JP2009167589A - 排水トラップ - Google Patents

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総謁 北村
Yasuhiro Sasano
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Abstract

【課題】旋回流形成方式の排水トラップにおいて、受入室内の旋回流の旋回流速を大きくし、ゴミがヘアキャッチャーの中心に効率よく集められると共に、ヘアキャッチャーの浄化作用も強くなるようにする。
【解決手段】下部ハウジング22の周壁に流入口11が接続されている。流入口11は、下部ハウジング22の内周面の接線方向を指向している。下部ハウジング22の周壁の水平断面形状は、この流入口11の接続部における周壁の半径rが最も大きく、水の旋回方向下流側に向って徐々に半径が小さくなり、旋回方向の下流端における周壁の半径rが最も小さい形状となっている。下部ハウジング22内に流入した水は、周壁に沿って旋回するに際し、旋回方向下流側になるほど旋回半径が小さくなり、旋回流速が増大する。
【選択図】図5

Description

本発明は、浴室の洗い場に設けられる排水トラップに係り、特に浴槽排水を受け入れてトラップ内に旋回流を形成させるよう構成された排水トラップに関する。
洗い場排水を受け入れる洗い場排水受入口が上部に設けられていると共に、浴槽排水を側周面から受入室内に受け入れて該受入室内に旋回流を形成させるようにした排水トラップが特許第3886055号に記載されている。このトラップの洗い場排水受入口には、上方が開放したカゴ(篭)状のヘアキャッチャーが着脱自在に装着されている。このヘアキャッチャーは、トラップ内の軸心部付近に垂下している。浴槽排水がトラップ内に流入し、トラップ内の水位が上昇して旋回流が形成されると、このヘアキャッチャーが旋回流に浸漬され、ヘアキャッチャー内の毛髪などのゴミがヘアキャッチャーの中心に集められる。これにより、ゴミを摘んで捨てることができるようになる。また、ヘアキャッチャーの内外面が旋回流に浸漬されて浄化され、ヌメリ等が除去される。
この特許第3886055号の排水トラップにあっては、受入室は上下方向においてほぼ等径であるか、又は微かながら上方ほど径が大きくなるよう構成されている(同号公報の図4参照)。
特許第3886055号
本発明は、旋回流形成方式の排水トラップにおいて、受入室内の旋回流の旋回流速を大きくし、これによりゴミがヘアキャッチャーの中心に効率よく集められると共に、ヘアキャッチャーの浄化作用も強くなるようにした排水トラップを提供することを目的とする。
請求項1の排水トラップは、洗い場排水の受入口を上部に有すると共に、浴槽排水を浴槽排水流入口から略接線方向に受け入れてトラップ内で旋回流を形成させる略円筒形の受入室を有する排水トラップにおいて、該浴槽排水流入口のレベルにおける該受入室の周壁の水平断面形状は、該浴槽排水流入口部分で半径が最も大きく、旋回方向下流側に向って徐々に半径が小さくなる形状であることを特徴とするものである。
請求項2の排水トラップは、請求項1において、前記浴槽排水流入口よりも上側の受入室の径は、該浴槽排水流入口レベルにおける受入室の最小径よりも小さいことを特徴とするものである。
請求項3の排水トラップは、請求項1又は2において、前記浴槽排水流入口よりも下側の受入室の径は、該浴槽排水流入口レベルにおける受入室の最小径よりも小さいことを特徴とするものである。
請求項4の排水トラップは、請求項1ないし3のいずれか1項において、前記受入室の下側に、水を排水口に導くための導水室が設けられ、該受入室の底部の中心部に、該受入室内の水を該導水室に流出させるための開口が設けられており、該排水口の下縁のレベルは、前記受入室の底部よりも上位であることを特徴とするものである。
請求項5の排水トラップは、請求項1ないし4のいずれか1項において、前記受入室内に上方からヘアキャッチャーが差し込まれていることを特徴とするものである。
本発明(請求項1)の排水トラップは、洗い場排水と浴槽排水とを受け入れる旋回流形成方式の排水トラップにおいて、受入室周壁の浴槽排水流入口レベルにおける水平断面形状を浴槽排水流入口部分で半径が最も大きく、旋回方向下流側に向って徐々に半径が小さくなるよう構成したものである。
