JP2009172611A - 双ロール鋳造機 - Google Patents

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JP2009172611A
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Akihiro Nomura
昭博 野村
Shiro Osada
史朗 長田
Hisahiko Fukase
久彦 深瀬
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IHI Corp
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Abstract

【課題】異形凝固殻の発生を抑止可能な双ロール鋳造機を提供する。
【解決手段】水平に並べた一対の冷却ロール1と、これら冷却ロール1を軸線方向に挟むように配置した一対のサイド堰10と、それぞれの冷却ロール1の外周面全長にわたって上方から当接し且つ各サイド堰10の溶湯溜まり3側の部位に面接触する一対のバレル堰11とを備え、当該バレル堰11の下縁付近をナイフエッジ状に形作り、しかもバレル堰11の溶湯溜まり3側に位置する面を、冷却ロール1の外周面全長にわたって垂直に突き当てた構成を採り、バレル堰11の下縁と冷却ロール1の外周面との間に溶湯が入り込む空隙を存在させないようにする。
【選択図】図1

Description

本発明は双ロール鋳造機に関するものである。
溶湯からストリップを直接的に生産する手法として、水平に並べた一対のロールの間に溶湯を供給し、凝固した金属を薄帯状に送り出す双ロール連続鋳造法があり、鋼に比べて熱伝導率が高く、しかも比重が小さいアルミニウム合金をはじめとする非鉄金属に適した双ロール鋳造機が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
図2は非鉄金属用の双ロール鋳造機の一例であって、水平に並べた一対の冷却ロール1と、これら冷却ロール1を軸線方向に挟むように配置した一対のサイド堰2と、それぞれの冷却ロール1の外周面全長にわたって上方から当接し且つ各サイド堰2の溶湯溜まり3側の部位に面接触する一対のバレル堰4とを備えている。
冷却ロール1は、その内部に冷却水が流通し、生産すべきストリップ5の板厚に応じてロール間隙を拡縮調整できるように構成されている。
冷却ロール1の回転方向と速度は、それぞれの外周面が上側からロール間隙へ向かって等速で移動するように設定してある。
バレル堰4は、セラミックファイバを素材とする耐火布6により鋼製の芯板7を覆ったものである。
この双ロール鋳造機では、冷却水の流通によって抜熱を図りながら冷却ロール1を回転させ、サイド堰2とバレル堰4で囲まれる空間に溶湯溜まり3を形成すると、溶湯が冷却ロール1外周面で固まって凝固殻8を形作る。
凝固殻8は、冷却ロール1の回転により張り合わされ、ストリップ5としてロール間隙の下方へ送り出される。
鋳造条件は、溶湯がアルミニウム合金(A6111)、注湯温度が650℃、鋳造速度(ストリップ5の送出速度)が50m/分である。
特開2005−88064号公報
図2に示す双ロール鋳造機では、バレル堰4の下縁に付着する凝固殻9が形作られて、あたかも冷却ロール1周方向に延びる「つらら状」に異常成長することがあり、この異形凝固殻が正規の凝固殻8に巻き込まれると、ストリップ5の厚みが不均一になってしまう。
異形凝固殻が発生する原因は、バレル堰4の下縁と冷却ロール1の外周面との間の空隙で溶湯が滞り、冷却ロール1によって抜熱されることにあると考えられる。
本発明は、異形凝固殻の発生を抑止可能な双ロール鋳造機を提供することを目的としている。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、水平に並べた一対の冷却ロールと、これら冷却ロールを軸線方向に挟むように配置した一対のサイド堰と、当該サイド堰に挟まれ且つ下縁が冷却ロールの外周面全長にわたって当接するように各冷却ロールごとに設けた一対のバレル堰とを備え、当該バレル堰の下縁付近をナイフエッジ状に形作っている。
すなわち、ナイフエッジ状としたバレル堰の下縁付近では、溶湯が滞らなくなる。
請求項2に記載の発明は、バレル堰の下縁が冷却ロールの外周面に押し当てられるように各バレル堰を所定方向へ付勢する手段を設けている。
本発明の双ロール鋳造機によれば、下記のような優れた効果を奏し得る。
(1)バレル堰の下縁付近をナイフエッジ状に形作り、バレル堰の下縁と冷却ロールの外周面との間に溶湯が入り込む空隙を存在させないようにしたので、バレル堰の下縁付近で溶湯が滞らず、異形凝固殻の発生を抑止でき、ストリップの厚みを均一に保てる。
