JP2009155107A - シート処理装置及び画像形成装置及び画像形成システム - Google Patents

シート処理装置及び画像形成装置及び画像形成システム Download PDF

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Abstract

【課題】本発明の目的は、中折り冊子束に対して平坦処理と裁断処理を組み合わせて実施しても、冊子束の品位を低下させることなく、冊子束の品位を更に向上させることができるシート処理装置を提供することである。
【解決手段】中折り処理された冊子束Bの折り端部を押圧して折り端部を平坦にする平坦処理装置700と、冊子束Bの端部を裁断して端部を揃える裁断装置600,800を有するシート処理装置であって、冊子束Bに対して裁断処理と平坦処理を実施する場合には、裁断装置600,800によって裁断する冊子束Bの端部の位置に応じて、平坦処理装置700による平坦処理と、裁断装置600,800による裁断処理の順番を変更する。
【選択図】 図32

Description

本発明は、中折り処理された冊子束に対して所定の処理を施すシート処理装置、及びこの処理機能を有する画像形成装置、及び前記シート処理装置を有する画像形成システムに関する。
従来、画像形成装置本体から出力されたシートに処理を施すシート処理装置としては、シート束を中央で二つ折りにする処理(以下、中折り処理という)を行うことで中折り冊子束(中綴じ製本も含む)を作成するシート処理装置が知られている。
また、前述の中折り冊子束の品位を向上させるために、中折り冊子束の折り端部(綴じ側の背)を平坦にする処理(以下、平坦処理という、平坦処理は変形処理の一つである)を行うシート処理装置が提案されている(特許文献1,2参照)。
あるいは、前述の中折り冊子束の品位を向上させるために、中折り冊子束の小口(開き側)を裁断する処理(以下、小口裁断処理という)を行い、小口が整った中折り冊子束を生成するシート処理装置が知られている。
特開2004−345863 特開2006−290588
そこで、前述の中折り冊子束の品位を更に向上させるために、小口裁断処理を実施して中折り冊子束の小口を整えた後、その中折り冊子束に平坦処理を実施することが考えられる。
しかしながら、小口裁断処理を実施して小口を整えた中折り冊子束に対して、平坦処理を実施すると、再び小口裁断面にバラツキが発生してしまい、冊子束の品位を低下させてしまうおそれがある。
また、小口が裁断された中折り冊子束の品位を更に向上させるために、小口と交差する端部である中折り冊子束の天地の対向する2つの端部を裁断する処理(以下、天地裁断処理という)を実施することが考えられる。
しかしながら、平坦処理を実施した中折り冊子束に対して、天地裁断処理を実施すると、天地裁断処理時の刃の圧力により平坦処理した折り端部が潰れてしまい、冊子束の品位を低下させてしまうおそれがある。
そこで、本発明の目的は、中折り冊子束に対して平坦処理と裁断処理を組み合わせて実施しても、冊子束の品位を低下させることなく、冊子束の品位を更に向上させることができるシート処理装置を提供することである。
上記目的を達成するための本発明は、中折り処理された冊子束の折り端部を押圧して折り端部を変形させる変形処理手段と、前記冊子束の端部を裁断する裁断処理手段と、を有し、前記冊子束に対して前記裁断処理手段による前記折り端部と交差する端部の裁断処理を行った後に前記変形処理手段による変形処理を行うことを特徴とする。
また上記目的を達成するための本発明は、中折り処理された冊子束の折り端部を押圧して折り端部を変形させる変形処理手段と、前記冊子束の折り端部と対向する端部と、前記折り端部と交差する端部を裁断する裁断処理手段と、を有し、前記冊子束に対して前記折り端部と交差する端部の裁断処理を行った後に変形処理を行い、変形処理を行った後に前記冊子束の折り端部と対向する端部の裁断処理を行うことを特徴とする。
本発明によれば、裁断処理手段によって裁断する冊子束の端部の位置に応じて、冊子束の品位が向上するように、変形処理と裁断処理の順番を変更する。これにより、冊子束に対して変形処理と裁断処理を組み合わせて実施しても、冊子束の品位を低下させることなく、冊子束の品位を更に向上させることができる。
以下、図面を参照して、本発明の好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。ただし、以下の実施の形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、それらの相対配置などは、本発明が適用される装置の構成や各種条件により適宜変更されるべきものである。したがって、特に特定的な記載がない限りは、本発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
ここでは、画像形成装置本体とシート処理装置とを備えた画像形成システムを例示して説明する。また、シート処理装置は、フィニッシャ、天地裁断装置、平坦処理装置、小口裁断装置が個別の装置でシステム構成されるシート処理装置を例示している。これに限らず、フィニッシャ500、天地裁断装置600、平坦処理装置700、小口裁断装置800を種々の組み合わせにより一体化させた構成でもよい。
(画像形成システムの全体構成)
まず図1を用いて画像形成システムの全体構成について説明する。図1は画像形成システムの主要部の構成を示す全体構成図である。
画像形成システムは、図1に示すように、画像形成装置本体10と、シート処理装置20を備えている。シート処理装置20は、フィニッシャ500と、天地裁断装置600、平坦処理装置700、小口裁断装置800から構成されている。画像形成装置本体10は、原稿の画像を読み取るイメージリーダ200及びシートに画像を記録するプリンタ300を備えている。
イメージリーダ200には、原稿給送装置100が搭載されている。原稿給送装置100は、原稿トレイ上に上向きにセットされた原稿を先頭ページから順に1枚ずつ給送し、湾曲したパスを介してプラテンガラス102上の読取位置へ搬送し、その後外部の排出トレイ112に向けて排出する。
この原稿がプラテンガラス102上の読取位置を通過するときに、原稿の画像は読取位置に対応する位置に保持されたスキャナユニット104により読み取られる。この読取方法は、一般的に、原稿流し読みと呼ばれる方法である。具体的には、原稿が読取位置を通過する際に、原稿の読取面(画像面)がスキャナユニット104のランプ103の光で照射され、その原稿からの反射光がミラー105,106,107を介してレンズ108に導かれる。このレンズ108を通過した光は、イメージセンサ109の撮像面に結像する。
