JP4911056B2 - 端末装置、それに用いられるプログラム及び情報処理システム - Google Patents
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Description
本実施形態の情報処理システムは、図1及び図2に示すように、電子ペン10A(10)と、専用ペーパー(電子ペン用媒体)20と、端末装置25A(25)とから構成される。ここで、図1は電子ペン10Aの使用形態を模式的に示す図であり、図2は電子ペン10Aの構成を示すブロック図である。専用ペーパー20には、ドットパターン(コード化パターン)が印刷されている。電子ペン10Aは、通常のインクペンと同様のペン先部17を備えており、利用者が通常のインクペンと同様にペン先部17によって専用ペーパー20上に文字などを書くと、電子ペン10Aは、ペン先部17の移動軌跡に沿って、専用ペーパー20に印刷されたドットパターンを局所的、連続的に読み取り、専用ペーパー20におけるその局所位置の座標を算出し、その座標データ等を端末装置25Aに送信する。電子ペン10Aは、端末装置25Aへ確実にデータを送信できるよう、端末装置25Aの近傍で使用される。端末装置25Aは、受信した座標データ等に基づいて、入力文字を記憶したり、タップに応じた処理を行ったりする等、所定の処理を実行する。以下、各構成について詳細に説明する。
まず、専用ペーパー20について説明する。専用ペーパー20は、用紙上にドットパターンが印刷され、さらにその上に罫線や記入枠などの図案や項目、文言、イラスト等が印刷されたものである。ドットパターンは、赤外線を吸収するカーボンを含んだインキにより印刷される。また、図案等は、カーボンを含まない通常のインキにより印刷される。ドットパターンと図案等とは用紙に対して同時に印刷してもよいし、どちらかを先に印刷してもよい。
続いて、ドットパターンについて説明する。図3は、専用ペーパー20に印刷されたドットパターンのドットとそのドットが変換される値との関係を説明する図である。図3に示すように、ドットパターンの各ドットは、その位置によって所定の値に対応付けられている。すなわち、ドットの位置を格子の基準位置(縦線及び横線の交差点)から上下左右のどの方向にシフトされているかによって、各ドットは、0〜3の値に対応付けられている。また、各ドットの値は、さらに、X座標用の第1ビット値及びY座標用の第2ビット値に変換できる。このようにして対応付けられた情報の組合せにより、専用ペーパー20上の位置座標が決定されるよう構成されている。
次に電子ペン10Aについて説明する。図2に示すように、電子ペン10Aは、その内部にプロセッサ11、データ通信ユニット13、バッテリー14、LED15、カメラ16、圧力センサ18及びクロック22を備える。また、電子ペン10Aは通常のインクペンと同様の構成要素としてインクカートリッジ(図示せず)などを有する。
次に、端末装置25Aについて図6を参照して説明する。端末装置25Aは、ハードウェアとして、電子ペン10Aとのデータ通信が可能なアンテナ装置、CPU等のプロセッサ、ROMやRAMといったメモリ、スピーカ、ディスプレイ等で構成される、PCや携帯電話、或いは携帯端末である。図6は、端末装置25Aの機能ブロック図である。端末装置25Aは、電子ペン10Aから取得したX,Y座標データ等の記入情報に基づいて、専用アプリケーションを実行することで所定の処理を行う。
次に、専用アプリケーション50について図10を参照して説明する。図10は、専用アプリケーション50のモジュール構成を示す。専用アプリケーション50は、電子ペン10Aが専用ペーパー20に記入した内容に対応するデジタルデータである記入情報に基づいて所定の処理を実行するものであって、ダウンロード等により予め端末装置25Aにインストールされている。
次に、第1実施形態の情報処理システムにより行われる処理フローについて図11乃至図14を参照して説明する。図11は、第1実施形態における記入帳票上の電子ペン10Aの使用形態を示す図である。図12は、端末装置25Aにおける記入内容認識処理のフローチャートである。図13は、記入内容認識処理において端末装置25Aにより実行されるデータ参照処理のフローチャートである。図14は、記入内容認識処理において端末装置25Aにより実行されるデータ生成処理のフローチャートである。
この情報処理システムによれば、電子ペン10Aで記入帳票に記入した内容にユーザエリアを定義し、参照のために当該ユーザエリアをタップした場合でも、タップ情報を格納しないことで、蓄積した記入情報にタップによるストローク情報が含まれなくなる。よって、記入情報に基づいて生成したデータを出力する際、端末装置25Aは、タップによるストロークを認識せずに生成データを出力することができる。つまり、利用者は、自身が記入内容として意図して記入したストローク情報のみに基づく生成データを参照することができる。
次に、第2実施形態について説明する。第2実施形態と第1実施形態とが同様の部分については同じ符号を付し、適宜説明を省略する。第2実施形態と第1実施形態とが異なる点は、第1実施形態の電子ペン10Aは、図2に示すようにクロック22を備えていたが、第2実施形態の電子ペン10B(10)は、図15に示すようにクロック22を備えていない。この場合、プロセッサ11は、利用者によって電子ペン10Bを用いて記入が行われる間に、筆圧データ及びX,Y座標データを取得し、それらのデータを記入情報としてデータ通信ユニット13により端末装置25B(25)へ送信する。その代わり、端末装置25Bは、現在時刻を発信するクロックを備えており、電子ペン10Bから記入情報を取得した取得時刻を関連付けて記憶しておく。つまり、端末装置25Bは、記入情報と、記入情報の取得時刻とを関連付けて記憶しておく。
Claims (9)
- 電子ペンにより認識可能なコード化パターンが印刷された電子ペン用記入媒体に記入された情報を処理する端末装置であって、
