JP2009157248A - 露光装置の反転部 - Google Patents

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Abstract

【課題】ワークの移送方向における装置全体の長さを増やすことなく、反転後のワークの第2面を除塵する露光装置を提供する。
【解決手段】反転装置9は、収容凹部を有する吸着ベースと、水平に設置された回転軸を中心として吸着ベースを初期状態から180度を越えて回転自在に支持する支持部材と、支持部材に対して吸着ベースを回転させる回転駆動モータと、前記収容凹部を開閉できる開閉ベースと、当該開閉ベースを回転させる回転モータとを有する。クリーニングユニットは、Y−Zテーブルによって移動可能に保持されている。反転部コントローラは、吸着ベースが初期状態にあり、且つ、開閉ベースが閉鎖位置にある状態から吸着ベースを回転させ、収容凹部が水平方向を越えて傾斜した位置にて停止させ、開閉ベースを開放させ、クリーニングユニットによりワークWの表面を除塵させ、その後、前記吸着ベースを水平に向けさせる。
【選択図】図1

Description

本発明は、電子回路基板、液晶素子用ガラス基板、PDP用ガラス素子基板等の両面にフォトレジスト層が形成されてなる平面基材(ワーク)に、パターンを露光させる露光装置に組み込まれ、表面用の露光装置と裏面用の露光装置との間で基板を反転させるための反転部に関する。
電子回路基板(プリント回路基板)は、例えば、携帯電話,各種モバイル,パーソナルコンピュータ等の電子機器に搭載されるが、基板上に多数の回路部品を実装する必要等があるので、表裏両面にパターンを形成した基板が必要とされている。また、液晶素子用ガラス基板やPDP用ガラス素子基板等でも、表裏両面にパターンを形成する場合がある。かかる表裏両面にパターンが形成された基板を製造するために用いられる露光装置としては、処理効率の向上のため、ワークを一方向に移動させて順次表裏各面の露光を行えるように、ワークの第1面用の露光部と第2面用の露光部とを別個独立に備え、両露光装置の間にワークを表裏反転させる反転装置を設置するものが、一般的である。
なお、各露光装置における露光の方式としては、ワークの外側面に対してマスクを重ね、このマスク越しに光をワークに塗布された感光剤層を露光させるコンタクト方式及びプロキシミティ方式と、ワークのフォトレジスト層に対してパターンの像を投影したりレーザ光を走査しつつ変調することによってフォトレジスト層上にパターンを描画するダイレクト露光方式とが実用されている。何れの方式においても、精密なパターンの形成のためには、ワークを載置すべきステージに真空吸着装置又はクランプ装置を組み込んで、ワークをステージ表面に固定する必要がある。
但し、ステージ表面上には、塵,埃,又は当該基板の前に当該ステージに固定したワークから剥落したフォトレジスト材料,基材片等の塵芥が不可避的に散在するので、当該ステージ表面を何ら保守作業せずにそのままワークを固定することに因って、これらの塵芥がワークに転写されてしまうという問題を生じる。具体的には、上述したワークの表裏両面に連続的にパターンを形成可能な露光装置においては、第1面用の露光部においてステージ上に塵芥が存在すると、これがワークの第2面に付着してしまうが、当該ワークが反転装置によって反転されて第2面用の露光部に移送されると、この第2面が露光対象面となる。その結果、第2面に付着している塵芥が光を遮蔽して、フォトレジスト層にその影を映り込ませるので、現像処理後において回路の導通不良若しくは短絡等の欠陥を生じさせてしまうのである。
そのため、ワークの表裏両面に連続的にパターンを形成可能な露光装置においては、第1面のステージにおいてワークの第2面に転写された塵芥を、第2面用のステージ上にて当該第2面に対して露光が行われるまでの間に、当該第2面から除去する必要が生じる。
かかる必要に対処するには、露光装置において従来用いられてきた除塵装置を、第1面用の露光部のステージから第2面用の露光部のステージまでの間に設置することにより、ワークの第2面から塵芥を除去(以下、「除塵」という)することが考えられる。下記特許文献1〜3には、従来の除塵装置が開示されている。
例えば、特許文献1は、露光装置のステージ(露光テーブル18)上にワーク(基板11)を載置するために水平移動するハンドラ(搬入キャリア18)の先端に粘着ローラ(除塵ローラ16)を取り付け、当該ハンドラ(搬入キャリア18)によってステージ(露光テーブル18)上に載置されたワーク(基板11)の表面を、当該ハンドラ(搬入キャリア18)の後退時に当該粘着ローラ(除塵ローラ16)によって除塵し、この粘着ローラ(除塵ローラ16)によって集められた塵芥を転写ローラ(17)によって回収する構成を、開示している。この除塵装置を、第2面用のステージにワークを載置するハンドラに用いれば、上述したワークの第2面に対する除塵を行うことができる。
また、特許文献2は、露光装置(露光ステージC)の直前に除塵装置(除塵手段8)を設け、ワーク(基板1)における露光対象面を除塵する構成を、開示している。この除塵装置を、第1面用の露光部と反転装置との間,若しくは、反転装置と第2面用の露光部との間に、ワークの第2面に向けて設置すれば、上述したワークの第2面に対する除塵を行うことができる。
更に、特許文献3は、基板の元となる平面基材をワークとするものではないが、ワーク(印刷済みのイレーザブルペーパー)を粘着ローラ11と非粘着ローラ13との間を通すことによって、ワーク(印刷済みのイレーザブルペーパー)から塵芥(トナー)を除去する構成を、開示している。この除塵装置を、第1面用の露光部と反転装置との間,若しくは、反転装置と第2面用の露光部との間に、ワークの第2面が粘着ローラ11に接触するように設置すれば、上述したワークの第2面に対する除塵を行うことができる。
特許第353380号公報 特許第2847808号公報 特許第2840486号公報
しかしながら、第1面用の露光部と反転装置との間にワークの第2面を除塵する除塵装置を設置したとしても、当該ワークが反転装置によって反転される際に、当該第2面は反転装置の何れかの部材と接触せざるを得ないので、結局、反転装置の当該部材によって汚染されてしまうことになる。また、反転装置と第2面用の露光部との間に除塵装置を設置する場合であっても、反転装置と第2面用の露光部との間に当該除塵装置の設置スペースを置かなければならないので、水平方向における露光装置全体の長さが長大になってしまうという問題が生じる。さらに、上記特許文献3のようにワークの上下をローラによって挟み込む構成において、ワークに曲がり癖がついて波打っている場合には、ワークの全域に対して均等に加圧することが難しいので、安定して稼働できないという問題がある。
そこで、本願発明は、第1面用の露光部と第2面用の露光部との間に反転装置が設置され、ワークを第1面用の露光部,反転装置,第2面用の露光部の順に移送することによって当該ワークの両面に対して露光を行う露光装置において、ワークの移送方向における装置全体の長さを増やすことなく、また、反転装置による反転後のワークの第2面に対する除塵を可能とすることを目的とし、かかる目的を実現できる反転装置の除塵装置の提供を課題とする。
上記の課題を解決するために案出された本発明の露光装置の反転部は、ワークを水平方向に移動させつつ順次当該ワークの第1面及び第2面を露光する露光装置における、当該ワークの第1面を露光する第1露光部と第2面を露光する第2露光部との間に設置される反転部であって、一方の平面がワークを保持する保持面として用いられる板状のベースと、前記保持面と平行な方向を向いた回転軸を中心として、前記ベースを、前記保持面を水平且つ下方に向けた初期状態から少なくとも180度回転自在に支持する支持機構と、前記支持機構を介して前記ベースを回転させる回転駆動機構と、前記ワークの表面と接触することにより前記ワークの表面に付着した塵芥を除塵する除塵装置と、前記除塵装置を移動させる移動機構と、前記回転駆動機構及び前記移動機構を制御することにより、前記ベースが前記初期状態にある状態から前記ベースを回転させ、前記保持面が水平方向に対して傾斜する位置にて前記ベースを停止させてから、前記除塵装置を前記ベースの保持面に保持されているワークの表面上を接触させつつ移動させ、その後、前記保持面が水平方向を向くように前記ベースを回転させるコントローラとを、備えたことを特徴とする。
