JP4911056B2 - 端末装置、それに用いられるプログラム及び情報処理システム - Google Patents

端末装置、それに用いられるプログラム及び情報処理システム Download PDF

Info

Publication number
JP4911056B2
JP4911056B2 JP2008025289A JP2008025289A JP4911056B2 JP 4911056 B2 JP4911056 B2 JP 4911056B2 JP 2008025289 A JP2008025289 A JP 2008025289A JP 2008025289 A JP2008025289 A JP 2008025289A JP 4911056 B2 JP4911056 B2 JP 4911056B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
user area
entry
information
electronic pen
terminal device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2008025289A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009187200A (ja
Inventor
政敬 今井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dai Nippon Printing Co Ltd filed Critical Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority to JP2008025289A priority Critical patent/JP4911056B2/ja
Publication of JP2009187200A publication Critical patent/JP2009187200A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4911056B2 publication Critical patent/JP4911056B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、電子ペンにより電子ペン用媒体に記入された記入情報を処理する技術に関する。
近年、「電子ペン」、「デジタルペン」などと呼ばれるペン型入力デバイスが登場しており(以下、本明細書では「電子ペン」と呼ぶ。)、その代表的なものとしてスウェーデンのAnoto社が開発した「アノトペン(Anoto pen)」が知られている(特許文献1参照)。アノトペンは、所定のドットパターンが印刷された専用紙(以下、「専用ペーパー」とも呼ぶ。)とペアで使用される。アノトペンは、通常のインクタイプのペン先部に加えて、専用紙上のドットパターンを読み取るための小型カメラと、データ通信ユニットを搭載している。利用者が専用紙上にアノトペンで文字などを書いたり、専用紙上に図案化されている画像にチェックマークを記入したりすると、ペンの移動に伴って小型カメラが専用紙に印刷されたドットパターンを検出し、利用者が書き込んだ文字、画像などの記入情報が取得される。この記入情報が、データ通信ユニットによりアノトペンから近くのパーソナルコンピュータや携帯電話などの端末装置に送信される。このアノトペンを利用したシステムは、キーボードに代わる入力デバイスとして利用することが可能であり、上述のパーソナルコンピュータやキーボードの使用に抵抗がある利用者にとっては非常に使いやすい。そのため、現在、各種ビジネス上の書類、申込書、契約書等に記入されたデータをデジタル化する手法として、電子ペンを利用したシステムが普及しつつある(例えば、特許文献2)。
また、特許文献3には、枠なしで手書き入力された文字に対するより自由度の高い、筆記方向に依存しない枠なし文字認識を行う方法が記載されている。
特表2003−511761号公報 特開2004−153612号公報 特開2007−172640号公報
電子ペンでは、書いたストロークの外枠に、ユーザエリアを自動的に割り当てられる。そして、そのユーザエリアに対して、音声データやイメージデータ等を対応付けることが出来る。情報を参照するためには、自動的に定義されたユーザエリアをタップする。しかし、タップした際のストロークをアプリケーションが拾ってしまうという問題があった。対策として、長さがXmm以下のストロークは無視するというアルゴリズムが提案されているが、この方法では、アルファベットのピリオドなども無視してしまうため、記入された内容を正しく取得できなくなる恐れがある。
そこで本発明は、電子ペンにより電子ペン用記入媒体に記入した内容にユーザエリアを定義し、参照のためにユーザエリアをタップした場合、格納した記入情報にタップによるストローク情報を含まないようにすることが可能な端末装置、それに用いられるプログラム及び情報処理システムを提供することを目的とする。
本発明に係る端末装置は、電子ペンにより認識可能なコード化パターンが印刷された電子ペン用記入媒体に記入された情報を処理する端末装置であって、前記電子ペンから、前記電子ペン用記入媒体への記入内容に対応するストローク情報を含む記入情報を取得する記入情報取得手段と、前記記入情報取得手段により取得した記入情報を格納する記入情報格納手段と、前記記入情報に基づいて前記記入内容に対応するユーザエリアを自動的に定義するユーザエリア定義手段と、前記ユーザエリアと、前記コード化パターン上における前記ユーザエリアの位置座標を示す座標データとを対応付けたユーザエリア定義情報を記憶するユーザエリア定義情報記憶手段と、前記記入情報に含まれる、前記ユーザエリアへのタップに対応するタップ情報に基づいて、前記ユーザエリア定義情報を参照することで、タップしたユーザエリアを特定するユーザエリア特定手段と、前記ユーザエリア定義手段がユーザエリアを定義した後に当該ユーザエリアに入力された記入情報は、前記記入情報格納手段に格納しないように制御する格納制御手段と、を備えることを特徴とする。
上記のように構成された端末装置において、電子ペンは、認識可能なドットパターンが印刷された電子ペン用記入媒体に記入された内容を含むデジタルデータである記入情報を取得し、端末装置へ送信する。端末装置は、電子ペンから取得する記入情報に基づいて処理を実行することができる。端末装置とは、電子ペンの近傍に存在し、電子ペンから取得した記入情報を処理することができるPC、PDA(Personal Digital Assistants)、携帯電話等の外部機器である。なお、本発明において記入情報は、電子ペン用記入媒体に記入された内容に対応するデジタルデータのみではなく、電子ペン用記入媒体へのタップに対応するデジタルデータを含むものとする。タップとは、電子ペン用記入媒体を電子ペンにより叩くことである。例えば、利用者が電子ペン用記入媒体に任意の文字列を記入する。ここで、文字列とは、数字、ひらがな、カタカナ、ギリシャ文字、JIS1、JIS2など任意の1文字以上の文字の集まりである。このとき、電子ペンは、記入した文字列に対応する座標情報、ストローク情報等を記入情報として取得し、端末装置に送信する。座標情報とは、電子ペン用記入媒体に印刷されたドットパターン上における文字列の位置座標を示すX/Y座標データ等である。ストローク情報とは、電子ペンが記入した文字列の軌跡を示すデータである。端末装置は、記入情報取得手段により取得した記入情報をメモリに格納し、蓄積する。端末装置は、取得した記入情報に含まれる座標情報に基づいて、ユーザエリアを定義する。具体的には、電子ペンが取得した記入情報に含まれる座標情報(X,Y)の各々の最小値及び最大値を求め、それらの座標を頂点とする長方形のエリアをユーザエリアとして登録し、エリアIDを付与する。さらに、端末装置は、ユーザエリアIDを付与したユーザエリアとユーザエリアの位置座標を示す座標データとを対応付けたユーザエリア定義情報を記憶する。利用者は記入した文字列について参照する場合、当該文字列をタップする。これにより当該文字列に定義されたユーザエリアをタップすることになる。このとき、電子ペンは、当該タップに対応する座標情報、ストローク情報等を記入情報として取得し、端末装置に送信する。取得した記入情報(タップ情報)に含まれる座標情報に基づいて、ユーザエリア定義情報を参照することにより、端末装置は、タップされたユーザエリアを特定する。ここで、端末装置は、ユーザエリア定義後に取得したタップ情報は、メモリに格納しない。これにより、メモリに蓄積された記入情報に、利用者が参照する際のタップに対応するストローク情報は含まれなくなる。
