JP2014070545A - 可変容量型ベーンポンプ - Google Patents

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Abstract

【課題】可変容量型ベーンポンプにおいて、ポンプカバーとロータ間のクリアランスを適正にすること。
【解決手段】カムリング4を収容するポンプボディ5と、ポンプボディ5を封止するポンプカバー6、206と、を備え、ポンプカバー6は、拡張するポンプ室7に対峙する吸込領域対峙部6Aと、収縮する前記ポンプ室7に対峙する吐出領域対峙部6Bと、ポンプ室7の作動流体圧に対する吐出領域対峙部6Bの剛性を吸込領域対峙部6Aより高める補強部60と、を有する構成とする。
【選択図】図2

Description

本発明は、流体圧供給源として用いられる可変容量型ベーンポンプに関するものである。
特許文献1に開示された可変容量型ベーンポンプは、カムリングがピンを支点にして揺動することで、ロータに対するカムリングの偏心量が変化し、ポンプの吐出容量が変化する。
この種の可変容量型ベーンポンプは、ケーシングとしてカムリング等のポンプ機構を収容するポンプボディと、ポンプボディを封止するポンプカバーと、を備える。ポンプカバーは、ポンプボディ開口部を覆う板状の部位を有する。
特開2005−337146号公報
上記のポンプカバーは、カムリングの内側に生じる内圧(ポンプ室等の圧力)によって弾性変形する。しかし、ポンプカバーではカムリングの内圧が高くなる吐出領域に面する部位と内圧が低い吸込領域に面する部位との間で弾性変形量が相違するため、ポンプカバーとロータ間のクリアランスが不均一になるという問題点があった。
本発明は上記の問題点に鑑みてなされたものであり、可変容量型ベーンポンプにおいて、ポンプカバーとロータ間のクリアランスを適正にすることを目的とする。
本発明は、流体圧供給源として用いられる可変容量型ベーンポンプであって、回転駆動されるロータと、ロータに摺動自在に挿入される複数のベーンと、ベーンの先端が摺接する内周カム面を有し、ロータの回転軸に対して偏心可能なカムリングと、ロータとベーンとカムリングとによって画成される複数のポンプ室と、カムリングを収容するポンプボディと、ポンプボディを封止するポンプカバーと、を備え、ポンプカバーは、拡張するポンプ室に対峙する吸込領域対峙部と、収縮するポンプ室に対峙する吐出領域対峙部と、ポンプ室の作動流体圧に対する吐出領域対峙部の剛性を吸込領域対峙部より高める補強部と、を有することを特徴とする。
本発明では、ポンプカバーは、ポンプ室の作動流体圧に対する吐出領域対峙部の剛性が補強部によって吸込領域対峙部より高められることにより、ポンプ吐出圧(高圧)を受ける吐出領域対峙部とポンプ吸込圧(低圧)を受ける吸込領域対峙部との間で弾性変形量が相違することが抑えられる。よって、ポンプカバーとロータとのクリアランスを適正にすることができる。
本発明の第1実施形態に係る可変容量型ベーンポンプの正面図である。 可変容量型ベーンポンプの断面図である。 ポンプカバーの背面図である。 ポンプカバーの正面図である。 図3BのF−F線に沿うポンプカバーの断面図である。 本発明の第2実施形態に係るポンプカバーの正面図である。
以下、本発明の実施形態を添付図面に基づいて説明する。
(第1実施形態)
図1、2を参照して、本発明の実施形態に係る可変容量型ベーンポンプ100について説明する。
可変容量型ベーンポンプ(以下、単に「ベーンポンプ」と称する。)100は、車両に搭載される油圧機器(流体圧機器)、例えば、パワーステアリング装置や無段変速機等の油圧(流体圧力)供給源として用いられるものである。
以下、ベーンポンプ100が作動流体を吐出する構成について説明する。なお、ベーンポンプ100には、作動流体として、作動油(オイル)を用いるが、作動油の代わりに例えば水溶性代替液等の作動液を用いてもよい。
ベーンポンプ100は、駆動シャフト1にエンジン(図示省略)の動力が伝達され、駆動シャフト1に連結されたロータ2が回転する。図1では、ロータ2は回転軸Oを中心として矢印で示すように時計回りに回転する。
なお、「軸方向」は、ロータ2の回転軸Oが延びる方向を意味し、「径方向」はロータ2の回転軸Oを中心とする放射方向を意味する。
