JP2009166085A - 双ドラム式連続鋳造機及びスラブ鋳造方法 - Google Patents
双ドラム式連続鋳造機及びスラブ鋳造方法 Download PDFInfo
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Abstract
【解決手段】凹型ドラム11,12を有する双ドラム式連続鋳造機10は、両端部が薄く中央部が厚いスラブSを鋳造する。凹型ドラム11,12の端部11a,11b,12a,12bには、切断機能を果たす突起部11c,11d,12c,12dが形成されており、凝固シェル20a,20bは、両端部において、端部11a,11b,12a,12bで圧接・一体化されると同時に、突起部11c,11d,12c,12dにより切断される。このため、鋳造されたスラブの両端部を早期に切断することができる。よってスラブ端部のフィン効果によるスラブ端部の過冷却を抑制でき、製品品質が向上する。
【選択図】図4
Description
(2)中央部(端部以外の部分)では、未凝固の溶鋼を内在するため、端部に比べて冷却が遅れ、端部と中央部との冷却速度差に起因して、端部と中央部とで鋳片の組成が異なってしまう。
(3)このように、端部と中央部とで鋳片の組成が異なるため、鋳片を圧延して製品(薄板)にしたときに、幅方向の両端部のみ特性の異なる製品となってしまう。
(4)製造された鋳片を後段の圧延装置により圧延する場合には、鋳片の幅方向の全体で均一な圧延ができるように圧延制御をするが、端部と中央部とで組成が異なると良好な圧延制御ができなくなる恐れがある。
(5)更に端部が薄いため、フィン効果により、更にこの端部の冷却が加速され、幅方向における温度不均一を拡大させてしまう。
一対の回転するドラムの間に溶鋼を供給し、各ドラムの周面で凝固した凝固シェルを、両ドラムの周面のうち軸方向に沿う端部にて圧接することにより、板幅方向の両端部の厚さが板幅方向の中央部の厚さに比べて薄くなっているスラブを鋳造することができる双ドラム式連続鋳造機において、
前記ドラムの周面のうち前記凝固シェルを圧接する軸方向に沿う端部の面には、圧接された凝固シェルを、ドラムの回転に伴い切断する切断部を有することを特徴とする。
一対の回転するドラムの間に溶鋼を供給し、各ドラムの周面で凝固した凝固シェルを、両ドラムの周面のうち軸方向に沿う端部にて圧接することにより、板幅方向の両端部の厚さが板幅方向の中央部の厚さに比べて薄くなっているスラブを鋳造することができる双ドラム式連続鋳造機において、
前記ドラムの周面のうち前記凝固シェルを圧接する軸方向に沿う端部の面には、圧接された凝固シェルをドラムの回転に伴い切断するため、周方向に沿い一周し且つ半径方向に沿い突出した突起部が形成されていることを特徴とする。
板幅方向の両端部の厚さが板幅方向の中央部の厚さに比べて薄くなっているスラブを鋳造するために、一対の回転するドラムの間に溶鋼を供給し、各ドラムの周面で凝固した凝固シェルを、両ドラムの周面のうち軸方向に沿う端部にて圧接しつつ、圧接した部分をドラムの回転に伴い切断して、スラブの板幅方向の両端部を除去することを特徴とする。
このように、最小ギャップ部において、凝固シェルの圧接・一体化をすると同時に、圧接・一体化されたシェル端部(スラブ端部)を早期に切断・除去することができるので、スラブの両端のフィン効果によるスラブ端面の過冷却を抑制することができ、製品となるスラブの中央部の品質が向上する。
また、切断機を別に備える必要がないため、設備の投資費用や維持費用を低減することができる。
凹型ドラム12は、ドラムの軸方向に沿う両端部に段部12a,12bを有している。
つまり、凹型ドラム11,12は、ドラムの軸方向に沿う両端部の径が、ドラムの軸方向に沿う中央部(両端部以外の部分)の径よりも大きくなっている。
同様に、凹型ドラム12の段部12a,12b(ドラムの周面のうち、軸方向に沿う端部の面)には、突起部12c,12dが形成されている。この突起部12c,12dは、ドラム12の周方向に沿い一周し、且つ、半径方向に突出している。
そして、突起部11cと突起部12cの軸方向位置が一致し、突起部11dと突起部12dの軸方向位置が一致している。
そして、最小ギャップ部では、図4に示すように、突起部11cと突起部12cとが当接して、圧接・一体化された一方の端部の凝固シェル20a,20bが切断されると共に、突起部11dと突起部12dとが当接して、圧接・一体化された他方の端部の凝固シェル20a,20bが切断される。
また、突起部11c,11dと突起部12c,12dとの軸方向位置が一致しているため、この突起部分11c,11d,12c,12dに強く力が作用する結果、切断を確実に実施することができる。
例えば、図5,図6に示すように、軸方向に関して、突起部11cが中央側で、突起部12cが外側(端部側)に位置して、最小ギャップ部にて突起部11c,12cにより、端部Stを剪断・切断するようにしてもよい。
このようにすれば、刃物と同様に、剪断により切断ができる結果、綺麗な切断ができる。
図7の例では、最小ギャップ部にて、突起部11cが溝部12eに食い込む状態となって、スラブSの端部Stを切断・除去することができ。つまり、突起部11cと溝部12eとが共働して、スラブSの端部Stを切断・除去することができる。
また、突起部11cが溝部12eに食い込んで切断をするため、切断部の「厚み」を薄くすることができる。
11,12 ドラム
11a,11b,12a,12b 段部
11c,11d,12c,12d 突起部
12e 溝部
13,14 サイド堰
20a,20b 凝固シェル
20c 溶鋼
S スラブ
St 端部
Sc 中央部
Claims (3)
- 一対の回転するドラムの間に溶鋼を供給し、各ドラムの周面で凝固した凝固シェルを、両ドラムの周面のうち軸方向に沿う端部にて圧接することにより、板幅方向の両端部の厚さが板幅方向の中央部の厚さに比べて薄くなっているスラブを鋳造することができる双ドラム式連続鋳造機において、
前記ドラムの周面のうち前記凝固シェルを圧接する軸方向に沿う端部の面には、圧接された凝固シェルを、ドラムの回転に伴い切断する切断部を有することを特徴とする双ドラム式連続鋳造機。 - 一対の回転するドラムの間に溶鋼を供給し、各ドラムの周面で凝固した凝固シェルを、両ドラムの周面のうち軸方向に沿う端部にて圧接することにより、板幅方向の両端部の厚さが板幅方向の中央部の厚さに比べて薄くなっているスラブを鋳造することができる双ドラム式連続鋳造機において、
前記ドラムの周面のうち前記凝固シェルを圧接する軸方向に沿う端部の面には、圧接された凝固シェルをドラムの回転に伴い切断するため、周方向に沿い一周し且つ半径方向に沿い突出した突起部が形成されていることを特徴とする双ドラム式連続鋳造機。 - 板幅方向の両端部の厚さが板幅方向の中央部の厚さに比べて薄くなっているスラブを鋳造するために、一対の回転するドラムの間に溶鋼を供給し、各ドラムの周面で凝固した凝固シェルを、両ドラムの周面のうち軸方向に沿う端部にて圧接しつつ、圧接した部分をドラムの回転に伴い切断して、スラブの板幅方向の両端部を除去することを特徴とするスラブ鋳造方法。
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