さらに、上記端末装置において、データを出力するデータ出力部と、前記ユーザエリアと他のデータを対応付けて格納する出力データ格納手段と、前記データ出力部から、前記ユーザエリア特定手段により特定されたユーザエリアと対応付けて格納されている前記他のデータを出力する第1データ出力手段と、前記データ出力部から、前記記入情報格納手段に格納されている記入情報に含まれるストローク情報に基づいて生成される生成データを出力する第2データ出力手段とを備え、利用者は自身が記入した内容に対応する音声データやイメージデータ等を確認することができる。例えば、前述のように利用者が電子ペン用記入媒体に任意の文字列を記入した場合、端末装置は、取得した記入情報に含まれるストローク情報に基づいて、当該端末装置に搭載された文字認識エンジンによりHWR(HandWriting Recognition;手書き文字認識)やOCR(Optical Character Recognition;光学文字認識)を実行することで、記入された文字列を特定する。特定した文字列に対応する音声をデータ出力部から出力し、当該音声データを前記ユーザエリアと対応させて格納する。利用者は記入した文字列に対応する音声を参照する場合、当該文字列をタップする。端末装置は、前記ユーザエリア特定手段により、タップされたユーザエリアを特定する。端末装置は、特定したユーザエリアと対応して格納されている音声データをデータ出力部から出力する。これにより、利用者は記入した文字列に対応する音声を参照することができる。また、利用者が今まで記入した内容をイメージで表示したい場合、端末装置は今まで蓄積されている記入情報に含まれるストローク情報に基づいてイメージデータを生成し、データ出力部に表示する。この際、格納制御手段により、メモリに蓄積された記入情報に、利用者が参照する際のタップ情報は含まれていないため、利用者は、自身が文字列として意図して記入したストローク情報のみに基づくイメージを参照することができる。
また、前記ユーザエリア定義手段は、以下の各条件をトリガとして、ユーザエリアを定義することができる。第一の条件は、前記記入情報に含まれる時間情報に基づき、前記電子ペン用記入媒体への記入の終了時刻から所定の時間を経過したときに、ユーザエリアを定義する。第二の条件は、前記電子ペン用記入媒体は、ユーザエリアの定義処理の実行指示に対応する定義実行エリアを有し、前記電子ペンにより前記定義実行エリアへの記入がなされたときに、ユーザエリアを定義する。第三の条件は、前記記入情報取得手段が前記記入情報中に含まれる特定のストローク情報を検出したときに、ユーザエリアを定義する。これにより、利用者は自由に記入内容を区切ることができる。
さらに、上記端末装置において、前記タップ情報に基づいて、当該タップのストローク開始点及びストローク終了点を特定する開始終了点特定手段を備え、前記ユーザエリア特定手段は、前記ストローク開始点及び前記ストローク終了点の座標データに基づいて前記ユーザエリア定義情報を参照することで、当該ストローク開始点及び当該ストローク終了点の双方が含まれるユーザエリアを特定することができる。
前記電子ペン用記入媒体は、前記第2データ出力手段の実行に対応するデータ生成エリアを有しており、前記端末装置は、前記記入情報に含まれる座標データに基づいて、前記データ生成エリアに前記電子ペンによる記入がなされたか否かを判定する判定手段をさらに備え、前記判定手段が前記データ生成エリアに前記電子ペンによる記入がなされたと判定した場合に、前記第2データ出力手段を実行する。これによれば、データ生成エリアへの記入がトリガとなり、端末装置は格納されている記入情報に含まれるストローク情報に基づいてデータを生成し、当該生成データを出力する。よって確実にデータ生成処理を実行することができる。
また、本発明に係るプログラムは、前記電子ペンから、前記電子ペン用記入媒体への記入内容に対応するストローク情報を含む記入情報を取得する記入情報取得手段、前記記入情報取得手段により取得した記入情報を格納する記入情報格納手段、前記記入情報に基づいて前記記入内容に対応するユーザエリアを自動的に定義するユーザエリア定義手段、前記ユーザエリアと、前記コード化パターン上における前記ユーザエリアの位置座標を示す座標データとを対応付けたユーザエリア定義情報を記憶するユーザエリア定義情報記憶手段、前記記入情報に含まれる、前記ユーザエリアへのタップに対応するタップ情報に基づいて、前記ユーザエリア定義情報を参照することで、タップしたユーザエリアを特定するユーザエリア特定手段、前記ユーザエリア定義手段がユーザエリアを定義した後に当該ユーザエリアに入力された記入情報は、前記記入情報格納手段に格納しないように制御する格納制御手段として前記端末装置を機能させることを特徴とする。
上記プログラムを実行することで、上述の端末装置を実現することができる。また、上述の端末装置の各態様も同様に実現することができる。
また、本発明に係る情報処理システムによれば、利用者が電子ペン用記入媒体に記入すると、電子ペンは、記入内容に対応する座標情報、ストローク情報等を記入情報として取得し、端末装置に送信する。端末装置では、取得した記入情報に含まれる座標情報に基づいて、記入内容に対応するユーザエリアを定義する。端末装置は、前記ユーザエリアとユーザエリアの位置座標を示す座標データとを対応付けたユーザエリア定義情報を記憶する。利用者は記入内容について参照する場合、記入内容に対応して定義されたユーザエリアをタップする。このとき、電子ペンは、当該タップに対応する座標情報、ストローク情報等を記入情報(タップ情報)として取得し、端末装置に送信する。端末装置は、取得したタップ情報に含まれる座標情報に基づいて、ユーザエリア定義情報を参照することにより、利用者がタップしたユーザエリアを特定する。端末装置は、ユーザエリア定義後に取得したタップ情報はメモリに格納しない。これにより、メモリに蓄積された記入情報に、利用者が参照する際のタップに対応するストローク情報は含まれなくなる。
本発明に係る端末装置、それに用いられるプログラム及び情報処理システムによれば、電子ペンにより電子ペン用記入媒体に記入した内容にユーザエリアを定義し、参照のために当該ユーザエリアをタップした場合でも、当該タップ情報を格納しないことで、蓄積した記入情報にタップによるストローク情報が含まれなくなる。
以下、図面を参照して本発明の好適な実施の形態について説明する。
<第1実施形態>
本実施形態の情報処理システムは、図1及び図2に示すように、電子ペン10A(10)と、専用ペーパー(電子ペン用媒体)20と、端末装置25A(25)とから構成される。ここで、図1は電子ペン10Aの使用形態を模式的に示す図であり、図2は電子ペン10Aの構成を示すブロック図である。専用ペーパー20には、ドットパターン(コード化パターン)が印刷されている。電子ペン10Aは、通常のインクペンと同様のペン先部17を備えており、利用者が通常のインクペンと同様にペン先部17によって専用ペーパー20上に文字などを書くと、電子ペン10Aは、ペン先部17の移動軌跡に沿って、専用ペーパー20に印刷されたドットパターンを局所的、連続的に読み取り、専用ペーパー20におけるその局所位置の座標を算出し、その座標データ等を端末装置25Aに送信する。電子ペン10Aは、端末装置25Aへ確実にデータを送信できるよう、端末装置25Aの近傍で使用される。端末装置25Aは、受信した座標データ等に基づいて、入力文字を記憶したり、タップに応じた処理を行ったりする等、所定の処理を実行する。以下、各構成について詳細に説明する。
[専用ペーパー]
まず、専用ペーパー20について説明する。専用ペーパー20は、用紙上にドットパターンが印刷され、さらにその上に罫線や記入枠などの図案や項目、文言、イラスト等が印刷されたものである。ドットパターンは、赤外線を吸収するカーボンを含んだインキにより印刷される。また、図案等は、カーボンを含まない通常のインキにより印刷される。ドットパターンと図案等とは用紙に対して同時に印刷してもよいし、どちらかを先に印刷してもよい。
図5に、電子ペン用記入媒体(以下、「記入帳票」と呼ぶ。)の例を示す。図5に示す記入帳票は、利用者が記入を行う記入エリア61と端末装置がデータ生成処理を実行するトリガとなるデータ生成エリア62により構成されている。ドットパターンは、記入帳票のほぼ全面に印刷されており、その上に各エリアの枠線等が、カーボンを含まない通常のインキにより印刷されている。利用者は、ドットパターンを意識することがなく、電子ペン10Aを使用して各エリアに記入する。
専用ペーパー20上のエリアは大きく2種類のエリアに分けることができる。1つは記入エリアであり、電子ペン10による記入内容をそのまま情報として取り扱うエリアである。図5の例では記入エリア61がこれに該当する。もう1つは機能エレメントであり、対応するエリア内を電子ペン10でチェックした際に、予めそのエリアに対して定義されているアクション、指示などを実行するようになっている。図5の例におけるデータ生成エリア62がこれに該当する。
データ生成エリア62は前述したように、蓄積した記入情報に基づいてデータ生成を実行させる指示を、近傍の端末装置25へ送信する際に使用される。利用者がデータ生成エリア62に電子ペン10Aでチェックを入れると、電子ペン10Aがデータ生成エリア62内のドットパターンを読み取る。当該パターンはデータ生成処理の実行指示に対応付けられており、電子ペン10A内のプロセッサ11はデータ通信ユニット13を通じてデータ生成処理の実行命令を端末装置25Aに送信する。
このように、ドットパターンを印刷した専用ペーパー上に所定の図案を印刷することにより、専用ペーパーを利用した記入用紙が生成できる。利用者は電子ペン10Aを使用して記入エリア61に記入すれば、その電子データが自動的に取得される。