ベーンポンプ100は、作動流体を加圧するポンプ機構10として、ロータ2と、ロータ2の回転径方向に往復動する複数のベーン3と、ロータ2及びベーン3を収容するカムリング4とを備える。
ロータ2は、円環状に形成される。ロータ2には、複数のスリット2Aが一定の間隔をもって放射状に形成される。ロータ2の内周にはスプライン2Cが形成され、このスプライン2Cに駆動シャフト1のスプライン1Cが嵌合される。
ベーン3は、略矩形の平板状に形成され、スリット2Aに摺動自在に挿入される。
カムリング4は、円環状に形成される。カムリング4の内周には、円筒面状の内周カム面4Aが形成される。
カムリング4の内部には、ロータ2の外周、カムリング4の内周カム面4A、及び隣り合うベーン3によって複数のポンプ室7が画成される。
ベーンポンプ100は、ケーシングとしてポンプボディ5と、ポンプカバー6と、を備える。駆動シャフト1は、ポンプボディ5及びポンプカバー6に軸受(図示省略)を介して回転自在に支持される。
ポンプボディ5には、ポンプ機構10を収容するポンプ収容凹部5Aが形成される。ポンプ収容凹部5Aは、ポンプカバー6によって封止される。
図1は、ポンプボディ5からポンプカバー6が取り外された分解状態を示している。ポンプボディ5には、ポンプ収容凹部5Aのまわりに延びるフランジ部5Bが形成される。ポンプカバー6は、フランジ部5Bに複数のボルト19を介して締結される。
ポンプ収容凹部5Aの底面には、ロータ2及びカムリング4の一側部に当接するサイドプレート8が配置される。ロータ2及びカムリング4の他側部にはポンプカバー6に当接する。アダプタリング11、ロータ2、及びカムリング4は、それぞれの両側面がポンプカバー6とサイドプレート8の間に挟まれる。
アダプタリング11は、カムリング4を収容するカムリング収容部材として設けられる。ポンプカバー6とサイドプレート8の間にアダプタリング11が介在することにより、ポンプカバー6及びサイドプレート8のロータ2及びカムリング4に対する隙間が精度よく形成される。
サイドプレート8には、作動流体をポンプ室7内に導く吸込ポート16と、ポンプ室7内の作動流体を取り出して外部の流体圧機器に導く吐出ポート18と、が形成される。吸込ポート16は、吸込通路(図示省略)を介してタンク(図示省略)に連通される。吐出ポート18は、ポンプ吐出通路(図示省略)を介して流体圧機器に連通される。
サイドプレート20には、ベーン背圧室2Bに連通する背圧ポート23、24が形成される。背圧ポート23は、サイドプレート20を貫通する通孔(図示省略)を介して高圧室(図示省略)に連通される。ポンプ室7から吐出される作動流体圧が、吐出ポート18、高圧室、サイドプレート20の通孔、背圧ポート23、24を通じてベーン背圧室2Bに導かれる。ベーン3は、スリット2Aの奥部に画成されるベーン背圧室2Bの作動流体圧によってロータ2からカムリング4に向けて突出する方向に押圧される。
ポンプカバー6には、吸込ポート26と吐出ポート28と背圧ポート25、27とが、それぞれ円弧状に延びる溝状に形成される(図3A参照)。ポンプカバー6の吸込ポート26と吐出ポート28と背圧ポート25、27は、サイドプレート20の吸込ポート16と吐出ポート18と背圧ポート23、24に対して、ロータ2を挟んで対峙するように形成される。
ベーンポンプ100の作動時に、カムリング4内の吸込領域Iでは、内周カム面4Aに摺接するベーン3がロータ2から突出してポンプ室7が拡張し、タンクの作動流体が吸込通路を通じて吸込ポート16からポンプ室7に吸い込まれる。一方、カムリング4内の吐出領域Pでは、内周カム面4Aに摺接するベーン3がロータ2に押し込まれてポンプ室7が収縮し、ポンプ室7にて加圧された作動流体が吐出ポート18からポンプ吐出通路を通じて流体圧機器に供給される。遷移線Sは吸込領域Iと吐出領域Pとを分ける境界である。
以下、ベーンポンプ100の吐出容量(押しのけ容積)を変化させる構成について説明する。
ポンプボディ5のポンプ収容凹部5Aには、環状のアダプタリング11とカムリング4が収容される。アダプタリング11とカムリング4の間には、支持ピン13が介装される。カムリング4はアダプタリング11の内側で支持ピン13を支点に揺動し、ロータ2の回転軸Oに対して偏心する。
支持ピン13は、その両端部がサイドプレート8に形成された穴(図示省略)およびポンプカバー6に形成された穴29(図3A参照)にそれぞれ挿入されることにより、位置決めされる。
