JP2009150450A - 管状接続部材と継手部材との接続構造 - Google Patents

管状接続部材と継手部材との接続構造 Download PDF

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Abstract

【課題】ねじの緩みおよび破損を確実に防止して樹脂製のヘッダーなどの管状接続部材と継手部材とをねじ結合によって接続する。
【解決手段】一端部外周面に螺旋凸条14および係合凹部161を有するフランジ16が形成された合成樹脂製のヘッダー10の分岐接続部12に袋ナット30が装着された管継手20を接続する際、螺旋凹溝が内周面に形成されるとともに、円弧状の可動部36および下面に係合爪を有する延出部37からなる回り止め部材35を袋ナット30に設け、分岐接続部12に管継手20の差し口部を挿入するとともに、袋ナット30をねじ込む。これにより、回り止め部材35の可動部36が弾性変形し、その係合爪が分岐接続部12のフランジ16に乗り上げた後、係合凹部161に係合し、回転を阻止することから、分岐接続部12に対する袋ナット30のねじ結合が緩むことを防止できる。
【選択図】図1

Description

この発明は、管状接続部材と継手部材との接続構造に関するものである。
従来より、住宅の給水給湯配管システムとして、給水主管および給湯主管をそれぞれ金属製の給水ヘッダーおよび給湯ヘッダーに接続する一方、ヘッダーからたこ足状に分岐させた給水分岐管および給湯分岐管を各設備機器の接続部に一対一で接続するヘッダー工法が採用されている。
具体的には、ヘッダー配管システムは、住宅の床下空間に導かれた主管がヘッダーのヘッダー本体部に接続される一方、ヘッダーの各分岐接続部にそれぞれ分岐管が接続され、各分岐管が床下空間に巡らされて、各設備機器の接続部にそれぞれ接続されるものである。
このようなヘッダー配管システムにおいて、ヘッダーのヘッダー本体部および分岐接続部に主管および分岐管をそれぞれ接続する場合、管継手に主管および分岐管をそれぞれ接続し、管継手をヘッダー本体部および分岐接続部にねじ込んで接続する方式が、分岐管などの交換性などの観点から採用されている。
一方、近年、合成樹脂製のヘッダーが用いられるようになっているが、合成樹脂製のヘッダーに対してねじ結合すると、ねじ部に大きな力が作用し、強度上不利である。このため、合成樹脂製のヘッダーを用いる場合には、特許文献1に示されるように、フランジを互いに突き合わせたヘッダー本体部と管継手および分岐接続部と管継手を弾性接続金具を用いて接続するファスナー接続と呼ばれる方法が採用されている。
また、合成樹脂製ヘッダーの課題である分岐接続部の拡開防止に対して、特許文献2に示されるように、拡開防止部を備えた栓を分岐接続部にねじ結合することも提案されている。
特開2005−188682号公報 特許第3578696号公報
ところで、特許文献1の弾性接続金具としては、ステンレス鋼板からなるバネ材を用いることが一般的である。しかしながら、このような弾性接続金具を用いてヘッダーのヘッダー本体部と管継手および分岐接続部と管継手を接続した場合、例えば、水栓を急閉止した際にウオーターハンマー現象が発生すると、ヘッダーと管継手との接続部には、互いに離脱しようとする引き抜き力が作用する。これにより、金属製の管継手と比較して強度が不足する樹脂製ヘッダーのフランジが損傷するおそれがある。
このため、特許文献1においては、フランジを形成する環状溝に補強リングを装着するようにしているが、補強リングの厚みが小さい場合、環状溝への装着は容易となるが、装着時に変形したり、補強効果が小さく、フランジに作用する引き抜き力を分散させる効果は小さくなる。特に、エンジニアリングプラスチックのように、高温での強度が比較的高いプラスチックで成形されている場合は問題ないが、オレフィン系、塩ビなどの汎用の樹脂からヘッダーが成形されている場合には、強度的に適用することはできない。
逆に、補強リングの厚みが大きい場合には、容易に変形させることができず、装着が容易でないという欠点がある。しかも、補強リングの厚みが大きい場合には、ヘッダーと管継手との接続部の変形は発生しにくいが、弾性接続金具によって外径が規定されることから、その分、フランジの樹脂の厚みが薄くなり、強度低下を引き起こすものとなる。
一方、特許文献2の接続構造においては、分岐接続部の拡開による止水性の低下を防止することはできるものの、ねじ結合部の破損については、未だ課題が残るものである。すなわち、汎用の樹脂である架橋ポリエチレンでヘッダーが成形された場合、ねじを過剰に締め込んだ場合、ねじが破損するおそれがある。一方、ねじの締め込みが不足した場合には、内水圧による軸方向抜け力、脈動水圧による振動や衝撃などによってねじが緩み、最悪の場合には、ヘッダーの分岐接続部から栓が軸方向に抜け出すおそれがある。
このため、特許文献2においては、ねじの緩み防止対策として、ヘッダーのヘッダー本体部に栓の先端に対応して回転防止突起を形成する一方、栓の先端に回転防止部を形成し、栓を設定位置までねじ込むことにより、回転防止突起に回転防止部を係合させるようにしている。しかしながら、ねじの緩み回転力は、ねじのピッチが大きくなればなるほど大きく、樹脂製のヘッダーにおける回転防止突起の強度に不安がある。逆に、ねじのピッチが小さくなれば、回転力は低下するものの、ねじをねじ込む際の1回転当たりの軸方向移動量が小さくなり、回転防止突起の高さを大きくすることができない。このように、特許文献2の緩み防止構造には強度的に問題が残るものである。
なお、強度面を考慮して、回転防止突起に対する回転防止部の係合を強くすると、ヘッダーからの栓の離脱が困難となったり、回転防止突起が弾性限界を超えて破損し、ヘッダーを交換しなければならない事態を招来するおそれがある。
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたもので、ねじの緩みおよび破損を確実に防止して樹脂製のヘッダーなどの管状接続部材と継手部材とをねじ結合によって接続することのできる管状接続部材と管継手との接続構造を提供するものである。