このように読取位置を通過するように原稿を搬送することによって、原稿の搬送方向に対して直交する方向を主走査方向とし、搬送方向を副走査方向とする原稿読取走査が行われる。すなわち、原稿が読取位置を通過する際に主走査方向に原稿画像を1ライン毎にイメージセンサ109で読み取りながら、原稿を副走査方向に搬送することによって原稿画像全体の読み取りが行われる。このようにして光学的に読み取られた画像はイメージセンサ109によって画像データに変換されて出力される。イメージセンサ109から出力された画像データは、後述する画像信号制御部922(図2参照)において所定の処理が施された後にプリンタ300の露光制御部110にビデオ信号として入力される。
なお、原稿給送装置100により原稿をプラテンガラス102上に搬送して所定位置に停止させ、この状態でスキャナユニット104を副走査方向へ走査させることにより原稿の画像を読み取ることも可能である。この読取方法は、いわゆる原稿固定読みと呼ばれる方法である。
原稿給送装置100を使用しないで原稿を読み取るときには、まず、ユーザーにより原稿給送装置100を持ち上げてプラテンガラス102上に原稿を載置する。そして、スキャナユニット104を副走査方向へ走査させることにより原稿の読み取りを行う。すなわち、原稿給送装置100を使用しないで原稿の画像を読み取るときには、原稿固定読みが行われる。
プリンタ300の露光制御部110は、入力されたビデオ信号に基づきレーザ光を変調して出力し、レーザ光はポリゴンミラー110aにより走査されながら画像形成部を構成する感光ドラム111上に照射される。感光ドラム111には走査されたレーザ光に応じた静電潜像が形成される。ここで、露光制御部110は、後述するように、原稿固定読み時には、正しい画像(鏡像でない画像)が形成されるようにレーザ光を出力する。
この感光ドラム111上の静電潜像は、現像器113から供給される現像剤によって現像剤像として可視像化される。また、レーザ光の照射開始と同期したタイミングで、各カセット114,115、手差給送部125又は両面搬送パス124からシートが給送される。このシートは感光ドラム111と転写部116との間に搬送される。感光ドラム111に形成された現像剤像は転写部116により給送されたシート上に転写される。
現像剤像が転写されたシートは定着部117に搬送される。定着部117はシートに熱及び圧力を付与することによって現像剤像をシート上に定着させる。定着部117を通過したシートは切替部材121及び排出ローラ118を経てプリンタ300から外部(フィニッシャ500)に向けて排出される。
ここで、シートをその画像形成面が下向きになる状態(フェイスダウン)で排出するときには、定着部117を通過したシートを切替部材121の切換動作により一旦反転パス122内に導く。そのシートの後端が切替部材121を通過した後に、シートをスイッチバックさせて排出ローラ118によりプリンタ300から排出する。以下、この排出形態を反転排出と呼ぶ。この反転排出は、原稿給送装置100を使用して読み取った画像を形成するとき、又はコンピュータから出力された画像を形成するときなどのように先頭ページから順に画像形成するときに行われる。その排出後のシートの順序は正しいページ順になる。
また、手差給送部125からOHPシートなどの硬いシートが給送され、このシートに画像を形成するときには、シートを反転パス122に導くことなく、画像形成面を上向きにした状態(フェイスアップ)で排出ローラ118により排出する。
さらに、シートの両面に画像形成を行う両面記録が設定されている場合には、切替部材121の切換動作によりシートを反転パス122に導いた後に両面搬送パス124へ搬送する。そして、両面搬送パス124へ導かれたシートを上述したタイミングで感光ドラム111と転写部116との間に再度給送する制御が行われる。
プリンタ300から排出されたシートは、シート処理装置20に送られる。シート処理装置20は、搬送方向上流側から順に、フィニッシャ500、天地裁断装置600、平坦処理装置700、小口裁断装置800が設けられている。したがって、プリンタ300から排出されたシートは、まずフィニッシャ500に送られる。フィニッシャ500では、複数枚のシートからなる束を中央で二つ折りにする中折り処理などの各処理を行う。フィニッシャ500にて中折り処理されたシート束(以下、冊子束という)は、天地裁断装置600、平坦処理装置700、小口裁断装置800を通って各処理が選択的に実施され、製本積載トレイ11へ排出される。なお、後述するが、小口裁断装置800、天地裁断装置600では、フィニッシャ500で中折り処理された冊子束の端部の裁断処理を行う。また、変形処理手段としての平坦処理装置700では、中折り処理された冊子束の折り端部を押圧することで平坦化する平坦処理を行う。平坦処理は、折り端部を変形させる変形処理の一つであり、中折り処理された冊子束の折り端部は平坦処理によって角張った背面形状に変形される。そして、各処理が選択的に実施された最終成果物としての冊子束は製本積載トレイ11へ排出される。
(画像形成システムのコントローラ)
次に、画像形成システム全体の制御を司るコントローラの構成について図2を参照しながら説明する。図2は図1の画像形成システム全体の制御を司るコントローラの構成を示す全体ブロック図である。
コントローラは、図2に示すように、CPU回路部900を有している。CPU回路部900は、画像形成装置本体10に搭載され、CPU(図示せず)、ROM901、RAM902を内蔵しており、ROM901に格納されている制御プログラムにより各ブロック911,921,922,931,941,951を総括的に制御する。RAM902は、制御データを一時的に保持し、また制御に伴う演算処理の作業領域として用いられる。
原稿給送装置制御部911は、原稿給送装置100をCPU回路部900からの指示に基づき駆動制御する。イメージリーダ制御部921は、上述のスキャナユニット104、イメージセンサ109などに対する駆動制御を行い、イメージセンサ109から出力されたアナログ画像信号を画像信号制御部922に転送する。
画像信号制御部922は、イメージセンサ109からのアナログ画像信号をデジタル信号に変換した後に各処理を施し、このデジタル信号をビデオ信号に変換してプリンタ制御部931に出力する。また、画像信号制御部922は、コンピュータ903から外部I/F904を介して入力されたデジタル画像信号に各種処理を施し、このデジタル画像信号をビデオ信号に変換してプリンタ制御部931に出力する。この画像信号制御部922による処理動作は、CPU回路部900により制御される。プリンタ制御部931は、入力されたビデオ信号に基づき上述の露光制御部110を駆動する。
