JP2009124837A - 電動機制御装置および駆動装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 モータの過熱を防止することを目的とする。
【解決手段】 電動機温度が高いときには、電動機を目標トルクの出力とするために算定した2次目標電圧Vuc*を、低く補正してコンバータ60の2次目標電圧として、コンバータ60の2次電圧が該2次目標電圧になるように、コンバータを制御する。これを実現するため、電動機の目標トルクT*および回転速度ωに対応する2次目標電圧Vuc*を導出する2次目標電圧決定手段45;に加えて、電動機の温度Temを検出する温度検出手段25,47;該温度が高いと低く前記2次目標電圧Vuc*を補正する2次電圧補正手段46;および、コンバータがインバータに与える2次電圧Vucを、前記補正した2次目標電圧Vuc*aとするように、コンバータの昇圧給電手段および回生給電手段を制御するコンバータ制御手段48,49,20v;を備える。
【選択図】 図2

Description

本発明は、インバータから電動機に給電する電力およびその逆方向の回生電力を制御する電動機制御装置に関し、特に、インバータが電動機に与える動作電圧の制御に関する。本発明の電動機制御装置は例えば、電動機で車輪を駆動する電気自動車(EV)、および、更にエンジンで駆動されてバッテリを充電する電動機を備える電気自動車(HEV)に使用することができる。
特開2000−32602号公報 特開2005−210772号公報 特開2002−252995号公報 特許文献1は、モータの温度を監視し、所定温度を超えた場合は、モータの出力を制限するモータ温度制御装置を記載している。特許文献2は、弱め界磁損失と昇圧損失との和が最小となる弱め界磁電流と昇圧比により、インバータによるDCブラシレスモータへの給電と昇圧器の2次電圧を制御し、モータ駆動制御装置全体として最良の効率でモータを駆動制御する装置を記載している。特許文献3は、モータの温度を推定又は検出して、該温度に基づいて相抵抗値および誘起電圧定数を算出し、これらを演算パラメータの一部として界磁電流指令値およびトルク電流指令値を算出して、これらの指令値に基づいてインバータによりモータへの給電を制御するモータ制御装置を記載している。
従来の一態様のモータ制御装置は、直流電圧をコンバータで昇圧しインバータに供給し、インバータを制御してモータに給電するモータ駆動装置において、目標トルクおよび回転速度に応じて、弱め界磁電流とコンバータの昇圧損失を求め、該弱め界磁電流と昇圧損失の和が最小になる、弱め界磁電流と昇圧比を求めてこれらに基づいてインバータとコンバータを制御する。
この制御は、駆動装置(インバータとコンバータ)の電力消費効率しか考慮していないため、モータの温度が上昇しても、モータの電力消費効率を上げることはなく、モータ温度が更に上昇してしまう。
本発明は、モータの過熱を防止することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明においては、電動機温度を検出してそれが高いときには、電動機を目標トルクの出力とするために算定した2次目標電圧(Vuc*)を、低く補正してコンバータ(60)の2次目標電圧として、コンバータ(60)の2次電圧が該2次目標電圧になるように、コンバータを制御する。これを実施する本発明の電動機制御装置は、次の(1)項のものである。
(1)1次側直流電源(18,22);
電動機(10)と電力のやり取りを制御するインバータ(19);
前記1次側直流電源の電力を昇圧して前記インバータに給電する昇圧給電手段(61,62,65)、および、前記インバータからの回生電力を前記1次側直流電源に逆給電する回生給電手段(61,63,64)、を含むコンバータ(60);
前記電動機の目標トルク(T*)および回転速度(ω)に対応する2次目標電圧(Vuc*)を導出する2次目標電圧決定手段(45);
前記電動機の目標トルク(T*),回転速度(ω)および前記コンバータ(60)が出力する2次電圧(Vuc)に基づいて、該電動機の出力トルクを前記目標トルクにするように、前記インバータを制御するモータ制御手段(30,20m);
前記電動機の温度(Tem)を検出する温度検出手段(25,47);
該温度が高いと低く前記2次目標電圧(Vuc*)を補正する2次電圧補正手段(46);および、
前記コンバータが前記インバータに与える2次電圧(Vuc)を、前記補正した2次目標電圧(Vuc*a)とするように、前記コンバータの昇圧給電手段および回生給電手段を制御するコンバータ制御手段(48,49,20v);
を備える電動機制御装置。
なお、理解を容易にするためにカッコ内には、図面に示し後述する実施例の対応又は相当要素又は事項の符号を、例示として参考までに付記した。以下も同様である。