かかる反転部が露光装置に組み込まれると、ベースが初期状態にあるときに、第1露光部において第1面の露光のなされたワークが、その保持面にて保持される。その後、コントローラが、回転駆動機構を制御することにより、ベースを回転させ、前記保持面が水平方向に対して傾斜する位置にて停止させる。そこで、コントローラは、移動機構を制御することにより、除塵装置をワークの表面に接触させつつ当該表面上を移動させることによって、当該表面の除塵を行う。このようにしてワークの除塵が完了した後に、コントローラは、回転駆動機構を制御することにより、その保持面が上方を向き且つ水平となる位置まで、ベースを回転させる。その後、ベースの保持面に保持されていたワークは、第2露光部に移動されることになる。
以上のように構成された本発明による露光装置によると、ワークが水平方向に対して傾斜された状態で除塵されるので、移動機構による除塵装置の水平方向における移動範囲が少なくて済む。その結果、反転装置全体の水平方向における幅を抑えることが可能となる。
以下、図面に基づいて本発明の実施形態を、複数例、説明する。
実施形態1
<露光装置の全体構成>
本実施形態による露光装置は、露光及びエッチング処理後に回路配線として残る金属膜とフォトレジスト層とを両面に夫々積層してなる平面基材をワークWとし、このワークの各面のフォトレジスト層に対して夫々コンタクト方式によってパターンを露光するものである。従って、本実施形態の露光装置では、反転部に反転後のワークの第2面を除塵するための除塵装置を組み込む他、各露光部に、マスクの下面(ワークに接触する面)の除塵をするための除塵装置を組み込むことが必要となる。マスクの透光部に塵芥が付着していると上述した描画の欠陥が生じるし、遮光部に塵芥が付着している場合であっても、マスクがワークに接触することによってその塵芥がワークに転写されてしまい、これが下流の装置を汚染してしまうからある。同様の理由に因り、各露光装置のテーブルの表面を除塵する必要があるが、本実施形態においては、同一の除塵装置によって、同じ露光装置内におけるマスク下面の除塵とテーブル上面の除塵を行えるように、工夫してある。
図1は、本実施形態による露光装置の概略構成を示す側面透視図である。この図1に示されるように、この露光装置は、水平方向に(図1の左側から右側に向けて)、投入部1,第1露光部2,反転部3,第2露光部4,排出部5を配置することによって、構成されている。
投入部1は、作業者若しくは図示せぬロボットが、未露光のワークWを第1ハンドラ6に拾い上げさせるべく載置するためのステージ1aを有する。
この第1ハンドラ6は、図1の左右方向に延びた腕を有し、この腕の両端に夫々、ワークWを着脱自在に吸着するパッドを、昇降可能に備えている。そして、第1ハンドラ6全体を図示せぬリニアスライドによって図1の左右方向に移動することにより、図中左端のパッドによって吸着したワークWを投入部1から第1露光部2まで移送してそのステージ8上に置き去り、図中右端のパッドによって吸着したワークWを第1露光部2から反転部3まで移送して、その反転装置9内に置き去る。
第1露光部2は、投入部1から移送されたワークWの第1面にマスク10を重ね、フォトレジスト層を感光させる波長帯域の光(例えば紫外光)をこのマスク10越しに照射することによってマスク10の透光部として描かれたパターンを第1面上のフォトレジスト層に露光する装置である。そのため、この第1露光部2は、第1ハンドラ6によってワークWが載置されるとともに、このワークWをマスク10に向けて上昇させ、また、下降させるステージ8と、マスク10を保持するホルダ11と、フォトレジスト層を感光させるための光を発する光源12とから、構成されている。なお、ステージ8表面には図示せぬ吸引ポンプに連通する多数の吸引口が開けられており、これら吸引口を通じて空気が吸引されることによって、このステージ8表面にワークWが吸着される。なお、図1においては、ハンドラ6がマスク10の直下に在るように描かれているが、マスク10は、第1ハンドラ6に対して紙面に直行する方向にずれた位置に配置されていても良い。この場合には、ステージ8には、昇降する機能の他、紙面に直行する方向に水平移動する機能が備わっている必要がある。かかる構成が採用されると、テーブル8の昇降に際して第1ハンドラ6を退避させる必要がなくなり、また、UVランプ12から漏れ光の遮光が容易となる。なお、投入部1と第1露光部2との間に設けられ、第1露光部2のマスク10下面とステージ8上面とを除塵するためのクリーニングユニット12については、後で詳しく説明する。
反転部3は、第1ハンドラ6によって第1露光部2から移送された第1面が露光済みのワークWを反転するための反転装置9及び、この反転装置9によって反転されたワークWの第2面を除塵するためのクリーニングユニット13を内蔵している。これら反転装置9及びクリーニングユニット13の詳細な構成については、後で詳しく説明する。
第2露光部4は、第1露光部2と同一の構成を有している。従って、図1において、第1露光部2と共通する第2露光部4の部品には、第1露光部2のものと同じ番号を付し、個々の説明を省略する。
第2ハンドラ7は、図1の左右方向に延びた腕を有し、この腕の両端に夫々、ワークWを着脱自在に吸着するパッドを、昇降可能に備えている。そして、第2ハンドラ7全体を図示せぬリニアスライドによって図1の左右方向に移動することにより、図中左端のパッドによって吸着したワークWを反転部3から第2露光部4まで移送してそのステージ8上に置き去り、図中右端のパッドによって吸着したワークWを第2露光部4から排出部5まで移送して、排出部5のステージ5a上に置き去る。このようにして排出部5のステージ5a上に置かれた露光済みのワークWは、作業者若しくは図示せぬロボットによって取り出されて、次の処理工程に移動される。なお、第2露光部4と排出部5との間に設けられ、第2露光部4のマスク10下面とステージ8上面とを除塵するためのクリーニングユニット12については、後で詳しく説明する。
<反転部の反転装置>
図2は、初期状態にある反転装置9を、図1における左上に視点を置いて示す斜視図であり、図3は、図2と同じ状態を示す平面図であり、図4は、図2と同じ状態を図1と同じ方向から示す側面図であり、図5は、図2と同じ状態を第1露光部2側に視点を置いて示す正面図であり、図6は、図3及び図4におけるVI-VI線に沿った縦断面を示す断面図である。また、図7は、反転後に開閉ベース21,22を開放した状態を第1露光部2側に視点を置いて示す正面図である。また、図8は、図7の状態から開閉ベース21,22を閉じ且つ上昇させた状態を図1における右上に視点を置いて示す斜視図であり、図9は、図8と同じ状態を示す平面図であり、図10は、図8と同じ状態を図1と同じ方向から示す側面図であり、図11は、図8と同じ状態を第2露光部4側に視点を置いて示す背面図である。