操作表示装置制御部941は、操作表示装置400(図1参照)とCPU回路部900との間で情報のやり取りを行う。操作表示装置400は、画像形成装置本体10に搭載され、画像形成に関する各種機能を設定する複数のキー、設定状態を示す情報を表示するための表示部などを有している。操作表示装置制御部941は、各キーの操作に対応するキー信号をCPU回路部900に出力するとともに、CPU回路部900からの信号に基づき対応する情報を表示部に表示する。
フィニッシャ制御部951はフィニッシャ500に搭載され、CPU回路部900と情報のやり取りを行うことによってフィニッシャ全体の駆動制御を行う。この制御内容については後述する。フィニッシャ制御部951は、各ブロック961,971,981を総括的に制御する。
小口裁断制御部981は小口裁断装置800に搭載され、フィニッシャ制御部951と情報のやり取りを行い、小口裁断装置全体の駆動制御を行う。この制御については後述する。
天地裁断制御部961は天地裁断装置600に搭載され、フィニッシャ制御部951と情報のやり取りを行い、天地裁断装置全体の駆動制御を行う。この制御については後述する。
平坦処理制御部971は平坦処理装置700に搭載され、フィニッシャ制御部951と情報のやり取りを行い、平坦処理装置全体の駆動制御を行う。この制御については後述する。
本実施の形態において、画像形成システムの制御は、CPU回路部900、フィニッシャ制御部951間の通信、フィニッシャ制御部951と、小口裁断制御部981、天地裁断制御部961、平坦処理制御部971との通信によって行われる。これに限らず、フィニッシャ制御部951をCPU回路部900と一体的に画像形成装置本体10に設ける、あるいは小口裁断制御部981、天地裁断制御部961、平坦処理制御部971をフィニッシャ制御部951と一体的にフィニッシャ500に設けてもよい。
(操作表示装置)
図28は図1の画像形成システムにおける操作表示装置400を示す平面図である。図28に示すように、操作表示装置400には、様々なキーが配置されている。402は、画像形成動作を開始するためのスタートキーである。403は、画像形成動作を中断するためのストップキーである。404〜412及び414は、置数設定等を行うテンキーである。413はIDキー、415はクリアキー、416はリセットキーである。417は、各種装置の設定を行うユーザーモードキーである。また、操作表示装置400には、上部にタッチパネルが形成された操作表示部420が配置されており、画面上にソフトキーを作成可能となっている。
画像形成システムでは、処理モードとしてノンソート、ソート、ステイプルソート(綴じモード)、製本モードなどの各処理モードを有する。このような処理モードの設定などは操作表示装置400、あるいはコンピュータ903からの入力操作により行われる。例えば、処理モードを設定する際には、図28に示す初期画面でソフトキーである「ソータ」を選択すると、メニュー選択画面が操作表示部420、あるいは不図示のモニターに表示され、このメニュー選択画面を用いて処理モードの設定が行われる。
図1において、ユーザーが操作表示装置400の操作表示部420に臨む側が装置の正面であり、以下、装置正面に立ったユーザー側を装置の手前側、ユーザーから遠い側を奥側として説明する。
(フィニッシャ)
次に、フィニッシャ500の構成について図3を参照しながら説明する。図3は図1のフィニッシャ500の構成図である。
フィニッシャ500は、画像形成装置本体10から排出されたシートを順に取り込み、以下の所定の処理を選択的に行う。所定の処理としては、取り込んだ複数枚のシートを整合して1つに束に束ねる処理、束ねたシート束の後端をステイプルで綴じるステイプル処理、取り込んだシートの後端付近に穴あけをするパンチ処理、ソート処理、ノンソート処理、製本処理などがある。
フィニッシャ500は、図3に示すように、画像形成装置本体10から排出されたシートを入口ローラ対501により内部に取り込む。入口ローラ対501により内部に取り込まれたシートは、搬送ローラ対502を介してバッファローラ503に向けて送られる。入口ローラ対501と搬送ローラ対502との間の搬送経路途中には、入口センサ570が設けられている。
また、入口ローラ対501の下流には切替部材551が配置されており、切替部材551によりソートパス510、ノンソートパス509へのパスと、製本パス550へパスを切り換えることが出来る。
バッファローラ503は、その外周に搬送ローラ対502を介して送られたシートを所定枚数積層して巻き付け可能なローラであって、該ローラの外周にはその回転中にシートが各押下コロ504,505,506により巻き付けられる。巻き付けられたシートはバッファローラ503の回転方向に搬送される。
各押下コロ505,506間には、切替部材507が配置されている。押下コロ506下流側には、切替部材508が配置されている。切替部材507はバッファローラ503に巻き付けられたシートをバッファローラ503から剥離してノンソートパス509又はソートパス510に導くための切替部材である。切替部材508はバッファローラ503に巻き付けられたシートをバッファローラ503から剥離してソートパス510に、又はバッファローラ503に巻き付けられたシートを巻き付けられた状態でバッファパス511に導くための切替部材である。
バッファローラ503に巻き付けられたシートをノンソートパス509に導くときには、切替部材507が動作してバッファローラ503から巻き付けられたシートが剥離され、ノンソートパス509に導かれる。ノンソートパス509に導かれたシートは、排出ローラ対512を介してサンプルトレイ590上に排出される。ノンソートパス509の途中には、排出センサ571が設けられている。
バッファローラ503に巻き付けられたシートをバッファパス511に導くときには、切替部材507及び切替部材508はともに動作せず、シートはバッファローラ503に巻き付けられた状態でバッファパス511に送られる。バッファパス511の途中には、バッファパス511上のシートを検出するためのバッファパスセンサ572が設けられている。
バッファローラ503に巻き付けられたシートをソートパス510に導くときには、切替部材507は動作せずに切替部材508が動作してバッファローラ503から巻き付けられたシートが剥離され、このシートはソートパス510に導かれる。
