JP2009162036A - ヘアキャッチャー - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ヘアキャッチャー本体10に毛髪除去部材80を取り付けたヘアキャッチャー2に、排水中の毛髪H1の流出を抑止しながら排水を流出させる下部排水流出部22を下部に有して流入した排水を一時的に保水しながら該排水を前記下部排水流出部22から流出させる凹状の一時保水部20と、該一時保水部20の上部から延出して排水中の毛髪H1の流出を抑止しながら前記一時保水部20に入りきらない排水を流出させる上部排水流出部30と、洗い場W1からの排水を前記一時保水部20へ導く排水導入部40とを設け、ヘアキャッチャー本体10から毛髪除去部材80を取り外す操作により一時保水部20内に残存する毛髪を除去可能とする。
【選択図】図5
Description
同図(a)の排水口は、封水筒902に排水量調節部品904を取り付けて封水筒902の穴径を小さくすることにより、水向案内部903による右回転の渦巻き水流を封水筒902内、すなわち、ヘアキャッチャー901外で発生させている。これにより、ヘアキャッチャー901内に渦巻き水流が発生するとされている。同排水口は、洗い場からの排水がヘアキャッチャー901全体に流入し、全排水が排水量調節部品904を通って少しずつ流下することになる。
また、同図(b)の排水口は、ヘアキャッチャー911の外側面に水向案内部913を一体形成あるいは着脱可能に形成している。同排水口も、水向案内部913による右回転の渦巻き水流をヘアキャッチャー911外で発生させ、この渦巻き水流をヘアキャッチャー911内に導入している。
ヘアキャッチャー901,911で捕集した毛髪等を捨てる際には、ヘアキャッチャー901,911全体を封水筒902から取り出して裏返す作業をすることになる。
ヘアキャッチャー925で捕集した毛髪等を捨てる際には、平板状のヘアキャッチャー925全体を流入口924から取り出して裏返す作業をすることになる。
網かご933で捕集した異物を捨てる際には、網かご933全体を水受椀部931aから取り出して裏返す作業をすることになる。
また、同図(a)(b)に示すヘアキャッチャー901,911は、外側に水向案内部903,913が設けられているため、封水筒902内で渦巻き水流を発生させるためには封水筒902の形状を水向案内部903,913の形状に合わせなければならない。さらに、洗い場からの全排水がヘアキャッチャー901,911全体に流入するため、ヘアキャッチャー全体に毛髪等が付着し、ヘアキャッチャーから毛髪等を除去し難かったり、ヘアキャッチャーが目詰まりしたりすることがある。
さらに、毛髪等を捨てるため、ヘアキャッチャー901,911全体を封水筒902から取り出して裏返す必要がある。
さらに、毛髪等を捨てるため、平板状のヘアキャッチャー925全体を流入口924から取り出して裏返す必要がある。
さらに、異物を捨てるため、網かご933全体を水受椀部931aから取り出して裏返す必要がある。
一時保水部内で一時的に溜まった排水の中では、毛髪等が浮遊して集まる。この一時保水部から排水が抜けると、毛髪等が集まった状態で一時保水部内に残存する。従って、捕集した毛髪等を容易に除去することができる性能、すなわち、良好な毛髪除去性を得ることができる。また、一時保水部に残存した毛髪等は、ヘアキャッチャー本体から毛髪除去部材を取り外す操作により除去可能である。すなわち、捕集した毛髪等を捨てるためにヘアキャッチャー全体を排水トラップから出す必要が無くなるので、毛髪等を捨てる作業が容易となる。
さらに、洗い場からの排水が一時保水部へ導かれるので、上部排水流出部の閉塞が抑止される。従って、安定した排水能力を得ることができる。
加えて、上述した良好な毛髪除去性及び安定した排水能力は、ヘアキャッチャー単独の構造のみで得られる。
上記排水は、毛髪を含む水とする。従って、下部排水流出部や上部排水流出部は、毛髪を含む水が流出する部位を意味する。
排水中の毛髪の流出を抑止する上記下部排水流出部や上記上部排水流出部は、全ての毛髪を止めなくても良い。すなわち、抑止は、全てを止めることに限定されない。
上記一時保水部が排水を一時的に保水することは、一時保水部内で排水が流出しながらも一時的に排水が溜まった状態にさせることを意味する。従って、一時保水部内での排水の滞留時間は、有限の時間である。中で毛髪が浮遊しながら一時保水部内に存在する排水の状態は、一時保水部内に一時的に保水されている状態に含まれる。
