JP2009144221A - 極低窒素鋼および極低硫極低酸素極低窒素鋼の溶製方法 - Google Patents

極低窒素鋼および極低硫極低酸素極低窒素鋼の溶製方法 Download PDF

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Abstract

【課題】工業的に容易にS,O,Nを同時に低減する溶鋼処理方法を提供する。
【解決手段】質量%で、C:0.002%以上0.4%以下,Mn:0.1%以上2%以下,Si:0.001%以上1%以下,S:0.005%以下,Al:0.005%以上1%以下,N:0.007%以下,O:0.005%以下なる溶鋼をRH式真空脱ガス処理装置にて、CaOを主体としたフラックスを溶鋼表面に吹き付けて脱硫する処理において、前記フラックス吹き付け前の溶鋼にLa,CeおよびNdからなる群から選ばれる一種または二種以上を添加し、これらの溶鋼に対する濃度を合計で0.0005質量%以上とした後、前記フラックスを溶鋼表面に吹き付けることで[N]≦25ppmが実現され、添加合計濃度を0.0005質量%以上0.008質量%以下とすれば、[S]≦10ppm,[O]≦15ppmかつ[N]≦25ppmが実現される。
【選択図】図1

Description

本発明はラインパイプ、ガスタンク、鋼構造体等に用いられる極低硫極低酸素極低窒素厚板鋼の溶製方法に関し、詳しくは、減圧処理において短時間で鋼中酸素濃度、窒素濃度、硫黄濃度を極低濃度域まで低減する鋼の溶製方法に関する。
鋼中の硫黄(以下、「S」と記する。)、酸素(以下、「O」と記する。)、および窒素(以下、「N」と記する。)は、各種欠陥や溶接性の低下を招くため、従来からこれらの低減技術が多数開発されてきた。
しかし、近年では、要求性能が更に高まり、単なるS低減、O低減またはN低減のみでは不十分となり、S,O,Nを同時に低減することが求められるようになった。これに対応するには、従来のS,O,Nの各不純物を低減する技術の向上が必要となり、そのための技術がこれまでも提案されてきている(例えば特許文献1〜3)。
加えて、従来開発されたS,O,Nそれぞれの低減技術を用いることで、S,O,Nを同時に低減できると考えられてきたが、これが困難であることが解ってきた。
第一の理由は生産性の問題である。S,O,Nそれぞれを低減する処理を単純に組み合わせれば、処理時間が単に長くなるだけではなく、溶鋼温度降下の観点からそういった長時間処理は実質的に不可能である。
第二の理由は各元素の低減処理の化学反応が互いに干渉することである。例えばS、Oを低減すると溶鋼は吸窒しやすくなるためN低減が困難になる。また、介在物巻き込み抑制によるO低減のために溶鋼撹拌を弱めると、脱硫が滞りS低減が困難になる。
以上の理由から、工業的にはS,O,Nを同時に低減し、かつその低減量を従来よりも増加させることには課題が多かった。
特開平5−171253号公報 特開2000−297318号公報 特開2001−181730号公報
本発明は、上記課題に鑑み、RH式真空脱ガス処理装置を用いた脱硫処理において窒素濃度を25ppm以下に低減する鋼の溶製方法、および工業的に容易にS,O,Nを同時に低減する鋼の溶製方法を提供することにある。
1.RHによる高効率脱硫時の高効率低O低N化技術
SおよびOを低減すると溶鉄−気相界面における化学反応抵抗が小さくなるため、雰囲気中窒素分圧が高ければ吸窒が活発化するが、雰囲気中窒素分圧が十分に低ければ脱窒が活発化する。つまり、十分に雰囲気中窒素分圧を低くした状態で、S,Oを低減することで、Nも低減できることになる。十分に雰囲気中窒素分圧を低減できる工業的設備としてはRH、VOD、タンク脱ガスなどの真空脱ガス装置が一般的である。しかし、真空脱ガス装置を用いても、S,O,Nを同時に低減することは容易ではない。なぜなら、VODやタンク脱ガス装置では、溶鋼表面にスラグが存在するためS低減は容易であるが、スラグの巻き込みによるO低減効果の低下、およびスラグによる溶鋼自由表面の減少とスラグ重量に起因する溶鋼表面静圧増加とによるN低減効果の低下が起こる。一方、RHは真空槽内溶鋼表面にスラグが存在しないため、上記課題は生じないが、逆にS低減効果が低下する。
以上の様に、低S,O,N溶鋼を得る原理は容易であるが、現状の工業的設備においてこれを実現することは容易ではない。
