JP6629588B2 - ダイカスト金型、ダイカスト金型を用いて作製された鋳造品、およびダイカスト金型を用いた鋳造品の作製方法 - Google Patents

ダイカスト金型、ダイカスト金型を用いて作製された鋳造品、およびダイカスト金型を用いた鋳造品の作製方法 Download PDF

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本発明は、ダイカスト金型、このダイカスト金型を用いて作製された鋳造品、およびダイカスト金型を用いた鋳造品の作製方法に関する。
車両用の自動変速機は、変速機構部を収容する変速機ケースと、トルクコンバータを収容するトルコンカバーと、を有している。
変速機ケースとトルコンカバーは、変速機ケースの開口を囲む周壁部のフランジ部と、トルコンカバーの開口を囲む周壁部のフランジ部と、を互いに接合したのち、ボルトとナットにより、互いに連結されるようになっている。
変速機ケースとトルコンカバーは、一般に、金型鋳造の一種であるダイカスト法により作製されており、例えば、変速機ケースの場合には、固定型と可動型の間に変速機ケースの形状に対応する間隙を有する金型に、アルミニウムなどの金属合金の溶湯を注入、固化することで作製されるようになっている。
ここで、変速機ケースのフランジ部とトルコンカバーのフランジ部とを接合するためには、これらフランジ部の互いの接合面に、高い平滑度が要求される。
そのため、鋳造後の変速機ケースやトルコンカバーでは、フランジ部の先端側にフライス加工を施すことで、平滑度の高い接合面を形成している。
ここで、フランジ部にフライス加工を行うと、フライス加工用の工具の入口側(例えばフランジ部の内周側)や出口側(例えばフランジ部の外周側)にバリが付着するため、特許文献1には、フランジ部の内周側と外周側に面取りを設けて、フライス加工時に生じるバリを抑制することが開示されている。
特開2009−285727号公報
図5は、特許文献1に開示されたフランジ部90と、このフランジ部90を作製する際の固定型100と可動型101の配置を説明する図である。
図5の(a)に示すように、フランジ部90では、周壁部95の内周側と外周側を基準として、接合面94の内周側と外周側に面取部91、92が設けられおり、外周側の面取部92は、接合面94に接続する傾斜面931を有する膨出部93として、フランジ部90の外周面901から外側に突出して形成されている。
そのため、図5の(b)に示すように、フランジ部90の作製に用いる金型が、固定型100と可動型101を軸線Xの軸方向で相対移動(図5の(b)、矢印参照)させる金型である場合には、固定型100と可動型101とのパーティングラインPLを、膨出部93の外側に位置させる必要がある。
しかし、この金型を用いてフランジ部90を作製したのちに型開きを行うと、パーティングラインPLに起因して、膨出部93から外側に延出する薄板状のバリBが形成されることがあり(図5の(c)参照)、かかる場合には、バリBの除去作業が追加で必要となり、追加が必要となった作業の分だけ、作製コストが上昇してしまう。
そのため、外周に膨出部を有するフランジ部を、バリの形成を抑制しつつ作製できるようにすることが求められている。
軸線の軸方向で接離する可動型と固定型との接合時に、鋳造品の形状に対応する間隙が可動型と固定型との間に形成されると共に、可動型と固定型とのパーティングラインが、軸線の径方向から間隙と交差する位置に設定されたダイカスト金型であって、
可動型と固定型の少なくとも一方に、可動型と固定型との接合時に、パーティングラインと間隙との交差部を介して間隙に連通する空間部を形成し、空間部を、空間部の容積が交差部から離れるにつれて大きくなる形状で形成し、
前記鋳造品は、前記軸線の軸方向に沿う側面に、当該側面から前記軸線の径方向に膨出する膨出部を有しており、
前記パーティングラインと前記間隙との交差部を、前記膨出部の前記径方向の頂点となる位置に設定した構成のダイカスト金型とした。
本発明によれば、ダイカスト金型では、可動型と固定型との接合時に、可動型と固定型との間に形成された間隙とパーティングラインとの交差部を介して当該間隙に連通する空間部を設けているので、この間隙と空間部にアルミニウムなどの金属合金の溶湯を注入して鋳造された鋳造品では、当該間隙内で固化した金属合金のパーティングラインとの交差部において、空間部内で固化した金属合金が接続されいる。そのため、ダイカスト金型を用いて作製された鋳造品では、空間部内で固化した金属合金に衝撃を加えることで、間隙内で固化した金属合金から、空間部内で固化した金属合金とパーティングラインに起因して形成された薄板状の鋳バリとを同時に分離させることができる。
実施の形態にかかるダイカスト金型の要部と、このダイカスト金型を用いて作製される鋳造品の要部を説明する図である。 ダイカスト金型を用いた鋳造品の作製方法のフローチャートである。 ダイカスト金型を用いた鋳造品の作製過程を説明する図である。 変形例にかかるダイカスト金型の要部と、このダイカスト金型を用いて作製された鋳造品の要部を説明する図である。 従来例にかかるダイカスト金型およびダイカスト金型を用いて作製した鋳造品を説明する図である。
以下、本発明の実施の形態を、フランジ部62の他の部材との接合面621に面取部622、623が設けられた変速機ケース6(鋳造品)の作製に用いられるダイカスト金型1の場合を例に挙げて説明する。
図1は、実施の形態にかかるダイカスト金型1の要部と、このダイカスト金型1を用いて作製される変速機ケース6(鋳造品)の要部を説明する図であり、(a)は、ダイカスト金型1の要部であって、変速機ケース6のフランジ部62周りの作製に関与する領域の拡大図であり、(b)は、このダイカスト金型1で作製された直後の変速機ケース6のフランジ部62周りを説明する図である。
ダイカスト金型1を用いて作製される変速機ケース6(鋳造品)は、例えば、他の部材との接合部となるフランジ部62を周壁部61に備えている。
フランジ部62は、周壁部61の端部から、周壁部61の外周側(外側)に向けて延出しており、フランジ部62において周壁部61とは反対側に位置する端面が、他の部材との接合面621となっている。
周壁部61の厚み方向(図中、左右方向)の内周面61a側と外周面61b側を基準として、この接合面621の内周側と外周側には、接合面621のフライス加工時に生ずるバリを抑制するための面取部622、623が、それぞれ設けられている。
面取部622は、接合面621の内周側に設けた直線状の傾斜面であり、面取部622は、内周側(図中、左側)に向かうにつれて、接合面621から離れる方向に傾斜している。
面取部623は、フランジ部62の外周面624から外方に膨出する膨出部63を利用して、接合面621の外周側に設けた直線状の傾斜面であり、面取部623もまた、外周側(図中、右側)に向かうにつれて、接合面621から離れる方向に傾斜している。
断面視において膨出部63は、頂部625をフランジ部62の外周面624よりも外側に位置させた略三角形形状を有しており、軸線X方向における頂部625の一方側(接合面621側)が、面取部623を構成する傾斜面、他方側が、軸線X方向に沿って接合面621から離れるにつれて、軸線Xの径方向の外径が小さくなる傾斜面626となっている。
ここで、ダイカスト金型1を用いて作製した直後の鋳造品では、膨出部63に、厚肉部7が付属しており、この厚肉部7は、膨出部63の頂部625をフランジ部62側との接続部としたうえで、軸線Xの径方向(フランジ部62から離れる方向:図中、右方向)に膨出して設けられている。
この厚肉部7は、膨出部63から離れるにつれて、軸線X方向の厚みWaが厚くなる断面形状を有しており、頂部625との接続部が薄肉となっている。
そのため、ダイカスト金型1を用いて作製した直後の鋳造品に、衝撃や振動を与えると、衝撃や振動に起因するモーメントにより、頂部625との接続部が破断して、厚肉部7が、膨出部63から簡単に分離するようになっている。
[ダイカスト金型]
次に、フランジ部62に厚肉部7が付属した状態の鋳造品(変速機ケース6)の作製(鋳造)に用いられるダイカスト金型1について説明する。
図1の(a)、(b)に示すように、ダイカスト金型1は、図示しないダイカストマシンに固定された固定型2と、この固定型2と軸線Xの軸方向(図1における上下方向)で接離可能に設けられた可動型3とから構成されており、可動型3が軸線Xに沿う方向で、固定型2に対して相対的に移動することで、可動型3と固定型2とが接離するようになっている。
図1に示すダイカスト金型1の領域では、可動型3と固定型2とが互いに接合されると、変速機ケース6(鋳造品)の周壁部61におけるフランジ部62の近傍領域の形状に対応する空間(キャビティ4)と、前記した厚肉部7の形状に対応する空間(空間部5)とが、これら可動型3と固定型2との間に形成されるようになっている。
[固定型]
固定型2では、変速機ケース6の周壁部61の内周面61aを規定する壁部21が、軸線Xに沿う向きで設けられていると共に、フランジ部62の接合面621を規定する壁部22が、軸線Xに交差する向きで設けられており、これら壁部21、壁部22は、前記した面取部622を規定する壁部23を介して、互いに接続されている。
フランジ部62の接合面621を規定する壁部22では、壁部21とは反対側(図中、右側)に、前記した面取部623を形成するための隆起部24が設けられており、この隆起部24は、フランジ部62の膨出部63に対応する領域に設けられている。
断面視において隆起部24は、頂点24aを、壁部22よりも可動型3側(図1の(b)における上側)に位置させた三角形形状を有している。
頂点24aを基準として壁部22側に位置する傾斜面241は、前記した面取部623を規定する壁部となっており、この傾斜面241は、隆起部24の頂点24aから壁部22まで直線状に延びると共に、壁部22に対して所定の角度で傾斜している。
隆起部24において、傾斜面241とは反対側に位置する傾斜面242は、頂点24aから外周側(軸線Xの径方向外側)に直線状に延びており、膨出部63よりも外周側で、軸線Xに直交する平面部243に接続されている。
実施の形態にかかる固定型2では、隆起部24の傾斜面242と平面部243とで、固定型2と可動型3との間のパーティング面25を構成している。
なお、隆起部24を構成する2つの傾斜面241、242は、頂点24aに向かうにつれて互いに近づく方向(軸線Xの径方向の離間距離が小さくなる方向)に傾斜している。
固定型2では、隆起部24よりも内周側に位置する壁部22と、外周側に位置する平面部243が、軸線Xの軸方向でオフセットしており、平面部243の方が、壁部22よりも隆起部24の頂点24aから離れた位置に設けられている。
[可動型]
可動型3では、変速機ケース6の周壁部61の外周面61bから、フランジ部62の外周面624までの範囲を規定する壁部31が、固定型2側の壁部21、22、23との対向部に設けられており、この壁部31におけるフランジ部62の外周面624を規定する領域311には、前記した膨出部63を形成するための傾斜部312が設けられている。
可動型3は、前記した固定型2側の平面部243に接合される平面部351を有しており、平面部351の基端351aが、傾斜部312の延長線Lm上に位置している。
傾斜部312では、膨出部63の頂部625に対応する位置(境界点312a)よりも平面部351側に、可動型3の内部に窪んだ凹部34が形成されている。
ここで、凹部34が設けられていない場合には、傾斜部312の境界点312aよりも平面部351側の領域352(図中、破線参照)と、平面部351とで、固定型2と可動型3との間のパーティング面35を構成している。
実施の形態では、可動型3側のパーティング面35の一部の領域を窪ませることで、可動型3と固定型2との間に空間部5を形成するための凹部34を形成している。
このように、実施の形態にかかるダイカスト金型1では、固定型2と可動型3とを接合した際に、固定型2と可動型3との間に、変速機ケース6の周壁部61のフランジ部62側の形状に対応した空間(キャビティ4)が形成されるようになっている。
さらに、このキャビティ4に隣接して、可動型3側の凹部34の部分に、前記した厚肉部7の形状に対応する空間部5が形成されるようになっている。
そして、この状態において、固定型2側の頂点24aと、可動型3側の境界点312aとが、軸線Xの軸方向に間隙Lを空けて配置されて、キャビティ4と、空間部5とが、頂点24aと境界点312aの間の間隙Lを介して、互いに連通している(図1参照)。
ここで、隆起部24の頂点24aと可動型3側の境界点312aとの間隙Lは、後記するアルミニウムなどの金属合金の溶湯が、金属合金の組成や温度に起因する粘度を考慮して通流できる間隙Lt以上の大きさに設定されている(L>Lt)。
かかる構成の固定型2と可動型3を備えるダイカスト金型1では、固定型2と可動型3を軸線Xの軸方向で接合させると、固定型2側のパーティング面25と、可動型3側のパーティング面35とが軸線Xの軸方向で互いに接合されると共に、これらパーティング面25、35の間のパーティングラインPLが、キャビティ4内のフランジ部62の膨出部63を形成するための空間41に、軸線Xの軸方向から接続されることになる。
なお、図1に示すように、パーティング面25、36の間のパーティングラインPLの軸線Xの軸方向の位置は、平坦壁22を軸線Xの径方向に延長した延長線Lnよりも隆起部24の頂点24aから離れた位置(図1の(a) 下側)となるように設定されている。
[鋳造品の作製方法]
次に、前記したダイカスト金型1を用いた鋳造品(変速機ケース6)の作製方法を説明する。
図2は、ダイカスト金型1を用いた鋳造品(変速機ケース6)の作製方法のフローチャートである。
図3は、実施の形態にかかるダイカスト金型1を用いた変速機ケース6の作製過程を説明する図である。図3の(a)は、固定型2と可動型3とを接合して、固定型2と可動型3の間にキャビティ4と空間部5を形成する過程を示す図であり、(b)は、固定型2と可動型3との型開きにより、鋳造品(変速機ケース6)を取り出す過程を示す図であり、(c)は、衝撃を与えて、フランジ部62から厚肉部7を分離させる過程を示す図であり、(d)は、フランジ部62の接合面621へのフライス加工により、平滑度の高い接合面621aを形成する過程を示す図である。
まず初めに、ステップS101では、ダイカスト金型1の固定型2と可動型3を、図示しないダイカストマシンの所定の金型取付位置にセットする。可動型3は、軸線Xの軸方向で固定型2と接離可能に設けられており、可動型3は、軸線Xの軸方向から固定型2に近づけられて固定型2と接合される(図3の(a)参照)。
ステップS102では、固定型2と可動型3との間に形成されたキャビティ4と空間部5に対し、アルミニウム合金の溶湯の加圧、注入を実施する。
この際に、アルミニウム合金の溶湯は、キャビティ4内に充填されることになるが、前記したようにキャビティ4と空間部5は、間隙L(図1の(a))を介して互いに連通しているので、キャビティ4内に注入された溶湯は、間隙Lを通って、空間部5にも流入する。
そのため、間隙Lを介して互いに連通しているキャビティ4と空間部5内に、溶湯が満たされることになる。
キャビティ4および空間部5内に充填された溶湯が固化すると(ステップS103)、可動型3と固定型2とを、軸線Xの軸方向で、互いに離れる方向に相対移動させて型開きしたのち、キャビティ4および空間部5で溶湯が固化して形成された鋳物(変速機ケース6)が、固定型2と可動型3とから取り出されることになる(ステップS104、図3の(b)参照)。
この状態の鋳物(変速機ケース6)では、フランジ部62の外周に厚肉部7が付属している。
ここで、厚肉部7は、膨出部63から離れるにつれて、軸線X方向の厚みWaが厚くなる断面形状を有しており、頂部625との接続部が薄肉となっている。
そのため、ダイカスト金型1を用いて作製した直後の鋳造品に、衝撃や振動を与えると、衝撃や振動に起因するモーメントにより、この厚肉部7が膨出部63から簡単に分離するようになっている。
そのため、続くステップS105では、変速機ケース6を台座8等に衝突させて、変速機ケース6のフランジ部62に衝撃を与えることで、衝撃により生じたモーメントで厚肉部7をフランジ部62から脱落(分離)させることになる(図3の(c)参照)。
そして、最後のステップS106では、変速機ケース6のフランジ部62にフライス加工を施して、フランジ部62の接合面621を所定深さ切削することで高い平滑度の接合面621aが、フランジ部62に形成されることになる(図3の(d)参照)。