上記凹状の一時保水部は排水を受けて一時的に保水する形状であればよく、該一時保水部の形状には椀状、半球状、上下逆の円錐状、上下逆の角錐状、等の形状が含まれる。また、これらの形状の底部に上方へ突出したり膨出したりした部位が設けられた形状の一時保水部も、上記凹状の一時保水部に含まれる。
また、上記毛髪除去部材で少なくとも一時保水部が構成されてもよい。この場合、ヘアキャッチャー本体で上部排水流出部と排水導入部とが構成されてもよいし、上部排水流出部及び排水導入部の一部並びに一時保水部が毛髪除去部材で構成されて残りの上部排水流出部及び排水導入部がヘアキャッチャー本体で構成されてもよい。
上記旋回流は、一時保水部内に存在する排水が回転する流れをいい、一時保水部に流入した排水が下部排水流出部から流出するまでの回転数に制限は無い。また、旋回流の仮想の回転軸の向きは、鉛直方向でもよいし、水平方向でもよいし、鉛直方向や水平方向から斜めにずれた方向でもよい。
なお、上記ヘアキャッチャーを有する排水トラップの発明や、上記ヘアキャッチャーを有する浴室の発明も、上述した作用、効果を奏する。
請求項2に係る発明では、毛髪除去部材が一時保水部の内面に対して着脱可能に取り付けられているので、毛髪等を容易に捨てることができるとともに、より確実に毛髪等を除去することができる。
請求項3に係る発明では、少なくとも一時保水部を構成する毛髪除去部材がヘアキャッチャー本体に対して着脱可能に取り付けられているので、毛髪等を容易に捨てることができるとともに、より確実に毛髪等を除去することができる。
図1は本発明の第一の実施形態に係るヘアキャッチャー2を設けた浴室用の排水トラップ1を示す垂直断面図、図2は排水トラップ1の分解斜視図、図3はヘアキャッチャー本体10の斜視図、図4(a)は毛髪除去部材80の斜視図、図4(b)は毛髪除去部材80の側面図、図5はヘアキャッチャー2の平面図、図6(a)は毛髪除去部材80を取り付けたヘアキャッチャー本体10を図3のA1方向から見て示す側面図、図6(b)(c)は毛髪除去部材80を取り付けたヘアキャッチャー本体10を図3のA2−A2の位置から見て示す垂直断面図である。
排水桝112の四隅には、図2に示すように、ヘアキャッチャー2及びカバー120を載置するための洗い場側段部114a,114a及び浴槽側段部114b,114bが形成されている。カバー120の浴槽側縁部120aには、洗い場側へ凹んだ手かけ部122が形成されている。
一方、一時保水部20における下部排水流出部22の周囲は、水抜き孔の無い壁部21とされ、外側に向かって斜めに立ち上がっている。従って、一時保水部20は、流入した排水を一時的に保水しながら該排水を下部排水流出部22から流出させる。
なお、上記排水流出流量Qdを大きくするには、水抜き孔23,83の開口面積を大きくしたり、水抜き孔23,83の数を多くしたりして、水抜き孔23,83の総開口面積(個々の水抜き孔の開口面積を総和した面積)を大きくすればよい。むろん、Qdを小さくするには、水抜き孔23,83の総開口面積を小さくすればよい。このようにして、下部排水流出部22を所望の排水流出流量にすることができる。
本実施形態の上部排水流出部30は、排水桝112の中で容積をできるだけ大きくするため、一時保水部20の上部よりも緩やかな傾斜で外側へ延出している。
立壁部50は、洗い場W1からの排水を通す流入口56を洗い場W1側に設け浴槽側を離間させて上部排水流出部30の外側に配置された第一の分割立壁部52及び第二の分割立壁部54から構成されている。洗い場W1からの排水の多くは洗い場W1側から排水桝112に流入するので、ヘアキャッチャー2上の流入口56は洗い場W1からの排水の多くが流れ込む位置に設けられていることになる。両分割立壁部52,54は、上部排水流出部30を囲むように上部排水流出部30の外縁部30aから上方へ延出している。立壁部50があることにより、毛髪等を含む洗い場W1側からの排水が直接上部排水流出部30に入らないようになっており、毛髪等による上部排水流出部30の目詰まりを抑止することができる。
ここで、ヘアキャッチャー2を仮想の水平面HP1に投影した平面図形は図4の平面図に相当し、下部排水流出部22の平面図形(水抜き孔23に相当する部分も含まれる)は同図の22で表される二点鎖線で囲まれた図形に相当する。この平面図形は、水抜き孔23に相当する部分を含むものとする。下部排水流出部22の平面図形の重心CE1は、幾何学やシミュレーションで求めることができ、単位面積当たりの重量が均一な板を水抜き孔23の無い下部排水流出部22の形状に切り取って釣り合う点、すなわち、質量中心を探す試験を行うことによっても求めることができる。
