JP2009179151A - コラム付けニーエアバッグ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】エアバッグドアが展開することでコラムカバーの側壁部に形成されるニーエアバッグ膨出用の開口部をより大きく確保できるようにして、ニーエアバッグをステアリングコラムの車幅方向両側に円滑かつ迅速に展開させることができるようにすることを目的とする。
【解決手段】コラムカバー32内において、コンビネーションスイッチ28とニーエアバッグモジュール14の収納スペースとを区画している仕切り壁16の車幅方向の両端部16Eが、該仕切り壁16の一般部16Aよりも車両後方側で終端している。これに加えて、エアバッグドア18が、仕切り壁16の両端部16Eの側方領域を含むように設けられている。これにより、コラムカバー32の側壁部40Sにおけるエアバッグドア18の面積を、車両後方側に拡大させている。
【選択図】図2

Description

本発明は、コラム付けニーエアバッグ装置に関する。
ステアリングコラムを覆うステアリングコラムカバー内に、ニーエアバッグモジュールを配置したコラム付けニーエアバッグ装置が開示されている(特許文献1及び特許文献2参照)。
特開平9−104317号公報 特開2002−37003号公報
上記した従来例のように、コラム付けニーエアバッグ装置では、スペースが限られているステアリングコラムのコラムカバー内にニーエアバッグモジュールを配置する必要があり、例えば該エアバッグモジュールを、ステアリングコラムの後端部に設けられたコンビネーションスイッチの車両前方側に配置することが考えられる。またコラムカバーには、ニーエアバッグモジュールの位置に対応して、ニーエアバッグの展開力により展開するエアバッグドアが設けられるが、該ニーエアバッグをコラムカバーの側方に展開させる観点から、コラムカバーの側壁部にもエアバッグドアを設定することが考えられる。
しかしながら、上記のようにニーエアバッグモジュールをコンビネーションスイッチの車両前方側に配置すると、特にテレスコピック機構を用いてステアリングコラムを収縮させて、ステアリングホイールの位置を車両前方寄りに調整した場合に、ニーエアバッグモジュールの一部が車両側面視でインストルメントパネル内に位置することがある。エアバッグドアの展開時におけるインストルメントパネルとの干渉を防止する観点から、コラムカバーのうちインストルメントパネル内に入り込む領域にはエアバッグドアを設定できないため、上記のようなニーエアバッグモジュールの配置の場合、コラムカバーの側壁部におけるエアバッグドアの面積が制限されていた。
本発明は、上記事実を考慮して、エアバッグドアが展開することでコラムカバーの側壁部に形成されるニーエアバッグ膨出用の開口部をより大きく確保できるようにして、ニーエアバッグをステアリングコラムの車幅方向両側に円滑かつ迅速に展開させることができるようにすることを目的とする。
請求項1の発明は、ステアリングコラムの後端側を覆うコラムカバー内において、前記ステアリングコラムの後端部に設けられるコンビネーションスイッチの車両前方側かつ前記ステアリングコラムの下部外周面側に配設され、折畳み状態のニーエアバッグと該ニーエアバッグに対してガスを供給可能なインフレータとをモジュールケース内に含んで構成され、前記ニーエアバッグが前記ガスの供給を受けて前記コラムカバー内から乗員の膝部側へ膨張展開可能に構成されたニーエアバッグモジュールと、前記コラムカバー内において、前記コンビネーションスイッチと前記ニーエアバッグモジュールの収納スペースとを区画するように配設され、車幅方向の両端部が、その間に位置する一般部よりも車両後方側で終端している仕切り壁と、前記コラムカバーの下部に、前記仕切り壁の前記両端部の側方領域を含むように設けられ、前記ニーエアバッグの展開時にその展開力によって展開するように構成されたエアバッグドアと、を有することを特徴としている。
請求項1に記載のコラム付けニーエアバッグ装置では、ニーエアバッグが展開する際、コラムカバーに設けられたエアバッグドアがその展開力により展開し、コラムカバーに開口部が形成される。ニーエアバッグは、コラムカバー内から、この開口部を通じて、乗員の膝部側へ膨張展開して行く。
