JP2008201330A - 助手席用シームレスエアバッグ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】構成の簡素化及び構成部品の削減が得られ組み立て作業性に優れた自動車用エアバッグ装置を提供する。
【解決手段】インストルメントパネル10に形成された各ヒンジを介して前破断開放部13と後破断開放部14とが開き、エアバッグ23が膨張展開するエアバッグ装置20であって、枠体本体31を有して破断開放部の周辺領域に結合する枠体30と、枠体本体31内に移動可能に補強部材本体41と補強部材本体41にヒンジを介して連結して前破断開放部13及び後破断開放部14に結合する第1、第2接合面部42、43が一体形成されたヒンジ補強部材40と、補強部材本体41内に設けられてエアバッグ23を収納するエアバッグケース25を備える。ヒンジ補強部材40が補強部材本体41及び第1、第2接合面部42、43が一体形成されてエアバッグ装置20の構成部材の減少及び組み立て作業性の向上が得られる。
【選択図】図2

Description

本発明は、自動車の衝突時に助手席の乗員を保護し、乗員の安全性を確保するための助手席用シームレスエアバッグ装置に関する。
自動車等の車両のインストルメントパネルに、インストルパネルの乗員側表面にエアバッグ展開用の破断用溝を露出しない、いわゆる助手席用シームレスエアバッグ装置を配設することが知られている。この助手席用シームレスエアバッグ装置は、エアバッグケースを備え、このエアバッグケース内に折り畳まれたエアバッグ及びこの折り畳まれたエアバッグを膨張展開するためのガスを噴射するインフレータを収容している。
そして、車両が衝突した際に、その衝突時の衝撃力をセンサが検出し、検出した衝撃力が所定値以上と判定した時にインフレータを作動させて、インフレータから噴射するガスによりエアバッグを急速に膨張展開させる。このエアバッグの膨張展開によりインストルメントパネルの破断開放部が内側から押圧されて開き、この開かれた破断開放部からエアバッグがインストルメントパネルの外方へ膨張展開し、膨張展開されたエアババッグの緩衝作用で助手席の乗員の頭部或いは胸部を衝突時の衝撃力から保護するようにしている。
この種のエアバッグ装置として例えば特許文献1がある。この特許文献1のエアバッグ装置の概要を図7及び図8を参照して説明する。図7はエアバッグ装置の概要を示す断面図、図8は図7における枠体と補強部材とを分離して示す斜視図である。
インストルメントパネル100の内側箇所にエアバッグ装置101が収容されている。エアバッグ装置101は、インフレータ102から噴射するガスにより膨張展開されるエアバッグ103と、このエアバッグ103を折り畳んだ状態で収容する上方に開口104aを有するエアバッグケース104と、枠体105と、インストルメントパネル100に形成された前破断開放部107a及び後破断開放部107bによって構成される破断開放部107を補強する一対のヒンジ補強部材108とを備えている。
破断開放部107は、インストルメントパネル100の裏面車幅方向、即ち長尺方向に沿って設けられた一対のヒンジ溝100a及び前後方向、即ち端尺方向に沿って設けられた一対の側部破断用溝100c(図8参照)をエアバッグケース104の開口104aとほぼ同一の長方形に形成することにより構成され、両ヒンジ溝100aの中間にインストルメントパネル100の長尺方向に延びる中央破断用溝100bが形成されている。エアバッグ103の膨張展開時に破断開放部107が側部破断用溝100cと中央破断用溝100bの箇所から破断されることにより、各ヒンジ溝100aによって構成されるヒンジを介して観音開き状態に展開される前破断開放部107aと後破断開放部107bに分離されるようになっている。
枠体105は、長方形の破断開放部107を形成する一対のヒンジ溝100a及び側部破断用溝100cに対応した前壁106A、後壁106B、側壁106C、106Dを有する角筒形状の枠体本体106を有し、インストルメントパネル100の裏面に振動溶着によって固着されている。この枠体105はエアバッグケース104をその開口104aが破断開放部107と対向する位置に保持するものである。また、前壁106A、後壁106Bにそれぞれ上下方向に延在する蟻溝106bが形成されている。
