JP2006022584A - 袖パネル及び袖パネル付ドア - Google Patents

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Abstract

【課題】袖パネルの電気工事や点検を行う際に、誤って壁や袖パネルを傷付けたり変形させたりすることが無く、かつ、袖パネルが建物に正規に装備される作用姿勢と、機能設備に関する各種工事を行うべく袖パネルの背面が露出されるメンテナンス姿勢との切換作業も簡単便利に行えるようにする。
【解決手段】袖パネル付ドアAにおいて、建物の固定部1に取付けられた枠体1と、枠体1に開閉自在に支承される玄関ドア2と、玄関灯8やインターホン10が装備され、かつ、玄関ドア2に隣接する状態で枠体1に支持されるパネル材4とから成り、パネル材4をその左端部に設けた上下向きのパネル支点Q周りで揺動可能に枠体1に支承して、パネル材4を閉じ状態にある玄関ドア2と平行な姿勢とすべく閉じ揺動された作用姿勢と、パネル材4の背面を露呈すべく廊下側に開き揺動されたメンテナンス姿勢とに切換自在に構成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、マンション等の玄関ドアに隣接させて配置される袖パネル、並びに袖パネル付ドアに関するものである。
袖パネルは、インターホン等の電気設備や新聞受けといった機能設備が装備されており、主にマンションや分譲住宅の玄関ドアの横に隣接して配設されるのが一般的であり、例えば特許文献1において開示されている。即ち、図6に示すように、従来の袖パネル43は、玄関ドア42の横に若干の距離を空けて建物の壁Wに着脱可能に外装配備されたやや縦長形状のものであり、玄関灯48、ルームナンバー板45、ネーム板46、インターホン47、新聞や郵便物を受ける外部ポスト49等の各種機能設備Eをパネル材44に装備することで構成されている。
ところで、袖パネルの取付け施工業者と、袖パネルの電気設備に関する工事業者とは異なるのが通常であり、その作業状況は次のようである。即ち、袖パネルが専門の施工業者によってドア横といった建物へ取付け設定された後に、電気工事業者が来て、取付けられている袖パネルを一旦壁から外し、電気設備を建物側の配線と結線する等の所定の電気工事を行い、その後その電気工事が完了された状態の袖パネルを壁に再取付けする、というものである。つまり、建物の建設期間においては、施工工程上から袖パネルが着脱自在な状態であることが必要である。また、建物の建設完了後においても、修理、部品交換等の電気設備のメンテナンスが行えるようにしておく必要もあるため、袖パネルは着脱自在に建物に装備させなければならない。
そのため、従来では、特許文献2に開示されるように、ガイドレール等の上下の係合手段を壁側に装備しておき、袖パネルを一旦上に持上げてから下げるような移動処理を行うことで嵌め込む「後吊り式」と呼ばれる構造により、袖パネルを取外し可能に壁に取付ける構成が採られている。
特開2001−77895号公報 特開平11−50750号公報
しかしながら、着脱自在な袖パネルでは次のような問題が指摘されてきた。つまり、袖パネルの電気工事をするには、壁から取り外した袖パネルをその背面を作業者に向けた状態で壁に立て掛けるか、或いは床や地面に横倒しに寝かせた姿勢にして作業を行うことになるので、その際に引きずって壁や袖パネル自身に傷を付けてしまうとか、立て掛けてある袖パネルを誤って倒して変形させたり、それによって結線した配線が引き千切れるといったおそれが高いのである。また、外された袖パネルを傷付けないよう、床等との間に介装するクッション材を用意しなければならないという面倒さもある。そのため、袖パネルの電気工事には必要以上の慎重さが要求される煩わしさがあるとともに、結線された状態の袖パネルを持上げて嵌め込む着脱操作が行い難い面もあり、袖パネルの取付け構造にはさらなる改善の余地が残されていた。尚、上記の不都合は電気設備の設置やメンテナンスを行う場合に限られるものではなく、ネーム板や外部ポストの修理、部品交換といった機能設備のメンテナンス等を行う場合も同様に生じる。
