JP2016194251A - 遠心圧縮機 - Google Patents
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Abstract
【課題】オイル室からインペラ室へのオイルの流出を抑制すること。【解決手段】遠心圧縮機は、高速回転軸71と一体回転するインペラ101と、電動モータとを備え、インペラ101の回転によって流体を圧縮して吐出室に吐出するものである。高速回転軸71は、第2ハウジング51に形成された貫通孔52を貫通することで、収容室61とインペラ室96に跨って設けられている。そして、第2ハウジング51の内壁53、高速回転軸71、及び、両シールリングS1,S2に囲まれる領域である中間室A1を区画している。遠心圧縮機は、中間室A1と中間圧空間112とを連通する通路84を有している。また、通路84内には、オイルの流通を阻止する一方で、気体の流通を許容するオイル阻止部114が設けられている。【選択図】図2
Description
本発明は、遠心圧縮機に関する。
従来から、回転軸及び回転軸に連結されたインペラを備え、インペラの回転によって流体を圧縮して吐出する遠心圧縮機が知られている(例えば特許文献1参照)。特許文献1に記載の遠心圧縮機は、インペラが収容されるインペラ室と、オイルが貯留されるオイル室とを備えている。オイルは、例えば、オイル室に収容される部材の潤滑のために貯留される。インペラ室と、オイル室とは、仕切壁によって仕切られており、この仕切壁を貫通する貫通孔を介して回転軸がインペラ室とオイル室に跨って配置されている。貫通孔の内壁と回転軸との間には、オイル室からインペラ室へのオイルの流出を規制するシールリングが設けられている。
ところで、インペラの回転数が急激に変化した場合などには、インペラ室において、インペラと仕切壁との間の領域の圧力がオイル室の圧力よりも低くなるおそれがある。インペラと仕切壁との間の領域の圧力がオイル室の圧力よりも低くなると、圧力差によってオイル室からインペラ室にオイルが流出するおそれがある。
本発明の目的は、オイル室からインペラ室へのオイルの流出を抑制することができる遠心圧縮機を提供することにある。
上記課題を解決する遠心圧縮機は、流体が吸入される吸入口が形成されたハウジングと、前記ハウジング内に収容された回転軸と、前記回転軸と一体回転するインペラと、を備えた遠心圧縮機において、前記ハウジングは、前記インペラが収容されたインペラ室と、オイルが貯留されたオイル室と、前記インペラ室と前記オイル室とを仕切る仕切壁と、を有し、前記インペラ室は、前記吸入口から吸入される流体の圧力よりも高圧で前記インペラ室から吐出される流体の圧力よりも低圧の中間圧の流体が流れる中間圧空間を有し、前記回転軸は、前記仕切壁に形成された貫通孔を貫通した状態で、前記インペラ室と前記オイル室とに跨って配置されており、前記貫通孔を形成する内壁と前記回転軸との間に設けられ、前記回転軸の軸線方向に互いに離間して配置される第1シールリング及び第2シールリングと、前記回転軸、前記貫通孔を形成する内壁及び、前記両シールリングによって囲まれた中間室と、前記中間圧空間と、を連通する通路と、前記通路、若しくは、前記通路の開口部を覆う位置に設けられ、前記オイルの流通を阻止する一方で気体の流通を許容するオイル阻止部と、を有する遠心圧縮機。
かかる構成によれば、中間室の圧力は、中間圧空間の圧力と同等となる。また、インペラの回転数が急激に変化した場合であっても、吐出流体は中間圧流体よりも高圧である関係は維持される。したがって、インペラの回転数が急激に変化した場合であっても、インペラ室において、インペラと仕切壁との間の領域の圧力が、中間室の圧力よりも高圧である状態が維持される。これにより、仮にオイル室から中間室にオイルが流出した場合であっても、中間室からインペラ室にオイルが流出することが抑制されている。また、仮にオイル室から中間室にオイルが流出した場合であっても、オイル阻止部によって、通路を通過して中間室からインペラ室にオイルが流出することが抑制されている。よって、オイル室からインペラ室にオイルが流出することが抑制される。
上記遠心圧縮機について、前記インペラは、円錐台形状に形成されるとともに、軸線方向に延在する挿通孔と、前記挿通孔と前記中間圧空間とを連通するインペラ連通孔とを有し、前記回転軸は、前記挿通孔に挿通されることで前記インペラと連結されるとともに、径方向に延在する第1連通孔及び第2連通孔と、軸線方向に延在する第3連通孔とを有し、前記第1連通孔は、前記中間室と連通し、前記第2連通孔は、前記インペラ連通孔と連通し、前記第1連通孔と前記第2連通孔とは、前記第3連通孔を介して連通し、前記通路は、前記第1連通孔、前記第2連通孔、前記第3連通孔、及び、前記インペラ連通孔によって構成されている。
かかる構成によれば、中間室と中間圧空間とは、回転軸及びインペラに設けられた連通孔からなる通路を介して連通する。このため、ハウジングに通路を形成する場合に比べて、短い距離で中間室と中間圧空間とを連通することができるため、通路の形成が容易である。
本発明によれば、オイル室からインペラ室へのオイルの流出を抑制することができる。
