JP2004056416A - デジタル画像データの自動最適化処理方法、及び、それを可能とするデジタル撮影装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】デジタル撮像装置で得たデジタル画像データに対して、確実かつ迅速に最適化処理を自動的に行う。
【解決手段】デジタル撮影装置が、撮像レンズを介して投入された映像を、電気信号に変換して出力する撮像素子と、前記電気信号をA/D変換して、デジタル画像データを得るA/D変換部と、逆光状態であるか否かを判定して該デジタル画像毎に属性の逆光有無情報を得る逆光検知部と、前記デジタル画像データと前記逆光有無情報31とを記憶するデータ記憶部とを備えることにより、デジタル撮影装置で撮影されたデジタル画像データと前記逆光有無情報31を含むデジタル画像データのデータ構造を提供可能とし、前記逆光有無情報31に基づき、逆光状態である場合、当該デジタル画像データに対して逆光補正処理を自動的に実行する一方、順光状態である場合、当該デジタル画像データに対して順光補正処理を自動的に実行する。
【選択図】図1
【解決手段】デジタル撮影装置が、撮像レンズを介して投入された映像を、電気信号に変換して出力する撮像素子と、前記電気信号をA/D変換して、デジタル画像データを得るA/D変換部と、逆光状態であるか否かを判定して該デジタル画像毎に属性の逆光有無情報を得る逆光検知部と、前記デジタル画像データと前記逆光有無情報31とを記憶するデータ記憶部とを備えることにより、デジタル撮影装置で撮影されたデジタル画像データと前記逆光有無情報31を含むデジタル画像データのデータ構造を提供可能とし、前記逆光有無情報31に基づき、逆光状態である場合、当該デジタル画像データに対して逆光補正処理を自動的に実行する一方、順光状態である場合、当該デジタル画像データに対して順光補正処理を自動的に実行する。
【選択図】図1
Description
【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、デジタル撮像装置で得たデジタル画像データを、確実かつ迅速に、逆光補正を自動的に行う自動最適化処理方法、及びそれを可能とするデジタル撮像装置に関するものである。
【0002】
【発明の背景】
近年、CCD、CMOS等を使用したデジタル撮像装置は、広く使用されるようになり、デジタル撮像装置で撮影したデジタル画像データを、a)印刷物等のハードコピーとして出力・再現し、或いはb)パソコン等のディスプレイ上等にソフトコピーとして出力・再現する機会は、多くなっている。
【0003】
そして、デジタル撮像装置で撮影したデジタル画像データを、「報道写真や印刷原稿のデータ」として使用し、ハードコピー或いはソフトコピーとして出力・再現する場合、特に、高品位な画質が有するデジタル画像データが、要求されている。また、デジタル画像データを入稿する部門における作業効率の向上、ひいては入稿から印刷までの生産性の向上も求められている。
【0004】
【従来の技術】
(従来の技術1:アイリス制御)
従来、CCD等を使用したデジタル画像装置としては、例えば、照度センサを搭載するデジタル撮像装置、即ち、その照度センサより計測された信号より撮像する周囲照度を求め、その周囲照度から、制御目標となるアイリス値(絞り値)を求め、適正なアイリス制御(絞り制御)を行うデジタル撮像装置がある。また、予備的に(暫定的に)撮影したデジタル画像の平均輝度値を求め、予備的に撮影したデジタル画像の状態が、逆光(過順光)、及び順光のうち、どの状態にあるかを自動的に判定し、適正なアイリス制御を行うデジタル撮像装置等もある。
【0005】
しかし、このようなアイリス制御を行うデジタル撮像装置を用いて撮像した場合であっても、専用ライト等の照明が無いため、日中に撮像したデジタル画像は、人物が逆光シーンとなっている。従って、このデジタル画像をハードコピー或いはソフトコピーとして出力すると、画像の中の人物は、影部となって暗く再現されてしまう。結果として、アイリス制御を行うデジタル撮像装置を用いて撮像した場合であっても、高品位の画像を得ることができないという問題があった。
【0006】
(従来の技術2:撮影条件の最適化)
さらに、より高品位なデジタル画像データを得るために、a)予備的に撮影したデジタル画像データから、輝度信号のヒストグラムを利用するアルゴリズム、b)予備的に撮影したデジタル画像全体を複数の区域に分割し、分割した各区域の測光データを比較するアルゴリズム、c)予備的に撮影したデジタル画像全体の中で所定の点をスポット的に測光して得られるデータを比較するアルゴリズム等の、特定のアルゴリズムに従って、シャッター速度や絞り値などの撮像条件の最適化を行うデジタル撮像装置もある。
【0007】
さらに最近では、例えば、撮影しようとする画像全体の中に含まれる被写体(撮影者が真に撮影したいもの)とその被写体の周囲との遠近感や明るさの対比などを、撮像者のイメージ通りに仕上がるように、撮像者にきめ細かなモードの設定を可能にさせるデジタル撮像装置も登場している。逆光モード等の設定は、このきめ細かなモードの設定に含まれ、撮像者が逆光モードに設定することより、被写体が逆光状態であっても、予め、シャッター速度、絞り値、あるいはストロボ発光時間等の最適化された撮影条件で、より高品位なデジタル画像を撮像できるようになっている。ここで、逆光モードの設定により最適化された撮影条件は、概略として、例えば、a)撮影前に強制的にストロボ発光を行うように制御されたストロボ発光時間、b)適正露出よりも露出を開けるように制御された絞り値等がある。
【0008】
しかしながら、撮像条件をいかに最適化しようとも、逆光補正処理を施す前に得られるデジタル画像の品位には限界があった。即ち、逆光モードの設定により、a)撮影前に強制的にストロボ発光を行う場合、被写体が、不自然に再現されてしまう(人物の額が光ってしまう)、或いはb)適正露出よりも露出を開ける場合、アイリス制御を行うデジタル撮像装置と同様に、被写体が、依然として影部となって暗く再現されてしまうという問題がある。言い換えれば、撮像条件を最適化したとしても、撮影したデジタル画像は、その画像全体の一部(被写体)が不自然に明るく再現されたり、或いはその画像全体が明るくとも画像全体の一部(被写体)が依然として暗く再現されてしまい、高品位の画像を依然として得ることができないという問題があった。
【0009】
(従来の技術3:逆光補正方法)
そのため、より高品位の画像を得るために、デジタル撮像装置で撮影した後、そのデジタル画像全体の一部(被写体)を最適に明るく再現する逆光補正処理を行う必要がある。この逆光補正方法は、例えば、a)撮影したデジタル画像全体を複数の区域に分割し、分割した各区域の明るさを求め、各分割区域の中で、明るさが平均値より暗い部分が存在した場合に、その暗い部分を逆光部分として、暗い部分が明るくなるように全体的に明るさを増す逆光補正方法(テレビ技術、1989号5月号、第66頁〜67頁)、b)逆光の状態で撮影したデジタル画像では、輝度ヒストグラムを求めると中間調の部分に谷間ができることを利用し、画像の輝度値のヒストグラムの中間調谷部を屈曲指示値として、逆光補正に最適な輝度出力特性カーブを作成し、そのカーブに従い画像を出力する逆光補正方法(特開2002−10082号)等である。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
これら逆光補正方法は、デジタル撮像装置で撮影した後、そのデジタル画像データをパソコン等(逆光補正装置)に取り込み、取り込んだデジタル画像データに逆光補正処理を施すものであった。従って、a)その逆光補正装置を操作する者が、取り込んだ各画像データを一つ一つ逆光状態にあるか否かを確認するか、或いはb)逆光補正装置自体が、取り込んだ各画像データを一つ一つ逆光状態にあるか否かを自動的に判定する必要がある。その後、逆光補正装置が、確認され又は自動的に判定された、逆光状態にあるデジタル画像に対して、その画像の輝度や諧調を調整する逆光補正処理を実行することにより、デジタル撮像装置で撮影したデジタル画像は、その画像の影部の暗い部分が明るく再現されるようになり、高品位の画像を得ることができる。
【0011】
