JP2009166959A - 三方枠 - Google Patents
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Abstract
【課題】フロアの意匠変更を行う場合、三方枠が損傷した場合やリニューアルの改修工事などの場合に、簡単な作業で容易に交換すること。
【解決手段】エレベータの三方枠は、昇降路と乗場90との間に設けられた乗場出入口に設置される。この三方枠は、上下方向に延在する縦補強枠9と、縦補強枠9に開閉部材11を介して連結されるとともに、乗場90側の建築物の壁面まで延び、上下方向に延在する意匠枠8と、を備えている。開閉部材11は、意匠枠8に設けられた第一開閉部材11aと、縦補強枠9に設けられた第二開閉部材11bとを有し、第一開閉部材11aと該第二開閉部材11bとは着脱自在となっている。意匠枠8の下端には、当該意匠枠8を支持するとともに移動可能とする可動部材40が設けられている。
【選択図】図2
【解決手段】エレベータの三方枠は、昇降路と乗場90との間に設けられた乗場出入口に設置される。この三方枠は、上下方向に延在する縦補強枠9と、縦補強枠9に開閉部材11を介して連結されるとともに、乗場90側の建築物の壁面まで延び、上下方向に延在する意匠枠8と、を備えている。開閉部材11は、意匠枠8に設けられた第一開閉部材11aと、縦補強枠9に設けられた第二開閉部材11bとを有し、第一開閉部材11aと該第二開閉部材11bとは着脱自在となっている。意匠枠8の下端には、当該意匠枠8を支持するとともに移動可能とする可動部材40が設けられている。
【選択図】図2
Description
本発明は、昇降路と乗場との間の乗場出入口に設置されるエレベータの三方枠に関連している。
従来のエレベータの三方枠は、上下方向に延びる一対の縦枠2と、当該縦枠2の間に水平方向に延在する上枠1(図17参照)または幕板3(図18参照)と、を有しており、門形に構成されている。なお、上枠1は一対の縦枠2の上に乗せられているのに対して(図17参照)、幕板3は、一対の縦枠2の上部の間に取り付けられている(図18参照)。また、一対の縦枠2の間には、ホールドア4が設けられている。
一般的に、エレベータの三方枠は、上枠1と一対の縦枠2、または、幕板3と一対の縦枠2をそれぞれ組み合わせた後、ボルトなどの締結部材で固定し、組立てる。そして、図19および図20に示すように、三方枠は、建物の仕上壁6に固定材7を用いて、左右数箇所で完全に固定される。このため、現地改造やリニューアルのような改修工事がない限り、一度建物に据付けたら半永久的に取外されるようなことはない。なお、図20は、図19を直線A−Aで切断した断面図である。図20において、縦枠2は固定材7に溶接により固定されている。
なお、エレベータの三方枠の縦枠が開閉すること(例えば、特許文献1)、および、エレベータのかごの出入口天井が開閉すること(例えば、特許文献2)は知られている。
特開2002−160879号公報
特開2004−010275号公報
しかしながら、従来の三方枠では、建物内のフロアの改装や模様替えなどの意匠変更を行なっても、一部改造や総取換えしない限り、そのままの意匠である。また、三方枠が損傷した場合も、総取換えもしくは部分的な補修が必要となる。
また、リニューアルのような改修工事を行なう場合には、三方枠が完全に固定されている状態での工事を行うか、または、三方枠ごと設置場所から取外す解体工事が必要となる。特に、後者のように解体工事を行う場合には、工事用機具の扱いや作業スペースの確保など作業性の問題もあり、多大な時間と労力を要する。
本発明は、このような点を考慮してなされたものであり、フロアの意匠変更を行う場合、三方枠が損傷した場合やリニューアルの改修工事などの場合に、簡単な作業で容易に交換することができる三方枠を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様による三方枠は、