これら各図に示されるように、この反転装置9は、各ハンドラ6,7と平行に反転部3内の図示せぬフレームに敷設された一対のガイドレール20,20と、各ガイドレール20,20によって長手方向にスライドのみ可能にガイドされた一対のリニアスライド23,23と、各リニアスライド23,23の間に、その長手方向を各レール20の方向(便宜上、以下「z方向」と称する)及び鉛直方向(便宜上、以下「y方向」と称する)に夫々直交する方向(便宜上、以下「x方向」と称する)に向けて掛け渡されて固定され、且つその両端(支柱部24a,24a)がy方向上向きに直角に折り曲げられたのと等価な形状を有する支柱部材24と、各支柱部24a,24aの上端近傍にx方向に向けて設けられた回転軸(ワークWの移動方向に直交する方向に設けられた回転軸)を中心に、夫々回動自在に支柱部材24の内側に保持された板状部材からなる一対の回転板25,25と、各回転板25,25の内側面上にその長手方向を初期状態におけるy方向に向けて固定された角材形状を有する昇降テーブル26,26と、各昇降テーブル26をそのz方向両側から挟むように配置され、各昇降テーブル26に対して初期状態におけるy方向にスライドのみ自在に保持される2個一組(計4個)の角柱状のスライダ27,27と、各組のスライダ27,27の一端面(初期状態における下端面)同士の間に掛け渡されるとともに内側(反転装置9の中心寄り)に張り出すように固定されたシリンダ台座28と、各組のスライダ27,27とシリンダ台座28とがなす角に内接するように固定された開閉ベースブラケット29と、z方向を向いた軸によって各開閉ブラケット29,29に対して夫々枢支されている一対の開閉ベース21,22と、両昇降テーブル26,26の内面同士の間に固定されている吸着ベース30と、ステー(図8においては図示略)31を介して反転部3の図示せぬフレームにおける下流側(図1における右側)に固定され、その一端が支柱部材24の中心に連結された状態でz方向に向けられたシャフト32を出没させる反転装置移動シリンダ33と、一方の支柱部24aの外面に固定され、回転軸を介して回転板25を回転駆動する回転駆動モータ(サーボモータ)34と、各シリンダ台座28の表面(初期状態における下面)に固定され、その一端が各シリンダ台座28を貫通して昇降テーブル26に連結されたシャフト36を出没させる昇降用シリンダ35,35と、各開閉ベースブラケット29,29に固定されて各開閉ベース21,22を各開閉ベースブラケット29,29に対して回動させる開閉モータ37,37とから、構成されている。
「ベース」としての吸着ベース30は、図3に示されるようにほぼ方形の平面形状を有しており、初期状態において下流側に位置する側面が一方のスライダ27と面一となるように、両昇降テーブル26,26の間に挟まれて固定されている。この吸着ベース30の内面(両開閉ベース21,22に対向する面)は、X方向における両側縁に沿って形成されたリブ30a,30aを残して、断面矩形となるように凹んでいる。この凹みが、ワークWを収容する保持面としての収容凹部30bである。図6に示すように、この収容凹部30bの表面には、真空吸着手段としての吸引ポンプ44(図13参照)に連通する多数の吸引口30cが開けられており、この吸引口30cに連通する真空排気用配管30dを通じて空気が吸引されることにより、この収容凹部30b内に収容されたワークWが真空吸着される。
上述した支持柱部24,回転軸,回転板25,25が、吸着ベース30(ベース)をその収容凹部30aの内面(保持面)を水平且つ下方に向けた初期状態から少なくとも180度回転自在に支持する支持機構に相当する。また、回転駆動モータ34が、支持機構を介して吸着ベース30(ベース)を回転させる回転駆動機構に相当する。
開閉ベースブラケット29,29は、吸引ベース30の外縁と重なる外縁を有する矩形枠から、X方向における中央部分を切除したのと等価な形状を、有している。これら両開閉ベースブラケット29,29の内縁の内側に、若干のクリアランスを空けて、両開閉ベース21,22がX方向に並べて収容されている。そして、各開閉ベース21,22は、各開閉ベースブラケット29のz方向における両端の鈎状に折れ曲がった部分同士の間にz方向を向けて掛け渡された回転軸により軸支され、当該軸を中心に開閉される。上述したクリアランスは、かかる回転途中における各開閉ベース21,22と各開閉ベースブラケットとの干渉を回避するために設けられている。そして、各開閉ブラケット29は、z方向における両端面とx方向における側面が夫々吸着ベース30と面一となり且つ各リブ30aと平行となるように、一対のスライダ27,27及びシリンダ台座28に固定されている。
各開閉モータ37は、初期状態において下流側に位置する各開閉ベースブラケット29の端面に固定され、上記回転軸を通じて各開閉ベース21,22を回転駆動する。
各開閉ベース21,22は、矩形の2枚の板であり、その内側面(吸着ベース30に対向する面)における各開閉モータ37,37の近傍には、z方向における位置が互いに一致するように、同一形状の位置決めピン21a,22aが、夫々突出形成されている。なお、これら位置決めピン21a,22aの高さは、吸着ベース30の収容凹部30aの深さ及びワークWの厚さよりも低い。
以上の構成により、反転装置移動シリンダ33がシャフト32を繰り込むことにより、スライダ23上に構築されている装置全体,とりわけ吸引ベース30及び開閉ベース21,22が、ガイドレール20に沿って、z方向下流側(図1の右側)へ向かって移動する。
また、回転駆動モータ34が回転板25を回転駆動することにより、両支柱部24a,24a同士の間に構築されている装置全体,とりわけ吸引ベース30及び開閉ベース21,22が、回転軸に沿って反転する。なお、吸引ベース30及び開閉ベース21,22の回動は、これら吸引ベース30又は開閉ベース21,22がガイドレールに当接しない範囲において、回転駆動モータ34に対する制御に基づいて規制される。即ち、図1における反時計方向への回転は、吸引ベース30の収容凹部30bが水平となる回転位置(即ち、初期状態の回転位置)において規制され、時計方向への回転は、初期状態の回転位置から180度を超え、270度に至らない回転位置において規制される。なお、回転駆動モータ34はサーボモータであるので、これに対する制御に基づいて所定の回転位置に吸引ベース30が停止されると、外部から吸引ベース30に対して力が加わっても、その状態が維持されることになる。
また、両昇降シリンダ35がシャフト36を繰り込むと、各スライダ27が昇降テーブル26に沿ってスライドし、これに固定されている両開閉ベースブラケット29,29及び開閉ベース21,22が吸引ベース30に接近し、各開閉ベースブラケット29,29が吸引ベース30の各リブ30a,30aに接触した位置にて停止する。逆に、両昇降シリンダ35がシャフト36を繰り出すと、各スライダ27が昇降テーブル26に沿ってスライドし、これに固定されている両開閉ベースブラケット29,29及び開閉ベース21,22が吸引ベース30から離反し、両開閉ベース21,22及び吸引ベース30が反転する前においては、各開閉ベース21,22の内面が各露光部2,4におけるテーブル8表面の降下位置(図1にて一点鎖線で示すパスレベル)と面一となる位置にて停止する。
また、両開閉モータ37,37が両開閉ベース21,22を回転駆動すると、両開閉ベース21,22が、吸引ベース33と平行な状態から、図7に示すように吸引ベース33に対して垂直となる状態まで回転し、これによって、吸引ベース33の収容凹部30bが、外部に露出される。
<反転部のクリーニングユニット>
図12は、クリーニングユニット13の全体を図2と同じ方向から示す斜視図である。この図12に示されるように、防塵装置としてのクリーニングユニット13は、移動機構としてのY−Zテーブル40によって、反転部3内に保持されている。このZ−Yテーブル40は、y方向に向けて反転部3の図示せぬフレームに固定された一対のガイドレール41,41と、各ガイドレール41によって夫々y方向にスライド自在に保持された一対のyテーブル42,42と、z方向に向けて両yテーブル42,42の間に掛け渡されたガイドレール43と、このガイドレールによってz方向にスライド自在に保持されたzテーブル44と、x方向に向けてzテーブル44から突出するように固定されたステー45とから、構成される。なお、各yテーブル42,42及びzテーブル44は、夫々、内蔵するアクチュエータによって各ガイドレール41,43に対してスライドし且つ位置決めされる。
クリーニングユニット13は、図12に示すような箱形のケーシングに収容されており、その上流側(図1における左側)の下縁が切り欠かれ、これによって形成された開口に、回転軸をx方向に向けた粘着ローラ46が、回転自在に取り付けられている。このクリーニングユニット13のY−Z平面に沿った縦断面を図1に示す。この縦断面に示されるように、粘着ローラ46は、これと平行な回転軸を介して回転自在に保持された転写ローラ47に接触し、この転写ローラ47が回転することによって従動し、除塵対象面上を転がり、除塵対象面上に付着していた塵芥を絡め取り、より強い粘着力を有する転写ローラ47の表面に、当該塵芥を転写させる。なお、転写ローラ47は、チェーンやギヤ等の公知の伝達装置を介して、駆動モータ48によって回転駆動される。