以下、遠心圧縮機の一実施形態について説明する。なお、本実施形態の遠心圧縮機は、燃料電池によって駆動するモータを駆動源として走行する燃料電池式車両に搭載される。遠心圧縮機は、燃料電池に対して空気を供給し、燃料電池は、水素と、空気中の酸素との化学反応によって発電を行う。
図1に示すように、遠心圧縮機10は、その外郭を構成するハウジング11を備えている。ハウジング11は、例えば全体として円筒形状である。
遠心圧縮機10は、ハウジング11に収容されているものとして、低速回転軸31と、低速回転軸31を回転させる電動モータ41と、増速機62と、増速機62によって低速回転軸31よりも回転速度が増加される高速回転軸71と、高速回転軸71に連結されたインペラ101とを備えている。
遠心圧縮機10は、ハウジング11に収容されているものとして、低速回転軸31と、低速回転軸31を回転させる電動モータ41と、増速機62と、増速機62によって低速回転軸31よりも回転速度が増加される高速回転軸71と、高速回転軸71に連結されたインペラ101とを備えている。
低速回転軸31は、本体部32と、本体部32よりも縮径された縮径部33と、本体部32よりも拡径された拡径部35とを有している。縮径部33と拡径部35とは、本体部32を挟んで低速回転軸31の軸線方向の両端に位置している。
ハウジング11は、モータハウジング12と、第1ハウジング21と、第2ハウジング51と、フロントハウジング91とを備えている。
本実施形態において、モータハウジング12は、底部13を有する有底円筒形状である。また、本実施形態において、第1ハウジング21は、底部22を有する有底円筒形状である。第1ハウジング21の底部22には、その軸線方向に貫通する挿入孔23が形成されている。第1ハウジング21と、モータハウジング12とは、第1ハウジング21における底部22と、モータハウジング12の開口部が対向した状態で組み付けられている。モータハウジング12の開口部が、第1ハウジング21の底部22によって閉塞されることで、モータハウジング12の内面と第1ハウジング21の底部22におけるモータハウジング12側の面に囲まれる領域にモータ室14が区画されている。
本実施形態において、モータハウジング12は、底部13を有する有底円筒形状である。また、本実施形態において、第1ハウジング21は、底部22を有する有底円筒形状である。第1ハウジング21の底部22には、その軸線方向に貫通する挿入孔23が形成されている。第1ハウジング21と、モータハウジング12とは、第1ハウジング21における底部22と、モータハウジング12の開口部が対向した状態で組み付けられている。モータハウジング12の開口部が、第1ハウジング21の底部22によって閉塞されることで、モータハウジング12の内面と第1ハウジング21の底部22におけるモータハウジング12側の面に囲まれる領域にモータ室14が区画されている。
モータハウジング12の底部13には軸受15が設けられている。この軸受15は、低速回転軸31の縮径部33を支持している。また、第1ハウジング21の底部22には、軸受16が設けられている。この軸受16は、低速回転軸31の拡径部35を支持している。これにより、低速回転軸31の両端が軸受15,16に支持されることで、低速回転軸31は、回転可能となっている。拡径部35の一部は、挿入孔23内に挿入されている。
モータ室14には、低速回転軸31及び電動モータ41が収容されている。電動モータ41は、低速回転軸31(詳細には低速回転軸31の本体部32)に固定されたロータ42と、ロータ42の外側に配置されるものであってモータハウジング12の内面に固定されたステータ43とを備えている。
本実施形態において、第2ハウジング51は、円板状である。第2ハウジング51には、厚み方向(板厚方向)に貫通する貫通孔52が設けられている。第1ハウジング21と、第2ハウジング51とは、第1ハウジング21の開口部と、第2ハウジング51における第2ハウジング51の厚み方向と交わる方向に延在する2面のうちの一方の面が対向した状態で組み付けられている。第1ハウジング21の軸線方向と、第2ハウジング51の厚み方向とは一致している。第1ハウジング21の内面と、第2ハウジング51における第2ハウジング51の厚み方向と交わる方向に延在する2面のうち、一方の面(第1ハウジング21側の面)とに囲まれる領域には、収容室61が区画されている。
収容室61の圧力は、図示しない開放部によって、後述する中間室A1の圧力よりも低くなるように調整されている。
収容室61には、増速機62が収容されている。増速機62は、拡径部35に連結された円板状の回転部63を有している。回転部63における回転部63の厚み方向と交わる方向に延在する2面のうち、一方の面(拡径部35に連結された面とは反対側の面)の外周縁には、円筒状の伝達部材64が設けられている。低速回転軸31、回転部63、及び伝達部材64は中心軸が一致するように配置されている。回転部63及び伝達部材64は、低速回転軸31と一体回転する。伝達部材64の内側には、高速回転軸71が低速回転軸31に対して偏心して配置されている。