前記電子ペンから、前記電子ペン用記入媒体への記入内容に対応するストローク情報を含む記入情報を取得する記入情報取得手段と、
前記記入情報取得手段により取得した記入情報を格納する記入情報格納手段と、
前記記入情報に基づいて前記記入内容に対応するユーザエリアを自動的に定義するユーザエリア定義手段と、
前記ユーザエリアと、前記コード化パターン上における前記ユーザエリアの位置座標を示す座標データとを対応付けたユーザエリア定義情報を記憶するユーザエリア定義情報記憶手段と、
前記記入情報に含まれる、前記ユーザエリアへのタップに対応するタップ情報に基づいて、前記ユーザエリア定義情報を参照することで、タップしたユーザエリアを特定するユーザエリア特定手段と、
前記ユーザエリア定義手段がユーザエリアを定義した後に当該ユーザエリアに入力された記入情報は、前記記入情報格納手段に格納しないように制御する格納制御手段と、
を備えることを特徴とする端末装置。 - データを出力するデータ出力部と、
前記ユーザエリアと他のデータを対応付けて格納する出力データ格納手段と、
前記データ出力部から、前記ユーザエリア特定手段により特定されたユーザエリアと対応付けて格納されている前記他のデータを出力する第1データ出力手段と、
前記データ出力部から、前記記入情報格納手段に格納されている記入情報に含まれるストローク情報に基づいて生成される生成データを出力する第2データ出力手段と、を備えることを特徴とする請求項1に記載の端末装置。 - 前記ユーザエリア定義手段は、前記記入情報に含まれる時間情報に基づき、前記電子ペン用記入媒体への記入の終了時刻から所定の時間を経過したときに、ユーザエリアを定義することを特徴とする請求項1又は2に記載の端末装置。
- 前記電子ペン用記入媒体は、ユーザエリアの定義処理の実行指示に対応する定義実行エリアを有し、
前記ユーザエリア定義手段は、前記電子ペンにより前記定義実行エリアへの記入がなされたときに、ユーザエリアを定義することを特徴とする請求項1又は2に記載の端末装置。 - 前記ユーザエリア定義手段は、前記記入情報取得手段が前記記入情報中に含まれる特定のストローク情報を検出したときに、ユーザエリアを定義することを特徴とする請求項1又は2に記載の端末装置。
- 前記タップ情報に基づいて、当該タップのストローク開始点及びストローク終了点を特定する開始終了点特定手段をさらに備え、
前記ユーザエリア特定手段は、前記ストローク開始点及び前記ストローク終了点の座標データに基づいて前記ユーザエリア定義情報を参照することで、当該ストローク開始点及び当該ストローク終了点の双方が含まれるユーザエリアを特定することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の端末装置。 - 前記電子ペン用記入媒体は、前記第2データ出力手段の実行に対応するデータ生成エリアを有しており、
前記端末装置は、
前記記入情報に含まれる座標データに基づいて、前記データ生成エリアに前記電子ペンによる記入がなされたか否かを判定する判定手段をさらに備え、
前記判定手段が前記データ生成エリアに前記電子ペンによる記入がなされたと判定した場合に、前記第2データ出力手段を実行する請求項2に記載の端末装置。 - 電子ペンにより認識可能なコード化パターンが印刷された電子ペン用記入媒体に記入された情報を処理する端末装置により実行されるプログラムであって、
前記電子ペンから、前記電子ペン用記入媒体への記入内容に対応するストローク情報を含む記入情報を取得する記入情報取得手段、
前記記入情報取得手段により取得した記入情報を格納する記入情報格納手段、
前記記入情報に基づいて前記記入内容に対応するユーザエリアを自動的に定義するユーザエリア定義手段、
前記ユーザエリアと、前記コード化パターン上における前記ユーザエリアの位置座標を示す座標データとを対応付けたユーザエリア定義情報を記憶するユーザエリア定義情報記憶手段、
前記記入情報に含まれる、前記ユーザエリアへのタップに対応するタップ情報に基づいて、前記ユーザエリア定義情報を参照することで、タップしたユーザエリアを特定するユーザエリア特定手段、
前記ユーザエリア定義手段がユーザエリアを定義した後に当該ユーザエリアに入力された記入情報は、前記記入情報格納手段に格納しないように制御する格納制御手段、として前記端末装置を機能させることを特徴とするプログラム。 - 電子ペンにより認識可能なコード化パターンが印刷された電子ペン用記入媒体と、
前記電子ペン用記入媒体に印刷されたコード化パターンを記入情報及びタップ情報として読み取り、外部に送信する電子ペンと、
前記電子ペンにより送信された前記記入情報及び前記タップ情報を取得し、所定の処理を実行する端末装置と、を備える情報処理システムであって、
前記端末装置は、
前記電子ペンから、前記電子ペン用記入媒体への記入内容に対応するストローク情報を含む記入情報を取得する記入情報取得手段と、
前記記入情報取得手段により取得した記入情報を格納する記入情報格納手段と、
前記記入情報に基づいて前記記入内容に対応するユーザエリアを自動的に定義するユーザエリア定義手段と、
前記ユーザエリアと、前記コード化パターン上における前記ユーザエリアの位置座標を示す座標データとを対応付けたユーザエリア定義情報を記憶するユーザエリア定義情報記憶手段と、
前記記入情報に含まれる、前記ユーザエリアへのタップに対応するタップ情報に基づいて、前記ユーザエリア定義情報を参照することで、タップしたユーザエリアを特定するユーザエリア特定手段と、
前記ユーザエリア定義手段がユーザエリアを定義した後に当該ユーザエリアに入力された記入情報は、前記記入情報格納手段に格納しないように制御する格納制御手段と、を備えることを特徴とする情報処理システム。
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