仮想の水平面に投影された下部排水流出部の平面図形の重心CE1から水平方向へずれた位置に向かうとは、図4に示す傾斜部60の排水の流れ方向D13のように、ヘアキャッチャー2を上から見たときに重心CE1を通らない方向に向かうことを意味するものとする。
また、排水の流れ方向D13の向きは傾斜部60において最も傾斜した向きであり、この向きが傾斜部60の下がる向きであるものとする。本実施形態の傾斜部60が下がる向きは、排水が流れていく方向に見たときに下部排水流出部22から右側とされている。
以上より、排水導入部40は、フランジ部70により洗い場W1からの排水を主に傾斜部60へ案内し、該排水を立壁部50の外側から傾斜部60に沿って仮想の水平面に投影された下部排水流出部の平面図形の重心CE1(以下、下部排水流出部の重心CE1と記載)から水平方向へずれた位置に向けて一時保水部20へ導く。
本ヘアキャッチャー2を設けた排水トラップ1は、例えば、床材フランジ部113の先端部にパッキン144を取り付け、トラップ本体のフランジ部133に締め付けフランジ140を螺入して床材フランジ部113とトラップ本体130とを互いに固定し、封水筒150を締め付けフランジ140に取り付け、ヘアキャッチャー本体10を排水桝段部114に載置し、該ヘアキャッチャー本体10に毛髪除去部材80を取り付け、ヘアキャッチャー本体10の隅部にカバー120を載置することにより、形成される。
洗い場W1で生じた排水は、カバー120の周囲から排水桝112に流入し、主にヘアキャッチャーフランジ部70上へ流下する。ここで、図5の左側にある隅部76に流下した排水は第一の領域72へ流れ、同図の右側にある隅部77に流下した排水は領域72,74の下流部から速やかに傾斜部60へ流れる。第一の領域72上の排水は、第一の分割立壁部52に沿って左回りに案内された後、傾斜部60へ流れる。第二の領域74上の排水は、第二の分割立壁部54に沿って洗い場W1側へ案内された後、傾斜部60へ流れる。ここで、図5に示す排水の流れ方向D13に沿った傾斜部60の傾斜が排水の流れ方向D11,D12に沿った領域72,74の傾斜よりも大きいので、傾斜部60に流入した排水は一時保水部20内に向かって速度を上げる。このため、少ない排水量でも効果的に旋回流を発生させることができる。また、第二の領域74上の排水は一時保水部内の旋回流の回転方向D1と逆方向から案内されるが、傾斜部60で該旋回流を減衰させにくい方向へ向きが変えられる。
図13(c)に示した従来例のように排水が速やかにヘアキャッチャーを通過するようにされていると毛髪等がヘアキャッチャーに絡みついて毛髪等を除去し難くなるが、本ヘアキャッチャー2は、排水が徐々に下部排水流出部22を通過するので、良好な毛髪除去性を得ることができ、清掃し易い。
加えて、図13(a)〜(c)に示した従来例では封水筒や排水桝等を特別な構造にすることより渦流を発生させる必要があるが、本ヘアキャッチャー2は、上述した良好な毛髪除去性及び安定した排水能力をヘアキャッチャー単独の構造のみで得ることができる。特に、図13(a)(b)に示した従来例では洗い場からの排水が全て排水量調節部品904を通過することにより排水能力が制限されるが、本ヘアキャッチャー2によると、封水筒の排水能力を制限する必要が無いので、安定した排水能力が得られる。また、図13(c)に示した従来例では渦流を発生させるために浴槽排水が必要であるが、本ヘアキャッチャー2は、浴槽排水を用いず洗い場シャワー等の洗い場からの排水だけで良好な毛髪除去性を得ることができる。
従って、本ヘアキャッチャー2によると、ヘアキャッチャーを設ける排水トラップに特別な構造を設ける必要が無く、良好な毛髪除去性及び良好な清掃性並びに安定した排水能力を得ることができ、容易に毛髪等を捨てることが可能となる。むろん、これらの性能は、既存の排水トラップからヘアキャッチャーのみを交換することにより得られることになる。従って、排水トラップを安価にすることが可能になる。
