JP2009174448A - 流体ポンプ - Google Patents

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Kohei Nomura
康平 野村
Mikinao Suzuki
幹尚 鈴木
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Abstract

【課題】インナーロータの両側面とハウジングの摺動面との摺動抵抗が抑えられ、インナーロータのスムーズな回転が可能となること。
【解決手段】第1ハウジング部材2Aのインナーロータ7と摺動する第1の内面2Aaには、第1吸入室32の両端の略半円同士に接する軸心側の接線よりもポンプ室21の径方向外側に、インナーロータ7の径方向内側から径方向外側に往くに従い、第1ハウジング部材2Aとインナーロータ7との隙間(第1空隙部32b)が徐々に広くなる第1傾斜面32aが形成され、第2ハウジング部材2Bのインナーロータ7と摺動する第2の内面2Baには、第2吐出室43の両端の略半円同士に接する軸心側の接線よりもポンプ室21の径方向外側に、インナーロータ7の径方向内側から径方向外側に往くに従い、第2ハウジング部材2Bとインナーロータ7との隙間(第2空隙部43b)が徐々に広くなる第2傾斜面43aが形成されること。
【選択図】図1

Description

本発明は主に、自動車用内燃機関に使用する流体ポンプに関する。
従来の流体ポンプは、例えば特許文献1に開示されているように、軸受が形成されているハウジングと、ハウジングに設けられたポンプ室と、ポンプ室に収容されたインナーロータ及びアウターロータと、ポンプ室に連通した吸入圧室および吐出圧室とを備えている。回転軸の一端には、インナーロータが固定され、他端部には回転子が固定されている。
電動モータは、回転子を備える他、モータカバーと、モータカバーに回転子の周囲に磁界を発生させる固定子とを備えている。
電動モータが駆動されると、この電動モータの回転子が回転軸と共にインナーロータを駆動し、インナーロータ及びアウターロータのポンプ作用により、吸入圧室に流体を吸入し、この吸入流体を吐出圧室から吐出する。
吐出圧室は、第一吐出圧室及び第二吐出圧室で構成され、第二吐出圧室は連絡流路で軸端収納室と連通されている。吐出圧室のインナーロータの非軸支側面に対向する開口面積は、インナーロータの軸支側面に対向する開口面積よりも大きくなっている。このため、吐出圧室の流体によってインナーロータの非軸支側面に作用する荷重は、連絡流路及び軸端収納室の開口面積の分だけ、インナーロータの軸支側面に作用する荷重よりも大きくなる。
つまり、吐出圧室のインナーロータの非軸支側面に作用する荷重を大きくすることにより、インナーロータの傾斜を抑制する。
特開2006−233844号公報
上記のように、特許文献1の発明は、インナーロータに作用する吸入圧及び吐出圧との流体圧差のために発生するインナーロータの傾斜を抑制するものである。しかしながら、インナーロータの傾斜を抑制するためには、連絡流路及び軸端収納室を形成する必要があった。この結果、構造が複雑になり、改善の余地があった。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は流体ポンプにおいて、吸入圧と吐出圧とによってロータが傾斜しても、簡単な構造でロータの両側面とポンプ室の摺動面との摺動抵抗が抑えられ、ロータのスムーズな回転が可能な流体ポンプを提供することにある。
上記の技術的課題を解決するために本発明に講じられた第1の技術的手段は、
ポンプ室と、前記ポンプ室に連通する吸入室及び吐出室とを有するハウジングと、
該ハウジングに軸受を介して回転自在に支持された片持軸と、