収容室61には、増速機62が収容されている。増速機62は、拡径部35に連結された円板状の回転部63を有している。回転部63における回転部63の厚み方向と交わる方向に延在する2面のうち、一方の面(拡径部35に連結された面とは反対側の面)の外周縁には、円筒状の伝達部材64が設けられている。低速回転軸31、回転部63、及び伝達部材64は中心軸が一致するように配置されている。回転部63及び伝達部材64は、低速回転軸31と一体回転する。伝達部材64の内側には、高速回転軸71が低速回転軸31に対して偏心して配置されている。
図1及び図2に示すように、高速回転軸71は、本体部72と、本体部72よりも拡径した支持部73とを有している。支持部73の軸線方向の両端には、支持部73よりも拡径した一対の挟持部74が設けられている。本体部72は、一対の挟持部74のうち、一方の挟持部74における支持部73が設けられる面とは反対側の面に設けられている。以下の説明において、高速回転軸71の軸線方向の両端部のうち、支持部73側の端部を基端部75、本体部72側の端部を先端部76として説明する。
高速回転軸71の本体部72には、外周面から径方向に凹む第1凹部77及び第2凹部78が全周に亘って設けられている。第1凹部77と第2凹部78は、高速回転軸71の軸線方向に離間して設けられている。第1凹部77は、第2凹部78よりも先端部76側に設けられている。
また、高速回転軸71には、高速回転軸71の径方向に延在する第1連通孔81、及び、第2連通孔82が形成されている。第1連通孔81と第2連通孔82は、高速回転軸71の軸線方向に離間して設けられている。第2連通孔82は、第1連通孔81よりも先端部76側に設けられている。詳述すると、第1連通孔81は、第1凹部77と第2凹部78との間に設けられる。また、第2連通孔82は、本体部72における後述するインペラ101が設けられる部分に設けられる。本実施形態の第1連通孔81及び第2連通孔82は、高速回転軸71を径方向に貫通する貫通孔であるが、貫通孔でなくてもよい。
更に、高速回転軸71には、第1連通孔81と第2連通孔82とを連通する第3連通孔83が形成されている。第3連通孔83は、高速回転軸71の軸線方向に延在する。
図1に示すように、高速回転軸71の支持部73は、高速回転軸71の外周面と伝達部材64の内周面との間に配置された複数のローラ65によって支持されている。各ローラ65の外周面は、伝達部材64の内周面と、高速回転軸71の外周面に接している。高速回転軸71は、先端部76がフロントハウジング91内に配置されている。
図1に示すように、高速回転軸71の支持部73は、高速回転軸71の外周面と伝達部材64の内周面との間に配置された複数のローラ65によって支持されている。各ローラ65の外周面は、伝達部材64の内周面と、高速回転軸71の外周面に接している。高速回転軸71は、先端部76がフロントハウジング91内に配置されている。
上記した増速機62は、低速回転軸31の回転力を伝達部材64、及び、複数のローラ65を介して高速回転軸71に伝達させることで高速回転軸71を低速回転軸31よりも高速で回転させるローラ式増速機である。複数のローラ65は、伝達部材64及び高速回転軸71と接触しているため、低速回転軸31が回転するとローラ65の外周面と伝達部材64の内周面の界面、及び、ローラ65の外周面と高速回転軸71の外周面との界面には摩擦力が生じる。特に、高速回転時には、この摩擦力が大きくなる。このため、収容室61には、潤滑用のオイル(図示略)が貯留されており、このオイルによって摩擦力を低減している。本実施形態では、「収容室61」が「オイル室」に対応している。
本実施形態において、フロントハウジング91は、円筒状である。すなわち、フロントハウジング91は、その軸線方向に貫通する円錐台形状の収容孔92を有している。収容孔92は、例えば軸線方向と直交する方向から見た断面形状が円形となっており、軸線方向の途中位置から第2ハウジング51に向かうに従って徐々に拡径した形状となっている。収容孔92を形成する第2ハウジング51の内壁53(以降、第2ハウジング51の内壁53)は、軸線方向の位置に関わらず径が一定の円筒面94と、円筒面94と連続するものであって円筒面94から離れるに従って徐々に拡径したテーパ面93とを有している。収容孔92における円筒面94で区画された開口から流体が吸入される。つまり、収容孔92の縮径側の開口が、流体を収容孔92内に流入させるための吸入口97として機能する。また、フロントハウジング91において、収容孔92よりも径方向の外側には、環状の吐出室95が形成されている。フロントハウジング91と、第2ハウジング51とは、フロントハウジング91におけるフロントハウジング91の軸線方向と交わる方向に延在する2面のうち、テーパ面93側の端面が、第2ハウジング51における第2ハウジング51の厚み方向と交わる方向に延在する2面のうちの一方の面と対向した状態で組み付けられており、インペラ室96とディフューザ流路110とを形成する。
インペラ室96は、インペラ101の形状に対応させて形成されており、詳細にはインペラ101よりも一回り大きい円錐台形状である。