これによれば、電動機の出力トルクを目標トルクに合わせるように算定した2次目標電圧(Vuc*)に基づいて電動機を駆動している間に電動機温度が高くなると、2次電圧補正手段(46)が、前記2次目標電圧(Vuc*)を低く補正する。該補正した2次目標電圧(Vuc*a)に、コンバータ(60)の出力電圧すなわち2次電圧が合致するように、コンバータ制御手段(48,49,20v)がコンバータ(60)の昇圧電圧を制御するので、実際に電動機に印加される電圧は、目標トルクを出力するために算定された2次目標電圧(Vuc*)よりも低く、電動機に給電する電圧が下がるので、電動機の鉄損が減少し、電力損失が低下し、電動機の発熱量が低下し、電動機温度が低下する、あるいは温度上昇速度が下がる。
(2)前記2次電圧補正手段(46)は、前記温度検出手段が検出した温度が第1設定値(TemA)以上のときに、前記2次目標電圧(Vuc*)を低く補正する;上記(1)に記載の電動機制御装置。
(3)前記モータ制御手段(30)は、前記温度検出手段が検出した温度が第1設定値(TemA)より高い第2設定値(TemB)以上のときは、前記電動機の目標トルク(T*)を小さく変更して、変更した目標トルク,前記電動機の回転速度(ω)および前記2次目標電圧決定手段(45)が導出した2次目標電圧(Vuc*)に基づいて、該電動機の出力トルクを該変更した目標トルクにするように、前記インバータを制御する;上記(2)に記載の電動機制御装置。目標トルク(T*)を下げることにより、電動機に給電する電力が更に下がるので、電動機の発熱が大きく下がり、これにより電動機温度が急速に低下する。
(4)前記2次電圧補正手段(46)は、前記温度検出手段が検出した温度が高いほど大きく前記2次目標電圧(Vuc*)を下げる;上記(1)に記載の電動機制御装置。これによれば、電動機の温度が高いほど電動機に給電する電圧が大きく低下するので、温度上昇抑制効果が高い。
(5)前記2次電圧補正手段(46)は、所定周期で繰り返し実行する2次目標電圧補正において、前記温度検出手段が検出した温度が第1設定値(TemA)を超えるときは、超過分が大きいほど大きい値の補正値分[k3(Tem-TemA)]、前記2次目標電圧決定手段(45)が導出した2次目標電圧(Vuc*)を下げる(図6);上記(1)に記載の電動機制御装置。これによれば、電動機の温度が高いほど電動機に給電する電圧が大きく低下するので、温度上昇抑制効果が高い。
(6)前記2次電圧補正手段(46)は、前記温度検出手段が検出した温度が第1設定値(TemA)を超えて継続している間の前記補正値を積算し、積算値分、前記2次目標電圧決定手段(45)が導出した2次目標電圧(Vuc*)を下げる(図6);上記(5)に記載の電動機制御装置。各回で算出した補正値の積算値の分、2次目標電圧(Vuc*)を下げるので、電動機に印加する電圧が幾何級数的に低下し、温度上昇が急速に抑制される。
(7)上記(1)乃至(6)のいずれか1つに記載の電動機制御装置;および、該電動機制御装置の前記インバータによって給電される前記電動機であって、車輪を駆動する電動機;を備える駆動装置。
本発明の他の目的および特徴は、図面を参照した以下の実施例の説明より明らかになろう。
図1に、本発明の第1実施例の概要を示す。制御対象電動機である電気モータ10は、この実施例では、車両に搭載されており車輪を回転駆動するための永久磁石形同期電動機であって、ロータに永久磁石を内蔵したものであり、ステータにはU相,V相及びW相の3相コイル11〜13がある。電気モータ10には、電圧型インバータ19が、車両上のバッテリ18の電力を供給する。電気モータ10のロータに、ロータの磁極位置を検出するためのレゾルバ17のロータが連結されている。レゾルバ17は、そのロータの回転角を表すアナログ電圧(回転角信号)SG θを発生し、モータ制御装置30に与える。
車両上の蓄電池であるバッテリ18には、車両上の電装部が電源オンのときには、1次側コンデンサ22が接続されて、バッテリ18と共に1次側直流電源を構成する。電圧センサ21が、1次側コンデンサ22の電圧(車両上バッテリ18の電圧)を表わす電圧検出信号Vdcをモータ制御装置30に与える。この実施例では、電圧センサ21に、分圧抵抗を用いた。1次側直流電源の正極(+ライン)には、コンバータ60のリアクトル61の一端が接続されている。
コンバータ60には更に、該リアクトル61の他端と1次側直流電源の負極(−ライン)の間をオン,オフする昇圧用スイッチング素子である昇圧用半導体スイッチ62,2次側コンデンサ23の正極と前記他端との間をオン,オフする回生用スイッチング素子である回生用半導体スイッチ63、および、各半導体スイッチ62,63に並列に接続された各ダイオード64,65がある。