<反転部の制御系>
上述した吸引ポンプ44,反転装置移動シリンダ33,回転駆動モータ34,昇降シリンダ35,35,回転モータ37,37,yテーブル42,42,zテーブル43,及び駆動モータ48は、夫々、図13に示すように、反転部3全体の動作を制御する制御装置である反転部コントローラ49に接続され、この反転部コントローラ49から制御信号及び駆動電力を供給されて、所定のシーケンスに従った動作を行う。なお、この反転部コントローラ49自体は、露光装置全体の動作を制御する制御装置である全体コントローラ50に接続され、この全体コントローラ50によって動作タイミング等を制御される。以下、反転部コントローラ49が反転部各部を制御するシーケンスを、図14乃至図28に基づいて、説明する。なお、図14乃至図19によって示す動作が行われている間、クリーニングユニット13は停止したままであるので、その図示が省略されている。
図14は、初期状態にある反転装置9を示している。この初期状態においては、両開閉ベース21,22が吸引ベース30と平行となっており、両開閉ベースブラケット29,29が吸引ベース30のリブ30a,30aから離間しており、支柱部材24が最も下流側(図中右側)に移動しており、吸引ベース30が各開閉ベース21,22の上方に位置し且つ水平方向を向く回転位置に保持されている。図14に示す初期状態においては、上述したように、両開閉ベース21,22の内面は、パスレベル(図14における一点鎖線)と面一となっている。この状態において、全体コントローラ50の制御の下、上述した第1ハンドラ6は、第1露光部2にて第1面の露光を完了したワークWを、両開閉ベース21,22と吸引ベース30との隙間に挿入し、両開閉ベース21,22の内面上における位置決めピン21a,22aに当接する位置に載置する。この状態を、図15に示す。
次に、反転部コントローラ49は、両開閉ベースブラケット29,29が上昇して吸引ベース30のリブ30a,30aに接触する位置で停止するように各昇降シリンダ35,35を制御する。この位置においては、ワークWの第1面が吸引ベース30の収容凹部30aの内面に接触する。但し、この時点では、反転部コントローラ49は、吸引ポンプ44を作動させない。この状態を、図16に示す。
次に、反転部コントローラ49は、回転駆動モータ34及び反転部移動シリンダ33を同期させ、両開閉ベース21,22及び吸引ベース30を図中時計方向に回転させるとともに、支柱部材24を上流側へ移動させる。この制御により、反転装置9の状態は、図17、図18、図19の順に変化する。
なお、図17に示すように両開閉ベース21,22が傾斜しだすと、この時点においては吸着ベース30による真空吸着はなされていないので、ワークW自体の重量により、ワークWが両位置決めピン21a,22aに完全に突き当たる状態を確保できるので、その姿勢及び位置が正される。そこに至り、反転部コントローラ49は、吸引ポンプ44を作動させて、ワークWを吸引ベース30の収容凹部30aの内面に吸着させる。その結果として、ワークWのアライメントが自動的に完了してしまうので、第2露光部4前に特別なプリアライメント機構を設ける必要がなくなる。
図19の状態においては、両開閉ベース21,22及び吸引ベース30は水平となり、支柱部材24は最も上流側の位置に移動している。この図19に示す状態から、反転部コントローラ49は、更に回転駆動モータ34を制御し、両開閉ベース21,22及び吸引ベース30を更に回転させて、吸引ベース30の収容凹部30aが上方を向き且つその先端が水平方向から下方へ傾斜した状態にて停止させる(図20参照)。この角度は、例えば、水平方向から30度である。
次に、反転部コントローラ49は、両回転モータ37,37を制御して、両開閉ベース21,22を開放させる。この状態を図21に示す。なお、図21に描かれた破線は、Y−Zテーブル40を制御するために予め反転部コントローラに設定されているクリーニングユニット13の移動軌跡である(図においては、粘着ローラ46の中心の移動軌跡として示した)。即ち、反転部コントローラ49は、この破線に示す移動軌跡に沿ってクリーニングユニットを移動させるように、両yテーブル42及びzテーブル43を制御するのである。
具体的には、クリーニングユニット13は、先ず、図21に示す位置から図22に示す位置まで下降し、吸着ベース30の収容部30a内に固定されているワークWの第2面の表面と粘着ローラ46の外周面とを線接触させる。次に、クリーニングユニット13は、駆動モータ48によって転写ローラ47を介して粘着ローラ46を(図22における時計方向に)同期回転させつつ、吸着ベース30と平行に、下流側へ向けて斜めに下降するように移動する。この移動の途中において、粘着ローラ46は、ワークWの第2面上を加圧しつつ転がり、この第2面を除塵する(図23参照)。そして、クリーニングユニット13は、粘着ローラ46が収容部30aの端部に至ると(図24参照)、一旦吸着ベース30に対して垂直に離間した後に(図25参照)、吸着ベース30と平行に、上流側へ向けて斜めに上昇するように移動する(図26参照)。そして、クリーニングユニット13は、粘着ローラ46が収容部30aの端部に至ると(図24参照)、鉛直に上昇して、図21に示す初期位置に復帰する。
次に、反転部コントローラ49は、回転駆動モータ34を逆転させて、吸引ベース30が水平となる回転位置に戻す(図27参照)。このとき、吸引ベース30の収容凹部30aの内面は、パスレベルと面一となっている。そこで、反転部コントローラ49は、吸引ポンプ44による吸引を停止させる。すると、全体コントローラ50の制御の下、上述した第2ハンドラ7がワークWを取り上げて第2露光部4へ移動させる(図28参照)。
次に、反転部コントローラ49は、両回転モータ37を制御することによって、両開閉ベース21,22を閉じて、吸引ベース30と平行となる位置に復帰させる。また、両開閉ベースブラケット29,29が吸引ベース30のリブ30a,30aから離間するように各昇降シリンダ35,35を制御する。上述した図8乃至図11は、この状態を示すものである。
次に、反転部コントローラ49は、支柱部材24が最も下流側(図中右側)に移動するよう反転装置移動シリンダ33を制御しつつ、吸引ベース30が各開閉ベース21,22の上方に位置し且つ水平方向を向くように回転駆動モータ34を制御することにより、図14に示す初期状態に復帰させる。
<各露光部のクリーニングユニット>
各露光部2,4のクリーニングユニット12,12も、反転部3のクリーニングユニット13と同様に、図12に示したものと全く同じ構造を有するY−Zテーブルによって支持されており、Y−Z面内で、予め設定された軌跡に沿って移動する。図1には、これらクリーニングユニット12,12のY−Z面内での縦断面も示されている。
各クリーニングユニット12は、箱形のケーシングに収容されている。但し、図12と異なり、その上流側(図1における左側)の下縁及び上縁が切り欠かれ、それによって形成された各開口に、回転軸をx方向に向けた粘着ローラ57,57が、夫々、回転自在に取り付けられている。図29は、各クリーニングユニット13を上流側から見た状態を示す透視図である。この図29及び図1に示されるように、両粘着ローラ57,57は、これと平行な回転軸を介して回転自在に保持された転写ローラ58に接触し、この転写ローラ58が回転することによって従動し、除塵対象面上を転がり、除塵対象面上に付着していた塵芥を絡め取り、より強い粘着力を有する転写ローラ58の表面に、当該塵芥を転写させる。なお、転写ローラ58は、ケーシングの外側に固定された駆動モータ53によって回転駆動される。
<各露光部の制御>
