JP2009176903A - サーミスタ用金属酸化物焼結体及びサーミスタ素子並びにサーミスタ用金属酸化物焼結体の製造方法 - Google Patents

サーミスタ用金属酸化物焼結体及びサーミスタ素子並びにサーミスタ用金属酸化物焼結体の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 サーミスタ用金属酸化物焼結体及びサーミスタ素子並びにサーミスタ用金属酸化物焼結体の製造方法において、1100℃付近の高温でも抵抗値変化が小さい特性を得ること。
【解決手段】 サーミスタに用いられる金属酸化物焼結体であって、一般式:(1−z)La1−y(Cr1−xMn)O+zMgO(ただし、0.0<x<1.0、0.0≦y≦0.2、0.0<z≦0.8)で示される複合酸化物を含む。また、サーミスタ素子3が、このサーミスタ用金属酸化物焼結体2と、サーミスタ用金属酸化物焼結体2に一端が固定された一対のリード線1と、を有する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、例えば自動車関係等の温度計測に用いられるサーミスタ用金属酸化物焼結体及びサーミスタ素子並びにサーミスタ用金属酸化物焼結体の製造方法に関する。
一般に、自動車エンジン周りの触媒温度や排気系温度等を計測する温度センサとして、サーミスタ温度センサが採用されている。このサーミスタ温度センサに用いられるサーミスタ素子は、例えば、上記自動車関連技術、情報機器、通信機器、医療用機器、住宅設備機器等の温度センサとして利用され、大きな負の温度係数を有する酸化物半導体の焼結体の素子を用いている。
従来、種々の金属酸化物焼結体からなるサーミスタ素子が用いられているが、代表的な材料として、例えば、特許文献1,2及び非特許文献1に記載されているように、Y(Cr,Mn)O系ペロブスカイト酸化物が挙げられる。
特許第3362651号公報 特許第3776691号公報 倉野、「NOx触媒制御用触媒温センサの開発」、デンソーテクニカルレビュー、Vol.5、No.2、2000
上記従来の技術には、以下の課題が残されている。
自動車エンジン周りの触媒温度等を測定するには、1100℃付近の高温まで測定可能なサーミスタ素子が求められるが、このような高温用サーミスタに重要な特性として、高温での抵抗値変化が少ないことが挙げられる。しかしながら、上記従来の材料では高温保持試験において抵抗値低下が5%程度あり、用途によっては使用できない場合があった。
本発明は、前述の課題に鑑みてなされたもので、1100℃付近の高温でも抵抗値変化が小さく信頼性の高いサーミスタ用金属酸化物焼結体及びサーミスタ素子並びにサーミスタ用金属酸化物焼結体の製造方法を提供することを目的とする。
本発明者らは、Cr,Mn系のペロブスカイト酸化物(ABO)について、鋭意、研究を進めたところ、Aサイトの元素によって抵抗値変化率が異なることが判明し、特にAサイトにLaを用いることで抵抗値変化を抑えられることを見出した。さらに、上記系に一定の絶縁性材料を添加した混合焼結体を合成することで、さらに抵抗値変化を大幅に抑制することができることも見出した。
したがって、本発明は、上記知見から得られたものであり、前記課題を解決するために以下の構成を採用した。
すなわち、本発明のサーミスタ用金属酸化物焼結体は、サーミスタに用いられる金属酸化物焼結体であって、一般式:(1−z)La1−y(Cr1−xMn)O+zMgO(ただし、0.0<x<1.0、0.0≦y≦0.2、0.0<z≦0.8)で示される複合酸化物を含むことを特徴とする。