昇降路と乗場との間に設けられた乗場出入口に設置されるエレベータの三方枠において、
上下方向に延在する縦補強枠と、
前記縦補強枠に開閉部材を介して連結されるとともに、乗場側の建築物の壁面まで延び、上下方向に延在する意匠枠と、を備え、
前記開閉部材は、前記意匠枠に設けられた第一開閉部材と、前記縦補強枠に設けられた第二開閉部材とを有し、
該第一開閉部材と該第二開閉部材とは着脱自在であり、
前記意匠枠の下端に、当該意匠枠を支持するとともに移動可能とする可動部材が設けられている。
昇降路と乗場との間に設けられた乗場出入口に設置されるエレベータの三方枠において、
上下方向に延在する縦補強枠と、
前記縦補強枠に開閉部材を介して連結されるとともに、乗場側の建築物の壁面まで延び、上下方向に延在する意匠枠と、を備え、
前記開閉部材は、前記意匠枠に設けられた第一開閉部材と、前記縦補強枠に設けられた第二開閉部材とを有し、
該第一開閉部材と該第二開閉部材とは着脱自在であり、
前記意匠枠の下端に、当該意匠枠を支持するとともに移動可能とする可動部材が設けられている。
本発明の第1の態様による三方枠において、前記第一開閉部材は、前記意匠枠の裏面に位置することが好ましい。
本発明の第1の態様による三方枠において、前記開閉部材は、軸ピンを有する一方の抜差し蝶番と、該一方の抜差し蝶番の軸ピンが着脱自在なナックルを有する他方の抜差し蝶番とを有する抜差し蝶番セットからなることが好ましい。
本発明の第1の態様による三方枠において、前記第一開閉部材は、前記意匠枠の上下方向に沿った複数箇所に設けられ、前記第二開閉部材は、前記縦補強枠の上下方向に沿った複数箇所に設けられ、各第ニ開閉部材は、第一開閉部材に対応して設けられていることが好ましい。
本発明の第1の態様による三方枠において、乗場側の建築物の裏面に開口を有する鍵受け部材が設けられ、前記意匠枠の乗場側の裏面に、前記鍵受け部材の開口に挿入自在なラッチ部を有する鍵部材が取り付けられたことが好ましい。
本発明の第1の態様による三方枠において、前記意匠枠は、金属材料からなり、乗場側の建築物の裏面に、前記意匠枠に取り付け自在なマグネットが設けられていることが好ましい。
本発明の第1の態様による三方枠において、前記意匠枠の前面に、ホールランタンおよび/または押しボタンが設置されたことを特徴とする請求項1に記載の三方枠。
本発明の第2の態様による三方枠は、
昇降路と乗場との間に設けられた乗場出入口に設置されるエレベータの三方枠において、
上下方向に延在する一対の縦枠と、
各縦枠の上方部の間に延在する幕板取付枠と、
前記幕板取付枠に開閉部材を介して連結されるとともに、各縦枠の上方部の間で延在する幕板表面材と、を備え、
前記開閉部材は、前記幕板表面材に設けられた第一開閉部材と、前記幕板取付枠に設けられた第二開閉部材とを有し、
該第一開閉部材と該第二開閉部材とは着脱自在となっている。
昇降路と乗場との間に設けられた乗場出入口に設置されるエレベータの三方枠において、
上下方向に延在する一対の縦枠と、
各縦枠の上方部の間に延在する幕板取付枠と、
前記幕板取付枠に開閉部材を介して連結されるとともに、各縦枠の上方部の間で延在する幕板表面材と、を備え、
前記開閉部材は、前記幕板表面材に設けられた第一開閉部材と、前記幕板取付枠に設けられた第二開閉部材とを有し、
該第一開閉部材と該第二開閉部材とは着脱自在となっている。
本発明によれば、縦補強枠に、着脱自在な第一開閉部材と該第二開閉部材とからなる開閉部材を介して、意匠枠が連結されるか、または、幕板取付枠に、着脱自在な第一開閉部材と該第二開閉部材とからなる開閉部材を介して、幕板表面材が連結されるので、フロアの意匠変更を行う場合、三方枠が損傷した場合やリニューアルの改修工事などの場合に、簡単な作業で容易に交換することができる。
第1の実施の形態
