JP2009163554A - 端末装置、それに用いられるプログラム及び情報処理システム - Google Patents

端末装置、それに用いられるプログラム及び情報処理システム Download PDF

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Abstract

【課題】電子ペン用媒体上で、録音した音声情報を参照することができるようにし、参照時間の短縮、操作性の向上及び対応付け機能の拡張を図る。
【解決手段】利用者が電子ペンを用いて電子ペン用帳票に記入すると、端末装置は記入内容に対応するユーザエリアを定義する。利用者が電子ペンを用いてユーザエリアをタップすると、端末装置は、音声の録音を開始し、利用者が録音終了エリアをタップすることにより録音を終了する。そして、端末装置は、ユーザエリアと録音された音声情報とを対応付けして記憶する。さらに端末装置は、何回目の対応付けであるかを示す数値Xを対応付けされた音声情報に付与し、記憶する。その後、利用者が、電子ペンで再生エリアをタップした後、ユーザエリアをタップすると、端末装置は、当該ユーザエリアに対応付けられた音声情報の中から、タップ回数に応じたXを持つ音声情報を出力する。対応付けた音声情報を消去する場合は、消去したい音声情報の再生中に消去エリアをタップすると、端末装置は当該音声情報を消去する。
【選択図】図10

Description

本発明は、電子ペンにより電子ペン用媒体に記入された記入情報を処理する技術に関する。
近年、「電子ペン」、「デジタルペン」などと呼ばれるペン型入力デバイスが登場しており(以下、本明細書では「電子ペン」と呼ぶ。)、その代表的なものとしてスウェーデンのAnoto社が開発した「アノトペン(Anoto pen)」が知られている(特許文献1参照)。アノトペンは、所定のドットパターンが印刷された専用紙(以下、「専用ペーパー」とも呼ぶ。)とペアで使用される。アノトペンは、通常のインクタイプのペン先部に加えて、専用紙上のドットパターンを読み取るための小型カメラと、データ通信ユニットを搭載している。利用者が専用紙上にアノトペンで文字などを書いたり、専用紙上に図案化されている画像にチェックマークを記入したりすると、ペンの移動に伴って小型カメラが専用紙に印刷されたドットパターンを検出し、利用者が書き込んだ文字、画像などの記入情報が取得される。この記入情報が、データ通信ユニットによりアノトペンから近くのパーソナルコンピュータや携帯電話などの端末装置に送信される。このアノトペンを利用したシステムは、キーボードに代わる入力デバイスとして利用することが可能であり、上述のパーソナルコンピュータやキーボードの使用に抵抗がある利用者にとっては非常に使いやすい。そのため、現在、各種ビジネス上の書類、申込書、契約書等に記入されたデータをデジタル化する手法として、電子ペンを利用したシステムが普及しつつある(例えば、特許文献2)。
一方、音声を録音することが可能なICメモリ音声録音再生装置において、音声データの区切りを示すマークを予め記録することにより、録音した音声の頭出しを行う手法が提案されている(特許文献3を参照)。
特表2003−511761号公報 特開2004−153612号公報 特開平5−334893号公報
従来では、紙媒体の任意の箇所に、任意の音声情報を対応付ける方法が存在しなかった。参考技術として、電子ペンで筆記している間だけの音を録音するというものがあるが、筆記時間以下のものや、筆記時間以上の音声情報を対応付けることはできなかった。しかし、録音時間を調整したい場合や、筆記したあとで音声情報を追加したい場合もある。
そこで本発明は、紙媒体の任意の箇所に、任意の音声情報を対応付けることができ、対応付けた任意の箇所に、任意の録音情報を追加することができる端末装置、それに用いられるプログラム及び情報処理システムを提供することを目的とする。
本発明に係る端末装置は、電子ペンにより認識可能なコード化パターンが印刷された電子ペン用媒体に記入された情報を処理する端末装置であって、音声を録音する音声録音部を備え、前記電子ペンから、前記電子ペン用媒体への記入内容に対応する記入情報を取得する記入情報取得手段と、前記音声録音部により、音声を録音する音声録音手段と、前記記入情報に基づいて前記記入内容に対応するユーザエリアを自動的に定義するユーザエリア定義手段と、前記ユーザエリアと、前記コード化パターン上における前記ユーザエリアの位置座標を示す座標データとを対応付けたユーザエリア定義情報を記憶するユーザエリア定義情報記憶手段と、一つのユーザエリアに、前記音声録音手段が録音した一つ以上の音声情報を対応付ける対応付け手段と、前記対応付け手段が対応付けた前記ユーザエリアと前記音声情報の対応付け情報を記憶する対応付け情報記憶手段と、を備えることを特徴とする。
上記のように構成された端末装置において、電子ペンは、認識可能なドットパターンが印刷された電子ペン用媒体に記入された内容を含むデジタルデータである記入情報を取得し、端末装置へ送信する。端末装置は、電子ペンから取得する記入情報に基づいて処理を実行することができる。端末装置とは、電子ペンの近傍に存在し、電子ペンから取得した記入情報を処理することができるPC、PDA(Personal Digital Assistants)、携帯電話等の外部機器である。なお、本発明において記入情報は、電子ペン用媒体に記入された内容に対応するデジタルデータのみではなく、電子ペン用媒体へのタップに対応するデジタルデータを含むものとする。タップとは、電子ペン用媒体を電子ペンにより叩くことである。例えば、利用者が電子ペン用媒体に任意の文字列を記入する。ここで、文字列とは、数字、ひらがな、カタカナ、ギリシャ文字、JIS1、JIS2など任意の1文字以上の文字の集まりである。このとき、電子ペンは、記入した文字列に対応する座標情報及び時間情報等を記入情報として取得し、端末装置に送信する。座標情報とは、電子ペン用媒体に印刷されたドットパターン上における文字列の位置座標を示すX/Y座標データ等である。時間情報とは、電子ペンによって記入した時刻や所定のエリアをタップした時刻を示す情報である。端末装置は、取得した記入情報に含まれる座標情報に基づいて、ユーザエリアを定義する。具体的には、記入内容の外側に接するように四角形の枠を認識し、当該四角形のエリアをユーザエリアとして登録し、エリアIDを付与する。また、端末装置は、ユーザエリアIDを付与したユーザエリアとユーザエリアの位置座標を示す座標データとを対応付けたユーザエリア定義情報を記憶する。
さらに、上記端末装置は、前記記入情報に含まれる、前記ユーザエリアへのタップに対応するタップ情報に基づいて、前記ユーザエリア定義情報を参照することで、タップしたユーザエリアを特定するユーザエリア特定手段を備え、前記対応付け手段は、前記ユーザエリア特定手段が特定したユーザエリアに前記音声情報を対応付ける。例えば、利用者が音声情報を対応付けたい記入文字列に定義されたユーザエリアをタップすると、端末装置は、タップされたユーザエリアを特定し、録音された音声情報を対応付けて対応付け情報記憶手段に記憶する。
また、電子ペン用媒体は、録音の終了に対応する録音終了エリアを有しており、前記音声録音手段は、前記記入情報に含まれる時間情報及び座標情報に基づき、任意のユーザエリアへのタップに対応するタップ情報の取得時刻に録音を開始し、前記録音終了エリアへのタップに対応するタップ情報の取得時刻に録音を終了する。これにより、利用者は自由に音声の録音時間を決めることができる。
端末装置は、同一のユーザエリアに複数の音声情報を対応付けることができ、前記対応付け手段は、同一のユーザエリアにX回目に対応付けた音声情報に数値Xを付与する。即ち、数値Xは、同一のユーザエリアに何回目に対応付けられた音声情報であるかを示す変数である。