ここで、コラムカバー内において、コンビネーションスイッチとニーエアバッグモジュールの収納スペースとを区画している仕切り壁の車幅方向の両端部が、該仕切り壁の一般部よりも車両後方側で終端しており、かつエアバッグドアが該両端部の側方領域を含むように設けられているので、コラムカバーの側壁部におけるエアバッグドアの面積は、車両後方側に拡大している。このため、エアバッグドアが展開した際には、コラムカバーの側壁部により大きな開口部が形成される。これにより、ニーエアバッグをステアリングコラムの車幅方向両側に円滑かつ迅速に膨張展開させることができる。
請求項2の発明は、請求項1に記載のコラム付けニーエアバッグ装置において、前記仕切り壁の前記両端部は、車両後方側に傾斜して形成されていることを特徴としている。
請求項2に記載のコラム付けニーエアバッグ装置では、仕切り壁の両端部が、車両後方側に傾斜して形成されているので、ニーエアバッグは、展開の際に該両端部により案内されて乗員の膝部側へ膨張展開して行く。このため、エアバッグドアの展開による開口部をより大きく確保しつつ、ニーエアバッグをより円滑に膨張展開させることができる。
請求項3の発明は、請求項1に記載のコラム付けニーエアバッグ装置において、前記仕切り壁の前記両端部は、前記一般部よりも車両後方側にオフセットされた段付き形状に形成されていることを特徴としている。
請求項3に記載のコラム付けニーエアバッグ装置では、仕切り壁の両端部が、一般部よりも車両後方側にオフセットされた段付き形状に形成されており、コラムカバー内におけるニーエアバッグモジュールと仕切り壁の両端部との間の空間が拡大している。従って、ニーエアバッグの展開初期において、該ニーエアバッグは、仕切り壁の両端部側、即ち車両後方側へ展開し易い。このため、ニーエアバッグの展開力をエアバッグドアの後部にも効率的に作用させることができ、これによって、該エアバッグドアを速やかに展開させて、ニーエアバッグを乗員の膝部側へより迅速に膨張展開させることができる。
以上説明したように、本発明に係る請求項1に記載のコラム付けニーエアバッグ装置によれば、エアバッグドアが展開することでコラムカバーの側壁部に形成されるニーエアバッグ膨出用の開口部をより大きく確保できるようにして、ニーエアバッグをステアリングコラムの車幅方向両側に円滑かつ迅速に展開させることができるようにすることができる、という優れた効果が得られる。
請求項2に記載のコラム付けニーエアバッグ装置によれば、エアバッグドアの展開による開口部をより大きく確保しつつ、ニーエアバッグをより円滑に膨張展開させることができる、という優れた効果が得られる。
請求項3に記載のコラム付けニーエアバッグ装置によれば、エアバッグドアを速やかに展開させて、ニーエアバッグを乗員の膝部側へより迅速に膨張展開させることができる、という優れた効果が得られる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。図1において、本実施の形態に係るコラム付けニーエアバッグ装置10は、ステアリングコラム12に設けられたニーエアバッグ装置であり、ニーエアバッグモジュール14と、仕切り壁16と、エアバッグドア18とを有している。
ステアリングコラム12は、軸芯部に配置されたステアリングシャフト(図示せず)と、該ステアリングシャフトを覆うコラムチューブ20と、テレスコピック機構(図示せず)とを含んで構成されており、インストルメントパネル22に設けられた開口部24に挿通され、該インストルメントパネル22よりも車両後方側へ突出している。ステアリングシャフトの端部には、車両を操舵するためのステアリングホイール26が取り付けられている。ステアリングコラム12は、電動式又は手動式のテレスコピック機構により、ステアリングシャフトの軸方向に伸縮可能に構成されており、これによってステアリングホイール26の前後位置を調節することが可能となっている。
コラムチューブ20の後端部付近には、所謂コンビネーションスイッチ28が取り付けられている。このコンビネーションスイッチ28は、例えば円筒形の本体部30に、例えば複数の操作レバー34を有して構成されている。この操作レバー34は、ステアリングコラム12を覆うコラムカバー32の貫通孔36(図2)を貫通した状態で配置される。