前述した工業的設備での各課題を検討すると、VODやタンク脱ガス装置ではスラグによる脱窒阻害が発生するが、これを回避することは難しい。一方、RHではスラグによる阻害が生じない。そこで、RHにてS,O,Nを同時に効率よく極低濃度域まで低減できる技術を検討することとした。
ところで、RHにおいて低S化を図る技術は従来から多数開発されており、前述の特許文献1〜3はそのような技術を開示している。これらの技術により、RHにおいて極低S濃度までの高効率の脱硫が可能となっている。
しかしながら、近年要求されるのは、この高効率脱硫に加えて、低Oと低Nとを同時に図ることであり、従来技術では十分にこの要求に応えることができない。
そこで、本発明者らは従来のRHでの高効率脱硫に加えて、高効率低O低N化を図る技術を検討した。
2.鋼成分
上記の方針に基づき検討を行うにあたって、まず、本発明の処理対象となる鉄以外の鋼成分を以下の理由により特定した。なお、本明細書において、鋼組成およびREM濃度(詳細は後述。)における「%」は特にことわりがない場合は「質量%」を意味する。
C:Cは減圧下で脱酸元素として作用する他に、S,Nの活量に影響する。このため、Cが0.002%未満では低酸素化効果が不安定となり、0.4%を超えて高くなるとS,Nの活量が大きく変化し、反応機構が変化してしまう。そこで、Cは0.002%以上0.4%以下とした。
Mn:Mnも脱酸元素であり、各種鋼材特性を改善することから、必須元素である。従って、0.1%未満では脱酸が不安定になり、2%を超えて高くなるとSの活量を低下させ、脱硫を困難とする。従って、Mn濃度は0.1%以上2%以下とした。
Si:SiもMn同様脱酸安定に欠くことのできない元素であるが、0.001%未満では脱酸が不安定となり、1%を超えて高くなるとN活量を増加させ脱窒を促進する。本発明では、そのような低N化が容易な成分系でない成分系において窒素を含む不純物を効率的に低減することを目的としているので、Siは1%以下とする。
Al:Alは最も強い脱酸力を有する元素であるため、低O、低Sかつ低Nを実現するためには必須である。この脱酸効果を得るには0.005%以上が必要である。一方、1%を超えて高くなると再び溶解酸素濃度が高くなって低Oを実現することが困難となるため、1%未満が必要である。
S:Sは除去対象元素であるが、0.005%を超えて高くなると、物質収支的に脱硫剤使用量が大幅に増加するため、コストが増加する。そこで、本発明では0.005%以下の溶鋼を処理対象とする。
N:NもS同様除去対象元素であるが、0.007%を超えて高くなると処理時間を短縮することが困難となるため、0.007%以下の溶鋼を処理対象とした。
O:Oも除去対象元素であるが、Si,AlおよびMnが上記の濃度範囲にあると、O濃度が0.005%を超えて高い場合には、大量に非金属介在物(以下、「介在物」という。)が溶鋼中に存在することとなる。この状態で後述するCaO系フラックスを用いると、CaOフラックスが介在物と衝突することによって脱硫能が低下するため、O濃度は0.005%以下とした。
上記の必須の成分のほか、脱硫、脱酸、および/または脱窒に影響を及ぼさない範囲で他の元素が含まれていてもよい。
3.課題解決の基本方針
次に、上記の鋼組成を前提として、従来のRH脱硫技術に低O化、低N化を付与可能な技術を具体的に検討した。
低N化を図るにはS,Oが低いことが有利であり、低Sを図るには低Oであることが有利である。すると、低O化を図ることが最も優先されることであり、さらにSと親和力の強い元素を併用すれば効果が向上する可能性がある。すなわち、脱酸力を有し低O化を実現することができ、同時にSと親和力のある元素を用いることが望ましい。また、本発明は真空処理を前提にしていることから、蒸気圧の低い元素であることが望ましい。
以上のように考えると、この様な条件を満足する元素として、La、Ce、Nd、Y等の希土類元素(以下、「REM」と記する。)が知られている。つまり、これらREMを用いれば簡便な方法で低S低O低N鋼が得られると期待される。
しかし、REMを用いる場合には、以下の問題があり、現実には容易に使用できない。
第一にREMとOおよびSとが反応した結果生じる介在物の比重が溶鋼比重に近いため、これらが浮上しない。従って、REMを単純に添加すると溶解S濃度およびO濃度は低下するが、鋼中S濃度およびO濃度はあまり変化せず、むしろ清浄性が悪化する。