しかしながら、a)逆光補正装置を操作する者が、取り込んだ各画像データを一つ一つ逆光状態にあるか否かを確認する場合、その者は、全てのデジタル画像に対して逆光状態にあるか否かを確認する必要があり、その確認作業は、多くの時間を要するという問題があった。或いは、b)逆光補正装置自体が、取り込んだ各画像データを一つ一つ逆光状態にあるか否かを自動的に判定する場合、(1)その自動的判定アルゴリズムは、判定精度を向上させるためには、複雑なものとならざるを得ず、その判定演算時間は、多くの時間を要するという問題がある一方、(2)自動的判定アルゴリズムは、判定演算時間を短くさせるためには、簡略なものとならざるを得ず、その判定精度が低下することにより、意図していない、順光状態にある画像データまでも逆光補正処理を施してしまい、結果として低品位の画像を得てしまうという問題がある。
【0012】
本発明者らは、これらの問題を解決するために鋭意検討した結果、デジタル撮像装置が、撮影したデジタル画像データを記憶する際に、撮像時の逆光有無データを記憶し又は利用することにより、この逆光有無データに基づいて、当該逆光逆光有無データが逆光状態である場合、逆光補正処理が実行されることを可能とする一方、当該逆光逆光有無データが順光状態である場合、順光補正処理が、自動的に実行されることを可能とし、結果として、高品位の画像を保ちつつ、確実かつ迅速に、自動最適化処理を行い得ることを見出し、本発明を完成するに到った。
【0013】
よって、本発明の目的は、デジタル撮像装置で得たデジタル画像データを、確実かつ迅速に、逆光補正を自動的に行う自動最適化処理方法、及びそれを可能とするデジタル撮像装置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決する第1の発明は、デジタル画像データの自動最適化処理方法であって、デジタル撮影装置で撮影され、且つ前記デジタル撮像装置で記憶されたデジタル画像データと、当該デジタル画像データが逆光状態であるか否かを示す逆光有無情報であって、前記デジタル撮影装置で記憶された逆光有無情報とを入力するステップと、逆光有無情報に基づき、当該逆光有無情報が逆光状態である場合、当該デジタル画像データに対して逆光補正処理を実行するステップと、逆光有無情報に基づき、当該逆光有無情報が逆光状態でない場合、当該デジタル画像データに対して順光補正処理を実行するステップとを含むことを特徴とするデジタル画像データの自動最適化処理方法である。
【0015】
前記課題を解決する第2の発明は、第1の発明に記載の自動最適化処理方法において、逆光有無情報が、デジタル撮影装置が備える光センサー又はデジタル撮影装置を操作する撮影者により判定されて生成されることを特徴とする自動最適化処理方法である。
【0016】
前記課題を解決する第3の発明は、第1の発明又は第2の発明に記載の自動最適化処理方法において、逆光補正処理を実行する前記ステップが、撮像された画像の輝度データに基づいて輝度ヒストグラムを作成するステップと、該ヒストグラム中の谷部の輝度部に基づいて入力された画像の補正基準輝度値を決定するステップと、該入力された画像の補正基準輝度値と、この補正基準輝度値に対応する補正後の補正目標輝度値とに基づいて補正率を決定するステップと、該決定された補正率に基づいて入力画像補正用のルックアップテーブルを作成するステップと、該ルックアップテーブルに基づいて前記入力された画像を補正処理するステップとを備えた逆光補正処理ステップであることを特徴とする自動最適化処理方法である。
【0017】
前記課題を解決する第4の発明は、第1の発明又は第2の発明に記載の自動最適化処理方法において、逆光補正処理を実行する前記ステップが、複数の画像の逆光補正の最適な結果に基づくルックアップテーブルを前記各々の画像に対して作成するステップと、該作成された各ルックアップテーブルを近似するグループにグループ化するステップと、該グループ化されたルックアップルテーブルに対応する前記画像の輝度ヒストグラムを作成するステップと、該輝度ヒストグラムの頻度の谷部の輝度値を決定するステップと、該谷部の輝度値を該グループ化されたルックアップテーブルと関連付けるステップと、該ルックアップルテーブルと、該関連付けられた谷部の輝度値とを逆光補正データとして記憶するステップと、入力画像の輝度ヒストグラムを作成するステップと、該入力画像の輝度ヒストグラムの頻度の谷部の輝度値を決定するステップと、該入力画像の該谷部の輝度値に対応する前記記憶されたルックアップテーブルを決定するステップと、該決定されたルックアップテーブルにより該入力画像の逆光補正をするステップとを備えた逆光補正処理ステップであることを特徴とする自動最適化処理方法である。
【0018】
前記課題を解決する第5の発明は、デジタル撮影装置であって、撮像レンズ2を介して投入された映像を、電気信号に変換して出力する撮像素子と、前記電気信号をA/D変換して、デジタル画像データを得るA/D変換部と、逆光状態であるか否かを判定して該デジタル画像毎に属性の逆光有無情報を得る逆光検知部と、前記デジタル画像データと前記逆光有無情報とを記憶するデータ記憶部とを備えることを特徴とするデジタル撮影装置に関する。
【0019】
前記課題を解決する第6の発明は、デジタル画像データの記憶方法であって、デジタル撮影装置で撮影されたデジタル画像データと、当該デジタル画像データが逆光状態であるか否かを示す逆光有無情報とを記憶するステップを含むことを特徴とするデジタル画像データの記憶方法である。
【0020】
前記課題を解決する第7の発明は、デジタル画像データのデータ構造であって、デジタル撮影装置で撮影されたデジタル画像データと、当該デジタル画像データが逆光状態であるか否かを示す逆光有無情報とを含むことを特徴とするデジタル画像データのデータ構造である。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1は、本発明に係るデジタル撮影装置及び逆光補正処理を含む画像最適化処理装置の機能ブロック図である。
【0022】
デジタル撮影装置1は、撮像レンズ2と、逆光検知部3と、撮像レンズ制御部4と、撮影素子5と、撮影検知部7と、A/D変換部8と、データ処理部9と、データ記憶部10と、データ送信部11とを備える。なお、デジタル撮影装置1は、撮影したデジタル画像を非圧縮にて記憶する場合、データ処理部9を省略して構成することもできる。一方、撮影したデジタル画像を圧縮して記憶する場合、デジタル撮影装置1は、少なくともデータ圧縮部94を含むデータ処理部9を備える必要があり、また、デジタル撮影装置1は、図1に示すように、色温度調節部91、補間処理部92及びシャープネス処理部93のうち少なくとも何れか1つを含むデータ処理部9を備えることもできる。
【0023】
画像最適化処理装置は、画像補正処理部14と出力処理部26とを備える。画像補正処理部14は、デジタル撮影装置1で撮影された画像とともに、逆光有無情報31を入力し、逆光有無情報31に基づいて、逆光補正処理を行い、デジタル撮影装置1で撮影された画像を最適化処理する。出力処理部26は、この最適化された画像を、イメージファイル29として記憶し、又は、ハードコピー若しくはソフトコピーとして出力30する。
【0024】
本発明に係る逆光検知部3としては、(1)デジタル撮像装置1に搭載される手動の逆光状態入力部、(2)デジタル撮像装置1に搭載される光センサーにより逆光状態又は順光状態であるか否かを判定する逆光検知部、(3)予備的に撮影したデジタル画像を複数の区域に分割し、分割した各区域の明るさから、逆光状態又は順光状態であるか否かを判定する逆光検知部等、種々の形式のものを採用することができる。なお、本実施の形態では、図1に示すように、逆光検知部3として、(2)デジタル撮像装置1に搭載される光センサーにより逆光状態又は順光状態であるか否かを判定する逆光検知部を採用した場合について主に説明する。
【0025】
図1に示す逆光検知部3は、具体的に、照度センサから計測された信号から、撮像する周囲照度を常に検知するとともに、撮影検知部7が、デジタル撮像装置1を操作する者がシャッターを押したと検知した時に、即ち、該デジタル画像毎に、撮影検知部7が撮影を検知した時の周囲照度が、ある閾値を超えるか否かを判定する。そして、逆光検知部3は、常に検知する周囲照度を撮像レンズ制御部4に出力するとともに、撮影検知部7が撮影を検知した時の周囲照度が、ある閾値以上である場合、逆光状態であると判定する一方、ある閾値未満である場合、順光状態であると判定して、当該状態(逆光有無データ31)を記憶部10に出力する。なお、逆光検知部3は、撮影検知部7が撮影を検知した時だけ、照度センサから計測された信号から、撮像する周囲照度を検知してもよい。
【0026】
撮像レンズ制御部4は、逆光検知部3から周囲照度を入力し、撮像レンズ2に対して適正なアイリス制御を行う。
