JP2009177999A - 電動機制御装置および駆動装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 リアルタイムで自動的に3相電流センサの電動機電流検出値を平衡値に補正する。
【解決手段】 3相電動機の3相それぞれの電流を個別に各電流センサで検出し、検出した3相各電流の総和すなわち3相総和(0°移相電流)の位相および振幅に基づいて、3相の中の少なくとも2相の相電流の補正量を算出し、算出した補正量で相電流検出値を補正して、前記3相電動機のフィードバック制御のフィードバック電流値に用いる。より具体的には、3相総和すなわち不平衡電流の位相と振幅から、不平衡電流の少なくとも2相の成分を算出してその分、3相各電流の対応相電流を補正する。3相総和の位相φおよび振幅Aは、3相総和を0°および90°の直交する2軸に移相して、2軸値に基づいて算出する。
【選択図】 図3

Description

本発明は、3相電流フィードバック制御により3相電動機の駆動を制御する電動機制御装置に関し、特に、3相電動機の3相の各相電流を個別に各電流センサで検出して電動機制御にフィードバックする電動機制御装置に関する。本発明の電動機制御装置は例えば、インバータから3相電動機に給電する電力およびその逆方向の回生電力を制御する電動機制御装置、ならびに、3相電動機で車輪を駆動する電気自動車(EV)、および、更にエンジンで駆動されてバッテリを充電する電動機を備える電気自動車(HEV)、の駆動装置に使用することができる。
特開2003−259698号公報 特開2005−162462号公報
3相電流フィードバック制御により3相電動機の駆動を制御する電動機制御においては、製造時のばらつきあるいは信号処理回路の調整のばらつき等により、3相電流センサにゲインのアンバランスがある場合には、電動機電流脈動や電動機トルク脈動が発生する。それを防ぐために、電流センサの校正を行うか(例えば特許文献1,2)、電流が脈動しても過電流にならないように安全側にマージンを設けている。
特許文献1は、3相電動機の2相U,Wの電流iu,iwを電流センサ3で検出してそれぞれ乗算器21,23でゲインを乗算してから、それらに基づいて残りのV相の電流ivを算出して3相各相電流値を得て、これらをフィードバック値としてベクトル制御により、PWMインバータを介して誘導電動機の駆動を制御する回路を記載している。ベクトル制御にフィードバックする上記3相各相電流値の検出ゲインの補正は、切替スイッチ33を補正回路側に閉路したときに行われる。すなわち、該閉路により補正回路が、前記3相各相電流値を3相/2相変換によってd軸値とq軸値に変換し、d軸電流に含まれる高調波成分を抽出し、その絶対値が最小になるようにW相の乗算器23のゲインを調整し、調整値を記憶素子32に記憶して補正を終了し、次に補正を行うまで乗算器23のゲインを該調整した値に維持する。
特許文献2は、インバータ4の給電を受けてエレベータを昇降駆動する3相交流電動機の3相それぞれの電流を電流検出器10a,10b,10cで検出して2軸値に変換しそれらを目標値とするための誤差出力を2相/3相変換し、そしてPWM信号に変換してインバータを駆動する、エレベータ制御装置が記載されている。電動機の各相電流の検出ゲインの補正は、補正指令スイッチ23を補正回路側に切替え、しかも、トルク電流指令を所定値に固定し、更に、回転子電気角が1相が零、他の2相の和が零となる、60°,120°等の特定のタイミングを定めて、このタイミングで、3相検出電流の総和が0になるように、2相のゲインを調整する。
特許文献1および2のいずれにおいても、切替スイッチによってゲイン調整を起動するので、また、調整ゲインを記憶素子に更新記憶し保持する必要があるので、ゲイン調整に手間がかかるとともに、ゲイン調整の管理が必要になる。先行のゲイン調整からその後のゲイン調整までの期間はゲインが固定されるので、該期間の間の電動機の運転状態の変化による電動機電流の大きな変動あるいは電流センサの温度変化による回路特性のシフト等により、ゲインが適合しなくなることも考えられる。
本発明はリアルタイム(実時間)で自動的に3相電流センサの電動機電流検出値を、平衡値に補正することを目的とする。
本発明においては、3相電動機の3相それぞれの電流を個別に各電流センサで検出し、検出した3相各電流の総和すなわち3相総和(0°移相電流)の位相および振幅に基づいて、3相の中の少なくとも2相の相電流の補正量を算出し、算出した補正量で相電流検出値を補正して、前記3相電動機のフィードバック制御のフィードバック電流値に用いる。より具体的には、3相総和すなわち不平衡電流の位相と振幅から、不平衡電流の少なくとも2相の成分を算出してその分、3相各電流の対応相電流を補正する。これを実施する本発明の第1態様の電動機駆動制御装置は、次の(1)に記載のものである。
(1)3相電動機に給電する給電手段(18〜29);
前記3相電動機の3相それぞれの相電流を個別に検出する3相電流センサ(14〜16);
該3相電流センサが検出した3相それぞれの相電流(iu,iv,iw)を加算し、3相総和(isum)を算出する加算手段(44);
該3相総和の位相(φ)および振幅(A)に基づいて、3相の中の少なくとも2相の相電流の補正量(Δiu,Δiv,Δiw)を算出し、算出した補正量で相電流検出値を補正する、検出電流補正手段(31a/31b/31c/31d);および、
該検出電流補正手段による補正後の3相電流と目標電流に基づくフィードバック制御により前記給電手段(18〜29)による前記3相電動機(10)への給電を制御するモータ制御手段(30);
を備える電動機制御装置。
なお、理解を容易にするためにカッコ内には、図面に示し後述する実施例の対応又は相当要素又は事項の符号を、例示として参考までに付記した。以下も同様である。
これによれば、3相電流センサの電動機電流検出値をリアルタイムで自動的に補正することができ、安定かつ正確な電動機駆動制御を実現できる。
(2)前記検出電流補正手段(31a/31b/31c/31d)は、前記3相総和を異なる2軸に移相する移送手段(45,46)を備え、該移相手段で移相した3相総和に基づいて、前記3相総和の移相(φ)および振幅(A)を算出する;上記(1)に記載の電動機制御装置。