図7は本発明の第二の実施形態に係るヘアキャッチャー202を設けた浴室用の排水トラップ1を示す垂直断面図、図8はヘアキャッチャー202を分解して示す側面図、図9はヘアキャッチャー202の平面図、図10(a)は毛髪除去部材280を取り付けたヘアキャッチャー本体210を図3のA1に相当する方向から見て示す側面図、図10(b)(c)は毛髪除去部材280を取り付けたヘアキャッチャー本体210を図3のA2−A2に相当する位置から見て示す垂直断面図である。ヘアキャッチャー202以外の排水トラップ201の構成は第一の実施形態と同じであるので、ヘアキャッチャー202以外の説明を省略する。
ヘアキャッチャー202は、ヘアキャッチャー本体210と、該ヘアキャッチャー本体に対して着脱可能に取り付けられる毛髪除去部材280とを備えている。ヘアキャッチャー202は、ヘアキャッチャー本体210に毛髪除去部材280を取り付けた状態で一時保水部220と上部排水流出部230と排水導入部240が構成され、この状態で排水から毛髪等のごみを捕集する。本実施形態では、一時保水部220を毛髪除去部材280で構成し、上部排水流出部230と排水導入部240をヘアキャッチャー本体210で構成している。
下部排水流出部222や上部排水流出部230の最大排水流出流量Qd,Quは、第一の実施形態と同様にして設定することができる。
洗い場W1から排水桝112内に流入した排水は、主にヘアキャッチャーフランジ部70上へ流下し、流れ方向D21,D22へ案内され、傾斜部60上で一時保水部220内に向かって速度を上げながら流れ方向D23へ流れる。該排水は、仮想の水平面HP2に投影された下部排水流出部222の平面図形の重心CE2から水平方向へずれた位置に向かって凹状の一時保水部220に流入し、下部排水流出部222を通り鉛直に向いた仮想の回転軸AX2を中心とするような左回り(回転方向D2)の旋回流が生じ、下部排水流出部222から下方へ流出する。一時保水部220内で一時的に溜まった排水の渦流の中で、図10(b)に示すように毛髪H1等の異物が浮遊しながら旋回して集まり、下部排水流出部222からの毛髪H1等の流出が抑止される。また、下部排水流出部222の排水流出流量を超える排水が一時保水部220に流入すると、排水は、一時保水部220に入りきらず、毛髪H1等の流出が抑止されながら上部排水流出部230から流出する。図10(b)は、排水が上縁部221aを超えて位置L2にまで上昇していることを示している。このとき、下部排水流出部222から流出した排水が流れ方向D24へ落下するとともに、上部排水流出部230から流出した排水が流れ方向D25へ落下する。一時保水部220内の排水中の毛髪等は集まって浮遊し旋回しているため、上部排水流出部の孔232から流出しようとする毛髪等は少ない。
また、本ヘアキャッチャー202は、上部排水流出部230に直接排水が流れ込まない。
従って、本ヘアキャッチャー202によると、ヘアキャッチャーを設ける排水トラップに特別な構造を設ける必要が無く、良好な毛髪除去性及び良好な清掃性並びに安定した排水能力を得ることができ、容易に毛髪等を捨てることが可能となる。
本発明のヘアキャッチャーは、種々の変形例が考えられる。
洗い場及び浴槽に対するヘアキャッチャーの向きは、上述した実施形態に限定されず、例えば、鉛直に向いた仮想の回転軸AX1,AX2を中心として360°全ての向きに変更可能である。従って、洗い場からの排水を一時保水部へ通す流入口は、上述した実施形態のように洗い場側に配置される以外にも、浴槽側に配置されてもよいし、洗い場側と浴槽側との中間的な位置等に配置されてもよい。
洗い場からの排水を一時保水部へ通す流入口は、立壁部に設けられる隙間以外にも、これらの部位に設けられる開口等でもよい。
上記一時保水部は、半球状や、上下逆の円錐の頂点を丸くしたような凹状に形成してもよい。すると、一時保水部内で排水が旋回流になり易くなると考えられ、毛髪等をよりまとめて捨てやすくすることができると考えられる。
上記下部排水流出部や上記上部排水流出部は、複数の孔で形成する以外にも、繊維や針金等を編んで形成した網で構成したり、複数のスリットで形成したりすることが可能である。
上記上部排水流出部の外側に配置される立壁部は、鉛直方向に延出した形状以外にも、鉛直方向からずれた方向に延出した形状等でもよい。
上記排水導入部が一時保水部内へ排水を導く方向は、一時保水部壁部の内周面に沿う方向以外とすることができる。例えば、排水を導く方向を下部排水流出部に向かう方向とすると、一時保水部内で水平に向いた回転軸を中心とするような旋回流が発生すると考えられる。この場合も、一時保水部内で毛髪等が浮遊しながら旋回して集まり、毛髪等がまとまった状態で一時保水部内に残存して、良好な毛髪除去性を得ることができると考えられる。
