JP3357849B2 - 遠心力鋳造用中子装着金具 - Google Patents

遠心力鋳造用中子装着金具

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JP3357849B2 JP33274598A JP33274598A JP3357849B2 JP 3357849 B2 JP3357849 B2 JP 3357849B2 JP 33274598 A JP33274598 A JP 33274598A JP 33274598 A JP33274598 A JP 33274598A JP 3357849 B2 JP3357849 B2 JP 3357849B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、鋳鉄管を遠心力
鋳造する際のその鋳鉄管の受口用中子に嵌入してその中
子を支持する中子装着金具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】遠心力鋳造法による鋳鉄管の鋳造は、図
5乃至図7に示すように嵌入する中空の金型(モール
ド)1内に所定量の溶湯aを注入して、遠心力により溶
湯aをモールド1の内周に押しつけながら凝固させて管
Pを造る。このとき、直管であれば、管厚は注入する溶
湯aの量で決まり、管Pは全長にわたり直状であるの
で、中子は必要としない。
【0003】しかし、鋳鉄管Pは、図4に示すように、
一端は拡径した受口部10、他端はストレートな挿口部
11で形成されており、この受口10に別の管の挿口部
11を内嵌することで管P、P同士を継合して、長い管
路を形成するように設計されている。その継合時、受口
部10と挿口部11の間には水密性を維持するためなど
のゴム輪(パッキン)12等の継手部材が介在され、そ
のために、受口部10の内面にはその継手部材12を収
容するための段差や溝が周方向に形成されている。
【0004】その段差や溝は十分な水密性などを維持す
るために、所定の内径形状を要求される。このため、遠
心力鋳造であっても、図7に示すように、中子13が必
要である。また、受口10端面(フランジ面)には、サ
イズ、型式などを鋳出し表示する場合があり、この場合
にも、その表示マークを鋳出すための中子13が必要で
ある。
【0005】その中子13は、通常、有機自硬性鋳物砂
等で造型され、外周面の円周上に受口10内周の形状に
合致する段差や溝が形成され、必要に応じてフランジ面
に鋳出し表示文字やマークが刻設されたフランジを持つ
環状体である(図8参照)。
【0006】この中子13を、図6(a)乃至(c)に
示すように、中子装着機Qで支持して、図7に示すよう
に、遠心鋳造用金型(モールド)1の受口部10に挿入
し固定する。このとき、モールド1の軸芯と中子13の
軸芯は一致していることが重要である。このため、中子
13を保持しモールド1に装着するのにコアリングと称
する治具(中子装着金具)20を使用する。この治具2
0の構造は、図8に示すように、環状体の中子13に挿
入して中子13を保持する円筒形の保持部21と鋳造機
Aに連設された中子装着機Qに装着する鍔状の取付部2
2からなり、従来では、保持部21の外周に等間隔に複
数個凸設した突起部30が中子13の内周と均等に接す
ることで芯出しをしている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の中子装
着金具20は、その保持部21を中子13内に挿入後、
突起30を中子13内周面に押しつけるような構成にな
っていないので、突起30とこれに支持される中子13
の内周面との間には挿入に必要なクリアランスが避けら
れず、そのため、多少のがたつきがある状態でモールド
1の回転と同期して回転する。このため、突起部30は
鋳造中に摩耗作用を受け損耗する。摩耗が進行すると、
中子13と金具20の芯がずれて結果的にモールド1と
中子13の芯ずれが起こり、管Pの受口部10に偏肉が
生じる。この偏肉は許容範囲を越えると、不良品となる
ため、担当者は保持部21外径寸法(接点頂部)のチェ
ックと修復に多大な時間と労力をさいている。
【0008】また、上記クリアランス及び各突起部30
間から溶湯aが中子13の内周面と保持部21の間に侵
入して凝固することもあり、これによる損耗も多い。し
たがって、頻繁に突起部30の調整をしなければなら
ず、この調整のための時間的ロスが生産性を阻害する大