このような実情に鑑みることにより、本発明の目的は、袖パネルの電気工事等の機能設備の工事やメンテナンスを行う際に、誤って壁等の外装部分や袖パネル自身を傷付けたり変形させたりするおそれが解消されるとともに、袖パネルが建物に正規に装備される作用姿勢と、機能設備に関する各種工事を行うべく袖パネルの背面が露出されるメンテナンス姿勢との切換作業も簡単便利に行えるよう、袖パネルの取付構造を工夫する点にある。
請求項1の構成は、ドア2近傍の位置において建物の固定部1に外装配備自在に構成され、かつ、機能設備8,10が装備されるパネル材4から成る袖パネルにおいて、前記パネル材4をその側方端部に設けた支点Q周りで揺動可能に支承して、前記パネル材4が前記固定部1に外装配備されるべく閉じ揺動された作用姿勢と、前記パネル材4の背面4Hが露呈されるべく開き揺動されたメンテナンス姿勢とに切換自在に構成されていることを特徴とする。
請求項2の構成は、請求項1に記載の袖パネルにおいて、前記パネル材4は、建物の躯体17に固定される枠体1に対して揺動可能に支承されるとともに、前記支点Qが、前記パネル材4の左右一側端部における上下向きのものに設定されていることを特徴とする。
請求項3の構成は、請求項1又は2に記載の袖パネルにおいて、前記パネル材4を前記作用姿勢に係止維持するロック機構33が装備されていることを特徴とする。
請求項4の構成は、袖パネル付ドアにおいて、建物の固定部17に取付自在な枠体1と、この枠体1に開閉自在に支承されるドア2と、機能設備8,10が装備され、かつ、前記ドア2に隣接する状態で前記枠体1に支持されるパネル材4とから成り、
前記パネル材4をその側方端部に設けた支点Q周りで揺動可能に前記枠体1に支承して、前記パネル材4を、閉じ状態にある前記ドア2と平行な姿勢とすべく閉じ揺動された作用姿勢と、前記パネル材4の背面4Hを露呈すべく開き揺動されたメンテナンス姿勢とに切換自在に構成されていることを特徴とする。
請求項5の構成は、請求項4に記載の袖パネル付ドアにおいて、前記支点Qが、前記パネル材4の左右一側端部における上下向きのものに設定されていることを特徴とする。
請求項6の構成は、請求項4又は5に記載の袖パネル付ドアにおいて、前記パネル材4を前記作用姿勢に係止維持するロック機構33が装備されていることを特徴とする。
請求項7の構成は、請求項6に記載の袖パネル付ドアにおいて、前記支点Qが、前記パネル材4の左右一側端部のうちの前記ドア2から遠い側の端部に設定されていることを特徴とする。
請求項8の構成は、請求項7に記載の袖パネル付ドアにおいて、前記ロック機構33は、前記枠体1における前記ドア2と前記パネル材4との間に配置される中間縦枠部16と、前記パネル材4とを相対固定するボルト34を設けて構成され、前記ボルト34は、中空状の断面形状を有する前記中間縦枠部16におけるパネル材側の側壁部分16dと前記パネル材4とに亘る状態で螺装されるとともに、前記ドア2を閉じ姿勢に維持するドアロック装置5における出退シリンダ5s挿入用として前記中間縦枠部16におけるドア側の側壁部分16bに形成された開口部22を通して前記中間縦枠部16内に挿入自在に構成されていることを特徴とする。
請求項9の構成は、請求項1〜3の何れか一項に記載の袖パネル又は請求項4〜8の何れか一項に記載の袖パネル付ドアにおいて、前記機能設備Eが電気設備8,10であることを特徴とする。