昇圧用半導体スイッチ62をオン(導通)にすると1次側直流電源(18,22)からリアクトル61を介してスイッチ62に電流が流れ、これによりリアクトル61が蓄電し、スイッチ62がオフ(非導通)に切換るとリアクトル61がダイオード65を通して2次側コンデンサ23に高圧放電する。すなわち1次側直流電源の電圧よりも高い電圧を誘起して2次側コンデンサ23を充電する。スイッチ62のオン,オフを繰り返すことにより、2次側コンデンサ23の高圧充電が継続する。すなわち、高い電圧で2次側コンデンサ23が充電される。一定周期でこのオン,オフを繰り返すと、オン期間の長さに応じてリアクトル61が蓄積する電力が上昇するので、該一定周期の間のオン時間(オンデューティ:該一定周期に対するオン時間比)を調整することによって、すなわちPWM制御によって、1次側直流電源18,22からコンバータ60を介して2次側コンデンサ23に給電する速度(力行用の給電速度)を調整することが出来る。
回生用半導体スイッチ63をオン(導通)にすると、2次側コンデンサ23の蓄積電力が、スイッチ63およびリアクトル61を通して、1次側直流電源18,22に与えられる(逆給電:回生)。この場合も、一定周期の間のスイッチ63のオン時間を調整することによって、すなわちPWM制御によって、2次側コンデンサ23からコンバータ60を介して1次側直流電源18,22に逆給電する速度(回生用の給電速度)を調整することができる。
電圧型インバータ19は、6個のスイッチングトランジスタTr1〜Tr6を備え、ドライブ回路20mが並行して発生する6連の駆動信号の各連によってトランジスタTr1〜Tr6をオン(導通)駆動して、2次側コンデンサ23の直流電圧(コンバータ60の出力電圧すなわち2次電圧)を3連の、位相差が2π/3の交流電圧、すなわち3相交流電圧に変換して、電気モータ10の3相(U相,V相,W相)のステータコイル11〜13のそれぞれに印加する。これにより電気モータ10のステータコイル11〜13のそれぞれに各相電流iU,iV,iWが流れ、電気モータ10のロータが回転する。PWMパルスによるトランジスタTr1〜Tr6のオン/オフ駆動(スイッチング)に対する電力供給能力を高くしかつ電圧サージを抑制するために、インバータ19の入力ラインである、コンバータ60の2次側出力ラインには、大容量の2次側コンデンサ23が接続されている。これに対して1次側直流電源を構成する1次側コンデンサ22は、小型かつ低コストの小容量のものであり、1次側コンデンサ22の容量は、2次側コンデンサ23の容量よりもかなり小さい。電圧センサ24が、コンバータ60の2次電圧Vucを検出してモータ制御装置30に与える。電気モータ10のステータコイル11〜13に接続した給電線には、ホールICを用いた電流センサ14〜16が装着されており、それぞれ、各相電流iU,iV,iWを検出し電流検出信号(アナログ電圧)を発生し、モータ制御装置30に与える。
図2に、モータ制御装置30の機能構成を示す。モータ制御装置30は、本実施例では、マイクロコンピュータ(以下マイコンと言う)MPUを主体とする電子制御装置であり、マイコンMPUと、ドライブ回路20m,電流センサ14〜16,レゾルバ17,1次電圧センサ21および2次電圧センサ24との間の、図示しないインターフェイス(信号処理回路)を含み、さらに、マイコンと、前記車両上の図示しない車両走行制御システムのメインコントローラとの間の、図示しないインターフェイス(通信回路)も含む。
図2を参照すると、レゾルバ17が与える回転角信号SG θに基づいて、モータ制御装置30内のマイコンが、電気モータ10のロータの回転角度(磁極位置)θおよび回転速度(角速度)ωを算出する。
なお、正確にいうと、電気モータ10のロータの回転角度と磁極位置とは同一ではないが、両者は比例関係にあり比例係数が電気モータ10の磁極数pによって定まる。また、回転速度と角速度とは同一ではないが、両者も比例関係にあり比例係数が電気モータ10の磁極数pによって定まる。本書においては、回転角度θは磁極位置を意味する。回転速度ωは角速度を意味するが、回転速度を意味する場合もある。
図示しない車両走行制御システムのメインコントローラが、モータ目標トルクTM*をモータ制御装置30のマイコンに与える。なお、該メインコントローラは、前記車両の車速及びアクセル開度に基づいて車両要求トルクTO*を算出し、該車両要求トルクTO*に対応してモータ目標トルクTM*を発生して、マイコンMPUに与える。マイコンMPUは、電気モータ10の回転速度ωrpmをメインコントローラに出力する。
モータ制御装置30のマイコンMPUは、トルク指令制限34によって、2次電圧の上限値Vmaxおよび回転速度ωに対応する制限トルクTM*maxを制限トルクテーブル(ルックアップテーブル)から読み出して、目標トルクTM*がTM*maxを超えていると、TM*maxを目標トルクT*に定める。TM*max以下のときには、モータ目標トルクTM*を目標トルクT*に定める。このような制限を加えて生成したモータ目標トルクT*が、2次目標電圧算出45および出力演算35に与えられる。