上記一時保水部が上下逆の角錐の形状、又は、上下逆の角錐の頂点及び稜線を丸くしたような形状である場合、上記排水導入部は一時保水部壁部の水平断面の辺に沿った方向へ洗い場からの排水を導いてもよい。
例えば、図11(a)に示すヘアキャッチャー302のように、ヘアキャッチャー本体の水抜き孔23よりも大きい開口383を本体部382の下部に形成した毛髪除去部材380をヘアキャッチャー本体10に対して着脱可能に取り付けてもよい。毛髪除去部材380自体は排水中の毛髪の流出を抑止するように形成されていないものの、ヘアキャッチャー本体の下部排水流出部22が排水中の毛髪の流出を抑止するので、一時保水部20内に毛髪が残存する。そして、把手386を手で持って毛髪除去部材380をヘアキャッチャー本体10から取り外すと、一時保水部20内に残存した毛髪が除去される。
また、本発明のヘアキャッチャーは、ヘアキャッチャー本体に毛髪除去部材を取り付けた状態で一時保水部と上部排水流出部と排水導入部が少なくとも構成されればよく、これらの各部以外の部分がさらに構成されてもよい。このような構成としては、ヘアキャッチャー本体を締め付けフランジや封水筒に取り付けるための構造等が考えられる。
さらに、一時保水部の底に設けられる凸部は、上方へ膨出した部位等でもよい。
また、本発明は、上述した実施形態や変形例に限られず、上述した実施形態および変形例の中で開示した各構成を相互に置換したり組み合わせを変更したりした構成、公知技術並びに上述した実施形態および変形例の中で開示した各構成を相互に置換したり組み合わせを変更したりした構成、等も含まれる。
2,202,302,303,402,502,602…ヘアキャッチャー、
10,210,310…ヘアキャッチャー本体、
20,220…一時保水部、20a…内面、
21,221…壁部、21a,221a…上縁部、
22,222…下部排水流出部、23,223…水抜き孔、
30,230…上部排水流出部、
32,232…孔、
40,240…排水導入部、
50…立壁部、
52…第一の分割立壁部、54…第二の分割立壁部、56…流入口、
60…傾斜部、
70…フランジ部、72…第一の領域、74…第二の領域、76,77…隅部、
80,280,380,480…毛髪除去部材、
82…本体部、82a…上縁部、83…水抜き孔、84…開口、
86,286…把手、
110…床材、112…排水桝、120…カバー、
130…トラップ本体、140…締め付けフランジ、150…封水筒、
234…開口、235…下部フランジ部、
284…突起、
320…本体側一時保水部、323…開口、
383…開口、
AX1,AX2…仮想の回転軸、B1…浴槽、
D1,D2…旋回流の回転方向、D11〜D15,D21〜D25…排水の流れ方向、
H1…毛髪、S…封水面、W1…洗い場、
Claims (3)
- 排水トラップに設けられるヘアキャッチャーであって、
ヘアキャッチャー本体と、該ヘアキャッチャー本体に対して着脱可能に取り付けられる毛髪除去部材とを備え、
前記ヘアキャッチャー本体に前記毛髪除去部材を取り付けた状態で、
排水中の毛髪の流出を抑止しながら排水を流出させる下部排水流出部を下部に有し、流入した排水を一時的に保水しながら該排水を前記下部排水流出部から流出させる凹状の一時保水部と、
前記一時保水部の上部から延出し、排水中の毛髪の流出を抑止しながら前記一時保水部に入りきらない排水を流出させる上部排水流出部と、
洗い場からの排水を前記一時保水部へ導く排水導入部とが少なくとも構成され、
前記ヘアキャッチャー本体から前記毛髪除去部材を取り外す操作により前記一時保水部内に残存する毛髪を除去可能とされていることを特徴とするヘアキャッチャー。 - 前記ヘアキャッチャー本体で少なくとも前記一時保水部が構成され、
前記毛髪除去部材は、前記一時保水部の内面に対して着脱可能に取り付けられ、該一時保水部から取り外す操作により該一時保水部内に残存する毛髪を除去可能とされていることを特徴とする請求項1に記載のヘアキャッチャー。 - 前記ヘアキャッチャー本体で少なくとも前記上部排水流出部が構成され、
前記毛髪除去部材で少なくとも前記一時保水部が構成されていることを特徴とする請求項1に記載のヘアキャッチャー。
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