コラムカバー32は、例えば合成樹脂製の成形品であり、例えば車両上側のアッパカバー38と車両下側のロアカバー40とを有する分割構造とされ、該アッパカバー38及びロアカバー40を筒状に組み合わせて構成されている。ロアカバー40には、後述する仕切り壁16及びエアバッグドア18を有して構成されている。このコラムカバー32は、例えばコンビネーションスイッチ28に固定されている。
コラムカバー32の後端には、ステアリングメインシャフトを通すための開口部42が設けられている。図2に示されるように、コラムカバー32の側部には、図示しないロック装置を覆うように車両右側に張り出した張出し部32Aが形成されている。この張出し部32Aの後面32Bには、ロック装置のキーシリンダに対してキー(図示せず)を抜差し可能とするためのキー孔32Cが設けられている。このキー孔32C、左右の貫通孔36及び開口部42は、夫々アッパカバー38とロアカバー40との合せ目44(図1)に位置している。即ち、キー孔32C、貫通孔36及び開口部42の上側の孔壁はアッパカバー38に形成され、また図3に示されるように、下側の孔壁はロアカバー40に形成されている。アッパカバー38とロアカバー40とを筒状に組み合わせることで、キー孔32C、貫通孔36及び開口部42が夫々形成されるようになっている。
図1において、ニーエアバッグモジュール14は、ステアリングコラム12の後端側を覆うコラムカバー32内において、ステアリングコラム12の後端部に設けられるコンビネーションスイッチ28の車両前方側かつステアリングコラム12の下部外周面側に配設され、折畳み状態のニーエアバッグ46と該ニーエアバッグ46に対してガスを供給可能なインフレータ48とをモジュールケース50内に含んで構成され、ニーエアバッグ46がガスの供給を受けてコラムカバー32内から乗員の膝部(図示せず)側へ膨張展開可能に構成されている。
コラムカバー32におけるロアカバー40の内面には、ニーエアバッグ46の展開方向を規制して車室52側への膨張展開を促すための縦壁部54が例えば該ロアカバー40と一体的に立設されている。またロアカバー40の側壁部40Sには、後述する仕切り壁16が結合されている。縦壁部54はニーエアバッグモジュール14の車両前側に隣接して設けられ、仕切り壁16はニーエアバッグモジュール14の車両後側に隣接して設けられている。縦壁部54と、仕切り壁16の一般部16Aには、夫々例えば複数の貫通孔58が車幅方向に沿って整列して形成されている。図3に示されるように、モジュールケース50には、例えば金属製の反力部材56が被せられ、該反力部材56は、例えば係止金具60を用いて縦壁部54及び仕切り壁16の貫通孔58に夫々係止されている。
図1から図3において、インフレータ48は、図示しないエアバッグECUからの点火電流により作動して、ニーエアバッグ46に対してガスを供給可能なガス供給源であり、例えば略円筒形に構成されている。このインフレータ48としては、ガス発生剤封入タイプのものを用いてもよいし、高圧ガス封入タイプのものを用いてもよい。
インフレータ48の構成例について簡単に説明すると、ガス発生剤封入タイプの場合には、周面に複数のガス噴出孔48Aが形成された有底円筒形のハウジングと、このハウジング内に配設され燃焼することによりガスを発生するガス発生剤と、このガス発生剤の燃焼後の砕片を除去するフィルタと、ハウジングの開口側の端部に装着されてガス発生剤を燃焼させる電気着火式の点火装置と、を含んで構成されている。
一方、高圧ガス封入タイプの場合には、有底円筒形のハウジングと、このハウジング内に配設された圧力隔壁と、この圧力隔壁及びハウジングによって隔成された室内に封入されたアルゴン・ヘリウム等の混合ガスと、圧力隔壁の近傍に移動可能に配置され移動することにより圧力隔壁を破断させる移動部材と、ハウジングの開口側の端部に装着されて移動部材を移動させる電気着火式の点火装置と、を含んで構成されている。コラム付けニーエアバッグ装置10では、ニーエアバッグ46が比較的小さくガス容量も少なくてよいことから、高圧ガス封入タイプのインフレータが用いられる場合が多い。
