解能を粗く設定すること
によって実行できる。あるいは、補正データk(m,
n)自体の分解能(ビット数)を小さくすることによっ
ても実行できる。
【0050】ところで、2値画像の撮像データの処理
は、一般的に、しきい値のテーブルを必要とする。実施
の形態1では、図3に示した補正テーブルに設定された
各補正データを乗じたしきい値が設定されたしきい値テ
ーブルを使用して2値画像の撮像データを処理すること
によって撮像データの2値化と同時にストロボの配光ム
ラを補正することができる。
【0051】(実施の形態2)次に、本発明の実施の形
態2について説明する。実施の形態2の撮像装置は、実
施の形態1の撮像装置と同様の構成を備えるものであ
り、このために構成の図示および説明を一部略すものと
する。
【0052】実施の形態2の撮像装置は、EEPROM
107が、実施の形態1で説明した補正テーブルを複数
保持している。そして、CPU109が、自動フォーカ
ス部101の駆動によって発生するパルスの数から測定
される被写体までの距離、または外部AFセンサ901
によって測定される被写体までの距離に対応する補正テ
ーブルを用いて撮像データを補正する。
【0053】すなわち、実施の形態2の撮像装置は、デ
ィジタルカメラと被写体までの距離に対応する複数の補
正テーブルをEEPROM107に記憶している。そし
て、CPU109は、被写体までの距離を測定し、得ら
れた距離に対応する補正テーブルを選択して読み出して
AGC111またはDSP・JPEG処理部104にセ
ットする。ストロボ撮影時の配光ムラは、被写体までの
距離に応じて変化する。このため、実施の形態2の撮像
装置によれば、実際の配光ムラにより近い配光ムラに対
応した補正データを用いて撮像データを補正し、より適
切に撮像データを補正することができる。
【0054】また、実施の形態2の撮像装置は、測定に
よって得られた距離に対応する補正テーブルがEEPR
OM107にないとき、EEPROM107に記憶され
ている補正テーブルを用いた線形補間によって撮像デー
タを補正する。このような実施の形態2の撮像装置によ
れば、記憶する補正テーブルの数を抑えながら、より適
切に撮像データを補正することができる。
【0055】さらに、実施の形態2の撮像装置は、自動
フォーカス部101を駆動した際に発生するパルスの数
から被写体までの距離を測定する構成に限定されるもの
でなく、図9に示すように、外付けのAFセンサ901
を備える構成とすることもできる。AFセンサ901を
備えた場合、実施の形態2の撮像装置は、AFセンサ9
01によって測定された距離に対応する補正テーブルを
選択して撮像データの補正に使用する。
【0056】(実施の形態3)次に、実施の形態3の撮
像装置を説明する。なお、実施の形態3の撮像装置は、
図1または図9に示した撮像装置と同様に構成されてい
る。このため、実施の形態3では、撮像装置の構成の図
示および説明を一部略すものとする。なお、実施の形態
3は、2値画像を撮像する場合に信号レベルが高いほど
2値化の精度が高まり、信号レベルを高めるためにスト
ロボの発光量を高めすぎると撮像画像に白飛びが発生す
ることに鑑みてなされたものである。
【0057】実施の形態3は、ディジタルカメラが2値
画像を撮像する場合、CCD102がストロボ108を
異なる光量で少なくとも2回発光させて被写体を撮像す
る。そして、CPU109が、異なる光量で撮像された
画像の撮像データを用いて撮像データを補正するもので
ある。
【0058】すなわち、実施の形態3において、CPU
109は、CCD102およびストロボ108を制御し
て被写体を2回撮影する。この撮影は、ストロボの発光
量を変更して行われ、より大きい発光量を発光量1、小
さい発光量を発光量2とする。発光量1は、必要とする
2値化の精度に充分な信号レベルが得られる発光量に設
定されていて、発光量2は、白飛びが発生しない発光量
に設定されている。
【0059】実施の形態3では、CPU109は、CC
D102を制御して例えば1回目に発光量1で被写体で
ある2値画像を撮影する。1回目の撮影で得られた撮像
データ(撮像データ1)は、SDRAM105に記憶さ
れた後、読み出されてSD処理、JPEG処理される。
次に、CPU109は、CCD102に発光量2で2値
画像を撮影させる。このとき得られた撮像データ(撮像
データ2)は、SDRAM105の撮像データ1が記憶
された領域と別の領域に記憶され、SD処理、JPEG
処理される。撮像データは、以上の処理の間に実施の形
態1、実施の形態2と同様にAGC111またはDSP
・JPEG処理部104において配光ムラを補正されて
いる。
【0060】実施の形態3では、次に、CPU109
が、撮像データ1において白飛びが発生した部分を撮像
データ2の同じ部分に置き換えて撮像データ1を補正す