第二に、これらの介在物が存在すると鋳造時のノズル閉塞などの問題を誘発し、生産性を著しく低下させる。
第三にREM自体が鋼材特性に影響する場合があり、これらが鋼中に含まれることが不適当である場合がある。
すなわち、REMを用いることで低N等の精錬効果が見込めるが、REMのみで低O低S化を図ることで低N化を促進しようとしても、上記のような問題が発生し、現実には達成できないのである。この問題に対して、本発明者らは、CaOを主体としたフラックスの脱硫能力とREMの能力を適正に組み合わせることで、低O低S低N化を同時に図ることが可能であると考えた。
ここで、本発明における“CaOを主体としたフラックス”について説明する。CaOとは酸化カルシウム化合物を指すが、CaOとして工業的には炭酸カルシウムや水酸化カルシウム等の不純物が含まれる生石灰が用いられる場合が多い。したがって、本発明でいう”CaOを主体としたフラックス”とはフラックス中酸化カルシウム(CaO)の純分が80重量%以上であるフラックスを指す。なお、以下、この“CaOを主体としたフラックス”を単に「CaOフラックス」とも記述する。
REMと溶鋼中Sとの反応を抑制し、酸素活量のみをCaO上吹き初期から低減すれば、CaOフラックス脱硫が促進され、結果、REMによる低O化とCaOフラックスによる低S化によって、同時に脱窒も促進される。ただし、このとき、REMの添加濃度が過剰であれば、REMと溶鋼中Oとの反応によるREM酸化物系介在物の生成、およびREMとCaOフラックスとの反応が進行することによる清浄性の悪化とCaOフラックス脱硫能の低下とを招く。一方、REMの添加濃度が過小であれば、何ら効果が得られない。
4.溶鋼を用いた調査
従って、REMとCaOフラックス上吹き精錬とを用いて、低S低O低Nを同時に達成するとともに清浄性の維持向上を実現するには、REMの添加濃度に適正範囲が存在する。溶鋼中反応は、REMおよびCaOフラックスとSおよびOとの反応に加え、溶鋼からの脱窒と複数の反応とが同時進行する、競合反応速度過程となるため、熱力学的計算により、このREMの添加濃度の適正な範囲を明示することは不可能である。そこで、このREMの添加濃度の適正な範囲の明確化を目的として、溶鋼を用いて調査した。
調査は以下の方法で行った。溶鋼1500kgを1873Kに加熱し、雰囲気をAr雰囲気として圧力を133〜900Paとした。その後、上記の範囲に溶鋼成分を調整し、REMとしてLa,CeおよびNdからなる群から選ばれる一種または二種以上を混合し、所定の量を溶鋼に一括で添加した。なお、REMにはLa,Ce,Nd,Y等があり、これらの物性が近いことから同様の効果が期待されるが、本発明ではランタノイドであるLa、Ce、Ndを用いて調査を行った。
その後、速やかにCaOフラックスを上吹きランスからArガスと共に吹き付けた。CaOフラックスは100メッシュアンダー、Arガス流量は500Nl/min、ランスノズルはストレートとした。CaOフラックス吹き付け速度は500g/min、吹き付け時間は30minで、総吹き付けCaO量は15kgとした。CaOフラックス吹き付け直前のS濃度は30ppm、N濃度は30ppmである。
30minの吹き付け処理後、溶鋼からサンプルを採取し、溶鋼中O濃度、S濃度およびN濃度を定量した。なお、溶鋼中O濃度とは溶鋼に溶解している溶解Oと酸化物系介在物として溶鋼中に存在するOとの合計であり、溶鋼中S濃度とは溶鋼に溶解している溶解Sと硫化物系介在物として溶鋼中に存在するSとの合計である。また、介在物個数を計測したが、介在物個数は最もREMの添加濃度を低くしたときの介在物個数を1として規格化した。なお、介在物個数は走査型電子顕微鏡を用い、酸化物と硫化物を区分して計測した。計測対象介在物は大きさ1μm以上、被検面積は7cmである。
30minの吹き付け処理後のREM濃度とS濃度とN濃度との関係を図1に示す。ここで、REM濃度とは、La,CeおよびNdからなる群から選ばれる一種を添加した場合はそれらの溶鋼に対する濃度(単位:質量%)をいい、La,CeおよびNdからなる群から選ばれる二種以上を混合して添加した場合にはそれらの合計の溶鋼に対する濃度(単位:質量%)をいう。