(3)前記移相手段(45,46)は、0°および90°の直交する2軸に移相する;上記(2)に記載の電動機制御装置。
(4)前記検出電流補正手段(31a/31b/31c)は、前記位相および振幅を用いて、3相の内2相の補正量を算出し、各補正量の分だけ対応する相電流検出値を補正し;前記モータ制御手段(30)は、補正後の2相の電流と、他の1相の相電流の検出値に基づいてフィードバック制御を行う;上記(1)乃至(3)のいずれか1つに記載の電動機制御装置。
(5)前記検出電流補正手段(31d)は、前記位相および振幅を用いて、3相の補正量を算出し、各補正量の分だけ、対応する相電流検出値を補正し;前記モータ制御手段(30)は、補正後の3相の電流に基づいてフィードバック制御を行う;上記(1)乃至(3)のいずれか1つに記載の電動機制御装置。
(6)前記給電手段(18〜29)は、直流電源(18〜26)、および、前記3相電動機(10)と前記直流電源との間の電力のやり取りを制御するインバータ(28)、を含み;
前記モータ制御手段(30)は、前記検出電流補正手段による補正後の3相電流を2軸電流(id,iq)に変換し、該2軸電流と、前記3相電動機の目標トルクおよび回転速度に基づいた、該3相電動機の出力トルクを前記目標トルクにするための2軸目標電流と、に基づいてインバータ駆動信号(MU,MV,MW)を生成し前記インバータを制御する;
上記(1)乃至(5)のいずれか1つに記載の電動機制御装置(図1)。
(7)前記検出電流補正手段(31a/31b/31c/31d/31e)は、3相電流センサのアナログ検出信号をA/D変換した3相電流データに対して、デジタルデータ処理により前記補正を行う、デジタルデータ処理手段であり;前記モータ制御手段(30)は、3相電流センサのアナログ検出信号を3相電流データにA/D変換して前記デジタルデータ処理手段に与えて、該デジタルデータ処理手段が補正した3相電流データを前記2軸電流(id,iq)に変換する;上記(1)乃至(6)のいずれか1つに記載の電動機制御装置(図1〜4,図6)。
(8)前記検出電流補正手段(31a/31b/31c/31d/31e)は、3相電流センサのアナログ検出信号を、アナログ処理回路により前記補正を行う、検出電流補正回路であり;前記モータ制御手段(30)は、前記検出電流補正回路が補正したアナログ検出信号をA/D変換して読み込む;上記(1)乃至(6)のいずれか1つに記載の電動機制御装置(図5)。
(9)上記(1)乃至(8)のいずれか1つに記載の電動機制御装置;および、該電動機制御装置の前記インバータによって給電される前記電動機であって、車輪を駆動する電動機(10);を備える駆動装置(図1,図5)。
本発明の他の目的および特徴は、図面を参照した以下の実施例の説明より明らかになろう。
[実施例1]
−第1実施例−
図1に、本発明の第1実施例の概要を示す。制御対象電動機である電気モータ10は、この実施例では、車両に搭載されており車輪を回転駆動するための永久磁石形同期電動機であって、ロータに永久磁石を内蔵したものであり、ステータにはU相,V相及びW相の3相コイル11〜13がある。電気モータ10には、電圧型インバータ28が、車両上のバッテリ18の電力を供給する。電気モータ10のロータに、ロータの磁極位置を検出するためのレゾルバ17のロータが連結されている。レゾルバ17は、そのロータの回転角を表すアナログ電圧(回転角信号)SG θを発生し、モータ制御装置30に与える。
車両上の蓄電池であるバッテリ18には、車両上の電装部が電源オンのときには、1次側コンデンサ19が接続されて、バッテリ18と共に1次側直流電源を構成する。1次側直流電源の正極(+ライン)には、コンバータ20のリアクトル21の一端が接続されている。
コンバータ20には更に、該リアクトル21の他端と1次側直流電源の負極(−ライン)の間をオン,オフする昇圧スイッチング素子22,2次側コンデンサ26の正極と前記他端との間をオン,オフする降圧スイッチング素子23、および、各スイッチング素子22,23に並列に接続された各ダイオード24,25がある。ダイオード24のアノードはリアクトル21の前記他端に接続され、カソードは2次側コンデンサ26の正極に接続されている。ダイオード25のアノードは2次側コンデンサ26の正極に接続され、カソードはリアクトル21の前記他端に接続されている。スイッチング素子22,23のいずれにも、本実施例ではIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)を用いた。
昇圧スイッチング素子22をオン(導通)にすると1次側直流電源(18,19)からリアクトル21を介してスイッチング素子22に電流が流れ、これによりリアクトル21が蓄電し、スイッチング素子22がオフ(非導通)に切換わると、リアクトル21がダイオード25を通して2次側コンデンサ26に高圧放電する。すなわち1次側直流電源の電圧よりも高い電圧を誘起して2次側コンデンサ26を充電する。スイッチング素子22のオン,オフを繰り返すことにより、2次側コンデンサ26の高圧充電が継続する。すなわち、高い電圧で2次側コンデンサ26が充電される。一定周期でこのオン,オフを繰り返すと、オン期間の長さに応じてリアクトル21が蓄積する電力が上昇するので、該一定周期の間のオン時間(オンデューティ:該一定周期に対するオン時間比)を調整することによって、すなわちPWM制御によって、1次側直流電源18,22からコンバータ20を介して2次側コンデンサ26に給電する速度(力行用の給電速度:コンバータ出力電圧)を調整することが出来る。
降圧スイッチング素子23をオン(導通)にすると、2次側コンデンサ26の蓄積電力が、スイッチング素子23およびリアクトル21を通して、1次側直流電源18,22に与えられる(逆給電:回生)。この場合も、一定周期の間のスイッチング素子23のオン時間を調整することによって、すなわちPWM制御によって、2次側コンデンサ26からコンバータ20を介して1次側直流電源18,22に逆給電する速度(回生用の給電速度:コンバータ出力電圧)を調整することができる。