撮像素子5は、撮像レンズ2を介して投入された映像を、電気信号(画像データ)6に変換し、A/D変換部8に出力する。A/D変換部8は、映像素子5から出力された電気信号6を、A/D変換し、例えば8ビット(256階調)のRGBデジタル画像データとして、データ処理部9に出力する。
【0027】
データ処理部9の色温度調節部91は、A/D変換部8から入力したRGBデジタル画像データに対して色温度の調整を行う。データ処理部9の補間処理部92及びシャープネス処理部93は、色温度調整後のRGBデジタル画像データに対し、補間処理及びシャープネス処理を行って画像の品質を向上させる。データ処理部9のデータ圧縮部94は、シャープネス処理後のRGBデジタル画像データに対してデータ圧縮する。その後、データ処理部9は、データ圧縮されたRGBデジタル画像データを、データ記憶部10に出力する。
【0028】
撮影検知部7は、デジタル撮像装置1を操作する者がシャッターを押したと検知した時に、撮像した画像の電気信号(画像データ)6に対応する撮像時のシャッター速度、絞り値、ISO感度、焦点距離、撮影日時、ズーム位置等の撮像条件情報7を、データ記憶部10に出力する。
【0029】
データ記憶部10は、逆光検知部3から入力した逆光有無データ31と、撮影検知部7から入力した撮像条件情報7と、データ処理部9から入力したデジタル画像データとを記憶する。なお、データ記憶部10は、撮影検知部7が撮影を検知した時だけ、データ処理部9から入力したデジタル画像データを記憶してもよい。
【0030】
ここで、図2を参照しながら、データ記憶部10が記録するデジタル画像データのデータ構造について説明する。なお、図2に示すデータ構造は、データ記憶部10が、逆光検知部3から入力した逆光有無データ31と、撮影検知部7から入力した撮像条件情報7と、データ処理部9から入力したデジタル画像データとを、1つのファイルとして記憶した場合の構造例である。
【0031】
図2に示すデータ構造は、SOI(Start Of Imageの区切り文字)と、EXIF(EXchangeable Image File format)ヘッダと、TIFF形式ヘッダと、EXIFヘッダに対応するタグと、TIFF形式ヘッダに対応するタグと、画像データ部分と、EOI(End Of Imageの区切り文字)とを含む。
【0032】
このEXIFヘッダに対応するタグは、撮像時のシャッター速度、絞り値、ISO感度、焦点距離、撮影日時、ズーム位置等の撮像条件情報7を記述することができる。また、TIFF形式ヘッダに対応するタグ(図中の斜線領域)は、画像の長さ、解像度、写真説明等の情報を記述することができる。
【0033】
データ記憶部10は、例えば、図2に示すように、逆光検知部3から入力した逆光有無データ31をTIFF形式ヘッダに対応するタグの中に記憶し、撮影検知部7から入力した撮像条件情報7をEXIFヘッダに対応するタグの中に記憶し、データ処理部9から入力したデジタル画像データを画像データ部の中に記憶し、1つのEXIFファイルとして記憶する。
【0034】
なお、データ記憶部10は、逆光有無データ31を、TIFF形式ヘッダに対応するタグの代わりに、EXIFヘッダに対応するタグ(例えば、メーカーノート、ユーザーコメントに対応するタグ)の中に記憶してもよい。また、データ記憶部10は、逆光有無データ31を、TIFF形式ヘッダ又はEXIFヘッダに対応する標準タグの代わりに、TIFF形式ヘッダ又はEXIFヘッダに対応する拡張タグの中に記憶してもよい。
【0035】
或いは、データ記憶部10は、撮影検知部7から入力した撮像条件情報7と、データ処理部9から入力したデジタル画像データとを、1つのEXIFファイルとして記憶するとともに、逆光有無データ31をEXIFファイルに対応する1つの逆光有無データファイルとして記憶することもできる。例えば、データ記憶部10は、1つの行に、EXIFファイル名と逆光有無データ31とをテキストデータとして、記憶することもできる。この場合、EXIFファイル名は、ハイパーリンク(EXIFファイルが存在する場所)形式であってもよい。
【0036】
ところで、データ送信部11は、画像処置部14で補正処理を施すために、データ記憶部10で記憶するデータを送信する。データ送信部11は、逆光有無データ31と撮像条件情報7とデジタル画像データとを記憶するデータファイルを、例えば、ケーブル13、メモリカード12等を介して画像処置部14に送信する。
【0037】
これに対し、画像処置部14は、逆光有無データ31と撮像条件情報7とデジタル画像データとを記憶するデータファイルを受信する。
逆光有無判定部15は、逆光有無データ31に基づいて、RGBデジタル画像データが、順光画像であるか、或いは逆光画像であるかを自動的に識別する。逆光有無判定部15は、RGBデジタル画像データが、逆光画像であると識別した場合、逆光有無判定部15は、撮像条件情報7と、RGBデジタル画像データを逆光補正処理部18に出力し、RGBデジタル画像データが、順光画像であると識別した場合、逆光有無判定部15は、撮像条件情報7と、RGBデジタル画像データを順光補正処理部33に出力する。
【0038】
このように、本発明によれば、画像処置部14を操作する者が、取り込んだ各画像データを一つ一つ逆光状態にあるか否かを確認する必要がなくなり、画像処置部14自身が、逆光有無データ31に基づいて、取り込んだ各画像データを一つ一つ逆光状態にあるか否かを自動的に識別することができるため、作業効率が上がるという利点がある。特に、デジタル撮像装置1で撮影したデジタル画像データを、「報道写真や印刷原稿のデータ」として使用する場合、デジタル画像データを入稿する部門における作業効率が上がることにより、入稿から印刷までの生産性が向上する。
【0039】
また、本発明によれば、逆光検知部3として、(2)デジタル撮像装置1に搭載される光センサーにより逆光状態又は順光状態であるか否かを判定する逆光検知部を採用することにより、従来の逆光補正装置における逆光状態にあるか否かの自動的判定アルゴリズムに比べて、確実かつ迅速に、逆光状態にあるか否かを自動的に判定することができるという利点がある。
【0040】
逆補正処理部18は、例えば、以下のような逆光補正処理を行うことができる。 逆補正処理部18は、まず、一般的な方法で各画素の輝度を算出する。例えば、逆補正処理部18は、以下の算出式を用いて各画素の輝度値を算出する。
【0041】
輝度値=(Kr×R画素値)+(Kg×G画素値)+(Kb×B画素値)
但し、Kr,Kg,Kbは輝度値算出係数をそれぞれ示す。
その後、逆補正処理部18は、従来の逆光補正処理手段のいずれのものも使用できる。逆補正処理部18は、例えば、(1)本出願人が提案している特願2002−10082号(撮像された画像の輝度データに基づいて輝度ヒストグラムを作成するステップと、該ヒストグラム中の谷部の輝度部に基づいて入力された画像の補正基準輝度値を決定するステップ、該入力された画像の補正基準輝度値と、この補正基準輝度値に対対応する補正後の補正目標輝度値とに基づいて補正率を決定するステップと、該決定された補正率に基づいて入力画像補正用のルックアップテーブルを作成するステップと、該ルックアップテーブルに基づいて前記入力された画像を補正処理するステップとを備えた逆光補正処理手段)、(2)特開2002−6390号(複数の画像の逆光補正の最適な結果に基づくルックアップテーブルを前記各々の画像に対して作成するステップと、該作成された各ルックアップテーブルを近似するグループにグループ化するステップと、該グループ化されたルックアップルテーブルに対応する前記画像の輝度ヒストグラムを作成するステップと、該輝度ヒストグラムの頻度の谷部の輝度値を決定するステップと、該谷部の輝度値を該グループ化されたルックアップテーブルと関連付けるステップと、該ルックアップルテーブルと、該関連付けられた谷部の輝度値とを逆光補正データとして記憶するステップと、入力画像の輝度ヒストグラムを作成するステップと、該入力画像の輝度ヒストグラムの頻度の谷部の輝度値を決定するステップと、該入力画像の該谷部の輝度値に対応する前記記憶されたルックアップテーブルを決定するステップと、該決定されたルックアップテーブルにより該入力画像の逆光補正をするステップとを備えた逆光補正処理手段)等である。
【0042】
本実施の形態においては、逆補正処理部18が、特開2002−10082号の逆光補正処理手段を採用した場合について、以下に説明する。