図1から、REM濃度を0.0005%以上とすると低N化効果が非常に大きくなることが導かれる。つまり、REMを0.0005%以上とすることで、低窒素鋼を溶製することが可能となる。
一方、上記のようにREM濃度を0.0005%以上とすると低S化効果が大きくなるが、0.008%を超えると溶鋼中S濃度が増加する。Oも同様の挙動を示す。この現象は以下のように理解できる。REM濃度を0.0005%以上に高めると、REMによって低S化に有害なOが低減され、低S化が進行する。さらにREM濃度を高めると、REMとOとの反応およびREMとSとの反応が進行して溶解O濃度およびS濃度は低減されるが、REMの酸化物系介在物および硫化物系介在物が形成される。
低N化に有害なのは溶解するOおよびSであるから、REM濃度を高めれば低N化効果は大きくなる。しかし、生成したREM酸化物系介在物およびREM硫化物系介在物は比重が大きいため溶鋼から浮上分離しにくく、また、REMによって溶解するSが過度に消費されるためCaOフラックスによる低S化が進行しにくい。したがって、REM濃度を一定値以上高めると、溶解S濃度は低下するものの、同時に酸化物系介在物と硫化物系介在物が多数生成するため溶鋼中のO濃度およびS濃度は高くなる。
図2に溶鋼中介在物個数指数とREM濃度の関係を示す。REM濃度が0.007%を超えると、介在物個数が増加する傾向があることが示されている。この実験事実は上記推定を裏付けている。
以上の結果から、RHのようにスラグを有さない減圧下溶鋼表面にCaO系フラックスを吹き付けて低S化を図る処理においては、CaOフラックス吹き付け前の溶鋼におけるLa,CeおよびNdからなる群から選ばれる一種または二種以上の濃度を0.0005%以上0.008%以下とすることで、従来技術以上の低S化に加え、低N化低O化を同時に図ることができ、[S]≦10ppm,[O]≦15ppmかつ[N]≦25ppmなる極低硫極低酸素極低窒素鋼を溶製することが可能となることが明確化された。
ところで、前述したように微量であってもREMが鋼材に含有されることを回避しなければならない場合には、以下のようにしてREMを除去すればよい。CaOフラックス上吹き後には、S,O,Nの低減が終了しており、REMの精錬上の目的は達成されており不要となる。また、Nは気相に離脱し、SはCaOフラックスと共に、介在物は単独で溶鋼から取鍋スラグ中に離脱する。従って、溶鋼中REMを除去しても、再びN、S、O濃度が急激に増加することはない。
溶鋼からのREM除去は、その高い脱酸力を利用して、溶鋼に少量の酸素を添加すればよい。具体的には真空槽内溶鋼表面に酸素ガスを吹き付ける方法が最も簡便であり、吹き付ける酸素ガス量は溶鋼1ton当たり0.1〜0.4Nmで十分である。REMの平衡酸素活量は0.0001〜0.0003と非常に低く、また本発明で用いるREM濃度も低いため、極少量の酸素付与でREMを完全に除去できる。
前述した実験の後、異なる量の酸素ガス(0.05、0.1、0.3、0.4および0.45Nm)を溶鋼に吹き付けてこの点について確認した。その結果、0.05NmではREM濃度は0.0001%となり一部残留した。一方、0.1Nm以上ではREM濃度は分析限界以下となったが、0.45Nmでは酸素濃度が17ppmとなり酸素濃度の若干の増加が認められた。したがって、上記の確認実験により、REMを溶鋼中に残留させないためには、酸素を上吹きすればよいこと、好ましくは酸素ガス量を0.1〜0.4Nmにすべきであるとの知見が得られた。
以上述べたように、効率よく同時S,O,Nの低減を図るにはCaOフラックス上吹き前の溶鋼のREM濃度を0.0005%以上0.008%以下とすることが必要である。また、REMを溶鋼中に残留させないためにはCaOフラックス上吹き後に酸素ガスを上吹きすればよい。
本発明は、以上の知見に基づいてなされたもので、その要旨は下記の通りである。
(1)質量%で、C:0.002%以上0.4%以下、Mn:0.1%以上2%以下、Si:0.001%以上1%以下、S:0.005%以下、Al:0.005%以上1%以下、N:0.007%以下、O:0.005%以下なる溶鋼をRH式真空脱ガス処理装置にて、CaOを主体としたフラックスを溶鋼表面に吹き付けて脱硫する処理において、前記フラックス吹き付け前の溶鋼に、La、CeおよびNdからなる群から選ばれる一種または二種以上を添加し、これらの溶鋼に対する濃度を合計で0.0005質量%以上とした後、前記フラックスを溶鋼表面に吹き付けることを特徴とする[N]≦25ppmなる極低窒素鋼の溶製方法。