電圧型インバータ28は、6個のスイッチングトランジスタTr1〜Tr6を備え、ドライブ回路29mが並行して発生する6連の駆動信号の各連によってトランジスタTr1〜Tr6をオン(導通)駆動して、2次側コンデンサ26の直流電圧(コンバータ20の出力電圧すなわち2次電圧Vuc)を3連の、位相差が2π/3の交流電圧、すなわち3相交流電圧に変換して、電気モータ10の3相(U相,V相,W相)のステータコイル11〜13のそれぞれに印加する。これにより電気モータ10のステータコイル11〜13のそれぞれに各相電流iu,iv,iwが流れ、電気モータ10のロータが回転する。6個のスイッチングトランジスタTr1〜Tr6は、いずれもIGBTである。
PWMパルスによるトランジスタTr1〜Tr6のオン/オフ駆動(スイッチング)に対する電力供給能力を高くしかつ電圧サージを抑制するために、インバータ28の入力ラインである、コンバータ20の2次側出力ラインには、大容量の2次側コンデンサ26が接続されている。これに対して1次側直流電源を構成する1次側コンデンサ19は、小型かつ低コストの小容量のものであり、1次側コンデンサ19の容量は、2次側コンデンサ26の容量よりもかなり小さい。電圧センサ27が、コンバータ20の2次電圧Vucを検出してモータ制御装置30に与える。電気モータ10のステータコイル11〜13に接続した給電線には、ホールICを用いた電流センサ14〜16が装着されており、それぞれ、各相電流iu,iv,iwを検出し電流検出信号(アナログ電圧)を発生し、モータ制御装置30に与える。
図2に、モータ制御装置30の機能構成を示す。モータ制御装置30は、本実施例では、マイクロコンピュータ(以下マイコンと言う)MPUを主体とする電子制御装置であり、マイコンMPUと、ドライブ回路29m,電流センサ14〜16,レゾルバ17および2次電圧センサ27との間の、図示しないインターフェイス(信号処理回路)を含み、さらに、マイコンと、前記車両上の図示しない車両走行制御システムのメインコントローラとの間の、図示しないインターフェイス(通信回路)も含む。
図2を参照すると、レゾルバ17が与える回転角信号SG θに基づいて、モータ制御装置30内のマイコンが、電気モータ10のロータの回転角度(磁極位置)θおよび回転速度(角速度)ωを算出する。
なお、正確にいうと、電気モータ10のロータの回転角度と磁極位置とは同一ではないが、両者は比例関係にあり比例係数が電気モータ10の磁極数pによって定まる。また、回転速度と角速度とは同一ではないが、両者も比例関係にあり比例係数が電気モータ10の磁極数pによって定まる。本書においては、回転角度θは磁極位置を意味する。回転速度ωは角速度を意味するが、回転速度を意味する場合もある。
図示しない車両走行制御システムのメインコントローラが、モータ目標トルクTM*をモータ制御装置30のマイコンMPUに与える。なお、該メインコントローラは、前記車両の車速及びアクセル開度に基づいて車両要求トルクTO*を算出し、該車両要求トルクTO*に対応してモータ目標トルクTM*を発生して、マイコンMPUに与える。マイコンMPUは、電気モータ10の回転速度ωrpmをメインコントローラに出力する。
モータ制御装置30のマイコンMPUは、トルク指令制限34によって、2次目標電圧Vuc*および回転速度ωに対応する制限トルクTM*maxを制限トルクテーブル(ルックアップテーブル)から読み出して、目標トルクTM*がTM*maxを超えていると、TM*maxを目標トルクT*に定める。TM*max以下のときには、モータ目標トルクTM*を目標トルクT*に定める。このような制限を加えて生成したモータ目標トルクT*が、2次目標電圧算出41および出力演算35に与えられる。
なお、制限トルクテーブルは、2次目標電圧Vuc*および回転速度範囲内の電圧の各値をアドレスとし、該各値で電気モータ10に生起させることができる最大トルクを制限トルクTM*maxとして書込んだメモリ領域であり、本実施例ではマイコンMPU内の図示しないRAMの1メモリ領域を意味する。制限トルクTM*maxは、2次目標電圧Vuc*が高いほど大きく、低いほど小さい。また、回転速度ωが低いほど大きく、高いほど小さい。
上記マイコンMPU内には、該制限トルクテーブルのデータTM*maxを書込んだ不揮発性メモリがあり、マイコンに動作電圧が印加されてマイコンが、自身および図1に示すモータ駆動システムを初期化する過程で、不揮発性メモリから読み出してRAMに書き込む。マイコンにはその他の同様なルックアップテーブルが複数あり後に言及するが、これらも、制限トルクテーブルと同様に、不揮発性メモリにあった参照データが書き込まれた、RAM上のメモリ領域を意味する。
モータ制御装置30のマイコンMPUは、2次目標電圧算出41において、目標トルクT*と回転速度ωに基づいて「力行」か「回生」かを判定して、「力行」であると「力行」グループ内の、「回生」であると「回生」グループ内の、目標トルクT*に割り当てられた2次目標電圧テーブルから、電動機10の回転速度ωに割り当てられた2次目標電圧Vuc*を読み出す。「力行」グループの各2次目標電圧テーブルは、回転速度に対応付けた力行用2次目標電圧値を格納したルックアップテーブルである。「回生」グループの各2次目標電圧テーブルは、回転速度に対応付けた回生用2次目標電圧値を格納したルックアップテーブルである。
マイコンMPUは、2次目標電圧Vuc*と現在の2次電圧Vucに基づいて、フィードバック制御演算42により、2次電圧Vucを2次目標電圧Vuc*とするための制御出力Pvcを、PWMパルス発生43に与える。該パルス発生43は、制御信号Pvcを、コンバータ20の昇圧スイッチング素子22をオン,オフ駆動するPWMパルスPvfおよび降圧スイッチング素子23をオン,オフ駆動するPWMパルスPvrに変換して、ドライブ回路29v(図1)に出力する。ドライブ回路29vが、PWMパルスPvf,Pvrに基づいてスイッチング素子22,23をオン,オフする。これにより、コンバータ20の2次電圧Vucが目標値Vucになるように、スイッチング素子22,23が、PWMパルスによってオン,オフ駆動される。なお、スイッチング素子22,23のオン期間が重ならないように、信号Pvf,Pvrのオン指示タイミングが定められ、スイッチング素子22,23のオンの間に、両者ともにオフのデッドタイムが設定されている。