[ドットパターン]
続いて、ドットパターンについて説明する。図3は、専用ペーパー20に印刷されたドットパターンのドットとそのドットが変換される値との関係を説明する図である。図3に示すように、ドットパターンの各ドットは、その位置によって所定の値に対応付けられている。すなわち、ドットの位置を格子の基準位置(縦線及び横線の交差点)から上下左右のどの方向にシフトされているかによって、各ドットは、0〜3の値に対応付けられている。また、各ドットの値は、さらに、X座標用の第1ビット値及びY座標用の第2ビット値に変換できる。このようにして対応付けられた情報の組合せにより、専用ペーパー20上の位置座標が決定されるよう構成されている。
図4(a)は、あるドットパターンの配列を示している。図4(a)に示すように、縦横約2mmの範囲内に6×6個のドットが、専用ペーパー上のどの部分から6×6ドットを取ってもユニークなパターンとなるように配置されている。これら36個のドットにより形成されるドットパターンは位置座標(例えば、そのドットパターンがその専用ペーパー上のどの位置にあるのか)を保持している。図4(b)は、図4(a)に示す各ドットを、格子の基準位置からのシフト方向によって、図3に示す規則性に基づいて対応づけられた値に変換したものである。この変換は、ドットパターンの画像を撮影する電子ペン10Aによって行われる。
[電子ペン]
次に電子ペン10Aについて説明する。図2に示すように、電子ペン10Aは、その内部にプロセッサ11、データ通信ユニット13、バッテリー14、LED15、カメラ16、圧力センサ18及びクロック22を備える。また、電子ペン10Aは通常のインクペンと同様の構成要素としてインクカートリッジ(図示せず)などを有する。
LED15は、電子ペン10Aのペン先付近に取り付けられており、専用ペーパー20上のペン先部17近傍(領域15a)に向けて、赤外線を照明する(図1参照)。領域15aは、ペン先部17が専用ペーパー20に接触する位置とはわずかにずれている。カメラ16は、LED15によって照明された領域15a内におけるドットパターンを撮影し、そのドットパターンの画像データをプロセッサ11に供給する。ここで、カーボンは赤外線を吸収するため、LED15によって照射された赤外線は、ドットの部分でドットに含まれるカーボンによって吸収される。そのため、ドットの部分は、赤外線の反射量が少なく、ドット以外の部分は赤外線の反射量が多い。したがって、カメラ16の撮影により、赤外線の反射量の違いから、カーボンを含むドットの領域とそれ以外の領域を区別することができる。たとえ撮影領域に罫線や枠などが印刷されてあったとしても、罫線や枠などのインクには、カーボンが含まれていないため、ドットパターンを認識することができる。なお、カメラ16による撮影領域は、図4(a)に示すような約2mm×約2mmの大きさを含む範囲であり、カメラ16の撮影は、毎秒50〜100回程度行われる。
バッテリー14は電子ペン10A内の各部品に電力を供給するためのものであり、例えば電子ペン10Aのキャップ(図示せず)の脱着により電子ペン10A自体の電源のオン/オフを行うよう構成させてもよい。クロック22は、現在時刻(タイムスタンプ)を発信し、プロセッサ11に供給する。圧力センサ18は、利用者が電子ペン10Aにより専用ペーパー20上に文字などを書く際にペン先部17に与えられる圧力、即ち筆圧を検出し、プロセッサ11へ供給する。
プロセッサ11は、圧力センサ18から与えられる筆圧データに基づいて、LED15及びカメラ16のスイッチオン/オフの切換を行う。即ち、利用者が電子ペン10Aで専用ペーパー20上に文字などを書くと、ペン先部17には筆圧がかかり、圧力センサ18によって所定値以上の筆圧が検出されたときに、プロセッサ11は、利用者が記入を開始したと判定して、LED15及びカメラ16を作動させる。
プロセッサ11は、利用者の記入が行われる間、カメラ16によって供給される画像データのドットパターンから、利用者が記入するストロークの専用ペーパー20上でのX,Y座標(単に「座標データ」とも呼ぶ)を連続的に算出していく。すなわち、プロセッサ11は、カメラ16によって供給される、図4(a)に示されるようなドットパターンの画像データを図4(b)に示すデータ配列に変換し、さらに、X座標ビット値・Y座標ビット値に変換して、そのデータ配列から所定の演算方法によりX,Y座標データを算出する。そしてプロセッサ11は、現在時刻(タイムスタンプ)を発信するクロック22から時間情報を取得し、その時間情報と、筆圧データ及びX,Y座標データとを関連付け、これらの情報を記入情報として、データ通信ユニット13に対して、端末装置25Aへ送信させる。ここで、一枚の専用ペーパー(電子ペン用媒体)20内の6×6のドットパターンは、その専用ペーパー20内で重複することはないため、利用者が電子ペン10Aでユーザエリアに必要事項を記入したりタップしたりすると、その記入やタップが専用ペーパー20のどのユーザエリアに対応するものであるかを、座標データから特定することができる。
データ通信ユニット13は、プロセッサ11から時間情報、筆圧データ、X,Y座標データを記入情報として受けると、端末装置25Aへ無線送信する。データ通信ユニット13による送信は、Bluetooth(登録商標)の無線送信によると好適である。なお、USBケーブルを使用した有線送信、端子などの接触によるデータ送信など、他の方法によって、データ通信ユニット13から端末装置25Aへデータ送信を行ってもよい。データ通信ユニット13による端末装置25Aへの記入情報の送信は、即時的且つ逐次的に行われる。
[端末装置]
次に、端末装置25Aについて図6を参照して説明する。端末装置25Aは、ハードウェアとして、電子ペン10Aとのデータ通信が可能なアンテナ装置、CPU等のプロセッサ、ROMやRAMといったメモリ、スピーカ、ディスプレイ等で構成される、PCや携帯電話、或いは携帯端末である。図6は、端末装置25Aの機能ブロック図である。端末装置25Aは、電子ペン10Aから取得したX,Y座標データ等の記入情報に基づいて、専用アプリケーションを実行することで所定の処理を行う。
図6に示すように、端末装置25Aは、情報記憶手段31、記入情報取得手段32、ユーザエリア定義手段33、開始終了点特定手段34、ユーザエリア特定手段35、データ出力手段36、格納制御手段37、判定手段38、音声出力部39、イメージ出力部40、を備える。物理的には、情報記憶手段31は、ROMやRAMといったメモリによって構成され、記入情報取得手段32は、データ通信ユニット、プロセッサ等によって構成され、音声出力部43はスピーカ等で、イメージ出力部40はディスプレイ等で構成される。また、ユーザエリア定義手段33、開始終了点特定手段34、ユーザエリア特定手段35、データ出力手段36、格納制御手段37、判定手段38は、CPU等のプロセッサに組み込まれている。
情報記憶手段31は、ユーザエリアと、ドットパターン上におけるユーザエリアの位置座標を示す座標データとを対応付けて記憶するメモリである。すなわち、図7に示すように、情報記憶手段31には、ユーザエリアIDとユーザエリアの位置座標領域を表す座標データとを対応付けたユーザエリア定義情報が記憶されている。エリアID「A01」に関連して座標データ「(x2,y2),H2,W2」が記憶され、エリアID「A02」に関連して座標データ「(x3,y3),H3,W3」が記憶されている。各ユーザエリアの座標データを構成するデータ(xn,yn)、Hn、Wnは、図8に示すように、それぞれ、ドットパターン上におけるユーザエリアの頂点V(xn,yn)の座標、Y軸方向の高さ(Height)、X軸方向の幅(Width)を意味する。すなわち、情報記憶手段31は、本発明におけるユーザエリア定義情報記憶手段として機能する。また、以下に述べるように、情報記憶手段31は、本発明における記入情報格納手段、出力データ格納手段としても機能する。
記入情報取得手段32は、電子ペン10Aのデータ通信ユニット13によって送信される専用ペーパー20への記入内容に対応する記入情報を即時的且つ逐次的に取得する手段であり、Bluetooth(登録商標)による通信方式の電波を受信するアンテナ等により構成される。記入情報には、タップ、文字、記号、絵柄等を記入する際に取得する情報が含まれる。特に、タップにより取得される記入情報をタップ情報と呼ぶ。記入情報取得手段32によって取得された記入情報は情報記憶手段31に格納される。
ユーザエリア定義手段33は、記入情報取得手段32が取得した記入情報に含まれる座標情報に基づいて記入内容に対応するユーザエリアを自動的に定義する。具体的には、電子ペンが取得した記入情報に含まれる座標情報(X,Y)の各々の最小値及び最大値を求め、それらの座標を頂点とする長方形のエリアをユーザエリアとして登録し、エリアIDを付与する。ユーザエリアとして登録された座標データとエリアIDはユーザエリア定義情報として情報記憶手段31に記憶される。ただし、ユーザエリア定義情報にはデータ生成エリアとデータ生成エリアの位置座標領域を表す座標データとを対応付けたデータ生成エリア定義情報が予め含まれている(図7参照)。