なお、制限トルクテーブルは、2次電圧の上限値Vmaxおよび回転速度範囲内の電圧の各値をアドレスとし、該各値で電気モータ10に生起させることができる最大トルクを制限トルクTM*maxとして書込んだメモリ領域であり、本実施例ではマイコンMPU内の図示しないRAMの1メモリ領域を意味する。制限トルクTM*maxは、2次電圧の上限値Vmaxが高いほど大きく、低いほど小さい。また、回転速度ωが低いほど大きく、高いほど小さい。
上記マイコン内には、該制限トルクテーブルのデータTM*maxを書込んだ不揮発性メモリがあり、マイコンに動作電圧が印加されてマイコンが、自身および図1に示すモータ駆動システムを初期化する過程で、不揮発性メモリから読み出してRAMに書き込む。マイコンにはその他の同様なルックアップテーブルが複数あり後に言及するが、これらも、制限トルクテーブルと同様に、不揮発性メモリにあった参照データが書き込まれた、RAM上のメモリ領域を意味する。
モータ制御装置30のマイコンMPUは、2次目標電圧算出45において、目標トルクT*と回転速度ωに基づいて「力行」か「回生」かを判定して、「力行」であると「力行」グループ内の、「回生」であると「回生」グループ内の、目標トルクT*に割り当てられた2次目標電圧テーブルから、電動機10mの回転速度ωに割り当てられた2次目標電圧Vuc*を読み出す。
「力行」グループの各2次目標電圧テーブルは、図5に実線で示す2次目標電圧特性の、回転速度に対応付けた2次目標電圧値を格納したルックアップテーブルである。「回生」グループの各2次目標電圧テーブルは、図5に点線で示す2次目標電圧特性の、回転速度に対応付けた2次目標電圧値を格納したルックアップテーブルである。
本実施例では、高トルク曲線に基づいてd−q座標上の、目標トルクに対応するd軸電流id*およびq軸電流iq*を算出し、これらに基づいて各軸目標電圧Vd*,Vq*を算出し、そしてこれらを3相の各相制御電圧に変換するが、高トルク曲線は、「力行」のものと「回生」のものとは、非対称(絶対値が同一の目標トルクに対して、id*,iq*の値が相異)であるので、仮に、各目標トルク宛一つの2次目標電圧特性を「力行」用と「回生」用に共用すると、トルク制御精度が低下する。そこで本実施例では、絶対値が同一の目標トルク宛ての2次目標電圧特性を、「力行」用と「回生」用の2つにしている。図5に実線で示す2次目標電圧特性が「力行」用、破線(点線)で示す2次目標電圧特性が「回生」用である。
一方、モータ温度領域判定47で、モータ温度Temが、第1閾値(第1設定値)TemA未満の「適温」領域か、TemA以上第2閾値(第2設定値)TemB未満の「やや高い」領域か、或いはTemB以上の「高温」領域かを判定する。次に2次目標電圧補正46において、読み出した2次目標電圧Vuc*を、モータ温度Temが「適温」領域であるときには、読み出した2次目標電圧Vuc*をそのまま、補正した2次目標電圧Vuc*aとするが、「やや高い」領域であると、2次目標電圧Vuc*aをVuc*よりやや低い値k1・Vuc*に補正する。k1は1未満のやや高い値である。モータ温度Temが「高温」領域であると、2次目標電圧Vuc*aをVuc*より比較的に低い値k2・Vuc*にする。k2はk1未満のかなり低い値である。モータ温度Temが「高温」領域であるとマイコンMPUは、トルク指令制限34が参照する2次電圧最高値Vuc*max(高値)を、2次目標電圧Vuc*a(低値)に切り換える。
マイコンMPUは、このように補正した2次目標電圧Vuc*aと現在の2次電圧Vucに基づいて、フィードバック制御演算48により、2次電圧Vucを2次目標電圧Vuc*aとするための制御出力Pvcを、PWMパルス発生器49に与える。該パルス発生器49は、制御信号Pvcを、コンバータ60の力行用(昇圧用)の半導体スイッチ62をオン,オフ駆動するPWMパルスPvfと、回生用(降圧用)の半導体スイッチ63をオン,オフ駆動するPWMパルスPvrに変換して、ドライブ回路20vに出力する。ドライブ回路20vが、信号Pvf,Pvrに基づいて半導体スイッチ62,63をオン,オフする。これら、半導体スイッチ62のオン,オフと半導体スイッチ63のオン,オフは、前者のオン期間に後者はオフ、前者のオフ期間に後者がオンとなるように、相補的にスイッチングされる。
モータ制御装置30のマイコンは、「出力演算」35において、電気モータ10のロータにおける磁極対の方向にd軸を、該d軸と直角の方向にq軸をそれぞれ採った、公知のd−q軸モデル上のベクトル制御演算、によるフィードバック制御を行う。そこで該マイコンは、電流センサ14〜16の電流検出信号iU,iV,iWをデジタル変換して読込み、電流帰還演算にて、公知の固定/回転座標変換である3相/2相変換を用いて、固定座標上の3相電流値iU,iV,iWを、回転座標上のd軸およびq軸の2相電流値id,iqに変換する。
