JP2008190610A - 流体管継手 - Google Patents

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Junji Takahashi
淳二 高橋
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Abstract

【課題】目視による視認ができない環境下においても、流体管継手への流体管の挿入状態を容易に確認できると共に、流体管継手の強度低下が起こらず、しかも継手の軸方向長さが長くならないコンパクトな流体管継手を提供する。
【解決手段】流体管Pの接続端部が内挿される外筒50と、これに挿入された流体管Pの抜止手段30と、止水部30とを備えた流体管継手100であって、外筒50は、合成樹脂製の外筒部51を備え、外筒部51には、抜止手段30及び止水部40よりも奥側に、外方から指が挿入可能な凹部1と、凹部に指が挿入された状態でその指の先端で接続端部を触って流体管Pの挿入状態を確認可能な確認孔2とを備えたことを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、流体管の継手本体への接続状況が視認できない環境下においても、接続状況の確認が可能な流体管継手に関するものである。
従来より、給水用または給湯用の流体管として、架橋ポリエチレンやポリブデン等の合成樹脂からなる流体管が多用されており、かかる流体管は、例えばヘッダー(分水器)等の配管機器に流体管継手を介して接続される。
この場合、流体管の流体管継手への挿入が不十分であると、水圧がかかったときに抜ける原因となる。故に流体管は、流体継手の最奥部に当接するまで挿入された状態で、抜けないようしっかりと固定されなければならない。
従来、このような流体管の挿入状態を確認し得る流体管継手として、例えば特許文献1や特許文献2等に記載された流体管継手が知られている。
例えば、特許文献1に記載の流体管継手200は、その縦断面図である図6に示すように、継手本体201に流体管Pを外嵌する円筒状案内部202と、この案内部202に流体管Pを外嵌した状態で継手本体201に螺着する袋状ナット203とを設けると共に、袋状ナット203と案内部202との間の流体管Pの先端部に固定リング204を介在させ、さらに袋状ナット203の周面に、継手本体201の案内部202に外嵌された流体管Pの先端部を目視できる確認孔205を穿設し、この確認孔205から透明または半透明の保護カバー206を通して流体管端部の接続状態を確認するようにしたものである。
また、特許文献2の流体管継手は、上記確認孔を継手本体の工具係止部に穿設したものである。
このように、従来の流体管継手は、いずれも流体管先端部の接続状態を目視により確認し得る確認孔を流体管の先端部近傍に貫通孔として配設したものである。
特開2001−153278号公報(段落番号0010、図1乃至図3) 特許第3600764号公報(段落番号0014、図2)
しかしながら、継手本体への流体管の接続状態を確認しなければならない場合は、上記従来技術が言うように、何も作業者が流体管の接続状態を視認し得る場合のみに限られないのである。
例えば、ヘッダーが作業者の手のみしか入れることができないシンクの裏側や、壁面に手のみしか入れることのできない開口が設けられた壁の奥部に存在する場合は物理的に視認が不可能な状況下にある。
流体管の接続作業が夜間時となる場合においてはなおさらであり、仮に継手本体が照明可能な位置にあって、かつ、その近傍に照明器具を持ち込むスペースが存在したとしても、照明光による流体管端部の影や反射光などにより、流体管の継手への接続状況が非常に視認しずらいという問題がある。この場合において、流体管継手の確認孔を大きくすれば視認は容易となるが、継手に大きな開口を設けることは継手全体の強度低下と、継手全体の容積の増大化を招くので避けなければならない。
