JP2009144689A - 内接ギヤ形ポンプ - Google Patents
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Abstract
【課題】アウタギヤの特に軸方向に対する動きを安定化させることができて摺動抵抗を低減でき、ひいてはポンプ効率の向上を図ることができ、しかも、製造もし易くする。
【解決手段】内接ギヤ形ポンプは、ポンプハウジング1が有するギヤ室8内に、内歯9を有するアウタギヤ5を回転可能に配設し、アウタギヤ5の内部に、外歯11を有しかつアウタギヤ5の回転中心O1に対して偏芯した部位に回転中心O2を有するインナギヤ10を回転可能に配設し、インナギヤ10を回転駆動させることで、外歯11と内歯9が噛み合い、アウタギヤ5も回転する構成である。アウタギヤ5の上面5aに対して軸方向から対向するスラストプレート7の下面7aに、アウタギヤ5の回転に伴い動圧を発生する第1の動圧発生溝16を設けた。
【選択図】図1
【解決手段】内接ギヤ形ポンプは、ポンプハウジング1が有するギヤ室8内に、内歯9を有するアウタギヤ5を回転可能に配設し、アウタギヤ5の内部に、外歯11を有しかつアウタギヤ5の回転中心O1に対して偏芯した部位に回転中心O2を有するインナギヤ10を回転可能に配設し、インナギヤ10を回転駆動させることで、外歯11と内歯9が噛み合い、アウタギヤ5も回転する構成である。アウタギヤ5の上面5aに対して軸方向から対向するスラストプレート7の下面7aに、アウタギヤ5の回転に伴い動圧を発生する第1の動圧発生溝16を設けた。
【選択図】図1
Description
本発明は、ポンプハウジングに形成されたギヤ室内に、複数の内歯を有するアウタギヤを回転可能に配設し、このアウタギヤの内部に、前記内歯と噛み合う複数の外歯を有しかつ前記アウタギヤの回転中心に対して偏芯した部位に回転中心を有するインナギヤを回転可能に配設した構成の内接ギヤ形ポンプに関する。
このような構成の内接ギヤ形ポンプは、部品点数が少なく、構成が簡素であるという特徴がある。この内接ギヤ形ポンプにおいて、アウタギヤは、ギヤ室内に拘束もなく自由に回転できるように収容されていて、ギヤ室の内面で保持されているとともに、ギヤ室の内面に対して摺動するようになっている。このアウタギヤとギヤ室の内面との間には適度な隙間(クリアランス)が必要であるが、その隙間を狭くすれば、摺動抵抗が増大し、極端な場合はアウタギヤが回転しなくなる。逆に隙間を大きくすると、アウタギヤの回転にばらつきが発生する。
これを解決する手段として、例えば、アウタギヤの外周部に、当該アウタギヤの回転方向に向かって深さが漸次浅くなるステップ状の軸受凹部を複数設けたものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。このものによれば、アウタギヤの回転に伴い、アウタギヤに設けた軸受凹部の作用により、アウタギヤの外周部とギヤ室の内周面との間に動圧が発生し、これにより、アウタギヤの径方向に対する動きが安定化し、アウタギヤの回転がスムーズになることが期待できる。
また、アウタギヤの軸方向の端面に、径方向に延びるロータ溝を複数設けたものも提案されている(例えば、特許文献2参照)。このものによれば、アウタギヤの回転に伴い、アウタギヤに設けたロータ溝の作用により、アウタギヤの軸方向の端面とギヤ室の内面との間に動圧が発生し、これにより、アウタギヤの軸方向に対する動きが安定化し、アウタギヤの回転がスムーズになることが期待できる。
実開昭61−171885号公報(第2図参照)
実公平5−37028号公報(第1図参照)
上記した特許文献1,2のものでは、アウタギヤの回転に伴い動圧を発生する動圧発生溝(軸受凹部、ロータ溝)を、いずれも回転するアウタギヤに設けるようにしている。しかしながら、アウタギヤは特殊な材料で製造されることが多く、このようなアウタギヤに動圧発生溝を設けることは、製造し難いという問題点がある。
本発明は上記した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、アウタギヤの特に軸方向に対する動きを安定化させることができて摺動抵抗を低減でき、ひいてはポンプ効率の向上を図ることができ、しかも、製造もし易くできる内接ギヤ形ポンプを提供することにある。