アダプタリング11のシール収容溝12には、カムリング4の揺動時にカムリング4の外周が摺接するスリッパシール14が介装される。カムリング4の外周とアダプタリング11の内周との間には、支持ピン13とスリッパシール14とによって、第一流体圧室31と第二流体圧室32とが区画される。
ベーンポンプ100は、第一流体圧室31と第二流体圧室32に導かれる作動流体の圧力を制御する制御バルブ21を備える。制御バルブ21には、第一流体圧室31に連通する第一流体圧通路33と、第二流体圧室32に連通する第二流体圧通路34と、タンクに連通するドレン通路(図示省略)とポンプ吐出通路(図示省略)と、がそれぞれ接続される。
カムリング4は、制御バルブ21によって制御される第一流体圧室31と第二流体圧室32とポンプ室7の圧力バランスによって、支持ピン13について揺動する。カムリング4が揺動することによって、ロータ2に対するカムリング4の偏心量が変化し、ポンプ室7の吐出容量が変化する。カムリング4が図1にて右方向に揺動すると、ロータ2に対するカムリング4の偏心量が小さくなり、ポンプ室7の吐出容量が小さくなる。これに対して、カムリング4が図1にて左方向に揺動すると、ロータ2に対するカムリング4の偏心量が大きくなり、ポンプ室7の吐出容量が大きくなる。
以下、ポンプカバー6の構成について説明する。
図3Aはポンプカバー6を内側から見た背面図である。図3Bはポンプカバー6を外側から見た正面図である。図3Cは、図3BのF−F線に沿うポンプカバー6の断面図である。
ポンプカバー6は径方向に延びる板状に形成され、複数のボルト孔61〜65が開口される。ボルト18は、ボルト孔61〜65を挿通してポンプボディ5のネジ穴(図示省略)に螺合することによって、ポンプカバー6をポンプボディ5に締結する。
ポンプカバー6の中央部には筒状のブラケット部67が軸方向に突出して形成される。遷移領域段差部6Cは、ブラケット部67から径方向に延びている。
駆動シャフト1は、ポンプカバー6のブラケット部30を貫通し、その先端部にプーリ(図示省略)が連結され、エンジンの動力が伝達されるようになっている。ブラケット部67の内側には、駆動シャフト1を回転自在に支持する軸受(図示省略)が介装されるとともに、この軸受の外側に配置されて駆動シャフト1に摺接するシールリング(図示省略)が介装される。
なお、上述した構成に限らず、駆動シャフト1が、ポンプカバー6を貫通せず、ポンプボディ5を貫通する構成としてもよい。
ポンプカバー6は、ポンプ室7を画成する平面状の端面66を有する。この端面66には、吸込ポート26と吐出ポート28と背圧ポート25、27がそれぞれ開口している。
端面66のポンプボディ5のフランジ部5B(図1参照)に当接する部位には、制御バルブ21に連通した第一流体圧通路33と第二流体圧通路34を画成する通孔が開口している。
ポンプカバー6は、遷移線Sを境界として、吸込領域対峙部6Aと吐出領域対峙部6Bとに分けられる。吸込領域対峙部6Aは、吸込領域Iにおいて拡張するポンプ室7に対峙する部位を含む半部である。一方、吐出領域対峙部6Bは、吐出領域Pにおいて収縮するポンプ室7に対峙する部位を含む半部である。
前記のようにカムリング4の内側で各ベーン3によって放射状に仕切られる各ポンプ室7は、ロータ2の回転に伴って吸込領域Iと吐出領域Pとを循環する。吸込領域Iでは、ポンプ室7の容量が拡張して吸込ポート16からの作動流体がポンプ室7に吸い込まれる。一方、吐出領域Pでは、ポンプ室7の容量が収縮してポンプ室7の作動流体が吐出ポート18から吐出される。吸込領域Iと吐出領域Pの間には二つの遷移領域があり、この遷移領域では作動流体がポンプ室7に一時的に閉じ込められる。上記の遷移線Sは、ロータ2の回転軸Oと交差し、かつ二つの遷移領域と交差して延びる1本の直線である。また、遷移線Sは、ロータ2の回転軸Oと交差し、かつ二つの遷移領域をそれぞれ等分するように延びる2本の直線からなる折れ線であってもよい。
ポンプカバー6は、カムリング4の内側に生じる内圧(ポンプ室7、ベーン背圧室2B等の圧力)によって弾性変形するが、吐出領域Pと吸込領域Iの流体圧力差によって吸込領域対峙部6Aと吐出領域対峙部6Bに生じる弾性変形量が相違すると、ポンプカバー6とロータ2間のクリアランスが不均一になる。
これに対処して、ポンプカバー6には、ポンプ室7の作動流体圧に対する吐出領域対峙部6Bの剛性を吸込領域対峙部6Aより高める補強部60が設けられる。
本実施形態において、補強部60は、吐出領域対峙部6Bにおける軸方向の厚さが吸込領域対峙部6Aにおける軸方向の厚さより大きく形成された部位である。
吐出領域対峙部6Bと吸込領域対峙部6Aは、それぞれ径方向に延びる平板状に形成される。補強部60が設けられることにより、吐出領域対峙部6Bの軸方向の厚さTBが吸込領域対峙部6Aの軸方向の厚さTAより大きくなっている。この厚さTB、TAは、吐出領域対峙部6Bと吸込領域対峙部6Aに生じる最大弾性変形量が互いに同等になるように、吐出領域P、吸込領域Iの流体圧力に応じてそれぞれ設定される。
ポンプカバー6において、吐出領域対峙部6Bから吸込領域対峙部6Aへと軸方向の厚さが減少する遷移領域段差部6Cが設けられる。図3Bにおいて、遷移領域段差部6Cは遷移線S上に延びるように配置される。
遷移領域段差部6Cは、その外壁が軸方向に対して傾斜する面状に形成される。これにより、遷移領域段差部6Cでは、吐出領域対峙部6Bから吸込領域対峙部6Aにかけてポンプカバー6の軸方向の厚さが次第に減少する。
なお、上述した構成に限らず、遷移領域段差部6Cは、その外壁が軸方向に対して平行となる面状に形成してもよい。
吐出領域対峙部6Bと吸込領域対峙部6Aは、それぞれの外壁面68、外壁面69が端面66と平行に延びる平板状に形成される。
なお、上述した構成に限らず、吐出領域対峙部6Bと吸込領域対峙部6Aは、ブラケット部67から離れるのにしたがって軸方向の厚さが減少するように形成してもよい。この場合には、外壁面68、外壁面69が円錐台状に傾斜して延びる。
本実施形態によれば、以下に示す作用効果を奏する。
〔1〕ポンプカバー6は、ポンプ室7の作動流体圧に対する吐出領域対峙部6Bの剛性が補強部60によって吸込領域対峙部6Aより高められることにより、ポンプ吐出圧(高圧)を受ける吐出領域対峙部6Bとポンプ吸込圧(低圧)を受ける吸込領域対峙部6Aとの間で弾性変形量が相違することを抑えられる。これによってポンプカバー6とロータ2とのクリアランスが適正に保たれる。このため、高負荷時にもロータ2が円滑に回転し、ロータ2等に焼き付きが生じることを抑えられる。ポンプカバー6の変形が抑えられることで、変形による隙間からの作動流体の漏れも抑えられる。
〔2〕ポンプカバー6は、吐出領域対峙部6Bにおけるロータ2の回転軸O方向の厚さが吸込領域対峙部6Aおけるロータ2の回転軸方向の厚さより大きく形成された補強部60を備えることにより、カムリング4の内圧に対する吐出領域対峙部6Bの剛性を高められるとともに、ポンプカバー6の外形形状を簡素化することができる。
〔3〕遷移領域段差部6Cは、収縮と拡張が切り換わるポンプ室7に対峙して吐出領域対峙部6Bから吸込領域対峙部6Aへと軸方向の厚さが減少するように形成されるため、吐出領域対峙部6Bの剛性が高められるとともに、吸込領域対峙部6Aの軸方向の厚さが広い範囲で削減され、ポンプカバー6の軽量化が図れる。
遷移領域段差部6Cは、ポンプカバー6の中央部にてブラケット部67から径方向に延びているため、筒状のブラケット部67と共同してポンプカバー6の中央部の剛性を有効に高められる。
(第2実施形態)
次に、図4を参照して、本発明の第2実施形態を説明する。以下では、上記第1実施形態と異なる点を中心に説明し、上記第1実施形態の可変容量型ベーンポンプと同一の構成には同一の符号を付して説明を省略する。
上記第1実施形態に係る可変容量型ベーンポンプ100では、ポンプカバー6の吐出領域対峙部6Bにおける軸方向の厚さが吸込領域対峙部6Aにおける軸方向の厚さより大きく形成された補強部60が設けられる構成であった。第2実施形態に係る可変容量型ベーンポンプ200では、ポンプカバー206の吐出領域対峙部206Bの外壁面208からリブ状に突出する複数の補強部261〜266が設けられる。
ポンプカバー206は、第1実施形態に係るポンプカバー6と同様に、吸込領域対峙部206Aと吐出領域対峙部206Bとに分けられる。吸込領域対峙部206Aは、吸込領域Iにおいて拡張するポンプ室に対峙する部位を含む半部である。一方、吐出領域対峙部206Bは、吐出領域Pにおいて、収縮するポンプ室に対峙する部位を含む半部である。
リブ状の補強部261〜266は、ロータの回転軸Oを中心とする放射状に形成される。