請求項1や4の構成によれば、袖パネルを揺動開閉自在に建物の固定部に支承する構造としたので、例えば電気工事やメンテナンスを行うべく袖パネルの背面を露出させるには、パネル材を開き揺動してメンテナンス姿勢にするだけで良く、誤って建物外壁や袖パネル自身を傷付けたり、袖パネルを倒して変形させるといった不都合のおそれが無いとともに、袖パネルを支える必要も無くなる。その結果、良好にドア近傍に外装配備される状態としながらも、パネル材の背面を露呈させての電気工事等の機能設備に関する諸作業が容易、便利で快適に行えるよう改善された袖パネル(請求項1)、又は袖パネル付ドア(請求項4)を提供することができる。
この場合、請求項2や5のように、パネル材を横開き構造として建物に固定される枠体に支承すれば、閉じ及び開きの何れの揺動操作も軽く行え、かつ、開き角度の如何に拘わらずに袖パネルを維持可能であるとともに、枠体を含めたモジュール化(ASSY化)が行える利点もある。また、請求項3や6のように、パネル材を作用姿勢に係止維持するロック機構を設ければ、袖パネルを不測の開き揺動なく作用姿勢に良好に維持でき、便利であるとともに信頼性も向上する。
請求項7の構成によれば、袖パネルを開いてメンテナンス姿勢にすれば、パネル背面はドア側に向くことになり、ドア開閉用として必ず存在する空間部分を機能設備に関する作業用空間として確保することができる利点がある。例えば、袖パネルのドア存在側と反対側の直ぐ横に壁が有るような場合では、ドア側に支点で袖パネルを開いても、その開かれた袖パネルと壁との間に作業者が入り込むだけの十分なスペースが取れないが、本請求項7の構成によれば、そのような状況でも十分な作業スペースが得られる。また、作業スペースに関する上述の効果により、ロック機構を、支点と反対側であるドア側部分の袖パネルに設けることが容易であるとともに、支点と反対側に設けることから、開き揺動を阻止するための力が小さくて済み、ピンやボルトといったロック機構の構成部材のコンパクト化も可能になる。
請求項8の構成によれば、ロック機構を、中間縦枠部とパネル材とを相対固定するボルトを設けるだけの構造簡単で廉価なものにできる利点があるとともに、そのボルトを、ドアのロック用として中間縦枠部に元々形成されている開口部を利用して装備させる構造であるから、ボルト挿通用孔といった専用のボルト装着手段が不要になるとともに、ボルトを外から見えないように隠すことができ、コスト面で有利であり、かつ、良好な外観を維持できる利点がある。
請求項9の構成によれば、袖パネルと建物側との結線作業や、定期点検等、比較的頻繁に袖パネルの姿勢切換えが要求される電気設備の工事やメンテナンスが容易で簡単に行え、実用上のメリットが大となる袖パネル、或いは袖パネル付ドアを提供することができる。
以下に、本発明による袖パネル及び袖パネル付ドアの実施形態について、図面を参照しながら説明する。図1は袖パネル付玄関ドアの略正面図、図2は袖パネルの支持構造を示す玄関ドア及び袖パネルの横断面図、図3は袖パネルの揺動支持構造を示す縦断面図、図4はロック機構と受止め機構とを示す拡大の横断面図、図5は受止め機構の構造を示す分解斜視図である。
図1はマンション用の袖パネル付玄関ドアAを示している。この袖パネル付玄関ドアAは、建物の躯体17に取付自在なドア用の枠体(固定部の一例)1と、枠体1に開閉自在に支承される玄関ドア2と、各種機能設備Eが装備され、かつ、玄関ドア2の向って左側に隣接する状態で枠体1に支持されるパネル材4から成る袖パネル3とから構成されている。玄関ドア2は、向って右側の端部に設定される上下向きのドア支点P周りで揺動開閉自在に枠体1に支承されるとともに、上下二箇所の鍵(ドアロック装置の一例)5と、取っ手(把手)6と、デザイン部7とを有して構成されている。
