JP6433446B2 - 遠心鋳造用トラフ - Google Patents
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Description
その遠心鋳造機は、例えば、この発明の一実施形態を示す図1を参照して説明すると、円筒状モールド(鋳型)11をローラ12により回転させるとともに、取鍋13、14を介して鋳込用トラフ20に溶湯aを送り込み、そのトラフ20を介して溶湯aを前記回転するモールド11内に鋳込んで(注湯して)、遠心力により、溶湯aをモールド11内面に均一に分布させることにより、管厚の均一な円筒状溶湯層(鋳鉄管)Pを形成する。
一方、口径の小さい鋳造管の鋳造は、通常、長樋状のトラフ20が使用され、この場合、そのライナー23はモールド11内に長く入って片持ち梁状のため、移動に伴ってライナー23が撓んで干渉も生じ易い。このため、通常、ライナーは、片持ち梁状に支持された際、水平方向に直線状となってモールドの軸心と一致するように矯正されている。その予め矯正されたライナー23をシュートケース22に適切に取り付ければ、片持ち梁状のライナー23はモールド11の軸心に位置する(芯出しがなされる)。
このように、シュートケース22にライナー23を溶接によって取り付けているが、芯がずれてしまう(片持ち梁状に支持されたライナー23がモールド11の軸心に一致しない)場合がある。この場合、ライナー23等に荷重を加えて強制的にそのライナー23の芯出しを行っている。
このようなトラフ20の交換と芯出しに時間を費やすことにより、作業の遅延を招き、最悪の場合、その日の作業を停止せざるを得なくなる。
上記のように、通常、ライナーは、片持ち梁状に支持されるため、その片持ち梁状に支持された際、水平方向に直線状となってモールドの軸心と一致するように矯正されている。このため、ボルト締めを適切に行えば、ライナー23の芯出し(水平方向に直線状としてモールドの軸心と一致させる)の必要が無く、シュートケース22へのライナー23の取り付け作業が容易となる。
また、仮に、鋳造中に、トラフとモールドの干渉が生じる恐れや生じた状態になり、トラフ(ライナー)を交換することとなっても、ボルトの締結を外すことによってライナーの交換が容易である。
なお、上記「トラフがモールドの一端から挿入されて他端に至る長さを有する」とは、トラフがモールドの一端から他端に至る全長の長さを有する意ではなく、図1に示すように、ライナー23からの溶湯aが受口(モールド11の他端)に至って遠心鋳造に支障が生じない位置までそのライナー23が至る長さを有すればよい。
トラフ20は、固定であって、従来と同様に、三角取鍋14からの溶湯aを案内するシュート21と、そのシュート21を支持固定するシュートケース22と、そのシュートケース22に固定されシュート21に接続されて溶湯aをモールド11内に導くライナー23とからなる。
すなわち、図2〜図4に示すように、シュート21は基部21aから徐々に幅が狭くなって一定幅の先端部21bとなる上面開口の樋状となっている。シュートケース22はそのシュート21の先端部21bが嵌る上面開口のブロック状のものであり、その先端部に断面U字状(上面開口)の樋状部22aを有してその樋状部22aの先端に上面開口のU字状フランジ24が溶接されている。ライナー23は、その基部23aが少し肉厚となってその途中に同じくU字状(上面開口)のフランジ25が溶接されている。
また、トラフ20の取替え(交換)においても、通常、ライナー23は芯出し矯正がなされているため、両フランジ24、25をボルト・ナット26で締結するだけで、その芯出しを行うことができる。
このように、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。この発明の範囲は、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
12 ローラ
13 取鍋
14 三角取鍋
20 トラフ
21 トラフのシュート
21b 同シュートの先端部
22 同シュートケース
21a 同シュートケースの樋状部
23 同ライナー
23a 同ライナーの基部
24、25 フランジ
26 ボルト・ナット
a 溶湯
P 管状体(鋳鉄管)
Claims (1)
- モールド(11)と、そのモールド(11)の一端から挿入されて他端に至る長さを有するトラフ(20)とを有し、前記モールド(11)をその軸心周りに回転させつつ、モールド(11)とトラフ(20)を相対的に前記軸心方向に移動させ、トラフ(20)からモールド(11)内に溶湯(a)を注入する遠心鋳造機に使用される前記トラフであって、
取鍋(14)からの溶湯(a)を案内するシュート(21)と、そのシュート(21)を支持固定するシュートケース(22)と、そのシュートケース(22)に固定されて前記シュート(21)に接続されて溶湯(a)をモールド(11)内に導くライナー(23)とからなり、
上記ライナー(23)は、その基部(23a)を上記シュートケース(22)の樋状部(22a)に嵌めたインロー構造で接続固定されており、
上記シュートケース(22)の樋状部(22a)先端に一方のフランジ(24)が設けられ、上記ライナー(23)の先端から所要長さ内側に他方のフランジ(25)が設けられ、その両フランジ(24、25)がボルト(26)締めにより固定された際、前記ライナー(23)の芯出しが行われると共に、前記シュートケース(22)内において、シュート(21)とライナー(23)はその端が突き合わさって接続されていることを特徴とする遠心鋳造用トラフ。
Priority Applications (1)
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JP2016032676A JP6433446B2 (ja) | 2016-02-24 | 2016-02-24 | 遠心鋳造用トラフ |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2016032676A JP6433446B2 (ja) | 2016-02-24 | 2016-02-24 | 遠心鋳造用トラフ |
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JP2017148831A JP2017148831A (ja) | 2017-08-31 |
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Family
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2016032676A Active JP6433446B2 (ja) | 2016-02-24 | 2016-02-24 | 遠心鋳造用トラフ |
Country Status (1)
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