以下、本発明に係る三方枠の第1の実施の形態について、図面を参照して説明する。ここで、図1乃至図13は本発明の第1の実施の形態を示す図である。
以下、本発明に係る三方枠の第1の実施の形態について、図面を参照して説明する。ここで、図1乃至図13は本発明の第1の実施の形態を示す図である。
図1に示すように、エレベータの三方枠は、昇降路と乗場90との間に設けられた乗場出入口に設置されている。
この三方枠は、図1、図6、図9および図11に示すように、上下方向に延在する一対の縦補強枠9と、当該一つの縦補強枠9の間に延在する幕板3と、を備えている。また、縦補強枠9には、乗場90側の仕上壁(建築物)15の壁面まで延び、上下方向に延在する意匠枠8が連結されている。なお、縦補強枠9は、従来通り固定材(図示せず)で、仕上壁15や建築部材16(後述する)などに固定されている。また、意匠枠8の昇降路側には上下方向に延びた昇降路側介在板8aが設けられ、他方、意匠枠8の乗場90側には、上下方向に延びた乗場側介在板8bが設けられている。
なお、図6は図1を直線VI-VIで切断して見た断面の一部を示した断面図であり、図9は図1を直線IX−IXで切断して見た断面の一部を示した断面図であり、図11は図1を直線XI−XIで切断して見た断面の一部を示した断面図である。
図5および図7に示すように、意匠枠8は、開閉部材11を介して、縦補強枠9に連結されている。そして、この開閉部材11は、意匠枠8の裏面(乗場側と反対側の面)に設けられ、軸ピン(図示せず)を有する一方の抜差し蝶番(第一開閉部材)11aと、縦補強枠9に設けられ、一方の抜差し蝶番11aの軸ピンが着脱自在なナックル(図示せず)を有する他方の抜差し蝶番(第二開閉部材)11bと、を有する抜差し蝶番セット11からなっている(図7参照)。なお、図5は、意匠枠8が縦補強枠9に対して開閉される態様を示した平面図である。
図6において、他方の抜差し蝶番11bは、蝶番取付台10に溶接固定されており、この蝶番取付台10は縦補強枠9に固定されている。他方、一方の抜差し蝶番11aは、蝶番取付ベース10aに溶接固定されており、この蝶番取付ベース10aは、意匠枠8に固定されている。
また、図2および図4に示すように、意匠枠8の下端には、当該意匠枠8を支持するとともに、移動可能とするキャスター(可動部材)40がキャスター取付補強部材41およびL字部材42を介して設けられている。なお、キャスター40は、キャスター取付補強部材41に、ナットで固定されている。
また、図2に示すように、一方の抜差し蝶番11aは、意匠枠8の裏面であって、上下方向に沿った複数箇所に設けられている。そして、他方の抜差し蝶番11bは、縦補強枠9であって、上下方向に沿った複数箇所に設けられており、他方の抜差し蝶番11bの各々は、一方の抜差し蝶番11aに対応して設けられている(図6参照)。
また、図6、図9および図11に示すように、乗場90側の仕上壁15の壁面の裏面(乗場側と反対側の面)には、建築部材16が上下方向に延在して設けられており、この建築部材16には、ブランケット取付ベース13を介して、取付ブランケット12が設けられている。
なお、この取付ブランケット12は、図8に示すように、ブランケット取付ベース13に設けられた複数のネジ部13aを、取付ブランケット12に設けられた複数の穴部12a内に挿入し、ナット81でネジ部13aを締めることによって固定される。ところで、取付ブランケット12とブランケット取付ベース13との間には、二つの平座金83が配置され、取付ブランケット12とナット81との間には、平座金83とバネ座金82が配置されている。
また、図8に示すように、取付ブランケット12の表面には、複数のシリコンスポンジ71が設けられており、このシリコンスポンジ71は、図6に示すように、意匠枠8の乗場側介在板8bの裏面に当接するようになっている。