モータ制御装置30のマイコンは、「出力演算」35において、電気モータ10のロータにおける磁極対の方向にd軸を、該d軸と直角の方向にq軸をそれぞれ採った、公知のd−q軸モデル上のベクトル制御演算、によるフィードバック制御を行う。そこで該マイコンは、電流センサ14〜16の電流検出信号iu,iv,iwをデジタル変換して読込み、「検出電流補正」31aで、検出電流iu,iv,iwの不平衡分を補正する。この内容は図3を参照して後述する。補正した3相電流iu”,iv”,iw”すなわち平衡3相電流(検出値)を、「電流帰還演算」32にて、公知の固定/回転座標変換である3相/2相変換を用いて、回転座標上のd軸およびq軸の2相電流値id,iq(検出値:フィードバック値)に変換する。
1つのルックアップテーブルである第1高効率トルク曲線テーブルAが出力演算35にあり、この第1高効率トルク曲線テーブルAには、モータ速度ωおよびモータ目標トルクT*に対応付けられた、各モータ速度で各目標トルクT*を発生するための各d軸電流値idが書き込まれている。
d軸電流idおよびq軸電流iqの各値に対応して電気モータの出力トルクが定まるが、1つの回転速度値に対して、すなわち同一のモータ回転速度において、同一トルクを出力するためのid,iqの組合せが無数にあり、定トルクカーブ上にある。定トルクカーブ上に、最も電力使用効率が高い(最低電力消費の)id,iqの組合せがあり、そこが高効率トルク点である。複数のトルクカーブ上の高効率トルク点を連ねる曲線が、高効率トルク曲線であって各回転速度に対して存在する。モータの回転速度宛ての高効率トルク曲線上の、与えられたモータ目標トルクT*の位置のd軸電流idおよびq軸電流iqを目標電流値として電気モータ10の付勢を行うことにより、目標トルクT*を電気モータ10が出力し、しかもモータ付勢の電力使用効率が高い。
本実施例では、高トルク曲線にもとづいてd−q座標上の、目標トルクに対応するd軸目標電流id*およびq軸目標電流iq*を算出し、これらに基づいて各軸目標電圧Vd*,Vq*を算出し、そしてこれら目標電圧を3相の各相制御電圧に変換するが、高トルク曲線は、「力行」のものと「回生」のものとは、非対称(絶対値が同一の目標トルクに対して、id*,iq*の値が相異)であるので、仮に、各目標トルク宛一つの2次目標電圧特性を「力行」用と「回生」用に共用すると、トルク制御精度が低下する。そこで本実施例では、絶対値が同一の目標トルク宛ての2次目標電圧特性を、「力行」用と「回生」用の2つにしている。
本実施例では、高効率トルク曲線を、d軸の値を表す第1高効率トルク曲線Aと、q軸の値を表わす第2高効率トルク曲線Bの、2系統に分け、しかも、第1高効率トルク曲線Aは、力行領域に適用するものと回生領域に適用するものを対にしたものとし、いずれもモータ回転速度と目標トルクに対するd軸目標電流を表すものである。
第1高効率トルク曲線テーブルAは、目標トルクT*に宛てられた、最低電力消費で目標トルクを発生するためのd軸目標電流を書込んだメモリ領域であり、力行用の力行テーブルA1と、回生用の回生テーブルA2をあわせた1対で構成されている。力行用と回生用のいずれのテーブルを用いるかは、電気モータの回転速度ωと与えられる目標トルクT*に基づいて、力行か回生かを判定し、判定結果に従って決定する。
ただし、電気モータ10の回転速度ωが上昇するのに伴ってステータコイル11〜13に発生する逆起電力が上昇し、コイル11〜13の端子電圧が上昇する。これに伴ってインバータ28からコイル11〜13への目標電流の供給が難しくなり、目標とするトルク出力が得られなくなる。この場合、与えられたモータ目標トルクT*の定トルク曲線上で、曲線に沿ってΔid,Δiq分、d軸電流idおよびq軸電流iqを下げることにより、電力使用効率は低下するが、目標トルクT*を出力することができる。これが弱め界磁制御といわれている。d軸弱め界磁電流Δidは、界磁調整代演算36により生成して、d軸電流指令を算出する。その内容は後に説明する。
マイコンMPAは、「出力演算」35の中のd軸電流指令の算出では、トルク指令制限によって決定した目標トルクT*に対応して第1高効率トルク曲線テーブルAから読出したd軸電流値idから、d軸弱め界磁電流Δidを減算して、d軸目標電流id*を、id*=−id−Δid、と算出する。
q軸電流指令の算出では、出力演算35にある第2高効率トルク曲線テーブルBを用いる。第2高効率トルク曲線テーブルBは、高効率トルク曲線の、q軸の値を表わす第2高効率トルク曲線Bを更に、d軸弱め界磁電流Δidと対のq軸弱め界磁電流Δiqを減算したq軸目標電流を表わす曲線に補正し、補正後の第2高効率トルク曲線Bのデータ、を格納したものである。第2高効率トルク曲線テーブルBは、目標トルクT*およびd軸弱め界磁電流Δidに宛てられた、最低電力消費で目標トルクを発生するためのd軸目標電流、すなわち、補正後の第2高効率トルク曲線Bの目標電流値、を書込んだメモリ領域であり、これも、力行用の力行テーブルB1と、回生用の回生テーブルB2をあわせた1対で構成されている。力行用と回生用のいずれを用いるかは、電気モータの回転速度ωと目標トルクT*に基づいて、力行か回生かを判定し、判定結果にしたがって決定する。そして、q軸電流指令の算出では、目標トルクT*およびd軸弱め界磁電流Δidに宛てられたq軸目標電流iq*を、第2高効率トルク曲線テーブルBから読み出してq軸電流指令とする。
モータ制御装置30のマイコンは、出力演算35にて、d軸目標電流id*とd軸電流id(検出値)との電流偏差δid、及びq軸目標電流iq*とq軸電流iq(検出値)との電流偏差δiqを算出し、各電流偏差δid,δiqに基づいて、比例制御及び積分制御(フィードバック制御のPI演算)を行い、出力電圧としてのd軸電圧指令値vd*およびq軸電圧指令値vq*を算出する。