本発明は、一端部外周面に螺旋凸条と、係合凹部を有するフランジが形成された合成樹脂製の管状接続部材と、一端部に管状接続部材に挿入可能な差し口部を、他端部に接続管を接続可能な管取付部をそれぞれ有する継手部材と、継手部材に離脱不能に、かつ、回転自在に装着され、管状接続部材の螺旋凸条に対応する螺旋凹溝が内周面に形成されるとともに、回り止め部材が設けられた袋ナットとから構成され、前記回り止め部材は、一端部が袋ナットに一体に連結された可動部および該可動部から袋ナットの端面を越えて軸芯方向に延出されるとともに、下面に管状接続部材のフランジの係合凹部と係合可能な係合爪を有する延出部からなり、管状接続部材に継手部材の差し口部を挿入するとともに、袋ナットを管状接続部材にねじ込んで回り止め部材の係合爪を管状接続部材のフランジの係合凹部に係合させることを特徴とするものである。
本発明によれば、継手部材の差し口部を管状接続部材の開口端部に挿入した後、袋ナットを管状接続部材にねじ込む。これにより、袋ナットの螺旋凹溝が管状接続部材の螺旋凸条に螺合し、設定角度回転すれば、袋ナットがフランジの側面に当接して周方向および軸芯方向に位置決めされ、それ以上の回転が阻止される。一方、袋ナットのねじ込みに伴って、袋ナットに設けられた回り止め部材の係合爪は、分岐接続部のフランジ周縁に接触した後、可動部が拡開するように弾性変形し、フランジ周面に乗り上げる。次いで、回り止め部材の係合爪がフランジ周面に沿って摺動し、ついには、フランジの係合凹部に落ち込んで係合すると同時に、回り止め部材の弾性変形が解消され、元の形状に復帰する。
この結果、管状接続部材には、継手部材の差し口部が挿入されるとともに、継手部材の袋ナットがねじ結合されることにより、水圧により管状接続部材が拡開し、止水性が低下することを防止できる。また、袋ナットが管状接続部材のフランジに当接してそれ以上のねじ込みが阻止される一方、袋ナットに設けられた回り止め部材の係合爪が管状接続部材のフランジに形成された係合凹部に係合して周方向の移動が阻止される。このため、管状接続部材に対する袋ナットの回転が回り止め部材を介して阻止され、内水圧による軸方向抜け力、脈動水圧による振動や衝撃などによっても、袋ナットが回転して緩むことがなく、継手部材が抜けたり、漏水が発生することを確実に防止できる。
しかも、継手部材の差し口部を管状接続部材に挿入して、工具などを用いることなく袋ナットを設定角度回転させるといった簡単な操作によって、袋ナットをフランジに当接させるとともに、フランジの係合凹部に回り止め部材の係合爪を係合させることができることから、接続作業をきわめて容易に行うことができる。また、袋ナットを過剰にねじ込むことによる螺旋凸条および螺旋凹溝の破損も発生しない他、係合凹部と係合爪との係合を目視観察で確認することができるとともに、回り止め部材が弾性変形状態から復元する際の袋ナットに着座する際の着座音によっても確認することができ、ねじ込み不足を発生することもない。
ここで、管状接続部材を成形する合成樹脂としては、特に限定されないが、例えば、高温での強度を必要とするときには、ポリエーテルサルフォン、ポリフェニルサルフォンなどのエンジニアリングプラスチックを用いることが好ましい。一方、給水など、特に、高温での強度を必要としないときには、塩化ビニルや、架橋ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブデンなどのオレフィン系樹脂を使用してもよい。
また、継手部材としては、金属製でも構わないが、樹脂製の場合には、給水などの温度が低い場合には、塩化ビニル、ポリブデン、架橋ポリエチレン、ポリエチレンなどを用いることができ、給湯などの温度が高い場合には、エンジニアリングプラスチック、例えば、ポリアセタール、ポリエーテルサルフォン、ポリフェニレンスルフィド、ポリサルフォン、ポリフェニルサルフォンなどを用いればよい。
さらに、袋ナットを成形する合成樹脂としては、給湯用など、高温となる場合には、ポリアセタール、ポリエーテルサルフォン、ポリフェニレンスルフィド、ポリサルフォン、ポリフェニルサルフォンなどのエンジニアリングプラスチックを用いることが望ましい。一方、給水用など、温度が高くない場合には、塩化ビニル、ポリブデン、架橋ポリエチレン、ポリエチレンなどの汎用樹脂を採用することができる。
本発明は、一端部外周面に螺旋凸条と、係止突部を有するフランジが形成された合成樹脂製の管状接続部材と、一端部に管状接続部材に挿入可能な差し口部を、他端部に接続管を接続可能な管取付部をそれぞれ有する継手部材と、継手部材に離脱不能に、かつ、回転自在に装着され、管状接続部材の螺旋凸条に対応する螺旋凹溝が内周面に形成されるとともに、回り止め部材が設けられた袋ナットとから構成され、前記回り止め部材は、一端部が袋ナットに一体に連結された可動部および該可動部から袋ナットの端面を越えて軸芯方向に延出される延出部からなり、管状接続部材に継手部材の差し口部を挿入するとともに、袋ナットを管状接続部材にねじ込んで回り止め部材の延出部を管状接続部材のフランジの係止突部に係止させることを特徴とするものである。
本発明によれば、継手部材の差し口部を管状接続部材の開口端部に挿入した後、袋ナットを管状接続部材にねじ込む。これにより、袋ナットの螺旋凹溝が管状接続部材の螺旋凸条に螺合し、設定角度回転すれば、袋ナットがフランジの側面に当接して周方向および軸芯方向に位置決めされ、それ以上の回転が阻止される。一方、袋ナットのねじ込みに伴って、袋ナットに設けられた回り止め部材の延出部は、分岐接続部のフランジ周縁に接触した後、可動部が拡開するように弾性変形し、フランジ周面に乗り上げる。次いで、回り止め部材の延出部がフランジ周面に沿って摺動し、ついには、フランジの係止突部に係止すると同時に、回り止め部材の弾性変形が解消され、元の形状に復帰する。
この結果、管状接続部材には、継手部材の差し口部が挿入されるとともに、継手部材の袋ナットがねじ結合されることにより、水圧により管状接続部材が拡開し、止水性が低下することを防止できる。また、袋ナットが管状接続部材のフランジに当接してそれ以上のねじ込みが阻止される一方、袋ナットに設けられた回り止め部材の延出部が管状接続部材のフランジに形成された係止突部に係止して周方向の移動が阻止される。このため、管状接続部材に対する袋ナットの回転が回り止め部材を介して阻止され、内水圧による軸方向抜け力、脈動水圧による振動や衝撃などによっても、袋ナットが回転して緩むことがなく、継手部材が抜けたり、漏水が発生することを確実に防止できる。
しかも、継手部材の差し口部を管状接続部材に挿入して、工具などを用いることなく袋ナットを設定角度回転させるといった簡単な操作によって、袋ナットをフランジに当接させるとともに、フランジの係止突部に回り止め部材の延出部を係止させることができることから、接続作業をきわめて容易に行うことができる。また、袋ナットを過剰にねじ込むことによる螺旋凸条および螺旋凹溝の破損も発生しない他、係止突部と延出部との係止を目視観察で確認することができるとともに、回り止め部材が弾性変形状態から復元する際の袋ナットに着座する際の着座音によっても確認することができ、ねじ込み不足を発生することもない。
