JP2009174195A - 建物 - Google Patents

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太平 松本
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Abstract

【課題】専用の車両を用いることなく、また車両が移動している最中には車両ドアを閉鎖状態に維持できるようにし、これらによって車両と屋内空間との行き来に際するバリアフリー化を現実のものとすることができる建物を提供する。
【解決手段】車両100の側面と対向する位置に形成された内壁12(壁部)に、駐車スペースS1と屋内スペースS2とを人が行き来することのできる開口部12aを形成するとともに、その開口部12aを開閉する扉15を備える。そして、前記開口部12aを、駐車スペースS1に停止されている車両100のサイドスライドドア101と向き合う位置に形成する。
【選択図】図2

Description

本発明は、駐車スペースを有する付属車庫を備えており、又は駐車スペースが隣接して設定されている建物に関する。
近年、高齢者などのためのバリアフリーの建物が普及してきている。一方、車両により外出する場合や、車両から帰宅した場合には、車両と建物との間の行き来が必要となる。ところが、その行き来のためには、車両から一旦降りた後に建物の床面に上がるという動きが必要となり、高齢者などにとってはその移動が大変である。そこで、車両と建物の居室との間を直接行き来することができるようにした技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2001−271500号公報
しかし、上記提案の技術では、車両ドアとしてバックドアを使用しておりそのバックドアの開閉構造として特殊な構造(特許文献1の図3参照)が必要であり、また車両ドアを開放した状態で居室につながるように車両を移動させる必要がある。そのため、専用の車両を用いなければならないことから汎用性に欠け、また車両ドアを開放したまま車両の移動が行われることから安全面においても問題がある。このような問題があることで、車両と建物の屋内空間との行き来を直接行うことができるものは実現されていない。
そこで、本発明は、専用の車両を用いることなく、また車両が移動している最中には車両ドアを閉鎖状態に維持できるようにし、これらによって車両と屋内空間との行き来に際するバリアフリー化を現実のものとすることができる建物を提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するために、以下の手段を採用した。
すなわち、第1の発明では、
駐車スペースを有する付属車庫を備えており、又は駐車スペースが隣接して設定されている建物であって、
前記車両の側面と対向する位置に形成された壁部と、
その壁部において前記駐車スペースに停止されている車両にサイドスライドドアが設けられている場合にそのサイドスライドドアと向き合う位置に形成され、前記駐車スペースと屋内スペースとを人が行き来することのできる開口部と、
その開口部を開閉する扉と、
を備えていることを特徴とする。
第1の発明によれば、駐車スペースの所定位置にサイドスライドドア付きの車両が停止すると、サイドスライドドアが開口部と向き合う位置となる。サイドスライドドアはその開放に際して車両ボディの側面に沿って移動することから、車両ボディの側面から更に側方へのサイドスライドドアの突出量は一般的なドアよりも極端に小さい。そのため、開口部に車両の側面を接近させることができる。このように、特殊構造の車両を用いなくともサイドスライドドア仕様の車両さえ用いれば、車両と屋内スペースとの行き来を行うことができる。しかも、サイドスライドドアの開放及び扉の開放は車両停止後に行えばよくなるため、安全性も高い。以上から、駐車スペースに停止した車両と屋内スペースとの間のバリアフリー化を実現するのに好適である。
第2の発明では、前記サイドスライドドアの開放処理に応じて前記扉が開放するように構成されていることを特徴とする。
第2の発明によれば、サイドスライドドアの開放処理さえ行えば扉もそれに応じて開放されることから、車両と建物との間の出入りのためのサイドスライドドア及び扉の開放を一挙に行うことができ、行き来のための準備作業が容易になる。