逆光補正処理部18の輝度ヒストグラム演算部19は、図3に示すように、各画素の輝度値データにより、各画素値の頻度を算出して、輝度ヒストグラムを演算し、横軸に輝度値(0〜255)を取り、縦軸に各画素の輝度値の頻度を取った入力画像の輝度ヒストグラムを作成し出力する。この輝度ヒストグラムデータは、基準補正値決定演算部20に入力され、輝度ヒストグラムの大きな山部がなだらかに減少してできる大きな谷部の輝度ヒストグラムの谷間で頻度が最低である輝度値Aを演算し、この輝度値Aを補正基準輝度値Bとして決定する。ここで、上述の場合には、輝度値Aを補正基準輝度値Bとして決定する場合を示したが、この輝度値Aに基づいて輝度値A±10の範囲で補正基準輝度値Bを決定してもよい。この輝度値A±10の範囲は統計的に求められた許容範囲である。また、輝度値Aは54≦A≦175であるとき、逆光補正することが好ましい。この補正基準輝度値Bは、ルックアップテーブル作成部21に入力される。
【0043】
図4に示すように、このルックアップテーブル作成部21で、該補正基準輝度値Bが被写体の画像部分と背景部分との光量が3:1となるような補正目標輝度値Cが決定される。即ち、補正目標輝度値C=255×{3/(1+3)}=191として決定される。但し、255は輝度値ヒストグラムの最大輝度値を示す。ここで、この例は補正目標輝度値Cを191とする場合を示したが、補正目標輝度値Cに±5の許容範囲を持たせることが可能である。これは、実験的及び統計的に認められたものである。この補正基準輝度値Bと、これに対応する補正出力である補正目標輝度値Cの輝度値191とにより、図4に示すようなルックアップテーブルが作成される。ここで入力画像の暗い部分(被写体の画像部分)は、上述の如く補正基準輝度値Bと補正目標輝度値Cとの比で現される補正率で入力画像の各画素の輝度値が補正される。他方、図4の場合には、入力画像の明るい部分(背景の画像部分)は、補正後の画像が白くつぶれるのを防止するために、該補正率より小さい補正率が決定される。即ち、座標値(0,0)、座標値(B,C)と座標値(255,255)とを結ぶ直線の傾きで補正率が決定される。また、座標値(0,0)、座標値(B,C)と座標値(255,255)を通るような曲線でもよい。
【0044】
補正処理部22は、ルックアップテーブル作成部21で作成された該ルックアップテーブルにより、入力の各画素の輝度値を補正する。
一方、逆光有無判定部15は、RGBデジタル画像データが、順光画像であると識別した場合、逆光有無判定部15は、撮像条件情報7と、RGBデジタル画像データを順光補正処理部33に出力する。なお、順光補正処理部33は、従来の順光補正処理手段のいずれのものも使用できる。順光正処理部16は、例えば、本出願人が提案している特開平11−317872号(画素ごとの画像データからなる入力デジタル画像を最適化処理する方法において、該画像データに基づいて入力デジタル画像の濃度値ヒストグラムの重心値を求めるステップと、該濃度値ヒストグラムの重心値と予め設定された最良画像の濃度値ヒストグラムの重心値とから該入力デジタル画像の濃度値ヒストグラムの重心値の差を求めるステップと、該入力デジタル画像の濃度値ヒストグラムの重心値の差を用いて、最適明暗画像の濃度値ヒストグラムの重心偏差およびトーンカーブの膨らみ修正量との関係に基づいて予め設定された膨らみ修正量変換データから、トーンカーブの膨らみ修正量を求めるステップと、入力画像のシャドー点、ハイライト点を特定するための所望の入力濃度値レベルを各々設定するステップと、該入力濃度値レベルと予め該入力濃度値レベルに対応して設定された出力画像のシャドー点およびハイライト点の出力濃度値レベルとを通り、該トーンカーブの膨らみ修正量を備えるように、該入力デジタル画像を変換するためのトーンカーブを作成するステップと、該作成されたトーンカーブを用いて入力デジタル画像を出力デジタル画像に変換するステップと、を備えたことを特微とするデジタル画像の最適化処理方法。)である。
【0045】
なお、順光補正又は逆光補正されたRGBデジタル画像データは、画像処理部23で順光及び逆光処理以外の色温度処理、シャープネス処理、補間処理等の画像処理23が行われてもよい。
【0046】
出力処理部26は、順光補正又は逆光補正された、即ち最適化された画像を、イメージファイル29として記憶し、又は、ハードコピー若しくはソフトコピーとして出力30する。なお、順光補正又は逆光補正された画像をハードコピー若しくはソフトコピーとして出力30する際、出力デバイス特性に合わせた画像が出力30されるように、画像処理部23でカラーマネージメント等の画像処理23が行われてもよい。
【0047】
なお、実施の形態の変形として、本発明に係る逆光検知部3としては、(1)デジタル撮像装置1に搭載される手動の逆光状態入力部を採用することもできる。この場合、デジタル撮像装置1を操作する者自身が、撮影しようとする各画像データを一つ一つ逆光状態にあるか否かを確認する必要があり、逆光状態である場合、逆光状態入力部に対して「逆光モード」をセットする。そして、逆光状態入力部は、撮影検知部7が撮影を検知した時に、「逆光モード」にセットされているか否かを判定し、「逆光モード」であれば、逆光状態入力部は、逆光有無データ31として「逆光モード使用」をデータ記憶部10に出力する。一方、逆光状態入力部は、撮影検知部7が撮影を検知した時に、「逆光モード」にセットされていなければ、逆光状態入力部は、逆光有無データ31として「逆光モード不使用」をデータ記憶部10に出力する。
【0048】
このように、本発明によれば、デジタル撮像装置1を操作する者自身が、逆光状態にあるか否かを確認するので、撮影現場にいない、従来の逆光補正装置を操作する者と比べて、確実かつ迅速に、逆光状態にあるか否かを自動的に判定することができるという利点がある。
【0049】
また、画像処置部14を操作する者が、取り込んだ各画像データを一つ一つ逆光状態にあるか否かを確認する必要がなくなり、画像処置部14自身が、逆光有無データ31に基づいて、取り込んだ各画像データを一つ一つ逆光状態にあるか否かを自動的に識別することができるため、デジタル画像データを入稿する部門における作業効率が上がることにより、入稿から印刷までの生産性が向上するという利点もある。
【0050】
なお、実施の形態の変形として、逆光検知部3として、(3)予備的に撮影したデジタル画像を複数の区域に分割し、分割した各区域の明るさから、逆光状態又は順光状態であるか否かを判定する逆光検知部を採用した場合も同様に、画像処置部14自身が、逆光有無データ31に基づいて、取り込んだ各画像データを一つ一つ逆光状態にあるか否かを自動的に識別することができるため、入稿から印刷までの生産性が向上するという利点がある。
【0051】
さらに、実施の形態の変形として、図5に示すように、デジタル撮像装置1自身で、逆光補正処理18を行うこともできる。この場合、逆光検知部3は、撮影検知部7が撮影を検知した時の周囲照度が、ある閾値以上である場合、逆光状態であると判定する一方、ある閾値未満である場合、順光状態であると判定して、当該状態(逆光有無データ31)をデータ処理部9に出力する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るデジタル撮影装置及び逆光補正処理を含む画像最適化処理装置の一例を表す機能ブロック図である。
【図2】本発明に係るデジタル画像データのデータ構造の一例を表す図である。
【図3】逆光状態にあるデジタル画像データの輝度ヒストグラムの一例を示す図である。
【図4】本発明に係る逆光補正処理に用いるルックアップテーブルの一例を示す図である。
【図5】本発明に係るデジタル撮影装置及び逆光補正処理を含む画像最適化処理装置の他の一例を表す機能ブロック図である。
【産業上の利用分野】
本発明は、デジタル撮像装置で得たデジタル画像データを、確実かつ迅速に、逆光補正を自動的に行う自動最適化処理方法、及びそれを可能とするデジタル撮像装置に関するものである。
【0002】
【発明の背景】
近年、CCD、CMOS等を使用したデジタル撮像装置は、広く使用されるようになり、デジタル撮像装置で撮影したデジタル画像データを、a)印刷物等のハードコピーとして出力・再現し、或いはb)パソコン等のディスプレイ上等にソフトコピーとして出力・再現する機会は、多くなっている。
【0003】
そして、デジタル撮像装置で撮影したデジタル画像データを、「報道写真や印刷原稿のデータ」として使用し、ハードコピー或いはソフトコピーとして出力・再現する場合、特に、高品位な画質が有するデジタル画像データが、要求されている。また、デジタル画像データを入稿する部門における作業効率の向上、ひいては入稿から印刷までの生産性の向上も求められている。