る。なお、このような実施の形態3の撮像装置では、C
CD102にインターレース読み出しの構成を用いると
2回のストロボ撮影の時間差が大きくなる。このため、
CCD102として、例えば、フレーム転送方式のよう
に、蓄積された電荷を一度に転送する全画素読み出しの
CCDを用いることが望ましい。
【0061】図10は、実施の形態3の撮像装置で行わ
れる処理を説明するためのフローチャートである。実施
の形態3の撮像装置は、先ず、ストロボ108を強めに
発光させて(発光量1で発光)被写体を撮影する(ステ
ップS1001)。撮影によって得られた撮像データ
は、フロントエンド処理部103を経てディジタルデー
タに変換され、DSP・JPEG処理部104でカメラ
信号処理される(ステップS1002)。なお、カメラ
信号処理された撮像データを、フローチャート中では輝
度を示すYデータとして示す。
【0062】ステップS1002の処理で得られたYデ
ータ(Y1)は、SDRAM105に格納される(ステ
ップS1003)。CPU109は、格納されたY1デ
ータから白飛びを起こしている画素のアドレスを検索し
(ステップS1004)、例えばSDRAM105の他
の領域に記憶する(ステップS1005)。
【0063】次に、CPU109は、ストロボ108を
弱めに発光させて(発光量2で発光)被写体を撮影する
(ステップS1006)。撮影によって得られた撮像デ
ータは、フロントエンド処理部103を経てディジタル
データに変換され、DSP・JPEG処理部104でカ
メラ信号処理される(ステップS1007)。ステップ
S1007の処理で得られたYデータ(Y2データ)
は、SDRAM105に格納される(ステップS100
8)。
【0064】次に、CPU109は、先にステップS1
005で記憶したアドレスの画素をデータY2の同様の
アドレスにある画素で置き換える。なお、置き換えの終
了したデータY1を、データYとして示す(ステップS
1009)。データYは、CPU109の制御によって
2値化処理され(ステップS1010)、図10の処理
が終了する。2値化されたデータYは、例えば、メモリ
カード106に保存される。
【0065】以上述べた実施の形態3によれば、2値画
像を撮像する場合、画像の各部分に最適なデータを用い
た撮像データを生成でき、画像周辺が暗くなることを防
ぎながら画像中心の白飛びを防止することができる。
【0066】
【発明の効果】この請求項1に記載の発明は、ストロボ
を用いた撮影時の光量分布に基づいて撮像されたデータ
を補正することができるため、ストロボを使って撮影し
た場合、被写体との距離によらず、高品質の画像が得ら
れる撮像装置を提供することができ、しかも回路構成を
大型化することがないという効果を奏する。
【0067】請求項2に記載の発明は、測距手段によっ
て測定された距離に対応する光量分布補正テーブルを用
いて撮像データをより高精度に補正することができるた
め、ストロボを使って撮影した場合、被写体との距離に
よらず、より高品質の画像が得られる撮像装置を提供す
ることができるという効果を奏する。
【0068】請求項3に記載の発明は、光量分布補正テ
ーブル記録手段が備える光量分布補正テーブルを用いた
線形補間によって撮像データを補正することができるた
め、被写体がより様々な距離にあるときの撮像データに
対応することができるという効果を奏する。
【0069】請求項4に記載の発明は、光量分布の補正
に加えてさらに、シェーディング補正を同時に実行する
ことができ、処理時間を長時間化することなく高品質の
画像が得られる撮像装置を提供することができるという
効果を奏する。
【0070】請求項5に記載の発明は、2値画像の撮像
データを補正する場合、多値画像よりも補正にかかる計
算時間を低減することができるという効果を奏する。
【0071】請求項6に記載の発明は、2値画像の撮像
データを補正する場合、2値化の処理をも同時に行うこ
とができるために多値画像よりも補正にかかる計算時間
をいっそう低減することができるという効果を奏する。
【0072】請求項7に記載の発明は、異なる光量で撮
像された画像の撮像データを用いて画像の撮像データを
補正することができるため、画像の各部分に最適なデー
タを用いた撮像データを生成でき、画像周辺の暗さの回
避と画像中心の白飛びの防止とを両立することができる
撮像装置を提供することができるという効果を奏する。
【0073】請求項8に記載の発明は、蓄積された電荷
を一度に転送するCCDを用いることによってストロボ
撮影の時間差を小さくし、補正にかかる処理時間が長時
間化することを防ぐことができるという効果を奏する。
【0074】この請求項9に記載の発明は、撮像データ
の補正を実行するか否かをオペレータに選択させること
により、外光の影響による補正の失敗をなくし、よりユ