なお、ユーザエリア定義手段33は、以下の各条件をトリガとして、ユーザエリアを定義することができる。第一の条件では、ユーザエリア定義手段33は、記入情報に含まれる時間情報に基づき、電子ペン用記入媒体20への記入の終了時刻から所定の時間を経過したときに、ユーザエリアを定義する。第二の条件では、電子ペン用記入媒体20はユーザエリアの定義処理の実行指示に対応する定義実行エリアを有し、ユーザエリア定義手段33は、電子ペン10により定義実行エリアへの記入がなされたときに、ユーザエリアを定義する。第三の条件では、ユーザエリア定義手段33は、記入情報取得手段32が記入情報中に含まれる特定のストローク情報を検出したときに、ユーザエリアを定義する。ここで、特定のストロークとは、ユーザエリアの定義処理に対応付けて予め決定されたストロークである。これにより、利用者は自由に記入内容を区切ることができる。
開始終了点特定手段34は、記入情報取得手段32が取得した記入情報に含まれるストローク開始点及びストローク終了点を特定する。具体的には、開始終了点特定手段34は、ストローク開始点及びストローク終了点それぞれの位置座標を示す座標データと記入時刻とを特定する。
ユーザエリア特定手段35は、記入情報取得手段32が取得した記入情報(タップ情報)に含まれる座標データに基づいて、情報記憶手段31が記憶したユーザエリア定義情報(図7参照)を参照することにより、対応するユーザエリアを特定する。このとき、ユーザエリア特定手段35は、1つのストロークのストローク開始点及びストローク終了点の双方が含まれるユーザエリアのみを特定するようにするとよい。そのような設定にすれば、利用者が記入帳票に記入したストロークのストローク開始点及びストローク終了点のいずれかがユーザエリアの範囲外にある場合には、利用者がそのユーザエリアをタップしようと意図したものではないと判定することができる。また、ユーザエリア特定手段35は、開始終了点特定手段34によって特定されたストローク開始点及びストローク終了点における時間及び/又は両点間の移動距離に基づいて、利用者によりユーザエリアに記入されたストロークがタップであるか否かを判定する。ユーザエリア特定手段35は、記入情報及びユーザエリア定義情報に基づいて、電子ペン10Aによりタップされたユーザエリアを特定する。
データ出力手段36は、ユーザエリア特定手段35により特定されたユーザエリアと対応付けて、情報記憶手段31に格納されている他のデータをデータ出力部(音声出力部39、イメージ出力部40)から出力させる。例えば、利用者による記入内容が文字列であった場合に、記入文字列が正しく認識されているかを確認するために、当該記入文字列に対応する音声データを作成し、音声出力部39から出力させる。また、記入内容をイメージとして出力する場合には、対応するイメージデータを作成し、イメージ出力部40から出力させる。作成された音声データやイメージデータは、ユーザエリア定義手段33により定義されたユーザエリアと対応付けて、情報記憶手段31に記憶される(図9参照)。また、データ出力手段36は、利用者が参照のためにユーザエリアをタップした場合に、データ出力部から、ユーザエリア特定手段35により特定されたユーザエリアと対応付けて格納されている他のデータを出力する。さらに、データ出力手段36は、情報記憶手段31に格納されている記入情報に含まれるストローク情報に基づいて生成される生成データをデータ出力部から出力させる。例えば、利用者が今まで記入した内容をイメージで表示したい場合、今まで蓄積されている記入情報に含まれるストローク情報に基づいて生成されるイメージデータを、イメージ出力部40から出力させる。すなわち、データ出力手段36は、本発明における第1データ出力手段及び第2データ出力手段として機能する。
格納制御手段37は、ユーザエリア定義手段33がユーザエリアを定義した後に当該ユーザエリアに入力されたタップ情報に含まれるストローク情報を、情報記憶手段31に格納しないように制御する。
判定手段38は、記入情報取得手段32が取得した記入情報に含まれる座標データに基づいて、情報記憶手段31に記憶されているユーザエリア定義情報に予め含まれているデータ生成エリア定義情報を参照することで、電子ペン10Aによりデータ生成エリア62に記入がなされたか否かを判定する。
端末装置25Aは、専用アプリケーションがインストールされることにより、上述の各手段が構成される。
[専用アプリケーション]
次に、専用アプリケーション50について図10を参照して説明する。図10は、専用アプリケーション50のモジュール構成を示す。専用アプリケーション50は、電子ペン10Aが専用ペーパー20に記入した内容に対応するデジタルデータである記入情報に基づいて所定の処理を実行するものであって、ダウンロード等により予め端末装置25Aにインストールされている。
専用アプリケーションは、原則として専用ペーパー20に対応付けられている。つまり、専用ペーパー20の種類が異なれば、その種類に応じて各専用ペーパー20に記入されたデータを処理する専用アプリケーションは異なる。しかし、専用ペーパー20と専用アプリケーションの対応は必ずしも1対1である必要はなく、複数種類の専用ペーパー20に1つの専用アプリケーションを対応付けてデータを処理させてもよい。また、1種類の専用ペーパー20に複数の専用アプリケーションを対応付けてデータを処理させてもよい。
図10に示すように、専用アプリケーション50は、情報記憶モジュール101、記入情報取得モジュール102、ユーザエリア定義モジュール103、開始終了点特定モジュール104、ユーザエリア特定モジュール105、データ出力モジュール106、格納制御モジュール107、判定モジュール108を有する。
情報記憶モジュール101は、情報記憶手段31に対して、図7に示すように、ユーザエリアと、ドットパターン上におけるユーザエリアの位置座標を示す座標データとを対応付けて記憶させるモジュールである。また、情報記憶モジュール101は、情報記憶手段31に対して、記入情報取得モジュール102が取得した記入情報を記憶させるモジュールである。さらに、情報記憶モジュール101は、情報記憶手段31に対して、図9に示すように、ユーザエリア定義手段33により定義されたユーザエリアと音声データやイメージデータ等の他のデータを対応付けて情報記憶手段31に記憶させる。
記入情報取得モジュール102は、記入情報取得手段32を用いて、専用ペーパー20への電子ペン10Aによる記入に対応する記入情報(タップ情報を含む)を取得する機能を有するモジュールである。
ユーザエリア定義モジュール103は、記入情報取得モジュール102の実行によって取得された記入情報に含まれる座標情報に基づいて記入内容に対応するユーザエリアを自動的に定義する機能を有するモジュールである。
開始終了点特定モジュール104は、記入情報(タップ情報)に含まれるストロークのストローク開始点及びストローク終了点につき、それぞれの座標データ及び記入時刻を特定する機能を有する。
ユーザエリア特定モジュール105は、記入情報(タップ情報)に含まれる座標データに基づいて、図7に示すユーザエリア定義情報を参照することで、タップ情報に対応するユーザエリアを特定する機能を有する。このとき、ユーザエリア特定モジュール105は、タップ情報に基づいて、電子ペン10Aによりタップされたユーザエリアを特定するものであって、ストローク開始点及びストローク終了点の双方が含まれるユーザエリアを特定するようにするとよい。
データ出力モジュール106は、ユーザエリア特定モジュール105の実行によって特定されたユーザエリアと対応付けて、情報記憶モジュール101によって情報記憶手段31に格納されている他のデータをデータ出力部から出力させる機能を有する。また、データ出力モジュール106は、情報記憶手段31に格納されている記入情報に含まれるストローク情報に基づいて生成される生成データをデータ出力部から出力させる機能を有する。
格納制御モジュール107は、記入情報に含まれるユーザエリアへのタップ情報に基づき、ユーザエリア定義モジュール103が、ユーザエリアを定義した後に当該ユーザエリアに入力されたタップ情報を情報記憶手段31に格納しないように制御する機能を有する。
判定モジュール108は、記入情報に含まれる座標データに基づいて、情報記憶手段31に記憶されているユーザエリア定義情報に予め含まれているデータ生成エリア定義情報を参照することで、電子ペン10Aによりデータ生成エリア62に記入がなされたか否かを判定する機能を有する。
[本情報処理システムによる記入内容認識処理フロー]
次に、第1実施形態の情報処理システムにより行われる処理フローについて図11乃至図14を参照して説明する。図11は、第1実施形態における記入帳票上の電子ペン10Aの使用形態を示す図である。図12は、端末装置25Aにおける記入内容認識処理のフローチャートである。図13は、記入内容認識処理において端末装置25Aにより実行されるデータ参照処理のフローチャートである。図14は、記入内容認識処理において端末装置25Aにより実行されるデータ生成処理のフローチャートである。
利用者は、電子ペン10Aにより、記入帳票に任意の記入を行う。例えば、図11(a)のように、記入帳票に「Big.」の文字列を記入する。すると、電子ペン10Aは、記入エリア61への記入に対応する座標データ、時間情報及び筆圧データを記入情報として端末装置25Aへ送信する。すると、端末装置25Aの記入情報取得手段32は、電子ペン10Aから記入情報を即時的且つ逐次的に記入情報を取得する(ステップS1)。