上記した目的を達成するために、本発明の内接ギヤ形ポンプは、ポンプハウジングに形成されたギヤ室内に回転可能に配設され、複数の内歯を有するアウタギヤと、前記アウタギヤの内部に回転可能に配設され、前記内歯と噛み合う複数の外歯を有しかつ前記アウタギヤの回転中心に対して偏芯した部位に回転中心を有するインナギヤと、前記アウタギヤの軸方向の端面に対して軸方向から対向する前記ギヤ室の内面に設けられ、前記アウタギヤの回転に伴い動圧を発生する動圧発生溝と、を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、アウタギヤの回転に伴い、ギヤ室の内面に設けた動圧発生溝の作用により、アウタギヤの軸方向の端面とこれと対向するギヤ室の内面との間に動圧が発生し、その動圧により、アウタギヤの特に軸方向に対する動きを安定化させることができて摺動抵抗を低減でき、ひいてはポンプ効率の向上を図ることが期待できる。この場合、前記動圧発生溝はギヤ室の内面側に設けるようにしており、その動圧発生溝を形成する材料に制約が少なく、動圧発生溝をアウタギヤに設ける場合に比べて、製造し易くできる利点がある。
(第1の実施形態)
以下、本発明の第1の実施形態について図1〜図4を参照して説明する。
まず、図1(a),(b)において、内接ギヤ形ポンプのポンプハウジング1は、(a)において下部に位置する下部ハウジング2と、上部に位置する上部ハウジング3とを組み合わせて構成されている。下部ハウジング2の上部側には、上面が開口した円形の凹部4((b)参照)が形成されていて、この凹部4内にアウタギヤ5が回転可能に収容されている。上部ハウジング3の下部には、下面が開口したプレート収容凹部6が形成されていて、このプレート収容凹部6内に、板状をなすスラストプレート7が固着状態で収容されている。スラストプレート7は、凹部4の上面開口部を閉塞する大きさの円板状をなしている。ここで、下部ハウジング2の凹部4と、スラストプレート7とにより、アウタギヤ5を収容するギヤ室8を形成している。したがって、アウタギヤ5は、ポンプハウジング1に形成されたギヤ室8内に回転可能に配設されている。
以下、本発明の第1の実施形態について図1〜図4を参照して説明する。
まず、図1(a),(b)において、内接ギヤ形ポンプのポンプハウジング1は、(a)において下部に位置する下部ハウジング2と、上部に位置する上部ハウジング3とを組み合わせて構成されている。下部ハウジング2の上部側には、上面が開口した円形の凹部4((b)参照)が形成されていて、この凹部4内にアウタギヤ5が回転可能に収容されている。上部ハウジング3の下部には、下面が開口したプレート収容凹部6が形成されていて、このプレート収容凹部6内に、板状をなすスラストプレート7が固着状態で収容されている。スラストプレート7は、凹部4の上面開口部を閉塞する大きさの円板状をなしている。ここで、下部ハウジング2の凹部4と、スラストプレート7とにより、アウタギヤ5を収容するギヤ室8を形成している。したがって、アウタギヤ5は、ポンプハウジング1に形成されたギヤ室8内に回転可能に配設されている。
アウタギヤ5は、複数、この場合5個の内歯9を有した環状をなしている。このアウタギヤ5の内部には、インナギヤ10を配置している。このインナギヤ10は、アウタギヤ5の内歯9より1個少ない4個の外歯11を有し、かつアウタギヤ5の回転中心O1に対して偏芯した部位に回転中心O2を有していて、その回転中心O2を中心に回転可能に配設されている。インナギヤ10の外歯11とアウタギヤ5の内歯9とが噛み合うようになっている。インナギヤ10の中心部には、当該インナギヤ10と一体に回転する回転軸12が連結されていて、この回転軸12が、下部ハウジング2に2個の軸受13を介して回転自在に支持されている。回転軸12の下端部は、下部ハウジング2から下方へ突出している。この回転軸12は、図示しないモータにより回転駆動される。したがって、そのモータにより、回転軸12を介してインナギヤ10が回転駆動されるようになっている。尚、回転軸12の上端部は小判形に形成されていて、回転軸12の回転がインナギヤ10に確実に伝えられるようにしている。ここで、アウタギヤ5の内歯9とインナギヤ10の外歯11のそれぞれの外形形状は、トロコイド曲線によって形成されている。