(2)質量%で、C:0.002%以上0.4%以下、Mn:0.1%以上2%以下、Si:0.001%以上1%以下、S:0.005%以下、Al:0.005%以上1%以下、N:0.007%以下、O:0.005%以下なる溶鋼をRH式真空脱ガス処理装置にて、CaOを主体としたフラックスを溶鋼表面に吹き付けて脱硫する処理において、前記フラックス吹き付け前の溶鋼にLa、CeおよびNdからなる群から選ばれる一種または二種以上を添加し、これらの溶鋼に対する濃度を合計で0.0005質量%以上0.008質量%以下とした後、前記フラックスを溶鋼表面に吹き付けることを特徴とする[S]≦10ppm,[O]≦15ppmかつ[N]≦25ppmなる極低硫極低酸素極低窒素鋼の溶製方法。
(3)前記フラックスを吹き付けた後に、溶鋼表面に酸素ガスを吹き付けることを特徴とする上記(1)記載の極低窒素鋼の溶製方法。
(4)前記フラックスを吹き付けた後に、溶鋼表面に酸素ガスを吹き付けることを特徴とする上記(2)記載の極低硫極低酸素極低窒素鋼の溶製方法。
本発明により、極低酸素濃度、極低硫黄濃度、および極低窒素濃度の溶鋼を効率よく、しかも一工程で製造することができる。
以下、本発明を詳細に説明する。
(1)RH処理前の工程
本発明を転炉とRHを用いて実施する場合を例に、最良の形態を説明する。転炉処理終了後に溶鋼を取鍋へ出鋼する。出鋼時にSi,Mn等の合金を加えても良いし、CaO等の造滓剤を添加しても良い。また、出鋼時にスラグ中低級酸化物を低減することを目的にスラグ改質剤やAlを用いても良い。このとき、スラグ量は10kg/ton以上となることが望ましい。これは、スラグ量が少ないと溶鋼表面の被覆効果が小さくなり、大気からの再酸化および吸窒を受けやすくなるためである。また、スラグ組成はスラグ中FeOとMnOとの合計が3質量%以下であることが好ましく、更に好ましくは1.5質量%以下である。スラグ中FeO,MnO濃度が高いと精錬処理後から鋳込み終了にかけての再酸化による清浄性悪化が進行しやすくなるためである。
取鍋はRHへ移動するが、必要に応じて不活性ガス吹き込みなどの取鍋精錬装置を用いて予備処理を施しても良い。特に、出鋼時の吸窒を抑制する場合、出鋼時のAl,Siの添加量を抑制することが効果的である。この場合、上記スラグ組成への制御が困難になるため、スラグ制御を行うことを目的に、RH処理前に不活性ガス吹き込みなどの取鍋精錬装置を用いて予備処理を行うと良い。ただし、この取鍋精錬装置を用いた処理を長時間行うとスラグ制御が容易になる一方、徐々に溶鋼中N濃度が増加すると共に処理時間が長くなり生産性が低下する。従って、取鍋精錬装置を用いる場合でもその処理時間は10分以内が望ましい。
(2)RHでの処理順序
RHへ取鍋を移送後、直ちに処理を開始する。RHでの処理は、脱水素等の真空脱ガス、溶鋼温度調整、成分調整、そして本発明による同時低O低N低S化処理がある。これらの処理はどの順番で実施しても差し支えないが、好ましくは、温度調整、成分調整、本発明、真空脱ガスの順である。これは、以下の理由による。温度調整は溶鋼にAlを添加した後、溶鋼に酸素を供給してAlの酸化熱を利用して行われるが、この処理ではアルミナ系介在物が生成する。本発明により低O化が図れるが、この温度調整処理が本発明の後となると、清浄性がやや悪化する場合がある。また、成分調整では各種合金が添加されるが、この合金中不純物としてN,O,Sが含有される場合がある。これらの不純物によって微量のN,O,Sが溶鋼に持ち込まれることは、本発明が意図する極低S,O,N鋼にとって好ましいことではない。また、脱酸元素であるAl、SiはREM添加前に調整しておくことが望ましい。
(3)CaOフラックス上吹き量
次に本発明の具体的方法を説明する。転炉処理終了時のS濃度は迅速分析によってRH処理前に知見することができる。このS濃度を元にCaOフラックス上吹き量をはじめに決定する。CaOフラックス上吹き総量W(kg/ton)は処理前溶鋼中S濃度[S](ppm)との関係で下記式(1)を満足することが望ましい。
W≧0.25×[S]+3 ・・・ (1)