かかる本発明の排水トラップにあっては、浴槽排水流入口から受入室内に流入した水は、受入室周壁に沿って旋回するに際し、受入室周壁付近から旋回方向下流側になるほど旋回半径が小さくなり、旋回流速が増大する。これにより、ゴミがヘアキャッチャーの中心に効率よく集められると共に、ヘアキャッチャーの浄化作用も強くなる。
請求項2のように、受入室の上部の径を小さくすることにより、受入室上部の旋回流速がさらに増大する。
請求項3のように、受入室の下部の径を小さくすることにより、受入室下部の旋回流速がさらに増大する。
請求項4のように、受入室の底部の中心部に開口を設けることにより、旋回により形成された渦の中心部の水が該開口に落ち込むようにして流出する。これにより、ゴミがヘアキャッチャーの中心部に効率よく集められる。また、浴槽排水が流入しない場合、該開口の上側のレベルまで水が溜まり、封水が形成される。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
第1図は排水トラップの斜視図、第2図は排水トラップの断面図、第3図は排水トラップの正面図、第4図は排水トラップの平面図、第5図は第4図のV−V線断面図、第6図は第3図のVI−VI線断面図、第7図は排水トラップの左側面図、第8図は実施の形態に係る排水トラップを備えた浴室の概略斜視図である。
第8図の通り、洗い場パン2の浴槽3側に排水枡6が一体形成されている。この排水枡6に対し下側から排水トラップ10が連結されている。
排水トラップ10の側面の流入口11と浴槽3の底面の排水口3aとが配管4を介して接続されている。
また、排水トラップ10の上面部には、洗い場2側からの排水が排水枡6を通り流入する洗い場排水受入口A(第5図)が設けられている。排水トラップ10の流入口11とほぼ反対側の側面の排水口60には排水管7(第8図)が接続されている。
第5図に示すように、排水枡6は洗い場パン2と一体状に凹み状に形成されている。その上面には排水目皿8(第8図)が覆設されている。
排水枡6の底側にはフランジ部材12がパッキン(図示略)を介して取り付けられ、このフランジ部材12にネジ込み方式により、排水トラップ10の上端が取り付けられている。なお、排水トラップ10の上端に設けられたフランジ21fとフランジ部材12とによって排水枡6の底面の開口の縁部が挟持される。
フランジ部材12を通して排水トラップ10内に上方から着脱可能にヘアキャッチャー13が差し込まれている。このヘアキャッチャー13は、上面が開いたカゴ(篭)状である。ヘアキャッチャー13には、上方に立ち上がる把手13aが設けられている。
この実施の形態では、ヘアキャッチャー13は下方側へ向かって縮径する略逆円錐台形状を有する。ヘアキャッチャー13は、その下端が排水トラップ10内の封水面W(第5図)よりも若干(例えば10mm以下程度)上方に位置するようにフランジ部材12に支持されている。なお、ヘアキャッチャー13は、排水トラップ10内に形成される旋回流によって上方に押されても浮き上がらないようにフランジ部材12に係止部12aによって係止されている。
排水トラップ10の構成について次に詳細に説明する。
この排水トラップ10は、受入室20と、受入室20の下側の導水室40と、該導水室40から立ち上がる立上室50と、該立上室50の側面に開口する排水口60とから主として構成されている。
受入室20は、円筒形の上部ハウジング21と、この上部ハウジング21の下端に連なる、上部ハウジング21よりも大径の下部ハウジング22とによって周壁が構成されている。
上部ハウジング21は、水平断面形状が真円形の円筒形であるが、若干のテーパーを有していてもよい。
下部ハウジング22は、この実施の形態では、天井面22aと、周面22bと、底面22cとからなるコ字形断面形状である。
下部ハウジング22の周壁に流入口11が接続されている。この流入口11は、下部ハウジング22の内周面の接線方向を指向している。これにより、流入口11から下部ハウジング22に流入する水は、受入室20内で旋回流を形成することが可能となっている。