下部ハウジング2には、それぞれ円筒状をなす流入口14と流出口15とが設けられている。これら流入口14および流出口15は、それぞれ前記ギヤ室8においてアウタギヤ5の内歯9の回転軌跡の下方に位置している。これら流入口14および流出口15の上部は、それぞれギヤ室8内に連通している。図1(b)において、流入口14は回転中心O1の左側に配置され、流出口15は回転中心O1の右側に配置されている。流入口14および流出口15の下端部は、それぞれ下部ハウジング2の下方へ突出している。
さて、アウタギヤ5の軸方向の端面である上面5aに対して対向する上記スラストプレート7の下面7aには、図2に示すように、外周部よりに位置させて、スパイラル状の第1の動圧発生溝16(図2および図3において、便宜上、溝の部分に斜線を施している)が環状配置で形成されているとともに、中央部よりに位置させて、スパイラル状の第2の動圧発生溝17(これも、図2および図3において、便宜上、溝の部分に斜線を施している)が円状配置で形成されている。第1の動圧発生溝16は、前記アウタギヤ5の回転中心O1を中心としたスパイラル状で、径方向の範囲は、アウタギヤ5の基円5A(図1(b)、および図3の点線参照)の外側に対応する領域に形成されている。第2の動圧発生溝17は、前記インナギヤ10の回転中心O2を中心としたスパイラル状で、径方向の範囲は、インナギヤ10の基円10A(図1(b)、および図3の点線参照)の内側に対応する領域に形成されている。
なお、図2はスラストプレート7の下面7aを示し、図3はスラストプレート7を上から透視した状態で示しているため、図2と図3とでは、第1および第2の動圧発生溝16,17の渦巻き方向が逆向きとなっている。
図3は、第1の動圧発生溝16とアウタギヤ5の位置関係、および第2の動圧発生溝17とインナギヤ10の位置関係がわかりやすいように、それらを重ねて上から見た状態を示している。アウタギヤ5の外面とギヤ室8の内面(スラストプレート7の下面7aも含む)との間には、軸方向および径方向に、アウタギヤ5の回転を許容するような所定の隙間が設定されている。また、インナギヤ10とギヤ室8の内面(スラストプレート7の下面7aも含む)との間にも、軸方向に、インナギヤ10の回転を許容するような所定の隙間が設定されている。
上記構成において、図示しないモータにより回転軸12を介してインナギヤ10を、例えば矢印A1方向(図1(b)、図3参照)へ回転させると、インナギヤ10の外歯11とアウタギヤ5の内歯9とが噛み合いながら、アウタギヤ5が回転中心O1を中心として矢印A2方向に回転する。ここで、流体(図示せず)は、流入口14から、ギヤ室8内の内歯9と外歯11との間に形成される隙間20部分に流入し、両ギヤ10,5の回転と共にその流体を送り、流出口15から流出させることでポンプとなる。このとき、アウタギヤ5の内歯9とインナギヤ5の外歯11によって吸入側と吐出側のシールを行なう。
ここで、アウタギヤ5が回転することで、当該アウタギヤ5の上面5aと、これと対向するスラストプレート7の下面7aとの間に、第1の動圧発生溝16による動圧が発生し、この動圧により、アウタギヤ5の軸方向に対する動きを安定化させることができて摺動抵抗を低減でき、ひいてはポンプ効率の向上を図ることができる。また、インナギヤ10が回転することで、当該インナギヤ10の上面10aと、これと対向するスラストプレート7の下面7aとの間に、第2の動圧発生溝17による動圧が発生し、この動圧により、インナギヤ10の軸方向に対する動きを安定化させることができて摺動抵抗を低減でき、これによってもポンプ効率の向上を図ることができる。
ここで、本実施形態における第1の動圧発生溝16および第2の動圧発生溝17により発生する動圧を計算により見積もった。この場合、次のような条件に設定した。第1の動圧発生溝16については、外半径r1が7.5mm、内半径r2が5mm、溝の傾斜角度が15度、溝幅比(溝と溝でない部分との比)が0.5(1:1)とした。また、第2の動圧発生溝17については、外半径r3が3mm、内半径r4が0.2mm、溝の傾斜角度が15度、溝幅比が0.5(1:1)とした。インナギヤ10の回転速度は3000rpmとした。
その結果を図4に示す。この場合、ポンプ差圧(流入口14と流出口15の圧力差)30kPaに対して、隙間(アウタギヤ5の上面5a、インナギヤ10の上面10aと、スラストプレート7の下面7aとの間の隙間)4μmで、100kPa程度の動圧が発生することがわかる。アウタギヤ5のスラスト方向の浮上に対しては十分な圧力が発生する。