処理前S濃度が高ければ主脱硫剤であるCaOは増加するが、本発明はREMとCaOによってさらに低Nも図るため、S濃度が非常に低くても3kg/ton以上のCaO上吹きが必要となる。なお、Wは18kg/ton以下であることが望ましい。Wが多いほど効果は増加するが、18kg/tonを超えて高くなると効果が飽和するに加えて、スラグ量が多くなる。
粉体の供給速度は溶鋼1tonあたりの速度で、0.5〜2.0kg/(ton・min)が好ましく、更に好ましくは0.8〜1.5kg/(ton・min)である。粉体供給速度が過度に遅いと総処理時間が長くなり、温度降下等の操業上の課題を生じる。一方、過度に早いと真空槽内溶鋼表面積に占めるフラックスの面積が増加し、脱窒有効界面積が減少する場合がある。
(4)REM添加方法と添加量
以上の様にCaOフラックス上吹き量と上吹き速度とを決定し、本発明による同時低O低N低S化処理に入る。
はじめにREMを添加する。REMの添加時期はCaOフラックス上吹き前であればよいが、REMを添加した後、長時間保持してしまうと、REMが耐火物等と反応して、その濃度が低下する。このため、CaOフラックス上吹き前のREM濃度が不安定となる恐れがある。従って、REM添加はCaOフラックス添加直前が望ましく、正確にはCaOフラックス上吹き開始1.5〜3分前に添加することがさらに望ましい。これは、REMの均一混合時間に相当し、CaOフラックス上吹き時に溶鋼成分を安定させるためである。
REM濃度は前述の0.0005質量%以上に調整するが、REMは真空槽内の溶鋼に添加すればよい。所定濃度に調整する方法として、実績歩留まりを用いればよいが、減圧添加時の通常歩留まりは60〜70%である。なお、窒素のみの低減を図る場合にはREM濃度は0.0005%以上に調整するが、窒素低減のみを図り、S、Oの低減が不要な場合でも、好ましくは、REM濃度は0.15%以下であることが望ましい。REM濃度が0.15%を超えて高くなると、S,Oの溶解度が高くなり、汚染等の外乱を受けやすくなるため、精錬反応が不安定化する場合がある。
添加するREMはLa,Ce,Ndといった金属を単独または混合して添加しても良いし、ミッシュメタルなどのこれらの合金を用いても良い。また、La,Ce,Nd等を混合させたものまたはこれらの合金を用いる場合には、その混合比は任意で良く、合計の濃度が上記の濃度を満足すればよい。ただし、濃度制御性をさらに向上させるにはLa,CeおよびNdからなる群から選ばれる一種類の金属または一種類のREMとAl,Si等との合金を用いることが望ましい。なお、ランタノイドであるLa,CeおよびNdはいずれも同等の効果を生じるが、Ndを用いることが好ましい。これは、Nd化合物の比重がLa,Ceより大きいため、溶鋼から浮上しにくく精錬効果をより高めることが期待されるためである。
REMの添加は真空槽内から一括で添加すればよいが、このときの真空槽内雰囲気圧力はRHの環流を維持できる程度の圧力、すなわち13kPa以下であればよく、好ましくは6.5kPa以下3.9kPa以上である。3.9kPa未満ではREMの飛散や蒸発によってREMを消耗する場合がある。6.5kPaを超えて圧力が高いと環流速度が遅くなり、均一混合までの所要時間が長くなる場合がある。
また、REM濃度がCaOフラックス上吹き中に低下する場合は、CaOフラックス上吹き前にREMを添加して前述の濃度範囲(0.0005質量%以上)内に調整した後、CaOフラックス上吹き中に再度REMを添加してもよい。ただし、CaOフラックス上吹き終了後のREM濃度が上記濃度範囲を満足する必要がある。
(5)CaOフラックス上吹き条件
REM濃度調整後にCaOフラックス上吹きを開始するが、このときの真空槽内雰囲気圧力は、3.9kPa以下が好ましく、さらに好ましくは0.4kPa以下である。雰囲気圧力が低いほど、CaOフラックス粉の溶鋼への侵入深さが深くなると同時に、溶鋼の撹拌が強くなるため反応効率がより向上する。
REM添加後に上吹きするCaOフラックスは酸化カルシウム単体の他、CaO純分が80%以上である生石灰やCaO含有物でもよい。さらに効果を高めるためにCaOフラックスにCa、Al、Mgの金属またはこれらの合金を混合しても良い。この金属Ca,Al,Mg等の好ましい範囲はCaO純分との重量比で100:2〜100:10の範囲である。100:2未満では効果が生じにくく、100:10を超えて高いとNの活量が低下するため効果が小さくなる傾向がある。さらに、フラックスの融点を低下させることを目的にAl、CaFなどのCa以外の酸化物もしくはCaのフッ化物などの化合物をCaOフラックスに混合しても良いが、本発明では高い精錬能力を十分発揮できるため、特にこれらを要さない。