このように、サイドスライドドアの開放処理に応じて扉を開放作動させるにあたり、その具体例として、以下に説明するように電気的に開放作動させる第3の発明、及び機械的に開放作動させる第4の発明が挙げられる。
すなわち、第3の発明では、前記扉を開放作動させるアクチュエータ、及び前記アクチュエータの駆動を制御する制御手段を備え、前記制御手段は、前記開放処理を指令する指令信号に応じて、前記扉を開放作動させるよう前記アクチュエータの駆動を制御することを特徴とする。また、第4の発明では、前記扉は、前記サイドスライドドアの開駆動に伴い当接する当接部を有するとともに、前記開駆動の力により開放作動することを特徴とする。
なお、上記第3の発明に係る指令信号の具体例として、車両に設けられた操作スイッチをユーザが操作することに伴い出力される指令信号や、ユーザが携帯するリモコンスイッチを操作することに伴い出力される指令信号等が挙げられる。
第5の発明では、前記サイドスライドドアが前記開口部と向き合う位置となるよう、前記駐車スペースに駐車しようとする車両の移動範囲を規制して駐車位置を位置決めする位置決め部材を備えることを特徴とする。
第5の発明によれば、車両を駐車させるにあたり、位置決め部材によりサイドスライドドアが開口部と向き合う位置(駐車位置)に車両は位置決めされる。よって、前記駐車位置に運転操作することを容易にできる。
上記第5の発明に係る位置決め部材の具体例としては、車両前後方向に位置決めする部材及び車幅方向に位置決めする部材が挙げられる。例えば、駐車スペースの床面に設置されて車輪に当接する車輪止めにより車両前後方向に位置決めするよう構成してもよいし、駐車スペースの床面に設置されて車輪側面をガイドするガイド部材により車幅方向に位置決めするよう構成してもよい。
第6の発明では、複数の建物ユニットを組み合わせて構成されるユニット式建物に適用され、前記建物ユニットにより前記付属車庫が構成されていることを特徴とする。このようなユニット式建物では駐車スペースの設計自由度が小さい。これに対し上記第1の発明では、サイドスライドドア付きの車両を対象とするとともに、先述の如く開口部に車両の側面を接近させて車両と屋内スペースとの行き来を可能にする構造である。よって、駐車スペースに要求される車幅方向長さを小さくできる。したがって第6の発明の如く、駐車スペースの設計自由度が小さいに係るユニット式建物に第1の発明を適用すれば、駐車スペースに要求される車幅方向長さを小さくできるとの上記効果を好適に発揮できる。
ちなみに、上記ユニット式建物とは、建物ユニットを工場にて製造し、建物の建築現場では予め製造された複数の建物ユニットを組み付ける作業を行って建てられた建物のことであり、建築現場での工期短縮を図ったものである。
第7の発明では、前記付属車庫は1つの前記建物ユニットにより構成され、当該付属車庫を構成する建物ユニットの棟側に車両出入口が形成されていることを特徴とする。
ところで、ユニット式建物では、工場にて製造された建物ユニットを運搬車両の荷台に積載して建築現場まで運搬することを要するので、建物ユニットの大きさを荷台に積載可能な大きさ(道路交通法にて規定された大きさ)にする必要が生じる。つまり、使用する運搬車両が道路通行許可を要する特殊車両でなければ、建物ユニットの棟側の長さ寸法は荷台の幅方向長さ(最大2.5m)以下に制限されることとなる。したがって、建物ユニットの棟側に車両出入口を形成した場合には、車両出入口の幅寸法は荷台の幅方向長さによって制限されるので、一般車両の車幅寸法に対して十分な大きさにすることができない。
よって、第7の発明の如く建物ユニットの棟側に車両出入口を形成して車両出入口の幅寸法を十分に大きくできない場合に、上記第1の発明を適用すれば、駐車スペースに要求される車幅方向長さを小さくできるとの上記効果を好適に発揮できる。
以下、本発明を具体化した一実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、複数の建物ユニットU1,U2,U3,U4を互いに組み付けてユニット式建物が構成された状態を示す斜視図である。各々の建物ユニットU1〜U4は、複数本の柱及び梁を互いに連結して構成された略直方体の枠状構造体(図示せず)と、枠状構造体に取り付けられた壁体11,12(壁部)と、を備えて構成されている。壁体には、建物の外装面を形成する外壁11、及び建物の内装面を形成する内壁12(図2参照)がある。