図3に示されるように、このインフレータ48からは、モジュールケース50及び反力部材56を貫通する長さのスタッドボルト62が立設されており、該スタッドボルト62にナット64を車両上方側から締結することで、反力部材56とニーエアバッグモジュール14とがサブアッセンブリー化されている。
また、図1に示されるように、インフレータ48は、モジュールケース50内において、例えばコラムチューブ20の真下に位置すると共に、該コラムチューブ20と略平行となるように配置されている。補足すると、インフレータ48の軸線が、コラムチューブ20の軸線と略平行となるように設定されている。インフレータ48のガス噴出孔48Aは、例えば車両後方側に配置されている。なお、インフレータ48の配置はこれに限られるものではない。
図3において、仕切り壁16は、コラムカバー32内におけるロアカバー40の下壁部40Dにおいて、コンビネーションスイッチ28とニーエアバッグモジュール14の収納スペース66とを区画するように配設され、車幅方向の両端部16Eが、その間に位置する一般部16Aよりも車両後方側で終端している。
具体的には、仕切り壁16の両端部16Eは、車両後方側に傾斜して形成され、例えばロアカバー40における側壁部40Sの内面に結合されて終端している。仕切り壁16の底面は、ロアカバー40の下壁部40Dには結合されていない。なお、仕切り壁16については、ロアカバー40と別体で成形しておき、両端部16Eを該ロアカバー40の側壁部40Sの内面に、例えば接着又は溶着等により結合してもよく、またロアカバー40の成形時に、例えば射出成形により一体的に成形するようにしてもよい。図2に示されるように、この両端部16Eは、コンビネーションスイッチ28と干渉しないように、該コンビネーションスイッチ28を避けて形成されている。仕切り壁16の両端部16Eがこのように車両後方に傾斜し、一般部16Aよりも車両後方側で終端していることで、該両端部16Eとニーエアバッグモジュール14との間には、車両平面視で略三角形の空間68が形成されている。これにより、ニーエアバッグ46が、仕切り壁16の一般部16Aよりも車両後方側へ展開し易くなっている。
なお、通常時において、空間68をニーエアバッグモジュール14の収納スペース66として用いてもよい。換言すれば、通常時において、ニーエアバッグモジュール14の一部が空間68内に入り込んでいてもよい。
図3において、エアバッグドア18は、コラムカバー32の下部、例えばロアカバー40の下壁部40D及び側壁部40Sに、仕切り壁16の両端部16Eの側方領域を含むように設けられ、ニーエアバッグ46の展開時にその展開力によって展開するように構成されている。具体的には、ロアカバー40には、エアバッグドア18として、例えば前側ドア部18Fと後側ドア部18Rとが、ロアカバー40と一体的に設けられている。ロアカバー40の下壁部40Dにおける前側ドア部18Fと後側ドア部18Rとの境界には、車幅方向に延びる横破断予定部70が形成されている。この横破断予定部70は、車両前後方向において、縦壁部54と、仕切り壁16の一般部16Aとの間に形成されている。
前側ドア部18Fは、例えばロアカバー40の下壁部40Dのうち、縦壁部54と横破断予定部70との間に設定されている。縦壁部54の車両後側の根元部には、車幅方向に延びる車両前方側のヒンジ部72が形成されている。また前側ドア部18Fの両側部、例えば下壁部40Dと側壁部40Sとの境界部には、車両前後方向に延びる縦破断予定部74が形成されている。これにより、前側ドア部18Fは、ニーエアバッグ46の展開時に横破断予定部70及び縦破断予定部74が破断することで、車両前方側のヒンジ部72を中心として車室52側へ展開するようになっている。
後側ドア部18Rは、ロアカバー40のうち、例えば横破断予定部70と車両後方側のヒンジ部76との間において、下壁部40Dから、側壁部40Sにおける仕切り壁16の両端部16Eの側方に夫々回り込んで形成され、全体として断面略U字形となっている。ここで、車両後方側のヒンジ部76は、ロアカバー40の下壁部40Dにおいて、例えば該両端部16Eと側壁部40Sとの結合部82の車両前方側に設けられ、車幅方向に延びて形成されている。このヒンジ部76は、結合部82を越えない範囲で、できるだけ車両後方側に設けられていることが望ましい。側壁部40Sにおける後側ドア部18Rの面積が拡大するので、該後側ドア部18Rの展開時に、両端部16Eの側方領域をより大きく開口させることができるからである。