ここで、管状接続部材を成形する合成樹脂としては、特に限定されないが、例えば、高温での強度を必要とするときには、ポリエーテルサルフォン、ポリフェニルサルフォンなどのエンジニアリングプラスチックを用いることが好ましい。一方、給水など、特に、高温での強度を必要としないときには、塩化ビニルや、架橋ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブデンなどのオレフィン系樹脂を使用してもよい。
また、継手部材としては、金属製でも構わないが、樹脂製の場合には、給水などの温度が低い場合には、塩化ビニル、ポリブデン、架橋ポリエチレン、ポリエチレンなどを用いることができ、給湯などの温度が高い場合には、エンジニアリングプラスチック、例えば、ポリアセタール、ポリエーテルサルフォン、ポリフェニレンスルフィド、ポリサルフォン、ポリフェニルサルフォンなどを用いればよい。
さらに、袋ナットを成形する合成樹脂としては、給湯用など、高温となる場合には、ポリアセタール、ポリエーテルサルフォン、ポリフェニレンスルフィド、ポリサルフォン、ポリフェニルサルフォンなどのエンジニアリングプラスチックを用いることが望ましい。一方、給水用など、温度が高くない場合には、塩化ビニル、ポリブデン、架橋ポリエチレン、ポリエチレンなどの汎用樹脂を採用することができる。
本発明において、前記管状接続部材の螺旋凸条がそれぞれ約360度にわたって形成された2条の螺旋凸条であり、また、前記袋ナットの螺旋凹溝がそれぞれ約360度にわたって形成された2条の螺旋凹溝であることが好ましい。これにより、袋ナットを約180度回転させることで分岐接続部のフランジに当接させることができるとともに、回り止め部材の係合爪または回り止め部材の延出部をフランジの係合凹部に係合または係止突部に係止させることができ、ほぼワンタッチで接続作業を行うことができる。
本発明において、前記袋ナットの外周面に周方向に間隔をおいて操作部が形成されることが好ましい。これにより、袋ナットを容易に回転させることができる。
本発明において、前記管状接続部材のフランジが略楕円状に形成されるとともに、その長軸方向にそれぞれの係合凹部または係止突部が形成されることが好ましい。これにより、回り止め部材の係合爪または回り止め部材の延出部を分岐接続部のフランジの短軸方向側から外周面に乗り上げることが可能となり、係合爪または延出部をフランジの外周面に容易に導くことができる。
本発明において、前記回り止め部材の可動部が、一端が袋ナットに一体に連結された円弧状またはアーム状であることが好ましい。
本発明において、前記管状接続部材が合成樹脂製のヘッダーを構成するヘッダー本体部またはヘッダー本体部から突出する分岐接続部であることが好ましい。
本発明によれば、ねじの緩みおよび破損を確実に防止して樹脂製のヘッダーなどの管状接続部材と継手部材とをねじ結合によって接続することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1には、本発明の管状接続部材と継手部材との接続構造の一実施形態が示されている。
この実施形態の接続構造は、合成樹脂製のヘッダー10と、ヘッダー10における管状接続部材としての分岐接続部12に接続可能な継手部材20と、継手部材20に回転可能に、かつ、離脱不能に装着された袋ナット30とから構成されている。
ヘッダー10は、一端部が閉鎖されるとともに、他端部が開口された略円筒状のヘッダー本体部11と、ヘッダー本体部11の外周面から突出された複数個の分岐接続部12とからなり、ヘッダー本体部11および各分岐接続部12には、その開口端部外周面にそれぞれ2条の螺旋凸条13,14がそれぞれ約360度にわたって形成されるとともに、2条の螺旋凸条13,14に続いて略楕円状のフランジ15,16が形成されている。そして、ヘッダー本体部11および各分岐接続部12のフランジ15,16には、長軸方向にそれぞれ長軸方向の径よりも小径の円弧状係合凹部151,161が形成されている。
この実施形態においては、ヘッダー10におけるヘッダー本体部11のフランジ15および分岐接続部12のフランジ16の長軸方向が水平方向を向くように形成されている。したがって、ヘッダー本体部11のフランジ15および各分岐接続部12のフランジ16に形成された係合凹部151,161は、水平方向に対向して左右にそれぞれ形成されている。
以下、各分岐接続部12の開口端部に対する継手部材20の接続構造について説明する。
ここで、ヘッダー10を成形する合成樹脂としては、給水用と給湯用にも同時使用可能で、低コストの架橋ポリエチレンを採用している。
継手部材20は、図2に示すように、一端部に分岐接続部12に挿入可能な差し口部21を有するとともに、他端部に接続管としての分岐管(図示せず)を取付可能な管取付部22を有し、差し口部21に管取付部22を一体に連結することによって形成される公知のワンタッチ継手構造(特許第3843228号公報参照)であり、真ちゅうや青銅、または、これら金属と合成樹脂の複合構造や合成樹脂などから製造されている。そして、差し口部21に管取付部22を一体に連結して継手部材20を製造する際、袋ナット30を差し口部21に装着した後、管取付部22を連結することにより、継手部材20に対して袋ナット30が離脱不能に、かつ、回転可能に装着されるものである。
袋ナット30は、図3および図4に詳細に示すように、分岐接続部12の開口端部外周面の外径に対応する内径の内周面およびフランジ16の短軸方向の径よりも小径の外周面を有するナット本体部31と、ナット本体部31の内周面よりも小径の抜け止め部32とからなり、継手部材20の差し口部21をナット本体部31を通して抜け止め部32に挿通し、差し口部21に管取付部32を連結することにより、継手部材20に離脱不能に、かつ、回転自在に保持されている。そして、袋ナット30のナット本体部31の内周面には、分岐接続部12の開口端部外周面に形成された2条の螺旋凸条14に螺合可能な2条の螺旋凹溝33がそれぞれ約360度にわたって形成される一方、その外周面には、抜け止め部32側の半部において、半径方向に突出する操作部34が周方向に90度の間隔をおいて形成されるとともに、抜け止め部32とは反対側の半部において一対の回り止め部材35が180度の間隔をおいて設けられている。