また、電子ペン用媒体は、前記ユーザエリアに対応付けられた前記音声情報の再生に対応する再生エリアを有しており、端末装置は、音声を出力する音声出力部を備え、前記電子ペン用媒体の前記再生エリアへのタップに対応するタップ情報を取得した後に、任意のユーザエリアへのタップに対応するタップ情報を取得することで、前記ユーザエリアへのタップに対応するタップ情報に基づいて前記ユーザエリア特定手段が特定したユーザエリアと対応付けて記憶されている前記音声情報の中から、前記ユーザエリアへのタップ回数と同じ数値Xを付与されている音声情報を参照し、前記音声出力部から出力する音声出力手段、を備える。例えば、任意のユーザエリアに2回目に対応付けした音声情報を参照したい場合、利用者が、再生エリアをタップした後、当該ユーザエリアを2回タップすればよい。
また、前記電子ペン用媒体は、音声情報の対応付けられた順番の入れ替えに対応する上矢印エリアと下矢印エリアとを有しており、端末装置は、音声情報の再生中に、上矢印エリアへのタップに対応するタップ情報を取得することで、当該音声情報の数値Xを上位の音声情報の数値Xと入れ替え、下矢印エリアへのタップに対応するタップ情報を取得することで、当該音声情報の数値Xを下位の音声情報の前記数値Xと入れ替える。
さらに、電子ペン用媒体は、前記ユーザエリアに対応付けられた前記音声情報の消去に対応する消去エリアを有しており、端末装置は、前記音声出力手段が、前記音声情報を前記音声出力部から出力している間に、前記消去エリアへのタップに対応するタップ情報を取得することで、当該再生中の音声情報を、出力終了後に前記対応付け情報記憶手段から消去する音声消去手段、を備える。つまり、利用者は、対応付け情報記憶手段に記憶されている音声情報を消去したい場合、消去したい音声情報を音声出力手段により出力させ、再生中に消去エリアをタップすればよい。
また、本発明に係るプログラムは、前記電子ペンから、前記電子ペン用媒体への記入内容に対応する記入情報を取得する記入情報取得手段、前記音声録音部により、音声を録音する音声録音手段、前記記入情報に基づいて前記記入内容に対応するユーザエリアを自動的に定義するユーザエリア定義手段、前記ユーザエリアと、前記コード化パターン上における前記ユーザエリアの位置座標を示す座標データとを対応付けたユーザエリア定義情報を記憶するユーザエリア定義情報記憶手段、一つの前記ユーザエリアに、前記音声録音手段が録音した一つ以上の音声情報を対応付ける対応付け手段、前記対応付け情報を記憶する対応付け情報記憶手段、として前記端末装置を機能させることを特徴とする。
上記プログラムを実行することで、上述の端末装置を実現することができる。また、上述の端末装置の各態様も同様に実現することができる。
また、本発明に係る情報処理システムによれば、利用者が電子ペン用媒体に記入すると、電子ペンは、記入内容に対応する座標情報及び時間情報等を記入情報として取得し、端末装置に送信する。端末装置は、取得した記入情報に含まれる座標情報に基づいて、記入内容に対応するユーザエリアを定義する。端末装置は、定義したユーザエリアへのタップ情報に含まれる座標情報に基づいて、タップされたユーザエリアを特定する。端末装置は、特定したユーザエリアと録音された音声情報を対応付けて対応付け情報記憶手段に記憶する。これにより、ユーザは同一のユーザエリアに音声情報を複数回対応付けることができる。
本発明に係る端末装置、それに用いられるプログラム及び情報処理システムによれば、紙媒体の任意の箇所に、任意の音声情報を対応付けることができ、対応付けた任意の箇所に、任意の録音情報を追加することができる。
以下、図面を参照して本発明の好適な実施の形態について説明する。
<第1実施形態>
本実施形態の情報処理システムは、図1及び図2に示すように、電子ペン10A(10)と、専用ペーパー(電子ペン用媒体)20と、端末装置25A(25)とから構成される。ここで、図1は電子ペン10Aの使用形態を模式的に示す図であり、図2は電子ペン10Aの構成を示すブロック図である。専用ペーパー20には、ドットパターン(コード化パターン)が印刷されている。電子ペン10Aは、通常のインクペンと同様のペン先部17を備えており、利用者が通常のインクペンと同様にペン先部17によって専用ペーパー20上に文字などを書くと、電子ペン10Aは、ペン先部17の移動軌跡に沿って、専用ペーパー20に印刷されたドットパターンを局所的、連続的に読み取り、専用ペーパー20におけるその局所位置の座標を算出し、その座標データ等を端末装置25Aに送信する。電子ペン10Aは、端末装置25Aへ確実にデータを送信できるよう、端末装置25Aの近傍で使用される。端末装置25Aは、受信した座標データ等に基づいて、入力文字を記憶したり、タップに応じた処理を行ったりする等、所定の処理を実行する。以下、各構成について詳細に説明する。
[専用ペーパー]
まず、専用ペーパー20について説明する。専用ペーパー20は、用紙上にドットパターンが印刷され、さらにその上に罫線や記入枠などの図案や項目、文言、イラスト等が印刷されたものである。ドットパターンは、赤外線を吸収するカーボンを含んだインキにより印刷される。また、図案等は、カーボンを含まない通常のインキにより印刷される。ドットパターンと図案等とは用紙に対して同時に印刷してもよいし、どちらかを先に印刷してもよい。
ドットパターンは、記入帳票のほぼ全面に印刷されており、その上に枠線等が、カーボンを含まない通常のインキにより印刷されている。利用者は、ドットパターンを意識することがなく、電子ペン10Aを使用して記入する。
このように、ドットパターンを印刷した専用ペーパー上に所定の図案を印刷することにより、専用ペーパーを利用した記入用紙が生成できる。利用者が電子ペン10Aを使用して記入用紙に記入すれば、その電子データが自動的に取得される。
図5に、電子ペン用媒体(以下、「記入帳票」と呼ぶ。)の例を示す。ドットパターンは、記入帳票のほぼ全面に印刷されており、その上に各エリアの枠線等が、カーボンを含まない通常のインキにより印刷されている。利用者は、ドットパターンを意識することがなく、電子ペン10Aを使用して各エリアに記入する。
専用ペーパー20上のエリアは大きく2種類のエリアに分けることができる。1つは記入エリア61であり、電子ペン10による記入内容をそのまま情報として取り扱うエリアである。もう1つは機能エリア62であり、エリア内を電子ペン10でチェックした際に、予めそのエリアに対して定義されているアクション、指示などを実行するようになっている。図5の例における録音終了エリア、再生エリア及び消去エリアがこれに該当する。
これら3つのエリアは、各エリアに定義されている処理の実行指示を、近傍の端末装置25へ送信する際に使用される。
[ドットパターン]
続いて、ドットパターンについて説明する。図3は、専用ペーパー20に印刷されたドットパターンのドットとそのドットが変換される値との関係を説明する図である。図3に示すように、ドットパターンの各ドットは、その位置によって所定の値に対応付けられている。すなわち、ドットの位置が格子の基準位置(縦線及び横線の交差点)から上下左右のどの方向にシフトされているかによって、各ドットは、0〜3の値に対応付けられている。また、各ドットの値は、さらに、X座標用の第1ビット値及びY座標用の第2ビット値に変換できる。このようにして対応付けられた情報の組合せにより、専用ペーパー20上の位置座標が決定されるよう構成されている。
図4(a)は、あるドットパターンの配列を示している。図4(a)に示すように、縦横約2mmの範囲内に6×6個のドットが、専用ペーパー上のどの部分から6×6ドットを取ってもユニークなパターンとなるように配置されている。これら36個のドットにより形成されるドットパターンは位置座標(例えば、そのドットパターンがその専用ペーパー上のどの位置にあるのか)を保持している。図4(b)は、図4(a)に示す各ドットを、格子の基準位置からのシフト方向によって、図3に示す規則性に基づいて対応づけられた値に変換したものである。この変換は、ドットパターンの画像を撮影する電子ペン10Aによって行われる。
[電子ペン]
次に電子ペン10Aについて説明する。図2に示すように、電子ペン10Aは、その内部にプロセッサ11、データ通信ユニット13、バッテリー14、LED15、カメラ16、圧力センサ18及びクロック22を備える。また、電子ペン10Aは通常のインクペンと同様の構成要素としてインクカートリッジ(図示せず)などを有する。