このサーミスタ用金属酸化物焼結体では、一般式:(1−z)La1−y(Cr1−xMn)O+zMgO(ただし、0.0<x<1.0、0.0≦y≦0.2、0.0<z≦0.8)で示される複合酸化物を含むので、Cr,Mn系ペロブスカイト酸化物としてAサイトにLaが配され、酸素の出入りが少なくなると共に、絶縁性材料として添加されたMgOにより、抵抗値変化率を1%以下に抑制することができる。このMgOが添加されたサーミスタ用金属酸化物焼結体のB定数は、例えば、上記一般式において、x=0.4、y=0.1、z=0.7とされた0.3La0.9(Cr0.6Mn0.4)O+0.7MgOでは、3000K程度であり、非常に広い範囲の温度(室温から1100℃程度)を測定することが可能である。
また、本発明のサーミスタ用金属酸化物焼結体は、前記一般式のyが、0.0<y≦0.2の範囲内に設定されていることを特徴とする。
AサイトにLaを用いた場合、焼結体中に未反応のLaが残ると、水分を含んだ大気中に触れた環境で焼結体を長時間さらした際に、Laが水酸化物のLa(OH)に変化する性質があり、不安定性の要因となる。このため、AサイトにLaを用いた場合には未反応のLaを残さないことが必要であるが、両者の分子量が異なるので、原料調合の度に材料組成変化が発生してしまうおそれがあり、原料調合の際、100%のLaを正確に準備することが重要である。
しかしながら、Laを100%正確に調合することが難しいと共にペロブスカイト酸化物はAサイトに100%を越えて元素を入れることが困難であるため、焼結体中にLaが残存する可能性がある。そこで、上記本発明のサーミスタ用金属酸化物焼結体では、前記一般式のyが、0.0<y≦0.2の範囲内に設定されているので、予めLaの調合を少なくしてAサイトのLaを一部欠損させることで、調合したLaは全てペロブスカイト酸化物中に取り込まれ、不安定性の原因となる未反応のLaが焼結体中に残存することを防いで、安定した焼結体を得ることができる。なお、一度、ペロブスカイト酸化物中にLaが取り込まれれば、その後にLa(OH)が析出することはない。また、Laを20%を越えて欠損させると、La(Cr,Mn)O系とは別にスピネル型MnCrOが析出するため、Laの欠損は20%以下に調合(y≦0.2)する必要がある。
本発明のサーミスタ素子は、上記本発明のサーミスタ用金属酸化物焼結体と、前記サーミスタ用金属酸化物焼結体に一端が接続された一対のリード線と、を有することを特徴とする。
本発明のサーミスタ用金属酸化物焼結体の製造方法は、サーミスタに用いられる金属酸化物焼結体の製造方法であって、La、Cr及びMnOの各粉末を混合し焼成して、一般式:La1−y(Cr1−xMn)O(ただし、0.0<x<1.0、0.0≦y≦0.2)で示される複合酸化物の仮焼粉を得る工程と、前記仮焼粉にさらにMgOの粉末を加えて混合し、一般式:(1−z)La1−y(Cr1−xMn)O+zMgO(ただし、0.0<x<1.0、0.0≦y≦0.2、0.0<z≦0.8)で示される混合仮焼粉を得る工程と、前記混合仮焼粉を成型して焼成し、焼結体とする工程と、を有していることを特徴とする。
すなわち、このサーミスタ用金属酸化物焼結体の製造方法では、La、Cr及びMnOの各粉末を混合し焼成して仮焼粉を得た後、該仮焼粉にMgOの粉末を加えるので、先にLa、Cr及びMnOを反応させ、Laが単独で残ることを極力少なくした(1−z)La1−y(Cr1−xMn)O+zMgO(ただし、0.0<x<1.0、0.0≦y≦0.2、0.0<z≦0.8)を得ることができる。
また、本発明のサーミスタ用金属酸化物焼結体の製造方法は、前記Laを予め600〜1100℃の温度で熱処理してから前記混合を行うことを特徴とする。すなわち、このサーミスタ用金属酸化物焼結体の製造方法では、Laを予め600〜1100℃の温度で熱処理してから混合を行うので、Laに混入しているLa(OH)の混合物を加熱によってLaに再生して、不安定性の要因となるLa(OH)の混入を防ぐことができる。