この操作部34は、対向する一方の一対が2個隣接して突出され、対向する他方の一対が1個のみ突出されている。
また、各回り止め部材35は、一端部がナット本体部31の外周面において1個突出された操作部34に対向する位置に一体に連結され、分岐接続部12のフランジ16の長軸方向の径にほぼ一致する外径の外周面を有して、ナット本体部31の外周面に沿って約90度の範囲にわたって延設された円弧状可動部36と、該可動部36の他端部、すなわち、2個突出された操作部34に対向する位置の側端面からナット本体部31の端面を越えて軸芯方向に延出して形成され、分岐接続部12のフランジ16に形成された係合凹部161の周方向の長さに対応する長さを有する延出部37とからなり、延出部37の下面には、その周方向の長さにわたってフランジ16の係合凹部161の段差に略相当する高さの係合爪38が形成されている。
そして、延出部37および係合爪38は、その側端面が、螺旋凸条14(螺旋凹溝33)のリード角に対応してねじ込み方向に軸芯方向の延出長さが漸増する傾斜面37a(図4参照)に形成される一方、係合爪38の側端面側下半部が面取りされるとともに、側端面の下端縁および先端面の下端縁、それらが交差する辺がR加工されている。これにより、係合爪38は、フランジ16の周縁を経て容易に外周面に乗り上げることができる。
なお、袋ナット30の2条の螺旋凹溝33および分岐接続部12の2条の螺旋凸条14は、袋ナット30を分岐接続部12にねじ込んで約180度回転させた際、袋ナット30のナット本体部31の端面が分岐接続部12のフランジ16の側面に当接して周方向および軸芯方向に位置決めされるとともに、2個突出された操作部34がフランジ16の係合凹部161にそれぞれ対向するように設定されている。
袋ナット30を成形する合成樹脂としては、ポリアセタール、ポリエーテルサルフォン、ポリフェニレンスルフィド、ポリサルフォン、ポリフェニルサルフォンなどのエンジニアリングプラスチックを用いることが望ましい。
次に、ヘッダー10の分岐接続部12に継手部材20を接続する施工要領について説明する。
まず、袋ナット30が装着された継手部材20の管取付部22に図示しない分岐管を差し込んで接続するとともに、継手部材20の差し口部21をヘッダー10の分岐接続部12の開口端部に挿入した後、操作部34を利用して分岐接続部12に袋ナット30をねじ込む。これにより、袋ナット30の2条の螺旋凹溝33が分岐接続部12の2条の螺旋凸条14に螺合し、ほぼ半回転すれば、袋ナット30のナット本体部31の端面が分岐接続部12のフランジ16の側面に当接して周方向および軸芯方向に位置決めされ、それ以上のねじ込みが阻止される。この際、袋ナット30の一対の回り止め部材35の延出部37にそれぞれ設けられた係合爪38がフランジ16の各係合凹部161にそれぞれ落ち込んで係合する。
すなわち、袋ナット30のねじ込みを開始すると、袋ナット30は、螺旋凸条14(螺旋凹溝33)のリード角によって軸芯方向に移動し、略90度回転すると、係合爪38の先端側側端縁が分岐接続部12のフランジ16の短軸方向の周縁に接触する。この場合、係合爪38の側端面は、螺旋凸条14(螺旋凹溝33)のリード角に対応する傾斜面37aに形成されるとともに、側端面の下部が面取りされ、先端面および側端面の下端縁、それらが交差する辺がR加工されていることにより、係合爪38の先端側側端縁はフランジ16の短軸方向の周縁に点接触する。なおも、袋ナット30のねじ込みを継続すると、回り止め部材35の係合爪38が分岐接続部12のフランジ16に押し当てられ、分岐接続部12のフランジ16の外周面に乗り上げる。この際、回り止め部材35の可動部36が、一端部を中心として他端部である係合爪38が設けられた延出部37側が袋ナット30の外周面から浮き上がって拡開するように弾性変形し、係合爪38のフランジ16外周面への乗り上げを許容する。そして、袋ナット30をほぼ90度回転させると、回り止め部材35の係合爪38がフランジ16の外周面に沿って摺動し、フランジ16の係合凹部161に落ち込んで係合すると同時に、可動部36が弾性によって袋ナット30の外周面に沿う元の形状に復元する。
この場合、回り止め部材35は、袋ナット30に180度の間隔をおいて一対設けられていることから、各回り止め部材35にそれぞれ設けられた係合爪38は、180度の間隔をおいて分岐接続部12のフランジ16に180度の間隔をおいて形成された一対の係合凹部161にそれぞれ係合される。
この結果、ヘッダー10の分岐接続部12の開口端部には、継手部材20の差し口部21が挿入されるとともに、継手部材20に装着された袋ナット30がねじ結合されることにより、ヘッダー10内の水圧により分岐接続部12の開口端部が拡開し、止水性が低下することを防止できる。また、袋ナット30が分岐接続部12のフランジ16に当接してそれ以上のねじ込みが阻止される一方、袋ナット30に設けられた一対の回り止め部材35の各係合爪38が分岐接続部12のフランジ16に180度隔てて形成された各係合凹部161にそれぞれ係合して周方向の移動が阻止されることにより、分岐接続部12に対する袋ナット30の回転が阻止され、内水圧による軸方向抜け力、脈動水圧による振動や衝撃などによっても、袋ナット30が回転して緩むことがなく、継手部材20が抜けたり、漏水が発生することを確実に防止できる。
しかも、継手部材20の差し口部21を分岐接続部12に挿入して、工具を用いることなく袋ナット30を略180度だけ回転させる簡単な操作によって、袋ナット30を分岐接続部12のフランジ16に当接させるとともに、回り止め部材35の係合爪38をフランジ16の係合凹部161に係合させることができることから、係合爪38と係合凹部161との位置関係を考慮することなく接続作業をきわめて容易に行うことができる。また、袋ナット30の過剰のねじ込みによる螺旋凸条14および螺旋凹溝33の破損も発生しない他、係合凹部161と係合爪38との係合を目視観察で確認することができるとともに、回り止め部材35が弾性変形状態から復元して、袋ナット30に着座する際のカチッという着座音によって確認することができ、ねじ込み不足を発生することもない。
さらに、袋ナット30の成形の際、回り止め部材35を一体に形成することができ、安価に製造することができるとともに、回り止め部材を別体に設ける場合に比較して、回り止め部材の装着忘れといった施工ミスを生じることもない。