前記ポンプ室内に配置され、前記片持軸に一体回転可能に設けられて前記ポンプ室の外周側に作動室を形成するロータとを備え、
前記ポンプ室は、前記片持軸の軸支側に位置する第1の内面と、該第1の内面と前記ロータを介して対向し前記片持軸の非軸支側に位置する第2の内面とを有し、
前記吸入室側の前記第1の内面と前記ロータの側面との隙間が、前記吸入室側の前記第2の内面と前記ロータの側面との隙間よりも広くなるように、前記吸入室側の第1の内面に第1空隙部を形成し、
前記吐出室側の前記第2の内面と前記ロータの側面との隙間が、前記吐出室側の前記第1の内面と前記ロータの側面との隙間よりも広くなるように、前記吐出室側の第2の内面に第2空隙部を形成したことを特徴とする流体ポンプである。
第2の技術的手段は、第1の技術的手段において、
前記吸入室及び前記吐出室の前記ポンプ室への開口部は、大小2つの円弧と、該大小2つの円弧の両端に繋がれた略半円とによって形成され、
前記第1空隙部は、前記吸入室の両端の略半円同士に接する軸心側の接線よりも前記ポンプ室の径方向外側に形成され、
前記第2空隙部は、前記吐出室の両端の略半円同士に接する軸心側の接線よりも前記ポンプ室の径方向外側に形成されたことを特徴とする流体ポンプである。
第3の技術的手段は、第2の技術的手段において、
前記第1空隙部は、前記ポンプ室の径方向内側から径方向外側に往くに従い、前記第1の内面と前記ロータの側面との隙間が徐々に広くなる第1傾斜面によって形成され、
前記第2空隙部は、前記ポンプ室の径方向内側から径方向外側に往くに従い、前記第2の内面と前記ロータの側面との隙間が徐々に広くなる第2傾斜面によって形成されることを特徴とする流体ポンプである。
第4の技術的手段は、第2の技術的手段において、
前記第1空隙部は、前記ポンプ室と前記ロータの側面との隙間がステップ状に広くなる第1段差面によって形成され、
前記第2空隙部は、前記ポンプ室と前記ロータの側面との隙間がステップ状に広くなる第2段差面によって形成されることを特徴とする流体ポンプである。
請求項1の発明によると、吸入室側の第1の内面とロータの側面との隙間が、吸入室側の第2の内面とロータの側面との隙間よりも広くなるように、吸入室側の第1の内面に第1空隙部を形成し、吐出室側の第2の内面とロータの側面との隙間が、吐出室側の第1の内面とロータの側面との隙間よりも広くなるように、吐出室側の第2の内面に第2空隙部を形成したことにより、ロータが傾斜しても、周速の速いロータの周縁側部とポンプ室とが擦れ合わず、周速の遅いロータの軸心側の側面とポンプ室とが擦れ合うことにより、ロータとポンプ室との摺動抵抗が抑えられ、ロータのスムーズな回転が可能となる。
請求項2の発明によると、吸入室及び吐出室のポンプ室への開口部は、大小2つの円弧と、大小2つの円弧の両端に繋がれた略半円とによって形成され、第1空隙部は、吸入室の両端の略半円同士に接する軸心側の接線よりもポンプ室の径方向外側に形成され、第2空隙部は、吐出室の両端の略半円同士に接する軸心側の接線よりもポンプ室の径方向外側に形成されたことにより、意図せず吐出室側に形成された第2空隙部から吸入室側に形成された第1空隙部へ流体が流れ込むことが防止でき、流体ポンプの性能を維持することができる。
請求項3の発明によると、第1空隙部は、ポンプ室の径方向内側から径方向外側に往くに従い、第1の内面とロータの側面との隙間が徐々に広くなる第1傾斜面によって形成され、第2空隙部は、ポンプ室の径方向内側から径方向外側に往くに従い、第2の内面とロータの側面との隙間が徐々に広くなる第2傾斜面によって形成されることにより、ポンプ室の簡単な加工で第1傾斜面及び第2傾斜面を備えることができる。
