JP2009177877A - シリンダ型アクチュエータ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 シリンダケース内に、駆動機構によって往復動操作される移動体と、この移動体に組み付けられ、該移動体と一体で前記シリンダケース内の一定の作動領域内で往復動操作される可動ロッドとを備えたシリンダ型アクチュエータであって、前記移動体6の前記駆動機構側の端部に、半径方向に延出するフランジ16を設け、前記可動ロッド7の前記駆動機構側の基端部の外周面に、前記フランジ16に対向するフランジ部18cを有する固定具8を装着し、前記移動体6のフランジ16と、前記可動ロッド7に装着した固定具8のフランジ部18cを、締結具17,17aを介して互いに締結したシリンダ型アクチュエータ。
【選択図】 図8
Description
また、本発明は、前記移動体に設けられたフランジに、軸方向の取付穴を形成し、前記可動ロッドの外周面に装着された固定具のフランジ部に、前記移動体のフランジの取付穴に対向する取付穴を形成し、前記移動体のフランジに形成された取付穴と、前記可動ロッドに装着した固定具のフランジ部に形成された取付穴を重ね合わせて、前記締結具としてのボルトを取付穴相互に挿入し、このボルトを螺合して互いに締結したことにある。
さらに、本発明は、前記固定具に、互いに組み合わせて環状になる、半円弧状のアームを有する一対の固定要素を用いるとともに、これら一対の固定要素の両端部に、両端部相互が重なる重複部分を形成し、これら重複部分に前記取付穴を形成し、該取付穴を介して前記移動体のフランジに設けられた取付穴に重ね合わせて締結したことにある。
またさらに、本発明は、前記可動ロッドの端部外周面に、前記固定具を組み付ける円周方向の係合溝を形成したことにある。
また、本発明は、前記固定具を構成する前記固定要素のアームの少なくとも重複しない片側先端部に、軸方向の鍔部を設けたことにある。
さらに、本発明は、前記固定具を構成する前記固定要素のアームの内周側に、回り止めとなる扁平部を形成したことにある。
またさらに、本発明は、前記固定具を構成する前記固定要素のアームの外周縁に、軸方向に延びるガイド片を延出し、該ガイド片の先端に、可動ロッド側に向けて折り曲げ部を形成し、前記ガイド片に回り止めプレートを組み付けたことにある。
請求項1によれば、部品締結用の穴加工が不要となり、部品点数の削減から小型化および軽量化を図ることができる。
請求項2によれば、可動ロッドと移動体の締結に、ボルトを用いて締結しているので、組み付け作業が容易であり、かつ組み付けに精度を要求されないことから加工が容易で、かつ経済的である。
請求項3によれば、固定具に、互いに組み合わせて環状になる、半円弧状のアームを有する一対の固定要素を用いているので、可動ロッドと移動体の締結に、穴あけ加工が不要となり、精度が要求されず、経済的である。
請求項4によれば、係合溝に固定具を組み付けるので、固定具が係合溝に位置決めされ、固定具が軸方向に移動する虞がない。
請求項5によれば、軸方向の鍔部によって固定要素相互の位置決めが図られるので、固定要素が互いにずれる不具合を防止することができる。
請求項6によれば、回り止めとなる扁平部によって固定要素の回り止めが図られるので、移動体との位置決めを図ることができる。
請求項7によれば、ガイド片によって回り止めプレートを保持することができる。
図1はシリンダ型アクチュエータの正面図、図2はシリンダ型アクチュエータの側面図、図3は図2のA−A線断面図、図4は図1のB−B線断面図、図5は図1のC−C線断面図、図6は図2のD−D線断面図、図7は図2のE−E線断面図、図8は可動ロッドとボールネジナットを締結する固定具を分解して示す斜視図、図9は図8の固定具を組み付ける過程を示す斜視図、図10ないし図15は固定具の構造を示す斜視図である。
前記ボールネジナット6の前記駆動用モータ3側端部の端面には、図10に示すように略菱形形状のフランジ16が一体に設けられており、このフランジ16は、ボールネジナット6の外径よりも外側に突出する延出部分には、後述する締結具としてのボルト17を通すための軸方向の取付穴16aが形成されている。
一方、ボールネジナット6と同じ方向の可動ロッド7の片側外周面の縁部7aには、図11に示すように、円周方向に沿って一定幅gの溝7bが形成されており、この可動ロッド7の前記駆動用モータ3側基端部の外周面の縁部7aに、端面7cから軸方向に向けて一定幅hで一定深さmの凹部7dが一定長さnにわたって形成されている。
前記固定具8は、前記可動ロッド7の溝7bに組み付けられるもので、左右に延びる半円弧状のアーム18aを有する一対の固定金具18で構成されている。固定金具18の左右のアーム18aの先端部の外側側縁には取付穴18bを形成したフランジ部18cが設けられており、片側(図示例では左側)のフランジ部18cの側縁には軸方向に向けて突出した鍔部18dが設けられている。
この固定金具18は、図13ないし図15に示すように固定金具18相互のアーム18aの先端部を互いに組み合わせて環状になるもので、一対の固定金具18を組み付けた状態で、上記溝7b内周面に合致する径を有するように形成されている(図12参照)。この固定金具18は、鍔部18dが上になるようにアーム18a先端相互を重ね合わせ、取付穴18bが可動ロッド7の外側に突出するように組みつけられている。
これら固定金具18は、互いの取付穴18bを合致させて前記ボルト17を挿通させて、ナット17aによって締結している。前記可動ロッド7の凹部7dは、このときのナット17aを羅着する際の逃げとなるものである。なお、固定金具18にタップにより雌ネジを切ることで、ナット17aを省略することができる。