各々の建物ユニットU1〜U4は、建物の建築現場とは別の場所にある工場にて製造されている。具体的には、前記柱及び梁の連結作業や壁体11,12の取付作業を工場にて行う。工場にて製造された建物ユニットU1〜U4は、運搬車両により建築現場まで運搬され、建築現場にて各々の建物ユニットU1〜U4を互いに組み付ける。これにより、建築現場での工期短縮を図っている。
図2は、建物ユニットU1,U3の内部構造を示す平面図である。建物ユニットU1は内部に駐車スペースS1を有し、建物の付属車庫として構成されている。建物ユニットU3は玄関ドア13を有する。なお、建物ユニットU1,U3は、図示しない基礎コンクリートの上に設置されて建物の1階(下階)を構成し、建物ユニットU2,U4は、建物ユニットU1,U3の上に設置されて建物の2階(上階)を構成する。
建物ユニットU1は上面視にて長方形の形状であり、建物ユニットU1の短辺側(棟側)に位置する外壁11には、車両出入口11aとして機能する開口部が形成されている。また、建物ユニットU1は車両出入口11aを開閉するシャッタ14を有する。建物ユニットU1の短辺長さ寸法W1は、運搬車両の荷台幅寸法以下となるよう設定されており、本実施形態ではW1=2.5mである。したがって、この短辺長さ寸法W1から枠状構造体の柱寸法を差し引いた寸法が、車両出入口11aの幅寸法W2として利用できる有効幅となる。本実施形態ではW2=2m〜2.1mである。
建物ユニットU3内部の屋内スペースS2と駐車スペースS1とを仕切る内壁12、つまり建物ユニットU1の長辺側(桁側)には、両スペースS1,S2を連通させる開口部12aが形成されている。この開口部12aを通じて、駐車スペースS1と屋内スペースS2とを人が行き来することができる。すなわち、本実施形態に係る建物は建物内部に駐車スペースS1を有するインナガレージ式であり、建物内部にて、駐車スペースS1に駐車された車両100への乗降が可能となっている。
開口部12aを開閉する扉15には引き戸が採用されている。この扉15は電動モータ16(アクチュエータ)によりスライド作動し、電動モータ16の駆動は建物に備えられたホームコントローラ17(制御手段)により制御される。なお、駐車スペースS1の床面F1は、屋内スペースS2の床面F2よりも低い位置となっている。
ところで、駐車スペースS1に駐車された車両100から乗員が降りて、開口部12aから屋内スペースS2に移動するにあたり、車両100から駐車床面F1に一旦降りて、その後、駐車床面F1から屋内床面F2に上がろうとすると、乗員は段差を移動しなければならなくなる。車両100に乗り込む場合も同様である。すなわち、屋内スペースS2の住人が開口部12aから駐車スペースS1に移動して車両100に乗り込むにあたり、屋内床面F2から駐車床面F1に一旦降りて、その後、駐車床面F1から車両100に乗り込もうとすると、住人は段差を移動しなければならなくなる。したがって、車椅子利用者や、自立歩行可能な下肢障害者又は下肢衰弱者(以下単に下肢弱者と記載する)にとっては、前記段差が車両乗降の障害となり不便である。
以下、このような問題を解消するための本実施形態に係る構成の要部を説明する。
付属車庫としての建物ユニットU1は、後席用ドアにサイドスライドドア101が採用された車両100の駐車を対象として構成されている。図2(a)はサイドスライドドア101が閉じた状態、図2(b)はサイドスライドドア101が開いた状態を示す。そして、図2に示す如く車両100を後ろ向き駐車した状態、かつ、サイドスライドドア101が閉じた状態において、両スペースS1,S2を連通させる開口部12aは、内壁12のうちサイドスライドドア101と対向する位置に形成されている。したがって、開口部12aは、車両出入口11aを有する外壁11に対して略垂直となるよう配置された内壁12に形成されることとなる。本実施形態では、建物ユニットU1の短辺側に車両出入口11aが位置するので、開口部12aは建物ユニットU1の長辺側に位置することとなる。
図3に示すように、建物には車止め部材18が備えられており、この車止め部材18は、駐車床面F1から上方に突出して車両100の後輪102に当接する形状である。車止め部材18が後輪102に当接することで、駐車しようとする車両100の後方への移動が規制される。車両前後方向(図3の紙面上下方向)における車止め部材18の設置位置は、車止め部材18に後輪102が当接した状態において、サイドスライドドア101が開口部12aと対向する位置となるよう設定されている。