請求項4の発明によると、第1空隙部は、ポンプ室とロータの側面との隙間がステップ状に広くなる第1段差面によって形成され、第2空隙部は、ポンプ室とロータの側面との隙間がステップ状に広くなる第2段差面によって形成されることにより、ポンプ室の簡単な加工で第1段差面及び第2段差面を備えることができる。
以下、本発明をトロコイドポンプに適用した場合を例に挙げて、第1の実施形態について図面に基づいて説明する。
図1に示すように、本実施形態に係るトロコイドポンプは、ポンプハウジング2と、ポンプハウジング2に収容されたインナーロータ7及びアウターロータ8と、ポンプハウジング2の他端側に位置するモータハウジング13と、モータハウジング13の内部に回転子11と固定子12とを有した電動モータ10とで構成されている。
ポンプハウジング2は、ポンプ室21が形成されている第1ハウジング部材2Aと、ポンプ室21の一方の開放面を閉塞する第2ハウジング部材2Bとによって構成されている。
モータハウジング13は、第1ハウジング部材2Aに図示しないボルト等の固定部材により固定されている。モータハウジング13のポンプハウジング2が固定されている側とは反対側に、ドライバ収納室15が設けられている。このドライバ収納室15には、電動モータ10の動作制御を行うためのモータドライバ14が収納されている。
吸入室3は、第1ハウジング部材2Aに形成された第1吸入室32と、第2ハウジング部材2Bに形成され流体を吸入する第2吸入室33とで構成されている。
第1吸入室32及び第2吸入室33のポンプ室21への開口部は、大小2つの円弧と、大小2つの円弧の両端に繋がれた略半円とによって形成されている。
吐出室4は、第1ハウジング部材2Aに形成された第1吐出室42と、第2ハウジング部材2Bに形成され流体を吐出する第2吐出室43とで構成されている。
第1吐出室42及び第2吐出室43のポンプ室21への開口部は、大小2つの円弧と、大小2つの円弧の両端に繋がれた略半円とによって形成されている。
回転部材61は、ポンプ室21に収容されてシャフト6の一端部に固定されているインナーロータ7と、モータハウジング13の内部に位置してシャフト6の他端部に固定されている回転子11とで構成されている。
軸受部5は、第1ハウジング部材2Aに一体的に形成されたすべり軸受としており、シャフト6の中間部を回転自在に支持している。これにより、シャフト6は、第1ハウジング部材2Aに対して1つの軸受部5のみで支持された片持構造となっている。また、流体の一部が軸受部5とシャフト6との間に入り込んで潤滑され、軸受部5の回転子11に隣接する部位には、流体を液密的に封止するためのシール部材51が配置されている。
流体を吐出口4から外部へ流す時は、モータドライバ14により電動モータ10への通電が制御される。電動モータ10が駆動されると、インナーロータ7も一体的に回転する。インナーロータ7は、軸支側面7bと第1ハウジング部材2Aの第1の内面2Aaとの間、及び非軸支側面7aと第2ハウジング部材2Bの第2の内面2Baとの間で摺動しながらポンプ室21内を回転する。
第1ハウジング部材2Aのインナーロータ7と摺動する第1の内面2Aaには、第1吸入室32の両端の略半円同士に接する軸心側の接線よりもポンプ室21の径方向外側に、インナーロータ7の径方向内側から径方向外側に往くに従い、第1ハウジング部材2Aとインナーロータ7の側面との隙間(第1空隙部32b)が徐々に広くなる平面形状の第1傾斜面32aが形成されている。
第2ハウジング部材2Bのインナーロータ7と摺動する第2の内面2Baには、第2吐出室43の両端の略半円同士に接する軸心側の接線よりもポンプ室21の径方向外側に、インナーロータ7の径方向内側から径方向外側に往くに従い、第2ハウジング部材2Bとインナーロータ7の側面との隙間(第2空隙部43b)が徐々に広くなる平面形状の第2傾斜面43aが形成されている。