フロントハウジング91の収容孔92は、縮径側が吸入口97として機能し、拡径側がインペラ室96として機能する。言い換えると、フロントハウジング91の収容孔92は、吸入口97とインペラ室96とを構成している。吸入口97とインペラ室96とは連通している。このため、吸入口97から吸入された流体はインペラ室96に流れることとなる。
フロントハウジング91の収容孔92は、縮径側が吸入口97として機能し、拡径側がインペラ室96として機能する。言い換えると、フロントハウジング91の収容孔92は、吸入口97とインペラ室96とを構成している。吸入口97とインペラ室96とは連通している。このため、吸入口97から吸入された流体はインペラ室96に流れることとなる。
ディフューザ流路110は、フロントハウジング91において、インペラ室96よりも径方向の外側に配置されており、インペラ101(及びインペラ室96)を囲むように環状(詳細には円環状)に形成されている。ディフューザ流路110は、インペラ101の吐出側に設けられており、インペラ室96及び吐出室95と連通している。
インペラ室96と収容室61とは、第2ハウジング51によって仕切られている。本実施形態では、「第2ハウジング51」が「仕切壁」に対応している。
図1及び図2に示すように、高速回転軸71の本体部72は、その一部が第2ハウジング51に形成された貫通孔52を貫通してインペラ室96に突出している。第2ハウジング51に設けられた貫通孔52の径は、高速回転軸71の本体部72が第2ハウジング51の内壁53に接しないように本体部72の径よりも一回り大きく形成されている。このため、貫通孔52を形成する第2ハウジング51の内壁53と高速回転軸71の本体部72との間には、隙間が形成されている。
図1及び図2に示すように、高速回転軸71の本体部72は、その一部が第2ハウジング51に形成された貫通孔52を貫通してインペラ室96に突出している。第2ハウジング51に設けられた貫通孔52の径は、高速回転軸71の本体部72が第2ハウジング51の内壁53に接しないように本体部72の径よりも一回り大きく形成されている。このため、貫通孔52を形成する第2ハウジング51の内壁53と高速回転軸71の本体部72との間には、隙間が形成されている。
高速回転軸71の本体部72は、第1凹部77と第2凹部78が設けられた部分が、貫通孔52内に位置し、第2連通孔82が設けられた部分がインペラ室96に突出するように配置されている。したがって、高速回転軸71は、第2ハウジング51に形成された貫通孔52を貫通した状態で、収容室61とインペラ室96に跨って配置されている。本実施形態では、「高速回転軸71」が「回転軸」に対応する。
第2ハウジング51の内壁53と高速回転軸71(詳細には、本体部72)との間に形成された上記隙間には、ともに円環状である第1シールリングS1と第2シールリングS2が設けられている。第1シールリングS1は、第1凹部77に嵌め込まれており、第2シールリングS2は、第2凹部78に嵌め込まれている。したがって、第1シールリングS1と第2シールリングS2は、高速回転軸71の軸線方向に離間して配置されており、第1シールリングS1は、第2シールリングS2よりも先端部76側に設けられている。そして、第2ハウジング51の内壁53、高速回転軸71、及び、両シールリングS1,S2に囲まれる領域に中間室A1が区画されている。第1連通孔81は、中間室A1に開口している。
なお、第1シールリングS1と、第2シールリングS2とは、周方向の一部に合口隙間C1を有しており、中間室A1は、第1シールリングS1及び第2シールリングS2の合口隙間C1を介して、収容室61及び後述する背面領域111との間で流体の流入出がなされる。
図1及び図2に示すように、インペラ室96には、インペラ101が収容されており、インペラ101は、その基端面102から先端面103に向けて徐々に縮径した円錐台形状である。インペラ101の基端面102と先端面103とを結ぶ面(以降、インペラ101の外周面104)には羽根105が設けられている。インペラ101には、本体部72が挿通される挿通孔113が形成されている。挿通孔113は、インペラ101の軸線方向(本体部72の軸線方向)に延在している。また、インペラ101には、インペラ101の外周面104(詳しくは、インペラ101の外周面104におけるインペラ101の軸線方向の中央付近)、及び、挿通孔113を形成する面(以降、インペラ101の内周面107)に開口部を有するインペラ連通孔109が2つに形成されている。つまり、インペラ連通孔109は、インペラ室96(詳しくは、後述する中間圧空間112)に開口するとともに挿通孔113に開口しており、インペラ室96及び挿通孔113と連通している。換言すると、インペラ連通孔109は、インペラ101の径方向(本体部72の径方向)に延在する貫通孔である。なお、本実施形態では、インペラ連通孔109が2つ設けられているが、少なくとも一つ設けられていればよい。
インペラ101は、挿通孔113に本体部72が挿通されることで本体部72と連結されている。
なお、本体部72は、第2連通孔82とインペラ連通孔109とが連通するようにインペラ101に挿通されている。インペラ101と、本体部72とは、例えば、インペラ101の内周面107と、高速回転軸71の本体部72の外周面に互いに嵌め合う凹凸を設けたりすることで、高速回転軸71の回転方向への位置ずれが生じないように構成されている。