図13に示すように、全体コントローラ50は、更に、第1露出部2を制御するための第1露出部コントローラ56及び第2露出部4を制御するための第2露出部コントローラ51に対して、制御信号を供給している。そして、各露出部コントローラ51,55には、夫々、Y−Zテーブル52,駆動モータ53,ステージ8の上昇機構55,ステージ8の吸引ポンプ54,UVランプ12が接続されており、各露出部コントローラ51,55から、夫々、制御信号及び駆動電力を供給されている(図13においては、第2露光部コントローラ51に接続されているもののみを図示し、第1露光部コントローラ56に接続されているものの図示を省略した。)。以下、各露光部コントローラ51,56が各露光部2,4のクリーニングユニット12を制御するシーケンスを、図30乃至図35に基づいて、説明する。なお、第1露光部コントローラ51が行う制御と第2露光部コントローラ56が行う制御とは、動作タイミング及びクリーニングユニット12の退避位置(第1露光部2のクリーニングユニット12は搬入部1内,第2露光部4のクリーニングユニット12は排出部5内)が異なるのみで、それ以外は全く同じである。そこで、第2露光部コントローラ51を例にとって、以下の説明を行う。
図30は、第2露光部4において、ステージ8上に吸引ポンプ54によって吸着されたワークWを、当該ステージ8を上昇機構55によって上昇させることによって、マスク10に当接させた状態を示している。この状態において、第2露光部コントローラ51は、UVランプ12を発光させることにより、マスク10越にワークWの第2面を露光して、マスク10に描かれたパターンを露光する。この際、クリーニングユニット12は、第2露光部4によって制御されたY−Zテーブル52によって、排出部5内に退避されている。
次に、第2露光部コントローラ51は、上昇機構55を制御することにより、ステージ8を、その上面がパスレベルと面一となるまで下降させるとともに、吸引ポンプ54を停止させる。この状態においてハンドラ7がステージ8上のワークWを把持し(図31参照)、排出部5に移動させる(図1参照)。
次に、第2露光部コントローラ51は、Y−Zテーブル52を制御することにより、クリーニングユニット12を図32に示す初期位置,即ち、上側の粘着ローラ57がマスク10の下面における一端に当接した位置に、移動させる。なお、図32に描かれた破線は、Y−Zテーブル52を制御するために予め第2露光部コントローラ51に設定されているクリーニングユニット12の移動軌跡である(図においては、上側の粘着ローラ57の中心の移動軌跡として示した)。即ち、第2露光部コントローラ51は、この破線に示す移動軌跡に沿ってクリーニングユニット12を移動させるように、Y−Zテーブル52を制御するのである。
具体的には、クリーニングユニット12は、先ず、図32に示す位置から図33に示す位置までz方向に水平移動する。この間、第2露光部コントローラ51は、駆動モータ53を回転させることにより、クリーニングユニット12自体の移動速度に同期させて、上側の粘着ローラ57を図中反時計方向に回転させる。これによって、マスク10の下面を粘着ローラ57が加圧しつつ転がり、マスク10の下面が除塵される。
次に、ステージ8が若干量上昇するとともに、クリーニングユニット12が図33に示す位置から図34に示す位置まで下降して、その下側の粘着ローラ57をステージ8の上面に接触させる。
次に、クリーニングユニット12は、図34に示す位置から図35に示す位置までz方向に水平移動する。この間、駆動モータ53が同方向に回転し続けているので、クリーニングユニット12自体の移動速度に同期して、下側の粘着ローラ57が図中反時計方向に回転している。これによって、ステージ8の上面を粘着ローラ57が転がり、ステージ8の上面が除塵される。
なお、図36は、第1露光部2においてはマスク10の下面の除塵がなされ、反転部3においてはワークWの第2面の除塵がなされ、第2露光部4においてはステージ8の上面の除塵がなされている状態を示している。
なお、各露光部2,4において除塵をするタイミングは、ステージ8とマスク10との間に空間ができるタイミングであれば良く、予め一定の露光サイクルで除塵が開始されても良いし、任意の露光が完了して、ワークWが排出したタイミングで除塵が開始されても良い。
<本実施形態による利点>
1.反転部3における反転装置9の上方に、ワークWの第2面を除塵するクリーニングユニット13を設けたことによる利点
本実施形態によると、ワークWの第2面を除塵するクリーニングユニット13を、反転部3における反転装置9の上方に設置している。従って、反転装置9と第2露光部4との間に除塵装置の設置スペースを確保する必要がないので、露光装置全体のz方向(ワークWが移動する方向)におけるサイズを抑えることができる。
2.反転装置9が吸着ベース30を初期状態から180度を超えて回転させ、その先端が斜め下方に傾いた状態で除塵を行うことによる利点
本実施形態によると、クリーニングユニット13を用いてワークWの第2面を除塵する際に、ワークWが固定されている吸着ベース30が水平方向に対して傾斜した状態で除塵を行っている。その結果、z方向におけるクリーニングユニット13の移動幅は、ワークの幅に対する傾斜角の余弦で足りることになる。よって、吸着ベース30を水平に向けて除塵をする場合よりも、z方向におけるクリーニングユニット13の移動スペースを減らすことができるので、クリーニングユニット13を設けない場合と比較して、反転部3のz方向における幅が拡大することを抑えることができる。なお、吸着ベース30の傾斜角が大きくなれば大きくなるほど上記効果は向上するが、吸着ベース30を水平に向けたときに反転装置9全体が占めるz方向の領域よりもクリーニングユニット13の移動スペースを狭くしたとしても、反転部3のz方向における幅をそれ以上に狭くすることはできないという上限が存在する。また、傾斜角が大きくなると、除塵後に吸着ベース30を水平に戻すのに要する時間が増えてしまう。従って、この傾斜角については、30度以内の角度とすることが望ましい。また、これにより、吸引ベース30に要する吸引力が過大となるのを抑えることができる。
なお、上記効果は、吸着ベース30水平から傾斜させることによって得られるので、吸着ベース30が初期状態から180度回転して水平に至る前に停止させて除塵することも、本発明の範囲に含まれる。但し、上述したように180度を超えて回転させた状態で除塵を行うようにすれば、クリーニングユニット13の鉛直方向における移動スペースを低い位置に設定することができるので、反転部3の全高を抑えることができるというメリットがある。
なお、本実施形態においては、サーボモータである回転駆動モータ34によって吸着ベース30の回転位置決めを行っている。そして、吸着ベース30自体は剛性を有する板である。従って、クリーニングユニット13の粘着ローラ46のワークWに対する圧力を高くすることができるので、ワークWに曲がり癖がついていたとしても、一定の圧力を掛けて除塵を行うことができる。
3.各露光部2,4のクリーニングユニット12が、上下に粘着ローラ57,57を備えていることによるメリット
本実施例において各露光部2,4のクリーニングユニット12は、上下に粘着ローラ57,57を備えており、夫々、同一の転写ローラ58に接触している。かかる構成を採用することにより、本実施形態によれば、一台のクリーニングユニット12をz方向に往復させる間に、一往復する間にマスク10の下面とステージ上面とを除塵することができる。このような効果は、粘着ローラが一本しかないクリーニングユニットによっても、可能ではある。しかし、それを実現するには、粘着ローラを転写ローラよりも大径なものにしたり、粘着ローラを転写ローラに対して公転自在に構成したり、粘着ローラを転写ローラから独立して移動させるといった工夫が必要となる。しかしながら、粘着ローラを転写ローラよりも大径なものにするならば、転写ローラの寿命が短くなってしまうという問題が生じ、粘着ローラを転写ローラに対して公転自在に構成するには機構が複雑化してコストや重量が大きなってしまうという問題が生じ、粘着ローラを転写ローラから独立して移動させるならば、除塵途中で粘着ローラの粘着力が落ちてしまうという問題が生じる。本実施形態では、クリーニングユニット12は、マスク下面用として転写ローラ58よりも高い位置に設置した粘着ローラ57と、ステージ上面用として転写ローラ58よりも低い位置に設置した粘着ローラ57とを予め備えているので、かかる問題が一切生じないというメリットがある。
4.反転部3においてワークWの第2面を除塵する他、各露光部2,4において夫々マスク10の下面とステージ8の上面を除塵することによるメリット
上述したように反転装置9から第2露光部4のステージまでの途中にクリーニングユニット13によるワークWの第2面に対する除塵がなされれば、第1露光部において第2面に付着した塵芥によって第2面に形成された配線パターンに欠陥が生じるという問題を、解消することはできる。しかし、第1露光部2にて付着した塵芥が多すぎる場合には、当該クリーニングユニット13による除塵が十分になされない可能性もある。従って、そもそも第1露光部2においてワークWの第2面に塵芥が付着しないように除塵することが、上記欠陥を完全に防ぐためには望ましい。そのため、本実施形態においては、第1露光部2に上記クリーニングユニット12を設け、マスク10の下面とステージ8の上面の除塵を行っているのである。
また、第2露光部4のステージ8上にワークWを固定する前にその第2面を除塵したとしても、第2露光部4のマスクに塵芥が付着していると、やはり、上記欠陥が生じてしまう。そのため、本実施形態においては、第2露光部4に上記クリーニングユニット12を設け、マスク10の下面とステージ8の上面の除塵を行っているのである。
実施形態2
本発明の第2実施形態は、上述した第1実施形態と比較して、反転装置及び第1ハンドラの構成のみが異なり、他の構成を共通とする。即ち、本第2実施形態においては、反転装置が第1ハンドラの機能の一部(ワークWを第1露光部2から反転部3へ移送する機能)を兼ねており、その為、第1実施形態における反転装置9とは、その構成を異にしている。そこで、説明の重複を避けるために、本第2実施形態において第1実施形態のものと共通する構成については、図37乃至図49において第1実施形態のものと同じ参照番号を付してその説明を省略し、以下、反転装置60の説明のみを行う。
図37は、第2実施形態による露光装置の側面透視図であり、第1実施形態に関する図1に相当するものである。また、図38は、第2実施形態における反転装置60を下流側(図37における右側)から見た状態を示す背面図である。これら図37及び図38は、第1露光部2においてステージ8上に固定されたワークWの第1面に対する露光が完了して、ステージ8がパスライン(一点鎖線)の位置まで降下した状態(反転装置60が初期状態にある状態)を示すものである。図37では、図示が省略されているが、第1露光部2及び第2露光部4には夫々クリーニングユニット12が備えられているとともに、投入部1のステージ1aから第1露光部2のステージ8上にワークWを移送する第1ハンドラ6が備えられている。
図37及び図38に示すように、第1露光部2から反転部3にかけて、水平方向を向いた板状のフレーム61が、これら第1露光部2及び反転部3の筐体に固定されることによって、設置されている。なお、第1露光部2のステージ8の上昇機構55は、このフレーム61を貫通するように設置されている。
このフレーム61上には、一対のリニアガイド62,62が、z方向を向けて、相互に平行に設置されている。なお、これら一対のリニアガイド62,62は、x方向において第1露光部2のステージ8を挟み、且つ、このステージ8の幅よりも十分に間隔を空けて、設置されている。
これら両リニアガイド62,62上には、板状の反転部テーブル63が掛け渡されている。この反転部テーブル63は、その上流側(図37の左側)及び下流側が夫々切り欠かれ、全体の平面形状がH字型となっている。上流側が切り欠かれているのは、反転部60が第1露光部2内に移動したときにステージ8の上昇機構55との干渉を避けるためであり(図41乃至図43参照)、下流側が切り欠かれているのは、後述する固定テーブル64が除塵のために傾くことを許容するためである(図47参照)。
この反転部テーブル63の上面におけるx方向における両側縁の各中央には、夫々、上記実施形態1におけるスライダ27及び昇降テーブル26に相当する多段式のyステージ(図38ではその一例として2段式のものを図示)66が、設置されている。これら一対のyステージ66,66の先端の間には、上記実施形態1の吸着ベース30に相当する固定テーブル64が、x方向に向けられた回転軸を中心に、回転自在に軸支されている。従って、両yステージ66,66が同期して伸縮することにより、固定テーブル64が、y方向に上昇及び降下する。
この固定テーブル64を両yステージ66,66に軸支するための回転軸は、固定テーブル64のx方向における両側縁の中央を貫通しており、その一端は、図37における手前側のyステージ66を貫通して、当該yステージ66の先端近傍における外側面に固定された駆動モータ65に直結されている。この駆動モータ65は、上記実施形態1における回転駆動モータ34に相当し、その回転軸を回転駆動することにより、固定テーブル64をy−z面内で反転させることができる。
固定テーブル64は、ほぼ方形の平面形状を有しており、その片面(図37及び図38に示す初期状態において上側を向いた平面)64aには、図示せぬ吸引ポンプ44に夫々連通した多数の吸引口64bが開けられており、これら吸引口64bを通じて吸引ポンプ44が空気を吸引することにより、この面64aに面接触したワークWが真空吸着される。即ち、この64aが「保持面」として機能する。
なお、この固定テーブル64は、反転記60が第1露光部2内に移動した際には、ステージ8を跨がなければならない。従って、固定テーブル64のx方向における幅は、ステージ8の上面におけるx方向の幅よりも広く、上記両yステージ66,66は、ステージ8の各側縁から一定の空隙を開ける位置に設置されている。
また、この反転装置60の保持面64a上に固定されたワークWの第2面を除塵するためのクリーニングユニット13の粘着ローラ46は、図38に示すように、保持面64aのx方向における幅以上の長さを有している。
上述したように、本第2実施形態におけるその他の構成は、第1実施形態のものと同じである。例えば、反転部3のクリーニングユニット13は、第1実施形態のものと同じ構成を有し、第1実施形態のものと同じY−Zテーブル40によって支持され、且つ、y−z平面内で移動される。そして、このY−Zテーブル40を構成するYテーブル42及びZテーブル43,クリーニングユニット13を構成する駆動モータ48や、上述した吸引ポンプ44は、図13に示される反転部コントローラ49に接続されている。但し、上記第1実施形態と本第2実施形態との間における反転装置9,60の構成の相違に依り、反転部コントローラ49には、第1実施形態における反転装置移動シリンダ33,回転駆動モータ34,昇降シリンダ35,句点モータ37の代わりに、リニアスライド62,62の駆動機構,駆動モータ65,yステージ66,66が接続されている。
以下、本第2実施形態において、反転部コントローラ49,第1露光部コントローラ56及び全体コントローラ50が、反転装置60,反転部3のクリーニングユニット13及び第1露光部2のステージ8の上昇機構55を制御するシーケンスを、図37及び図39乃至図49に基づいて、説明する。
図37に示す初期状態から、先ず、反転部コントローラ49は、反転装置60の両yステージ66,66を伸長させることにより、固定ステージ64を上昇させる。この状態を図39に示す。
次に、反転部コントローラ49は、駆動モータ65を制御することにより固定テーブル64を180度回転させて、その保持面64aを下方へ向ける。この時、保持面64aの高さは、パスライン(一点鎖線)よりも高くなっている。この状態を、図40に示す。
次に、反転部コントローラ49は、リニアスライド62,62の駆動機構を制御することにより、保持面64aを下方へ向けたまま、反転装置60を第1露光部2まで移動させ、固定テーブル64を、ステージ8の上方に配置する。この状態を、図41に示す。
次に、反転部コントローラ49は、反転装置60の両yステージ66,66を収縮させることにより、固定ステージ64を下降させ、ステージ8の上面に固定されているワークWの露光済みである第1面に、その保持面64aを面接触させる。この状態を図42に示す。
図示せぬセンサにより、保持面64aとワークWとの接触を検知すると、反転部コントローラ49は、両yステージ66,66の収縮を停止するとともに、吸引ポンプ44を動作させて、ワークWを保持面64aに真空吸着させる。この時、第1露光部コントローラ56は、全体コントローラ50からの指示により、ステージ8の吸引ポンプ54による真空吸着を停止させる。このようにしてワークWを保持面64aに真空吸着させたまま、反転部コントローラ49は、反転装置60の両yステージ66,66を伸長させることにより、固定ステージ64を上昇させ、ワークWをステージ8の上面から離間させる。この状態を図43に示す。
次に、反転部コントローラ49は、リニアスライド62,62の駆動機構を制御することにより、反転装置60を反転部3内における初期位置まで帰還させる。この状態を図44に示す。
次に、反転部コントローラ49は、駆動モータ65を制御することにより、固定テーブル64を180度回転させて、その保持面64aを上方へ向ける。この状態を、図45に示す。
次に、反転部コントローラ49は、反転装置60の両yステージ66,66を収縮させることにより、固定ステージ64を下降させ、その保持面46aをパスラインと同じ高さに合わせる。このように固定ステージ64を下降させるのは、その保持面46aに保持されたワークWに対する除塵のためのクリーニングユニット13の移動領域を低くするためである。この状態を図46に示す。
次に、反転部コントローラ49は、駆動モータ65を制御することにより、保持面46aが水平方向から下流側へ45度傾くまで、固定ステージ64を(図46における時計方向に)回転させる。このようにして保持面46aを傾け終わると、反転部コントローラ49は、y−zテーブル40を制御することにより、クリーニングユニット13をy−z平面内で移動させることにより、その粘着ローラ46を、保持面46aに固定されたワークWの第2面上において転がす。具体的には、クリーニングユニット13は、その粘着ローラ46の外周面を、ワークWの上流側の端縁に線接触させ、続いて、駆動モータ48によって転写ローラ47を介して粘着ローラ46を(図46における時計方向に)同期回転させつつ、保持面46aと平行に、下流側へ向けて斜めに下降するように移動する。この移動の途中において、粘着ローラ46は、ワークWの第2面上を加圧しつつ転がり、この第2面を除塵する(図47参照)。そして、クリーニングユニット13は、粘着ローラ46がワークWの下流側の端縁に達すると、粘着ローラ46をワークWの第2面から離間させて、初期位置に復帰する(図48参照)。
次に、反転部コントローラ49は、駆動モータ65を逆転させて、保持面46aが水平となる回転位置に、固定ステージ64を戻す(図48参照)。このとき、固定ステージ64の保持面46aは、パスレベルと面一となっている。そこで、反転部コントローラ49は、吸引ポンプ44による吸引を停止させる。すると、全体コントローラ50の制御の下、上述した第2ハンドラ7がワークWを取り上げて第2露光部4へ移動させる(図49参照)。
その後、第2露光部4において、当該ワークWの第2面に対する露光がなされ、当該ワークWが排出部5から取り出され、第1露光部2において、次のワークWの第1面に対する露光が完了すると、図37に示す初期状態に復帰することになる。
実施形態3
本発明の第3実施形態は、上述した第2実施形態と比較して、反転部3のクリーニングユニット13’が、反転装置60’の固定テーブル64の下方に配置されており、そのケーシングの上面における下流側の縁に粘着ローラ46が配置されていることが主として異なり、その結果、下方を向いた保持面64aに固定されたワークWの第2面をクリーニングユニット13が除塵することとなるため、このクリーニングユニット13の移動領域を確保すべく、フレーム61’,反転部テーブル63’の形状が上記第2実施形態のものと異なり、また、反転部コントローラ49による制御のシーケンスも上記第2実施形態のものと異なっている。それ以外の構成については、本第3実施形態は、上記第2実施形態と全く同じである。そこで、説明の重複を避けるために、本第3実施形態において第2実施形態のものと共通する構成については、図50乃至図63において第2実施形態のものと同じ参照番号を付してその説明を省略し、以下、第2実施形態との相違点についてのみ、説明を行う。
図50は、第3実施形態による露光装置の側面透視図であり、上記第2実施形態に関する図37に相当するものである。また、図51は、第3実施形態における反転装置60’を下流側(図50における右側)から見た状態を示す背面図である。これら図50及び図51は、第1露光部2においてステージ8上に固定されたワークWの第1面に対する露光が完了して、ステージ8がパスライン(一点鎖線)の位置まで降下した状態(反転装置60が初期状態にある状態)を示すものである。図50では、図示が省略されているが、第1露光部2及び第2露光部4には夫々クリーニングユニット12が備えられているとともに、投入部1のステージ1aから第1露光部2のステージ8上にワークWを移送する第1ハンドラ6が備えられている。
図50及び図51に示すように、反転部3内において、Y−Zテーブル40によるクリーニングユニット13’の移動領域は、初期位置にある反転装置60の下方を占めている。従って、クリーニングユニット13’の移動領域には空間が確保されていなければならないので、フレーム61’及び反転部テーブル63’は、当該移動領域と抵触する箇所において夫々切り欠かれている。なお、この切り欠きの結果、反転部テーブル63’の平面形状は第2実施形態のものと同じH字型を維持することができなくなる。その代わり、後述するように本第3実施形態においては、固定テーブル64を上昇させたまま除塵が行われるので、その保持面64aを傾斜させてても固定テーブル64が反転部テーブル63’と干渉することがなく、よって、反転部テーブル63’には固定テーブル64との干渉を避けるための切り欠きが不要となる。そのため、本第3実施形態における反転部テーブル63’の平面形状は、第1露光部2のステージ8の上昇機構との干渉及び反転部3内におけるクリーニングユニット13’の移動領域との抵触を回避するために上流側のみが開いた、コの字型となっている。また、クリーニングユニット13’は、反転装置60の両yステージ66,66の間を通って反転テーブル64に接触することになるので、図51に示すように、そのx方向における幅は、両yステージ66,66の間隔よりも狭くなっている。
以下、本第3実施形態において、反転部コントローラ49,第1露光部コントローラ56及び全体コントローラ50が、反転装置60’,反転部3のクリーニングユニット13’及び第1露光部2のステージ8の上昇機構55を制御するシーケンスを、図50及び図52乃至図63に基づいて、説明する。
図50に示す初期状態から、先ず、反転部コントローラ49は、反転装置60’の両yステージ66,66を伸長させることにより、固定ステージ64を上昇させる。この時、y−zテーブル40は、クリーニングユニット13’を、反転部テーブル63’と干渉させぬように、その移動領域の下限における最下流側の位置に退避させている。この状態を図52に示す。
次に、反転部コントローラ49は、駆動モータ65を制御することにより固定テーブル64を180度回転させて、その保持面64aを下方へ向ける。この時、保持面64aの高さは、パスライン(一点鎖線)よりも高くなっている。この状態を、図53に示す。
次に、反転部コントローラ49は、リニアスライド62,62の駆動機構を制御することにより、保持面64aを下方へ向けたまま、反転装置60’を第1露光部2まで移動させ、固定テーブル64を、ステージ8の上方に配置する。この状態を、図54に示す。
次に、反転部コントローラ49は、反転装置60’の両yステージ66,66を収縮させることにより、固定ステージ64を下降させ、ステージ8の上面に固定されているワークWの露光済みである第1面に、その保持面64aを面接触させる。この状態を図55に示す。
図示せぬセンサにより、保持面64aとワークWとの接触を検知すると、反転部コントローラ49は、両yステージ66,66の収縮を停止するとともに、吸引ポンプ44を動作させて、ワークWを保持面64aに真空吸着させる。この時、第1露光部コントローラ56は、全体コントローラ50からの指示により、ステージ8の吸引ポンプ54による真空吸着を停止させる。このようにしてワークWを保持面64aに真空吸着させたまま、反転部コントローラ49は、反転装置60’の両yステージ66,66を伸長させることにより、固定ステージ64を上昇させ、ワークWをステージ8の上面から離間させる。この状態を図56に示す。