また、各ヒンジ補強部材108は、それぞれ前破断開放部107aと後破断開放部107bに対応して各接合面108bが振動溶着によって結合され、各接合面108bにヒンジとなる折曲部108aを介して連続する鉛直部108cを有し、各鉛直部108cの外壁面に枠体本体106の前壁106A及び後壁106Bの側壁面に形成された蟻溝106bに結合する突出係合部108dが形成されている。
そして、車両が衝突した際には、その衝突時の衝撃力をセンサで検知し、このセンサで検出した衝撃力が予め定められた所定値以上と判定された時にインフレータ102を作動させて所定のガスを噴射させ、このガスによりエアバッグ103を急速に膨張展開させる。このとき、エアバッグ103の膨張展開初期に発生する圧力が各ヒンジ補強部材108の接合面108bに作用すると、この補強部材108の接合面108bに溶着された前破断開放部107aと後破断開放部107bは、中央破断溶溝100bの脆弱部分から側部破断用溝100cの脆弱部分に沿い順次破断されると共に、前破断開放部107a、後破断開放部107bを含むヒンジ補強部材108の接合面108bはヒンジとなる折曲部108aを支点にして展開される。このとき枠本体体106の前壁106A、106Bに形成された蟻溝106bに結合された各ヒンジ補強部材108の突出係合部108dが僅かに上方に移動可能となりインストルメントパネル100の破断開放部107の開口縁部に発生する損傷が防止でき、スムーズな観音開き状態に外側展開される。
特開2004−1677号
しかし、上記特許文献1のエアバッグ装置によると、枠体本体106の前壁106A、後壁106Bに各ヒンジ補強部材108がそれぞれ蟻溝結合されることから、蟻溝106b及びこの蟻溝106bに結合する突出係合部108dが形成される枠体105及びヒンジ補強部材108の構成が複雑であり、かつ一対のヒンジ補強部材108を備えることから構成部品点数が多くその組み立て作業が煩雑になると共に製造コストの増大が懸念される。
従って、かかる点に鑑みなされた本発明は、構成の簡素化及び構成部品の削減が得られ組み立て作業性に優れた自動車用エアバッグ装置を提供することにある。
上記目的を達成する請求項1に記載の助手席用シームレスエアバッグ装置の発明は、自動車のインストルメントパネルの裏面に車幅方向に延び、互いに前後方向に離間して対向配置された一対のヒンジ溝及び該ヒンジ溝の各端部間を連結する一対の側部破断用溝によって形成された矩形の破断開放部が上記両ヒンジ溝間に形成された中央破断用溝によって第1破断開放部と第2破断開放部に区分され、折り畳まれて収納されたエアバッグの膨張展開時に上記側部破断用溝と中央破断用溝が破断して上記各ヒンジ溝を支点に第1破断開放部と第2破断開放部を観音開き状態に展開して上記エアバッグが膨張展開する助手席用シームレスエアバッグ装置において、上記一対のヒンジ溝に対向してインストルメントパネルの反対側に延びる一対の第1側壁及び上記一対の側部破断用溝に対向してインストルメントパネルの反対側に延びる一対の第2側壁の四側壁を有する角筒形状の枠体本体部と該枠体本体部のインストルメントパネル側の一端から延び、上記インストルメントパネル裏面で上記破断開放部の周辺領域に結合する取付側補強部とを有する枠体と、上記各第1側壁及び各第2側壁の内壁面にそれぞれ対向する一対の第1側部壁及び一対の第2側部壁の四側部壁を有して上記枠体本体部内に移動可能に嵌合する角筒形状の補強部材本体部及び上記各第1側壁のインストルメントパネル側の端部にヒンジを介して連結しそれぞれ上記第1破断開放部の裏面及び第2破断開放部の裏面に結合する第1接合面部及び第2接合面部を有するヒンジ補強部材と、上記補強部材本体部内に設けられて上記補強部材と上記枠体とに支持され、上記破断開放部に対向する開口を有して折り畳まれた状態のエアバッグを収納するエアバッグケースとを備えたことを特徴とする。