ここで、即時的とは、電子ペン10AがX,Y座標データ等の記入情報を取得すると、その記入情報は即座に端末装置25Aへ送信され、端末装置25Aによって取得されることを意味し、また、逐次的とは、電子ペン10AがX,Y座標データ等の記入情報を連続的に取得している間、その記入情報は、次々に端末装置25Aへ送信され、端末装置25Aによって取得されることを意味している。
情報記憶手段31は記入情報取得手段32によって取得した記入情報を格納する(ステップS2)。
ユーザエリア定義手段33は、記入情報取得手段32によって取得された記入情報に含まれる座標データに基づいて、記入内容に対応するユーザエリアを自動的に定義する(ステップS3)。例えば、ユーザエリア定義手段33は、図11(b)に示すように、記入内容である「Big.」の文字列のX座標の最小値Xmin、X座標の最大値Xmax、Y座標の最小値Ymin、Y座標の最大値Ymaxを求め、それらを頂点とする長方形のエリアをユーザエリアとして登録し、エリアID「A01」を付与する(図7参照)。
情報記憶手段31は、音声データやイメージデータ等の他のデータとユーザエリア定義手段33により定義されたユーザエリアとを、対応付けて格納する(ステップS4)。
記入情報取得手段32は、ユーザエリアへのタップ情報を取得したか否かを判定することにより、参照処理を開始するか否かを判定する(ステップS5)。記入情報取得手段32によりユーザエリアへのタップ情報を取得していないと判定された場合(ステップS5;No)、端末装置25Aは、次のステップに移行する。一方、記入情報取得手段32によりユーザエリアへのタップ情報を取得したと判定された場合(ステップS5;Yes)、端末装置25Aは、データ参照処理を実行する(ステップS6)。
データ参照処理において、端末装置25Aは、ユーザエリアへのタップ情報を取得する(ステップS11)。続いて、開始終了点特定手段34は、記入情報取得手段32によって取得されたタップ情報に含まれるストロークのストローク開始点及びストローク終了点における座標データ及び記入時刻を特定する。次に、ユーザエリア特定手段35は、タップ情報に含まれる座標データに基づいて、情報記憶手段31が記憶したユーザエリア定義情報を参照し、対応するユーザエリアを特定する(ステップS12)。例えば、ユーザエリア特定手段35は、タップ情報に含まれる座標データに基づいてユーザエリア定義情報を参照することで、タップ情報に対応する記入エリアとしてエリアID「A01」を特定する(図7、図11(c)参照)。このとき、ユーザエリア特定手段35は、ストローク開始点及びストローク終了点の記入時刻の差分に基づいて記入情報がタップ情報であることを判定する。つまり、ユーザエリア特定手段35は、タップ情報及びユーザエリア定義情報に基づいて、電子ペン10Aによりタップされたユーザエリアを特定する。
なお、ユーザエリア特定手段35は、ストローク開始点及びストローク終了点の座標データから算出される両点間の移動距離(筆記された線の長さ)に基づいて、ユーザエリアに記入されたストロークがタップであるか否かを判定することとしてもよい。
続いて、格納制御手段38は、ユーザエリア定義手段35がユーザエリアを定義した後に当該ユーザエリアに入力されたタップ情報は、情報記憶手段31に格納しないように制御する(ステップS13)。例えば、記入内容である「Big.」に対応して定義されたユーザエリアをタップした場合に、記入情報取得手段32によって取得したタップ情報に含まれるストローク情報「レ」は、情報記憶手段31に格納されない(図11(c)参照。「レ」マークはタップを表す)。
端末装置25Aのデータ出力手段36は、ユーザエリア特定手段35により特定されたユーザエリアと対応付けて情報記憶手段31に格納されている他のデータをデータ出力部から出力させる(ステップS14)。例えば、データ出力手段36は、ユーザエリア特定手段35により特定されたエリアID「A01」に対応する音声データ「01.mp3」を音声出力部39から出力させる(図9参照)。
続いて、判定手段38は、記入帳票におけるデータ生成エリア62に記入がなされたか否かを判定することにより、データ生成処理を開始するか否かを判定する(ステップS7)。判定手段38によりデータ生成エリア62に記入がなされていないと判定された場合(ステップS7;No)、端末装置25Aは、記入内容認識処理を完了する。一方、判定手段38によりデータ生成エリア62に記入がなされたと判定された場合(ステップS7;Yes)、端末装置25Aは、データ生成処理を実行する(ステップS8)。
データ生成処理において、端末装置25Aは、データ生成エリア62に記入がなされたという判定を受け取る(ステップS21)。端末装置25Aは、情報記憶手段31に格納されている記入情報に含まれるストローク情報に基づいてデータを生成し(ステップS22)、当該生成データをデータ出力部から出力させる(ステップS23)。例えば、記入内容「Big.」をイメージで表示したい場合、情報記憶手段31に格納された「Big.」に対応する記入情報に含まれるストローク情報に基づいてイメージデータを、イメージ出力部40から出力させる。ここで、ステップS5でユーザエリアへタップをしていたとしても、格納制御手段38により、タップ情報に含まれるストローク情報は格納されていないので、出力されるイメージには「レ」マークは表示されない。
このように、利用者が、対応する他のデータを参照するために、ユーザエリアをタップしていたとしても、タップ情報は格納されていないので、記入情報に基づいて生成したデータを出力する際、端末装置25Aは、タップによるストロークを認識せずに生成データを出力することができる。
[本情報処理システムによる作用効果]
この情報処理システムによれば、電子ペン10Aで記入帳票に記入した内容にユーザエリアを定義し、参照のために当該ユーザエリアをタップした場合でも、タップ情報を格納しないことで、蓄積した記入情報にタップによるストローク情報が含まれなくなる。よって、記入情報に基づいて生成したデータを出力する際、端末装置25Aは、タップによるストロークを認識せずに生成データを出力することができる。つまり、利用者は、自身が記入内容として意図して記入したストローク情報のみに基づく生成データを参照することができる。
なお、上記第1実施形態は次のように構成させて変更することもできる。
例えば、情報記憶手段31は、ユーザエリア定義情報(図7参照)とユーザエリアと他のデータとの対応付け(図9参照)とを分けて記憶しているが、ユーザエリアのエリアIDに対して、ユー座標データ、他のデータをまとめて関連付けて記憶させるようにしてもよく、これらの情報のデータ構造は任意に設定することができる。
また、第1実施形態では、電子ペン10Aのクロック22は現在時刻を発信することとしているが(図2参照)、クロック22は、端末装置25Aとの通信接続が確立した時点から通信接続状態が終了するまでの間、0から始まりストロークの記入中に経過していく記入時間を発信することとしてもよい。この場合、プロセッサ11は、ストロークの記入中に、クロック22が発信する経過時間(記入時間)を時間情報として取得し、その時間情報と、筆圧データと、X,Y座標データとを関連付け、データ通信ユニット13に対して記入情報として端末装置25Aへ送信させる。
<第2実施形態>
次に、第2実施形態について説明する。第2実施形態と第1実施形態とが同様の部分については同じ符号を付し、適宜説明を省略する。第2実施形態と第1実施形態とが異なる点は、第1実施形態の電子ペン10Aは、図2に示すようにクロック22を備えていたが、第2実施形態の電子ペン10B(10)は、図15に示すようにクロック22を備えていない。この場合、プロセッサ11は、利用者によって電子ペン10Bを用いて記入が行われる間に、筆圧データ及びX,Y座標データを取得し、それらのデータを記入情報としてデータ通信ユニット13により端末装置25B(25)へ送信する。その代わり、端末装置25Bは、現在時刻を発信するクロックを備えており、電子ペン10Bから記入情報を取得した取得時刻を関連付けて記憶しておく。つまり、端末装置25Bは、記入情報と、記入情報の取得時刻とを関連付けて記憶しておく。
続いて、第2実施形態における処理フローについて説明する。図16は、端末装置25Bにおける記入内容認識処理のフローチャートである。図17は、端末装置25Bにおけるデータ参照処理のフローチャートである。
利用者は、電子ペン10Bにより、記入帳票に任意の記入を行う。すると、電子ペン10Bは、記入エリア61への記入に対応する座標データ、時間情報及び筆圧データを記入情報として端末装置25Bへ送信する。すると、端末装置25Bの記入情報取得手段32は、電子ペン10Bから記入情報を即時的且つ逐次的に記入情報を取得し、記入情報と、記入情報が取得された時に端末装置25Bのクロックにより発信された現在時刻の情報とを関連付ける(ステップS31)。記入時刻に関連付けられた時間情報を、取得時刻と呼ぶ。
情報記憶手段31は、記入情報取得手段32によって取得し、取得時刻と関連付けた記入情報を格納する(ステップS32)。