ソートパス510に導かれたシートは、搬送ローラ対513,514を介して中間トレイ(以下、処理トレイという)520上に積載される。処理トレイ520上に束状に積載されたシートは、必要に応じて手前側と奥側に設けられた整合部材521による整合処理、ステイプル処理などが施された後に、排出ローラ522a,522bによりスタックトレイ591上に排出される。排出ローラ522bは揺動ガイド524に支持され、揺動ガイド524は揺動モータ(図示せず)により排出ローラ522bを処理トレイ520上の最上部のシートに当接させるように揺動する。排出ローラ522bが処理トレイ520上の最上部のシートに当接された状態にあるときには、排出ローラ5220bは排出ローラ522aと協働して処理トレイ520上のシート束をスタックトレイ591に向けて排出することが可能である。
上述のステイプル処理は、ステイプラ523により行われる。ステイプラ523は、処理トレイ520の外周に沿って移動可能に構成され、処理トレイ520に積載されたシート束を、シート搬送方向に対してシートの最後尾位置(後端)で綴じることが可能である。
また、切替部材551により製本パス550に導かれたシートは、以下に説明する中折り処理手段としての中折り機構により、シート束を中央で二つ折りにする中折り処理がなされる。製本パス550に導かれたシートは、搬送ローラ対552を介して製本中間トレイ(以下、製本処理トレイという)560に搬送される。製本パス550の途中には製本入口センサ574が設けられている。製本処理トレイ560には、中間ローラ553と可動式のシート位置決め部材554が設けられている。また、ステイプラ555と対向する位置にはアンビル(図示せず)が設けられており、ステイプラ555とアンビルが協働して、製本処理トレイ560の収納されたシート束に対してステイプル処理を行える構成となっている。
ステイプラ555の下流側には、折りローラ対556と、折りローラ対556の対向位置に突き出し部材557が設けられている。突き出し部材557を製本処理トレイ560に収納されたシート束に向けて突出することにより、製本処理トレイ560で束状に収納されたシート束を折りローラ対556間に押し出す。折りローラ対556は、シート束を折ると共に下流へとシート束を搬送する。折り込まれたシート束(冊子束)は、搬送ローラ対558を介して搬送方向下流側の装置へと受け渡される。搬送ローラ対558の下流には排出センサ575が設けられている。
(製本モードにおける中折り処理動作)
次に、フィニッシャ500における中折り処理による製本モードの動作の流れについて、図4〜図8を参照しながら説明する。
製本モードが指定されると、図4が示すように入口ローラ対501、搬送ローラ対552が回転駆動され、画像形成装置本体10から排出されたシートPはフィニッシャ500内に取り込まれて搬送される。切替部材551はシートPが製本パス550へ導かれる状態で保持されており、シートPは搬送ローラ対552により製本処理トレイ560に収納される。中間ローラ553が回転駆動されており、製本処理トレイ560に収納されたシートの先端がシート位置決め部材554に接するまで搬送される。シート先端が位置決め部材554に達し搬送が停止すると、整合部材(不図示)がシート搬送方向と直交する方向に動作し、シートの整合が行われる。
所定枚数のシートが整合されて収納されると、図5に示すようにシート位置決め部材554は、収納されたシート束の中央にステイプル処理が行われる位置へ移動する。そして、ステイプラ555により、前述のシート束の中央にステイプル処理(以下、中綴じ)が行われる。なお、中綴じ処理を実施しない場合には、中綴じ処理を実施せずに次の工程へ進む。
そして、図6及び図7に示すように、ステイプル位置(シートの中央)が折りローラ対556の中央位置になる位置までシート位置決め部材554を下降させる。折りローラ対556、搬送ローラ対558を回転駆動させると同時に、突き出し部材557を突出させてシート束を折りローラ対556間に押し出す。
シート束は図8に示すように、折りローラ対556に折り込まれつつ下流へと搬送され、搬送ローラ対558により機外若しくは他装置へと排出される。
このようにフィニッシャ500にて中折り処理されたシート束(以下、冊子束という)は、天地裁断装置600、平坦処理装置700、小口裁断装置800を順に通って、各処理が選択的に実施され、製本積載トレイ11へ排出される。
ここで、天地裁断装置600、平坦処理装置700、小口裁断装置800の各構成について、搬送方向上流側から順に説明する。
(天地裁断装置)
まず天地裁断装置600の構成について図21を参照しながら説明する。図21は図1の天地裁断装置600の説明図であり、図21(a)は断面図、図21(b)は上視図である。
天地裁断装置600は、中折り処理された冊子束Bに対して、前記冊子束Bの折り端部と交差する2つの端部である天地を裁断する天地裁断処理手段である。この天地裁断装置600は、後述する小口裁断装置800と共に、冊子束Bの端部を裁断して端部を揃える裁断処理手段を構成している。
天地裁断装置600は入口搬送ローラ対601によりフィニッシャ500の製本処理部で中折りされた冊子束Bをセンター基準で受け取る。
入口搬送ローラ対601は、上搬送ローラ601aと下搬送ローラ601bで構成され、上搬送ローラ601aはバネ(不図示)で上下方向に移動する構成になっており、束厚さが変わっても束を受け取れる構成となっている。
入口搬送ローラ対601の下流には、ベルト搬送ローラ602、搬送ローラ603、排出搬送ローラ604が配置されており、排出搬送ローラ604もバネ(不図示)で上下方向に移動する構成になっている。搬送ローラ603は、ソレノイド(不図示)により離間することが可能となっている。
搬送ローラ603の下流には受け取った冊子束Bの斜行を取るための斜行補正ストッパ613が設けられている。斜行補正ストッパ613は、斜行取りを完了したら回転退避して冊子束Bを排出搬送ローラ604へ受け渡せるようになっている。
整合板608は、装置奥側の整合板608aと、装置手前側の整合板608bから構成され、斜行補正ストッパ613で斜行補正された冊子束Bのセンター位置が所定位置となるように搬送方向と直交する方向の整合動作を行う。
下裁断ガイド609と上裁断ガイド610は、それぞれ装置奥側の下裁断ガイド609a、上裁断ガイド610aと、装置手前側の下裁断ガイド609b、上裁断ガイド610bとから構成されている。下裁断ガイド609と上裁断ガイド610は、裁断位置に応じて搬送方向と直交する方向に移動が可能となっている。すなわち、ガイド609,610の端部が裁断位置となるように冊子束サイズと裁断量に応じて装置の奥、手前方向に移動する。上裁断ガイド610は裁断時に冊子束がずれないように、冊子束を上から押さえつける役割を持っている。