この際に、フライス加工前のフランジ部62では、、内周側と外周側に面取部622、623が設けられているので、工具の入口側となる面取部622、623の一方側と、工具の出口側となる面取部622、623の他方側での、フライス加工に起因するバリの発生が抑えられるようになっている。
以上の通り、実施の形態では、
(1)軸線Xの軸方向で接離する可動型3と固定型2との接合時に、鋳造品(変速機ケース6)の形状に対応するキャビティ4(間隙)が可動型3と固定型2との間に形成されると共に、可動型3と固定型2とのパーティングラインPLが、軸線Xの径方向からキャビティ4と交差する位置に設定されたダイカスト金型1であって、
可動型3と固定型2の少なくとも一方に、可動型3と固定型2との接合時に、パーティングラインPLとキャビティ4との交差部を介してキャビティ4に連通する空間部5を形成し、空間部5を、当該空間部5の容積が交差部から離れるにつれて大きくなる形状で形成した構成とした。
このように構成すると、ダイカスト金型1では、固定型2と可動型3との接合時に、固定型2と可動型3との間に鋳造品(変速機ケース6)の形状に対応する形状のキャビティ4が形成されると共に、このキャビティ4とパーティングラインPLとの交差部を介してキャビティ4に連通する空間部5が形成される。
そのため、固定型2と可動型3とを用いて作製された鋳造品では、キャビティ4内での溶湯の固化により形成されたフランジ部62に付属して、空間部5内での溶湯の固化により形成された厚肉部7が形成される。
さらに、厚肉部7には、空間部5から延びるパーティングラインPLの部分に生じたバリBもまた付属している。
ここで、厚肉部7は、膨出部63から離れるにつれて、軸線X方向の厚みWaが厚くなる断面形状を有しており、頂部625との接続部が薄肉となっている。
そのため、ダイカスト金型1を用いて作製した直後の鋳造品に、衝撃や振動を与えると、衝撃や振動に起因するモーメントにより、この厚肉部7が膨出部63から簡単に分離するようになっている。
よって、ダイカスト金型1を用いて作製した直後の鋳造品(変速機ケース6)に、衝撃や振動を与えることで、衝撃や振動に起因するモーメントにより、バリBが付属している厚肉部7を、膨出部63から簡単に分離することができる。
これにより、鋳造品に残存するバリを除去する工程を必要としないので、鋳造品の作製に必要な作業工程を省略することができ、その分だけ作業工数の削減と、作業コストの低減が可能になる。
(2)鋳造品(変速機ケース6)は、軸線Xの軸方向に沿う外周面624(側面)に、当該外周面624から軸線Xの径方向に膨出する膨出部63を有しており、
パーティングラインPLとキャビティ4との交差部を、膨出部63の頂部625となる位置に設定した構成とした。
このように構成すると、変速機ケース6側のフランジ部62の外周面624には、軸線Xの径方向に膨出する膨出部63が設けられており、この膨出部63の頂部625となる位置に固定型2と可動型3とのパーティングラインPLとキャビティ4との交差部が設定されている。
そのため、フランジ部62の外周面624から外周側に膨出する膨出部63により、固定型2と可動型3との軸線Xの軸方向の相対移動が阻害されることなく、ダイカスト金型1を用いた変速機ケース6の作製を確実に行うことができる。
(3)鋳造品(変速機ケース6)は、他の鋳造品(例えば、トルコンカバー)との接合面がフライス加工により形成されたフランジ部62を有しており、軸線Xの軸方向に沿う外周面624は、フランジ部62の外周面(側面)である構成とした。
変速機ケース6とトルコンカバー(図示せず)は、互いのフランジ部同士を接合して連結されるようになっており、変速機ケース6側のフランジ部62の接合面621には、高い平滑度が要求される。
上記のように構成すると、フランジ部62では、フライス加工前の接合面621の外周側と内周側に面取部622、623が設けられているので、フライス加工の際に、工具の入口側となる面取部622、623の一方側と、工具の出口側となる面取部622、623の他方側において、フライス加工に起因するバリの発生を抑えることが可能になる。