ユーザエリア定義手段33は、記入情報取得手段32によって取得された記入情報に含まれる座標データに基づいて、記入内容に対応するユーザエリアを自動的に定義する(ステップS33)。
情報記憶手段31は、音声データやイメージデータ等の他のデータとユーザエリア定義手段33により定義されたユーザエリアとを、対応付けて格納する(ステップS34)。
記入情報取得手段32は、ユーザエリアへのタップ情報を取得したか否かを判定することにより、参照処理を開始するか否かを判定する(ステップS35)。記入情報取得手段32によりユーザエリアへのタップ情報を取得していないと判定された場合(ステップS35;No)、端末装置25Aは、次のステップに移行する。一方、記入情報取得手段32によりユーザエリアへのタップ情報を取得したと判定された場合(ステップS35;Yes)、端末装置25Bは、データ参照処理を実行する(ステップS36)。
データ参照処理において、端末装置25Bは、ユーザエリアへのタップ情報を取得し、記入情報と、記入情報が取得された時に端末装置25Bのクロックにより発信された現在時刻の情報とを関連付ける(ステップS41)。続いて、開始終了点特定手段34は、記入情報取得手段32によって取得されたタップ情報に含まれるストロークのストローク開始点及びストローク終了点における座標データ及び取得時刻を特定する。次に、ユーザエリア特定手段35は、タップ情報に含まれる座標データに基づいて、情報記憶手段31が記憶したユーザエリア定義情報を参照し、対応するユーザエリアを特定する(ステップS42)。例えば、ユーザエリア特定手段35は、タップ情報に含まれる座標データに基づいてユーザエリア定義情報を参照することで、タップ情報に対応する帳票エリアとしてエリアID「A01」を特定する(図7、図11(c)参照)。このとき、ユーザエリア特定手段35は、ストローク開始点及びストローク終了点の記入時刻の差分に基づいて記入情報がタップ情報であることを判定する。つまり、ユーザエリア特定手段35は、タップ情報及びユーザエリア定義情報に基づいて、電子ペン10Bによりタップされたユーザエリアを特定する。
なお、ユーザエリア特定手段35は、ストローク開始点及びストローク終了点の座標データから算出される両点間の移動距離(筆記された線の長さ)に基づいて、ユーザエリアに記入されたストロークがタップであるか否かを判定することとしてもよい。
続いて、格納制御手段38は、ユーザエリア定義手段33がユーザエリアを定義した後に当該ユーザエリアに入力されたタップ情報に含まれるストローク情報を、情報記憶手段31に格納しないように制御する(ステップS43)。
端末装置25Bのデータ出力手段36は、ユーザエリア特定手段35により特定されたユーザエリアと対応付けて情報記憶手段31に格納されている他のデータをデータ出力部から出力させる(ステップS44)。
続いて、判定手段38は、記入帳票におけるデータ生成エリア62に記入がなされたか否かを判定することにより、データ生成処理を開始するか否かを判定する(ステップS37)。判定手段38によりデータ生成エリア62に記入がなされていないと判定された場合(ステップS37;No)、端末装置25Bは、記入内容認識処理を完了する。一方、判定手段38によりデータ生成エリア62に記入がなされたと判定された場合(ステップS37;Yes)、端末装置25Bは、データ生成処理を実行する(ステップS38)。
端末装置25Bにおけるデータ生成処理のフローチャートは第1実施形態のデータ生成処理のフローチャート図14と同様である。ただし、情報記憶手段31に格納されている記入情報は端末装置25Bのクロックにより発信された現在時刻の情報(取得時刻)と関連付けられている点で第1実施形態とは異なる。
端末装置25Bは、データ生成エリア62に記入がなされたという判定を受け取る(ステップS21)。端末装置25Bは、情報記憶手段31に格納されている記入情報に含まれるストローク情報に基づいてデータを生成し(ステップS22)、当該生成データをデータ出力部から出力させる(ステップS23)。
上述したように、上記第1及び第2実施形態によれば、利用者が、対応する他のデータを参照するために、ユーザエリアをタップしていたとしても、タップ情報を格納していないので、記入情報に基づいて生成したデータを出力する際、端末装置は、タップによるストロークを認識せずに生成データを出力することが可能である。
なお、本発明は、上記第1及び第2実施形態に限られない。
また、電子ペン10内に、ペン自体又はその所有者に関するプロパティ情報(ペン情報又はペン所有者情報)を保持しておき、端末装置25から参照することができるようにしてもよいし、プロパティ情報の全部又は一部を記入情報と共に端末装置25に送信するようにしてもよい。ペン情報としては、バッテリーレベル、ペンID、ペン製造者番号、ペンソフトウェアのバージョン、サブスクリプションプロバイダのIDなどが挙げられる。また、ペン所有者情報としては、国籍、言語、タイムゾーン、emailアドレス、名称、住所、ファックス/電話番号、携帯電話番号などが挙げられる。
また、上記実施形態では、ドットは赤外線を吸収するカーボンを含むインクとし、電子ペン10のLED15を、赤外線を照射するLEDとし、カメラ16によって赤外線の反射量の差によって、電子ペン10でドットパターンを読み取っていたが、これに限らない。例えば、ドットは所定波長の光によって所定波長を発光するインクとし、電子ペン10のLED15を、ドットのインクを発光させる光を照射するものとし、カメラ16によってドットのインクが発光する波長の領域を検知することによって、電子ペン10でドットパターンを読み取るようにしてもよく、カメラ16によってドットパターンが読み取れれば、ドットのインクの種別やLED15の照射光等は上記実施形態で示したものに限られない。また、専用ペーパー20における位置座標が特定できるものであれば、ドットパターンの代わりに、別のコード化されたパターン、例えば、2次元コードパターンなどであってもよい。
また、ドットパターンの割り当ては、通常、用紙の用途毎に行われるが、専用ペーパー20を商業印刷機により大量印刷するような場合には、同一種類の電子ペン用媒体には同じドットパターンが印刷されることになる。この場合、同一種類の電子ペン用媒体を1枚1枚区別するため、電子ペン用媒体には、各媒体を識別する識別情報を記入するための識別情報記入欄を設けるとよい。端末装置25において、電子ペン10から取得した記入情報に基づいて、文字認識により識別情報記入欄に記入された識別情報を特定し、当該記入情報と対応付けて記憶しておけば、同種の電子ペン用媒体を1枚1枚区別することができる。この他、ペンIDを当該識別情報と共に当該記入情報と対応付けて記憶することとしてもよい。これにより、端末装置25は、記憶した識別情報もしくは識別情報とペンIDに基づいて、各電子ペン用媒体を識別することができる。他方、プリンタにより印刷する場合には、用紙1枚1枚に異なるドットパターンを割り当てて、専用ペーパー20を印刷することも可能である。この場合、各専用ペーパー20に印刷されたドットパターンは、専用ペーパー20毎に異なるため、ドットパターンによって専用ペーパー20を1枚1枚識別し区別することができる。
本発明は、ユーザエリアを自動的に定義し、音声データ・イメージデータなどと対応付けるアプリケーションにおいて、対応付けられた情報を参照する際に、ペンタップで参照するアプリケーションに利用可能である。例えば、文字認識エンジンを用いた翻訳アプリケーション、四則演算を学習するためのアプリケーションにおけるアナウンス部分などに適用することができる。
電子ペンの使用形態を模式的に示す図である。 第1実施形態における電子ペンの構成を示すブロック図である。 専用ペーパーに印刷されたドットパターンによる情報の表現方法を説明する図である。 (a)は、ドットパターンを模式的に示し、(b)は、それに対応する情報を示す図である。 電子ペン用記入媒体である記入帳票の例を示す図である。 端末装置の機能ブロック図である。 ユーザエリア定義情報のデータ構造を模式的に示す図である。 座標データを説明する図である。 ユーザエリアと他のデータとの対応付けを模式的に示す図である。 第1実施形態における専用アプリケーションのモジュール構成図である。 記入帳票への記入における電子ペンの使用形態の例を示す図である。 第1実施形態における記入内容認識処理のフローチャートである。 第1実施形態におけるデータ参照処理のフローチャートである。 第1実施形態におけるデータ生成処理のフローチャートである。 第2実施形態における電子ペンの構成を示すブロック図である。 第2実施形態における記入内容認識処理のフローチャートである。 第2実施形態におけるデータ参照処理のフローチャートである。
符号の説明
10,10A,10B…電子ペン、11…プロセッサ、13…データ通信ユニット、14…バッテリー、15…LED、16…カメラ、18…圧力センサ、20…専用ペーパー(電子ペン用媒体)、22…クロック、25,25A,25B…端末装置、31…情報記憶手段、32…記入情報取得手段、33…ユーザエリア定義手段、34…開始終了点特定手段、35…ユーザエリア特定手段、36…データ出力手段、37…格納制御手段、38…判定手段、39…音声出力部、40…イメージ出力部、50…専用アプリケーション