この下部ハウジング22の水平断面形状は、この流入口11の接続部における周壁の半径r(第6図)が最も大きく、水の旋回方向下流側に向って徐々に半径が小さくなり、旋回方向の下流端における周壁の半径r(第6図)が最も小さい形状となっている。この最小半径rは、上部ハウジング21の半径よりも大径となっている。この下部ハウジング22により、受入室20の下部を周回する環状水路が構成されている。
この最小半径rは、最大半径rの20〜90%特に50〜80%であることが好ましい。具体的には、黄金比、対数螺旋で表せる形状であってもよい。下部ハウジング22の高さは受入室20の高さの20〜100%、特に40〜80%程度が好適である。
第5図の通り、下部ハウジング22の底面22cと面一となるように、縮径方向に底面部23が張り出している。この底面部23は水平な円環板状であり、その板央部に開口24が設けられている。この開口24を介して、受入室20と導水室40とが連通している。
この導水室40は、下部ハウジング22から一方(第5図における左方)に延出している。導水室40の延在方向の先端側に、上方に立ち上がる立上室50が設けられている。
この立上室50の上部の側面に排水口60が開口している。この排水口60の下縁が封水面W(第5図)となっている。この排水口60の下縁は、流入口11の上端よりも上位となっている。
このように構成された排水トラップの作動について次に説明する。
水を張った浴槽3の排水口3aの排水栓を抜くと、浴槽3内の水が流入口11から受入室20内に流入し、まず下部ハウジング22の内周面に沿って流れて旋回流を形成する。
この下部ハウジング22の周壁は、流入口11部分で半径が最も大きく、旋回方向下流側に向って徐々に半径が小さくなる形状であるため、下部ハウジング22内に流入した水が周壁に沿って旋回するに際し、旋回方向下流側になるほど旋回半径が小さくなり、旋回流速が増大する。
下部ハウジング22内の水位は次第に上昇して上部ハウジング21に達する。ここで、この上部ハウジング21の半径は下部ハウジング22の最小半径rよりも小さいため、上部ハウジング21において旋回流速はさらに増大する。
水位は更に上昇し、ヘアキャッチャー13あるいはさらに排水枡6が旋回流に浸水した状態となる。これにより、排水枡6の内面やヘアキャッチャー13に付着しているゴミや毛髪がこすり落とされて、ゴミや髪の毛は渦の中心に集められ、渦の中心から下方へ落下し、ヘアキャッチャー13の下端の底面中央部に良好に集められる。
受入室20内で旋回している水の一部は、渦の中心付近から導水室40へ流出する。その後、水は、立上室50を経て排水口60から流出する。
上記のように、流入口11から受入室20内に流入した水は、下部ハウジング22内において下流側に行くに従い旋回流速が増大する。この増速した旋回流が、上昇して上部ハウジング22に流入するとさらに旋回流速が増大する。この結果、浴槽3の水位が低く流入口11からの流入水量が少ない場合でも、受入室20内に強力な旋回流が形成され、ヘアキャッチャー13や排水枡6が十分に洗浄される。また、ゴミがヘアキャッチャー13の中心部に効率よく集められる。
浴槽からすべての水が流出すると、旋回流は停止し、排水トラップ10内には封水面Wのレベルの封水が残る。
これにより、排水管7側と洗い場及び浴槽3側とはいずれも封水によって隔絶されることになり、排水管7の臭気が洗い場や浴槽3へ逆流することが防止される。
第9図及び第10図は、別の排水トラップ10Aの断面図である。この排水トラップ10Aは、受入室20Aの底面部を、開口24に向って徐々に径が小さくなるテーパ形状としたものである。
この実施の形態では、下部ハウジング22の底面22cの内周縁から垂下筒部25が下方に突設されている。この垂下筒部25は上部ハウジング21と同軸状かつ略同直径となっている。この垂下筒部25の内側にテーパブロック26が嵌合設置されている。このテーパブロック26は、略リング形の部材であり、外周面が垂下筒部25に接し、底面が導水室40の天井板部分に接している。テーパブロック26は、中心ほど下位となるテーパ面26aを有している。テーパブロック26の高さは垂下筒部25と同一であり、テーパ面26aの上縁は、下部ハウジング22の底面22cと同一高さとなっている。テーパブロック26の中心部に円形の開口26bが設けられている。この開口26bの縁部は前記開口24に内嵌している。