また、変速機ケース6では、フランジ部62の外周側と内周側に面取部622、623が設けられており、フランジ部62の外周側の端縁と、内周側の端縁が尖っていないので、変速機ケース6の取り扱いにおける安全性の向上が期待される。
(4)フランジ部62は、軸線Xの軸方向から見て筒状を成す変速機ケース6の周壁部61に設けられており、フランジ部62における膨出部63が設けられた外周面624は、筒状の周壁部61の中心軸(軸線X)の径方向で、外周側に位置する側面である構成とした。
このように構成すると、軸線X方向で接離させる固定型2と可動型3を用いて、膨出部63が形成されたフランジ部62を持つ変速機ケースを作製することができる。
そのため、軸線Xの径方向に移動する型(スライド型)を用意する必要が無いので、変速機ケースを作成する場合の製造設備が複雑化することがない。これにより、変速機ケースの作成コストの上昇を好適に防止できる。
(5)前記(1)から(4)の何れか一に記載のダイカスト金型を用いて作製された鋳造品であって、鋳造品が、車両用の自動変速機の変速機構部を収容する変速機ケース、トルクコンバータを収容するトルコンカバー、車両用のベルト式無段変速機のプーリ収容室を備える変速機ケース、およびプーリ収容室の開口を封止するサイドカバーのうちの少なくとも一つである構成とした。
このように構成すると、前記した固定型2と可動型3を用いて作製された鋳造品、例えば、変速機ケース6の場合には、フライス加工前の接合面621の外周側と内周側に、面取部622、623を備えるフランジ部62を、ダイカスト金型1の装置構成を複雑化することなく形成できる。
これにより、フライス加工に起因して、フライス加工後の接合面621aに生じるバリを抑制しつつ、接合面621aを一定の平滑性をもって形成することができると共に、生じたバリを切除する処理が必要とならない。
よって、バリを除去する処理が不要になった分だけ、鋳造品の作成コストの低減が期待できる。
(6)前記(1)または(2)に記載のダイカスト金型を用いた鋳造品の作製方法であって、
アルミニウム合金の溶湯を、キャビティ4(間隙)と空間部5に注入するステップ(図2、ステップS102)と、
キャビティ4と空間部5に注入した溶湯を固化させたのち(図2、ステップS103)、可動型3と固定型2の型開きにより、鋳造品(変速機ケース6)をダイカスト金型1から取り出すステップ(図2、ステップS104)と、
ダイカスト金型1から取り出した鋳造品(変速機ケース6)に衝撃を加えて、空間部5内で固化した厚肉部7(アルミニウム合金)を、キャビティ4内で固化したフランジ部62の膨出部63(アルミニウム合金)から分離させるステップ(図2、ステップS105)と、を有する構成とした。
このように構成すると、固定型2と可動型3を用いて変速機ケース6を作製すると、作製された変速機ケース6では、キャビティ4内で固化したフランジ部62の膨出部63に空間部5内で固化した厚肉部7が接続されている。
よって、変速機ケース6に衝撃を与えることで、キャビティ4内で固化したフランジ部62から空間部5内で固化した厚肉部7の分離を容易に行うことができる。
(7)前記した(3)または(4)に記載のダイカスト金型1を用いる鋳造品の作製方法であって、
アルミニウム合金の溶湯を、キャビティ4と空間部5に注入するステップ(図2、ステップS102)と、
キャビティ4と空間部5に注入した溶湯を固化させたのち(図2、ステップS103)、可動型3と固定型2の型開きにより、鋳造品(変速機ケース6)をダイカスト金型1から取り出すステップ(図2、ステップS104)と、
ダイカスト金型1から取り出した鋳造品(変速機ケース6)に衝撃を加えて、空間部5内で固化したフランジ部62の膨出部63を、キャビティ4内で固化した厚肉部7から分離させるステップと(図2、ステップS105)、
フランジ部62の接合面621のフライス加工により、他の鋳造品(例えば、トルコンカバー)との接合面621aを形成するステップ(図2、ステップS106)を有する構成とした。
このように構成すると、固定型2と可動型3を用いて変速機ケース6を作製すると、作製された変速機ケース6では、変速機ケース6のトルコンカバー(図示せず)との接合面621aはフライス加工により高い平滑度で形成される。
以下、本発明の実施の形態の変形例を、他の部材との接合面に面取部が設けられたフランジ部を備える鋳造品(変速機ケース6A)の作製に用いられるダイカスト金型1Aの場合を例に挙げて説明する。
前記した実施の形態では、フランジ部62の外周面624に設けた膨出部63を利用して、接合面621の外周側の面取部623を形成した変速機ケース6の場合を例示した(図1参照)。
変形例にかかる変速機ケース6Aでは、フランジ部62の接合面621に設けた凹部を、接合面621の外周側の面取部623Aとしている。
図4は、変形例にかかるダイカスト金型1Aの要部と、このダイカスト金型1Aを用いて作製された鋳造品(変速機ケース)の要部を説明する図であり、(a)は、ダイカスト金型1Aの要部であって、変速機ケース6Aのフランジ部62周りの作製に関与する領域の拡大図であり、(b)は、このダイカスト金型1Aで作製された直後の変速機ケース6Aのフランジ部62周りの形状を説明する図である。
変速機ケース6Aのフランジ部62では、周壁部61の厚み方向(図中、左右方向)の内周面61a側と外周面61b側を基準として、接合面621の内周側と外周側に、接合面621のフライス加工時に生ずるバリを抑制するための面取部622、623Aが、それぞれ設けられている。
面取部622は、接合面621の内周側に設けた直線状の傾斜面であり、面取部622は、内周側(図中、左側)に向かうにつれて、接合面621から離れる方向に傾斜している。
面取部623Aは、接合面621の外周面624側に設けた曲面状の縁を有する凹部であり、この凹部は、接合面621から外周面624まで及ぶ範囲が、フランジ部62の内部に窪んだ形状で形成されている。
ここで、ダイカスト金型1Aを用いて作製した直後の鋳造品では、フランジ部62の外周面624における面取部623Aとの交点部64に、厚肉部7が付属している。
この厚肉部7は、フランジ部62側の交点部64を接続点としたうえで、軸線Xの径方向(フランジ部62から離れる方向:図中、右方向)に膨出して設けられている。
この厚肉部7は、交点部64から離れるにつれて、軸線X方向の厚みWaが厚くなる断面形状を有しており、フランジ部62との接続部が薄肉となっている。
そのため、ダイカスト金型1を用いて作製した直後の鋳造品に、衝撃や振動を与えると、衝撃や振動に起因するモーメントにより、この厚肉部7がフランジ部62から簡単に分離するようになっている。
このように、
(8)鋳造品(変速機ケース6)は、軸線Xの軸方向に沿う外周面624に、外周面624から軸線Xの径方向に窪んだ凹部からなる面取部623Aを有しており、
パーティングラインPLとキャビティ4との交差部を、外周面624と面取部623Aとの境界となる位置に設定する構成とした。
このように構成しても、前記した実施の形態と同様に、凹部からなる面取部623Aが、接合面621のフライス加工時におけるバリBの発生を好適に抑制することができる。
なお、前記した実施の形態では、変速機後部を収容する変速機ケースを金型を用いて作製する場合を例示して説明したが、これに限定されるものではなく、例えば、トルクコンバータを収容するトルコンカバーを作製する場合において、トルコンカバーのフランジ部の側面の外周側に面取部又は凹部を設けても良く、その際に、前記した金型や作製方法を適用しても良い。
本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、その技術的思想の範囲内でなしうるさまざまな変更、改良が含まれる。
1、1A ダイカスト金型
2 固定型
3 可動型
4 キャビティ
5 空間部
6、6A 変速機ケース
7 厚肉部
8 台座
21〜23 壁部
24 隆起部
24a 頂点
241 傾斜面
242 傾斜面
243 平面部
25 パーティング面
31 壁部
311 領域
312 傾斜部
312a 境界点
34 凹部
35 パーティング面
351 平面部
351a 基端
352 領域
41 空間
61 周壁部
62 フランジ部
621 接合面
621a 接合面
624 外周面
625 頂部
626 傾斜面
63 膨出部
64 交点部
B バリ
L 間隙
Lm 延長線
Lt 隙間
PL パーティングライン
X 軸線

Claims (7)

  1. 軸線の軸方向で接離する可動型と固定型との接合時に、鋳造品の形状に対応する間隙が前記可動型と前記固定型との間に形成されると共に、前記可動型と前記固定型とのパーティングラインが、前記軸線の径方向から前記間隙と交差する位置に設定されたダイカスト金型であって、
    前記可動型と前記固定型の少なくとも一方に、前記可動型と前記固定型との接合時に、前記パーティングラインと前記間隙との交差部を介して前記間隙に連通する空間部を形成し、前記空間部を、当該空間部の容積が前記交差部から離れるにつれて大きくなる形状で形成し、
    前記鋳造品は、前記軸線の軸方向に沿う側面に、当該側面から前記軸線の径方向に膨出する膨出部を有しており、
    前記パーティングラインと前記間隙との交差部を、前記膨出部の前記径方向の頂点となる位置に設定したことを特徴とするダイカスト金型。
  2. 軸線の軸方向で接離する可動型と固定型との接合時に、鋳造品の形状に対応する間隙が前記可動型と前記固定型との間に形成されると共に、前記可動型と前記固定型とのパーティングラインが、前記軸線の径方向から前記間隙と交差する位置に設定されたダイカスト金型であって、
    前記可動型と前記固定型の少なくとも一方に、前記可動型と前記固定型との接合時に、前記パーティングラインと前記間隙との交差部を介して前記間隙に連通する空間部を形成し、前記空間部を、当該空間部の容積が前記交差部から離れるにつれて大きくなる形状で形成し、
    前記鋳造品は、前記軸線の軸方向に沿う側面に、当該側面から前記軸線の径方向に窪んだ凹部を有しており、
    前記パーティングラインと前記間隙との交差部を、前記側面と前記凹部の境界となる位置に設定したことを特徴とするダイカスト金型。
  3. 前記鋳造品は、他の鋳造品との接合面がフライス加工により形成されたフランジ部を有しており、
    前記軸線の軸方向に沿う側面は、前記フランジ部の側面であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のダイカスト金型。
  4. 前記フランジ部は、前記軸線の軸方向から見て筒状を成す周壁部に設けられており、前記フランジ部の側面は、前記周壁部の外周側に位置する側面であることを特徴とする請求項3に記載のダイカスト金型。
  5. 請求項1から請求項4の何れか一項に記載のダイカスト金型を用いて作製された鋳造品の作製方法
  6. 請求項1または請求項2に記載のダイカスト金型を用いた鋳造品の作製方法であって、
    アルミニウム合金の溶湯を、前記間隙と前記空間部に注入するステップと、
    前記間隙と前記空間部に注入した前記溶湯を固化させたのち、前記可動型と前記固定型の型開きにより、前記鋳造品を前記ダイカスト金型から取り出すステップと、
    前記ダイカスト金型から取り出した鋳造品に衝撃を加えて、前記空間部内で固化した前記アルミニウム合金を、前記間隙内で固化した前記アルミニウム合金から分離させるステップと、を有することを特徴とする作製方法。
  7. 請求項3または請求項4に記載のダイカスト金型を用いる鋳造品の作製方法であって、
    アルミニウム合金の溶湯を、前記間隙と前記空間部に注入するステップと、
    前記間隙と前記空間部に注入した前記溶湯を固化させたのち、前記可動型と前記固定型の型開きにより、前記鋳造品を前記ダイカスト金型から取り出すステップと、
    前記ダイカスト金型から取り出した鋳造品に衝撃を加えて、前記空間部内で固化した前記アルミニウム合金を、前記間隙内で固化した前記アルミニウム合金から分離させるステップと、
    前記フランジ部のフライス加工により、他の鋳造品との接合面を形成するステップを、
    を有することを特徴とする作製方法。


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