一方、ヘッダー10の分岐接続部12から継手部材20を離脱させる場合は、一対の回り止め部材35の各延出部37にそれぞれ指を当てて跳ね上げるとともに、操作部34を利用して、分岐接続部12の螺旋凸条14と袋ナット30の螺旋凹溝33との螺合を緩める方向に袋ナット30を回転させる。これにより、袋ナット30がフランジ16から離隔する方向に移動し、その際、係合爪38がフランジ16の外周面に沿って摺動しつつその側面側に滑落し、略180度回転すれば、分岐接続部12の螺旋凸条14と袋ナット30の螺旋凹溝33との螺合が解除される。
したがって、前述とは逆に、袋ナット30をねじ込み方向とは逆方向に約180度回転させることにより、分岐接続部12と袋ナット30とのねじ結合が解消される。この後、継手部材20の差し口部21を分岐接続部12より引き抜くことにより、袋ナット30が装着された継手部材20を分岐接続部12から離脱させることができる。このため、現場での継手部材20の変更、リフォーム、更新などに容易に対応することができる。
なお、袋ナット30としては、前述した実施例に限定されるものではなく、以下、袋ナット30の変形例について、図5乃至図8に基づいて説明するが、同一の部材については同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
袋ナット30の第1の変形例は、図5および図6に示すように、回り止め部材35を変更したものである。すなわち、回り止め部材35の可動部36は、2個突設された操作部34に各一端部がそれぞれ一体に連結され、他端がナット本体部31の端面を越えて軸芯方向に延出された一対のアーム状可動部で形成され、各一対のアーム状可動部36の他端に、下面に係合爪38を設けた延出部37が一体に形成されている。
したがって、このような回り止め部材35を設けた袋ナット30を分岐接続部12の開口端部にねじ込み、略90度回転させた場合、袋ナット30は、螺旋凸条14(螺旋凹溝33)のリード角によって軸芯方向に移動し、係合爪38の先端側側端縁が分岐接続部12のフランジ16の短軸方向の周縁に点接触する。なおも、袋ナット30のねじ込みを継続すると、回り止め部材35の係合爪38が分岐接続部12のフランジ16に押し当てられ、分岐接続部12のフランジ16の外周面に乗り上げる。この際、回り止め部材35のアーム状可動部36が、操作部34との連結部を中心として他端部、すなわち、係合爪38が設けられた延出部37側が袋ナット30の外周面から浮き上がって拡開するように弾性変形し、係合爪38のフランジ16外周面への乗り上げを許容する。そして、袋ナット30をほぼ90度回転させると、回り止め部材35の係合爪38がフランジ16の外周面に沿って摺動し、フランジ16の係合凹部161に落ち込んで係合すると同時に、アーム状可動部36が弾性によって袋ナット30の外周面に沿う元の形状に復元する。
この場合も、回り止め部材35は、袋ナット30に180度の間隔をおいて一対設けられていることから、各回り止め部材35にそれぞれ設けられた係合爪38は、180度の間隔をおいて分岐接続部12のフランジ16に180度の間隔をおいて形成された一対の係合凹部161にそれぞれ係合される。
袋ナット30の第2の変形例は、図7および図8に示すように、操作部34および回り止め部材35を変更したものである。すなわち、操作部34としては、袋ナット30をねじ込む際、任意の位置を把握して容易に回転操作することができるように、周方向に60度の間隔をおいて半径方向に膨出する断面略三角形状に形成されている。
また、回り止め部材35の可動部36は、180度間隔をおいて対向する各操作部34にそれぞれ一端部が一体に連結され、他端がナット本体部31の端面を越えて軸芯方向に延出された1本のアーム状可動部で形成され、各アーム状可動部36の他端に、下面に係合爪38を設けた延出部37がねじ込み方向に突出させて一体に連結されている。
したがって、このような回り止め部材35を設けた袋ナット30を分岐接続部12の開口端部にねじ込み、略90度回転させた場合、袋ナット30は、螺旋凸条14(螺旋凹溝33)のリード角によって軸芯方向に移動し、係合爪38の先端側側端縁が分岐接続部12のフランジ16の短軸方向の周縁に点接触する。なおも、袋ナット30のねじ込みを継続すると、回り止め部材35の係合爪38が分岐接続部12のフランジ16に押し当てられ、分岐接続部12のフランジ16の外周面に乗り上げる。この際、回り止め部材35のアーム状可動部36が、操作部34との連結部を中心として他端部、すなわち、係合爪38を設けた延出部37側が袋ナット30の外周面から浮き上がって拡開するように弾性変形し、係合爪38のフランジ16外周面への乗り上げを許容する。そして、袋ナット30をほぼ90度回転させると、回り止め部材35の係合爪38がフランジ16の外周面に沿って摺動し、フランジ16の係合凹部161に落ち込んで係合すると同時に、アーム状可動部36が弾性によって袋ナット30の外周面に沿う元の形状に復元する。
この場合も、回り止め部材35は、袋ナット30に180度の間隔をおいて一対設けられていることから、各回り止め部材35にそれぞれ設けられた係合爪38は、180度の間隔をおいて分岐接続部12のフランジ16に180度の間隔をおいて形成された一対の係合凹部161にそれぞれ係合される。また、袋ナット30をねじ込む際、操作部34の間隔が狭まることにより、任意の操作部34を把握して容易に回転操作することができる。
次に、本発明の管状接続部材と継手部材との接続構造の他の実施形態について、図9乃至図11に基づいて説明する。
この実施形態の接続構造も、合成樹脂製のヘッダー10と、ヘッダー10における管状接続部材としての分岐接続部12に接続可能な継手部材20と、継手部材20に回転可能に、かつ、離脱不能に装着された袋ナット30とから構成されている。
なお、継手部材20は先に説明した継手部材20と同一であり、同一の部材に同一の符号を付して詳細な説明を省略する。また、袋ナット30も同様の構造であり、主に相違する点について説明する。
ヘッダー10は、一端部が閉鎖されるとともに、他端部が開口された略円筒状のヘッダー本体部11と、ヘッダー本体部11の外周面から突出された複数個の分岐接続部12とからなり、ヘッダー本体部11および各分岐接続部12には、その開口端部外周面にそれぞれ2条の螺旋凸条13,14がそれぞれ約360度にわたって形成されるとともに、2条の螺旋凸条13,14に続いて略楕円状のフランジ15,16が形成されている。そして、ヘッダー本体部11および各分岐接続部12のフランジ15,16には、図10に示すように、長軸方向に長軸方向の径よりも大径となる係止突部152,162が形成されている。この係止突部152,162は、袋ナット30のねじ込み方向における短軸側から長軸側にかけて長軸方向の径を越えて滑らかに漸増する外周面を有している。また、ヘッダー本体部11のフランジ15および各分岐接続部12のフランジ16には、袋ナット30のねじ込み方向における短軸側から長軸側にかけて開口端側の外周縁がR加工されている。