LED15は、電子ペン10Aのペン先付近に取り付けられており、専用ペーパー20上のペン先部17近傍(領域15a)に向けて、赤外線を照明する(図1参照)。領域15aは、ペン先部17が専用ペーパー20に接触する位置とはわずかにずれている。カメラ16は、LED15によって照明された領域15a内におけるドットパターンを撮影し、そのドットパターンの画像データをプロセッサ11に供給する。ここで、カーボンは赤外線を吸収するため、LED15によって照射された赤外線は、ドットの部分でドットに含まれるカーボンによって吸収される。そのため、ドットの部分は、赤外線の反射量が少なく、ドット以外の部分は赤外線の反射量が多い。したがって、カメラ16の撮影により、赤外線の反射量の違いから、カーボンを含むドットの領域とそれ以外の領域を区別することができる。たとえ撮影領域に罫線や枠などが印刷されてあったとしても、罫線や枠などのインクには、カーボンが含まれていないため、ドットパターンを認識することができる。なお、カメラ16による撮影領域は、図4(a)に示すような約2mm×約2mmの大きさを含む範囲であり、カメラ16の撮影は、毎秒50〜100回程度行われる。
バッテリー14は電子ペン10A内の各部品に電力を供給するためのものであり、例えば電子ペン10Aのキャップ(図示せず)の脱着により電子ペン10A自体の電源のオン/オフを行うよう構成させてもよい。クロック22は、現在時刻(タイムスタンプ)を発信し、プロセッサ11に供給する。圧力センサ18は、利用者が電子ペン10Aにより専用ペーパー20上に文字などを書く際にペン先部17に与えられる圧力、即ち筆圧を検出し、プロセッサ11へ供給する。
プロセッサ11は、圧力センサ18から与えられる筆圧データに基づいて、LED15及びカメラ16のスイッチオン/オフの切換を行う。即ち、利用者が電子ペン10Aで専用ペーパー20上に文字などを書くと、ペン先部17には筆圧がかかり、圧力センサ18によって所定値以上の筆圧が検出されたときに、プロセッサ11は、利用者が記入を開始したと判定して、LED15及びカメラ16を作動させる。
プロセッサ11は、利用者の記入が行われる間、カメラ16によって供給される画像データのドットパターンから、利用者が記入するストロークの専用ペーパー20上でのX,Y座標(単に「座標データ」とも呼ぶ)を連続的に算出していく。すなわち、プロセッサ11は、カメラ16によって供給される、図4(a)に示されるようなドットパターンの画像データを図4(b)に示すデータ配列に変換し、さらに、X座標ビット値・Y座標ビット値に変換して、そのデータ配列から所定の演算方法によりX,Y座標データを算出する。そしてプロセッサ11は、現在時刻(タイムスタンプ)を発信するクロック22から時間情報を取得し、その時間情報と、筆圧データ及びX,Y座標データとを関連付け、これらの情報を記入情報として、データ通信ユニット13に対して、端末装置25Aへ送信させる。ここで、一枚の専用ペーパー(電子ペン用媒体)20内の6×6のドットパターンは、その専用ペーパー20内で重複することはないため、利用者が電子ペン10Aでユーザエリアに必要事項を記入したりタップしたりすると、その記入やタップが専用ペーパー20のどのユーザエリアに対応するものであるかを、座標データから特定することができる。
データ通信ユニット13は、プロセッサ11から時間情報、筆圧データ、X,Y座標データを記入情報として受けると、端末装置25Aへ無線送信する。データ通信ユニット13による送信は、Bluetooth(登録商標)の無線送信によると好適である。なお、USBケーブルを使用した有線送信、端子などの接触によるデータ送信など、他の方法によって、データ通信ユニット13から端末装置25Aへデータ送信を行ってもよい。データ通信ユニット13による端末装置25Aへの記入情報の送信は、即時的且つ逐次的に行われる。
[端末装置]
次に、端末装置25Aについて図6を参照して説明する。端末装置25Aは、ハードウェアとして、電子ペン10Aとのデータ通信が可能なアンテナ装置、CPU等のプロセッサ、ROMやRAMといったメモリ、スピーカ、ディスプレイ等で構成される、PCや携帯電話、或いは携帯端末である。図6は、端末装置25Aの機能ブロック図である。端末装置25Aは、電子ペン10Aから取得したX,Y座標データ等の記入情報に基づいて、専用アプリケーションを実行することで所定の処理を行う。
図6に示すように、端末装置25Aは、情報記憶手段31、記入情報取得手段32、音声録音手段33、ユーザエリア定義手段34、ユーザエリア特定手段35、対応付け手段36、音声出力手段37、音声消去手段38、音声録音部39、音声出力部40、を備える。物理的には、情報記憶手段31は、ROMやRAMといったメモリによって構成され、記入情報取得手段32は、データ通信ユニット、プロセッサ等によって構成され、音声録音部39はレコーダ等で、音声出力部40はスピーカ等で、構成される。また、ユーザエリア定義手段34、ユーザエリア特定手段35、対応付け手段36、音声出力手段37、音声消去手段38は、CPU等のプロセッサに組み込まれている。
情報記憶手段31は、ユーザエリアと、ドットパターン上におけるユーザエリアの位置座標を示す座標データとを対応付けて記憶するメモリである。すなわち、図7に示すように、情報記憶手段31には、ユーザエリアIDとユーザエリアの位置座標領域を表す座標データとを対応付けたユーザエリア定義情報が記憶されている。エリアID「A01」に関連して座標データ「(x4,y4),H4,W4」が記憶され、エリアID「A02」に関連して座標データ「(x5,y5),H5,W5」が記憶されている。各ユーザエリアの座標データを構成するデータ(xn,yn)、Hn、Wnは、図8に示すように、それぞれ、ドットパターン上におけるユーザエリアの頂点V(xn,yn)の座標、Y軸方向の高さ(Height)、X軸方向の幅(Width)を意味する。すなわち、情報記憶手段31は、本発明におけるユーザエリア定義情報記憶手段として機能する。また、以下に述べるように、情報記憶手段31は、対応付け情報記憶手段としても機能する。
記入情報取得手段32は、電子ペン10Aのデータ通信ユニット13によって送信される専用ペーパー20への記入内容に対応する記入情報を取得する手段であり、Bluetooth(登録商標)による通信方式の電波を受信するアンテナ等により構成される。記入情報には、タップ、文字、記号、絵柄等を記入する際に取得する情報が含まれる。特に、タップにより取得される記入情報をタップ情報と呼ぶ。
音声録音手段33は、任意のユーザエリアへのタップに対応するタップ情報の取得時刻に、録音開始指示を音声録音部39に出力し、録音終了エリアへのタップに対応するタップ情報の取得時刻に録音終了指示を音声録音部39に出力する。これによれば、音声情報の録音時間は利用者が自由に決めることができる。
ユーザエリア定義手段34は、記入情報取得手段32が取得した記入情報に含まれる座標情報に基づいて記入内容に対応するユーザエリアを自動的に定義する。具体的には、記入内容の外側に接するように四角形の枠を認識し、当該四角形のエリアをユーザエリアとして登録し、エリアIDを付与する。ユーザエリアとして登録された座標データとエリアIDはユーザエリア定義情報として情報記憶手段31に記憶される。ただし、ユーザエリア定義情報には録音終了エリア、再生エリア及び消去エリアと、各エリアの位置座標領域を表す座標データとを対応付けた機能エリア定義情報が予め含まれている(図7参照)。
ユーザエリア特定手段35は、記入情報取得手段32が取得した記入情報(タップ情報)に含まれる座標データに基づいて、情報記憶手段31が記憶したユーザエリア定義情報(図7参照)を参照することにより、電子ペン10Aによりタップされたユーザエリアを特定する。
対応付け手段36は、ユーザエリア特定手段35が特定したユーザエリアに、音声録音手段33により録音された音声情報を対応付けて、情報記憶手段31に記憶する。また、対応付け手段36は、同一のユーザエリアに音声情報を複数回対応付けることが可能であり、X回目に対応付けた音声情報に数値Xを付与する。数値Xは、同一のユーザエリアに何回目に対応付けられた音声情報であるかを示す変数である。例えば、利用者が同一のユーザエリアに2回、音声情報を対応付けた場合、端末装置は、1回目に対応付けた音声情報にX=1を、2回目に対応付けた音声情報にX=2を付与し、情報記憶手段31に記憶する(図9参照)。