ロアカバー40の側壁部40Sには、後側ドア部18Rの輪郭に沿った破断予定部78が形成されている。この破断予定部78の前端は、横破断予定部70及び縦破断予定部74の交点で終端している。また破断予定部78の後端は、例えば仕切り壁16の両端部16Eと側壁部40Sとの結合部82における車両前方側の隅部を通り、ヒンジ部76の端部で終端している。
上記したように、仕切り壁16は、両端部16Eにおいてロアカバー40の側壁部40Sに結合されているが、底面はロアカバー40の下壁部40Dには結合されていない。従って、横破断予定部70及び破断予定部78が破断することで、後側ドア部18Rが車両後方側のヒンジ部76を中心として車室52側に展開した際には、仕切り壁16がコラムカバー32内に残るようになっている。換言すれば、仕切り壁16が一般部16A及び両端部16Eを有することによって屈曲形成されていても、該両端部16Eの側方領域を含む後側ドア部18Rを展開させることができるようになっている。
なお、車両前方側のヒンジ部72及び車両後方側のヒンジ部76は、何れもロアカバー40に一体的に形成されたインテグラルヒンジである。また横破断予定部70、縦破断予定部74及び破断予定部78は、コラムカバー32の見栄えを考慮して、ロアカバー40の内面に、例えば溝状の薄肉部として構成されており、ニーエアバッグ46の展開力により破断するように肉厚が設定されている。
(作用)
本実施形態は、上記のように構成されており、以下その作用について説明する。図1,図2において、本実施形態に係るコラム付けニーエアバッグ装置10では、図示しない前突センサからの信号に基づいてエアバッグECUが前面衝突の発生を判定すると、該エアバッグECUからインフレータ48に作動電流が流される。インフレータ48は、該作動電流を受けて作動して、多量のガスを噴出させる。このガスがニーエアバッグ46へと供給されることで、該ニーエアバッグ46が膨張展開し始める。
すると、コラムカバー32のロアカバー40に設けられたエアバッグドア18が、ニーエアバッグ46の展開力により車室52側に展開し、ロアカバー40に開口部80(図3)が形成される。具体的には、ロアカバー40における横破断予定部70及び縦破断予定部74が破断することで、エアバッグドア18における前側ドア部18Fが、車両前方側のヒンジ部72を中心として車室52側へ展開する。これに加えて、ロアカバー40における破断予定部78が破断することで、エアバッグドア18における後側ドア部18Rが車両後方側のヒンジ部76を中心として車室52側に展開する。
このとき、ロアカバー40の下壁部40Dにおける仕切り壁16の車両下方領域、及び該ロアカバー40の側壁部40Sにおける仕切り壁16の両端部16Eの側方領域も、後側ドア部18Rとなって展開する。しかしながら、仕切り壁16は、両端部16Eにおいてロアカバー40の側壁部40Sに結合されているので、該側壁部40Sに支持されてコラムカバー32内に残った状態となる。ニーエアバッグ46は、この仕切り壁16と車両前方側の縦壁部54とにより展開方向を規制されつつ、コラムカバー32内から、開口部80を通じて、乗員の膝部(図示せず)側へ膨張展開して行く。
ここで、仕切り壁16の車幅方向の両端部16Eが、該仕切り壁16の一般部16Aよりも車両後方側で終端しており、かつエアバッグドア18が該両端部16Eの側方領域を含むように設けられているので、ロアカバー40の側壁部40Sにおけるエアバッグドア18の面積、即ち後側ドア部18Rの面積は、車両後方側に拡大している。このため、エアバッグドア18が展開した際には、ロアカバー40の側壁部40Sに、より大きな開口部80が形成される。これにより、図1において、テレスコピック機構によりステアリングホイール26が車両前方寄りに調整され、ニーエアバッグモジュール14の一部がインストルメントパネル22内に位置していても、ニーエアバッグ46をステアリングコラム12の車幅方向両側に円滑かつ迅速に膨張展開させることができる。