1つのルックアップテーブルである第1高効率トルク曲線テーブルAが出力演算35にあり、この第1高効率トルク曲線テーブルAには、モータ速度ωおよびモータ目標トルクT*に対応付けられた、各モータ速度で各目標トルクT*を発生するための各d軸電流値idが書き込まれている。
d軸電流idおよびq軸電流iqの各値に対応して電気モータの出力トルクが定まるが、1つの回転速度値に対して、すなわち同一のモータ回転速度において、同一トルクを出力するためのid,iqの組合せが無数にあり、定トルクカーブ上にある。定トルクカーブ上に、最も電力使用効率が高い(最低電力消費の)id,iqの組合せがあり、そこが高効率トルク点である。複数のトルクカーブ上の高効率トルク点を連ねる曲線が、高効率トルク曲線であって各回転速度に対して存在する。モータの回転速度宛ての高効率トルク曲線上の、与えられたモータ目標トルクT*の位置のd軸電流idおよびq軸電流iqを目標電流値として電気モータ10の付勢を行うことにより、目標トルクT*を電気モータ10が出力し、しかもモータ付勢の電力使用効率が高い。
本実施例では、高効率トルク曲線を、d軸の値を表す第1高効率トルク曲線Aと、q軸の値を表わす第2高効率トルク曲線Bの、2系統に分け、しかも、第1高効率トルク曲線Aは、力行領域に適用するものと回生領域に適用するものを対にしたものとし、いずれもモータ回転速度と目標トルクに対するd軸目標電流を表すものである。
第1高効率トルク曲線テーブルAは、目標トルクT*に宛てられた、最低電力消費で目標トルクを発生するためのd軸目標電流を書込んだメモリ領域であり、力行用の力行テーブルA1と、回生用の回生テーブルA2をあわせた1対で構成されている。力行用と回生用のいずれのテーブルを用いるかは、電気モータの回転速度ωと与えられる目標トルクT*に基づいて、力行か回生かを判定し、判定結果にしたがって決定する。
ただし、電気モータ10の回転速度ωが上昇するのに伴ってステータコイル11〜13に発生する逆起電力が上昇し、コイル11〜13の端子電圧が上昇する。これにともなってインバータ19からコイル11〜13への目標電流の供給が難しくなり、目標とするトルク出力が得られなくなる。この場合、与えられたモータ目標トルクT*の定トルク曲線上で、曲線に沿ってΔid,Δiq分、d軸電流idおよびq軸電流iqを下げることにより、電力使用効率は低下するが、目標トルクT*を出力することができる。これが弱め界磁制御といわれている。d軸弱め界磁電流Δidは、界磁調整代演算により生成して、d軸電流指令を算出し、q軸電流指令を算出する。d軸弱め界磁電流Δidは、弱め界磁電流演算41が算出する。その内容は後に説明する。
マイコンMPAは、「出力演算」35の中のd軸電流指令の算出では、トルク指令制限によって決定した目標トルクT*に対応して第1高効率トルク曲線テーブルAから読出したd軸電流値idから、d軸弱め界磁電流Δidを減算して、d軸目標電流id*を、id*=−id−Δid、と算出する。
q軸電流指令の算出では、出力演算35にある第2高効率トルク曲線テーブルBを用いる。第2高効率トルク曲線テーブルBは、高効率トルク曲線の、q軸の値を表わす第2高効率トルク曲線Bを更に、d軸弱め界磁電流Δidと対のq軸弱め界磁電流Δiqを減算したq軸目標電流を表わす曲線に補正し、補正後の第2高効率トルク曲線Bのデータ、を格納したものである。第2高効率トルク曲線テーブルBは、目標トルクT*およびd軸弱め界磁電流Δidに宛てられた、最低電力消費で目標トルクを発生するためのd軸目標電流、すなわち、補正後の第2高効率トルク曲線Bの目標電流値、を書込んだメモリ領域であり、これも、力行用の力行テーブルB1と、回生用の回生テーブルB2をあわせた1対で構成されている。力行用と回生用のいずれを用いるかは、電気モータの回転速度ωと目標トルクT*に基づいて、力行か回生かを判定し、判定結果にしたがって決定する。
q軸電流指令の算出では、目標トルクT*およびd軸弱め界磁電流Δidに宛てられたq軸目標電流iq*を、第2高効率トルク曲線テーブルBから読み出してq軸電流指令とする。
モータ制御装置30のマイコンは、出力演算35にて、d軸目標電流id*とd軸電流idとの電流偏差δid、及びq軸目標電流iq*とq軸電流iqとの電流偏差δiqを算出し、各電流偏差δid,δiqに基づいて、比例制御及び積分制御(フィードバック制御のPI演算)を行い、出力電圧としてのd軸電圧指令値vd*およびq軸電圧指令値vq*を算出する。