また、図7に示すように、蝶番取付ベース10aには開口10apが設けられている。そして、昇降路側介在板8aに設けられたネジ部8qが、蝶番取付ベース10aの開口10ap内に挿入されるとともに、ナット81によって締められている。なお、蝶番取付ベース10aとナット81との間には、平座金83が配置されている。他方、図6および図7に示すように、縦補強枠9には、ボルト84によって、蝶番取付台10が固定されている。なお、蝶番取付台10とボルト84との間には、平座金83が配置されている。
また、図3に示すように、この取付ブランケット12の上下方向の複数箇所には、切欠き12pが設けられている(図3では4箇所)。そして、この切欠き12pには、複数(図3では3つ)のマグネット60が設けられるとともに、開口52aを有する鍵受け部材52が設けられている。なお、意匠枠8は、金属材料からなっているので、取付ブランケット12に設けられたマグネット60によって、意匠枠8を建築部材16に対して固定することができる。
ところで、図10に示すように、取付ブランケット12にはネジ部12sが設けられ、このネジ部12sをマグネット取付部材61に設けられた穴部61a内に挿入し、ナット81でネジ部12sを締めることによって固定される。また、取付ブランケット12とマグネット取付部材61との間には、平座金83とバネ座金82が配置されている。
他方、図2、図4、図11および図12に示すように、意匠枠8の乗場90側の裏面には、鍵取付台51を介して、鍵受け部材52の開口に挿入自在なラッチ部50aを有する鍵部材50が取り付けられている。このため、鍵穴(図示せず)内に鍵(図示せず)を入れて回転させることによって、ラッチ部50aを開口52a(図12参照)内に突出されることができ、意匠枠8を取付ブランケット12に対して固定することができ、ひいては、意匠枠8を仕上壁15や建築部材16などに対して固定することができる。
また、図12に示すように、乗場側介在板8bに設けられたネジ部8rが、鍵取付台51の開口(図示せず)内に挿入されるとともに、ナット81によって締められている。なお、鍵取付台51とナット81との間には、平座金83が配置されている。他方、鍵受け部材52には開口52pが設けられている。そして、この開口52p内に、取付ブランケット12に設けられたネジ部12sが挿入され、ナット81によって締められている。なお、鍵受け部材52とナット81との間には、平座金83が配置されている。
なお、意匠枠8の前面には、ホールランタンや押しボタンなどが設置されてもよい。
また、上述した、取付ブランケット12に取り付けられたマグネット60およびシリコンスポンジ71の表面は、意匠枠8が閉まったときに、ちょうど当該意匠枠8の裏面に当接する位置になるように調整されて、取り付けられている。
次に、このような構成からなる本実施の形態の作用について述べる。
以下、フロアの意匠変更を行う場合、三方枠が損傷した場合やリニューアルの改修工事などの場合に、旧い意匠枠8を新しい意匠枠8に交換する方法について説明する。
まず、鍵穴(図示せず)内に鍵(図示せず)を入れて回転させることによって、鍵受け部材52の開口内に突出していたラッチ部50aを、鍵部材50の内方へ移動させて鍵受け部材52の開口から抜き出す(ロックを解除する)(図12参照)。
次に、他方の抜差し蝶番11bのナックルに挿着された一方の抜差し蝶番11aの軸ピンを中心として、意匠枠8を揺動させる(図5参照)。このとき、意匠枠8の下端にはキャスター40が設けられているので、意匠枠8を抜差し蝶番を中心として容易に揺動させることができる(図2および図4参照)。また、このように容易に意匠枠8を揺動させることができるので、一方の抜差し蝶番11aと他方の抜差し蝶番11bとの間に、過剰な荷重がかかることを防止することができる。なお、意匠枠8の乗場90側の裏面は、取付ブランケット12に設けられたマグネット60の磁力によって保持されているだけなので、取付ブランケット12から容易に取り外すことができる(図9参照)。