なお、本体部72は、第2連通孔82とインペラ連通孔109とが連通するようにインペラ101に挿通されている。インペラ101と、本体部72とは、例えば、インペラ101の内周面107と、高速回転軸71の本体部72の外周面に互いに嵌め合う凹凸を設けたりすることで、高速回転軸71の回転方向への位置ずれが生じないように構成されている。
第1連通孔81、第2連通孔82、第3連通孔83、及びインペラ連通孔109は、中間室A1とインペラ室96とを連通する通路84を構成している。また、通路84内には、オイルの流通を阻止する一方で、気体の流通を許容するオイル阻止部114が設けられている。オイル阻止部114は、第1連通孔81内で、第3連通孔83と対向する位置に設けられている。オイル阻止部114としては、例えば、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)の多孔質素材が用いられる。
オイル阻止部114によって、中間室A1から中間圧空間112へのオイルの移動が阻止(換言すれば規制)されている。一方、オイル阻止部114は、気体の流通を許容しているため、中間室A1と中間圧空間112との間の気体の移動は可能となっている。このため、中間室A1の圧力は、中間圧空間112の圧力の影響を受ける。詳細には、中間室A1の圧力は、中間圧空間112の圧力に対応した圧力、すなわち、中間圧空間112の圧力と同一又はそれよりも若干高い圧力になる。
インペラ室96において、インペラ101の基端面102と、第2ハウジング51との間には、背面領域111が区画されている。背面領域111は、インペラ室96において、最も貫通孔52に近い部分である。また、中間室A1は、インペラ室96と収容室61との間に位置する貫通孔52の一部分である。したがって、中間室A1は、背面領域111と収容室61との間に位置しているといえる。
次に、遠心圧縮機10における流体の流れ、及び、圧力の変化について説明する。本実施形態では、流体は空気である。
吸入口97から吸入された吸入流体(第1圧力の流体)は、インペラ101の遠心作用及びディフューザ流路110を流れることによって昇圧される。詳述すると、吸入口97から吸入された第1圧力の流体である吸入流体は、インペラ101の遠心作用によって第1圧力から第2圧力まで昇圧され、その後、ディフューザ流路110を流れることによって第2圧力から第3圧力まで昇圧される。そして、第3圧力まで昇圧された流体は、吐出室95に吐出される。なお、吸入流体(第1圧力の流体)とは、吸入口97から吸入され、インペラ101による昇圧がされる前の流体である。第2圧力の流体とは、インペラ101によって昇圧された流体で、インペラ室96からディフューザ流路110に吐出される時の流体である。第3圧力の流体とは、ディフューザ流路110を通過後の流体である。ここで、本発明では、第1圧力から第2圧力に至るまでの圧力を中間圧とし、中間圧の流体が流れる空間(外周面104とフロントハウジング91の内壁とによって区画された空間)を中間圧空間112(図2参照)とする。
吸入口97から吸入された吸入流体(第1圧力の流体)は、インペラ101の遠心作用及びディフューザ流路110を流れることによって昇圧される。詳述すると、吸入口97から吸入された第1圧力の流体である吸入流体は、インペラ101の遠心作用によって第1圧力から第2圧力まで昇圧され、その後、ディフューザ流路110を流れることによって第2圧力から第3圧力まで昇圧される。そして、第3圧力まで昇圧された流体は、吐出室95に吐出される。なお、吸入流体(第1圧力の流体)とは、吸入口97から吸入され、インペラ101による昇圧がされる前の流体である。第2圧力の流体とは、インペラ101によって昇圧された流体で、インペラ室96からディフューザ流路110に吐出される時の流体である。第3圧力の流体とは、ディフューザ流路110を通過後の流体である。ここで、本発明では、第1圧力から第2圧力に至るまでの圧力を中間圧とし、中間圧の流体が流れる空間(外周面104とフロントハウジング91の内壁とによって区画された空間)を中間圧空間112(図2参照)とする。
次に、遠心圧縮機10の作用について説明する。
まず、比較例として、通路84を設けていない遠心圧縮機において、電動モータ41の回転数を急激に下げた場合について説明を行う。
まず、比較例として、通路84を設けていない遠心圧縮機において、電動モータ41の回転数を急激に下げた場合について説明を行う。
図3に示すように、時刻T11までの中間圧空間112、背面領域111、中間室A1各々の圧力の関係は、中間圧空間112<中間室A1<背面領域111となっている。
これは、収容室61の圧力は、開放部によって中間室A1の圧力よりも低くなるように圧力を調整されているとともに、中間室A1が、第1シールリングS1及び第2シールリングS2の合口隙間C1を介して、収容室61及び背面領域111との間で流体の流入出がなされるためである。
これは、収容室61の圧力は、開放部によって中間室A1の圧力よりも低くなるように圧力を調整されているとともに、中間室A1が、第1シールリングS1及び第2シールリングS2の合口隙間C1を介して、収容室61及び背面領域111との間で流体の流入出がなされるためである。