カッター611は、装置奥側のカッター611aと、装置手前側のカッター611bとから構成されている。カッター611aとカッター611bは、装置奥側と手前側の各下裁断ガイド609、上裁断ガイド610の移動と連動して移動し、ガイド端面に沿って裁断動作を実施するようになっている。裁断された天地屑は屑箱612に格納される。
搬送パス上には、冊子束Bの天地裁断装置600への搬入を検知する入口センサ605、冊子束Bが斜行補正位置へ到達したかを検知するセンサ606、冊子束Bが天地裁断装置600から排出されたことを検出するための排出口センサ607が設けられている。
(天地裁断処理動作)
次に天地裁断処理の動作の流れについて説明する。図22〜図27は天地裁断処理動作を説明するための説明図であり、各図の(a)は断面図、(b)は上視図である。
図22で示すように、中折りされた冊子束Bはセンター基準で入口搬送ローラ対601にて受け渡され、ベルト搬送ローラ602と搬送ローラ603の駆動により、斜行補正ストッパ613へ搬送される。この時には、上裁断ガイド610は上に退避状態となっており、整合板608も搬送方向と直交する方向外側に退避状態となっており、斜行補正ストッパ613は既に斜行補正位置に待機している。
次に図23で示すように冊子束Bは斜行補正ストッパ613に突き当たり斜行取りがされた後、入口搬送ローラ対601、ベルト搬送ローラ602、搬送ローラ603を停止し、整合板608にて整合動作を行う。搬送ローラ603は整合動作時には離間して退避しており、整合動作完了後に離間を解除して、再度斜行補正ストッパ613へ突き当て動作を実施する。冊子束Bの位置が決まったところで下裁断ガイド609、上裁断ガイド610が裁断位置に移動し、それに連動してカッター611も裁断位置へ移動する。そして図24で示すように、上裁断ガイド610を下降させることにより冊子束Bは固定される。
次に図25で示すように、カッター611により天地裁断処理が実施され、冊子束Bの天地が裁断される。その後、図26で示すように、上裁断ガイド610を上方向に退避させるとともに、上裁断ガイド610、下裁断ガイド609を冊子束Bから離れる方向に退避させる。
次に図27で示すように、グリップが解除された冊子束Bは、ベルト搬送ローラ602、搬送ローラ603、排出搬送ローラ604を動かすことで天地裁断処理された冊子束Bを機外へ排出する。
(平坦処理装置)
次に、平坦処理装置700の構成について図9を参照しながら説明する。図9は図1の平坦処理装置700の説明図であり、図9(a)は断面図、図9(b)は上視図である。
平坦処理装置700は、中折り処理されたシート束(以下、冊子束という)Bに対して、前記冊子束Bの折り端部を押圧して折り端部を平坦(角張った背面形状)に変形させる変形処理手段である。折り端部が角張った背面形状に変形されたとき、冊子束の背は平坦でなく、凹形状であってもよい。
平坦処理装置700はベルト搬送ローラ701によりフィニッシャ500の製本処理部で中折りされた冊子束Bをセンター基準で受け取る。ここでは、天地裁断装置600を通って天地裁断処理が選択的に実施された冊子束Bをセンター基準で受け取る。
ベルト搬送ローラ701は、下ベルト搬送ローラ701aと上ベルト搬送ローラ701bで構成され、上ベルト搬送ローラ701bはバネ(不図示)で上下方向に移動する構成になっており、束厚さが変わっても束を受け取れる構成となっている。
ベルト搬送ローラ701の下流には、受け取った冊子束Bの斜行を取るための斜行補正ストッパ708が設けられている。斜行補正ストッパ708は、斜行取りを完了したら回転退避して冊子束Bを排出搬送ローラ702へ受け渡せるようになっている。
斜行補正ストッパ708で斜行補正された冊子束Bは、固定された下グリッパ707、移動可能な上グリッパ706によってグリップされる。
また、斜行補正ストッパ708は搬送方向に移動可能な構成となっており、冊子束Bの搬送方向のグリップ位置は斜行補正ストッパ708の斜行補正位置を調整することで、グリッパ端面からの冊子束Bの折り端部側のはみ出し量を調整できるようになっている。
グリッパ706,707によって固定された冊子束Bは、平坦処理するための圧接ローラ709を、グリッパからはみ出した冊子束Bの折り端部に圧接させた状態で、搬送方向と直交する方向に移動することで冊子束Bの折り端部を平坦化させる。圧接部材としての圧接ローラ709は、必ずしも円筒形でなくともよく、例えばクラウン形状にして冊子束Bの背を凹形状に変形させてもよい。
搬送パス上には、冊子束Bの平坦処理装置700への搬入を検知する入口センサ703、冊子束Bが斜行補正位置へ到達したかを検知するセンサ704、冊子束Bが平坦処理装置700から排出されたことを検出するための排出口センサ705が設けられている。
(平坦処理動作)
次に変形処理としての平坦処理の動作の流れについて説明する。図10〜図14は平坦処理動作を説明するための説明図であり、各図の(a)は断面図、(b)は上視図である。
図10で示すように、中折りされた冊子束Bはセンター基準でベルト搬送ローラ701に受け渡される。この時には、下グリッパ707、上グリッパ706は開放状態となっており、斜行補正ストッパ708は既に斜行補正位置に移動待機している。
次に図11で示すように冊子束Bは斜行補正ストッパ708に突き当たり、斜行取りがされた後、ベルト搬送ローラ701を停止し、上グリッパ706を下降させることにより冊子束Bは固定される。
次に図12で示すように、圧接ローラ709を動かすために、斜行補正ストッパ708を退避させる。そして、図13で示すように圧接ローラ709が下グリッパ707、上グリッパ706からはみ出した冊子束Bの折り端部に圧接した状態で搬送方向と直交する方向へ往復移動することで、冊子束Bの折り端部の平坦処理が行われる。
次に図14で示すように、上グリッパ706を上昇させて冊子束Bのグリップを解除し、ベルト搬送ローラ701、排出搬送ローラ702を動かすことで平坦処理された冊子束Bを機外へ排出する。
(小口裁断装置)
次に、小口裁断装置800の構成について図15を参照しながら説明する。図15は図1の小口裁断装置800の説明図であり、図15(a)は断面図、図15(b)は上視図である。
小口裁断装置800は、中折り処理された冊子束Bに対して、前記冊子束Bの折り端部と対向する端部である小口を裁断する小口裁断処理手段である。この小口裁断装置800は、前述した天地裁断装置600と共に、冊子束Bの端部を裁断して端部を揃える裁断処理手段を構成している。
小口裁断装置800は入口搬送ローラ対801によりフィニッシャ500の製本処理部で中折りされた冊子束Bをセンター基準で受け取る。ここでは、平坦処理装置700を通って平坦処理が選択的に実施された冊子束Bをセンター基準で受け取る。この構成に限らず、前述した平坦処理装置700を平坦処理部として小口裁断装置800に一体的に取り込んだ構成でもよい。