次に、意匠枠8を上方に移動させ、一方の抜差し蝶番11aの軸ピンを、補強枠に設けられた他方の抜差し蝶番11bのナックルから抜き出す。その後、新しい意匠枠8の裏面に設けられた一方の抜差し蝶番11aの軸ピンを、補強枠に設けられた他方の抜差し蝶番11bのナックル内に差し込む。このことによって、新しい意匠枠8が、補強枠に取り付けられることとなる。
次に、他方の抜差し蝶番11bのナックルに挿着された一方の抜差し蝶番11aの軸ピンを中心として、意匠枠8を揺動させ(図5参照)、意匠枠8を、取付ブランケット12に設けられたマグネット60の磁力によって保持させる(図9参照)。このとき、取付ブランケット12の表面には、シリコンスポンジ71が設けられているので(図6および図8参照)、取付ブランケット12から新しい意匠枠8に対して過剰な衝撃が加わることや、このような衝撃による衝撃音が発生することを防止することができる。
このように、本実施の形態によれば、フロアの意匠変更を行う場合、三方枠が損傷した場合やリニューアルの改修工事などの場合に、上述のような一連の工程を行うだけで、旧い意匠枠8を新しい意匠枠8に、簡単な作業で容易に交換することができる。
また、本実施の形態において、抜差し蝶番セット11が意匠枠8の裏面に設けられている(図6参照)。このため、乗場90側から抜差し蝶番セット11が目にとまることはなく、意匠性が落ちることを防止することができる。
また、本実施の形態によれば、上述のように、他方の抜差し蝶番11bのナックルに挿着された一方の抜差し蝶番11aの軸ピンを中心として、意匠枠8を容易に揺動させることができる(図5参照)。このため、図13に示すように、乗場90に設けられた仕上壁15にホールランタンや押しボタンなどの表示装置が設けられている場合でも、容易に点検することができる。
すなわち、従来では、このように仕上壁15にホールランタンや押しボタンなどの表示装置が設けられている場合には、昇降路側から作業者が点検を行っていた。これに対して、本実施の形態では、意匠枠8を一方の抜差し蝶番11aの軸ピンを中心として揺動させるだけで、容易に、このような表示装置を点検することができる。
ところで、上記では、意匠枠8の裏面に軸ピンを有する一方の抜差し蝶番11aが設けられ、縦補強枠9に一方の抜差し蝶番11aの軸ピンが着脱自在なナックルを有する他方の抜差し蝶番11bが設けられる態様を用いて説明したが、これに限られることなく、縦補強枠9に軸ピンを有する一方の抜差し蝶番11aが設けられ、意匠枠8の裏面に一方の抜差し蝶番11aの軸ピンが着脱自在なナックルを有する他方の抜差し蝶番11bが設けられてもよい。
第2の実施の形態
次に、図14乃至図16により、本発明の第2の実施の形態について説明する。図14乃至図16に示す第2の実施の形態は、上下方向に延在する縦補強枠9と、この縦補強枠9に抜差し蝶番セット11を介して連結されるとともに、乗場90側の仕上壁15の壁面まで延び、上下方向に延在する意匠枠8が設けられる代わりに、縦枠2の上方部の間に延在する幕板取付枠26と、この幕板取付枠26に抜差し蝶番セット11を介して連結されるとともに、各縦枠2の上方部の間で延在する幕板表面材30とが設けられているものである。なお、抜差し蝶番セット11は、幕板表面材30に設けられ、軸ピンを有する一方の抜差し蝶番(第一開閉部材)11aと、幕板取付枠26に設けられ、一方の抜差し蝶番11aの軸ピンが着脱自在なナックルを有する他方の抜差し蝶番(第二開閉部材)11bとを有している。また、幕板取付枠26には開口を有する鍵受け部材(図示せず)が設けられ、幕板表面材30の裏面には、鍵受け部材52の開口に挿入自在なラッチ部(図示せず)を有する鍵部材50が取り付けられている。