尚、図1に示す第1傾斜面32aと第2傾斜面43aとは、傾斜を誇張して記載している。実際には、インナーロータ7と第1の内面2Aa及び第2の内面2Baとの隙間は各々10〜20μm程度で、インナーロータ7の周縁側部と第1傾斜面32a及び第2傾斜面43aとの隙間(第1空隙部32b及び第2空隙部43b)は、インナーロータ7と第1の内面2Aa及び第2の内面2Baとの隙間から更に数10μm程度大きい値である。
図2及び図3に示す第2傾斜面43aは、実際には紙面手前側の第2ハウジング部材2Bに形成されており、説明のために2点鎖線で示している。
次に、トロコイドポンプの特徴であるインナーロータ7とアウターロータ8との形状について説明する。
図2に示すように、インナーロータ7は、外周側に複数の外歯71を形成している。
アウターロータ8は、インナーロータ7のシャフト6に対して偏心して配置された略円輪状となっている。アウターロータ8の内周側にはインナーロータ7の外歯71に噛み合う複数の内歯81が形成されている。また、アウターロータ8の外周面側は、ポンプ室21の円筒状の内壁面に沿って回転が可能となっている。
インナーロータ7の外歯71の歯数は、アウターロータ8の内歯81の歯数よりも一つ少ない。図2に示すように、インナーロータ7の外歯71の歯数が6に対して、アウターロータ8の内歯81の歯数は7となっている。これにより、インナーロータ7の外歯71とアウターロータ8の内歯81との間に、複数(インナーロータ7の外歯71の歯数と同数)の作動室9が形成されている。
各作動室9の容積が、インナーロータ7及びアウターロータ8の回転に伴って変化することにより流体を吐出する。すなわち、図2に示すようにインナーロータ7及びアウターロータ8が、反時計方向に回転する場合、図2における略上半分の領域Tでは、作動室9はインナーロータ7の回転に伴って容積が増大する。このため、作動室9の内部には、負圧である吸入圧が発生して流体を吸入する。一方、図2における略下半分の領域Uでは、作動室9はインナーロータ7の回転に伴って容積が減少する。ここでは、作動室9の内部に正圧が発生して流体を吐出する。
次に、インナーロータ7の軸方向の流体圧力について図4に基づいて説明する。
図4は、説明のためにポンプハウジング2とインナーロータ7との隙間や、軸受部5の内面とシャフト6との隙間を誇張して記載している。
ポンプ本体1が駆動されると、インナーロータ7には、流体の圧力の作用により、軸方向にはF2、F3、F5及びF6に示す荷重が作用する。
第1吐出室42のポンプ室21側に開口する開口部の形状と、第2吐出室43のポンプ室21側に開口する開口部の形状は略同一である。すなわち、インナーロータ7の側面における流体の吐出圧を受ける面積は、軸支側面7bと非軸支側面7aとで略同一である。よって、インナーロータ7が正圧である吐出圧の作用により受ける荷重はインナーロータ7の両側面で互いに釣り合う。図4においては、F2とF3とが釣り合う。
一方、吸入室3においても、第1吸入室32のポンプ室21側に開口する開口部の形状と、第2吸入室33のポンプ室21側に開口する開口部の形状とは略同一である。すなわち、インナーロータ7の側面における流体の吸入圧を受ける面積は、軸支側面7bと非軸支側面7aとで略同一である。よって、インナーロータ7が負圧である吸入圧の作用により受ける荷重はインナーロータ7の両側面で互いに釣り合う。図4においては、F5とF6とが釣り合う。
次に、インナーロータ7の径方向の流体圧力について図4に基づいて説明する。
ポンプ本体1が駆動されると、インナーロータ7には、流体の圧力の作用により、径方向にはF1及びF4に示す荷重が作用する。
吐出側作動室92の内部の流体は、正圧の吐出圧となっている。そのため、吐出側作動室92内の流体は、インナーロータ7を径方向内側(図4における上側)に向けて押圧する荷重F1を作用する。