きな要因になっている。
【0009】そこで、この発明は、摩耗のしにくい、摩
耗しても修復が容易な、また、溶湯の侵入しにくい保持
部構造を持つ中子装着金具を提供することを課題とす
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、この発明は、上記突条部を全周に亘って設けること
としたのである。この全周突条部と中子装着金具を同一
心に形成して、この中子装着金具に中子を嵌着すれば、
中子とその金具は同一心となり、また、クリアランスも
生じない。このため、がたつかず、摩耗も生じにくく、
溶湯の侵入もない。
【0011】
【発明の実施の形態】この発明の一実施形態としては、
鋳鉄管を遠心力鋳造する際のその鋳鉄管の受口用中子
に嵌入してその中子を支持する中子装着金具において、
その中子装着金具の外面端部全周に前記中子の内面全周
の鋳鉄管の径方向に圧接するリング状突条を設けた構成
を採用し得る。
【0012】この構成において、上記リング状突条を中
子装着金具に着脱可能とすれば、その突条が損傷して
も、取替えることができる。このとき、リング状突条
は、焼きばめにより中子装着金具に設けるようにすれ
ば、固着力が増し、一方、加熱することで、取替えも容
易である。
【0013】
【実施例】図1、2に一実施例を示し、この実施例はタ
イトン形の150mm用中子装着金具20を示す。この
金具20は、図2に示すように、S45Cからなって、
その保持部21に、SCM435でショア硬度80以上
に表面焼入れしたリング23を焼きばめにより嵌着した
ものであり、ビス24、25により、回転防止及び離脱
防止を確実にする。
【0014】そのビス24、25は省略することがで
き、また、図3に示すような断面四角状のリング23な
ども採用し得る。
【0015】因みに、図8で示した従来例においては、
表1に示すように、各調整要因により、かなりの修復時
間を費やし、鋳造機Aの全停止時間の14.3%を占め
た。これに対し、実施例では、1ヵ月以上経過しても自
然摩耗が殆どなく、欠損、溶湯付着は皆無であった。
【0016】
【表1】
【0017】
【発明の効果】この発明は以上のように、突条をリング
状にして中子との接触面積を大きくしたので、摩耗の進
行が遅くなり自然摩耗に対する寿命を大幅にのばすこと
ができる。また、多層肉盛り溶接を廃止でき、突起部の
強度がアップし、突発的損傷や欠損事故がなくなるとと
もに、鋳造機を止めて補修する時間的ロスがなくなり、
生産性がアップする。さらに、溶湯が中子装着金具と中
子の間に侵入することがなくなり、これによる突起部の
損傷がなくなる。また、交換可能とすれば、手作業によ
る突起部寸法の調整がなくなり、品質的に安定する。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例の作用説明用要部断面図
【図2】同実施例の斜視図
【図3】他の実施例の一部斜視図
【図4】鋳鉄管の継合状態の要部断面図
【図5】遠心力鋳造機の概略図
【図6】中子装着機の作用説明図
【図7】従来例の作用説明用要部断面図
【図8】従来例の斜視図
【符号の説明】
1 モールド 10 受口部(受口) 11 挿口部(挿口) 12 ゴム輪 13 中子 20 中子装着金具(コアリング) 21 中子装着金具の保持部 22 中子装着金具の取付部 23 リング(リング状突条) 24 回転防止用ビス 25 離脱防止用ビス A 鋳造機 P 鋳鉄管

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鋳鉄管Pを遠心力鋳造する際のその鋳鉄
    管Pの受口10用中子13に嵌入してその中子13を
    支持する中子装着金具20であって、 その中子装着金具20の外面端部全周に上記中子13の
    内面全周の鋳鉄管Pの径方向に圧接するリング状突条2
    3を設けたことを特徴とする遠心力鋳造用中子装着金
    具。
  2. 【請求項2】 上記リング突条23を焼きばめにより中
    子装着金具10に着脱可能に設けたことを特徴とする請
    求項に記載の中子装着金具。
JP33274598A 1998-11-24 1998-11-24 遠心力鋳造用中子装着金具 Expired - Lifetime JP3357849B2 (ja)

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