時刻T11になった時点で電動モータ41の回転数を急激に下げる。すると、インペラ101の回転数が急激に下がり、中間圧空間112の圧力は急激に低下する。中間圧空間112の圧力が急激に低下することで、背面領域111の圧力も急激に低下する。
一方、中間室A1の圧力は、第1シールリングS1及び第2シールリングS2の合口隙間C1を介しての流体の流入出によってのみ増減する。したがって、たとえ、電動モータ41の回転数を急激に低下させることに伴い、収容室61の圧力を急激に下げたとしても、中間室A1の圧力低下のスピードは、電動モータ41の回転数を急激に下げたことに起因する背面領域111の圧力低下のスピードと比較して遅くなる。
したがって、電動モータ41の回転数を急激に下げた場合、中間室A1の圧力が背面領域111の圧力よりも高くなってしまい、中間室A1内に存在する収容室61から漏れ出したオイルが、第1シールリングS1の合口隙間C1を介して背面領域111に漏れ出す虞がある。
これに対して、本実施形態の遠心圧縮機10は、オイルの流通を阻止するオイル阻止部114を有する通路84を介して中間圧空間112と中間室A1が連通している。このため、図4に示すように、時刻T11になった時点で電動モータ41の回転数を急激に下げると、中間圧空間112の圧力の低下とともに中間室A1の圧力が中間圧空間112の圧力となるように低下を開始する。すなわち、本実施形態の遠心圧縮機10は、背面領域111の圧力が低下するよりも早く中間室A1の圧力が低下を開始するとともに、中間室A1の圧力が背面領域111の圧力よりも低くなる。
ここで、中間室A1の圧力が低下した場合、収容室61の圧力が中間室A1の圧力よりも高くなる場合があり得る。この場合、第2シールリングS2の合口隙間C1を介して収容室61から中間室A1に向けてオイルが流れる場合が生じ得る。これに対して、本実施形態では、通路84内にオイル阻止部114が設けられているため、仮に、中間室A1内にオイルが入り込んだとしても、当該オイルが通路84を通って中間圧空間112に流入することは生じにくい。
また、電動モータ41の回転数を急激に上げたときには、中間圧空間112の圧力の上昇に伴って中間室A1の圧力も上昇していく。このため、背面領域111と中間室A1の圧力差を小さくすることができるため、背面領域111から中間室A1に流出する流体の量を減らすことができる。
したがって、上記実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)遠心圧縮機10は、高速回転軸71と一体回転するインペラ101と、電動モータ41とを備え、インペラ101の回転によって流体を圧縮して吐出室95に吐出するものである。高速回転軸71は、貫通孔52を貫通することで、収容室61とインペラ室96に跨って設けられている。そして、第2ハウジング51の内壁53、高速回転軸71、及び、両シールリングS1,S2に囲まれる領域である中間室A1を区画して、この中間室A1と中間圧空間112を連通する通路84を形成している。
(1)遠心圧縮機10は、高速回転軸71と一体回転するインペラ101と、電動モータ41とを備え、インペラ101の回転によって流体を圧縮して吐出室95に吐出するものである。高速回転軸71は、貫通孔52を貫通することで、収容室61とインペラ室96に跨って設けられている。そして、第2ハウジング51の内壁53、高速回転軸71、及び、両シールリングS1,S2に囲まれる領域である中間室A1を区画して、この中間室A1と中間圧空間112を連通する通路84を形成している。
かかる構成によれば、中間室A1の圧力は、中間圧空間112と同等となるため、吐出流体が流入する背面領域111よりも低圧となる。また、インペラ101の回転数が急激に低下したときには、中間圧空間112の圧力の低下とともに中間室A1の圧力も低下する。すなわち、中間室A1と背面領域111の圧力の関係は、背面領域111と中間圧空間112の圧力の関係と同じ関係にある。したがって、インペラ101の回転が急激に低下したとしても、背面領域111の圧力と中間室A1との圧力の関係は維持され、背面領域111の圧力が中間室A1の圧力に比べて低くなることが抑制されている。よって、仮に、収容室61から中間室A1にオイルが流出した場合であっても、第1シールリングS1の合口隙間C1を介して中間室A1から背面領域111にオイルが流出することが抑制されている。更に、通路84には、オイル阻止部114が設けられているため、通路84からインペラ室96にオイルが流出することも抑制されている。したがって、収容室61からインペラ室96へのオイルの流出を抑制することができる。
ところで、第1シールリングS1及び第2シールリングS2に換えて、円環状のオイル阻止部を高速回転軸71と第2ハウジング51の内壁53との間に設けて、収容室61からのオイルの流出を規制することも考えられる。この場合、高速回転軸71の回転に伴い、オイル阻止部が摺動し、オイル阻止部が摩耗し得る。これに対して、通路84にオイル阻止部114を設けることで、オイル阻止部114の摩耗を抑制しつつ、通路84からインペラ室96へのオイルの流出を抑制することができる。