この発明によると、ヒンジ補強部材が、四側部壁からなる角筒形状で枠体の枠体本体部内に嵌挿する補強部材本体部及び第1破断開放部や第2破断開放部に結合される第1接合面部、第2接合面部とを有しているためエアバッグ装置の構成部材の減少が得られると共に、ヒンジ補強部材の枠体及び第1破断開放部、第2断開放部に対する相対位置決めが容易になるため、エアバッグ装置の組み立て作業性の向上が得られ、製造コストの削減が期待できる。
請求項2に記載の発明は、請求項1の助手席用シームレスエアバッグ装置において、上記枠体本体部の各第2側壁に上記破断開放部から離れるに従って深く形成された係合溝と、上記補強部材の第2側部壁に上記係合溝の形状に沿うように形成され上記係合溝に嵌合する係合部とを備えたことを特徴とする。
この発明によると、枠体本体部の第2側壁に対向して係合溝を形成し、これら係合溝に嵌合する係合部を補強部材本体の第2側部壁に形成することにより、蟻溝結合等の複雑な形状を有することなく簡単な形状の係合溝及び係合部によって形成することが可能になる、枠体及びヒンジ補強部材の構成の簡素化が可能になる製造コストの削減が期待できる。
本発明によると、ヒンジ補強部材が、四側部壁からなる角筒形状で枠体の枠体本体部内に嵌挿する補強部材本体部及び第1破断開放部や第2破断開放部に結合される第1接合面部、第2接合面部が一体形成されてエアバッグ装置の構成部材の減少が得られると共に、内装パネルの第1破断開放部、第2断開放部に対するヒンジ補強部材の相対位置決めが容易になりエアバッグ装置の組み立て作業性の向上が得られ、製造コストの削減が期待できる。
次に、本発明にかかる助手席用シームレスエアバッグ装置の実施の形態を図を参照して説明する。
図1は、エアバッグ装置をインストルメントパネルに配置した助手席用シームレスエアバッグの概要を示す概要説明図であり、図2は図1のI−I線断面図、図3は図2における枠体と補強板材とを分離して示す斜視図、図4は図3のII−II線断面図、図5は図3のIII−III線断面図である。
図1及び図2において、10はポリプロピレン樹脂などの熱可塑性樹脂からなり車室前部においてウインドシールドの下端に沿って車幅方向に延在するインストルメントパネルであり、このインストルメントパネル10は車体に固定された図示しないインストルメントパネルコアの表面を覆うように構成されてタッピングネジやクリップ等の締結具によってインストルメントコアに固定されている。インストルメントパネル10の助手席と対向する端部近傍の内側箇所には、図2に示すようにエアバッグ装置20が収容される収容部11が形成されている。
エアバッグ装置20は、インフレータ21から噴射されるガスにより膨張展開されるエアバッグ23を折り畳んだ状態で収容するための周壁26を有する有底筒状で上方に開口27を有するエアバッグケース25と、インストルメントパネル10と同系の熱可塑性樹脂にガラス繊維等の補強材を混入したポリプロピレン系の高弾性材により形成された枠体30と、インストルメントパネル10に形成された後述する前破断開放部13及び後破断開放部14によって構成される破断開放部12を補強するオレフィン系エラストマー等からなる低弾性の熱可塑性樹脂材によって形成したヒンジ補強部材40を備えている。
収容部11と相対向してインストルメントパネル10に形成され、エアバッグ23の膨張展開時に破断によって開口する破断開放部12は、インストルメントパネル10の裏面に車幅方向となる長尺方向に沿って設けた一対のヒンジ溝10a、10b及び前後方向となる短尺方向に沿って設けた一対の側部破断用溝10c、10d(図3参照)によってエアバッグケース25の開口27とほぼ同一形状の長方形にレーザ加工やカッティング等によって形成される。更に、破断開放部12の短尺方向の中間、即ち相対向するヒンジ溝10aと10bとの間に側部破断用溝10cの中間位置と側部破断用溝10dの中間位置と結ぶインストルメントパネル10の長尺方向の全長に亘り延在する中央破断用溝10eがレーザ加工やカッティング等により形成されている。これにより、インストルメントパネルの表面にエアバッグ破断用溝を露出しない、いわゆるシームレスエアバッグを形成している。
この破断開放部12は、エアバッグ23の膨張展開時には、側部破断用溝10c、10dと中央破断用溝10dによって形成される脆弱部から破断されることにより、ヒンジ溝10a、10bにより構成されるヒンジを介して観音開き状態に展開される前破断開放部13と後破断開放部14に分離されるようになっている。
枠体30は、破断開放部12の周辺領域に対しインストルメントパネル10の裏面側に取り付けられてエアバッグケース25をその開口27が破断開放部12と対向する位置に保持するものである。図3に示すように、枠体30は長方形の破断開放部12を形成するヒンジ溝10a、10b及び側部破断用溝10c、10dに対応して第1側壁となる前壁31A及び後壁31B、第2側壁となる側壁31C及び31Dの四側壁を有して破断開放部12に対して接離する上下方向に貫通する長方形の角筒形状に形成された枠体本体部31及び、この枠体本体部31の上端から外方にフランジ状に折曲形成された環状の取付側補強部32を有している。また、取付側補強部32はインストルメントパネル10の裏面における破断開放部12の周辺領域に対応すると共に、その上面に所定の間隔で筋条に突出形成された振動溶着のための突条部32aが形成され、インストルメントパネル10の裏面に振動溶着によって結合される。
枠体本体部31の対向する前壁31A及び後壁31Bに、それらの長尺方向に沿ってそれぞれ複数の矩形形状の第1係止穴35が貫通形成され、更に図4に図3のII−II線断面図を示すように側壁31C、31Dの内壁面に、破断開放部12側となる上方に移行するに従って先細りのテーパを有して上下方向に延びる係合溝36が形成されている。
ヒンジ補強部材40は、角筒形状の枠体本体部31内に嵌挿可能で前壁31A、後壁31B、側壁31C、31Dの各内壁面に対向する第1側部壁部となる前部壁41A及び後部壁41Bと、第2側部壁部となる側部壁41C、41Dの四側部壁を有する角筒形状に形成された補強部材本体41と、前部壁41Aの上端にヒンジとなる折曲部41Aaを介して折曲形成された平面状の第1接合面4部2と、後部壁41Bの上端にヒンジとなる41Baを介して折曲形成された平面状の第2接合面部43を有している。
また、これら各第1接合面部42、第2接合面部43はそれぞれインストルメントパネル10に形成された前破断開放部13及び後破断開放部14の各裏面に対応し、その第1接合面部42、第2接合面部43各上面にそれぞれ所定の間隔で筋状に突出形成された振動溶着のための突条部42a、43aが形成されると共に、各第1接合面42及び第2接合面43はそれぞれ対応する前破断開放部13及び後破断開放部14の裏面に振動溶着によって結合される。
更に、補強部材本体41の前部壁41A及び後部壁41Bには枠体30とヒンジ補強部材40との結合時に枠体本体部31の前壁31A及び後壁31Bに開口する第1係止穴35と対向する箇所に矩形形状の第2係止穴45が貫通形成されている。なお、この第2係止穴45は、その破断開放部12から離れた側の開口端縁、即ち開口下端縁が第1係止穴35の破断開放部12から離れた側の開口端縁、即ち開口下端縁に対して下方となるように大きく形成されている。また、図5に図3のIII−III線断面図を示すように補強部材本体41の側部壁41C及び41Dの外壁面に、枠体本体31の側壁31C、31Dの内壁面に形成された係合溝36に係合する係合部46が突出形成されている。
更に、図2に示すように枠体30の下方には、折り畳まれたエアバッグ23を収容するエアバッグケース25が配設され、エアバッグケース25の周壁26の上端近傍にフック部28が設けられており、このフック部28が枠体30及びヒンジ補強部材40にそれぞれ形成された第1係止穴35及び第2係合穴45に貫通係止されている。このエアバッグケース25の下端にはエアバッグ25にガスを供給するためのインフレータ21が配設されている。また、エアバッグケース25は取付ブラケット49を介してステアリングサポートビーム50等の車体部材にボルト結合されている。
次に、このように構成されたエアバッグ装置20の作動について説明する。
自動車などの車両が衝突した際には、その衝突時の衝撃力を車体に設けられた図示しないセンサで検出し、このセンサで検出した衝撃力が予め設定された値以上になったか否かを制御装置で判定し、設定値以上と判断された時に制御装置から出力される信号により、インフレータ21を作動させて所定のガスを噴射させ、このガスをエアバッグ23内に供給することにより、エアバッグ23を急速に膨張展開させる(図6参照)。