音声出力手段37は、記入情報取得手段32が記入帳票上の再生エリアへのタップに対応するタップ情報を取得した後に取得した、任意のユーザエリアへのタップに対応するタップ情報に基づいて、ユーザエリア特定手段35が特定したユーザエリアと対応付けて記憶されている前記音声情報の中から、ユーザエリアへのタップ回数と同じ数値Xを付与されている音声情報を参照し、音声出力部40から出力する。
音声消去手段38は、音声出力手段37が音声情報を音声出力部40から出力している間に、記入帳票上の消去エリアへのタップに対応するタップ情報を取得することで、当該再生中の音声情報を、出力終了後に前記対応付け情報記憶手段から消去する。
端末装置25Aは、専用アプリケーションがインストールされることにより、上述の各手段が構成される。
[専用アプリケーション]
次に、専用アプリケーション50について図10を参照して説明する。図10は、専用アプリケーション50のモジュール構成を示す。専用アプリケーション50は、電子ペン10Aが専用ペーパー20に記入した内容に対応するデジタルデータである記入情報に基づいて所定の処理を実行するものであって、ダウンロード等により予め端末装置25Aにインストールされている。
専用アプリケーションは、原則として専用ペーパー20に対応付けられている。つまり、専用ペーパー20の種類が異なれば、その種類に応じて各専用ペーパー20に記入されたデータを処理する専用アプリケーションは異なる。しかし、専用ペーパー20と専用アプリケーションの対応は必ずしも1対1である必要はなく、複数種類の専用ペーパー20に1つの専用アプリケーションを対応付けてデータを処理させてもよい。また、1種類の専用ペーパー20に複数の専用アプリケーションを対応付けてデータを処理させてもよい。
図10に示すように、専用アプリケーション50は、情報記憶モジュール101、記入情報取得モジュール102、音声録音モジュール103、ユーザエリア定義モジュール104、ユーザエリア特定モジュール105、対応付けモジュール106、音声出力モジュール107、音声消去モジュール108を有する。
情報記憶モジュール101は、情報記憶手段31に対して、図7に示すように、ユーザエリアと、ドットパターン上におけるユーザエリアの位置座標を示す座標データとを対応付けて記憶させるモジュールである。また、情報記憶モジュール101は、情報記憶手段31に対して、図9に示すように、ユーザエリア定義手段34により定義されたユーザエリアと音声録音手段33により録音された音声情報を対応付けて情報記憶手段31に記憶させる機能を有する。
記入情報取得モジュール102は、記入情報取得手段32を用いて、専用ペーパー20への電子ペン10Aによる記入に対応する記入情報(タップ情報含む)を取得する機能を有する。
音声録音モジュール103は、音声録音手段33を用いて、電子ペン10Aによる記入に対応する音声を録音する機能を有する。
ユーザエリア定義モジュール104は、記入情報取得モジュール102の実行によって取得された記入情報に含まれる座標情報に基づいて記入内容に対応するユーザエリアを自動的に定義する機能を有する。
ユーザエリア特定モジュール105は、記入情報(タップ情報)に含まれる座標データに基づいて、図7に示すユーザエリア定義情報を参照することで、タップ情報に対応するユーザエリアを特定する機能を有する。このとき、ユーザエリア特定モジュール105は、タップ情報に基づいて、電子ペン10Aによりタップされたユーザエリアを特定するものであって、ストローク開始点及びストローク終了点の双方が含まれるユーザエリアを特定するようにするとよい。
対応付けモジュール106は、対応付け手段36を用いて、ユーザエリア特定モジュール105の実行によって特定されたユーザエリアと、音声録音モジュール103の実行によって録音された音声情報を対応付ける機能を有する。
音声出力モジュール107は、ユーザエリア特定モジュール105の実行によって特定されたユーザエリアと対応付けて、情報記憶モジュール101によって情報記憶手段31に格納されている音声情報を音声出力手段37を用いて音声出力部40から出力させる機能を有する。
音声消去モジュール108は、音声出力モジュール107の実行によって音声出力部40から出力された音声情報を、音声消去手段38を用いて情報記憶手段31から消去する機能を有する。
[本情報処理システムによるユーザエリア定義処理フロー]
次に、第1実施形態の情報処理システムにより行われるユーザエリア定義処理フローについて図11及び図14を参照して説明する。図11は、第1実施形態のユーザエリア定義処理における記入帳票上の電子ペン10Aの使用形態を示す図である。図14は、端末装置25Aが実行するユーザエリア定義処理のフローチャートである。
利用者は、電子ペン10Aにより、記入帳票に任意の記入を行う。例えば、記入帳票を育児の健康管理帳として使用する場合、図11(a)のように、記入帳票に「5月10日 予防接種」の文字列を記入する。すると、電子ペン10Aは、記入に対応する座標情報及び時間情報等を記入情報として端末装置25Aへ送信する。端末装置25Aの記入情報取得手段32は、電子ペン10Aから記入情報を取得する(ステップS1)。端末装置25Aのユーザエリア定義手段34は、取得した記入情報に含まれる時間情報に基づいて、次の記入情報を取得するまでの時間Tをカウントする(ステップS2)。ユーザエリア定義手段34は、次の記入情報を取得するまでの時間を「T」とし、経過時間Tがアプリケーションで設定した判定時間Zよりも大きいか否かを判定する(ステップS3)。経過時間Tが判定時間Zよりも小さいと判定した場合(ステップS3;No)、記入情報の取得を続行する。経過時間Tが判定時間Zよりも大きいと判定した場合(ステップS3;Yes)、ユーザエリア定義手段34により、記入情報に含まれる座標情報に基づいて記入内容に対応するユーザエリアを定義する(ステップS4)。具体的には、記入内容である「5月10日 予防接種」の外側に接するように四角形の枠を認識し、当該四角形のエリアをユーザエリアとして登録し、エリアIDを付与する(図7、図11(b)参照)。
なお、所定の判定時間Zは、ユーザによる記入が終了したと判断できる程度に長い無記入時間に設定される。例えば、複数の文字からなる文字列を記入する際に1つの文字の記入後、次の文字の記入開始までに要する時間が一般的に0.5〜1秒程度であるとするならば、所定時間Zはそれより十分に長い時間(例えば3秒)に設定される。
[本情報処理システムによる音声情報対応付け処理フロー]
次に、第1実施形態の情報処理システムにより行われる音声情報対応付け処理フローについて図12及び図15を参照して説明する。図12は、第1実施形態の音声情報対応付け処理における記入帳票上の電子ペン10Aの使用形態を示す図である。図15は、端末装置25Aが実行する音声情報対応付け処理のフローチャートである。
利用者は、ユーザエリア定義手段34により定義されたユーザエリアをタップする。例えば、「5月10日 予防接種」の文字列に定義されたユーザエリアに音声を対応付けたい場合、当該ユーザエリアを電子ペン10Aでタップする(図12(a)参照。★マークはタップを表す)。端末装置25Aの記入情報取得手段32は、電子ペン10Aから、ユーザエリアへのタップに対応するタップ情報を取得する(ステップS11)。ユーザエリア特定手段35は、取得したタップ情報に含まれる座標データに基づいて、情報記憶手段31が記憶したユーザエリア定義情報(図7参照)を参照することにより、電子ペン10Aによりタップされたユーザエリアを特定する(ステップS12)。音声録音手段33はタップ情報を取得すると、録音開始指示を音声録音部39に出す(ステップS13)。音声録音部39は録音開始指示を受け、録音を開始する(ステップS14)。