また、本発明のサーミスタ用金属酸化物焼結体の製造方法は、前記一般式のyが、0.0<y≦0.2となる割合でLaを混合することを特徴とする。すなわち、このサーミスタ用金属酸化物焼結体の製造方法では、前記一般式のyが、0.0<y≦0.2となる割合でLaを混合して、AサイトのLaを一部欠損させるので、調合したLaは全てペロブスカイト酸化物中に取り込まれ、不安定性の原因となる未反応のLaが焼結体中に残存することを防いで、安定した焼結体を得ることができる。
本発明によれば、以下の効果を奏する。
すなわち、本発明に係るサーミスタ用金属酸化物焼結体及びそのサーミスタ用金属酸化物焼結体の製造方法によれば、一般式:(1−z)La1−y(Cr1−xMn)O+zMgO(ただし、0.0<x<1.0、0.0≦y≦0.2、0.0<z≦0.8)で示される複合酸化物を含むので、Cr,Mn系ペロブスカイト酸化物としてAサイトにLaが配され、酸素の出入りが少なくなると共に、絶縁性材料として添加されたMgOにより、抵抗値変化率を1%以下に抑制することができる。したがって、本発明のサーミスタ素子は、高温域での経時変化が小さく低温域から高温域までの広範囲で十分な測定精度が得られ、特に自動車エンジン周りの触媒温度や排気系温度を検出する高温測定用センサとして好適である。
以下、本発明に係るサーミスタ用金属酸化物焼結体及びサーミスタ素子並びにサーミスタ用金属酸化物焼結体の製造方法の一実施形態を、図1及び図2を参照しながら説明する。
本実施形態のサーミスタ用金属酸化物焼結体は、サーミスタに用いられる金属酸化物焼結体であって、一般式:(1−z)La1−y(Cr1−xMn)O+zMgO(ただし、0.0<x<1.0、0.0≦y≦0.2、0.0<z≦0.8)で示される複合酸化物を含む焼結体で構成されている。
また、このサーミスタ用金属酸化物焼結体では、上記一般式のyが、0.0<y≦0.2の範囲内に設定されている。
このサーミスタ用金属酸化物焼結体の製造方法及びこれを用いたサーミスタ素子及びサーミスタ温度センサの製造方法及び構造について、図1及び図2を参照して以下に説明する。
まず、Laを予め600〜1100℃の温度で熱処理する。例えば、Laの粉末を1000℃、2時間にて加熱、乾燥し、残っている水酸化物をLaに再生する。また、Laの原料調合は、加熱後2〜3時間以内のもの、もしくは加熱後2〜3日乾燥ボックスにて保存したものを使用する。次に、La、Cr及びMnOの各粉末を秤量後にボールミルに入れ、Zrボールとエタノールとを適量入れて約24時間混合を行う。
上記混合したものを取り出して乾燥させた後、1100℃、5時間にて焼成し、例えば上記一般式においてx=0.4,y=0.1とされたLa0.9(Cr0.6Mn0.4)Oの仮焼粉を得る。この際、上記一般式のyが、0.0<y≦0.2となる割合でLaを混合する。この仮焼粉と新たにMgOの粉末とを秤量し、Zrボールとエタノールとを用いてボールミルで粉砕、混合した後、乾燥させる。
次に、PVA(ポリビニルアルコール、10wt%水溶液)を5wt%加えて混合し、乾燥させて混合仮焼粉とする。この乾燥したものを、開口径60μmの篩を通して造粒し、2穴式金型で軽く成型した後、図1に示すように、φ0.3mmの白金線である一対のリード線1の一端を挿入する。その後、一軸加圧成型(1000kg/cm)を行い、リード線1を混合仮焼粉の粉末内に埋め込み固定させる。
次に、脱バインダー処理、約1600℃の焼成を行い、その後、焼結体を900〜1100℃の温度で熱処理する。例えば、1000℃でアニールを行うことにより、一般式:(1−z)La1−y(Cr1−xMn)O+zMgO(ただし、0.0≦x≦1.0、0.0≦y≦0.2、0.0<z≦0.8)で示される複合酸化物であるサーミスタ用金属酸化物焼結体2と2本のリード線1とを有するサーミスタ素子3が得られる。例えば、上記一般式においてx=0.4,y=0.1,z=0.7とされた0.3La0.9(Cr0.6Mn0.4)O+0.7MgOの焼結体であるサーミスタ用金属酸化物焼結体2を用いたサーミスタ素子3が得られる。
次に、図2に示すように、サーミスタ用金属酸化物焼結体2の周囲を包み込むように絶縁セラミックス製のチューブ4を嵌め込む。さらに、アルミナ製の2孔式絶縁管5の各孔5aに2本のリード線1をそれぞれ挿通し、リード線1を根本まで2孔式絶縁管5で保護する。その後、この状態のサーミスタ素子3を先端部が閉塞された円筒状ステンレス製のケース6に入れ、密閉性を確保することにより、サーミスタ温度センサ7が得られる。
このように本実施形態では、サーミスタ素子3のサーミスタ用金属酸化物焼結体2が、一般式:(1−z)La1−y(Cr1−xMn)O+zMgO(ただし、0.0<x<1.0、0.0≦y≦0.2、0.0<z≦0.8)で示される複合酸化物を含むので、Cr,Mn系ペロブスカイト酸化物としてAサイトにLaが配され、酸素の出入りが少なくなると共に、絶縁性材料として添加されたMgOにより、抵抗値変化率を1%以下に抑制することができる。このMgOが添加されたサーミスタ用金属酸化物焼結体のB定数は、例えば、上記一般式において、x=0.4、y=0.1、z=0.7とされた0.3La0.9(Cr0.6Mn0.4)O+0.7MgOでは、3000K程度であり、非常に広い範囲の温度(室温から1100℃程度)を測定することが可能である。
また、上記一般式のyが、0.0<y≦0.2の範囲内に設定されているので、予めLaの調合を少なくしてAサイトのLaを一部欠損させることで、調合したLaは全てペロブスカイト酸化物中に取り込まれ、不安定性の原因となる未反応のLaが焼結体中に残存することを防いで、安定した焼結体を得ることができる。
また、上記サーミスタ用金属酸化物焼結体2の製造方法では、Laを予め600〜1100℃の温度で熱処理してから混合を行うので、Laに混入しているLa(OH)の混合物を加熱によってLaに再生して、不安定性の要因となるLa(OH)の混入を防ぐことができる。
次に、本発明に係るサーミスタ用金属酸化物焼結体及びサーミスタ素子並びにサーミスタ用金属酸化物焼結体の製造方法を、実際に作製した実施例により評価した結果を、具体的に説明する。
上記実施形態に従って、La1−y(Cr1−xMn)Oと(1−z)La1−y(Cr1−xMn)O+zB(B=MgO、Y、CeO)とを作製し、高温における放置試験を行った。この試験は、図1に示すようなサーミスタ素子3を用いて、1100℃で100時間まで保持した場合の抵抗値の経時変化を測定したものである。なお、比較例として、従来のサーミスタ用金属酸化物焼結体として、Y(Cr0.5Mn0.5)Oを同様に作製し、試験を行った。これらの試験結果を、表1〜3に示す。
この試験の結果、表1に示すように、比較例のY(Cr0.5Mn0.5)Oを用いた場合では、抵抗値変化率が5%程度と大きいのに対し、La1−y(Cr0.6Mn0.4)O(y=0.0〜0.2)では、抵抗値変化率が3%程度と大幅に抑制されている。さらに、本実施例の0.3La1−y(Cr0.6Mn0.4)O+0.7MgO(y=0.0,0.1,0.2)では、抵抗値変化率が1%程度とさらに抑制されている。
なお、B=Y、CeOの材料を使用した比較例では、B=MgOの材料を使用した本実施例に比べて、抵抗値変化率が大きいことがわかる。ただし、Laを20%超えて欠損させた比較例(y>0.2)では、抵抗値変化率は大きくなった(5%程度)。このように本発明の実施例では、1100℃100時間保持においても抵抗値変化率が1%程度であり、特性変動が非常に小さいことがわかる。
Figure 2009176903
また、表2に示すように、CrとMnとの比率(x)を変えても、抵抗値変化率を1%程度に抑えることができる。また、Cr、Mnの比率が小さい領域(10%)でも、MgOを添加すれば、抵抗値変化率を1%程度に抑えることができる。つまり、Cr,Mnの量には依存せず、LaとMgとの組み合わせが、抵抗値変化率を抑える要因となっていることがわかる。
Figure 2009176903
さらに、表3に示すように、MgOの比率(z)を変えた実施例でも、抵抗値変化率を1%程度に抑えることができる。また、MgOを少量添加(20%)しただけで、抵抗値変化率を1%程度に抑えることができる。つまり、MgOを添加することが、抵抗値変化率を抑える要因となっていることがわかる。ただし、MgOの比率(z)が80%を超えると、伝導を担うLa1−y(Cr1−xMn)Oが少なくなってしまうため、抵抗値が大きくなってしまい、計測ができない。
Figure 2009176903
なお、本発明の技術範囲は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
本発明に係るサーミスタ用金属酸化物焼結体及びサーミスタ素子並びにサーミスタ用金属酸化物焼結体の製造方法の一実施形態において、サーミスタ素子を示す斜視図である。 本実施形態において、サーミスタ温度センサを示す断面図である。
符号の説明
1…リード線、2…サーミスタ用金属酸化物焼結体、3…サーミスタ素子、6…ケース、7…サーミスタ温度センサ

Claims (6)

  1. サーミスタに用いられる金属酸化物焼結体であって、
    一般式:(1−z)La1−y(Cr1−xMn)O+zMgO(ただし、0.0<x<1.0、0.0≦y≦0.2、0.0<z≦0.8)で示される複合酸化物を含むことを特徴とするサーミスタ用金属酸化物焼結体。
  2. 請求項1に記載のサーミスタ用金属酸化物焼結体において、
    前記一般式のyが、0.0<y≦0.2の範囲内に設定されていることを特徴とするサーミスタ用金属酸化物焼結体。
  3. 請求項1又は2に記載のサーミスタ用金属酸化物焼結体と、
    前記サーミスタ用金属酸化物焼結体に一端が接続された一対のリード線と、を有することを特徴とするサーミスタ素子。
  4. サーミスタに用いられる金属酸化物焼結体の製造方法であって、
    La、Cr及びMnOの各粉末を混合し焼成して、一般式:La1−y(Cr1−xMn)O(ただし、0.0<x<1.0、0.0≦y≦0.2)で示される複合酸化物の仮焼粉を得る工程と、
    前記仮焼粉にさらにMgOの粉末を加えて混合し、一般式:(1−z)La1−y(Cr1−xMn)O+zMgO(ただし、0.0<x<1.0、0.0≦y≦0.2、0.0<z≦0.8)で示される混合仮焼粉を得る工程と、
    前記混合仮焼粉を成型して焼成し、焼結体とする工程と、を有していることを特徴とするサーミスタ用金属酸化物焼結体の製造方法。
  5. 請求項4に記載のサーミスタ用金属酸化物焼結体の製造方法において
    前記Laを予め600〜1100℃の温度で熱処理してから前記混合を行うことを特徴とするサーミスタ用金属酸化物焼結体の製造方法。
  6. 請求項4又は5に記載のサーミスタ用金属酸化物焼結体の製造方法において
    前記一般式のyが、0.0<y≦0.2となる割合でLaを混合することを特徴とするサーミスタ用金属酸化物焼結体の製造方法。
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