Claims (9)

  1. 電子ペンにより認識可能なコード化パターンが印刷された電子ペン用記入媒体に記入された情報を処理する端末装置であって、
    前記電子ペンから、前記電子ペン用記入媒体への記入内容に対応するストローク情報を含む記入情報を取得する記入情報取得手段と、
    前記記入情報取得手段により取得した記入情報を格納する記入情報格納手段と、
    前記記入情報に基づいて前記記入内容に対応するユーザエリアを自動的に定義するユーザエリア定義手段と、
    前記ユーザエリアと、前記コード化パターン上における前記ユーザエリアの位置座標を示す座標データとを対応付けたユーザエリア定義情報を記憶するユーザエリア定義情報記憶手段と、
    前記記入情報に含まれる、前記ユーザエリアへのタップに対応するタップ情報に基づいて、前記ユーザエリア定義情報を参照することで、タップしたユーザエリアを特定するユーザエリア特定手段と、
    前記ユーザエリア定義手段がユーザエリアを定義した後に当該ユーザエリアに入力された記入情報は、前記記入情報格納手段に格納しないように制御する格納制御手段と、
    を備えることを特徴とする端末装置。
  2. データを出力するデータ出力部と、
    前記ユーザエリアと他のデータを対応付けて格納する出力データ格納手段と、
    前記データ出力部から、前記ユーザエリア特定手段により特定されたユーザエリアと対応付けて格納されている前記他のデータを出力する第1データ出力手段と、
    前記データ出力部から、前記記入情報格納手段に格納されている記入情報に含まれるストローク情報に基づいて生成される生成データを出力する第2データ出力手段と、を備えることを特徴とする請求項1に記載の端末装置。
  3. 前記ユーザエリア定義手段は、前記記入情報に含まれる時間情報に基づき、前記電子ペン用記入媒体への記入の終了時刻から所定の時間を経過したときに、ユーザエリアを定義することを特徴とする請求項1又は2に記載の端末装置。
  4. 前記電子ペン用記入媒体は、ユーザエリアの定義処理の実行指示に対応する定義実行エリアを有し、
    前記ユーザエリア定義手段は、前記電子ペンにより前記定義実行エリアへの記入がなされたときに、ユーザエリアを定義することを特徴とする請求項1又は2に記載の端末装置。
  5. 前記ユーザエリア定義手段は、前記記入情報取得手段が前記記入情報中に含まれる特定のストローク情報を検出したときに、ユーザエリアを定義することを特徴とする請求項1又は2に記載の端末装置。
  6. 前記タップ情報に基づいて、当該タップのストローク開始点及びストローク終了点を特定する開始終了点特定手段をさらに備え、
    前記ユーザエリア特定手段は、前記ストローク開始点及び前記ストローク終了点の座標データに基づいて前記ユーザエリア定義情報を参照することで、当該ストローク開始点及び当該ストローク終了点の双方が含まれるユーザエリアを特定することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の端末装置。
  7. 前記電子ペン用記入媒体は、前記第2データ出力手段の実行に対応するデータ生成エリアを有しており、
    前記端末装置は、
    前記記入情報に含まれる座標データに基づいて、前記データ生成エリアに前記電子ペンによる記入がなされたか否かを判定する判定手段をさらに備え、
    前記判定手段が前記データ生成エリアに前記電子ペンによる記入がなされたと判定した場合に、前記第2データ出力手段を実行する請求項2に記載の端末装置。
  8. 電子ペンにより認識可能なコード化パターンが印刷された電子ペン用記入媒体に記入された情報を処理する端末装置により実行されるプログラムであって、
    前記電子ペンから、前記電子ペン用記入媒体への記入内容に対応するストローク情報を含む記入情報を取得する記入情報取得手段、
    前記記入情報取得手段により取得した記入情報を格納する記入情報格納手段、
    前記記入情報に基づいて前記記入内容に対応するユーザエリアを自動的に定義するユーザエリア定義手段、
    前記ユーザエリアと、前記コード化パターン上における前記ユーザエリアの位置座標を示す座標データとを対応付けたユーザエリア定義情報を記憶するユーザエリア定義情報記憶手段、
    前記記入情報に含まれる、前記ユーザエリアへのタップに対応するタップ情報に基づいて、前記ユーザエリア定義情報を参照することで、タップしたユーザエリアを特定するユーザエリア特定手段、
    前記ユーザエリア定義手段がユーザエリアを定義した後に当該ユーザエリアに入力された記入情報は、前記記入情報格納手段に格納しないように制御する格納制御手段、として前記端末装置を機能させることを特徴とするプログラム。
  9. 電子ペンにより認識可能なコード化パターンが印刷された電子ペン用記入媒体と、
    前記電子ペン用記入媒体に印刷されたコード化パターンを記入情報及びタップ情報として読み取り、外部に送信する電子ペンと、
    前記電子ペンにより送信された前記記入情報及び前記タップ情報を取得し、所定の処理を実行する端末装置と、を備える情報処理システムであって、
    前記端末装置は、
    前記電子ペンから、前記電子ペン用記入媒体への記入内容に対応するストローク情報を含む記入情報を取得する記入情報取得手段と、
    前記記入情報取得手段により取得した記入情報を格納する記入情報格納手段と、
    前記記入情報に基づいて前記記入内容に対応するユーザエリアを自動的に定義するユーザエリア定義手段と、
    前記ユーザエリアと、前記コード化パターン上における前記ユーザエリアの位置座標を示す座標データとを対応付けたユーザエリア定義情報を記憶するユーザエリア定義情報記憶手段と、
    前記記入情報に含まれる、前記ユーザエリアへのタップに対応するタップ情報に基づいて、前記ユーザエリア定義情報を参照することで、タップしたユーザエリアを特定するユーザエリア特定手段と、
    前記ユーザエリア定義手段がユーザエリアを定義した後に当該ユーザエリアに入力された記入情報は、前記記入情報格納手段に格納しないように制御する格納制御手段と、を備えることを特徴とする情報処理システム。
JP2008025289A 2008-02-05 2008-02-05 端末装置、それに用いられるプログラム及び情報処理システム Expired - Fee Related JP4911056B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008025289A JP4911056B2 (ja) 2008-02-05 2008-02-05 端末装置、それに用いられるプログラム及び情報処理システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008025289A JP4911056B2 (ja) 2008-02-05 2008-02-05 端末装置、それに用いられるプログラム及び情報処理システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009187200A JP2009187200A (ja) 2009-08-20
JP4911056B2 true JP4911056B2 (ja) 2012-04-04