音声録音手段33は、記入帳票上の録音終了エリアがタップされたか否かを判定することにより、録音を終了するか否かを判定する(ステップS15)。音声録音手段33が録音終了エリアがタップされていないと判定した場合(ステップS15;No)、録音を続行する。一方、音声録音手段33が録音終了エリアがタップされたと判定した場合(ステップS15;Yes)、録音終了指示を音声録音部39に出す(ステップS16)。音声録音部39は録音終了指示を受け、録音を終了し、対応付け手段36は、音声録音手段33が録音した音声情報と、ユーザエリア特定手段35が特定したユーザエリアとを対応付ける(ステップS17)。例えば、利用者の「5月10日 本日は晴天なり。予防接種をした。」という音声を録音し、利用者が、録音終了エリアをタップすると、「5月10日 本日は晴天なり。予防接種をした。」という音声情報が、「5月10日 予防接種」の文字列に定義されたユーザエリアに対応付けられる(図12(a)参照)。さらに、対応付け手段36は、同一のユーザエリアに対しての何回目の対応付けであるかを示す数値Xを音声録音手段33が録音した音声情報に付加して情報記憶手段31に記憶する(ステップS18)。例えば、図12(b)のように、「5月10日 予防接種」の文字列に定義されたユーザエリアに2回目となる「5月11日 予防接種をした箇所が腫れてきた。」という利用者の音声を録音した場合、「5月10日 予防接種」の文字列に定義されたユーザエリアと対応付けられる音声情報「5月11日 予防接種をした箇所が腫れてきた。」にはX=2が付与され、記憶される(図9参照)。
[本情報処理システムによる音声情報再生消去処理フロー]
次に、第1実施形態の情報処理システムにより行われる音声情報再生消去処理フローについて図13及び図16を参照して説明する。図13は、第1実施形態の音声情報再生消去処理における記入帳票上の電子ペン10Aの使用形態を示す図である。図16は、端末装置25Aが実行する音声情報再生消去処理のフローチャートである。
利用者は、まず記入帳票上の再生エリアをタップする。端末装置25Aの記入情報取得手段32は、電子ペン10Aから、再生エリアのタップに対応するタップ情報を取得する(ステップS21)。次に、利用者は、ユーザエリア定義手段34により定義されたユーザエリアをタップする。記入情報取得手段32は、電子ペン10Aから、ユーザエリアへのタップに対応するタップ情報を取得する(ステップS22)。端末装置25Aは、取得したユーザエリアへのタップ情報に基づき、当該ユーザエリアがタップされた回数(Times変数)を記憶する(ステップS23)。ユーザエリア特定手段35は、取得したタップ情報に含まれる座標データに基づいて、情報記憶手段31が記憶したユーザエリア定義情報(図7参照)を参照することにより、電子ペン10Aによりタップされたユーザエリアを特定する(ステップS24)。端末装置25Aの音声出力手段37は、ユーザエリア特定手段35が特定したユーザエリアに対応付けて情報記憶手段31に記憶されている音声情報の中からTimes変数と同じ数値Xを付与されている音声情報を参照する(ステップS25)。
音声出力手段37は、参照しようとしている音声情報が情報記憶手段31に存在するか否かを判定する(ステップS26)。参照しようとしている音声情報が情報記憶手段31に存在すると判定された場合(ステップS26;Yes)、該当する音声情報を音声出力部40より出力する(ステップS27)。一方、参照しようとしている音声情報が情報記憶手段31に存在しないと判定された場合(ステップS26;No)、エラーメッセージを音声出力部40より出力する(ステップS28)。例えば、図13(a)では、再生エリアをタップした後、「5月10日 予防接種」の文字列に定義されたユーザエリアを1回タップしているので、当該ユーザエリアに1回目に対応付けられた「5月10日 本日は晴天なり。予防接種をした。」という音声が音声出力部40より出力される。図13(b)では、再生エリアをタップした後、「5月10日 予防接種」の文字列に定義されたユーザエリアを2回タップしているので、当該ユーザエリアに2回目に対応付けられた「5月11日 予防接種をした箇所が腫れてきた。」という音声が音声出力部40より出力される。
音声消去手段38は、消去エリアがタップされたか否かを判定する(ステップS29)。消去エリアがタップされなかったと判定された場合(ステップS29;No)、処理を終了する。一方、音声情報の再生中に、消去エリアがタップされたと判定された場合(ステップS29;Yes)、再生が終了後、当該音声情報を情報記憶手段31より消去する(ステップS30)。例えば、図13(c)では、「5月10日 予防接種」の文字列に定義されたユーザエリアに2回目に対応付けられた「5月11日 予防接種をした箇所が腫れてきた。」という音声情報の再生中に、消去エリアがタップされているので、情報記憶手段31から「5月11日 予防接種をした箇所が腫れてきた。」という音声情報が消去される。なお、音声消去手段38は、音声情報の再生中であるか否かを記入情報取得手段32が取得した消去エリアへのタップに対応するタップ情報に含まれる時間情報に基づいて判断する。
[本情報処理システムによる作用効果]
この情報処理システムによれば、電子ペン用媒体に任意の箇所に、任意の音声情報を対応付けることができ、さらに、電子ペン用媒体の同一の箇所に複数回音声情報を対応付けることができる。これにより、参照時間の短縮、操作性の向上及び対応付け機能の拡張を図ることができる。
なお、上記第1実施形態は次のように構成させて変更することもできる。
例えば、情報記憶手段31は、ユーザエリア定義情報(図7参照)とユーザエリアと音声情報との対応付け(図8参照)とを分けて記憶しているが、ユーザエリアのエリアIDに対して、録音した音声情報をまとめて関連付けて記憶させるようにしてもよく、これらの情報のデータ構造は任意に設定することができる。
また、第1実施形態では、音声録音手段33は利用者が任意のユーザエリアにタップすると、録音を開始し、利用者が録音終了エリアにタップすると、録音を終了するとしているが、本発明はこれに限定されない。例えば、記入帳票上に録音開始/終了エリアを作成し、利用者が録音開始/終了エリアにタップした後、任意のユーザエリアにタップすると録音を開始し、再び録音開始/終了エリアにタップすると録音を終了することとしてもよい。また、記入帳票上に録音エリアを作成し、利用者が録音エリアにタップした後、任意のユーザエリアにタップすると、録音を開始し、再びユーザエリアをタップすると録音を終了することとしてもよい。もしくは、一定時間内のタップ回数で指示を区別してもよい。即ち、利用者が任意のユーザエリアを一定時間内にn回タップしたら録音を開始し、再び一定時間内に同一のユーザエリアをn回タップしたら録音を終了するといった態様も可能である。
第1実施形態では、音声出力手段37は、利用者が再生エリアにタップした後、任意のユーザエリアにタップすると、ユーザエリアと対応付けて記憶されている音声情報の中から、ユーザエリアへのタップ回数と同じ数値Xを付与されている音声情報を出力するとしているが、音声出力手段37においても前述の例と同様の態様が可能である。例えば、記入帳票上に再生開始/終了エリアを作成し、利用者が再生開始/終了エリアにタップした後、任意のユーザエリアにタップすると、ユーザエリアと対応付けて記憶されている音声情報の中から、任意のユーザエリアへのタップ回数と同じ数値Xを付与されている音声情報を出力し、再び録音開始/終了エリアにタップすると再生を終了することとしてもよい。また、一定時間内のタップ回数で指示を区別してもよい。即ち、利用者が任意のユーザエリアを一定時間内にn’回タップしたら、ユーザエリアと対応付けて記憶されている音声情報の中から、ユーザエリアへのタップ回数と同じ数値Xを付与されている音声情報を出力し、再び一定時間内に同一のユーザエリアをn’回タップしたら再生を終了するといった態様も可能である。