このエアバッグ23が膨張展開するにあたり、インフレータ21から供給されるガスによるエアバッグ23の膨張展開初期に発生する圧力が、ヒンジ補強部材40の第1接合面42部、第2接合面部43に作用すると、ヒンジ補強部材40の第1接合面部42に溶着された前破断開放部13と第2接合面部43に溶着された後破断開放部14は、中央破断用溝10eの脆弱部分から各側部破断用溝10c、10dの脆弱部分に沿って順次破断されると共に、前破断開放部13が溶着されたヒンジ補強部材40の第1接合面部42及び後破断開放部14が溶着された第2接合面部43は、ヒンジとなる折曲部41Aa、41Baを支点にして図6に示すように展開される。
このとき、枠体30の係合溝36に係合されたヒンジ補強部材40の係合部46が第1接合面部42及び第2接合面部43に作用する押圧力で僅かに上方に移動可能でかつ係止フック28が貫通する枠体30の第1係止穴35とヒンジ補強部材40の第2係止穴45の開口形状により、補強部材40が押し上げられて展開初期圧力を吸収し、かつヒンジとなる折曲部41Aa、41Baが破断開放部12からインストルメントパネル10の上面10hより僅かに上方に移動する。これにより第1接合面部42及び第2接合面部43がインストルメントパネル10に拘束されることなく折曲部41Aa、41Baを支点としてスムーズに観音開き状態に展開され、第1接合面部42及び第2接合面部43にそれぞれ溶着された前破断開放部13及び後破断開放部14がヒンジ溝10a、10bによって形成されたヒンジを支点としてスムーズに観音開き状態に展開する。
また、展開最終段階では、係止フック28と、この係止フック28が貫通する枠体30の第1係止穴35及びヒンジ補強部材40の第2係止穴45によって圧力が吸収されてインストルメントパネル10の破断開放部12の開口周縁に発生する損傷が防止でき、図6に示すようにヒンジ補強部材40の第1接合面部42、第2接合面部43及び前破断開放部13、後破断開放部14がスムーズに観音開き状態に外側に展開される。
また、枠体30とヒンジ補強部材40の係合溝36と係合部46による結合及び補強部材本体41の係合穴45の開口下端縁を枠本体31の係合穴35の開口下端縁より下方になるようになるように形成することによってヒンジとなる折曲部41Aa、41Baの延伸が確保でき、前破断開放部13と補強部材40の第1接合面部42との結合部及び後破断開放部14と第2接合面部43との結合部に作用する衝撃力が大幅に軽減される。また、破断開放部12の開口周辺領域は枠体30の取付側補強部32に溶着されているため、破断開放部12の開放動作に追従することが抑制され側部破断用溝10c、10dで速やかに破断される。
更に、ヒンジ補強部材40が、前部壁41A、後部壁41B、側部壁41C及び41Dによる角筒状で枠体本体31内に嵌挿する補強部材本体41及び前破断開放部13や後破断開放部14に溶着される第1接合面部42、第2接合面部43が一体形成されてエアバッグ装置20の構成部材の減少が得られると共に、ヒンジ補強部材40の枠体30及び前破断開放部13、後破断開放部14に対する相対位置決めが容易になる等エアバッグ装置20の組み立て作業性の向上が得られる。また、枠体本体部31の対向する側壁31C、31Dに対向して係合溝36を形成し、これら係合溝36に嵌合する係合部46を補強部材本体部41の対向する側部壁41C、41Dの外壁面に形成することにより蟻溝結合等の複雑な形状を有することなく簡単な形状の係合溝36及び係合部46によって形成することが可能になり枠体30及びヒンジ補強部材40の構成の簡素化が可能になる製造コストの削減が期待できる。さらに、係合溝36は枠体本体部31の第1係止穴35が設けられている前壁31A、後壁31Bではなく、側壁31C、31Dに設けられており、また係合部46は補強部本体部41の第2係止穴45が設けられている前部壁41A、後壁41Bではなく、側部壁41C、41Dに設けられているため、係止穴が設けられている前壁、後壁に影響を受けることなく係合溝、係合部を設定でき、係止穴および係合溝、係合部をそれぞれ容易に設定できる。