Family

ID=41070387

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008025289A Expired - Fee Related JP4911056B2 (ja) 2008-02-05 2008-02-05 端末装置、それに用いられるプログラム及び情報処理システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4911056B2 (ja)

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4231947B2 (ja) * 2002-09-26 2009-03-04 健治 吉田 媒体上に形成されたアイコン
JP4276957B2 (ja) * 2004-01-08 2009-06-10 大日本印刷株式会社 記入情報処理システム、プログラム及び電子ペン用帳票

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009187200A (ja) 2009-08-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5256700B2 (ja) 端末装置及びそのプログラム
JP2009193366A (ja) 電子ペン、端末装置及びそれに用いられるプログラム
JP4919089B2 (ja) 電子ペン及びプログラム
JP5109701B2 (ja) 端末装置、それに用いられるプログラム及び情報処理システム
JP2004110571A (ja) 手続システム及びそのサーバ装置、並びに電子ペン用帳票
JP4463664B2 (ja) 特定システム及びプログラム
JP4911056B2 (ja) 端末装置、それに用いられるプログラム及び情報処理システム
JP2009187235A (ja) 電子ペン及びそれに用いられるプログラム
JP4962338B2 (ja) 電子ペン及びプログラム
JP5305256B2 (ja) 端末装置及びそのプログラム
JP4973384B2 (ja) 端末装置、それに用いられるプログラム及び情報処理システム
JP5098680B2 (ja) 端末装置、それに用いられるプログラム及び情報処理システム
JP2009187197A (ja) 電子ペン及びプログラム
JP2007334420A (ja) 処理装置及びプログラム
JP4672523B2 (ja) 特定装置及びプログラム
JP4775246B2 (ja) 電子ペン及びプログラム
JP2009187236A (ja) 端末装置、それに用いられるプログラム及び情報処理システム
JP2008204033A (ja) 電子ペン及びそれに用いられるプログラム
JP4957296B2 (ja) 端末装置、処理システム及びプログラム
JP2009187194A (ja) 端末装置、それに用いられるプログラム及び情報処理システム
JP2007102403A (ja) 消去処理装置、プログラム及び電子ペン用帳票
JP5041340B2 (ja) 端末装置及びそのプログラム
JP4935552B2 (ja) 電子ペン、スキャナ及びそれらに用いられるプログラム
JP2008204216A (ja) 端末装置、それに用いられるプログラム及び情報処理システム
JP2009163554A (ja) 端末装置、それに用いられるプログラム及び情報処理システム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20101206

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20111220

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20111221

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120102

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150127

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees