JP5038236B2 - 中子の支持構造 - Google Patents

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この発明は、一端に受口、他端に挿し口を有する鋳鉄管を、遠心力鋳造法により製造する際に使用する中子の保持具に関するものである。
一端に受口1を、他端に挿し口2を有する鋳鉄管pを製造する際に、遠心力鋳造法が用いられる。
この遠心力鋳造法は、例えば、図5に基づいて説明すると、円筒形のモールド(鋳型)3をローラ4上に載置して、駆動力によって回転する前記ローラ4の回転力で、モールド3を管軸周りに回転させる。
モールド3を回転させながら、そのモールド3内面に、取鍋5から三角取鍋6を介して鋳込用トラフ7に溶湯aを送り込む。
溶湯aは、鋳込用トラフ7を通じてモールド3内に鋳込まれて(注湯されて)、モールド3の回転に伴う遠心力によって、所要厚の円筒状の溶湯層bを形成する。その後、溶湯層bが冷却とともに硬化すれば、モールド3内から鋳造管pが取り出される(例えば、特許文献1参照)。
この鋳造において、溶湯aが鋳込まれる前に、図5に示すように、モールド3の受口1側の端部に、環状の中子10が差し入れられる。この中子10は、鋳物砂等で造型されたものが用いられる。
中子10の外面は、前記鋳鉄管pの仕上がり状態における前記受口1の内面と同形状となっている。溶湯層bが凝固した後に中子10を取り外せば、受口1の内面は所定の形状に形成されている。
このため、その受口1の内面形状を、切削等により成型加工する必要がないようになっている。
このように、モールド3内に中子10を挿入するのは、図4(a)に示すように、受口1の内面sが、溶湯層bの前記受口1を除く一般部における円筒内面rよりも外径側に凹んでいるからであり、また、その受口1の内面sが、凹凸のある複雑な形状となっているからである。
この内面sの凹凸形状は、鋳鉄管pの受口1に、パッキン等を介して挿し口2が差し込まれるようになっていることに対応したものである。
なお、図4(b)に示すように、中子10の内径側にコアリング8を嵌め込む場合もある。このコアリング8は、断面L字状を成す環状の部材である。
コアリング8の後端部には、円筒部8aから外径側に立ち上がるフランジ部8bが、またコアリング8の前端部には、外径側に向く突起部8cが設けられている。
コアリング8が、前記円筒部8a、フランジ部8b、突起部8cを備えたことにより、中子10とコアリング8とが同心に保持される。その状態で、フランジ部8bとモールド3の管軸方向端部とを当接させて、コアリング8をモールド3に対して正確に位置決めすることにより、コアリング8がガイドとして機能し、中子10とモールド3との管軸心を合致させることができる(例えば、特許文献2参照)。
特開2006−150432号公報(第6頁第1図及び第2図) 特開2000−158112号公報(第4頁第1図)
前記中子10は、充分な強度を有するものである必要がある。中子10が充分な強度を有することで、その中子10自体が破損することを防止する。
また、中子10は、溶湯層bが凝固する際における受口1の鋳鉄の凝固収縮に対抗し、その凝固収縮を所定の量に抑える機能を発揮する。
このため、中子10は、その溶湯層bの凝固収縮によって、ある程度、内径側に変形することを見込んで形成されるのが通常である。
すなわち、中子10は、溶湯層bの凝固収縮に伴う変形量を予測して製作され、溶湯層bの凝固収縮によって変形した後の中子10の外面が、鋳鉄管pの受口1内面における所定の仕上がり寸法(規格の寸法)に合致する寸法となっている。
しかし、溶湯層bが硬化する際におけるその溶湯層bの凝固収縮の度合いは、単に、鋳鉄管pの径や肉厚のみによって決まるのではなく、鋳鉄の成分や鋳造時の環境、例えば、気温、湿度、冷却速度等の要件によっても左右される。
したがって、各種要件の差異によって、溶湯層bに予測値よりも大きい凝固収縮が生じると、中子10は、予測した変形量よりも内径側に大きく変形してしまうことも考えられる。
このような事態になると、溶湯層bの凝固収縮量が予測値を上回り、受口1の内面sは規格の寸法を満たすことができず、鋳鉄管pが不良品となってしまう。不良品の発生はコストアップに繋がるので好ましくない。
また、鋳造プロセスが異なると前記凝固収縮量も異なるので、鋳鉄管pの寸法が同一であっても、必ずしも、常に同一の中子10を使用できるわけではないという問題もある。
そこで、この発明は、溶湯層の凝固収縮量の差異にかかわらず、受口の内面を所定の寸法に仕上げることができるようにすることを課題とする。
上記の課題を解決するために、この発明は、中子とコアリングとの間に隙間を設けて、溶湯の注湯によって形成された溶湯層の凝固収縮と、それに伴う中子の変形をある程度許容するとともに、そのコアリングで中子の変形を抑えることにより、溶湯層の所定量以上の凝固収縮を抑えるようにしたものである。
この構成によれば、溶湯層に予測値よりも大きい凝固収縮が生じようとした際に、中子を介してコアリングがその収縮を抑えるので、受口内面は、規格の寸法を満たすことができる。
なお、溶湯層の凝固収縮をどの程度許容するかについては、その溶湯層に許容される凝固収縮量に応じて、それに対応する隙間量が生じる中子を用いることができる。
具体的な構成としては、円筒状のモールドの一端に環状の中子を取り付け、管軸周りに回転する前記モールド内に溶湯を注湯することにより溶湯層を形成し、その溶湯層により一端に受口、他端に挿し口を有する鋳鉄管を鋳造する際に、前記中子の内側にコアリングを差し入れて、そのコアリングを介して前記中子を前記モールドに取り付ける中子の支持構造において、前記中子は、前記受口の内面に沿って管軸方向に伸びる円筒状の張り出し部と、その張り出し部の一端から外径側に立ち上がり前記受口の端面に沿う基部とを備え、前記コアリングは前記張り出し部に沿って管軸方向に伸びる円筒部と、その円筒部の一端から外径側に立ち上がるフランジ部とを備え、前記基部を前記フランジ部に不動に固定するとともに、前記溶湯の凝固前における前記張り出し部の内周面と前記円筒部の外周面との間に、前記溶湯に許容される径方向への凝固収縮量に対応する径方向幅の隙間を設け、その隙間は、前記溶湯の凝固収縮に伴う前記張り出し部の内径側への変形により無くなるように設定されていることを特徴とする中子の支持構造を採用した。
この構成において、例えば、凝固収縮に伴って中子が変形しても、コアリングの円筒部が内径側へ全く変形しない強度を有する場合、中子の張り出し部は、前記隙間がゼロとなった後は、それ以上、内径側へは変形しない。この場合、前記隙間の径方向幅は、前記溶湯層に許容される径方向への凝固収縮量と同一とすれば、受口内面は、規格の寸法を満たすことができる。
また、前記溶湯層の凝固収縮に伴って、その溶湯層と前記張り出し部の厚さに収縮が見込まれる場合は、コアリングの円筒部の内径側への変形がないことを前提として、前記隙間は、前記溶湯層に許容される径方向への凝固収縮量から、前記溶湯層の凝固収縮に伴うその溶湯層と前記張り出し部の厚さの収縮量を差し引いた径方向幅とすれば、受口内面は、規格の寸法を満たすことができる。
これらの各構成において、前記フランジ部の外径部に、一端側から他端側に向かって突出する保持部を設け、前記基部の外周を前記保持部の内周に接触させながらその保持部内に前記基部を嵌め込むことにより、前記基部を前記フランジ部に不動に固定する構成を採用することができる。
コアリングのフランジ部と中子の基部とを不動に固定すれば、両者の一体化が容易である。
このように、コアリングで中子の変形を抑える構成を採用すると、鋳鉄管が完成した後、取り出した中子とコアリングとが固着して離れにくい事態が予測されるので、前記張り出し部の内周面と前記円筒部の外周面との間に塗型剤を介在させることが望ましい。塗型剤が介在すれば、中子とコアリングとの固着(焼き付き)を抑制し、両者の分離作業が容易となる。
また、前記張り出し部の内周面と前記円筒部の外周面とを、それぞれ、一端から他端に向かって縮径するテーパー面とした構成を採用することができる。
前記張り出し部の内周面と前記円筒部の外周面とをテーパー面とすれば、両テーパー面が所謂抜き勾配として機能し、両者の分離作業が容易となる。
なお、このテーパー面を備えた構成と、前記塗型剤を介在させた構成とを併用することもできる。
さらに、これらの各構成からなる中子の支持構造によって鋳鉄管を遠心鋳造する際における溶湯層の凝固収縮量の調整方法として、以下の構成を採用することができる。
すなわち、円筒状のモールドの一端に環状の中子を取り付け、管軸周りに回転する前記モールド内に溶湯を注湯することにより溶湯層を形成し、その溶湯層により一端に受口、他端に挿し口を有する鋳鉄管を鋳造する際に、前記中子の内側にコアリングを差し入れて、そのコアリングを介して前記中子を前記モールドに取り付け、前記中子は、前記受口の内面に沿って管軸方向に伸びる円筒状の張り出し部と、その張り出し部の一端から外径側に立ち上がり前記受口の端面に沿う基部とを備え、前記コアリングは前記張り出し部に沿って管軸方向に伸びる円筒部と、その円筒部の一端から外径側に立ち上がるフランジ部とを備え、前記基部を前記フランジ部に不動に固定し、前記溶湯層の凝固前における前記張り出し部の内周面と前記円筒部の外周面との間に隙間を設け、その隙間の径方向幅を調整することにより前記溶湯層に生じる径方向の凝固収縮量を調整することを特徴とする溶湯層の凝固収縮量の調整方法である。
このようにすれば、凝固収縮の度合いが異なる鋳造プロセスにおいても、溶湯層の凝固収縮量に応じた外径のコアリングを用いることで、同一の中子を用いることが可能となる。
また、コアリングの選択により隙間の径方向幅を適宜設定できるので、溶湯層の凝固収縮量の管理が容易である。
この発明は、中子とコアリングとの間に隙間を設けて、溶湯の注湯によって形成された溶湯層の凝固収縮と、それに伴う中子の変形をある程度許容するとともに、そのコアリングで中子の変形を抑えることにより、溶湯層の所定量以上の凝固収縮を抑えるようにしたので、溶湯層に予測値よりも大きい凝固収縮が生じようとした際に、中子を介してコアリングがその収縮を抑えることができる。このため、受口内面は、規格の寸法を満たすことができる。
この発明の実施形態を、図1乃至図3に基づいて説明する。
この実施形態は、鋳鉄管pを遠心力鋳造法で鋳造する際に用いる中子10の支持構造に係るものである。
この遠心力鋳造法の主たる構成、及び鋳鉄管pの構成は、従来例の説明で使用した図5に示す通りである。以下、中子10とそれを支持するコアリング20の構成を中心に説明する。
中子10は、円筒状のモールド3の一端にコアリング20を介して取り付けられ、その取り付け状態で、管軸周りに回転する前記モールド3内に溶湯aを注湯することにより溶湯層bを形成する。その溶湯層bが凝固することにより一端に受口1、他端に挿し口2を有する鋳鉄管pが鋳造される(図5参照)。
前記中子10は、図1及び図2に示すように、前記鋳鉄管pの受口1の内周面1bに沿って管軸方向に伸びる円筒状の張り出し部11と、その張り出し部11の一端から外径側に立ち上がり前記受口1の端面に沿う基部12とを備えている。
その基部12の前記挿し口2に向く側の端面12c、及び前記張り出し部11の外周面11aは、それぞれ、前記鋳鉄管pの仕上がり状態における前記受口1の内周面1b及び端面1cと同形状となっている。
すなわち、溶湯層bが凝固した後に中子10を取り外せば、受口1の内周面1b及び端面1cは所定の形状に形成されるようになっている。
前記コアリング20は、前記中子10の張り出し部11に沿って管軸方向に伸びる円筒部21と、その円筒部21の一端から外径側に立ち上がるフランジ部22とを備えている。
そのフランジ部22の外径部に、一端側から他端側に向かって突出する保持部23が設けられている。
前記基部12の外周面(外周)12aを、前記保持部23の内周面(内周)23bに接触させながらその保持部23内に前記基部12を嵌め込むことにより、前記基部12が前記フランジ部22に不動に固定される。この嵌め込みにより、中子10とコアリング20とは同心に調心された状態で固定されるようになっている。
前記張り出し部11の内周面11bと前記円筒部21の外周面21aとは、全周全長に亘って隙間w2=αが設けられている(図2(a)参照)。また、その内周面11bと外周面21aは、一端から他端に向かって縮径する同一勾配のテーパー面となっている。
この実施形態の作用について説明すると、前記モールド3に、コアリング20に支持された中子10を取り付ける。
このとき、コアリング20の前記フランジ部22及び前記保持部23の両外周面22a,23aが、前記モールド3の内周面3bに接するので、その中子10及びコアリング20がモールド3に対して径方向に位置決めされる。
また、コアリング20の前記保持部23の端面23cが、前記モールド3の端面3cに接するので、中子10及びコアリング20がモールド3に対して管軸方向に位置決めされる。
前記モールド3内に溶湯aを注湯し、モールド3の回転に伴う遠心力によりモールド3内側に溶湯層bを形成する。
前記溶湯層bの凝固が始まると、その溶湯層bは、図2(a)から図2(b)に示すように、径方向幅αだけ凝固収縮する。
この径方向幅αの凝固収縮により、中子10の張り出し部11が内径側へ押圧されて変形し、その変形により、前記隙間w2は無くなってしまう。すなわち、w2=0となって、前記張り出し部11の内周面11bと前記円筒部21の外周面21aとが密着する。
ここで、コアリング20は、自らの剛性により、内径側へ変形しないように設定されている。このため、中子10のそれ以上の内径側への変形を抑えるように機能する。
溶湯層bはさらに凝固収縮し、前記溶湯層bは凝固開始から凝固終了までの間に、その凝固収縮に伴って、溶湯層bと前記張り出し部11の厚さが径方向幅βだけ収縮する。
すなわち、図2(b)から図2(c)に示すように、前記溶湯層bと前記中子10の張り出し部11の厚さの合計が、径方向幅βだけ圧縮されるように変形する。
したがって、溶湯層bの凝固収縮は、前記径方向幅αとβを加えた寸法で停止し、それ以上、凝固収縮しない。図2(c)では、モールド3の内周面3bと、受口1の外周面との隙間が、w1=α+βとなった時点で凝固収縮が終了している。
この凝固収縮量の和(α+β)は、予め、モールド3の内径に対して溶湯層bに許容される径方向への凝固収縮量と同じ値、あるいはその値に公差を見込んだ値に設定されているので、受口1の内周面1bは、所定の仕上がり寸法(規格の寸法)に合致する寸法となっている。
すなわち、前記張り出し部11の内周面11bと前記円筒部21の外周面21aとの隙間w2の径方向幅は、前記溶湯層bに許容される径方向への凝固収縮量から、前記溶湯層bと前記中子10の張り出し部11を合わせた厚さ(径方向幅)の収縮量βを差し引いた径方向幅αに設定されているのである。
鋳鉄管pの鋳造が終われば、中子10及びコアリング20を取り外し、モールド3内か鋳鉄管pを取り出す。
このとき、前記張り出し部11の内周面11bと前記円筒部21の外周面21aとの間に塗型剤を介在させているので、取り外した中子10とコアリング20とが固着、あるいは焼き付きが生じて離れにくくなる事態を回避することができるようになっている。
また、前記張り出し部11の内周面11bと前記円筒部21の外周面21aとを、それぞれ、一端から他端に向かって縮径する同勾配のテーパー面としたことにより、両テーパー面が所謂抜き勾配として機能し、両者の分離作業が容易となる。
なお、同一の中子10に対して、外径寸法の異なる(隙間w2の異なる)コアリング20を複数用意しておけば、凝固収縮の度合いが異なる鋳造プロセスにおいても、溶湯層bの凝固収縮量に応じた外径のコアリング20を用いることで、同一の中子10を用いることが可能となる。
このように、外径寸法の異なる複数のコアリング20の中から最適なコアリング20を選択することにより、溶湯層bの凝固収縮量の管理が容易となる。
一実施形態の要部拡大断面図 凝固収縮時の作用を示す説明図 同実施形態の中子とコアリングを示す斜視図 (a)は、受口の形状を示す説明図、(b)は、従来のコアリングの説明図 遠心力鋳造法の説明図
符号の説明
1 受口
1b 内周面
1c 端面
2 挿し口
3 モールド
3b 内周面
3c 端面
4 ローラ
5 取鍋
6 三角取鍋
7 鋳込用トラフ
8,20 コアリング
10 中子
11 張り出し部
11a,12a 外周面
11b 内周面
12 基部
12c 端面
21 円筒部
21a,22a,23a 外周面
22 フランジ部
23 保持部
23b 内周面
23c 端面
w 隙間
w1,w2 隙間

Claims (6)

  1. 円筒状のモールド3の一端に環状の中子10を取り付け、管軸周りに回転する前記モールド3内に溶湯aを注湯することにより溶湯層bを形成し、その溶湯層bにより一端に受口1、他端に挿し口2を有する鋳鉄管pを鋳造する際に、前記中子10の内側にコアリング20を差し入れて、そのコアリング20を介して前記中子10を前記モールド3に取り付ける中子の支持構造において、
    前記中子10は、前記受口1の内面に沿って管軸方向に伸びる円筒状の張り出し部11と、その張り出し部11の一端から外径側に立ち上がり前記受口1の端面に沿う基部12とを備え、前記コアリング20は前記張り出し部11に沿って管軸方向に伸びる円筒部21と、その円筒部21の一端から外径側に立ち上がるフランジ部22とを備え、前記基部12を前記フランジ部22に不動に固定するとともに、前記溶湯層bの凝固前における前記張り出し部11の内周面11bと前記円筒部21の外周面21aとの間に、前記溶湯層bに許容される径方向への凝固収縮量に対応する径方向幅の隙間w2を設け、その隙間w2は、前記溶湯層bの凝固収縮に伴う前記張り出し部11の内径側への変形により無くなるように設定されていることを特徴とする中子の支持構造。
  2. 前記隙間w2は、前記溶湯層bに許容される径方向への凝固収縮量から、前記溶湯層bの凝固収縮に伴うその溶湯層bと前記張り出し部11の厚さの収縮量βを差し引いた径方向幅であることを特徴とする請求項1に記載の中子の支持構造。
  3. 前記フランジ部22の外径部に、一端側から他端側に向かって突出する保持部23を設け、前記基部12の外周12aを前記保持部23の内周23bに接触させながらその保持部23内に前記基部12を嵌め込むことにより、前記基部12を前記フランジ部22に不動に固定することを特徴とする請求項1又は2に記載の中子の支持構造。
  4. 前記張り出し部11の内周面11bと前記円筒部21の外周面21aとの間に塗型剤を介在させることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の中子の支持構造。
  5. 前記張り出し部11の内周面11bと前記円筒部21の外周面21aとを、それぞれ、一端から他端に向かって縮径するテーパー面としたことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の中子の支持構造。
  6. 請求項1乃至5のいずれかに記載の中子の支持構造によって鋳鉄管pを遠心鋳造する際における溶湯層bの凝固収縮量の調整方法であって、
    円筒状のモールド3の一端に環状の中子10を取り付け、管軸周りに回転する前記モールド3内に溶湯aを注湯することにより溶湯層bを形成し、その溶湯層bにより一端に受口1、他端に挿し口2を有する鋳鉄管pを鋳造する際に、前記中子10の内側にコアリング20を差し入れて、そのコアリング20を介して前記中子10を前記モールド3に取り付け、
    前記中子10は、前記受口1の内面に沿って管軸方向に伸びる円筒状の張り出し部11と、その張り出し部11の一端から外径側に立ち上がり前記受口1の端面に沿う基部12とを備え、前記コアリング20は前記張り出し部11に沿って管軸方向に伸びる円筒部21と、その円筒部21の一端から外径側に立ち上がるフランジ部22とを備え、前記基部12を前記フランジ部22に不動に固定し、
    前記溶湯層bの凝固前における前記張り出し部11の内周面11bと前記円筒部21の外周面21aとの間に隙間w2を設け、その隙間w2の径方向幅を調整することにより前記溶湯層bに生じる径方向の凝固収縮量を調整することを特徴とする溶湯層bの凝固収縮量の調整方法。
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