すなわち、車止め部材18は、サイドスライドドア101が開口部12aと対向する位置となるよう、駐車スペースS1における車両100の前後方向における位置決めを行う位置決め部材として機能する。
車止め部材18は、電動モータ19等のアクチュエータにより車両前後方向に移動可能な可動式である。電動モータ19の駆動はホームコントローラ17により制御されており、複数種の車両に対して、車止め部材18に後輪102が当接した状態においてサイドスライドドア101が開口部12aと対向する位置となるようにできる。
駐車床面F1には、車両100を上下方向に移動させるリフト装置が備えられている。このリフト装置は、車載プレート21、ガイドプレート22(ガイド部材)、リンク機構23、電動モータ24(アクチュエータ)等を備えて構成されている。なお、図2ではリフト装置の図示を省略しており、図3はリフト装置をリフトダウンさせた状態を示す平面図、図4はリフトアップさせた状態を示す側面図である。
車載プレート21は車両前後方向に延びる板形状であり、車両出入口11aから駐車スペースS1に車両100を進入させるにあたり、その車両100の後輪102及び前輪103が車載プレート21に乗り上がるように構成されている。具体的には、リフト装置を最もリフトダウンした状態において、車載プレート21の車載面21a(図3及び図4参照)は駐車床面F1と同一レベルとなるよう構成してもよいし、車載面21aを駐車床面F1よりも高い位置としつつ、車載プレート21のうち車両出入口11a側の端部に車輪102,103が乗り上がるスロープを形成してもよい。なお、本実施形態では、前述の車止め部材18及び電動モータ19を車載プレート21に取り付けており、車止め部材18は車載プレート21上を車両前後方向に移動するよう構成されている。
車載プレート21には、車輪102,103を車幅方向にガイドするガイドプレート22(図4参照)が備えられている。車載プレート21上を後方に移動する車両100は、ガイドプレート22にガイドされることにより車幅方向において所定の駐車位置に案内される。ガイドプレート22は、車両100が駐車位置にある図2(a)の状態において、サイドスライドドア101の側面(車両ボディの側面)と扉15との間に所定の隙間CLが形成されるように配置されている。
すなわち、ガイドプレート22は、サイドスライドドア101が開口部12aと対向する位置となるよう、駐車スペースS1における車両100の車幅方向における位置決めを行う位置決め部材として機能する。
ガイドプレート22のうち車両出入口11a側の端部22aは末広がり形状に形成されている。車両出入口11aから駐車スペースS1に車両100を進入させるにあたり、後輪102がガイドプレート22のガイド軌道に位置するよう、端部22aは後輪102を車幅方向にガイドして、車輪102,103がガイドプレート22を乗り上げてしまうことを防止している。
ガイドプレート22は、電動モータ25等のアクチュエータにより車幅方向に移動可能な可動式である。電動モータ25の駆動はホームコントローラ17により制御されており、ガイドプレート22を車幅方向に移動させることで、複数種の車両に対して、車両ボディ側面と扉15との間の隙間CLが所定量となるようにできる。また、右側車輪に対するガイドプレート22と、左側車輪に対するガイドプレート22とを、左右独立して移動させることにより、左右の車輪幅が異なる複数種の車両に対して隙間CLが所定量となるようにできる。
図4に示すように、リンク機構23は電動モータ24により作動して、車載プレート21を上下方向にリフト移動させる。電動モータ24の駆動はホームコントローラ17により制御される。車載プレート21に車両100が載った状態で電動モータ24を駆動制御してリフトアップさせることにより、車両100の車室内の床面F3(図2(b)及び図4参照)を屋内床面F2と同一レベルにすることができる。
すなわち、車載プレート21及びリンク機構23は、車室内床面F3のレベルが屋内床面F2のレベルに近づくよう駐車スペースS1における車両100の上下方向位置を調整する、上下方向調整手段として機能する。
次に、ホームコントローラ17による各種アクチュエータ16,19,24,25の制御内容について説明する。