次に、反転部コントローラ49は、リニアスライド62,62の駆動機構を制御することにより、反転装置60’を反転部3内における初期位置まで帰還させる。この状態を図57に示す。
次に、反転部コントローラ49は、駆動モータ65を制御することにより、保持面46aが水平方向から上流側へ45度傾くまで、固定ステージ64を(図57における時計方向に)回転させる。この状態を図58に示す。このようにして保持面46aを傾け終わると、反転部コントローラ49は、y−zテーブル40を制御することにより、クリーニングユニット13’をy−z平面内で移動させることにより、その粘着ローラ46を、保持面46aに固定されたワークWの第2面上において転がす。具体的には、クリーニングユニット13’は、その粘着ローラ46の外周面を、ワークWの下流側の端縁に線接触させ(図59参照)、続いて、駆動モータ48によって転写ローラ47を介して粘着ローラ46を(図59における時計方向に)同期回転させつつ、保持面46aと平行に、上流側へ向けて斜めに上昇するように移動する。この移動の途中において、粘着ローラ46は、ワークWの第2面上を加圧しつつ転がり、この第2面を除塵する。そして、クリーニングユニット13’は、粘着ローラ46がワークWの上流側の端縁に達すると(図60参照)、粘着ローラ46をワークWの第2面から離間させて、初期位置に復帰する(図61参照)。
次に、反転部コントローラ49は、駆動モータ65を制御することにより、固定テーブル64を図61における時計方向に135度(若しくは、反時計方向に225度)回転させて、その保持面64aを水平とし、且つ、上方へ向ける。そして、反転部コントローラ49は、反転装置60’の両yステージ66,66を収縮させることにより、固定ステージ64を下降させ、その保持面46aをパスラインと同じ高さに合わせる。この状態を図62に示す。
次に、反転部コントローラ49は、吸引ポンプ44による吸引を停止させ、全体コントローラ50の制御の下、上述した第2ハンドラ7がワークWを取り上げて第2露光部4へ移動させる(図63参照)。
その後、第2露光部4において、当該ワークWの第2面に対する露光がなされ、当該ワークWが排出部5から取り出され、第1露光部2において、次のワークWの第1面に対する露光が完了すると、図50に示す初期状態に復帰することになる。
本発明の第1の実施形態である露光装置の概略側面透視図 初期状態にある反転装置の斜視図 初期状態にある反転装置の平面図 初期状態にある反転装置の側面図 初期状態にある反転装置の正面図 図3及び図4のVI−VI線に沿った縦断面図 反転後に両開閉ベースを開放した状態を示す正面図 反転後の反転装置の斜視図 反転後の反転装置の平面図 反転後の反転装置の側面図 反転後の反転装置の背面図 クリーニングユニット及びY−Zテーブルの斜視図 露光装置の制御系の回路構成を示すブロック図 反転装置の動作説明図 反転装置の動作説明図 反転装置の動作説明図 反転装置の動作説明図 反転装置の動作説明図 反転装置の動作説明図 反転装置の動作説明図 反転装置の動作説明図 クリーニングユニットの動作説明図 クリーニングユニットの動作説明図 クリーニングユニットの動作説明図 クリーニングユニットの動作説明図 クリーニングユニットの動作説明図 反転装置及びクリーニングユニットの動作説明図 反転装置及びクリーニングユニットの動作説明図 各露光部のクリーニングユニットの正面透視図 各露光部のクリーニングユニットの動作説明図 各露光部のクリーニングユニットの動作説明図 各露光部のクリーニングユニットの動作説明図 各露光部のクリーニングユニットの動作説明図 各露光部のクリーニングユニットの動作説明図 各露光部のクリーニングユニットの動作説明図 各クリーニングユニットが夫々除塵を行っている状態を示す図 本発明の第2の実施形態である露光装置の概略側面透視図 反転装置の背面図 反転装置及びクリーニングユニットの動作説明図 反転装置及びクリーニングユニットの動作説明図 反転装置及びクリーニングユニットの動作説明図 反転装置及びクリーニングユニットの動作説明図 反転装置及びクリーニングユニットの動作説明図 反転装置及びクリーニングユニットの動作説明図 反転装置及びクリーニングユニットの動作説明図 反転装置及びクリーニングユニットの動作説明図 反転装置及びクリーニングユニットの動作説明図 反転装置及びクリーニングユニットの動作説明図 反転装置及びクリーニングユニットの動作説明図 本発明の第3の実施形態である露光装置の概略側面透視図 反転装置の背面図 反転装置及びクリーニングユニットの動作説明図 反転装置及びクリーニングユニットの動作説明図 反転装置及びクリーニングユニットの動作説明図 反転装置及びクリーニングユニットの動作説明図 反転装置及びクリーニングユニットの動作説明図 反転装置及びクリーニングユニットの動作説明図 反転装置及びクリーニングユニットの動作説明図 反転装置及びクリーニングユニットの動作説明図 反転装置及びクリーニングユニットの動作説明図 反転装置及びクリーニングユニットの動作説明図 反転装置及びクリーニングユニットの動作説明図 反転装置及びクリーニングユニットの動作説明図
符号の説明
2 第1露光部
3 反転部
4 第2露光部
8 ステージ
9 反転装置
10 マスク
12 UVランプ
21 開閉ベース
22 開閉ベース
24 支柱部
25 回転版
26 昇降テーブル
27 スライダ
29 開閉ベースブラケット
30 吸着ベース
34 回転駆動モータ
37 回転モータ
40 Y−Zテーブル
49 反転部コントローラ
60 反転装置
64 固定テーブル
65 駆動モータ
66 yステージ

Claims (4)

  1. ワークを水平方向に移動させつつ順次当該ワークの第1面及び第2面を露光する露光装置における、当該ワークの第1面を露光する第1露光部と第2面を露光する第2露光部との間に設置される反転部であって、
    一方の平面がワークを保持する保持面として用いられる板状のベースと、
    前記保持面と平行な方向を向いた回転軸を中心として、前記ベースを、前記保持面を水平且つ下方に向けた初期状態から少なくとも180度回転自在に支持する支持機構と、
    前記支持機構を介して前記ベースを回転させる回転駆動機構と、
    前記ワークの表面と接触することにより前記ワークの表面に付着した塵芥を除塵する除塵装置と、
    前記除塵装置を移動させる移動機構と、
    前記回転駆動機構及び前記移動機構を制御することにより、前記ベースが前記初期状態にある状態から前記ベースを回転させ、前記保持面が水平方向に対して傾斜する位置にて前記ベースを停止させてから、前記除塵装置を前記ベースの保持面に保持されているワークの表面上を接触させつつ移動させ、その後、前記保持面が水平方向を向くように前記ベースを回転させるコントローラと
    を備えたことを特徴とする露光装置の反転部。
  2. 前記支持機構は、前記ベースを、前記初期状態から180度を超える範囲で回転自在に支持し、
    前記コントローラは、前記ベースを、前記初期状態から180度を超えた位置にて停止させてから、前記除塵装置を前記ベースの保持面に保持されているワークの表面上を接触させつつ移動させ、その後、前記保持面が水平方向を向くように前記ベースを反転させる
    ことを特徴とする請求項1記載の露光装置の反転部。
  3. 前記除塵装置は、前記ワークの表面を転がることによって、前記ワークの表面に付着した塵芥をその表面に付着させる粘着ローラを備えている
    ことを特徴とする請求項1記載の露光装置の反転部。
  4. 前記コントローラは、前記ベースを、前記保持面が下方を向き且つ水平方向に対して傾斜した位置にて停止させてから、前記除塵装置を前記ベースの保持面に保持されているワークの表面上を接触させつつ移動させ、その後、前記保持面が上方を向き且つ水平となるように前記ベースを反転させる
    ことを特徴とする請求項1記載の露光装置の反転部。
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