この実施形態においては、ヘッダー10におけるヘッダー本体部11におけるフランジ15および分岐接続部12のフランジ16の長軸方向が垂直方向を向くように形成されている。したがって、ヘッダー本体部11のフランジ15および各分岐接続部12のフランジ16に形成された係止突部152,162は、垂直方向に対向して上下にそれぞれ形成されている。
以下、各分岐接続部12の開口端部に対する継手部材20の接続構造について説明するが、ヘッダー本体部11に対する接続構造も、分機接続部12に対する接続構造と口径が相違する以外同一であり、ヘッダー本体部11に対する接続構造については、詳細な説明を省略する。
袋ナット30は、図11に詳細に示すように、分岐接続部12の開口端部外周面の外径に対応する内径の内周面およびフランジ16の短軸方向の径よりも小径の外周面を有するナット本体部31と、ナット本体部31の内周面よりも小径の抜け止め部32とからなり、継手部材20に離脱不能に、かつ、回転自在に保持されている。そして、袋ナット30のナット本体部31の内周面には、分岐接続部12の開口端部外周面に形成された2条の螺旋凸条14に螺合可能な2条の螺旋凹溝33がそれぞれ約360度にわたって形成される一方、その外周面には、抜け止め部32側の半部において、半径方向に断面略三角形状に膨出する操作部34が周方向に60度の間隔をおいて形成されるとともに、抜け止め部31とは反対側の半部において一対の回り止め部材35が180度の間隔をおいて設けられている。
また、各回り止め部材35は、一端部がナット本体部31の外周面において操作部34に対向する位置に一体に連結され、分岐接続部12のフランジ16の長軸方向の径にほぼ一致する外径の外周面を有して、ナット本体部31の外周面に沿って約60度の範囲にわたって延設された円弧状可動部36と、該可動部36の他端部、すなわち、隣接する操作部34に対向する位置の側端面からナット本体部31の端面を越えて軸芯方向に延出して形成され、分岐接続部12のフランジ16に形成された係止突部162に係合可能な延出部37とからなり、延出部37の厚みは、フランジ16の係止突部162の高さに略相当するように設定されている。
そして、延出部37は、その側端面が、螺旋凸条14(螺旋凹溝33)のリード角に対応してねじ込み方向に軸芯方向の延出長さが漸増するように傾斜するとともに、その下端縁が面取りされる傾斜面37b(図11(c)参照)に形成されるとともに、先端面の下端縁がR加工されている。これにより、延出部37は、フランジ16のR加工された周縁を経て容易に外周面に乗り上げることができる。
なお、袋ナット30の2条の螺旋凹溝33および分岐接続部12の2条の螺旋凸条14は、袋ナット30を分岐接続部12にねじ込んで約180度回転させた際、袋ナット30のナット本体部31の端面が分岐接続部12のフランジ16の側面に当接して周方向および軸芯方向に位置決めされるように設定されている。
次に、ヘッダー10の分岐接続部12に継手部材20を接続する施工要領について説明する。
まず、袋ナット30が装着された継手部材20の管取付部22に図示しない分岐管を差し込んで接続するとともに、継手部材20の差し口部21をヘッダー10の分岐接続部12の開口端部に挿入した後、操作部34を利用して分岐接続部12に袋ナット30をねじ込む。この際、任意の操作部34を把握して容易に回転操作することができる。これにより、袋ナット30の2条の螺旋凹溝33が分岐接続部12の2条の螺旋凸条14に螺合し、ほぼ半回転すれば、袋ナット30のナット本体部31の端面が分岐接続部12のフランジ16の側面に当接して周方向および軸芯方向に位置決めされ、それ以上のねじ込みが阻止される。この際、袋ナット30の一対の回り止め部材35の延出部37がフランジ16の各係止突部162にそれぞれ係止する。
すなわち、袋ナット30のねじ込みを開始すると、袋ナット30は、螺旋凸条14(螺旋凹溝33)のリード角によって軸芯方向に移動し、略90度回転すると、延出部37の先端側側端縁が分岐接続部12のフランジ16の短軸方向の周縁に接触する。この場合、延出部37の側端面は、螺旋凸条14(螺旋凹溝33)のリード角に対応してねじ込み方向に軸芯方向の延出長さが漸増するように傾斜するとともに、その下端縁が面取りされる傾斜面37bに形成され、また、先端面の下端縁がR加工されていることにより、延出部37の先端側側端縁はフランジ16の短軸方向の周縁に点接触する。なおも、袋ナット30のねじ込みを継続すると、回り止め部材35の延出部37が分岐接続部12のフランジ16に押し当てられ、分岐接続部12のフランジ16のR加工された周縁を経て外周面に乗り上げる。この際、回り止め部材35の可動部36が、一端部を中心として他端部である延出部37側が袋ナット30の外周面から浮き上がって拡開するように弾性変形し、延出部37のフランジ16外周面への乗り上げを許容する。そして、袋ナット30をほぼ90度回転させると、回り止め部材35の延出部37がフランジ16の外周面に沿って摺動し、フランジ16の係止突部162を乗り越えて係止すると同時に、可動部36が弾性によって袋ナット30の外周面に沿う元の形状に復元する。
この場合、回り止め部材35は、袋ナット30に180度の間隔をおいて一対設けられていることから、各回り止め部材35の延出部37は、180度の間隔をおいて分岐接続部12のフランジ16に180度の間隔をおいて形成された一対の係止突部162にそれぞれ係止される。
この結果、ヘッダー10の分岐接続部12の開口端部には、継手部材20の差し口部21が挿入されるとともに、継手部材20に装着された袋ナット30がねじ結合されることにより、ヘッダー10内の水圧により分岐接続部12の開口端部が拡開し、止水性が低下することを防止できる。また、袋ナット30が分岐接続部12のフランジ16に当接してそれ以上のねじ込みが阻止される一方、袋ナット30に設けられた一対の回り止め部材35の各延出部37が分岐接続部12のフランジ16に180度隔てて形成された各係止突部162にそれぞれ係止して緩み方向の移動が阻止されることにより、分岐接続部12に対する袋ナット30の回転が阻止され、内水圧による軸方向抜け力、脈動水圧による振動や衝撃などによっても、袋ナット30が回転して緩むことがなく、継手部材20が抜けたり、漏水が発生することを確実に防止できる。