次に、回転/固定座標変換である2相/3相変換37にて、回転座標上の目標電圧vd*及びvq*を、2相/3相変換に従って固定座標上の各相目標電圧VU*,VV*,VW*に変換する。これは、電圧制御モードすなわち変調モードが3相変調であるときには、変調39を介してPWMパルス発生40に送る。電圧制御モードが2相変調であるときには、変調39の2相変調変換で、3相変調モードの各相目標電圧VU*,VV*,VW*を2相変調のものに変換してPWMパルス発生40に送る。変調モードが、全相を矩形波通電とする1pulseモードであるときには、変調39の1pulse変換で、3相変調モードの各相目標電圧VU*,VV*,VW*を各相矩形波通電とするものに変換してPWMパルス発生40に与える。
PWMパルス発生40は、3相目標電圧VU*,VV*,VW*が与えられると、それら各値の電圧を出力するための、PWMパルスMU,MV,MWに変換して、図1に示されるドライブ回路29mに出力する。ドライブ回路29mは、PWMパルスMU,MV,MWに基づいて6連の駆動信号を並行して発生し、各連の駆動信号で、電圧型インバータ28のトランジスタTr1〜Tr6のそれぞれをオン/オフする。これにより、電気モータ10のステータコイル11〜13のそれぞれに、VU*,VV*およびVW*が印加され、相電流iu,ivおよびiwが流れる。2相変調モードの各相目標電圧が与えられると、PWMパルス発生40は、2相はPWMパルスを発生し残りの1相はオン又はオフ(定電圧出力)信号とし、該オン又はオフする相を順次に切り換える。1pulse変調モードの各相目標電圧が与えられると、各相を矩形波通電とする通電区間信号を出力する。
弱め界磁電流演算36は、弱め界磁制御のためのパラメータである電圧飽和指標mを算出する。すなわち、d軸電圧指令値vd*及びq軸電圧指令値vq*に基づいて、電圧飽和の程度を表す値として、電圧飽和算定値ΔVを算出し、界磁調整代を算出する。この界磁調整代の算出では、ΔVを積算し、積算値ΣΔVが正の値を採る場合、積算値ΣΔVに比例定数を乗算して弱め界磁制御を行うためのd軸弱め界磁電流Δidを算出し、正の値に設定し、電圧飽和算定値ΔV又は積算値ΣΔVが零以下の値を採る場合、前記調整値Δidおよび積算値ΣΔVを零にする。d軸弱め界磁電流(調整値)Δidは、d軸電流指令の算出およびq軸電流指令の算出において使用する。
「2相/3相変換」37は、2相/3相変換の過程で電動機目標電圧Vm*を算出する。Vm*=√(Vd*2+Vq*2)、である。この電動機目標電圧Vm*と2次側コンデンサ26の電圧Vuc(電圧センサ27の電圧検出値)とから、変調制御38が、変調比 Mi=Vm*/Vuc* を算出して、電動機10の目標トルクT*,回転速度ωおよび変調比Miに基いて、変調モードを決定する。決定した変調モードに応じて、該変調モードの各相目標電圧の出力を、変調39に指示する。
図3の(a)に、図2に示す「検出電流の補正」31aの処理機能を示す。電流センサ14〜16が検出したU相電流検出値iu,V相電流検出値ivおよびW相電流検出値iwは、加算44によって加算される。加算の総和すなわち合成電流あるいは不平衡電流isumは、isum=iu+iv+iwである。電流センサ14〜16のゲインがバランスしているとisum=0であるが、アンバランスであると、例えば図6のように、3相電流検出値iu,iv,iwのピークレベルが異なりこれにより合成電流isumは、3相交流周期で振動する。なお以下では、平衡している場合を含めて、総和isum=iu+iv+iwを、不平衡電流とも言う。90°移相45が不平衡電流isumを90°移相する。これにより、不平衡電流isumと、それに直交する90°移相電流、すなわち直交2軸電流が得られる。これらの直交2軸電流にもとづいて、0°移相である不平衡電流isumの移相φおよび振幅Aを算出することができるが、isumに対して、90°移相演算値が、該演算にかかる時間(遅延時間)分ずれたものとなる。この遅延時間が既知かつ実質的に一定とみなせる場合には、該遅延時間分isumを遅らして90°移相演算値と対にして不平衡電流isumの移相φおよび振幅Aを算出することができる。しかし本実施例では、90°移相演算に要する時間分、isumを遅らせるために、0°移相46も用いてこれによって、90°移相演算に要する時間分、isumを遅延して、90°移相電流とともに、位相,振幅演算47に入力して、isumの位相φおよび振幅Aを算出する。そして補正量算出48aにて、位相φおよび振幅Aを用いて、W相補正量Δiw=0とする(W相を基準とする)、U相補正量ΔiuおよびV相補正量Δivを算出して、減算49,50によって、Δiu,Δivの分、U相電流検出値iu,V相電流検出値ivを補正して電流帰還32に出力する。W相電流検出値iwはそのまま電流帰還32に与える。このように補正した電流検出値iu”,iv”,iw”は、平衡した3相電流である。
なお、図3の(b)に示すように、V相補正量Δiv=0とする(V相を基準とする)、U相補正量ΔiuおよびW相補正量Δiwを算出して、減算49,51によって、Δiu,Δiwの分、U相電流検出値iu,W相電流検出値iwを補正して電流帰還32に出力し、V相電流検出値ivはそのまま電流帰還32に与える態様もある。また、図3の(c)に示すように、U相補正量Δiu=0とする(U相を基準とする)、V相補正量ΔivおよびW相補正量Δiwを算出して、減算50,51によって、Δiv,Δiwの分、V相電流検出値iv,W相電流検出値iwを補正して電流帰還32に出力し、U相電流検出値iuはそのまま電流帰還32に与える態様もある。更に、図3の(d)に示すように、U相補正量Δiu,V相補正量ΔivおよびW相補正量Δiwのいずれかに特定値を補正量として与えて、該特定値と合算して合計が零となる、残り2相の補正量を算出し、これら3相の補正量Δiu,Δiv,Δiwの分、減算49,50,51によって、U相,V相,W相電流検出値iu,iv,iwを補正して電流帰還32に与える態様もある。
ここで、図3の(a)〜(d)に示す検出電流補正31a〜31dによる不平衡補正の内容を、後記「数1」および「数2」に示した(1)〜(20)式を参照して、詳細に解説する。
3相電流センサ14〜16間のゲインにアンバランスがあると、3相電流センサ14〜16の検出電流iu,iv,iwは、(1)式で表すことができる。これらの検出電流を「出力演算」35におけるベクトル制御(の中のフィードバック制御演算)に用いると、「出力演算」35では各相に同じ振幅の電流を流すようにフィードバック制御演算をするため、電動機10の3相コイルに流れる電流にアンバランス電流が生じる。これがモータトルクリプルの1因となるばかりでなく、電動機の電力損失を大きくする。
アンバランスがない場合には、3相電流センサ14〜16の検出電流iu,iv,iwの総和isumは、(2)式に示すように0になるが、アンバランスがある場合には、この総和isumは、3相電流と同じ周波数の単相正弦波であり、(3)式で表すことができる。電流センサ14〜16のゲインのアンバランスによる電流値の不平衡成分Δiu,Δiv,Δiwを算出すれば、その分を各相電流検出値から減算補正して、平衡した3相電流検出値iu”,iv”,iw”を得ることができる。しかし、
isum=Δiu+Δiv+Δiw
であるので、1相成分(たとえばΔiw)を0又は特定値に定めて、他の2相の成分を算出すればよい。
3相検出電流の総和isumの位相φと振幅Aが分かれば、総和isumの1相成分(たとえばΔiw)を0又は特定値に定めて、他の2相の成分を算出することが出来る。しかし、単相正弦波の瞬時値から位相φと振幅Aを求めることができないので、90°移相45によって、isumの90°移相値すなわち直交軸値isum sinを、(4)式で算出する。また、0°移相46によって、90°移相演算による遅延時間と同じ遅延を持つ0°移相値isum cosを、(5)式で算出する。90°移相値isum sinと0°移相値isum cosを用いて、(6)式で、位相φを算出する。(7)式で算出する態様もある。振幅Aは(8)式又は(9)式で算出する。図3の(a)〜(d)の「位相,振幅計算」47が、(6)式に基づいて位相φを算出し、また、(8)式に基づいて振幅Aを算出する。
Figure 2009177999
図3の(a)に示す態様では、W相の不平衡成分Δiwを0として、U相とV相の不平衡成分Δiu,Δivを算出してU相とV相の検出電流値iu,ivを補正する。この場合は、Δiu+Δiv+Δiw=isum cos=Asin(θ+φ),Δiw=0であるので、U相とV相の補正ゲインをku’,kv’とすると、下記(10)式が成立し、これにもとづいて、(11)式のように補正ゲインku’,kv’を算出し、(19)式でΔiu,Δivを算出し、(20)式でU相とV相の検出電流値iu,ivをiu”,iv”に補正する。具体的には、図3の(a)の「位相,振幅計算」47および「補正量算出」48aが、(6)式,(8)式,(11)式および(19)式を一括した演算式すなわち、(6)式,(8)式の位相φ,振幅A算出式を(11)式に代入し、(11)式のゲイン算出式を(19)式に代入して得られる、90゜移相値isum sin および0゜移相値isum cosを入力とし、2相の補正量Δiu,Δiv,Δiw(=0)を出力とする演算式、に基づく演算によって、90゜移相値isum sin および0゜移相値isum cos から補正量Δiu,Δiv,Δiwを算出し、減算49,50によって、3相検出電流iu,iv,iwを平衡相電流iu”,iv”,iw”(iw”=iw)に補正して、「電流帰還」32に、3相電流検出値(フィードバック値)として与える。
図3の(b)に示す態様では、V相の不平衡成分Δivを0として、U相とW相の不平衡成分Δiu,Δiwを算出してU相とW相の検出電流値iu,iwを補正する。この場合は、Δiu+Δiv+Δiw=isum cos=Acos(θ+φ),Δiv=0であるので、U相とW相の補正ゲインをku’,kw’とすると、下記(12)式が成立し、これにもとづいて、(13)式のように補正ゲインku’,kw’を算出し、(19)式でΔiu,Δiwを算出し、(20)式でU相とV相の検出電流値iu,iwをiu”,iw”に補正する。この態様でも、上述と同様に、「位相,振幅計算」47および「補正量算出」48bが、90゜移相値isum sin および0゜移相値isum cosを入力とし、2相の補正量Δiu,Δiv(=0),Δiwを出力とする演算式、に基づく演算によって、90゜移相値isum sin および0゜移相値isum cos から補正量Δiu,Δiv,Δiwを算出し、減算49,51によって、3相検出電流iu,iv,iwを平衡相電流iu”,iv”,iw”(iv”=iv)に補正して、「電流帰還」32に、3相電流検出値(フィードバック値)として与える。
図3の(c)に示す態様では、U相の不平衡成分Δiuを0として、V相とW相の不平衡成分Δiv,Δiwを算出してV相とW相の検出電流値iv,iwを補正する。この場合は、Δiu+Δiv+Δiw=isum cos=Acos(θ+φ),Δiu=0であるので、V相とW相の補正ゲインをkv’,kw’とすると、下記(14)式が成立し、これにもとづいて、(15)式のように補正ゲインkv’,kw’を算出し、(19)式でΔiv,Δiwを算出し、(20)式でV相とW相の検出電流値iv,iwをiv”,iw”に補正する。この態様でも、上述と同様に、「位相,振幅計算」47および「補正量算出」48cが、90゜移相値isum sin および0゜移相値isum cosを入力とし、2相の補正量Δiu(=0),Δiv,Δiwを出力とする演算式、に基づく演算によって、90゜移相値isum sin および0゜移相値isum cos から補正量Δiu,Δiv,Δiwを算出し、減算50,51によって、3相検出電流iu,iv,iwを平衡相電流iu”,iv”,iw”(iu”=iu)に補正して、「電流帰還」32に、3相電流検出値(フィードバック値)として与える。
図3の(d)に示す態様では、Δiu+Δiv+Δiw=isum cos=Acos(θ+φ)であるので、(16)式が成立し、これより、(17)式が得られる。この場合、未知数が各相の補正ゲインku’,kv’,kw’であって、連立方程式の数より多いため、解は無数に存在するが、簡単なひとつの解として、(18)式を採用する。そして(19)式でΔiu,Δiv,Δiwを算出し、(20)式でU相,V相およびW相の検出電流値iu,iv,iwをiu”,iv”,iw”に補正する。この態様でも、上述と同様に、「位相,振幅計算」47および「補正量算出」(48d)が、90゜移相値isum sin および0゜移相値isum cosを入力とし、3相の補正量Δiu,Δiv,Δiwを出力とする演算式、に基づく演算によって、90゜移相値isum sin および0゜移相値isum cos から補正量Δiu,Δiv,Δiwを算出し、減算49,50,51によって、3相検出電流iu,iv,iwを平衡相電流iu”,iv”,iw”に補正して、「電流帰還」32に、3相電流検出値(フィードバック値)として与える。
Figure 2009177999

図2に示すマイコンMPUには、CPUの他に、データを記録したり、各種のプログラムを記録したりするためのRAM,ROMおよびフラッシュメモリが備わっており、ROM又はフラッシュメモリに格納されたプログラム,参照データおよびルックアップテーブルをRAMに書き込んで、該プログラムに基づいて、図2に2点鎖線ブロックで囲んで示す入力処理,演算および出力処理を行う。
図4に、該プログラムに基づいてマイコンMPU(のCPU)が実行するモータ駆動制御MDCの概要を示す。動作電圧が印加されるとマイコンMPUは、自身およびPWMパルス発生40,43およびドライブ回路29mの初期化をおこなって、電動機10を駆動するインバータ28を停止待機状態に設定する。そして図示しない車両走行制御システムのメインコントローラからのモータ駆動スタート指示を待つ。モータ駆動スタート指示が与えられると、マイコンMPUは、「開始処理」(ステップ1)によって、内部レジスタに電動機制御の初期値を設定して、「入力読込み」(ステップ2)で、入力信号又はデータを読み込む。すなわち、メインコントローラが与える第1目標トルクTM*,電流センサ14〜16が検出した各相電流値iu,iv,iw、および、レゾルバ17の回転角信号SG θ、をデジタル変換により読込む。
なお、以下においては、括弧内には、ステップという語を省略して、ステップ番号のみを記す。
次にマイコンMPUは、読込んだ回転角信号SGθ(回転角データSGθ)に基づいて回転角度θおよび回転速度ωを算出する(3)。この機能を図2上には、角度,速度演算32として示した。次にマイコンMPUは、読込んだ3相の電流検出信号iu,iv,iwを、平衡3相電流値iu”,iv”,iw”に補正する(4)。この機能を図2および図3上に、「検出電流補正」31aとして示した。次にマイコンMPUは、平衡3相電流値iu”,iv”,iw”を、3相/2相変換により、2相のd軸電流値idおよびq軸電流値に変換する(5)。この機能を図2上には、電流帰還32として示した。次にマイコンMPUは、d軸弱め界磁制御を行うためのd軸弱め界磁電流Δidを算出する(6)。この機能を図2上には、弱め界磁電流演算36として示した。次にマイコンMPUは、読み込んだモータ目標トルクTM*,2次目標電圧Vuc*および算出した回転速度ωに対応する制限トルクTM*maxを制限トルクテーブルから読み出して、読み込んだモータ目標トルクTM*がTM*maxを超えていると、TM*maxを目標トルクT*に定める。TM*max以下のときには、読み込んだモータ目標トルクTM*を目標トルクT*に定める(7)。この機能を図2上には、トルク指令制限34として示した。
つぎにマイコンMPUは、「2次目標電圧算出」(8)で、電動機10が「力行」運転か「回生」運転かを判定し、判定結果に対応してグループを選択し、その中の、目標トルクT*に対応付けられている2次目標電圧テーブルから、現在の回転速度ωに割り当てられている2次目標電圧Vuc*を読み出す。「2次目標電圧算出」(8)の内容は、上述の、図2に示す2次目標電圧算出41の内容と同様である。
「出力演算」(9)の内容は、上述の、図2に示す出力演算35の内容と同様である。該「出力演算」(9)で算出したd−q軸の電圧目標値Vd*,Vq*を、3相変調モードの各相目標電圧VU*,VV*,VW*に変換する(10)。このとき電動機目標電圧Vm*も算出する。つぎの「変調制御」(11)で、変調比Miを算出し、変調比Mi,目標トルクT*および回転速度ωに基いて、変調モードを決定する。
変調モードを決定するために参照するパラメータには、目標トルクT*,回転速度ωおよび変調比Miがある。マイコンMPUには、変調モード(3相変調,2相変調,1pulse)および変調比に対応付けた変調閾値テーブル(ルックアップテーブル)があり、各変調閾値テーブルには、変調モード境界の閾値(目標トルク値および回転速度値)が格納されている。「変調制御」(11)では、マイコンMPUは、現在の変調モード(3相変調,2相変調又は1pulse)と変調比Miに対応する変調閾値テーブルを選択してそれから、閾値を読み出して、目標トルクT*および回転速度ωを閾値と対比して、次に採用すべき変調モードを決定する。
次の「出力更新」(12)では、変調制御(11)で決定した変調モードの各相目標電圧を出力するPWMパルス出力を、PWMパルス発生40に設定する。また、コンバータ駆動用のPWMパルスPvf,Pvrの出力をPWMパルス発生43に設定する。次に、次の繰返し処理タイミングになるのを待ってから(13)、再度「入力読込み」(2)に進む。そして上述の「入力読込み」(2)以下の処理を実行する。次の繰返し処理タイミングになるのを待っている間に、システムコントローラから停止指示があると、マイコンMPUはそこでモータ回転付勢のための出力を停止する(14,15)。
上述のように電流センサ14〜16で検出した3相電流値iu,iv,iwを、図4上の「検出電流補正」(4)(図2上の検出電流補正31a)で、平衡3相電流値iu”,iv”,iw”に補正し、そしてこれらを2軸値id,iqに変換して図4上の「出力演算」(9)(図2上の出力演算35)にフィードバックして2軸目標値id*,iq*とのフィードバック制御演算によって、2軸目標電圧値Vd*,Vq*を発生してこれを図4上の3相変換(10)(図2上の2相/3相変換37)で3相目標電圧VU*,VV*,VW*に変換して、PWM(Pulse Width Modulation)によって電動機10の3相コイルにVU*,VV*,VW*を印加するので、3相電流センサ14〜16の電流検出値のアンバランスによる電動機トルクのリップルが低減し、また、電動機の電力損失が低減する。