ーザの満足度を高めることができる撮像装置を提供する
ことができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1の撮像装置の構成を説明
するためのブロック図である。
【図2】ストロボ撮影時の光量分布について説明するた
めの図である。
【図3】AGCによって撮像データを補正する場合に使
用される補正テーブルを説明するための図である。
【図4】AGCにおいて撮像データを補正する場合の処
理を説明するためのフローチャートである。
【図5】DSP・JPEG処理部において、カメラ信号
処理を行う構成を示すブロック図である。
【図6】DSP・JPEG処理部において撮像データを
補正する場合の処理を説明するためのフローチャートで
ある。
【図7】シェーディングによる配光ムラを説明するため
の図である。
【図8】撮像データの補正を実行するか否かを選択する
ためのスイッチを備えた撮像装置を説明するための図で
ある。
【図9】外付けのAFセンサを備える撮像装置を説明す
るための図である。
【図10】実施の形態3の撮像装置で行われる処理を説
明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
100 レンズ 101 自動フォーカス部 102 CCD 103 フロントエンド処理部 104 DSP・JPEG処理部 106 メモリカード 108 ストロボ 112 A/D変換器 801 スイッチ 901 外部AFセンサ

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ストロボを備える撮像装置において、 被写体を撮像する撮像手段と、 前記ストロボを用いた撮影時の光量分布に基づいて、前
    記撮像手段によって撮像された撮像データを補正する光
    量分布補正テーブルを記録する光量分布補正テーブル記
    録手段と、 前記撮像手段によって撮像された撮像データを前記光量
    分布補正テーブルによって補正する撮像データ補正手段
    と、 を備えたことを特徴とする撮像装置。
  2. 【請求項2】 前記光量分布補正テーブル記録手段が、
    前記撮像手段と被写体との距離にそれぞれ対応する複数
    の前記光量分布基準テーブルを保持すると共に、前記撮
    像手段と被写体との距離を測定する測距手段をさらに備
    え、前記撮像データ補正手段は、前記測距手段によって
    測定された距離に対応する光量分布補正テーブルを用い
    て前記撮像データを補正することを特徴とする請求項1
    に記載の撮像装置。
  3. 【請求項3】 前記撮像データ補正手段は、前記撮像手
    段と被写体とが前記光量分布補正テーブル記録手段が備
    える光量分布補正テーブルに対応しない距離にある場合
    に撮像された撮像データを、前記光量分布補正テーブル
    記録手段が備える光量分布補正テーブルを用いた線形補
    間によって補正することを特徴とする請求項1または2
    に記載の撮像装置。
  4. 【請求項4】 前記光量分布補正テーブルに対し、さら
    に、前記撮像データをシェーディング補正する特性を付
    加することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに
    記載の撮像装置。
  5. 【請求項5】 前記撮像データ補正手段は、2値画像の
    撮像データを補正する場合、補正の精度を低下させるこ
    とを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の撮
    像装置。
  6. 【請求項6】 前記撮像データ補正手段は、画像を2値
    化する際のしきい値が乗じられた光量分布補正テーブル
    を用いて2値画像の撮像データを補正することを特徴と
    する請求項1〜5のいずれか一つに記載の撮像装置。
  7. 【請求項7】 2値画像を撮像する場合、前記撮像手段
    が前記ストロボを異なる光量で少なくとも2回発光させ
    て撮像し、前記撮像データ補正手段が、異なる光量で撮
    像された画像の撮像データを用いて画像の撮像データを
    補正することを特徴とする請求項1〜6のいずれか一つ
    に記載の撮像装置。
  8. 【請求項8】 前記撮像手段が、蓄積された電荷をすべ
    て同時に転送する構成であることを特徴とする請求項7
    に記載の撮像装置。
  9. 【請求項9】 さらに、前記撮像データ補正手段による
    撮像データの補正を実行するか否かを選択する補正選択
    手段を備えることを特徴とする請求項1〜8のいずれか
    一つに記載の撮像装置。
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