入口搬送ローラ対801は、上搬送ローラ801aと下搬送ローラ801bで構成され、上搬送ローラ801aはバネ(不図示)で上下方向に移動する構成になっており、束厚さが変わっても束を受け取れる構成となっている。
入口搬送ローラ対801の下流には、ベルト搬送ローラ802、搬送ローラ803、排出搬送ローラ804が配置されており、排出搬送ローラ804、搬送ローラ803もバネ(不図示)で上下方向に移動する構成になっている。
搬送ローラ803の下流には受け取った冊子束Bの斜行を取るための斜行補正ストッパ810が設けられている。斜行補正ストッパ810は、斜行取りを完了したら回転退避して冊子束Bを排出搬送ローラ804へ受け渡せるようになっている。
斜行補正ストッパ708で斜行補正された束は、固定された下グリッパ808、移動可能な上グリッパ807によってグリップされる。
また、斜行補正ストッパ810は搬送方向に移動可能な構成となっており、冊子束Bの搬送方向のグリップ位置は斜行補正ストッパ810の斜行補正位置を調整することで、冊子束Bの小口裁断位置の調整を実現している。
グリッパ808,807によって固定された冊子束Bは、折り端部と対向する小口がカッター809により小口裁断処理される。裁断された屑は屑箱811へ格納される。
搬送パス上には、冊子束Bの小口裁断装置800への搬入を検知する入口センサ805、冊子束Bが斜行補正位置へ到達したかを検知するセンサ806、冊子束Bが小口裁断装置800から排出されたことを検出するための排出口センサ812が設けられている。
(小口裁断処理動作)
次に小口裁断処理の動作の流れについて説明する。図16〜図20は小口裁断処理動作を説明するための説明図であり、各図の(a)は断面図、(b)は上視図である。
図16で示すように、中折りされた冊子束Bはセンター基準で入口搬送ローラ対801にて受け渡され、ベルト搬送ローラ802と搬送ローラ803の駆動により、斜行補正ストッパ810へ搬送される。この時には、下グリッパ808、上グリッパ807は開放状態となっており、斜行補正ストッパ810は既に斜行補正位置に移動待機している。
次に図17で示すように冊子束Bは斜行補正ストッパ810に突き当たり斜行取りがされた後、ベルト搬送ローラ802、搬送ローラ803を停止し、上グリッパ807を下降させることにより冊子束Bは固定される。
次に図18で示すように、カッター809により小口裁断処理が実施され、冊子束Bの小口が裁断される。その後、図19で示すように、斜行補正ストッパ810を退避させ、上グリッパ807を上昇させることで冊子束Bの搬送準備を行う。
次に図20で示すように、グリップ解除された冊子束Bは、ベルト搬送ローラ802、搬送ローラ803、排出搬送ローラ804を動かすことで小口裁断処理された冊子束Bを機外へ排出する。ここでは、冊子束Bを製本積載トレイ11に排出する(図1参照)。
(製本モードの設定)
次に、製本モード及び断裁モードの設定の流れについて図28〜図31を参照しながら説明する。
図28に示す初期画面でソフトキーである「応用モード」を選択すると、操作表示部420が図29(a)に示すような各種モードを選択する画面に切り替わる。ここで、「製本」を選択すると、図29(b)に示すように、出力するシートを収納したカセットを選択可能なキーが表示される。ここで、使用するサイズのシートが収納されたカセットを選択し「次へ」のソフトキーを押下すると、図29(c)に示すように、製本束に対する処理を設定する画面となる。
製本モードを選択した場合、少なくとも中折りを行うが、中綴じを行うか否かはユーザーが選択可能であり、図29(c)に示すように「中綴じする」と「中綴じしない」のいずれかを選択する。更に、中綴じとは独立に、断裁するか否かも選択可能となっている。
ここで、図29(c)に示す画面にて、中綴じの設定がいずれであっても「断裁しない」が選択され、「OK」キーが押されると、設定が終了し、図31に示す平坦処理設定画面となる。
図29(c)に示す画面にて、中綴じの設定がいずれであっても「断裁する」が選択され「OK」キーが押されると、次に図30(a)に示す断裁処理を設定する画面となり、小口断裁のみを行うか、小口断裁と天地断裁の両方行う三方断裁を行うかを選択する。
図30(a)に示す画面にて小口断裁が選択された場合、図30(b)に示すように、冊子束の小口のシート端部から断裁する長さsを設定する画面となり、操作表示部のテンキーから任意の断裁量を設定する。断裁量を設定した後、「OK」キーが押されると、設定が終了し、図31に示す平坦処理設定画面となる。
図30(a)に示す画面にて三方断裁が選択された場合、図30(c)に示すように、冊子束の小口のシート端部から断裁する長さs、及び天地のシート端部から裁断する長さtを設定する画面となり、操作表示部のテンキーから任意の断裁量を設定する。断裁量を設定した後、「OK」キーが押されると、設定が終了し、図31に示す平坦処理設定画面となる。
図31に示す平坦処理設定画面では、平坦処理の実施の有無を設定した後、「OK」キーが押されると設定が終了し初期画面へと戻り、スタートキー402が押下されて動作が開始するのを待つ状態となる。
(製本モードにおける平坦処理と裁断処理の組み合わせ動作)
次に、中折り処理された冊子束に対して変形処理としての平坦処理と裁断処理を組み合わせて実施する場合の処理動作の流れについて、図32を参照しながら説明する。
本実施の形態では、中折りされた冊子束に対して、平坦処理と裁断処理を実施する場合には、裁断装置600,800によって裁断する冊子束の端部の位置に応じて、冊子束の品位が更に向上するように、平坦処理と裁断処理の順番を変更するようにしている。
まず、図32の動作の流れについて説明する。中折り処理動作が開始されると、ステップS1001にてフィニッシャ500に備えられた中折り機構により中折り処理が実施される。
次にステップS1002で天地裁断処理の設定がされているか否かの判断をする。ここで、天地裁断処理の設定がされていたらステップS1003へ進み、天地裁断装置600にて天地裁断処理を実施する。一方、天地裁断処理の設定がなされていなければステップS1004へ進む。
次にステップS1004で平坦処理の設定がされているか否かの判断をする。ここで、平坦処理の設定がされていたらステップS1005へ進み、平坦処理装置700にて平坦処理を実施する。一方、平坦処理の設定がされていなければステップS1006へ進む。