次に、図14乃至図16により、本発明の第2の実施の形態について説明する。図14乃至図16に示す第2の実施の形態は、上下方向に延在する縦補強枠9と、この縦補強枠9に抜差し蝶番セット11を介して連結されるとともに、乗場90側の仕上壁15の壁面まで延び、上下方向に延在する意匠枠8が設けられる代わりに、縦枠2の上方部の間に延在する幕板取付枠26と、この幕板取付枠26に抜差し蝶番セット11を介して連結されるとともに、各縦枠2の上方部の間で延在する幕板表面材30とが設けられているものである。なお、抜差し蝶番セット11は、幕板表面材30に設けられ、軸ピンを有する一方の抜差し蝶番(第一開閉部材)11aと、幕板取付枠26に設けられ、一方の抜差し蝶番11aの軸ピンが着脱自在なナックルを有する他方の抜差し蝶番(第二開閉部材)11bとを有している。また、幕板取付枠26には開口を有する鍵受け部材(図示せず)が設けられ、幕板表面材30の裏面には、鍵受け部材52の開口に挿入自在なラッチ部(図示せず)を有する鍵部材50が取り付けられている。
その他の構成は図1乃至図13に示す第1の実施の形態と略同一である。図14乃至図16に示す第2の実施の形態において、図1乃至図13に示す第1の実施の形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
このような第2の実施の形態においても、第1の実施の形態と同様の作用、効果を奏することができる。以下、フロアの意匠変更を行う場合、幕板表面材30が損傷した場合やリニューアルの改修工事などの場合に、旧い幕板表面材30を新しい幕板表面材30に交換する方法について説明する。
まず、鍵穴(図示せず)内に鍵(図示せず)を入れて回転させることによって、鍵受け部材の開口内に突出していたラッチ部を、鍵部材50の内方へ移動させて鍵受け部材の開口から抜き出す(ロックを解除する)。
次に、他方の抜差し蝶番11bのナックルに挿着された一方の抜差し蝶番11aの軸ピンを中心として、幕板表面材30を揺動させる(図14参照)。このとき、幕板表面材30の裏面は、幕板取付枠26に設けられたマグネット60の磁力によって保持されているだけなので、幕板取付枠26から容易に取り外すことができる(図15参照)。なお、図15は、本実施の形態による三方枠の縦断面図である。
次に、幕板表面材30を水平方向に移動させ、一方の抜差し蝶番11aの軸ピンを、幕板取付枠26に設けられた他方の抜差し蝶番11bのナックルから抜き出す。その後、新しい幕板表面材30の裏面に設けられた一方の抜差し蝶番11aの軸ピンを、幕板取付枠26に設けられた他方の抜差し蝶番11bのナックル内に差し込む。このことによって、新しい幕板表面材30が、幕板取付枠26に取り付けられることとなる。
次に、他方の抜差し蝶番11bのナックルに挿着された一方の抜差し蝶番11aの軸ピンを中心として、幕板表面材30を揺動させ(図14参照)、幕板表面材30を、幕板取付枠26に設けられたマグネット60の磁力によって保持させる。
このように、本実施の形態によれば、フロアの意匠変更を行う場合、三方枠が損傷した場合やリニューアルの改修工事などの場合に、上述のような一連の工程を行うだけで、旧い幕板表面材30を新しい幕板表面材30に、簡単な作業で容易に交換することができる。
また、本実施の形態において、抜差し蝶番セット11が幕板表面材30の裏面に設けられている。このため、乗場90側から抜差し蝶番セット11が目にとまることはなく、意匠性が落ちることを防止することができる。
なお、本実施の形態において、幕板表面材30を開けたまま、幕板表面材30に設けられた表示装置の点検などの作業を行う場合には、図16に示すように、幕板表面材30と幕板取付枠26との間に、支持部材32を挿入すればよい。