吸入側作動室91の内部の流体は、負圧の吸入圧となっている。そのため、吸入側作動室91内の流体は、インナーロータ7を径方向外側(図4における上側)に向けて吸引する荷重F4を作用する。
したがって、インナーロータ7がポンプ室21内で傾斜し、シャフト6も軸受部5に対して傾斜する。同様に、回転子11が固定子12に対して傾斜する。しかし、インナーロータ7が傾斜しても、第1ハウジング部材2Aに形成された第1傾斜面32aと、第2ハウジング部材2Bに形成された第2傾斜面43aとがあるため、周速の速いのインナーロータ7の周縁側部とポンプハウジング2とが擦れ合うことが防止できる。そのため、周速の遅いインナーロータ7の軸心側の側面とポンプハウジング2とが擦れ合うため、インナーロータ7とポンプハウジング2との摺動抵抗が抑えられ、インナーロータ7のスムーズな回転が可能となる。
尚、本実施形態においては、図1に示す第1傾斜面32aと第2傾斜面43aとが、平面である場合を例示したが、平面にとらわれることなく、凹面や凸面であっても良い。
本発明の第2の実施形態について図5に基づいて説明する。
本実施形態のポンプハウジング102は、第1の実施形態の第1ハウジング部材2Aに形成された第1傾斜面32aと第2ハウジング部材2Bに形成された第2傾斜面43aとを、第1段差面132a及び第2段差面143aに変更した点が異なるだけであり、それ以外の構成は同じであるのでポンプハウジング102以外の説明は省略する。
ポンプハウジング102は、ポンプ室121が形成されている第1ハウジング部材102Aと、ポンプ室121の一方の開放面を閉塞する第2ハウジング部材102Bとによって構成されている。
第1吸入室132及び第2吸入室133のポンプ室21への開口部は、大小2つの円弧と、大小2つの円弧の両端に繋がれた略半円とによって形成されている。
第1吐出室142及び第2吐出室143のポンプ室21への開口部は、大小2つの円弧と、大小2つの円弧の両端に繋がれた略半円とによって形成されている。
第1ハウジング部材102Aのインナーロータ7の側面と摺動する第1の内面102Aaには、第1吸入室132の両端の略半円同士に接する軸心側の接線よりもポンプ室21の径方向外側に、第1ハウジング部材102Aとインナーロータ7の側面との隙間(第1空隙部32b)がステップ状に広くなる第1段差面132aが形成されている。
第2ハウジング部材102Bのインナーロータ7の側面と摺動する第2の内面102Baには、第2吐出室143の両端の略半円同士に接する軸心側の接線よりもポンプ室21の径方向外側に、第2ハウジング部材102Bとインナーロータ7の側面との隙間(第2空隙部43b)がステップ状に広くなる第2段差面143aが形成されている。
尚、図5に示す第1段差面132aと第2段差面143aとは、段差を誇張して記載している。実際には、インナーロータ7と第1の内面102Aa及び第2の内面102Baとの隙間は各々10〜20μm程度で、インナーロータ7の周縁側部と第1段差面132a及び第2段差面143aとの隙間は、インナーロータ7と第1の内面102Aa及び第2の内面102Baとの隙間から更に数10μm程度大きい値である。
第1の実施形態及び第2の実施形態は、本発明をトロコイドポンプに適用した場合を例として説明したが、本発明の適用範囲はこれに限定されるものではない。すなわち本発明は、シャフト6が片持構造であって、そのロータ7の外周側にポンプ室21が形成される流体ポンプに適用することができる。
本発明の第1の実施形態に係るポンプの内部構造を示す断面図。 図1のII−II断面矢視図。 図1のIII−III断面矢視図。 本発明の第1の実施形態に係るポンプの作用を示す説明図。 本発明の第2の実施形態に係るポンプの内部構造を示す断面図。