補強部261〜266の基端は、ブラケット部67に連接して形成される。このため、補強部261〜266は、筒状のブラケット部67と共同してポンプカバー206の中央部の剛性を有効に高められる。
リブ状の補強部261、266は、遷移線Sに沿って延び、吐出領域対峙部206Bと吸込領域対峙部206Aに渡って形成される。
リブ状の補強部262、263、264は、径方向に延び、その基端部が通路壁部267に連接して形成される。この通路壁部267は、吐出領域対峙部206Bの外壁面208から突出した部位であり、その内部に制御バルブに連通した第一流体圧通路と第二流体圧通路を画成する通孔が形成される。このため、補強部262、263、264は、通路壁部267と共同してポンプカバー206の剛性を有効に高められる。
吐出領域対峙部206Bの外壁面208と吸込領域対峙部206Aの外壁面209とは、両者の間に段差(遷移領域段差部)がなく、平面状に延びる。
ポンプカバー206は、リブ状の補強部261〜266の本数及び形状がそれぞれ吐出領域P、吸込領域Iの流体圧力に応じて設定され、吸込領域対峙部206Aと吐出領域対峙部206Bに生じる最大弾性変形量が互いに同等になるように構成される。
以上の第2実施形態によれば、第1実施形態と同様に前記〔1〕の作用効果を奏するとともに、以下に示す作用効果を奏する。
〔4〕ポンプカバー206の吐出領域対峙部206Bの外壁面208からリブ状の補強部261〜266が突出することにより、カムリングの内圧に対する吐出領域対峙部206Bの剛性を有効に高められ、ポンプカバー206の軽量化が図られる。
〔5〕複数の補強部261〜266は、ロータの回転軸Oを中心とする放射状に延びることにより、カムリングの内圧に対するポンプカバー206の中央部の剛性を有効に高められ、ロータとのクリアランスが適正に保たれる。
本発明は上記の実施形態に限定されずに、その技術的な思想の範囲内において種々の変更がなしうることは明白である。
本発明の可変容量型ベーンポンプは、車両に搭載される例えばパワーステアリング装置や無段変速機等の油圧供給源に利用できるとともに、他の機械、設備の流体圧力供給源にも利用できる。
2 ロータ
3 ベーン
4 カムリング
4A 内周カム面
5 ポンプボディ
6、206 ポンプカバー
6A、206A 吸込領域対峙部
6B、206B 吐出領域対峙部
6C 遷移領域段差部
7 ポンプ室
60、261〜266 補強部
100、200 可変容量型ベーンポンプ

Claims (5)

  1. 流体圧供給源として用いられる可変容量型ベーンポンプであって、
    回転駆動されるロータと、
    前記ロータに摺動自在に挿入される複数のベーンと、
    前記ベーンの先端が摺接する内周カム面を有し、前記ロータの回転軸に対して偏心可能なカムリングと、
    前記ロータと前記ベーンと前記カムリングとによって画成される複数のポンプ室と、
    前記カムリングを収容するポンプボディと、
    前記ポンプボディを封止するポンプカバーと、を備え、
    前記ポンプカバーは、
    拡張する前記ポンプ室に対峙する吸込領域対峙部と、
    収縮する前記ポンプ室に対峙する吐出領域対峙部と、
    前記ポンプ室の作動流体圧に対する前記吐出領域対峙部の剛性を前記吸込領域対峙部より高める補強部と、を有することを特徴とする可変容量型ベーンポンプ。
  2. 前記補強部は、前記吐出領域対峙部における前記ロータの回転軸方向の厚さが前記吸込領域対峙部おける前記ロータの回転軸方向の厚さより大きく形成された部位であることを特徴とする請求項1に記載の可変容量型ベーンポンプ。
  3. 前記ポンプカバーは、収縮と拡張が切り換わる前記ポンプ室に対峙して前記吐出領域対峙部から前記吸込領域対峙部へと前記ロータの回転軸方向の厚さが減少する遷移領域段差部をさらに有することを特徴とする請求項2に記載の可変容量型ベーンポンプ。
  4. 前記補強部は、前記吐出領域対峙部の外壁面からリブ状に突出する部位であることを特徴とする請求項1に記載の可変容量型ベーンポンプ。
  5. 複数の前記補強部が前記ロータの回転軸を中心として放射状に延びることを特徴とする請求項4に記載の可変容量型ベーンポンプ。
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