JP2009172157A - 眼科撮影装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】自動撮影モードに含まれる複数の自動動作機能のうち、検者の熟練度等に応じて一部の機能のみを無効とする選択自由度を持たせることで、検者にとっては使い勝手を向上することができ、被検者にとっては観察/撮影負担を軽減することができる眼科撮影装置を提供すること。
【解決手段】スプリット光学系60とアライメント系40と観察光学系30と撮影光学系20を備えた無散瞳眼底カメラ(眼科撮影装置の一例)において、オートフォーカス機能とオート小瞳孔切換え機能とオートシュート機能を有する自動撮影制御手段(図6及び図7)を設け、自動撮影制御手段が持つ自動動作機能の全部有効選択モードと、自動撮影制御手段が持つ自動動作機能の全部無効選択モードと、自動撮影制御手段が持つ自動動作機能のうち、一部の自動動作機能を有効にし、残りの自動動作機能を無効とする一部有効選択モードと、を有する自動動作機能選択手段(図8及び図10)を設けた。
【選択図】図8

Description

本発明は、眼底カメラ等のように、スプリット光学系、アライメント系、観察光学系、撮影光学系を備えた眼科撮影装置に関する。
眼底カメラにおいて撮影を行う場合、調整ノブを回して焦点を調整し、二つに分離しているアライメント輝点を中心で合致させた後、撮影ボタンを押して撮影を行う。また、瞳孔が小さい被検者には、小瞳孔絞りを入れる場合がある。
しかし、検者としては、眼底カメラに不慣れな者や、片手で被検者の瞼を押さえ、もう一方の手のみで操作する者等が存在し、これらの検者にとって、手動によるカメラ操作は困難であった。
これに対し、検者の合焦操作負担を軽減すると共に、アライメント調整操作負担を軽減するために、オートアライメントとオートフォーカスを組み合わせた自動撮影モードを持った眼底カメラが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−160549号公報
しかしながら、従来の眼底カメラにあっては、スイッチ操作により撮影可能条件が充足したら自動的に撮影が実行される自動撮影モードと、検者が撮影スイッチを押して撮影を実行する手動撮影モードが選択できるようにしている。また、自動撮影モードでは、アライメント条件とフォーカス条件と視線/瞳孔径条件が共に成立しなければ自動フラッシュ撮影を行えない。
したがって、従来の眼底カメラでは、選択自由度として、自動撮影モードと手動撮影モードのいずれかを選択できるだけで、手動フォーカスモードと自動フォーカスモードを選択するスイッチが設けられていないため、検者が手動操作により合焦することを希望する場合であっても、手動操作による合焦を選択する自由度が無い、という問題があった。
また、従来の眼底カメラでは、小瞳孔と判定された場合に自動的に絞りを挿入するオート小瞳孔切換え機能を持たない。このため、オート小瞳孔切換え機能を有効にするか無効にするかの選択を行うことができない。加えて、自動撮影モードをスイッチ操作により選択すると、自動撮影モードが維持されるため、被検眼が小瞳孔である場合には、いくら待っても自動フラッシュ撮影を行えない、という問題があった。
本発明は、上記問題に着目してなされたもので、自動撮影モードに含まれる複数の自動動作機能のうち、検者の熟練度等に応じて一部の機能のみを無効とする選択自由度を持たせることで、検者にとっては使い勝手を向上することができ、被検者にとっては観察/撮影負担を軽減することができる眼科撮影装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明では、被検眼の撮影対象部分に合焦するためスプリット視標を投影するスプリット光学系と、被検眼に対して装置本体を位置合わせするためアライメント視標を投影するアライメント系と、前記被検眼の撮影対象像を前記スプリット視標および前記アライメント視標と共に表示する観察モニタを含む観察光学系と、前記被検眼の撮影対象像を撮影するカメラを含む撮影光学系と、を備えた眼科撮影装置において、
前記観察光学系から得られるスプリット視標に基づき自動的な合焦を実現するオートフォーカス機能と、前記観察光学系から得られるスプリット視標の状態が小瞳孔と判定された場合に自動的に絞りを挿入するオート小瞳孔切換え機能と、合焦とアライメント位置合わせの最終確認結果が適正範囲内になると自動フラッシュ撮影動作を実行するオートシュート機能と、を有する自動撮影制御手段を設け、
前記自動撮影制御手段が持つ自動動作機能の全部有効選択モードと、前記自動撮影制御手段が持つ自動動作機能の全部無効選択モードと、前記自動撮影制御手段が持つ自動動作機能のうち、一部の自動動作機能を有効にし、残りの自動動作機能を無効とする一部有効選択モードと、を有する自動動作機能選択手段を設けたことを特徴とする。
よって、本発明の眼科撮影装置にあっては、自動撮影制御手段が自動動作機能として、少なくともオートフォーカス機能とオート小瞳孔切換え機能とオートシュート機能に分けられている。そして、自動動作機能選択手段が全部有効選択モードのとき、分けられた自動動作機能の全部が有効とされる。また、自動動作機能選択手段が全部無効選択モードのとき、分けられた自動動作機能の全部が無効とされる。さらに、自動動作機能選択手段が一部有効選択モードのとき、一部の自動動作機能が有効とされ、残りの自動動作機能が無効とされる。
このように、自動撮影制御手段が持つ自動動作機能を、オートフォーカス機能とオート小瞳孔切換え機能とオートシュート機能に分け、これらの自動動作機能の全部有効・全部無効の選択に加え、一部を有効とし、残りを無効とする選択自由度が持たせられる。
したがって、合焦操作を自分で行いたい検者は、オートフォーカス機能のみを無効にすることができる。また、通常絞り/小瞳孔絞りを検者が選択したい場合はオート小瞳孔切換え機能のみを無効にすることができる。さらに、自分の撮影タイミングで撮影したい場合はオートシュート機能のみを無効にすることができる。このように、検者の熟練度等に応じて一部の機能のみを無効とする選択自由度を持たせることで、検者にとっては使い勝手が向上する。
そして、選択自由度により撮影時間を短時間として迅速化できる。加えて、これらの自動動作機能のうち、いくら待っても自動動作機能が完了しないような条件下では、予め一部あるいは全部の動作機能を無効にすることで、撮影の迅速化ができる。このように、撮影の迅速化により、被検者は、顔を顎受けに固定し固視標を見つめたままの状態を長時間強いられることが無く、被検者にとって観察/撮影負担の軽減となる。
この結果、自動撮影モードに含まれる複数の自動動作機能のうち、検者の熟練度等に応じて一部の機能のみを無効とする選択自由度を持たせることで、検者にとっては使い勝手を向上することができ、被検者にとっては観察/撮影負担を軽減することができる。
以下、本発明の眼科撮影装置を実現する最良の形態を、図面に示す実施例1に基づいて説明する。
まず、構成を説明する。
図1は、実施例1の無散瞳眼底カメラ(眼科撮影装置の一例)を示す全体システム図である。ここで、「無散瞳眼底カメラ」とは、眼底カメラの中で、散瞳薬を使わないで、暗室である程度散瞳させた後、眼底観察やフラッシュを当てて眼底写真をとる眼底カメラをいう。この無散瞳眼底カメラの長所は、検査後の視力的不自由が無く、簡便さから眼科のみならず内科や健康診断でも使われる。欠点は、散瞳が不十分であるため網膜の中央部分しか撮影できない。このため、糖尿病性網膜症等による小瞳孔の場合への対応性が要求される。
実施例1の無散瞳眼底カメラは、図1に示すように、装置ベース1と、架台部2と、装置本体3と、顎受け4と、外部固視標5と、撮影用CCDカメラ6(カメラ)と、マウス/10キーボード7と、プリンタ8と、パーソナルコンピュータ9と、を備えている。
前記装置ベース1は、図外の装置テーブルに水平に設置され、電源プラグや複数の接続端子が設けられている。この装置ベース1は、電源部・顎受けPCB・中継PCB等を内蔵する。なお、「PCB」とは、Printed Circuit Boardの略であり、IC等によるプリント基板のことをいう。
前記架台部2は、前記装置ベース1に対し左右方向・前後方向・上下方向に移動可能に設けられている。この架台部2の検者側の位置には、操作パネル2a、ジョイスティック2b、撮影スイッチ2c等が設けられる。
前記装置本体3は、前記架台部2の上部に一体的に設けられたもので、装置本体3の側部位置には、合焦ハンドル3aが設けられている。また、この装置本体3の検者側位置には、観察LCDユニット31(図5参照)の構成要素である観察モニタ3b(例えば、6.5型カラー液晶モニタ)が設けられている。なお、「LCD」とは、Liquid Crystal Displayの略であり、液晶ディスプレイのことをいう。
前記顎受け4は、前記装置ベース1に対し上下方向の位置が調整可能に設けられたもので、被検者の顎と額を受けて被検眼の位置を固定させる。この顎受け4には、被検者の視線を固定するための外部固視標5が設けられている。
前記撮影用CCDカメラ6は、前記装置本体3の上部位置に外付けにて設定されたもので、実施例1の無散瞳眼底カメラが持つオートシュート機能により、眼底のフラッシュ撮影を行う。この撮影用CCDカメラ6としては、市販のAPSサイズのデジタルカメラが用いられる。また、撮影用CCDカメラ6は、装置ベース1に内蔵した電源部から電源供給を受ける。
前記マウス/10キーボード7と前記プリンタ8と前記パーソナルコンピュータ9は、前記装置ベース1の複数の接続端子にケーブルを介して接続される。また、前記パーソナルコンピュータ9には、大型画面にて眼底観察を行うことができるPC用モニタ9aが接続されている。
図2は、実施例1の無散瞳眼底カメラにおける架台部に設定された操作パネルを示す平面図である。以下、操作パネル2aに設定された各スイッチ類について説明する。
実施例1の無散瞳眼底カメラにおける架台部2に設定された操作パネル2aは、図2に示すように、ジョイスティック2bと、撮影スイッチ2cと、メニュースイッチ201と、スプリットスイッチ202と、撮影光量補正スイッチ203と、観察光量補正スイッチ204と、顎受け上下動スイッチ205と、ID入力スイッチ206と、画像削除スイッチ207と、画像再生スイッチ208と、小瞳孔スイッチ209と、固視切換えスイッチ210,211,212と、オートON/OFFスイッチ213と、変倍スイッチ214と、を備えている。
前記ジョイスティック2bは、手動によるアライメント操作時、装置ベース1に対し架台部2および装置本体3を左右方向(X方向)・上下方向(Y方向)・前後方向(Z方向)に移動させる操作手段である。左右方向と前後方向は、ジョイスティック2bを把持し、移動させたい左右方向や前後方向に傾けることで移動する。このとき、架台前後検知スイッチ215と架台左右検知スイッチ216が入る(図5参照)。また、ジョイスティック2bの上部の操作リングを右方向に回転させることで上方向に移動し、左方向に回転させることで下方向に移動する。
前記撮影スイッチ2cは、前記ジョイスティック2bの上端部位置に設けられ、検者が押し込むスイッチ操作を行うことで、眼底の撮影シャッタースイッチとなる。なお、撮影スイッチ2cは、撮影機能以外に、レビュー解除やパワーセーブ解除も行う。
前記メニュースイッチ201は、メニューのON/OFFを行う。
前記スプリットスイッチ202は、「スプリットのON/OFF」または「固視標の切換え」を行う。この機能の変更は、初期メニューの“SPLIT SWITCH”で行う。
前記撮影光量補正スイッチ203は、撮影光量の補正を行う。図2の左から、マイナス補正スイッチ、リセットスイッチ、プラス補正スイッチである。
前記観察光量補正スイッチ204は、観察光量の補正を行う。図2の左から、マイナス補正スイッチ、プラス補正スイッチである。
前記顎受け上下動スイッチ205は、顎受け4の上下動を行う。図2の左から、顎受け下動スイッチ、顎受け上動スイッチである。
前記ID入力スイッチ206は、ID入力画面に移動するスイッチである。
前記画像削除スイッチ207は、レビューした撮影画像を削除する場合にON/OFFする。
前記画像再生スイッチ208は、スイッチをONにすることによりデジタルスチルカメラ6の画像を再生することが可能になる。固視切換えスイッチ210をONする毎に一枚前に撮影した画像を再生する。また、固視切換えスイッチ212をONする毎に一枚後に撮影した画像を再生する。スイッチをOFFにすると観察画面に戻る。
前記小瞳孔スイッチ209は、スイッチをON/OFFすることにより、小瞳孔絞りのIN/OUTを行う。オートON/OFFスイッチ213がONの時にも独立して機能する。ONとなった場合は観察モニタ3bの画面上に◎が表示される。デジタル変倍連動モードに設定した場合、小瞳孔絞りをON時にデジタル変倍30°でイメージネットに保存する。また、プリントした場合は、デジタル変倍30°での画像をプリントアウトする。デジタル変倍非連動モードに設定した場合、小瞳孔絞りをON時にもデジタル変倍せず45°のままとする。なお、この小瞳孔スイッチ209は、メニューやID入力時、選択カーソルを上方向に移動させるスイッチを兼用する。
前記固視切換えスイッチ210は、現在の内部固視標の点滅(点灯)位置の一つ前の点滅(点灯)位置に切り換える。なお、この固視切換えスイッチ210は、メニューやID入力時、選択カーソルを左方向に移動させるスイッチを兼用する。
前記固視切換えスイッチ211は、現在の内部固視標の点滅(点灯)位置から最初の点滅(点灯)位置に切り換える。なお、この固視切換えスイッチ211は、プリントスイッチとエンタースイッチを兼用する。プリントスイッチの場合、ONにするとレビューした画像をプリントする。メニュー設定にて自動プリントに設定されていた場合とプリント表示が観察画面に表示されていた場合にONにすると、プリント中止となる。エンタースイッチの場合、メニューやID入力時、選択項目や文字の決定をする。
前記固視切換えスイッチ212は、現在の内部固視標の点滅(点灯)位置の一つ次の点滅(点灯)位置に切り換える。なお、この固視切換えスイッチ212は、メニューやID入力時、選択カーソルを右方向に移動させるスイッチを兼用する。
前記オートON/OFFスイッチ213と、オートシュート機能/オートフォーカス機能/オート小瞳孔機能のON/OFFを行う。ここで、各機能のON/OFFは、メニューにより設定可能である。なお、このオートON/OFFスイッチ213は、メニューやID入力時、選択カーソルを下方向に移動させるスイッチを兼用する。
前記変倍スイッチ214は、2変倍の眼底撮影を行うために、撮影画角を30°と45°に切り換えるスイッチである。
図3は、実施例1の無散瞳眼底カメラにおける装置本体に設定された観察モニタへ表示される各表示内容を示すイメージ図である。以下、各表示内容について説明する。
実施例1の無散瞳眼底カメラの場合、装置本体3の情報とデジタルスチルカメラ6の情報を、図3に示すように、観察モニタ3bに表示する。観察時、レビュー時、再生時、メニュー時の各表示としては、患者ID301と、左右眼302と、キセノン充電303と、撮影光量補正304と、撮影光量レベル305と、オート表示306と、画角307と、固視位置308と、()スケール309と、アライメント輝点310,310(アライメント視標)と、スプリット輝線311,311(スプリット視標)と、観察光量レベル312と、小瞳孔絞り313と、を有する。
前記患者ID301は、撮影する画像の患者IDを表示する。前記左右眼302は、撮影する被検者の左右眼(R,L)を表示する。前記キセノン充電303は、充電中は点滅し、充電完了で点灯する。前記撮影光量補正304は、パネルスイッチ217(図5参照)での補正量(+4〜-4)を表示する。前記撮影光量レベル305は、撮影光量(0.8ws〜45ws)を表示する。
前記オート表示306は、オートシュート/オートフォーカス/オート小瞳孔切換えがONになっている場合に表示する。前記画角307は、撮影される画像倍率を表示する。例えば、デジタル変倍を小瞳孔絞り連動モードに設定した場合、小瞳孔絞りをON時に30°を表示する。前記固視位置308は、選択されている固視位置を点滅させることにより、内部固視位置パターンを表示する。
前記()スケール309は、アライメント輝点を合致させる位置として表示する。前記アライメント輝点310,310は、被検者のワーキングディスタンスを合わせるための視標として表示する。前記スプリット輝線311,311は、被検者の視度を合わせるための視標として表示する。前記観察光量レベル312は、観察光量レベルを5段階にて表示する。前記小瞳孔絞り313は、小瞳孔絞りが挿入されている時は◎を表示する。
図4は、実施例1の無散瞳眼底カメラにおける装置本体3に内蔵された光学系を示す光学配置図である。以下、無散瞳眼底カメラの光学系の配置構成を説明する。
前記装置本体3の内部には、図4に示すように、被検眼Eの眼底Efを照明するための照明光学系10と、眼底Efを撮影する撮影光学系20と、眼底Efを観察する観察光学系30と、被検眼Eに対する装置本体3の相対位置合わせを行うためのアライメント系40と、眼底Efに固視標を投影して被検眼Eを固視させるための内部固視系50と、眼底Efに光学系の焦点合わせを行うためのスプリット光学系60と、が設けられている。
前記照明光学系10は、観察時には赤外光により眼底Efを照明し、撮影時には可視光により眼底Efを照明する照明光学系である。この照明光学系10は、対物レンズ11、穴空きミラー12、リレーレンズ13、反射ミラー14、リレーレンズ15、被検眼Eの瞳孔と共役関係に保たれたリング開口16aを有するリング開口板16と、撮影光源としてのキセノンランプ17aと、IRフィルタ18と、コンデンサレンズ19と、観察照明光源としてのハロゲンランプ17bとを有している。また、被検眼Eと対物レンズ11との距離Wは、適正作動距離に配置された場合、穴空きミラー12は被検眼Eの角膜Cと共役な位置に配置されている。
前記撮影光学系20は、照明光学系10により照明された眼底Efを静止画像として撮影するための光学系である。この撮影光学系20は、対物レンズ11と、穴空きミラー12と、合焦レンズ21と、結像レンズ22と、反射ミラー23と、フィールドレンズ24と、反射ミラー25と、リレーレンズ26と、撮影用CCDカメラ6のCCD6aと、を有する。
前記観察光学系30は、照明光学系10により照明された眼底Efを観察するための光学系であり、撮影光学系20の光路の途中からクイックリターンミラー33により分岐して構成される。この観察光学系30は、反射ミラー35と、リレーレンズ36と、観察用CCDカメラ37のCCD37aと、を有する。
アライメント系40は、アライメント視標であるアライメント輝点310,310を被検眼Eに向けて投影するためのものである。このアライメント系40は、アライメント光源としてのアライメントLED41と、該アライメントLED41の光を導くライトガイド42と、ライトガイド42から射出された光を反射させて2孔絞り43に導く反射鏡44と、リレーレンズ45と、撮影光学系20からの分岐用ハーフミラー46と、穴空きミラー12と、対物レンズ11と、を有する。2孔絞り43は、作動距離Wが適正位置からずれたときにアライメント光束に基づくアライメント輝点310,310を分離して被検眼Eに投影する。
すなわち、ライトガイド42の射出端42aから出射されたアライメント光束は、反射鏡44により反射された2孔絞り43に導かれ、2孔絞り43の孔部43a,43aを通ったアライメント光束は、リレーレンズ45に導かれる。リレーレンズ45を通過したアライメント光束は、ハーフミラー46により穴空きミラー12に向けて反射される。リレーレンズ45は、ライトガイド42の射出端42aを、穴空きミラー12の孔部12aの中央位置Xに一旦中間結像する。その孔部12aの中央位置Xに結像されたアライメント視標を形成する一対のアライメント輝点310,310は、対物レンズ11を介して被検眼Eの角膜Cに導かれる。
前記内部固視系50は、被検眼Eの中心部とその周辺部に誘導させるための固視標を投影する光学系であり、観察光学系30の光路の途中から赤外光を透過し、可視光を反射する特性を有するダイクロイックミラー53により分岐されて配置されている。この固視系50は、内部固視光源としての内部固視LED51と、マスク板52と、ダイクロイックミラー53と、を有する。前記内部固視LED51としては、例えば、中央に配置された3個のLEDと、該3個のLEDを中心として円周上に等間隔に配置された8個のLEDと、を有して構成される。
前記スプリット光学系60は、スプリット輝線311,311の投影光学系であり、スプリット光源としてのスプリットLED61と、前記照明光学系10の光路中に設けられ、スプリットLED61からの光を反射する反射棒62と、を有する。前記反射棒62は、被検眼Eの眼底Efと光学的に共役可能な位置に挿脱可能に挿入されている(その詳細構成は、例えば、特開平9−66032号公報参照)。このスプリット光学系60は、スプリット輝線311,311の反射棒62の反射ミラーと眼底Efが常に光学的に共役となるように、観察光学系30及び撮影光学系20の合焦レンズ21のZ方向への移動と連動し、照明光学系10の光軸方向に移動するようになっている。眼底Efとスプリット輝線311,311とが共役になっていない場合、図3に示すように、スプリット輝線311,311が左右方向に二つに分離して見え、スプリット輝線311,311を一つに揃えることにより、ピント合わせを行うことができる。
図5は、実施例1の無散瞳眼底カメラにおける装置ベース1と架台部2と装置本体3に内蔵された制御系を示す電気ブロック図である。以下、無散瞳眼底カメラの電気制御系の構成を説明する。
前記装置ベース1には、図5に示すように、顎受けPCB101と、顎受けDCモータ102と、外部固視LED103と、交流電源供給プラグ104と、ヒューズ105と、電源供給スイッチ106と、電源供給切り換え部107と、中継PCB108と、を備えている。そして、前記中継PCB108には、テンキー用PS2コネクタ109と、プリンタ用USBコネクタ110と、マウス用USBコネクタ111と、イメージネット用USBコネクタ112と、を有する。
前記架台部2には、図5に示すように、撮影スイッチ2cと、メニュースイッチ201と、スプリットスイッチ202と、撮影光量補正スイッチ203と、観察光量補正スイッチ204と、顎受け上下動スイッチ205と、ID入力スイッチ206と、小瞳孔スイッチ209と、固視切換えスイッチ210,211,212と、オートON/OFFスイッチ213と、変倍スイッチ214と、架台前後検知スイッチ215と、架台左右検知スイッチ216と、パネルスイッチ217と、を備えている。
前記装置本体3には、図5に示すように、撮影用CCDカメラ6と、キセノンランプ17aと、ハロゲンランプ17bと、観察LCDユニット31と、観察用CCDカメラ37と、本体PCB315と、ボードPC316と、撮影カメラ中継PCB317と、DC電源PCB318と、キャプチャボード319と、を備えている。なお、前記DC電源PCB318には、ハロゲンランプ制御部318aと、キセノンランプ制御部318bを有する。
前記本体PCB315への情報入力手段として、図5に示すように、瞬き検知PCB320と、グリーンフィルタ検知スイッチ321と、視度補正レンズ検知スイッチ322と、ランプハウスカバー検知スイッチ323と、アライメントモータ検知センサ324と、クイックミラーモータ検知センサ325と、オートフォーカスモータ(+)検知センサ326と、オートフォーカスモータ(-)検知センサ327と、を備えている。
前記本体PCB315からの制御指令出力手段として、図5に示すように、冷却ファン328と、アライメントモータ330(アライメントアクチュエータ)と、クイックミラーモータ331と、オートフォーカスモータ332(オートフォーカスアクチュエータ)と、水晶体絞り駆動ソレノイド333と、前眼部切換え駆動ソレノイド334と、反射棒駆動ソレノイド335と、スプリットLED61と、アライメントLED41と、手元照明LED336と、内部固視LED51と、を備えている。
前記本体PCB315と前記ボードPC316は、シリアル通信によりデータ交換される。前記本体PCB315と前記撮影カメラ中継PCB317は、双方向通信によりデータ交換される。前記ボードPC316と前記撮影カメラ中継PCB317、前記ボードPC316と前記中継PCB108、前記撮影カメラ中継PCB317と前記中継PCB108は、それぞれ双方向通信によりデータ交換される。
前記本体PCB315は、下記の機能を担う。
(1)センサ検知
瞬き/グリーンフィルタ/視度補正レンズ/ランプハウスカバー/アライメント・クイックミラー/オートフォーカスモータの検知を行う。
(2)モータ駆動
アライメント/クイックミラー/オートフォーカスモータの駆動制御を行う。
(3)ソレノイド駆動
水晶体絞り/前眼部切換え/反射棒ソレノイドの駆動制御を行う。
(4)LED点灯
スプリット/アライメント/手元照明/内部固視の点灯・点滅を制御する。
(5)スイッチ信号の読み込み
架台部2からの各種スイッチ信号の読み込みを行う。
前記ボードPC316(シングルボードコンピュータ)は、下記の機能を担う。
(1)ダイレクトプリント機能
撮影用CCDカメラ6で撮影した画像をプリンタ8へ直接転送する機能をいう。撮影用CCDカメラ6の本体にもピクトブリッジ機能は実装されているが、印刷する際に撮影用CCDカメラ6の本体を操作する必要があり、操作性が悪い。そこで、一連の撮影動作の内部にプリントアウト機能を含めることにより操作を簡略化する。
(2)オートフォーカス機能(略称を「AF機能」という。)
観察用CCDカメラ37のCCD37aから得られる観察映像信号上のスプリット輝線311,311の状態を解析し、オートフォーカスを実現する機能をいう。映像信号の解析をボードコンピュータにおいて実行することにより、専用PC板を使用することなくオートフォーカスを実行できる。
(3)オートシュート機能(略称を「ASH機能」という。)
観察用CCDカメラ37のCCD37aから得られる観察映像信号上のアライメント輝点310,310とスプリット輝線311,311の状態を解析し、自動フラッシュ撮影動作を実現する機能をいう。上記オートフォーカスと同様に、映像信号の解析をボードコンピュータにおいて実行することにより、専用PC板を使用することなくオートシュートを実行できる。
(4)オート小瞳孔切換え機能(略称を「ASP機能」という。)
観察用CCDカメラ37のCCD37aから得られる観察映像信号上のスプリット輝線311,311の状態を解析し、小瞳孔の場合、自動的に絞りを挿入する機能をいう。上記オートフォーカスと同様に、映像信号の解析をボードコンピュータにおいて実行することにより、専用PC板を使用することなくオート小瞳孔切換えを実行できる。
(5)モニタ表示機能
観察像及び撮影像を観察モニタ3bに表示する。
前記DC電源PCB318は、下記の機能を担う。
(1)ハロゲンランプ制御部318aにてハロゲンランプ17bの発光を制御する。
(2)キセノンランプ制御部318bにてキセノンランプ17aの発光を制御する。
図6は、実施例1の無散瞳眼底カメラにおけるボードPC316にて実行されるオートフォーカス制御動作の流れを示すフローチャートである。図7は、実施例1の無散瞳眼底カメラにおけるボードPC316で実行されるオートシュート制御動作の流れ(オート小瞳孔切換え制御動作の流れを含む)を示すフローチャートである。以下、各ステップについて説明する(自動撮影制御手段)。
ステップS1では、オートON/OFFスイッチ213がONであるか否かを判断する。YES(オートON/OFFスイッチON)と判断された場合はステップS2へ移行し、NO(オートON/OFFスイッチOFF)と判断された場合はステップS1での判断を繰り返す。
ステップS2では、ステップS1でのオートON/OFFスイッチONとの判断に続き、前眼部観察から眼底観察に切り換わったか否かを判断する。YES(前眼部観察→眼底観察)と判断された場合はステップS3へ移行し、NO(前眼部観察のまま、あるいは、眼底観察のまま)と判断された場合はステップS1へ戻る。
ステップS3では、ステップS2での前眼部観察から眼底観察に切り換わったとの判断に続き、キャプチャボード319を介して観察用CCDカメラ37のCCD37aから得られる眼底観察像を1フレーム分だけ取り込み、ステップS4へ移行する。
ステップS4では、ステップS3での眼底観察像の取り込みに続き、オートフォーカスのためのスプリット輝線311,311の重心位置を検出し、ステップS5へ移行する。
ここで、スプリット輝線311,311の重心位置検出は、取り込まれた眼底観察像中のスプリット輝線311,311の輝度分布特性において、輝度が閾値以上である領域の中心点を重心位置として検出するようにしている。
ステップS5では、ステップS4でのスプリット輝線311,311の重心位置検出に続き、スプリット輝線311,311の数が1つ以下か否かが判断される。スプリット輝線311,311の数が2つであると判断された場合はステップS6へ移行し、スプリット輝線311,311の数が1つ以下と判断された場合はステップS12へ移行する。
このスプリット輝線311,311の数判断は、ステップS4で輝度分布特性を用いて重心位置の検出を行っていることに伴い、重心位置が検出された数とする。
ステップS6では、ステップS5またはステップS15でのスプリット輝線311,311の数が2つであるとの判断に続き、2つのスプリット輝線311,311の重心位置の差を算出し、オートフォーカスモータ332によるモータ移動量を確定し、ステップS7へ移行する。
ここで、左右のスプリット輝線311,311の上下関係により、モータ移動量と共にモータ移動方向も確定しておく。
ステップS7では、ステップS6でのモータ移動量の確定に続き、確定したモータ移動量とモータ移動方向にてオートフォーカスモータ332(合焦モータ)を駆動し、ステップS8へ移行する。
ステップS8では、ステップS7での合焦モータの駆動に続き、さらにキャプチャボード319を介して観察用CCDカメラ37のCCD37aからの眼底観察像を1フレーム分だけ取り込み、2つのスプリット輝線311,311のズレが認識される場合、一致させる方向にオートフォーカスモータ332を用いて微調整し、ステップS9へ移行する。
ステップS9では、ステップS8でのオートフォーカスの微調整に続き、2つのスプリット輝線311,311の位置が合焦範囲内であるか否かを判断する。YES(合焦範囲内)と判断された場合はステップS10へ移行し、NO(合焦範囲外)と判断された場合はステップS3へ戻る。
ここで、2つのスプリット輝線311,311の分離量が、例えば、±0.5Dにあるとき、2つのスプリット輝線311,311の位置が合焦範囲内であると判断する。
ステップS10では、ステップS9での2つのスプリット輝線311,311の位置が合焦範囲内であるとの判断に続き、現在のオートフォーカスモータ332のモータ位置を記憶し、ステップS11へ移行する。
ステップS11では、ステップS10での現在のモータ位置の記憶、あるいは、ステップS15での観察像にて認識されるスプリット輝線311,311の数が1つであるとの判断に続き、オートフォーカス動作により合焦が完了したとし、小瞳孔検知動作やオートシュート機能動作を開始するステップS16へ移行する。
ステップS12では、ステップS5でのスプリット輝線311,311の数が1以下であるとの判断に続き、スプリット輝線311,311の数が1つかゼロかを判断する。1つの場合にはステップS13へ移行し、ゼロの場合には小瞳孔検知動作を開始するステップS16へ移行する。
ステップS13では、ステップS12でのスプリット輝線311の数が1つであるとの判断に続き、1つのスプリット輝線311の重心位置と、予め設定されている走査線の合焦位置との差を算出し、ステップS14へ移行する。
ステップS14では、ステップS13での1つのスプリット輝線311の重心位置と合焦位置の差の算出に続き、確定した差に基づく移動量と移動方向により、オートフォーカスモータ332(合焦モータ)を駆動し、ステップS15へ移行する。
ここで、移動方向は、左右のスプリット輝線311,311のうち、どちらのスプリット輝線311が検知されたか否かにより判断する。
ステップS15では、ステップS14での合焦モータの駆動に続き、再度、眼底観察像を1フレーム分だけ取り込み、観察像にて認識されるスプリット輝線311,311が2つ有るか否かを判断する。YES(スプリット輝線2つ)と判断された場合はステップS6へ移行し、NO(スプリット輝線1つ)と判断された場合はステップS11へ移行する。
ステップS16では、ステップS11での合焦完了、あるいは、ステップS12での観察像にて認識されるスプリット輝線311,311がゼロであるとの判断、あるいは、ステップS27でのアライメント輝点310,310が合致していないとの判断に続き、観察用CCDカメラ37のCCD37aから得られる眼底観察像を取り込み、取り込んだ画像から2つのアライメント輝点310,310の重心位置を検出し、ステップS17へ移行する。
ここで、アライメント輝点310,310の重心位置検出は、スプリット輝線311,311と同様に、取り込まれた眼底観察像中のアライメント輝点310,310の輝度分布特性において、輝度が閾値以上である領域の中心点を重心位置として検出するようにしている。
ステップS17では、ステップS18での2つのアライメント輝点310,310の重心位置検出に続き、観察像にて認識されるスプリット輝線311,311が1つ以下であるか否かを判断する。YES(スプリット輝線1つまたはゼロ)と判断された場合はステップS18へ移行し、NO(スプリット輝線2つ)と判断された場合はステップS25へ移行する。
ステップS18では、ステップS17での観察像にて認識されるスプリット輝線311,311が1つ以下であるとの判断に続き、観察像にて認識されるスプリット輝線311,311が1つ、あるいは、ゼロのいずれかであるかが判断される。スプリット輝線311,311が1つであると判断された場合は、ステップS19へ移行し、スプリット輝線311,311がゼロであると判断された場合は、ステップS21へ移行する。
ステップS19では、ステップS18でのスプリット輝線311,311が1つであるとの判断に続き、2つのアライメント輝点310,310が規定の位置、つまり、()スケール309の内側に存在するか否かを判断する。YES(アライメント輝点が規定位置内)と判断された場合にはステップS20へ移行し、NO(アライメント輝点が規定位置外)と判断された場合にはステップS3へ戻る。
ステップS20では、ステップS19での2つのアライメント輝点310,310が規定位置内であるとの判断に続き、小瞳孔絞り(水晶体絞り)を挿入し、ステップS25へ移行する。
すなわち、観察像にて認識されるスプリット輝線311,311が1つであることにより小瞳孔であると判定し、小瞳孔判定時、許容範囲のアライメント調整が行われていることを条件として、自動的に小瞳孔絞り(水晶体絞り)を挿入する。例えば、高倍時(画角30°)に水晶体絞りを切り換えてφ3.3mmの瞳径まで撮影できるようにする。なお、高倍時には、水晶体絞りを切り換えると共に、フレアー対策として電気的マスクを入れる。
ステップS21では、ステップS18でのスプリット輝線311,311がゼロであるとの判断に続き、ステップS20と同様に、小瞳孔絞り(水晶体絞り)を挿入し、ステップS22へ移行する。
ステップS22では、ステップS21での小瞳孔絞りの挿入に続き、撮影眼は右眼であるか左眼であるかが判断される。左眼であると判断された場合にはステップS23へ移行し、右眼であると判断された場合にはステップS24へ移行する。
ステップS23では、ステップS22での撮影眼は左眼であるとの判断に続き、左眼でスプリット輝線311,311が1つでも入るように検者に対してアライメントを変更する誘導指示を表示し、ステップS3へ移行する。ここで、誘導指示の表示は、()スケール309を被検者の左眼上で0.5mm相当分ずらすことにより行う。
ステップS24では、ステップS22での撮影眼は右眼であるとの判断に続き、右眼でスプリット輝線311,311が1つでも入るように検者に対してアライメントを変更する誘導指示を表示し、ステップS3へ移行する。ここで、誘導指示の表示は、()スケール309を被検者の右眼上で0.5mm相当分ずらすことにより行う。
ステップS25では、ステップS17でのスプリット輝線311,311が2つであるとの判断、あるいは、ステップS20での小瞳孔絞りの挿入に続き、2つのアライメント輝点310,310の重心位置の差を算出し、アライメントモータ330によるモータ移動量を確定し、ステップS26へ移行する。
ここで、2つのアライメント輝点310,310の()スケール309に対する位置関係により、モータ移動量と共にモータ移動方向(上下・左右・前後)も確定しておく。
ステップS26では、ステップS25でのモータ移動量の確定に続き、確定したモータ移動量とモータ移動方向にてアライメントモータ330を駆動し、ステップS27へ移行する。
ステップS27では、ステップS26でのアライメントモータ330の駆動に続き、2つのアライメント輝点310,310が()スケール309内にて合致しているか否かを判断する。YES(アライメント輝点が合致)と判断された場合にはステップS28へ移行し、NO(アライメント輝点が合致していない)と判断された場合にはステップS16へ戻る。
ここで、2つのアライメント輝点310,310の合致判断は、例えば、2つのアライメント輝点310,310の重心位置の差が0.3mm以下であるとき、あるいは、輝点分離量1/6以内であるとき合致していると判断する。
ステップS28では、ステップS27でのアライメント輝点310,310が合致しているとの判断に続き、スプリット輝線311,311の状況の最終確認を終了したか否かを判断する。YES(スプリット輝線311,311の最終確認が終了)と判断された場合にはステップS29へ移行し、NO(スプリット輝線311,311の最終確認できない)と判断された場合にはステップS3へ戻る。
ここで、スプリット輝線311,311の最終確認は、ステップS9と同様に、2つのスプリット輝線311,311の位置が合焦範囲内であるとき最終確認終了とし、2つのスプリット輝線311,311の位置が合焦範囲外であるとき最終確認できないとする。
ステップS29では、ステップS28での2つのスプリット輝線311,311の最終確認が終了したとの判断に続き、自動的にキセノンランプ17aを発光させながらシャッターを切り、オートシュート機能による眼底撮影動作を行い、スタートへ戻る。
図8は、実施例1の無散瞳眼底カメラにおけるボードPC316で実行されるAF機能とASP機能とASH機能のマニュアル操作による選択動作の流れを示すフローチャートである(自動動作機能選択手段)。図9は、実施例1の無散瞳眼底カメラにおけるAF機能とASP機能とASH機能の選択操作系を示す図である。以下、図8の各ステップについて説明する。
ステップS30では、検者がメニュー操作を行うことにより観察モニタ3bに、Auto/Manualの選択画面が表示されているか否かを判断する。YES(Auto/Manualの選択画面表示)の場合はステップS31へ移行する。NO(Auto/Manualの選択画面非表示)の場合はエンドへ移行する。
ステップS31では、ステップS30でのAuto/Manualの選択画面表示との判断に続き、AF無効表示なされていないとき、AF機能をManualとする選択がなされているか否かを判断する。YES(AF機能のManual選択)の場合はステップS34へ移行する。NO(AF機能をAuto選択、または、AF無効表示)の場合はステップS32へ移行する。
ステップS32では、ステップS31でのAF機能のAuto選択、または、AF無効表示と判断に続き、ASP無効表示なされていないとき、ASP機能をManualとする選択がなされているか否かを判断する。YES(ASP機能のManual選択)の場合はステップS35へ移行する。NO(ASP機能をAuto選択、または、ASP無効表示)の場合はステップS33へ移行する。
ステップS33では、ステップS32でのASP機能のAuto選択、または、ASP無効表示と判断に続き、ASH無効表示なされていないとき、ASH機能をManualとする選択がなされているか否かを判断する。YES(ASH機能のManual選択)の場合はステップS36へ移行する。NO(ASH機能をAuto選択、または、ASH無効表示)の場合はステップS37へ移行する。
ステップS34では、ステップS31でのAF機能をManualとする選択がなされているとの判断に続き、AF機能を無効にすると共に、「AF無効」のモニタ表示を行い、リターンへ移行する。
ステップS35では、ステップS32でのASP機能をManualとする選択がなされているとの判断に続き、ASP機能を無効にすると共に、「ASP無効」のモニタ表示と「小瞳孔絞り」のモニタ表示を行い、リターンへ移行する。
ステップS36では、ステップS33でのASH機能をManualとする選択がなされているとの判断に続き、ASH機能を無効にすると共に、「ASH無効」のモニタ表示を行い、リターンへ移行する。
ステップS37では、ステップS36でのASH機能をAutoとする選択がなされているとの判断に続き、AF機能とASP機能とASH機能のうち、少なくともASH機能を有効にすると共に、「Auto有効」のモニタ表示を行い、リターンへ移行する。
ここで、AF機能(オートフォーカス機能)とASP機能(オート小瞳孔切換え機能)とASH機能(オートシュート機能)の選択操作は、図9に示すように、観察モニタ3bに表示されたAuto/Manualの選択画面の、各機能についてのAuto表示部とManual表示部での選択表示位置を、スイッチ209(上方向)、スイッチ213(下方向)、スイッチ210(左方向)、スイッチ212(右方向)を用いて動かす。そして、各機能についての「Auto」または「Manual」の選択表示位置での決定は、スイッチ211を「ENTER」スイッチとして、これを押すことがマニュアル選択操作となって決定する。
図10は、実施例1の無散瞳眼底カメラにおけるボードPC316で実行されるAF機能とASP機能とASH機能の有効・無効を自動的に選択する自動選択動作の流れを示すフローチャートである(自動動作機能選択手段)。
ステップS40では、被検眼Eの視度が-13D〜+12Dの範囲を超えているか否かを判断する。YES(-13D〜+12Dの範囲を超えている)の場合はステップS41へ移行し、NO(-13D〜+12Dの範囲内)の場合はステップS42へ移行する。
ここで、被検眼Eの視度情報は、予めレフラクトメータや検影法や自覚的検査法等の屈折検査法を用いて検査しておき、この視度情報を予め被検者のID情報と共に入力するか、予め検者による操作で視度情報を入力しておく。
ステップS41では、ステップS40での被検眼Eの視度が-13D〜+12Dの範囲を超えているとの判断に続き、AF機能とASP機能とASH機能を無効にすると共に、「Auto無効」のモニタ表示と、視度補正レンズの挿入を促す「視度補正レンズ挿入」のモニタ表示を行う。
なお、ASH機能を無効にする理由は、眼底像で合焦するので、光学系に被検眼Eが含まれることになり、屈折異常の場合には、合焦確認を条件とするオートシュート機能を実行しないことが好ましいことによる。
ステップS42では、ステップS40での被検眼Eの視度が-13D〜+12Dの範囲内であるとの判断に続き、スプリット輝線311,311が検出された数が何本であるかどうかを判断する。検出されたスプリット輝線311の数が1本の場合は、ステップS43へ移行する。検出されたスプリット輝線の数がゼロ本の場合は、ステップS44へ移行する。検出されたスプリット輝線311,311の数が2本の場合は、ステップS45へ移行する。
ステップS43では、ステップS42での検出されたスプリット輝線311の数が1本のであるとの判断に続き、小瞳孔絞りの挿入を促す「小瞳孔絞り」のモニタ表示を行い、ステップS45へ移行する。
ステップS44では、ステップS42での検出されたスプリット輝線の数がゼロ本であるとの判断に続き、AF機能とASP機能とASH機能を無効にすると共に、「Auto無効」のモニタ表示と、小瞳孔絞りの挿入を促す「小瞳孔絞り」のモニタ表示を行う。
ステップS45では、ステップS42での検出されたスプリット輝線311,311の数が2本であるとの判断、あるいは、ステップS43での「小瞳孔絞り」のモニタ表示に続き、スプリットスイッチ202を押したか否かを判断する。YES(被検者がスプリット輝線311,311を見ないように、検者がスプリットスイッチ202を押してスプリット輝線311,311を退避させた)の場合はステップS46へ移行する。NO(スプリットスイッチ202への操作無し)の場合はステップS47へ移行する。
ステップS46では、ステップS45でのスプリットスイッチ202を押したとの判断に続き、AF機能とASP機能とASH機能を無効にすると共に、「Auto無効」のモニタ表示を行う。
ステップS47では、ステップS45でのスプリットスイッチ202を押していないとの判断に続き、スプリットスイッチ202の初期設定を内部固視標から外部固視標への固視標切換えスイッチに変更しておき、この固視標切換えスイッチを押したか否かを判断する。YES(内部固視標から外部固視標への切換え)の場合はステップS48へ移行する。NO(内部固視標のまま固視標の切換へ無し)の場合はステップS51へ移行する。
ステップS48では、ステップS47での内部固視標から外部固視標への切換え判断に続き、内部固視標を消したか否かを判断する。YES(内部固視標を消す)の場合はステップS49へ移行する。NO(内部固視標を消さない)の場合はステップS50へ移行する。
ステップS49では、ステップS48での内部固視標を消したとの判断に続き、「内部固視OFF」のモニタ表示を行い、ステップS51へ移行する。
ステップS50では、ステップS48での内部固視標を消さないとの判断に続き、AF機能とASP機能とASH機能を無効にすると共に、「Auto無効」のモニタ表示と「内部→外部固視標」のモニタ表示を行う。
ステップS51では、ステップS47での固視標切換えスイッチを押していないとの判断、あるいは、ステップS49での「内部固視OFF」のモニタ表示に続き、小瞳孔スイッチ209をオンにしたか否かを判断する。YES(小瞳孔スイッチON)の場合はステップS52へ移行する。NO(小瞳孔スイッチOFF)の場合はステップS53へ移行する。
ステップS52では、ステップS51での小瞳孔スイッチONであるとの判断に続き、小瞳孔絞りを挿入して撮影したいという検者の意図を優先し、ASP機能のみを無効にすると共に、「小瞳孔絞り」のモニタ表示を行う。
ステップS53では、ステップS51での小瞳孔スイッチOFFであるとの判断に続き、小瞳孔スイッチ209を3回押したか否かを判断する。YES(小瞳孔スイッチ2回押し)の場合はステップS54へ移行する。NO(小瞳孔スイッチ2回押し無し)の場合はステップS55へ移行する。
ステップS54では、ステップS53での小瞳孔スイッチ2回押しであるとの判断に続き、小瞳孔スイッチ209を2回押すことで、通常絞りを挿入して撮影したいという検者の意図を優先し、ASP機能のみを無効にすると共に、「小瞳孔絞り無効」のモニタ表示を行う。なお、通常絞りの解除は、オートON/OFFスイッチ213により行う。
ステップS55では、ステップS53での小瞳孔スイッチ2回押し無しとの判断に続き、オートON/OFFスイッチ213を、1回、3回、…等のように奇数回押したか否かを判断する。YESの場合はステップS56へ移行する。NOの場合はステップS57へ移行する。
ステップS56では、ステップS55でのオートON/OFFスイッチ213を奇数回押したとの判断に続き、AF機能とASP機能は有効にしたままで、ASH機能のみを無効にすると共に、「ASH無効」のモニタ表示を行う。
ステップS57では、ステップS55でのオートON/OFFスイッチ213を奇数回押していない(=偶数回押した)との判断に続き、前眼部から眼底に切り替わってから設定時間が経過したか否かを判断する。YES(前眼部→眼底から設定時間経過)の場合はステップS58へ移行する。NO(前眼部→眼底から設定時間未満)の場合はステップS59へ移行する。ここで、AF機能が正常に動作しないことを判別する設定時間は、例えば、5秒/10秒(標準設定)/15秒/20秒に設定可能とする。
ステップS58では、ステップS57での前眼部→眼底から設定時間経過との判断に続き、AF機能とASP機能とASH機能を無効にすると共に、「Auto無効」のモニタ表示と「AF無効」のモニタ表示を行う。「AF無効」のモニタ表示は、例えば、観察モニタ3bに表示されている()スケール309の点滅により行う。なお、()スケール309の点滅は、撮影または前眼部に戻すと解除する。
ステップS59では、ステップS58での前眼部→眼底から設定時間を経過していないとの判断に続き、AF機能とASP機能とASH機能を有効のままにすると共に、「Auto有効」のモニタ表示を行う。
次に、作用を説明する。
実施例1の無散瞳眼底カメラにおける作用を、「手動操作による眼底撮影作用」、「オートフォーカス作用」、「2つのスプリット輝線認識時におけるオートシュート作用」、「小瞳孔判定時におけるオートシュート作用」、「スプリット輝線誘導作用」、「AF機能とASP機能とASH機能のマニュアル選択作用」、「AF機能とASP機能とASH機能の自動選択作用」に分けて説明する。
[手動操作による眼底撮影作用]
図11は、実施例1の無散瞳眼底カメラにてオートON/OFFスイッチをOFFにしての手動操作による眼底撮影作用を説明する図で、(a)はモニタ中央に被検眼を映し出したモニタ画面を示し、(b)は合焦操作とアライメント操作を行う前のモニタ画面を示し、(c)は合焦操作とアライメント操作を行った後のモニタ画面を示し、(d)は撮影時の眼底のレビュー像を表示したモニタ画面を示す。以下、例えば、検者が熟練者であり、手動操作により眼底撮影を行う場合の操作手順を説明する。
(1)電源スイッチを入れ、オートON/OFFスイッチ213をOFFのままとすると、観察モニタ3bにオープニングタイトルが表示された後、観察画面が表示される。
(2)ジョイスティック2bにより装置本体3を一番手前に引いて、顎受け4に顎を載せた被検者に真っ直ぐ前を見るように指示する。
(3)ジョイスティック2bにより装置本体3を、左右・上下に動かし、図11(a)に示すように、観察モニタ3bの中央に被検眼Eを映す。
(4)観察モニタ3b上で、被検者の瞳孔に()スケール309を合わせ、図11(a)に示すように、被検者の瞳孔の大きさが()スケール309より大きいことを確認する。つまり、眼底撮影が可能かどうかを確認する。
(5)ジョイスティック2bにより装置本体3を真っ直ぐ押し込んでゆくと、観察モニタ3b上に、作動距離合わせのアライメント輝点310,310が2つ見えてくるので、2つのアライメント輝点310,310を、図11(b)に示すように、1つに合致させる。このとき、被検者には、緑色の点滅(内部固視標)を見るように指示する。
(6)合焦ハンドル3aに対する操作により、図11(b)に示すように、離れている2つのスプリット輝線311,311を、図11(c)に示すように、垂直に揃える。そして、ジョイスティック2bに対する操作により、図11(c)に示すように、2つのアライメント輝点310,310を()スケール309内に入れる。
(7)スプリット輝線311,311とアライメント輝点310,310の合致を確認し、ジョイスティック2bの上端部に設けられた撮影スイッチ2cを押すと、キセノンランプ17aを発光させながらシャッターが切れ、眼底撮影が行われる。撮影後、図11(d)に示すように、撮影時の眼底のレビュー像が観察モニタ3b上に表示される。
(8)眼底のレビュー像を確認し、次の撮影を行う場合は、再度、撮影スイッチ2cを押すと観察画面に戻るので、(2)〜(7)の操作を繰り返して次の撮影を行う。なお、眼底撮影後、画像を削除したい場合には、レビュー画面で、画像削除スイッチ207を押すと、画像が削除されて観察画面に戻る。
[オートフォーカス作用]
図12は、実施例1の無散瞳眼底カメラにてオートON/OFFスイッチをONにしての自動眼底撮影時におけるオートフォーカス作用を説明するスプリット輝線図である。図13は、実施例1の無散瞳眼底カメラにてオートON/OFFスイッチをONにしての自動眼底撮影時におけるオートフォーカス動作でのスプリット輝線の重心位置検出作用の説明図である。以下、例えば、検者が未熟者であり、オートフォーカス機能を使って眼底撮影を行う場合のオートフォーカス動作手順を説明する。
まず、オート撮影モードでのオートフォーカス動作とは、合焦ハンドル3aに対する手動操作に代え、オートフォーカスモータ332の駆動により、図12に示すように、離れている2つのスプリット輝線311,311を垂直に揃える動作をいう。
電源スイッチを入れ、オートON/OFFスイッチ213をONにし、前眼部撮影から眼底撮影に切り換えられると、図6のフローチャートにおいて、ステップS1→ステップS2→ステップS3→ステップS4へと進む。ステップS3では、キャプチャボード319を介して観察用CCDカメラ37のCCD37aからの眼底観察像を1フレーム分だけボードPC316に取り込む。次のステップS4では、オートフォーカスのためのスプリット輝線311,311の重心位置を検出する。
ここで、スプリット輝線311,311の重心位置の検出について説明する。図13の左側に示すように、取り込まれた眼底観察像中のスプリット輝線311,311と同じ程度の高さでスプリット輝線311,311より広い幅の領域A1,A2を設定する。そして、図13の右側に示すように、領域A1,A2のそれぞれの輝度分布特性において、輝度が閾値以上である領域の中心点を重心位置として検出するようにしている。
そして、スプリット輝線311,311の重心位置が検出された数が2つである、つまり、スプリット輝線311,311の数が2つであると判断された場合は、図6のフローチャートにおいて、ステップS4からステップS5→ステップS6→ステップS7→ステップS8→ステップS9へと進む。ステップS6では、2つのスプリット輝線311,311の重心位置の差を算出し(図13)、オートフォーカスモータ332によるモータ移動量を確定する。ステップS7では、確定したモータ移動量とモータ移動方向にてオートフォーカスモータ332を駆動する。ステップS8では、再度、眼底観察像を1フレーム分だけ取り込み、2つのスプリット輝線311,311のズレが認識される場合、一致させる方向にオートフォーカスモータ332を用いて微調整する。ステップS9では、2つのスプリット輝線311,311の位置が合焦範囲内であるか否かを判断する。
そして、ステップS9にて、合焦範囲内と判断された場合は、ステップS10→ステップS11へ進み、ステップS11では、合焦が完了したとし、次の小瞳孔検知動作やオートシュート機能動作を開始する。また、ステップS9にて、合焦範囲外と判断された場合は、ステップS3へ戻り、上記オートフォーカス動作を合焦範囲内と判断されるまで繰り返す。
一方、そして、スプリット輝線311,311の重心位置が検出された数が1つである、つまり、スプリット輝線311,311の数が1つであると判断された場合は、図6のフローチャートにおいて、ステップS4からステップS5→ステップS12→ステップS13→ステップS14→ステップS15へと進む。ステップS12では、スプリット輝線311,311の数が1つかゼロかを判断する。ステップS13では、1つのスプリット輝線311の重心位置と、予め設定されている走査線の合焦位置との差を算出する。ステップS14では、確定した差に基づく移動量と移動方向により、オートフォーカスモータ332を駆動する。ステップS15では、再度、眼底観察像を1フレーム分だけ取り込み、観察像にて認識されるスプリット輝線311,311が2つ有るか否かを判断する。
そして、ステップS15に至った時点において、スプリット輝線311,311が2つ存在すると判断された場合は、ステップS6へ進み、2つのスプリット輝線311,311に基づくオートフォーカス動作を改めて実行する。これは、1つのみの合焦では、誤差が大きいためであり、ステップS15にてスプリット輝線311,311が2つ存在しないかどうかを再度確認し、2つ存在が確認された場合は、合焦誤差を小さく抑える手法(ステップS6〜ステップS8)を実行する。
なお、ステップS15において、スプリット輝線311,311が、やはり1つしか存在しないと判断されると、ステップS11へ進み、合焦が完了したとの判断に基づき、次の小瞳孔切換え動作やオートシュート動作を開始する。
[2つのスプリット輝線認識時におけるオートシュート作用]
図14は、実施例1の無散瞳眼底カメラにてオートON/OFFスイッチをONにしての自動眼底撮影時におけるアライメント輝点状態の分類図であり、(a)は()スケール内に輝点がない状態を示し、(b)は()スケール内に1つの輝点のみがある状態を示し、(c)は()スケール内に2つの離れた輝点がある状態を示し、(d)は()スケール内に2つの合致していない輝点がある状態を示し、(e)は()スケール内に2つの合致した輝点がある状態を示す。図15は、実施例1の無散瞳眼底カメラにてオートON/OFFスイッチをONにしての自動眼底撮影時におけるオートアライメント動作でのアライメント輝点の検出領域の設定作用説明図である。図16は、実施例1の無散瞳眼底カメラにてオートON/OFFスイッチをONにしての自動眼底撮影時におけるオートアライメント動作でのアライメント輝点の重心位置検出作用の説明図である。以下、上記オートフォーカス動作に引き続き実行される2つのスプリット輝線認識時におけるオートシュート動作手順を説明する。
まず、オートシュート動作とは、モータ駆動制御によるオートフォーカス動作に続き、オートアライメント動作を行い、合焦条件とアライメント整合条件の成立を確認すると、自動的にフラッシュを発光させて眼底撮影を行う動作をいう。
オートフォーカス動作により図6のステップS11にて合焦完了であると判定され、かつ、2つのスプリット輝線311,311が認識されている時には、図7のフローチャートにおいて、ステップS16→ステップS17→ステップS25→ステップS26→ステップS27へと進む。ステップS16では、2つのアライメント輝点310,310の重心位置を検出する。ステップS17では、スプリット輝線311,311が1つ以下か否かが判断される。ステップS25では、ステップS17でのスプリット輝線311,311が2つとの判断にしたがって、2つのアライメント輝点310,310の重心位置の差を算出し、アライメントモータ330によるモータ移動量を確定する。ステップS26では、確定したモータ移動量とモータ移動方向にてアライメントモータ330を駆動する。ステップS27では、2つのアライメント輝点310,310が()スケール309内にて合致しているか否かを判断する。
ここで、ステップS16でのアライメント輝点310,310の重心位置検出について説明する。まず、アライメント輝点310,310の位置は、図14に示すように、()スケール309内に輝点がない状態(図14(a))、()スケール309内に1つの輝点のみがある状態(図14(b))、()スケール309内に2つの離れた輝点がある状態(図14(c))、()スケール309内に2つの合致していない輝点がある状態(図14(d))、()スケール309内に2つの合致した輝点がある状態(図14(e))、に分類される。
そして、アライメント輝点310,310の検出領域は、図15に示すように、()スケール309内のアライメント輝点310,310を検出するための領域A(横幅aと縦幅cで囲まれる領域)と、()スケール309内にアライメント輝点310,310を検出した場合、()スケール309外にもアライメント輝点310があるか検出するための領域B(横幅bと縦幅cで囲まれる領域)に分かれる。なお、領域Bは、領域A内にアライメント輝点310,310が検出されたとき以外は使用しない。
アライメント輝点310,310の検出方法は、図16に示すように、領域Aを3本の横線により縦方向に4分割する。分割した領域毎に、縦方向に画素値を積算すると、4本の波形が得られる。得られた波形に対して、設定された閾値以上になる部分の幅を求める。4本の波形に対して得られた幅で、最も長いものをアライメント輝点310の幅とする。算出された幅に対して範囲を設け、その幅が範囲以内にあれば、その分割領域をアライメント輝点310の位置とする。最大の幅が算出された分割領域の部分のみ、図15に示す領域Bに拡張して、同様にアライメント輝点310の検出を行う。領域Bでアライメント輝点310が検出されなければ、()スケール309内にアライメント輝点310が一つとなり、2つのアライメント輝点310,310が合致しているとみなす。
ステップS25においては、2つのアライメント輝点310,310の()スケール309に対する位置関係により、モータ移動量と共にモータ移動方向(上下・左右・前後)も確定しておく。そして、ステップS26では、ステップS25で確定したモータ移動量とモータ移動方向にてアライメントモータ330を駆動する。そして、ステップS27にて、2つのアライメント輝点310,310が()スケール309内にて合致していないと判断された場合は、図7のフローチャートにおいて、ステップS16→ステップS17→ステップS25→ステップS26→ステップS27へと進む流れを繰り返す。
そして、ステップS27にて2つのアライメント輝点310,310が()スケール309内にて合致していると判断された場合には、ステップS28へ進み、スプリット輝線311,311の状況の最終確認を終了したか否かを判断する。このステップS28にてスプリット輝線311,311の最終確認が未終了(2つの輝線位置が合焦範囲外)と判断された場合には、ステップS3へ戻り、再度、オートフォーカス動作を実行する。
一方、ステップS28にてスプリット輝線311,311の最終確認が終了(2つの輝線位置が合焦範囲内)と判断された場合には、ステップS29へ進み、ステップS29では、自動的にキセノンランプ17aを発光させながらシャッターを切り、オートシュート機能による眼底撮影動作を行い、スタートへ戻る。
すなわち、オートシュート機能は、2つのアライメント輝点310,310の合致を検出した後、オートフォーカスが終了し、瞬きがない状態であれば、撮影スイッチ2cを押さなくても、自動的にキセノンランプ17aを発光させながらシャッターを切り、眼底撮影を行う動作により達成される。
なお、オートシュート動作は、
1)フォーカス状態
オートフォーカスにて精度が±0.5D以内
2)アライメント状態
被検眼上XY方向が0.5mm以内で、被検眼上Z方向が0.3mm以内
上記1),2)を満たすことを実行条件とする。
[小瞳孔判定時におけるオートシュート作用]
図17は、実施例1の無散瞳眼底カメラにて観察モニタ3bに2つのスプリット輝線が映し出される状態の説明図であり、(a)は被検眼Eの瞳孔径が4mm以上でアライメント輝点が合致している場合のモニタ観察像を示し、(b)は被検眼Eの瞳孔径が4mm以上でアライメント輝点が合致している場合の瞳孔への入射光を示す。図18は、実施例1の無散瞳眼底カメラにて観察モニタ3bに1つだけスプリット輝線が映し出される状態の説明図であり、(a)は被検眼Eの瞳孔径が4mm以内でアライメント輝点が合致している場合のモニタ観察像を示し、(b)はアライメント輝点が合致していない場合の瞳孔への入射光を示す。図19は、実施例1の無散瞳眼底カメラにて小瞳孔判定時における小瞳孔絞り(水晶体絞り)と電気的なマスクの挿入作用を説明するための眼底像を示す図である。
まず、オート小瞳孔切換え機能とは、被検眼Eが小瞳孔の場合であっても自動的にフラッシュを発光させて眼底撮影を行うオートシュート動作を達成するため、小瞳孔判定時に自動的に小瞳孔絞りを入れる機能をいう。
例えば、被検眼Eが小瞳孔であって、観察モニタ3bに1つだけしかスプリット輝線311が映し出されない場合には、図7のフローチャートにおいて、ステップS17からステップS18→ステップS19→ステップS20へと進む。ステップS18では、観察像にて認識されるスプリット輝線311,311が1つ、あるいは、ゼロのいずれかであるかが判断される。ステップS19では、ステップS18でのスプリット輝線311,311が1つであるとの判断に続き、2つのアライメント輝点310,310が規定の位置、つまり、()スケール309の内側に存在するか否かを判断する。ステップS20では、ステップS19での2つのアライメント輝点310,310が規定位置内であるとの判断に続き、小瞳孔絞り(水晶体絞り)を挿入する。
すなわち、被検眼Eの瞳孔径が4mm以上でアライメント輝点310,310が合致している場合には、図17(b)に示すように、被検眼Eの瞳孔を経過してアライメント輝点310,310を形成する2つの光が入射される。このため、図17(a)に示すように、観察モニタ3bに2つのスプリット輝線311,311が映し出される。
これに対し、2つのアライメント輝点310,310が合致しているが、被検眼Eの瞳孔径が4mm以内の小瞳孔の場合には、被検眼Eの瞳孔を経過してアライメント輝点310,310を形成する2つの光の同時入射を行えないため、図18(a)に示すように、観察モニタ3bに1つだけスプリット輝線311が映し出される。また、被検眼Eの瞳孔径にかかわらず、アライメント輝点310,310が合致していない場合には、図18(b)に示すように、被検眼Eの瞳孔を経過してアライメント輝点310を形成する1つの光のみが入射されるため、図18(a)に示すように、観察モニタ3bに1つだけスプリット輝線311が映し出される。
したがって、観察モニタ3bに1つだけしかスプリット輝線311が映し出されないスプリット輝線条件と、2つのアライメント輝点310,310が合致しているアライメント輝点合致条件が共に成立した場合には、被検眼Eの瞳孔径が4mm以内の小瞳孔であると判定することができる。
このように、小瞳孔であると判定された場合には、瞳孔径が4mm以上であることを基準として決めた光量であると、眼底への入射光が強すぎ、フレアー等を生じて鮮明な眼底像の撮影ができない。このため、眼底へ到達する光量を抑えるように絞った小瞳孔絞り(水晶体絞り)を自動的に挿入することで、鮮明な眼底像の撮影ができるようにする。
例えば、高倍時(画角30°)に水晶体絞りを切り換えることで、φ3.3mmの瞳径まで撮影できるようにする。そして、高倍時には、水晶体絞りを切り換えると共に、フレアー対策として、図19に示すように、太実線リングで示す範囲に高倍時の電気的マスクを入れる。なお、図19には、高倍時の電気的マスクと共に、長方形による高倍時の撮影範囲と、画角45°時の細線リングで示す範囲の電気的マスクを併せて示す。
そして、ステップS20にて小瞳孔絞りを挿入した後は、ステップS25→ステップS26→ステップS27へと進み、被検眼Eが小瞳孔であっても、撮影スイッチ2cを押さなくても、自動的にキセノンランプ17aを発光させながらシャッターを切り、眼底撮影を行うオートシュート機能が達成される。
[スプリット輝線誘導作用]
例えば、被検眼Eが小瞳孔であって、観察モニタ3bに全くスプリット輝線が映し出されない場合には、少なくとも1つのスプリット輝線311を用いて行われるオートフォーカス動作を実行することができず、オートシュート機能が発揮されない。
したがって、被検眼Eが小瞳孔であって、観察モニタ3bに全くスプリット輝線が映し出されない場合には、図7のフローチャートにおいて、ステップS17からステップS18→ステップS21へと進む。ステップS21では、ステップS18でのスプリット輝線311,311がゼロであるとの判断に続き、ステップS20と同様に、小瞳孔絞り(水晶体絞り)を挿入する。つまり、観察モニタ3bに全くスプリット輝線が映し出されない場合には、被検眼Eの瞳孔径が4mm以内の小瞳孔であると推定することができるため、小瞳孔判定時と同様に、小瞳孔絞り(水晶体絞り)を挿入する。
次のステップS22では、撮影眼は右眼であるか左眼であるかが判断され、左眼であると判断された場合にはステップS23へ進み、左眼でスプリット輝線311,311が1つでも入るように検者に対してアライメントを変更する誘導指示を表示し、ステップS3へ進む。ここで、誘導指示の表示は、()スケール309を被検者の左眼上で0.5mm相当分ずらすことにより行う。
また、右眼であると判断された場合にはステップS24へ進み、右眼でスプリット輝線311,311が1つでも入るように検者に対してアライメントを変更する誘導指示を表示し、ステップS3へ進む。ここで、誘導指示の表示は、()スケール309を被検者の右眼上で0.5mm相当分ずらすことにより行う。
したがって、被検眼Eが小瞳孔であって、観察モニタ3bに全くスプリット輝線が映し出されない場合であっても、スプリット輝線誘導動作により、少なくとも1つのスプリット輝線311が観察モニタ3bに映し出されるように検者に対しアライメントを変更する誘導指示が行われる。このため、オート撮影モードにより眼底撮影を行う場合、()スケール309のズレを見た検者が、被検者に対するアライメントが正規位置となるように修正変更することで、少なくとも1つのスプリット輝線311が観察モニタ3bに映し出されるようになり、1つまたは2つのスプリット輝線311,311を用いて行われるオートフォーカス動作の実行が確保され、検者が意図するオートシュート機能を発揮することができる。
[AF機能とASP機能とASH機能のマニュアル選択作用]
AF機能(オートフォーカス機能)とASP機能(オート小瞳孔切換え機能)とASH機能(オートシュート機能)のマニュアル選択操作は、図9に示すように、メニュー操作により観察モニタ3bにAuto/Manualの選択画面を表示し、このAuto/Manualの選択画面を用いて行われる。
すなわち、各機能について標準設定である「Auto」の表示部選択状態から「Manual」の表示部選択状態へと切り替える場合は、図9に示すように、検者が、スイッチ209(上方向)、スイッチ213(下方向)、スイッチ210(左方向)、スイッチ212(右方向)を用いて動かす。そして、各機能について、検者が要望する「Auto」または「Manual」を選択し、スイッチ211を「ENTER」スイッチとしてこれを押すと、表示された内容でのマニュアル選択操作を行うことができる。
例えば、合焦動作を検者がマニュアル操作により行いたい場合は、AF機能について、「Auto」から「Manual」へと表示部を切り替え選択すると、図8のフローチャートにおいて、ステップS30→ステップS31→ステップS34へと進み、ステップS34では、AF機能が無効にされると共に、「AF無効」のモニタ表示が行われる。
したがって、例えば、合焦操作に慣れた熟練した検者は、合焦ノブ3aを用いてピント合わせの合焦操作行う。そして、他のASP機能(オート小瞳孔切換え機能)とASH機能(オートシュート機能)を使いながら、自動フラッシュ撮影動作を行うことができる。
例えば、小瞳孔切換え動作を検者がマニュアル操作により行いたい場合は、ASP機能について、「Auto」から「Manual」へと表示部を切り替え選択すると、図8のフローチャートにおいて、ステップS30→ステップS31→ステップS32→ステップS35へと進み、ステップS35では、ASP機能が無効にされると共に、「ASP無効」と「小瞳孔絞り」のモニタ表示が行われる。
したがって、例えば、通常絞り/小瞳孔絞りを常時選択したいような検者は、小瞳孔スイッチ209を用い、1回スイッチを押して小瞳孔を挿入したり、2回スイッチを押して通常絞りを挿入したりする操作を行う。そして、他のAF機能(オートフォーカス機能)とASH機能(オートシュート機能)を使いながら、自動フラッシュ撮影動作を行うことができる。
例えば、自動フラッシュ撮影動作を検者がマニュアル操作により行いたい場合は、ASH機能について、「Auto」から「Manual」へと表示部を切り替え選択すると、図8のフローチャートにおいて、ステップS30→ステップS31→ステップS32→ステップS33→ステップS36へと進み、ステップS36では、ASH機能が無効にされると共に、「ASH無効」のモニタ表示が行われる。
したがって、例えば、熟練者等で自分の撮影タイミングで撮影したい検者は、AF機能(オートフォーカス機能)とASP機能(オート小瞳孔切換え機能)を使いながら、()スケール309内にアライメント輝点310,310を一致させるアライメント操作を行い、撮影スイッチ2cを用い、自分の撮影タイミングにてマニュアルフラッシュ撮影を行うことができる。
このAF機能とASP機能とASH機能のマニュアル選択作用は、上記のように、3つの機能のうち、1つの機能のみを無効にし、2つの機能を有効にするという選択以外に、3つの全ての機能を有効にすることもできるし、3つの全ての機能を無効にすることもできるし、3つの機能のうち、2つの機能を無効にし、1つの機能のみを有効にするという選択も行うことができる。
[AF機能とASP機能とASH機能の自動選択作用]
AF機能とASP機能とASH機能の自動選択とは、各自動動作機能について、予め無効にしておくべき無効条件が成立するか否かを判断し、無効条件が成立すると、検者によるマニュアル操作を待つことなく、無効条件が成立する自動動作機能を自動的に無効とする選択を行うことをいう。以下、AF機能とASP機能とASH機能を全て無効にする場合と、ASP機能のみを無効にする場合と、ASH機能のみを無効にする場合と、に分けて説明する。
・AF機能とASP機能とASH機能を全て無効にする場合
補検眼Eの視度が屈曲異常であるという屈曲異常条件が成立する場合、図10のフローチャートにおいて、ステップS40→ステップS41へと進み、ステップS41では、被検眼Eの視度が-13D〜+12Dの範囲を超えているとの判断に基づき、AF機能とASP機能とASH機能が無効にされると共に、「Auto無効」のモニタ表示と、視度補正レンズの挿入を促す「視度補正レンズ挿入」のモニタ表示が行われる。
したがって、補検眼Eの視度が屈曲異常である場合、検者がモニタ表示にしたがって視度補正レンズを挿入し、手動操作による合焦やアライメント調整を経過し、撮影スイッチ2cを押して眼底撮影を行うことで、例えば、前眼部から眼底に切り替えた後、合焦完了とならず時間が経過するような場合に比べ、迅速に眼底撮影を行うことができる。
観察光学系30によりスプリット輝線311,311が全く検出されないスプリット無し条件が成立する場合、図10のフローチャートにおいて、ステップS40→ステップS42→ステップS44へと進み、ステップS44では、AF機能とASP機能とASH機能が無効にされると共に、「Auto無効」のモニタ表示と、小瞳孔絞りの挿入を促す「小瞳孔絞り」のモニタ表示が行われる。
したがって、被検眼Eが小瞳孔等であることによりスプリット輝線311,311が全く検出されない場合、検者がモニタ表示にしたがって小瞳孔絞りを挿入し、手動操作による合焦や中心から左右に移動した()スケール309に一致させるアライメント調整を経過し、撮影スイッチ2cを押して眼底撮影を行う。これにより、例えば、前眼部から眼底に切り替えた後、合焦完了とならず時間が経過するような場合に比べ、迅速に眼底撮影を行うことができる。なお、検出されるスプリット輝線311の数が1本の場合は、ステップS43へ進み、小瞳孔絞りの挿入を促す「小瞳孔絞り」のモニタ表示が行われることで、眼底撮影の迅速化となる。
スプリット輝線311,311を退避させたスプリット退避条件が成立する場合、図10のフローチャートにおいて、ステップS40→ステップS42→ステップS45→ステップS46へと進み、ステップS46では、AF機能とASP機能とASH機能が無効にされると共に、「Auto無効」のモニタ表示が行われる。
したがって、被検者がスプリット輝線311,311を見ないように、スプリットスイッチ202を押してスプリット輝線311,311を退避させた場合、例えば、スプリット輝線311,311を用いて行われる合焦が完了とならず時間が経過するような場合に比べ、迅速に眼底撮影を行うことができる。なお、このスプリット退避条件が成立する場合、スプリット視標情報を用いないで実行可能なASH機能のみに関しては、有効にする設定としても良い。
内部固視標を消さないで外部固視標を使用する外部固視標使用条件が成立する場合、図10のフローチャートにおいて、ステップS40→ステップS42→ステップS45→ステップS47→ステップS48→ステップS50へと進み、ステップS50では、AF機能とASP機能とASH機能が無効にされると共に、「Auto無効」と「内部→外部固視標」のモニタ表示が行われる。
したがって、内部固視標を消さないで外部固視標を使用する場合、内部固視標を消さない限り、眼底Efが動いてオートフォーカス動作等に支障を与える。よって、このような場合には、標準設定としてAF機能とASP機能とASH機能を無効にし、内部固視標が消された条件を負荷して、各機能を有効にするように戻すことで、迅速に眼底撮影を行うことができる。
オートフォーカス機能が正常に動作しないオートフォーカス不能条件が成立する場合、図10のフローチャートにおいて、ステップS40→ステップS42→ステップS45→ステップS47→ステップS51→ステップS53→ステップS55→ステップS57→ステップS58へと進み、ステップS58では、AF機能とASP機能とASH機能が無効にされると共に、「Auto無効」と「AF無効」のモニタ表示が行われる。
したがって、オートフォーカス機能が正常に動作せず、合焦完了の判定までに時間を要する場合には、いち早くマニュアル操作に切り換えることで、迅速に眼底撮影を行うことができる。
・ASP機能のみを無効にする場合
検者が小瞳孔スイッチ209を1回押した場合、図10のフローチャートにおいて、ステップS40→ステップS42→ステップS45→ステップS47→ステップS51→ステップS52へと進み、ステップS52では、小瞳孔絞りを挿入して撮影したいという検者の意図を優先し、ASP機能のみが無効にされると共に、「小瞳孔絞り」のモニタ表示が行われる。
また、検者が小瞳孔スイッチ209を2回押した場合、図10のフローチャートにおいて、ステップS40→ステップS42→ステップS45→ステップS47→ステップS51→ステップS53→ステップS54へと進み、ステップS54では、通常絞りを挿入して撮影したいという検者の意図を優先し、ASP機能のみが無効にされると共に、「小瞳孔絞り無効」のモニタ表示が行われる。
したがって、通常絞り/小瞳孔絞りの切換えを検者が行いたい場合、小瞳孔スイッチ209を、ASP機能の有効・無効を選択するスイッチとして用いることができ、ASP機能のみを無効にしたい場合、メニュー操作により観察モニタ3bにAuto/Manualの選択画面を表示してマニュアル選択操作を行う必要が無くなり、容易な操作性を得ることができる。
・ASH機能のみを無効にする場合
検者がオートON/OFFスイッチ213を奇数回押した場合、図10のフローチャートにおいて、ステップS40→ステップS42→ステップS45→ステップS47→ステップS51→ステップS53→ステップS55→ステップS56へと進み、ステップS56では、AF機能とASP機能は有効にしたままで、ASH機能のみが無効にされると共に、「ASH無効」のモニタ表示が行われる。
一方、検者がオートON/OFFスイッチ213を偶数回押した場合、図10のフローチャートにおいて、ステップS40→ステップS42→ステップS45→ステップS47→ステップS51→ステップS53→ステップS55→ステップS57→ステップS59へと進み、ステップS59では、AF機能とASP機能とASH機能が有効のままとされると共に、「Auto有効」のモニタ表示が行われる。
したがって、熟練者等で、自分のタイミングで撮影したい場合は、オートON/OFFスイッチ213を押すだけで良く、オートON/OFFスイッチ213を、ASH機能の有効・無効を選択するスイッチとして用いることができ、ASH機能のみを無効にしたい場合、メニュー操作により観察モニタ3bにAuto/Manualの選択画面を表示してマニュアル選択操作を行う必要が無くなり、容易な操作性を得ることができる。
次に、効果を説明する。
実施例1の無散瞳眼底カメラにあっては、下記に列挙する効果を得ることができる。
(1) 被検眼Eの撮影対象部分に合焦するためスプリット輝線311,311を投影するスプリット光学系60と、被検眼Eに対して装置本体3を位置合わせするためアライメント輝点310,310を投影するアライメント系40と、前記被検眼Eの撮影対象像を前記スプリット輝線311,311および前記アライメント輝点310,310と共に表示する観察モニタ3bを含む観察光学系30と、前記被検眼Eの撮影対象像を撮影する撮影用CCDカメラ6を含む撮影光学系20と、を備えた無散瞳眼底カメラにおいて、前記観察光学系30から得られるスプリット輝線311,311に基づき自動的な合焦を実現するオートフォーカス機能と、前記観察光学系30から得られるスプリット輝線311,311の状態が小瞳孔と判定された場合に自動的に絞りを挿入するオート小瞳孔切換え機能と、合焦とアライメント位置合わせの最終確認結果が適正範囲内になると自動フラッシュ撮影動作を実行するオートシュート機能と、を有する自動撮影制御手段(図6及び図7)を設け、前記自動撮影制御手段が持つ自動動作機能の全部有効選択モードと、前記自動撮影制御手段が持つ自動動作機能の全部無効選択モードと、前記自動撮影制御手段が持つ自動動作機能のうち、一部の自動動作機能を有効にし、残りの自動動作機能を無効とする一部有効選択モードと、を有する自動動作機能選択手段(図8及び図10)を設けた。このため、自動撮影モードに含まれる複数の自動動作機能のうち、検者の熟練度等に応じて一部の機能のみを無効とする選択自由度を持たせることで、検者にとっては使い勝手を向上することができ、被検者にとっては観察/撮影負担を軽減することができる。
(2) 前記自動動作機能選択手段(図8)は、前記自動撮影制御手段(図6及び図7)が持つオートフォーカス機能とオート小瞳孔切換え機能とオートシュート機能のそれぞれの自動動作機能について、有効とするか無効とするかの選択をマニュアル操作にて行う。このため、各自動動作機能のそれぞれについて、検者の熟練度や好み等に応じて有効・無効の選択が行えることにより、特に、検者にとっての使い勝手を著しく向上することができる。
(3) 前記自動動作機能選択手段(図10)は、前記自動撮影制御手段(図6及び図7)が持つオートフォーカス機能とオート小瞳孔切換え機能とオートシュート機能のそれぞれの自動動作機能について、予め無効にしておくべき無効条件が成立するか否かを判断し、無効条件が成立する自動動作機能を自動的に無効とする選択を行う。このため、自動動作機能に対する検者による有効・無効の判断負担が解消される。加えて、自動撮影からマニュアル撮影に移行を余儀なくされるような状況となるのが回避され、迅速な撮影ができることで、被検者にとって観察/撮影負担を軽減することができる。
(4) 前記自動動作機能選択手段(図10)は、被検眼Eの視度が屈折異常である屈折異常条件(ステップS40でYES)、前記観察光学系30によりスプリット輝線311,311が全く検出されないスプリット無し条件(ステップS42でスプリット輝線なし)、スプリット輝線311,311を退避させたスプリット退避条件(ステップS45でYES)、外部固視標を使用する外部固視標使用条件(ステップS47でYES)、オートフォーカス機能が正常に動作しないオートフォーカス不能条件(ステップS57でYES)、の何れか一つの条件が成立したとき、オートフォーカス機能とオート小瞳孔切換え機能とオートシュート機能を全て無効とする選択を行う。このため、上記のような無効条件の一つが成立するような場合、自動撮影からマニュアル撮影に移行を余儀なくされるような状況となるのを未然に回避することができる。
(5) スイッチ操作により小瞳孔絞りを挿入する小瞳孔スイッチ209を設け、前記自動動作機能選択手段(図10)は、前記小瞳孔スイッチ209に対して小瞳孔絞りまたは通常絞りを挿入するスイッチ操作が行われた場合(ステップS51でYES、ステップS53でYES)、小瞳孔スイッチ操作を自動動作機能の選択に優先し、オート小瞳孔切換え機能のみを無効とする選択を行う。このため、例えば、通常絞り/小瞳孔絞りに関しては、常時、検者が選択したいと希望するような場合、小瞳孔スイッチ209を、ASP機能の有効・無効を選択するスイッチとして用いることができ、ASP機能のみを無効にしたい場合、Auto/Manualの選択画面の表示を伴うマニュアル選択操作を行う必要が無くなり、検者にとって使い勝手の良い操作性を得ることができる。