次に、回転/固定座標変換である2相/3相変換36にて、回転座標上の目標電圧vd*及びvq*を、2相/3相変換に従って固定座標上の各相目標電圧VU*,VV*,VW*に変換する。これは、電圧制御モードが2相変調であるときには、変調37を介してPWMパルス発生器50に送る。電圧制御モードが3相変調であるときには、変調37の2相変調38で3相変調モードの各相目標電圧VU*,VV*,VW*を2相変調のものに変換してPWMパルス発生器50に送る。電圧モードが、全相を矩形波通電とする1pulseモードであるときには、変調37の1pulse変換で、3相変調モードの各相目標電圧VU*,VV*,VW*を各相矩形波通電とするものに変換してPWMパルス発生器50に与える。
PWMパルス発生器50は、3相目標電圧VU*,VV*,VW*が与えられると、それら各値の電圧を出力するための、PWMパルスMU,MV,MWに変換して、図1に示されるドライブ回路20mに出力する。ドライブ回路20mは、PWMパルスMU,MV,MWに基づいて6連の駆動信号を並行して発生し、各連の駆動信号で、電圧型インバータ19のトランジスタTr1〜Tr6のそれぞれをオン/オフする。これにより、電気モータ10のステータコイル11〜13のそれぞれに、VU*,VV*およびVW*が印加され、相電流iU,iVおよびIWが流れる。2相変調モードの各相目標電圧が与えられると、PWMパルス発生器は、2相はPWMパルスを発生し残りの1相はオン又はオフ(定電圧出力)信号とする。1pulse変調モードの各相目標電圧が与えられると、各相を矩形波通電とする通電区間信号を出力する。
弱め界磁電流演算41は、弱め界磁制御のためのパラメータである電圧飽和指標mを算出する。すなわち、d軸電圧指令値vd*及びq軸電圧指令値vq*に基づいて、電圧飽和の程度を表す値として、電圧飽和算定値ΔVを算出し、界磁調整代を算出する。
界磁調整代の算出では、ΔVを積算し、積算値ΣΔVが正の値を採る場合、積算値ΣΔVに比例定数を乗算して弱め界磁制御を行うためのd軸弱め界磁電流Δidを算出し、正の値に設定し、電圧飽和算定値ΔV又は積算値ΣΔVが零以下の値を採る場合、前記調整値Δidおよび積算値ΣΔVを零にする。調整値Δidは、d軸電流指令の算出およびq軸電流指令の算出において使用する。
「2相/3相変換」36は、2相/3相変換の過程で電動機目標電圧Vm*を算出する。Vm*=√(Vd*2+Vq*2)、である。この電動機目標電圧Vm*と2次側コンデンサ23の電圧Vuc(電圧センサ24の電圧検出値)とから、変調制御42の変調比算出43が、変調比 Mi=Vm*/Vuc を算出する。
変調モード決定44が、電動機10mの目標トルクT*,回転速度ωおよび変調比Miに基いて、変調モードを決定する。決定した変調モードに応じて、該変調モードの各相目標電圧の出力を、変調37の中の選択40に指示する。
図2に示すマイコンMPUには、CPUの他に、データを記録したり、各種のプログラムを記録したりするためのRAM,ROMおよびフラッシュメモリが備わっており、ROM又はフラッシュメモリに格納されたプログラム,参照データおよびルックアップテーブルをRAMに書き込んで、該プログラムに基づいて、図2に2点鎖線ブロックで囲んで示す入力処理,演算および出力処理を行う。
図3に、該プログラムに基づいてマイコンMPU(のCPU)が実行するモータ駆動制御MDCの概要を示す。動作電圧が印加されるとマイコンMPUは、自身およびPWMパルス発生器50およびドライブ回路20mの初期化をおこなって、電動機10mを駆動するインバータ19を停止待機状態に設定する。そして図示しない車両走行制御システムのメインコントローラからのモータ駆動スタート指示を待つ。モータ駆動スタート指示が与えられると、マイコンMPUは、「開始処理」(ステップ1)によって、内部レジスタに電動機制御の初期値を設定して、「入力読込み」(ステップ2)で、入力信号又はデータを読み込む。すなわち、メインコントローラが与える第1目標トルクTM*,電流センサ14〜16が検出した各相電流値iU,iV,iW、および、レゾルバ17の回転角信号SG θ、をデジタル変換により読込む。
なお、以下においては、括弧内には、ステップという語を省略して、ステップ番号のみを記す。
次にマイコンMPUは、読込んだ回転角信号SGθ(回転角データSGθ)に基づいて回転角度θおよび回転速度ωを算出する(3)。この機能を図2上には、角度,速度演算32として示した。次にマイコンMPUは、読込んだ3相の電流検出信号iU,IV,iWを、3相/2相変換により、2相のd軸電流値idおよびq軸電流値に変換する(4)。この機能を図2上には、電流帰還31として示した。次にマイコンMPUは、d軸弱め界磁制御を行うためのd軸弱め界磁電流Δidを算出する(5)。この機能を図2上には、弱め界磁電流演算41として示した。次にマイコンMPUは、読み込んだモータ目標トルクTM*,2次電圧上限値Vuc*maxおよび算出した回転速度ωに対応する制限トルクTM*maxを制限トルクテーブルから読み出して、読み込んだモータ目標トルクTM*がTM*maxを超えていると、TM*maxを目標トルクT*に定める。TM*max以下のときには、読み込んだモータ目標トルクTM*を目標トルクT*に定める(6)。この機能を図2上には、トルク指令制限34として示した。
つぎにマイコンMPUは、「2次目標電圧算出」(7)で、電動機10が「力行」運転か「回生」運転かを判定し、判定結果に対応してグループを選択し、その中の、目標トルクT*に対応付けられている2次目標電圧テーブルから、現在の回転速度ωに割り当てられている2次目標電圧Vuc*を読み出す。「2次目標電圧算出」(7)の内容は、上述の、図2に示す2次目標電圧算出45の内容と同様である。
「出力演算」(8)の内容は、上述の、図2に示す出力演算35の内容と同様である。該「出力演算」(8)で算出したd−q軸の電圧目標値Vd*,Vq*を、3相変調モードの各相目標電圧VU*,VV*,VW*に変換する(9)。このとき電動機目標電圧Vm*も算出する。つぎの「変調制御」(10)で、変調比Miを算出し(11)、変調比Mi,目標トルクT*および回転速度ωに基いて、変調モードを決定する(12)。
変調モードを決定するために参照するパラメータには、目標トルクT*,回転速度ωおよび変調比Miがある。マイコンMPUには、変調モード(3相変調,2相変調,1pulse)および変調比に対応付けた変調閾値テーブル(ルックアップテーブル)があり、各変調閾値テーブルには、変調モード境界の閾値(目標トルク値および回転速度値)が格納されている。「変調領域判定」(12)では、マイコンMPUは、現在の変調モード(3相変調,2相変調又は1pulse)と変調比に対応する変調閾値テーブルを選択してそれから、閾値を読み出して、目標トルクT*および回転速度を閾値と対比して、次に採用すべき変調モードを決定する。
次の「2次目標電圧の補正」(13)では、モータ温度Temに対応して2次目標電圧Vuc*を補正する。この内容は、図2に示すモータ温度領域判定47および2次目標電圧補正の内容と同様であるが、図4を参照して後述する。つぎの「2次電圧制御出力」(14)では、コンバータ60の2次電圧Vucを、補正した2次目標電圧Vuc*aとするための制御出力Pvcを生成し、PWMパルス発生器49に与える。この内容は、図2に示すフィードバック制御演算48の内容と同様である。
次の「出力更新」(15)では、変調制御(10)で決定した変調モードの各相目標電圧をPWMパルス発生器50に出力する。次に、次の繰返し処理タイミングになるのを待ってから(16)、再度「入力読込み」(2)に進む。そして上述の「入力読込み」(2)以下の処理を実行する。次の繰返し処理タイミングになるのを待っている間に、システムコントローラから停止指示があると、マイコンMPUはそこでモータ回転付勢のための出力を停止する(17,18)。
図4に、図3に示す「2次目標電圧補正」(13)の内容を示す。ここでは、モータ温度Temが属する温度領域を判定して(21)、「適温」領域であると、2次目標電圧Vuc*aを、「2次目標電圧算出」(7)で算出した2次目標電圧Vuc*とする(22)。「やや高い」領域であったときには、0<k1<1の、1に近い比較的に大きい値の係数k1(設定値)を乗算した値k1・Vuc*に、2次目標電圧Vuc*aを更新する(23,24)。「高温」領域であったときには、0<k2<k1の、1より比較的に小さい値の係数k2(設定値)を乗算した値k2・Vuc*に、2次目標電圧Vuc*aを更新する(25,26)。このようにモータ温度Temが高いほど大きく2次目標電圧Vuc*aを下げる。更新した2次目標電圧Vuc*aが下限値(設定値)Vuc*min未満であると、2次目標電圧Vuc*aを下限値Vuc*minに変更して(27,28)、図2のトルク指令制限34に相当するトルク補正(7)で参照する2次電圧(Vuc*max)を、補正した2次目標電圧Vuc*aに切り換える(29)。この場合、Vuc*a<Vuc*max であるので、次回の2次目標電圧Vuc*演算で、トルクT*が低値に制限される。すなわち、目標トルクが所期値(所要値)より下げられるので、d−q軸演算値id*,iq*(目標電流値)が低下する。これにより、電動機への印加電圧が更に下がり、強い昇温抑止又は降温促進が実現する。
第2実施例のハードウエアは上述の第1実施例と同一であり、機能の態様も同様である。しかし第2実施例の「2次目標電圧補正」は、図6に示す「2次目標電圧補正」(13a)に変更したものである。この「2次目標電圧補正」(13a)では、第2実施例のマイコンMPUは、モータ温度Temが、閾値TemA未満の「適温」か、あるいはTemAを超えるかを検索して(31)、「適温」であると、「2次目標電圧算出」(7)で算出した2次目標電圧Vuc*を、補正後の2次目標電圧Vuc*aに定め(32)、調整値ΣEをゼロに初期化する(33)。