【0004】
【従来の技術】
(従来の技術1:アイリス制御)
従来、CCD等を使用したデジタル画像装置としては、例えば、照度センサを搭載するデジタル撮像装置、即ち、その照度センサより計測された信号より撮像する周囲照度を求め、その周囲照度から、制御目標となるアイリス値(絞り値)を求め、適正なアイリス制御(絞り制御)を行うデジタル撮像装置がある。また、予備的に(暫定的に)撮影したデジタル画像の平均輝度値を求め、予備的に撮影したデジタル画像の状態が、逆光(過順光)、及び順光のうち、どの状態にあるかを自動的に判定し、適正なアイリス制御を行うデジタル撮像装置等もある。
【0005】
しかし、このようなアイリス制御を行うデジタル撮像装置を用いて撮像した場合であっても、専用ライト等の照明が無いため、日中に撮像したデジタル画像は、人物が逆光シーンとなっている。従って、このデジタル画像をハードコピー或いはソフトコピーとして出力すると、画像の中の人物は、影部となって暗く再現されてしまう。結果として、アイリス制御を行うデジタル撮像装置を用いて撮像した場合であっても、高品位の画像を得ることができないという問題があった。
【0006】
(従来の技術2:撮影条件の最適化)
さらに、より高品位なデジタル画像データを得るために、a)予備的に撮影したデジタル画像データから、輝度信号のヒストグラムを利用するアルゴリズム、b)予備的に撮影したデジタル画像全体を複数の区域に分割し、分割した各区域の測光データを比較するアルゴリズム、c)予備的に撮影したデジタル画像全体の中で所定の点をスポット的に測光して得られるデータを比較するアルゴリズム等の、特定のアルゴリズムに従って、シャッター速度や絞り値などの撮像条件の最適化を行うデジタル撮像装置もある。
【0007】
さらに最近では、例えば、撮影しようとする画像全体の中に含まれる被写体(撮影者が真に撮影したいもの)とその被写体の周囲との遠近感や明るさの対比などを、撮像者のイメージ通りに仕上がるように、撮像者にきめ細かなモードの設定を可能にさせるデジタル撮像装置も登場している。逆光モード等の設定は、このきめ細かなモードの設定に含まれ、撮像者が逆光モードに設定することより、被写体が逆光状態であっても、予め、シャッター速度、絞り値、あるいはストロボ発光時間等の最適化された撮影条件で、より高品位なデジタル画像を撮像できるようになっている。ここで、逆光モードの設定により最適化された撮影条件は、概略として、例えば、a)撮影前に強制的にストロボ発光を行うように制御されたストロボ発光時間、b)適正露出よりも露出を開けるように制御された絞り値等がある。
【0008】
しかしながら、撮像条件をいかに最適化しようとも、逆光補正処理を施す前に得られるデジタル画像の品位には限界があった。即ち、逆光モードの設定により、a)撮影前に強制的にストロボ発光を行う場合、被写体が、不自然に再現されてしまう(人物の額が光ってしまう)、或いはb)適正露出よりも露出を開ける場合、アイリス制御を行うデジタル撮像装置と同様に、被写体が、依然として影部となって暗く再現されてしまうという問題がある。言い換えれば、撮像条件を最適化したとしても、撮影したデジタル画像は、その画像全体の一部(被写体)が不自然に明るく再現されたり、或いはその画像全体が明るくとも画像全体の一部(被写体)が依然として暗く再現されてしまい、高品位の画像を依然として得ることができないという問題があった。
【0009】
(従来の技術3:逆光補正方法)
そのため、より高品位の画像を得るために、デジタル撮像装置で撮影した後、そのデジタル画像全体の一部(被写体)を最適に明るく再現する逆光補正処理を行う必要がある。この逆光補正方法は、例えば、a)撮影したデジタル画像全体を複数の区域に分割し、分割した各区域の明るさを求め、各分割区域の中で、明るさが平均値より暗い部分が存在した場合に、その暗い部分を逆光部分として、暗い部分が明るくなるように全体的に明るさを増す逆光補正方法(テレビ技術、1989号5月号、第66頁〜67頁)、b)逆光の状態で撮影したデジタル画像では、輝度ヒストグラムを求めると中間調の部分に谷間ができることを利用し、画像の輝度値のヒストグラムの中間調谷部を屈曲指示値として、逆光補正に最適な輝度出力特性カーブを作成し、そのカーブに従い画像を出力する逆光補正方法(特開2002−10082号)等である。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
これら逆光補正方法は、デジタル撮像装置で撮影した後、そのデジタル画像データをパソコン等(逆光補正装置)に取り込み、取り込んだデジタル画像データに逆光補正処理を施すものであった。従って、a)その逆光補正装置を操作する者が、取り込んだ各画像データを一つ一つ逆光状態にあるか否かを確認するか、或いはb)逆光補正装置自体が、取り込んだ各画像データを一つ一つ逆光状態にあるか否かを自動的に判定する必要がある。その後、逆光補正装置が、確認され又は自動的に判定された、逆光状態にあるデジタル画像に対して、その画像の輝度や諧調を調整する逆光補正処理を実行することにより、デジタル撮像装置で撮影したデジタル画像は、その画像の影部の暗い部分が明るく再現されるようになり、高品位の画像を得ることができる。
【0011】
しかしながら、a)逆光補正装置を操作する者が、取り込んだ各画像データを一つ一つ逆光状態にあるか否かを確認する場合、その者は、全てのデジタル画像に対して逆光状態にあるか否かを確認する必要があり、その確認作業は、多くの時間を要するという問題があった。或いは、b)逆光補正装置自体が、取り込んだ各画像データを一つ一つ逆光状態にあるか否かを自動的に判定する場合、(1)その自動的判定アルゴリズムは、判定精度を向上させるためには、複雑なものとならざるを得ず、その判定演算時間は、多くの時間を要するという問題がある一方、(2)自動的判定アルゴリズムは、判定演算時間を短くさせるためには、簡略なものとならざるを得ず、その判定精度が低下することにより、意図していない、順光状態にある画像データまでも逆光補正処理を施してしまい、結果として低品位の画像を得てしまうという問題がある。
【0012】
本発明者らは、これらの問題を解決するために鋭意検討した結果、デジタル撮像装置が、撮影したデジタル画像データを記憶する際に、撮像時の逆光有無データを記憶し又は利用することにより、この逆光有無データに基づいて、当該逆光逆光有無データが逆光状態である場合、逆光補正処理が実行されることを可能とする一方、当該逆光逆光有無データが順光状態である場合、順光補正処理が、自動的に実行されることを可能とし、結果として、高品位の画像を保ちつつ、確実かつ迅速に、自動最適化処理を行い得ることを見出し、本発明を完成するに到った。
【0013】
よって、本発明の目的は、デジタル撮像装置で得たデジタル画像データを、確実かつ迅速に、逆光補正を自動的に行う自動最適化処理方法、及びそれを可能とするデジタル撮像装置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決する第1の発明は、デジタル画像データの自動最適化処理方法であって、デジタル撮影装置で撮影され、且つ前記デジタル撮像装置で記憶されたデジタル画像データと、当該デジタル画像データが逆光状態であるか否かを示す逆光有無情報であって、前記デジタル撮影装置で記憶された逆光有無情報とを入力するステップと、逆光有無情報に基づき、当該逆光有無情報が逆光状態である場合、当該デジタル画像データに対して逆光補正処理を実行するステップと、逆光有無情報に基づき、当該逆光有無情報が逆光状態でない場合、当該デジタル画像データに対して順光補正処理を実行するステップとを含むことを特徴とするデジタル画像データの自動最適化処理方法である。
【0015】
前記課題を解決する第2の発明は、第1の発明に記載の自動最適化処理方法において、逆光有無情報が、デジタル撮影装置が備える光センサー又はデジタル撮影装置を操作する撮影者により判定されて生成されることを特徴とする自動最適化処理方法である。
【0016】
前記課題を解決する第3の発明は、第1の発明又は第2の発明に記載の自動最適化処理方法において、逆光補正処理を実行する前記ステップが、撮像された画像の輝度データに基づいて輝度ヒストグラムを作成するステップと、該ヒストグラム中の谷部の輝度部に基づいて入力された画像の補正基準輝度値を決定するステップと、該入力された画像の補正基準輝度値と、この補正基準輝度値に対応する補正後の補正目標輝度値とに基づいて補正率を決定するステップと、該決定された補正率に基づいて入力画像補正用のルックアップテーブルを作成するステップと、該ルックアップテーブルに基づいて前記入力された画像を補正処理するステップとを備えた逆光補正処理ステップであることを特徴とする自動最適化処理方法である。