また、最近では、コストダウンの必要上、継手全体の材質を合成樹脂にすることが求められている。流体管継手の構成部品を、例えば合成樹脂製の継手本体と、金属製の外筒部とで構成し、両部材間を凹凸嵌合の係合態様で接続すると、合成樹脂は金属よりも弾性があるために、両部材間における組付け性がよいものが得られる。
このように、流体管継手の構成材質として、合成樹脂を使用することが要請されているが、合成樹脂は一般に金属よりも強度が低く、これを補うべく肉厚を大きくすると、外部から接続端部が視認しにくくなる問題がある。
しかしながら、上記特許文献1、2は、こうした問題について何も解決策を提案していない。
本発明は、このような状況下に鑑みてなされたもので、目視による視認ができない環境下においても、流体管継手への流体管の挿入状態を容易に確認できると共に、流体管継手の強度低下が起こらず、しかも継手の軸方向長さが長くならないコンパクトな流体管継手を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、請求項1の流体管継手は、合成樹脂製の流体管を接続するための流体管継手であって、前記流体管の接続端部が内挿される外筒と、該外筒に前記接続端部が挿入された状態で該接続端部を抜け止めする抜止手段と、挿入された前記接続端部との間で止水する止水部とを備え、
前記外筒は、合成樹脂製の外筒部を備え、前記外筒部には、前記抜止手段及び止水部よりも奥側に、外方から指が挿入可能な凹部と、該凹部に指が挿入された状態でその指の先端で前記接続端部を触って流体管の挿入状態を確認可能な確認孔とを備えたことを特徴とする。
また、請求項2に記載の流体管継手は、請求項1に記載の流体管継手において、前記外筒の外筒部と凹凸の係合により嵌合する継手本体を備え、該継手本体と、前記外筒のうち外筒部以外の部分との材質が、金属製であることを特徴とする
また、請求項3に記載の流体管継手は、請求項1または請求項2に記載の流体管継手において、前記凹部は、内方に向って縮径される傾斜面により形成されて成るものであることを特徴とする。
また、請求項4に記載の流体管継手は、請求項1乃至請求項3のうちのいずれか1項に記載の流体管継手において、前記凹部の表面には、前記流体管の表面よりも触感が異なる表面処理が施されていることを特徴とする。
また、請求項5に記載の流体管継手は、請求項1乃至請求項4のうちのいずれか1項に記載の流体管継手において、凹部の一部の傾斜面は、前記継手本体の中心軸に対する傾斜角が、前記継手本体の軸方向における一方側の位置に形成されて成るものであることを特徴とする。
また、請求項6に記載の流体管継手は、請求項1乃至請求項5のうちのいずれか1項に記載の流体管継手において、前記凹部の底部は、該確認孔を側面方向から見た場合に、前記流体管の外周面よりも低くなる位置まで、えぐられて形成されて成るものであることを特徴とする。
また、請求項7に記載の流体管継手は、請求項1乃至請求項6のうちのいずれか1項に記載の流体管継手において、前記確認孔の形状は、略長方形、略楕円形または略長孔であって、その長軸が、前記継手本体の軸方向と直交する方向に位置しているものであることを特徴とする。
請求項1に記載の流体管継手によれば、合成樹脂製の流体管を接続するための流体管継手であって、前記流体管の接続端部が内挿される外筒と、該外筒に前記接続端部が挿入された状態で該接続端部を抜け止めする抜止手段と、挿入された前記接続端部との間で止水する止水部とを備え、前記外筒は、合成樹脂製の外筒部を備え、前記外筒部には、前記抜止手段及び止水部よりも奥側に、外方から指が挿入可能な凹部と、該凹部に指が挿入された状態でその指の先端で前記接続端部を触って流体管の挿入状態を確認可能な確認孔とを備えたので、目視できない環境下においても作業者は指先を容易に凹部に挿入することができ、また、その凹部から手探りで確認孔を探り当てることができるから、流体管の挿入状態を直接指先で触って容易に確認することができる。
請求項2に記載の流体管継手によれば、請求項1に記載の流体管継手において、前記外筒の外筒部と凹凸の係合により嵌合する継手本体を備えたので、継手本体との結合が凹凸の係合による嵌合であっても、外筒部材質が合成樹脂製による弾性変形により、容易に嵌合できる。
また、継手本体と、外筒のうち外筒部以外の部分との材質を金属製にしたので、前者はヘッダー等継手本体の接続先への接続強度を高めることができ、後者は継手使用中における流体管内部の流体圧による膨張を効果的に抑制することができる。
請求項3に記載の流体管継手によれば、請求項1または請求項2記載の流体管継手において、凹部の形状を、内方に向って縮径される傾斜面により形成したので、作業者がたとえ凹部を視認できない環境化においても、指先を当該傾斜面に沿ってその底部の確認孔にまで誘導することができる。
請求項4に記載の流体管継手によれば、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の流体管継手において、凹部に、前記流体管の表面よりも触感が異なる表面処理が施されているので、凹部及び確認孔を視認できない環境下においても上記触感の違いにより、流体管の存在とその接続端部の接続状況を容易に確認することができる。
請求項5に記載の流体管継手によれば、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の流体管継手において、凹部の一部の傾斜面を、前記継手本体の中心軸に対する傾斜角が、前記継手本体の軸方向における一方側の位置に形成されて成るものとしたので、その分だけ、軸方向の継手全長を短くすることができ、また、その分流路抵抗が減少すると共に、継手全体の容積もコンパクトになる。
請求項6に記載の流体管継手によれば、請求項1乃至5のいずれか1項に記載の流体管継手において、確認孔を側面方向から見た場合に、該確認孔が流体管の外周面よりも低くなる位置までえぐられて形成されているので、作業者が接続端部の挿入状態を確認する際に、より一層容易、かつ速やかに指先を接続端部に接触することができ、接続端部の確実な確認ができる。
請求項7に記載の流体管継手によれば、請求項1乃至6のいずれか1項に記載の流体管継手において、確認孔の形状が略長方形、略楕円形または略長孔であって、その長軸が継手本体の軸方向と直交する方向に位置しているので、継手全体の流路抵抗と強度を増加させずに、流体管の呼び径や外筒部材質に応じた適宜形状のものを選択することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を実施例の図面を参照して説明する。
図1は、本発明に係る流体管継手100の一例の分解斜視図、図2(a)は、図1の流体管継手100の組立状態を示す側面図、図2(b)は、図2(a)の流体管継手100の縦断面図、図2(c)は、図2(b)の流体管継手100の凹部1と確認孔2の背面図、図2(d)は、図2(c)の凹部1と確認孔2のA−A矢視の横断面図である。
図1に示すように、本実施例の流体管継手100は、大別して、継手本体10と、内筒20と、抜止手段30と、止水部40と、外筒50と、内筒固定部材60の主要構成部品で構成される。そして、これらの構成部品が同軸上で一体に組み立てられて図2(a)の完成品となる。
なお、本実施例の流体管継手100に接続される流体管P(図2(b))としては、例えば架橋ポリエチレンやポリブデン等の合成樹脂からなるものが使用される。その内部を流れる流体については、例えば水、温水等が好適であるがこれらに限定されるものではない。
以下、これらの図を参照して、主要構成部品毎に説明する。
まず、図2(a)に示すように、継手本体10は、図示しないヘッダー(分水器)等の配管機器類の雌ネジ部に、流体管継手100の全体を接続すると共に、他の主要構成部品の内筒20、抜止手段30、止水部40、外筒50及び内筒固定部材60を一体に結合して、完成品の流体管継手100とするためのベース的役割をするものである。
継手本体10の外部には、上記ヘッダー等の配管機器類の雌ネジ部に捩じ込み固定するための雄ネジ部3と、スパナ等の工具を係止させて捻じ込み易くするために外形が六角形に形成された工具係止部4と、次の構成部材の外筒50と凹凸の係合により嵌合して一体に結合される環状凹凸部5とがこの順に形成されている。
なお、環状凹凸部とは、縦断面形状が環状の凹部と、環状の凸部とが軸方向に隣接してなるもので、相手部材の嵌合部形状をこれら両部にそれぞれ嵌合しあう環状の凸部と、環状の凹部とに形成することにより、両部材を強固に一体化し得るものであり、以下に述べる環状凹凸部についても同様である。
又、図2(b)に示すように、継手本体10の内部には、雄ネジ部3側(以下、奥側と称し、この反対側を入口側と称する。)が末広がりのテーパ状に形成された送液孔6と、後述する抜止手段30と止水部40とが外周面上に装着された状態の内筒20を捩じ込み固定するための雌ネジ部7と、Oリング61の装着溝8と、ガイド部材62を嵌合する環状嵌合溝5aとがこの順に上記雄ネジ部3等と同心状に形成されている。
内筒20は、その内部において入口側から奥側に向って流体を通過させると共に、その外部において、抜止手段30と止水部40とを保持した状態で、上記継手本体10に一体に接続するための円筒体である。
内筒20は、抜止手段30、止水部40及び内筒固定部材60の全てをその外周面上において一列に配列し得るに十分な長さを備えており、図1に示すように奥側から順に、継手本体10に捩じ込み固定するための雄ネジ部21と、止水部40及び内筒固定部材60を外周面上に装着するための円筒状装着面22と、抜止手段30のストッパー用フランジ部23と、止水ゴムリング41の装着溝24と、フランジ状の把持部25とから成る。
又、その内部には、継手本体10の送液孔6と連通する送液孔26が同心状に穿設され、把持部25に行くに従ってテーパ状に拡径されている。
抜止手段30は、この抜止手段30に挿入された流体管Pが抜けるのを防止する共に、挿入状態の流体管Pをその軸周りに回転させるための部材であり、2個の抜止リング31と、これら2個の抜止リング31間を所定間隔に隔てるスペーサリング32とで構成される。
抜止リング31は、抜止手段30に挿入された流体管Pが入口側方向に移動して抜けるのを防止すべく、流体管Pの内周面に食い込むように複数の爪31aを奥側に傾斜させて放射状に折り曲げ形成したステンレス製の環状板部材である。この抜止リング31の外径寸法は、流体管Pを挿入していない図2(b)の状態では流体管Pの内径よりも若干大となる寸法に形成されている。
止水部40は、送液中の流体管Pから流体が漏れないようにシールするため、2個のゴム製の止水リング41からなり、その外径寸法についても抜止リングの場合と同様、流体管Pを挿入していない状態では流体管Pの内径よりも若干大なる寸法に形成されている。
外筒50は、奥側に位置する合成樹脂製の外筒部51と、この外筒部51と同心状に一体に連結され、入口側に位置する金属製の外筒本体部52とから構成されている。
本実施例の外筒部51は、まず外筒50全体の継手本体10への装着を容易にすること、抜止手段30と止水部40とを外周面上に保持した状態の内筒20に流体管Pを外挿するに際し、その接続端部の挿入状態が十分であるか、或いは送液中に流体管P内部に作用する流体圧により入口側方向にずれていないかを作業者が容易に確認できること、及び内筒20に流体管Pの接続端部を挿入したままの状態で継手本体10が回転できること、等の重要な機能を有するものである。
これら機能のうち、作業者が流体管Pの接続端部の挿入状態を容易に確認すべく、外筒部51の軸方向の略中央部位置には、外方から指が挿入可能な凹部1と、その指先で接続端部を直接触って接続端部の挿入状態を確認可能な確認孔2とが、周面に位相角180度で2個設けられている。
このうち確認孔2は、図2(c)に示すように、外筒部51を平面方向に見た場合(以下、平面視と略称する。)、略長方形をした貫通孔であり、その長軸が継手本体10の軸方向と直交する位置となるように形成されている。
これに対し、凹部2は、図2(c)及び図2(d)に示すように、外筒部51の外周面から当該凹部2に至るまでの複数の傾斜面から成る窪みであり、確認孔2の構成四辺のうちの入口側長辺に至る傾斜面1aと、奥側長辺に至る傾斜面1bと、それぞれの傾斜面の垂直壁面1c、1dと、短辺に至る二つの平面1eとで構成される。
そして、図2(b)に示すように、傾斜面1aと傾斜面1bとは、これらを側面方向から見た場合、傾斜面1aの中心軸に対する傾斜角(θ1)が、傾斜面1bの傾斜角(θ2)よりも大きな傾斜角(θ1>θ2)となる形状で、かつ、傾斜面1aが継手本体10の軸方向の一方の側である入口側となる位置関係に形成されている。
さらに、凹部1の底部は、図2(c)に示すように、流体管Pの外周面よりも低くなった位置である、外筒部51の内周面から半径方向に距離(H)を隔てた位置まで、えぐられて形成されている。
すなわち、凹部1は、全体として内方に向って縮径される傾斜面を有する窪みであり、その平面積は外方から作業者の指が挿入可能な程度の広さの面積を有する。確認孔2については、前述した流路抵抗、強度低下等が生じないようにするために、その平面積は凹部1よりは狭いが、その大きさについては、作業者の指が確認孔から露出して流体管の接続端部に届き得る程度の広さに止められている。
このような凹部1と確認孔2の形状は、例えば外筒部51の表面を、先端の相対する傾斜角がθ1とθ2とに形成された刃物で形削り盤またはフライス盤により、軸直交方向に切削した後、その凹部1の底部を更に半径方向に向かって送り量Hで掘り下げることにより、容易に形成することができる。
なお、本実施例では、凹部1と確認孔2の形状をこのように形成したが、特に限定するものではなく、その他の例えば図3の平面図に示す各種形状のものとしてもよい。
このうち図3(a)のものは、凹部1Aが平面視において、その長軸が継手本体10の軸線Cと直交する方向に位置しており、その形状は楕円形の右半分が欠けた、概ね半楕円形とも言うべき形状をしており、図の右側壁面1Aaの中心線近傍がほぼ垂直状の内壁面に形成され、それ以外の部分は底部に向う傾斜面に形成されたものである。
その確認孔2Aは、略楕円形をした貫通孔であって、その長軸を凹部1Aの長軸に一致させると共に、その右壁面2Aaを凹部1Aの右壁面1Aaと一致させた状態で凹部1の底部に穿設したものである。
又、図3(b)のものは、その確認孔2Bを、図3(a)の確認孔2Aに代えて略長孔状の形状をした確認孔としたもので、その他は図3(a)の場合と同様形状にしたものである。
又、図3(c)と図3(d)のものは、それぞれの確認孔2A、2Bの形状は、前述の図3(a)及び図3(b)と同様形状の略楕円形及び略長孔のものであるが、凹部1Bの形状を今度は軸方向の両側にも傾斜面を有する略楕円形の傾斜面としたものである。
このような凹部1と確認孔2は、送り量が数値制御されたエンドミル等により容易に切削加工することができる。
このように凹部1と確認孔2の平面視形状は、半楕円形または楕円形のいずれであっても良いが、いずれのものも両者間の平面積の関係は前述した本実施例の場合と同様の関係にある。この場合、凹部1の平面視形状を半楕円形のものにすると、継手全体の軸方向長さが短くなるので、その分、流路抵抗が減少する、継手全体がコンパクトになる等の優れた効果が得られる。なお、凹部1の傾斜角の大きい方の傾斜面1aを軸方向の奥側または入口側のいずれの側に配置するかは、流体管継手全体の設置位置との関係により、適宜決定することができる。
なお、上記凹部1をいずれの形状に構成する場合においても、凹部1の表面に、例えば梨地、シボ、リブ処理等の、流体管Pの表面よりも触感が異なる表面処理を施してもよい。このような表面処理を施すと、凹部及び確認孔を視認できない環境下においても、作業者が指先を凹部内に挿入した場合に、上記触感の違いにより、流体管Pの存在とその接続端部の接続状況を容易に確認することができるからである。
又、図1に示すように、外筒部51の奥側には、外筒50の全体を継手本体10に容易に装着するために、継手本体10の環状凹凸部5と凸凹の係合関係により嵌合する環状凸凹溝51aを、入口側には外筒本体部52の環状凸凹溝52aと嵌合する環状凹凸部51bとが設けられている。なお、符号2aは、流体管Pの接続端部を視認するための確認孔である。
再び、図2(b)に戻り、前述した外筒部51と一体に連結される外筒本体部52は、抜止手段30と止水部40とが送液時の液力により拡径しないよう流体管Pの接続端部をその外周面から拘束するためのものである。
そのため、外筒本体部52は、前述した抜止手段30と止水部40の外周面上に位置し、これら部材を包囲するに十分な軸方向長さを備えており、その奥側は前述の環状凹凸溝52a(図1)を有している。このように、外筒部51の環状凹凸部51bと外筒本体部52の環状凸凹溝52aとが、互いに嵌り合うことにより外筒50が一体に構成される。
本実施例の外筒50によれば、外筒部本体51が金属製であるので、通水時における接続端部の膨張による拡径化を外部から抑制するに十分な強度を確保でき、また、外筒部51が合成樹脂製であるので、外筒部本体51または継手本体10との結合時には、弾性変形して拡径するのでこれら部材との結合が容易である。又、両部材をいずれも金属製にした場合よりも両部材間で容易に相対回転することができる。
以上の主要構成部品の組み立てにおいては、図1において、まず内筒20の二つの装着溝24に止水ゴムリング41を入口側から装着した後、奥側からOリング61、ガイド部材62、抜止リング31、スペーサ32を図示の順に円筒状装着面22に挿入し、これら全部品を内筒20の外周面上に位置させる。
次いで、これら部品が装着された内筒20の把持部25を手に持ち、その雄ネジ部21をガイド部材62のフランジ部が継手本体10の嵌合溝5aに当接するまでしっかりと捩じ込む。これにより、内筒20と継手本体10間がOリング61により止水されると共に、抜止手段30と止水部40とを保持した状態の内筒20が継手本体10に固定される。
そして、外筒50の外筒部51の環状凸凹溝51aを継手本体10の環状凹凸部5に嵌合させ、外筒50の全体を継手本体10と一体化する。
以上により、図2(a)及び図2(b)に示す完成品の流体継手100となる。
その結果、図2(b)に示すように、確認孔2の直下には、流体管Pの接続端部を内部から支持するガイド部材62が位置することとなり、流体管Pが継手本体10の環状凹凸部5に当接するまで挿入された場合、作業者は確認孔2から指を挿入し、指先で直接接続端部を触ってその挿入状態を確認することができる。
なお、上記の如く、本実施例の外筒50は、前述のとおり合成樹脂製の外筒部51と金属製の外筒本体部52とで構成し、これを金属製の継手本体10に一体に結合したものであるが、その他図4の各縦断面図に示す態様のものとしても良い。
すなわち、図4(a)に示す外筒50は、合成樹脂製の外筒部51と金属製の外筒本体部52とで構成され、そのうちの外筒部51が合成樹脂製の継手本体10と一体に構成されているもの、図4(b)に示す外筒50は、外筒部51のみならず外筒本体部52も合成樹脂製で両部材が一体に成形されており、これが金属製の継手本体10に結合されているもの、図4(b)に示す外筒50は、外筒部51のみならず外筒本体部52も合成樹脂製で両部材が一体に形成されており、外筒部51が金属製の継手本体10に結合されているもの、図4(c)に示す外筒50は、さらに継手本体10も合成樹脂製であり、外筒50と継手本体10の全てが合成樹脂製で一体に成形されているものである。
このように、各外筒50は、その外筒部51が継手本体10と一体になっているか外筒本体部52と一体になっているかの違いはあるが、外筒50のうちの少なくとも外筒部51が合成樹脂製のものであるから本発明に含まれるものである。
なお、上記いずれかの部品の合成樹脂としては、一般にエンプラ或いはスーパー・エンプラと称される合成樹脂を用いても良い。又、金属としては、例えば黄銅や青銅が好ましい。
図4(a)に示す外筒50によれば、外筒部51と外筒本体部52とがそれぞれ合成樹脂と金属で構成されているので、両部材間における容易な結合と相対回転とを確保することができる。図4(b)に示す態様の外筒50についても、外筒部51と継手本体10とがそれぞれ合成樹脂及び金属で構成されているので、両部材間における容易な結合と相対回転とを確保できる。そして、両態様のものは、前述の図2(b)の態様のものに比べ、継手本体10または外筒本体部52を合成樹脂製で構成した分だけコストダウンを図ることができる。
図4(c)に示す外筒50については、外筒50と継手本体10間における相対回転はできないが、両部材が合成樹脂製であるから、大幅なコストダウンを図ることができる。
そして、継手本体10に関しては、上述したようにその材質は金属製または合成樹脂製のいずれであっても良いから、流体継手の接続先のヘッダー等への取付けに際して、取り付け先の材質に応じた材質のものを適宜選定して接続することができる。よって、本発明の流体管P継手100は接続先の機器類との柔軟な対応が可能である。
内筒20に関しても、前述の図2(b)のものは継手本体10と分離され、両部材をネジ結合した分離タイプのものであるが、内筒20と継手本体10とを一体に形成したタイプのものであっても良いことは勿論である。
次に、図5を参照して、本実施例の流体管継手の作用と効果を説明する。
図5(a)は、図2(b)の組み立て状態の内筒20と外筒50との間に、入口側から挿入された流体管Pの接続端部が途中で止まっている状態を示す縦断面図、図5(b)は、接続端部がさらに奥まで挿入され、流体管P内部に流体の内圧がかかったことにより、流体管Pの入口側の外径が膨らんでいる状態を示す縦断面図である。
図5(a)において、例えば夜間や、流体管継手100の位置が物理的に視認できない位置に存在する場合の昼間等の状況下において、流体管Pの接続端部が流体管継手100の入口側から挿入され、その先端部が確認孔2の入口部付近にまで挿入されたと仮定する。
この状態の流体管Pは、図示のようにその接続端部の内面に抜止リング31の爪31aの先端が奥側に食い込むと共に、止水ゴムリング41が内筒20の装着溝24と流体管Pの内周面間により圧縮された状態で密着されているから、止水ゴムリング41により接続端部からの漏れが防止されつつ、抜止手段30により入口側方向への流体管Pの抜け止めがされている状態にある。
流体管Pは、このような状態下でその管軸周りに回転することはできるが、先端が継手本体10に当接するまでにはまだ余裕がある。図の状況はこのとおりであるが、仮に流体管Pの先端部位置がまだ抜止手段30と止水部40との中間にまでしか達していない場合はさらに挿入する必要がある。
かかる場合、作業者は、外筒部51の凹部1と確認孔2の位置を視認できない状況下にあるが、本実施例においては以下のようにして容易に流体管Pの挿入状況を確認することができる。
すなわち、まず、作業者は手探りで外筒部51の凹部1の位置を指先で探り当てる。次に指先をその傾斜面1b(または傾斜面1a)に沿って図の矢印の方向に滑らせる。
この場合、作業者には凹部1が傾斜面に形成され、確認孔2は凹部1の底部に設けられていることが予め分かっているから、指先を傾斜面1bに沿って確認孔2方向に滑らせればよく、直ちに確認孔2に達することができる。そして、確認孔2は指先が孔から出る程度に十分な平面積を有する貫通孔であるから、作業者は確認孔2内に指を挿入し、指先で接続端部を直接触って流体管Pの挿入状態を確認できる。この場合、前述したように、凹部1の表面に梨地処理等の、流体管Pの表面よりも触感が異なる表面処理が施してあると、この触感の違いにより作業者はより一層、上記作業が容易になる。
流体管Pの挿入が不十分な場合は、さらに接続端部を奥まで挿入し、指先でその挿入状態を確認する。確認ができたら流体管Pに送液し、流体漏れ及び流体圧による流体管Pの入口側への戻りがないかを同様にして再確認する。この状態を示したのが図5(b)の状態である。