しかし、モータ温度Temが閾値TemA以上であると、閾値TemAからの温度上昇量(Tem−TemA)を算出して、それを2次目標電圧の低減操作量k3・(Tem−TemA)に変換する。k3は変換係数(設定値)であり正値である。このk3・(Tem−TemA)を調整値ΣEに加え、加えた結果の値に調整値ΣEを更新する(34)。そして、算出値Vuc*から調整値ΣEを減算した値を2次目標電圧Vuc*aとし、モータ温度が、TemAより高い閾値TemB以上の「高温」かを検索して(36)、「高温」であると、図2のトルク指令制限34に相当するトルク補正(7)で参照する2次電圧(Vuc*max)を、補正した2次目標電圧Vuc*aに切り換える(37)。
この第2実施例では、モータ温度Temが高いほど2次目標電圧の低減操作量k3・(Tem−TemA)が大きい値となり、昇温抑止効果が高い。また、TemAを超えている間の低減操作量k3・(Tem−TemA)を積算し、積算値分、2次目標電圧を下げるので、昇温抑止効果および温度下げ効果が高い。第2実施例のその他の機能は、第1実施例と同様である。
本発明の第1実施例の構成の概略を示すブロック図である。 図1に示すモータ制御装置30の機能構成の概要を示すブロック図である。 図2に示すマイコンMPUの、モータ制御の概要を示すフローチャートである。 図3に示す「2次目標電圧補正」(13)の内容を示すフローチャートである。 図1に示す電動機10に印加する2次目標電圧の特性を示すグラフである。 第2実施例の「2次目標電圧補正」(13a)の内容を示すフローチャートである。
符号の説明
10:電気モータ
11〜13:3相のステータコイル
14〜16:電流センサ
17,17g:レゾルバ
18:車両上のバッテリ
21:1次電圧センサ
22:1次側コンデンサ
23:2次側コンデンサ
24:2次電圧センサ
25:2次側電流センサ
61:リアクトル
62:スイッチング素子(昇圧用)
63:スイッチング素子(降圧用)
64,65:ダイオード
Vdc:1次電圧(バッテリ電圧)
Vuc:2次電圧(昇圧電圧)

Claims (7)

  1. 1次側直流電源;
    電動機と電力のやり取りを制御するインバータ;
    前記1次側直流電源の電力を昇圧して前記インバータに給電する昇圧給電手段、および、前記インバータからの回生電力を前記1次側直流電源に逆給電する回生給電手段、を含むコンバータ;
    前記電動機の目標トルクおよび回転速度に対応する2次目標電圧を導出する2次目標電圧決定手段;
    前記電動機の目標トルク,回転速度および前記コンバータが出力する2次電圧に基づいて、該電動機の出力トルクを前記目標トルクにするように、前記インバータを制御するモータ制御手段;
    前記電動機の温度を検出する温度検出手段;
    該温度が高いと低く前記2次目標電圧を補正する2次電圧補正手段;および、
    前記コンバータが前記インバータに与える2次電圧を、前記補正した2次目標電圧とするように、前記コンバータの昇圧給電手段および回生給電手段を制御するコンバータ制御手段;
    を備える電動機制御装置。
  2. 前記2次電圧補正手段は、前記温度検出手段が検出した温度が第1設定値以上のときに、前記2次目標電圧を低く補正する;請求項1に記載の電動機制御装置。
  3. 前記モータ制御手段は、前記温度検出手段が検出した温度が第1設定値より高い第2設定値以上のときは、前記電動機の目標トルクを小さく変更して、変更した目標トルク,前記電動機の回転速度および前記コンバータが出力する2次電圧に基づいて、該電動機の出力トルクを該変更した目標トルクにするように、前記インバータを制御する;請求項2に記載の電動機制御装置。
  4. 前記2次電圧補正手段は、前記温度検出手段が検出した温度が高いほど大きく前記2次目標電圧を下げる;請求項1に記載の電動機制御装置。
  5. 前記2次電圧補正手段は、所定周期で繰り返し実行する2次目標電圧補正において、前記温度検出手段が検出した温度が第1設定値を超えるときは、超過分が大きいほど大きい値の補正値分、前記2次目標電圧決定手段が導出した2次目標電圧を下げる;請求項1に記載の電動機制御装置。
  6. 前記2次電圧補正手段は、前記温度検出手段が検出した温度が第1設定値を超えて継続している間の前記補正値を積算し、積算値分、前記2次目標電圧決定手段が導出した2次目標電圧を下げる;請求項5に記載の電動機制御装置。
  7. 請求項1乃至5のいずれか1つに記載の電動機制御装置;および、該電動機制御装置の前記インバータによって給電される前記電動機であって、車輪を駆動する電動機;を備える駆動装置。
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