次にS1006で小口裁断処理の設定がされているか否かの判断をする。ここで、小口裁断処理の設定がされていたらステップS1007へ進み、小口裁断装置800にて小口裁断処理を実施する。一方、小口裁断処理の設定がされていなければステップS1008へ進み、製本積載トレイ11へ中折り冊子束を排出する。そして、製本モードの動作を終了する。
ここで、中折り処理された冊子束に対して平坦処理と裁断処理を組み合わせて実施する動作のうち、図31(a)に示す設定画面にて小口裁断が設定された場合の動作の流れを、図32を用いて説明する。なお、小口裁断が設定されると裁断処理のうちの小口裁断処理のみが設定されるものとして説明する。
中折り処理動作が開始されると、ステップS1001にてフィニッシャ500に備えられた中折り機構により中折り処理が実施される。
次にステップS1002では、天地裁断処理の設定がなされていないため、ステップS1004へ進む。
次にステップS1004では、平坦処理の設定がされているため、ステップS1005へ進み、平坦処理装置700にて平坦処理を実施する。平坦処理を実施した後、ステップS1006へ進む。
次にS1006では、小口裁断処理の設定がされているため、ステップS1007へ進み、小口裁断装置800にて小口裁断処理を実施する。小口裁断処理を実施した後、ステップS1008へ進み、製本積載トレイ11へ中折り冊子束を排出し、製本モードの動作を終了する。
このように、中折り処理された冊子束に対して、小口裁断処理と平坦処理を実施する場合には、平坦処理を実施した後に小口裁断処理を実施する。これにより、小口裁断面のバラツキ発生を防ぎ、冊子束の品位を低下させることはなく、ユーザーに品位の高い冊子束を提供することが可能となる。
次に、中折り処理された冊子束に対して平坦処理と裁断処理を組み合わせて実施する動作のうち、図31(a)に示す設定画面にて三方裁断が設定された場合の動作の流れを、図32を用いて説明する。なお、三方裁断が設定されると小口裁断処理と天地裁断処理が設定されるものとして説明する。
中折り処理動作が開始されると、ステップS1001にてフィニッシャ500に備えられた中折り機構により中折り処理が実施される。
次にステップS1002では、天地裁断処理の設定がされているため、ステップS1003へ進み、天地裁断装置600にて天地裁断処理を実施する。天地裁断処理を実施した後、ステップS1004へ進む。
次にステップS1004では、平坦処理の設定がされているため、ステップS1005へ進み、平坦処理装置700にて平坦処理を実施する。平坦処理を実施した後、ステップS1006へ進む。
次にS1006では、小口裁断処理の設定がされているため、ステップS1007へ進み、小口裁断装置800にて小口裁断処理を実施する。小口裁断処理を実施した後、ステップS1008へ進み、製本積載トレイ11へ中折り冊子束を排出し、製本モードの動作を終了する。
このように、中折り処理された冊子束に対して、天地裁断処理、平坦処理、及び小口裁断処理を実施する場合には、平坦処理を実施する前に天地裁断処理を実施し、平坦処理を実施した後に小口裁断処理を実施する。これにより、平坦処理した冊子束の折り端部の潰れを防ぐと共に、小口裁断面のバラツキ発生を防ぎ、冊子束の品位を低下させることはなく、ユーザーに品位の高い冊子束を提供することが可能となる。
以上説明したように、本実施の形態によれば、裁断装置600,800によって裁断する冊子束の端部の位置に応じて、冊子束の品位が向上するように、平坦処理と裁断処理の順番を変更している。これにより、冊子束に対して平坦処理と裁断処理を組み合わせて実施しても、冊子束の品位を低下させることなく、冊子束の品位を更に向上させることができる。
なお、前述した実施の形態では、図31(a)に示す設定画面にて小口裁断又は三方裁断が選択可能な構成を例示したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、図31(a)に示す設定画面にて、裁断処理のうちの天地裁断処理のみが設定される天地裁断が選択可能な構成としても良い。このようにして、中折り処理された冊子束に対して、天地裁断処理と平坦処理を実施する場合には、天地裁断処理を実施した後に平坦処理を実施する。これにより、平坦処理した冊子束の折り端部の潰れを防ぎ、冊子束の品位を低下させることはなく、ユーザーに品位の高い冊子束を提供することが可能となる。
また、前述した実施の形態では、天地裁断装置600、平坦処理装置700、小口裁断装置800が個別の装置でシステム構成されるシート処理装置を例示したが、一つのシート処理装置に複数の処理機能を備える構成であってもかまわない。
また、前述した実施の形態では、天地裁断装置600と小口裁断装置800の両方の裁断処理手段を備える構成を例示したが、どちらか一方の裁断処理手段のみ備える構成であってもかまわない。
また、前述した実施の形態では、画像形成システムにおけるシート処理装置に本発明を適用した構成を例示して説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、前述した画像形成部、中折り処理手段、平坦処理手段、及び裁断処理手段を有する画像形成装置に本発明を適用しても前述した効果と同様の効果が得られる。
また、前述した実施の形態では、裁断処理手段を天地裁断装置600と小口裁断装置800に分けて平坦処理装置700の搬送方向上流、搬送方向下流に各々配置したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、天地裁断部と小口裁断部を一体にした裁断処理装置を平坦処理装置の搬送方向上流、あるいは搬送方向下流のいずれか一方に設け、裁断する冊子束の端部の位置に応じて冊子束のスイッチバック搬送を行い、裁断処理と変形処理の順番を変更してもよい。更に、裁断処理装置において、冊子束の端部を裁断する裁断部は、直交する冊子束の端部にそれぞれ設けても良いし、或いは、冊子束の端部の1つに設けて、ターンテーブルを用いて、裁断する冊子束の端部の位置に応じて冊子束を回転させるようにしても良い。