袖パネル3は、パネル材4をその向って左側の端部に設けた上下向きのパネル支点Q周りで揺動可能に枠体1に支承して成り、パネル材4を閉じ状態にある玄関ドア2と平行な姿勢とすべく閉じ揺動された作用姿勢(図1に実線で示す姿勢)と、パネル材4の背面4Hを露呈すべく開き揺動されたメンテナンス姿勢(図1に仮想線で示す姿勢)とに切換自在に構成されている。パネル材4には、上から玄関灯8、ネーム札9、インターホン10、新聞や郵便物等を収容するための外部ポスト11等から成る種々の機能設備Eが装備されている。
枠体1は、図1、図2に示すように、中空断面形状を有する左右の縦枠材12,13、上下の横枠部材14,15、中空断面形状を有する中間縦枠材(中間縦枠部)16等から構成されており、例えば、躯体であり固定部でもある金属製等の強度部材17にボルト止め固定されている。これら枠材12〜16は、例えば下側の横枠部材15をステンレス材から形成し、その他の枠材12〜14,16はアルミ合金等から形成するが、鋼板材を用いる等、これには限定されない。右縦枠材13と中間縦枠材16は、これらの間に通過用空間Sを形成するとともに、ゴムによるシール材18,19を支持する部分にも相当する前後方向に若干の幅を有した内壁面13a,16aが形成されている。
玄関ドア2は、図1、図2に示すように、上下の横枠材14,15夫々との間に亘る状態の支軸20を介してドア支点Pを中心に揺動開閉自在に支承されており、横断面が半円形状を呈する曲面のドア支点側端面2aを有する押出し材製の端面材2Aを有するとともに、内部にはグラスウール等の防音断熱材21が充填されている。また、向って左端には、中間縦枠材16の前面における略右側半分を覆って隠す薄板部2bが形成されている。
中間縦枠材16には、玄関ドア2に装備される鍵5の出退シリンダ5sを挿脱自在な受止め機構Uが構成されている。受止め機構Uは、図2,4,5に示すように、中間縦枠材16の右前側壁(ドア側の側壁部分の一例)16bに形成される縦長の開口部22と、この開口部22に挿入自在な箱状カバー(トロカバー)23と、箱状カバー23の外側から中間縦枠材16にボルト止めされる下地板24と、下地板24を覆う外装品である薄箱状の化粧カバー25とから構成されている。中間縦枠材16における開口部22の上及び下で奥側(屋内側)に寄った箇所には、計2箇所のナット部16nが形成されている。
箱状カバー23は、出退シリンダ5sの挿入及び離脱が自在な右側面開放の箱部23Aと、その上下において折り返された上下一対の取付板部23aとを有したバネ板等の弾性を有した板材で形成されており、箱部23Aが中間縦枠材16の開口部22に丁度嵌り込むように寸法設定されている。下地板24は、出退シリンダ5sの挿通が自在な開口部24aが形成された支持板部24Aと、箱状カバー側に寄った状態に位置する上下一対の取付板部24bとを備えた板金材で形成されている。支持板部24Aの上下夫々にはナット部24nが形成され、各取付板部24bにはボルト挿通用孔24hが形成されている。
化粧カバー25は、出退シリンダ5sの挿入及び離脱が自在な開口部25kを有した頂壁25aと、略台形を呈する左右の(玄関ドアに向って前後の)側壁25bと、上下の傾斜壁25cとを有した箱状のものに構成されている。頂壁25aの上下にはボルト挿通用の貫通孔25hが形成されている。
箱状カバー23、下地板24、化粧カバー25の三者は、図4及び5に示すように、先ず、下地板24を、これと中間縦枠材16の右前側壁16bとの間に上下の取付板部23aを挟み込んだ状態としてから、一対の内ボルト(ナベビス)26を挿通用孔24hを通してナット部16nに螺着することにより、箱状カバー23と共に中間縦枠材16に固定する。つまり、箱状カバー23は、その上下一対の取付板部23aが弾性変形されることによる押圧力によって付勢支持されている。それから、一対の装着ボルト(皿ビス)27を貫通孔25hを通してナット部24nに螺着することにより、箱状カバー23及び下地板24を覆う状態に化粧カバー25を下地板24に、即ち中間縦枠材16に取付ける。