第1実施形態では、音声消去手段38は、音声情報の再生中に、利用者が消去エリアをタップすると、当該再生中の音声情報を、出力終了後に情報記憶手段31から消去するという随時消去の態様をとっているが、全消去や一部消去といった態様も可能である。全消去の場合、利用者が、消去エリアをタップした後、消去したい音声情報が対応付けられたユーザエリアをタップすると、音声消去手段38は、消去確認メッセージを出力する。確認した利用者が再び消去エリアをタップすると、音声消去手段38は、当該ユーザエリアに対応付けられた音声情報を全て情報記憶手段31から消去する。一部消去の場合、利用者が、消去エリアをタップした後、消去したい音声情報が対応付けられたユーザエリアをタップすると、音声消去手段38は、消去確認メッセージを出力後、ユーザエリアと対応付けて記憶されている音声情報の中から、ユーザエリアへのタップ回数と同じ数値Xを付与されている音声情報を出力する。確認した利用者が音声情報の再生中に消去エリアをタップすると、音声消去手段38は、当該音声情報を情報記憶手段31から消去する。また、一定時間内のタップ回数で指示を区別してもよい。即ち、全消去の場合は、利用者が消去したい音声情報が対応付けられたユーザエリアを一定時間内にn’’回タップしたら、音声消去手段38は、消去確認メッセージを出力し、確認した利用者が再び一定時間内に同一のユーザエリアをn’’回タップしたら当該ユーザエリアに対応付けられた音声情報を全て情報記憶手段31から消去する。一部消去の場合は、利用者が消去したい音声情報が対応付けられたユーザエリアを一定時間内にn’’回タップしたら、音声消去手段38は、消去確認メッセージを出力後、ユーザエリアと対応付けて記憶されている音声情報を出力する。確認した利用者が消去したい音声情報の再生中に再び一定時間内に同一のユーザエリアをn’’回タップすると、音声消去手段38は、当該音声情報を情報記憶手段31から消去する。随時消去する場合は、利用者が消去したい音声情報の再生中にユーザエリアをn’’回タップすると、音声消去手段38は、消去確認メッセージを出力する。確認した利用者が再び一定時間内に同一のユーザエリアをn’’回タップすると、端末装置25Aは、再生中の音声情報を情報記憶手段31から消去する。
さらに、タップ回数で録音、再生、削除、の指示を区別することも可能である。利用者が指示の対象となるユーザエリアをタップすると、端末装置25Aは、タップ回数のカウント値に応じたメッセージを出力する。例えば、タップ回数が1回なら「録音しますか?」、2回なら「再生しますか?」、3回なら「消去しますか?」と出力する。記入帳票上にOKエリアと終了エリアを作成し、録音及び再生の場合、利用者が、所望の操作を促すメッセージが出力されるまでユーザエリアをタップし、「録音しますか?」及び「再生しますか?」のメッセージを確認後、OKエリアをタップすると、録音及び再生を開始し、終了エリアをタップすると、録音及び再生を終了する。全消去の場合、利用者が消去したい音声情報が対応付けられたユーザエリアをタップしたら、端末装置25Aは、タップ回数のカウント値に応じたメッセージを出力する。利用者が「消去しますか?」のメッセージを確認後、OKエリアをタップすると、当該ユーザエリアに対応付けられた音声情報を全て情報記憶手段31から消去する。一部消去の場合、利用者が消去したい音声情報が対応付けられたユーザエリアをタップしたら、端末装置25Aは、タップ回数のカウント値に応じたメッセージを出力する。利用者が「消去しますか?」のメッセージを確認後、OKエリアをタップすると、端末装置25Aは、消去確認メッセージを出力後、当該ユーザエリアに対応付けられた音声情報を再生する。利用者が消去したい音声情報の再生中に再びOKエリアをタップすると、端末装置25Aは、再生中の音声情報を情報記憶手段31から消去する。随時消去する場合は、利用者が消去したい音声情報の再生中にユーザエリアをタップすると、端末装置25Aは、タップ回数のカウント値に応じたメッセージを出力する。利用者が、所望の操作を促すメッセージが出力されるまでユーザエリアをタップし、「消去しますか?」のメッセージを確認後、OKエリアをタップすると、端末装置25Aは、再生中の音声情報を情報記憶手段31から消去する。
<第2実施形態>
次に、第2実施形態について説明する。第2実施形態と第1実施形態とが同様の部分については同じ符号を付し、適宜説明を省略する。第2実施形態と第1実施形態とが異なる点は、第1実施形態の電子ペン10Aは、図2に示すようにクロック22を備えていたが、第2実施形態の電子ペン10B(10)は、図17に示すようにクロック22を備えていない。この場合、プロセッサ11は、利用者によって電子ペン10Bを用いて記入が行われる間に、X,Y座標データ等を取得し、それらのデータを記入情報としてデータ通信ユニット13により端末装置25B(25)へ送信する。その代わり、端末装置25Bは、現在時刻を発信するクロックを備えており、電子ペン10Bから記入情報を取得した取得時刻を関連付けて記憶しておく。つまり、端末装置25Bは、記入情報と、記入情報の取得時刻とを関連付けて記憶しておく。
続いて、第2実施形態におけるユーザエリア定義処理フローについて図18を参照して説明する。図18は、端末装置25Bが実行するユーザエリア定義処理のフローチャートである。
利用者は、電子ペン10Bにより、記入帳票に任意の記入を行う。すると、電子ペン10Bは、記入に対応する座標情報及び時間情報等を記入情報として端末装置25Bへ送信する。端末装置25Bの記入情報取得手段32は、電子ペン10Bから記入情報を取得し、記入情報と、記入情報が取得された時に端末装置25Bのクロックにより発信された現在時刻の情報(以下、時刻情報と呼ぶ。)とを関連付ける(ステップS31)。端末装置25Bのユーザエリア定義手段34は、記入情報と関連付けた時刻情報に基づいて、次の記入情報を取得するまでの時間Tをカウントする(ステップS32)。ユーザエリア定義手段34は、次の記入情報を取得するまでの時間を「T」とし、経過時間Tがアプリケーションで設定した判定時間Zよりも大きいか否かを判定する(ステップS33)。経過時間Tが判定時間Zよりも小さいと判定した場合(ステップS33;No)、記入情報の取得を続行する。経過時間Tが判定時間Zよりも大きいと判定した場合(ステップS33;Yes)、ユーザエリア定義手段34により、記入情報に含まれる座標情報に基づいて記入内容に対応するユーザエリアを定義する(ステップS34)。
次に、第2実施形態における音声情報対応付け処理フローについて図19を参照して説明する。図19は、端末装置25Bが実行する音声情報対応付け処理のフローチャートである。
利用者は、ユーザエリア定義手段34により定義されたユーザエリアをタップする。端末装置25Bの記入情報取得手段32は、電子ペン10Bから、ユーザエリアへのタップに対応するタップ情報を取得し、記入情報と時刻情報とを関連付ける(ステップS41)。ユーザエリア特定手段35は、取得したタップ情報に含まれる座標データに基づいて、情報記憶手段31が記憶したユーザエリア定義情報(図7参照)を参照することにより、電子ペン10Bによりタップされたユーザエリアを特定する(ステップS42)。音声録音手段33はタップ情報を取得すると、録音開始指示を音声録音部39に出す(ステップS43)。音声録音部39は録音開始指示を受け、録音を開始する(ステップS44)。
音声録音手段33は、記入帳票上の録音終了エリアがタップされたか否かを判定することにより、録音を終了するか否かを判定する(ステップS45)。音声録音手段33が録音終了エリアがタップされていないと判定した場合(ステップS45;No)、録音を続行する。一方、音声録音手段33が録音終了エリアがタップされたと判定した場合(ステップS45;Yes)、録音終了指示を音声録音部39に出す(ステップS46)。音声録音部39は録音終了指示を受け、録音を終了し、対応付け手段36は、音声録音手段33が録音した音声情報と、ユーザエリア特定手段35が特定したユーザエリアとを対応付ける(ステップS47)。さらに、対応付け手段36は、同一のユーザエリアに対しての何回目の対応付けであるかを示す数値Xを音声録音手段33が録音した音声情報に付加して情報記憶手段31に記憶する(ステップS48)。
次に、第2実施形態における音声情報再生消去処理フローについて図20を参照して説明する。図20は、端末装置25Bが実行する音声情報再生消去処理のフローチャートである。