画像形成システムの全体構成図 画像形成システム全体のコントローラのブロック図 フィニッシャの断面図 中折り処理動作を行うフィニッシャの断面図 中折り処理動作を行うフィニッシャの断面図 中折り処理動作を行うフィニッシャの断面図 中折り処理動作を行うフィニッシャの断面図 中折り処理動作を行うフィニッシャの断面図 平坦処理装置の断面図(a)及び上視図(b) 平坦処理動作を行う平坦処理装置の断面図(a)及び上視図(b) 平坦処理動作を行う平坦処理装置の断面図(a)及び上視図(b) 平坦処理動作を行う平坦処理装置の断面図(a)及び上視図(b) 平坦処理動作を行う平坦処理装置の断面図(a)及び上視図(b) 平坦処理動作を行う平坦処理装置の断面図(a)及び上視図(b) 小口断裁装置の断面図(a)及び上視図(b) 小口裁断処理動作を行う小口断裁装置の断面図(a)及び上視図(b) 小口裁断処理動作を行う小口断裁装置の断面図(a)及び上視図(b) 小口裁断処理動作を行う小口断裁装置の断面図(a)及び上視図(b) 小口裁断処理動作を行う小口断裁装置の断面図(a)及び上視図(b) 小口裁断処理動作を行う小口断裁装置の断面図(a)及び上視図(b) 天地断裁装置の断面図(a)及び上視図(b) 天地裁断処理動作を行う天地断裁装置の断面図(a)及び上視図(b) 天地裁断処理動作を行う天地断裁装置の断面図(a)及び上視図(b) 天地裁断処理動作を行う天地断裁装置の断面図(a)及び上視図(b) 天地裁断処理動作を行う天地断裁装置の断面図(a)及び上視図(b) 天地裁断処理動作を行う天地断裁装置の断面図(a)及び上視図(b) 天地裁断処理動作を行う天地断裁装置の断面図(a)及び上視図(b) 操作表示装置における操作表示部の説明図 製本モードの設定の流れを示す図 製本モードの設定の流れを示す図 製本モードの設定の流れを示す図 製本モードの動作の流れを示すフローチャート図
符号の説明
B …冊子束
10 …画像形成装置本体
11 …製本積載トレイ
20 …シート処理装置
200 …イメージリーダ
300 …プリンタ
400 …操作表示装置
420 …操作表示部
500 …フィニッシャ
600 …天地裁断装置
700 …平坦処理装置
800 …小口裁断装置

Claims (12)

  1. 中折り処理された冊子束の折り端部を押圧して折り端部を変形させる変形処理手段と、
    前記冊子束の端部を裁断する裁断処理手段と、を有し、
    前記冊子束に対して前記裁断処理手段による前記折り端部と交差する端部の裁断処理を行った後に前記変形処理手段による変形処理を行うことを特徴とするシート処理装置。
  2. 中折り処理された冊子束の折り端部を押圧して折り端部を変形させる変形処理手段と、
    前記冊子束の折り端部と対向する端部と、前記折り端部と交差する端部を裁断する裁断処理手段と、を有し、
    前記冊子束に対して前記折り端部と交差する端部の裁断処理を行った後に変形処理を行い、変形処理を行った後に前記冊子束の折り端部と対向する端部の裁断処理を行うことを特徴とするシート処理装置。
  3. 前記裁断処理手段は、前記冊子束の折り端部と対向する端部である小口を裁断する小口裁断処理手段と、前記冊子束の折り端部と交差する2つの端部である天地を裁断する天地裁断処理手段を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載のシート処理装置。
  4. 前記変形処理手段による変形処理を実施する前に前記天地裁断処理手段により天地裁断処理を実施し、前記変形処理手段による変形処理を実施した後に前記小口裁断処理手段により小口裁断処理を実施することを特徴とする請求項3に記載のシート処理装置。
  5. シートに画像を形成する画像形成部と、画像が形成された複数枚のシートからなる束を二つ折りにする中折り処理手段と、を有する画像形成装置であって、
    中折り処理された冊子束の折り端部を押圧して折り端部を変形させる変形処理手段と、
    前記冊子束の端部を裁断する裁断処理手段と、を有し、
    前記冊子束に対して前記裁断処理手段による前記折り端部と交差する端部の裁断処理を行った後に前記変形処理手段による変形処理を行うことを特徴とする画像形成装置。
  6. シートに画像を形成する画像形成部と、画像が形成された複数枚のシートからなる束を二つ折りにする中折り処理手段と、を有する画像形成装置であって、
    中折り処理された冊子束の折り端部を押圧して折り端部を変形させる変形処理手段と、
    前記冊子束の折り端部と対向する端部と、前記折り端部と交差する端部を裁断する裁断処理手段と、を有し、
    前記冊子束に対して前記折り端部と交差する端部の裁断処理を行った後に変形処理を行い、変形処理を行った後に前記冊子束の折り端部と対向する端部の裁断処理を行うことを特徴とする画像形成装置。
  7. 前記裁断処理手段は、前記冊子束の折り端部と対向する端部である小口を裁断する小口裁断処理手段と、前記冊子束の折り端部と交差する2つの端部である天地を裁断する天地裁断処理手段を備えることを特徴とする請求項5又は6に記載の画像形成装置。
  8. 前記変形処理手段による変形処理を実施する前に前記天地裁断処理手段により天地裁断処理を実施し、前記変形処理手段による変形処理を実施した後に前記小口裁断処理手段により小口裁断処理を実施することを特徴とする請求項7に記載の画像形成装置。
  9. シートに画像を形成する画像形成部を有する画像形成装置本体と、前記画像形成装置本体から出力された複数枚のシートからなる束を二つ折りにする中折り処理手段を有するシート処理装置と、を備えた画像形成システムであって、
    前記シート処理装置は、
    中折り処理された冊子束の折り端部を押圧して折り端部を変形させる変形処理手段と、
    前記冊子束の端部を裁断する裁断処理手段と、を有し、
    前記冊子束に対して前記裁断処理手段による前記折り端部と交差する端部の裁断処理を行った後に前記変形処理手段による変形処理を行うことを特徴とする画像形成システム。
  10. シートに画像を形成する画像形成部を有する画像形成装置本体と、前記画像形成装置本体から出力された複数枚のシートからなる束を二つ折りにする中折り処理手段を有するシート処理装置と、を備えた画像形成システムであって、
    前記シート処理装置は、
    中折り処理された冊子束の折り端部を押圧して折り端部を変形させる変形処理手段と、
    前記冊子束の折り端部と対向する端部と、前記折り端部と交差する端部を裁断する裁断処理手段と、を有し、
    前記冊子束に対して前記折り端部と交差する端部の裁断処理を行った後に変形処理を行い、変形処理を行った後に前記冊子束の折り端部と対向する端部の裁断処理を行うことを特徴とする画像形成システム。
  11. 前記裁断処理手段は、前記冊子束の折り端部と対向する端部である小口を裁断する小口裁断処理手段と、前記冊子束の折り端部と交差する2つの端部である天地を裁断する天地裁断処理手段を備えることを特徴とする請求項9又は10に記載の画像形成システム。
  12. 前記変形処理手段による変形処理を実施する前に前記天地裁断処理手段により天地裁断処理を実施し、前記変形処理手段による変形処理を実施した後に前記小口裁断処理手段により小口裁断処理を実施することを特徴とする請求項11に記載の画像形成システム。
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