ホームコントローラ17は、車両100用のリモコン携帯器Kから出力される開放指令信号を受信する受信器26を有している。このリモコン携帯器Kは、サイドスライドドア101を電動モータ104により開作動させるよう、車載コントローラ105が有する受信器106に開放指令信号を出力するものである。
サイドスライドドア101を開作動させるよう、車両ユーザがリモコン携帯器Kを操作すると、車両側においては開放指令信号を受信器106が受信することに伴い、サイドスライドドア101を開作動させるよう車載コントローラ105が電動モータ104の駆動を制御する。一方、建物側においては、開放指令信号を受信器26が受信することに伴い、扉15を開放作動させるようホームコントローラ17が電動モータ16の駆動を制御する。
すなわち、ホームコントローラ17は、サイドスライドドア101の開放作動を指令する開放指令信号に応じて、扉15を開放作動させるよう電動モータ16の駆動を制御する。例えば、サイドスライドドア101の開作動と同時に扉15が開放作動するよう制御することが望ましい。なお、車両100から降りる際には、車両100に設けられてサイドスライドドア101を開放作動させるための手動スイッチを操作した時に、開放指令信号を車載コントローラ105からホームコントローラ17に送信するようにしてもよい。
ホームコントローラ17は、車両出入口11aから車両100が進入してくることを検知した時、車止め部材18及びガイドプレート22の少なくとも一方を、その車両100に適合する位置に移動させるよう電動モータ19,25の駆動を制御する。前記車両進入の検知の具体例としては、シャッタ14が開作動することをもって検知すること、開作動させるリモコン操作に伴い出力される開作動指令信号を受信したことをもって検知すること、車両100を感知する赤外線センサ等の非接触式センサを建物に備えさせること、後輪102が車載プレート21に載ったことを検知する接触式センサを車載プレート21に備えさせること、等が挙げられる。
車止め部材18及びガイドプレート22を車両100に適合する位置に移動させるにあたり、ホームコントローラ17に車両100から車種情報信号を送信することで、前記適合位置を特定するための情報をホームコントローラ17が取得するようにして好適である。
ホームコントローラ17は、車両100が車載プレート21の所定位置に載ったことを検知した時、或いは、サイドスライドドア101の開作動指令があった時に、車両100をその車両100に適合する位置にリフトアップさせるよう電動モータ24の駆動を制御する。前記所定位置に載ったことの検知の具体例としては、後輪102が車止め部材18に当接したことをもって検知すること、サイドスライドドア101の開作動指令がなされたことをもって検知すること、等が挙げられる。
以上詳述した本実施形態によれば、以下の効果が得られるようになる。
(1)駐車スペースS1及び屋内スペースS2を連通させる開口部12aは、所定位置に駐車した状態の車両100のサイドスライドドア101と対向する位置に形成されている。サイドスライドドア101はその開放に際して車両ボディの側面に沿ってスライド移動することから、車両ボディの側面から更に側方へのサイドスライドドア101の突出量は一般的なドアよりも極端に小さい。そのため、車両ボディの側面と扉15との間の隙間CLを小さくした状態(図2(a)の状態)のまま、図2(b)の如くサイドスライドドア101を開放作動させることができる。
よって、特殊構造の車両を用いなくともサイドスライドドア仕様の車両100さえ用いれば、駐車スペースS1と屋内スペースS2との行き来を行うにあたり、駐車床面F1に一旦降りることなく、車室内床面F3と屋内床面F2とを直接移動することができる。したがって、車椅子利用者や下肢弱者に対し、駐車床面F1に一旦降りることによる段差を解消できる。よって、駐車スペースS1に停止した車両100と屋内スペースS2との間のバリアフリー化を実現するのに好適である。
しかも、上述の特許文献1記載の構造では車両のバックドアを屋内スペース内で開放作動することを要するのに対し、本実施形態によればサイドスライドドア101を駐車スペースS1内で開放作動させることができるので、サイドスライドドア101の開放作動及び扉15の開放作動は車両停止後に行えばよくなる。よって、従来必要となっていた、バックドアを開放したまま車両を屋内スペースに近づけるよう移動することを不要にできるため、安全性を向上できる。また、扉15を開放したまま車両を移動することを不要にできるため、車両100からの排ガスが屋内スペースS2に流入する不具合を回避できる。
(2)車止め部材18により、サイドスライドドア101が開口部12aと対向する位置となるよう、駐車スペースS1における車両100の前後方向における位置決めがなされるので、車室内床面F3と屋内床面F2とが近づくよう駐車することを容易にできる。しかも、車止め部材18は前後方向に移動可能であるため、その車両100に適合する位置にて前後方向の位置決めを行うことができる。また、ホームコントローラ17が電動モータ19を制御することで、車止め部材18を前記適合位置に自動で移動させるので、手動で車止め部材18を移動させる場合に比べて手間を軽減できる。
(3)ガイドプレート22により、サイドスライドドア101が開口部12aと対向する位置となるよう、駐車スペースS1における車両100の車幅方向における位置決めがなされるので、車両ボディ側面と扉15との間の隙間CLが所定量となるよう両床面F2,F3をできるだけ近づけて駐車することを容易にできる。しかも、ガイドプレート22は車幅方向に移動可能であるため、その車両100に適合する位置にて車幅方向の位置決めを行うことができる。また、ホームコントローラ17が電動モータ25を制御することで、ガイドプレート22を前記適合位置に自動で移動させるので、手動でガイドプレート22を移動させる場合に比べて手間を軽減できる。
(4)車載プレート21及びリンク機構23により、車室内床面F3のレベルが屋内床面F2のレベルに一致する(或いは近づく)よう車両100の上下方向位置を調整するので、駐車床面F1と車室内床面F3とを行き来する車椅子利用者や下肢弱者に対し、バリアフリー化を向上できる。しかも、ホームコントローラ17が電動モータ24を制御することで、車載プレート21を適合位置に自動で移動させるので、手動で車載プレート21を移動させる場合に比べて手間を軽減できる。
(5)ホームコントローラ17は、サイドスライドドア101に対する開放指令信号に基づき、電動モータ24を制御して扉15を開放させる。よって、車両ユーザがリモコン携帯器K等を用いてサイドスライドドア101を開放するよう操作するだけで、扉15は自動的に開作動するので、駐車床面F1と車室内床面F3とを行き来するための準備作業が容易になる。
(6)本実施形態に係る建物の駐車場は、サイドスライドドア101付きの車両100を対象とするとともに、駐車スペースS1と屋内スペースS2とを連通させる開口部12aにサイドスライドドア101の側面を接近させるよう駐車させることを前提とするため、例えば、車両前席に位置する運転者等、全ての乗員がサイドスライドドア101を利用して車両100に乗降すれば、駐車スペースS1に要求される車幅方向長さを小さくできる。よって、付属車庫としての建物ユニットU1のうち短辺側部分に車両出入口11aを形成することができるようになる。
(他の実施形態)
上記実施形態は、以下のように変更して実施してもよいし、それらの各実施形態の特徴的構造をそれぞれ任意に組み合わせるようにしてもよい。
・上記実施形態では扉15の開放作動を電動モータ16により自動化させているが、当該電動モータ16を廃止して手動で扉15を開閉させるようにしてもよい。この場合であっても、扉15を図5に示す構造にすれば、サイドスライドドア101の開放作動に連動して扉15を開放作動させることができる。すなわち、扉15に、サイドスライドドア101の開放作動に伴いサイドスライドドア101の一部と当接する当接部15aを設ける。サイドスライドドア101の開駆動力を扉15に伝達させるよう当接部15aを構成すれば、サイドスライドドア101の開放作動と同時に扉15が自動的に開放作動することとなる。なお、図5中の一点鎖線に示す扉15は、開口部12aを開放する位置までスライド移動した状態を示す。
・上記実施形態では、車両ボディ側面と扉15との間に隙間CL(図2(a)参照)が存在することを前提としているが、この隙間CLを埋める通路補助部材(図示せず)を建物に備えさせ、当該通路補助部材を出没可能に構成するようにしてもよい。例えば、通路補助部材を、屋内床面F2の下方から車両ボディ側面に向けてスライド移動するよう構成することが挙げられる。また、このような通路補助部材は手動で移動させる構成としてもよいし、電動モータ等のアクチュエータにより自動で移動させる構成としてもよい。自動で移動させる構成の場合には、ホームコントローラ17による扉15の開放作動と同時に、通路補助部材が隙間CLを埋めるよう制御することが望ましい。
・上記実施形態では、車止め部材18、ガイドプレート22及び車載プレート21を電動モータ19,25,24により移動させているが、これらを手動で移動させるように構成してもよい。
・上記実施形態では、車止め部材18を車両前後方向に移動可能に構成しているが、車止め部材18を駐車床面F1又は車載プレート21等に固定した定置式として構成してもよい。
・上記実施形態では、ガイドプレート22を車幅方向に移動可能に構成しているが、ガイドプレート22を駐車床面F1又は車載プレート21等に固定した定置式として構成してもよい。また、図3に示すガイドプレート22は、車輪102,103の両側面に対向して左右2本ずつ備えられているが、車輪102,103の片側面にだけ対向させて左右1本ずつ、或いは左右の車輪のいずれか一方のみに対して備えるようにしてもよい。この場合、種々のタイヤ幅に対応可能となる。
・図3に示す車載プレート21は、左右の車輪102,103の各々に対して左右1本ずつ備えられているが、これら2本の車載プレート21を、例えば1枚のプレートにより形成することで一体に形成してもよい。
・上記実施形態に係る建物は、建物内部に駐車スペースS1を有するインナガレージ式を採用しているが、本発明の実施にあたり、建物外部に屋外駐車スペースが隣接する形式の建物を採用してもよい。この場合には、駐車スペースと屋内スペースとを連通する開口部は、内壁12ではなく外壁11に形成されることとなる。
本発明の一実施形態に係る建物の斜視図。 図1の内部構造を示す平面図であり、(a)はサイドスライドドア及び扉を閉めた状態、(b)はそれらを開放作動させた状態を示す。 図2から車両を示す実線を削除した状態の平面図。 図3に示すリフト装置がリフトアップ作動した状態を示す側面図。 他の実施形態に係る建物の平面図。
符号の説明
S1…駐車スペース、S2…屋内スペース、12…内壁(壁部)、12a…開口部、15…扉、15a…当接部、16…電動モータ(アクチュエータ)、17…ホームコントローラ(制御手段)、18…車止め部材(位置決め部材)、22…ガイドプレート(位置決め部材)、100…車両、101…サイドスライドドア。

Claims (7)

  1. 駐車スペースを有する付属車庫を備えており、又は駐車スペースが隣接して設定されている建物であって、
    前記車両の側面と対向する位置に形成された壁部と、
    その壁部において前記駐車スペースに停止されている車両にサイドスライドドアが設けられている場合にそのサイドスライドドアと向き合う位置に形成され、前記駐車スペースと屋内スペースとを人が行き来することのできる開口部と、
    その開口部を開閉する扉と、
    を備えていることを特徴とする建物。
  2. 前記サイドスライドドアの開放処理に応じて前記扉が開放するように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の建物。
  3. 前記扉を開放作動させるアクチュエータ、及び前記アクチュエータの駆動を制御する制御手段を備え、
    前記制御手段は、前記開放処理を指令する指令信号に応じて、前記扉を開放作動させるよう前記アクチュエータの駆動を制御することを特徴とする請求項2に記載の建物。
  4. 前記扉は、前記サイドスライドドアの開駆動に伴い当接する当接部を有するとともに、前記開駆動の力により開放作動することを特徴とする請求項2に記載の建物。
  5. 前記サイドスライドドアが前記開口部と向き合う位置となるよう、前記駐車スペースに駐車しようとする車両の移動範囲を規制して駐車位置を位置決めする位置決め部材を備えることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の建物。
  6. 複数の建物ユニットを組み合わせて構成されるユニット式建物に適用され、
    前記建物ユニットにより前記付属車庫が構成されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1つに記載の建物。
  7. 前記付属車庫は1つの前記建物ユニットにより構成され、
    当該付属車庫を構成する建物ユニットの棟側に車両出入口が形成されていることを特徴とする請求項6に記載の建物。
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