しかも、継手部材20の差し口部21を分岐接続部12に挿入して、工具を用いることなく袋ナット30を略180度だけ回転させる簡単な操作によって、袋ナット30を分岐接続部12のフランジ16に当接させるとともに、回り止め部材35の延出部37をフランジ16の係止突部162に係止させることができることから、延出部37と係止突部162との位置関係を考慮することなく接続作業をきわめて容易に行うことができる。また、袋ナット30の過剰のねじ込みによる螺旋凸条14および螺旋凹溝33の破損も発生しない他、係止突部162と延出部37との係止を目視観察で確認することができるとともに、回り止め部材35が弾性変形状態から復元して、袋ナット30に着座する際のカチッという着座音によって確認することができ、ねじ込み不足を発生することもない。
さらに、袋ナット30の成形の際、回り止め部材35を一体に形成することができ、安価に製造することができるとともに、回り止め部材を別体に設ける場合に比較して、回り止め部材の装着忘れといった施工ミスを生じることもない。
一方、ヘッダー10の分岐接続部12から継手部材20を離脱させる場合は、一対の回り止め部材35の各延出部37にそれぞれ指を当てて跳ね上げるとともに、操作部34を利用して、分岐接続部12の螺旋凸条14と袋ナット30の螺旋凹溝33との螺合を緩める方向に袋ナット30を回転させる。これにより、袋ナット30がフランジ16から離隔する方向に移動し、その際、延出部37がフランジ16の外周面に沿って摺動しつつその側面側に滑落し、略180度回転すれば、分岐接続部12の螺旋凸条14と袋ナット30の螺旋凹溝33との螺合が解除される。
したがって、前述とは逆に、袋ナット30をねじ込み方向とは逆方向に約180度回転させることにより、分岐接続部12と袋ナット30とのねじ結合が解消される。この後、継手部材20の差し口部21を分岐接続部12より引き抜くことにより、袋ナット30が装着された継手部材20を分岐接続部12から離脱させることができる。このため、現場での継手部材20の変更、リフォーム、更新などに容易に対応することができる。
なお、ヘッダー本体部11に対する接続構造も、分岐接続部12に対する接続構造と同様に、継手部材20および継手部材20に回転可能に、かつ、離脱不能に装着された袋ナット30を用いるものであり、その詳細な説明を省略する。
ところで、前述した実施形態においては、ヘッダー10のヘッダー本体部11として、一端が閉鎖されるとともに、他端が開口されたものを例示したが、図12に示すように、両端が開口されたヘッダー本体部11であってもよい。
このような両端が開口されたヘッダー10のヘッダー本体部11にあっては、必要に応じて閉塞キャップ40を介して一方の開口端部を閉鎖したり、隣接するヘッダー10におけるヘッダー本体部11の対向する開口端部間を接続アダプター50を用いて接続することもできる。
ここで、閉塞キャップ40は、図13に示すように、栓体41に袋ナット30を回転可能に、かつ、離脱不能に装着されて構成され、ヘッダー本体部11の一方の開口端部に栓体41を挿入した後、操作部34を利用してヘッダー本体部11に袋ナット30をねじ込めばよいものである。これにより、袋ナット30の2条の螺旋凹溝33がヘッダー本体部11の2条の螺旋凸条13に螺合し、ほぼ半回転すれば、袋ナット30のナット本体部31の端面がヘッダー本体部11のフランジ15の側面に当接して周方向および軸芯方向に位置決めされ、それ以上のねじ込みが阻止される。この際、袋ナット30の一対の回り止め部材35の延出部37がフランジ15の各係止突部152にそれぞれ係止する。
したがって、ヘッダー10におけるヘッダー本体部11の一方の開口端部には、栓体41が挿入されるとともに、栓体41に装着された袋ナット30がねじ結合されることにより、ヘッダー10内の水圧によりヘッダー本体部11の開口端部が拡開し、止水性が低下することを防止して、一方の開口端部を確実に閉鎖することができる。また、袋ナット30がヘッダー本体部11のフランジ15に当接してそれ以上のねじ込みが阻止される一方、袋ナット30に設けられた一対の回り止め部材35の各延出部37がヘッダー本体部11のフランジ15に180度隔てて形成された各係止突部152にそれぞれ係止して緩み方向の移動が阻止されることにより、ヘッダー本体部11に対する袋ナット30の回転が阻止され、内水圧による軸方向抜け力、脈動水圧による振動や衝撃などによっても、袋ナット30が回転して緩むことがなく、栓体41が抜けたり、漏水が発生することを確実に防止できる。
しかも、栓体41をヘッダー本体部11に挿入して、工具を用いることなく袋ナット30を略180度だけ回転させる簡単な操作によって、袋ナット30をヘッダー本体部11のフランジ15に当接させるとともに、回り止め部材35の延出部37をフランジ15の係止突部152に係止させることができることから、延出部37と係止突部152との位置関係を考慮することなく接続作業をきわめて容易に行うことができる。また、袋ナット30の過剰のねじ込みによる螺旋凸条13および螺旋凹溝33の破損も発生しない他、係止突部152と延出部37との係止を目視観察で確認することができるとともに、回り止め部材35が弾性変形状態から復元して、袋ナット30に着座する際のカチッという着座音によって確認することができ、ねじ込み不足を発生することもない。
また、接続アダプタ50は、図14に示すように、両端に差し口部21,21を有する継手部材25にそれぞれ袋ナット30,30を回転可能に、かつ、離脱不能に装着されて構成され、ヘッダー本体部11の一方の開口端部に一方の差し口部21を挿入した後、操作部34を利用してヘッダー本体部11に一方の袋ナット30をねじ込めばよい。これにより、袋ナット30の2条の螺旋凹溝33がヘッダー本体部11の2条の螺旋凸条13に螺合し、ほぼ半回転すれば、袋ナット30のナット本体部31の端面がヘッダー本体部11のフランジ15の側面に当接して周方向および軸芯方向に位置決めされ、それ以上のねじ込みが阻止される。この際、袋ナット30の一対の回り止め部材35の延出部37がフランジ15の各係止突部152にそれぞれ係止する。