このように、本実施例の流体管継手100は、たとえ流体管Pの接続端部が視認できない状況下にあっても、凹部1が斜面状に形成され、確認孔2が凹部1の底部に設けられているから、作業者は指先を凹部1の斜面に誘導されて直ちに確認孔2に達することができ、その底部の確認孔2から指先で接続端部を直接触って流体管Pの挿入状態を確認できるという優れた作用効果を奏することができる。
特に、本実施例の凹部1は、その底部が前述の如く、流体管Pの外周面よりも低くなる位置までえぐられて形成されているから、目視できない環境下においても流体管表面に指先を容易に接触させることができる。
また、傾斜面1aの中心軸に対する傾斜角が他の傾斜面1bよりも大きな傾斜角に形成されているから、継手全体の軸方向の長さを短くすることができる。よって、継手全体の強度を維持したままで、その分、流路抵抗が少なく、継手全体もコンパクトになる流体管継手を得ることができる。
本発明に係る流体管継手100の一例の分解斜視図である。 図2(a)は、図1の流体管継手100の組立状態を示す側面図、図2(b)は、図2(a)の流体管継手100の縦断面図、図2(c)は、図2(b)の流体管継手100の凹部1と確認孔2の背面図、図2(d)は、図2(c)の凹部1と確認孔2のA−A矢視の横断面図である。 図2の凹部1と確認孔2の変形例を示す部分平面図である。 図1の流体管継手100の外筒50の変形例を示す縦断面図である。 図1の流体管継手100の使用状態の説明図である。 従来の流体管継手200の一部断面の側面図である。
符号の説明
1 凹部
1a 傾斜面
1b 傾斜面
2 確認孔
10 継手本体
20 内筒
30 抜止手段
40 止水部
50 外筒
60 内筒固定部材
100 流体管継手
P 流体管

Claims (7)

  1. 合成樹脂製の流体管を接続するための流体管継手であって、
    前記流体管の接続端部が内挿される外筒と、該外筒に前記接続端部が挿入された状態で該接続端部を抜け止めする抜止手段と、挿入された前記接続端部との間で止水する止水部とを備え、
    前記外筒は、合成樹脂製の外筒部を備え、
    前記外筒部には、前記抜止手段及び止水部よりも奥側に、外方から指が挿入可能な凹部と、該凹部に指が挿入された状態でその指の先端で前記接続端部を触って流体管の挿入状態を確認可能な確認孔とを備えたことを特徴とする流体管継手。
  2. 前記外筒の外筒部と凹凸の係合により嵌合する継手本体を備え、該継手本体と、前記外筒のうち外筒部以外の部分との材質が、金属製であることを特徴とする請求項1記載の流体管継手。
  3. 前記凹部は、確認孔に向って縮径される傾斜面を備えて成るものであることを特徴とする請求項1または請求項2記載の流体管継手。
  4. 前記凹部の表面には、前記流体管の表面よりも触感が異なる表面処理が施されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のうちのいずれか1項に記載の流体管継手。
  5. 前記凹部の一部の傾斜面は、前記継手本体の中心軸に対する傾斜角が、前記継手本体の軸方向における一方側の位置に形成されて成るものであることを特徴とする請求項1乃至請求項4のうちのいずれか1項に記載の流体管継手。
  6. 前記凹部の底部は、該確認孔を側面方向から見た場合に、前記流体管の外周面よりも低くなる位置まで、えぐられて形成されて成るものであることを特徴とする請求項1乃至請求項5のうちのいずれか1項に記載の流体管継手。
  7. 前記確認孔の形状は、略長方形、略楕円形または略長孔であって、その長軸が、前記継手本体の軸方向と直交する方向に位置しているものであることを特徴とする請求項1乃至請求項6のうちのいずれか1項に記載の流体管継手。
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JP2005163974A (ja) * 2003-12-04 2005-06-23 Sekisui House Ltd 管継手

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