CaOフラックス上吹きは前述した速度、量が好ましいが、さらに上吹きランス下端と真空槽内の溶鋼表面との鉛直距離は1m以上3m以下が望ましい。1m未満ではスプラッシュによるランス損耗が激しくなり、3mを超えて高いとフラックス粉の着地効率が低下する場合がある。また、キャリヤーガスはAr等の不活性ガスで、流量は2Nm/min以上10Nm/min以下であることが望ましい。2Nm/min未満ではフラックス粉の搬送が不安定となり、10Nm/minを超えて高くなるとスプラッシュ等が激しくなる。
ランスノズルの形状はラバール、ストレート、先細など如何なる形状でも良いが、粉体加速にはラバールノズルが望ましい。
以上の方法により、RHにてREM添加後にCaOフラックス上吹きを行うことで本発明を実施する。本発明実施後に、必要に応じて脱ガス、成分最終調整、温度調整を行えばよい。
(6)その他好適条件
なお、RH処理中のスラグ中CaOとAlの重量濃度比CaO/Alは1.5以上であることが望ましく、更に望ましくは1.8以上3.5以下である。CaO/Al比が1.5未満であると、復硫が起こりやすく、1.8を超えると復硫はほぼ抑制される。また、3を超えて高いとスラグ量が増加するに加えて、スラグが固化するなど操業性が低下する。
本発明により、溶鋼からの脱窒が促進されるが、本発明と同時にRH吸窒防止技術を併用するとさらに効果が高まる。吸窒防止法としては、浸漬管構造・耐火物材質の適正化の他、RH下部槽と取鍋間の空間を不活性ガス等でパージする方法が知られている。
また、鋼中REM濃度を高めたい場合は本発明処理後にREMを再添加すれば良い。REMは前述したようにS,Oと高い親和力を有するために、S,O濃度が高い状態でREM濃度を高めると酸硫化物介在物が多数生成する。このため、本発明に従い、S,Oを十分低減した後、所定REM濃度まで高めることが有効である。
なお、Ca処理が必要な場合は、RH処理後から鋳造までの間にCa処理を実施すればよい。Ca添加量をCa純分で0.1〜0.3kg/tonとすることで、介在物はCa系介在物に制御することができ、鋳造性や耐食性を改善できる。Caの添加方法は如何なる方法でも良いが、REM濃度を増加させる場合は、REM添加後にCa処理を行うことが望ましい。REM添加後にCa処理を行うことで、REM系介在物をCa系に制御することが可能となる。
また、その他製品特性確保を目的に必要に応じてCr,Ni,Cu,Mo,V,BおよびNbからなる群から選ばれる一種または二種以上を任意に添加しても良い。好ましくは、Cr:20%以下、Ni:10%以下、Cu:0.1%以下、Mo:2%以下、V:2%以下、B:0.003%以下、Nb:0.1%以下である。これらの元素は本発明が意図する精錬反応に影響しない。よって、強度、耐食性、溶接性等の製品特性を向上させることを目的にこれらの元素を任意に添加し、製品中濃度を調整しても良い。
予め、必要に応じて溶銑脱硫および溶銑脱燐処理を行った溶銑を、250トン(t)規模の上底吹き転炉に装入し、溶鉄中C含有率が0.03〜0.2%になるまで粗脱炭吹錬を行い、終点温度を1630〜1690℃として粗脱炭溶鋼を取鍋に出鋼し、出鋼時に各種脱酸剤および合金を添加して取鍋内溶鋼成分を、C:0.04〜0.07%、Si:0.1〜0.3%、Mn:0.5〜1.3%、P:0.005〜0.013%、S:20〜24ppm、sol.Al:0.007〜0.05%とした。さらに、出鋼時にCaOを添加し、スラグ中CaO/Al重量比を2〜2.5、スラグ中FeOとMnOとの合計濃度を5質量%以下に調整した。
その後、取鍋をRHへ移送し、成分調整、温度調整を行った後、溶鋼にREM(組成:金属Nd、金属La、金属CeまたはNd,La,Ceを重量比で1:1:1とした混合物)を溶鋼に対して添加し、添加2分後に真空槽内圧力133PaでCaO純分含有率が93%の生石灰からなるフラックス(以下「生石灰フラックス」という。)上吹きを実施した。生石灰フラックス上吹き量は6kg/ton、生石灰フラックス供給速度は1kg/(ton・min)、キャリヤーガスはArで流量は4Nm/minである。生石灰フラックス上吹き終了後、10分間環流処理を行い、RH処理を終了した。