次いで、同様に、接続アダプター50の他方の差し口部21を隣接して配置される他のヘッダー10におけるヘッダー本体部11の一方の開口端部に挿入し、操作部34を利用してヘッダー本体部11に他方の袋ナット30をねじ込めばよい。
したがって、ヘッダー10のヘッダー本体部11の一方の開口端部には、一方の差し口部21が挿入されるとともに、その差し口部21に装着された一方の袋ナット30がねじ結合されることにより、ヘッダー10内の水圧によりヘッダー本体部11の開口端部が拡開し、止水性が低下することを防止して、対向するヘッダー10のヘッダー本体部11同士を接続することができる。また、袋ナット30がヘッダー本体部11のフランジ15に当接してそれ以上のねじ込みが阻止される一方、袋ナット30に設けられた一対の回り止め部材35の各延出部37がヘッダー本体部11のフランジ15に180度隔てて形成された各係止突部152にそれぞれ係止して緩み方向の移動が阻止されることにより、ヘッダー本体部11に対する袋ナット30の回転が阻止され、内水圧による軸方向抜け力、脈動水圧による振動や衝撃などによっても、袋ナット30が回転して緩むことがなく、差し口部21が抜けたり、漏水が発生することを確実に防止できる。
しかも、差し口部21をヘッダー本体部11に挿入して、工具を用いることなく袋ナット30を略180度だけ回転させる簡単な操作によって、袋ナット30をヘッダー本体部11のフランジ15に当接させるとともに、回り止め部材35の延出部37をフランジ15の係止突部152に係止させることができることから、延出部37と係止突部152との位置関係を考慮することなく接続作業をきわめて容易に行うことができる。また、袋ナット30の過剰のねじ込みによる螺旋凸条13および螺旋凹溝33の破損も発生しない他、係止突部152と延出部37との係止を目視観察で確認することができるとともに、回り止め部材35が弾性変形状態から復元して、袋ナット30に着座する際のカチッという着座音によって確認することができ、ねじ込み不足を発生することもない。
本発明の管状接続部材と継手部材の接続構造の一実施形態を示す斜視図である。 図1の接続構造を一部省略して示す断面図である。 図1の袋ナットを示す斜視図である。 図3の袋ナットの平面図、そのA−A線断面図である。 袋ナットの変形例を示す斜視図である。 図5の袋ナットの平面図、そのB−B線断面図である。 袋ナットの他の変形例を示す斜視図である。 図7の袋ナットの平面図、そのC−C線断面図である。 本発明の管状接続部材と継手部材の接続構造の他の実施形態を示す斜視図である。 図9のヘッダーを示す側面図である。。 図9の袋ナットの斜視図、平面図、そのD−D線断面図である。 本発明の管状接続部材と継手部材の接続構造のもう一つの実施形態を閉塞キャップおよび接続アダプタとともに示す斜視図である。 図12の閉塞キャップの断面図である。 図12の接続アダプタの断面図である。
符号の説明
10 ヘッダー
11 ヘッダー本体部
12 分岐接続部
13,14 螺旋凸条
15,16 フランジ
151,161 係合凹部
152,162 係止突部
20,25 継手部材
21 差し口部
22 管取付部
30 袋ナット
31 ナット本体部
33 螺旋凹溝
34 操作部
35 回り止め部材
36 可動部
37 延出部
38 係合爪
40 閉塞キャップ
41 栓体
50 接続アダプタ

Claims (7)

  1. 一端部外周面に螺旋凸条と、係合凹部を有するフランジが形成された合成樹脂製の管状接続部材と、一端部に管状接続部材に挿入可能な差し口部を、他端部に接続管を接続可能な管取付部をそれぞれ有する継手部材と、継手部材に離脱不能に、かつ、回転自在に装着され、管状接続部材の螺旋凸条に対応する螺旋凹溝が内周面に形成されるとともに、回り止め部材が設けられた袋ナットとから構成され、前記回り止め部材は、一端部が袋ナットに一体に連結された可動部および該可動部から袋ナットの端面を越えて軸芯方向に延出されるとともに、下面に管状接続部材のフランジの係合凹部と係合可能な係合爪を有する延出部からなり、管状接続部材に継手部材の差し口部を挿入するとともに、袋ナットを管状接続部材にねじ込んで回り止め部材の係合爪を管状接続部材のフランジの係合凹部に係合させることを特徴とする管状接続部材と継手部材との接続構造。
  2. 一端部外周面に螺旋凸条と、係止突部を有するフランジが形成された合成樹脂製の管状接続部材と、一端部に管状接続部材に挿入可能な差し口部を、他端部に接続管を接続可能な管取付部をそれぞれ有する継手部材と、継手部材に離脱不能に、かつ、回転自在に装着され、管状接続部材の螺旋凸条に対応する螺旋凹溝が内周面に形成されるとともに、回り止め部材が設けられた袋ナットとから構成され、前記回り止め部材は、一端部が袋ナットに一体に連結された可動部および該可動部から袋ナットの端面を越えて軸芯方向に延出される延出部からなり、管状接続部材に継手部材の差し口部を挿入するとともに、袋ナットを管状接続部材にねじ込んで回り止め部材の延出部を管状接続部材のフランジの係止突部に係止させることを特徴とする管状接続部材と継手部材との接続構造。
  3. 請求項1または2記載の管状接続部材と継手部材との接続構造において、前記管状接続部材の螺旋凸条がそれぞれ約360度にわたって形成された2条の螺旋凸条であり、また、前記袋ナットの螺旋凹溝がそれぞれ約360度にわたって形成された2条の螺旋凹溝であることを特徴とする管状接続部材と継手部材との接続構造。
  4. 請求項1または2記載の管状接続部材と継手部材との接続構造において、前記袋ナットの外周面に周方向に間隔をおいて操作部が形成されることを特徴とする管状接続部材と継手部材との接続構造。
  5. 請求項1または2記載の管状接続部材と継手部材との接続構造において、前記管状接続部材のフランジが略楕円状に形成されるとともに、その長軸方向にそれぞれの係合凹部または係止突部が形成されることを特徴とする管状接続部材と継手部材との接続構造。
  6. 請求項1または2記載の管状接続部材と継手部材との接続構造において、前記回り止め部材の可動部が、一端が袋ナットに一体に連結された円弧状またはアーム状であることを特徴とする管状接続部材と継手部材との接続構造。
  7. 請求項1乃至6のいずれか一つに記載の管状接続部材と継手部材との接続構造において、前記管状接続部材が合成樹脂製のヘッダーを構成するヘッダー本体部またはヘッダー本体部から突出する分岐接続部であることを特徴とする管状接続部材と継手部材との接続構造。
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