符号の説明
1・・・ポンプ本体
2・・・ポンプハウジング
2A・・・第1ハウジング部材
2Aa・・・第1の内面
2B・・・第2ハウジング部材
2Ba・・・第2の内面
3・・・吸入室
4・・・吐出室
5・・・軸受部
6・・・シャフト(片持軸)
7・・・インナーロータ(ロータ)
7a・・・非軸支側面
7b・・・軸支側面
8・・・アウターロータ
9・・・作動室
10・・・電動モータ
11・・・回転子
12・・・固定子
13・・・モータハウジング
14・・・モータドライバ
15・・・ドライバ収納室
21・・・ポンプ室
32・・・第1吸入室
32a・・・第1傾斜面
32b・・・第1空隙部
33・・・第2吸入室
42・・・第1吐出室
43・・・第2吐出室
43a・・・第2傾斜面
43b・・・第2空隙部
51・・・シール部材
61・・・回転部材
71・・・外歯
81・・・内歯
91・・・吸入側作動室(作動室)
92・・・吐出側作動室(作動室)
102・・・ポンプハウジング
102A・・・第1ハウジング部材
102Aa・・・第1の内面
102B・・・第2ハウジング部材
102Ba・・・第2の内面
103・・・吸入室
104・・・吐出室
121・・・ポンプ室
132・・・第1吸入室
132a・・・第1段差面
133・・・第2吸入室
142・・・第1吐出室
143・・・第2吐出室
143a・・・第2段差面

Claims (4)

  1. ポンプ室と、前記ポンプ室に連通する吸入室及び吐出室とを有するハウジングと、
    該ハウジングに軸受を介して回転自在に支持された片持軸と、
    前記ポンプ室内に配置され、前記片持軸に一体回転可能に設けられて前記ポンプ室の外周側に作動室を形成するロータとを備え、
    前記ポンプ室は、前記片持軸の軸支側に位置する第1の内面と、該第1の内面と前記ロータを介して対向し前記片持軸の非軸支側に位置する第2の内面とを有し、
    前記吸入室側の前記第1の内面と前記ロータの側面との隙間が、前記吸入室側の前記第2の内面と前記ロータの側面との隙間よりも広くなるように、前記吸入室側の第1の内面に第1空隙部を形成し、
    前記吐出室側の前記第2の内面と前記ロータの側面との隙間が、前記吐出室側の前記第1の内面と前記ロータの側面との隙間よりも広くなるように、前記吐出室側の第2の内面に第2空隙部を形成したことを特徴とする流体ポンプ。
  2. 請求項1において、
    前記吸入室及び前記吐出室の前記ポンプ室への開口部は、大小2つの円弧と、該大小2つの円弧の両端に繋がれた略半円とによって形成され、
    前記第1空隙部は、前記吸入室の両端の略半円同士に接する軸心側の接線よりも前記ポンプ室の径方向外側に形成され、
    前記第2空隙部は、前記吐出室の両端の略半円同士に接する軸心側の接線よりも前記ポンプ室の径方向外側に形成されたことを特徴とする流体ポンプ。
  3. 請求項2において、
    前記第1空隙部は、前記ポンプ室の径方向内側から径方向外側に往くに従い、前記第1の内面と前記ロータの側面との隙間が徐々に広くなる第1傾斜面によって形成され、
    前記第2空隙部は、前記ポンプ室の径方向内側から径方向外側に往くに従い、前記第2の内面と前記ロータの側面との隙間が徐々に広くなる第2傾斜面によって形成されることを特徴とする流体ポンプ。
  4. 請求項2において、
    前記第1空隙部は、前記ポンプ室と前記ロータの側面との隙間がステップ状に広くなる第1段差面によって形成され、
    前記第2空隙部は、前記ポンプ室と前記ロータの側面との隙間がステップ状に広くなる第2段差面によって形成されることを特徴とする流体ポンプ。
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