利用者は、まず記入帳票上の再生エリアをタップする。端末装置25Bの記入情報取得手段32は、電子ペン10Bから、再生エリアのタップに対応するタップ情報を取得し、記入情報と時刻情報とを関連付ける(ステップS51)。次に、利用者は、ユーザエリア定義手段34により定義されたユーザエリアをタップする。端末装置25Bの記入情報取得手段32は、電子ペン10Bから、ユーザエリアへのタップに対応するタップ情報を取得し、記入情報と時刻情報とを関連付ける(ステップS52)。端末装置25Bは、取得したユーザエリアへのタップ情報に基づき、当該ユーザエリアがタップされた回数(Times変数)を記憶する(ステップS53)。ユーザエリア特定手段35は、取得したタップ情報に含まれる座標データに基づいて、情報記憶手段31が記憶したユーザエリア定義情報(図7参照)を参照することにより、電子ペン10Bによりタップされたユーザエリアを特定する(ステップS54)。端末装置25Bの音声出力手段37は、ユーザエリア特定手段35が特定したユーザエリアに対応付けて情報記憶手段31に記憶されている音声情報の中からTimes変数と同じ数値Xを付与されている音声情報を参照する(ステップS55)。音声出力手段37は、参照しようとしている音声情報が情報記憶手段31に存在するか否かを判定する(ステップS56)。参照しようとしている音声情報が情報記憶手段31に存在すると判定された場合(ステップS56;Yes)、該当する音声情報を音声出力部40より出力する(ステップS57)。一方、参照しようとしている音声情報が情報記憶手段31に存在しないと判定された場合(ステップS56;No)、エラーメッセージを音声出力部40より出力する(ステップS58)。
音声消去手段38は、消去エリアがタップされたか否かを判定する(ステップS59)。消去エリアがタップされなかったと判定された場合(ステップS59;No)、処理を終了する。一方、音声情報の再生中に、消去エリアがタップされたと判定された場合(ステップS59;Yes)、再生が終了後、当該音声情報を情報記憶手段31より消去する(ステップS60)。なお、音声消去手段38は、音声情報の再生中であるか否かを記入情報取得手段32が取得した消去エリアへのタップに対応するタップ情報に関連付けた時刻情報に基づいて判断する。
<変形例>
上記実施形態では、利用者が音声の録音中に「録音終了エリア」をタップすることで録音を終了することとなっているが、「録音終了エリア」を「終了エリア」とし、利用者が音声の再生中に「終了エリア」をタップすることで再生を終了するというように、再生の終了にも対応するエリアとして併用してもよい。
上記実施形態では、利用者が、定義済みのユーザエリアへタップすることで録音を開始することとなっているが、記入帳票に「録音開始エリア」を設けて、利用者が「録音開始エリア」へタップすることで録音を開始することとしてもよい。
上記実施形態では、1つのユーザエリアに複数の音声情報を対応付けた場合、見た目には何件対応付けられているかわからないため、記入帳票に「件数確認エリア」を設け、任意のユーザエリアをタップした後、「件数確認エリア」をタップすると当該ユーザエリアに対応付けられている音声情報の件数を音声にし、音声出力部40より出力することとしてもよい。また、ユーザエリアをタップせずに、「件数確認エリア」をタップすると、当該記入帳票に全部で何件の音声情報が対応付けられているかを音声にし、音声出力部40より出力することとしてもよい。さらに、「いち、5月10日 本日は晴天なり。」「に、5月11日 予防接種をした箇所が腫れてきた。」といったように、録音した音声情報の頭に何件目に対応付けられた音声情報であるかを表す数値Xを音声で付加してもよい。
上記実施形態では、同一のユーザエリアに対応付けられた複数の音声情報の順番は入れ替えられないこととなっていたが、記入帳票に上矢印「↑」エリアと下矢印「↓」エリアとを設け、音声情報の再生中にこれらのエリアをタップすることで当該音声情報の対応付けられた順番を表す数値Xを上下の音声情報の数値Xと入れ替えられることとしてもよい。例えば、音声情報を「予防接種をした」「友人から予防接種を勧められた」「腫れてきた」の順に録音した場合、同一のユーザエリアに対応付けられた順番を表す数値Xは、「予防接種をした」がX=1、「友人から予防接種を勧められた」がX=2、「腫れてきた」がX=3となるが、利用者が「友人から予防接種を勧められた」を再生中に上矢印「↑」エリアをタップすると、「友人から予防接種を勧められた」がX=1、「予防接種をした」がX=2、「腫れてきた」がX=3となり、下矢印「↓」エリアをタップすると、「予防接種をした」がX=1、「腫れてきた」がX=2、「友人から予防接種を勧められた」がX=3となる。
上記実施形態では、利用者が、再生エリアへタップした後に、ユーザエリアへタップすることで、ユーザエリアと対応付けて記憶されている前記音声情報の中から、ユーザエリアへのタップ回数と同じ数値Xを付与されている音声情報を再生することとなっているが、記入帳票に「連続再生エリア」を設けて、利用者が「連続再生エリア」へタップした後に、ユーザエリアへタップすることで、当該ユーザエリアに対応付けられている全ての音声情報を連続再生することとしてもよい。
上記実施形態では、電子ペン10はメモリを備えていなかったが、電子ペン10内にメモリを備え、ペン自体又はその所有者に関するプロパティ情報(ペン情報又はペン所有者情報)を保持しておき、端末装置25から参照することができるようにしてもよいし、プロパティ情報の全部又は一部を記入情報と共に端末装置25に送信するようにしてもよい。ペン情報としては、バッテリーレベル、ペンID、ペン製造者番号、ペンソフトウェアのバージョン、サブスクリプションプロバイダのIDなどが挙げられる。また、ペン所有者情報としては、国籍、言語、タイムゾーン、emailアドレス、名称、住所、ファックス/電話番号、携帯電話番号などが挙げられる。
また、上記実施形態では、ドットは赤外線を吸収するカーボンを含むインクとし、電子ペン10のLED15を、赤外線を照射するLEDとし、カメラ16によって赤外線の反射量の差によって、電子ペン10でドットパターンを読み取っていたが、これに限らない。例えば、ドットは所定波長の光によって所定波長を発光するインクとし、電子ペン10のLED15を、ドットのインクを発光させる光を照射するものとし、カメラ16によってドットのインクが発光する波長の領域を検知することによって、電子ペン10でドットパターンを読み取るようにしてもよく、カメラ16によってドットパターンが読み取れれば、ドットのインクの種別やLED15の照射光等は上記実施形態で示したものに限られない。また、専用ペーパー20における位置座標が特定できるものであれば、ドットパターンの代わりに、別のコード化されたパターン、例えば、2次元コードパターンなどであってもよい。
また、ドットパターンの割り当ては、通常、用紙の用途毎に行われるが、専用ペーパー20を商業印刷機により大量印刷するような場合には、同一種類の記入帳票には同じドットパターンが印刷されることになる。この場合、同一種類の記入帳票を1枚1枚区別するため、記入帳票には、各媒体を識別する識別情報を記入するための識別情報記入欄を設けるとよい。端末装置25において、電子ペン10から取得した記入情報に基づいて、文字認識により識別情報記入欄に記入された識別情報を特定し、当該記入情報と対応付けて記憶しておけば、同種の記入帳票を1枚1枚区別することができる。この他、ペンIDを当該識別情報と共に当該記入情報と対応付けて記憶することとしてもよい。これにより、端末装置25は、記憶した識別情報もしくは識別情報とペンIDに基づいて、各記入帳票を識別することができる。他方、プリンタにより印刷する場合には、用紙1枚1枚に異なるドットパターンを割り当てて、専用ペーパー20を印刷することも可能である。この場合、各専用ペーパー20に印刷されたドットパターンは、専用ペーパー20毎に異なるため、ドットパターンによって専用ペーパー20を1枚1枚識別し区別することができる。
本発明は、ユーザエリアを自動的に定義し、録音した音声情報と対応付けるアプリケーションにおいて、対応付けられた音声情報を再生及び消去する際に、ペンタップで操作するアプリケーションに利用可能である。例えば育児の健康管理帳、議事録、通院記録、出産までの記録等に適用することができる。