この排水トラップ10Aのその他の構成は第1図〜第8図の排水トラップ10と同様であり、同一符号は同一部分を示している。下部ハウジング22は、前記第6図に示した通り、流入口11側において半径rが最も大きく、旋回方向の下流側に向って徐々に半径が小さくなっている。上部ハウジング21の半径は、下部ハウジング22の最小半径rよりも小さいものとなっている。
この排水トラップ10Aにおいても、流入口11から受入室20A内に流入した水は、下部ハウジング22内において下流側に行くに従い旋回流速が増大する。受入室20Aの水位が上昇して上部ハウジング21に流入するとさらに旋回流速が増大する。この結果、浴槽3の水位が低く流入口11からの流入水量が少ない場合でも、受入室20A内に強力な旋回流が形成され、ヘアキャッチャー13や排水枡6が十分に洗浄される。また、ゴミがヘアキャッチャー13の中心部に効率よく集められる。
この排水トラップ10Aは、受入室20Aの底部の中央側がテーパ面26aとなっているため、受入室20A内の水は導水室40内にスムーズに流出する。
上記実施の形態では、下部ハウジング22をコ字形断面形状としているが、半円形断面形状や半楕円形断面形状としてもよい。
上記実施の形態では、下部ハウジング22の旋回方向末端の半径rを上部ハウジング21の半径よりも大としているが、両者を等しくしてもよい。
上記実施の形態では、下部ハウジング22の半径を、最も流入口11側の部分で最大半径rとし、旋回方向末端側で最小半径rとし、これらの最大半径部分から最小半径部分に至る周方向において半径が連続的に小さくなる構成としているが、最大半径部分から最小半径部分に至る一部において周方向に等径の円弧状部分が存在していてもよい。
上記実施の形態では、テーパブロック26を設置しているが、テーパブロック26は省略してもよい。
排水トラップの斜視図である。 排水トラップの断面図である。 排水トラップの正面図である。 排水トラップの平面図である。 排水トラップの断面図である。 図3のVI−VI線断面図である。 排水トラップの左側面図である。 実施の形態に係る排水トラップを備えた浴室の斜視図である。 別の排水トラップの断面斜視図である。 図9の排水トラップの断面図である。
符号の説明
3 浴槽
6 排水枡
10 排水トラップ
13 ヘアキャッチャー
20,20A 受入室
21 上部ハウジング
22 下部ハウジング
23,23A 底面部
24 開口
25 垂下筒部
26 テーパブロック
40 導水室
50 立上室
60 排水口

Claims (5)

  1. 洗い場排水の受入口を上部に有すると共に、浴槽排水を浴槽排水流入口から略接線方向に受け入れてトラップ内で旋回流を形成させる略円筒形の受入室を有する排水トラップにおいて、
    該浴槽排水流入口のレベルにおける該受入室の周壁の水平断面形状は、該浴槽排水流入口部分で半径が最も大きく、旋回方向下流側に向って徐々に半径が小さくなる形状であることを特徴とする排水トラップ。
  2. 請求項1において、前記浴槽排水流入口よりも上側の受入室の径は、該浴槽排水流入口レベルにおける受入室の最小径よりも小さいことを特徴とする排水トラップ。
  3. 請求項1又は2において、前記浴槽排水流入口よりも下側の受入室の径は、該浴槽排水流入口レベルにおける受入室の最小径よりも小さいことを特徴とする排水トラップ。
  4. 請求項1ないし3のいずれか1項において、前記受入室の下側に、水を排水口に導くための導水室が設けられ、
    該受入室の底部の中心部に、該受入室内の水を該導水室に流出させるための開口が設けられており、
    該排水口の下縁のレベルは、前記受入室の底部よりも上位であることを特徴とする排水トラップ。
  5. 請求項1ないし4のいずれか1項において、前記受入室内に上方からヘアキャッチャーが差し込まれていることを特徴とする排水トラップ。
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JP2017179879A (ja) * 2016-03-30 2017-10-05 Toto株式会社 排水トラップ
JP2017179880A (ja) * 2016-03-30 2017-10-05 Toto株式会社 排水トラップ
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