(6) スイッチ操作によりオートシュート機能のオン/オフを選択するオートON/OFFスイッチ213を設け、前記自動動作機能選択手段(図10)は、前記オートON/OFFスイッチ213に対する奇数回のスイッチ操作時(ステップS55でYES)、オートフォーカス機能とオート小瞳孔切換え機能を有効としたままでオートシュート機能のみを無効とする選択を行い、前記オートON/OFFスイッチ213に対する偶数回のスイッチ操作時(ステップS55でNO)、オートフォーカス機能とオート小瞳孔切換え機能とオートシュート機能を有効とする選択を行う。このため、例えば、熟練者等であって、検者が自分のタイミングで撮影を希望するような場合、オートON/OFFスイッチ213を、ASH機能の有効・無効を選択するスイッチとして用いることができ、ASH機能のみを無効にしたい場合、Auto/Manualの選択画面の表示を伴うマニュアル選択操作を行う必要が無くなり、検者にとって使い勝手の良い操作性を得ることができる。
以上、本発明の眼科撮影装置を実施例1に基づき説明してきたが、具体的な構成については、この実施例1に限られるものではなく、特許請求の範囲の各請求項に係る発明の要旨を逸脱しない限り、設計の変更や追加等は許容される。
実施例1では、マニュアル操作による自動動作機能選択手段として、メニュー操作により選択画面を表示して選択操作を行う例を示したが、オートフォーカス機能とオート小瞳孔切換え機能とオートシュート機能のそれぞれについての選択スイッチを設けるような例としても良い。
実施例1では、自動撮影制御手段として、オートアライメント動作を行う例を示した。しかし、アライメント動作をマニュアル操作により行い、合焦と位置合わせの最終確認結果が適正範囲内になると、自動フラッシュ撮影動作を実行するようなオートフォーカス機能とオート小瞳孔切換え機能とオートシュート機能を有するものであっても良い。
実施例1では、スプリット視標として方形状の2つのスプリット輝線311,311を用い、2つのスプリット輝線311,311を縦方向に揃えた状態を合焦状態とする例を示した。しかし、スプリット視標としては、方形以外の様々な形状としても良い。さらに、複数のスプリット視標を横方向に揃えた状態を合焦状態とする例であっても良い。
実施例1では、アライメント視標として円形状の2つのアライメント輝点310,310を用い、2つのアライメント輝点310,310を()スケール309の中心位置に合致させた状態をアライメント調整状態とする例を示した。しかし、アライメント視標としては、円形以外の様々な形状としても良い。さらに、()スケール309以外の形状を持つスケール表示の外周位置に複数のアライメント視標を一致させた状態をアライメント調整状態とする例であっても良い。
実施例1では、オートフォーカス動作制御を先行し、続いてオートアライメント動作制御を行う例を示した。しかし、オートアライメント動作制御を先行し、続いてオートフォーカス動作制御を行う例としても良い。さらに、オートアライメント動作制御とオートフォーカス動作制御を同時進行による制御にて行うような例であっても良い。
実施例1では、眼科撮影装置の一例である無散瞳眼底カメラへの適用例を示したが、合焦操作とアライメント調整操作を要する他の眼科撮影装置に対しても適用することができる。要するに、スプリット光学系とアライメント系と観察光学系と撮影光学系を備えた眼科撮影装置であれば適用できる。
実施例1の無散瞳眼底カメラ(眼科撮影装置の一例)を示す全体システム図である。 実施例1の無散瞳眼底カメラにおける架台部に設定された操作パネルを示す平面図である。 実施例1の無散瞳眼底カメラにおける装置本体に設定された観察モニタへ表示される各表示内容を示すイメージ図である。 実施例1の無散瞳眼底カメラにおける装置本体3に内蔵された光学系を示す光学配置図である。 実施例1の無散瞳眼底カメラにおける装置ベース1と架台部2と装置本体3に内蔵された制御系を示す電気ブロック図である。 実施例1の無散瞳眼底カメラにおけるボードPC316にて実行されるオートフォーカス制御動作の流れを示すフローチャートである。 実施例1の無散瞳眼底カメラにおけるボードPC316で実行されるオートシュート制御動作の流れ(オート小瞳孔切換え制御動作の流れを含む)を示すフローチャートである。 実施例1の無散瞳眼底カメラにおけるボードPC316で実行されるAF機能とASP機能とASH機能のマニュアル操作による選択動作の流れを示すフローチャートである。 実施例1の無散瞳眼底カメラにおけるAF機能とASP機能とASH機能の選択操作系を示す図である。 実施例1の無散瞳眼底カメラにおけるボードPC316で実行されるAF機能とASP機能とASH機能の有効・無効を自動的に選択する自動選択動作の流れを示すフローチャートである。 実施例1の無散瞳眼底カメラにてオートON/OFFスイッチをOFFにしての手動操作による眼底撮影作用を説明する図で、(a)はモニタ中央に被検眼を映し出したモニタ画面を示し、(b)は合焦操作とアライメント操作を行う前のモニタ画面を示し、(c)は合焦操作とアライメント操作を行った後のモニタ画面を示し、(d)は撮影時の眼底のレビュー像を表示したモニタ画面を示す。 実施例1の無散瞳眼底カメラにてオートON/OFFスイッチをONにしての自動眼底撮影時におけるオートフォーカス作用を説明するスプリット輝線図である。 実施例1の無散瞳眼底カメラにてオートON/OFFスイッチをONにしての自動眼底撮影時におけるオートフォーカス動作でのスプリット輝線の重心位置検出作用の説明図である。 実施例1の無散瞳眼底カメラにてオートON/OFFスイッチをONにしての自動眼底撮影時におけるアライメント輝点状態の分類図であり、(a)は()スケール内に輝点がない状態を示し、(b)は()スケール内に1つの輝点のみがある状態を示し、(c)は()スケール内に2つの離れた輝点がある状態を示し、(d)は()スケール内に2つの合致していない輝点がある状態を示し、(e)は()スケール内に2つの合致した輝点がある状態を示す。 実施例1の無散瞳眼底カメラにてオートON/OFFスイッチをONにしての自動眼底撮影時におけるオートアライメント動作でのアライメント輝点の検出領域の設定作用説明図である。 実施例1の無散瞳眼底カメラにてオートON/OFFスイッチをONにしての自動眼底撮影時におけるオートアライメント動作でのアライメント輝点の重心位置検出作用の説明図である。 実施例1の無散瞳眼底カメラにて観察モニタ3bに2つのスプリット輝線が映し出される状態の説明図であり、(a)は被検眼Eの瞳孔径が4mm以上でアライメント輝点が合致している場合のモニタ観察像を示し、(b)は被検眼Eの瞳孔径が4mm以上でアライメント輝点が合致している場合の瞳孔入射光を示す。 実施例1の無散瞳眼底カメラにて観察モニタ3bに1つだけスプリット輝線が映し出される状態の説明図であり、(a)は被検眼Eの瞳孔径が4mm以内でアライメント輝点が合致している場合のモニタ観察像を示し、(b)はアライメント輝点が合致していない場合の瞳孔入射光を示す。 実施例1の無散瞳眼底カメラにて小瞳孔判定時における小瞳孔絞り(水晶体絞り)と電気的なマスクの挿入作用を説明するための眼底像を示す図である。
符号の説明
1 装置ベース
2 架台部
2a 操作パネル
2b ジョイスティック
2c 撮影スイッチ
209 小瞳孔スイッチ
213 オートON/OFFスイッチ
3 装置本体
3a 合焦ハンドル
3b 観察モニタ
31 観察LCDユニット
37 観察用CCDカメラ
309 ()スケール
310,310 アライメント輝点(アライメント視標)
311,311 スプリット輝線(スプリット視標)
313 小瞳孔絞り
315 本体PCB
316 ボードPC
317 撮影カメラ中継PCB
318 DC電源PCB
319 キャプチャボード
324 アライメントモータ検知センサ
326 オートフォーカスモータ(+)検知センサ
327 オートフォーカスモータ(-)検知センサ
330 アライメントモータ
332 オートフォーカスモータ
333 水晶体絞り駆動ソレノイド
334 前眼部切換え駆動ソレノイド
335 反射棒駆動ソレノイド
4 顎受け
5 外部固視標
6 撮影用CCDカメラ(カメラ)
7 マウス/10キーボード
8 プリンタ
9 パーソナルコンピュータ
9a PC用モニタ
10 照明光学系
17a キセノンランプ
17b ハロゲンランプ
20 撮影光学系
30 観察光学系
40 アライメント系
41 アライメントLED
50 内部固視系
60 スプリット光学系
61 スプリットLED
E 被検眼
Ef 眼底(撮影対象)

Claims (6)

  1. 被検眼の撮影対象部分に合焦するためスプリット視標を投影するスプリット光学系と、被検眼に対して装置本体を位置合わせするためアライメント視標を投影するアライメント系と、前記被検眼の撮影対象像を前記スプリット視標および前記アライメント視標と共に表示する観察モニタを含む観察光学系と、前記被検眼の撮影対象像を撮影するカメラを含む撮影光学系と、を備えた眼科撮影装置において、
    前記観察光学系から得られるスプリット視標に基づき自動的な合焦を実現するオートフォーカス機能と、前記観察光学系から得られるスプリット視標の状態が小瞳孔と判定された場合に自動的に絞りを挿入するオート小瞳孔切換え機能と、合焦とアライメント位置合わせの最終確認結果が適正範囲内になると自動フラッシュ撮影動作を実行するオートシュート機能と、を有する自動撮影制御手段を設け、
    前記自動撮影制御手段が持つ自動動作機能の全部有効選択モードと、前記自動撮影制御手段が持つ自動動作機能の全部無効選択モードと、前記自動撮影制御手段が持つ自動動作機能のうち、一部の自動動作機能を有効にし、残りの自動動作機能を無効とする一部有効選択モードと、を有する自動動作機能選択手段を設けたことを特徴とする眼科撮影装置。
  2. 請求項1に記載された眼科撮影装置において、
    前記自動動作機能選択手段は、前記自動撮影制御手段が持つオートフォーカス機能とオート小瞳孔切換え機能とオートシュート機能のそれぞれの自動動作機能について、有効とするか無効とするかの選択をマニュアル操作にて行うことを特徴とする眼科撮影装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載された眼科撮影装置において、
    前記自動動作機能選択手段は、前記自動撮影制御手段が持つオートフォーカス機能とオート小瞳孔切換え機能とオートシュート機能のそれぞれの自動動作機能について、予め無効にしておくべき無効条件が成立するか否かを判断し、無効条件が成立する自動動作機能を自動的に無効とする選択を行うことを特徴とする眼科撮影装置。
  4. 請求項3に記載された眼科撮影装置において、
    前記自動動作機能選択手段は、被検眼の視度が屈折異常である屈折異常条件、前記観察光学系によりスプリット視標が全く検出されないスプリット無し条件、スプリット視標を退避させたスプリット退避条件、外部固視標を使用する外部固視標使用条件、オートフォーカス機能が正常に動作しないオートフォーカス不能条件、の何れか一つの条件が成立したとき、オートフォーカス機能とオート小瞳孔切換え機能とオートシュート機能を全て無効とする選択を行うことを特徴とする眼科撮影装置。
  5. 請求項3または請求項4に記載された眼科撮影装置において、
    スイッチ操作により小瞳孔絞りを挿入する小瞳孔スイッチを設け、
    前記自動動作機能選択手段は、前記小瞳孔スイッチに対して小瞳孔絞りまたは通常絞りを挿入するスイッチ操作が行われた場合、小瞳孔スイッチ操作を自動動作機能の選択に優先し、オート小瞳孔切換え機能のみを無効とする選択を行うことを特徴とする眼科撮影装置。
  6. 請求項3乃至請求項5の何れか1項に記載された眼科撮影装置において、
    スイッチ操作によりオートシュート機能のオン/オフを選択するオートON/OFFスイッチを設け、
    前記自動動作機能選択手段は、前記オートON/OFFスイッチに対する奇数回のスイッチ操作時、オートフォーカス機能とオート小瞳孔切換え機能を有効としたままでオートシュート機能のみを無効とする選択を行い、前記オートON/OFFスイッチに対する偶数回のスイッチ操作時、オートフォーカス機能とオート小瞳孔切換え機能とオートシュート機能を有効とする選択を行うことを特徴とする眼科撮影装置。
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