(2)また、背面領域111と、遠心圧縮機10の外部とを連通する孔を設けて、収容室61に流入する流体の量を減らし、収容室61の圧力が上昇することを抑制することも考えられる。この場合には、インペラ室96の圧力が過剰に低下し、遠心圧縮機10の性能が低下する原因となる。
本実施形態においては、遠心圧縮機10の外部にオイルが漏れ出すことや、性能の低下を抑制しつつ、収容室61からインペラ室96へのオイルの流出を抑制することができる。
(3)ハウジング11に通路を形成する場合には、ハウジング11には流体の通る種々の流路が形成されているため、これらの流路を迂回して中間室A1と中間圧空間112とを連通させる必要がある。一方で、高速回転軸71、及び、インペラ101には、中間圧空間112と中間室A1とを連通する通路を除いて、流体が通る流路が形成されていないため、流路を迂回して通路を設ける必要がなく、ハウジング11に通路を設ける場合に比べて、通路を短くすることができる。したがって、ハウジング11に通路を形成する場合に比べて、通路を形成しやすい。
(4)収容室61から背面領域111にオイルが流出することが抑制されているため、収容室61のオイルが不足しにくい。このため、オイル不足に伴う潤滑不足によって、ローラ65とローラ65に接する部材との界面に生じる摩擦力が増大することが抑制されている。
(5)燃料電池に供給される空気にオイルが含まれることが抑制されているため、燃料電池の発電に伴い生じる生成水にオイルが含まれることが抑制されている。
なお、実施形態は、以下のように変更してもよい。
なお、実施形態は、以下のように変更してもよい。
○オイル阻止部114が設けられる位置は変更してもよい。オイル阻止部114は、通路84を介した中間室A1からインペラ室96へのオイルの流出を規制するように設ける必要がある。例えば、オイル阻止部114は、実施形態のように第1連通孔81における第3連通孔83との連通箇所(詳細には、高速回転軸71の中心箇所)に限られず、第2連通孔82における第3連通孔83との連通箇所(詳細には、高速回転軸71の中心箇所)や、第3連通孔83に設けられていてもよい。この場合、オイル阻止部114は1つで済む。
また、例えば、オイル阻止部114は、第1連通孔81における第3連通孔83との連通箇所よりも径方向外側の2箇所に設けられていてもよい。第2連通孔82及びインペラ連通孔109についても同様である。
また、例えば、オイル阻止部114は、通路84の開口部を覆う位置に設けられていてもよい。高速回転軸71の外周面に第1連通孔81の開口部を覆うようにオイル阻止部114を設けてもよいし、インペラ101の外周面104にインペラ連通孔109の開口部を覆うようにオイル阻止部114を設けてもよい。
○インペラ連通孔109は、中間圧流体が流れる中間圧空間112に連通していればよく、インペラ101の軸方向の中央付近とは異なる箇所に開口してもよい。
○中間室A1と中間圧空間112とを連通する通路をハウジング11に形成してもよい。この場合、ハウジング11に形成された種々の流路を迂回して中間室A1から中間圧空間112まで通路を延ばす。
○中間室A1と中間圧空間112とを連通する通路をハウジング11に形成してもよい。この場合、ハウジング11に形成された種々の流路を迂回して中間室A1から中間圧空間112まで通路を延ばす。
○実施形態において、増速機62を設けず、ロータ42と一体化された回転軸(実施形態における低速回転軸31)によってインペラ101を回転させてもよい。
○遠心圧縮機10は、空調装置に用いられてもよい。この場合、流体としては冷媒が用いられる。
○遠心圧縮機10は、空調装置に用いられてもよい。この場合、流体としては冷媒が用いられる。
○実施形態では、増速機62が収容される収容室61がオイル室となったが、これに限られない。オイルによる潤滑を必要とする部材(例えば、回転する軸部材を支持する軸受など)とともにオイルが収容される領域であれば、その領域がオイル室となる。
○第1連通孔81は、高速回転軸71の径方向に貫通していなくてもよく、高速回転軸71の外周面から径方向の中央まで延びる穴であってもよい。換言すれば、第1連通孔81は、高速回転軸71の外周面のうち、一箇所に開口する態様であってもよい。また、第1連通孔81は、複数設けられていてもよい。第1連通孔81が複数設けられる場合も、各第1連通孔81は、高速回転軸71の一箇所に開口してもよいし、複数箇所に開口していてもよい。
また、第1連通孔81と同様に、第2連通孔82についても、高速回転軸71の外周面のうち1箇所に開口してもよいし、複数箇所に開口してもよい。また、第2連通孔82は、複数設けられていてもよい。
インペラ101に設けられるインペラ連通孔109については、第2連通孔82の開口箇所に合わせて、適宜、その数を変更すればよい。
○実施形態において、第3連通孔83と、インペラ連通孔109は、直接連通しているが、間接的に連通してもよい。例えば、高速回転軸71の外周面、及び、インペラ101の内周面の少なくとも一方に、全周に亘って溝を設ける。そして、第3連通孔83とインペラ連通孔109とが、溝を介して連通するようにすればよい。この場合、第3連通孔83と、インペラ連通孔109とが対向していなくてもよい。