電子ペンの使用形態を模式的に示す図である。 第1実施形態における電子ペンの構成を示すブロック図である。 専用ペーパーに印刷されたドットパターンによる情報の表現方法を説明する図である。 (a)は、ドットパターンを模式的に示し、(b)は、それに対応する情報を示す図である。 記入帳票の例である。 端末装置の機能ブロック図である。 ユーザエリア定義情報のデータ構造を模式的に示す図である。 座標データを説明する図である。 ユーザエリアと音声情報との対応付けを模式的に示す図である。 第1実施形態における専用アプリケーションのモジュール構成図である。 第1実施形態のユーザエリア定義処理における記入帳票上の電子ペンの使用形態の例を示す図である。 第1実施形態の音声情報対応付け処理における記入帳票上の電子ペンの使用形態の例を示す図である。 第1実施形態の音声情報再生消去処理における記入帳票上の電子ペンの使用形態の例を示す図である。 第1実施形態におけるユーザエリア定義処理のフローチャートである。 第1実施形態における音声情報対応付け処理のフローチャートである。 第1実施形態における音声情報再生消去処理のフローチャートである。 第2実施形態における電子ペンの構成を示すブロック図である。 第2実施形態におけるユーザエリア定義処理のフローチャートである。 第2実施形態における音声情報対応付け処理のフローチャートである。 第2実施形態における音声情報再生消去処理のフローチャートである。
符号の説明
10,10A,10B…電子ペン、11…プロセッサ、13…データ通信ユニット、14…バッテリー、15…LED、16…カメラ、18…圧力センサ、20…専用ペーパー(電子ペン用媒体)、22…クロック、25,25A,25B…端末装置、31…情報記憶手段、32…記入情報取得手段、33…音声録音手段、34…ユーザエリア定義手段、35…ユーザエリア特定手段、36…対応付け手段、37…音声出力手段、38…音声消去手段、39…音声録音部、40…音声出力部、50…専用アプリケーション

Claims (9)

  1. 電子ペンにより認識可能なコード化パターンが印刷された電子ペン用媒体に記入された情報を処理する端末装置であって、
    音声を録音する音声録音部と、
    前記電子ペンから、前記電子ペン用媒体への記入内容に対応する記入情報を取得する記入情報取得手段と、
    前記音声録音部により、音声を録音する音声録音手段と、
    前記記入情報に基づいて前記記入内容に対応するユーザエリアを自動的に定義するユーザエリア定義手段と、
    前記ユーザエリアと、前記コード化パターン上における前記ユーザエリアの位置座標を示す座標データとを対応付けたユーザエリア定義情報を記憶するユーザエリア定義情報記憶手段と、
    一つのユーザエリアに、前記音声録音手段が録音した一つ以上の音声情報を対応付ける対応付け手段と、
    前記対応付け手段が対応付けた前記ユーザエリアと前記音声情報の対応付け情報を記憶する対応付け情報記憶手段と、を備えることを特徴とする端末装置。
  2. 前記記入情報に含まれる、前記ユーザエリアへのタップに対応するタップ情報に基づいて、前記ユーザエリア定義情報を参照することで、タップしたユーザエリアを特定するユーザエリア特定手段を備え、
    前記対応付け手段は、前記ユーザエリア特定手段が特定したユーザエリアに前記音声情報を対応付けることを特徴とする請求項1に記載の端末装置。
  3. 前記電子ペン用媒体は、録音の終了に対応する録音終了エリアを有しており、
    前記音声録音手段は、前記記入情報に含まれる時間情報及び座標情報に基づき、任意のユーザエリアへのタップに対応するタップ情報の取得時刻に録音を開始し、前記録音終了エリアへのタップに対応するタップ情報の取得時刻に録音を終了することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の端末装置。
  4. 前記対応付け手段は、同一のユーザエリアにX回目に対応付けた音声情報に数値Xを付与することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の端末装置。
  5. 前記電子ペン用媒体は、前記ユーザエリアに対応付けられた前記音声情報の再生に対応する再生エリアを有しており、
    音声を出力する音声出力部を備え、
    前記電子ペン用媒体の前記再生エリアへのタップに対応するタップ情報を取得した後に、任意のユーザエリアへのタップに対応するタップ情報を取得することで、前記ユーザエリアへのタップに対応するタップ情報に基づいて前記ユーザエリア特定手段が特定したユーザエリアと対応付けて記憶されている前記音声情報の中から、前記ユーザエリアへのタップ回数と同じ数値Xを付与されている音声情報を参照し、前記音声出力部から出力する音声出力手段、を備えることを特徴とする請求項4に記載の端末装置。
  6. 前記電子ペン用媒体は、音声情報の対応付けられた順番の入れ替えに対応する上矢印エリアと下矢印エリアとを有しており、音声情報の再生中に、上矢印エリアへのタップに対応するタップ情報を取得することで、当該音声情報の数値Xを上位の音声情報の数値Xと入れ替え、下矢印エリアへのタップに対応するタップ情報を取得することで、当該音声情報の数値Xを下位の音声情報の前記数値Xと入れ替えることを特徴とする請求項5に記載の端末装置。
  7. 前記電子ペン用媒体は、前記ユーザエリアに対応付けられた前記音声情報の消去に対応する消去エリアを有しており、
    前記音声出力手段が、前記音声情報を前記音声出力部から出力している間に、前記消去エリアへのタップに対応するタップ情報を取得することで、当該再生中の音声情報を、出力終了後に前記対応付け情報記憶手段から消去する音声消去手段、を備えることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の端末装置。
  8. 電子ペンにより認識可能なコード化パターンが印刷された電子ペン用媒体に記入された情報を処理する端末装置により実行されるプログラムであって、
    前記電子ペンから、前記電子ペン用媒体への記入内容に対応する記入情報を取得する記入情報取得手段、
    前記音声録音部により、音声を録音する音声録音手段、
    前記記入情報に基づいて前記記入内容に対応するユーザエリアを自動的に定義するユーザエリア定義手段、
    前記ユーザエリアと、前記コード化パターン上における前記ユーザエリアの位置座標を示す座標データとを対応付けたユーザエリア定義情報を記憶するユーザエリア定義情報記憶手段、
    一つの前記ユーザエリアに、前記音声録音手段が録音した一つ以上の音声情報を対応付ける対応付け手段、
    前記対応付け情報を記憶する対応付け情報記憶手段、として前記端末装置を機能させることを特徴とするプログラム。
  9. 電子ペンにより認識可能なコード化パターンが印刷された電子ペン用媒体と、
    前記電子ペン用媒体に印刷されたコード化パターンを記入情報及びタップ情報として読み取り、外部に送信する電子ペンと、
    前記電子ペンにより送信された前記記入情報及び前記タップ情報を取得し、所定の処理を実行する端末装置と、を備える情報処理システムであって、
    前記端末装置は、
    前記電子ペンから、前記電子ペン用媒体への記入内容に対応する記入情報を取得する記入情報取得手段と、
    前記音声録音部により、音声を録音する音声録音手段と、
    前記記入情報に基づいて前記記入内容に対応するユーザエリアを自動的に定義するユーザエリア定義手段と、
    前記ユーザエリアと、前記コード化パターン上における前記ユーザエリアの位置座標を示す座標データとを対応付けたユーザエリア定義情報を記憶するユーザエリア定義情報記憶手段と、
    一つの前記ユーザエリアに、前記音声録音手段が録音した一つ以上の音声情報を対応付ける対応付け手段と、
    前記対応付け情報を記憶する対応付け情報記憶手段と、を備えることを特徴とする情報処理システム。
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