REM添加後の溶鋼中成分とRH処理終了後の成分を表1に示す。表1で試験番号1〜14ではREM添加を行い、試験番号15,16ではREM添加を行わなかった。また、試験番号9,10,11では生石灰フラックス上吹き後に酸素ガスを40Nm/minの流量で50Nmを真空槽内溶鋼表面に上吹きランスを用いて吹き付け、その後、10分間環流処理を行い、RH処理を終了した。なお、表中の濃度における”0”は分析下限濃度以下であったことを示す。
表1から、REM濃度を0.0005%以上に高め、0.0085〜0.011%とした番号1〜3ではN濃度を19ppmまで低減できており、[N]≦25ppmの鋼を溶製できた。
さらに、REM濃度を0.0005〜0.08%の範囲とした番号4〜8では、[N]≦25ppmとすると同時に[S]≦4ppmかつ[O]≦12ppmとなり、請求項2を満足しない番号1〜3に比較して、Nに加えS,Oも十分に低減された。
一方、REM濃度を0.0005%以上に高め、生石灰フラックス上吹き後に酸素を上吹きした番号9ではN濃度が低減でき、REM濃度を0.0005〜0.08%の範囲とし、生石灰フラックス上吹き後に酸素を上吹きした番号10,11ではNに加えS,Oも十分低減されている。
しかし、REM濃度が不足し本発明を満足しない番号12〜14およびREMを添加しなかった番号15,16ではN,S,Oを低減することができなかった。
以上のように、REM濃度を0.0005%以上に高めることでN低減が促進され(番号1〜3)、REM濃度を0.0005〜0.08%の範囲とすることでNと同時にS,Oの低減が促進される(番号4〜8)。さらに、REM濃度を0.0005%以上に高め、生石灰フラックス上吹き後に酸素を上吹きすることでNを低減すると同時にREM濃度の低減が可能(番号9)で、REM濃度を0.0005〜0.08%の範囲とし、生石灰フラックス上吹き後に酸素を上吹きすることでN,S,Oを同時に低減し、REMも低減できる(番号10,11)。
しかし、番号12〜16からREM濃度が0.0005%未満の場合は、Nのみの低減すら困難であり,N,S,Oの同時低減は促進できないことが解った。
Figure 2009144221
REM濃度と処理後S,N,O濃度との関係を示すグラフである。 REM濃度と介在物個数指数の関係を示すグラフである。

Claims (4)

  1. 質量%で、C:0.002%以上0.4%以下、Mn:0.1%以上2%以下、Si:0.001%以上1%以下、S:0.005%以下、Al:0.005%以上1%以下、N:0.007%以下、O:0.005%以下なる溶鋼をRH式真空脱ガス処理装置にて、CaOを主体としたフラックスを溶鋼表面に吹き付けて脱硫する処理において、
    前記フラックス吹き付け前の溶鋼に、La、CeおよびNdからなる群から選ばれる一種または二種以上を添加し、これらの溶鋼に対する濃度を合計で0.0005質量%以上とした後、前記フラックスを溶鋼表面に吹き付けることを特徴とする[N]≦25ppmなる極低窒素鋼の溶製方法。
  2. 質量%で、C:0.002%以上0.4%以下、Mn:0.1%以上2%以下、Si:0.001%以上1%以下、S:0.005%以下、Al:0.005%以上1%以下、N:0.007%以下、O:0.005%以下なる溶鋼をRH式真空脱ガス処理装置にて、CaOを主体としたフラックスを溶鋼表面に吹き付けて脱硫する処理において、
    前記フラックス吹き付け前の溶鋼にLa、CeおよびNdからなる群から選ばれる一種または二種以上を添加し、これらの溶鋼に対する濃度を合計で0.0005質量%以上0.008質量%以下とした後、前記フラックスを溶鋼表面に吹き付けることを特徴とする[S]≦10ppm,[O]≦15ppmかつ[N]≦25ppmなる極低硫極低酸素極低窒素鋼の溶製方法。
  3. 前記フラックスを吹き付けた後に、溶鋼表面に酸素ガスを吹き付けることを特徴とする請求項1記載の極低窒素鋼の溶製方法。
  4. 前記フラックスを吹き付けた後に、溶鋼表面に酸素ガスを吹き付けることを特徴とする請求項2記載の極低硫極低酸素極低窒素鋼の溶製方法。
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