ところで、上記では、幕板表面材30の裏面に軸ピンを有する一方の抜差し蝶番11aが設けられ、幕板取付枠26に一方の抜差し蝶番11aの軸ピンが着脱自在なナックルを有する他方の抜差し蝶番11bが設けられる態様を用いて説明したが、これに限られることなく、幕板取付枠26に軸ピンを有する一方の抜差し蝶番11aが設けられ、幕板表面材30の裏面に一方の抜差し蝶番11aの軸ピンが着脱自在なナックルを有する他方の抜差し蝶番11bが設けられてもよい。
2 縦枠
8 意匠枠
9 縦補強枠
11 抜差し蝶番セット(開閉部材)
11a 一方の抜差し蝶番(第一開閉部材)
11b 他方の抜差し蝶番(第二開閉部材)
15 仕上壁(建築物)
26 幕板取付枠
30 幕板表面材
40 キャスター(可動部材)
52 鍵受け部材
50a ラッチ部
50 鍵部材
60 マグネット
90 乗場
8 意匠枠
9 縦補強枠
11 抜差し蝶番セット(開閉部材)
11a 一方の抜差し蝶番(第一開閉部材)
11b 他方の抜差し蝶番(第二開閉部材)
15 仕上壁(建築物)
26 幕板取付枠
30 幕板表面材
40 キャスター(可動部材)
52 鍵受け部材
50a ラッチ部
50 鍵部材
60 マグネット
90 乗場
Claims (8)
- 昇降路と乗場との間に設けられた乗場出入口に設置されるエレベータの三方枠において、
上下方向に延在する縦補強枠と、
前記縦補強枠に開閉部材を介して連結されるとともに、乗場側の建築物の壁面まで延び、上下方向に延在する意匠枠と、を備え、
前記開閉部材は、前記意匠枠に設けられた第一開閉部材と、前記縦補強枠に設けられた第二開閉部材とを有し、
該第一開閉部材と該第二開閉部材とは着脱自在であり、
前記意匠枠の下端に、当該意匠枠を支持するとともに移動可能とする可動部材が設けられたことを特徴とする三方枠。 - 前記第一開閉部材は、前記意匠枠の裏面に位置することを特徴とする請求項1に記載の三方枠。
- 前記開閉部材は、軸ピンを有する一方の抜差し蝶番と、該一方の抜差し蝶番の軸ピンが着脱自在なナックルを有する他方の抜差し蝶番とを有する抜差し蝶番セットからなることを特徴とする請求項1に記載の三方枠。
- 前記第一開閉部材は、前記意匠枠の上下方向に沿った複数箇所に設けられ、
前記第二開閉部材は、前記縦補強枠の上下方向に沿った複数箇所に設けられ、
各第ニ開閉部材は、第一開閉部材に対応して設けられていることを特徴とする請求項1に記載の三方枠。 - 乗場側の建築物の裏面に開口を有する鍵受け部材が設けられ、
前記意匠枠の乗場側の裏面に、前記鍵受け部材の開口に挿入自在なラッチ部を有する鍵部材が取り付けられたことを特徴とする請求項1に記載の三方枠。 - 前記意匠枠は、金属材料からなり、
乗場側の建築物の裏面に、前記意匠枠に取り付け自在なマグネットが設けられていること特徴とする請求項1に記載の三方枠。 - 前記意匠枠の前面に、ホールランタンおよび/または押しボタンが設置されたことを特徴とする請求項1に記載の三方枠。
- 昇降路と乗場との間に設けられた乗場出入口に設置されるエレベータの三方枠において、
上下方向に延在する一対の縦枠と、
各縦枠の上方部の間に延在する幕板取付枠と、
前記幕板取付枠に開閉部材を介して連結されるとともに、各縦枠の上方部の間で延在する幕板表面材と、を備え、
前記開閉部材は、前記幕板表面材に設けられた第一開閉部材と、前記幕板取付枠に設けられた第二開閉部材とを有し、
該第一開閉部材と該第二開閉部材とは着脱自在であることを特徴とする三方枠。
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
2008
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JP2018188310A (ja) * | 2017-05-02 | 2018-11-29 | オーチス エレベータ カンパニーOtis Elevator Company | エレベータ乗場ドアロック安全システム |
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