上記した第1の実施形態によれば次のような効果を得ることができる。
アウタギヤ5の軸方向の端面である上面5aに対して軸方向から対向するスラストプレート7の下面7aに、アウタギヤ5の回転に伴い動圧を発生する第1の動圧発生溝16を設けた。これにより、アウタギヤ5の回転に伴い、第1の動圧発生溝16の作用により動圧が発生し、その動圧により、アウタギヤ5の特に軸方向に対する動きを安定化させることができて摺動抵抗を低減でき、ひいてはポンプ効率の向上を図ることが期待できる。この場合、第1の動圧発生溝16は、ギヤ室8側のスラストプレート7に設けるようにしており、その第1の動圧発生溝16を形成する材料に制約が少なく、動圧発生溝をアウタギヤに設ける場合に比べて、製造し易くできる利点がある。特に、スラストプレート7は、上部ハウジング3とは別に製造することができるので、一層製造し易くできる。
アウタギヤ5の軸方向の端面である上面5aに対して軸方向から対向するスラストプレート7の下面7aに、アウタギヤ5の回転に伴い動圧を発生する第1の動圧発生溝16を設けた。これにより、アウタギヤ5の回転に伴い、第1の動圧発生溝16の作用により動圧が発生し、その動圧により、アウタギヤ5の特に軸方向に対する動きを安定化させることができて摺動抵抗を低減でき、ひいてはポンプ効率の向上を図ることが期待できる。この場合、第1の動圧発生溝16は、ギヤ室8側のスラストプレート7に設けるようにしており、その第1の動圧発生溝16を形成する材料に制約が少なく、動圧発生溝をアウタギヤに設ける場合に比べて、製造し易くできる利点がある。特に、スラストプレート7は、上部ハウジング3とは別に製造することができるので、一層製造し易くできる。
上記スラストプレート7の下面7aには、アウタギヤ5の上面5aに対向する第1の動圧発生溝16と、インナギヤ10の上面10aに対向する第2の動圧発生溝17とを設けているので、アウタギヤ5だけでなく、インナギヤ10の軸方向に対する動きも安定化させることができ、ポンプ効率を一層向上させることが期待できる。
この場合、アウタギヤ5の上面5aに対向する第1の動圧発生溝16と、インナギヤ10の上面10aに対向する第2の動圧発生溝17とを分けて設ける構成としたが、それら第1の動圧発生溝16と第2の動圧発生溝17とが連続したスパイラル状の動圧発生溝を設けるようにしても良い。このようにした場合には、1種類のスパイラル状の動圧発生溝が、アウタギヤ5の上面5aとインナギヤ10の上面10aの両方に対向するようになる。
アウタギヤ5の内歯9およびインナギヤ10の外歯11の外形形状はトロコイド曲線によって形成しているので、インナギヤ10およびアウタギヤ5の動きをスムーズに、しかもシールも良好にできる。
(第2の実施形態)
図5〜図7は本発明の第2の実施形態を示したものであり、この第2の実施形態は、上記した第1の実施形態とは次の点が異なっている。なお、第1の実施形態と同一の部分には同一の符号を付して説明を省略し、異なる部分について説明する。
図5〜図7は本発明の第2の実施形態を示したものであり、この第2の実施形態は、上記した第1の実施形態とは次の点が異なっている。なお、第1の実施形態と同一の部分には同一の符号を付して説明を省略し、異なる部分について説明する。
図5に示すように、スラストプレート7の下面7aには、外周部よりに位置させて、第1の動圧発生溝25(これも、図5および図6において、便宜上、溝の部分に斜線を施している)が環状配置で形成されているとともに、中央部よりに位置させて、第2の動圧発生溝26(これも、図5および図6において、便宜上、溝の部分に斜線を施している)が環状配置で形成されている。第1の動圧発生溝25は、V字状をなす多数の溝をアウタギヤ5の回転中心O1を中心として環状に配置した構成で、径方向の範囲は、アウタギヤ5の基円5A(図6の点線参照)の外側に対応する領域に形成されている。第2の動圧発生溝26も、V字状をなす多数の溝をインナギヤ10の回転中心O2を中心として環状に配置した構成で、径方向の範囲は、インナギヤ10の基円10A(図6の点線参照)の内側に対応する領域に形成されている。
この場合も、図5はスラストプレート7の下面7aを示し、図6はスラストプレート7を上から透視した状態で示しているため、図5と図6とでは、第1および第2の動圧発生溝25,26の渦巻き方向が逆向きとなっている。