玄関ドア2が閉じられた状態で鍵5が施錠操作されると、出退シリンダ5sが、開口部25k及び開口部24aを通って箱状カバー23の箱部23Aに入り込み(図4参照)、玄関ドア2が閉じ状態から開かないようにロックされる。玄関ドア2が開かれて、中間縦枠材16が露出されても、その開口部22は化粧カバー25で見栄え良く覆われており、受止め機構Uとしての外観向上を果たしている。
次に、袖パネル3について説明する。袖パネル3は、図2〜図4に示すように、中空箱状のパネル材4の向って左端部における前端部の上下に、パネル支点Qを中心とする上下の支軸28,29を設けてあり、上支軸28は上横枠材14に、かつ、下横枠材15に支持される下支軸29はパネル材4に夫々枢支されている。下支軸29は、下横枠材15に圧入支持される下軸部29Aと、パネル材4に溶着固定される長角ブロック40の支持穴40aに挿入自在な上軸部29bと、これら両軸部29a,29bの間のフランジ部29cとから成り、ワッシャ30を介して下横枠材15に固定されている。
上支軸28は、上横枠材14に溶着された角ブロック36の穴36aに挿入されて枢支状態となる突出作用位置と、下方にスライド移動して上横枠材14と高さ方向で干渉しない下降退出位置(図3の仮想線の位置参照)とに切換自在であり、かつ、自由状態では突出作用位置に維持されるように上支軸28を上昇付勢する機構31が装備されている。尚、図3等において、Fは床(マンションの廊下)であり、Wは外壁である。また、パネル材4には、中間縦枠材16の前面の略左側半分を覆って隠す薄板部4bが形成されている。
上昇付勢機構31は、パネル材4に固定される支持金具37と、この支持金具37に対して上支軸28を上方に突出付勢する巻きバネ38とから構成されている。支持金具37は、上支軸28の上下部分を回動自在及び上下スライド移動自在に支持する断面C字形状の軸受部37aと、これら上下の軸受部37aを一体連結する状態でパネル材4の内壁面に溶着固定される断面略L字形状の本体部37Aとから成る板金部材で構成されている。上支軸28の下端部には、手指による上げ下げ操作用の操作片28aが側方突出支持され、その直上位置には上支軸28の上昇移動を規制するためのC字型スナップリング39が外装されている。そして、上支軸28の上部には巻きバネ38の上端受けとなる突起28bが一体形成されており、このような構造により、通常の状態である自由状態では、上支軸28の上端部が角ブロック36に挿入される突出作用位置に付勢維持されている。そして、操作片28aの手指操作により、巻きバネ38の付勢力に抗して上支軸28を下降退出位置に下降スライド移動させることができる。
しかして、袖パネル3を枠体1に装着するには、袖パネル3を枠体1に対して開いた姿勢とした状態で、パネル材4の下部を下横枠材15に植設支持されている下支軸29に嵌め入れてから、上支軸28を巻きバネ31の付勢力に抗して手指で押し下げた状態としてパネル材4の上部を上横枠材14の下方位置に移動し、その状態で手指の押し下げを開放して上支軸28を角ブロック36の穴36aに挿入し、上横枠材14に支承させる、という操作手順になる。外す場合は上述の逆の操作(袖パネル3を開いた状態で上支軸28を下げて上横枠材14から外し、次いで、パネル材4を持上げて下支軸29から抜き出す)を行えば良い。
また、袖パネル3を枠体1に対して閉じた状態、即ち作用姿勢に付勢維持する機構であるマグネットキャッチ32が装備されている。マグネットキャッチ32は、図2及び図4に示すように、パネル材4の右端部の上下中間位置において内装されたマグネット32aと、鋼板製の中間縦枠材16の左張出し部16cの前面に磁着自在な状態でパネル材4に外装される金属板材製のキャッチ32bとで成り、マグネット32aの磁力を受けるキャッチ32bが中間縦枠材16に磁力吸引されることで袖パネル3の作用姿勢を付勢維持できるようになっている。