前記フランジ部18cの内側側面は扁平部18eに形成されており、この扁平部18eが前記可動ロッド7の凹部7dに当接して固定具8の回り止めが図られている。また、この固定金具18は、左右のアーム18aの中間位置に、アーム18aの外側縁から僅かに遠心方向に延出してから軸方向に折り曲げた一定長さpのガイド片18fを設けている。このガイド片18fの先端には、内径側に向けて折り曲げられた係合爪部18gが設けられている。
該回り止めプレート19は、板状のプレート19aの一端部中間部に切り欠き部19bを設け、この切り欠き部19bから他端部側に向けて中間部に薄肉部19cを形成したものである。該回り止めプレート19は、切り欠き部19bにガイド片18fが組み合わさるようにして固定金具18の内側に組み付け、薄肉部19cを前記固定金具18のガイド片18fの内側に重ねるようにして前記固定金具18に組みつけられている。
前記ブラケット11の内面ボス部には、前記ボルト17の頭部17bに対向する位置にゴム等の弾性体のストッパ20が軸方向に向けて装着されている。また、前記軸受け15の後部側には、ガイド片18fの係合爪部18gに対向する位置に、弾性体のストッパ片21が設けられている。
図8に示すように、一対の固定金具18を可動ロッド7の溝7bの周囲に対向させて配置し、固定金具18のガイド片18fの内側に、切り欠き部19bをガイド片18fに係合させるようにして回り止めプレート19を組み付ける。
そして、一対の固定金具18のアーム18aを可動ロッド7の溝7bに係合させて、鍔部18dが上になるようにして、取付穴18bが重なるようにアーム18a先端相互を重ね合わせて組み付ける。このとき、固定金具18のアーム18aの扁平部18eが前記可動ロッド7の凹部7dに位置するように組み付ける。こうして、固定具8の回り止めが図られる。
一方、ボールネジナット6のフランジ16の取付穴16aに、ボルト17を通し、このボルト17を、重ね合わされた固定金具18の取付穴18bに通し、ナット17aを螺合する。こうして、一対の固定金具18が可動ロッド7の溝7bに組み付けられる。
このとき、回り止めプレート19は、ガイド片18fの内側に密着して、可動ロッド7の外周面に圧接され、可動ロッド7の空転を抑制する。
そして、ボールネジナット6に一体に組み付けられた可動ロッド7は、ガイド片18fをガイド溝4bに合わせた状態にして、シリンダケース4の中空部4aに挿入する。
こうして、ボールネジナット6の軸線上に螺合して組み付けられたボールネジ軸5は、カップリング9を介して前記駆動用モータ3の出力軸3aに連結される。
1A 機構部
1B 駆動部
2 可動体
3 駆動用モータ
4 シリンダケース
4a 中空部
4b ガイド溝
5 ボールネジ軸
6 ボールネジナット(移動体)
7 可動ロッド
8 固定具
9 カップリング
10 モータハウジング
11 ブラケット
17 ボルト(締結具)
17a ナット(締結具)
18 固定金具
18a アーム
18b 取付穴
18c フランジ部
18d 鍔部
18e 扁平部
18f ガイド片
18g 係合爪部
19 回り止めプレート
Claims (7)
- シリンダケース内に、駆動機構によって往復動操作される移動体と、この移動体に組み付けられ、該移動体と一体で前記シリンダケース内の一定の作動領域内で往復動操作される可動ロッドとを備えたシリンダ型アクチュエータにおいて、
前記移動体の前記駆動機構側の端部に、半径方向に延出するフランジを設け、前記可動ロッドの前記駆動機構側の基端部の外周面に、前記フランジに対向するフランジ部を有する固定具を装着し、前記移動体のフランジと、前記可動ロッドに装着した固定具のフランジ部を、締結具を介して互いに締結したことを特徴とするシリンダ型アクチュエータ。 - 前記移動体に設けられたフランジに、軸方向の取付穴を形成し、前記可動ロッドの外周面に装着された固定具のフランジ部に、前記移動体のフランジの取付穴に対向する取付穴を形成し、前記移動体のフランジに形成された取付穴と、前記可動ロッドに装着した固定具のフランジ部に形成された取付穴を、前記締結具としてボルトを用いて互いに締結したことを特徴とする請求項1に記載のシリンダ型アクチュエータ。
- 前記固定具に、互いに組み合わせて環状になる、半円弧状のアームを有する一対の固定要素を用いるとともに、これら一対の固定要素の両端部に重複部分を形成し、これら重複部分に前記取付穴を形成し、該取付穴を介して前記移動体のフランジに設けられた取付穴に締結したことを特徴とする請求項1または2に記載のシリンダ型アクチュエータ。
- 前記可動ロッドの端部外周面に、前記固定具を組み付ける円周方向の係合溝を形成したことを特徴とする請求項3に記載のシリンダ型アクチュエータ。
- 前記固定具を構成する前記固定要素のアームの少なくとも重複しない片側先端部に、軸方向の鍔部を設けたことを特徴とする請求項3または4に記載のシリンダ型アクチュエータ。
- 前記固定具を構成する前記固定要素のアームの内周側に、回り止めとなる扁平部を形成したことを特徴とする請求項3ないし5のいずれか1項に記載のシリンダ型アクチュエータ。
- 前記固定具を構成する前記固定要素のアームの外周縁に、軸方向に延びるガイド片を延出し、該ガイド片の先端に、可動ロッド側に向けて折り曲げ部を形成し、前記ガイド片に回り止めプレートを組み付けたことを特徴とする請求項2ないし5のいずれか1項に記載のシリンダ型アクチュエータ。
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