【0017】
前記課題を解決する第4の発明は、第1の発明又は第2の発明に記載の自動最適化処理方法において、逆光補正処理を実行する前記ステップが、複数の画像の逆光補正の最適な結果に基づくルックアップテーブルを前記各々の画像に対して作成するステップと、該作成された各ルックアップテーブルを近似するグループにグループ化するステップと、該グループ化されたルックアップルテーブルに対応する前記画像の輝度ヒストグラムを作成するステップと、該輝度ヒストグラムの頻度の谷部の輝度値を決定するステップと、該谷部の輝度値を該グループ化されたルックアップテーブルと関連付けるステップと、該ルックアップルテーブルと、該関連付けられた谷部の輝度値とを逆光補正データとして記憶するステップと、入力画像の輝度ヒストグラムを作成するステップと、該入力画像の輝度ヒストグラムの頻度の谷部の輝度値を決定するステップと、該入力画像の該谷部の輝度値に対応する前記記憶されたルックアップテーブルを決定するステップと、該決定されたルックアップテーブルにより該入力画像の逆光補正をするステップとを備えた逆光補正処理ステップであることを特徴とする自動最適化処理方法である。
【0018】
前記課題を解決する第5の発明は、デジタル撮影装置であって、撮像レンズ2を介して投入された映像を、電気信号に変換して出力する撮像素子と、前記電気信号をA/D変換して、デジタル画像データを得るA/D変換部と、逆光状態であるか否かを判定して該デジタル画像毎に属性の逆光有無情報を得る逆光検知部と、前記デジタル画像データと前記逆光有無情報とを記憶するデータ記憶部とを備えることを特徴とするデジタル撮影装置に関する。
【0019】
前記課題を解決する第6の発明は、デジタル画像データの記憶方法であって、デジタル撮影装置で撮影されたデジタル画像データと、当該デジタル画像データが逆光状態であるか否かを示す逆光有無情報とを記憶するステップを含むことを特徴とするデジタル画像データの記憶方法である。
【0020】
前記課題を解決する第7の発明は、デジタル画像データのデータ構造であって、デジタル撮影装置で撮影されたデジタル画像データと、当該デジタル画像データが逆光状態であるか否かを示す逆光有無情報とを含むことを特徴とするデジタル画像データのデータ構造である。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1は、本発明に係るデジタル撮影装置及び逆光補正処理を含む画像最適化処理装置の機能ブロック図である。
【0022】
デジタル撮影装置1は、撮像レンズ2と、逆光検知部3と、撮像レンズ制御部4と、撮影素子5と、撮影検知部7と、A/D変換部8と、データ処理部9と、データ記憶部10と、データ送信部11とを備える。なお、デジタル撮影装置1は、撮影したデジタル画像を非圧縮にて記憶する場合、データ処理部9を省略して構成することもできる。一方、撮影したデジタル画像を圧縮して記憶する場合、デジタル撮影装置1は、少なくともデータ圧縮部94を含むデータ処理部9を備える必要があり、また、デジタル撮影装置1は、図1に示すように、色温度調節部91、補間処理部92及びシャープネス処理部93のうち少なくとも何れか1つを含むデータ処理部9を備えることもできる。
【0023】
画像最適化処理装置は、画像補正処理部14と出力処理部26とを備える。画像補正処理部14は、デジタル撮影装置1で撮影された画像とともに、逆光有無情報31を入力し、逆光有無情報31に基づいて、逆光補正処理を行い、デジタル撮影装置1で撮影された画像を最適化処理する。出力処理部26は、この最適化された画像を、イメージファイル29として記憶し、又は、ハードコピー若しくはソフトコピーとして出力30する。
【0024】
本発明に係る逆光検知部3としては、(1)デジタル撮像装置1に搭載される手動の逆光状態入力部、(2)デジタル撮像装置1に搭載される光センサーにより逆光状態又は順光状態であるか否かを判定する逆光検知部、(3)予備的に撮影したデジタル画像を複数の区域に分割し、分割した各区域の明るさから、逆光状態又は順光状態であるか否かを判定する逆光検知部等、種々の形式のものを採用することができる。なお、本実施の形態では、図1に示すように、逆光検知部3として、(2)デジタル撮像装置1に搭載される光センサーにより逆光状態又は順光状態であるか否かを判定する逆光検知部を採用した場合について主に説明する。
【0025】
図1に示す逆光検知部3は、具体的に、照度センサから計測された信号から、撮像する周囲照度を常に検知するとともに、撮影検知部7が、デジタル撮像装置1を操作する者がシャッターを押したと検知した時に、即ち、該デジタル画像毎に、撮影検知部7が撮影を検知した時の周囲照度が、ある閾値を超えるか否かを判定する。そして、逆光検知部3は、常に検知する周囲照度を撮像レンズ制御部4に出力するとともに、撮影検知部7が撮影を検知した時の周囲照度が、ある閾値以上である場合、逆光状態であると判定する一方、ある閾値未満である場合、順光状態であると判定して、当該状態(逆光有無データ31)を記憶部10に出力する。なお、逆光検知部3は、撮影検知部7が撮影を検知した時だけ、照度センサから計測された信号から、撮像する周囲照度を検知してもよい。
【0026】
撮像レンズ制御部4は、逆光検知部3から周囲照度を入力し、撮像レンズ2に対して適正なアイリス制御を行う。
撮像素子5は、撮像レンズ2を介して投入された映像を、電気信号(画像データ)6に変換し、A/D変換部8に出力する。A/D変換部8は、映像素子5から出力された電気信号6を、A/D変換し、例えば8ビット(256階調)のRGBデジタル画像データとして、データ処理部9に出力する。
【0027】
データ処理部9の色温度調節部91は、A/D変換部8から入力したRGBデジタル画像データに対して色温度の調整を行う。データ処理部9の補間処理部92及びシャープネス処理部93は、色温度調整後のRGBデジタル画像データに対し、補間処理及びシャープネス処理を行って画像の品質を向上させる。データ処理部9のデータ圧縮部94は、シャープネス処理後のRGBデジタル画像データに対してデータ圧縮する。その後、データ処理部9は、データ圧縮されたRGBデジタル画像データを、データ記憶部10に出力する。
【0028】
撮影検知部7は、デジタル撮像装置1を操作する者がシャッターを押したと検知した時に、撮像した画像の電気信号(画像データ)6に対応する撮像時のシャッター速度、絞り値、ISO感度、焦点距離、撮影日時、ズーム位置等の撮像条件情報7を、データ記憶部10に出力する。
【0029】
データ記憶部10は、逆光検知部3から入力した逆光有無データ31と、撮影検知部7から入力した撮像条件情報7と、データ処理部9から入力したデジタル画像データとを記憶する。なお、データ記憶部10は、撮影検知部7が撮影を検知した時だけ、データ処理部9から入力したデジタル画像データを記憶してもよい。
【0030】
ここで、図2を参照しながら、データ記憶部10が記録するデジタル画像データのデータ構造について説明する。なお、図2に示すデータ構造は、データ記憶部10が、逆光検知部3から入力した逆光有無データ31と、撮影検知部7から入力した撮像条件情報7と、データ処理部9から入力したデジタル画像データとを、1つのファイルとして記憶した場合の構造例である。
【0031】
図2に示すデータ構造は、SOI(Start Of Imageの区切り文字)と、EXIF(EXchangeable Image File format)ヘッダと、TIFF形式ヘッダと、EXIFヘッダに対応するタグと、TIFF形式ヘッダに対応するタグと、画像データ部分と、EOI(End Of Imageの区切り文字)とを含む。
【0032】
このEXIFヘッダに対応するタグは、撮像時のシャッター速度、絞り値、ISO感度、焦点距離、撮影日時、ズーム位置等の撮像条件情報7を記述することができる。また、TIFF形式ヘッダに対応するタグ(図中の斜線領域)は、画像の長さ、解像度、写真説明等の情報を記述することができる。
【0033】
データ記憶部10は、例えば、図2に示すように、逆光検知部3から入力した逆光有無データ31をTIFF形式ヘッダに対応するタグの中に記憶し、撮影検知部7から入力した撮像条件情報7をEXIFヘッダに対応するタグの中に記憶し、データ処理部9から入力したデジタル画像データを画像データ部の中に記憶し、1つのEXIFファイルとして記憶する。