さらにまた、係合溝は枠体本体部の各第2側壁に破断開放部から離れるに従って深く形成され、また係合溝に嵌合する係合部は補強部材の第2側壁部に係合溝の形状に沿うように形成されているため、エアバッグ展開時は枠体とヒンジ補強部材の展開方向への相対移動を許容しつつ、インストルメントパネルの押圧時、すなわちインストルメントパネルの表面から裏面への荷重が作用し、枠体とヒンジ補強部材にそのような荷重が作用した際には係合溝と係合部がしっかりと噛み合い相対移動を許容しない。そのため、エアバッグ展開性能と通常時のインストルメントパネルの強度確保を両立することが可能となる。
本発明にかかる自動車用エアバッグ装置の実施の形態の概要を示す説明図である。 図1のI−I線断面図である。 図2における枠体と補強部材とを分離して示す斜視図である。 図3のII−II線断面図である。 図3のIII−III線断面図である。 エアバッグ装置の作動状態を示す要部断面図である。 従来のエアバッグ装置の概要を示す断面図である。 図7における枠体と補強部材とを分離して示す斜視図である。
符号の説明
10 インストルメントパネル(内装パネル)
10a ヒンジ溝(ヒンジ)
10b ヒンジ溝(ヒンジ)
10c、10d 側部破断用溝
10e 中央破断用溝
12 破断開放部
13 前破断開放部
14 後破断開放部
20 エアバッグ装置
21 インフレータ
23 エアバッグ
25 エアバッグケース
28 フック部
30 枠体
31 枠体本体部
31A 前壁(第1側壁)
31B 後壁(第1側壁)
31C、3D 側壁(第2側壁)
32 取付側補強部
35 第1係止穴
36 係合溝
40 ヒンジ補強部材
41 補強部材本体部
41A 前部壁(第1側部壁)
41Aa 折曲部(ヒンジ)
41B 後部壁(第1側部壁)
41Ba 折曲部(ヒンジ)
41C、41D 側部壁(第2側部壁)
42 第1接合面部
43 第2接合面部
45 第2係止穴
46 第2係合部

Claims (2)

  1. 自動車のインストルメントパネルの裏面に車幅方向に延び、互いに前後方向に離間して対向配置された一対のヒンジ溝及び該ヒンジ溝の各端部間を連結する一対の側部破断用溝によって形成された矩形の破断開放部が上記両ヒンジ溝間に形成された中央破断用溝によって第1破断開放部と第2破断開放部に区分され、折り畳まれて収納されたエアバッグの膨張展開時に上記側部破断用溝と中央破断用溝が破断して上記各ヒンジ溝を支点に第1破断開放部と第2破断開放部を観音開き状態に展開して上記エアバッグが膨張展開する助手席用シームレスエアバッグ装置において、
    上記一対のヒンジ溝に対向してインストルメントパネルの反対側に延びる一対の第1側壁及び上記一対の側部破断用溝に対向してインストルメントパネルの反対側に延びる一対の第2側壁の四側壁を有する角筒形状の枠体本体部と該枠体本体部のインストルメント側の一端から延び、上記インストルメントパネル裏面で上記破断開放部の周辺領域に結合する取付側補強部とを有する枠体と、
    上記各第1側壁及び各第2側壁の内壁面にそれぞれ対向する一対の第1側部壁及び一対の第2側部壁の四側部壁を有して上記枠体本体部内に移動可能に嵌合する角筒形状の補強部材本体部及び上記各第1側壁のインストルメントパネル側の端部にヒンジを介して連結しそれぞれ上記第1破断開放部の裏面及び第2破断開放部の裏面に結合する第1接合面部及び第2接合面部を有するヒンジ補強部材と、
    上記補強部材本体部内に設けられて上記補強部材と上記枠体とに支持され、上記破断開放部に対向する開口を有して折り畳まれた状態のエアバッグを収納するエアバッグケースと、を備えたことを特徴とする助手席用シームレスエアバッグ装置。
  2. 上記枠体本体部の各第2側壁に上記破断開放部から離れるに従って深く形成された係合溝と、
    上記補強部材の各第2側部壁に上記係合溝の形状に沿うように形成され上記係合溝に嵌合する係合部と、を備えたことを特徴とする請求項1に記載の助手席用シームレスエアバッグ装置。
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