[実施例2]
−第2実施例−
第1実施例の、上述の、図4上の「検出電流補正」(4)(図2上の検出電流補正31a)は、マイコンMPUが、電流センサ14〜16で検出した3相電流値iu,iv,iwをA/D変換によって3相電流データに変換して読み込んでから、該3相電流データに基づいてデジタル演算処理により、平衡3相電流値iu”,iv”,iw”を算出する。しかし第2実施例では、図5に示すように、モータ制御装置30の外に、アナログ電気回路である検出電流補正回路31aを備えた。この検出電流補正回路31aは、電流センサ14〜16が検出した3相電流値iu,iv,iw(アナログ)を、アナログ演算処理により平衡3相電流値iu”,iv”,iw”(アナログ)に変換する。
図5に示す第2実施例のモータ制御装置30の機能は、図2の検出電流補正31aを削除し、図4の「検出電流補正」(4)を削除して「入力読み込み」(2)で、検出電流補正回路31aが出力している平衡3相電流値iu”,iv”,iw”をデジタル変換して読み込むものである。図5に示す検出電流補正回路31aの構成の概要は、図3の(a)に示すものと同様であるが、図5に示す検出電流補正回路31a内各ブロック44〜50はいずれも、演算増幅器(Operational Amplifier)と係数設定抵抗を主体とするアナログ回路である。
なお、第2実施例においても、検出電流補正回路を、図3の(b),(c)又は(d)に示す検出電流補正31b,31c又は31dのブロック構成(44〜48)と同様な構成ではあるが、図5に示す検出電流補正回路31aと同様に各ブロックをアナログ回路とする態様もある。
本発明の第1実施例の構成の概略を示すブロック図である。 図1に示すモータ制御装置30の機能構成の概要を示すブロック図である。 (a)は、図2に示す検出電流補正31aの機能構成を示すブロック図、(b)〜(d)は検出電流補正の他の形態の機能構成を示すブロック図である。 図2に示すマイコンMPUの、モータ制御の概要を示すフローチャートである。 本発明の第2実施例の構成の概略を示すブロック図である。 3相電流センサで3相各相の電動機電流を個別に検出する場合の、3相検出電流iU,iV,iwの不平衡と、これら3相検出電流の総和isumの動揺を示すグラフである。
符号の説明
10:電気モータ
11〜13:3相のステータコイル
14〜16:電流センサ
17:レゾルバ
18:車両上のバッテリ
19:1次側コンデンサ
21:リアクトル
22:昇圧スイッチング素子
23:降圧スイッチング素子
24,25:ダイオード
26:2次側コンデンサ
27:2次電圧センサ
61:リアクトル
Vuc:2次電圧

Claims (9)

  1. 3相電動機に給電する給電手段;
    前記3相電動機の3相それぞれの相電流を個別に検出する3相電流センサ;
    該3相電流センサが検出した3相それぞれの相電流を加算し、3相総和を算出する加算手段;
    該3相総和の位相および振幅に基づいて、3相の中の少なくとも2相の相電流の補正量を算出し、算出した補正量で相電流検出値を補正する、検出電流補正手段;および、
    該検出電流補正手段による補正後の3相電流と目標電流に基づくフィードバック制御により前記給電手段による前記3相電動機への給電を制御するモータ制御手段;
    を備える電動機制御装置。
  2. 前記検出電流補正手段は、前記3相総和を異なる2軸に移相する移送手段を備え、該移相手段で移相した3相総和に基づいて、前記3相総和の移相および振幅を算出する;請求項1に記載の電動機制御装置。
  3. 前記移相手段は、0°および90°の直交する2軸に移相する;請求項2に記載の電動機制御装置。
  4. 前記検出電流補正手段は、前記位相および振幅を用いて、3相の内2相の補正量を算出し、各補正量の分だけ対応する相電流検出値を補正し;前記モータ制御手段は、補正後の2相の電流と、他の1相の相電流の検出値に基づいてフィードバック制御を行う;請求項1乃至3のいずれか1つに記載の電動機制御装置。
  5. 前記検出電流補正手段は、前記位相および振幅を用いて、3相の補正量を算出し、各補正量の分だけ、対応する相電流検出値を補正し;前記モータ制御手段は、補正後の3相の電流に基づいてフィードバック制御を行う;請求項1乃至3のいずれか1つに記載の電動機制御装置。
  6. 前記給電手段は、直流電源、および、前記3相電動機と前記直流電源との間の電力のやり取りを制御するインバータ、を含み;
    前記モータ制御手段は、前記検出電流補正手段による補正後の3相電流を2軸電流に変換し、該2軸電流と、前記3相電動機の目標トルクおよび回転速度に基づいた、該3相電動機の出力トルクを前記目標トルクにするための2軸目標電流と、に基づいてインバータ駆動信号を生成し前記インバータを制御する;
    請求項1乃至5のいずれか1つに記載の電動機制御装置。
  7. 前記検出電流補正手段は、3相電流センサのアナログ検出信号をA/D変換した3相電流データに対して、デジタルデータ処理により前記補正を行う、デジタルデータ処理手段であり;前記モータ制御手段は、3相電流センサのアナログ検出信号を3相電流データにA/D変換して前記デジタルデータ処理手段に与えて、該デジタルデータ処理手段が補正した3相電流データを前記2軸電流に変換する;請求項1乃至6のいずれか1つに記載の電動機制御装置。
  8. 前記検出電流補正手段は、3相電流センサのアナログ検出信号を、アナログ処理回路により前記補正を行う、検出電流補正回路であり;前記モータ制御手段は、前記検出電流補正回路が補正したアナログ検出信号をA/D変換して読み込む;請求項1乃至6のいずれか1つに記載の電動機制御装置。
  9. 請求項1乃至8のいずれか1つに記載の電動機制御装置;および、該電動機制御装置の前記インバータによって給電される前記電動機であって、車輪を駆動する電動機;を備える駆動装置。
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