【0034】
なお、データ記憶部10は、逆光有無データ31を、TIFF形式ヘッダに対応するタグの代わりに、EXIFヘッダに対応するタグ(例えば、メーカーノート、ユーザーコメントに対応するタグ)の中に記憶してもよい。また、データ記憶部10は、逆光有無データ31を、TIFF形式ヘッダ又はEXIFヘッダに対応する標準タグの代わりに、TIFF形式ヘッダ又はEXIFヘッダに対応する拡張タグの中に記憶してもよい。
【0035】
或いは、データ記憶部10は、撮影検知部7から入力した撮像条件情報7と、データ処理部9から入力したデジタル画像データとを、1つのEXIFファイルとして記憶するとともに、逆光有無データ31をEXIFファイルに対応する1つの逆光有無データファイルとして記憶することもできる。例えば、データ記憶部10は、1つの行に、EXIFファイル名と逆光有無データ31とをテキストデータとして、記憶することもできる。この場合、EXIFファイル名は、ハイパーリンク(EXIFファイルが存在する場所)形式であってもよい。
【0036】
ところで、データ送信部11は、画像処置部14で補正処理を施すために、データ記憶部10で記憶するデータを送信する。データ送信部11は、逆光有無データ31と撮像条件情報7とデジタル画像データとを記憶するデータファイルを、例えば、ケーブル13、メモリカード12等を介して画像処置部14に送信する。
【0037】
これに対し、画像処置部14は、逆光有無データ31と撮像条件情報7とデジタル画像データとを記憶するデータファイルを受信する。
逆光有無判定部15は、逆光有無データ31に基づいて、RGBデジタル画像データが、順光画像であるか、或いは逆光画像であるかを自動的に識別する。逆光有無判定部15は、RGBデジタル画像データが、逆光画像であると識別した場合、逆光有無判定部15は、撮像条件情報7と、RGBデジタル画像データを逆光補正処理部18に出力し、RGBデジタル画像データが、順光画像であると識別した場合、逆光有無判定部15は、撮像条件情報7と、RGBデジタル画像データを順光補正処理部33に出力する。
【0038】
このように、本発明によれば、画像処置部14を操作する者が、取り込んだ各画像データを一つ一つ逆光状態にあるか否かを確認する必要がなくなり、画像処置部14自身が、逆光有無データ31に基づいて、取り込んだ各画像データを一つ一つ逆光状態にあるか否かを自動的に識別することができるため、作業効率が上がるという利点がある。特に、デジタル撮像装置1で撮影したデジタル画像データを、「報道写真や印刷原稿のデータ」として使用する場合、デジタル画像データを入稿する部門における作業効率が上がることにより、入稿から印刷までの生産性が向上する。
【0039】
また、本発明によれば、逆光検知部3として、(2)デジタル撮像装置1に搭載される光センサーにより逆光状態又は順光状態であるか否かを判定する逆光検知部を採用することにより、従来の逆光補正装置における逆光状態にあるか否かの自動的判定アルゴリズムに比べて、確実かつ迅速に、逆光状態にあるか否かを自動的に判定することができるという利点がある。
【0040】
逆補正処理部18は、例えば、以下のような逆光補正処理を行うことができる。 逆補正処理部18は、まず、一般的な方法で各画素の輝度を算出する。例えば、逆補正処理部18は、以下の算出式を用いて各画素の輝度値を算出する。
【0041】
輝度値=(Kr×R画素値)+(Kg×G画素値)+(Kb×B画素値)
但し、Kr,Kg,Kbは輝度値算出係数をそれぞれ示す。
その後、逆補正処理部18は、従来の逆光補正処理手段のいずれのものも使用できる。逆補正処理部18は、例えば、(1)本出願人が提案している特願2002−10082号(撮像された画像の輝度データに基づいて輝度ヒストグラムを作成するステップと、該ヒストグラム中の谷部の輝度部に基づいて入力された画像の補正基準輝度値を決定するステップ、該入力された画像の補正基準輝度値と、この補正基準輝度値に対対応する補正後の補正目標輝度値とに基づいて補正率を決定するステップと、該決定された補正率に基づいて入力画像補正用のルックアップテーブルを作成するステップと、該ルックアップテーブルに基づいて前記入力された画像を補正処理するステップとを備えた逆光補正処理手段)、(2)特開2002−6390号(複数の画像の逆光補正の最適な結果に基づくルックアップテーブルを前記各々の画像に対して作成するステップと、該作成された各ルックアップテーブルを近似するグループにグループ化するステップと、該グループ化されたルックアップルテーブルに対応する前記画像の輝度ヒストグラムを作成するステップと、該輝度ヒストグラムの頻度の谷部の輝度値を決定するステップと、該谷部の輝度値を該グループ化されたルックアップテーブルと関連付けるステップと、該ルックアップルテーブルと、該関連付けられた谷部の輝度値とを逆光補正データとして記憶するステップと、入力画像の輝度ヒストグラムを作成するステップと、該入力画像の輝度ヒストグラムの頻度の谷部の輝度値を決定するステップと、該入力画像の該谷部の輝度値に対応する前記記憶されたルックアップテーブルを決定するステップと、該決定されたルックアップテーブルにより該入力画像の逆光補正をするステップとを備えた逆光補正処理手段)等である。
【0042】
本実施の形態においては、逆補正処理部18が、特開2002−10082号の逆光補正処理手段を採用した場合について、以下に説明する。
逆光補正処理部18の輝度ヒストグラム演算部19は、図3に示すように、各画素の輝度値データにより、各画素値の頻度を算出して、輝度ヒストグラムを演算し、横軸に輝度値(0〜255)を取り、縦軸に各画素の輝度値の頻度を取った入力画像の輝度ヒストグラムを作成し出力する。この輝度ヒストグラムデータは、基準補正値決定演算部20に入力され、輝度ヒストグラムの大きな山部がなだらかに減少してできる大きな谷部の輝度ヒストグラムの谷間で頻度が最低である輝度値Aを演算し、この輝度値Aを補正基準輝度値Bとして決定する。ここで、上述の場合には、輝度値Aを補正基準輝度値Bとして決定する場合を示したが、この輝度値Aに基づいて輝度値A±10の範囲で補正基準輝度値Bを決定してもよい。この輝度値A±10の範囲は統計的に求められた許容範囲である。また、輝度値Aは54≦A≦175であるとき、逆光補正することが好ましい。この補正基準輝度値Bは、ルックアップテーブル作成部21に入力される。
【0043】
図4に示すように、このルックアップテーブル作成部21で、該補正基準輝度値Bが被写体の画像部分と背景部分との光量が3:1となるような補正目標輝度値Cが決定される。即ち、補正目標輝度値C=255×{3/(1+3)}=191として決定される。但し、255は輝度値ヒストグラムの最大輝度値を示す。ここで、この例は補正目標輝度値Cを191とする場合を示したが、補正目標輝度値Cに±5の許容範囲を持たせることが可能である。これは、実験的及び統計的に認められたものである。この補正基準輝度値Bと、これに対応する補正出力である補正目標輝度値Cの輝度値191とにより、図4に示すようなルックアップテーブルが作成される。ここで入力画像の暗い部分(被写体の画像部分)は、上述の如く補正基準輝度値Bと補正目標輝度値Cとの比で現される補正率で入力画像の各画素の輝度値が補正される。他方、図4の場合には、入力画像の明るい部分(背景の画像部分)は、補正後の画像が白くつぶれるのを防止するために、該補正率より小さい補正率が決定される。即ち、座標値(0,0)、座標値(B,C)と座標値(255,255)とを結ぶ直線の傾きで補正率が決定される。また、座標値(0,0)、座標値(B,C)と座標値(255,255)を通るような曲線でもよい。
【0044】
補正処理部22は、ルックアップテーブル作成部21で作成された該ルックアップテーブルにより、入力の各画素の輝度値を補正する。