そして、アウタギヤ5の外周面5b(図1(a),(b)参照)と対向する凹部4の内周面4a(ギヤ室8の内周面)に、図7に示すように第3の動圧発生溝27(これも、図7において、便宜上、溝の部分に斜線を施している)を設けている。この第3の動圧発生溝27は、V字状をなす多数の溝をアウタギヤ5の回転中心O1を中心として環状に配置した構成で、軸方向の高さは、アウタギヤ5の高さに対応する範囲に形成されている。
上記した第2の実施形態によれば、スラストプレート7の下面7aに第1の動圧発生溝25および第2の動圧発生溝26を設けたことにより、上記した第1の実施形態と同様な作用効果を得ることができる。
加えて、アウタギヤ5の外周面5bと対向する凹部4の内周面4aに第3の動圧発生溝27を設けた構成としたので、アウタギヤ5の回転に伴い、アウタギヤ5の外周面5bと凹部4の内周面4aとの間に、第3の動圧発生溝27による動圧が発生し、この動圧により、アウタギヤ5の径方向に対する動きを安定化させることができて摺動抵抗を低減でき、これによってもポンプ効率の向上を図ることが期待できる。この第3の動圧発生溝27もギヤ室8側(下部ハウジング2側)に設けるようにしているので、アウタギヤ5側に設ける場合に比べて、アウタギヤ5の製造がし易い。なお、第3の動圧発生溝27は、アウタギヤ5の外周面5bに設けるようにしてもよい。
(他の実施形態)
本発明は、上記した実施形態にのみ限定されるものではなく、次のように変形または拡張できる。
スラストプレート7を用いない場合には、第1の動圧発生溝16,25、第2の動圧発生溝17,26は、上部ハウジング3の下面に直接設けるようにすることもできる。
本発明は、上記した実施形態にのみ限定されるものではなく、次のように変形または拡張できる。
スラストプレート7を用いない場合には、第1の動圧発生溝16,25、第2の動圧発生溝17,26は、上部ハウジング3の下面に直接設けるようにすることもできる。
図面中、1はポンプハウジング、2は下部ハウジング、3は上部ハウジング、4は凹部、4aは内周面(ギヤ室の内周面)、5はアウタギヤ、5aは上面(端面)、5bは外周面、7はスラストプレート、7aは下面(ギヤ室の内面)、8はギヤ室、9は内歯、10はインナギヤ、11は外歯、12は回転軸、14は流入口、15は流出口、16は第1の動圧発生溝、17は第2の動圧発生溝、20は隙間、25は第1の動圧発生溝、26は第2の動圧発生溝、27は第3の動圧発生溝を示す。
Claims (8)
- ポンプハウジングに形成されたギヤ室内に回転可能に配設され、複数の内歯を有するアウタギヤと、
前記アウタギヤの内部に回転可能に配設され、前記内歯と噛み合う複数の外歯を有しかつ前記アウタギヤの回転中心に対して偏芯した部位に回転中心を有するインナギヤと、
前記アウタギヤの軸方向の端面に対して軸方向から対向する前記ギヤ室の内面に設けられ、前記アウタギヤの回転に伴い動圧を発生する動圧発生溝と、
を備えたことを特徴とする内接ギヤ形ポンプ。 - 前記動圧発生溝はスパイラル状であることを特徴とする請求項1記載の内接ギヤ形ポンプ。
- 前記動圧発生溝は、前記アウタギヤと前記インナギヤの両方に対して軸方向から対向するように設けられていることを特徴とする請求項2記載の内接ギヤ形ポンプ。
- 前記動圧発生溝は、V字状の多数の溝を環状に配置した構成であることを特徴とする請求項1記載の内接ギヤ形ポンプ。
- 前記動圧発生溝は、前記アウタギヤと前記インナギヤに対応して2箇所に設けられていることを特徴とする請求項4記載の内接ギヤ形ポンプ。
- 前記アウタギヤの外周面またはこれと対向する前記ギヤ室の内周面に、前記アウタギヤの回転に伴い動圧を発生する動圧発生溝を設けたことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の内接ギヤ形ポンプ。
- 前記アウタギヤの外周面またはこれと対向する前記ギヤ室の内周面に設けた前記動圧発生溝は、V字状の多数の溝を環状に配置した構成であることを特徴とする請求項6記載の内接ギヤ形ポンプ。
- 前記アウタギヤの前記内歯および前記インナギヤの前記外歯の外形形状は、トロコイド曲線であることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の内接ギヤ形ポンプ。
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