マグネットキャッチ32の磁着力では、袖パネル3を強く引張れば開くことができるが、袖パネル3の開き揺動を不能として作用姿勢に係止維持するためのロック機構33も装備されている。ロック機構33は、図2及び図4に示すように、中間縦枠16の左前側壁(パネル材側の側壁部分の一例)16dとパネル材4の右側壁4aとに亘って螺装される係止ボルト34で構成されている。係止ボルト34は、図4,5に示すように、鍵5の出退シリンダ5sを受止めるための開口部22から中間縦枠材16内に出し入れ自在とされており、受止め機構Uが装備された状態では、係止ボルト34の操作が不可になることは勿論、外から見えないようにカバーされている。つまり、ロック機構33は、受止め機構Uの存在を利用して係止ボルト(固定具の一例)34の装脱が行える構造とされているので、中間縦枠材16には専用のボルト挿通孔が不要となる利点がある。
以上のような構成による袖パネル付玄関ドアAの取付け施工、及び袖パネル3の電気工事は次のように行う。先ず、袖パネル付玄関ドアAのマンションへの取付け施工業者が、既に建物に一体的に取付けられている枠体1に対して、玄関ドア2及び袖パネル3を取付ける。袖パネル3の取付け方法は上記の通りである。尚、玄関ドア2の取付け方法の説明は割愛する。その後に現場に来た電気工事業者は、先ず、受止め機構Uを分解して係止ボルト34を外してから、袖パネル3を開いてその背面4H側が露出するメンテナンス姿勢(図1の仮想線参照)に切換え、既にパネル材4に組付けられている機能設備である電気設備8,10、即ち玄関灯8及びインターホン10夫々のリード線(図示省略)を、建物側のリード線35(図2参照)に結線する。結線作業が終わると、メンテナンス姿勢にある袖パネル3を閉じ揺動して作用姿勢に切換え、それから係止ボルト34を開口部22から操作して袖パネル3を作用姿勢にロック(係止維持)し、最後に受止め機構Uを再組付けするのである。
つまり、袖パネル3を揺動開閉自在に枠体1に支承する構造としたので、電気工事等を行うべく袖パネル背面4Hを露出させる際に、誤って建物外壁や袖パネル3自身を傷付けたり、袖パネル3を変形させるおそれが無いとともに、従来のように袖パネル3を支える必要も無いので、電気工事等の諸作業を便利で快適に行えるようになっている。袖パネル3を作用姿勢に付勢維持するマグネットキャッチ32を設けてあるので、工事途中で他所に行く等の一旦袖パネル3を閉じる必要の有る場合には、直ぐに開けるよう袖パネル3を簡単に作用姿勢に付勢維持できて便利である。そして、袖パネル3を閉じた作用姿勢に係止維持させるロック機構33を設けてあるので、不用意に袖パネル3が開いて他物に当たるとか、悪戯されるといったおそれ無く、作用姿勢を良好に維持できる効果がある。
また、ロック機構33を構成する係止ボルト34は、玄関ドア2の鍵5の一部として元々中間縦枠材16に形成されている受止め機構U、即ち開口部22を利用して組付ける構造としてあるので、新たに専用の孔等の取付手段が不要であり、コスト及び外観上で有利となる利点もある。この利点は、袖パネル3のパネル支点Qを玄関ドア2から遠い側となる左端部に設定することで可能となるものであり、それには玄関ドア2のドア支点Pが袖パネル3から遠い側となる右端部に設定されていることが前提条件である。
〔別実施形態〕
袖パネル3のパネル支点Qが、袖パネル3の右端部に設定される構造でも良く、その場合にはロック機構33は袖パネル3の左側部分に作用する状態で設けるのが望ましいが、開口部22からロックボルト(図示省略)を用いて袖パネル3を作用姿勢に係止維持させる構成を採ることも可能である。袖パネル3の形状が比較的上下寸法が短い場合には、パネル支点Qを袖パネル3の上端部又は下端部において左右向きのものとして設定することが可能である。また、玄関ドア2と袖パネル3とが、中間縦枠材16やそれに取付けられる外装部材等の外観部材を介して左右方向で並ぶ構造のものにも本発明を適用可能である。