特に、本実施形態に係るコラム付けニーエアバッグ装置10では、仕切り壁16の両端部16Eが、車両後方側に傾斜して形成されているので、ニーエアバッグ46は、展開の際に該両端部16Eにより案内されて乗員の膝部側へ膨張展開して行く。このため、エアバッグドア18の展開による開口部80をより大きく確保しつつ、ニーエアバッグ46をより円滑に膨張展開させることができる。
(変形例)
なお、仕切り壁16の両端部16Eについては、上記構成には限られない。例えば、図4に示される変形例では、該両端部16Eが、一般部16Aよりも車両後方側にオフセットされた段付き形状に形成されており、コラムカバー32内におけるニーエアバッグモジュール14と仕切り壁16の両端部16Eとの間には、車両平面視で略矩形の空間68が形成されている。形状を略矩形とすることで、図2に示される略三角形の場合よりも空間68が拡大している。
従って、ニーエアバッグ46の展開初期において、該ニーエアバッグ46は、両端部16E側、即ち車両後方側へ展開し易い。このため、ニーエアバッグ46の展開力をエアバッグドア18の後部、即ち、後側ドア部18Rに効率的に作用させることができ、これによって、該後側ドア部18Rを速やかに展開させて、ニーエアバッグ46を乗員の膝部側へより迅速に膨張展開させることができる。なお、仕切り壁16の両端部16Eについては、更に異なる構成とすることも可能である。例えば図2における両端部16Eを、円弧状に構成してもよい。
上記実施形態においては、エアバッグドア18として、前側ドア部18F及び後側ドア部18Rが設けられているものとしたが、エアバッグドア18の構成は、これに限られるものではない。またエアバッグドア18が、コラムカバー32におけるロアカバー40と一体的に形成されているものとしたが、これに限られず、別体のエアバッグドアをコラムカバー32に組み付けるように構成してもよい。更に仕切り壁16の底面が、ロアカバー40の下壁部40Dに結合されていないものとしたが、後側ドア部18Rの展開時に分離可能な程度の結合は許容される。
コラム付けニーエアバッグ装置を示す縦断面図である。 コラムカバーのアッパカバーを除いた状態において、コラム付けニーエアバッグ装置を示す部分破断平面図である。 ロアカバー及びニーエアバッグモジュールの拡大分解斜視図である。 コラムカバーのアッパカバーを除いた状態において、コラム付けニーエアバッグ装置の変形例を示す部分破断平面図である。
符号の説明
10 ニーエアバッグ装置
12 ステアリングコラム
14 ニーエアバッグモジュール
16 仕切り壁
16A 一般部
16E 両端部
18 エアバッグドア
22 インストルメントパネル
28 コンビネーションスイッチ
32 コラムカバー
46 ニーエアバッグ
48 インフレータ
50 モジュールケース
66 収納スペース

Claims (3)

  1. ステアリングコラムの後端側を覆うコラムカバー内において、前記ステアリングコラムの後端部に設けられるコンビネーションスイッチの車両前方側かつ前記ステアリングコラムの下部外周面側に配設され、折畳み状態のニーエアバッグと該ニーエアバッグに対してガスを供給可能なインフレータとをモジュールケース内に含んで構成され、前記ニーエアバッグが前記ガスの供給を受けて前記コラムカバー内から乗員の膝部側へ膨張展開可能に構成されたニーエアバッグモジュールと、
    前記コラムカバー内において、前記コンビネーションスイッチと前記ニーエアバッグモジュールの収納スペースとを区画するように配設され、車幅方向の両端部が、その間に位置する一般部よりも車両後方側で終端している仕切り壁と、
    前記コラムカバーの下部に、前記仕切り壁の前記両端部の側方領域を含むように設けられ、前記ニーエアバッグの展開時にその展開力によって展開するように構成されたエアバッグドアと、
    を有することを特徴とするコラム付けニーエアバッグ装置。
  2. 前記仕切り壁の前記両端部は、車両後方側に傾斜して形成されていることを特徴とする請求項1に記載のコラム付けニーエアバッグ装置。
  3. 前記仕切り壁の前記両端部は、前記一般部よりも車両後方側にオフセットされた段付き形状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載のコラム付けニーエアバッグ装置。
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