○実施形態において、第3連通孔83と、インペラ連通孔109は、直接連通しているが、間接的に連通してもよい。例えば、高速回転軸71の外周面、及び、インペラ101の内周面の少なくとも一方に、全周に亘って溝を設ける。そして、第3連通孔83とインペラ連通孔109とが、溝を介して連通するようにすればよい。この場合、第3連通孔83と、インペラ連通孔109とが対向していなくてもよい。
○第1シールリングS1と第2シールリングS2が嵌め込まれる凹部77,78は、第2ハウジング51の内壁に設けられていてもよい。この場合、高速回転軸71の凹部77,78は設けられていてもよいし、設けられていなくてもよい。
S1…第1シールリング、S2…第2シールリング、10…遠心圧縮機、11…ハウジング、51…第2ハウジング、52…貫通孔、61…収容室、71…高速回転軸、81…第1連通孔、82…第2連通孔、83…第3連通孔、84…通路、96…インペラ室、101…インペラ、109…インペラ連通孔、112…中間圧空間、113…挿通孔、114…オイル阻止部。
Claims (2)
- 流体が吸入される吸入口が形成されたハウジングと、
前記ハウジング内に収容された回転軸と、
前記回転軸と一体回転するインペラと、
を備えた遠心圧縮機において、
前記ハウジングは、前記インペラが収容されたインペラ室と、オイルが貯留されたオイル室と、前記インペラ室と前記オイル室とを仕切る仕切壁と、を有し、
前記インペラ室は、前記吸入口から吸入される流体の圧力よりも高圧で前記インペラ室から吐出される流体の圧力よりも低圧の中間圧の流体が流れる中間圧空間を有し、
前記回転軸は、前記仕切壁に形成された貫通孔を貫通した状態で、前記インペラ室と前記オイル室とに跨って配置されており、
前記貫通孔を形成する内壁と前記回転軸との間に設けられ、前記回転軸の軸線方向に互いに離間して配置される第1シールリング及び第2シールリングと、
前記回転軸、前記貫通孔を形成する内壁及び、前記両シールリングによって囲まれた中間室と、前記中間圧空間と、を連通する通路と、
前記通路、若しくは、前記通路の開口部を覆う位置に設けられ、前記オイルの流通を阻止する一方で気体の流通を許容するオイル阻止部と、
を有する遠心圧縮機。 - 前記インペラは、円錐台形状に形成されるとともに、軸線方向に延在する挿通孔と、前記挿通孔と前記中間圧空間とを連通するインペラ連通孔とを有し、
前記回転軸は、前記挿通孔に挿通されることで前記インペラと連結されるとともに、径方向に延在する第1連通孔及び第2連通孔と、軸線方向に延在する第3連通孔とを有し、
前記第1連通孔は、前記中間室と連通し、
前記第2連通孔は、前記インペラ連通孔と連通し、
前記第1連通孔と前記第2連通孔とは、前記第3連通孔を介して連通し、
前記通路は、前記第1連通孔、前記第2連通孔、前記第3連通孔、及び、前記インペラ連通孔によって構成されている
請求項1に記載の遠心圧縮機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015073400A JP2016194251A (ja) | 2015-03-31 | 2015-03-31 | 遠心圧縮機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015073400A JP2016194251A (ja) | 2015-03-31 | 2015-03-31 | 遠心圧縮機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2016194251A true JP2016194251A (ja) | 2016-11-17 |
Family
ID=57323428
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2015073400A Pending JP2016194251A (ja) | 2015-03-31 | 2015-03-31 | 遠心圧縮機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2016194251A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US20180283388A1 (en) * | 2017-03-30 | 2018-10-04 | Kabushiki Kaisha Toyota Jidoshokki | Centrifugal compressor |
US10746191B2 (en) | 2017-03-31 | 2020-08-18 | Kabushiki Kaisha Toyota Jidoshokki | Centrifugal compressor |
-
2015
- 2015-03-31 JP JP2015073400A patent/JP2016194251A/ja active Pending
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