一方、逆光有無判定部15は、RGBデジタル画像データが、順光画像であると識別した場合、逆光有無判定部15は、撮像条件情報7と、RGBデジタル画像データを順光補正処理部33に出力する。なお、順光補正処理部33は、従来の順光補正処理手段のいずれのものも使用できる。順光正処理部16は、例えば、本出願人が提案している特開平11−317872号(画素ごとの画像データからなる入力デジタル画像を最適化処理する方法において、該画像データに基づいて入力デジタル画像の濃度値ヒストグラムの重心値を求めるステップと、該濃度値ヒストグラムの重心値と予め設定された最良画像の濃度値ヒストグラムの重心値とから該入力デジタル画像の濃度値ヒストグラムの重心値の差を求めるステップと、該入力デジタル画像の濃度値ヒストグラムの重心値の差を用いて、最適明暗画像の濃度値ヒストグラムの重心偏差およびトーンカーブの膨らみ修正量との関係に基づいて予め設定された膨らみ修正量変換データから、トーンカーブの膨らみ修正量を求めるステップと、入力画像のシャドー点、ハイライト点を特定するための所望の入力濃度値レベルを各々設定するステップと、該入力濃度値レベルと予め該入力濃度値レベルに対応して設定された出力画像のシャドー点およびハイライト点の出力濃度値レベルとを通り、該トーンカーブの膨らみ修正量を備えるように、該入力デジタル画像を変換するためのトーンカーブを作成するステップと、該作成されたトーンカーブを用いて入力デジタル画像を出力デジタル画像に変換するステップと、を備えたことを特微とするデジタル画像の最適化処理方法。)である。
【0045】
なお、順光補正又は逆光補正されたRGBデジタル画像データは、画像処理部23で順光及び逆光処理以外の色温度処理、シャープネス処理、補間処理等の画像処理23が行われてもよい。
【0046】
出力処理部26は、順光補正又は逆光補正された、即ち最適化された画像を、イメージファイル29として記憶し、又は、ハードコピー若しくはソフトコピーとして出力30する。なお、順光補正又は逆光補正された画像をハードコピー若しくはソフトコピーとして出力30する際、出力デバイス特性に合わせた画像が出力30されるように、画像処理部23でカラーマネージメント等の画像処理23が行われてもよい。
【0047】
なお、実施の形態の変形として、本発明に係る逆光検知部3としては、(1)デジタル撮像装置1に搭載される手動の逆光状態入力部を採用することもできる。この場合、デジタル撮像装置1を操作する者自身が、撮影しようとする各画像データを一つ一つ逆光状態にあるか否かを確認する必要があり、逆光状態である場合、逆光状態入力部に対して「逆光モード」をセットする。そして、逆光状態入力部は、撮影検知部7が撮影を検知した時に、「逆光モード」にセットされているか否かを判定し、「逆光モード」であれば、逆光状態入力部は、逆光有無データ31として「逆光モード使用」をデータ記憶部10に出力する。一方、逆光状態入力部は、撮影検知部7が撮影を検知した時に、「逆光モード」にセットされていなければ、逆光状態入力部は、逆光有無データ31として「逆光モード不使用」をデータ記憶部10に出力する。
【0048】
このように、本発明によれば、デジタル撮像装置1を操作する者自身が、逆光状態にあるか否かを確認するので、撮影現場にいない、従来の逆光補正装置を操作する者と比べて、確実かつ迅速に、逆光状態にあるか否かを自動的に判定することができるという利点がある。
【0049】
また、画像処置部14を操作する者が、取り込んだ各画像データを一つ一つ逆光状態にあるか否かを確認する必要がなくなり、画像処置部14自身が、逆光有無データ31に基づいて、取り込んだ各画像データを一つ一つ逆光状態にあるか否かを自動的に識別することができるため、デジタル画像データを入稿する部門における作業効率が上がることにより、入稿から印刷までの生産性が向上するという利点もある。
【0050】
なお、実施の形態の変形として、逆光検知部3として、(3)予備的に撮影したデジタル画像を複数の区域に分割し、分割した各区域の明るさから、逆光状態又は順光状態であるか否かを判定する逆光検知部を採用した場合も同様に、画像処置部14自身が、逆光有無データ31に基づいて、取り込んだ各画像データを一つ一つ逆光状態にあるか否かを自動的に識別することができるため、入稿から印刷までの生産性が向上するという利点がある。
【0051】
さらに、実施の形態の変形として、図5に示すように、デジタル撮像装置1自身で、逆光補正処理18を行うこともできる。この場合、逆光検知部3は、撮影検知部7が撮影を検知した時の周囲照度が、ある閾値以上である場合、逆光状態であると判定する一方、ある閾値未満である場合、順光状態であると判定して、当該状態(逆光有無データ31)をデータ処理部9に出力する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るデジタル撮影装置及び逆光補正処理を含む画像最適化処理装置の一例を表す機能ブロック図である。
【図2】本発明に係るデジタル画像データのデータ構造の一例を表す図である。
【図3】逆光状態にあるデジタル画像データの輝度ヒストグラムの一例を示す図である。
【図4】本発明に係る逆光補正処理に用いるルックアップテーブルの一例を示す図である。
【図5】本発明に係るデジタル撮影装置及び逆光補正処理を含む画像最適化処理装置の他の一例を表す機能ブロック図である。
Claims (7)
- デジタル画像データの自動最適化処理方法であって、
デジタル撮影装置で撮影され、且つ前記デジタル撮像装置で記憶されたデジタル画像データと、当該デジタル画像データが逆光状態であるか否かを示す逆光有無情報であって、前記デジタル撮影装置で記憶された逆光有無情報とを入力するステップと、
逆光有無情報に基づき、当該逆光有無情報が逆光状態である場合、当該デジタル画像データに対して逆光補正処理を実行するステップと、
逆光有無情報に基づき、当該逆光有無情報が逆光状態でない場合、当該デジタル画像データに対して順光補正処理を実行するステップと
を含むデジタル画像データの自動最適化処理方法。 - 請求項1に記載の自動最適化処理方法において、
逆光有無情報が、デジタル撮影装置が備える光センサー又はデジタル撮影装置を操作する撮影者により判定されて生成される、自動最適化処理方法。 - 請求項1又は請求項2に記載の自動最適化処理方法において、
逆光補正処理を実行する前記ステップが、
撮像された画像の輝度データに基づいて輝度ヒストグラムを作成するステップと、該ヒストグラム中の谷部の輝度部に基づいて入力された画像の補正基準輝度値を決定するステップと、該入力された画像の補正基準輝度値と、この補正基準輝度値に対応する補正後の補正目標輝度値とに基づいて補正率を決定するステップと、該決定された補正率に基づいて入力画像補正用のルックアップテーブルを作成するステップと、該ルックアップテーブルに基づいて前記入力された画像を補正処理するステップとを備えた逆光補正処理ステップである、自動最適化処理方法。 - 請求項1又は請求項2に記載の自動最適化処理方法において、
逆光補正処理を実行する前記ステップが、
複数の画像の逆光補正の最適な結果に基づくルックアップテーブルを前記各々の画像に対して作成するステップと、該作成された各ルックアップテーブルを近似するグループにグループ化するステップと、該グループ化されたルックアップルテーブルに対応する前記画像の輝度ヒストグラムを作成するステップと、該輝度ヒストグラムの頻度の谷部の輝度値を決定するステップと、該谷部の輝度値を該グループ化されたルックアップテーブルと関連付けるステップと、該ルックアップルテーブルと、該関連付けられた谷部の輝度値とを逆光補正データとして記憶するステップと、入力画像の輝度ヒストグラムを作成するステップと、該入力画像の輝度ヒストグラムの頻度の谷部の輝度値を決定するステップと、該入力画像の該谷部の輝度値に対応する前記記憶されたルックアップテーブルを決定するステップと、該決定されたルックアップテーブルにより該入力画像の逆光補正をするステップとを備えた逆光補正処理ステップである、自動最適化処理方法。 - デジタル撮影装置であって、
撮像レンズ2を介して投入された映像を、電気信号に変換して出力する撮像素子と、
前記電気信号をA/D変換して、デジタル画像データを得るA/D変換部と、逆光状態であるか否かを判定して該デジタル画像毎に属性の逆光有無情報を得る逆光検知部と、
前記デジタル画像データと前記逆光有無情報とを記憶するデータ記憶部と
を備えるデジタル撮影装置。 - デジタル画像データの記憶方法であって、
デジタル撮影装置で撮影されたデジタル画像データと、当該デジタル画像データが逆光状態であるか否かを示す逆光有無情報とを記憶するステップ
を含むデジタル画像データの記憶方法。 - デジタル画像データのデータ構造であって、
デジタル撮影装置で撮影されたデジタル画像データと、当該デジタル画像データが逆光状態であるか否かを示す逆光有無情報と
を含むデジタル画像データのデータ構造。
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