(2)付勢手段によりバレル堰の下縁を冷却ロールの外周面に押し当てる構成を採れば、振動などでバレル堰の下縁が冷却ロールの外周面から離れることを防げる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。
図1は本発明の双ロール鋳造機の一例であって、図中、図2と同一の符号を付した部分は同一物を表しており、水平に並べた一対の冷却ロール1と、これら冷却ロール1を軸線方向に挟むように配置した一対のサイド堰10と、それぞれの冷却ロール1の外周面全長にわたって上方から当接し且つ各サイド堰10の溶湯溜まり3側の部位に面接触する一対のバレル堰11とを備え、当該バレル堰11の下縁付近をナイフエッジ状に形作っている。
バレル堰11はグラファイト板(t=2.5mm)を素材に用いて、溶湯溜まり3とは反対側に位置すべき部位の下縁付近の厚みを、冷却ロール1に近付くほど漸減するように削ったものであり、溶湯溜まり3側に位置すべき部位は特に加工を施さないままで、冷却ロール1の外周面全長にわたって垂直に突き当たる面となっている。
更に、バレル堰11の下縁の厚みは1mm以下として、冷却ロール1の外周面に対する接触面積が出来るだけ狭まるようにしてある(ロール軸線方向に見たバレル堰11の溶湯溜まり3側の面とその反対側の面がなす角度θは15°以下としてある)。
バレル堰11の素材は、溶湯の熱による影響(変形、軟化)を受けず、上述した加工が容易なものであればよい。
バレル堰11には、その下縁が冷却ロール1の外周面に確実に押し当てられるように、バレル堰11を水平方向(バレル堰11が互いに離れる方向)へ引っ張るスプリング12が取り付けてある。
この双ロール鋳造機では、冷却水の流通によって抜熱を図りながら冷却ロール1を回転させ、サイド堰10とバレル堰11で囲まれる空間に溶湯溜まり3を形成すると、溶湯が冷却ロール1の外周面で固まって凝固殻8を形作る。
凝固殻8は、冷却ロール1の回転により張り合わされ、ストリップ5としてロール間隙の下方へ送り出される。
鋳造条件は、溶湯がアルミニウム合金(A6111)、注湯温度が650℃、鋳造速度(ストリップ5の送出速度)が50m/分である。
バレル堰11の下縁付近をナイフエッジ状に形作り、その溶湯溜まり3側の部位を冷却ロール1の外周面に垂直に突き当たる面としたので、バレル堰11の下縁と冷却ロール1の外周面との間に溶湯が入り込む空隙が存在しなくなり、当然、バレル堰11の下縁付近では溶湯が滞らない。
冷却ロール1の外周面に対するバレル堰11の接触面積を狭めてあるので、冷却ロール1によるバレル堰11の抜熱を抑えられる。
よって、バレル堰11に付着する異形凝固殻の発生を抑止でき、ストリップ5の厚みを均一に保てる。
また、スプリング12によりバレル堰11の下縁を冷却ロール1の外周面に押し当てるので、振動などでバレル堰11の下縁が冷却ロール1の外周面から離れることを防げる。
なお、本発明の双ロール鋳造機は、上述した実施の形態のみに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において変更を加え得ることは勿論である。
本発明の双ロール鋳造機は、種々の高熱伝導金属を材料としたストリップの生産に適用することができる。
本発明の双ロール鋳造機の一例を示す概念図である。 従来の双ロール鋳造機の一例を示す概念図である。
符号の説明
1 冷却ロール
3 溶湯溜まり
10 サイド堰
11 バレル堰
12 スプリング(付勢手段)

Claims (2)

  1. 水平に並べた一対の冷却ロールと、これら冷却ロールを軸線方向に挟むように配置した一対のサイド堰と、当該サイド堰に挟まれ且つ下縁が冷却ロールの外周面全長にわたって当接するように各冷却ロールごとに設けた一対のバレル堰とを備え、当該バレル堰の下縁付近をナイフエッジ状に形作ったことを特徴とする双ロール鋳造機。
  2. バレル堰の下縁が冷却ロールの外周面に押し当てられるように各バレル堰を所定方向へ付勢する手段を設けた請求項1に記載の双ロール鋳造機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1147891A (ja) * 1997-08-05 1999-02-23 Kobe Steel Ltd 双ロール式連続鋳造装置

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH1147891A (ja) * 1997-08-05 1999-02-23 Kobe Steel Ltd 双ロール式連続鋳造装置

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