尚、実施例1では枠体1が建物の固定部に相当するが、例えば、建物(ログハウス等)の構造によっては、玄関ドア2や袖パネル3が枠体1を介さずに直接建物に取付けられる場合も考えられ、そのような場合には躯体を兼ねる壁(図3の壁Wに相当)自体が固定部になる。また、ドアとしては玄関ドアの他、ビル内における会社の出入口ドア、建物内における部屋のドア等、種々のドアに適用可能である。
袖パネル付玄関ドアの略正面図(実施例1) 袖パネルの支持構造を示す横断面図 袖パネルの揺動支持構造を示す縦断面図 ロック機構及び受止め機構の構造を示す拡大の横断面図 受止め機構の構成を示す分解斜視図 従来の袖パネル付玄関ドアの略正面図
符号の説明
1 建物の固定部、枠体
2 ドア
3 袖パネル
4 パネル材
4H 背面
5 ドアロック装置
5s 出退シリンダ
8 玄関灯(電気設備)
10 インターホン(電気設備)
16 中間縦枠部
16b ドア側の側壁部分
16d パネル材側の側壁部分
17 建物の躯体(固定部)
22 開口部
33 ロック機構
34 固定具(ボルト)
A 袖パネル付玄関ドア
E 機能設備
P ドア支点
Q パネル支点

Claims (9)

  1. ドア近傍の位置において建物の固定部に外装配備自在に構成され、かつ、機能設備が装備されるパネル材から成る袖パネルであって、
    前記パネル材をその側方端部に設けた支点周りで揺動可能に支承して、前記パネル材が前記固定部に外装配備されるべく閉じ揺動された作用姿勢と、前記パネル材の背面が露呈されるべく開き揺動されたメンテナンス姿勢とに切換自在に構成されている袖パネル。
  2. 前記パネル材は、建物の固定部に固定される枠体に対して揺動可能に支承されるとともに、前記支点が、前記パネル材の左右一側端部における上下向きのものに設定されている請求項1に記載の袖パネル。
  3. 前記パネル材を前記作用姿勢に係止維持するロック機構が装備されている請求項1又は2に記載の袖パネル。
  4. 建物の固定部に取付自在な枠体と、この枠体に開閉自在に支承されるドアと、機能設備が装備され、かつ、前記ドアに隣接する状態で前記枠体に支持されるパネル材とから成り、
    前記パネル材をその側方端部に設けた支点周りで揺動可能に前記枠体に支承して、前記パネル材を、閉じ状態にある前記ドアと平行な姿勢とすべく閉じ揺動された作用姿勢と、前記パネル材の背面を露呈すべく開き揺動されたメンテナンス姿勢とに切換自在に構成されている袖パネル付ドア。
  5. 前記支点が、前記パネル材の左右一側端部における上下向きのものに設定されている請求項4に記載の袖パネル付ドア。
  6. 前記パネル材を前記作用姿勢に係止維持するロック機構が装備されている請求項4又は5に記載の袖パネル付ドア。
  7. 前記支点が、前記パネル材の左右一側端部のうちの前記ドアから遠い側の端部に設定されている請求項6に記載の袖パネル付ドア。
  8. 前記ロック機構は、前記枠体における前記ドアと前記パネル材との間に配置される中間縦枠部と、前記パネル材とを相対固定するボルトを設けて構成され、前記ボルトは、中空状の断面形状を有する前記中間縦枠部におけるパネル材側の側壁部分と前記パネル材とに亘る状態で螺装されるとともに、前記ドアを閉じ姿勢に維持するドアロック装置における出退シリンダ挿入用として前記中間縦枠部におけるドア側の側壁部分に形成された開口部を通して前記中間縦枠部内に挿入自在に構成されている請求項7に記載の袖パネル付ドア。
  9. 前記機能設備が電気設備である請求項1〜3の何れか一項に記載の袖パネル又は請求項4〜8の何れか一項に記載の袖パネル付ドア。
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